1943年春(4月~6月)に放送されたおすすめアニメ一覧 3

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年代別アニメ一覧

60.4 1 1943年春(4月~6月)アニメランキング1位
くもとちゅうりっぷ(アニメ映画)

1943年4月15日
★★★★☆ 3.3 (18)
54人が棚に入れました
花畑を舞台とし、てんとう虫の女の子とクモとの追い掛けっこが物語の軸となっている。樹の上にクモの巣を張り、その前にあるハンモックへ誰かを乗せようと辺りを見回したクモは、歌を歌う女の子を見つけ「ハンモックへ乗って遊ばないか」と誘う。てんとう虫の女の子は「ありがとう」としながらも「陽が落ちて、三日月さまが出たから遊ばない」と断りクモと別れる。諦めきれないクモは糸を巧みに操りながら執拗にてんとう虫を追いかけ続け、危険を察したチューリップは花の中にてんとう虫を引き入れてかくまう。そのことを知ったクモはチューリップを大量の糸でグルグル巻きにして、てんとう虫が外へ出られないようにしたうえでハンモックへ戻り、眠ってしまう。しばらくすると大粒の雨が降り出し、やがて雷鳴と強風の嵐へと変わり、ハンモックは風で飛ばされ、クモの巣も半分が失われた。糸を掴んで飛ばされずに済んでいたクモも巣を修復している最中に飛んできた枝に当たって遠くへ飛ばされ、別の樹へたどり着く。そこでミノムシの子供から蓑を奪い取って嵐が通り過ぎるのを待とうとするクモであったが、身に付けた際に足が蓑の中に隠れて身動きが取れなくなったうえ糸を操ることもできなくなり、遠くへ飛ばされて水の中へ没する。

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

終戦前に作られた子ども向けアニメ

すべてひらがなの、かわいらしいイメージのタイトルですが、
終戦前の1943年に公開された16分間のモノクロアニメです。

カンカン帽を被って歌を唄う陽気なクモのおじさんから、
てんとう虫の女の子があの手この手で誘惑され、
危ういところでチューリップに助けられ、身を隠していると
そこに嵐が吹き荒れ・・・・というお話。

食うものと食われるものも、自然の驚異にはなかなか立ち向かえない。
だから助け合うことが大切、というメッセージと同時に、
観ていくと、クモはアメリカを指してることがすぐにわかるので、
てんとう虫は子ども達、チューリップは日本という国そのものを指し、
もしかしてあの嵐は神風??なんてことも考えてしまいましたが、
実際のところはどうなんでしょうね。

それにしても、てんとう虫の顔が東洋的ではあるものの、
日本人というよりなんか・・・違う^^;

そしてクモの末路がなんとも。。。
子どもに夢や希望を与えようとした作品でないことは確かで、
生きていくものすべての現実をやんわりと伝えつつ、
メッセージを込めたということでしょうか。

音楽にも歌にも背景にも、時代を感じさせますが、
戦時中にあって、16分の作品に2万枚の動画枚数をかけた
っていうことがすごいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

計測不能 2 1943年春(4月~6月)アニメランキング2位
桃太郎の海鷲(アニメ映画)

1943年3月25日
★★★★☆ 3.1 (8)
24人が棚に入れました
 太平洋戦争中に製作された、戦意高揚アニメの一本で、941年12月8日の真珠湾攻撃の戦果をPRした作品。鬼ヶ島攻略のため進軍する航空母艦。その艦長・桃太郎は、部下の犬・猿・キジが搭乗した航空隊を敵地に送り出す。犬たちは魚雷によって、敵陣の奇襲に成功。だが激戦の中で、味方も傷つく。はたして航空隊は、全機無事に空母に帰投できるだろうか? 実写記録映画『闘う護送船団』との二本立てで公開。本作の本編時間は37分で、これまでの国産アニメーションの中では最も長尺の作品だった。演出は、政岡憲三の弟子筋で、日本マンガフィルム研究所の作品などで活躍した瀬尾光世が担当。多数の国策映画の中では、円谷英二の躍進作である東宝の実写劇映画『ハワイ・マレー沖海戦』に次ぐ大ヒットとなった。

計測不能 2 1943年春(4月~6月)アニメランキング2位
ニッポンバンザイ(アニメ映画)

1943年5月27日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
太平洋戦争中、海軍省の発注によって朝日映画社が制作した戦意高揚を意図したPR映画。実写映像にまじって、線画・動画・影絵などのアニメーション映像が効果的に使われている。 映画の大筋は、太平洋戦争(大東亜戦争)の背景として、戦前からの南方での英米オランダの横暴ぶりを描くことからスタート。その結果、日本が採決した開戦の意義を語ると同時に、大量の物量を備えた敵列国に勝利する必要を訴えるものだった。 映画を構成する多種の映像の中には、大国の搾取に苦しんできた南方民族の歴史を語る影絵アニメがあり、その完成度が特に高いとされる。その影絵アニメの制作者は、本邦影絵アニメの名作といわれる『お蝶夫人の幻想』を手がけた荒井和五郎と、その相方の映像作家・飛石伸也のコンビ。
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