1935年度に放送されたアニメ映画一覧 14

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年代別アニメ一覧

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
一寸法師ちび助物語(アニメ映画)

1935年5月8日
★★★★☆ 3.1 (7)
16人が棚に入れました
1930年代に複数のアニメ作品を制作した旭映画社(旭物産合資会社映画部)による、約10分のアニメ映画。 大人の指サイズの剣士・一寸法師。彼は虫や蛙に見送られて川を上る。そして京の都で大臣に気に入られて家来となった。今日の一寸法師の任務は、外出する姫様のお供。だがその時、木の上から猿のような顔をした鬼が現れてお姫様を狙う。体は小さい一寸法師だが、冴えた頭で姫を守り、鬼に立ち向かうのだった。 政岡憲三のもとでアニメ作家としての修業を重ねた瀬尾光世が作画と演出を担当。開巻早々、御伽話の絵本の表紙から一寸法師が飛び出る演出など遊び心も楽しい(一方で、姫とともに外出する場面での一寸法師がかなり大きいサイズなのはご愛嬌)。本編もハイテンポでぶっとんだアイデアが続出し、特に一寸法師が即興で作った木のスタンプに自分の姿を写し、そのスタンプを押した複写で分身を量産するくだりなどケッサクである。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
塙団右衛門化物退治の巻(アニメ映画)

1935年1月1日
★★★★☆ 4.0 (3)
13人が棚に入れました
日本マンガフィルム研究所が制作した、約10分の時代劇アクションコメディ。 武者修行中の侍・塙団右衛門。彼はある城下町で、化物退治をした者に、千両の褒美を与えるという告知を目にした。早速、化物が出るらしい古寺・證城寺に乗り込む団右衛門だが、美女に化けた狸によって一杯食わされ、気絶してしまう。いかにも豪傑そうな団右衛門を失神させたお祝いに、宴を始める狸の一派。だが目を醒ました団右衛門はいい気になっている狸たちを一掃し、丹下左膳に化けた首領狸との一騎討ちに臨むのだった。 日本マンガフィルム研究所の創設者・瀬尾光世が去った後の作品。作画の主力となったのは、かつて横浜シネマ商会の村田安司のもので腕を磨いていた片岡芳太郎。これはその片岡の担当した作品の中の最高傑作といわれる。なお本作は本来はサイレント作品だが、のちの1939年に『證城寺の狸囃子 塙団右衛門』の題名でトーキー化された。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
ターチャンの海底旅行(アニメ映画)

1935年3月26日
★★★★☆ 4.0 (3)
11人が棚に入れました
政岡憲三率いるアニメスタジオ・政岡映画美術研究所が1934年に完成させた、全8分のトーキーアニメ。 元気なターちゃんとミーちゃん。今日の2人は小型の豆潜水艇で洋上を遊覧する。クジラに餌をあげた2人はそのクジラを追って海中に潜り、驚いたカニといさこざを起こしたりもした。やがて2人は海底に眠る沈没船を発見するが、その中から出てきた怪人にミーちゃんがさらわれてしまう。ターちゃんは知り合いの竜宮城に応援を要請。これに応えた竜宮城の竜王は魚軍を派遣して、ミーちゃんの救助を支援するが……。 政岡研究所の他作品で音楽指揮や選曲を担当した日立二郎の原作による海洋冒険アニメ。主人公コンビの首から下のビジュアルはディズニーのミッキーマウスとミニーマウスそっくりで、政岡の遊び心が伺える。1935年には続編『ターちゃんの怪物退治』も制作されている。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
火の玉小僧 山賊退治(アニメ映画)

1935年3月13日
★★★★★ 5.0 (1)
11人が棚に入れました
主人公の剣士・火の玉小僧が持ち前の度胸と剣術で、凶悪な山賊を打ち倒していく、コメディ調の冒険活劇アニメ。日活京都漫画部が送り出した「火の玉小僧」シリーズの1本で、この他、『忍術火の玉小僧 江戸の巻』『火の玉小僧 海賊退治』などの作品が上映され、人気を博した。本作では、山と山の間にロープを渡し、そこで火の玉小僧と山賊が闘うシーンが白眉。なお、本作の作画に参加した酒井七馬は、元々はマンガ家であり、戦後に手塚治虫と組んで『新宝島』を上梓したことで知られている。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
茶釜音頭(アニメ映画)

1935年3月19日
★★★★★ 5.0 (1)
11人が棚に入れました
政岡憲三の政岡映画美術研究所が1934年に完成させた、全11分のトーキーアニメ。 ここは十奇山の萬華寺。和尚と小僧はその夜、月見をしながら踊って楽しんでいたが、ついには踊り疲れて寝てしまった。だがその踊りの伴奏に使われていた蓄音器のレコードを近所の狸一家も傍受し、月見踊りに興じていたのだった。和尚たちが眠ったため、止まってしまったままの蓄音器。これを再び動かすため、狸一家の長男ポン吉は単身、お寺に忍び込むが……。 当時の大手新聞社・東京時事新報社が主催した映画脚本コンクール、その漫画映画部門の一等当選作品を、政岡たちが映像化した作品。当時の政岡研究所の作品らしく、潤沢にセルが用いられた贅沢な完成度を見せている。残念ながら21世紀の現在では完全バージョンの現存は確認されておらず、8分の短縮版のみが鑑賞可能だ。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
ポンポコ武勇伝(アニメ映画)

1934年12月27日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
団子之助という少年を主人公とした「花より団子シリーズ」の第1話。シリーズとしてはこの後『飛入り忠臣蔵』『弱虫珍選組』『め組の喧嘩』の計4作が制作されており、いずれも当時の最先端であるトーキー作品(『め組の喧嘩』ではカラー化も試みられている)。制作は京都を拠点とするJOスタジオ。作画は当時のJOスタジオのメインである中野孝夫、田中喜次らが参加。一連の団子之助のシリーズは、教育関係者にも好評を博し、地方の学校の上映会の人気プログラムとなった。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
飛入り忠臣蔵(アニメ映画)

1935年5月21日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
団子之助という少年を主人公とした「花より団子シリーズ」の第2弾で1巻ものの短編。タイトル通り、団子之助が『忠臣蔵』の世界に“飛び入り"して、ハチャメチャな騒動を引き起こしていくコメディ調の物語。京都を拠点とし、トーキーのアニメ作品を精力的に送り出していたJOスタジオが制作を担当。同社は同じく京都を拠点としている日活京都撮影所、正井嘉永が美術研究所といった会社と提携して作品を送り出す。結果、この時期の京都は、東京に比肩するアニメーション制作の拠点となっていた。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
火の玉小僧 海賊退治(アニメ映画)

1935年5月22日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
日活京都撮影所漫画部が1935年に制作した冒険活劇ものの劇場アニメ「火の玉小僧」シリーズの一本。巻物の力で何にでも変身することが可能な正義の少年・火の玉小僧。そんな彼と娘を乗せた千石船「N・K丸」が洋上で海賊の襲撃を受けた。火の玉小僧と娘は果敢に抵抗するが、敵の海賊の数はあまりに多すぎる。万事窮す、と思った矢先、運良く航行中の日本連合艦隊がそこに登場。百万の味方を得た思いの火の玉小僧は、逆転を図る。1934年から1935年にかけて3作品が制作された「火の玉小僧シリーズ」の一本。原画に手塚治虫のデビュー作『新寶島』の共作者・酒井七馬がアニメーターとして参加していることが、漫画研究家やアニメ研究家によく知られている事実である。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
ビール万才(アニメ映画)

1935年6月20日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
詳細不明

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
蟻と蛙(アニメ映画)

1935年9月16日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
戦前・戦中のアニメ作家の中でも重要な1人である大石郁雄が制作を担当したアニメーション映画。上映時間は9分。元々、1930年頃に創設された大石光彩映画社という独立スタジオでアニメ制作を担当していた大石だが、同スタジオは1933年にPCL映画制作所の傘下に入っている。本作はPCL時代の大石が『狐狸の達引』『ポン助の春』『カチカチ山』に続いて制作を担当した作品にあたる。キャラクターのデフォルメや動きなどに非凡な才能を持っていた大石だが、この後は子供向け映画を離れ、軍の教育映画の制作を担当することとなる。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
ターチャンの怪物退治(アニメ映画)

1935年9月27日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
日本のアニメーションの父と呼ばれる政岡憲三が自身のスタジオ政岡映画美術研究所にて制作したトーキーのアニメ映画。同年の5月に公開された『ターチャンの海底旅行』の続編にあたる作品で、主人公のターチャンとガールフレンドのミーちゃんが、怪物を退治する物語。上映時間は約11分。なお、この頃の政岡は、京都を拠点にしてアニメーションの制作を行っており、同じ京都にあるアニメーション制作会社J.O.スタジオと提携していた。そのため本作の録音は、J.O.スタジオが担当している。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
絵本モモタロウ(アニメ映画)

1935年11月5日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
京都に拠点をおいていたJ.O.スタジオのトーキー漫画部による作品で、昔話の『桃太郎』に題をとった作品。制作を担当したのは市川儀一(後の市川崑)。この当時、トーキーのアニメ映画は「実写に比べて格段に予算がかかる割りに儲からない」といった理由で、トーキー漫画部は人員が削減されていた。そのため市川は、本作と同じく昔話に題をとった『新説カチカチ山』の2作品を、作画・撮影などの作業をほぼ1人で行う羽目に陥ったという。この後1936年にトーキー漫画部は完全に閉鎖され、市川は実写映画の部署に移ることとなる。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
弱虫珍選組(アニメ映画)

1935年11月20日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
京都に拠点をおいていたJ.O.スタジオのトーキー漫画部による作品で、団子之助という少年を主人公とした「花より団子シリーズ」の第3弾。タイトル通り、「新撰組」のパロディしたコメディ調のアニメとなっている。上映時間は9分。当時のJ.O.スタジオは、この「花より団子シリーズ」や「オモチャ箱シリーズ」といったアニメ作品を精力的に送り出し、それらが全国の学校の上映会にかけられるなど、隆盛を誇っていた。ただし、1935年頃から、「トーキーのアニメ映画は儲からない」といった判断から、スタジオの規模が縮小していき、1936年に解散することとなる。

計測不能 1 1935年度アニメランキング1位
海の水はなぜからい(アニメ映画)

1935年9月12日
★★★★☆ 4.0 (2)
7人が棚に入れました
お正月の支度もできないほど貧乏な弟が、お金持ちの兄のもとを訪れ、正月に飾る鏡餅を借りようとお願いします。
無下に断られてしまった弟は、不思議な老人と出会う。
製作:横浜シネマ商会、作画:村田安司、脚色・青地忠三
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