nyaro さんの感想・評価
3.0
キャラデザが萌えない、オチが面白くない、と言いたくなるくらいのクオリティ。
これはユーチューブに4分くらいの映像がありましたね。刀屋で侍が買い物する話です。
目の動きや手の動き、お金の渡し方などにコミカルな要素をいれているんだと思いますが、正直面白くはありません。ただ、日本で発見されている最古のアニメはギャグアニメなんだ、という感動はあります。
最後は買った刀の切れ味を試すべく、辻斬りしますが、目が不自由な按摩さんと、どうやら飛脚らしき人に返り討ちにあってちゃんちゃん、です。
作品としての出来を現代アニメと真摯に比べればもちろん面白くはない。特にオチを何とかしろと言いたい。作画が悪い、キャラデザがもっと可愛くならないの?エフェクトなんとかしろと言いたくなります。
別にふざけている訳でなく、そういう感想を伝えれば当時の人は工夫したんじゃないでしょうか。それくらいのレベルが感じられます。
面白さの基準や映像技術は現代まで大きく変っていますが、アニメで表現していることは現代アニメと大きく変わらないということですね。日本人、どれだけアニメとマンガが好きなんだよ、という感じです。
日本は浮世絵文化のせいか、輪郭線に違和感を感じないのもいいのかもしれません。この単色の線画はあきらかに日本的です。
さて、この辺は今日1日の付け焼刃です。ディズニーの真似で発展したと思いがちな日本のアニメ史ですが、ミッキーマウスの誕生が1928年です。
世界最古のアニメ「哀れなピエロ」1892年をユーチューブで見ましたが、やはり絵画的でした。(さすがに本サイトには乗ってませんね。物悲しい悪くないストーリー…と言いたいですがほめ過ぎですね)
ということで、ディズニーやアメコミなど日本のアニメ、コミックに大きな影響があるのは確かですが、かといって日本の先人たちも独自性を発揮して、なかなかの4分の超大作を作ってたんだなあと思うとちょっと感動がありました。