前田定満 さんの感想・評価
4.1
実写+アニメな演出
1992年にイギリスのBBCで放送されたアニメーションです。
同じ作者の作品をシリーズ化して、
「ピーターラビットとその仲間たち」はその後シリーズの中の一つです。
全シリーズ共通した演出
{netabare}面白いのはアニメではなく実写からスタートします。
ひとりの女性がイギリスの田舎の風景をスケッチしている所から始まります。
しかし雨が降ってきたためスケッチ道具を片付けて、
愛犬のコリーと急ぎ家に走ります。
その家に向かう間にこれからアニメシリーズに登場する動物達が登場します。
家に帰ると飼っているウサギのピーターがお出迎え。
ウサギに自分の子どもたちに向けた手紙を読み聞かせます。
その読み聞かせの内容がアニメになります。
そしてアニメの部分(読み聞かせ)が終わると実写に戻ります。
その時は既に外の雨は止んでいます。
手紙をポストへ出しに行きお話は終わります。
ここで流れるエンディングの曲「Perfect Day」が少々悲しげな曲ですが素晴らしい曲です。
これはピーターラビットの話だけではなく子猫とあひるのお話など全シリーズ同じ演出です。{/netabare}
それではピーターラビットのお話の紹介。
{netabare}もともとは絵本が原作で(原題:The Tale Of Peter Rabbit)
作画も原作の絵本を意識しており、絵本の絵がそのまま動いたような感じです。
大変綺麗です。
葉っぱ、森、野菜、畑などの背景も水彩画のようにすばらしいですが、
ピーターなどキャラクターの作画も素晴らしいです。
本物のうさぎに近い画です。(私のプロフ画像がピーターラビットです。)
キャラクターというよりはうさぎを模写した感じです。
動物の動き(特に顔の鼻とひげ辺りのヒクヒク感)が本物に忠実で素晴らしいです。
あらすじ
{netabare}4羽の子ウサギ(フロプシー、モプシー、カトンテール、ピーター)はお母さんウサギと木の下に住んでいます。
ピーターだけ男子。そしてかなりのイタズラ。
行ってはいけないマグレガーさん(人間)の畑にこっそり行きます。
お父さんはマグレガーさんに捕まり殺されたので見つかるときけんです。
それでも畑の野菜を沢山食べマグレガーさんに見つかりさんざんな目に。ただなんとか逃げ帰ることができました。
次の日は従兄弟のベンジャミンとマグレガーさんの畑に訳あって行きます。
しかし猫に見つかりまたもや大変な目にあいます。
ベンジャミンの親父に助けられ帰還します。{/netabare}{/netabare}
余談ですが私はキリスト教カトリックの信者で
ピーターは私の洗礼名です。
なんとも親近感のあるキャラクターです。