ショパン エチュード(練習曲)第12番「革命」
はっきり覚えていないのですが、「タッチ」のこのシーンで流れていたように思います。
このシーンの詳細を書くとネタバレになるので伏せますが・・・って、「皆知ってるよ!」ってくらい有名ですけど。
ちなみに、この曲には、ショパンが演奏旅行で祖国(ポーランド)を離れていたときに革命が起き、革命軍がロシア軍に鎮圧されたという知らせを受け、絶望と怒りにまかせて書かれたという逸話があります。(伝説に過ぎないとの説もあるようです)
私の感想からすると、通常の精神状態ではこんな曲は書けないように思えるので、このエピソードは真実ではないかと。
もし、興味の湧いた方がいらっしゃれば、著作権切れになっている演奏もあるので、いろいろ当たってみて下さい。
ショパン弾きといえば、スタニフラフ・ブーニンというイメージが強いですが(特に日本人に限っては)、彼の曲はまだ著作権切れになってないので、ブーニンを聞くなら買うなり借りるなりしてくださいね。
オススメはショパンと同じポーランド出身のアルトゥール・ルービンシュタインです。
単にショパンと同郷というだけでなく、かつては、ショパン弾きといえばこの人!と言われていたピアニストです。
著作権切れ(演奏後50年)になっているものが多いので、ウェブ上で50年以上前の演奏を探しましょう(笑)。
と、ここまで書いて思ったのですが、タッチの作中では誰が演奏していたのでしょうか。
ご存じの方がいたら教えて下さい。
リヒャルト・ワーグナー 楽劇「ニーベルンゲンの指輪」「第1夜:ワルキューレ」第3幕冒頭「ワルキューレの騎行」
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の「爆竜大佐」の登場シーンで使われていました。
登場シーンの画像を用意できなかったことについては平にご容赦願います。
この音楽は、映画「地獄の黙示録」で使用されたものとして余りにも有名ですね。
楽劇「ニーベルンゲンの指輪」は、4夜を費やして上映されるものなので、全て視聴すると14時間以上かかってしまいます。
楽劇の放送があるとすれば、NHKのBSプレミアムで夜中ですね。興味のある方はどうぞ。
そういえば、松本零士が「ニーベルンゲンの指輪」を題材にした作品を書いていて、アニメ化もされていますけど、元ネタが余りにも偉大すぎたのだろうなぁ・・・という印象しか受けませんでした(笑)。
エリック・サティ ジムノペディ第1番
「この男子、宇宙人と戦えます」で、月光をバックに主人公が紙飛行機を投げるシーンで使用されました。
月の光がタイトルとなっている曲は、ベートーベンのピアノソナタやドビュッシーのベルガマスク組曲にもありますが、この主人公の心情を表現するには、数あるクラシック曲の中でもこの曲がぴったりではないかと思います。
ジムノペディ第1番はテレビでも良く使用されるので大体の人がご存じだと思いますが、第3番まであることは余り知られてないかもしれません。
エリック・サティはフランスの作曲家で、音楽会の異端児と言われています。
「ぶよぶよした犬の前奏曲」、「官僚的なソナチネ」、「ひからびた胎児」などという変わった曲名を付けてみたり、同じフレーズを840回繰り返すことで全部弾くのに20時間近くかかる「ヴェクサシオン」などという曲を作ったり・・・(ちなみに、ヴェクサシオンとは「嫌がらせ」という意味だそうです)。
イージーリスニングや環境音楽のはしりとも言える音楽を作り出した人とも言われており、その名も「家具の音楽」という曲もあります。
クラシックの曲は、演奏者によって全く違った印象を受けることも多いので、本来ならば演奏者を紹介したいところなのですが、残念ながら「この男子・・・」のエンドクレジットでは演奏者名は出てきませんでした。
私の少ない知識の中で一つだけ言えることは、「ラインベルト・デ・レーウ」というピアニストの演奏はむちゃくちゃスローなので、この作品で使用されている曲とは全く印象が異なるということです。
なので、この作品で使用されている(又はTVで良く流れている)イメージに近いものをお探しなら、他の奏者を当たってみることをオススメします。
ただ、デ・レーウのジムノペディはその余りにもスローテンポなところが、眠りに就くときに聴くのに最適だったりします。そういう意味からは超オススメです。
>まみあなさん。
ワルキューレの騎行は戦闘シーンとの親和性が高いので、他でも使用されている可能性が高いですね。
シューベルト 歌曲「魔王」(D.328)
「坂本ですが」の第10話で、坂本がカラオケで熱唱していました。
私は中学校の音楽で鑑賞した覚えがあるのですが、今はどうなんでしょうかね。
シューベルトは「歌曲王」と呼ばれた早世の作曲家です。
わずか31歳で亡くなったにもかかわらず、1000曲もの曲を残したと言われています。(「言われています。」というのは、断片的な曲や贋作と見られるも数多いため、ちゃんと整理しきれないことから)
ちなみに、モーツァルト(享年35歳)が残した曲が約700曲と言われていますので、その多さが際立っています(曲の長短や楽器編成などは度外視して)。
ついでに、曲名の後ろに付いているカッコ書きの「D」ですが、「ドイッチュ」と読み、彼の作品を整理した番号です。
もし、たまたまシューベルトの曲を聞く機会があって、気に入った場合でも、「ピアノソナタ第13番イ長調・・・」などという長ったらしい曲名を覚える必要はありません。
近年では、曲名の後に「ドイッチュ番号」も言ってくれるので、これだけ覚えておけばOKです。
銀英伝「わが征くは星の大海」第4次ティアマト会戦:ラヴェル作曲「ボレロ」
アニメ史上最も有名なクラシック活用の例だと思われます。シリーズ全体の入り口としても最適な劇場作品ですので未視聴の方は是非。
リヒャルト・ワーグナー作曲 「ワルキューレの騎行」
・「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」第6話「戦女神の騎行」より
・楽劇「ニーベルングの指環」の第1夜「ヴァルキューレ」第3幕の曲らしい
・作中では用賀二佐が大音量スピーカとコンポとCDを準備したことを報告
・その周到さを見た健軍一佐が「パーフェクトだ」と褒める
・更に狭間陸将が「こいつらキルボア中佐の霊にでも取り付かれたのか」と囁く
・このスクランブルは現地に居る部隊からの要請があったための出動
・現着の少し前からCDの再生を始めて画像のシーンになる
・援軍の到着前から現場に居たロゥリィと栗林二曹のテンションがMAX
・現着から作戦行動を開始して「勝てば官軍」を明確に表すシーンに繋がる
・曲を最後まで聴いた事が無いのでわからないが、多分作戦終了まで流れている
・作戦終了してから放心状態のピニャコラーダのモノローグが始まる
・クラシックは詳しくないし既出なので控えるべきかと思ったが一応
「帰宅部活動記録」5話より「魔王」
部長の道明寺桜がドイツ語でシューベルトの魔王を熱唱。
この魔王って単に子ども追っかけ回してただけでショボくね?な感じでネタを展開していく。
モーツァルト作曲 アイネ・クライネ・ナハトムジークト第1楽章
・「変形少女(りん編)」より
前半の「変形」前に流れています。
これだけ聞き覚えが有っても曲名がサッと出てこないポンコツです。
アレクサンドル・ボロディン作曲 だったん人の踊り/ポロヴェツ人の踊り
・「ラーゼフォン」で頻繁に流れ、本作の雰囲気を印象付けている。
謎めいたヒロイン、如月久遠がバイオリンやピアノで弾いている事が多く、彼女の神秘性を印象付けてもいる。
この曲で条件反射的に(あ、ラーゼフォンだ)と思ってしまう位にラーゼフォン好きです。
ドヴォルザーク作曲 交響曲第9番「新世界より」第4楽章
・「月間少女野崎くん」10話で
演劇部所属の王子(♀:♂が使うあだ名)がミュージカルに挑戦することになり、
姓学部のローレライ(♀:俗称)に教えを請う為に「春の小川」を歌っている。
その歌唱力は、曲名と後ろ二人のリアクションでおして知るべし。
チャイコフスキー作曲 バレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」
・「ささめきこと」10話
同人活動に級友と共に勤しむ最中に級友の母が起こす不幸な事故のシーン。
曲は「街の遊撃手」のほうが年寄りには伝わるかも。