キーワード宝石の国を含むおすすめアニメ検索結果 2

82.3 372 総合得点ランキング372位
宝石の国(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (951)
3807人が棚に入れました
宝石たちの中で最年少のフォスフォフィライトは、硬度三半とひときわ脆く、靭性も弱くて戦闘に向かない。また、他の仕事の適性もない。そのくせ口だけは一丁前という、まさに正真正銘の落ちこぼれだった。そんなフォスに、三百歳を目前にしてやっと「博物誌編纂」という初めての仕事が与えられる。

今から遠い未来、かつて存在した生物が、不死の身体をもつ「宝石」になった世界で、月から飛来する謎の敵“月人”と宝石たちとの激しい戦いを描く、強くてもろくて美しいアクションファンタジー。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、小松未可子、茅野愛衣、佐倉綾音、田村睦心、早見沙織、内山夕実、高垣彩陽、内田真礼、伊藤かな恵、小澤亜李、種﨑敦美、茜屋日海夏、広橋涼、皆川純子、能登麻美子、釘宮理恵、中田譲治、生天目仁美、桑島法子、原田彩楓、上田麗奈
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

願わくばアニメの新地平を

市川春子原作、オレンジ制作。

遠い未来、僕らは「宝石」になった。
粉々になっても再生する28人の宝石たち。
それぞれに種類が違い硬度と靭性がある。
死の概念はなく非常に長寿である。
生殖はせず性別は存在しない。
そして来襲する「月人」との果てなき戦い。

奇抜な設定は時として、
芸術家の自己満足に陥りやすいのですが、
非常に娯楽性に富み哲学的であります。
次回予告が情熱大陸、声優は豪華で楽しい。

この星に受け継がれた伝説が語られ始める。
{netabare}この星には「にんげん」と言う生物がいたと云う。
かつて大陸に6度の流星が訪れ、
大地は欠け、全ての生物は海へと逃げた。
長い時を経て、結晶となり、再び、
浜辺へ宝石生命体として打ち上げられる。
「にんげん」は魂と骨と肉に分かれたと云う。{/netabare}

身体が欠けると記憶も失う、
不死の為、死に疎い宝石たち。
この設定が特に素晴らしい。
それゆえに生を価値あるものにするのだ。

最終話視聴追記。
唯一無二の世界観と3DCGの可能性、
色彩豊かな芸術作品の登場に心から感謝したい。
この作品こそ「宝石」でしょう。

願わくばアニメの新地平を、
大いなる挑戦に期待しています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 106

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

黒沢ともよさんの名演技が光る作品

原作未読。最終話まで視聴。

不思議な世界観の作品。
細かい説明が無いまま物語が進んでいくが、何故か引き込まれていく。

主人公・フォスは、トラブルメーカーなのに、結局、誰からも愛されている(ように感じた)。

エンドロールを見ると、有名声優さんがずらりと並ぶこの作品。
その中で、ひときわ際立つ名演技を見せてくれた黒沢ともよさん。

なんだか、謎めいた終わり方でしたね。
第2期を期待して待ちたくなる作品です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 93

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「美術部門」的な意味で2017年秋クール最強…?(「ストーリーがつまらない」とは言ってない) 好演技: 黒沢ともよ無双!

原作は月刊アフタヌーン連載の同タイトルのマンガです。

特にアニメ化が決まる前からもPVが作られて書店で目にしたりと、わりと講談社には推されている感じでなんとなく気にはなっていたのですが、読まないでいるうちにアニメが始まってしまい、とりあえず原作を読むのを控えています。

このレビューを書いている時点では第4話まで観終わっています。

タイトルの通り、登場キャラクターたちは人間っぽい姿をしていますし人格もありますが「宝石(鉱物)」です。

「なぜ宝石が人格を持っていて喋るのか」という点について特に説明はないままストーリーは始まり、とりあえず宝石たちを襲う「月人」との闘いが描かれます。そんな中で宝石たちにはそれぞれ役割が与えられている中、皆の役に立つ役割を与えられないフォス(フォスフォフィライト: 主人公)がクローズアップされていきます。

序盤4話くらいで、だんだんこの物語の世界が視聴者にも見えてくる、とった感じのシリーズ構成になっているようですね。

本作ですが、他の方のレビューにも散見される通り「宝石」という題材と3DCGによる表現との相性がとても良く、各キャラクターたちが美しく描かれます。またそんなキャラクターの描写に劣らず背景美術も美しく、通常の2Dのアニメーション作画とは直接の比較は難しいですが、作画的な意味でかなり高評価です。

また声優陣にいわゆる「新人」は皆無であり、皆いろいろな他作品で活躍している方ばかりで大変豪華と言えると思います。

音楽担当としてクレジットされる藤澤慶昌氏はハロプロへの楽曲提供などJ-POP畑の人という印象ですが、アニメ的にはラブライブ!の劇伴音楽を担当されたり、TARI TARIの『続くメロディ』を作曲した方だったりもしますね。


おまけ: そもそもアフタヌーンという雑誌は、古くは『ああっ女神さまっ』、『寄生獣』、『なるたる』とか時代が下ると『おおきく振りかぶって』、『げんしけん』、『シドニアの騎士』などがアニメ化されており、週刊少年ジャンプほどではないかもしれませんが、マンガ原作の宝庫と言えます。

そして雑誌自体のカラーとして、ちょっとマニアックな感じの作品が集まっているようにも思います。想定している対象読者の年齢も、少なくとも小中学生ではなさそうな感じですよね。いかにも深夜アニメの原作向きに思われます。

2017.12.3追記:
9話: フォスの変化に応じたともよ様の演技の変化が素晴らしかったです。伊達に芸歴長くない、さすがの黒沢ともよ様!

2017.12.24追記:
最終話まで視聴完了。めっちゃ気になる引きで終わりました。これは原作読んじゃいますね。

アニメ、とても面白かったです。

2018.8.22追記:
現時点では中途半端でアニメの続編は難しいというかやめた方が良いと思いますが、原作はわりと驚くべき展開になっています。

既に原作は読み進めているのですが、区切りがついたら是非アニメ続編もお願いしたい感じです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 92

計測不能 7978 総合得点ランキング7978位
市川春子『宝石の国』①巻発売記念PV(OVA)

2013年7月1日
★★★★☆ 3.4 (8)
46人が棚に入れました
市川春子『宝石の国』単行本①巻発売を記念し、作者・市川氏全面協力のもと制作された『宝石の国』フルアニメーションPV

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

市川春子作品『宝石の国』の約2分のPV

現在『月刊アフタヌーン』にて連載中の作品『宝石の国』のPVです。
作者は市川春子さん。以前に短編集『虫と歌』『25時のバカンス』を描かれています。
いずれも非常に静かで、悲しみを含んだお話になっています。

このPVは本作である『宝石の国』のちょっとした紹介になっています。
長さも約2分ほどのものです。声はなく映像と音楽のみです。
けれど、その短く限定された中でこの作品はその世界観と雰囲気を十二分に描いています。
『宝石の国』のおおまかな内容はこうです。

幾度となく崩壊の危機に晒されてきた地球。陸地はすでにひとつの浜辺ほどしか残っていませんでした。
生物はというと海へ逃げました。そしてそれらは無機物に転じ、再度浜辺へ打ち上げられたのが宝石たちでした。
人と何ら変わらぬ姿をした彼らはその美しさゆえに、物欲に飢えた月人たちから狙われます。
そんな彼らとの戦いの中で描かれるのは役立たずのフォスと、生きるに苦しむシンシャ。
彼らの葛藤と、そしてまだ明らかになっていない世界の謎が彼らを惑わします。そんなお話。

この映像では主にフォスとシンシャ、そして月人たちとの戦いのほんの一部がアニメーション化されています。
宝石である彼らのその色と輝きがすごく綺麗です。こんなふうに動くんだ、とちょっと感動しました。
バックにかかる音楽も素敵です。音に無駄がなく、正確に琴線を触れます。
声がない理由が何なのか分かりませんが、この雰囲気ならば無くて正解だと思います。
効果音のみのカットと短く紡がれた映像は静謐で、たおやかな印象を受けました。
昔の映画というと表現が曖昧ですが、そういった種の静けさや淡く残る悲しみがあります。
非常に洗練された出来です。

好きな作品なので少しばかり偏った文章になりましたが本作が良いことには変わりません。そこには自信があります(笑)
市川春子さんの他の作品もとても良いのでおススメです。
僕のプロフィールの部分にも少し紹介を書きましたので興味があればぜひ読んでみて下さい。
そして漫画の方にも手を伸ばしてみて下さい。

このPV自体はYouTubeに公式にあげられていますので良かったらぜひ。
https://www.youtube.com/watch?v=3pzIQ54cwiA

投稿 : 2025/02/08
♥ : 6
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