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「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(TVアニメ動画)」

総合得点
72.4
感想・評価
743
棚に入れた
3424
ランキング
1159
★★★★☆ 3.9 (743)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.8

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズの感想・評価はどうでしたか?

北海イクラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ロボット・群像劇

面白くて終始釘付けになりました。ニコ動のオルガMADで知って1期は面白いというコメントがたくさん見受けられましたが、2期も変わらず面白いですよ!

投稿 : 2019/02/08
閲覧 : 405
サンキュー:

0

ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

方向性の明確さと子どものエネルギーが魅力

2015年秋放送開始のテレビアニメ。分割4クールの前半です。

物語の星評価は完結してから付けます。とはいえ本作はこの2クールのみでも残した謎はほぼ無く、完成度も高いと思いますが。


世界観、物語、デザインも含めたキャラクター、音楽など全体的に方向性が明確で質も高いです。

逆境の中であがく子どもと若者のひたむきさ、がむしゃらさをひたすら前向きに描き、見ていてとても気持ちがいいです。
良くも悪くも王道のストーリーで予想できる展開もあるのですが、盛り上げ方が上手で最後まで飽きずに見られました。

いくつかガンダム作品は見ていますが、その中でも万人向けになっている印象。
主人公側が軍人ではなく傭兵団であるため、ストーリー展開もキャラ描写も軍人主人公のガンダム作品に比べ自由度が高いのではないかと思います。

伊藤悠さんのキャラクター原案が凄く良いですね。(伊藤悠さんの漫画「シュトヘル」が非常に良い作品なのでオススメw)キャラデザのブラッシュアップも上手で、線が少なめで動きが映えて素晴らしいです。顔まわりも体格も特徴がはっきりしていてアニメーターさんも描き分けやすく、視聴者も見分けがつきやすかったのではないでしょうか。
アクションもとても魅力的でしたし、表情の豊かさと仕草の大きさでキャラクターの感情や熱量を存分に表現していたと思います。

音楽も良かったですね。ラテン系フラメンコ系の情熱的なBGMが作品の方向性と雰囲気に良く合っていて、良い意味で耳に残りました。

{netabare}
特に戦争に近い状況の中でも和やかな人間関係を描けるのは、傭兵団であるおかげでしょうね。
若者と子どもの活力と危なっかしさ、子どもに影響されたり振り回されながらも見守る大人たち。それぞれのキャラクターの抱える問題点、成長もはっきり描かれます。
雪之丞さんもですが特にメリビットさんが大人の良心で、子どもたちを心配するのを見るにつけ共感してしまいました。そしてオルガとのやり取りに萌えたw

キャラクターと人間関係がわかりやすく丁寧な描写で一貫していて、死者が出ると残された側がそれを悼む様子も必ず入ります。お葬式回でライドがフミタンて書いていたりとか、フォローが上手でぐっと来ることが多かったです。

ガンダムお約束の仮面キャラが仮面を被る理由が凄くはっきりしていて、しかも隠す気もほとんど無いようで小気味良かったです。まあ声優さんでわかっちゃいますしw
本作の上手な所は、マクギリスの問題を謎ではなく、今後の方向性を明確にする伏線として残した点だと思います。

あと、ガエリオ好きだったんですがあの結末よ…;;
2期の仮面キャラガリガリだったりしないですかね?そうすると何でもアリになっちゃうから無理かなあ…

櫻井孝宏さんと松風雅也さんのコンビ凄く好きですね!ZOID新世紀/ゼロで主役とチームメイトを演じてからもう15年経つんですね。感慨深いです。
{/netabare}

2期はこれから見ていきますが、この熱量を維持して本作らしくラストを迎えて欲しいと思います。

(2017.1.24)

投稿 : 2018/12/06
閲覧 : 566
サンキュー:

24

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

firstオマージュの種のさらに劣化

作画はかっけえなともうところもあったけどそれだけ

投稿 : 2018/11/15
閲覧 : 730
サンキュー:

0

ネタバレ

まあ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

熱血系ガンダム

久々にガンダムを名乗るに値する作品だと思いました.
キャラクタの作画があまり好みではないので減点しましたが,話自体はとても良かったと思います.辺境地の代表のお嬢様を都に送り届ける,という非常にシンプルなストーリーなので,人間関係も把握しやすく,それぞれの話に集中することができます.
終盤前のビスケットの死は,かなりベタな死亡フラグが直前にたくさん撒かれていたにも関わらず,気付かず観ていたので,結構衝撃的でした.
決闘を申し込まれたのに完全無視もなかなか斬新.
それと,「底辺,どん底,人間扱いされてない」感,みたいなのが上手く表現されていたのも良かったと思います.
ガンダムとしては少数派の熱血格闘系ですが,Gガンダムよりはるかに洗練されてるし,二人の関係は何となくグレンラガンを彷彿とさせるものがありました.その意味では,近い将来のスパロボでの登場も楽しみな感じがしています.
後半に向けては,これまでほとんど感情が表に出ることのなかった三日月に何か変化があるのか,また,敵の金髪の動向など,興味は尽きないので,是非観てみたいと思います.

投稿 : 2018/11/11
閲覧 : 428
サンキュー:

3

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ガンダム史上、最もマッチョでドラマティックで悲劇的な《異色作》

だいたいパイロット・スーツも着用せずに、土方(どかた)よろしく筋骨隆々の上半身をむき出しにして鼻血を垂れ流しながらガンダムを駆る少年たちって、一体誰得!?
・・・と思わず叫びたくなる本作ですが、視聴中に涌き上がる様々な違和感に耐えて最後までジックリと視聴してみると、これはこれでナカナカ・・・というか、はっきり言って、かなりレアで面白い作品でした。

本作を見終って、まず思ったのは、そこに確実にひとつのドラマがある、ということで、例えそのドラマが(後述のように)必ずしも自分の好みの種類のものではなかったとしても、これだけ圧倒的な、文字通りのドラマティックな物語を首尾一貫した構想の下に制作して私たちに提示してくれた点に、私は驚嘆してしまいました。

《学園・青春・恋愛もの》にとどまらず、《メカ・ロボット系バトルもの》でも、こんなにも視聴者の心を掻きむしる作品を作ってしまうなんて、長井龍雪監督+岡田磨理シナリオ担当コンビって・・・やっぱり凄い!?

◆総評

(1) 《メカ・ロボット系バトルもの》としての評価

この点は文句なしに高く評価できると思います。
制作年代が新しいこともあって、これまで視聴してきた同ジャンルの諸作品の中でもバトルシーンの格好良さは最高レベルで、しかもバトルの回数が多い点も◎。
私は下記の各話評価の通り、本作の全50話中、★★★(神回)を計1話、★★(優秀回)を計12話としていますが、その唯一の神回は{netabare}Gパイロットの一人シノの戦死する{/netabare}バトル回(第45話)、また優秀回計12話のうち11回までをバトル回としています(※とくに{netabare}主人公の一人・三日月の駆るガンダム・バルバトスがMAと死闘を繰り広げるシーン{/netabare}は迫力満点と思いました)。


(2) 《政治劇》としての評価

以前、『銀河英雄伝説』のレビューの方に書きましたが、《ガンダム・シリーズ》の諸作品は、表面的には如何にも地球周辺の宇宙を舞台とする壮大な《政治劇》のふりをしつつも、実際には、
①Gパイロットである主役級キャラクターとそのライバルたちが、{netabare}バトルを繰り広げる中で大局的に見てほぼ無意味な感情論のぶつけ合いを延々と続け{/netabare}、
②その横で、国家なり軍団なりを率いる首領級のキャラクターたちが{netabare}互いに狡猾な陰謀を画策し合って、やがてあっけなく自滅していく{/netabare}
・・・という、《政治劇》と呼ぶには些か凡庸で支離滅裂な展開になりがちな印象が、個人的には強くありました。

ところが本作は、そうした《ガンダム・シリーズ》一般のイメージを超えて、《政治劇》としても一定水準以上の面白味と、まずは妥当と思われる結末を伴った良作として評価したく思いました。
但し、この《政治劇》という側面にこだわるならば、やはり以前視聴した『太陽の牙ダグラム』という往年の名作(1981-3年、全75話)が、たまたま本作と同じく{netabare}地球に虐げられた植民惑星の独立運動に奔走する武装集団の活動の一部始終{/netabare}を描いており、それとの比較では流石に本作は分が悪い、という感想になりました(※《メカ・ロボット系》作品である以上に本格的な《政治劇》である『ダグラム』と本作を比較するのは酷な話かも知れませんが)。


(3) 登場キャラクターたちの《感情描写系作品》としての評価

これは、これまで主に学園生活を舞台とする青春・恋愛ものの《感情描写系》名作・良作を作ってきた長井龍雪監督+シナリオ岡田磨理のコンビが、果たして『ガンダム』というガチの《メカ・ロボット系》作品でも通用するのか?という疑問から視聴前から注目していた点ですが、結論から言うと、上記のとおり望外の出来の良さでした。
但し、個人的には、長井監督作品、あるいは岡田磨理シナリオ作品は、いずれも“こちらの事前の予想を超えて出来が良い”とは思いますが、自分の本当に好きなタイプのシナリオなり登場キャラたちなのか?と考えると、決してそうではないな・・・という思いに突き当ってしまうので、結局、「作品として実に見事だ」とは思うけれども、個人的な評点はそこまで極端に高くはなりません。
※因みに、長井監督作品や岡田磨理シナリオ作品は、私のお気に入り作品(全部で20作品に厳選)の中に一つも入っていません(※個人評価が★★ 4.7の『凪のあすから』、★★ 4.6の『とらドラ!』でも対象外)。

・・・以上(1)~(3)の各点を勘案して、本作の個人評価を下記のとおりとします。


◆期別/総合評価

第1期  ★   4.4     (第1-25話)
第2期  ★★  4.6    (第26-50話)
--------------------------------------------
総合   ★★  4.5    (全50話)   


これは、《メカ・ロボット系バトルもの》や《政治劇》ジャンルの作品には、概して厳しめの評点を付けがちな自分としては、かなりの高評価となります。
※つまり、同ジャンルでは、『新世紀エヴァンゲリオン』、『ガサラキ』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『超時空要塞マクロス』と同点(※全て★★ 4.5)で、『コードギアス』(※★★ 4.7)に次ぐ2番目に高い評価です。


◆制作情報
{netabare}
原作           矢立肇、富野由悠季
監督           長井龍雪
シリーズ構成      岡田麿里
脚本           岡田麿里、根元歳三、鴨志田一、土屋理敬、大西信介、関島眞頼、吉野弘幸、黒田洋介
キャラクターデザイン 伊藤悠(原案)、千葉道徳
メカニックデザイン   鷲尾直広、海老川兼武、形部一平、寺岡賢司、篠原保
音楽           横山克
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

==== 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第1期) (2015年10月-2016年3月) ====

 ------------ OP「Raise your flag」、ED「オルフェンズの涙」 -----------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅰ. CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)編 - - -
{netabare}
第1話 鉄と血と ★ 火星アーブラウ領クリュセ独立自治区、民間警備会社CGSの孤児達(orphans)、自治区代表首相令嬢地球護送任務、ギャラルホルン(GH)火星支部隊来襲、ガンダム(G)バルバトス起動
第2話 バルバトス ☆ 阿頼耶識システム、MS同士の戦闘・GH撃退、火星独立運動の旗頭クーデリア、参番組(リーダー・オルガ/戦士・三日月/知恵袋・ビスケット)、GH監査局マクギリス&ガエリオ火星到着
第3話 散華(さんげ) ★ 参番組のCGS乗っ取り、決闘(クランク二尉vs.三日月)、鉄華団結成、クーデリア地球護送任務続行{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅱ. 鉄血編 - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第4話 命の値段 ☆ 火星から地球への出航準備、クーデリアと武器商人ゴルドンの交渉、トウモロコシ畑での遭遇(マクギリス&ガエリオ&三日月)、鉄華団の強襲装甲艦イサリビ入手
第5話 赤い空の向こう ★★ アトラ鉄華団入り、オルクス商会の裏切り、火星宙域の戦(GH火星支部長コーラル戦死、三日月vs.ガエリオ&マクギリス、火星離脱成功) ※バトル回として◎
第6話 彼等について ☆ クーデリア地球行きの目的(アーブラウ蒔苗代表との交渉、火星の経済的独立の獲得)、三日月の読み書き学習開始、CGS社長マルバからの入電 ※状況説明回{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅲ. テイワズ編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第7話 いさなとり ★★ ナゼ・タービンとの接触、対タービンズ戦 ※バトル回として◎
第8話 寄り添うかたち ★ 交渉取次ぎ成功、鉄華団団長の使命(オルガ独白)、大型惑星巡航船歳星到着
第9話 盃 ★ テイワズ代表M.バリストンとの対面、義兄弟の契り(名瀬(タービンズ)&御留我一家(鉄華団))、新たな利権争奪戦の火種(クーデリアの最初の決断){/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅳ. ブルワーズ編 - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第10話 明日からの手紙 ★ メルビット乗船、アトラの過去、昭弘の昔語り ※ラストの殺陣(たて)の格好良さは〇
第11話 ヒューマン・デブリ ★ 宇宙海賊ブルワーズの襲撃、タカキ重傷、マクギリス地球帰還・ボズワース家訪問(許嫁アルメリア)
第12話 暗礁 ★ 暗礁宙域の戦(ビスケットの作戦立案、Gグシオン(クダル・カデル搭乗)vs.Gバルバトス、昭弘の弟・昌弘)
第13話 葬送 ★★ 続き、宇宙葬、アクシデント(接吻)、支援者ノブリス・ゴルドンの策動 ※引きの良さが目立つ◎{/netabare}{/netabare}

 -------------- OP「Survivor」、ED「STEEL-鉄血の絆-」 --------------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅴ. コロニー編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第14話 希望を運ぶ船 ☆ フミタンへの指令、コロニー・ドルトⅡ入港、ドルトⅢ(ショッピング)、仕組まれた叛乱
第15話 足跡のゆくえ ★ 続き(仮面の男のクーデリア接触、ビスケットと兄の再会・決別) ※火星にビスケットの双子の妹がいるのにドルトに兄がいるのはやや設定安直×
第16話 フミタン・アドモス ★ 続き(デモ隊虐殺、フミタン死亡) ※面白いのだがシナリオの粗も目に付く点が残念×
第17話 クーデリアの決意 ★ 続き(鉄華団の加勢、Gキマリス(ガエリオ搭乗)来襲、Gグシオン(昭弘搭乗)出撃、「革命の乙女」の目覚め){/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅵ. 地球降下編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第18話 声 ★ クーデリアの声明の威力、モンターク商会(仮面の男)の支援申出と目的(腐敗したGHの変革)、地球外縁艦隊司令官カルタ・イシュー登場
第19話 願いの重力 ★★ 商談成立、セブンスターズ3子弟の過去、外縁艦隊突破戦(ユージン奮闘)、ガエリア来襲、地球降下、アイン重傷 ※G単機の地球降下(お約束イベント回)
第20話 相棒 ★ 蒔苗東護ノ介(まかないとうごのすけ)との対面(オセアニア連邦の保護、ドルト改革成功、アーブラウ議会護送依頼)、オリガとビスケットの方針衝突
第21話 還るべき場所へ ★★ カルタ隊強襲、珊瑚礁の戦、ビスケット戦死{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅶ. 地球編 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第22話 まだ還れない ★ ファリド家当主イズナリオ(GH地球本部司令官)の野望、アンカレジ航路、阿頼耶識システム・Gフレーム・ギャラルホルンの関係、オルガの敵(かたき)討ち宣言
第23話 最後の嘘 ★ 雪原の決闘申込、騎士道vs.任侠道、カルタ・イシュー戦死(ガエリオ落涙) ※相手の騎士道的振る舞いを無視して不意打ちする展開が個人的にいまいち好きではないが・・・面白くはある回
第24話 未来の報酬 ★★ エドモントン郊外の戦、阿頼耶識一体化アイン参戦、侵入阻止線突破 ※任侠+革命ものという設定から来る「鉄華団の戦う目的」について賛否両論必至
第25話 鉄華団 ★★ マクギリス暗躍(親友ガエリオ瀕死、養父イズナリオ失脚)、アーブラウ最高議会の政変、三日月の左目・左手損傷(アイン撃破)、イズナリオ失脚 ※オルガ「死に場所を与えるのが鉄華団リーダーの役目」発言に賛否両論必至{/netabare}{/netabare}
----------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)14、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4


==== 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第2期) (2016年10月-2017年4月) ====

  -------------- OP「RAGE OF DUST」、ED「少年の果て」 -------------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅷ. 夜明けの地平線団編 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第26話 新しい血 ☆ 急成長企業・鉄華団&アドモス商会、世界の治安混乱(GHの権威失墜)、セブンスターズの内情、海賊・夜明けの地平線団来襲、Gバルバトス到着
第27話 嫉心の渦中で ☆ モンターク商会からの地平線団討滅依頼、新団員ハッシュ・ミディ、月外縁艦隊アリアンロッド総司令官(エリオン公ラスタル)と新たな仮面の男
第28話 夜明け前の戦い ☆ 石動の鉄華団協力、地平線団vs.鉄華団(混戦、アリアンロッド艦隊の介入、クジャン公イオク&ジュリエッタ出撃)
第29話 出世の引き金 ★ 続き(敵将サイドバル拿捕)、火星独立活動家アリウム射殺、Gフラウロス&MAハシュマル発掘、マクギリス准将と鉄華団の盟約成立{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅸ. 地球支部編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第30話 アーブラウ防衛軍発足式典 ☆ 蒔苗議長暗殺未遂事件(チャド重態)、傭兵ガランの謀略始動(ラディーチェ裏切り、タカキ(地球支部副責任者)困惑)
第31話 無音の戦争 ★ SAUvs.アーブラウ(紛争勃発、戦線膠着(仕組まれた消耗戦)、マクギリス機降下・紛争介入)
第32話 友よ ★ マクギリスvs.タカキ&アストン、Gバルバトス降下、アストン戦死、ハッシュMS戦初陣、昭弘激怒(傭兵ガラン戦死)、ラディーチェ射殺
第33話 火星の王 ☆ エリオン公ラスタルとマクギリスの因縁、蒔苗議長&チャド回復、マクギリスの提案・鉄華団の方針決定(火星独立への協力)、タカキ退団{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅹ. モビルアーマー編 - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第34話 ヴィダール立つ ☆ テイワズ内紛の火種、新・仮面の男の目的(復讐)、マクギリスの理想(アギニカ・カイエルの伝説)
第35話 目覚めし厄祭 ★ マクギリス火星へ、ラスタル陣営への内通者、クジャン公イオクの軽率行動、沈黙の天使(モビルアーマー(MA))起動
第36話 穢れた翼 ★ イオク隊壊滅、MA(ハシュマル&プルーマ)迎撃戦(クリュセ市街の危機、農業プラント炎上、Gヴィダール降下) ※厄祭戦/MA/MS/阿頼耶識システムの関係が明らかになる注目回
第37話 クリュセ防衛戦 ★★ 続き(Gフレーム不調、Gフラウロス(シノ搭乗)出撃、Gバルバトスのリミッター解除) ※MAとの死闘は◎
第38話 天使を狩る者 ★★ 続き(Gバルバトスの真の力解放、MA破壊)、テイワズと鉄華団の軋轢、三日月の右半身不随、思い詰めるアトラ{/netabare}{/netabare}

  ------------------ OP「Fighter」、ED「フリージア」 ------------------
{netabare} - - - - - - - - - - - ⅩⅠ. タービンズ編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第39話 助言 ☆ クジャン公のタービンズ(TB)強制捜査、TB成り上がり物話、雲隠れ
第40話 燃ゆる太陽に照らされて ★ イオク隊のTB殲滅作戦(禁忌の弩砲ダインスレイヴ使用)、シノ&昭弘隊のTB救援、強襲装甲艦ハンマーヘッド突撃、アミダ&名瀬戦死
第41話 人として当たり前の ★ 名瀬の葬儀、昭弘&ラフタのデート、ジャスレイの挑発(ラフタ暗殺)
第42話 落とし前 ★ 鉄華団のテイワズ&アドモス商会との絶縁、弔い合戦(ジャスレイ隊への殴り込み・殲滅)、マクギリス派決起(GH地球本部制圧、セブンスターズ支配体制転覆クーデター開始) ※バトル回として◎{/netabare}

 - - - - - - - - - - - ⅩⅡ. クーデター編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第43話 たどりついた真意 ★ マクギリスの過去、ガエリオとの再会、Gバルバトスvs.Gキマリス、Gバエル起動(マクギリスの切り札、錦の御旗)、マクギリス&ガエリオ両者の宣言
第44話 魂を手にした男 ★ セブンスターズ他当主の中立(マクギリスの誤算)、最終決戦前夜(アリアンロッド艦隊vs.マクギリス隊&鉄華団)、アトラ告白
第45話 これが最後なら ★★★ 決戦開始(ラスタルの非情な策略(ダインスレイヴ斉射)、鉄華団突撃、マクギリスvs.ガエリオ、奇襲失敗・シノ戦死))
第46話 誰が為 ★ 続き(ホタルビ轟沈、石動(イスルギ)戦死、マクギリス隊&鉄華団撤退)、GH火星支部のマクギリス敗残軍受け容れ拒絶{/netabare}

 - - - - - - - - - - - ⅩⅢ. 反革命編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第47話 生け贄 ★ マクギリスの地位剥奪、鉄華団の窮地、三日月/アトラ/クーデリアの約束、オルガの直談判・ラスタルの拒絶、包囲された鉄華団本部
第48話 約束 ★★ 脱出作戦開始(蒔苗議長・TB生き残りの協力、マクギリス単騎出撃)、オリガの最期
第49話 マクギリス・ファリド ★★ 鉄華団本部前の死闘、火星周辺宙域の死闘、ハッシュ戦死、マクギリスの最期
第50話 彼等の居場所 ★★ ユージン&ダンテ撤退(脱出トンネル開通)、昭弘の最期、三日月の最期、後日譚(GH民主化、火星連合成立、ヒューマンデブリ廃止、武器商人ゴルドン暗殺、三日月の忘れ形見){/netabare}{/netabare}
----------------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)5、★(良回)12、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

※なお本作の構成として、上記のそれぞれ4つのOP/EDの切れ目で、一応【起/承/転/結】の4パート構成になっていて、鉄華団の「興起/発展/暗転/壊滅」を各々描き出している、と見ることが可能です。


◆視聴メモ(第1-2期)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
厄祭戦終結してから約300年後(P.D.323年)の世界であり、偶然“発掘”された厄祭戦当時使用されたガンダムという超兵器が戦闘の帰趨を決する、という世界観。
作画/演出は流石に良い。とくにMS同士の殺陣(たて)が格好良くて◎
・第3話視聴終了時点
オルガ&三日月コンビから『天元突破グレンラガン』のカミナ兄貴&シモンを連想させるが、同作よりもう少し深い内容があることを期待できる出来。
・第18話視聴終了時点
仮面の男の正体が早くも見破られる等、展開の速さは高評価(※以前視聴した幾つものガンダムシリーズはシナリオの引き延ばしが目立っていたのとは対象的)。
・第19話視聴終了時点
ガンダム恒例の地球降下イベント回。
毎度ながら犠牲者が出て(※大気圏突入で通常のMSは炎上してしまう)見ていて熱くなる安定の面白さ◎。
・第33話視聴終了時点
ここまで幾つもの困難を乗り越えて大きく発展してきた鉄華団だったが、この回でマクギリスから唐突に提示される「ギャラルホルン火星治安維持権限の委譲、すなわち、火星の王になる」という危うい話に、オルガが熟慮せずに乗っかかってしまったことが同団にとって裏目にでてしまう(鉄華団の凋落の始まり)。
・第36-37話視聴終了時点
緊迫した展開は凄く良いのだが、道化役のクジャン公イオクは要らなかった気がする。
・第44話視聴終了時点
マクギリスの誤算に対してオルガが怒りを爆発させるが、既に時遅し。
・第45話視聴終了時点
本作のバトルシーンは例外なく格好良くて面白いけど、この回が間違いなく最高(※本作唯一の ★★★ (神回) 認定)。{/netabare}


※その他、種々の考察事項については、第2期のレビューの方にまとめました。

投稿 : 2018/11/05
閲覧 : 1203
サンキュー:

30

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ムラがある

今のところは、ガンダムの中だと駄作。
前半は、普通に良かった。
中盤は、本当に酷くなった。
ただ、終盤のドキドキ感は良かった。

投稿 : 2018/10/01
閲覧 : 547
ネタバレ

ろろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

(2018/08/29 地上波で鑑賞)

私自身はファーストガンダム世代ですが、「ガンダムらしさ」といわれるものがどんななのかわかりません。
評価がかなり分かれているようですが、私は高くつけました。
大事な仲間が容赦なく死んでいってしまう戦争を扱ったアニメは他にもあります。
フラグの立て方が粗いという点には同意しますが、それもこの作品に限ったことではないので…(苦笑)。

とりあえず、他人の評価で観ない選択をするには惜しい作品だと私は思います。
ああ、でも、アニメに厳しい現実云々を求めていない人にはオススメしないかな。たぶん、しんどいから。

火星の底辺でその日その日を生き抜いてきた主人公たちが、ある仕事をきっかけに、自分たちとは違う環境で育ってきた「持つ者」である女性を送り届けるために地球を目指す。
「持たざる者」の彼ら鉄華団が、少しずつではあるけれど何かを手にしていく旅の終わりにあるものはなにか。
「持つ者」である彼女はその先でなにを目指すのか。

鉄華団の周りには、彼らと同じように底辺に生きる大人と、他人よりも持てる者になろうと画策する大人がいる。
その遥か外側、政治や経済に影響を与える「持つ者」たる大人たちは更に多く。
太刀打ちできる感じはない。
これは、容赦ない現実感。

投稿 : 2018/09/21
閲覧 : 281
サンキュー:

1

ねいばー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最後まで見たけど

最後まで見たけどなんか微妙だった。
物語としてはストーリを楽しめるけど、
主人公とかヒロインがあまり魅力的に感じない。
期待もバルバトス以外あまりかっこよくない。

投稿 : 2018/09/09
閲覧 : 368
サンキュー:

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

ホモとか子作りとかハーレムとかに媚びるガンダムなんて嫌いだ

【総評Dランク】
S:特別好きなアニメ A:かなり良い B:なかなか良い C:普通 D:微妙 E:くそ

1~2期全部含めてですが、3/4くらいまではなかなか面白かった、Aランク付けても良かったくらい
でも後半が酷すぎるのでCか迷ってDランクとしました

奴隷のような扱いを受けてきたストチーな子供達が、
兵団を作り上げバックを得てどんどん大きくなっていき、最終的には世界に影響を与えるようになっていく様が見所だった
あとは戦闘、これもなかなかに激しいシーンもあった

でも話進むにつれて何なんだマジで!?
なぜこういうホモとかハーレム子作りとかわけわからん方に持っていくんだ?ガンダムでしょこれ?
熱い戦いや友情などが望まれてるのであって、決して┌(┌^o^)┐←こいつらを望んでいるわけではない
アニ豚や腐女子に媚びてるのが垣間見えてうざい

何が「一緒に三日月の子供作りましょ」じゃボケがwwwハーレム帝国でも作る気かwww
そういうのもtoloveるとかでやってくれ、こういう要素が雰囲気ぶち壊してて不愉快

それに火星の王様になってやるぜって話が、どうやったら{netabare}戸籍偽造してトンズラしようぜ{/netabare}って話になるんだよ
今までの覚悟とか選択とか何だったの?
最短で出世して駆け抜ける!って格好つけといて{netabare}負けて金欠になったら敵に半ベソかいて命乞い{/netabare}かよw
とにかく団長が急にヘタレになりすぎて違和感がありまくったし、ストーリーがしょっぱい

ガンダムなのにストーリーも地味でシリーズ最低クソ雑魚アニメだと思いました
よく酷評受けてるが、種死(seed destiny)の方が格段に上です、比べて良いレベルじゃない

投稿 : 2018/08/22
閲覧 : 933

leon さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ネットでは過小評価されてるが

一期までは良いではなく一期も良い。
もちろん二期も良い。

普段ガンダムを見ない自分がはまったんだ。間違いない。

投稿 : 2018/07/29
閲覧 : 429
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ネタバレ

コルーム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

キャラクターの造詣が個性ありますね。

主人公は、ガンダム系主人公によくある
戦闘に関して人の死に関して葛藤も無く
最近流行である黙々と何の躊躇いもなく人を殺せる主人公です。
「きっとシャアに三日月みたいな子が見出されたら
シャアの手足となって使うだけ使われて
最後は捨てられるんだろうなと思います。」
オルガというリーダー中心に仲間達が自分達を
粗末に扱ってた火星の民間軍事会社を乗っ取り
片腕の三日月や仲間とともに
火星の子供達や窮状をどうにかするべく地球に訴えるべく赴きたいという
お嬢様の依頼で地球に運ぶという話です。
率直に言うとヤクザ映画をハマっている
脚本家や監督の作品のような感じがしました。
一期は、マクギリスというキャラの暗躍や鉄華団の活躍で
地球連邦みたいな勢力のギャラルホルンを出し抜き
上手く終わらせたのでまだ面白いと思います。
ただ、個人的に有能なビスケットを殺す必要があったのかと思います。
もうこの時点から二期のあの滑稽で悲惨な結末に行くと思えば
脚本の方向性はこの辺からおかしかったと思います。
他の方もおっしゃりますが「ガンダム」という名前である
必要は無かったと思います。
今のご時世、ロボット物を描くなら
「ガンダムという冠」が無いと企画が通らないかもしれませんがね。

投稿 : 2018/07/26
閲覧 : 322
サンキュー:

2

ひろにゃご さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一期までは良かった

何と言うか「現実は厳しいんだよ」なアニメ。
一期終了まではきちんと視聴者にそれを納得
させながら物語が進んでいったと思う。

最下層で生きてきた少年たちが反骨心と血の結束で
成り上がっていく物語。
そこには苦境に立ち向かい、犠牲をだしながらも
最後には勝利するという、視るものにカタルシスを
感じさせる作品であったと思う。
一期終了までは。

二期以降はそれが全く感じられなくなり、
一方的に(しかも理不尽に)少年たちが
ボコられつづけて最後は社会から抹殺される
という酷い展開に。

もちろんこの作品は「現実は厳しいんだよ」が
メインテーマのひとつであるから、この結末も
ひとつの「現実」だろうと思う。
だが、ただ厳しいだけの(理不尽な)現実を
見せつけられて何が面白いのか。
ただ不快感しか残らない作品となってしまったのは
非常に残念だった。





あと、公式でキャラの同性愛を認めてしまったのは
やっちまった(同性愛を否定するものではないが)な
サンライズよ。
腐女子の跳梁を許してしまっては、
この作品、下降の一途を辿るだけだぞ。

投稿 : 2018/05/06
閲覧 : 288
サンキュー:

2

ネタバレ

kochan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

良い意味でストーリーがシンプル、分かりやすい。
お約束の大気圏突入イベントとか、シャーもどきとか今までのガンダムの踏襲も悪くない。
ためらないなく、非情に冷静に殺しまくる三日月、2期で変わるのか?

投稿 : 2018/01/24
閲覧 : 292
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0

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素晴らしい

こんなガンダムがあったのか!大人が観ても良い作品だ。
心がとても熱くなる。
あまりにも心が熱くなってしまったのでコメントできないです。

投稿 : 2018/01/03
閲覧 : 343
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8

ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

身も蓋もねえな

火星の少年兵が手に入れた古い大戦の遺物・ガンダム。
彼らはそれを駆り、火星独立運動の象徴たる少女を地球まで護衛することになる。
孤児が作った家族、そのたどり着く先とは。

2期途中の数話を見逃しちゃったんですが、1期の2期のネタバレ感想メモをまとめて。
色々考えてたら、①プロットについての感想と②キャラの物語に対する感想が真っ二つに割れちゃったまま修復不能になりました。
具体的には、
①2010年代のガンダムとして見せたいものは感じ取れたし、プロットは好き(ただしかなり言葉足らず)
②身も蓋もなさすぎ&粗雑。キャラの行く末には美学もカタルシスも感じない
ってのが率直な感想。
全体として、不器用なガンダムだったなぁと。
4クール付き合ったことに見合う感動は……うん……。
{netabare}ビスケットが退場し、1期ラストでミカが右手(文字を書く手)の機能を失った時から予想はしてましたが、そのまま最後まで突っ走るとは思いませんでした。 {/netabare}


■プロットは好き
{netabare}これ、終始一貫して「持たざる者」と「持てる者」の物語ですよね。
社会の最下層、誰に対しても「持たざる者」である鉄華団が、上を目指して這い上がっていく。
でも、最底辺の孤児がセブンスターズという「持てる者」の最上位者に勝利するなんて、さすがにアメリカンドリーム(笑)としても無理筋なわけで。
それでもなんとか、命を犠牲にしながら、漸進的な改革という名の希望を掴んで次代につなげていく。
ミカが農業を志していたことからも、鉄華団の世代は枯れつつも種が蒔かれ、次の世代が新たな花をつける、というモチーフが全体を覆っていたんでしょう。
実際、彼らが繋ぎ咲かせた花(ヒューマンデブリ廃止&火星の経済的独立)は、客観的には大きなものだったと思うんですよ。

なぜ今、「持てる者」と「持たざる者」の物語なのか。
冷戦終結から30年弱、宇宙世紀が描いたようなイデオロギー闘争の時代は遥か昔。
「ポストモダン」「大きな物語の終焉」みたいな言説もとっくにキャッチーさを失い、かといって文化の衝突、テロリズムの応酬にも飽きてしまった(もうすぐイラク戦争から15年ですって奥さん!)。
また、テロリズムは00で扱い、「文明の衝突」より大それたこと(種族間の衝突)も劇場版00でやってしまった、というガンダムシリーズ内部の事情もあったのでしょう。
そこに持ってきたのが、同一体制内での、経済的・社会的に再生産された「勝者と敗者」の物語。
経済格差や教育格差の固定が取りざたされて久しい現代のリアリティを意欲して、純粋に経済的・知能的な階級闘争(この言葉を使って良いのか浅学にしてわかりませんが)じみた争いをモチーフにした、ということなのかとも思います。
で、結局その社会構造を設定して、何を伝えたかったのか。
「いまの社会ってこんなもんだよね」という諦念か、はたまた「それでも声を上げることで漸進することはできる」という希望か。
結論として、鉄華団の反乱の帰結は改革のドライビングフォースになっているのだから、後者なのだと思います。
あくまでも「持たざる者」、自分たちは逆襲に成功せず路傍の石と朽ち果てるというのは、言ってみればかなり身も蓋もない。
でも、彼らが得たもの、次につないだものは、彼ら自身が滅んだとしても、その輝きを失うことはない。
「持たざる者」のささやかな抵抗、若さと無謀さを武器にした反抗により、まっとうな権利を勝ち取るという結末、私は好きです。

ただし、すげー言葉足らずな部分が。
鉄華団の家族としての物語にフォーカスした結果、巨視的な視点へのガイドが足りなさ過ぎた。
具体的には、セブンスターズの腐敗問題、ラスタルの政治的信条や鉄華団への評価、クーデリアの具体的な政治活動みたいな、ポリティカルな描写が欠落しすぎていたと感じます。
イデオロギーを描かないからといって、政治(=「影響力を行使し、行使される関係性」が一つの定義だったはず)が存在しないわけじゃないんですから。
同じ言葉足らずさで、マクギリス事件終結後の顛末が、ナレーションで軽く流されてしまったのも痛い。
なんだか「結果的に」「ちょろっとクーデリアと話をしただけで」「ラスタルのお情けによって」結果がもたらされてしまったように感じられかねない。
鉄華団が散った価値、政治というパワーゲームに与えた影響が直観的に理解しづらく、鉄の華の種子が芽吹いたことに感動しづらかったのは、単純にもったいねえなと。{/netabare}


■キャラの物語には不満
{netabare}細かいドラマ部分の脚本の粗さ、全体としての間延び感は正直閉口ではあったけど、揚げ足取りはダサいのでやめます。
ただ、それ以上に気に入らなかったのが、キャラの物語として身も蓋もなさ過ぎた点。
正直、鉄華団周辺のキャラが物を考えなさ過ぎて、「滅びの美学」を体現できてなかった。

彼らは孤児(オルフェンズ)で軍人、少年兵として戦場で生きたことしかない「持たざる者」。
学校教育も、社会教育も受けていない。
無垢な彼らが、魑魅魍魎渦巻く政治と経済の世界に乗り込み、夢破れて果てながらも上部構造に風穴を開ける、という物語を制作陣は意図しているはずなのは理解できる。

ただ、クレバーさが勝利に直結する世界で、無垢さを強調しすぎても、「キャラはバカなんだから仕方ない」とのシラケにしか繋がっていない。
もちろん視聴者の後知恵、結果論なのはわかってます。
そうはいっても、オルガとか単に「俺たちは上に行くんだ」という強迫観念の操り人形にしか見えなかったのはきつい(野望をどう実現させるか、考えることが何より大事なはずなのに)。
仁義は脳死の恭順じゃないぞ。
エンタメとして、視聴者がプロットの身も蓋もなさにシラケないような熱量が必要だったにもかかわらず、プロットを語るキャラの物語自体がさらに身も蓋もなかった。
これは致命的だったように感じます。
やっぱりビスケットが失われ、ミカの右手という教育の機会が失われた時点でいろいろ決まってたんだなぁって思っちゃう。
あと、破滅に突っ走る子供たちに対するメカニックのおやっさんやメリビットさんの態度は、私が青臭いのは承知のうえで、はっきり嫌いです。
大人の責任を軽々と放棄できるほど、あの世界の命の価値は小さいんだなと。 {/netabare}


だめだ、せっかく久々に書いたのに愚痴多めになった、すみません。
格闘戦の迫力とか機体のデザインとか音楽(最後のOP除く)とか、ライドの顛末の描き方の冷徹さとかは好きです、本当に。


【個人的指標】 55点

投稿 : 2017/12/17
閲覧 : 529
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17

ネタバレ

shitasama さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:----

正直無理

取り敢えず、死に過ぎ 確かに戦争?物だから死ぬのはしょうがないにしてもやり過ぎの感じが...
後はキャラクターが、どっかのサッカー漫画の様
モビルスーツがダサすぎ、正直見るんじゃなかった
ガンダムは一通り見てきたがひどすぎる作品でした

投稿 : 2017/11/27
閲覧 : 361
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3

yowano さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

厳しい世を生き抜く少年たちを描く物語

貧困の中で生きてきた少年たちが「鉄華団」として結束し、
苦難を乗り越えて厳しい世の中をのし上がっていく物語です。

経済格差など政治の話も出ますが、政治観等は描かれなかったため、
厳しい世の中を生き抜くというところに焦点が当たっていたかと思います。

最近のアニメの中では主人公たちへ課される試練が重く絶えない方だと言えますが、
ある程度は上手く世渡りしていくので甚大な被害が出るなどの鬱展開はありません。
主人公の一人であるミカが冷静且つ優秀であるため絶望感は抑えめです。

その分、葛藤や成長があまり描かれなかったという事実もありますが、
鉄華団の未熟さや危うさに十分ハラハラさせられましたので、
むしろこれ以上に重い話にならずに済んだのは良かったのかも知れません。

物語の厚みは十分で、作画、音楽、演出、メカデザインも良質でしたので、
ガンダムの名に恥じない作品であったと感じています。

ただ、2期については評判が非常に悪いため視聴しない予定です。
そう決断できる程にはお腹いっぱいになる作品でした。

投稿 : 2017/11/25
閲覧 : 344
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2

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最後が熱かった。

傭兵団の少年兵たちが主人公。大人たちの理不尽な要求を生き延びてきた彼らは逞しい。

特にミカはストイックで戦闘では容赦がない。

そんな彼らが傭兵団とし独立し、孤児である彼らは団結して困難と生きるための仕事をこなしていく。

火星独立の旗頭になるお姫様を地球まで送り届ける仕事につくが、ギャラルホルンという宇宙の支配を行う組織から目をつけられ苦戦を強いられることとなる。

最終話が面白かった。少年兵たちの犠牲と覚悟、それを止められない大人たち。

ギャラルホルン内の裏切りと敗北。そして復讐劇の最後。

続編に期待。


二周目を見て。

一期はクーデリアの物語だ。

火星に住む名家の娘が現実を乗り越え、理想を抱き続けられるか?

実力もなく、理想だけを持った娘が真の革命の乙女になれるか?ということがテーマだ。

CGSという傭兵会社で大人たちに搾取される少年兵たち。

理不尽な権利と武力で圧倒する支配組織ギャラルホルン。

クーデリアを守って死んでいく鉄華団の少年兵たち。その血の上で自らの理想を語ることの責任を果たそうとする。

クーデリア:「私が地球を目指したのは火星の人々が幸せに暮らせる世界をつくるため。でも火星だけじゃなかった。ここの人たちも同じように虐げられ踏みつけられ命さえも・・・それを守れないなら・・・立ち上がれないならそんな私の言葉など誰も聞くはずがない。私は戦いますたとえ一人でも。もう逃げない二度と。フミタンが言ったように私はあの本の少女のように、希望になりたい」

鉄華団はビスケットの死によって止まれなくなってしまった。最後の攻撃を前にオルガは言うセリフが良かった。

オルガ:「命を金と引き換えにして生きてきた。それはこの仕事を始めたときから・・・いや生まれたときからか。ただな俺たち一人一人の命は自分が死んじまった時点で終わる消耗品じゃねぇんだ!鉄華団があるかぎりな。ここまでの道で死んでったヤツらがいる。あいつらの命は無駄になんてなってねぇ。あいつらの命もチップとしてこの戦いに賭けるいくつもの命を賭けるごとに俺たちが手に入れられる報酬・・・未来がでかくなってく。俺ら一人一人の命が残った他のヤツらの未来のために使われるんだ!」

消耗品からの脱却が切実で彼ららしい。


メリビットとラフタのものの捉え方が鮮明に分かれたセリフ。対等という言葉は、残酷でもあるなと感じた。子どもを子ども扱いしないということは、こういうことかと。

メリビット:「冷たいんですね。あの子たち、ああ見えてもまだ子供なんですよ」
ラフタ:「だから何?」
メリビット:「えっ?」
ラフタ:「そりゃあうちら年だけはちょっとばかり上だけどさ。偉そうに言える言葉なんてないよ。だって同じだもん」
メリビット:「えっ?」
アジー:「私ら女やあの子たち子供がこういう仕事をするってのはそれだけで命懸けなんだ」

投稿 : 2017/11/25
閲覧 : 298
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聖剣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まだ助走→後半へ

格差社会に憂いを抱く少年たちが
成り上がっていくサクセスストーリー(笑)

んあわけあるかいッ!

まずガンダム作品はたくさんありますが、
世界観は必ずしも同じではありません。

ただ共通して、
1)10代の少年を主人公として
2)戦争もしくは紛争に巻き込まれる
3)未知(試作機)の兵器をなぜか操縦できてしまう
4)その兵器の名前をガンダムという

基本的には戦争とは無縁の主人公が
平和を望みながらも戦争に加担するという矛盾、
その争うことの意味に苦悩しながらも
自分のできることを選択し、人として成長していくお話です。

少なくとも望んで戦っていないんですね。

さぁ、これらを踏まえてもらえれば
明日から『ガンダムってのは…』って語れますよ!


でも
この作品においては
戦うことしか選択肢がない状況ってとこが大きな違いになってきます。

{netabare}いままでは一般人が主人公であったのに対し、
今作の主人公は孤児です。
社会的弱者の立場から抜け出す手段として
唯一できる方法が戦うこと

ある意味、世界的に広がる経済格差という世情を取り入れた格好となってます。

また過去の作品に成通している方へのご褒美として
様々な場面・状況におけるオマージュも用意してます。
・仮面の男(シャアみたいな)
・演説(ギレンとかダカールのヤツとか)
・市街地戦(やっぱりホンコンシティかな)
とかね{/netabare}

で、やっぱりガンダムなので
無双します!

{netabare}物語の本意は分かりませんが、
とりあえず戦争の意義についてはちょっと置いとくとして、
戦うことに迷いのない少年たちには驚かされます。
それは若さ故の暴走なのでしょうか?

今回はあえての表現として、
モビルスーツをより兵器らしく描いているそうです。
そのためか、少々残酷に思えるようなシーンもあり、
少年たちは狂気に取り憑かれてしまったのように感じます。

その場面はとにかく胸が詰まるような、
いや、心臓を握りつぶされるように苦しいのです。

それが終盤のメルビットさんが代弁してくれていますが、
まさにその心境が全てです。

今までの作品は
主人公が苦悩する姿に共感し、思うとこがあったのですが、
今作は戦うことに迷いがないだけに、
逆に不安になってしまうといったところでしょうか。{/netabare}

それでもまだ前半部分!
さぁ彼らは真の安住の地を勝ち取ることができるでしょうか!?

投稿 : 2017/10/26
閲覧 : 302
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4

まつはや さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

敷居の低いガンダム(一期のみの評価です)

今までのテンプレートを踏まえつつ、若い人向けにしたガンダムという感じです。
主人公たちが戦う理由が、国のためだとか、巻き込まれたからとかではなく、ただ生きるためというのが良いですね。

1話のつかみはばっちりです。
ガンダムはやはり他の機体を圧倒してこそのガンダムですね。
メインテーマもいい味出してます。
全体的にストーリーはシリアス寄りですが、随所にあるギャグシーンが良い清涼剤になっています。
戦闘がない、所謂箸休めの回も、キャラクターの掘り下げなどしてくれるので見ていて退屈しないですね。

主人公の三日月には好感が持てます。
戦闘では冷静沈着で容赦がないですが、仲間に対しては笑顔を見せたり、冗談を言ったりと気を許している感じです。裏表のないドライな性格でその場で思ったことを率直に言いますね。
癖のあるイメージがあるお姫様も、自分の出来る範囲で努力しようと頑張る姿勢がかわいい。

投稿 : 2017/10/18
閲覧 : 425
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3

textbox さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

着地点が微妙だったなあ

前期はすごい良かった。
後期も嫌いではないけど着地点を間違えたのか結局何も残んなかったなっていう感じ。

まあロボットものはカッコよくロボットが動いて暴れてくれればいいやって思うのでそれだけで満足です。

投稿 : 2017/10/14
閲覧 : 356
サンキュー:

0

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蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

青少年向けガンダム。

アニメーション制作:サンライズ
2015年10月4日 - 2016年3月27日に放映された全25話のTVアニメ。

監督:長井龍雪 シリーズ構成:岡田麿里
「あの花」コンビが作る新しいガンダム。

【概要/あらすじ】

“厄祭戦”と呼ばれる地球圏全体に甚大な被害を与えた巨大な戦禍が集結してから300年後の世界。

“厄祭戦”を終わらせるために尽力した有志が起源の治安維持組織“ギャラルホルン”
 地球の各国の武力紛争が起きないように監視する“世界の警察”が仕事。
 しかし、その権限と軍事力は巨大で政治力を持った特権階級化しており、
 組織の腐敗が進行中。

“火星”…テラフォーミングより地球と似た環境になった居住可能惑星。 
     地球から搾取され続けている植民地であり、貧困層が多い。

“鉄華団”…主人公たちとガンダムが所属する組織。物語中で発足。


【目的】

鉄華団が火星独立運動家のヒロインを地球に送り届けることで、
地球と火星の経済格差を解消し、火星に住む人々の権利と教育などの機会を手に入れる。


【感想】

意図的に“富野由悠季監督”とは逆を狙っている感じ。

火星の劣悪な環境で汚い大人たちに奴隷のように使われて、仲間の死に立ち会ってきた子供たちが、
今よりマシな未来を手に入れるために武器を手にとったり、ガンダムに乗って権力と戦う物語。
スペースノイドとアースノイドの思想対立とかニュータイプによる人類の革新とかいう、
そういう世界とは関係ない主人公たち。

文字も読めない連中が殆どなだけに、賢しいことを言わないし彼らの欲求は本能に対して純粋ですね。
金が欲しい。名を上げたい。今よりいい暮らしをしたい。家族にいいものを食べさせたい。

親が存在しないから主人公は肉親に失望しないし。
主人公は最初から落ちつているから、女に怒鳴り散らしたりしない。

リーダーは兄貴分で組織内はみんなタメ口で敬語を使わない。
いきなり殴りかかったりするガミガミうるさい年長者が味方にはいない。
身内に大人がいても、技術者だったりして子供たちを導く存在ではない。

登場人物の描き方が富野監督とは全く違うアプローチ。

主人公たちの目的が“火星の独立運動家のヒロイン”を、
地球に無事に送り届けると一貫してわかりやすいですし、
キャラ設定や物語を現代人向けにカスタマイズしてしまうと、
本当に富野要素が全然無くなっちゃうんだなって感じでw

敵を倒す理由も、
『俺達の進む道の邪魔だから』
『ウザいから』
『殺さないとしつこいし、手加減する義理なんてない』
相手の都合も事情も関係なくぶっ潰す!!

『お嬢さんの活動が火星の未来に繋がるから』
一番忘れてはいけないことがこれですけどね。

まあ、戦いから日本の倫理観を一切廃してるのが恐くもあり清々しさすら感じたり。
そういや不殺主人公()とかいうのも過去のロボットアニメで在った気がww

この作品は戦争アニメとして主人公たちの描き方に偽善っぽさが皆無で良かったような気がします。
自分たちが出来ることを確認していくという感じで、変に理想を振りかざしたりしなかったですし。
綺麗事担当のヒロインも、主人公たちと行動することでリアリストの面を育んでいきましたしね。


逆にね…このアニメは大人が状況に踊らされるだけの情けない存在ですね。

基本的に、
・たくましくも力強い主人公の少年たち
・大多数の大したことのない平凡な大人
・腹に一物を抱えた一部の大人

三種類の人間しか、このアニメには存在しなくて、
例外は鉄華団の賛同者・協力者ぐらいなものでして、

年上だから頭が良いわけでも偉いわけでもない、
人間の優劣は個人の資質!
噛ませには噛ませの人生しかないという描き方でして、

単に若者にウケるためだけじゃなくて、
人間観察眼でこういう側面が有ることも否めなくて、
観ていて考えさせられる作品でした。
脚本家はそこまで考えて書いてるのかはわかりませんけどねw


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2017/10/08
閲覧 : 583
サンキュー:

69

ネタバレ

デリダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

小市民的幸福の追求は歴史上肯定されうるのか

50話終わりましたね。
どうやら物語の評価は進むほど下がったようで、レビューを拝見させていただいた中でも否定的な意見が多く目立ちました。

ガンダムシリーズはアニメ展開したものは全部見てきましたが、あまり異色という感じはしませんでした。
主人公が特別な人間だ、というのがあまりに強調された作品が逆に近頃多かったのでそのように感じる方も多いかもしれませんが

ただほとんどのガンダムの名を冠する作品が描いてきたのが
力を持つ人間にはどういった責任が伴い、どういった行いをすべきか。
という要素だと考えるならばこの作品は確かに異色かもしれません。
主人公というものには往々にしてこの質問が投げかけられるのがある意味常ですし、それこそがドラマを生み出しエンターテイメントとしての評価を与える鍵になっているようにも思われます。

00のプロデューサーと同じ人がついたこともあり、00にかなり影響を受けた人間としては同じ質の期待を抱いてはいたのですが、
悪い意味でなく斜め上の方向に着地したなあというところが正直な感想です。
特段高い評価を与えているわけでもありませんが、その前に放送していたAGEやSEED2作品に比べればかなり良い出来だと考えてもいます。
なんとなく感じたのは08小隊に近いかな、とか。

ガンダムというアニメが市場展開として子供達を主にターゲットにしている
のも事実なのでそういった中でなかなかきわどいものを作ったなあ、と。

デザインは良かったですね!ガンプラもかつてない売上を記録したみたいで
バルバトスはもしかしたらフリーダム以来の長期的な人気につながるかもしれませんね。



これ以降は壮大なネタバレと個人的な見解です。
できれば見終わった方に読んでもらって一緒に考えてみることができたら、と思います。{netabare}


タイトルにも書いたのですが、私はこれを視聴しながら着地点をどうするのだろうという思いがあって、それが小市民的幸福の追求は歴史上肯定されうるのか。ということです。
エンターテイメントとしてはあまりに激情型の悲劇で心地よかったとは正直言いがたいのですが
逆にこの疑問が強く生まれたのは良かったです。

ガンダム作品はいずれも物語の中で歴史に名を残す英雄や
犯罪者が戦争に身を投じる姿が描かれていますが
最終話でクーデリアが語ったとおりマクギリス事件はマクギリスの名だけを残して鉄華団の名は
歴史からも人々の記憶からも消えていったことが示唆されています。
そもそも鉄華団という名は視聴者である私たちにとっては、
主人公たちが所属する団体なので当たり前に知られていましたが
おそらくこの世界でニュースをあまり見ていない人は知らないくらいの知名度なのだと考えています。
一応資本主義に則った会社ですし、テイワーズと繋がりも
現実的に考えれば親会社と子会社で裏の繋がりがあるだとかないだとか、そういう醜聞なのだろうなあ、と。
アーブラウという国家に国土防衛を一任されるPMCという特殊な部分はありますが、
そういった英雄的な扱いも局所的なものなんでしょう。

そういった状況の中で、社会情勢や政治的な振る舞いの一切をかなぐり捨ててきたのが主人公である鉄華団の人間でした。
彼らにとって自分がヒューマンデブリであることは恐ろしいほどの強烈な束縛であり、
その束縛は最後まで続くこととなります。
格差社会は現実でも声だかに叫ばれていますが、一国家の格差範囲内の話で、
それを世界全体に広げれば下と呼ばれる身分の人間は大量にいますし立場はグラデーションのように変化すると思います。
しかし彼らにとっての底辺はまさしく自分たちだったのでしょう。

最近では貧困の中だと人は思考力が本当に下がるという研究結果が出たりしていますが
この話がこの作品の中では色濃く映し出されています。
繰り返しいろんな登場人物の口から聞いたセリフ
「幸せになる/する」、「立ち止まらない」、「オルガについていく」、「これで最後」、、、等々

火星の王と聞こえはいいですが実際のところマクギリスは1PMCをどのような意味をもってして王にするといったのでしょうか。
そしてそれを鵜呑みにし、それに迷わず信じついてくる家族たち。とても正気の沙汰とは思えませんが
貧困化した戦地の中で最も勇ましく働くのはこうした命であるのもまた事実です。(少年兵問題など)

本来ガンダムシリーズでは最初は目的がなく、力を手にした主人公は徐々に目的と責任を自覚し
後に世界を左右する程の政治的判断をする。或いは戦術的判断が戦略的決定までも成さしめてしまう
みたいなことが起こりましたが、鉄華団にはそういった選択は最初の始まりの経営者側への反抗だけでした。
ある意味辛辣な言い回しをしてしまえば、極端に政治的判断能力を欠く分不相応な立場を
手に入れてしまった無能者たちの集団が権力者にあらゆる利用をされた成れの果てと語られてもおかしくありません。
なぜか書いてる最中にプルトゥエルブやキングゲイナーに出てきたエリアルを思い出してしまいました、が、ある意味にているのかもしれません。

現実では歴史にこう言った人間の名はほとんど登場しませんが、この小市民的幸福の追求はほとんどの人間が行っていることであり我々ほとんどがそうだと思います。
家庭がほしい、お金がほしい、幸せになりたい、この目的はぼんやりとしていて大抵の場合上限はありません。(私は少なくともお金あるならあるだけほしいです。笑)

ですがこういう考えは大抵の場合大志の前に浅ましいものとして蔑まれ排除されていくのが物語の常なのかもしれません、
見世物としてはやはりそういうあり方が心地よいのでしょう
私利私欲というやつですかね。

結局のところ欲求なので肯定、否定の問題ではそもそもないのですが
ガンダムというシリーズの中でこれがどう言った着地点にいたるのかずっと気になっていました。
結果としては特にこれといったこともなく凡庸な着地点ではありましたが
初歩的な文化人類学の考え方ですが僕らが教育を受ける歴史がHISTORYならば、
風化していく取るに足らない個人史はhistoriesと呼ばれるそうです。
例えば今の日本の首相である安倍総理はHISTORYの中で語られますが、図書館の司書さんや町工場で懸命に働く職人さんなどの人生はhistoriesと言ったように、、、
それをしっかり描き切ったという意味では評価に値する作品でした。


少し時間を置いてみての追記 2017/10/8

放送終了から時間が経って、この作品をたまにふと思い出して少し評価が改まったので評価を少し上げる方向で修正と、少しばかり(もう随分と長文ですが)加筆しようと思います。

ガンダムシリーズのメッセージと価値はよく戦争の悲惨さ人間の愚かさに省略されてしまいがちですが、
ならばなぜ戦争が起きるのかと言った構造を描き出している部分に目が行かなくなっているのが
最近の作り手、受取手双方の問題でしょう。
主体性や具体性に欠けた戦争の悲惨さとは、常に、無自覚に、私たちを被害者側の意識にさせます。
これは文化だけでなく今の日本の傾向にも言えることです。
日本の戦争の記憶といえば第二次世界大戦ですが、広島に原爆が落とされた記録だけが肥大化して、
大東亜共栄圏という思想のもとに他国を軍事侵略し、植民地化した記憶は薄くなっているのは事実と言えるでしょう。
少なくとも日本は被害者だけではなく加害者の立場も持っているのです。
被害者意識のみの最たる例は、この世界の片隅にでしょう。
主人公である私とは無関係な場所で戦争が起こっていて、実は私は戦争をしているのだ、ということを戦争終盤の空爆にあって初めて気づくのです。

あの作品私は好きなのですが、批判されるべき点も多くあると思うのです。

話は少しそれますが、皆さんはナオミ・クラインというジャーナリストが2007年に書いたショックドクトリンという本を知っていますか?
(ちなみに上下巻の分厚い本ですが、ドキュメンタリー映画にもなっていますので興味ある方はぜひ見てみてください。)

この本は戦争の裏側、どういった理由で戦争が起こり、その後誰がどうやって復興するのか
というあまり語られない部分をグロテスクなまでに描ききっており、
国際的な美術展であるドクメンタと言う催しにもかなりの影響を与えたものです。
(ちなみに私は美術学徒なので、そういった経緯でこの本を知るに至りました。)

この本の中で出てくる「惨事便乗型資本主義」と言う言葉がありますが、悲惨な戦争や災害を利用して、
「人々がショック状態や茫然自失状態から自分を取り戻し社会・生活を復興させる前に、過激なまでの市場原理主義を導入し、経済改革や利益追求に猛進してきた」(wikipediaより抜粋)と語られています。

また、この思想が正しいことを証明するため、これを提唱した学者とその派閥は戦争を利用し他国で実践し、
そしてその有益性が証明されたと宣伝し、むしろ復興の利益を得るために戦争が繰り返される。というような内容になっています。

なぜ戦争が起こるのか、この問いについて鉄血のオルフェンズはしっかりと答えを出してくれていたように思います。
00ガンダムであればむしろ平和への願いがソレスタルビーイングを世界との戦争に仮立たせていましたが、
オルフェンズの場合は、権力者同士の派閥争いと、それに便乗する企業の利益関係、そしてただ生きるために戦うことしか考えつけなかった鉄火団によって引き起こされたのです。
権力者同士の派閥争いというと醜く聞こえてしまうかもしれませんが、火星の独立を訴えマクギリス事件を利用してヒューマンデブリ問題を改善しようとするクーデリアだってその内の一人です。
だからこそ難しい。

こういった問題点はとても重要なことのように思います。
現状の日本を鑑みてもこれは言えることだと思います。いろいろ人がいていろいろな考え方があると思いますが、少なくとも私は、これだけは常に忘れないでいたいと思っています。






{/netabare}

投稿 : 2017/10/08
閲覧 : 582
サンキュー:

7

pikotan さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

時代を反映しているかも

過去のガンダム作品では、戦争の悲惨さとか人間の愚かさとか、多かれ少なかれメッセージ性を感じたのですが、オルフェンズからは全く感じないですね。
やられたらやり返す、邪魔する奴は殺してしまえ的な、まさに任侠アニメ。
小中学生等の思考に悪影響を与えそうで心配。
制作側も見る側も世代が若くなり、こういう作品が受けるのかもしれませんが、近年のナショナリズムの高まり等も、こういう作品が支持されることと無関係ではないのかなと思ったりもします。

投稿 : 2017/09/25
閲覧 : 409
サンキュー:

5

ネタバレ

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

オルフェンズ 宇宙へ 僕らは今 希望という船を出そう

1期2期全50話を視聴してからの感想になります

ロボットアニメを見たいなぁと思って探した先に行き着いた作品です。
ガンダム作品についてはOOの映画を見ているのみで他は未視聴で
ネットのガンダム戦史をさらっと見たことがあるくらいですね。

2015年後半~2017年前半にかけて2期50話で構成された本作は、他のガンダム作品を未視聴でも大丈夫な設定になっています。

300年前に行われた厄祭戦を終わらせた大英雄アグニカ・カイエルによって創設されたギャラルホルンなる組織は、地球にある4つの経済圏と火星圏を監視する分割統治を行っていた。しかし長きに渡る平和のために組織は当初の理念を失い腐敗、結果火星圏では民衆の差別や格差が広がり、経済的困難から奴隷のように働かされる孤児や、大人の手で売買されるヒューマンデブリと呼ばれる子ども達の増加が問題となっていった。

この物語はいつまでも大人の言うことを言われるがまま聞いて
使い潰され死んでいくことを拒否した火星に住む無名の少年たちの物語。
彼らは名乗る、自分たちは決して枯れない鉄の華 ー鉄華団ー と。

あらすじは以上のようになります。
(以下本文長文のため折っておきます)

{netabare}子どもが躊躇なく大人を殺していく描写は容赦ないなぁと思って見ていましたが
これまで散々虐げられ普通の子どもとは違う人生を歩んだ子達ですから
こういう性格になってしまうのも仕方ないのかなぁと考えられなくもないです。

1期はそういった現在の火星圏の状況を変えようと立ち上がった
「革命の乙女クーデリア」とそれを警護し地球にクーデリアを送り届ける
鉄華団の話が主軸になります。

鉄華団は基本子ども達だけの集団なのですが、
自分たちがギャラルホルンによってすぐに潰されないために強力な後ろ盾を立てたり
時には敵との交渉も行ったり仲間をすごく大事にしたりと
団長のオルガを中心にとても統率の取れた組織として描かれています。

なので際立ったカリスマ性を持つオルガと圧倒的な強さを誇る三日月は、鉄華団を語る上で決して外せない存在でしょう。
ですが、だからといって他のキャラがないがしろにされていることはなく
火星に残してきた妹を思うビスケットのシーンであったり
ヒューマンデブリ達のまとめ役である昭弘の活躍であったり
ユージン、シノなどもしっかり出番があり
そこのあたりの絶妙なバランスは良かったと思います。

また戦場に出ないクーデリアやアトラやメリビットさんら女性陣は
まだ年端もいかない鉄華団の子どもたちの精神的支えとなって数々のシーンで見所がありました。

オルガいつも言っていた言葉で
「あんたにはあんたの戦う場所がある」的な言葉は強く印象に残っていますね。


ストーリー自体も1期は「鉄華団がクーデリアを地球へ送り届ける」ことを
主軸に置いているため、基本的にあっちこっち行ったりせず見やすいです。

またアニメ製作陣側の製作理念として
両者(ここではギャラルホルンと鉄華団)の価値観を平行に描くということを念頭に置いて製作されています。
そのため、物語が単なる勧善懲悪で作られていません。(もちろん作中で味方を裏切ったりする人もいます。)
したがって主人公サイドも非情な選択をしたり、敵側が逆に正義に思えたり…。
この設定は恐らく2期で効いてくるのですが1期のレビューでも触れておきたいと思います。

このことを頭に入れながらアニメを追っていると
自分の行ったことが善であれ悪であれいずれ自分自身に返ってくる、
その中での身の振り方、立場の使い方はクーデリアが頭一つ抜きん出ていたなと思いました。

鉄華団がもしもの時のために、
地球火星のありとあらゆる財界のお偉いさんを使いながら自分が安全に地球まで行ける算段を整えているシーンは素直にこのお嬢さんすごいなと思いました(^_^;

クーデリアがいつも持っていた革命の乙女の絵って
フランス革命時のドラクロワが描いた「民衆を導く自由の女神」が元ネタですよね?
ちょっと角度が横向きにはなっていましたが…

でも視聴者側の皆さんは見ながら思っていたはずです。
クーデリアを地球に送り届けてそこで終わりの仕事ではないだろう、と。
(この続きは2期のレビューへ移ります。)

オルガはクーデリアを地球に送り届けて謝礼をもらった後は出来る限り
大きな犠牲に繋がる戦闘を避けたかったはずだと思うのですが…
そこで黙っているギャラルホルンでも無いですしね…。

1期でマクギリスによってギャラルホルン内部でも新たな火種が作られているのでここは2期の見所になると思います。
(亜人の時といいやっぱりcv.櫻井さんのキャラは良いキャラをしてますねw)


キャラについては
クーデリアとタービンズのラフタが可愛くて好きでした。
もっと三日月とクーデリアの絡みがあっても良かったかも、

残念ながら1期で命を落とすことになってしまった
フミタンとビスケット、両者のご冥福を。
フミタンは性格の割に可愛い名前だなぁって笑ってしまいましたw

あと鉄華団を事あるごとに助けてくれたタービンズの名瀬の兄貴は
本当にいい人過ぎて逆に何か裏があるのではないかと疑っています。
さすがに盃を交わして義兄弟の契を結んだので裏切りは無いと信じているのですが…。
それでも何故あそこまで手を差し伸べてくれるのか気になりますね。
また2期の過去編とかで語られたりするのでしょうか。
テイワズ、タービンズ、鉄華団。それぞれの関係が極道要素に近いこともオルフェンズの味の一つであると思います。

そしてガンダムシリーズの醍醐味の一つであるMS同士の戦いですが
今回はビーム兵器がない設定なので斧で殴り合ったり吹っ飛ばしたりといった内容で違う見せ方をさせているという説明をみました。
僕は他のガンダム作品を知らないのでこの辺には何も思わなかったのですが
戦闘シーンは迫力があって良かったと思います。
あと、オルガの頭脳戦も光っていて面白かった。

曲についてはレビュータイトルにお借りした
MISIAさんの「オルフェンズの涙」が一番好きでした。
歌詞もオルフェンズの世界を上手く表現されていたと思います
OPはアニメを早く見たくて飛ばしていたので…すみません汗

全体を通してとても楽しめた1期でした。
2期のレビューは2期の方で書きたいと思います。
今度はオリジン見ようかな{/netabare}

投稿 : 2017/09/15
閲覧 : 365
サンキュー:

22

しばわ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

見たら殺害予告をしたくなる。

企画から狂っているアニメでしたね。実写デビルマン以下の駄作

投稿 : 2017/09/13
閲覧 : 1652
サンキュー:

4

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ガンダム・バルバトス 三日月・オーガス出撃!

2015年~2016年にかけて放送された機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第一期

監督 長井龍雪 構成 岡田摩里 P 小川正和 制作 サンライズ

Pの小川さんが若者向けのガンダムとして立ち上げたシリーズ最新作。
とある科学の超電磁砲で高評価を得た長井監督に決定したが、
多忙と言うことと、機動戦士ガンダムAGEが先行したため後ろにずれ込む。
長井監督はとらドラ以来の仕事仲間である岡田摩里氏を構成に希望、
ここに新時代のガンダムが誕生することになる!!!

ラテンアメリカ系のBGMが戦争と言うよりは内乱のイメージとぴったりでした。
初期冨野ガンダムのようなロードムービーを目指したようで、
目的がはっきりとしたストーリーはとても分かりやすかったです。
長井監督は敵味方関係なく価値観を同様に描くことに注力したようで、
戦争に正義など無いという真実が画面から常に迫ってきました。

敵モビルスーツのコクピットを狙う、つまり敵を殺すことが勝利。
これは過去のガンダムが避けてきた戦闘ではないでしょうか?
唯一、0080のガンダムのパイロットクリスがザクのコクピットを狙うシーンは誰もが胸に突き刺さったと思います。

このガンダムではこの戦闘姿勢が基本です。
ロボットを倒すことは人を殺すことである、それは主人公側にも降りかかる。
そんなガンダムが観れるとは、想像もしていませんでした。

この作品にはほとんど萌えと言うものが感じられないため、
どうにも未完成だった70年代ロボットアニメの完成を目指した、
私の渇望していた作品のようです。
さらに冨野監督のガンダムとZガンダムのあいだにある泥臭いロボットアニメの雰囲気にも近いようです。

満点にならなかったのは、現代アニメ技術総動員には見えなかったためですが、
だからこそ表現できる真実の血生臭ささこそがこの物語でもあります。

想像をはるかに超える機動戦士ガンダムに大満足でした。

2期視聴には少し間を開けたいと思います。

投稿 : 2017/08/25
閲覧 : 698
サンキュー:

29

マダオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ガンダム嫌いの俺が楽しんで見れた。これはガンダムじゃない

ガンダム嫌いだけどロボット物大丈夫って人必見!
普通に面白い!ガンダム特有の意味のわからん機械の名前とかそういう内輪だけしかわからない演出とかがあまり出てこないのがいい!
あと主人公最強物←これ重要。
ガンダムだからって思って触れてもいない人は是非!その代わりガンダム好きにとっては嫌いな作りだろうね

投稿 : 2017/07/12
閲覧 : 369
サンキュー:

3

ネタバレ

わやし さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

少年たちが這い上がるカッコいいアニメ!

すごく面白くて主人公の三日月とオルガの絆や仲間たちとの友情がかっこよかったです!敵もガエリオとアインの関係やマクギリスの暗躍などがあって魅力的でした!もうちょっと戦闘シーンがあってもよかったかなと思うのですがその分キャラの魅力が伝わった気がしました。お気に入りの作品の一つになりました。

投稿 : 2017/07/12
閲覧 : 243
サンキュー:

3

スズメバチ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ガンダムなんて冠するからディスられんじゃね

1期、2期合わせての感想です。

名作だと感じました。
他の少年が最前線で戦うアニメと比べ、ずる賢い大人はさらに汚らしく、
サポートしてくれる大人は、少年たちを本気で心配するというものに
なっています。

ガンダムの名前を使わないでやればよかったのに…

ガンダムを冠すると視聴率が上がるのかもしれないが、
勝手なイメージを膨らませて、「こんなのガンダムじゃない」と
駄作扱いする人が続出するのも現実。

投稿 : 2017/07/07
閲覧 : 217
サンキュー:

4

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズのストーリー・あらすじ

かつて“厄祭戦”と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから約300年。地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。かりそめの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。

 主人公の少年である“三日月・オーガス”が所属する民間警備会社“クリュセ・ガード・セキュリティ”(CGS)は、地球のイチ勢力の統治下にある火星都市クリュセを独立させようとする少女“クーデリア・藍那・バーンスタイン”の護衛任務を受ける。

 しかし、反乱の芽を摘み取ろうとする武力組織“ギャラルホルン”の襲撃を受けたCGSは、三日月ら子どもたちを囮にして撤退を始めてしまう。少年たちのリーダー“オルガ・イツカ”はこれを機に自分たちを虐げてきた大人たちに反旗をひるがえしてクーデターを決意。

 オルガに“ギャラルホルン”の撃退をたくされた三日月は、CGSの動力炉として仕様されていた“厄祭戦”時代のモビルスーツ“ガンダム・バルバトス”を用いて戦いに挑む。(TVアニメ動画『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2015年秋アニメ
制作会社
サンライズ
主題歌
≪OP≫MAN WITH A MISSION『Raise your flag』、BLUE ENCOUNT『Survivor』≪ED≫MISIA『オルフェンズの涙』、TRUE『STEEL -鉄血の絆-』

声優・キャラクター

河西健吾、細谷佳正、花江夏樹、梅原裕一郎、内匠靖明、村田太志、天﨑滉平、田村睦心、斉藤壮馬、寺崎裕香、金元寿子、櫻井孝宏、松風雅也

スタッフ

企画:サンライズ、原作:矢立肇/富野由悠季、キャラクター原案:伊藤悠、 監督:長井龍雪、シリーズ構成:岡田麿里、キャラクターデザイン:千葉道徳、メカデザイン:鷲尾直広/海老川兼武/形部一平/寺岡賢司/篠原保、美術:草薙、音楽:横山克

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