NANA さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
自分が正しいと思うことをする
ティンカーベルシリーズは作画や音楽のクオリティが高く、キャラクターも可愛いので楽しみにしていたシリーズです。今作もなかなか完成度の高い出来だと思っています。但し、ティンカーベルでなければ…
この作品が最後だと公式で発表されていたらしいので、納得出来ないと言うのが正直な気持ちです。物語自体はとても良い話です。キャラクターの苦悩も伝わりますし、最後の方はうるっときてしまいました。
ただ、これまでの話とは若干世界観が異なる(ファンタジーだから何でもありですが)のと、ティンカーベルが脇役に徹しているのが引っ掛かりました。せめて、これが最後の作品でなければね…。
そこに拘らなければとても良い話なので、またいつか(ディズニーの気が変わって)続編が作られるかもしれないと期待して楽しむことにします。物語としては、ティンカーベルシリーズの中では輝く羽の秘密の次に好きな作品です。
ネタバレしない程度に物語の概要を。動物の妖精フォーンと謎の怪獣との友情話です。わりとオーソドックスな作りかもしれませんが、そこはディズニー、上手く一つの作品としてまとめ上げています。キャラクターの葛藤や苦悩、後悔から立ち上がる姿は心動かされます。
特に、それぞれ正しいことをしようとして対立する二人の妖精の葛藤は、戦争アニメのそれに通じるものがあると思いました。
ラストはしんみりと幕を閉じます。ハッピーエンドともバッドエンドとも取れない物語の結末。
言葉通りの{netabare}今生の別れ{/netabare}。
似たようなシーンは他のアニメでも見ましたが、この話が一番ぐっと来ました。
(追記)ストーリーとは関係ないどうでもいいネタバレ↓
{netabare} ディズニー版の壁ドンが見られます。壁ドンだよね?一応… {/netabare}