剣道部 さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
近未来の「在るかもしれない日本」をかなり過激に描く、問題作?
[文量→小盛り・内容→考察系]
【総括】
日本アニメ(ーター)見本市の作品群。監督は「彼氏彼女の事情」のキャラクターデザインなどで知られる「平松禎史」さん。
内容としては、社会検証というか、政治色が極めて強いアニメ。考えさせられる部分は大きかったものの、純粋に楽しめたかと問われれば、正直、微妙な作品だった。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
もし、日本が中国に支配されたら。また、その中国から独立を果たしたら、といった内容。
暴力に利権にセックス。それらがかなりストレートに描かれているので、見る人を選ぶアニメだと思う。正直、好みではない。社会検証は面白そうだけど、それが「正解するカド」の序盤のような、ファンタジー(SF)要素が強ければ良いけど、これはあまりにもリアルだからね。観ててしんどい。
ひとつ思ったのは、BGMとして流れ続ける「蛍の光」。なぜ蛍の光なのだろうか?
まず、思い付くのは、蛍の光が大日本帝国時代に海軍学校の卒業式で歌われていたことによる、「軍事色」の強さ。それを意識したのだろうか?
あるいは、「蛍の光」という言葉自体が、「蛍雪の功」という中国の故事に由来するものだから、日中の関係を揶揄するものなのか。
あるいは単純に、閉店や閉館時に使われる曲だから、そういう「終わり行く社会」のイメージなのか。
まあよく分からないが、BGM1つをとっても色々と考えられるアニメではあった。楽しくはないけどね。
{/netabare}