ワドルディ隊員 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
江戸時代を舞台とした擬人化短編アニメ
この作品は、カリフォルニア芸術大学の学生が卒業作品
として製作した短編アニメである。
内容を一行で言い表すと、江戸時代の日本を題材
とした擬人化サスペンス物だ。
一応、怪奇物としての側面も含むが、そこまで
過激な描写はないので変に身構えずに視聴しても
問題はないと思われる。
全体を通した感想だが、短いながらも
良くまとまっているなという印象を受けた。
肝心のストーリーだが、短編物の中では
レベルが高いように感じる。
6分しかないことも相まって詳しいことは書けないが、
自分とは比較的相性のいい怪奇物であることは間違いない。
少なくともカクレンボとかいう
カクレンボ要素が皆無だったOVAよりは
Dodobaの方が楽しめると胸を張って言える。
また、テンポよく進み、メリハリがあるので
中だるみせずに視聴できるのは大きなポイントとなる。
作画だが、個人的には好みの部類に入る。
和を感じられるような作りとなっているため
違和感を抱くことなく作品に没頭できた。
自分が今まで見た怪奇アニメで例えると
モノノ怪が一番近いかな?
とはいっても少しばかしテイストが違うので
別物と考えた方がよさそうだが。
音楽や声優に関しても、こだわりを感じられる。
特筆すべきことはないが、作品と上手く
マッチしているように思う。
後になって調べたのが、どうやら制作に日本人
スタッフが関わっているらしい。
道理で太鼓の音や、とても日本人らしい声が
聞こえて来る訳だ。そりゃ視聴者が驚くのも当然だ。
私としては、小学校低学年の少年少女が
怪奇物の入門として嗜むにも丁度いいのではないかと
思うのだが、これよりは別の作品がお勧め
だというのがあれば是非教えて頂きたい。
ふとした時にまた鑑賞したくなるような
気分にさせてくれるよい短編アニメだった。
個人的には良作だと思う。