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「STEINS;GATE 0 [シュタインズ・ゲート・ゼロ](TVアニメ動画)」

総合得点
95.1
感想・評価
1494
棚に入れた
7490
ランキング
4
★★★★☆ 4.0 (1494)
物語
4.0
作画
3.9
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.1

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STEINS;GATE 0 [シュタインズ・ゲート・ゼロ]の感想・評価はどうでしたか?

pMzNC26468 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1期に続く物語

1期のβ世界戦から牧瀬紅莉栖を救えなかった岡部がシュタインズゲートへの道を見出すお話。
前作と違い岡部が始終辛そうで序盤から最後まで見ていてキツイが、故に1期の最後への説得力がある。
1期を見ないと面白さが伝わらないため0.3マイナス

投稿 : 2024/11/10
閲覧 : 28
サンキュー:

1

サルモネラ菌 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これ人間が作れる物語なの?

クソ面白かったです。人生の中で一位のアニメです。
いやこの作品を超えるループ物は出てくるのか?
と思ってしまうほど張り巡らされた伏線・深いストーリー。シュタゲ無印があってこそのゼロ、
ゼロがあってこその無印。
これで終わりなの悲しすぎる、、
もっと見たい、、

投稿 : 2024/09/26
閲覧 : 321
サンキュー:

3

ネタバレ

YOU0824 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

生身の牧瀬紅莉栖に心震える

前作に比べ岡部の表情が硬く、
まゆしぃ、フェイリスも無邪気さ、陽気さが少ない。
重い雰囲気に包まれる。
まゆしぃは「トゥットゥルー」と言わない。
みんな大人になった感じでルカ子の服装もタイトになった。
そんな中アマデウスの牧瀬紅莉栖だけは
ちょっと雰囲気が違っていた。

その牧瀬紅莉栖が第8話の予告で生身の姿を見せた時
図らずも心が震えた。
ちょっと忘れられないシーンだった。

当初から放映の合間に本作のBRボックスCMが流れていた。
その中に一瞬魅力的な女性が映る。
黒髪のロング、切れ長のクールな美しい人だ。
いつ登場するのだろう、どういう関係だろうと
心待ちしていたら、第20話で登場した。
2036年のルカ子だった。そうきたか…。

現実、世界はいま不穏な空気に包まれている。
ウクライナでは恐ろしいことが起こっている。
第20話瓦礫のアキバはウクライナと重なり心が凍る。

「『わかっていたつもり』になっていただけだ。
『わかったつもり』で現実から逃げていただけだ」

岡部の叫びに震撼する。
そして第21話鳳凰院凶真が復活する。
重苦しい空気が21話かかってやっと破られる。
明るい日差しが希望に目の前が開ける。
ああ前作に引き続き傑作なんだなと確信する。

投稿 : 2024/08/27
閲覧 : 112
サンキュー:

1

オカルトマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

感想

アニコレ総合4位(2024年4月現在)だったから1話だけ見た。

まず大前提に、前作観てないと訳が分からない。
一応前作観ましたけど、、、殆ど記憶ない自分としては、あまり面白くなかった。

まず嫌いな所として、ダル。
あんな2000年代初頭の2チャンネルの中だけのキャラのような奴が、現実に存在してる事に驚き。
しかも将来美女と結婚?現実離れしてますね。
こんな事言ってたらこの人気アニメのファンに怒られるw
あと、絵柄もあんまり好きじゃない・・・。

でも凄い人気あるアニメって事だけは知ってます。
個人的には好きじゃなかった。

これ言っても怒られますが、ベータ世界線云々は多少理解できるけど・・・タイムマシンなんて無理。

投稿 : 2024/04/23
閲覧 : 228
サンキュー:

1

ゲスト さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

そんなに

前作のシュタイングゲートを最近視聴し、群を抜いて面白いと感じ、その続編的位置である本作も楽しみにしてましたが、結構がっかりしました。話の流れが雑なところがあり、前作がヒットしたから今作が作られたんだろうなっていう焼き増し感を感じ、その割に24話と結構長いので、見ててだれました。
前作がかなり面白く期待感が高まっていただけに残念です。

投稿 : 2024/03/15
閲覧 : 322
サンキュー:

1

gRGta85432 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

シュタゲを見たならこれも見とけ!

シュタゲ無印を見たならこれを見ると良い。
たしかに、牧瀬紅莉栖を救った世界線からいなくなった世界線を見るのは辛いだろう。しかし、見るべきだ。すると、このシーンが無印のあのシーンに繋がっていたのか!と感動する。

投稿 : 2023/11/27
閲覧 : 412
サンキュー:

1

るりとま さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

紅莉栖のいない世界線にも価値はある

紅莉栖のいない世界線の物語なんて価値があるのか?と思い敬遠していたが、見る価値は十分にあった。

紅莉栖がいないといっても作中には紅莉栖は結構出てくるので問題なし。
1期でも十分完成された作品だったが、これはこれで面白い。

一応ifストーリーとことだが、このβ世界線を生きたからこそシュタインズゲートにたどり着いたというおおまかな整合性が取れている。

声優は問題なし。作画も1期は少し暗い色を多く使った印象を受けたが、
今作少し明るめに描かれているため見やすくなったと思う。
また個人的には比屋定真帆という新しいロリキャラも可愛いくて良かった。

ストーリーも意外とアツい展開が多くて個人的には1期よりも面白いと感じるシーンも多く楽しめた。

ただ細かくストーリーをみてしまうと少し矛盾点みたいのは見つかってしまうのでそれが★-0.5ポイントを付けてしまった。
全体でみるとおもしれーってなるけど、後からよくよく考えてみたらちょっとあれおかしくね?ってなる部分が少しみつかる。そんな感じ。

ただそれも全体として見たらとても面白かったので、そういう細かい伏線回収が気になってしまうタイプでなければ十分見る価値のある作品だと思う。

シュタゲ1期をみたのであればシュタゲゼロも見よう!

投稿 : 2023/10/26
閲覧 : 295
サンキュー:

3

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイムリープ系アニメの最高峰!

タイムリープ系アニメの最高峰!
ネタバレになるから書けないのでぜひ観てください!

投稿 : 2023/08/23
閲覧 : 138
サンキュー:

1

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ゲームの方は酷評も少なくは無いがアニメ版はまあまあ良かった。

ゲーム版やったのが昔なんで比較はできないけどゲーム版と比較すればだいぶ面白かった(とはいえ駄作寄りの普通のシナリオが普通に良かったくらいの差でしかないが…)印象。

原作にもあった問題点としてはファンディスク的な立ち位置なので無印ほどのインパクトは無いのとオカリンが暗すぎないか?と疑問に思うところ。

投稿 : 2023/07/31
閲覧 : 217
サンキュー:

2

ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

愛と大義の狭間でゆらぐ世界線のレクイエム

☆作品概要
●原作:志倉千代丸/MAGES

●アニメーション制作
WHITE FOX
{netabare}
監督:川村賢一
【代表作品】
・監督
そにアニ
クオリディア・コード

シリーズ構成:花田十輝
【代表作品】
・構成
STEINS;GATE
中二病でも恋がしたい!シリーズ
ラブライブ!シリーズ
ラブライブ!サンシャイン!!シリーズ
ノーゲーム・ノーライフ
艦隊これくしょん(TV版劇場版)
響け! ユーフォニアムシリーズ
宇宙よりも遠い場所
他多数

キャラクターデザイン:稲吉智重
【代表作品】
・キャラクターデザイン
バトルスピリッツ ソードアイズ
バディ・コンプレックス

主要キャスト
岡部倫太郎:宮野真守
椎名まゆり:花澤香菜
牧瀬紅莉栖(アマデウス):今井麻美
橋田至(ダル):関智一
桐生萌郁:後藤沙緒里
比屋定真帆:矢作紗友里
阿万音鈴羽:田村ゆかり
椎名かがり:潘めぐみ
アレクシス・レスキネン:上田燿司
{/netabare}
☆エピローグ☆

「科学者なら可能性が0でない限り、諦めるという結論はない!」←ロリッ子に説教されちまった(涙)

ゲーム未プレー。
さて、本作の視聴にあたり、1期の視聴は必要条件、2015年に放送された改変23話(β)の視聴は必要十分条件となる。
つまり、無印だけでは取り付く島がなく改変23話は必ず視聴する必要がある。
本来、物語的には1期で完結されているが、{netabare}改変23話でSGに到達しないβ世界線バッドエンドのパターンに再構成直し{/netabare}新たな物語の起点としている。
ゆえに、本作から、視聴してもストーリーが理解出来ないのだ。
また、無印と0の順序を深く考えても仕方がない。
世界線変動に伴う悲劇の始まりは「電話レンジ(仮)」の完成からではあるが、その為に生じた悲劇を巡る物語は、時間循環(相対的時間順序)の設定であり、何が始まりか終わりかを論じてもあまり意味がないのだ。
更に、ゲームをプレーしていれば理解し易いとリアル友人達の助言もあった。
しかし、ゲームまでプレーする気はないので、アニメだけで本作のレビューを記述することとなる。
※長文ゆえたたみます。
{netabare}本作、EDに私が以前勤務していた職場がクレジットされている。
どこまで、関与しているか分からないが、この事実で科学考証はまあ保証出来るんだろう。
ただし、これの意味するところは、現実性や完全な理論整合を問うことではなく、本作の設定は「可能性」としては有り得るという仮説として、ある程度科学的整合が保証されているという意味だ。
また、SF設定の一般論だが、ファンタジーを【もっともらしく】演出するためには、学術上の仮説(理論)を並べ論理を構築する演出をするが、肝心な点の理論は無根拠か曖昧つまりファンタジーであるという演繹構造が特色だ。
簡潔に述べると、虚偽を真実のように見せかけるために実在する学術仮説を利用するという構図。
これは、簡単な心理トリックではある。
ナチスの宣伝相ゲッペルス博士が、所謂プロパガンダでこの手口用いて大衆を騙し、結果、全世界で2千万人の犠牲者を出したWW2の惨劇となったのだから侮れない。
つまり、1%の嘘をつくために99%の真実を混ぜると、大衆は100%の真実と受け取る心理トリックなのだが、これはSF構成の基礎でもあり、真実である実存理論を嘘の構築のためにどのように利用をしているかが、SF作品の良し悪しを決める。
本作の1期が多くの方々を唸らせたのは、嘘のつき方が過去の作品に比して段違いに巧みであったことに他ならない。

本作では、タイムトラベルの原理の解明もまた物語の醍醐味の一つである。
科学設定について、私は本業の理学者であるので、ここで学術理論に沿って記述をすると、本作に夢を抱いている視聴者の皆様を興覚めさせることとなるので、差し控えておくが、科学的考察の方向性は後述する。

本職の目から気になる点として、マクロ物理とミクロ物理を説明もなく混用するなど、科学的な粗があるのはどうしても否めないので、この点はあらかじめ述べておく。
だが、視点を変えると、本作のタイムトラベルの原理は自称未来人のジョン・タイターがもたらした原理であるカー・ブラックホールの応用だが、ジョン・タイターの未来世界では「M理論」が完成し「大統一理論」が完成していると仮定したうえで、「大統一理論」はメタファーであるとして本作を視聴することもまた吝かではないし、創作であるのだから寧ろこの方向で楽しむ方が面白いであろう。{/netabare}

前作、無印放送中、理系に携わる方多くの々が考察をし、玉石混交ながら多くのブログ記事があるので、考察はそれらを参考にするとよい。
ここでは、考察の指針として本作のSF設定の主たる意味の学術解説を補足と他の考察では触れられていない事象に留める。
先にも述べたように、本作も設定を理論物理学で説明すると本来、書籍1冊分は軽く必要とするほど濃い内容だが、字数の関係もあり一般向けに可能な限り平易に説明することを御了承願いたい。

【科学設定考察】
《世界線》
{netabare}本作の目玉だが、世界は自分が存在している世界だけではなく、同じ世界が宇宙のどこかに存在していると、なんとなく思われている方々が多いだろう。
本来、それで結構なのだが、これだけ手の込んだSF設定をした本作をそれだけで終わらせるのは勿体ない。ある程度理論で説明しよう。
また、本作の科学考察の多くは「タイムトラベル」に費やされており、「世界線」を解説した考察が少ないことも、記述することとした動機である。
本来、「世界線」や「タイムトラベル」を理論物理学で説明するには「量子力学」の他マクロ物理体系である「相対性理論」や「電磁気学」、素粒子の状態を考える「素粒子物理学」の知識を必要とする。(勿論、これらを理解するには力学、電磁気学含め古典物理学全般の知識があることが前提だ。)

1,量子力学概説
まず「量子論」とは「量子力学」を包括した量子の状態に関する全ての理論体系をいう。
ここでは「量子論」と「量子力学」を適宜に使い分ける
「量子力学」でいうところの「粒子」の正体は「電子」や「放射線」に代表される「素粒子」であるが、ここでは粒子そのものの性質を扱う「素粒子物理学」との混同を避ける意味でも「量子力学」に準則して「粒子」として表現する。
「量子」とは原子未満の微小物質でエネルギーを持つ物質(粒子)を整数倍して得られる概念単位と考えてよい。
イメージとしては缶ジュース1本が「粒子」であるとすると、缶ジュース1ダースが「量子」だ。

「世界線」の発想は「量子論」がなければ存在しなかった。
それは、「量子力学」で導かれる「粒子」の状態を観測する上で生じた学術論争のなかでの派生理論だからだ。(専門的には「観測問題」という。)

これらの単位粒子の運動を表したり、観測する学問が「量子力学」であり、「素粒子物理学」など、これら微小物質の状態を考える物理学の総称を「ミクロ物理学(体系)」という。
対し、現実生活で起きる諸現象(リンゴが木から落ちる重量運動、ブレーキを踏むと車が止まる摩擦運動、スマホで通話ができる電磁気学)で宇宙空間を除いて、凡そ特別に観測をしなくても普通に実感できる諸現象を考える物理学の総称を「マクロ物理学(体系)」という。
少し小難しく言えば、因果律に基づく現象を扱うのがマクロ物理で、必ずしも因果律の支配を受けない現象を扱うのがミクロ物理だ。

さて、前置きが長くなったが本項の主題に入ろう。
先に「量子力学」と「ミクロ物理」の立場を説明したが、力学から発展した物理とは現象がなければ結果が生じない因果律を前提に発達した学問領域である。
しかし、電子の怪しげな動きの発見から「いやいや、因果律ばかりでは説明できないぞ」という現象の発見が相次ぎ、量子の状態をモデル化して説明したハイゼンベルクの「不確定性原理」や、量子の状態を数学的に固定した、シュレディンガーの「波動関数」が発表され、当時の物理学界は騒然となった。

物理学においては演繹(論理立て)と帰納(再現性)が両立している決定論とならなければならない。
而るに、量子力学は帰納を完全には満たしていない物理学上の問題点を孕んでいた。
「粒子」を観測すると、見えるとき(粒子状態)と見えない(波状態)ときがあるという幽霊のような特殊な性癖があり、このような物質特性は因果律からは当然考えられない。
因果律において実体とは、連続して固定して存在するものであり、電磁波等の波も連続して固定して目視不可なのである。
分かり易く言い換えると、地球上の同一地点の同一日に視覚が正常な私と、もう一人がいるとして、私には月が見えるのに、もう一人には見えないという意味と同じであり普通では考えられない。
量子論的には、私にとって月は「粒子状態」であり、もう一人には「波動状態」となっていることになるが、ミクロの世界では往々にしてこのような常識では考えられないことが起こる。

この非常識に、因果律に逆らう物理など科学ではなく、オカルトだと言って怒り出したのが、アインシュタインだ。
アインシュタインによるハイゼンベルク虐めは苛烈を極め「量子論」は科学に非ずという一歩手前にまで険悪化した時期がある。
物理学の最高権威に打ちのめされたハイゼンベルクを終始助けたのは、ボーアという科学者だ。
ボーアも当時の量子論研究の第一人者であり、アインシュタイン、ハイゼンベルクと同じノーベル物理学賞受賞者である。
そして「不確定性原理」を巡るアインシュタインvsボーアの対決が1930年に行われ、アインシュタインが敗北したのである。
その後、アインシュタインが嘆いた「神はサイコロを振らない」はあまりに有名な言葉だろう。
これの意味するところとは「量子現象」とは詰まるところ確率的にしか予測し得ないことを示したものであり、これが現代の「量子論」の主流である「確率解釈(ここではボルンの規則とコペンハーゲン解釈を含める)」となる。
確率解釈を用いると、電子とは「粒」であり「波」であるという玉虫色の結論となる。
まず、ここまでは科学史として押さえておこう。

既に、拒絶反応が起きた方は、ここで閲覧をやめて頂きたい。
この後は専門用語が増加する。

2,波動関数
項目タイトルを見ただけで厭になると思う。
しかし「波動関数」無くして「多世界」の発想は生まれてこないので多少踏み込んで記す。

前項1の「量子論」を数学的に示すにはハイゼンベルクが提唱した「マトリックス力学」とシュレディンガーが提唱した「波動関数」がある。
(これらの総称が「量子力学」)
大きな違いは、ハイゼンベルクは「行列演算」で量子の状態を求めることに対し、シュレディンガーは物理学のベーシック「微分方程式」で量子の状態を求めることにある。
なお、どちらの式を用いても【確率解釈】では同じ結果が得られる。
ただし、波動関数では奇妙な結果が起こる。
本来なら、シュレディンガー方程式を用いて波動関数を導く計算過程を記述すると分かり易いのだが、恐ろしく字数を消費する(閲覧者の方々も数学は見たくもないだろう)ので結論を記す。
※下記方程式を解くと波動関数ψは虚数時間をとる複素共役となる。
参考:シュレディンガー方程式
 i h (∂Ψ/∂t) = -(h2 / 2 m) (∂2Ψ/∂x2) + V(x) Ψ
ただし、hはブランク定数

ここの考察点は三点に絞る。
①計算結果とはいえ、ノーベル物理学賞を受賞している波動関数では虚数時間が存在する。一体、物理における虚数時間とは何を意味するのか。
②通常、波動関数Ψの絶対値の二乗はボルンの規則に従い粒子の存在確率として教えられるが、これは認識論的解釈であって、例えばニュートン方程式のように認識解釈の余地がない実在論に立脚したマクロ物理系公式とは扱いが異なり、物理式としては明らかに異様である。
また、シュレディンガー本人はΨの絶対値の二乗は量子が変化する振幅(時間変動)であると述べていることからも「解釈」することこそが量子力学のアキレス腱であることの一つの示唆であると同時に、確率解釈の結果が絶対正しいとも言い切れないのである。
③電子の観測(二重スリット実験)を行うと、波を伴う広がり構成から観測した瞬間に波が消えた点構成に集約される摩訶不思議な現象を体験するが、これは波動関数の「収縮」と言われる現象である。
確率解釈では、量子力学は、観測結果を生成する確率を予言するだけであり、粒子は観測されるまで明確な特性をもたないという見解となる。
要するに、観測者が見たものが真実だという、にべもしゃしゃりもない回答となるが、波動関数は無限連続関数であり、存在確率に沿った観測を行って「収縮」などという馬鹿げたことは理論上起きるものではないが、現実の観測結果に対し確率解釈では認識の問題だと言っているわけだ。要するに問題の本質から逃げている。

以下は量子論を巡る蛇足だが、相対性理論上、光よりも速く伝達するものは存在しないことになっているが「波」が一瞬で消滅したことになる「収縮」が、物理上存在するとなれば、光速度不変原理に対するパラドックス(EPR相関)である。
しかし、確率解釈では「収縮」に明確な答えを出せていない。
ついでだから「量子テレポーテーション現象」にも触れるが、これは因果律に左右されない量子の特性(量子もつれ)を用いた一種の技術論であり、相対性理論と量子力学のパラッドクスを理論上解決したものではない。
マクロ物理とミクロ物理相互間に横たわる多くの謎を解くこの命題は「M理論」の証明を待つまで、かなりの時間を要するだろう。

①の示唆するところは時間には本来累進性はなく、現在、過去、未来はあくまで観測問題に過ぎないのではないかという推論が出来る。
ホーキングの無境界仮説を考えると、量子の状態を示すΨこそに、宇宙の真実が隠されているのではなかろうか。
さて、時間順序を考察するには大きく三つの方向性がある。
時間という概念から考えるか、特異点や量子重力論など力技を用いて因果律を歪ませるか、いっそ光速度不変原理を破ってしまうかだ。
「光速」とは物理学上の上限規定であり、あらゆる法則はこの上限を超えてはならないとされる。
しかし、理屈上ではあるが、光速を超えると過去への逆進が可能となる。
ただ、光速度不変原理は現状では理論物理学上難攻不落の普遍原理であり、タキオン的な素粒子を発見し、それを用いて光速を超える仮説は立てることは出来ても事実証明はほぼ不可能であることから、時間遡及は理学者の立場ではどうしてもファンタジーとなる。
まぁ、時間遡及を理論証明出来れば相対性理論は崩壊してしまうわけだし、追試でそれが証明されれば確実にノーベル賞だろう。
これからの科学を背負う若者はおおいにトライしてみて欲しい。
虚数時間から脱線したが、これは時間とは何かの哲学的問いにもなる。
つまり、帰納の行く先を見失った観測問題と等価な思考実験的の意味合いを持つ。
なお、本作では「カー・ブラックホール」の重力特異点を用い時間移動の原理としているが、Dメール、タイムリープと合わせて字数が許せば後述をしよう。
②、③は次項の重ね合わせのパラドックスで考察する。

なお、現在でも波動関数の真の意味はノーベル物理学賞受賞クラスの高名な科学者も実態を掴みきれておらず、人智の限界を超えた存在であるとも言える。
また、波動関数には知識そのものが記述されているが、全てが解読されているのではないとする仮説もあるので併記しておく。
まぁ、これを導き出したシュレディンガー自身も全てを説明出来ないのだから無理もあるまい。
シュレディンガー方程式はE=mc^2とならび数学的技法の芸術とも言われるが、理論物理学のトラップとして、理論を数学的に表現した結果、数学規則上のバグが生じることがある。
例えば、不定積分をすると定数項を生じるが、これが理論物理学ではバグになる。
ところが、このバグに意味がある場合もあるのだから物理とは実に奥が深いものである。
計算結果で生じる虚数時間についてシュレディンガー自身は説明できず、バグとして処理したが、後世の科学者によって虚数時間の仮説が立てられたのだからね。

3,猫を呼ぶ確率解釈のパラドックス
あまり「波動関数」をやると誰も読まなくなるような気がするので、有名な「シュレディンガーの猫」に話題を変えて考えて見よう。
上記、②、③を考察点としたのは、お猫様が主役の確率解釈の盲点をついた有名な思考実験だからである。
ここで、確率解釈の限界点が明確となり、かつ「世界線」の原理である「エヴェレット解釈」の仮説が生じた重要なイベントであるからだ。

まず、私は犬派ではなく猫派だ。香箱座りをしている猫を眺めているだけでも気持ちが和む。さらに、丸くなって寝ている猫を見ていると、その横で添い寝をしたくなるほどの猫好きだ。
しかし、この項目では猫を殺さなければならない…

ほとんどの方々は「シュレディンガーの猫」のことは名称だけでも聞いたことがあると思う。
これはあくまで、仮定の話しであって実際に実験したものではないことを予め断っておく。
専門的には「思考実験」という分野だ。

箱の中に1時間以内に50%の確率で放射線(α線)を出すラジウムと、α波線を検知したら青酸ガスを放出する装置を仕込み、その箱に猫を入れる。
1時間後の猫の生存確率は50%だが、箱の蓋を開けるまではその猫は「死んだ状態と生きている状態が重なりあい同時に存在している」状態であり、箱の蓋を開けて生死が初めて確定するという、量子力学独特の不思議な概念をいう。

猫を粒子に例えると、死んだ猫は波で、生きている猫は粒子となる。観測していない状況では量子は波、粒子両方の状態であり、観測して初めて波か粒子か分かるという確率解釈の考え方にシュレディンガーが提示した猛烈な皮肉である。
量子は観測するしないに関係なく、波か粒子かのいずれかどちらの姿で存在しており、観測した瞬間だけが真実とは言えない。
つまり、蓋を開けて観測しようがしまいが、猫は生きているか死んでいるかのどちらかであり、観測結果で確定するという考え方そのものが間違っているとの問題提議であった。
普通に考えて、死んだ猫と生きている猫の両方が存在しているなどの確率論は詭弁も甚だしく、確率解釈が如何に現実と乖離しているかを示す思考実験だ。

そして、この思考実験は後の「エヴェレット解釈」を生む原動力となる。
「エヴェレット解釈」を取れば死んだ猫と生きた猫が重なりあっているという詭弁な解釈をしなくても、世界線ごとに生きた死んだの決定論しか存在しない。

なお、ここでは分かり易く例示したが、この思考実験はマクロ現象でミクロ現象を説明するという致命的な欠陥がある。
それは理学の専門家の間で論じられていることであり、確率解釈の矛盾を把握する上では大きな問題ではない。

「シュレディンガーの猫」のように量子論特に観測問題は追究をすればするほど、科学から距離を置いた思索に導かれる魔力がある。
シュレディンガーはもとよりハイゼンベルクまでもが、晩年サンスクリット哲学から量子論の新たな境地を見出そうとしたのである。
仏教は宗教でもあると同時に代表的なサンスクリット哲学だ。
確かに「般若心経」だけでも、西洋人の思考では及ばない観測問題の核心をついている。
魅入られるのも無理がないだろう。

4,エヴェレット解釈における多世界観
やっと、辿り着いたか。
ここまで読んで、量子力学における「観測問題」とはどういうことなのかザックリと理解できたと思う。
復習してみよう。
①「量子力学」では粒子の存在は確率で予測され、観測で確定する。
②「波動関数の収縮」のように、実際に観測すると予測とはとは違った観測結果となる問題点「観測者効果」を孕んでいる。
③確率解釈による量子の世界観は観測でのみ確定するが、粒子の状態を示す波動関数には、ある時点での観測が結果であるという認識的な時間的制約は存在せず、無限に発散している連続関数である。
つまり、ある時点の観測結果はその時点で有効であるが、観測後に経過した後の状態では別の世界観を見ることになる。

もう、お気づきであろうか?

「エヴェレット解釈」とは、波動関数が連続する軸(確率軸やローレンツ軸)に観測者が共存する各状態、これを言い換えれば観測者はそれぞれの世界線に存在し、その世界線同士は干渉せず、ある世界線の観測者がたまたま観測結果を得た世界に属していて収縮したとしても、波動関数そのものは世界線を分岐して連続し収縮することはないと解釈したのが「エヴェレット解釈」であり、波動関数の収縮を避けるために編み出されたのが「多世界」の考え方である。
なお、確率軸をとれば本作の世界観となり、ローレンツ軸をとるとパラレルワールドになる。なお、ローレンツ軸に確率軸が存在することは肯定される。
言い換えれば、私達の世界もシュタインズゲートの世界もローレンツ軸上に存在する確率軸の一つに過ぎない。
また、世界線の分岐は認識の問題でもあり「倫太郎」のようにメタ能力(リーディング・シュタイナー)がない限り、世界線が分岐したとしても我々には認識出来ないのだ。
これを観測問題に置き換えれば「倫太郎」には粒子が観測できるゆえ収縮するが、、我々には見えない(波の状態)ので「収縮」は起きず変化は認識出来ないのだ。
なお、それぞれの軸の説明は、複素空間や非ユークリッド幾何を用いる必要がありオッタキーかつ難解なため、ここでは違いと特徴だけ記す。

「エヴェレット解釈」は波動関数Ψが収縮すると世界線が分岐し、Ψは別の世界線で無限連続関数性を保ち続けるというのが発想の根本である。
量子力学において「エヴェレット解釈」をとれば粒子を観測した後に世界線が分岐し、分岐前の世界線では観測者効果で波が消える「収縮」をしてしまうが、分岐した世界線ではそのまま波が存在するという、Ψと観測問題に起因する量子力学の矛盾が解決する、そういう考え方の一つである。
「エヴェレット解釈」を拡張すると「パラレルワールド(世界線移動)」にも適用出来るが、本作は一つの確率軸にある世界が分岐する設定であるから、パラレルワールドの説明は省略する。
イメージ的には同一確率軸の世界線分岐は横軸のみの世界観で、パラレルワールドは更に縦軸が組み込まれると考えればいいだろう。
まぁ本作は同一確率軸に存在する世界で「倫太郎」が運命に抗う姿がアジであり、パラレルワールドを設定すると設定が複雑になり、かつ、脚本の掘り下げ次第では物語全体を劣化させるリスクがある。
また、本作で「アトラクタフィールド」は既に前提であり、その収束の動機に関する科学的なモニュメントには触れられてはいないが、ここまできたので、量子力学の立場で説明すると、観測と収縮が世界線分岐の起点(イベント)となり、Ψの連続性が維持されることで収束することになる。
つまり、「エヴェレット解釈」では、観測した過去を抹消(過去改変)をした場合、波動関数の収縮はなかったのだから、その世界線における因果律に変化はないということである。
無印のα線では「まゆり」の死は因果律として確定している。
そして、「まゆり」の死を確定付けているのは人の認識だ。
これをΨで考えると、ある時間に粒子が波になる確率は決定事項であり、過去を変えるというイベントは連発関数のΨから見れば観測されたことにはならないので、因果律にも当然変化は起きない。
つまり、「倫太郎」が過去改変をしたところで、観測したことにならないのは「倫太郎」以外の者達も「まゆり」の死を観測することが確定している世界線だからだ。

本作では無印23話と改変23話を比較して何が分岐イベントであったのか理解できよう。
「倫太郎」がDメールを観測したか否かで収縮を表現している。
次にDメールの指示で「倫太郎」に「紅莉栖」が死んだ過去は変えるなと指示している。
無印最終回では「β世界線の倫太郎(時系列が進んでいるα世界線の倫太郎)」が見た血まみれの「紅莉栖」を「時系列が遅れているα世界線の倫太郎」に見せることで同じ記憶を追体験させる【認識的観測】をさせることで、過去改変を防止したという流れになっている。

「確定した過去を変えずに、結果を変えろ。」
これが、シュレディンガーの猫で説明した「観測問題」を用いたα世界線からSG世界線へと導いたトリックの種あかしであり、その為に無印ではさりげななく「量子論」を援用していたとも言える。

かつて空想的に用いられてきたパラレルワールド等の多世界観は「エヴェレット解釈」により科学的根拠を保有した概念として本作でもSF設定に用いられている。
ただし、「エヴェレット解釈」には夢があるが、あくまで仮説の一つであり、量子力学は現在もなお、ヒルベルト空間内でのイベントとしての「確率解釈」が主流である。
なお、本項では「エヴェレット解釈」誕生を観測問題の経緯を中心に記したが「余剰次元」の項で「超弦理論」における扱いにも触れる。

今回、なるべく専門用語を用いずに(それでもかなり多いが)「エヴェレット解釈」における世界線を説明したが前述の「観測者効果」は「量子デコヒーレンス」の一部であり、本来は「量子デコヒーレンス」の全体像から、これが生じる確率スペクトルにおいて「世界線」を考察するのが本筋であろう。
本作の「ダイバージェンス」の科学的な元ネタはこれだからね。
しかし、ここは量子力学の教科書執筆の場ではないためこれ以上の説明はしないが「多世界」とはどのような思考過程を経て編み出されたのかという説明目的は達したと思う。
また、量子論をあまり深追いすると、理学上のタブーである哲学領域に踏み込むためこの辺でお開きとする。{/netabare}

《次元の魔力》
{netabare}「次元」には人を魅了するその言葉自体に魔力があるようだ。
我々が一般に把握出来るのは「空間」つまり3次元だが、4次元以上になると感覚では判断出来ずそこにミステリアスな魅力を感じるのだろう。
ただ、我々が生きているこの世界は、ただの空間ではなくベクトル量を持つ空間である。
要するに時間概念だが、時間軸は空間把握と独立した観測感覚だから次元感覚が生じないだけだ。つまり4次元は特殊なことではなく、普通の世界の状態である。
これを理論化したのが「相対性理論」だ。
感覚的に悟れない5次元以上は、観念の世界(イメージトレーニング)と割り切って良いのだ。

1,「5次元」
5次元の世界とは、相対性理論に電荷の軸が加わる世界だ。
これを理論解説すると「ゲージ理論」なる難解な理屈を持ち出しての話になるので、触れないが、時間軸まで扱う一般相対性理論に電荷の軸がプラスされたと考えて良い。
少し専門的に言えば相対性理論と電磁気学を統一する「カルツァ・クライン理論」に基づく。
アインシュタインはブラックホールの存在を予言したが、重力だけは説明が付かないブラックホールの具体的な働きは電荷を加えた5次元軸を用いて初めて解明出来る。
また、この5次元の意味が分からなければ、本作にも登場する「超弦理論」はそもそも理解出来ない。
更に6次元以上(以下高次元)は量子論の世界であることから、前述した量子力学からも次元の意味をイメージしなければならない。
因みに「弦理論」の一つボソン理論は26次元をとる。

2,「超弦理論」をごく簡単に
「超弦理論」の「弦」とは素粒子の形を意味し、アーキテクチャーは1次元だ。
専門家の間では素粒子はひも状の形なのだろうという観念的な意味で「ひも」と言っている。(が本当にそうなのかは観測されるまでは分からない)
視点を変えれば、宇宙の最小単位は「ひも」で構成されいると仮定して、その振動を数式でモデル化したのが「弦理論」である。
一口に「弦理論」と言ってもこれには様々なパターンがあり、それぞれの理論には何らかの欠陥や足りないものがあった。
各種の「弦理論」を精査、精練させたのが「超弦理論」となる。
本作は原作原案が少々古いので「超弦理論」を設定に採用しているのだろうが、時代は既に「超弦理論」から更に進化した「M理論」となっていることを蛇足ながら申し上げる。

3,「次元」の物理学的意味
「超弦理論」で扱うひも状の素粒子はとても小さいものであり、さらにその自律運動(ひも振動)はCERN(本作のSERNの元ネタ)が保有する加速器でも現状では観測不可能だが、現在性能向上の工事をしているので、近い将来「ひも振動」が観測出来る可能性はある。
だが、現状では、演繹はしたが帰納するかしないか分からない「仮説」である。
理論物理学は論理立てをしないと始まらないことと、多くの科学者から理論上の支持を得ている「超弦理論」の演繹性には何らの問題はない。
問題は寧ろ「超弦理論」という言葉が一人歩きをして、科学を過信する科学の外で妄想が膨らんでいることにあるのだろう。
科学に携わる者こそが、科学の限界や分限を最も熟知しているのだからね。

余談だが、ニュートン力学や初期の電磁気学が全盛の時代、革新的な発達を遂げる科学の有り様を見て、世の中の全ての現象は科学で解明できると大真面目で考えていた馬鹿者がいた。マルクスやエンゲルスだ。
だから、連中は自分達の思想を「科学的社会主義(共産主義)」と自称している。
共産主義の顛末は、科学を万能と考え過信するような理性万能主義者が闊歩する社会はロクなことが起きない反面教師だが、人類はもっと謙虚になるべきであろう。

さて、本来、高次元を考えるには量子論の他「素粒子物理学」の先端理論をも理解しなければならない。
しかし、世界線の考察であれだけの字句を要したのだが、高次元の説明は世界線の比ではない。よって大幅に端折る。

結論から述べるが「超弦理論」とは10次元の理論である。
次に素粒子観測におけるミクロ物理の特殊な「場」を想定する。
イメージ的には原子はなぜ安定して存在しているのかが分かり易い。
原子核の周囲では、電子が運動している。
何もしなければ電子は原子核に対して安定している。
このような、電子と原子核で成立している重力や磁力よりもはるかに小さな「力」のことだ。
素粒子物理学ではこのような力場関係を「相互作用」というが、その相互作用を媒介する素粒子によって4つに分類される。
これを「ゲージ理論」で変換し「波動関数」で求めると量子化される。
ただし、この説明はかなり端折っており、実際はもっと複雑かつ難解プロセスを経るのだが「量子化された相互作用」が高次元のイメージである。

もともと、素粒子のアーキテクチャーは0次元(点)であり、そこから1次元の「ひも」へと広がっている。因みに「M理論」では2次元となる。
素粒子理論における次元とは、アーキテクチャーから各次元方向にどれだけ拡張されたかの軌跡を意味する。
拡張の臨界は「固定点(ディリクレ境界)もしくは自由点(ノイマン境界)間におけるエネルギー保存法則」を満たすか否かで決定づけられる。
この拡張軌跡をブレーンと呼び、ブレーンのカウント数が「次元」となる。
また、プレーンの固定点がディリクレ境界であることからDブレーンとも呼ばれる。
「超弦理論」ではアーキテクチャーから10のブレーンが存在すると考えればいい。

次に、認識論としての「次元」だが、4次元までは幾何学的に認識し(ただし4次元はリーマン幾何学という特殊な幾何学)、5次元は論理として認識する。それを超える高次元は量子化での認識となる。(余剰次元)
ただし、量子化された認識をデコボコに歪んだ曲面(超曲面や複素球面の多様体)のように幾何学的に表現することは可能だが、あくまで幾何的疑似表現であり本質的な意味は持たない。

4,「余剰次元」
これは、現在の先端分野(如実に理論先行)に属する内容で、素粒子物理学の専門家間でも様々異論があること、かつてのホーキング博士のように「超弦理論」そのものを否定している方々もいることから、記述しようかしまいか悩んだが、本作で「超弦理論」を用いた動機に「余剰次元」から「マイクロブラックホール」の存在を示唆していることがあること、そして「多世界」と「超弦理論」の関係も出てくるため、科学の可能性の一つとして項目を設けることとした。

では、頭の体操のようだが「余剰次元」を簡単に説明する。
これは、6次産業(1×2×3=6)の語呂合わせと似ている。
前述でブレーンを説明したが、素粒子物理学では「ブレーン宇宙」という概念がある。
4次元までは可認識空間であることを述べたが、その4次元に平面(2次元)を加えることを想像する。(4+2)
更に、4次元空間に加えた平面を巻きつけると、見かけ上は4次元でも、その中に別の2次元平面が隠されているようになる概念を「余剰次元」という。
これは「超弦理論」の6次元ブレーンの概念でもあるが、隠れて認識出来ない平面が量子化次元である。
「超弦理論」では現状7次元以上は数学的な余剰次元として考え、現在、様々な仮説の構築が行われている。
なお、6次元ブレーンで構成された空間(バルク)を幾何学的(カラビ・ヤウ空間等)に模した場合、その空間にエヴァレット解釈が予言した、多世界が存在するとの仮説がある。「超弦理論」が証明されれば、未来人ジョン・タイターの予言のとおり、宇宙は多世界構造である可能性を秘めているのだ。
相当、端折ってしまったが、これが物理における次元の考え方である。{/netabare}

《物理学的時間観念と物語設定トリックの考察》10/13追記
{netabare}1,序
科学設定考察の最後となるが、ここでは「未来ガジェット204号機」の原理を含め、本作の設定がSF設定としてなぜ抜きん出ているのか考察する。
さて、本レビューではミクロ物理である「量子論」と「超弦理論(素粒子物理学)」を用いて考察を進めてきた。
ここまで読んでくれた方々には、理論上の観念と現実の閾値を理解して頂けたと思う。
さて、マクロ物理の立場である「相対性理論」については現在もなお全ての謎が解けているわけではないことを、先に申し上げておく。
なお、本項での「相対性理論」とは特別に使い分けが必要とならない限り「一般相対性理論」を示す。

さて、重量が光を曲げる「重力レンズ効果」は近年発見(観測)が相次いだものであり、更に今年(2018)になってから、ブラックホール周辺では光の波長が長くなる「重力赤方偏移」を観測し、また一つ「相対性理論」の正しさが証明された。
(参考:天文学専門誌『アストロノミー・アンド・アストロフィジックス』7月29日付け)
「相対性理論」とは重力系の運動を記述した「万有引力の法則」は宇宙空間では必ずしも適用されないことを証明したと同時に、宇宙の状態を記述した理論である。
簡単に言えば、ニュートン力学では、物体が引き合う力で決まる重さが重力であるが、相対性理論では空間の歪みが重力を決定し、重力が大きいほど時間は遅れる。
ニュートン力学では、上記の「重力赤方偏移」は説明が出来ない現象であるのだ。
既に発表から100年を経た「相対性理論」でも未だに検証中であり「超弦理論」の研究が本格化したのが1980年代であることを考えると、検証にはなお相当の時間がかかる未完の理論である。

2,そもそも「時間」とは
ここで、相対性理論を展開する気はないが、以下に記述したことは相対性理論から導かれた時間の概念的である。

時間概念は本作シリーズを視聴する上でも重要な問いである。
一般の作品の時系列は主人公目線の絶対時間で進み、視聴者の俯瞰はそれと同時並行をする。
しかし、本作の時系列は「相対的時間順序」で構成されている。
「倫太郎」目線で物語を追うと、時系列錯覚を起こすので、視聴する上では注意を要する点でもある。
つまり、視聴者は「倫太郎」を観測する立場で物語が進行していることにあるが「倫太郎」自身にとって「絶対時間」なのである。
この現象を分かり易く説明しよう。
夜空の星を見てみよう。
キラキラと輝いている星々のなかには、既に現存していない星も含まれている。
星が光を放ち、その光が地球上の私達に届くまで、気が遠くなるような時間がかかっているからだ。
つまり、星を観測するということは過去を観測するのと同じことである。
しかし、観測者自身が過去に溯行しているわけではなく、星という被観測物が過去なのである。
このような、観測と被観測との間に生じるメタ関係が「相対的時間順序」であり、観測者の時間的立場が「絶対時間」である。
本作で考えると、無印α世界線の「倫太郎」が認識する事実が絶対時間であり各イベントで「まゆり」の死を観測する「倫太郎」と「まゆり」を視聴者がメタ観測する関係が「相対的時間順序」である。

3,考え抜かれた物理トリック
本作のタイムトラベル設定においてもっとも考え抜かれた点は、時間の溯行のみに留め未来への旅行を設定しなかった点である。
これをやると、本作の科学設定が複雑となり破綻を来すからであろう。
だが、我々本職の視聴した場合は、もっと別な視点で科学設定の巧みさに感嘆を抱く。

本作の科学設定に興味がある方は特に①のDメールやタイムリープ関する記述は目から鱗かもしれないので二重に折り畳む。ただし閲覧の際には量子力学の知識が必要である。
{netabare}①Dメール、タイムリープ設定は物理的に過去を旅するものではなく、未来からの指示、意識のみ過去へ送り込むという方式でタイムパラッドクスに纏わる諸問題を回避している。
更に「親殺しのパラッドクス」で比喩される因果律のパラッドクスに関する部分は「収束」という物理概念で結実させ、物理学的範囲を逸脱しないように構成している。
ただし、量子コンピュータ概念の一つである「クォンタム」を利用した電話レンジ(仮)の設定では「倫太郎」の意識のみがタイムリープをし、物理的な過去改変で「まゆり」の救出を試みるも成就しない「タイムパラッドクス」が【物理学的整合】となり「クォンタム」の現実性まで肯定しているわけではない(可能性までは否定していない)ので断っておく。

Dメールもデータであり、過去に向けることが可能なら、意識もメールも「クォンタムアクセス」の可能性として整理が出来るだろう。
なお、量子力学の項で「観測問題」を説明したが「認識を意識が阻害する」事実を形而上であるとして、物理学では無視や切り捨てで対応していることに対し「意識」そのものを問うているのがこの分野だ。
(嘘か誠かは知らないが「クォンタムアクセス」を深掘りすると不吉なことが起きると言われる。「ウィキリークス」絡みの案件だからかなw、因みにSAO3期も「クォンタム」を用いているフシがあるが結論は最後まで視聴してから。)
本作0では「紅莉栖」の記憶をビットデータ化したAI「アマデウス」が登場する。
「量子脳論」の研究分野は将来、AIにも応用されていくのだろうが、物理学とのブリッジすら現段階では混沌としており、まぁ限りなく科学の可能性があるプロト科学の分野だね。

さて、「クォンタム」聞き慣れない言葉だと思うが、意識のテレポーテーションは宇宙の状態記述理論の一つである「ホログラフィック原理」を用いた「量子脳論」の分野で研究されており、また、この分野では人間の意識を量子化することでビットデータとして取り出す可能性を模索している。
そんなことが本当に可能かどうかは、私はこれを扱う「脳科学」には門外漢であり、申し訳ないが現段階では理論上の批評は出来ない。
とりあえず、理論物理学の立場から原理の概略だけ触れよう。
次のカーブラックホールでも触れるが、ブラックホールには「シュヴァルツシルト面」という理論上の不可侵領域が存在する。(「事象の地平面」とも表記される。)
「相対性理論」で最も早いのは「光」であるが、「相対性理論」では重力が増大するにつれ、光も曲がり、曲がるということは光が描く軌跡の距離が伸び、ブラックホールの外側から観測すると、光の速度が遅くなっているように見え、いつまでも光が通過しないからそこだけ暗く見えることからブラックホールの名称が付いた。
何も障害がなければ光がブラックホールを通過するする時間は、ブラックホールの直径で決まるが、上述のとおり、ブラックホールでは光が曲がり、通過は重力に比例して遅くなる性質があり、光の速度が下がる(光が曲がる)境界が「シュヴァルツシルト面」である。
「ホログラフィック原理」では「シュヴァルツシルト面」はブラックホールのみではなく宇宙そのものが「シュヴァルツシルト面」に投影された情報構造体であると仮説している。
つまり、全宇宙の情報は宇宙の終点にある「シュヴァルツシルト面」に集約されるということだ。これを仮に「宇宙シュヴァルツシルト面」としておく。
一見信じ難たいオカルトめいた内容だが、理論構造としては後に説明する『時間順序保護仮説』の反転理論であり、量子力学を確率解釈から決定論へと転換する理論でもある。
更に拡大解釈をすれば、魂(思念、意識)の行き着く先は「宇宙シュヴァルツシルト面」ということになる(小声)
また「シュヴァルツシルト面」は、相対性理論で導かれた「時間的閉曲線:CTC」でありその性質上、時間的カオスを生じ時間順序の概念が崩壊し、「余剰次元」が存在するならば、世界線を跨がるリバースも可能となる。(詳細は②で解説)

「量子脳論」では「宇宙シュヴァルツシルト面」から「脳」への情報伝達を「クォンタムアクセス」(概念的にはユングの「集合的無意識」に近い)、「脳」から「宇宙シュヴァルツシルト面」の情報伝達を「クォンタムリバースアクセス」(魂、思念、意識)となり、理論上当然それまでの記憶を保持し続けることから、本作で言うところの「リーディングシュタイナー」の仮説的根拠にもなろう。

電話レンジ(仮)の動作原理であるマイクロブラックホール(に作用する過程の仮説を含め)は他所でも述べられているが、その結果の現象である「クォンタムアクセス」に言及したものは私が知る限りないと思う。
更にもっと言及しよう。
本作では「倫太郎」
よって私的結論として
※【神をも冒涜する12番目の理論の本質は《クォンタムリバースアクセス》である】
と、位置付けよう。{/netabare}

②因果律の保護は、現在多くの理学者が支持するCTC(時間軸は直線ではなくリング)よる「ワームホール」などにおける『検閲官説』(一般相対性理論)を踏まえて4次元ブラックホールの科学的常識を越えない設定とし、本作の設定そのものに信憑性をもたせることに寄与している。
ただし『検閲官説』については、本作の原作設定以後の2016年に4次元を超えるブラックホールでは『検閲官説』は成立しない可能性がある発見がなされていることを付記しておく。

タイムパラッドクスに関して二説だけ紹介しよう。

一つ目はホーキングが提唱した『時間順序保護仮説』だが、本説を用いると本作そのものが成立しなくなる。
説明しよう。『時間順序保護仮説』とはCTCが存在したとしても、CTC存在の前提が「相対性理論」であり、因果律を破るということは、因果律において論じられる「特異点」を破ることを意味し、結果、ブラックホールが蒸発し特異点が剥き出しとなる現象(裸の特異点)をも4次元空間で説明しなければならないが「相対性理論」を破る理論構築は現状では99.999999…%無理だろう。
寧ろ、理論物理学の研究方向を考えると「相対性理論」を「量子論」に適用出来るブリッジ理論の方が手堅いだろう。
ホーキングは波動関数により「純粋状態」でCTCの存在条件を求め、CTCが存在する条件下ではエネルギーが無限発散する。つまり量子力学的には成り立たなくなることを証明した。
この意味は「相対性理論」がCTCを認めても「量子力学」がそれを否定するということであり、CTC上でも因果律の崩壊は起きないということは、つまりタイムトラベルそのものが出来ないとした取り付く島もない理論であるがゆえに「ホログラフィック原理」の存在を仮定する本作では対立する仮説であるゆえに採用出来ないのだ。

二つ目は本作のタイムパラッドクス回避に採用されている「セス・ロイド仮説」である。
どういうことかというと、「量子力学」の項で波動関数は全てが解明されているものではないと述べたが「量子力学的」に無視されている収縮確率をCTCの存在確率で考えると時間対称性を破る発生確率は限りなく0であるという「実験解」が得られた。
つまり、起因を変えても結果が変化する確率は限りなく0であるというものである。

他にもタイムパラッドクス回避の仮説はあるが、この二点を理解すれば十分である。

③本作のタイムトラベルはジョン・タイターが示したと言われるカーブラックホールの構造を理論的な根拠としている。
カーブラックホールとは4次元(定常次元D=4)に存在するブラックホールの一般式カー解によるベーシックなブラックホールであり、質量と角運動量を持つブラックホールで、これは宇宙項は0、パラメーターは2のブラックホールだ。
これが、なぜ、タイムトラベルに結びつくかというと、このブラックホールの特異点が点ではなく環状で、角運動(回転)すると球になる特徴がある。
ここを旋回することで時間の変位が調整されるという仮説。
ブラックホールには内と外に二重の地平面があり、ブラックホールに入り特異点に近づくにつれ時間軸と空間三軸が捻れ、球状特異点で時間軸と空間軸は正常化さる。
カーブラックホールでの時空転換は性質上確かこんな理屈だったと思うが、この状態をブラックホール内部の状態を記述する「クルスカル座標」という面倒臭い計算で表現すると、確かに時間と空間が入れ替わるが、あくまで数学上でのことだ。
更に「相対性理論」の説明で便利な「ペンローズ図」で「閉じた時間の環:CTL」も交えて時間変異の因果構造を説明すればより親切なのだが、レビューCGIは画像添付に対応しておらず、結論は変わらないので軽く触れるだけで失礼する。
更にジョン・タイターは裸の特異点をタイムマシーンの安定動作の根拠としているが、裸の特異点をD=4で認めることは「相対性理論」を否定することでもあるから、カー解を使えない高次元D>(>にアンダバー一本の科学記号)5のブラックホールを考える必要がある。
《次元の魔力》でも説明したとおり、高次元になれば「余剰次元」にも特異点の存在を仮定できるが、ブラックホールの状態は閉じない軌道に沿り時間積分でホライズン閉曲面で空間平均で置き換えるような様々なテクニックがあるが、定式化されていない難点があり、理論解が複数生じるので、一般向けには説明にならない。
どちらにせよ「余剰次元」が検証できていない限りは、裸の特異点はD>5空間に存在するであろうとの認識程度で良いだろう。

仮にタイムトラベルが物理学的に成立しても生理学的に考えれば、ブラックホールの大重力による吸い込み加速に、まず人体が耐えられるわけがない。
例えば、ジェット戦闘機の急旋回は約8G程度だが、耐Gスーツを着用していないと気絶する。重力加速度がどういう影響を人体に与えるかイメージできるだろう。
条件は違うが、重力による負荷現象は無印5話で「紅莉栖」がスポンジを使って説明し、更に重力により物質が崩壊した状態を、ゲル状態(まゆりのゲル化)として視覚化し相対性理論で記述されようなブラックホールにおける大きな重力場ではタイムトラベルが実現出来ないことを暗示しており、設定に一定の科学的合理性を付与している。

④その代わり、SERNによって成功したプランク長(量子単位)クラスのマイクロブラックホールの存在を示唆している。
一度、現実の話に戻るが、この元ネタは現実に存在する「CERN」(Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire)の「大型ハドロン衝突型加速器」で陽子の束を衝突させることで人工的なブラックホールを生成するとした実験だ。
何やらとんでもないことが起きそうな響きだが、この実験の目的には他世界の存在確認が含まれていることはご存知であろうか。
正確には《次元の魔力》で説明した「余剰次元」の発見実験であり、余剰次元の存在は多世界存在の可能性をも意味する。
字数の関係もあり理論的な説明は省略するが、本作の世界線分岐は物理的にはマイクロブラックホールの生成ないし内部活動によって引き起こされたDメールなどによるイベントによって引き起こされる設定だ。
ゆえに、マイクロブラックホールの設定はタイムリープのみならず、世界線分岐にも及ぶ多重な伏線の意味を持たしている、実に手が込んだ設定であることが理解出来ると思う。

ブラックホールは「相対性理論」が記述する大きな重力場と「超弦理論」が予測する小さな重力場があり、これは「重力」という視点からみれば等価である。
この双方からの重力アプローチを一つにまとめようとしている理論が「量子重力論」である。
「量子重力論」は「大統一理論」に最も近い位置にあり、もし完成すれば「相対性理論」と「量子論」の垣根の一部が崩れる物理学上の一大革命となる。
本作では「量子重力論」を表には出してはいないが、高分子構造の人体や高分子素材が使われるタイムマシーンを、ミクロ物理で記述するマイクロブラックホールを用いて過去に転送する設定は、何度も説明しているとおりマクロ物理と反する現象であり、現時点では論理的に破綻となる。
しかし、本作では「重力」、厳密に言えば「特異点」を触媒としていることに注視したい。
「相対性理論」でも「超弦理論」でも記述される「特異点」を設定の肝に据えれば、上述した「量子重力論」(未完ではあるが)での理論武装が可能となる。
この点が他のSF作品とは違う抜け目のなさであり、本職の理学者をして唸らせた本作SF設定の完成度の高さでもある。
尤も、本作シリーズは本職の理論物理学関係者の監修を受けているので無理もないことだ。

⑤ただし、転送するにおいての物理的かつ生理学的な人体や転送物体(タイムマシーン)への影響に対する説明だが、本作では一部のリスクは語られたが、その他のリスク説明がされてはいない。
逆に「紅莉栖」によるゲル化以上の説明をすると「ボロ」が出るから避けたと思うが、他にリスクがないとも言いきれないがゆえに、曖昧にしている点が個人的には不満である。
例えば、①で説明した「クォンタムリバースアクセス」を実行すれば、本作で描写された「倫太郎」のメンタル崩壊の比にはならないほど、精神に何らかの異常をきたす。
最近、キューバの米国大使館でおきた「音響」を用いた人体攻撃(高周波域に超音波織り交ぜたマイクロ波聴覚効果といわれる)でも大きな障害が出ている。
それよりも遥かに大掛かりな「クォンタムリバースアクセス」が無害で済むまいとする想像は十分に可能だ。{/netabare}

以上で本レビューの科学設定考察を最後とする。
本作では多くの科学的事象が設定されているが、先にも述べているように、それらを逐一考察すると文字数がいくらあっても足りないので、他の考察サイトであまり触れられていな事象、科学考察の方向性や、考察に必要な物理の考え方に留めることとする。
理論物理学とは極端な話、妄想こそが発見に繋がる源泉であり、理学者から見た「鳳凰院凶真」はけっして自称するほどマッドサイエンティストではないのだ。
多分、量子論や素粒子論(あくまで触りだが)はここで初めて御覧になられた方も多いと思うが、理論物理学とは何かを感じ取ってもらえるだけでも嬉しいし、光栄である。

【余談】{netabare}
本レビュー執筆中に原作者の一人志倉氏とCERNの科学者3名を招きパネルディスカッションが京都で行われた。可能であれば是非参加をしてみたかったものであるが、このパネリストに志倉氏が招待されたということは、本作の科学設定は本職が認めるレベルにあるという裏付けでもある。
『テーブル・アンステーブル京都-サイエンス・アウトリーチ』(10/11)
コメンテーター
藤井啓祐氏(京都大学 准教授 量子コンピューター)井元信之氏(大阪大学 名誉教授 量子情報論)落合陽一氏(筑波大学 学長補佐・准教授 総合司会)他
追伸
レビュー第3稿を推敲している最中ホーキング博士の遺稿
"Black Hole Entropy and Soft Hair"(プレプリント・サーバー 英文)
公開の連絡がきた。
ブラックホールと情報についての論文だが、考察で述べた「宇宙シュヴァルツシルト面」のアプローチらしく、これから読もうと思う。
読後、内容によっては考察に反映することもあるかもしれない。{/netabare}

なお、本レビューで触れていない科学考察は、前期無印から数多くの考察ブログやサイトがあるので、そちらを参考にして頂きたい。

①長文であるゆえ、後日の誤字脱字校正を留保。
②この後本作の総評をするに当たり、文字数が不足する場合【科学設定考察】の全部または一部を無印か23話β境界面上のミッシングリンクのレビューへ移行する。
③今回の追記の1週間後を目途に作品総評を行う予定。

2023/7/8一部加筆

投稿 : 2023/07/08
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サンキュー:

57

餃子三人前 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

陳腐なアナザーストーリー

シュタゲは間違いなく神作品だが同じ期待値で観ないほうが良い。意味深なのに大して意味のないご都合主義な巡り合わせと意外性のないありきたりな展開で、シュタゲ全体の物語に深みを増すどころか一気に陳腐なストーリーに陥れる恐れがある。自分としては観ないほうが良かった。

投稿 : 2023/06/08
閲覧 : 293
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1

moonlight さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

予習必要だが素晴らしい傑作

事前にゲームをプレイするか、攻略サイト等でチャプター構成を確認する事を強くお勧めします。(確認時ネタバレ注意)
理由としてゼロはストーリーの分岐と合流が多くシーケンスが地味に複雑なのです。
翻弄されて一度は途中離脱した僕から細やかなアドバイスです。

作品自体は一期と並ぶかそれ以上のクオリティです
お勧めできる傑作ですよ

投稿 : 2023/03/27
閲覧 : 143
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まぁまぁ

前作を初見で見るよりインパクトは劣るが、まぁまぁ面白い作品
前作にハマった人は見た方がより楽しめます
ただクリス目当てで見るのはあまりおすすめ出来ません
これはまた別の角度からのお話だからです

投稿 : 2022/12/25
閲覧 : 158
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

存在の耐えられない軽さ

WHITE FOX制作。

ヒロイン紅莉栖を救えなかったβ世界線、
その行き着く先には恐怖と絶望が待っている。
あの時の岡部の執念と宮野真守の名演技。
見事なまでの構成力で物語に緩急を付け、
アニメ史に残る怒涛の伏線回収でしたね。

記憶を過去の自分に届けるタイプリープの傑作。

物語は前作の4カ月後から始まり、
岡部は心理療法を受ける欝々しい展開。
キャラの位置関係と世界線の概念は、
知っておくと良いでしょう。

序盤~中盤視聴追記。
シュタゲの楽しさの1つに、
理系学生のラボでのバカ騒ぎがありますが、
岡部に引きずられるように全体が暗い。

19話視聴追記。
{netabare}リーディング・シュタイナー発動、
やっと来た、これぞシュタゲの醍醐味だ。
オペレーションアークライトの成功を祈る。{/netabare}

最終話視聴追記。
やはり後半は群を抜いて面白いです。
{netabare}岡部は鳳凰院凶真こそが真骨頂でしょう。
仕掛けがもう少し早いとキャラの魅力も、
さらに広がったのではと思いますが、
それでも良品なのは間違いないでしょう。{/netabare}

ゼロのゲートはたしかに開いたのです。

投稿 : 2022/09/16
閲覧 : 1672
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107

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

何でやったの案件

私には
何でやったの
という感想でした

前作ははまったので期待しましたが
えっまたループするの?
ほんで今回はおまけのファン感謝回みたいな話多いし

これで話がつまらないと作画もダメに見える。。
まゆしぃ巨乳になってるし

ループしてしまう
別の世界線がある
それでも愛するものを救った
というのが前作のいいポイントだったのに

それがまた繰り返すは
前回救ったヒロインはAIだわ
意味不明

半分過ぎくらいから早見でした

まゆしぃがビンタしに行くというところだけよかったかな。。

残念

ま、これも別の世界線と思いましょう

投稿 : 2022/09/15
閲覧 : 400
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4

ネタバレ

Chill さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:----

酷い、なぜこっちが上なんだ?

「あくまで私個人の意見です」
何だこのわかりやす過ぎるストーリー展開は!
鳳凰院凶真はどこに消えた?最後に少し復活するだけではないか
こんな内容でシュタゲを名乗るな!
こんな物を良作扱いしてるのはどうせ最近のアニメしか見てないやつらだろ…
前作でシュタインズ・ゲートは美しく完結したはずだ!
エル・プサイ・コングルゥ
(主題歌だけは相変わらず素晴らしいですよ)

投稿 : 2022/09/10
閲覧 : 424
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2

レン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キャラへの感情移入ができる作品No.1

前作に負けないレベルの後半の畳み掛けはやはりシュタゲ。純粋なストーリーの引き込まれ方はアニメ界トップでしょう。

投稿 : 2022/08/08
閲覧 : 297
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4

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あと さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

シュタインズ・ゲートの物語の完成度を高める作品。

アニメシュタインズ・ゲートのIF世界線のスピンオフ作品のような形だと認識して見始めたのですが、この話は前作での最終盤で岡部倫太郎が選択を諦めたところから始まる話であり、その選択の鍵になるのがまゆりというところで、シュタインズ・ゲート本編ではあまり触れられていなかった余地のある部分が明かされ、展開されていくところがモヤモヤしながらも面白かったです。やはり主人公が後半までずっと選択を悔やみ続けながらもそれでもこの世界で生きていくことを選んだという事実が本編が完璧だったと思う自分にとってはその執念はどこに行ったのか、と悲しくなってしまい見るのが辛かったところもありました。正直前半は誰も幸せにならない結末を選びとったところがあり展開も不幸に近づいていくので見ていて楽しくはなかったです。しかし、これが後のカタルシスへの準備段階となっているのがとても良かったです。スピンオフ作品で本編の面白さがわかっているのでここで期待を無くしたりすることも無いでしょうしね。
このシュタインズ・ゲートゼロの凄いところは本編での語ることのなかった空腹の部分に目を向けたり新たな展開やキャラを出すことで新鮮さを出し飽きさせない工夫もあり、見応えはかなりありました。また、後半の未来に巻いていた伏線を回収するところが痺れました。こういう展開に繋げていくところは素晴らしいですね。感動しました。話の完成度の高さでもとても良いのですが、宮野真守の演技も無印よりとても良くなっている印象でした。話に欠点もなく、キャラを良く動かしていてだれることも無かったです。シュタインズ・ゲートより話の完成度では上回る要素があると感じました。

投稿 : 2022/08/07
閲覧 : 266
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6

ぽにぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

すべてはシュタインズゲートに到達するために

【総評】
本作はリアタイ視聴していたが、今回見直したので改めて感想など。

アニメ版シュタインズゲート(以下無印)の前日譚にあたる話。
ただし、前作の23話が改変版23話になることで分岐した未来の話になるため、
本作を見る際は無印全24話→改変版23話→本作の順で見ること推奨。

物語の構成をはじめ総じてレベルが高く、前作に負けない名作となっている。
特に21話はまごうことなき神回

以下、各評価基準ごとの詳細
◎物語の評価◎
無印と比較してダレるような部分も少なく見やすい構成になっていると思う。
物語の盛り上げ方も良い。
◎作画の評価◎
良い
◎声優の評価◎
良い。21話の宮野さんの演技が最高。
◎音楽の評価◎
良い。
◎キャラの評価◎
前作からのお馴染みの登場人物に加え個性豊かな新キャラも加わる。
前作ほどではないが各キャラへの掘り下げもされており高評価。
21話のあのシーンはダルと同じ反応になった。

各星の数は3つを基準に下記で採点。
★☆☆☆☆:好ましくない
★★☆☆☆:やや好ましくない
★★★☆☆:可もなく不可もなく
★★★★☆:良い
★★★★★:群を抜いて良い

投稿 : 2022/07/27
閲覧 : 175
サンキュー:

2

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

シュタインズ・ゲートの続編

未来を変えられなかったバッドエンドルートから来たシュタインズ・ゲートの続きのお話
第1話
なんかおかりんが普通のおかりんになってる
あのお薬はシュタインズ・ゲートのときの体験で精神病になっちゃったのかな💦
合コンとかテニスサークルとかリア充大学生やん笑笑
そしてダルの未来の嫁さん登場して可愛かった( *˙ω˙*)و グッ!

2話 3話
アマデウス(記憶ごとそっくりそのままにした本物に見えるAI)で
牧瀬紅莉栖と再開してこれからどうなるのかってところからで
ほんとにそっくりだったねw
クリスマスパーティーたのしそうだった
安定のるかはだが男だw

アマデウスってそっくりだからこそ依存しやすくなっちゃっててこれからきょうまはどうなっちゃうんだろ?
4話
涼葉が最近ラボにもいないからどーしたのかな?って
そしたらじつは探してるひとがいて
その人はまゆりちゃんの子ども?(義理の)だったみたい!見つかるといいのだけど、どうなるんだろ(๑• . •๑)??
5話
るかこちゃんが
クリスそっくりな細身の女の子を連れてきて実はその子が記憶なくてなんて名前なんだろ?ってなってたら
じつは椎名かがりちゃんだったっておはなし
あれ?なんでぶったおれたんだろ?(๑• . •๑)??
6話
毎話引きがうまいのは相変わらずのシュタインズ・ゲートだなぁっておもう
今回は日常パートで終わるかと思ったらアマデウスの存在をみんなに知られてそれだけでなく無印の11話同様まゆしいの懐中電灯がとまってから襲撃に来て、、、?来週どうなるんだろ
7話
襲撃からミスターブラウンとすずはが守ってくれて
何とか一命をとりとめたけど、かがりは狙われてるって感じなのかな?
そしてミスターブラウンが助けたってことは桐生萌香とはまた別の組織?なぞがふかまってきますねカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
そしてリーディングシュタイナー??(世界線の変動)がおきたのかな?ってとこでおわった!

8話
個人的神回
牧瀬紅莉栖が生きていてまゆりちゃん死んじゃっておかりんはそのまま助けなかった世界線に漂流してしまったお話ですごく切なかった
幼地味と好きな人を比較してどちらかを取らないといけないってなるのはしんどいし
それでも少しでも会えたのはやっぱりよかったなぁっておもった!
9話
やっぱり世界線を変えてタイムマシーンにのっていくのは余計に悪い結果になると思って逃げちゃってるみたいだけど、涼葉もダルもいつか完全復活していい未来を気づきあげてくれると信じてるみたい
かがりを狙った組織は何者なんだろ?(๑• . •๑)??
10話
今日はひやじょうさん回だった
一緒にデート?していてUFOキャッチャーしたり
牧瀬紅莉栖のなくなった場所にいって、、、
じつは遺産をもっていて、、、ってところから
伏線をすごい貼るねwww
お掃除になるとキャラかわる苗ちゃんかわいかった
11話
ひやじょうさんが襲撃
人質にさらわれかけてもおかりんは助けて牧瀬紅莉栖の遺産と引き換えに何とかなったけど、一時的なものでやっぱりこれから先第三次世界大戦になることには変わりないみたい、、、
12話
さーがーしーものひとつーがめっちゃ印象に残った、、、
記憶をなくしたかがりが記憶を取り戻すお話
まゆりちゃんの優しさがめっちゃ伝わる回で
特殊エンディングもよかった!
13.14.15話の感想も書いたのにどっかきえてった( ´:ω:` )
16話目
オープニングかわらずで2番に変わってくスタイルいいね(o´罒`o)
まゆしいはおかりんのことやっぱりすきなのかな?
すれ違いで寂しそう
電話レンジを作り直してたことをおかりんにばれたみたい過去の過ちがあったからもうなにもなくおわらせたかったんだよね、
ダルの気持ちもまゆりがいままで気を使ってたのもみてるからわかるんだよ(--;)
まゆりは自分のせいでおかりんが暗くなったって思ってみんなの思いが伝わってすごい辛い回
17話目
まゆしいと牧瀬紅莉栖の別の世界線のことをまゆしいが知る回
二人共が生きる世界線を諦めずに生きる世界線はほかにもあるのかなぁ
まゆりはあの時とめてなければって後悔が凄かったみたいやっぱりおかべのことを恋してたんだね
まゆりは過去に行って世界線を変えに行こうとする
が、まゆりがうたれて、、、
18話目
教授が何故か登場
もしかして今回の黒幕はこの人??
そしてまゆりは過去にとびだったみたい
19話目
涼葉とまゆりは遺体が見つかってないから新では無いのかも?
CERNのハッキングには成功したみたい
まゆりはあの日に戻ってシュタインズ・ゲートの世界線に行くためにタイムマシーンに乗り込むみたい
20話目
タイムリープをしたはずのおかべは何年後かにとんでいたいきなり何年も先になったら平和じゃなくても対応できないのに戦争の世界なんてね…
そんななかで涼葉と出会った
ダルがめっちゃ痩せとる!
2011年の記憶で上書きしてたから記憶が飛んでた!?難しいw
そして改めておかべが動きだす回
もう一度シュタインズ・ゲートにいくみたいこれから終盤にかけてもりあがるね!
るかさんが( ´:ω:` )
第21話
おかべは3000回のタイムリープをすることを決意する
そしてダルに殴られることによってやっとやっとやーっとおかべが鳳凰院凶真になった!
終盤に向けて神展開だぁ
22話目
何度繰り返してもタイムマシーンは破壊されちゃって第三次世界大戦に関係があるのかな?
アマデウスを消さなきゃ行けないことに、、、
初めて夜のお散歩デート
アマデウスとお別れするようにただのAIであっても
感情があったり人間そのものにしか見えないしやっぱりいなくなるのは寂しすぎるよね
23話
いやあ素晴らしい
シュタインズ・ゲート無印に繋がる展開になっていて
まゆりがビンタするきっかけや
無印で未来から電話来るわけなどがわかる
まさか伏線がここでここと繋がるなんて流石すぎるわ
sp
バレンタイン回みたい!
シュタインズ・ゲートで日常回みたいなのあまりないからいいねぇ
涼葉の妄想力やばすぎる(´^ω^`)ブフォwww
フェイリス以外みんな料理下手なのうける
お掃除なえ様再来www
かがりは仲良くしてくれたみんなにチョコレートプレゼントしていなくなっちゃったみたい

全話見て盛り上がり始めるのがすこし後半すぎたけどやはり後半で盛り上がり始めるのがシュタインズ・ゲート何回でも見たくなる作品でした

投稿 : 2022/05/20
閲覧 : 404
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4

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やまげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ファン向けのアペンドディスク

2011年放送のアニメは視聴済みで、けっこう好きな作品だった。ゲームはプレイしていない。

{netabare}ストーリーは、本編のストーリーにやや強引に別ルートを作ったうえで、結局はシュタインズゲートを目指すものなので、正直なところ、蛇足感は否めない。

でも、シュタインズゲートの世界観はそのままに、シュタインズゲートらしく謎と緊迫感のある物語で、シュタゲが好きな自分にとっては良いファンディスクだった。

さすがにもうシュタゲのアニメが見れる可能性は低いだろうから、少し寂しい。{/netabare}

投稿 : 2022/05/10
閲覧 : 225
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4

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tiki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトル

{netabare}第001話 零化域のミッシングリンク
第002話 閉時曲線のエピグラフ
第003話 双対福音のプロトコル
第004話 亡失流転のソリチュード
第005話 非点収差のソリチュード
第006話 軌道秩序のエクリプス
第007話 振電遷移のエクリプス
第008話 二律背反のデュアル
第009話 永劫回帰のパンドラ
第010話 存在証明のパンドラ
第011話 存在忘却のパンドラ
第012話 相互再帰のマザーグース
第013話 回折叙唱のマザーグース
第014話 弾性限界のリコグナイズ
第015話 漸近線のリコグナイズ
第016話 無限遠点のアルタイル
第017話 双曲平面のアルタイル
第018話 並進対称のアルタイル
第019話 循環座標のアルタイル
第020話 盟誓のリナシメント
第021話 結像のリナシメント
第022話 投企のリナシメント
第023話 無限遠点のアークライト
{/netabare}

投稿 : 2022/03/29
閲覧 : 359
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0

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

殿堂入り決定!!!

ゼロでは厨二病おかりんが少なくて
シリアスだったり取り乱してるおかりんが多かったから
物足りないというかなんというか、、
物語自体は面白かったしその中に
この厨二病じゃないおかりんが厨二病を取り戻していく
という流れが必要だからというのは分かるけど
あの高笑いするハチャメチャおかりんを
もっと観たかったなーというのが正直な感想。
だけど、また失う恐怖と戦うのはそりゃ辛いよね、、

シリアスおかりんが続いたからこその
厨二病おかりん再来の瞬間は嬉しさ爆発しました!!
エル、、プサイ、、アッ、コングルゥッ⤴︎⤴︎⤴︎

最後にタイムマシーンで合流した
おかりんとまゆしぃと鈴羽はその後どこに?
という疑問が残ってしまったけど
何度か観たらわかるのかな、難しい、、。

難しいからこそ理解したくて何度も観たくなる
なんとも魅力的な作品でくすぐられますねぇ‪(*ˊᵕˋ* )

無印も0も殿堂入りです!!!

投稿 : 2022/03/02
閲覧 : 453
サンキュー:

7

ネタバレ

星々 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

オチで前作の良さが消えた。

このゼロで明らかになったのは

なかったことになってない
いろんな思いも踏みにじってない

世界線は収束してないでここで続いているってこと

もちろん
クリスは死んだままだし
マユリは色んな死に方してるし
ゼロの世界も続いていてなんの解決にもなってない

得してるのはリーディングシュタイナーで世界線を超えている(かも怪しいが)オカリンだけ

前作のベータ世界線に戻る前のクリスとオカリンの問答の通り
αのクリスは消えないで、まゆりは死んでアメリカ帰ったBADエンドのまま

ただたんにオカリンの視点で物語を見てたから前作は感動できただけだった


なんか見なきゃよかった。

投稿 : 2022/02/05
閲覧 : 582
サンキュー:

4

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

シュタインズゲートから

シュタインズゲート0につなぐために「シュタインズゲート23話β」が存在する。

投稿 : 2022/01/26
閲覧 : 282
ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大傑作の続編。ただ綻びも見え始め……

『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)は、5pb.の同名ゲームソフトを原作とした日本のアニメ作品。2018年4月から9月まで続編『シュタインズ・ゲート ゼロ』が放送された。(wikipedia)

(ご注意!当レビューは考察も含んでおり約5000字あります。時間のある時にお読みください)

前作の正統続編、2010年8月11日の屋上で岡部が紅莉栖を救う事を諦めた世界線での話になります。
今作はほぼ全編に渡り岡部の「厨二病」設定は鳴りを潜め、全体的に落ち着いたトーンで話が進みます。ただそれは岡部が紅莉栖を失ったことによる反動のためどちらかと言えば重苦しい雰囲気となってることは否めません。
今回は内容的に脳科学が背景となったSF作品となっていますが、特にそれに基づく重要な考察要素は無いものと考えられます。むしろハードSF的見地にたった場合前作よりも「荒唐無稽」度は上がってる気がしなくもないですが、いずれにしろ「そういうもんだ」というガジェットSF的見地に立ってみれば充分良くできた内容になっているものと思われます。

アニメ全体としての出来栄えも非常に素晴らしいものでしたが、その一方で本来マルチエンドの作品を一本道のストーリーに仕立て上げていることもあってかやや肩透かしを食うこともありました。例えば岡部が未来から戻ってくるところですが、その後鳳凰院凶真として復活し最高潮の盛り上がりを見せたにもかかわらずその後一旦ガタンとテンションが落ちてしまいます。これはゲームとは違う展開に発展したことによる弊害です。ゲームだとこの後主にレイエス教授と関わる展開になるのですが、アニメではそれをカットしそのまま別のルートとつなぎ合わせてしまったためこのような事態となりました。

作品を見ていて阿万音由季の腕の怪我に違和感を持った方もおられるかもしれません。これはゲームでは伏線として働くのですが、アニメではそのこともカットされています。
というのも今作「ゼロ」においては新キャラクター「椎名かがり」と「阿万音由季」の両名は大きく分けて二通りのキャラ設定を持っているのですが、そのことをマルチエンドの無い一本道のストーリーとして成立させるのは難しかったのでしょう、結果として単なるミスリードのような描写になってしまいました。

私だけでなくゲームとしての「ゼロ」をプレイした方の中には何故二人をこのような扱いにしたのか疑問に思った方もいたかもしれませんが、由季に関しては『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』の公式資料集に「α、β、シュタインズ・ゲートそれぞれの世界線で姿が違う」というような記載があり、初めからそういうつもりで作られたキャラなのだと思います。フェノグラムの中で、紅莉栖によりダルは鈴羽の父親ではない可能性を指摘されるストーリーがありますが、そういったことですら初めから織り込み済みなのかもしれません。

さて、私は前作「シュタインズ・ゲート」のレビューで、正直これは微妙だなと思える設定が続編(つまり今作「ゼロ」)において顕在化してくるといった主張をしたのですが、それは「リーディングシュタイナー」に関してです。
ここから先は長くなるので一応ネタバレとして隠しておきます。興味ある方だけどうぞ。

{netabare}まず第一に、今作においては「原因が特定できない世界線の変動」というものが何度か生じます。私は当初これを完全な矛盾ではないかと考えていました。というのも、リーディングシュタイナー(以下RSとします)が発動するのは未来から過去にDメール送信等のアクションを起こした時であり、過去に何かが起こった時ではない筈だからです。そして、当時の岡部が言うようにその時は電話レンジ(仮)が無い状態なのだから過去に働きかけることは不可能のため、その時点の岡部にRSが発動するのはおかしいと考えていたのです。

ただこれに関しては無印でもDメールを削除するという行為によってRSが発動したことがありました。確かにこれは過去そのものに働きかけたわけではないので上記と同じく現在による改変と言って良いのかもしれません。当時は私は単に「Dメールだから」という理由で無批判に受け入れてたのですが、このことを矛盾だと思った方は多かったようで公式資料集に説明がありました。「ダイバージェンスが変わるような大きな出来事が発生すると、その度に過去は因果律に沿って矛盾がないよう再構成されます」という@ちゃんねる上のジョン・タイターの言葉に基づくものらしいのです。

なるほど、こういう理由かと一旦は納得しました。しかしここには続きがありました。「世界線の収束が行われなかったのはDメールという因果の環から外れたイレギュラーであることも理由」だとあったのです。では、Dメールを使ったとは考えられないゼロで何故世界線が収束せずに過去改変が行われたのか?ゼロの公式資料集には「双対福音のプロトコル」で世界線が移動した理由を岡部が発した情報が米軍に筒抜けだったからだとしていますが、岡部の知識だけでそんな簡単に世界線が移動するのならもう何度移動しててもおかしくない気も……
(ちなみに「どの時代の岡部も別の世界線に移動するのだからどちらにしろRSは発動する」ということは無いと思います。もしこれがあるとしたら、岡部は別の世界線で「常にRSにより移動してきた後」状態を続けてしまうことになるからです。よってRSにはどこか基点があるものと考えています。)

更に、ゲームの「ゼロ」では無印と大きく異なる演出が一つありました。無印ではDメールを送信すると岡部にRSが発動し別の世界線へと移動することになるのですが、「ゼロ」ではDライン(Dメールの代替物)を送信後に一旦エピソードが終了し、過去のシナリオから再開する必要があるのです。
これはアニメでは原則通りRSが発動して岡部が別の世界線に移動することになるのですが、このDラインの送信日時がアニメとゲームで違います。アニメでは7月7日なのですがゲームでは12月18日なのです。この変更は言うまでもなく岡部のRSが原因だと思われます。もしゲームのまま12月にRSが発動したらそのまま物語が終わっていた、ということになるからです。

逆に言うと何故ゲームではその日付にしたのでしょうか。正直このゲームの製作者が適当に日付を決めてるとは思えませんので何か理由があったのだろうとは思うのですが、ちょっとわかりません。劇場版はシュタインズゲートに到達してから1年後の話ということですから多分2011年の夏の話でしょうし……小説か何かでイベントがあるのかもしれませんがそこまで全部調べてないです。フェノグラムでは一応2011年12月18日を経過するエピソードがあるにはありますが多分あんまり関係ないかと……

何故そこまでこんなことを気にするかと言うと、原則岡部はゲームでもこの12月18日にRSを発動させ別の世界線に移動しなければならなかったのです。そしてその移動した先でまた色々と過去改変のために奮闘する、それが前作での流れでした。それが今回は過去に送られたDラインを受信した側として活動し、最終的に無印でのシュタインズ・ゲート到達までの流れへと至るわけなのですが、そこで二つの疑問が生じます。「何故収束が起らなかったのか」ということと「そもそも何故Dメールでは収束しなかったのか?」という二点であり、これは事実上同根の問題でもあります。

そもそも前作においてDメールを送信すると世界線が移動するのは「そういうものだ」という前提があったものと思われます。少なくとも私はそう思ってました。だからこそタイムリープしたときと違い収束が起きないのだ、とも。(Dメールでの移動はαからβへの移動ほど大きいものではないからだという意見もあるかもしれませんが、一応αからΩやΧ(線形拘束のフェノグラム)への移動はあるのです。)

しかし今作「ゼロ」においてその前提は覆りました。(一応フェノグラムでもDメール受信するエピソードはあるにはあるのです。ですがそれは完全に番外編と言った感じのコメディだったのでそれは特に気にしていませんでした。)

言うなれば無印までのDメールの受信者はオートモードで動いたのですがゼロではマニュアルモードで動いたことになります。当然マニュアルなら選択肢によってまた違う世界線に移りかねないわけであり、そうなるとRSの移動先も実際は送っただけでは確定してなかったということになるかもしれません。だとすると「Dメールさえ送れば世界は変わる」みたいな確信はどこから来てるのかという話にもつながります。これ、全作通してのお約束だったんですけどねえ……

ちなみにゼロの設定資料集にD-RINEが世界線を超えていることについて過去に送ったメールがどの世界線に届くかという点については特に理屈をつけてないとありますが、これは多分質問者回答者双方の誤解によるものだと考えられます。

まず第一の誤解は、前述したように前作無印ではDメールを送信すると「その時点で岡部にRSが発動し世界線を超える」ためメールがどの世界線に届いていたかは事実上わからなかったので、そのせいでそう言った状況が生じていなかったと考えたのだと思われます。

第二にD-RINEを送信する世界線が1.055821に対して受信するのは1.129848であることからこのような疑問が生じたと思われますが、実際のところは1.055821に世界線が変動している時点でそれ以前の過去の出来事もまたこの世界線に結合され再構成されていることになるのです。ただシナリオ上は「福音のプロトコル」であったためゲームとして元の世界線1.129848が反映されていたに過ぎず、事実上は1.055821だった或いはそうであったとしても問題は生じなかったと思われます。

ちなみに私は以前このことを誤解しており、一つの世界線上で過去未来複数の過去改変が行われた場合、岡部はどのRSが優先されるかわからないという疑問を抱いていました。何故なら原則はRSで移動した基点となる岡部以外は無かったことになるからです。(これはフェノグラムでのルカ子ルートでも生じた現象なのですが、ここで岡部は突如人が変わったかのようになります。ようするにRSで移動してきたのですが、このように本来その世界線にあった筈の過去と未来からも分断された特殊状態となります。)

もし仮に同一世界線上で過去と現在双方の岡部がRSを発動させた場合果たしてどちらの岡部のRS先の世界線が確定されることになるのでしょうか。シュタインズ・ゲートの前提として世界線は常に一つであり過去未来とも再編成されるわけなのですから時間の前後による優劣は本来無い筈なのです。

そこで同一世界線上での複数のRSはパラレルワールド化してしまうのではないかと考えたわけですが、アトラクタフィールド理論によれば世界の改変はレイヤー(Layer)のように折り重なっていくためこのようなことは生じないのではないかと考えるようになりました。前作で岡部がダルにDメールを送ったときにまず世界が改変されますが、改変された世界はこのダルに送ったメールを前提の上に折り重なってるというわけです。仮に複数が同時に過去改変を行ったとしても、それは複数が行った結果としての世界線に移動するため問題にならない、とも。いずれにしろいざとなったら過去は因果律に沿って矛盾がないよう再構成されることになるでしょう。

ただそれでも岡部級のRS持ちが複数いた場合、それらは皆同じ時間に発動するのかという疑問は残ります。作中で「新型脳炎」として発表されていたものはRSだったということが後にわかりますが、「アメリカで猛威を振るっている」と言われるぐらいなんですから相当いたでしょうし、中には岡部級がいてもおかしくないかもしれません。

いずれにしろ彼らはおそらく前作で岡部が世界線を超えたいわば巻き添えを食った形となるのでしょうが、一方でフブキの自己申告では「夢」を見ていたとあります。しかし岡部による世界線の移動は概ね活動時間帯であることを考えるとこの感覚もなんだかなあと思います。本人はそうだとしても前述したようにRSでは周りからは突如豹変したように見えるのですから。まあだからこその脳炎という設定なのでしょうか。だとしても何故一緒にいることが多いカエデとかは気づかなかったのだろうか?とも思ったりします。違う世界線では気づいていたこともあったんでしょうかね?破綻してるとまでは言えないまでも何とも微妙なところではあります。結局RSしてるとまでは言えず寝てる間に何となく思い出してるぐらいなものなのでしょうか。

前作ではあれだけ完璧に作られていたと思われた世界観設定も、こうやって見ると大分メッキがはがれてきたのかなあというのが率直な感想です。勿論私の解釈があっていれば、の話ではありますが。

それにそもそもRSとは実のところ一長一短で元の記憶を引き継げる反面新しい世界線での記憶は保持できません。よって、原則ならば12月18日に岡部の記憶はDラインを送った時に戻されることになる筈なのですが、さて更なる続編が出来た場合この辺はどうなるのでしょうか。アニメとも整合性がとれなくなってますしねえ……

以上で考察は終わりです。長々と失礼いたしました。{/netabare}

投稿 : 2022/01/18
閲覧 : 440
サンキュー:

2

セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 1.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まあまあ上手に纏めてはあるけど

 原作のWindows版ゲームはプレイ済です。かなり昔なので記憶がおぼろげですが、「とりとめのない作品」という印象です。ストーリーを複数のライターが担当していてその実力差が激しく、面白いルートとつまらないルートが極端だったような気がします。
 本作はアニメ版なので原作ストーリーを取捨選択しながら一本に纏めていますが、構成は前作の無印同様上手くできていると感じました。印象的なシーンをなるべく削ることなく一つのストーリーとしてつなげています。
 ただ元々のストーリーの出来が無印とだいぶレベル差があるので、今回はまあ中の上くらいの感じでした。とにかく終盤物語が加速するまでの重苦しさがダルいです。

 キャラクターは相変わらず非常に魅力的ですが、新登場キャラがメインヒロイン以外描写が浅くて今ひとつでした。実力派が揃う声優さんたちの演技は完璧だったと思います。

 作画はだいぶひどいです。小学生のイラストみたいなシーンも結構あります。音楽は原作からも流用していて豪華です。特にOPは格好良いです。

 各キャラクターの立場に関する説明シーンがほとんど無いので、前作を視聴しているか原作をプレイしていないとついていけないような気がします。ノベルゲームのアニメ化という意味では作画以外はよく出来ていると思いました。ファン向けの作品です。

投稿 : 2021/11/27
閲覧 : 304
サンキュー:

4

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

前作が面白かった分期待値は高い

前作「シュタインズゲート」がかなり良かった分、期待値かなり高かった今作品。

前作へとつながる話で、結末が見えているので、そこからどう話が展開していくのか、本当に気になってしまいますよね。良い意味で。物語のラスト直前まで、テンション高めに観ていました。

そうなってくると問題はクライマックス。そこを決められたストーリーの中で、どのように盛り上げてくれるのかです。
私の場合はこのクライマックスが少し拍子抜けというか、予想の範囲内でした。決して悪いわけでもなく、結末が決まっている分仕方がないのですが……。前作が予想の範囲外のインパクトを受けたので、その辺も期待してしまったせいでしょうか。

この作品を見た後、前作を改めて観たくなりました。だから、良かったのだと思います。

投稿 : 2021/10/26
閲覧 : 418
サンキュー:

8

よもぎ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

無印と比べると劣るが…

無印版と同様伏線回収は面白かったし、終盤の盛り上がりは無印と同じ位盛り上がってました。
ただ12話までは無印同様テンポが遅めで、その割には後半12話は詰め込み過ぎて掘り下げ不足のキャラクターや、 設定などがあったのが残念な所だった。

投稿 : 2021/08/23
閲覧 : 466
サンキュー:

1

yukitin さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やはりシュタゲは最高

シュタゲの一週目では、一期の方が迫力がありゼロよりも面白いと感じましたが、二週目からは、個人的に二期の0の方が好きです。比屋定真帆が好きな俺からしたらたまらないくらい良い。一期は厨二病前回だった岡部は牧瀬クリスを救うことができず、厨二病を封印していましたが、ゼロで中盤で大復活!!を遂げたところは鳥肌が四時間ほど経っていました。病院に行こうかと思ったくらいです。笑笑

投稿 : 2021/07/29
閲覧 : 552
サンキュー:

1

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STEINS;GATE 0 [シュタインズ・ゲート・ゼロ]のストーリー・あらすじ

いくつもの世界線を巡り、様々な可能性を“なかったこと”にしながら、大切な人たちを守ろうと足掻き続けてきた岡部。その果てに辿り着いたのは“紅莉栖とまゆりのどちらを見殺しにするか”という、ふたつの選択肢だった。苦悩と煩悶の末、岡部は「β世界線」――紅莉栖が自分以外のラボメンと出会わないまま死ぬという運命を選択する。
そして、紅莉栖の死から4ヶ月が経った。再び大学に通い始めた岡部は、真面目に授業に出席し、テニスサークルの合コンに参加するなど、平凡な日常に埋没していく。それでも心の傷は癒しきれず、ラボへ顔を出す機会も減っていった。β世界線上の未来からやってきた鈴羽は、第三次世界大戦が勃発する運命を変えようと岡部を説得。しかし、彼は「世界線の改変は、人間が手を出していい領域ではない」と、運命への介入を否定する。岡部の中で、いつしか白衣をまとったマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」の顔は失われていった。
そんな折、岡部は秋葉原でヴィクトル・コンドリア大のレスキネン教授が主催する、人工知能に関するセミナーに出席する。ふとしたことから、レスキネン教授の助手である比屋定真帆と知り合い、壇上に上がった彼女のスピーチを聴く岡部。その内容は、「人の記憶をデータ化して保存する」という、かつて紅莉栖が提唱した理論と同様のものだった。真帆やレスキネンのチームはその理論をさらに推し進め、人の記憶と感情、そして心を持つ人工知能「アマデウス」を構築していた。(TVアニメ動画『STEINS;GATE 0 [シュタインズ・ゲート・ゼロ]』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2018年春アニメ
制作会社
WHITE FOX
主題歌
≪OP≫いとうかなこ『ファティマ』≪ED01≫Zwei『LAST GAME』≪ED02≫今井麻美『World-Line』

声優・キャラクター

宮野真守、花澤香菜、関智一、今井麻美、後藤沙緒里、小林ゆう、桃井はるこ、田村ゆかり、矢作紗友里、潘めぐみ、山本彩乃、本多真梨子、木野日菜、上田燿司、西村麻弥

スタッフ

原作:志倉千代丸/MAGES.、キャラクター原案:huke、未来ガジェット原案:SH@RP、監督:川村賢一、シリーズ構成:花田十輝、シナリオ監修:林直孝/松原達也/西村卓也/安本了、キャラクターデザイン:稲吉智重、プロップデザイン:稲吉朝子/コレサワシゲユキ/灯夢、美術設定:灯夢/コレサワシゲユキ、美術監督:小髙猛、色彩設計:佐藤美由紀、特効監修:谷口久美子、撮影監督:塩川智幸、3Dディレクター:ヨシダミキ、モデリング:相馬洋、編集:須藤瞳、音響監督:山口貴之、音楽:阿保剛/信澤宣明/日向萌、音楽プロデューサー:金谷雄文、音楽制作:MAGES.

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