ダレイオス さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ご都合主義ながら丁重な作りには好感が持てる。
タイトルはワンパンマン?ですか・・・
ナルホドあえて言う必要はないけど、何となくだけど
タイトルから第一印象はあのアニメに似せたアニメかな・・・と思いました。
内容も似ている気はします。
さらにギャグアニメぽいのはわかるのでギャグ自体は寒い系だと思います。
それ程ネタが優れているわけではないけど
すべっている感じが笑える所かな
でも作画は凄く綺麗なので個人的にはギャグアニメこそ
作画が優れてないと面白くならないと考えている自分からしてみれば
その点は満足です。
作画凄くてキレのある映像なのにギャグ風なので
そのおかげでシュールさが出ていて文章で書くのは難しいのですが
面白さに繋がっていました。
さらに、このアニメの作画1枚1枚、線が凄くしっかり描かれていて
体のしわ、傷、筋肉など表現の仕方が上手くて
1枚1枚にかける意気込みの凄さは伝わってくるのは好感が持てますね。
別に作画が悪くてもある程度は我慢出来ますが
作画が優れていることはいいことこの上ないことをまざまざと証明してくれる
アニメだと思います。
さらに1枚1枚凄みのある作画が動きのあるシーンでも凄くスピード感のある
動きをするので動きにも妥協のない作りで作画の気合の入れ方はハンパではなかったです。
作画が回転したり演出も力を入れているので迫力も伝わってきて
別に大したことはしていないのにスゲー面白いと感じる出来になっていました。
キャラに関しては主人公のサイタマをどう評価するかは難しいですね。
あのアニメのヒーローに似ているのはわかるし
どんな敵でもワンパンチの一撃で倒せる力を持っている
インチキな強さを誇るキャラだけど
何か主人公が超強いだけじゃん、なんですよね。
何考えているのかわからないし、空気みたいなもんなんで・・・
褒めるとすれば情けない感じの主人公なのにいざと言う時はやるという
ギャップがいいだの、強すぎるが上の孤独感がいい所かな
具体的にはたまに喋るのだけど、その時に自分は普通の人がやるトレーニングメニューを
して超強くなりましたと、「えっ」それで「超強い」の?ってギャップ的な意味で
笑えたり「ハゲ」ている理由もちゃんとあったり
シンプルな内容ではあるものの、設定は意外にもしっかりしており
笑いにも繋がっているので設定は良かったと思います。
ストーリー自体は、これでもかというほど
ご都合主義のかたまりですよね。そういうジャンルのアニメだから
という意見もあるかもしれませんが、物語には一定のルールがあってこそ
だと思うので気になりました。
さらに人命軽視の傾向が強く見られヒーローものにしてはその点がずさんなので
いくらなんでも、その点を目をつぶっている作風は好きにはなれませんね。
絶対沢山死んでいるじゃんと個人的にはギャグアニメでも無視は出来ないレベルはあるかな
まあヒーローものなら多少なりとも気を使って欲しいですね。
それが出来てないのにヒーローものて言われても無理があるかな
何が良かったかになると、わけのわからない弱そうなサイタマに対して
ビビりまくるいかにも強そうな描写がされている化け物のみなさんかな
作画的に凄いので、強そうだと感じるには十分な説得力があり
確かにこんな強そうな化け物のみなさんが、異様にビビる姿は
サイタマが弱そうなギャップ的なものがあって
面白さには繋がっていたと思います。
化け物のみなさんは結構、頑張って色々、努力というか
サイタマに比べて戦う理由がハッキリしていたり
悪いことをしているとはいえ、周到に計画しているのに
あっけなくやられちゃうんですよね。
その虚しさもあって何とも言えない感覚に襲われるのがいいのかな
ヒーロー集める協会やヒーローランキングがあり
最強であるサイタマも1からヒーロー業を始める設定は面白かったと思います。
そのおかげで、最強の実力者でも実際に認めてもらうには意外に苦労するという
リアルさは面白かった。
しかし、サイタマ自身は基本的にランキングとかは
あまり興味がないというか楽して生きたいだけという雰囲気なので
他の外野のみなさんは敵であろうと味方であろうと市民であろうと
必死なので、蚊帳の外ぶりも面白かったです。
サイボーグのジェノスなんかはサイタマがアレな性格なので
本来なら主人公がやるはずの、敵と苦戦したり
まじめにバトルをする担当をしていました。
バトルシーンは作画もあって迫力があり敵の強さを引き立てる
演出はかなりのものがありましたね。
そんな彼(ジェノス)が、かなわない敵をサイタマはワンパンチなので
圧倒的な強さに妙に説得力はありました。
あんな凄い人でもかなわない敵を一撃て・・・
思ってしまうので不思議とインパクトはあるんでしょね。
サイタマの周りの敵味方はキャラが立っており
かなり良かったと思います。
ストーリーはご都合主義なのは確かですが丁寧さはありましたね。
町破壊されたら、それで終りで次の話には引きずらないアニメが多い中
その続きもやったりするので、作りが丁寧なのは良かったと思います。
音楽は作品を盛り上げる雰囲気のいい曲が流れて
かなり良かったですね。そういった部分もクオリティーが高いので
楽しめる作りになっていました。
声優さんについては、敵役の声優さんは悪役としての迫力があり
十分すぎる演技力がありました。
サイタマにビビったりする所のビビッぷりや強さに驚いたりなど
そういう重要なシーンは、かなり良い演技でした。
味方側のジェノス役の石川さんも、一生懸命さは伝わってきたし
サイタマを尊敬する気持も伝わってきたので満足です。
サイタマ役の古川さんは声は合っていましたが
叫び声が少し違和感があり重要は場面での声の軽さは気になりました。
最初はあのアニメに似ているなと思う程度でしたが
作画、演出の頑張りがありアニメーションとしての質が高くて
人命軽視、ご都合主義ながら丁寧な作りなので、その点は好感が持てました。
サイタマ以外のキャラはみんな敵も味方も必死に頑張って戦う姿があり
戦うまでも下準備がありドラマがあるので、それがあるからこそ
サイタマのキャラが生かされたと思います。
個人的にはキャラも良くて面白かったのでこの評価ですね。
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