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「ゲド戦記(アニメ映画)」

総合得点
58.8
感想・評価
516
棚に入れた
2615
ランキング
6518
★★★★☆ 3.2 (516)
物語
2.8
作画
3.6
声優
3.0
音楽
3.5
キャラ
3.0

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ゲド戦記の感想・評価はどうでしたか?

meimei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

個人的には面白かった

当時映画館で観ました。評価低いようですが個人的には面白かった。原作を知ってる人の映画の評価は低いようですが原作はもっと面白いという事ですね。読みたくなりました。
映画を見ただけでは登場人物の目的やキャラ付けが不明瞭なのは確かですね、イマイチ何をしたかったのかわからなかった。

投稿 : 2024/09/03
閲覧 : 23
サンキュー:

0

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

キャラが全く描けておらず、何も読み取れません。

 以前見て、面白い面白くないと言う前に、何が言いたい映画なんだろう?と悩んだことを思い出します。そして、再び見ましたけど、昔より混乱しています。

 一番初めのシーンで嵐を鎮めるのに、名前が思い出せないというモブの魔法師らしき人物のセリフがあるので、名前がテーマなんだろうなあというのは分かります。伏線も無くはないです。

 国がおかしくなっている、つまり人の在り方によって自然が狂いだしているような世界観も現代のアナロジーでしょう。魔法やまじないが金にならない、役に立たなくなってきているという部分は読み取れます。つまり、古き良き人と自然とのあり方が狂ってきた=魔法の衰退と関連があるということでしょう。

 となった時に、王を主人公が刺した意味ですが、現在を肯定して自然破壊を進める政権を、何か魔術とかドラゴンとかと関連ありそうな主人公が打倒する話?に見えなくはないです。
 が、王はどうやら人望は厚いし、善政を行っているようです。過去の物語も蔑ろにしている様子はないく、年寄を頼りにしています。これって結局なんだったんでしたっけ?

 あるいは不死の問題もありましたけど…ここは呪術的なものが力があるんだ?ダークサイド?という感じで話がよれています。

 で、テルーですねえ。彼女は何者?ドラゴン関係者?というか登場人物全員がそうですけど、キャラの背景が見えなさすぎて、ポカーンとなってしまいます。設定や過去全体を見せる必要はありませんが、あまりに裏付けがないキャラになってしまってます。

 名前が重要なのも伏線になっていた感じですけど…うーん。アイデンティティの問題とかどこかでテーマがあったでしょうか?一応光と影に分裂して云々はありますが、肝心のその部分に読み取るべき何かが何もない気がします。

 とまあ、テーマもそうですけど描きたい世界観が読み取れませんでした。

 ではエンタメとして面白いか?どうでしょう?ワクワクとかドキドキがありましたか?コメディや涙はあったでしょうか?ほのぼのした、物悲しい…作品を貫く雰囲気は作れていましたでしょうか?エロは?萌えは?カッコイイクリーチャーやメカは?冒険譚としての世界の広がりは?
 
 そして、結局何が達成できたのでしょう?世界がおかしくなっていたのは防げたのでしょうか?シリーズものにする気だった?それこそジブリの映画ではありえないですよね?

 特に作画が優れている訳でもないし。ジブリだから当たり前ですが、ジブリ演出・ジブリセリフ・ジブリキャラデザ。クロトワを良く恥ずかしげもなくだしましたねえ。宮崎駿アニメ水準なら、それがブランドだろうということで何もいいませんが、全部が宮崎駿の脚本・コンテに劣っているので、逆に期待を裏切られた感覚が強くなります。

 悪い事をあげつらえばキリがないですが、やはり、この映画で最悪なのはキャラが描けていないことでしょう。背景・過去・性格が全然わからないし浮かび上がってきません。なので感情移入もできないし、なぜそう言う言動をするのかが分かりません。わずか2時間の映画です。初めの10分あるいは4分の1が勝負です。そこでどれだけキャラに没入させられるかが、手腕ということになるのでしょう。

 ということで、以前はアニメの見方が分からなくて低評価だったのかなあと思い、再度確認しましたが、以前に増して低い評価かなあ。
 確かNHKのドキュメントで、この映画の試写で宮崎駿が離席するシーンを見たことがありますが、さもありなん、ですね。

 親と比べてというレベルではなく、普通に全く面白くない映画でした。それがジブリブランドなだけに余計際立ちました。

 もちろん監督・脚本を引き受けたからには本人の責任ですけど、親の名前とジブリという怪物にやられた被害者かなあ…と少し思ってしまいます。

 一応点数は残しますが、音楽と作画は評価してない3です。キャラとストーリーが付いてこなければ意味がないので。声優はキャラのひどさの調整で本当は1にしたいくらいですが、さすがに声優さんに罪はないので。

投稿 : 2023/06/15
閲覧 : 274
サンキュー:

6

かつくん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

素晴らしいミュージックビデオ

サウンドトラックとしては素晴らしい

長いMVだと思って観てると寝てしまう
それぐらい背景や風景と音楽は素晴らしい

それ以外は褒めるところを探すのが難しい

投稿 : 2022/11/29
閲覧 : 119
サンキュー:

2

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

………。

【概要】

アニメーション制作:スタジオジブリ
2006年7月29日に公開された115分間の劇場版作品。
アーシュラ・K・ル=グウィンの同名の小説の第3巻と、
宮崎駿のよる作品の『シュナの旅』を原案にしている。

監督は、宮崎吾朗。

【あらすじ】

エンラッドの王子のアレンは、賢王と呼ばれる思慮深い父親を刺殺して宝剣を奪い出奔。
旅先の砂漠で狼の群れに襲われているところを、
アースシーの魔法使いで大賢人のハイタカ(ゲド)に助けられる。

ハイタカと旅をするアレンは別行動をとっているときに、剣を持った男たちに襲われている、
顔に火傷の痕のある少女を救けたり、その報復で不意打ちで敗れて奴隷として売られるなど、
波乱万丈の道程で奴隷を輸送する馬車からハイタカによって再び救出される。

アレンがハイタカに連れて行かれた先は村であり、そこの一つの家には、
ハイタカの昔なじみのテナー、そして彼女に育てられているテルーがいて、
その、テルーはアレンは男たちから救けた火傷の少女だった。

その家でアレンはハイタカたち三人と寝食をともにして農作業を手伝う日々。
そこからアレンはいろいろなことを学ぶのだった。

一方で、ハイタカへの復讐を企む長髪の魔法使いがいて、部下である前述の男たちを用いて、
ハイタカの居場所を探っては、良からぬことを企んでいるのだった。

【感想】

何度かTVで観る機会があったのですが、途中で寝てしまったりパスしてた作品。
今回、初めて最後まで観てみました。

ハイファンタジーの金字塔と言われている原作小説を全く知らないですが、
その原作とはかなり内容が違うみたいですね。
原作ではアレンは父殺しをせず、その父親の命令でハイタカに会って導きを得る目的の旅。

アニメでのアレンは、立派な父王や王子の身分などが抑圧だと感じていて、
言葉に出来ない無意識の衝動で父殺しをすることで解放されたかった?

人間の鬱屈・劣等感・心の闇を強調することで、
人間の真実を描いた芸術()でも表現したかったのかもしれません。

しかしながら、キャラクターの特徴がジブリ風味に変えられたりストーリーが違っていたりで、
原作のテーマ性を全く理解できてない、そのアニメ映画に原作者は激オコのようでして、
原作には全く無知な自分としても、殺人衝動を抑えきれないネクラにされたアレンなど、
単に露悪で辛気臭くて登場人物全員に魅力がなくて、つまらないどうでもいい映画でした。
読解力の問題でなくて、原作への敬意を欠く改変と視聴者目線を欠いた表現の問題ですね。

庵野秀明氏がシン・エヴァで碇シンジが再びエヴァに乗るまでの展開、
こじらせ少年が農業生活を経て価値観に変化を生まれる過程は、ゲド戦記の影響があるのかな?
とか、そのへんを考えると、ちょっと面白くもあるのですけどね。

原作によると本来の主役はハイタカでヒロインはテナーなのですが、
脇役王子のアレンに主役を変更して、
原作では幼女のテルーをアレンと年齢が釣り合ったジブリ顔のヒロインに変更してまで、
歌ありきのキャスティングで起用した手嶌 葵(てしま あおい)の演技が本当に棒読みであるとか、

生命を扱うテーマの物語が、父親を殺してしまった罪悪感や良心の呵責がこみあげてくるでもなく、
立ち直り(開き直り)でまっすぐ前を見る強さの話になっていたり、

訪れる死への恐怖に怯える悪役を説教して倒してオシマイ!と安直さが否めず、
言葉のひとつひとつが全く刺さらないのであるとか、
思わせぶりの台詞を羅列したつもりが勧善懲悪っぽくなっているだとか、

監督の宮崎吾朗氏が親の七光りがどうとか一切関係なく本格的に面白さがなにもないですね。

監督の言うことが絶対のジブリで“世界の宮崎”の息子というだけで、
作画演出などの肩書でサポートがあるにせよ、
アニメ制作未経験者に実務的な段階を踏まずにいきなり監督・脚本をやらせるのも酷い。
天才個人の作家性が大事とかで監督を巨匠扱いにして一人に色々背負わせて、
TVシリーズなどで演出家を育てることをあまりやってこなかったアニメ会社が、
いざ次!を考える時期にきて失敗した。その歪(いびつ)さを体現してるかのような作品でした。

レビューを書いてても全然楽しくないですし、観てる間に睡魔と頭痛を併発していまして、
もう二度と見るものか!というのが、正直な今の思いでしたね。


ということで、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/09/21
閲覧 : 252
サンキュー:

26

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2巻じゃない・出来で で二度がっかり

これも映画館で見ましたですね。とにかく公開前からいろいろ騒がしかったような記憶があります。宮崎監督の息子さんの初監督作品でしたから・・・。当時本当に外野の騒ぎがすごくて、私も実はあまり内容は克明には覚えていないんですよ。この監督の後の「コクリコ坂」はわりとよかったので覚えているんですが。

それでもともと私は、宮崎監督がアニメ誌でほめておられたので、元の原作は3巻までは読んでいたんです。でも3巻は正直あまり面白くなくて、アニメ化するなら2巻だろうと思っていたんです。それで最初ゲド戦記アニメ映画化と聞いて、絶対に2巻だろうと思い、わくわくしていたんです。そしたら3巻だった。それでまずものすごくがっかりしました。

それで見に行ったわけですが、画面が言いたくないけど、あまりきれいじゃなかった。特に狼の群れとゲドが戦う場面が変でした。あとゲドの亡霊が襲ってくる場面も変だった。変と言うのは純粋に作画がです。色指定とかもおかしいと思った。ラストの方はまあまあよかったと思います。それで初監督作品だし仕方がないのだなあと思いました。これはそういう作品です。ただ、出されているシルクロード風の建物とか背景設定は、非常によくできていると思いました。ゲドたちの衣装も悪くなかったです。しかし苦言をまた言いますと、敵役があまりよくなかったです。もともとの原作もああいう設定だったんでしょうか。キャラデザインが中性的で気持ち悪さが先に立っていて、この映画全体にマイナスになっているように思いました。これはゲドの持つ剣のデザインもそうですね。何か男性器をモチーフにした即物的すぎるデザインで、こちらもマイナスに思いました。せっかく背景とかががんばっているのだから、もう少し考慮してほしかったです。

それであの主題歌ですが、もう少しなんとかならなかったのでしょうか。「心オナニー」と連呼するのは控えてほしかったです。こんなにひどい歌詞の歌が、スーパーなどで堂々と流れているのは、正直信じがたい光景でした。それもジブリ映画だと思うと、くらくら来ましたです。

苦言ばかり呈しましたが、当時の事を回想すると、大好きだったあの「ゲド戦記」がこういう事になってしまったと言う事しか出てきません。私は大学生の頃、当時宮崎監督がさかんにいいと言っておられたので、自分でもジブリ風に描いた「ゲド戦記」のスケッチを、スケッチ帖に描いて遊んでいたりしました。それも今となってはそんな無駄なこともしていたなという感想しか出ないです。

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 211
サンキュー:

4

ちあき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

ジブリ作品の中では珍しく不発。
監督が主張したいとこだけ前に出て、ストーリーの展開が疎かになっているように感じました。
歌は好きですよ。

投稿 : 2021/10/26
閲覧 : 296
サンキュー:

2

lostmemory さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

そもそも映像化出来る作品では無い

世界的に有名な作品であり、作者もジブリでの映画化を大変喜んだが…
実はこの作品、これほど有名でありながら実写含めて映像化されたのは
この作品のみである。何故かは原作を読めば分かる。映像化の非常に
難しい作品だからだ。さすがのジブリもこれは無理だった。結果として
原作者から全くの別物と失格の烙印を押されてしまった時点で評価に
値しない。息子が監督だったからとかはたぶん関係ない。駿御大が
監督してたとしても良い作品にはならなかっただろう。それくらい原作
が小説でこそ楽しめる作品なのだ。

この大作を映像化、しかもアニメという時点で無理があった。
原作に史実に映像化してなんとかなるかもしれないレベルなのに
原作をアレンジした段階でアウト。特にテルーのアレンジが一番
駄目だった。ジブリ作品にヒロインは定番だが、この作品だけは
違うのだ。

そもそも原作ではテルーと会った際は既にゲドは壮年であり
テルーは5歳くらいなので年齢が離れすぎている。本来のヒロインは
実はテナーの方。

作者は既に鬼籍に入っているのでやり直しも出来ないし
他のところが映像化することも、もう二度と無いだろう。
でもそれでいい。この作品は映像化出来る作品では無いのだ。
興味を持った人はぜひ素晴らしい出来の原作本を読んで欲しい。

投稿 : 2021/08/18
閲覧 : 329
サンキュー:

2

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ホントにゲロ戦記じゃん・・・・・

当時、題名だけでゲロ戦記ってバカにしてたけど、ほんとにゲロ戦記じゃん。


結局テルーは何なの?最初ハイタカが会った時に「まさかな・・・・」って言ったことと関係あるんだろうけどそこの解説が一切ない。
序盤でドラゴンがメイン要素と思わせといて終盤しか出てこないし、ほんと何なの?


作画と音楽が良かっただけにもったいないな・・・・

投稿 : 2020/12/13
閲覧 : 302
サンキュー:

2

waon.n さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

語り過ぎ注意

ものすごく贅沢な作品です。

ここまで美しい背景をふんだんに採用し、行き交う人々は活発に活動する。

いや、でもね。私は別に背景を見にいったんじゃない。
じゃあ、何を期待して劇場に足を運んだのだろう?

ジブリに求めているのは、ファンタジーとしての面白さ、アニメーションの凄さ、緻密な描写、そこに生きる人々の生活を見て、現実では感じる事が難しいテーマを作品の中に溶け込ませる物語をきたいして観に行っている。
これはナウシカを改めて見た事で気付かされた。
実はこれは望み過ぎで大半のアニメや映画では全てが満たされることは本当に少ない。
だから、ある程度覚悟してはいるけれど、ジブリはこの期待に応えてくれるとどうしても期待して観てしまう。積み重ねてきたものの重さを感じる。

ゲド戦記に欠けているもの(ここでは敢えて厳しく)それは、ファンタジーの面白さ、そこで生きる人々の生活(つまり世界観)を物語る緻密な描写、物語としての面白さ(構成、脚本)。
正直ものたりなかった。
この作品のファンタジー要素は魔法と竜。魔法を使う必要性とドラゴンである必要性が語られていない。もちろん、設定として竜と人はかつて一緒だった。みたいな事を話していたから突破ではない。
けれど、それとドラゴンである意味はリンクしない。分からない人は『ダイの大冒険』を見直して。

何より失敗だと感じるのが、テーマ性が物語になっているところ。陳腐に映る。
物語にテーマ性があるのは大事なんだけど、これは実は副産物的であるべきだよ。
こういう物語の作品を作りたい、書きたい、描きたい、撮りたい、その通りにできた時に作り手の思いが、テーマになっている。
この作品を観るとそこが逆になっている。原作ありのものを扱う際にはここが難しい。0から作るよりは簡単なのかもしれないけど、残念ながら上手くいっているようには感じなかった。

最初の20分はかなり引き込まれた、絵と動きがやっぱり素晴らしいんだよね。
これを観ただけでもお値段以上ではあるから満足。
ジブリを観たと思わなければ、充分かもね。
背景は本当に美しいから!

気付いたけれど、どの作品でもこれ書いてる気がするんだよなぁ。

投稿 : 2020/06/28
閲覧 : 277
サンキュー:

5

ネタバレ

fu+i さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

命を大切にしない奴なんて大っ嫌いだ!

背景の風景画が美しいですね
ラピュタやナウシカに近い世界観かな?
わかりづらいところもありましたが、結局、{netabare}テルーが火の龍だったん{/netabare}かな?
声優に俳優を採用した豪華声優陣作品

投稿 : 2020/05/05
閲覧 : 285
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最後らへんがちょっと

途中までのストーリーはとても良かったが、最後の戦いのところがなんか物足りないというか、んー。という感じだった。

投稿 : 2020/02/08
閲覧 : 173
ネタバレ

anime さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

期待が大きかっただけに

国王である父親を刺してしまった主人公の男の子アレンが大賢人の魔法使いハイタカに出会い、悪い魔法使いクモと対峙するファンタジー。

意外にも退屈でした。

なんか人を楽しませようという意図が感じられない、例えば笑いとか涙、恐怖やスリルなどといった心の動きを引き出してくれるような要素が薄すぎて、結果として生とか死とかといった小難しいメッセージをただ押し売りされているような印象になってしまった気がする。

まあメインのキャラクターたちがみんな感情をあんまり表に出さないちょっと暗い感じだから、ドラマを作りにくいっていうのもあったかもね。

話の筋も追いかけにくかったです。
冒頭お父さんを刺したことが話のメインとはあんまり関係ないってあたりが特にきつかったかな。「世界の均衡が・・・」云々も意味ありげに語られてたけど、これも特にはっきりしたオチはないっていう。

奴隷にされそうになった男の子による悪玉魔法使いへのシンプルな報復劇ってたたずまいにした方がなんぼか面白かったんじゃないかと思ったり。

作画とか役者さんの使い方なんかはジブリ感いっぱいで、それはよかったんだけど。
わかる人にわかってもらえりゃいいっていう感じなのかなあ・・。
ちょっと残念。

投稿 : 2019/03/26
閲覧 : 286
サンキュー:

3

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

偉大な原作をなぜ脚色したのか

世界観:4
ストーリー:3
リアリティ:5
キャラクター:4
情感:3
合計:19

原作のゲド戦記は昔から好きな児童文学です。
最初は幻想的な暗闇が舞台となる2巻が好きでしたが、自分と向き合うようになった頃に1巻が好きになり、社会人になってから見直したら3巻が好きになりました(あまり話さない印象のゲドが喋る喋る)。何度読み返しても、新たな発見のある物語で、そういう創作物があることを強く印象付けられた思い出の作品です。

という結構なゲド戦記ファンなので、このタイトルを付けられた上では評価が厳しくなってしまっているかもしれません。

「人は自分の行きつくところをできるものなら知りたいと思う。だが、一度は振り返り、向きなおって、源までさかのぼり、そこを自分の中にとりこまなくては、人は自分の行きつくところを知ることはできんのじゃ。川にもてあそばれ、その流れにたゆとう棒切れになりたくなかったら、人は自ら川にならねばならぬ。」(byオジオン師匠)

言葉だけを見るとちょっと説教臭いところもあったりしますが、これは1巻のゲドの行動を通してその意味が描かれているので、後で読んで深さを理解できるのです。

{netabare}が、映画版は原作のどこのストーリーを描くでもなく(一応、3巻部分をメインにしていますが、5巻まで含まれています)、アレンが父親を殺すという原作には全くない所から始まり、「真の名」や「均衡」などの概念を言葉だけで語らせ、最後にはラスボスを倒してグッドエンディングみたいな。

ジブリなので作画は綺麗ですし、テルーの歌がはまっていますので原作を知らない方はあるいは気に入るかもしれませんが、アレンの父親殺しやテルーが竜になること等にも説明がなく、表現が足りないという問題があり、その上で原作が非常に大事にしている(本当の意味での)均衡の世界観が欠落しています。

{/netabare}これはゲド戦記ではない何かですので、原作を読まれることを強くおすすめします。

<2019.1追記>
家の本棚から久しぶりにゲド戦記を取り出してみると、ページの外側にいつの間にか年季が入った日焼け色がついてしまっていました。

この映画は3巻が舞台との設定だったはずですが、3巻の終わり、{netabare}黄泉の国でのクモとの戦い、魔法の力を使い果たして岩の扉を閉じたゲドをアレンが庇いながら帰還し、最古参の竜カレシンの背に乗ってロークに戻る{/netabare}シーンを読み直し、死と対峙することの重さ、躍動とリアリティに満ちた、これらのシーンが原作通りに描かれなかったことの無念を感じました。
落ち着いた時に、原作をまた読むとします。

投稿 : 2019/01/13
閲覧 : 533
サンキュー:

27

ネタバレ

てんてん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

酷評され過ぎてないか?

タイトル通り。


普通に面白いと思たけど、どうでしょう?

投稿 : 2018/05/03
閲覧 : 294
サンキュー:

2

ストックトン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

面白いとは思うけど、話の軸が
今一つ掴みきれなかった。
曲は妙に頭に残ってた。

投稿 : 2018/04/13
閲覧 : 279
サンキュー:

2

こっとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私には合いませんでした

期待もあっただけに、終始肩透かしでした。

投稿 : 2018/02/28
閲覧 : 320
サンキュー:

1

ゆい さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

初めての1人映画でこれをみた

初めて1人映画行ったときにゲド戦記をみました。
つまらなくて退屈で、映画おわったあとテンションがた落ちになりました。
よりによって一人映画でこれって、、、

投稿 : 2018/02/27
閲覧 : 424
サンキュー:

2

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

こ~れを な~にに たとえよう 劇場で~見た 金返せ~♪

つかない 線香花火 みたい♪

綺麗だけれど パチパチと小さくはぜるだけ
後に残る余韻“テルーの唄”はいいもの
 
でもそもそも つかなかった


高い金を使い 世界的に有名な原作を扱い
息子まで引きずり出し ブランドに泥を塗る

鈴木 てめえ 敏夫 このやろう

原作、家にあるけれど、
全然違うし良さを1%も引き出せてねえ・・


あやまッテ!!

原作者と、劇場で無駄金払った私に


はやくあやまッテ!!

投稿 : 2018/02/17
閲覧 : 624
サンキュー:

14

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

ジブリの中でも、ゲームとかラノベに近い(共通認識)ファンタジーな感じ
なのでそういうの好きなら通じるかも?

投稿 : 2018/02/10
閲覧 : 193
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

わかりやすいがそこで止まるべきか?

千と千尋の神隠しでも白の本当の名前を読んで竜が人間になったけど、
真名って要素は何か繋がりがあるのかなあ?。

世界の均衡について、何度もゲドから発言があったけど、
ゲドのいう均衡ってなに?という部分は崩れた均衡のシーンで考えて見ると、
・農家が農地を捨てる等の継続的な営みの消失
・人身売買などのモラル崩壊
・薬物などの現実逃避
等等…、序盤で語られる人間世界の秩序がなくなってきているのが投影されて、
秩序の崩壊=均衡の崩壊なんだろう。
で、その秩序の崩壊がゲドが語る、人間の生への恐怖であるから、

世界の均衡の崩壊の理由は人間の恐怖が原因で、
なぜ恐怖が生まれたかというのは、
自然現象が説明できない科学が発展してない世界で、
太陽の光が弱くなる、疫病で人が多く死ぬ、
そこに理由や明確な説明をつけられない事により
人間は恐怖を覚え、現実逃避や逃げの行動、秩序の破壊の連鎖に繋がっていくという事なのかな。

魔法使いやまじないしが魔法だのを使えなくなっている理由が気になるけど、それは魔法が人と繋がっているから、
恐怖により繋がりが薄くなった世界で、魔法との繋がりも薄くなったって事だろうか。
恐怖により、人が人とつながる事を薄れるというのは、
アレンが死と向き合い、「他者と向き合う」ことを知ったことから考えるに、
他者からの干渉を恐れている、恐れるあまり人から遠ざかる、それが繋がりの喪失につながっている?

つまり繋がりというのはいつも見えない物で、不確かで曖昧な物だから、
街でゲドが出会った布を売るまじないしは形ある物に短絡的にすがる、
そこには恐怖があるからということではないかな。
薬物に手を染めて現実から目をそむけるのも、他者との繋がりから逃げてしまった人間の末路かね。
つまり、魔法が使えなくなったのは、魔法が曖昧なもので存在しない物だから、
信じる人がいなくなった、集団的な信仰心の消滅が原因かな?

または、生への恐怖、繋がりの曖昧さを信じれない人間達の集団的恐怖により、
物という存在するものをしんじ、曖昧なものとの繋がりが弱くなって、魔法が使えないということなのかね?

と、まあ疑問系の多い文章をかいたところで、
最終的にアレンや登場人物がその生への恐怖に立ち向かうというメッセージ性を、全て言葉で喋ってしまうのは、
なんともメッセージ性がわかりやすい、もしくはそこに終わるのか、というか…

これは生への恐怖に立ち向かう物語なんだ!という所に視聴者の多くを置いていってしまう、なんとも伝え方がどうよ?っておもってしまいますね。

個人の恐怖が集団的恐怖を生み出し、
世界の人間や自然との繋がりが薄くなっている、
だからアレンの恐怖は世界で起きていることそのもので、
アレンが恐怖に立ち向かう事で剣を抜けたのは、
生への恐怖に立ち向かうことは、
曖昧な他者との繋がりを信じる、
それによって魔法剣は抜けたということで、
全ての現象は繋がっているというような
大きな世界での個人の価値を肯定してるような話にも見えるのですが、
どうでしょうか?

キャッチコピーは「見えぬものこそ。」(糸井重里)

PS.
真名って言うのは確かに他者に操られてしまう恐れがあるからあまり明かさない、
つまり真名を明かした人には信頼できる繋がりがあると確信できるという、
面白い設定だと思います。
また、竜は自由を求め、人間は秩序?を求めたという前半の導入、
人身売買による自由の剥奪、ゲドにより枷は外れたのに逃げ出さない人達。
そういうシーンの中に自由の中を生きる勇気が描かれていると思います。
つまり生への恐怖に立ち向かう力が、ない人たち(アレン)や、
自由な空から人間の世界に入りこんでひまったテルーが特異点で、
人から見たら寂しそうに見えるが、何処かに繋がりを確信しているから旅をできるゲドなど、
考えると面白い要素はたくさんあるかも。
ゲドを自由に旅をする鷹に見たてて「寂しくて」と鷹を見た人は歌に乗せて言うのだけど、
それは一人が寂しいという鷹を見た人の感情を示していて、
寂しいという感情は、繋がりを求めるからこその感情であり、
歌い手(テルー)は寂しいと思っていた。つまり繋がりを求めていた。
歌を聞いて涙を流したアレンもまた、繋がりの曖昧さに恐怖しながらも、
本当は何処かに繋がりたかった、とも取れるかな。

これは作画の問題だとは思うのですが(笑)
前半のアレンの顔に影が少なかったのは、
影を置いてきたからでしょうか。
後半の朝焼けの時間の決戦時にアレンの影が強調されたから
余計にそんな感じに見えました。
いやこれは、作画の問題でしょうね(笑)意図してるとしたらすごいよ(笑)

投稿 : 2018/01/23
閲覧 : 361
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31

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリオタク向け全開!

いつもする前書きは・・・思い付かない作品です。って物語。

トトロやナウシカをテレビで放映される度視聴し、VHSテープが擦りきれるまで見ていたジブリ作品。
ハウルの動く城以降少しずつ興味が薄れ崖の上のポニョが記憶にある最後の作品。アリエッティ以降は見てないか見てても覚えていない作品。言いたいことは好きなんですよ!ジブリ!未だに昔の作品がテレビで放映されると見ちゃいますしね。

昔から変わらない水彩画のような背景の美しさ。最近似たような描写のアニメがテレビでもあったが私にとっては別格ですね。そしてその世界の美しさは深夜アニメの劇場版とは一線を画す。まぁ金のかけ方が違うだろうが。
アニメーションでありながら硬いものは硬く柔らかいものは柔らかく動く絵。独特で違和感のある雨に濡れた際の妙な光の反射は嫌いな表現なんですけど。大量の動く無名キャラクターも相変わらず多いですね。
砂漠の砂は意外と砂煙って起きないんですよね。その程度の重さのものは風で飛ばされてるんで。ただ、リアルなだけにスピード感や迫力に欠けるこの作品はファンタジーとは言い難くなる。

音楽も相変わらず素晴らしい。絵の描写に更に深みを増す劇中音楽は深く広く温かい。SEと言う安っぽい表現は無く、都度絵に合わせた効果音。生音で観れば明らかに違う丁寧な作りですよね。まぁ安っぽい音が溢れた昨今のアニメにそこまで音に拘ってる人は少ないのだろうから「だからどうした?」って感じだろうけど。

機械が作る均等には追い付けない。しかしながら美しい絵と音の味は今どき流行らない「職人の作り」なのかもしれない。そういったものが何故廃るのか?単純に「飽き」でしょう。昔の作品にあったワクワクする世界は最近の作品では全く感じない。キャラクターも目新しさが無く、既視感しかないのにどう感情移入する。ジブリの声優は下手な人が多かったのだが世界観にピッタリ嵌合していたからこそ作品として昇華していた。しかし「飽き」しか無い作品だと下手さが際立つだけで倍賞シスターズの死にかけた声はもうキツイ。

繰り返しますがアニメの知識は皆無ですがジブリ作品大好きです。単純に世界とキャラクターに魅了されます。残念ながら最近の作品には昔見たワクワクが無い物に溢れた今のジブリはジブリオタクのための玩具でしか無くなってしまった。
原作何それ?美味しいの?って人間にとっては今も昔も変わらない絵と音の味があるならわざわざ映画の尺に合わない原作もってくるなよ!そう思った作品でした。

投稿 : 2018/01/21
閲覧 : 278
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16

みかん姫 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

zzZ

ひたすら眠かった。

何を伝えたいのかわからない。

投稿 : 2018/01/13
閲覧 : 211
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2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

イマイチなジブリ作品だが、ヒロインは独特の魅力

その一言につきますね。

----------------------------
二回目視たら少しだけ、評価アップしました。
ヒロインのテルーが割と個性的で魅力的ですね。
彼女は本来は醜いであろう顔の火傷が個性です。
そのため、性格も最初は屈折してました。
あと、彼女が縛られを自らの力で解くのは未来少年コナンを彷彿とさせました。
担当声優は棒でしたが、これもジブリの個性です。

投稿 : 2018/01/12
閲覧 : 310
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリ史上最高クラスの主題歌(しか記憶に残ってないw) テルーの歌の歌詞のレビューですm(__)m

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
ストーリー1、歌が5で、合わせて3です(笑) 意外と酷評ではないです。だって、ゲド戦記以外の角度からのレビューですもん(笑)

今回は、ゲド戦記のテーマソング「テルーの歌」の詩の解釈をメインにします。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
結論→テルーの歌は、萩原朔太郎のこころのパクりとは言えないのではないか。というレビューです。

この「テルーの歌」ですが、ネット等でも話題になりましたが、(100年程前に活躍した詩人)萩原朔太郎の「こころ」が元ネタになっています(監督&作詞の宮崎吾朗さんも公式に認めてますね)。

ゲド戦記公開当時は大学生で、たまたまゼミで朔太郎をやっていたので、これでレポート書いた記憶があるので、載せてみます(笑)

※ここからは、テルーの歌を「」で、朔太郎のこころを『』で書きます。

テルーの歌もこころも、ともに3つの連から成る詩です。テルーの歌の第1連の「夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる鷹」は、雲の上、というのがミソです。つまり、地上の人々からは見えないということ。「音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて」……だって、休むと落ちちゃうもんね(笑) この部分は、こころの第2連『こころはまた夕闇の園生のふきあげ』に対応しています。夕方の公園の噴水って、(昼間は子供達に人気だったのに)回りに誰もいなくなって、それでも休むことなく水を吐き出し続けています。吾朗さんは、その噴水の様子を鷹に置き換えた訳ですね。と、いうことで、第1連のテーマは両作とも「孤高」だと思います。

テルーの歌第2連の「雨のそぼ降る岩陰にいつも小さく咲いている花」は、こころの第1連『こころはあぢさゐの花』に、対応しています。朔太郎は、アジサイという、寂しげで多彩な花で、こころの移ろいやすさや儚さを表現しています。が、テルーの歌ではそのような主題は排され、「愛でてくれる手もない」と、やはり「孤高」を表現するにとどめています。

第3連は、詩的には、テルーの歌で一番上手いところだと思ってます。「人影絶えた野の道を 私と共に歩んでる」は、「人影絶えた」「私と共に」と思いっきり矛盾した表現です。この矛盾を解消できる答えは、「私の影」ということになります。

映画ゲド戦記は、小説ゲド戦記シリーズの第3巻を元ネタにしていますが、小説ゲド戦記の第1巻は、「影との戦い」というタイトルです。さらに、テルーの歌では「あなたもきっと寂しかろう」と続けています。「も」ですから、私と私の影は対等の価値をもっていると考えられ、つまり、「影の受容」です。これは、ゲド戦記の大きなテーマですね。

こころの第3連は、『こころはまた二人の旅人』と、はっきり二人と書いてます。そして『されどみちづれの絶えて物言ふことなければ わがこころはいつも かくさびしきなり』から、『出会ったがゆえの別れ』『幸せを知ったからこそ感じる不幸せ』などがテーマになり、テルーの歌とは大分違います。なので、ここの部分は、作詞した宮崎吾朗さんのアレンジの上手さが光っていると言えますね。

総じて、テルーの歌は、こころ→孤高 という主題が強く、朔太郎は、こころ→多彩で感傷的なもの という 主題が強いです。

私は、テルーの歌は、こころのパクりとは言えないと思っています。主題が全く違うので。確かに下敷きにはしているのでしょうが、両方の詩をしっかり読解せず、字面だけ見てパクりというのは、ちょっと、吾朗さん、可哀想^_^; そもそも、ジブリ自体が、完全オリジナルは少ないわけですし。

以上。書きながら、あにこれのレビューか? と、自分でも思いましたm(__)m 吾朗さん、頑張れ♪
{/netabare}

投稿 : 2018/01/12
閲覧 : 620
サンキュー:

29

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ガテンがいかない人も多かったのでは?

{netabare}
女には、男は勝てないんだという潜在的コンプレックスが、中学生くらいまで男子は抱えていたような気がするのです。現に私もそうでしたし。母は強し。原始、女は太陽だった。とか、そんな感じの言葉も残っていますしね。

最終的には伏線が意味ないようなこともあったような、なかったような。
主人公が、ヘマをするのも、意図的な実験作なのかなぁ?
{/netabare}
もう、1回、見てみようかな。

投稿 : 2017/11/24
閲覧 : 291
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

公開しばらく後

DVDで鑑賞。
最低と評判で覚悟して見ましたが、
個人的に好きになりました。

声優もほぼ気になりません。
菅原さんは最高ですね。

ただゲド戦記ではないです。
シュナの旅ならかなり好評だったのに、
お父さん(宮崎さん)がNGだったかな?

どうしてもこの時期のジブリには期待されている背景があったので
酷評はやむを得ないでしょう。

残念なのはちゃんと映画館で見ていれば、という後悔くらいですね。

評判など気にせず、
気になった映画は見に行くべきですね。

投稿 : 2017/08/29
閲覧 : 196
ネタバレ

ぽちきんぐ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

父親の影

宮崎駿の息子である宮崎吾郎の初監督作品。

とりあえず一言「父親に影響され過ぎ」。
宮崎駿のシュナの旅をモチーフにして「ゲド戦記」へと近づける愚行。

初監督作品という事もあるでしょうが、父親に影響され過ぎて、
原作であるゲド戦記の素晴らしい物語性やテーマ性を無視してるのが残念。
監督なら原作を見て感じ自分でどう「ゲド戦記」を表現するかしてほしかった。

脚本は大人でも「?」な部分がある為、楽しむところは「テル―唄」と「世界観」。
ただゲド戦記っぽくはないので、より楽しみたい人は原作を読んでください。

絵柄や背景、アニメーションはさすがジブリと思える安定の出来。
声優?こちらはいつものジブリです。

投稿 : 2017/08/02
閲覧 : 262
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4

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なんか、好きなんです。

※長文だけど半分近くただの妄想なので、文末に要約しておりまする。


僕的には良い作品なんだけど、それはあくまでもテーマとかメッセージの内容が僕好みだから。オススメできる作品ではない。
…けどちょっと酷評されすぎかな~、とは思う。
原作からかけ離れたストーリーとキャラなんだけど、これって一概に吾朗氏のせいとも言い切れないんだよね。
制作過程で他でもない駿氏が「ゲド戦記なんかやらずにシュナの旅をやればいい」と吾朗氏に助言している。シュナの旅ってのは駿氏の作品。
そして冒頭の父親殺しの発案者はプロデューサーである鈴木氏。
初監督作品がジブリの長編映画っていうプレッシャーを考えれば、こういう意見を取り入れながらもよく作れたと、素直に思う。


さて。今作のメッセージは、かなり現実に沿って描かれている。
本作の世界は生態環境、人間の倫理観といったものの均衡が崩れつつあり、それは農作物が実らないといった環境の汚染や、麻薬中毒の流行や伝統の技術が人々から失われていっているという人間のモラルの低下などとして描写されている。
そんな世界で、父親殺しという罪を犯してしまった主人公のアレン。彼の犯行は突発的であり、明確な理由がないのだ。これもまた、現実性を感じる設定だ。
世界の異変に対する恐怖や不安が積み重なったアレンの心は闇に呑まれ、父親を殺すという凶行に至らせる。まさにそれは、正気の沙汰ではない。
少年であるアレンにとって、国という一つの世界を象徴するのが父だ。父親殺しはアレンにとって、恐怖から自分を守る防衛行動であり、心の均衡を保つ為だったのだろう。もちろん、擁護できるものではないけれど。

世界や未来、自分自身に絶望した末に大罪を犯した少年が、退廃的になりつつある世界で人との小さな温もりや汗を流して働きながら少しずつ再生していく姿を描くことで、命を説く内容となっている。
ただし、命を主題にした本作のストーリーは、残念ながらその完成度は低いと思う。
メッセージやテーマをそのままキャラクターに喋らせすぎていたのが残念なんだよね~。中盤までは本作のやりたいことが分かるようになっていたし、それに見合った世界観とストーリーとキャラクターだった。これはいつもの駿ジブリでは間違いなくできなかったことだし、そういう意味ではかなりの意欲作。

そのメッセージとテーマを終盤でほとんど言葉で話しちゃったのがすごく勿体ない…。言葉じゃなくて、アレンが生きることを受け入れた終盤で彼の姿を描くことで訴えるべきだったんだ。言葉じゃなく、映像で。
テルーがアレンを抱きしめて命を説いたシーンは、肌の温もりを感じるかなり良いシーンだったんだけど、その後がねー…。
というか、そもそも社交性に乏しくて人間嫌いであるテルーが諭すってのも変な話ではあるんだけど。

そしてクモとの決着を長引かせ過ぎたよね。アレンを主役に据えたドラマをずっと描いていたのだから、あそこは魔法の剣を抜いてババッと畳んで欲しかったところ。
たぶん、アレンと竜の対面をキービジュアルにしてしまったから、どうにかしてあそこに持っていこうとしたからなんだろうけど。


いつものジブリのように分かりやすい楽しさといった娯楽性は致命的なまでに欠けてるけど、作品としては悪くないと思う。方向性がかなり違うってだけで。
ぶっちゃけ、こういう映画は監督の意図とか解釈を頭に入れず、自分で独自に解釈して説明不足な部分を補完していった方が結果的に面白い作品になることが多い。本作もその例に漏れず、監督の意図とかをインタビューで知ると「あ、ただの説明不足か」なシーンが結構ある。でも自分なりに解釈していくと面白くなる。僕はそういう作品が結構好きなのです。
でもテルーの竜化だけは理解できん(笑)
アレンの物語としてはかなり良かった方だと思うので、題名が『アレン』だったら普通に良作って言ってたかも。

『ハウルの動く城』や『崖の上のポニョ』辺りがまあまあの評価で本作が酷評されてる点からみて、ジブリを観てる大多数はキャラ重視なんだろうな~。

投稿 : 2017/05/28
閲覧 : 390
サンキュー:

15

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

これ言うほどクソか?

まあ確かにクソだけど叩かれすぎ

投稿 : 2017/05/20
閲覧 : 263

玉藻 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

竜とやらが化けているらしいぞよ

妾と同じ変化能力を持つ竜が出てくるのぉ
最初にタイトルを見たときはゲロ戦記と見間違えたものよ

投稿 : 2017/05/13
閲覧 : 268
サンキュー:

4

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ゲド戦記のストーリー・あらすじ

多島海世界のアースシーでは、聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。やがて人々が魔法を信じることができなくなったとき、大賢人ゲドは世界のバランスを崩す者の正体を突き止めるための旅に出て、国を捨てた王子アレンと出会う。
(シネマトゥデイより引用)(アニメ映画『ゲド戦記』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2006年7月29日
制作会社
スタジオジブリ
公式サイト
www.ghibli.jp/ged/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%89%E6%88%A6%E8%A8%98_%28%E6%98%A0%E7%94...
主題歌
≪OP≫手嶌葵『時の歌』
挿入歌
手嶌葵『テルーの唄』

声優・キャラクター

岡田准一、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林薫、菅原文太

スタッフ

原作:アーシュラ・K.ル=グヴィン『ゲド戦記』(清水真砂子訳・岩波書店刊)、原案:宮崎駿『シュナの旅』(徳間書店刊)、 監督:宮崎吾朗、脚本:宮崎吾朗/丹羽圭子、音楽:寺嶋民哉、プロデューサー:鈴木敏夫、作画演出:山下明彦、作画監督:稲村武志、美術監督:武重洋二、色彩設計:保田道世、デジタル作画監督:片塰満則、映像演出:奥井敦、録音演出:若林和弘、整音:高木創、整音監修:井上秀司、効果:笠松広司、製作担当:奥田誠治、福山亮一、藤巻直哉

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