当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「この世界の片隅に(アニメ映画)」

総合得点
83.0
感想・評価
702
棚に入れた
3115
ランキング
343
★★★★★ 4.2 (702)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.2

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

この世界の片隅にの感想・評価はどうでしたか?

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

よかった

いやー評判どおりよかったわ。
原作は発売直後に読んでたんだけど、原作の読後感とまた違って、あじわいぶかい。

投稿 : 2018/08/13
閲覧 : 298
サンキュー:

9

ネタバレ

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

この物語も歴史の中の片隅でしかない

元来の戦争アニメは感動ポルノめいた作品ばかりでしたが、この作品はタイトル通り、戦時中の日常を描いたものだと思いました。私自身戦争を体験したことが無いのでよくわかりませんが、戦時中による日常で言うと信憑性があるのがこの作品です。


視聴者を飽きさせない演出や当時の細かな生活風景、少し頭を使ったギャグなど工夫がされているのは目に見えるほど分かりやすくしてくれています。

ただ、のんさんと小野大輔が初めて対話するシーンはさすがに耳が歪むくらい違和感があり、とても気持ち悪かったのは覚えています。
そこさえ慣れれば十分楽しめる作品ではないでしょうか。

投稿 : 2018/08/12
閲覧 : 284
サンキュー:

7

511 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

強く、たくましく

広い世界の片隅でこの作品に出逢えたことに感謝。

投稿 : 2018/07/18
閲覧 : 326
サンキュー:

6

cbr さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

日本人は見てほしい。

日本で多分、本当にあったであろう話で、でいて、戦時の中ではきっと幸せな方な物語でしょう。ありきたりだけど、日本であった事を日本人は知るべきだとおもうし、特に知っていたほうが良い物語だと思う。

未来が幸せでありますように!!とか思ってしまいました。

投稿 : 2018/07/14
閲覧 : 232
サンキュー:

6

ネタバレ

えくいてぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

過去の大変な経験を今の世代の人にも伝えてくれる大事な作品。

今の日本からは考えられないと思うけど、
でもこれが現実だった世代があるのですよね。。
{netabare}
親が決めた嫁ぎ先へ嫁いで、
大事な人が戦争に連れて行かれても
ホントは寂しいはずなのにネガティブな言葉は一言も言わずに見送って、
夜中に突然空襲警報で防空壕に逃げ込んだり、
火事が起ればみんなで助け合って消化して、
そのへんの道端に不発弾が落ちてて爆発に巻き込まれたり、
それでも前を向いて必死に生きていくって・・
{/netabare}
この全てがほんの70余年前のことって、すごい世代だなぁ~~
って改めて思ったの。

投稿 : 2018/06/13
閲覧 : 307
サンキュー:

12

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

失ってばかりでは「この世界の片隅に」とはでてこない

簡単に感想で。

スズと日常
幼少時代、スズの家族は
父母に加え、兄、妹や、祖母に囲まれていました。
祖母はスズの優しさに気付いたり。嫁ぐ前に色々を教えてくれたりと、
家族的暖かさを感じました。

そして北條の家に嫁いだ後は、優しい夫、優しい義父母、気難しい義姉とその子供と暮らしていきます。
一人よそ者感のような物を感じつつも、色々な事を覚えて、色々な節約術を使い戦時中の困窮を乗りこえていこうとするその姿に、陰鬱な雰囲気が無く、見やすかったです。

その中でも、戦争の後半、もしくは戦後で、片腕と義姉の子を失いつつも、たくましく生きていこうとするスズと家族の家族愛のようなものがとても輝いてましたね。


スズと恋人

幼少時代にスズに対して水原が好意を抱き、
スズも水原の事を好きで、でも伝えられない思いというのが、
子供っぽさ、もしくは青春っぽさがあって甘酸っぱい恋とはこんな感じでしょうか。(水原=鷺で、スズ片手喪失後の呉の空襲でみた鷺、スズの絵でも描かれる鷺ですが、各自で考えたほうが面白いかな)

嫁いだ先の周作さんは、奥手なのか、繊細なのか、あまりスズと打ち解けることが出来ませんでしたが、
水原が北條家に来たときに初めてスズとケンカし、水原に嫉妬してしまうあたりから、
少しずつ夫婦っぽくなっていく二人の関係がとても素敵なんですよね。


スズと戦争

戦争に全く関わりの無かったスズの幼少時代、
嫁いでから徐々にスズと戦争の距離が縮まっていき、
奪うときはあっという間にスズから大切なものを奪っていったように思えます。
スズと戦争の関係の中で、スズの心がどう変化していったかを見たことが
この作品を楽しめた理由になると思います。

まとめ

戦時下という特殊な環境下で、一人の少女が女性になり、妻となり、その中で得たものと喪失したものがたくさんあり、その時の喜びであったりとか悲しさであったりとか、その時々のスズの変化や感情を丁寧に描いた作品でした。
私はそういうものをみてスズの命、人生のきらめきのような物を感じました。
戦争という舞台でのスズの人生のきらめきを描く話であり、スズの人生を通して戦争を語るという話ではあってほしくない気がするのです。


蛇足ですが・・・家を失った人を思い出した後に、北條家に燃夷弾が落ちたときにスズが消そうとしたのがスズの疑問の答えなのかな。

投稿 : 2018/06/07
閲覧 : 395
サンキュー:

67

ネタバレ

ぜろろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

よくある戦争物とは全然違う

なんの気になしに視聴しましたがとんでもない作品でした。
絵がちょっと戦争物はちょっとって人も絶対に観たほうがいいです。


{netabare}この映画の素晴らしさってたくさんあると思うんですが一つにメッセージ性の薄さにあると思うんです(ちょっと誤解を招く表現かもしれませんが)。この話って戦争は絶対ダメなんだ!!とか、愛があればなんでも乗り越えられるんだ!!みたいな強いメッセージ性、別の言い方をすると説教臭さみたなものがありません。じゃあ薄っぺらい映画なのかと言われるとそんなことは全然なくて。戦争という狂ったことをしていた最中、こんな風に考え、感じ、確かに生きていた人がいたんだよっていうのが、細かく丁寧に描かれている、これがこの映画の肝だと私は思います。戦争はバカなことだ、虚しいことだなんてのは言われるまでもなくわかりきったことです。でも戦争ってのは今も起こっているし日本でも実際起こったことなんです。じゃあそんなバカなことをした当時の人々って洗脳にでもかけられて狂ってたのかっていうときっとそんなことはなくて。作中ではたびたびコメディっぽい描写がありました。心のどこかでおかしい、辛いと思いながら、当時は笑って少ない配給でどうにかやりくりして生きていくしかなかった、大切な物が次々と無くなっていっても毎日腹は減る、養う家族は存在する、そんな中生きていくしかなかった当時の人々の生き様。この作品では説教臭さなしで、すずの日常としてそれらが淡々と描かれています。こういう人がこの世界の片隅にいたって事実が大事なんだと思います。忘れてはいけないし、見ないふりをしてもいけない、なかったことにしてもいけないんだと、あえて言うならばそれがこの作品で一番伝えたかったことなのかなと私は思いました。


主人公であるすずというキャラクターもこの作品の大きな魅力の一つです。このすずというキャラクター、終始周りに流されて生きていきます。現在よく描かれる強い女性像って、周囲の声に負けない強い意志を持ってて自分で自分の道を切り開く、みたいのが多いと思います。もちろんそれも強い女性像、人間像としての一つの答えで間違いないと思います。じゃあすずみたく本当は好きな絵を続けることもできず、勝手に嫁ぎ先を決められて、といった人生を否応なく送った女性って弱々しいかわいそうな存在だったのでしょうか?作中コメディっぽい描写が多かったこともあり、すずが悲壮感に溢れている印象は受けませんでした。あんなに悲惨な状況なのに『まあそんなもんじゃろ』と言って彼女は笑って日々を過ごしていきます。たんぽぽの話がありましたが、流された先に根付き生きて行くってのも一種の強さだと私は思います。魚数匹だけ配給でもらってこれで家族全員食べさせていかんといけない、少ない配給だけどこれで家を切り盛りする、それが私達の戦場だと。こんなこと弱いかわいそうな人間にはとてもできないと私は思います。戦争も終盤に入り身も心も疲弊しきった状態にも関わらず、家に落ちた焼夷弾を体を張って消そうとするシーンがありました。そこには何があっても家を、家族を守ろうとする女性の強さを感じました。すずというキャラクターは最近見落とされがちな部分の女性の強さをもった魅力的な存在だと私は思いました(のんの演技も良かったですよね)。


あとは話の構成も魅力的でした。この話、失恋してそのトラウマを乗り越えるためにとか、夢があってそれを叶えたいとかが出発点ではありません。繰り返しになりますが当時あたり前のようにそこにあった日常を主人公がただ生きていくのがこの物語です(原爆が落とされる日に向かってカウントダウンはされますが)。戦争物ってどうしても説教っぽくなったりお涙頂戴劇になりがちです。それを上手に排除した仕掛けの一つが当時の日常をコメディ風に淡々と描くこの話のスタイルだと思います。もちろん本当にどうしようもなく悲惨な目にあって絶望してた人もいたかもしれない。でもすずみたいな人生を送った人も確かにいたというのも事実。あえてそこにスポットを当てることでわざとらしくないなるべくリアルな、当時の民間人にとっての戦争を描くことに成功したのがこの作品だと思います。{/netabare}


この作品を見た時、悲しいとも感動とも違うただただ言葉にできない、胸がいっぱいになる気分になりました。私の語彙が足りないってのもあるかもしれませんが戦争を経験してない私はこの気持ちを言葉にするってのは到底無理なのかもしれないと感じました。だからこそあえて強いメッセージ性を排除しつつ当時をリアルに描いたこの作品は胸に迫ったのかもしれません。

投稿 : 2018/06/03
閲覧 : 394
サンキュー:

17

ポトフの味噌煮 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日本映画史に残る名作

タイトル通りです。
アニメという枠にとらわれず、各方面から散々褒めちぎられてると思うので、詳細は割愛。

見るべし。

さて。

世の多くの人に言いたいことをひとつ。

「ジブリ最高!」「『君の名は。』感動した」という方々は多いのに、深夜アニメのグッズを身につけてると「オタクw」と嘲笑される風潮は未だ続いていますが。

声を大にして言いたのは、アニメ界が「ジブリ大陸」と「オタク大陸」に分かれてるわけでなく、全て地続きということです。

本作監督の片渕須直氏が「BLACK LAGOON」の監督を勤めていた事実が物語るように、メジャー、マイナー、大衆向け、萌え系etc…全てがつながっているのです。

そこんとこよろしくお願いします。

投稿 : 2018/05/28
閲覧 : 229
サンキュー:

10

ネタバレ

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

実録 この世界の片隅に

視聴回数 5回くらい

世の中に反響を与えた有名な作品。戦争と生きるメッセージが刻まれています。

私の住まいは、この舞台になったところの目と鼻の先にあります。

子供の頃から馴染んでいたせいか、作中の防空壕や、将棋板のように走っている道の風景、山の勾配へ狭い路地に並ぶ住宅など、作品の中で描写されている情景がごく当たり前のように目に浮かびます。

実体験で言えば、防空壕の中はひんやりと冷たくて、奥に入っていけば外の音も聞こえなくなり、太陽の光も射してこない絶望的な気分にさせる空間になっています。人が掘った穴なので安全性もなく、いつ崩れて生き埋めになってもおかしくない場所。むき出しの地肌で、作品のような添え木は無かったです。
(今では封鎖されたり、埋められたりして入れません)
作品の描写で空襲のたびに防空壕へ非難する場面を見ると、私が感じた以上に恐怖と絶望に毎日怯えながら生きていたのだと感じます。

小学生の頃でしたが、7月1日に空襲追悼のために黙祷をする時間と、戦争について学ぶ時間がありました。

{netabare}空襲でスズさんが手を無くしてしまいますが、実際にそういう傷を残した人たちも身近で見てきました。
(両足がない人、両目が潰れてしまった人、喉がやられて声が出せなくなった人など)
そんな境遇になってしまった人たちも、スズさんと同じように精一杯行き続けています。{/netabare}

{netabare}物語中では語られていないですが、実際にあったお話です。
度重なる空襲で持病と空爆で生きるのが精一杯だった方がいました。
その家族の人たちは治療することもできず、苦しむ家族の姿を見続けるのが辛く、苦しむ本人のために穴を掘って生き埋めにして家族を殺すようなこともあったとのことです。{/netabare}

作品全体のイメージは地味な感じに受けますが、食へのありがたさや、生きていくための心の糧(絵を描く)など、平和な時代であっても大切にしていきたい内容が含まれています。

声優のキャストたちの演技も忠実で驚かされます。
広島弁と呉弁は若干イントネーションや語尾など違いがあります。この細かい部分を聞き分けるのは困難ですが、私が聴いた限りでは上手に表現されています。

2度と起こしてはいけない戦争の悲惨さを知るテーマとは別に、辛いことがあっても前向きに生き続けていく気持ちを大切にしたいという方に視聴していただきたいです。

映像で描写されるより、現実はそれ以上に悲惨です。体や心に傷を残して今日も生き続けています。

投稿 : 2018/05/28
閲覧 : 333
サンキュー:

20

試しに作ってみた さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素晴らしい戦争アニメ映画。

この物語は、すずが小学生の場面から始まります。すずは、のんびり屋さんで、絵が得意な普通の女の子です。戦争については無知で、なにも考えずに過ごしているような、そんな子でした。

とあるきっかけで、周作さんとお見合い結婚?し、はじめはぎこちないですが、次第に引かれていきます。お見合い結婚ってこんな感じなんだなって思いました。恋愛はどんな形であれ、素敵ですよね(*^^*)

大切な人が亡くなるシーンは、なんともいえない悲しいシーンでした。グロい描写は少ないけれど、無音で、絵が衝撃的です。。

広島で原爆が落ちたことは、もう私たちは知っている事実。それがわかってるからこそ、途中、見ているのが辛かったです。 
主人公の実家は広島だから、ずっと心配でした。広島から逃げて!!
主人公がどうなったか、それを書くと完全なネタバレになるので書きませんが、
総じては、幸せな人生とは言えないけれど、最後は形としてハッピーエンドです。
       
この映画からは、戦争は、やってはいけない。そんなメッセージが十分に伝わります。
のんちゃんが主人公の声優だからか、大きく話題にはならなかったけれど、本当に素晴らしい作品。子供たちにも、大人の方も見てほしい。

少し脱線しますが、戦争のアニメと言えば、
火垂の墓を思い出します。火垂の墓は、戦時中に子供たちが必死にいきて、そのまま不幸になっていくお話。バッドエンド。小学生のときに火垂の墓を見て、少しトラウマになりましたが、とても素晴らしい作品だと思います。

この世界の片隅にの方は、不幸な描写は少なく、のほほんとした雰囲気の作品。直接的には表現しないけれど、主人公がみた戦争(第二次世界対戦)の姿を描いています。

のんびり屋のすずが成長して、次第に戦争について考え、自ら行動する。幼少期から大人になるまでの長い年月を描いているので、すずが成長する様子も見ものでした。

若い子が戦争アニメを見るならば、私はこちらの作品の方をおすすめします。
評判通りでした。大好きな作品です。

投稿 : 2018/05/22
閲覧 : 286
サンキュー:

15

kFNFM66461 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なにこれスゴイ

心を揺さぶられて呆然としている。こんな気持ちは久々。凄いもの見てしまった。

後味に憎しみや苦みがない。切ないけど、洗われたような気持になる。
広島舞台の太平洋戦争アニメだっていうのに。

この時代がこんなに美味しく調理できてしまういち素材でもあったのね…


あと、食も興味深いアニメだけど、北條家がどんどんご飯が貧しくなるのが、ああーってなる。白飯山ほど炊いて肉とか魚とかソースとか砂糖とか一緒に持って行ってあげたい!!でもそんなシーンも悲惨になりすぎないように上手い事描かれている。

最近ドラマやアニメを見てもイマイチ集中できないので、感性が鈍ったか年取ったかと思ってたけど(どっちも事実だけど)これは最後まで食い入るように見た。素晴らしい2時間だった。

投稿 : 2018/05/19
閲覧 : 301
サンキュー:

10

ネタバレ

midmid さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心がジェットコースター

戦争映画はアカン。何ともやるせない気持ちになる。

とても素晴らしい作品でした。登場人物も魅力的だしこの時代背景にした日常パートはコミカルに描かれていてとても面白かったです。
しかし戦争映画。そんな日常も戦争の悲惨さで一転して登場人物達が苦しむ様は見ていてとても辛かったです。
視聴には覚悟が要るかと思います。

投稿 : 2018/05/01
閲覧 : 221
サンキュー:

8

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

のすたるじー

って、この時代に生きてないんですがねヾ(;´▽`A“

戦時中の女性の生きざまを教えて貰ったような気がして

生きてる場所は違えど自分の祖母にも見てもらいたいなぁ~

なんて思いながら見てました。

WW2物っていうだけで無条件にお涙頂戴物かな?と思ってしまうんですが

この話はそれも含めてもっと色々な人間模様が描かれてました。

すず役の「能年 玲奈」さんも力の抜けたような感じが耳障りが良く

キャラに合う演技でとても良かったです。

投稿 : 2018/03/31
閲覧 : 248

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「ありがとう。この世界の片隅に、うちを見つけてくれて。」

戦争下の呉で生きる女性を主人公にした作品。

ほのぼのとした雰囲気も多くて、
戦争をテーマとした作品の中では、見やすいものだと思います。

もちろん、
戦争の恐ろしさや虚しさもしっかりと伝わってきます。

120分ほどの作品です。


● ストーリー
広島市に生まれ、
軍港のある呉に嫁いだすず。

新しい土地、新しい人たち。

戦争が激しくなっていく中でも、
持ち前ののんびりとした性格で穏やかに過ごしていく日々。


すずが呉に嫁いだのは、1944年。
本土への空襲が始まった時代です。

物資の不足など、
戦争が進んでいる様子が感じられるものの、

すずののんびりとした性格で、
明るく平和に日常が過ぎていきます。

すずのどんくさくておっとりしているところに、
くすっと笑える場面も多いです^^


≪ 忍び寄る戦争の影 ≫

平和な生活の中で、
徐々に濃くなっていく戦争の影。

だけど最初は現実味がなくて。

当時の人たちも、
戦争が激しくなる前は平和に暮らしていて、

いつか戦争で大変なことになるかもなー程度の
危機感だったのだということがよくわかります。

そしてなんとか身を守ってきた世界で、
急に失い始める大事なものたち。

これが戦争。

今まで“普通”だった世界も、
何かを失ったとたん、普通ではなくなる。

すずの目線で毎日を暮らしていたからこそ、
これらの絶望にも感情移入することができる。

大事なものを失ってしまった後悔と、
これからもっと失ってしまうかもしれないという、恐怖の日々。


こういう映画を見ると、
やっぱり戦争はいけないものだと強く思います。

たくさんの人が苦しみ、傷つく。

人生に苦しみはつきものだけれど、
これは必要のない苦しみ。

複雑な想いを抱えて生きた人たちがいたこと。
無念のまま死んでしまった人たちがいたこと。

それらのことに想いを馳せれば、
戦争という過ちから学んで生きていけるはず。

この世界から戦争がなくなりますように。


● キャラクター
すずは普通の女の子。

普通だから、いい。
みんなを笑わせて、穏やかな気持ちにさせる。

戦争で大変な時代でも、
普通で、明るくて、まったりと過ごしている。

辛いこともあるけれど、
そこにある幸せも感じられる穏やかな時間。

これもいいかなって、あらゆることを受け入れていく、
すずの広い心が好きでした^^


相手に見初められて、嫁いで、
愛し合いながら家を守る。

私から見ると、
なんと理想的な生き方かと、羨ましく思います。笑

すずを見ていると、
普通であることは幸せなことだよなーと思わせてくれます。

のんさんの演技も、
キャラとぴったり当っていました♪


● 音楽
挿入歌、主題歌などすべてコトリンゴが担当。

特に強く印象に残る曲はありませんでしたが、
優しい歌声はこの作品とよく合っていました。


● まとめ
戦争下の呉に生きた一人の女性。

ほのぼのしていて、
くすっと笑えて、
恋模様で甘酸っぱい気持ちになれて、
戦争の怖さも感じられる。

2時間惹きつけられっぱなしでした。
素晴らしい作品でした。

投稿 : 2018/03/28
閲覧 : 385
サンキュー:

51

ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

戦争の影が平和な日常を少しずつ蝕んでいく 後世に伝えられるべき戦争映画の金字塔

貧しくも平和な少女時代から、少しずつ戦争の影がのぞきこんできます。
配給が減り、野草を積み、防空壕を作り、闇市ではインプレ、連日の空襲警報…8月6日がカウントダウンで近づいてくると、すずさんの呑気さと対比され、ドキドキしてしまいます。
 はるみちゃんと一緒に右手をふっとばされてからは、もう観てるこっちも笑うに笑えんようになってしまいました。もうここからは、吐き気がするほど悲しくて観てられないくらいになります。
 すっかりネガティブ思考になってしまった私としては、最後に拾った女の子にしても、爆心地で被爆して、一晩母親の死体と過ごしたのですから、すずさんの妹と同じように原爆症で長くは生きられないのではないかと思うと、エンディングの束の間の幸せもより悲しくなってしまいました。
 胸に突き刺さるようなせつなさは、心底戦争って嫌だと思わされる作品でした。薄っぺらい反戦映画とは一線を隔します。ほたるの墓と隔年で夏休みに地上波で放送すべきです。

日常の描写だけでなく、空襲の迫力もリアルで、本当に怖い。淡々と描くから空気感まで伝わってきます。マイマイ新子を見たことがある人なら、この監督にお金を出したいという気持ちが分かるし、お金を出しておつりがくるくらいのものを見せてもらえたと思います。知っていれば私もお金出したかった…。

上記は映画館で1回視聴、日本映画専門チャンネルで見直してからの感想です。

投稿 : 2018/03/24
閲覧 : 275
サンキュー:

17

セラコン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

義務教育

リアリティがすごいです。
まぁ自分がその時代にいたわけではないので何がリアルかなんてわかりませんが、当時の生活はこんな感じだったんだろうなぁというのが伝わってきました。

多くの戦争映画と違い、戦争の悲惨さを表現しすぎず、むしろ全体としては明るい雰囲気になっています(絵柄もほんわかしている)。
しかし、それが逆に人のはかなさというか、健気さというか、、、何かを強調しているように感じました。そして何より涙を誘うという、、、。

上手く表現できませんが、とにかく見てください!
楽しめる訳ではないですし、後味もよいとは言えませんが、見て損はしないと思います。

投稿 : 2018/02/20
閲覧 : 205
サンキュー:

13

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全ての人が見ておくべき作品です

DVDを購入しましたが、全国でリバイバル上映がされているので、また劇場で観覧しましたので、updateします。

年を取っていようが若かろうが、男性だろうが女性だろうが、アニメ好きだろうがそうでなかろうが、すべての人にお勧めできる作品です。

確かに戦争の時代ですが、親と子、恋人、色々な見方ができると思います。
悲惨さを前面に押し出した戦争物とは一線を画しています。

そこで、すずさんたちは、生活をしています。
その生活のリアルさは片淵監督がこだわりぬいた箇所ですので、説得感にあふれています。

誰にでもおすすめできる作品を挙げろと言われたら、迷わず「この世界の片隅に」を挙げます。
本当に人におすすめしたい作品です。

なお、戦闘機の爆音などは、劇場で見られた方が臨場感にあふていると感じます。

投稿 : 2018/02/07
閲覧 : 326
サンキュー:

36

あにすきー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ノスタルジックな絵が

のんの声と方言がほのぼのとした日常を感じさせてくれる。
笑いながら優しく泣けてくる。
主要人物の名前は元素からきているのですね。

投稿 : 2018/02/03
閲覧 : 256
サンキュー:

13

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

現実からの照射

アニメ映画『この世界の片隅に』
一つの明確な感想が思い浮かばないというのが、正直な感想です。



徹底した画面構成と作りに虚構であるはずなのに虚構でないような、
新海さんとはまた違うリアリズムを感じました。



画面のリアリズムが新海さんだとすれば、
片渕さんは人間の行動や事実関係のリアリズム。



膨大な事実の前に立ちすくむような、そんな感覚に陥りました。



従来のアニメであれば、ラストに故郷である広島に帰り、悲劇的結末を迎え、反戦的メッセージを帯びていたはずです。



しかし、主人公すずの出身地である江波や関係のある草津は、広島市内でも数少ない焼け残った地域のうちの一つです。

戦中の広島を取り上げながら、草津や江波を舞台に選んだのは必ず意図があるのと同時に聞いたことがありません。



他にも様々あげられますが、ご都合主義のハシゴをことごとく外して、徹底的に地に足のついたアニメでした。

象徴的なのは、出会ってきた人々の顔がわからない(分かりづらい)ということ。

これも従来であれば、分かりやすくこちらにどういう人物か提示するはずですが、それがありません。

日常でありがちなどこかで見たことあるような人という印象を受け手に与え、本当にそこで暮らしている普通の人々の生活を垣間見ているようです。

そんな世界の片隅に暮らす
すずちゃん

戦争という時勢や流れの前にただただ、無力でも、それでも生きていく。

一つの時代の裂け目を覗き見て、自分の時代を相対化し、考えさせられました。



今日の白ご飯一粒一粒に感謝。

投稿 : 2018/01/30
閲覧 : 278
サンキュー:

22

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

悲しみの奥底にある希望

第二次大戦の時代背景を舞台にしたドジっ子すずの嫁入り奮闘記。
{netabare}
戦時中であることもあって、決して豊では無い時代。
こういう題材を扱うときって実写でもアニメでも辛さとか悲しさとか無いものや失ったものが強調されることが多いような気がするのだけど、本作はちゃんと楽しさとかおかしさとかにもスポットを当てていたとこはすごく良かったと思う。

失うものもたくさんあったけれど、それでも生きていくという希望的な描き方に人間の力強さや優しさを感じた。

本来戦争ものは悲しくなるから好きじゃないのだけど、本作は悲しいだけに終始しないので後味も悪くなく見やすかったので良かったと思う。

一人の天然お嫁さんに焦点を当てたのも庶民目線で共感しやすかったのも良かったのかもなぁ。どことなく朝ドラっぽさもあるなとは思った。
{/netabare}

投稿 : 2018/01/05
閲覧 : 294
サンキュー:

14

ネタバレ

合気道 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日本アニメの宝の一つでしょう。

原作漫画の画風をリスペクトした上での素晴らしい動画美です。
そして声優陣の表現力の高さが加わっっています(能年玲奈さん)。
観終えた後でも思い出させてしまう数々の名シーン。
”あの戦争で日本に何があったのか? その上での今の平成があるのだよ!”
というテーマを、年齢関係なくダイレクトに伝えてくれる、
火垂るの墓と同水準の映画と評します。

投稿 : 2018/01/02
閲覧 : 219
サンキュー:

12

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大東亜戦争末期の庶民視線をギブミーチョコレート風に描いた習作。

2016年公開の劇場用アニメ 129分 2018年には160分版公開予定

原作 こうの史代 監督脚本 片淵須直 音楽 コトリンゴ 制作 MAPPA

舞台は昭和19年広島県呉市。

制作資金をクラウドファンディングと言う形で一般から調達して創られた作品。
現在のところ最新のキネマ旬報2016年度日本映画で、
識者及び読者両方でBEST1に輝いたことで一躍有名になった作品。
翌年の日本アカデミー賞(ちょっと笑)ではアニメーション部門で最優秀賞受賞。
ちなみに優秀賞は、「君の名は。」(最優秀脚本賞)「聲の形」「ルドルフとイッパイアッテナ」「ONE PIECE FILM GOLD」

原作は未読ですが、完全に女性の視点から描かれているためアニメ版では男性的視点を追加しているそうです。

すず CVのん(能年玲奈)
北條周作 CV細谷佳正
水原哲 CV小野大輔

感想ですが、
戦争末期の日本国内の最前線の一つでもある呉の人々を、
リアルに描けたかどうか疑問な前半でした。
主人公の声があの時代の少女の声には聞こえませんでした。
これは海外の視聴者の同情を引くための大震災アナウンス的萌え声なのかと勘繰りました。
で、前半を見ていて、これは「世紀の駄作」では?と思ったのが本音です。
戦時下での萌えアニメを作りたいのであれば、広島長崎を避けるのが良心的だろ、と。
能年玲奈の声に関しては最後まで受け入れられませんでした。

ところが、本土空襲が激化してからの描写は現代考えられる限り最上ののリアルさを追求していて、
「これは観ておかなくては!心に焼き付けなくては!」と思わせる見事なものになりました。

野坂昭如作でジブリが制作した「火垂るの墓」と比べられるのは当然ですが、
空襲の描写に関してはこちらが圧倒的です。
終戦後の日本「ギブミーチョコレート時代」に関する描写も優れたものでした。
そして、お涙頂戴に泣かされました。涙もろいのです。

この作品の評価は簡単ではありません。
「二十四の瞳」や「はだしのゲン」や「火垂るの墓」と同様な、
現代における「大人の事情」が少なからず作用しているのです。
富野由悠季氏はこの作品を、戦争について議論する叩き台であると評したそうです。
この物語からはお涙頂戴以外に何も伝わってきません。
だからこそ世界のすべての人が見たうえで討論すべきものなのです。

答えは作品内にはありませんでした。
自分自身の心の中に答えを作り出していく、糧となる物語の一つ。
感動したという人がいたら私はこういいます。

「自分と正反対の受け止め方をした人の意見を聞けるのならその感動は意味があった」と。

戦争は今この時もどこかで続いているわけで、お涙頂戴では済まないのも事実です。

まずは必見の秀作。いろいろな人の意見が聞きたい作品になりました。

追記
広島への原子爆弾投下が軍事基地呉をねらったものでは無かった、
人口密集地をねらったものだったという事実を伝えた作品としては・・・
海外の人は分かりましたでしょうか?

投稿 : 2018/01/02
閲覧 : 450
サンキュー:

50

要 塞 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

今も世界の何処かで

 日本人として、いや、人間として生きていくうえで、
絶対に避けては通れないテーマの一つに、
「戦争」があります。
 義務教育の段階において、
戦争について学習する機会は多かったのではないでしょうか。
自分は学校などで、教材として、様々な戦争映画を鑑賞しました。
そしてその中には子供でも理解しやすいように、
数々のアニメ作品も含まれていました。
 個々の主義主張については触れませんが、
どの作品にも共通しているのが、
「悲惨さ」と「反戦への思い」だろうと理解しています。
 まあ、要するに、
「正義のための戦争」
なんぞいうモノは、「まやかし」なのだろうと、
個人的にはそう思っています。
『スターウォーズ』を喜んで見ている自分もいますが、
それはエンターテイメントとして楽しんでいる、
楽しんでよい範疇なのだと無理やり思いこんで、
折り合いをつけてはいますが・・・。
 まあ、そんな感じで、
偽善者の一員である自分は、
「戦争」というテーマに関して、
心中にあらゆる矛盾を抱えているわけです。

 この作品は戦争を描きつつも、
その一点に焦点を当てている訳ではなく、
むしろ戦争自体が附属の要素に押しとどめられている、
そんな印象を受けました。
火事の現場で例えるなら、
燃え盛る炎を中心に捉えるのではく、
降りかかる火の粉(戦争=自然災害のような)と、
逃げ惑いながらも人間らしさを失わない住人達(当時の日常)、
に焦点を合わせている?
逆にわかりにくくなったかもしれませんし、
的外れなことを記しているかもしれませんが、
少なくとも自分はそういう印象を受けました。

 視聴後に、過去に見てきた作品、
特に昭和の戦争時代を扱った作品群を思い浮かべてみると、
最初は相違点が多いかな、と思っていましたが、
以外にも類似点が多数見つかりました(記憶が正しければ)。
 ただ、広島の呉に住む一市民の視点から見た世界、
という点では、これまでにない斬新な見せ方で、
 原作未読なので詳しくは語れませんが、
戦時中の日常を描くという点が、素晴らしい試みだったと思います。
 もしこの世に「正義のための戦争」なるものが存在したとしても、
そこには必ず痛みが伴います。そして、それは多くの場合、
当事者以外の方方にも、過酷なしわ寄せを招きます。
 この作品はそんな、
生きているだけで痛みを伴いそうな過酷な時代に、
確かに生きていただろう人々の、
「人間的なたくましさ」が表現されていたように感じました。

 背伸びして偉そうなことを記してきましたが、最後に、
個人的にお勧めするのは、ディテールのリアルさです。 
 画の細部から発せられる生々しい雰囲気には、息を呑みました。
 また、あらゆるシーンから察せられる、
作中には直接描かれていない、
当時の情勢、バックグラウンドにも、
自然と興味がわく内容だったのではないでしょうか。
 この作品の視聴を機に、
歴史に興味を持ち、勉強し直してみるのも一興だと思いますよ。
そして、何かしらの「意見」を持つのもいいかもしれません。
その場合、薄学知ったかぶり人間でも、本当の博学教養人でも、
忘れてはいけないのが、自分の意見が「絶対」でないということです。
「正義のための戦争」がなくならない原因も、
ここにあるのではないでしょうか・・・。

 訳のわからない思想を披露してすいません。
炎上しないことを祈りながら、
感想に託けた、薄学偽善者の独り言を結びたいと思います。
礼。

 

投稿 : 2017/12/30
閲覧 : 195
サンキュー:

19

うるかり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

白波のうさぎ

映画館で爆音上映にて。
すずさんというキャラクターがすずさんという人としてそこにいるのがとても良かった。
表題の白波のうさぎは本当に素晴らしいシーンなので見て欲しい。
戦争というテーマのある映画ではあるけど、描かれる内容はそんな時代の市井の人々の暮らし。ただ背景に戦争があるだけ。物がどんどん少なくなっていくなかでも生きている限りは色々工夫をこらして人間らしく生活していくものなのだなーと。
日付のテロップは月日の移り変わりを分かりやすくしてくれてたけど、“その日“が近づくのがつらかった。

投稿 : 2017/12/20
閲覧 : 234
サンキュー:

16

ネタバレ

BZ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

戦争の描き方

庶民の生活から戦争を描いた名作ですね。
オープニングの音楽最高です。

投稿 : 2017/12/11
閲覧 : 216
サンキュー:

5

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

こうの史代さんの名作

知る人ぞ知るクラウドファンディングによる映画。それだけ愛されている作品なんだろうな。
原作はだいぶ前から知ってましたが、雰囲気を良く伝えられたと考える。ただ、原作を超えてはいないかな。映画の尺では難しいかもしれないが、うまくまとめたと思います。
こうの史代さんの原作では、「夕凪の街、桜の国」が最高におすすめです。世にある漫画の中でナンバーワンと信じてます。
実写映画はいまいちだったけれどもね。

投稿 : 2017/12/03
閲覧 : 276
サンキュー:

14

preston さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

クオリティは凄いと思う

アニメのクオリティとしては★評価のとおり、
各項目とも凄く高かった。

戦争ってどうしても前線に目が行っちゃうけど
一般国民の日常ってこんなんだったんだろうな、
なんて考えながら観てた。

ただね、「お話の中でくらい、ハッピーエンドが
見たいじゃないですか」という大団円至上主義の人間には
平均満足度ほどの満足感は味わえてなくて、
逆に自分の気持ちが整理できずにモヤモヤしてる。

【満足度75/100】

投稿 : 2017/12/02
閲覧 : 199
サンキュー:

10

jack さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ズバリ、能年玲奈改め「のん」の素朴な演技が光る☆4

普段飛ばし飛ばし見る癖のある私でも、ひとときも飛ばしたくないと思えるような丁寧な作品だった。

1.「のん」の素朴な「すずさん」の演技が良い!
ワタシは広島出身ではないが、それでも分かる丁寧な演技。世界観を壊さないナチュラルな演技が良い
2,主人公「すずさん」が純朴でかわいらしい
一目見ると分かるすずさんの愛らしさ。
そんな彼女のやわからな日常から一転して敗戦という現実を知ってしまう、いや知らざるを得なかったこのギャップ。おぼこから強い女性になっていく構成が上手い
3,陳腐化された作画ではなく、記号化されていないキャラデザがこの作品の良さを引き立てている

すずさんを気に入る人ならきっとこの作品も気にいるでしょう。

投稿 : 2017/11/30
閲覧 : 277
サンキュー:

11

りびんぐでっど さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

文句のつけようがない

文句のつけようがない。
ていうのが現時点での感想。

原作は読んでないんだけど、いつか機会があれば読んでみたい。

一応括りとしては戦争映画になるんだろうけど、押し付けがましい感じは一切ないし、さぁ感動しろさぁ泣け、てな演出もなし。

それがいかに難しいことか。

地味なんだけど緻密に細部までこだわって作られているのが何とも素晴らしい。
演出も一貫していたと思うし、緩いんだけどダラダラしない展開も心地良かったし。
幻想的な部分と現実的な部分の映像表現のバランスも自分的にはよかった。

生活の豊かさ、厳しさ、面白さをちゃんと描けているからこそ、そこにじわじわと侵食してくる戦争の無慈悲さ、残酷さに胸が苦しくなる。

どうしようもない後悔、失望感。
それでも人は日々食べ、眠り、笑い、怒り、無くしたものを思い出したりして生きていく。

切ない。切ないけど、日常ってそういうことなんだようなぁ、なんて。

投稿 : 2017/11/29
閲覧 : 240
サンキュー:

15

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

すずの日記

視聴前にコトリンゴさんの「悲しくてやりきれない」を何度も聴いていて、なんの迷いもなくEDだと思っていたんですが実際はほぼOPとして使われていてちょっと混乱してしまいました。何かがあったせいで悲しくてやりきれない。といった前振りありきりの歌詞に思えるのもあって何ともいえないミスマッチ感があり、同時にそういう物語的な文法に囚われない作品なのかな?と感じさせられました。

流れ的には4コマ漫画を積み重ねるかのように淡々とエピソードを繋げていくようなスタイルで、やはり物語というよりドキュメンタリーのよう・・というか主人公すずさんの日記を追っているようでした。

そういう「過剰さ」を抑えた史実に誠実なスタイルや、生活を軸に描くスタイルはすごく好感が持てました。
とはいえ過剰に思える現実というのは実際にはあったはずで、そこを描くのは非常に重要だし誤解を恐れずにいうとドラマチックの宝庫でもある。エンタメ的過剰さや感動の押し売り感を拭いきれない作品も含め、たくさんの映像作品がこの部分を描いてきた訳ですが、そういうのがあったからこそ過剰さを抑え生活を軸とした作品が多くの共感を得たという側面はあると思います。

監督がどの程度エンターテイメント性を考えていたかは解らないけど、過剰さを抑えた作画、音はそれ故の生々しさがありました。
「エンタメ的な迫力」のない無情で無機質な砲撃の音の恐怖や、まるで現代と戦時中の生活感の差のように数十キロ離れた場所に吹くそれ相応の爆風、光、窓の振動。それが何なのか解らない感じ。
こういったディテールの誠実な描写や、「生活を軸にする」という、多くの人にとって地続きな設定が、戦争と生活の距離を、現代と当時の距離をぐっと縮めていたんではないでしょうか。

それに加え日本昔話的で愛らしいキャラ設定、それに合わせながらしっかり丁寧に描かれた背景。
私なんかの想像が及ぶ「いわゆるアニメ像」の外側で見事に構築された唯一無二の作品がこの、『この世界の片隅に』ではないかと思います。

「おもしろい」とか「感動した」とかいった評価がなぜかしっくりきません。(かといってなんと評すればいいか解らない^^;)

多分あにこれの星の評価でも計りかねるタイプの名作だと思います。

投稿 : 2017/11/26
閲覧 : 286
サンキュー:

13

次の30件を表示

この世界の片隅にのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
この世界の片隅にのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

この世界の片隅にのストーリー・あらすじ

18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。

夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。(アニメ映画『この世界の片隅に』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2016年11月12日
制作会社
MAPPA

声優・キャラクター

のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、牛山茂、新谷真弓、澁谷天外

スタッフ

原作:こうの史代、 監督:片渕須直、企画:丸山正雄、脚本:片渕須直、監督補・画面構成:浦谷千恵、キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典、音楽:コトリンゴ、プロデューサー:真木太郎、製作統括:GENCO

このアニメの類似作品

この頃(2016年11月12日)の他の作品

ページの先頭へ