takato さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
燃え尽きぬ主人公。想いは決して絶えることなし。
カレイドスター第二期である。
本作は、最初の1クールはソラがどん底まで落ちて、夢を諦めるか?な所まで追い詰められる展開なので見てて辛い。
しかし、後半は落ちたところ飛翔して前回以上のクライマックスに上がるので最高である。
この構成自体が、古典的な映画のそれにちかいものになっていて、流石は王道のサトジュン監督である。
前回で登りつめた感のあるソラをどう更に成長させるか?という難しい課題を上手く処理している。
前回では、ソラの夢はレイラさんだったと言っても過言ではなかった。しかし、彼女がいなくなった時、自分で夢を突き詰めなければならなくなると…って展開は納得できる。
今回登場のライバルキャラのメイも、最初は嫌なやつだけど~なキャラ描写が見事。
自分が決してソラやレイラさんのような天才じゃないって、わかってる凡人の悲しさと、それに負けない根性がある。ロゼッタとコンビになる展開はグッドだよグッド!。
クライマックス、ソラは「幻の大技」を超える真のカレイドスターの境地に至る。それはもはや技を超えた世界。
ステージは、彼女に出会った多くの人々が参加する奇跡が起こる場所へ…。それぞれの夢が結実し、未来と続いてくのが示される。人間と、人間の遺志の力を信じる者にしか描けぬ感動のラスト。
そして、最後はレイラさんが締める!。やはりこの人の魂の名言なくしては終われない。
最後に、藤原啓次さんをはじめ本作に関わった方で亡くならてしまった人が多いのが実に悲しい。
私としては作品を通して彼等に接し続けて、彼等のことを忘れないようにするだけがせめてもの供養と考え、ずっと大切にし続けたいと思います。