wkr さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
真っ直ぐな青春スポ根モノ
原作未プレイ
本作一番の魅力は作品独自のスポーツ、フライングサーカス(FC)です。FCやFC関連の設定がよく練られていて解説も話のテンポに支障が出ない程度にされます。そして試合シーンは主にプレイヤー(作中の名称忘れました)とセコンド(プレイヤーの指示役)2人の駆け引きや心理描写は見応えがあり、アクロバットな技も童心をくすぐられます。作画面でも試合中はCGを上手く活用し、FCの躍動感を上手く表現しています。また、FCに惹かれていき、FCを通して心を通わせ仲間と共に成長する、丁寧に創られた世界観の中でキャラ達の青春スポ根物語が描かれます。{netabare}9話は個人的ベスト回で、交錯する2人の心理描写、終盤まで流れは本作キャッチコピー「負けてからが、本当の勝負」通りの展開で見事なものでした。{/netabare}最終話付近の流れは割とベタな印象はありながらもそれまでの集大成を描き、気持ちの良い最終回でした。{netabare}ラストの先生の過ち、FC可能性のシーンの伏線回収が少し感動しました。{/netabare}残念だったのは作画がおぼつかないことと主人公補正が強すぎることでそれ以外は満足でした。原作はR18ゲームで恋愛要素もあるそうですが、本作は恋愛要素を完全に取り除いて真っ向から青春スポ根を描いていたのが良かったです。R18ゲーム原作は地雷率が高い印象があったので視聴前はあまり期待していなかったですが、想像以上に気に入りました。これはもっと評価されて欲しいですね。原作ゲームにも興味が沸いてきました。