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「聲の形(アニメ映画)」

総合得点
88.4
感想・評価
1522
棚に入れた
7499
ランキング
116
★★★★★ 4.1 (1522)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
3.9
キャラ
4.1

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聲の形の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

因果 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

楕円形の周回軌道

何かにそのものに強くフォーカスするということは、換言すればその何かの周縁を度外視するということに他ならない。レンズをクローズアップしようとすれば、必然的に視野が狭まるのと同じように。

いじめ問題にフォーカスした出来合いの寓話は世の中にはごまんとある。いじめられている被害者の受けたいじめが克明に、執拗に描かれ、最後は「いじめはやめよう」のメッセージがデカデカと表示されるいじめ啓発ビデオなんかがいい例だ。私は幼少期に学校でそういうビデオを見せられ、子供ながらにその浅薄さに呆れた覚えがある。

それらの寓話の中で、本作の主人公である石田のような人間は決して主人公にはなり得ない。単に悪の象徴として描画され、それ以上のディテールを与えてもらえない。彼はいじめという主題において加害者、つまり憂慮されるに値しない周縁だからだ。「いじめた生徒の性格はこうで動機はああで家庭環境はどんなで…」などと注釈が入るいじめ啓発ビデオがこの世界のいったいどこにあるだろう?

したがって石田を一人称として進行する本作は、数多の教訓的寓話が度外視してきた「いじめた側」という周縁性に目を向けることによって、ある種影絵的に、いじめという主題の実相を浮かび上がらせようとした野心作であるといえる。

しかしながら、終始石田に固定され続ける一人称的カメラアイを鑑みるに、本作もまた石田という一つの周縁性に強く狭く深くフォーカスしてしまっていることは自明だろう。街行く人々の顔に貼り付けられた「×」の印はまさにこの映画が石田の自我の射影であることの示唆に他ならない。

いじめという主題を公平に描き出したいのであれば、冷徹な三人称こそが最も適当であるはずなのに、なぜだろうか。

このことが示すのは、以下に述べる単純な事実である。

それは、何かが語られるとき、そこには語る主体が必ず存在するということ、そして語りはそれを語る主体によって、意図的であれそうでなかれ都合よくねじ曲げ、隠され、組み替えられてしまうという性質を持つということだ。

これは黒澤明『羅生門』の時代から繰り返し言われてきた、人間の語りのイネビタブルな性質である。

ここからさらにこういうことがいえるだろう。人間は畢竟どこまでも自分勝手であって、それは各々によってバラツキはあれど誰しもが抱えている原罪のようなものである、と。石田の一人称視点という形式は、人間にそういった傾向があることを強く示唆しているように思う。

あるとき石田は、自身の過去を清算するために、元いじめの標的である西宮にアプローチをかける。しかし西宮の妹は、彼のそのような行為を「自分が気持ちよくなりたいだけだろ」と厳しく糾弾する。このとき石田は明らかに言葉に詰まっている。彼は自分にそういう側面があることを決して否定できない。さればこそ、カメラは執拗に彼の視界を映し出し続けるのだ。仮にここで彼がもし「俺はそんなふうに思ってない」とキッパリ答えられていたならば、私はその時点で視聴を打ち切っていたに違いない。そんな人間はこの世界のどこにも存在しないからだ。

そして自分勝手なのは石田だけではない。いや、この作品に登場する誰もが自分勝手だと言っていいだろう。西宮いじめの事実が浮かび上がるなり手の平を返すように石田をいじめ始めた島田や広瀬。その不条理を見過ごし続けた担任の竹内。植野は傍若無人に石田やその周辺の人間関係をかき乱し、川井はどこまでも保身に奔走。真柴は事情も知らずに石田の過去を軽蔑する。永束は見ての通りの直情径行。

そしてもちろん西宮も例外ではない。過去の再演=調和という幻想を思い描くも、それが破綻を迎えようとした瞬間、自身の死をもって贖罪を果たそうと試み、その結果石田を大怪我させた。

このように、すべての登場人物に何らかの自己中心的=加害的な側面を描き出すことは、ともすれば安易な相対化である。「みんな悪いんだから、みんな許し合えるはずだよね」という。

しかし私がそこに浮ついた虚構をあまり感じなかったのは、それがむしろ現実世界における人間関係のリアルを克明に写実しているからだと思う。

誰かに酷いことをされた経験というのは、簡単には忘却できない。『ガン×ソード』や『巌窟王』のような後腐れない復讐劇に人々がカタルシスを感じるのは、まさにそのような経験が人間精神の中に大きく影を落としていることの証左である。

しかし現実において、これらのように絶大なカタルシスを伴って憎しみが浄化されることはほとんどない。信賞必罰とはフィクションの論理に過ぎず、実際には得のほうが多い人間や損のほうが多い人間がいる。

先ほど私は登場人物の全員が自分勝手だと言ったが、そこに明確なグラデーションがあることは付記しておかねばなるまい。たとえば、クラスの中で唯一大人という立場でありながら、一切の介入を行おうとしなかった担任の竹内と、慈愛と自己犠牲精神に満ちた石田の母親を、同程度の悪人と評することは不可能に近いだろう。

さて、それでは実際にはいったい何が我々を慰撫してくれてのだろう。それは時間や、交流や、あるいは偶然である。それらはゆっくりと自分を慰め、さらには憎しみで隔たれた自己と他者の境界線をも曖昧にしていく。「もしかしたらあいつもそいつも、俺と同じなのかもしれない」という懐疑が生まれ、許しが形成されていく。

ここではもはや総量的な問題は問われない。誰がより多く失い、誰がより多く得たのか。そういった問題はナンセンスであるし、そこが問われずに済むからこそ、我々は関係を修復することができるといえる。許しとは例えるなら江戸時代の徳政令のようなものなのである。

本作における人間関係の修復の過程もこれに近い。誰かが他の誰か以上に罪を背負ったり、背負わなかったり。そしてそういう不平等的な方法での再生に誰一人として口を挟まなかった結果として、あの大団円的なラストシーンが到来するわけだ。

もちろん私はここで「反省できる人間が人一倍反省してくれるから、少しくらい反省しない人間がいたって構わない」などということが言いたいのでは決してない。

現実においては、誰もそうしようと思っていなくても、必然的にそうなってしまうことが多く、本作はそのような「許し」の歪なプロセスがきわめて真摯に、写実的に描かれている、ということが言いたいわけだ。こういった手合いの作品は、殊にアニメという媒体においては類を見ない。

最後に。

『聲の形』とは、倫理をめぐる一つの惑星であり、我々はその楕円形の周回軌道上をぐわんぐわんと回り続ける小さな小さな衛星である。あるときは接近し、あるときは遠ざかり、その延々たる繰り返しの中で、我々は倫理のあるべき姿を模索する。

原作者の大今良時が本作に対する批判を甘んじて受け入れているのも、まさに本作が個々の倫理の試金石として機能していることに彼が自覚的であるからに他ならない。

したがって本作そのものに対して端的に「良い/悪い」のジャッジを下すことはあまり意味がないように思う。それよりは、本作を見て、その上で自分が成すべきことをじっくり考えるほうがよっぽど大切だろう。

いじめとは、エゴイズムとは、友達とは、許しとは、何であり、どうであるべきなのか。真っ黒になったスクリーンの前で腕を組みながら、いつまでも悩み通したい作品だ。

投稿 : 2021/05/08
閲覧 : 277
サンキュー:

14

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アニメになり新たな良さが生まれたが、大事な部分が削られた感が否めない

この漫画を最初に読んだのは、2014年くらいのこの漫画が凄い男部で1位だったから。

全巻読んで、即全巻一気買いに行ったね。それ程によかった。

私の漫画事情はとりあえず置いとこう(笑)では、アニメについてです。このアニメ、確か公開時期がなんかと被ったかなんかであんまり世間の注目を得られなかった。(たしか君の名はだった気がする…)

それが残念なところ。絶対もっとバズっていい作品。声優の演技も、イラストも文句ない。寧ろ、漫画よりもいい味を出してきていた。

その点は認める。良い漫画が、良いアニメとして生まれ変わった。ただ、残念なのが、終わり方だ。

この漫画の凄かったところは、登場人物全員の苦悩と、成長が見られた点だったからなのだ。それなのに、アニメは最後の主人公以外のキャラの視点を抜いてしまっていた!

勿体無い以外何者でもない。アニメ映画だから、尺的にしょうが無い所はある。でも、これだと、そこらにある漫画と同レベルだ。違う、そうじゃない。

なんとしてでも、最後に各キャラの心情シーンを入れて欲しかった。出来ないなら、アニメ化しない方が良かったまである。

まあ、流石に言い過ぎたか。では、内容について。小学校で人気者だった無邪気ないじめっ子「将也」が中高でいじめられる…そんな話である。世界観的なとこ言うと、リアルに近いって感じかな。マジでありそうなイジメのシーンです。結構見てるだけでキツイって人もいるかも。。。

将也の家庭環境的に、小学校時代、彼がイジメをしてしまうのはしょうがなかったのかも知れない。恐らく彼も悪気があったわけではないだろう。

まあ、幸か不幸か、彼は純粋な心の持ち主だったから、変われた。そして、罪滅ぼしをしようとした。視聴者も、そんな彼をだんだん好きになっていったのではないでしょうか?

勿論、最後まで許せない人もいただろう。でも、おれは個人的に、彼のことはめっちゃいいやつだと思う。過去の悪さを考慮しても。だって、めっちゃ後悔して、それからめっちゃ頑張ったじゃん!

総じて、とても考えさせられる作品。アニメは最後が端折られちゃったのは辛いけど、アニメ監督が「主人公の成長」に焦点を当てたと思えば納得いくし、映画一本にまとめたのは素直に凄いと思う。アニメを見て、いいと思った人は原作である漫画もぜひ見て欲しいと思う。いやあ、得るものがある良作だった。

投稿 : 2021/05/08
閲覧 : 249

ヒロト さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なかなかシュール

今日NHKで視聴しました。「いじめ」の加害者と被害者それぞれの立場に立って、内面まで緻密に描写されているため、異なる価値観を持った人々と生きていくことの大切さを再確認できました。自分の過去の失敗を引きづり過ぎたり、劣等感に苛まれ過ぎないように心がけていきたいです。また、石田と西宮の家族にも触れられているため、一層深みのある作品だと思いました。
ただ正直な話、上野・島田・川井の3人にはあんまり共感できなかったというか、いくらなんでも酷すぎるようにも思えました。西宮をいじめていた犯人を石田だけだと半強制的に決めつけた担任の先生もちょっと理不尽すぎないかなというものがありました。たしかに不合理なことならこの世界にもたくさんありますが、あの責任の押し付け方は流石にどうなんでしょう。この点、個人的にはクラナドやヴァイオレットエヴァーガーデンには敵いませんが、京アニ作品の中でも良い方だと思いました。

投稿 : 2021/04/29
閲覧 : 214
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

二人の将来がずっと幸せであって欲しい。

原作未読です。

コレはアカンです…。
ナミダ枯れます…。
脱水症状になります…。

こんなに泣いた作品は、
「四月は君の嘘」以来です。

まず開始30分、小学生時代のイジメで泣きました…。
ボク自身、イジメられた記憶も、
イジメたという自覚もないのですが、
傍観者であったという記憶はあります。
というか、この作品で思い出させられました…。
ボクは佐原さんの様にはできなかった…。

「私だってがんばってるっ!!」

硝子ちゃんのその一言が深く突き刺さって…。
そうですよね、みんながんばってる…
自分の境遇を受け入れてそれでも生きようって。

ダメだ…硝子ちゃんにコレ以上何かあったら
ボク発狂してしまう…。

なので、よかったと言ってイイか分かりませんが
硝子ちゃんの転校で一応この状況が終わってくれたのは
ちょっと安心しました…。

一方、高校生時代になってからと言えば…

硝子ちゃんが将也に告白しようとする姿を視て、
あぁ、たとえ昔イジメてたヒトだったとしても、
同年代の子に特別扱いじゃなく、普通に接してもらって
好きになってしまったんだね…。
ポニテ…告白…勇気振り絞ったんだね…硝子ちゃん…。
過去の出来事から同世代のヒトに対する不信感が
ものスゴクあっただろうに…。
って感じて号泣…。

「私がいるとみんなが不幸になる。」と思い
自殺しようとしてしまって、それを将也に助けられ、
逆にそのせいで意識不明になった将也の病院で
将也の母親にずっと謝ってる姿を視て、
硝子ちゃん、自殺しようと思ってしまったのは
自分の弱さのせいだけじゃないのに…
助けて欲しかったワケではないだろうに…
っと思ってまた号泣…。

結弦ちゃんの虫や動物の死骸写真を撮る理由が
それを視たら硝子ちゃんが「死にたい。」なんて
言わなくなると思ったから。
って理由を聞いてまたまた号泣…。

もう…ダメ…重すぎる…悲しすぎる…。

でもきっと、硝子ちゃんの自殺の件があったからこそ
二人は対等になれたんでしょうね。
将也は硝子ちゃんをイジメて人生を壊してしまったという負い目、
硝子ちゃんは将也を殺しかけて人生を壊してしまったという負い目。
正常ではないのでしょうが、
お互いが相手に対して負い目を持ってるし、
それをお互いが理解してるからこそ、
二人が寄り添っていける様になったんだなって。

視てる最中はすごくツラかったですが、
コレはきっと二人にとって大事な通過儀礼だったんですね。

なもんで、見終わっての感想は
もうお互いが対等になれたのだからイイよね、
「二人の将来がずっと幸せであって欲しい。」
という思いを強く持ちました。
希望のあるエンディングでよかった。
なんとも重く、なんとも悲しいお話しだったけど
コレからいっぱい二人が幸せになれそうな
結末だったのでよかったです。

最後に、ボクは硝子ちゃんがイタズラっ子っぽく
「うしっ」
って笑う姿が大大大好きですっ!!
これからずっとそうやって笑っていける様に
将也と二人で幸せになって欲しいです。

投稿 : 2021/04/21
閲覧 : 171
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

美しい人

60年代のロックアンセム、
THE WHOの「MY GENERATION」が、
オープニングを告げる。

小学校時代回想。
退屈な毎日を単なる好奇心や面白半分で、
耳の聞こえない少女を虐める主人公。
あまりにも度がすぎて学級裁判となり、
自分がクラスから断罪され孤立する。
{netabare}保身の為、主人公を売るクラスメイトたち。
罪人の烙印、どこにでもある無自覚な悪意。
正当化される弱さ、悪意の同調圧力。{/netabare}
ヒロイン硝子の心は何度死んだのだろうか。

心を掴まれたシーンがあります。
それは硝子が持つ筆談ノートでの何気ない日常。
{netabare}そのノートに言葉を綴り、必死に周りと、
コミュニケートしようとするその少女の姿に。
拒絶され、からかわれても、
けなげに笑おうとする少女の姿に心が震える。{/netabare}

高校生現在、再会。
償うこと、許すこと。
{netabare}自分のせいでバラバラに、
壊れてしまったものと向き合う硝子。
自己嫌悪と後悔の狭間で揺れ、
他人から目を伏せて生きる主人公。{/netabare}
これは現代の罪と罰なのか。

犯した罪はいつ許されるのでしょうか。
そもそも許されるものなのでしょうか。
どうか幸せになって下さい。

心の美しい人になりたい。

今はただそう願います。

投稿 : 2021/04/16
閲覧 : 1346
サンキュー:

116

のぞみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

平等な世界を目指して

いわゆる障がい者にスポットライトを当てた作品である。日本には様々な差別が存在している。若い世代がこれらのアニメを通し、マイノリティーの存在を認識する。これが平等な世界への第一歩につながるのではないだろうか。

投稿 : 2021/04/02
閲覧 : 194
サンキュー:

5

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1人1人のみんなはふつうの人だけど集まったみんなは別の「人たち」

公式のあらすじ
{netabare}
“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。
彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。
しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。

やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。
“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。
これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語――。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:『聲の形』大今良時(講談社コミックス刊)
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西屋太志
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:石田奈央美
設定:秋竹斉一
撮影監督:髙尾一也
音響監督:鶴岡陽太
音楽:牛尾憲輔
音楽制作:ポニーキャニオン
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:映画聲の形製作委員会(京都アニメーション/ポニーキャニオン/朝日放送/クオラス/松竹/講談社)
配給:松竹
{/netabare}
キャスト{netabare}
石田将也:入野自由
西宮硝子:早見沙織
西宮結絃:悠木碧
永束友宏:小野賢章
植野直花:金子有希
佐原みよこ:石川由依
川井みき:潘めぐみ
真柴智:豊永利行
石田将也:(小学生)松岡茉優
{/netabare}


感想のタイトルはにゃんがイジメられてたとき思ってたこと。。

にゃんは中学くらいのときかな?思ったけど
1対1だったらただのケンカでしばらく口をきかなくっても仲直りできるのに
みんなそんなふつうの人たちなのに集まるとおかしくなるみたい?って

でも、何かで見たら(たぶんTVのバラエティ)それってほんとで
集団心理とか群集心理ってゆうみたい

1人でコスプレは恥ずかしいけど
みんなでだったら恥ずかしくなくなるとか。。
みんなになると変わっちゃうみたい

感想
{netabare}

おはなしは
イジメ、恋愛、友だちとか家族かな?

おはなしを時間で分けると
はじめの30分くらいが小学校のおはなしでイジメ
次の30分くらいが高校で2人が再会して仲よくなってって
次の30分くらいで小学校の同級生のイジワル植野さんとあって
さいごはハッピーエンドな感じかな?



にゃんはすぐにイジメられる方だったからよく分かるけど
イジメのおはなしはすごく合っててその通りみたい


はじめは転校生の耳が聞こえない女の子に
みんな話しかけたりしてよかった。。って思ってたんだけど
だんだんみんなと合わなくなってきてイジメ。。イジメ。。イジメ。。
見はじめてすぐなみだが止まらなくなっちゃって見てるの苦しかった。。

見てて何となく分かるんだけど小学生の将也クンってツンデレ。。
って言っちゃうとかわいいキャラみたいだけど
ホントにいたらただのイジメっ子で近づきたくない。。


でも、将也クンが逆にいじめられはじめたところはかわいそうだった。。

友だちとか先生まで敵になっちゃって。。

でも、にゃんも先生にいじめられたことがあるから分かる気がする
先生に質問したらうまく伝わらなくってどなられて
ちがうって言っても聞いてもらえなくってプリントにまで書かれて。。

でも、その先生って理由は分からなかったけど
それからしばらくしてお休みして学校に帰ってこなかった。。

亡くなったってゆうお知らせもなかったから
今思うとヒステリーみたいでノイローゼか何かだったのかも。。


このおはなしの先生もいい先生じゃなかったけど
先生だってきっと幸せになりたいって思ってて
でも、思い通りにならなくって
そのイライラが弱い生徒のところに行ったのかも?

黒板ドン!したのって、きっとパワハラだけど
となりにいたえらい先生も止めなかったんだから
先生だって大人だってたよりにならないから
イジメられても誰にも相談なんかできないよね。。

だから死にたくなるんだって思う。。


そのあとの高校編はいろいろあったけどしばらく楽しかった
2人が仲よくなって、親友ができて。。って

結絃クンはちょっとびっくりしたけどいい子だったよね^^


でも、後半に入って植野さんが出てきてから
またイジメにもどったみたい。。


だんだんおかしくなってきてイヤなことばっかりつづいて
硝子が飛び下りたところはほんとにショックだった。。

これで硝子が死んじゃったら将也クンはどうすればいいのって?
ほんとのほんとに心配だった。。


にゃんは硝子の気もちで見てて
死のうって考えた気もちが分かるから
にゃんでも死にたいって思うんじゃないかな?って思った

ただ、飛び下りとかリスカはこわいなぁ。。硝子は勇気あるなぁ。。って
あと、みんなにイヤな思いさせちゃうかな?とかって


あと、にゃんが死ぬんだったら断食がいいかなって思う

知らない人多いって思うけど
断食って3日目くらいからおなかがすかなくなってきて
1週間たったらずっと食べなくってもいいかな?ってなる

それで何だか自分が清くなったみたいな気がして来て
誰かが何か食べてても
ふつうの人がペットがエサ食べてるの見てるみたいな
自分とは関係ないなってゆう気分になってくるの^^

ただ、家だから親が気がついて止められちゃったけど。。


植野さんは観覧車で言い訳して硝子を責めてた「親にチクって。。」とか

でも、硝子はチクってないよね。。
チクってもみんなは自分のこと好きにならないって分かるし
かえってうらまれたりするだけだから。。

それでも小学校の時のことは硝子もちょっと悪かったのかもだけど
観覧車のときは別にきらいだったら近づかなかったらいいだけで
わざと近づいてあなたがきらいとかってゆうことないって思うし

将也クンがイジメられたのだって植野さんの方がわるいのに
ぜんぶあなたのせいだ。。みたく言って
硝子は自分が悪いってはじめからあやまってるのに
ぜんぜん聞いてないのは植野さんの方なのに。。

さいごは分かり合えたみたいだけど
自分のこと責めるより相手を責める植野さんはイジワルだなって思う


でも、にゃんだって植野さんみたく言われたら
やっぱり自分のせいなんだって
植野さんのゆうとおりにできない自分が悪いんだって思っちゃいそう。。

だから人から何か言われたらごめんなさいしか言えないって思う


なんだかさいごはみんな分かりあえてハッピーエンドでよかった。。

でも、ふつうはこんなおはなしみたいにうまくいかないよね。。
って思ったにゃんはイジワルなのかも?


植野さんとも分かり合えたかな?
これから友だちにもなれるかも?ってゆういいおわり方だった

でも、にゃんもそうゆう時ってあったけど
ちょっと仲良くなったって思ってよろこんだら
またきらわれたりして。。
またおちこんだり。。ってリアルだとなるんだよね。。


-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-


差別みたいなおはなしかな?って思ったけどそんな感じじゃなかったし
イジメはどうしたらなくなるか?みたいなおはなしでもなくって
なんとなーくハッピーエンドっぽく終わって
ホントによかったのかな?ってちょっと思った


将也クンと硝子は
死ぬほど苦しい思いしたんだからハッピーエンドでよかったんだけど
小学生でイジメたりしても高校生になったらハッピーエンド。。って
そんなかるーい感じでおわってもよかったのかな?って


イジワルなこと書いちゃってごめんなさい。。


でも{netabare}麻薬をはじめておかしくなった人がいたとして
まわりの人がその人が苦しんでるの知って
分かってくれて協力してくれてお友だちもできて
さいごはハッピーエンド♪

ってゆうおはなしだったらいいおはなしみたいだけど
ほんとにそれでいいのかな?って。。


別に死んで終わったら感動するとかじゃないけど
そうゆう時ってほんとは自分もまわりの人もキズついて
さいごは不幸で終わることの方が多いみたいだから

麻薬にたよっておかしくなったのに
さいごはハッピーエンドになるんだったら

苦しい時は麻薬くらい吸っても
とちゅう死にたいくらいいろいろ苦しんでも
さいごはみんなが助けてくれて幸せになりますよって言ってるみたい。。

{/netabare}かな?って


あと、永束クンは変わらなくってさいごまでいい友だちでよかった☆
将也クンに何かしてもらおうなんてぜんぜん考えてなくって。。

でも、ほかの子はふつうの人だったみたい

将也クンだって悪いって思っててもモンク言ったりしてたから
言いわけとかモンクとか言っても友だちなのかな?

にゃんは友だちがいなかったからよく分からないけど
そうゆう相手はいたことあったけど友だちだったのかな?
イジメられたりきらわれたりしても友だちだったのかな?

やっぱり友だちってよく分からなくって。。

{/netabare}
でも、泣いたり楽しかったり心配したり考えたりって
見てよかったおはなしだった☆


リアルじゃ、ゼッタイなさそうなおはなしだから
キライな人も多そう。。

でも、いろいろ考えれるからおすすめだと思う☆彡


投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 793
サンキュー:

128

ネタバレ

ぼたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

踏み込んだ割には無難な結末

障碍者の子とその周りの子たちの物語。

まずこの作品においていじめの是非は論じるべきじゃないと思う。

だっていじめは間違いなく非だからね。

でも小学生にとって耳が聞こえない、話し方が変っていう子とのコミュニケーションはものすごくハードルが高いことのはず。

だからいじめがおきてしまったからってあの子たちをクズ呼ばわりするのはちょっと安直。

それを通して彼らがどうなっていくのかって話だよね。

で、この作品で残念なのがその結末がなんというか、無難なんだよね。

だって、いじめの主犯格の子が大きくなって、わざわざ手話まで覚えてその子に会いに行って、和解もして。

その後、デートっぽいことしてプレゼントもらって、わざわざ髪型まで変えてくれて、好きとまで言われて。

そこまでロマンスの雰囲気にしておいて、最後みんな集まって仲直りしましたって友情エンドは肩透かし感半端ない。

そこはさ、せっかくいじめっていうセンシティブな話題を扱ったんだから、二人がいじめを乗り越えて結ばれるって結末にしてほしかった。

絶対そっちの方がドラマ生まれたと思う。批判も増えると思うけどね。

好みの問題かもしれないけど、最後の最後で万人受けに逃げた作品って印象。

投稿 : 2021/03/08
閲覧 : 208
サンキュー:

6

ネタバレ

だわ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一番衝撃を受けた作品

この作品はなかなかレビューできる自信がない。
{netabare}あくまで個人的な意見だが、変わろうと思う人は変わる。
変わらない人は変わらない。
そして、それを周りが好印象か悪印象に受け止めるかは分からない。
ただ、今生きている現実からは目を背けずに生きよう。
なんかそう言われたような気がした作品だった。{/netabare}
1つ言えることは、人によって受け止め方が違う作品だと思う。
一回観るだけじゃ理解できないかもしれない。
なんだこれ、と思っても10年後、20年後にもう一回観てほしい。
きっと様々な経験を積んで、これを観たら何かを感じれると思う。
自分の子どもにも観させたい作品です。
まず、奥さんすらいないけど。

声優の凄さ、思い知りました...
早見沙織さん、すげえよ。聴覚障がい者を演じるなんてそう簡単にはできない。
そして、結弦がかわいかった。私、ボーイッシュな女性好きなんですよ(聞いてない)
そして、OPにまさかのTHE WHOのMy generation!
洋楽好きな私は少し驚いた。THE WHO好きなので星5にしときました!(ガバガバ)

投稿 : 2021/02/11
閲覧 : 193
サンキュー:

8

ネタバレ

キャンキャン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良作

聴覚障害者をいじめていた主人公が、そのせいで今度は自分が同じ目に合う。正直、やった事が自分に返ってきただけ、自業自得でしょ?って最初見ながら思ってしまいました。ですが、同じ目に会って初めて自分の過ちに気付き悔いて、自殺まで考える主人公は許されないにしても、充分苦しんだんなって伝わってきた。
いじめって言うものは永遠になくならない問題であり、それは決して子供の世界だけのものではない、人間の醜さの象徴だと思う。
身を持って知った主人公がかつていじめていた子に近付き、仲良くなっていく過程は主人公の気持ちを色々と考えながら見入ってしまいました。
最後に早見沙織さんはやはり素晴らしい声優だと思う。

投稿 : 2021/01/16
閲覧 : 219
サンキュー:

4

byGar61324 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

色々あるけど

障害取り扱っているとか言う問題もあるけど、別に内容自体は障害とかは全然重要じゃないと思う。
人付き合いの難しさが分かる様な作品

投稿 : 2021/01/11
閲覧 : 242
サンキュー:

5

バカンス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

道徳の授業で使われるべき映画

過去に耳の聞こえない少女をいじめていた主人公がいじめを通して成長していく様が綺麗に描かれていました。性悪なキャラが目立つ中、いじめと向き合っていくキャラの魅力が際立っていました。
この映画は全国の子供たちに見てもらいたい傑作です。

投稿 : 2021/01/07
閲覧 : 203
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6

ネタバレ

まつまつ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観ていてずっと胸が痛かった

最初から報われない展開で最後の最後は一応ハッピーエンドなのだけど、何となく心に引っ掛かるモヤモヤした気持ちを持って視聴した作品だった。

障がいのある子どもが普通学級に入るという事は仮にいじめの対象にならなくても普通の子どもからすると奇異な目で見てしまう事は実際にありえる。
自分が小学生の時も養護学級があり、一部の授業は一般学級で一緒に過ごしていたが、いじめまでは行かなくてもちょっかいを掛けたり、からかったりという事はあった。

いじめの主犯格が一番悪いのは当然だが、特に学校という狭い世界では同調圧力というのが強く働き、合わせなければ自分がイジメの対象になる恐れがある為に間接的に加担している生徒が圧倒的多数なのが現実。
直接いじめに加担しなくても積極的に被害者に関わろうという生徒は殆どいないだろう。
佐原はそのせいで追い込まれてしまったわけだし。

川井や島田はその典型的な存在。
石田や植野が主犯格で自分はいじめに加担していないというタイプ。
いざ石田がいじめの主犯格として糾弾されたら自分は注意したという主張。
一見最低だが現実ではこのタイプが圧倒的多数だと思う。

そんな過去がありながらも西宮も石田も佐原も高校に進学してから、自分を追い込んだ生徒を受け容れられるのは心が広すぎる。

自分ならそんな奴らを正直許す事は無いだろう。
仮に社会人になって、全うで幸せな生活を送っていたとして、過去にしてきた過ちを何とも思わず、馴れ馴れしく声を掛けきようものなら、どの面下げて来てんだと思ってしまう。

石田は西宮が転校後、いじめの対象となり、自殺をしようとする程追い込まれた事で過ちに気付いたので情状酌量の余地はあるが。

そしてこの作品を観て「かぐや様は告らせたい?」の石上君神回はこの作品のオマージュたっだんだと気付かされた。

いじめはもう遥か昔から存在し続けている問題で、この先も一生なくなる事は無いんだろう。
そして子どもも大人も関係ない。

だから勧善懲悪な作品が支持される訳で、
それは世間の大多数の人間がそうしたいけど出来ないからせめてフィクションだけでもそうであって欲しいという皆思っているからなのだろう。

圧倒的大多数の人間はいじめ何て望んでいない。
でもほんの一握りの理性を保てない人間が存在する事でいじめや争いは無くならない。

重いテーマではあるが考えさせられる作品であった。

投稿 : 2020/12/11
閲覧 : 267
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15

ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

障がい、いじめ、生と死、そして母の愛

原作未読。
劇場でも視聴しましたが、いろいろと考えさせられることの多い作品だったため、繰り返し視聴してからレビューしたいと思い、BD購入後のこのタイミングでレビューします。

【初めに】
この作品は多くの方に見て欲しい作品です。
高校生の恋愛物語なんかじゃありません。
障がい、いじめ、生と死、母の愛・・・。重いテーマを次々と投げかけてくる作品です。
そして、見終わった後、色々と考えさせられる作品です。

様々な思いの中で、少しずつ成長していく石田将也、西宮硝子、西宮結絃、そして植野直花が見どころです。

【物語】
これだけ重いテーマをよくも2時間の枠に収めたな!と感心するくらい良くできていると思います。
時間の都合上、少々強引な展開もありましたが、それをマイナス要素とするのは酷でしょう。

【作画】
京アニですからね、全く問題無いでしょう!(笑)
特に花火のシーンは鳥肌ものでした。

【声優】
なんといっても早見沙織さんでしょう。
硝子が言葉を発する度に鳥肌が立つほどの怪演。
{netabare}小学生のころ、将也と取っ組み合いの喧嘩をした硝子が発した言葉が、最初に劇場で視聴した時には理解できませんでした。
BDで繰り返し視聴をして、『頑張って!』と聞こえた時には感動しました。{/netabare}

将也の少年時代を演じた松岡茉優さんに賛否があるようですが、私はとても良かったと思いました。

【音楽】
THE WHOの「MY GENERATION」は良かった。
aikoの主題歌は好みが分かれるかも・・・。

【キャラ】
「植野直花」
一見、理に適っているようなことを言ってはいるが、実は一番自分勝手・・・に見えるキャラ。
高校生になった硝子の立場から見れば一番の敵キャラだし、『嫌い』って人が多いだろうな?
実は私もそうだったし・・・。
それだけに、最後の{netabare}手話{/netabare}には感動した。
良かった。ちゃんと成長してるじゃん!

「将也の母」
私の印象は、子供には甘いけど、責任感の強い母親。
{netabare}硝子いじめの謝罪の際、片耳から流血しながら、声も荒げずに「明日からいい子にするんだよ、ね」は衝撃的だった。
硝子の母と植野の喧嘩を止めたシーンも良かった。{/netabare}

「硝子の母」
私の印象は、子供に厳しく、だけど誰よりも子供を愛する母親。
{netabare}重度の聴覚障害のある硝子を普通学級に通わせるとか、小学生には酷なんじゃないかと思った。
しかし、硝子は聴覚に障害があるだけで、知能に障害がある訳ではない。
愛娘の将来の事を考え抜いて出した、苦渋の決断だったんだと思った。

それは、後半のシーンからもうかがえる。
高校生になった将也が硝子を一緒にいるところを見かけると問答用無用にビンタ。
そして、硝子を責める植野にも問答用無用にビンタ。
愛娘を守るためには手段を選ばずに全力で立ち向かっていく母親の姿だと思った。{/netabare}

【最後に】
極力ネタバレ無しでと思っていたんですけど、結局ネタバレだらけになってしまいました。スミマセン。
ネタバレついでに、最後に少しだけ付け加えたいと思います。

{netabare}この作品を視聴して、本当に色々なことを考えさせられました。

【障がいを持つ人とどう接するのが正解なのか?】
本作の硝子のように聴覚障害を持つ人との接し方。
将也や佐原のように手話を覚える?
  それができれば一番いいんだろうけど・・・。
  現実には、手話を知らない人が多いんじゃないかな?
  もちろん私もその一人。
「大きな声でゆっくり話せば分かるんだから」と言った植野。
  これも決して間違いではないと思っている自分がいる。

大事なことは相手の立場に立つことだと思う。
ただ、優しく接すればいいというわけでもないのだと思う。

【これって「いじめ」ですか?】
いじめがダメなんてことは、誰しも理解していることだと思う。
だけど、どうだろう?
『私の職場(学校)ではいじめなんてありません!」
そう断言できる人は少なくないと思う。だけど、
『誰かを無視したり、悪口言ったりとかありません!』 
そう断言できる人がどれだけいるだろう?
悪口・陰口くらいなら、恐らく多くの人が身に覚えがあるのでは?
『悪口・陰口くらい誰でもやってるよね?このくらいなら”いじめ”じゃないよ』

それではなぜ、佐原は不登校になったのだろう?

【母親の愛ってすごい】
将也の母、硝子の母。
タイプは全く違うけど、子供に対する愛情と責任感の強さは計り知れない。
謝罪のためにピアスを引きちぎった将也の母親。
同じく謝罪のために、公衆の面前で土下座をした硝子の母親。
どちらも本当に立派だと思った。

そして、何より、自分の身の回りの人に同じようなことをさせてはならないと思った。{/netabare}

投稿 : 2020/12/02
閲覧 : 1683
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141

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

さわやか青春アニメ

昔マガジンを読んでいたときにたまに目に付く漫画だった。
おやすみプンプンとか他の青年漫画でもたまにあるが延々と鬱の抑圧感とその若干の解放を与えて読者を生殺しにする感じとか、結局可愛い女子囲ってハーレム作ってるところが憎たらしくてあまり好きじゃなかった。
最近たまたま見させられて映画版を見たけれど映画では話がコンパクトに2時間くらいにうまく収められていてかなり見やすく、さわやかにまとめられてよかったと思う。

漫画だと長ったるくてまどろっこしかったがまだ未成熟な子供のいじめっ子と傍観者の罪科というテーマは現実とどれくらいマッチしてるかはともかく良い題材だと思っている。

特徴的なのは、この漫画完全に主人公が主人公であり、西宮さんの心情表現や考えの描写は最小限中の最小限にとどめていることだと思う。

投稿 : 2020/11/28
閲覧 : 229
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6

ネタバレ

テトラポット さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

聲の形は一つじゃない

いじめで加害者の感情が語られることはない。

これがもし、広い視点で「争い」と捉えられる作品ならば「被害者と加害者」ではなく、よくいう「正義ともう一つの正義」である。
これは価値観の相違がもたらすものであるため、たとえ作中で宿敵として描かれている存在が相手だったとしても、相手に共感、理解をすることで、メッセージ性が深まる。

だからといって聲の形が勧善懲悪的な要素を含んだの物語というわけではない。
さっきも言ったようにどんな物語でもいじめの加害者の感情は語られない。
これはもう、価値観がどうとかいう問題以前の未熟さゆえである。

そんな感情の無いいじめっ子を復讐劇らしくやっつける方法はいじめしかない。
被害者の硝子と加害者の将也とクラスメイト。
次に、被害者の将也と加害者のクラスメイト。
悪を懲らしめる正義はいじめという手段を取ったことで、正義ではなくなる。

しかし、将也は加害者ではあるが、反省をして後悔することで、彼に共感、理解することはできる。
形は価値観の相違と違えど、これも新しい表現の一つである。

将也と硝子が互いの聲を知ることで、この物語を少しでもハッピーエンドに近づくことができるのだ。

投稿 : 2020/11/25
閲覧 : 180
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12

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

京アニが本当のいじめや差別を描けるわけない

京アニは。。。いやこの「聲の形」は正直、そういったリアルないじめや差別といった題材にシロップやチョコレートをコーティングし、特大のパフェとして売っている。

障害者の差別は20年前の小学校時代、ダウン症や知的障害者クラスがあり、今はどうだか知らないが、当時でも同学年から隔離され個別化されたいた。(聴覚障害も同様)

リアルにいじめや差別を目の当たりにしてきた人間にとって、この映画ほど鼻で笑ってしまうものはない。

何故、障害者は「美少女萌えキャラ」にしなければならなかったのか。。。
それは簡単で、この映画が「商品」だからである。

スーパーで並んでいる野菜や果物は「味」は変わらないのに、「形が悪い」だけでいとも簡単に除去されるでしょ?それと何ら変わらない。

ここにリアルは存在しない。

この映画に泣き感動した人間は余程、感受性が強いのか。それとも高みで見物しているだけで、本当の問題に目を向けることはないだろう。

投稿 : 2020/11/17
閲覧 : 712
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38

★☆ひろ☆★ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

改めて評価

一回目に見た時もよかったと感じたのですが、レビューしてなかったようなので、最近もう一度見たのでレビューします。

声優さんの実力がよくでてるなーと思います。
早見沙織さんはさすがです。
ますます尊敬してしまいました。

安定の入野自由さんに、悠木碧さんの演技はたまらないです。
ゆづるの「何て言ったの?」の後の含み笑いがすごい好きです。

京アニなので絵はすごくかわいいし、お気に入りの作品です。

投稿 : 2020/11/03
閲覧 : 150
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10

aonisai さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本当の聲とは

原作漫画、公式ファンブックを読んだうえでのレビューです
まずこの作品は漫画7巻62話を原作としておりそれを129分という非常に短い時間にまとめた挑戦的な作品です。129分という短い時間にまとめるためにストーリーの枝葉を切り落としています。例えば原作では主人公以外の人物がより深堀されています、特に西宮母、真柴については映画のみでは補足できないことが多いです。

さてこの映画では京アニならではの演出や繊細な音楽によって原作に色を付けているといえるでしょう、例えば作画に関していうとキャラクターの動きによって心情を表現していたりだとか空を工夫したりとか、音楽に関していえばピアノの中にマイクを突っ込んでノイズを抽出したりとまあこの場で語りつくせないほど細やかな作りがされています。
原作を書かれた大今先生も本当に緻密な絵で登場人物の微妙な心を描き切っています。原作を書かれた大今良時先生、心情描写に長けた山田監督、そして作品世界に寄り添うことができる牛尾憲輔さんという最高の役者がそろっていたのではないでしょうか。

さてストーリーについてですがこれは西宮硝子にどれほど寄り添えているか、西宮硝子をどれだけ理解できているか、理解しようとしているかによって非常に評価が変わると思っています。決定的なことは公式ファンブックに書いてあるので細かい言及は避けますが、ヒントとしては小学生の時の自分は加害者であったと思っているということです。それもずっと。
ある意味この作品は視聴者としてはマジョリティの健聴者と硝子のディスコミュニケーションが起きうるということで視聴者を巻き込んだテーマの演出を行っているといえます。
しかしながら私にそれがないと言い切れるかというと難しいところです。

「お前のこえ聞いてるつもりだったけど、本当につもりなだけだった」
これは原作最終盤にでてきた石田の台詞です。
'あなたは友達のこと、家族のことをわかったつもりではないですか?'
そう作品が呼び掛けているようでした。

このような普遍的なテーマを扱った作品は20年,30年たってもその時代の人に影響を与える力があります。多くの人にこの作品と原作を読んでほしいと願っています。

投稿 : 2020/10/20
閲覧 : 227
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11

ネタバレ

tt さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

合わなかったです

レビューが多いので視聴してみましたが合いませんでしたし、全く共感出来ませんでした。
昔いじめしてたけどそれが何か?ってちゃんと言える人間になるか、まだそこまで言える人間になってないなら、別にだまっとけばいいのでは?
この物語は何が言いたいのか全くわかりませんでした。

投稿 : 2020/10/05
閲覧 : 238
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5

ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いろいろと考えさせられる素晴らしい作品

いろいろと考えさせられる作品でした(映画のみ視聴)。基本的な構図としては、いじめ・いじめられの関係性と健常者・障がい者の関係性に恋愛が絡みあうことで、主人公(石田・西宮)が自分の気持ち・相手の気持ちをうまく理解できないすれ違いが描かれていきます。石田からすれば、自分が西宮に異性として惹かれているのか、過去の償いをしているに過ぎないのか、障がい者である西宮を可哀想に思っているがための感情・行動なのか、自分でもよくわからない部分があります。西宮からすれば、自分に近しく接してくれる石田の意図も十分にわからず、自分は迷惑をかけているだけではないか、という気持ちを持つことになってしまいます。そのお互いのもやもやが最終盤にかけて、解消していくことになりますね。

様々な感想があるかと思いますが、私の心に残ったのは、植野との観覧車シーンでした。
植野は、正直、かなり過激なキャラで、その行動の多くは擁護できませんが、実はこの観覧車シーンで彼女が言っていることって、要するに、私はあんたを可哀想で保護されるべき障害者とは(上から目線で)みない、あくまでも対等な相手だと思ってるから、だからあんたも甘えんな(西宮が格別甘えているとは思いませんが。)ってことだと思うんです。
対等だと思ってるから、彼女のことを平気で殴ったりできるわけです(障がい以前に、けが人殴っちゃだめですが)。
結局、西宮が自殺までしようとする動機の一つには、自分は周りに迷惑をかける劣等な人間だという考えがあるわけで、植野の言動は、かなり強引なやり方で、そこに変化を迫っていた、という意味で重要だと思います。(まぁ恋敵である以上、対等だと思わないと嫉妬もしづらい笑)

障がいを持っているからといって、可哀想な存在としてみるのではなく、LGBTのように、必要な配慮はしつつ、障がいが、多様性の一部と思われる社会になればよいなぁと思いました。

なお、主要部のストーリーはよかったのですが、おそらく映画の尺との関係で、いまいち微妙な点(西宮家のおばあちゃんのシーンの時間軸がよくわからなかった・川井の友達(彼氏?)って結局何のために出てきたのか)も残ったので、物語の評価は、4.5にしました。

投稿 : 2020/09/19
閲覧 : 258
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14

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

硝子が可愛いすぎる!

硝子が可愛い過ぎて、過去にイジメていたとか関係なしに好きになるでしょ。

ストーリーは面白かったです。
こういう青春ストーリーは好きです。

投稿 : 2020/09/06
閲覧 : 230
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6

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

いじめの話です。

いじめをネタにしたストーリーだから視聴はきつい。幼いころいじめた人に償いに行く。
京都アニメだから作画はきれい。

投稿 : 2020/09/06
閲覧 : 160
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

考えるきっかけになれば

レビューを書くのが難しい作品です。とりあえず感じたことを羅列します。

西宮さんが聾唖学校に行かずに普通の小学校に通わせたのは、普通の子と同じように通わせたいとの考えかもしれませんが、西宮さん本人がそれを望んだのでしょうか?
また、通わせることにしたとして、転校前にちゃんと学校側とどうすべきか話し合うべきだったのではと思います。
母親はなんとかなると思っていたのでしょうか。
担任が何もせず普通に自己紹介とか朗読とか普通にさせてるし、音楽教師も普通に歌わせようとしてるのはひどいなと思いました。

もちろん、いじめた石田たちはもちろん、悪口を言ったり笑って何もしなかった周りの奴らも悪い。

子供って無邪気で残酷だから、時には平気で人を傷つけたりする。
子供の時に受けた心の傷は容易には消えない。

西宮さんはそれでも友達になりたくて手話で話しかけ、ノートで会話しようとします。西宮さんいい子すぎる。

石田くんは西宮さんの補聴器を壊したことをクラスで糾弾され、それがきっかけでいじめられていきます。
そして母親が西宮さんの母親に補聴器の弁償金を渡しながら謝っている姿を見て自分の犯した罪を意識します。

例えば石田くんがいじめられなかったら、はたして石田くんは西宮さんに会いに行ったのでしょうか。
そのまま会いに行くことはなく、中学でも誰かをいじめていたかもしれません。
人間ってこういうきっかけがないと自分のしていること、相手の気持ちに気づかないものなのかもしれません。

石田くんは過去に自分のしたことを償おうとします。戸惑いつつもそれを受け入れる西宮さん。
しかし上野さんにお前のせいで石田くんと友達の関係が壊れてしまったと聞かされて、西宮さんは自殺しようとします。

自分がいなくなればと考えたんだろうけど、自分が死ぬことで傷つき、悲しむ人がこの世界には必ずいることを忘れちゃいけない。
この世に不必要な人なんていないと私は信じたい。

石田くんが西宮さんに「生きるのを手伝ってほしい」と話すシーンはじわっときました。
西宮さんは必要とされてるんだとちゃんと伝えられたから。

ラスト、石田くんの周りの人たちの顔についていたバツ印が剥がれます。
石田くん自身も閉じていた心を開いたということなんでしょうか?

この作品は見る人によって見方や感想が分かれると思います。
でも、この作品を見た人それぞれが障害やいじめについて考えるきっかけになればいいなと思います。

2019.9.23初投稿
2020.9. 1修正して再投稿

投稿 : 2020/09/01
閲覧 : 305
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25

ネタバレ

リュウト さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「君の名は」の波に埋もれた超名作

皆さん、学生時代や今、いじめはありますか?

このアニメを見るといじめは決して許されないことだと再確認させられます。

key作品っていうのがまたいいですよね。

投稿 : 2020/08/31
閲覧 : 257
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7

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白くはないが印象に強く残る【酷評】

このような問いかける作品が漫画・映画で評価されるのは良いことだと思う。

物語
面白かったか?
そう問われると面白くはないと私は思う。
何故面白く無かったか、物語を完結させる為にだと思われるがシーンの切り替わりが上手くなく、ブツ切りのストーリーが繋がったようだったからだ。

感動したか?
私はこの作品を紹介するうえで、この言葉を使うことに疑問を持っている。
物語半ばのキャラクターたちの心情には非常に共感できるものがあったし、自然と涙が出てしまう部分もあったが、興奮したこと、面白かったこと、なんにでも使える言葉を使うには、あまりにもテーマが深すぎた。
この作品は一人のろう者とクラスに馴染めない一人の生徒と周囲の人々のろう者や生徒に対する感情・行動がリアルで、視聴者自身にあなたならどう行動するか?という道徳的な内容になっている。
観終えた後、非常に多くのことを考えさせられた。
ろう者の立場だったら、いじめる側の立場だったら、お母さんの立場だったら、どう思い行動するだろうか。一定の理解をし友情を築くことの難しさとか、沢山。
そういう意味で深く感銘を受けたし、観る機会があって良かったなと思った。

しかしながら、{netabare}最後だけは納得がいかない。なんで数か月で外傷が殆ど治癒してるんだ。事故直後のいかにも重篤な演出は何だったんだ。{/netabare}

あと、{netabare}途中から西宮の補聴器が片耳だけになったのはなんで?
医者とお話してショックを受けていたシーンがあったけれど、先天性の人が後天的にさらに悪くなることもありえるのかな?
描いてほしかった。{/netabare}

声優
声のイメージは、小学生時代の石田将也の声が違和感あったので低め。
西宮硝子の独特な声の演技をやっていた早見沙織さんはすごいなと思った。

キャラ
基本的にみんな無責任だし、自分のことしか考えてない、仲良くしていても完全に信用しきっている訳ではないところがリアルだと思う。
凄いなと思うのは、{netabare}パクられた自転車を探しに行った永束くんと、ダイレクトに西宮さんを非難した植野さん。行動力が凄いなと思った。
一番ゲスいなと思ったのは、西宮母でも眼鏡委員長でもなく真柴くん。表情を変えず正論をふりかざって相手を殺していく鬼。
映画では描かれていなかったが、Wikipediaをみたら想像以上にねちっこいことがかかれており旋律した。一番教師にしちゃいけないタイプだと思う。

教師と言えば、小学校の担任の教師もひどいと思ったな。
小学校であれだけやられてれば2か月といわず気づくよね、将也のつるし上げ方もやりすぎだと思うし、その後のフォローも全然行われていない。
この作品最大の戦犯だと思う。{/netabare}

作画
キャラクターの芝居が細かい。実写的だった。

音楽
主題歌に違和感あり。
なんでaiko?洋楽ロック?
劇中歌はとても良かった。

納得がいかないところも多いし、楽しい映画ではないので、人にお勧めするものじゃないと思うけれど、観た人の心の中には強く残る映画である。
また何年か立った時に観たいなと思った。

投稿 : 2020/08/16
閲覧 : 419
サンキュー:

37

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

読者や視聴者を信じる心がもたらした作品

この物語の原作は、2015年に『このマンガがすごい!』オトコ編で第1位、『マンガ大賞2015』で第3位を獲得しました。
しかし、この作品が誕生してから日の目を見るまでの経緯は、私たちの想像を超えた険しい道のりでした。


原作者の大今良時さんは、この作品で2008年に週刊少年マガジン新人漫画賞に入選されました。
通常、入選作は副賞として雑誌に掲載されます。
でも、この作品を掲載すると聴覚障害者に対するいじめが増加する可能性があるとの意見があり、雑誌への掲載は中止されたのです。

素晴らしい作品だから入選したはずなのに、問題が発生した際に責任を取れないとのことで、以降この作品は、お蔵入りになったのです。



2年経ち、2010年に月間少年マガジンの担当の方が、「やはりあの作品は素晴らしいので掲載したい」と社内で申請されました。
でも一度掲載しないと決定した意見を覆すためには、大変な努力が必要です。
講談社の法務部や弁護士の意見を聞き、さらに全日本ろうあ連盟とも協議を重ね、2011年にようやく掲載が認められました。

このとき、ろうあ連盟の方からは「何も変えずそのまま載せてください」との意見をいただいたそうです。


雑誌に掲載したところ、この作品は、当時人気作だった『進撃の巨人』の連載作を抑えて1位を獲得しました。
そして、出版社のお偉い方々が恐れた、聴覚障害者に対するいじめは発生しませんでした。
それどころか、この作品で聴覚障害者に対する理解が深まったとの意見が多く寄せられました。

読者の子供たちは、お偉い方々の予想と違い、優しい心の持ち主だったのです。


そして、全日本ろうあ連盟監修のもと、2015年には道徳教材化された30分の実写DVDも作成されたのです。


この原作や映画は、読者や視聴者を信じる心がもたらした作品だとも言えます。

この映画をご覧になられた貴方は、どう感じられたでしょうか?
きっと聴覚障害の方々に対する理解を深めていただいたと思います。

投稿 : 2020/08/14
閲覧 : 426
サンキュー:

58

ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

色々と考えさせられる、多くの人に観てほしい作品

(2020年追記)

~初見コメント~
京アニということで元から劇場に観に行こうと決めていた作品。
早めに行ったせいか、「本編の35mmフィルムから4コマを切り出したカットフィルム」(公式HPより抜粋)なるものを貰えました。
ちなみに初見の際は原作は読んでいません。

さて、「君の名は。」を観てしまった後ではどうしても比較したくなってしまいますが。。
背景描写はやはり新海作品に及ばないものの、人物描写はさすがの感がありますね。
また登場する女性キャラがどのコもかわいくて、シリアスで重い題材を扱っていながらも、アニメならではのエンターテイメント性も押さえているところはさすが。

男性主人公へのじれったさを感じるのは、まあ物語だから仕方ないとして、
なんか手話というものができるようになりたい、できなければ恥ずかしい、みたいな気持ちにさせられたりw
でももし自分が主人公と同年代の時に、女性主人公のような同級生がいたら果たして優しくできただろうか。。いや今だとしてもどれほど、よりそうことができるだろうか。。
もし女性主人公がかわいくなかったらどうなんだろう。。
などなど、色々と考えさせられることが多かったですw
#泣けるか、という点では(個人的には)「AIR」等のkeyシリーズ程ではないかも知れませんが。。

SF的な壮大なスケール感はさすがにないかもしれないけど、
もっと評判になって多くの人に観てもらいたいと思いました。

~2020年追記~
初見の後、急きょ山田監督が地元映画館での上映挨拶に来る事になり、2度目の映画館視聴をしました。
山田監督は結構間近で見れましたが、けいおんライブDVDで見るより、ちっちゃくて可愛かったw
放火事件以降、姿を拝見していないですが、他の社員さん同様、心含めて健康でおられる事を祈っております。。

この作品に対し、たしか海外の記者かなんかから、感動ポルノでは?という指摘がありました。色んな指摘が出ることは、健全な社会だと思うのですが、これでもかの感動を求める事も、多様性のひとつではないかと。それこそ、表現の自由では。。

原作漫画も読み、その後、再視聴もしました。
読者をただ泣かせようという意図は感じられないことは、断言させていただきます。

映画では時間が短すぎるので、TVアニメ化が最善だったかも知れません。ただ、視聴者のニーズを掴みサービスを提供する生業である以上、その判断を云々言うよりも作品が世間に認知されたことこそを、喜びたいと思います。

~{netabare}
自分の中では、その後の主人公とヒロインの幸せそうな家庭が目に浮かびます。
{/netabare}~

京アニと原作者さんには、感謝しかありません。
今度とも、存分に感動を表現して頂ける事を心から願ってやみません。

投稿 : 2020/08/12
閲覧 : 319
サンキュー:

34

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

水のうちそと。

わたしの音は世界になくても

聲はあなたとの世界を創りました。


わたしはいつでも水の中にいて

あなたもいつしか水の中にいました。


聲の形は、それぞれだけれど

超える形は、ともどもでした、ね。



~  ~  ~  ~  ~



わたしの聲の形は、あなたとは違っているのかもしれません。

でも、あなたの心の形と、思うほどには違ってはいないのです。

ですから、わたしは、


{netabare} 補正よりも、" 補整 " が 好き です。


矯正よりも、" 共生 " が 好き なのです。

{/netabare}


もっと、触れあえる。

きっと、通じあえる。

ずっと、見つめあえる。

ふかく、理解しあえる。


そんな種を蒔ける嬉しさを、あなたとのこれからに感じています。



心の形は、ひとつの芽吹きになり得ると 信じています。

聲の形は、たくさんの花を咲かせ、実を生らし得ると 願っています。



~  ~  ~  ~  ~



"わたしの世界で" なら、「またネ」も「月」も「好き」も、たった2本の指で話せます。

けれど、

"耳に触ってくれた" あなたに、どうしても "口で伝えたかった" のです。



初めての「恋」は、"あなたの世界で" 伝えたかったのです。



~  ~  ~  ~  ~



水のなかに飛び込んで来てくれて、ありがとう。


わたしのところに、思い切って尋ねてくれて。

わたしのこころへ、何度も手を伸ばしてくれて。

わたしのことばと、正面から向き合ってくれて。



わたしのすべてを、絶望から引き揚げてくれて。



本当に、うれしい。


( "うれしい" は、両手を開いて、掌を自分の胸の正面に向けて、交互に上下させます。胸の内側が、両手いっぱいに震えるほどに騒めいているという心情を動作に置き換えたものです。表情は、泣いてても笑ってても、ちゃんと伝わります。)



~  ~  ~  ~  ~



どうか、耳を澄ませて、感じてほしい。



水のうちそとは、


ふたりにとっての、心の汀(みぎわ)なのです。

投稿 : 2020/08/12
閲覧 : 447
サンキュー:

32

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

魂のかたち

いい話と思います

※言葉尻捉えて噛みつかれても争いませんので悪しからず

障害を扱うアニメ作品が昨今増えたなぁと思います
小中学生の教材としてもいいのかとは思います

興味のない人の顔の描写もよかったかと

この作品とは関係なく、折れやすい骨を持つ天才ピアニストのドキュメンタリーで『君たちと僕、どっちが障害者?』というような言葉があって、それを思い出しました

大事なのは標準(と一般的に思われる)装備?
それとも人を想う気持ち、何かを目指す心というような魂のかたち?

考えさせられる作品かと思いました

投稿 : 2020/08/04
閲覧 : 254
サンキュー:

9

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聲の形のストーリー・あらすじ

聲の形」は、聴覚の障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女へのいじめに加担していた過去を持つ少年・石田将也の物語で、2人の衝突や再会を通して、孤独や絶望、愛などが描かれている。(アニメ映画『聲の形』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2016年9月17日
制作会社
京都アニメーション
主題歌
aiko『恋をしたのは』

声優・キャラクター

入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有希、石川由依、潘めぐみ、豊永利行、松岡茉優

スタッフ

原作:大今良時(講談社コミックス刊)、 監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:西屋太志

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