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「聲の形(アニメ映画)」

総合得点
88.4
感想・評価
1522
棚に入れた
7499
ランキング
116
★★★★★ 4.1 (1522)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
3.9
キャラ
4.1

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聲の形の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

やと さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

しょうこちゃんかわいすぎぃぃぃぃ♥️

君の名はと時期が被らなければ聲の形が有名になってた!しょうこちゃんがかわいすぎてやばいアニメ!内容もしっかり出来ていて設定もバッチリ!問題は最後ちょと泣けなかったかな!

投稿 : 2017/06/03
閲覧 : 176
サンキュー:

3

ネタバレ

datteba さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まあ、それがあんたか

碧いうさぎ~ずっと待ってる~
って流れるかと思ってハラハラしてました。
{netabare}結果流れませんでした。{/netabare}

投稿 : 2017/06/02
閲覧 : 149
サンキュー:

3

ネタバレ

りっとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

名作

同時期くらいに上映してたって理由だけで君の名はと比較しまくるんでご了承ください。

自分の君の名はのレビューを見て貰えばわかると思いますが、私は君の名はのストーリーをほとんど評価していません。況してや、聲の形を見た後だと尚更評価する気が無くなりました。聲の形を見ている間は、何とも不思議な気持ちでいました。現実的な世界観、いつまでも不安定な日常や人間関係、そういうストーリーに引き込まれて、自分も様々な立場からその場にいるように感情が動いていました。
君の名はは作画や音楽で引き込んでいる感じはあったんですが、最初からハッピーエンドに向かうためのお誂え向けのストーリーのせいでいまいちのめりこめませんでした。夢があるといえばそれまでなんでしょうが。

そう考えると、君の名はのビジュアルは本当に勿体無いと思います。流星群のシーンでの作画や、RADWIMPSが恋愛もののストーリーにあっていたのでビジュアルも評価されているので、あの作品あってのビジュアルだったのかもしれませんが、もし君の名はのクオリティのビジュアルと聲の形のストーリーが組み合わさったら、それこそ最強の作品だったでしょうね。

ここからは比較ではなく真面目にレビューしたいと思います。ヒロインの西宮硝子は耳が聞こえない。聴覚がないという方はたくさんいると思います。でも、主人公の石田将也が少年時代硝子に負わせた傷を、大きくなって、支え合うことで癒すという他にないストーリーは、言い表せない深みがありました。さらにそのストーリーを通して、健常者と障害者の差別が残る日本の社会に一石を投じていたのではないかと思います。それだけ壮大な作品でした。

何回も言ったように、本当に文句なしのストーリー、構成でした。一度は見るべきです。

投稿 : 2017/05/30
閲覧 : 150
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

耳の聞こえない人の声とは

漫画と比べると漫画の方が好きだ。表情とか心理描写は漫画の方が優れていると感じた。

映画で良かった点は何か。音があること。ショウコの声はアニメでないとわからない。

耳が聞こえないと自分の声が聞こえないから調整ができない。抑揚が外れた、滑舌が悪い声になる。

小学生だったら、面白がって色々いたずらをするだろう。気持ち悪さというのは確かに感じる。

一番良かったシーンはショウコの身代りとなり、意識不明になった石田を見てウエノのがショウコに激昂するシーン。

ショウコの母がウエノを止めるためにウエノと平手の打ち合いになる。そこを止めたのは石田の母だった。

それに対してショウコは石田の母の足にすがりついて謝る。ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい。調子の外れた声で切実に訴える声に涙が出た。

自分への罪悪感と、石田への謝罪。そして石田を取り巻く人たちへの謝罪。この展開は漫画にはない。しかもアニメでしか表現できないショウコの声だった。

二回目を観たので追記します。

小学校の担任が何とも言えない嫌な感じを出している。ショウコいじめの犯人探しの発言は先生として、大人として良くないと感じた。まあ、何となくリアルだなと納得してしまったが。

ショウコの母親に謝りに行ったショウヤのお母さん。母親同士で話た後にショウヤに話かける場面で、耳から血が出ていることに気付いた。この後の展開の伏線になっているのに初見では気づかなかった。170万を貯めて返すだけの動機は、このシーンであると納得した。

ショウコが病院で何か言われ、部屋で落ち込んでいる場面。右耳を何度も抑えたり、離したりをしている。このシーン以降、ショウコの補聴器は片方となる。

二回目を見て、これは片方の聴力が完全に無くなり、補聴器をつけても意味の無い状況になったことを理解した。気づくべきだったが、初見ではスルーしてしまっていた。

ショウコのおばあちゃんの葬式の場面で、音に雑音が入っていて、音響の不具合かと初回は思っていたが違うことがわかった。

おばあちゃんの死でユズルの、そしてショウコの心が壊れそうなことを音で表現しようとしているのかもしれない。

あるいは、補聴器を付けたショウコの耳には補聴器の機械的な雑音が混じった音が聞こえるのかなと思った。

ショウコとショウヤが花火を見ている場面で、花火の音でコップのお茶に波紋ができている。音を波で表していて良い。つまり、花火の音は耳の聞こえないショウコでも、カラダ全体にくる振動で伝わっているということだ。

ショウコの自殺はなぜ花火の日だったのか?ショウコは何度も自殺を考えている。ユズルはそれをさせまいとして、動物の死骸の写真を見せて気持ち悪がらせていた。

ショウコの中に自分が他人を不幸にした出来事や人数を数えていて、それが石田の仲間たちを離散させる出来事で、限界を突破した。耐えきれなくなったのでは。

石田がみんなを吹っ飛ばした後に、石田が見たショウコは何とも言えない表情をしていた。これがトリガーだと思う。改めて思うと、ショウヤと同じことやってるなショウコは。

ウエノについて。好きなキャラクターなのだが、聲の形という物語では良い面でも悪い面でもストーリーの起点となっている。

小学校の時に、補聴器を始めてショウコから取り上げたのはウエノである。それに食いついたショウヤはエスカレートし、仲間からの離反といじめの道を辿る。これが無ければ、ショウヤはいじめが公にはならず、いじめられることもなかったかもしれない。

ショウヤへ急接近するウエノを見てショウコはどう思ったか。これが起点となって 月 の告白となる。ウエノがいなければ、ずっとうやむやだったかもしれない。

ウエノに関して言うと、好きなものに対しての対応が不器用すぎて報われない。見た目も良くて、頭も良くて、統率力もあるのに石田への想いは報われない。

逆に嫌いなものに対しては、意志を明確に示し、時には容赦なく引っ叩く。泣き寝入りなんかしない。物語を引っ掻き回すことで良くも悪くも物語は進んで行く。

逆にカワイは好きになれない。石田が言った オマエは自分が可愛いだけなんだよ というセリフはその通りだと思った。

カワイというキャラクターは計算であれをやっていると思っていたが、計算ではなく、素でああいうことをしてしまうキャラだと、声優さんのコメントで知って愕然とした。

引っ掻き回しているけど、計算できてるのはウエノだけで、石田の全体を把握しているのもウエノだけだ。頭の良い奴がもう一人いれば状況は変わっただろうに。

最後に石田の貼り付けたバッテンが剥がれていく。何となくエヴァのTV最終回を二回目では思い出した。おめでとう。という感じ。

ショウヤのお母さんについて。出来た母親だなと思う。ショウヤの自殺未遂も見抜いて、ショウコのショウヤへの行いも許して。この人がいるから、物語が安定してまとまっていると感じる。


3回目を観て追記

石田の抱える問題は他者を信頼してコミュニケーションを取ることが出来ないことだ。

石田はいじめたショウコとの関係が回復すれば、解決すると考えていた。しかし、ショウコはいじめのことで石田を恨んだりは小学生の頃からしていない。

だからこれを解決しても石田の問題は解決されない。

ではなぜ最後、石田の他者へのバッテンは剥がれたのか。

石田が他者を信頼すると決意したからだ。そのきっかけはショウコの飛び降り自殺を止めようとした時だ。

彼は自分のトラウマである他者を信頼を決意することと引き換えに、ショウコの命を助けることを願う。人生最大の度胸試しをする。

この出来事を通して、ショウヤは他者を信頼できず、自分の存在を自分自身で認められない苦しみは、死ぬほどの出来事ではないという考えに至った。それより好きな人が苦しんで、死を選んでしまうことの方が辛い。

ショウコの存在認識によって石田の抱えていた問題は相対的にどうでも良くなった。だから石田は生きるのを手伝って欲しいとショウコに告げる。

問題を遡ってみる。石田が問題を解決するためには、ショウコの自殺を止めなければならない。

ショウコの自殺は、石田の友人関係が吹っ飛ぶことで発動した。また、小学生のときは婆ちゃんという家族の中でのセーフティネットがいたが、二回目はいないから自殺は決行された。

石田の友人関係を吹っ飛ばすために、過去を知らない真柴がいじめを知ろうとし、川井が暴露。その上で植野の介入が必要。

植野を介入させるためには、川井の中継が必要。川井と関わるためには、佐原探しをする必要がある。

佐原探しはショウコとコイの餌やりをするようになる必要がある。コイの餌やりをするようになったのはナガツカがショウコを守るユズルを退けたからだ。

ナガツカがユズルを退けたのは、ショウヤの友人だからだ。ナガツカとショウヤが友人になるためにはチャリカツアゲを助ける必要がある。

遡ってみると。ショウコと会おうという行動を取っている。ナガツカのチャリカツアゲを助けた。この二つのショウヤの行動が問題解決の糸口になっている。

婆ちゃんがかけたユズルを心配する言葉について。
婆ちゃんはユズルがショウコの問題に関して肝心なところで無力であることを知っていた。

それは、ショウヤ入院後の植野の暴走と、母の暴走を止められなかったことが証明している。

だからそれを理解したユズルは苦しむと思って、ああいうやんわりとした忠告をしたのだと思う。

疑問が一つ。ショウコの夢の中でショウヤはバイバイと言い。それをきっかけにコイのいる橋へと向かう。なぜショウヤのいる病院に行かないのか。

それはショウヤの死を恐れて飛び出したからではないからだ。

ショウヤがもし目を覚ましても、ショウヤの関心の中に自分がもはや入らないことを想像し、恐れ、ショウヤが無くてはならない存在になっており、耐えきれなくて飛び出したのではないか。

だから、毎週火曜日にショウヤと会話したコイの橋に走って行った。

ショウヤの人間関係を復旧しようとショウコは奔走し、苦手な植野とも向き合うことに成功する。そこでショウコは気づく。自分が抱えていた問題が解決されたことに。

彼女の問題は、他者とのコミュニケーションを恐れ、それを行うことができないことだ。だから、意味のわからない笑顔で、ごめんなさいを繰り返していた。小学生のときはそれを打破しよう筆談ノートを試みるが失敗。でもそれが彼女の命をかけた挑戦だったから、池の中に入ってしまっても必ず取りに行く。

夢の中のショウヤは、なぜか最後に小学生の姿に戻りバイバイと言う。小学生のショウヤはショウコと積極的に関わり、自分の本音を引き出した存在だ。

ショウコは自分が他者とのコミュニケーションが取れていないから、小学生のショウヤはかまってくるのだと考えていたのではないか。

だから、彼女の問題が解決した今、ショウヤはショウコに関わる理由がなくなったと思った。火曜日のコイのエサやりの時間は二度と来ないと怖くなった。

でも、ショウコの中でショウヤは無くてはならない存在になっていた。こういうことではないか。

コメンタリーを観て

婆ちゃんの葬儀のとき、ショウコが小指で手話していることに気がついた。蝶々を指してるのかなと思っら、おばあちゃんという意味の手話だった。

ユズル役の碧さんが、キャラクターたちの言動を国家の外交戦略で例えていて面白いなと感じた。個人を一つの国家と見立てて、他人との関わり方を外交交渉と見ると規模が違うだけで本質的な問題をこの作品は扱っていると感じた。

投稿 : 2017/05/26
閲覧 : 262
ネタバレ

千石 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

たくさんの事をこの映画で再度学ぶことができました。

見終わった後、すぐにでも誰かにこの気持ちを伝えたいような気分に

なりました。大切な物はすぐ近くにある事そして、友情の脆さ、命の尊さ。

1時間ちょっとの映画ですが、内容がギュッと濃縮されていて本当に素晴らしかったです。

投稿 : 2017/05/23
閲覧 : 237
サンキュー:

3

ネタバレ

熊胆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

導入がいじめだったから凄く重いでお涙覚悟と思いきや見続けるうちに
「伝えることの難しさ」をメインテーマとした作品なんだと理解した。

いじめも伝えることが簡単であったなら無くせるんだろうにね。

投稿 : 2017/05/21
閲覧 : 155
サンキュー:

3

ネタバレ

zu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ぜんぶ見る・・・ぜんぶ聞く・・・

原作:連載コミック全7巻既読
2011年、2013年の読み切り版は公式ファンブックにて既読

以前はよく漫画も読んでいたんですが、最近は漫画とアニメの作画にギャップがありすぎたりして、あまり読まなくなっていて、この作品を知ったのもあにともさんのレビューで知り、良さそうな作品だなって思いコミック全巻一気に読んでしまいました。

それから映画を観たんですが、漫画との違和感がほとんどなかったです。

映画の脚本は、連載コミックの内容を原作の雰囲気と伝えたいことを失わない様にしつつ、映画用に改編されたシーンを入れながら、うまくまとめて作られていたし、感情表現は映像と音声で、人と人がお互いに気持ちを伝える事の難しさ(この作品のテーマとしてのコミニケーション)がうまく表現できていたと思います。

普通の仕草なんだけど、硝子が将也に好きって言ったけど、伝わらなかった時にベッドの上でうつ伏せで、足パタパタとか・・・なんか可愛かったw

それと原作には無かった、将也が昏睡状態になった時に将也の母親の足元にすがり、ごめんなさい、ごめんなさいって泣き叫ぶシーンの早見沙織さんの演技がすごかったなぁ!

ちょっと気になったのが、将也のTシャツのタグと制服のシャツの裾の片側だけがはみ出しているのかな?って思ったんだけど、これは「自分の事すら知ろうとせずに、理解ががおよんでいない」事の表れっていう設定なんだそうです!!

キャッチコピーの『君に生きるのを、手伝ってほしい』←これ反則だよ!!

原作を知っている方と知らない方で、感想は違うと思いますが、視聴した人すべてが、何かしら考えさせられるいい作品だと思いました。

入場者特典の大今良時先生による描き下ろし漫画掲載!映画「聲の形」 Special bookも硝子の母親が硝子に対して、なぜ厳しくしているのかが、書かれているのも良かった。

10月1日から、大ヒット記念「本編35ミリフィルム4コマカット」を来場者特典で、もらえるのを知って1日に2回観て、8コマゲットしましたw

同じ作品を劇場に3回観に行ったのは初めてだなぁww
3回観ても、毎回違う想いと視聴時間が短く感じる位に惹きつけられるんだよなぁ!!

このひと月の間に「聲の形」「君の名は。」と立て続けにいい作品が観られて良かったなぁ(^^♪



最後に
なぜ硝子が自殺しようとしたのか?

{netabare} 聲の形公式ファンブックで原作者の「大今良時さん」は、硝子は自分のせいで壊したものを、ずっとカウントしています。
・自分のせいで親が離婚した。
・自分のせいで妹がいじめられた。
・自分のせいでクラスの雰囲気が悪くなった。
・自分のせいで佐原さんも学校に来なくなった。
ぼんやりと「死にたい」と考えながら、そのカウントを積み重ねていたんです。筆談ノートを失ってすべてを諦めることで、それが消えたのではなく、ずっと胸の内にしまい込んでいただけで「いつかは死ぬんだろうな」思い続けていました。

そうして将也と再会するわけですが、やっぱり彼と友達の関係を自分が壊してしまい、カウントと死への想いが甦り、橋の上で「やっぱり死のう」と決断してしまったと・・・と語っています。

つまり、硝子の中では「死」を意識していて、「自分がいると周りが不幸になる」と再認識してしまい、自殺の準備をしながら花火大会の日に実行をしようとしていたんですね。だから将也との別れの挨拶が「またね」ではなく「ありがとう」になっていたとは・・・なんとも悲しすぎるな!!{/netabare}

投稿 : 2017/05/18
閲覧 : 418
サンキュー:

81

ネタバレ

Miyu_miyu さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「生とは何か、死とは何か」と考えさせられる作品

心にしみわたる、とてもいい作品だと思いました。

コメントを書いている今でも、感動で胸がいっぱいでどう言ったら、読んでいただいている皆さんに伝わるか、言葉が上手く見つかりません・・・。
{netabare}
世界には生まれもって体に問題を抱えている人たちが沢山います。
「聲の形」のヒロインは耳が聞こえません。「他のみんな」とは違う。「普通」じゃない。そのせいでヒロインはいじめにあってしまいます。聞こえない事をいい事に悪口を行ったり、馬鹿にしたり、それを見てみぬふりをしているクラスメートたち。(小学生の時)
それでも友達を作ろうとしているヒロインは強いなと思いました。
しかしいじめはひどくなる一方で、そのいじめは主人公を中心として行われていた。そのうちヒロインの親がいじめのことで学校に訴えます。それをクラスのホームルームで先生が話すと、主人公が主にいじめてたことを、一緒にいじめていた子達が手のひらを返すように、先生にくちる。それからは主人公がいじめの対象にかわります。そのうちヒロインも転校して、主人公は自分がしたことの罪の重さがやっと理解し始めます。
年月が過ぎて高校生になった主人公はクラスでは孤立した存在になっていました。自殺もしようと思ったようです。ずっとヒロインに謝ろうと思っていて、手話も覚えてヒロインに会いに行きます。
ヒロインは主人公のこと覚えていて、初めはびっくりした様子でしたが、主人公が友達になれないかと聞いて(手話で)嬉しいと答えます。もとからヒロインは主人公のことを憎んでいたりはしていなかったそうですね。(ヒロイン強い・・・)
それから、少しずつ主人公の世界が変わって行きます。クラスで友達ができたり、一緒に遊園地に出かけて楽しく遊んだり。生きている感じがする。ヒロインにも段々主人公への恋心が芽生えていきます。
しかし、小学校時代の同級生に再会することによってまた関係がこじれていきます。
「ヒロインが転校してこなければ、いなければよかったんだ」
そのことが原因でヒロインは自分がいるから皆不幸になるのではないかと思うようになってしまいます。前にもそのような事があったせいか、ヒロインは自殺しようとします。それを主人公は止めに入りますが、代わりに大怪我をおいます。(結果入院)
幸い死なずにすみ、死のうとしたヒロインに自分も前は同じだったと告げます。しかし、ヒロインにまたで会えて友達もできたことで、生きることに希望をもてたと。死ではなく、生きることを選んだ。その手助けをヒロインにもして欲しい。{/netabare}

原作も読ませていただいて、アニメの完成度が実に高いと改めて思いました。さすが「京アニ」だなと!!作画もとても美しく、自然の再現がよかったと思います。
声優の早見沙織さんの演技もすばらしかったです。特に最後のシーンが泣けました。やっぱり、声優の方々は神だなと思いました。
「生きるってどういうこと?死ぬってどういうこと?」日常ではあまり考えないことですが、アニメを通して少し、自分の今の生き方を考えさせられました。
自分にとっての当たり前:周りが見えること、周りの音が聴けること、風や太陽のあたたかさを感じられること、地面を踏んであるけること、心配してくれる家族や友人が近くにいること、その人達と笑いあえたり悩みを相談できること。
いたって普通なこと、「当たり前なこと」。
でも、それが当たり前じゃない人達だってきっと世界のどこかに沢山いる。目が見えない人、耳が聞こえない人、足が不自由で歩けない人、脳に障害があって伝えたくても上手く言葉にしてしゃべれない人・・・。
小学生のころ、ある実験をクラスでしました。目隠しをして、耳をふさいで教室のなかを歩くことです。できれば誰にもぶつからずまっすぐ進めばいいと、先生に言われました。やる前は簡単なことだと思いましたが、いざやってみると、とても怖くなりました。目が見えないと不安になって、自分が今どこに向かっているのかまったく解らずに歩いていきました。耳栓もしていたので周りの音を頼りに進むこともできませんでした。結果、隣の子とぶつかったり、壁に頭をぶつけたりしてさんざんだったことを覚えています。目隠しと耳栓をとったあとなぜか胸がホッとしたことが印象に残っています。そのときの先生はこう言いました:「目が見えないのは怖かったでしょ。耳が聞こえないと不便でしょ。皆は当たり前のように見たり、聞いたり、しゃべったりするけど、それができない人もいるんです。この世に当たり前と呼べる物はないと先生は思います。」
この言葉を今回のアニメを見て思い出しました。小学生の私にはちょっと難しいなと思いましたが、今になってやっと先生の言ったことが理解できたと思います。
こういう作品があるからアニメを見るのはやめられない、と改めて思いました。皆さんも是非見てください!!!

投稿 : 2017/05/18
閲覧 : 189
サンキュー:

10

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

話題になったから見た

話としては良かった・・なんか 心が暖かくなった
ただ ラストは どーなんでしょうね なんか 期待してたのとは違ったかなぁ

投稿 : 2017/05/18
閲覧 : 211
サンキュー:

4

ネタバレ

ゆき さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何度見ても泣けるし結絃に癒される作品

映画を見てから原作を読んだのですが、何度も劇場に足を運んでいました。
転校生の西宮が耳が聴こえないことを面白がっていじめる石田、悪ノリするクラスメイト、見て見ぬふりをする先生。
根本的な話ではきっとほとんどの人には身に覚えのあるような論点だと思いました。
いじめていたことが原因でいじめられ、人と関わることが怖くなった石田の心理的な描写や、自分よりも姉が大切な結絃の気持ち、またみんなと笑いたい一心の植野など、西宮以外のキャラクターの描写も丁寧に描かれていました。
原作とは少し違った内容でしたが、劇場版では劇場版なりに上手く作られている印象です。
そして何より、結絃が可愛い……。あんな妹めちゃくちゃ欲しいです。悠木碧さんありがとうございますという思いが始めから止まりませんでした……。

声優陣がとても豪華なのも魅力的です。
個人的に悠木碧さんの声と入野自由さんの演技が好きなので大大大満足でした!

道徳的な話と身構えなくても見始めたらきっと最後まで見ています。
主人公たち学生だけでなく母親視点もあり、人としての色んな感情に触れることができます。
見てない人にはぜひすすめたい作品です。

投稿 : 2017/05/14
閲覧 : 274
サンキュー:

8

ネタバレ

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

好み分かれそう。 70点

面白い・つまらないという作品ではなかったです。
扱っている内容はイジメや障害、自殺未遂など重い展開になるので、鬱アニメになるかと思います。

人の感情がいつ爆発するのか、好意と敵意など、現実にあり得るラインを物語は進んでいきます。

わたしの感想としては感動ではなかったことと、各キャラの性格や考え方が違うので、感情移入があまりできない部分が気になりました。

小、中学校の道徳の授業向けかな。

投稿 : 2017/03/02
閲覧 : 253
サンキュー:

5

ネタバレ

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても重いテーマでありながら、エンタテインメントな名作

原作漫画。
原作最終巻だけ購入して既読。(アニメ見た後)

聴覚障害者といじめをテーマとした京都アニメーションが作成したアニメーション。
小学6年生から一気に高校生に飛ぶ展開。
内容は非常に重い作品ながら、軽くユーモラスに流れている演出。
しかし、度々、主人公が取り返しのつかない罪を背負いながら、
過ごす日常が苦しい。
その背景の美しさ、田舎道を疾走する風景、川の流れ、電車の中、花火の艶やかさ。
どれも京都アニメーションの得意としているカテゴリーの中で上品に料理されてます。
その中でもクライマックスでもある花火はヒッチコックの泥棒成金の映画のような艶やかさです。
ある意味救われる内容なので、後味はそれほど悪くはないです。

同じ時期に上映された「君の名は。」がとても人気ですが、
個人的にはこちらの作品がとても好き。
アニメ映画には珍しく二度も映画館に足を運んでしまいました。

とても重いテーマですが、万人にお薦めしたい作品です。

投稿 : 2017/02/14
閲覧 : 215
サンキュー:

13

ネタバレ

しむごん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観たい

大作の影でくすぶってる気がしてならないので

申し訳ありません、この作品は未だ鑑賞してないのです。

してないのに、何故レビューなのかと。

例外的ロングランを果たしている大作の影に埋もれ、あと二か月程でDVD販売も控えているとのことで、ならば作品を観ていなくても、原作を何度も読み返している自分ならば、知らない人に少しでも選択の余地の一つとして情報を提供できるのではないかと思った次第です。

まぁ、原作も映画も観てレビューしている方には全く及ばないし、アニメとしての評価が出来ない以上、何の参考にもならないと言われればそれまでなのですが…。強行でレビューします笑

※ネタバレは含みます。すいません、絶対ネタバレしないっていう方向性でレビューを書いていたのに。。でも書いちゃいます。自己満足です。

未だ鑑賞してなくて、DVD待つのも…だけど映画館はちょっと億劫という方、是非原作をご覧ください!漫画ですよ!




プロローグ…

とある小学校の6年生、どこにでもいる悪ガキ三人組の中に、毎日毎日自らの欲求を満たす為だけに遊ぶ少年がこの物語の主人公・石田将也。どこか満たされない欲求は、時に他の二人にも少し重く感じる所も。

そんな折、転校生の女の子が入学してくる。名前は西宮硝子。もう一人の主人公。この少女は、先天性の難聴。聞く事も、しゃべる事も難しい。しかし塞ぎこんだり、自分を殺そうとはせず、クラスへの最初の自己紹介から自らの弱点を晒し、その理解を求める、とても強い女の子。

将也は、自らの欲求を満たすその対象を、聾唖である梢子に向けました。最初は小さなからかいから、しかし段々それはエスカレートしていく。それでも梢子は、自らを理解してもらう事を諦めず、ただ仲良くなりたいという思いを持ち続けるのだけど、度を超えた将也のいじめは子どものいじめの範疇を超えてしまい問題となり、将也は美容院を営む母親に大きな負担をかけてしまう事に。

結果として梢子は小学校を転校。将也は、自ら行っていたいじめに、文句どころか少し楽しんでいる節を見せていた仲の良い友達の二人やクラスメイトから、今度は自分自身がいじめを受け、相手にされなくなり孤立してしまう…。


…駄文で申し訳ありません。小学校編の大まかなお話。もちろんストーリーとしては序盤の序盤で、人によっては小学校の話が胸糞悪くて観るのを止めたなんて人もいるかも。

しかし成長し、将也と梢子、親はもちろんとりまく人々の想いの交錯がこの作品の本質。いじめと障害はテーマであって、作品の半分の要素も満たしてないんじゃないかと僕は思ってます。


それでも、いじめというとてもシビアで、常に時代に寄り添う形で存在する問題に、聾唖という障害を持って切り込んだ形。


いろんな意見はあるでしょう。賛否両論。

いろんな人がいろんな意見を持ってこの作品を読んで、観て、もっと広まって欲しいなと思います。

出来れば子供も、大人も幅広く。そのくらい必要な作品だと思います。

ちなみに僕は、外で「聾の形」の情報が目だったり耳だったりで入ってきたら、家に帰って第一巻を読み返します。そして気付いたら全巻読み終わってます笑 そんなこんなでもう10回以上は読んでますね。

映画も観ないとなぁ…。

投稿 : 2017/01/24
閲覧 : 182
サンキュー:

8

ネタバレ

YAYU さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

恋をしたのは

映画一本では伝わりきらないが
京アニは素晴らしい作品をつくってくださった

過去の話が大きく、お互いが成長していく姿は美しかった
原作と違い、演劇の話をカットしているためどのようにまとめるのかすごく興味がひかれた。原作では演劇があったからこそ皆と仲直りできたわけだし・・

声がなくても、手話がわからなくても表情がセリフとなって伝わってくる
「言葉」とはどれだけ大事なものなのか
ひしひしと伝わってきた感じがします
西宮は美人すぎて石田がうらやましく、嫉妬深く映画を鑑賞していました
妹のおばあちゃん話をカットするかと思ったけど、
結弦が歩き出すための大事なシーンだったね

早見さんはすごい。はい。言いたかった。


原作の最後に、成人式のくだりがあるのですが、
そのシーンをEDの後にやってほしかった・・・・
「きっとEDのあとにやるんだろうな・・・あれ?」
って思い、落胆
少し残念でしたが、最後の石田で涙したのでいいかな

投稿 : 2017/01/13
閲覧 : 183
サンキュー:

11

ネタバレ

コーネリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ダメだこれ

原作~映画の流れでみました
原作と正直内容レベルがあまりに違うのでこの評価です
短時間しかないとはいえガッカリ
原作はすごく良いのでもし見るならそちらをおすすめします

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 194
サンキュー:

5

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:----

浮世離れ

大衆向けアニメとオタクアニメの決裂を表象するかのようなものでした。

新海作品や「この世界の片隅に」などと比べると背景世界の描写やキャラクターの動機、心情の奥深さに欠けてます。
アニメ調にデフォルメするならするで、デフォルメして欲しかったが、中途半端にリアルさとアニメ感が混在して気持ち悪かったです。

キャラクターを製作者の意のままに操っているかのような「製作者の見えざる手」が丸見えでした。
主人公の葛藤や変化は納得できますが、

なぜ西宮さんが主人公を好きになったのか?
あれだけいじめられながら、心が捻くれず、なぜ最後泣き崩れ、崩れたと思ったらいとも簡単にけろっとしているのか?
西宮さんを理解せずに都合よく扱っているのは製作者の方なのではないでしょうか?

登場人物のキャラ付けも、あのひょうきんなキャラクターならば、友達全くいないわけないでしょうに。
ツンデレの女の子もいくらなんでも初恋を引きずりすぎです。

正直言って背景がボロボロ過ぎて、作者の伝えたい内容が全く伝わりませんでした。

自分がリアリスティック三部作と名付けている今年の大ヒット映画
「シンゴジラ」
「君の名は。」
「この世界の片隅に」
に対して、大変お粗末な映画を日本が誇るアニメ制作会社京都アニメーションが作ってしまったことに愕然とします。

高校生までは面白く楽しめるものでしょうが、おおよそ大人まで楽しめるものではありません。
他者について深く考えもしない人間も楽しめるでしょう。
主人公にとって都合のいい展開の仕方をしますから。

もはや主義主張のない監督が作る製作会社主導のアニメでは、本当に面白いものが作れないということがよくわかった映画でした。

スクールカーストや主人公の心情描写は丁寧であっただけに残念です。

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 211
サンキュー:

7

ネタバレ

しゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良作でした♪

さすが京アニ…素晴らしい作画でした。

高校生になり将也に再会して告白する部分など
若干σ( ̄^ ̄)?ん、な部分もありましたが
上手くストーリーまとまってたように思います。

後半はグイグイ来て涙堪えるのに必死でした(笑)
また観たいなと思える作品でした。

追記…
2016年 今年見た中では一番好きな作品かな
原作も読み返しましたし、Blu-rayも出たら購入すると思います(*ˊᵕˋ*)

投稿 : 2016/12/29
閲覧 : 237
サンキュー:

14

ネタバレ

latte さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

子供の残酷さ

耳の聞こえない西宮さん。ガキ大将の将也。
周りと違う子ってなんとなく、面白がってからかってしまう。そんな風景ってどこの小学校にもあるんじゃないかな?
耳の聞こえない西宮さんが気になって、からかって、エスカレートして・・・
きっと将也もいじめるつもりなんてなくて、気が付いたら取り返しのつかない状況だったのだと思う・・・

そんな最悪な出会いから始まるこの話は、漫画の1巻を読んで重すぎてつらくて断念してしまいました。
でも、映画で見てみて、後半に進むにつれて、だんだんと変わっていくみんなの関係性がとても面白かったです。

大人になるってきっとこういうこと。子供のころの過ちって多かれ少なかれきっとみんなにある。それを抱えて、大人になって、やっと気づけることってたくさんある。

人の弱さ、やさしさ、残酷さ

色んな要素が詰まってて、いやな気持にもなるし、感動もする。
アニメが好きじゃない人にもお勧めしたい作品。

投稿 : 2016/12/15
閲覧 : 237
サンキュー:

10

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高の二度と見たくない傑作

物語、作画、キャラ、声優、どれをとっても最高の出来であった。
が、高校生のリアルな残酷さの描写が完璧すぎて見るのがとてもつらかった。
石田と西宮さんの母同士の件のシーンなんてもう・・・。
平日の仕事帰りに見たことを後悔しました。
あと、しばらくaiko恐怖症になりました。

誰かとそのあと飲みにいける状況で見ることをおすすめします。
私はしばらく見れません。

投稿 : 2016/12/08
閲覧 : 245
ネタバレ

幽霊な校舎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

音のない声。

目の前にかなり困っている人がいて
もし仮に、自分は全く損も得もしない
ほんの些細な行動で、
その相手を助けることができるなら

A.手助けしてみる
B.無視する 

どちらが選ばれるだろうか

特に理由なく他人を見下して
その優越感こそが幸せだと言う人にも
実際に会ったことはあるけれど――

この作品ではそれと違い
自分が被害を被らないことがはっきりとわかっているなら
できるだけ良い友人関係の方がいいし
友人が幸せな方がいい

そういう漠然とした温かみが
少しずつ滲みながら伝わってくるように感じた

「あーっ」と声を出すと
音の波が生まれて、広がって
まわりに伝わる
しかし「あ”ー」と奇声を発すれば
違う意味で周囲に波紋が広がるきっかけになる

体が不自由だというのは
程度の差はあっても、
物理的に不利益を被るもの
それに加えて
想像することしかできないけれど
感情の面でも、周囲の反応や視線
自分の中に溜まっていくストレスで
心が摩耗しやすい状況にあると思う

本作のヒロインは、体の中の、耳があまり聞こえなくて
うまく言葉を「声」に出すことができない
・擦り切れていく心に
・気持ちを伝える最もシンプルな手段をほとんど失っている
この女の子の転校は、平穏な水面に一石を投じたみたいに
周囲と自分を巻き込んで、事件になる

数年後、そこでできてしまった枷(かせ)が
再び、主人公やヒロイン、それに周りを縛って、なかなか良いようにはならない
当事者みんなの問題をまるっと解決するのには
少なからず時間が経過してしまっているし
現実からしたら、こんな感じで壊れた人間関係は
ふと思い出すことはあっても、すぐにまた心にしまって
見ないふりを続けるのが常套な気がする

「声」を通じて言葉を交わせても傷がえぐれて
不完全でも「声」で伝えようとするヒロインがいて
目まぐるしくも温かに響く青春の形を
一つ、また一つと動きにして
上手くフィルムができているのだなぁと
とても感動した

終盤で少し展開が強引だと感じる部分もあるかもしれないけれど
(いきなりお婆ちゃんが死んでしまうとか、
 ベランダから逆に落ちるとか、
 入院してから主人公とヒロインが再会するところとか)
ロマンチックだよねっ!(笑)

主人公の抱えている問題が次々と
剥がれ落ちていくところは、なぜか自分のことのように
”はっ”とするラストだった。

投稿 : 2016/12/03
閲覧 : 253
サンキュー:

24

ネタバレ

じゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

西宮硝子はそこに生きています

個人的に今年一番期待していた作品。
しかし先に「君の名は。」という大傑作が公開されてしまい、これはどうしても出来を比べてしまうなぁ…と思っていたのだが、当初の期待を裏切られることはなく、全く遜色ない名作だと断言してしまっていい出来だった。
(ひょっとして2016年はとんでもない当たり年なのでは?)

この映画作品を評価するにあたっての肝は、全7巻からなる原作コミックスをどうやってうまく長編映画なみの尺に落とし込むのかという所だ。
これについては「映画を制作する」場面をまるまるカットしたことで尺的にもうまく短縮でき、物語としても硝子と将也に焦点を絞れてわかりやすい流れに無理なく変えられていたのは見事だったと思う。
逆にふたり以外にも素敵なキャラクターが多いのでそれを活かせないのは勿体ない気もした(これは劇場版としては仕方のないことで、強いて言えばTVアニメ化できたら良かったね~という話です)。

もう一つ重要な点が「耳の聞こえないヒロイン」である。
この作品は「西宮硝子」をきちんと描けなければ絶対に成功しない。
これに関しては最高の結果を生み出せていたと思う。
京都アニメーションの与えた動きの演技に、早見沙織の声が乗ってそこにしっかりと生きていると感じられた。
彼女の強がりも弱さも、愛想笑いの切なさも、ほんとに痛いほど伝わってきた。
化学反応という表現があるが、まさに京アニと早見さんのそういった相乗効果によってより魅力的に描いてくれたことに原作ファンとしても感謝したいと思う。

この作品は小学校の道徳の授業で取り扱って欲しいくらい、いじめや障害に対して真っ向からの問題提起をしてくれていると思う。
特にいじめっ子主犯の周辺、島田・植野・川井それぞれの何がいけなかったのか等を話し合えれば有意義な時間になるのでは。

投稿 : 2016/11/20
閲覧 : 288
サンキュー:

8

ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ものすごいものを観てしまったのかも?(2016/11/06 追記しました)

2016/11/06、追記しました。一番下にあります。

【2016/10/02】ファーストインプレッション

ええ、また行きましたよ。「まどマギ叛逆」「心が叫びたがっているんだ」「ガルパン」「君の名は。」に続いて、またしてもオッサンが性懲りもなくボッチで。・・・で、泣かされてきました。いやあ、泣いたわ、泣かされたわ。

つーわけで、思ったことをつらつらと書き連ねます。長文ご注意でお願いします。

最初に結論を言ってしまうと、すごくよかったです。自分の中では「まどマギ叛逆」に匹敵するくらい。でも「叛逆」がどうしても前作の予備知識が必要であるのに対し、この「聲の形」は直接映画館に行ってもほとんど問題なし!実際、私も原作未読で、ほとんど何の予備知識もなく行ってとてつもなく感動したくらいですから。

ただ、これも最初のうちに言っておきますが、非常に微妙な要素を持った作品であることも間違いないです。「障害者」に対する「いじめ」をここまで直接的に描いた作品が今まであったか?・・・きっとないですよね。おそらくはタブーすれすれだったと思います。それを敢えてマンガとして書き切った原作者、そしてこの映画を企画して制作した多くの人たち、本当にスゴイと思います。心から感謝を伝えたいと思います。「ありがとう」。

さて、その「障害者」に対する「いじめ」ですが、非常に残酷な話ではありますが、子どもの世界ではよくあることです。実際私も子どもの頃を思い出すにつけて、その手のエピソードは枚挙にいとまがありません。積極的にいじめに参加する者、積極的ではないにせよ傍観することで間接的に手を貸す者、そしてそれに逆らおうとして敵を多く作ってしまう者・・・。この作品で言うと、順に植野、川井、佐原ですね。まずはこの3人の脇役から語ってみましょう。

まず植野は「積極的にいじめに参加する者」です。そして、高校生になってもそれがブレてないのは、そしてそれがあまり嫌な印象になってないのは、むしろすごい。彼女のブレなさを見ていると理不尽と思えるようなイジメですら、合理的に物事を考えた結果なんだろうと思えてきて、そのプラグマティックな思想はある種の小気味よさまで感じるから不思議です。もしかすると、この作品の登場人物の中で最も正論を吐ける人物かもしれません。
(・・・ところで、植野さん。ボク、あなたにそっくりな秋山なんとかさんという人と高坂なんとかさんという人を知っているんですが、ボソボソ。)

続いて川井。「傍観することで間接的に手を貸す者」。さらには自分がそうであったことを数年が経って忘れている。それどころか、むしろ「仲良くしていた」「親切にしてあげていた」と本心で思っている。人って、自分の都合の悪い記憶って無自覚のうちに改ざんできるそうで、彼女なんかも典型的なこれですよね。「天然」って言っていいのかもしれませんが、でも、誰でもありそうなことです。でもそれ故に罪深いのかなとも思います。今まで生きてきた中でこれに似たことを、気づいていないだけで自分もやってきたんだろうな、と思うと心が痛くなりますね。

最後に佐原。「理不尽なイジメに逆らおうとして敵を多く作ってしまう者」。設定では小学校卒業まで不登校に陥ってしまったとのことですが、これもまた致し方ないことと思います。きっと、目の前の硝子と周囲とのアンバランス、ジレンマから、精神的にかなり追い詰められたんでしょうね。そんな彼女のことを「精神的に弱い」って言える人はおそらくいないんじゃないかなと思います。もっとも、そんな佐原であっても、親切にしておきながら硝子の前から消えてしまうのは、それは硝子にとって酷というもの。耳が聞こえなくとも、硝子には佐原が不登校に陥った原因がなんとなくわかるんじゃないでしょうかね?だとすれば、あくまで「結果的」ですが、佐原もまた硝子を傷つけ、追い詰めることに一役買ってしまったことになります。

この3人3様の、「硝子への対応」。なんか上手くできていますよね。全員が全員、ある種の罪深さを持っている。でもこれは、結局この作品を見た人の心のどこかにあるものなんだろうと思うんですよ。誰もが自分の中にいる植野、川井、佐原のどれか(1つとは限りません)に行き当たるのではないでしょうか?なんというか、「人とのしての業の深さ」を感じます。

次に、主人公の2人を見てみましょう。まず将也。小学生の時には悪ガキだったのが、硝子へのイジメの責任を一人で負うハメに追いやられ、スクールカーストの最下層でもがく孤独な高校生。たしかに小学生の時の悪ガキっぷりは目に余るものではあるし、また、「因果応報」ではあるのですが、それでもそこまで追い詰められる姿は心を抉ります。これもまた理不尽な姿ではあるんですよね。でも、そんな状況に追い込まれ贖罪の日々を送ったからこそ、彼なりに得るものが大きかったように思います。冒頭で自殺を図っておりましたが、未遂に終わってよかったねぇ。さらには一時期死線をさまよっていましたが、死ななくてよかったねぇ。「人の痛みを知る」ってのは簡単にはできないこと。でも彼はそれができる。それができる人は、自ら死を選んじゃいかんです。早死にしちゃいかんです。

次、硝子。聴覚障害者ながら積極的に友だちを作ろうとするも、あえなく挫折しました。でも、だからこそ、そんな辛い思いを何度もしてきているから彼女もまた人の痛みを知ることのできることができた。小学校時代のエピソードで、自分をいじめた張本人である将也が一転いじめられる立場となり、その机を拭いてあげている描写がありました。
高校生になった彼女が、小学生の時のいじめの張本人である将也のことを好きになるのはおかしい、不自然だという指摘もありましたが、私はこの段階で、すでにそのお膳立ては整っていたのだと思っています。きっと彼女は、障害を持っているが故に、「痛み」が何か知っているが故に、他人の痛みにも敏感だったのではないでしょうか。将也がいじめられる立場に転落したときに、彼の痛みを理解し、そして自分と同じ立ち位置にいる、さらには、彼も人の痛みを知ることのできる人になれると理解したのではないでしょうか。その直後のとっくみあいのケンカが、それを表していると思います。もし自分と違う立ち位置の人だと思ったら、そんなことはしないと思うんですよね。もともとが愛想笑い体質で、なにかあれば身を引いてしまう彼女の、唯一のバイオレンスな対応なので、そんな風に解釈しました。

登場人物からアプローチしましたが、ストーリーもよく練り上げられています。序盤から何度も涙があふれました。永束、いい奴だなぁ。キャラデザ的にはお笑いっぽいですが、この作品の中で一番の人格者、性格イケメン。人間がよくできている。一見するといじめられっ子みたいな彼が、将也の自転車を探し出してきたときに、1回目の涙腺崩壊。結弦はちょっとウザいキャラクターだけど、ストーリーを動かす上でなくてはならない原動力。その結弦が慕うおばあちゃんの告別式で2度目の涙腺崩壊。以後、ほとんど泣きっぱなし。ああ、ハンカチ持っていってよかったわぁ。

これまた賛否両論ある(どちらかというと否定論の強い)「硝子の自殺未遂」についても触れておきたいです。自殺そのものがよくないことであることは言うまでもありません。でも、自分が原因で将也が仲間たちをいっぺんに拒絶した、橋の上でのあの瞬間を目の当たりにした硝子にとって、おそらくは「自分の『罪深さ』(本当はまったく罪深くないと思うんだけど、植野あたりに言わせればそうなんだろうなぁ)」を自覚し、それがあのような行動に結びついたのだろうと思います。もっともその橋の上での出来事も単なるトリガーに過ぎなくて、ずっと彼女の中に鬱積していたんだろうと思いますけれどもね(植野の言動を見ていると、そのあたりが理解できるような気がします)。
・・・もっともだからといって自殺がいいわけじゃないですよ。何の解決にもなりません。硝子が死ななくてよかった。死んでいたら、周囲の人たちに取り返しのつかない心の傷をつけていたはずですからね。

作画はもう文句なし。さすがの京アニ、そしてその本気のレベル。音楽は作中特に印象に残る曲があったわけではありませんが、それだけストーリーに没頭していた、あるいはBGMが作品を邪魔してなかったということかもしれません。ただ、エンドロールのaikoは蛇足。もともとaikoが嫌いな私ですが、今回のこの作品については本当にEDがあったことを恨んだくらいです。残念ですがaiko起用のこの1件で、音楽の点を☆半分、減らせていただきます。

本当に語り出すとキリのない作品です。間違いなく自分の中では過去に見たアニメ作品の中で五指に入るものだと思います。もちろんこの夏直接対決となった「君の名は。」より上位に位置します。
Blu-rayの購入は自分の中で内定、あと、原作本購入もこれまた決定。あと、できることならば、上映が終わらないうちにもう2~3度、映画館に足を運びたいですね。

全ての人にオススメできる、現代の日本のアニメの最高峰だと思います。是非観てください!

【2016/11/06】追記

一昨日、2度目の鑑賞に行きました。1回目の視聴との間に原作(全7巻+公式ファンブック)を読んだ上での感想となります。
やはり多くの原作既読者が指摘するとおり、「ダイジェスト感」が生まれますね。例えば冒頭、{netabare}島田たちと帰宅する将也がHAIR MAKE ISHIDAの店内を通り過ぎるシーン、たしかにアタマに葉っぱを乗せた硝子がいます。これは原作にもありますが、この時の硝子は転校前にいじめられてずぶ濡れになり、その足でこの店に髪を切りに来た、という設定だったわけです{/netabare}。でも、それはこの映画の中で必要なシーンだったかというと、決してそういうわけではなかったと思います。なんというか、そこまで原作既読者に配慮しなくてもいいじゃん、という気になってしまい、思わず苦笑してしまいました。

その一方で、{netabare}原作にはあった「映画づくり」の話はばっさりカット、文化祭以降の話も{/netabare}ばっさりカット。{netabare}「映画づくり」の話は必要だったかと言われればそうとも言い切れず(でもおかげで真柴くんは割を食ってしまいましたね)、また、映画ラストの文化祭で賑わう人たちの顔から全て×マークが取れるというアニメ的には美味しいところをラストに持っていったという判断は大英断だったと思うのですが(映画でカットされた成人式までのストーリーもすごくいいんですけどね)、それでも{/netabare}この映画は120分という長い映画になってしまった。だから、本当に欲を言えばなんですが、原作既読者も「上手くまとめたなぁ」と唸るような、大胆なカットをしてほしかったんですよね。

この作品に限りませんが、とかくマンガ原作のものをアニメ化すると評判が悪いです。情報量的にどうしてもカットせざるを得ないところが出てくる。でも、動かないキャラが動く。声を出さないキャラが声を出す(今回の硝子の場合、本当に素晴らしかった!)。個人的にはそれで満足するところが大きいです。だからこそ敢えての苦言になりますが、もうほとんどの原作既読者から「あれがない。これがない」と言われるのは仕方ないんだから、アニメとしての魅力を伝えることにもう少し力を入れて頑張って欲しいと、そんなことを感じました。

ちなみに2度目は泣かなかったな。原作を読んじゃったからかな?

投稿 : 2016/11/06
閲覧 : 332
サンキュー:

35

ネタバレ

まーぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

鑑賞前にコーヒーを飲んではいけない!

久々のレビューになります!
ようやく鑑賞してまいりました。
ネットでの批判的なレビューが一部
見受けられましたが、
監督 山田尚子 脚本 吉田玲子
私としては観ない訳にはいきません!
作画は丁寧(安心、安定の京アニ)で
良い作品でした。
劇場版としての尺の問題があるようですね、
原作未読の自分でもはしょってる感は否めませんでした
あと、消化出来ていない点が1点ばかり

・昏睡状態から目覚めていきなり橋までのダッシュ
 タイバニの虎徹ばりですよね~

鑑賞後作品に浸りたかったのですが
鑑賞前に飲んだコーヒーの利尿作用が発動!
ストーリーがクライマックスにつれ
こっちもクライマックスで作品に入り切れなっかたのが
実際の所です。
もう一度観ないとね。

投稿 : 2016/10/28
閲覧 : 279
サンキュー:

13

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この映画を観るにあたって…

私は、原作を読んでおく必要が多少ある方と思いました。

物語の内容は理解できるのですが、所々カットされ、場面が飛びます。

私も観ている最中、「あれ?」となる場面が多々ありました。

私は映画を観終わってから、カットされていた場面やその後のストーリーが無性に気になったため、その足で本屋へ向かい原作を全巻購入しました。(全7巻)

原作を読んでみて感じたことは、やはり原作を見ていた方が映画への理解がしやすいです。

長々となってしまい恐縮ですが、これから聲の形を観るという方は是非、参考にしていただけたら幸いです。

投稿 : 2016/10/27
閲覧 : 200
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

演技力に泣けた

もしかしたら、どんな形であれいじめる側に立つことは誰もが一度は経験があるかもしれない。主犯格、サブ、外野、見て見ぬふり。何かチクリと胸が痛くなる作品だった。全ての事例に当てはまるとは限らないけど、いじめられる側にも自分自身を変えようとする勇気が必要で、周りが変わることばかりを期待し求める弱さを払拭しないとダメなんだね。
あと、声優さんの演技力の高さに涙を持っていかれまくったwwあんなに泣くとは思ってなかった。よかった。

投稿 : 2016/10/26
閲覧 : 193
ネタバレ

もふゅこ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

雰囲気はいい。

漫画は未読。

主人公視点の人の顔にバツがあり最後にそれが取れる瞬間は感動し良かったが、ハッピーエンドにいい感じにまとめられてて違和感。
主人公の昔の男友達はあんなに冷めた見下したような目をしていたのに何のイベントもなく、主人公が落ちたとき助けてそれで仲直り?的な、、、助けるきっかけはどこに?
まぁマンションから落ちて助けないのもそれで問題だが、助けたから仲直り的な雰囲気が分からない。

もう1人、主人公の昔の女友達的な子はヒロインの女の子を嫌っていたが最後には憎まれ口を叩きながらも仲良し的な雰囲気を出してて意味がわからなかった。
途中まで雰囲気やストーリーともに良く、どうやって解決していくのか考えながら見ていたが、急に都合よくハッピーエンドになりがっかりした。

でも途中までの雰囲気やストーリーが好きなのでまた見ると思う。

投稿 : 2016/10/19
閲覧 : 185
サンキュー:

7

ネタバレ

ハヤブサ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

聲の境界線

ラストシーンにスクリーンに大きく映り出された文字
「The shape of voice」
そう‥「障害」を負っていたのは、人をまともに見る目も持たず、人の声に耳を塞ぎ、真っ直ぐ前を歩けない、人とまともに会話も出来ない将也だった‥そして、将也を応援し、入り込んでしまっていた目の前の私でした。対して、西宮さん(キャラデザ満点可愛すぎる)は、しっかり伝え、聞き、人を真っ直ぐみており、ハンディと向き合っていた。VOICE=「聲」を失っていたのは西宮さんではなく、将也だったのです。ここに、本当の「障害」って言葉の境界は、実に曖昧なものだなと感じ取れます。現に日頃、難聴もった方と接する中でも、私が思うことです。
また、将也にとって、「西宮さん」は、辛い想いをさせてしまった謝りきれない相手‥でも自殺しないと決めたし、許しを請いたい相手でした。しかし、西宮さんが飛び降りようとし、将也がそれを命懸けで止めた後、将也は西宮さんに対して「許しを請いたい相手」でなく「一緒に生きたい相手」へと変わり、はじめて、過去のしがらみは消え、西宮さんをちゃんと見て、伝えることができました。‥この時の、目耳口の障害弊害の垣根が取り除かれ、伝え合えたものこそが「聲の形」なのかなと思いました。
‥ナノデ、私にとって「聲」は、心の扉の奥にある心、伝える意志の様なものかなって感じがしました。
将也:人の痛みが分かったり、人との距離感に敏感なところ、170万の親への返済など、応援せずにはいられない主人公でした‥確かに自業なんたらかもしれない‥でも、だいたい加害者にも被害者にもならずに生きていけるほど器用な人なんて、そうそういない。自分を悔いて親に170万返済し、西宮さんに謝りたいと、手話を独学してきた純粋さは立派だと思います。失敗や過ちの先にこそ、真価は問われるもの‥将也は決してクズじゃないと思います‥だから、西宮さんの自殺を止めるシーンは、自分なんかよりも西宮さんに助かって欲しいという気持ちが伝わってきてすごく悲しかった‥いずれにせよ、西宮さんに聲の形を見せるができて、嬉しかったです。
神作画、キャラの可愛さについては、もう京アニだからいうまでもなし‥ぐいぐい引っ込まれます。
時には不安定、時には交ざり合う2人の心模様の演出に、水を巧く使われているのも素晴らしかった。
早見沙織さんの熱演、悠木碧さん演じるゆづるちゃん‥声素敵演技最高キャラもよかったです。その他、周りのキャラの「障害弊害」もかなり印象的に描かれています。両母のシーンにもジーンとしました。何よりも、私はどうにも苦しい将也と、それに対象的な西宮さんの強さ眩しさに持っていかれました。(キリがない‥)
京アニ作品をこれまでも観てきたけど、毎回一癖二癖あって、改めてスゴイと思います。
メッセージ性強く、観るものを選ぶ作品に違いないですが、私にとっては、もう一度観たいと思った今期No1の素晴らしい作品でした。

長々と失礼しました。読んで下さった方ありがとうございました。特に「痛み」を知る方には、ぜひお勧めです。
※かる〜く無彩限やってる間にこんなヘビーなの作ってたのね〜笑

投稿 : 2016/10/16
閲覧 : 299
サンキュー:

35

ネタバレ

rzv500 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

安定のクオリティだけど・・・

京アニで安定のクオリティです。素晴らしい!ブラボーーー!!
声優さんも相当勉強されたんだと思われます!!!
・・・ですが、テーマ詰め込み過ぎじゃないですか2時間半で消化しきれない内容です。テーマ、メッセージは素晴らしいですが所々に「それはないだろ。現実はそんなに甘くない」と思ってしまった事が・・・自分の観方がナナメなのか経験がナナメなのかわかりませんが。リアルな内容なのに思いっきりフィクションにみえてしまいました。ラストまで観てもイマイチスッキリはしなかったです。実は泣ける内容だと聞いてたので期待してましたが全く泣けなかった・・・

投稿 : 2016/10/12
閲覧 : 201
サンキュー:

4

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

勇気を出して聲を聞こう。顔を見よう。

詳細はネタバレ避けで割愛します。

孤立していたのは自分の心。
それは、開く勇気を持てるかどうかで世界が
変わる。挫折を経験することで気づくことがある。

というメッセージを感じましたね。
公開時期が「君の名は。」メガヒット中とあって、
やや陰に隠れてしまった感はありますが、
アニメ作品としては非常に秀作だと思います。
とは言え、じゃあ「君の名は。」がなければ、
社会現象になる程のヒット作になれたかと言うと、
そこまでではない気がします。

それは、いくつかアニメだから許されるオーバーな
表現とか設定があるためです。
例えば…
・なぜ妹を最初、少年のように(ましてや彼氏の
ように)見せる必要があったのか。
・飛び降りた硝子の手を掴むことなんて、出来る
ものなのだろうか。
・落ちた将也を助けたのが、孤立する元凶の島田ら
なんて偶然があるものか。
・夢で将也が死んでしまう(?)と見て、夜中に
橋に行く硝子。叫んだら将也が目を覚まして、
そこまで歩いて行く。何日も意識不明だったのに?
・姉の旦那が黒人という設定、必要?
・植野も小学校のとき、将也をハブっていたはず
なのに、あんないきなり馴れ馴れしくなるのか。
しかも何日もお見舞いに行くか。好きなの?

そして、これはある意味、的外れな指摘かも
しれませんが…

硝子を聴覚障害者にするのは、ちょっと都合が
良すぎるというか。つまり、硝子が健常者で単に
イジメられていたとして、それを将也が高校生に
なって謝りたいと思った場合、かなりの確率で、
硝子はもう変わっているだろうと。乱暴かも
しれないけど、イジメって一過性なとこもあり、
環境が変われば周囲との関係性も変わるのだけど、
それを聴覚障害者ということで、硝子のキャラを
小学生のまま封じ込んでおけるのかなって。
例えば健常者の硝子だったら、普通に友達も多く
なってるかもしれない。そんな硝子に過去のイジメ
を謝りに行ってもドラマにならない。

などなど。
もちろん、物語だから多少のことはスルーする
としても少し引っかかることが多かったので、
列挙してみました。

いずれも、アニメだからこそ許されることですが、
受け取る側にそれを強いるのは、少し違うかなと。

あ、ゆづるはとても良いキャラでした。
悠木碧の演技も秀逸。これはGoodでした。

投稿 : 2016/10/11
閲覧 : 233
サンキュー:

16

ネタバレ

たか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

手話を通じて

聴覚障害をもつヒロインとの交流や、自分の罪の意識との対峙、周りとの関わり方を考えることを通して成長していく物語
結構暗い展開が多いので、そういうのが苦手な人には合わないかも
そこそこ楽しめたが、物語についてはわりとありきたりな展開だなと感じた


画はさすが京アニってことで綺麗です

投稿 : 2016/10/10
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サンキュー:

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聲の形のストーリー・あらすじ

聲の形」は、聴覚の障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女へのいじめに加担していた過去を持つ少年・石田将也の物語で、2人の衝突や再会を通して、孤独や絶望、愛などが描かれている。(アニメ映画『聲の形』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2016年9月17日
制作会社
京都アニメーション
主題歌
aiko『恋をしたのは』

声優・キャラクター

入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有希、石川由依、潘めぐみ、豊永利行、松岡茉優

スタッフ

原作:大今良時(講談社コミックス刊)、 監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:西屋太志

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