けみかけ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
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本アニメーションの原作は太宰治の小説「女生徒」。
同作は愛読者の少女の日記を下敷きに執筆された女性一人称小説で、昭和十四年四月発行の雑誌「文学界」に発表されました。
物語に描かれるのはある年の五月一日。
東京に暮らす女学生のことばを借りて、自意識になやむ思春期の心のうちを描きます。
「美しく生きたい」と少女は言います。
しかし、世知にたけてくる心や、ひとりでに成長していく体に、いらだちを覚えざるを得ません。
世の中もまた、平穏ではありません。
「きっと、いまの戦争が終ったころ……」とつぶやく少女。
その日常に染みのような影を落とす戦争を私たちは見過ごすことができません。
いつも世界は揺らいでいて、少女たちの心のうちも揺らいでいます。
わたしたちは時にその揺らぎに共振し、時に大きなへだたりを感じつつも、みずからとして在りつづけようとする少女たちの意志への共感を隠すことはできないでしょう。
しかし、少女はいつまでも少女として存在することはできない。
すべての少女たちと、かつて少女だった人々へ。
少女へ恋い焦がれるすべての人たちと、かつてそうであった人々へ。(その他『女生徒』のwikipedia・公式サイト等参照)