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「響け! ユーフォニアム(TVアニメ動画)」

総合得点
91.1
感想・評価
3141
棚に入れた
13963
ランキング
42
★★★★★ 4.2 (3141)
物語
4.1
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.3
キャラ
4.1

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☆の総合評価
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響け! ユーフォニアムの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

響いたよ!こんな自分にも

中学の吹奏楽部の大会で金賞で喜ぶ部員達の中で
久美子の隣でダメ金で悔しさのあまり涙が止まらない麗奈。
「悔しくって死にそう!」って絞り出すように答える麗奈に
久美子が思わず言ってしまった
「本気で全国行けると思ってたの?」って言葉。

思わぬ形だったけど、お互いが本音を言い合ったあのシーン。
(本編でも振り返りありますけど、自分も事あるごとに振り返ってしまう彼女達にとっても忘れらないだろう瞬間)

この瞬間から2人は赤い糸が繋がってたんでしょうね。

全国を目指す吹奏楽部については
所さんの笑ってコラえて!でも何度か観てて
(こちらもリアルなだけに感動あります)、金賞にダメ金があったり
文学部とはいえ体育会的のりだなってのは知ってました。

そして強豪校に必ずいる!?個性的な顧問の先生。

久美子が入学した北宇治高校吹奏楽部は歓迎会で奏でる演奏は
お世辞にも上手いといえないレベル。

そんな久美子が入部した吹奏楽部に顧問としてやってきたのが
滝昇先生。(凄い上達しそうな名前だな~)

先生はまず楽しくやるか、ガチでやるかの選択を迫ります。
結果、部員達自らで決めさせた目標(多数決ではありましたけど)
「全国大会出場」という目標に向かって進んでいくことになります。

部活動って顧問の先生との出会いって本当に大事だよな~って
思います。
よく指導の先生によって学校を決める話を聞きますけどそれも
わかります。(麗奈だってそうやって北宇治高校にやってきたわけだし)

滝先生は自主性を引き出すのが上手いだろうなって思います。
厳しいだけではたぶん向上心バリバリの人ばかりなら別ですけど、
今までが普通の高校生だった人があんなに素直についていかないかなって。

学年による立ち位置の違いや、考え方、思いの違いは当然あって
たくさんの部員達は先生に反発したり、お互いに衝突しながらどんどん
成長していく物語にどんどん魅了されていきました。

序盤の山場、久美子たちが初めて迎える吹奏楽部のお披露目
「サンライズフェスティバル」の回はとっても興奮しました。

一つ前の強豪立華高校の演奏や観客の歓声に、すっかり動揺してしまう
部員達。
突然、トランペットを吹いた麗奈。何か悪いことした?って感じで
髪をかき上げる姿の凛々しさに感動~~。

そしてそれまで、常に控えめな発言だった滝先生の
「さあ、北宇治の実力を見せつけてきなさい!」
 手を振り広げてのその言葉。 待ってました~!

一発目で「あ~この曲か~!」てなるライディーンの勇ましい響きにちょっと背中がぞわぞわってきちゃいました。
これ、もし生演奏聞いてたらヤバいやつですね~~。

観客が引き込まれていく演奏は、私自身も「物足りないよ~もっと聞かせて~」ってくらいに感動しました。

全員参加のマーチングが終わり、いよいよ全国大会へ向けての
レギュラー選抜が始まります。
強豪なら当たり前にあるだろう、先輩、後輩、問答無用の実力主義。
こんなのどの学校でも絶対ドラマあるよね~。

祭りの日の山頂でのシーン。
麗奈からの告白、気の合わない人と群れたくない。
中学時代に久美子を他人と違うって意識したあの瞬間。
久美子と向き合った時の麗奈のあの瞳、ホントに
吸込まれそうに美しかった~。 
「トランペットやったら特別になれるの?」
「やっぱり久美子は性格悪いっ」って久美子にしか見せないだろうなって優しく微笑む姿のギャップに
あ~~ダメです・・・。
山なのにヒールで白いワンピースだけでもドキドキしてるのに
こんな笑顔観たら好きになっちゃいますよ。

そんな中、葉月ちゃんは振られちゃいましたね。気丈にふるまってたけど緑ちゃんの前で涙する姿もグッときちゃいます。これも青春だ~。

そしていよいよオーディション
ここまでストーリーを追ってきてキャラクターの気持ちも少しずつ
解ってきた中での選抜は緊張感ありました。

ユーフォの夏紀先輩の落選には思わずこみ上げるものあった~。
退屈そうに窓の外観てた彼女が、陰ながら頑張ってたシーンを観た後に
この結果はきちゃいますね。
次の話で夏紀先輩にはもっと泣かされましたけど。 
楽譜の文字ヤバイ、良い人すぎるし泣く。 好きだ~~夏紀先輩!!

そしてトランペットは麗奈が1年でソロに選ばれ、部全体に動揺が。

やっぱりコンクールまではそんな順調にはいきませんね。

ソロパートをかけた再オーディションの話も熱かった~~!
中世古先輩の3年の意地に一歩も引かない麗奈の姿。
それでも久美子だけには「ちょっとやりにくい」って本音を少し見せた
りもあって、やっぱり葛藤もありますよね。

なんで2年のリボンちゃんが中世古先輩推しなのかわかるシーンも
ちゃんとあって、2年生の複雑な気持ちも伝わるし、なんだよみんな
良いやつかよって、この吹奏楽部がどんどん好きになっていきます。

ソロオーディションの演奏シーンはちょっと目をつぶって聴いてました。
(アニメなのに絵みてないなんて、バカな事してますね)
そして聞き耳立ててる自分にも差がわかってしまうくらい
「音は嘘をつかない」ってなっちゃう演出にめっちゃ泣けました。

リボンちゃんの納得したくないのに実力差がわかってしまう悔しさが
切なすぎます。
そしてどちらを推すか部員達の拍手をさせたのに滝先生は
中世古先輩にソロを吹くかを問います。誰にも決着に介入させない
やり方に、凄いやこの先生って。

後半は麗奈の熱にあてられた久美子がどんどん本気でユーフォに向き合っていくように。

努力に努力を重ねてる最中に、びっくりするくらいあっさり先生に
久美子のパートカットが言い渡されます。

「上手くなりたい、上手くなりたい・・・・誰にも負けたくない」
本当に努力した人だけが味わうであろうその気持ち。
久美子が大泣きしながら思わず口をついた
「悔しい~! 悔しくって死にそう」
オープニングでの麗奈の気持ち、麗奈の本当の理解者となれた瞬間。
こちらまで涙止まらなかった。

落ち込んでる中、
忘れた携帯を取りに行った際の滝先生の人たらしな言葉。
「あなたの出来ますという言葉を私は忘れていませんよ」は流石ですね。

最終回
コンクール本番。
控えの子達の手作りお守りを渡すシーンに部の成長を感じます。
ステージに上がるまでの緊張感。盛り上げてくれますね~

課題曲から自由曲「三日月の舞」
のっけからトランペットの勇ましい音に心持ってかれます~!
めっちゃくちゃ高揚感!!
そして劇中何度も聞いてきたトランペットソロ、横で見守る中世古先輩や
袖で祈るように待つ控え組の夏紀先輩に葉月ちゃん。
色々なことが浮かびながらの演奏シーンは圧巻で涙止まりません。

「そして私たちの曲は続くのです。」

最高の結果を得るまでを追った映画のようなエンドロール。
あ~観て良かった~って満足感いっぱいな余韻に浸ることが出来ました。

絵も素晴らしくて特に放課後、西日が眩しい教室や、公園は特に
印象的でした。

2期ではこの吹奏楽部どう成長していくのかな。
こんな作品の続きが観れるのが楽しみでしかありません。

投稿 : 2020/12/05
閲覧 : 365
サンキュー:

64

ネタバレ

定年退職 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

好き嫌いで言えば一番好き

黒沢ともよさんの演技力によるところが大きいと思うけど主人公キャラが好きすぎる。
唯一気に入らないのはOPで黄前ちゃんの瞳にズームするところです。

投稿 : 2020/11/09
閲覧 : 204
サンキュー:

11

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

🎖CONNECTING DOTS

★★★★
もうね、画面の圧が凄い。

これテレビシリーズなんですよね?イコライザー全上げみたいな背景からキャラからモブから小物から光から風に舞う花びらから画面に映る全ての主張がもの凄い。もう何ていうか濃ゆい。色味が強いのもあるのか、やたらピントがギュインギュイン動く。背景さんが泣きそうなくらい、超絶背景を惜しげもなくこれでもかとボカシまくる。これはもうドヤりを通り越して画面がオラついてる。暴力的なまでのアニメーション技術に圧倒される。勿論動くとこと動いてないとこのメリハリはありますが、キメるとこでは動きまくりの揺れまくり。なんだこれ。京アニどうかしてる(褒め言葉)

現代劇なのもあってテンプレ臭のしないキャラデザはいいです。ただ顔が少し苦手。みんな頬がエライことになってる。観てるうちに慣れるのでしょうが。たまこま見て京アニ苦手なんかな、と思ったがそうでもなかったみたい。多分いつも口が開いてるキャラが苦手なだけなんだと思う。キャラデザの華やかさに比べてタイトルロゴがダサ…地味なのは真面目な作品ですっていうのを表してるのですかね。

音楽モノってあまり観たことないですが、楽器の多い吹奏楽って物語の題材に向いてるかもですね。ジョジョのスタンドや聖闘士星矢の聖衣の様にそれぞれの担当楽器がそれぞれのキャラ付けになるみたいな。ユーフォニアムって楽器の名前だったんですね。

これは雑に観たらあかんヤツや、というのが画面からビリビリと伝わってきたので、少しづつ観ていくことにします。

第1話 響け!レラティビズム
{netabare} いきなりの専門用語で掴んでくる感じ、好きです。温度差のある人っていうか温度を押し付けてくる人って苦手です。お互い苦痛ですよね。久美子はエンジョイ勢だったんですかね。よくある流され展開。逃げの一手の久美子が部活を通して努力することの大切さを感じ、部員達との友情を育み、大会で結果を出してハッピーエンドって感じかな?ん?努力友情勝利、ジャンプなのか?ただでさえ画面が暑苦しいのに物語まで暑苦しかったら疲れてしまいそう。
{/netabare}
第2話 響け!シュプレマティズム
{netabare} OPも凄まじいなこれ。もの凄いオラオラ感。でもこれは素直に感心する。やっぱり他の作品なんかでドヤ感を感じるモノっていうのはどこか何かしら失敗しているって事なのかな。楽器いきなり決めるのね。じっくり選べないのか大変。久美子はかなりのビビリだな。葉月は意外とチョロいのか。みどりは芯のある感じなのかな。黒髪ロングでない早見沙織は初体験。黒沢ともよって見たことあると思えば結城友奈の樹か。先生の声優さんももしかしてとんでもなく上手い人?技術的なものはよくわかんないけどなんかこの人凄いって思った。目標どっちでもいいって言うのは先生テコ入れ要員ってわけでもないのか。やっぱり久美子が落胆したとおり全国期待されてないレベルで、その程度で全国目指すって言って地獄のスパルタ展開の熱血スポ根アニメ?今はまだフワフワしたワクワク感があるが、この絵柄でギスギスした感じになるのかな。
{/netabare}
第3話 響け!トータリテリアニズム
{netabare} いや、これ見始めたあとにカノカリやら宇崎ちゃんとか見たら画面スカスカだからものすごい見るのがラク。だけど作画の適当さがどうしても目に入ってしまう。気にして見てるわけでもないんだけど。この作品まで力入れなくてもいいけど画面に違和感がないってやっぱ大事ですね。歩行時に足がズレてるとガッカリしますよね。
集団退部って結構オオゴトでじゃないですか。やる気ある人を辞めさせてまで居座ってる面倒な部員たちまでいらっしゃるわけですか。初心者中級者が頑張って全国目指すだけじゃなくて部員間の温度差を埋めていく折衝も見せてくのって団体競技ならではですね。と思ったらやってくれますね滝先生。ただの説教装置ではなくてかなりのキーマンですね。高校生相手に身も蓋もないド正論。なるほど掴みはいい感じですね。声優さんもクレジットがラストでピンだったのでベテランなのかな。部長は人に頼りっぱなしの無能みたいになってますが早見沙織なのでなにかしら胸熱な展開がくるのでしょう。面白いです。
{/netabare}
第4話 響け!オポテュニズム
{netabare} 実に王道でいいですね。今までのやり方を否定されて独自のメニューを押し付けられるが、実は非常に理にかなっていてなんか結果がでちゃうってやつ。他の部員たちと同じペースの練習でド素人の葉月が間に合ってしまうのはどうなのか、吹奏楽よくわかんないのでありえるんでしょう。高坂さんは直情型ですかね、わざわざ言いに来るとは。滝先生が凄い人ってわかるのは高坂さん自身も超高校級ってことですか。滝先生もほほうってなってましたし。デフォルメ久美子かわいい。苦手だと思ってた高坂さん相手に自分の気持ちを伝えられたからって中川さん起こすのは早い気もする。先輩だぞ。寝てる先輩起こすのって怖くないか。あと1段階あるような。まあワンクールで久美子だけにかまってられないのでしょうからケチつけるまでもないのですけど。で、一週間後。他作品ならハイハイ合格合格ってな流れですが、今回はあの滝先生。え、もしかしてダメとかいうんじゃねーの、ってどうなるかわからんドキドキ感を味わえました。京アニ作品の無言の演技ってほんと凄いな。滝先生もコイツならダメとか言いかねんって思わせるキャラ造形が完璧だよ。もうこれは間違いないヤツですね。
{/netabare}
第5話 響け!ビヘイビアリズム
{netabare} 吹奏楽ってメチャメチャ大変そうじゃないですか。スケジュールも結構ハード。胸の話になってもキモい表現が無いのホント助かる。なんか文字使う演出ってあまり好みではないな。ていうか当然だけどキャラ多いな。一発で覚えられる気がしない。今んとこ問題ないけど、後で「コイツ誰だっけ?」とかなりそう。強豪校もイキったりしてこないんですね。ストイックに自分との戦いなんですね。ものすごいメンタル鍛えられそう。ライディーンですか。YMO大好きなので嬉しいです。演目の題材としては結構メジャーなんですかね。もしかして原曲聴いた人の方が少ないのでは。で、最初の皆の不安とは裏腹に評判良かったりしてますけど、ここまで順調にサクサクいくと、どうせどっかでドン底に叩き落される展開が待ってんだろ、とこっちが不安になりそうです。高坂さんヤバい。なんといいますか、高坂さんヤバい。はーい、ちゅうもーく、ここ大事な場面ですよーキメる場面ですよーってのがモロにわかる気合の入れよう。浮いてるっちゃ浮いてるんだけど悪いとかじゃなくてとりあえず言えることは高坂さんヤバい。面白いなあ。
{/netabare}
第6話 響け!コンストラクティビズム
{netabare} 葉月回。今回は彼女にまつわる話でやたらと感情に訴えてくる構成でした。オーディションで不安になりチューバくんで笑わせ合奏で楽しさを実感して助けられてのドキドキ感。っていうかあの男子は誰だよ。全国狙うなら選抜方式は当然でしょうけど、これによりギスギスしてきちゃうんですかね、低音パートはメロディないからそりゃつまらんでしょうな。PGガンプラ作る時に今どこ作ってんだよめんどくせえみたいな。全体像が想像できないとね。万里の長城の話も似たようなもんかな。そこらへんのモチベ管理というか練習方法が洗練されてないので万年敗退レベルってことを表現しつつも、音楽の楽しさを伝えたいという久美子らの思いやりなんかもステキで良かったです。個人的な好みとしては葉月の感じてたのは楽しさだけではなくて他にも達成感、万能感、貢献感等様々な感情が沸き起こり確かな手応えを感じたところをもう少し大げさにして表現して欲しかったかな。この「出来る」「出来た」って感覚は生きていく上でものすごく重要だから、何をするにしてもというか何をしてもいいんだけど学校での勉強とか部活とかが大事ってのはそういうことなんだと思う。一人でも出来る人は出来ないことはないけど殆どの人はスピードとスケールに歴然とした差が出てきちゃうんだよね。こう考えると学校ってのはつくづくよく出来た凄いシステム。でも万人が適応できるものってはありえない。弱い人間でも死ななくなってきた現代ではこのシステムに合わない人間も学校に通うことが出来てしまう。全ての人間が究極まで出世した場合、全ての階層は無能で埋め尽くされる。衰退期といっても過言ではない現代で変革というのはやはり組織からではなく個人、救世主を待つしか無いのかなあ、とか思ってしまったり。なんなんだこれ。葉月かわいいです。
{/netabare}
第7話  響け!クワイエティズム
{netabare} 面白いっす。青春モノっぽさが出てきました。前回岩本くん忘れてましたが恋愛絡みもあるんですね。大所帯ならではの人間関係や力関係なんかもめんどくさいだろうなあ。体育会系と違って体動かして発散とか出来ないから陰湿になることもあるんでしょう。指導や指摘がどうしても皆の前でやるしかないから言われるの余計キツイ。これ学生の時にあって見てれば吹奏楽部の人らともいろんな話できたろうな。しかし背景の体の映り込みとかわざわざ動かすのってホント手間かけてる。先生の話を待ってる部員達のまばたきのバラツキ加減とかいちいち芸が細かいよねえ。一気に見てしまいたい衝動に駆られそうになる。しかしこんだけ女子部員の人数いてモブすら全員見事に可愛いのは流石としか言いようがない。
{/netabare}
第8話 響け!ドグマティズム
{netabare} あれだけ女子率高い集団の中でも幼馴染に一途というのは好印象ではあるが、あっさり袖にされる岩本氏。葉月も不器用過ぎ。後藤は大人だな。琥珀ヤバい。名言装置あすか。山に登るのにワンピとヒールってのいいですね。やりたいこと全部やる高坂さん。言動がけっこうな中二病。これ百合もありなのか?今回は箸休め。次回はオーディションなので荒れる展開なんだろうか?
{/netabare}
第9話 響け!ユーティリタリアニズム
{netabare} みどりは責任感強い子なのね。あすかさんはまあしゃあないな。展開はまあ予想通りというかこれしか無い感じ。葉月や中川さんが受かったら流石にご都合過ぎる。高坂さんがソロなのもまあそうでしょうね。マドンナの人はホクロないとわからんし名前も覚えられん…。そろそろ次回くらい山場の展開になるのかな。
{/netabare}
第10話 響け!エッセンシャリズム
{netabare}やっぱりきましたね、こういう展開。噂話は暇人の最高の娯楽ですからね。自身を高めんと日々研鑽を積みながらも他人のフォローにまで神経を尖らせているあすかにすればくだらないしどうでもいいのでしょう。高坂さんも父親が高名ならその手の誹謗中傷はウンザリだったでしょう。でもあすかは騒動の収束にも無関心だったのかな。そのへんさすがの部長。こういうのひとりで決断するんだもんな。トップって大変。でもあのあと先生こなかったらどうする気だったのか。強引に表面化させても悪化しそうなのだが勢いで言っちゃった感はある。でも事態の収拾に努めようとした心意気や良し。やる気のある無能が一番最悪ってのは言わないでおこう。まあでも自分で自分のケツを叩ける能力ってのは重要なんですよねえ。あのリボンの子もいいですね。他人のために声を上げるってなかなかできないですよ。彼女にしてみれば高坂さんは絶対許せないでしょう。彼女もカッコいいですね。そして飛んできたボールは容赦なく打ち返す高坂さん。久美子がいなければ確実にぼっち。いじめにも発展してたでしょうねこれ。久美子の存在はホントに心強かったでしょう。これぞ青春ですね。からのまさかの高坂さんってばとんでもないカミングアウト。ここにきて禁断の恋愛模様。どうみても無理筋なのだが頑張れ高坂さん。大事なのは結果ではない、過程なのだ。そしてすっかり蚊帳の外の岩本氏もまあ頑張れ。これは滝先生の成長物語でもあったのですね。親が有名だと凡人にはわからん苦労があるんでしょう。実に王道でいいですね。
{/netabare}
第11話 響け!フィデズム
{netabare}しかしひたすら部活のことしかやらんな。しかも目茶苦茶一生懸命。若いって凄い。パンクしそう。この年代にこれ程真剣に何かに打ち込んだ記憶無いな。羨ましい。リボンの子はやっぱり名前覚えてないけどいいですね。猪突猛進。早坂さんもなんだかんだで心細いよね。百合なのか?素人にも早坂さんの方が良い風に聴かせるのは凄い。何が違うのかわからんけど全然違って聴こえる。みんなイイ奴ばかりだけどあすかだけはなんか嫌な感じに映すなあ
{/netabare}
第12話 響け!へドニズム
{netabare}これまた名シーン連発回ですね。2人で会話させるために携帯忘れさせて作ったあの場面もすごく良かった。しかし皆の前でいらないっていわれるのホント吹奏楽部ってキツイっすね。中学時代の玲奈の悔し涙の意味を今頃になって身を持って味わった久美子。自らの不甲斐なさと過去の言動の浅薄さに嫌気が差し、寝床に伏しては中学時代の自分を悶々と責めたてていたんだと思います。なんであんな事言ったんだろう、なんでもっと真面目にやってこなかったんだろう、と。なんとなく続けていた楽器に対し悔し涙を流せる程に真剣に向き合って来たことで壁との遭遇という初体験。この未知の領域に対しボーッと生きてきた久美子は何ら解決策を持ちません。ここで姉と先生の登場です。ここで描かれるのは人は一人では成長できないという絶望的なまでの真実です。この2人がこのタイミングで干渉出来なかったら自分の中でこじれてうまく転ばない可能性もあったかと思います。まあそうなったら麗奈がなんとか頑張ってくれるのでしょうが。久美子はラッキーなだけだったと言うつもりはなく、これまでにそういう関係性を築いて維持してきた結果のリターンですので日々の行動は何かしら繋がってきたりするんですよね。

姉の小言に対し突っ伏したまま悪態をつく久美子。「吹部続けて何か意味あるの?」と嫌味をいう姉。反射的に身を乗り出し「私、ユーフォが好きだもん」と啖呵を切る久美子。これはただの売り言葉に買い言葉でしかなかった。しかし咄嗟に自分から出てきたこの言葉に驚きながらも、それを認め、一人噛み締めたときに久美子はここで初めて「私、ユーフォが好きだ」という実感をリアルに感じる体験をする。ここで初めて久美子は「自覚する」という能力を手に入れる。素晴らしい場面です。これがいわゆる「成長」ってやつですね。技術の向上や行動言動の変容を持って成長した!と言う言説を私は支持しません。ただこれだけだと弱いので先生との会話が必要になります。部室への道すがら階段踊り場でのなんてことない世間話の中の先生の一言に足を止める久美子。人生の先輩でもあり結果を出して畏怖と尊敬を集める大人の先生が「好きだから」と口にする。全身に衝撃が走る。全てが繋がった。「ですよね?」「好きってそれでいいんですよね?」久美子の想い、核心が革新されて「確信」に変わった瞬間。直後の久美子の顔面ドアップは憑物が取れたような晴れやかな笑顔。今後に何の迷いも無く視界が開け希望と肯定と万能感に満ち溢れた開放された魂の美しさが見事に表現されています。そして何よりも会って話したくてたまらない友人の存在。そして2人きりってどういうこと?とうろたえる高坂さんの可愛らしいこと。正直テンション落ちてたんですけど今回で爆上げしました。人の成長の瞬間に立ち会えるってのは幸せなことだと思っています。
{/netabare}

最終話&総評
良かったです。吹奏楽部という一般的に好印象なイメージの良い題材をモチーフにしたオールエイジ&フルレンジな万能アニメ。高評価も納得の逸品。京アニの凄さを改めて実感させられました。

青春、友情、努力、音楽などそれ単体で一つのジャンルになりえるような強度の高い要素を贅沢に取り込んでる本作。悪く言えば全ての要素が中途半端なのですが良く言えば全ての要素がガワという程の浅さが無い絶妙な濃度が素晴らしい。そしてそれらを超絶作画とキャラパワーで強烈に底上げしバランスよく高品質にまとめるという京アニイズムの集大成的作品。

こういう全方位作品ってのは毒にも薬にもならない駄作になりがちです。もちろん観る者全員が納得する作品など絶対に不可能なので満足できない方もいるでしょう。

スポ根モノと決め込んで観れば苦悩ガー葛藤ガー絶望ガー。観ればわかるとおりスポ根のカタルシスは本作にはありません。音楽モノとしてみればディティールがまるで足りないでしょう。楽器の下手さなど素人が初見で分かるほどの強すぎるデフォルメ。恋愛要素も少ないし百合成分を求めちゃった人もいるでしょう。ご都合ガーも盛大に湧きそうなラストです。

そこを考慮しても驚異的な高打率を誇る完成度だと思います。この作品の価値はどう考えても尺が足りるわけがない数々の要素を「描き切らない事」に注力しつつ各要素を成分としてきちんと成立させた構成力だと思っています。「何をしないか」の取捨選択は「何をするか」よりも格段に難しいのではないかと思います。〇〇をしたいんだったら〇〇がないとおかしいという場面がたくさんあります。物足りないのは多分わざとやってます。そこは各自で補完、解釈してね、ということでしょう。ですがこの引き算により解釈の幅が生まれることで多くの人に愛される作品になれるのだと思います。

誰が観てもここがハイライトってわかる作画も素晴らしいです。アニメファンですら「なにこれ超スゲェ」ってなるような超作画でキメのシーンを演出します。12話の橋のシーンとかマジでイカレてると思いました。どの場面が印象的だったかと聞かれれば同じ場面が被ることも多いでしょう。顔のアップも多様して初心者にもわかりやすくする配慮が行き届いています。監督の術中に嵌り見事に躍らせてくれます。思う壺というやつです。


個人的ハイライトは6話と12話。
私にとってはこの作品は「気付き」の物語です。

投稿 : 2020/10/14
閲覧 : 532
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

真剣! 吹奏楽は楽しい?

京都府宇治市を舞台にした北宇治高校吹奏楽部(京都府立莵道高等学校がモデル)が全国大会のコンクールをめざして部活に励むという内容のアニメ。すごく真面目なアニメで、高校の吹奏楽部をそのままアニメにしましたというような感じ。先輩と後輩の揉め事などもあり、人間関係もリアルに描写されている。トランペットのソロパートがを誰がするかで揉めたりもする。京都府立山城運動公園でのサンライズフェスティバルでの行進も良かった。京都アニメ制作だから背景の描写が丁寧で美しい。
さまざまな困難や厳しい練習を乗り越えて、最後は京都コンサートホールでコンクールの本番! 真剣な本番は感動です。

投稿 : 2020/10/07
閲覧 : 158
ネタバレ

まさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

北宇治ふぁいとぉ!

なんですか?これ?
これは俗に言う神作品です

キャラもみんな可愛いけど小笠原晴香(部長)が1番好き!
弱々しいけど部長なりに一生懸命引っ張っていこうとするところが好きです
部長好きいたらよろしく!

部長の好きなシーンは2期の1話だけどチームもなかが演奏したあとにお礼を言うところで泣きながらまともに喋れずにいて明日香に名言である北宇治ふぁいとぉを言われるところで「はぁー↓だめだー↓」とそのあと言われた後に「あ、それ私の」とちゃんと主張してくるところ可愛かった

投稿 : 2020/09/28
閲覧 : 279
サンキュー:

10

ネタバレ

みかづき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

弱者は潔く去れ とか想い出す(*´∀`)体育会系じゃー

私のどーでもいい感想日誌を読んでくれてありがとう。

私のキャッチしてる方が勧めてくれたので、棚でみつけ。
最近何年もアニメみてなかったので、当作が京アニだとは、、
視聴始めてから知りました。(゜o゜;おぉ

私のアニメのジャンルを広げてくれた金字塔の一つに
けいおん!があります。

女子高生。楽器もの。学校が舞台。。

けいおん!
かつてのあの歴史に残る眩い光。かぶりまくる当作。
・・京アニはどうしてくるんだろう??
そうおもい観始めました。

観終え、レビューみると高評価、最高評価が多いですね。

・・う、むむ。ちとやりにくいな。
でもいつもどおり 感じたことを。

私はすっかり歳をとって、
当作は自分の経験した高校生活、部活動、受験を控える等を含めて
「ものすごく現実の世界」をフィーチャーしてる内容だからこそ

かつての学生の自分。
そして今の自分は、視聴してて、もう随分変わったんだな、と正直おもった。

女子高生の登場人物たちに、
若かった自分を重ねる心情は、ほぼ生まれてこない。

アニメならではの、京アニならではの
視覚的なとこでみれば、ほぼ全員が、良くも悪くも
「創作の、とってもカワイイ若い女子高生達」
が繰り広げる物語だ。

でも、カワイイのはアニメならではで
むしろ ばっちこいbなんだけど٩(๑´3`๑)۶
似た顔、眼が多いよね。
目元がちょっとちがうだけ、髪型がちがう・・
細目の切れ目とか、眼も色々あるのに、しないんだよね。
ごめん。さて

とてもよい内容の作品です。

観てて、もし自分がもどれたら、今度はどんな部活を選びたいかな?
視聴中ずっと、そう考えちゃった作品だ。

う〜ん。何が引っかかってるのかと言えば、明白だ。

高校生の時の、青春や汗や苦い涙、思い込み、目標、失恋、
部活やクラスメイトとの友人、先輩後輩、逆に確執も、好き嫌いも、
あいつは認めない、など。思い出すのだけど

当作の登場人物や物語に、そこまで乗ってゆけなく、
『軒並み最高評価の感銘、感動のレビューを見たせいで、
 自分はなぜそこまでいかないのか』
という感想になってしまった。

部活動の、熱や努力や関わり方も、ひとそれぞれだ。
「その熱や距離感の違い」は、中盤まで
吹奏楽部の各面々に、よく表していたと思う。

ソロパートのオーディションで、
上級生の香織を推しまくり、皆の面前で、
先生と麗奈が旧知であることを暴露?して
総批判?にもってゆくシーンは

視聴者も『好き嫌い、善悪、やっていいことと悪いこと』
が分かれたことだろう。

暴露した彼女

先生を全く信用してなく、嫌いなど
自分の感情を理由をつけて大きくしちゃう娘。
序列が、年功序列から実力主義になったことを
受け入れられない子どもにも見える。
単純に、実力のある後輩への、妬みや自分の好き嫌い。
公の場で、ターゲットを公の悪者にするのを厭わない。
自分が正義。自分の思い通りにしてきた娘のようにも。

一方、
物語で描写・説明されたように、
酷かった1年前の吹奏楽部を現在にまでした香織を
「功労者、絶対の救世主、尊敬を集める大先輩」として
「ちゃんと在る部」であることを求めた。

こういう、人による価値観や好き嫌い、満足感、劣等感が、
青臭さも含めて、美しく、懐かしく写ったひともいるだろう。

私は、当時。
・・今もかも。

闘志ある者 は当たり前の条件。

各人が、闇練(ひとの目に映る事はない)、自主練を
『幾多、積み重ね』

弱者は潔く去れ。が信条。

ちなみに私は弱者だったよ。

皆が、平等に("平等"はあり得ないけど、仕方の無いこと。)
努力したのだから、

負けて認めないひとは、自分と他者の努力を大切に出来ない
ひととしては最低の部類だと私はおもう。

まぁ、『ブラックボックスの個室でオーディション・
選抜が先生によって行われて決められたから』

当人の先輩の香織が、納得してないんだから、
公衆の前で一騎討ちは、全員納得させる良い方法だったね。

明日香の「そんな下らないこと・・」
周りの情緒、矜持、騒動なんて下らないわよ!
は鮮烈だった。正直、憧れる。
私は凡人だから。

こういう風に、誰もが、かさねて、感じ、考えられるのが、
この作品の秀逸なとこだとおもいます。

作画は、キレイだったのか・・。
氷菓とかはキレイに感じたけど。。
みんなほど、作品に入り込めなかったからに感じるな。。

主人公 久美子
私には声が大人過ぎた感じ。もうすこし幼い声が、女子高生らしかった。
「もっと上手くなりたい」
泣きじゃくって、他者を初めて理解したとこは感動した。

吹奏楽♪
私、音楽苦手で聴き分けられないんだよね。。
優劣!??( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)

私は、「マーチ♪」
あの隊列で歩き合奏したシーンが1番感動した。
最終話??
う・・あまり感動しなかったよ。

葉月ちゃん
1番の人格者。天使。性格がすごい良い。心も強いね。
目の前の失恋相手や久美子にそこまで、、人間には負の感情もあるから、
善人過ぎて。振舞い、ムリしてて闇落ちしないのか?

私には
振り切ってる方向が、納得できないところ「も」ある作品。

でも よい 素敵な作品!

なら書くな・・・目をつぶれ!
4月から8月 夏のコンクールで優勝(金)
実質たった4ヶ月で・・。

沈没デス デスデスDEATH!(半沢直樹 大和田)

うむ。目をつぶろう。。

それにしても、2期がはやくみたい!

投稿 : 2020/09/20
閲覧 : 257
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21

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薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

響け! 私!

『形(かたち)』だけで良かったのかもしれない。

セーラー服だったり、ちょっと遠い通学だったり。
そんなたわいない理由。

なんとなく環境を変えてみたいと感じていた。
変われたらいいなってぼんやりと考えていた。

思ってはいたんだけど・・・。

いきなり葉月ちゃんの勢いに押しこまれ、
まっすぐ緑輝ちゃんの誘いに引きこまれ、

とどめはまさかの麗奈サン、だった。


秀一は・・・何でいるんだよ。


~  ~  ~  ~  ~ 


ついに、あなたは現われた。
どれほど、待ちわびていただろう。


あなたが、わたしの音を求めてきたように
わたしも、あなたの音にときめいてみたい。


おとなりのチューバも(チュパカブラ?)
その向こうのコントラバスも(ジョージ君!)
同じよ。


わたしたちは、腕にかかえられてはじめて楽器になる。
それはそれは嬉しくて、心地のよさに身が震えるのよ。


ねぇ。全国って知ってる?
そのステージで演奏してみたい?


あなたを信頼しているわ。
どんなことが起きてもね。

そして、とても期待しているわ。


~  ~  ~  ~  ~


私は、私自身にどんな期待をかけたらいいんだろうか。

いままで、ずうっとユーフォニアムだった。
この先も、やっぱりユーフォニアムだろう。

唇を当てれば、ひとりでに胸が膨らむもの。


奏でたい。
私だけのメロディーを。


重ねたい。
みんなのハーモニーに。


~  ~  ~  ~  ~  


ピストンが、違和感を感じている。
(違うじゃないかと訊してくる。)

マウスピースが、身を捩らせている。
(分かってないと糾してくる。)


わたしはあなたの指に質しかえすわ。
(どう押し込めば綺麗なメロディーになってくれる?)

なんどもあなたの唇に質しかえすわ。
(どう吹き込めば狙ったサウンドになってくれる?)


あなたの技術は、わたしの音に及ばない。
(私のアタマは、どうにも回らない!)


~  ~  ~  ~  ~


タクトは容赦なく正してくる。

練習不足がたやすく暴かれる。

未熟さが無慈悲に晒される。


ほとぼりは冷めやらず
(ガンバッテイルノニ)

迷いからも覚めやらず
(がんばっているのに)

特別が何かも醒めやらず
(頑張っているのに!)


わたしたちは、日ごとに青褪める。


~  ~  ~  ~  ~


いきなりピストンは、あなたの(私の)指を拒んだ。

狼狽さえも許されなかった。

唐突にマウスピースは、あなたの(私の)口を退けた。

空気がよどんだまま凍りついた。


予想はしていた。
(予感はあった。)


同じようなことは、前にもあったのよ。
(こんなことは知らない。知りようもない!)


ねぇ・・・・・・悔しい?


悔しいよ・・・。

悔しくて、死にそうだよ!!


~  ~  ~  ~  ~


音楽性を納得させることに
何をすり合わせたらいいんだろう。


追いつけない歯がゆさを
何に置き換えたらいいんだろう。


結果を受け入れることに
どんな強さが求められるんだろう。



悔しさの本当の意味に、ようやく気づけたのね。

悔しさを包み込む勇気を身につけるのは、今よ。


~  ~  ~  ~  ~


放出されるエネルギーを、一つのハーモニーにまとめていく。

小競り合いも、鍔競りあいも、一つのストレングスに高めていく。


どんなに向こう見ずだって言われてもいい。

あなたは(私は!)北宇治の一員なんだ。



響かせて わたしを。


響かせる! あなたを!

投稿 : 2020/09/13
閲覧 : 439
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26

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まつまつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

強くなるって大変。青春って短いけど色んな事が凝縮されているなと感じる作品。

最初は主人公の久美子があまりはっきりせず、何でも人に合わせて流されていく性格にあまり好感が持てなかったが、祭りの回で麗奈と急接近してから少しずつ変わっていき、最後には本気で上手くなりたいと眠っていた野心がメラメラと燃えるまでに変わっていった。
麗奈はその性格を見抜いていたのかもしれないけど、8話からの接近具合というか百合展開が凄い急だなとツッコミを入れてしまった(笑)

麗奈は自分は特別になりたいと強い野心を持っていて、実力もあり決して周りに流されたりしない。
彼女は何も間違っていないが、そうした異端的な存在を良く思わない人間が必ずいるし、実力があるぶん余計に嫉妬も生まれる。

プロでもない、ましてや学生の部活の場合、生徒個々のモチベーションに差が出てしまうのは仕方のない事。
真剣にやりたい人間と適当に楽しくやりたい人間が相反してしまう。
葵先輩が志望大学を目指す為に部活を辞めるのも仕方がない。
久美子の姉が音大に行くわけでもないのに何故そんなに吹奏楽を頑張るのか?というような事を言っていたけどその気持ちも分かる。
でもそんなに打ち込めるのも大半の人は学生生活の内だけ。
やっぱり青春って特別な時期だ。

それにしても人間関係というのは本当に難しい。
この問題は一生付き纏う物だろうが、特に女性は大変だろうなとつくづく思う。
トランペットのソロパートオーディションで香織先輩と麗奈が演奏し良かった方に拍手をというシーンで、勝者は部員の拍手の数で決めるという場面。
殆どの生徒はどちらにも拍手をしなかった。
麗奈の方が実力が上だと分かっていても香織先輩の努力や人柄を知っている部員達は自分がその采配を下す事に加担するのが嫌だったのだろう。
ロボットではない限り、感情を捨て人を公平に判断するというのは非常に難しい。
その中で拍手をする久美子は正しいが確かに性格は悪いのかもしれない。

どんなに努力をしても周りも同じく努力をしていれば必ず敗者と勝者が出てしまう。
競争社会とは実に非情である。


でも色々な困難を乗り越えてから最後のコンクールでの演奏シーンは本当に良かった
弱小だった吹奏楽部が最後は皆一丸となって全国を目指して音を奏でている。
特に麗奈のソロパートの横に映る香織先輩の表情に観ていて涙が出てきた。

京アニの細かい心理描写や作画と音へのこだわりが伝わって来た良い作品だった。

投稿 : 2020/06/26
閲覧 : 288
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21

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画王 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

土日で完走できます

 ややこしい設定や意味深な演出がなく、わかりやすい青春アニメです。物語に思春期特有の気だるさが漂ってくると、エース麗奈や天才あすか先輩が空気を引き締めて次の展開に引っ張ってくれるので、一気に視聴できると思います。普通のスポ根のように精神論で数々の難題をクリアし、ライバルを倒せてよかったみたいな感動はこのアニメにはないので疲れません。
 主人公久美子の視点から語られる吹奏楽部のドラマは、彼女の素直で冷めた性格が青春の気恥ずかしさや切なさを和らげてくれるので、年代に関係なく感情移入できます。エース兼ヒロインである麗奈も印象は強面ですが、久美子から見るとカワイイので取っつきやすくなります。その久美子が、音楽に打ち込む周囲の熱情に感化されてフィナーレに向けて成長していきます。主人公の成長は語り部の心境の変化であり、その人のものの見方が変わればアニメの雰囲気も変わっていくという脚本は見事です。第2期は違った青春アニメを楽しめるかもという期待が膨らみます。
 このアニメのクライマックスは、麗奈と中世古先輩の一騎打ちです。なのに、2人の演奏に差がありすぎて(素人の僕でもわかるほど)、出来レースのようになってしまったのは少し残念です。ヘッドホンをして、目を瞑って、ちょっとの違いも聞き逃すまいと待ち構えていたので肩透かしを食らいました。プロ級の麗奈と一緒に練習していたのだから、中世古先輩がそれに触発されて、麗奈に肉薄する演奏を披露する展開がよかったです。もちろん、中世古先輩の後悔しないという覚悟に対して、特別になりたいと願う麗奈が真剣勝負で応える、というシチュエーションだけで十分泣けましたが。
 来週は2期を完走します。

投稿 : 2020/03/28
閲覧 : 222
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11

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Isery さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一生に一度の青春

素晴らしい作品です。主人公たちは夢を実現するために奮闘しています。青春は一度だけ、奮闘する青春は幸せです

投稿 : 2020/02/25
閲覧 : 196
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8

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USB_DAC さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感動的なアンサンブル

物語:
吹奏楽部の内側を知ることが出来る大変貴重な作品。

冒頭に明確に示される全国という目標。それに立ち向かう顧問と部
員たち。次々と訪れる苦難を乗り越え、懸命に楽器と向き合う姿は
実に清々しい。そして部活動なら間違い無くあるだろう陰湿な部分
を一切描かなかったことは、この作品の爽やかさの一因。良い意味
で非常に京アニらしい作品です。

作画:
業界屈指の美しい作画。女性たちは可愛らしさを重点に輝く瞳、そ
して薄っすらと頬紅を描き、男性はリアルなイケメンばかり。一部
を除き眉間を隠さない前髪も爽やかでとても好印象です。また人物
の動きに応じて微妙に揺れ動く楽器など、手抜きの無い細かい描写
には驚きを覚えました。

次に驚いたのは眼鏡の描き方。流行りのアンダーリムではなく、全
員がアッパーリムをかけている。こういう一見さり気ない拘りから
も、この作品に注がれる制作側の強い思いを感じます。    

声優:
パーフェクト。浮いている人物は全くいません。特に櫻井孝宏さん
演じる滝先生。いつもは厳しい「粘着イケメン悪魔」が時折見せる
優しさと微笑み。彼の声質にピッタリの役です。     

音楽:
OPの「DREAM SOLISTER」。 明るく華やかな楽曲は     
作風に非常に合う仕上がり。そしてEDの「トゥッティ!」。野を
駈け廻る4人の乙女たちは、まさに青春の謳歌そのもの。

因みに劇中の合奏は神奈川県洗足学園音楽大学の1年生で編成され
たバンドとの事。序盤慣れない演奏から息の合ったコンクールの成
熟した演奏まで、段階を踏んで上手くなっていく演出は見事です。

キャラ:
始めは鬱陶しく思えた優子(CV山岡ゆりさん)。麗奈の高い技術
を認め、決して彼女には叶わないと理解しながら頭を下げてまで香
織を推す姿。「 トランペットが好き 」。そう語る彼女にひと華持
たせたい。その為なら例え悪者になろうとも虚勢を張れる。そんな
強さを彼女には感じます。

そしてオーボエと同じダブルリードを使い、合奏に厚みと温かみを
もたらす重要な役割を受け持つファゴット。演奏技術も同じく難解
とされるこの楽器を担当する喜多村来南。容姿も端麗。なのに終盤
ワンカットのみで台詞は殆んど無し。色んな意味で勿体ないと感じ
たキャラクターです。せめて一言二言でも良いから、何か目立つ台
詞を与えても良かったんじゃないかと正直思いました。



[感想]

決して駆け足にならず、ひとつひとつのエピソードを丁寧に描く構
成はとても分かり易く親切な作りだと思います。

全国出場という目標に対して、この弱体化した吹部を如何にしてそ
のレベルまで仕上げ、どうモチベーションを上げていくのか。高み
を目指せば目指すほど、指導方法に対する不満や意見の相違が生じ
るのは当然のこと。しかし、とても理にかなった滝先生の指導方法
は、この部の一層の飛躍を期待させるものです。

4話の序盤、サックス担当の瀧川が彼の指導方法は好きだと語って
いた様に、時が流れ少しづつ自身の成長に気付く者が現れるにつれ、
彼への評価は自然と良い方向に向かって行く。5話で久美子はそれ
を単純な見返りと語っていましたが、まさにその通りだと思います。

「上手くなりたい」「悔しくて死にそう」

こんな言葉は真剣に物事に向き合っていなければ、絶対に発するこ
とはないと思います。「本気で全国に行けるって思っていたの?」。
つい漏らしてしまった冷めた言葉に後悔する久美子。現実を突きつ
けられた今、漸く麗奈の気持ちに気付き、自身の思いを爆発させる。

「私、ユーフォが好き」

そう変わって行く彼女たちには感動すら覚えます。

いつしか部員達には高い向上心が芽生え、緊張から来る高揚感に自
然と打ち勝ち、やがて強い信頼で結ばれている事に気付かされる。

そしていざ府大会。いつもの厳しさは消え、精一杯部員を信頼する
言葉を投げかけては、その場の緊張を解そうと笑顔を見せる滝先生。
彼のこの優しさは高演奏への期待と緊張を煽ります。

それにしてもこの合奏の描写には驚きました。自由自在に動き回る
カメラアングルが、目を輝かせ生き生きと演奏する部員たちを映し
出す。一音一音にピタリと合う指の動き。揺れ合う身体と楽器。曲
の息遣いを見事に表現する指揮者のリズムなど実に生々しい。

この作品の視聴を切っ掛けに、暇を見ては様々な高校の吹奏楽を観
る様になりました。プロの完成された合奏も良いものですが、3年
という限りある時間の中で懸命に練習を重ね、一音一音を必死に奏
でている部員たちがこの場に居るのかと思うと、どうしても胸が熱
くなってしまいます。

改めて吹奏楽の素晴らしさを感じると同時に、京アニの確かな技術
力を再認識する凄い作品でした。




以上、拙い感想を拝読頂きありがとうございました。


2019.12.18  一部修正

投稿 : 2019/12/18
閲覧 : 329
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40

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きつねりす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

主人公が吹奏楽に目覚めるまでの物語

一期はただ流されて吹奏楽に進んだようだった主人公・久美子が1人の同級生のまっすぐな思いに触れて音楽に真摯に向き合うまでの物語だと思います。決まったゴールがなく、一見理不尽と思われても仕方がない評価に一喜一憂する吹奏楽の世界。そんな中で特別を目指す同級生・麗奈のひたむきさに当てられて「全国出場なんて言うけど…」とどこか冷めたようだった久美子が「上手くなりたい!」と泣きながら駆け出すまでの一連の流れ、やはり名作と呼ばれる所以だと思います。自分も高校生くらいの時、大人と子供の狭間で感情を持て余してたな〜と共感。若干中二病っぽい本音を持ちながら、恋する乙女でもあるキーパーソン・麗奈のキャラクターの魅力を存分に楽しめたシリーズでした。最初は久美子の方から距離を取っていたのに、終盤にかけて親友以上の関係になっていくまでの移り変わりがポイント高いです。高嶺の花が自分だけに見せる普段とのギャップ、これは恋に落ちる!麗奈と久美子が普段ベタベタしてなくて、でも肝心なところで通じ合っているという関係がとても素敵。
もう一つ大きなテーマとして「実力と年功序列」という、どの部活動にとっても他人事ではない問題が描かれています。経験年数、努力、才能…限られた席を実力で奪ってしまうことで全体の雰囲気が悪化するかも…という個人の欲求と、吹奏楽という他人と息を合わせる吹奏楽特有の人間関係の狭間で揺れる葛藤がはっきりと描かれているところにハッとしてしまいます。間違ってる?間違ってない?と尋ねながら前へと進む姿、青春そのものだと思います。
一期、二期、劇場版と見てきた今、このシリーズではまだ先輩という存在がそんなに大きくなく、同級生である葉月・川島サファイア・麗奈といった同学年の絡みが濃かった時期だな〜と思いました。今後出てくる話ではこの時期のエピソードなどが再び登場したりして「あ〜、あったな〜そんな話!」とかなりそうなので、とりあえず風化させないよう最終楽章までこまめにユーフォ成分を取り続けたいと思います。

投稿 : 2019/10/27
閲覧 : 427
サンキュー:

14

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うどんこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心の距離感を愛でる作品

いろんな角度から評価できる作品だと思いますが、私は、対人コミュニケーションについて話したいと思います。

舞台は高校の吹奏楽部で、部員が50人くらい。大別して、同級生との横のつながり、高学年との縦のつながり、パートごとのつながりがあります。
それぞれのキャラクターが、様々な組み合わせでコミュニケーションをとるのですが、親密度はまちまちで、そのグラデーションが細かい!


それが顕著に見られるのが、主人公、黄前久美子。
友達に見せる態度、親友に見せる態度、先輩に見せる態度、苦手な先輩に見せる態度、母に見せる態度、姉に見せる態度、幼馴染の男に見せる態度。全部違う。
しかも、それぞれの親密さが増すと、態度も変化する。細かい!
これらすべてを演じ分ける声優の方にも感心しました。

投稿 : 2019/10/06
閲覧 : 203
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9

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KomcHi さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ストーリーも作画もクオリティ高い!

見終えました。

素晴らしい作画で、背景もさる事ながら楽器一つ一つの
細かな箇所を丁寧に描いてます。
最後まで作画崩壊なく、すごいクオリティでした。

合間に挟む演奏に関しても鳥肌がたちましたし、
物語の進行に従って徐々に上手くなっていき、
演奏の緊張感も伝わってきました。

さすが京都アニメーションです!

物語もうまく出来ていて、
弱い吹奏楽部に新しい顧問としてタキ先生が来るんですが、
その先生は皆の演奏に対してグチグチグチグチ。

部員は、その先生に対し皆が結託して、
文句の言わせない演奏をしてやるっと想う。
結果的に先生と部員がうまく噛み合って、
一眼となって高みを目指す良いストーリーだなと思います。

最後は府大会金賞を掴み取って、
関西大会に向けて頑張っていくぞってことで!

2期も期待してます。

投稿 : 2019/09/28
閲覧 : 299
サンキュー:

29

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がぁべら♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

吹奏楽部女子達の瑞々しい感動ストーリー

高校1年の春、中学時代に吹奏楽部だったオウマエクミコは、クラスメイトのカトウハヅキ、カワシマサファイアと共に吹奏楽部の見学へ行く。そこで見たのは、かつての同級生・コウサカレイナの姿だった。中学時代のコンクールでのレイナとの出来事を思い出したクミコは、入部に踏み切れないでいる所から物語は始まる。
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原作は未読デス。
絵は綺麗デス。
キャラは全体的に女性キャラが多く、可愛いデス。
ストーリーは吹奏楽が全国を目指す話デス。
全体的にキラキラしたイメージで、青春って感じデス。
個人の演奏のスキルの違いだったり、上達していく過程など、細やかな音作りがされていて、素晴らしかったデス。
キャラの達の行動や心情も丁寧に描かれていて、なかなか見応えのある作品デシタ。

投稿 : 2019/08/26
閲覧 : 236
サンキュー:

10

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oXKOT53272 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良かった!

部活アニメの作品の中で一番感動したし、心に染みた!
最終回の久美子と秀一のやりとり良かった(*´o`*)
続編見たい‼︎

投稿 : 2019/07/24
閲覧 : 196
サンキュー:

11

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nan-nan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

声フェチです(笑)でも、そっち系ではありません(爆)

他で書いたレビューです!

「響け! ユーフォニアム」より!(ネタバレ注意)
かなり遅くなりましたが「響け! ユーフォニアム」を観終えました(≧▽≦)
やっぱり「青春学園モノ」は熱いですね(*^-^*)
そもそも「青春学園モノ」が苦手な私でも、無事全話観られました!
個人的にヤバかったのは滝先生=櫻井孝宏さんですね

投稿 : 2019/07/01
閲覧 : 227
サンキュー:

8

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

楽器が上手くなりたい!

部活アニメの神作。
何の変哲もない"部活"を、そのまま"部活"として貫いている作品はいっぱいありそうで意外と無い。

《幼馴染の葵ちゃんって必要だった?》
…って、初見時高校生だった私は思ってたんだけど、高校を卒業して2年ちょい経った今観てみると、彼女の言ってることが解りすぎて胸が苦しいよ。

北宇治の吹奏楽部員は、本気で部活に取り組むことで充実していたように見えるし、様々な経験から大切な何かを得ていたようにも思えるけれど、
将来的に考えると"部活を頑張る"という選択が必ずしも正解だとは限らないわけで。
数年後には、楽器ばかりやってあまり勉強をしてこなかった高校生活を後悔しているかもしれない。

全力で部活しながらもそのことを全肯定せず、あくまで"たかが部活"なところが、『ユーフォ』という作品の深いところだと思う。


まあ難しいことは抜きにしても、
この作品のキャラクターにはとても惹き付けられたし、適度に現実味のある上下関係はなんか可笑しくて、ナチュラルな百合には不思議な魅力があって。
感覚的にもすごく楽しい作品だった。

動作とかもいちいち細かくて、
例えば7話の一場面で、畜生リボンが夏紀先輩に肩をぶつけて、「わっ!」ってなるやつとか尊くて死にそう。

投稿 : 2019/05/14
閲覧 : 252
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アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白さまだまだフォルティッシモ

2期のレビューを視聴していると
高評価が多かったので視聴を始めました。

●物語
吹奏楽に向き合う少年少女を内面的な面も深く描いた作品でした。
部員一人一人の感情表現も分かりやすいように描かれていて
特に3年生に関しては受験であったり進路であったりいろいろと悩みごとを抱えているけれど、現実と向き合い葛藤しながらも前へ進んでいく様子が上手く表現されていたと思います。

「いつも隣に吹奏楽」みたいな感じで
メインの演奏シーン以外にも随所に楽器が流れるシーンが多く良かった。

あとは久美子のナレーションが小説を読んでいるみたいで
文学チックなナレーションだなぁと感じました。
(実際に原作は小説みたいです)

●声優
豪華です。
瀧先生の声は櫻井さんでイケメンボイスですね。
久美子役の黒沢ともよさんの冷めた久美子の演技が好きでした。

アニメをやっていた頃に声優さんもキャラの楽器を
一緒に練習していた様子がtwitterに投稿されていたのが
強く印象に残っています♪

●キャラ
お祭りの回で、麗奈の「私、特別になりたい」からの久美子とのアンサンブルED、
かおり先輩との再オーディションの前の久美子の愛の告白と麗奈の自身に満ちた表情、
再オーディションの投票で麗奈のために真っ先に立って拍手を送った久美子、
コンクールに向けて壁にぶつかる久美子のもとに励ましにくる麗奈、
にグッと来ました。
…つまり久美子と麗奈の絡みが好きでした!

瀧先生と副顧問の松本先生のギャップも面白かったです。


あと一つ。
{netabare}コンクールに向けた練習中に久美子が瀧先生からある演奏パートを外されたシーンがありました。

あの後、ひょんなことから瀧先生と久美子が学校で話すシーンがあって
久美子が帰る際に

「今日出来なかったところ、練習しておいて下さいね。あなたの「できます!」って言葉、私は忘れていませんよ」って瀧先生が言ったとき、この先生やるなぁって思いました(^^;
個人的に好きなシーンです。{/netabare}

●作画
楽器がピカピカに光っていて綺麗でした☆ミ
僕も趣味でギターを持っているのですが
弦は錆びるし、ちょっと放ってると弦を通すところの隙間にホコリはたまるしで管理は大変ですね〜w
羨ましかったです。

背景もとても綺麗で見応えがありました

●音楽
OP「Dream Solister」/TRUE
フルで聴くと歌詞が面白かったです。
レビュータイトルは歌詞の一部引用です笑

ED「トゥッティ!」/1年生4人
{netabare}サッカー選手のトッティではなくトゥッティでした笑{/netabare}

投稿 : 2019/05/14
閲覧 : 366
サンキュー:

66

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ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本気の作画

とにかく絵が綺麗!まるで実写。背景の素晴らしい書き込みが、物語をさらに魅力的にしている。特に8話は秀逸!

---
あまりにもあっさりなので追記。
この作品のヒットで全国の中高の吹奏楽部の人気が上がった。おそらくどの学校にもポスターが貼ってあったのでは。
上記の8話はあのお祭りの回。久美子と麗奈の、なんだかおかしくも、美しい共演。
お祭りの京都の夜景をバックにユーフォとトランペットの共演なんてカッコよすぎる。感動の場面なんかじゃないのに、なぜだか涙が止まらない、素晴らしいカットでした。
この場面だけでも傑作だが、他の回も素晴らしい。

劇場版に刺激されて書いてしまいました。

投稿 : 2019/04/25
閲覧 : 322
サンキュー:

31

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文句なしの青春部活動アニメ

主人公のくみこちゃんと
吹奏楽部のお話。

顧問が変わり、関東大会出場決定し
そこで見事に金を受賞

それまで、ユーフォじゃない楽器にしようや
ほかの部員のトラウマや
恋愛についてなど

いろんな問題が重なるが
恋愛以外は徐々にいい方向に向かっていく

投稿 : 2019/03/17
閲覧 : 290
サンキュー:

8

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fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

芸術系アニメとしてはスラムダンク級だと思いませんか?

NHKの放送が初見です。2年も遅い出会いでした。はぁ~。もっと早く観ておけばよかった・・。こんなに感動できる作品だったのに・・。悔しいっ!!
レビューも全部読みました。読みたくなりました!


うまくなりたい!! 上手くなりたいっっ!! 誰にも負けたくない!!!
悔しくて死にそう・・。(黄前さん、よく喋るぅ)

先生・・バスケがしたいです・・。(三井サンは、喋らないね)

黄前さんの溢れ出る大粒の涙も、三井サンの頬を流れる涙も、心にグサリと刺さりました。
三井の棘はいまだに私の心に刺さったままですから。

ホールに響き渡るユーフォニアムの音。
ボールがリングのゴールネットを揺らす音。

もう、時代を超えて青春アニメの金字塔じゃないですか~。

魂を磨く姿に、私は個人的に推し!です。

何度も何度も、何度も見直す羽目になりました。正直、こんなに引き込まれるなんて自分でも驚きでした。いつの間にかどっぷりとつかっていて、ちょっとこの気持ちの落としどころいったいどうするつもりなのぉ~!ってそんな感じです。

「こんなに」って書くと、そのスジの人から叱られるかもしれません。まさか学園音楽アニメごときに「こんなに」絆(ほだ)されるとは全く思いもよらないことです。

あわw。「ごときに」って。学園もの"ごとき"っていう意味じゃなくて。いやあぁ。音楽もの"ごとき"ってものじゃなくって。ひえ~。ごめんさなーい!!!。

「こんなに」「ごときに」って感じたのは落差です。私の中にあった「高校の吹部の部活動ってどんなの?」っていう無知からくるバイアスです。
完全に間違っていました。激しく懺悔します。自分に。そして吹部を愛するみなさまに。

これには弱りました。青春てっぱんド真んなかの部活動物語じゃないですか。こういうの苦手なんです。私もいくらか踏みしめて歩いてきているのでちょっとつらくもあります。
迂闊にもハートのど真ん中を撃ち抜かれてしまいました。恐るべしTutti。完全に心を奪われてしまいました~。

学園ドラマなので、見どころはあちこちにありました。定番のあるあるも安心して観られました。
それにしても・・、うーん。何だかドキドキ感の中身が違うような気がするぞ。
現役の生徒さんがちょっと羨ましいぞ。

その作中でも、私的に絶っ対にダントツだったのは、
{netabare}
中世古と麗奈の再オーディションのシーン。
リターンマッチ?っていってもいいのかしら。

テニスや卓球のシングルマッチのようです。
ネットを挟んでの勝負。相手に勝ちたい気持ちは当然にある。
でも、フルコンタクトではないスポーツだからすべての気持ちをラケットに込めてボールに伝えていくしかない。
打つ、返る。打つ、返る。ラリーの応酬。観客はボールの軌跡を見続けている。勝負がつくまでプレーヤーの一挙手一投足を見守る。
コートに立てば自分ひとり。すさまじい凌ぎあいの中で支えるのは自分ひとり。さあ、練習してきた自分を信じて。あれだけ練習してきたのだから。
できる。やれる。やってやる。絶対勝ってコーチのもとに戻る。

空手道の型の演武。群舞のようです。一糸乱れぬ動き。緩と急。間合いも止めもぴったり。呼吸のタイミングや息の出し入れも同じになっていく。
新体操やシンクロナイズドスイミング、バレエのようです。こちらの方が近いかな。演出があり、音楽があり、舞台があり、美を追求したパフォーマンスがある。

吹部は楽器のみで凌ぎあうのですね。
久美子が言ってました。目指す音はわかっている。そのために何をすべきかもわかっている。
ユーフォニアムを活かしきれる自分との勝負。

中世古と麗奈がトランペットにかけてきた時間と努力。内に秘めたプライド。全国へ、特別なプレーヤーへ。
3年生と1年生という立場で、与えられたチャンスをゆるぎなく吹き切ったふたり。
その2人を支え、寄り添う仲間たちの声援も、凛としていて美しい。

ソロである以上、どちらかは落選する。求められる音を表現しきれたのか。それは演奏者自身が一番わかっている。滝先生は選考ではなく選択させる。音の違いは完膚なきまでの結果。すべての結果は演奏者にある。自らが背負わなくてはならない。その時の自分を支えるのもまたプライド。ベストを尽くせた自分がいる、そう思えれば自分を卑下する必要もないし相手を非難することでもない。そんなことはできないししない。中世古はそれを貫徹する。彼女の矜持なのでしょう。
しかし、悔しかったでしょう、この上なく。それなのに微笑んで麗奈をソロに推すと話す中世古は、北宇治高吹部の大切な鑑となり柱となるはずです。

よく分かりませんが、麗奈の音は全国区レベルの音なのですか?もしそうなら、部員に与えた影響は衝撃的でしょう。
湘北高校が全国に行けたのも流川の加入が大きかったですし、彼の性格ってどことなく麗奈と似ていますね。ただ、黄前さんと桜木の味付けが違い過ぎているので、チーム内の化学変化を "熱量" として描き出すのはちびっと難しかったのかもしれませんね。

それにしても、麗奈のあの音。テレビのちびたスピーカーでも感動しました。リピートで100回聴きましたもん。お金払ってでも聴きたくなっちゃいましたもん。
{/netabare}

全国を目指す。
スポーツは経験していますので、上手いのと強いのとは違うと言えます。
上手いだけでは勝てないのです。あらゆる要素に対してポジティブシンキングであり謙虚でもある。意志の強さ、良好なコンディション、練習に裏打ちされた技術。そして仲間とコートと対戦プレーヤーと審判と観客。 あらゆる要素をいったんはぜんぶ受けいれる強さと、そして不安も葛藤も執着も不必要な要素はすべて排除する強さ。
そういうゾーンにたどり着くことが極上。

どんな部活動も、入り口は "好き" でも十分。挫けそうなとき、自分を見失いそうになる時は、その気持ちを確かめることはとても大事ですね。でも道を歩むつもりなら、てっぺんに向かうなら、それだけでは支えきれなくなる時が来るのでしょう。
好きなのと上手いのとは違う。そして強いのとも違う。ということなのでしょうね。 きっと、好きなのと上手いのと強いのが三拍子揃うのがいいのでしょうね。

うん、やはりこれはいいです。
スポーツじゃありえない世界です。タイムゲームでもポイントゲームでも、1人でも15人でもない。全然違う世界でした。
そもそも55人が同じステージに立つなんて私の想像を超えています。一呼吸で、一本の指の動きで、結果が変わってしまう世界に挑戦している吹部のメンバーたち。
もう、凄いですね。
 

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品が皆に愛されますように。

投稿 : 2018/11/11
閲覧 : 542
サンキュー:

58

ネタバレ

World さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

受けている評価と違った感想を持った初めての作品

今作は、世間的にかなり高い評価を受けている。
レビューの平均点数を見てもわかる通りだ。

私はミーハーな部分もあり、高評価の作品はなるべく見るようにしてきた。
平均評価が高いということは、それだけ万人受けする作品だということでもあり、今まで見てきた所謂名作と呼ばれる作品は、どれも大変満足することができた。
世間に評価されている作品は、大抵私が見ても面白かった。

だが、今作は評価通り面白いとは思えなかった。
初めての体験だ。


気になった所を何点か書いていく。

まず、物語自体はスポ根なのだが、どうにもすんなり行き過ぎてしまっている様に感じる。
私は楽器に詳しく無いが、描写などを見ると、リアリティをある程度は追求して作られていることが分かる。
又、心理描写等も、きっちりと細かく描かれている。

だが、だからこそ、すんなり行き過ぎているストーリーに違和感を感じてしまう。
ドロドロとした人間模様や、挫折の過程、吹奏楽部の詳細をきっちりと描いているにも関わらず、物語の根幹のみがイージーに進んでいくため、余計に気になる。

これが、全てをある程度は雑に描いて、一つのポイントに絞って作られた作品ならまた違うのだが、今作のコンセプトと実際のストーリーがマッチしていないとどうしても感じてしまう。

スポーツでも勉強でも、趣味でもゲームでもなんでもいいのだが、真剣に全国レベルを目指していた人なら分かるかもしれない。
たったの半年程でそこに到達できるほど、甘くは無い。
あの程度の努力、あの程度の団結力では、到底無理だ。
そこの違和感を、どうしても拭う事が出来ない。

リアリティを追及するなら、そこまでとことんやってほしかった。


次に、上記に関連してだが、主人公やその他主要キャラは好感が持てるのだが、不快感を感じるキャラが多数いた。
その問題が根本的に解決していない為、大会を勝ち上がったという感動がどうしても薄れてしまう。
くどい様だが、2年間ないし1年間だらだらと過ごした部員が、たった半年で関西大会出場は、ありえない。

そこに至るに値する努力の説明もなされていない。
努力したのは当たり前だろうが、それは他の学校の部員も同じ事。ましてや強豪校は2年間キッチリと練習してきたのだろう。
それに勝るだけのものがあったのかと感じてしまう。
結果感動がより薄れる。

それから、高坂のキャラとしての説明不足も気になる。
尺の問題かもしれないが、高坂のバックボーンがまるで描かれていない為、どういう人物なのか理解することが難しかった。
主人公が影響を受けるシーン等には感情移入することが出来たのだが、当の高坂の人物像が明確ではないので、やや説得力に欠けてしまった。


問題点ばかり書いたが、良い点も多数あった。

まず、作画が相変わらず素晴らしい。

演奏の迫力というのは、身体で受け止めないとなかなか感じることが出来ないものだが、見るだけで演奏の凄みを感じさせる事が出来ている。
キャラクターの動きも素晴らしく、仕草の一つ一つに無駄がない。
又、黒板に文字を書く際にたまに鳴る嫌な音を入れてみたりと、「あぁ。高校時代はこんなだったなぁ」と感じることが出来る所が何点もあり、非常に良かった。

音楽に関しても、楽器の素人でも分かる様に違いがきっちりとなされていて、キャラクターの成長を感じることが出来た。
演奏中の音楽も、違和感を感じることはなかった。


全体で見て、駄作という訳では決して無いのだが、世間の評価と比べると、見劣りしていると感じてしまった。
これは、好みの問題もあるだろう。合う人が見れば、面白いのかもしれない。

投稿 : 2018/10/17
閲覧 : 352
サンキュー:

19

ネタバレ

クマーブル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

リアルな部活の青春アニメ

 まずこのアニメが凄いのはリアルであること。それは作画だけでなく、部活で頑張ること、結果を出すための練習の大変さ、そしてチームメイトの間でのいざこざややる気の差など実際に部活をしていた人にしか分からないつらい部分が多く描かれます。
 それがあるからこその結であるラストで努力が報われるシーンには不思議と感情移入してしまいました
 さすがの京アニと言えるクオリーティなので普段アニメを見ない人も楽しめる作品だと思います

投稿 : 2018/09/26
閲覧 : 175
サンキュー:

15

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Tom さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

記録

初めての合奏
キラキラ星の煌めきの一瞬
思わず涙が出た

校舎裏での練習シーンの光感がすごく好き

全国を目指すと決めたのは皆さんですという強引にも卑怯にも感じられるような、嫌な何かを感じつつも、いつのまにか必死になっていってる。どういう感覚なんだろう。
「特別になりたい」
真っ白な靡くスカート。夜景。突拍子もない夢物語。飲み込まれる瞬間。

「うまくなりたいうまくなりたいうまくなりたいうまくなりたい…!!!!」
ここの涙のポロリポロリと落ちる感じがとても好き。なぜか泣ける。

本番、手に汗握る。高坂のソロ。久美子の為にの言葉。それだけで聞こえるものが違く感じて面白い。
舞台裏の潜めた声と高鳴り、緊張。
終わった瞬間の汗、先生が促す手、立ち上がる時の息。拍手。そして一瞬の前を置いて、発表へ。久美子の眼。高坂の眼。
声が消え、反応だけ。上がる歓声。

「そして、私たちの曲は続くのです」


リズと青い鳥を観終えてから改めて見直した。

投稿 : 2018/09/17
閲覧 : 202
サンキュー:

14

ネタバレ

Aceman さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

吹奏楽をテーマに描く青春群像劇

全国大会を本気で目指す吹奏楽部を描いたアニメは珍しいのではないだろうか。
初めはただスローガンとして「全国大会出場」を掲げていた吹奏楽部が新たに赴任した凄腕顧問に感化され、初めはその厳しさに戸惑いながらも、次第に吹奏楽の楽しさと「全国に行きたい」という思いが芽生え、全国出場を全員が本気の目標にしていく。
いわゆるスポ根に近い内容である。
このアニメは大半が女子部員で構成される吹奏楽部の女性間の「嫉妬」「憧れ」「確執」など他の部活アニメではあまり描かれないような面も積極的に描いている。その点がこのアニメの他には無い評価になっていると感じる。
関西大会に進出を決めた「北宇治高校吹奏楽部」は果たして全国への切符を勝ち取る事ができるのか。
2期も非常に期待したくなる終わりだった。

投稿 : 2018/05/22
閲覧 : 174
サンキュー:

12

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

【アニメ史に残る大ケッサク】出る杭は、集団リンチでぶっ潰す!(笑)【長文】

大嫌いな作品です
本作の物語が、大嫌いなんですよ

言うなれば本作の物語は、

突出したものを集団で叩き潰そうとする、
ゲンダイ・ジャパンにもたびたび垣間見られる
腐りきった世相を見事に描き抜いた大ケッサク

意識が低くて実力不足で
ストイックさを欠いた府抜けた生徒が集い、
仲間を陥れるための部内政治に明け暮れて、
ボケ指導者のおかげで無駄な苦労を重ねて、
ろくな練習をしていなかったにもかかわらず、
最終的には目標を達成し、
洪水のごとし涙を流して歓喜の渦に溺れ狂うという
なんともイージーで生ぬるい、
ジメジメしていてトチ狂ったセイシュン物語

でございますなー

んー、気色が悪いですね~
笑いましたね、あの結末には
なんだこりゃって思いましたよ


。。。。。。



えー、ではこれから、
本作の大嫌いな部分を2つピックアップしまして、
感想を述べていくと、いたしましょう


1つ目は、高坂へのリンチについて

2つ目は、タキのゴミ指導者っぷりについて



【胸糞】非凡なる高坂への、凡人による集団リンチ

本作の物語では、

有能で突出した非凡な高坂を、
無能で埋没した凡人どもが集団リンチ致します

えぐいですねーまったく
こういうのは、リアルでも目にする機会がございます
その辺りが、
「本作にはリアリティーがある」などと評価される所以でしょう

終わっております(笑)



本来なら、
高坂のような人間が北宇治に滞在する理由はゼロです
高坂のような人間なら、実力がトップクラスの楽団に所属するはずです
わざわざ低レベルな集団に属して自分を腐らせる理由など無いからです
自分よりも実力の高い人間が居る環境へ身を投じるのが当然であり、
その逆はあり得ません

この作品は、設定の段階から、イカレてるんですよ

この物語のイカれ具合は尋常ではありません

高坂のような有能で突出した非凡な人間を、
無能で埋没した凡人どもの巣窟へと放り込み、
なぶり、辱しめ、尊厳を踏みにじり、
屈辱的な仕打ちを与えて集団リンチ

高坂のような突出した人間に備わる、
崇高な精神、高い志、誇り高き生きざまを、
全て否定し、地に落とし、
踏み潰してクソを塗りつけるような、
鬼畜にも劣る蛮行の数々、山の如し!(笑)

イカれてますでしょう
不気味ですね~
ひどい話ですよまったく




★なぜ、北宇治の部員らは高坂をリンチしてしまうのか?

実は、こうした現象が発生する仕組みについては既に解明されており、
きちんと理屈で説明できる上に具体的な対策案も提示できるのですが、
感想の範疇から大きく外れる内容になるので、ここには書きません(笑)
まー、知ってる人は知ってるでしょう(笑)



★本来なら北宇治に居るはずのない高坂を、
 北宇治に「縛り付けておく」にはどうするか?

この問題を解決するために用いられたアイデアが、

「高坂はタキに惚れている」

という、
まー、本当にどうしようもなく、下らない設定なんでございます

話になりませんなぁ(笑)
やりたい放題でございます

「高坂はタキのタマキンを追っかけて北宇治へやって来た」

と、まー、このように、
高坂を「色欲に狂った執念の女」として描き出すことで、
本作の物語は、調和的にまとまるわけです

つまり、
高坂は作品を成立させるために、ギセイになったわけですなー
高坂さえ黙っていれば丸く収まる、みたいな、
そういうフザケタ構造なんですね、本作は
どこま腐ってんですかね、この物語は(笑)


とにかく高坂への仕打ちがヒドイのなんのって
下衆でゴミのような部員達から、
妬まれ、疎まれ、貶められ、

「高坂はタキの縦笛で華麗なソロを奏でた」

などという、不名誉な噂まで流布されるのですよ?
ヒドイ扱われようじゃあございませんか

陰湿で邪悪な連中が結託して(笑)
卑劣極まりない噂話を流布して
高坂を排除しようとするわけです

作中ではまさに、

「高坂に対するネガティブキャンペーン」

が展開されるのであります

腐ってますな~
これがリアリティーのあるセイシュンドラマってんだから、
世も末でございますな(笑)



。。。。。。。。。。



【外道】タキ先生のゴミ指導

タキもクソですな
まさにゴミ指導者の格好のサンプルと言えるでしょう
タキとはまさに外道
公明正大さを持ち合わせていない、非人間的なクズ

高坂へのリンチを続ける下衆な部員らの工作活動に対して、
「高坂を潰したいのなら、正々堂々、実力で張り倒さんかい!この恥知らずのボケどもが!」
と、
生徒を一喝するくらいの気迫を見せたらどうなんだ(笑)
マッタク情けない、なんたる無様な生きざまよ

本作がスポ根?
いやいや、ご冗談を
こんなのは、

「スッポンポンで男根さらして腹躍り」

の間違いでしょう

あのようなフニャチン指導しか行えないタキは、

「素っ裸でポコチン丸出しのタヌキ野郎」

ってとこが妥当でしょうな

そんなスッポン男根さらしまくりの、
裸の王さま無自覚ストリーキング・タキ大先生は、

"自分が悪者になりたくない"がために(笑)

「あなたたちが決めたことですよ?」

なんて、涼しい顔で良い放つんですよ

どうしようもないクズですね、コイツは

生徒に責任を押し付けて、
いけしゃあしゃあと自らの責任を放棄!
さすがはタキ先生、老獪な手際でございますな~
これはつまり、
生徒に社会の厳しさを教えていらっしゃるのでしょう
弱肉強食の競争社会で勝者(笑)になるためには、
これくらいのシタタカさが必要だってことを、
自らの非道な生きざまを通じてご指導なさっているんでしょうなぁ(笑)



【特別付録】悪用厳禁・秘伝の悪魔的メソッドを限定公開!

★ 伝説のゴミ指導者・タキ先生の指導方法とは!?
 ~指導者が目先の手柄を引き寄せる10のステップ~

1  自信を持たせず不安を煽り、
2  焦燥感と強迫観念を煽り、
3  やらざるを得ない状況を作り出し、
4  同調圧力を高め、
5  (自分の至らなさを棚にあげて)時に生徒を怒鳴り付け、
6  自発的な生徒には惨めな思いをさせて辞退させ、
7  見せしめの刑を用いて全体の調和を計り、
8  自信が持てない状態で本番を迎えさせ、
9  結果は神頼みという弱気な心境に陥らせ、
10 最終的には「安堵の涙」を流させる

洗脳、完了!
これにて従順なる奴隷の完成であります!(笑)


いやー素晴らしい
拍手喝采、お見事!
タキ先生は救いがたいゴミ指導を徹底して実践なさる、
したたかで計算高い、
悪魔的指導者のカガミであらせられますな

ブラック企業の経営者の皆様、
是非とも『大魔王タキ先生の暗黒指導メソッド』の導入をご検討ください!
これぞまさしく、ブラックジョーク(笑)


まー、タキの立場にしてみれば、

「結果が全て」

で、ございましょう

したがいまして、
タキは生徒に教育を施す必要なんて、そもそも無いわけですよ
タキにとっては、
生徒の将来なんて、どうでもいいわけですよ(笑)

もちろん「良い結果」を出せば「タキ自身の手柄」になるわけです
なれば、手段を選ぶ必要なんて、ありませんわなぁ(笑)

「諸君、世の中は、結果が全てなのである!
 それが、この世界のゲンジツなんである!…♥」

by TAKI大先生

く~ッ!シビレますね~!
「シビアでリアリストなボクちゃん、カッコイー!」みたいな(笑)

いやいや、負けましたよホントに
スゴイスゴイ
どうぞどうぞ、頑張ってくださいよ


。。。。。。。。。。。



まー、以上の点を踏まえまして、

「本作の物語は腐っている」

故に

「大嫌いな作品だ」

と、申し上げた次第であります

他にも、
オーマエは残念なやつとして描かれてるなー、
とか、
オーマエの姉も救いがたいなー、
とか、
まだまだ書くネタには困らないんですけど、
もーいいでしょう
時間がもったいない
時はキンタマって言いますからなぁ
いやジョーダンですって!
ジョーク!ジョーク!(笑)
熱くならずに、ク~ルに楽しく行きましょうよ~

投稿 : 2018/05/01
閲覧 : 238
ネタバレ

takeboo さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

続編希望

吹奏楽をやっていたものとして楽しめた。
もっと、続編をやってほしい。途中、だらけてしまう部分があった。
ネガティブなストーリーを恋愛に変えてればかなりの高評価だっただろう。
86点。

投稿 : 2018/04/02
閲覧 : 241
サンキュー:

9

ネタバレ

さぁ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

良かった!!

次はなんのアニメ観よかな〜
と悩んでる時に、アニソンメドレーで聴いて気になってたコレに。

京アニやし、京都舞台やし、めっちゃテンション上がるわ!

秀一がFree!の真琴に思えてならん…

久美子の思ってる事言わへん性格がちょっと好きじゃなかったけど…後半変わったからわざと強調されてたんかな。

もっと楽器それぞれについて詳しくなりたいと感じた。

投稿 : 2018/01/28
閲覧 : 210
サンキュー:

7

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響け! ユーフォニアムのストーリー・あらすじ

高校1年生の春。
中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子は、クラスメイトの加藤葉月、川島緑輝とともに吹奏楽部の見学に行く。
そこで久美子は、かつての同級生・高坂麗奈の姿を見かける。
葉月と緑輝は吹奏楽部への入部をきめたようだったが、まだ踏み切れない久美子。
思い出すのは、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。

吹奏楽部での活動を通して見つけていく、かけがえのないものたち。
これは、本気でぶつかる少女たちの、青春の物語。(TVアニメ動画『響け! ユーフォニアム』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2015年春アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『DREAM SOLISTER』≪ED≫黄前久美子(CV:黒沢ともよ)加藤葉月(CV:朝井彩加)川島緑輝(CV:豊田萌絵)高坂麗奈(CV:安済知佳)『トゥッティ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、藤村鼓乃美、山岡ゆり、日笠陽子、沼倉愛美、久川綾、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部へようこそ』)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人

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