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「心が叫びたがってるんだ。(アニメ映画)」

総合得点
78.5
感想・評価
1203
棚に入れた
6301
ランキング
550
★★★★☆ 4.0 (1203)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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☆の総合評価
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心が叫びたがってるんだ。の感想・評価はどうでしたか?

響け! さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最後が…でもやっぱりいい作品

やはり、思っていたとおりいい作品でした。でも、終わり方が…あれは正直個人的には少し残念というか、もちろんあれが一番正しいしめ方なんだろうけど、ふって振られた直後にこれか…とは正直思いました。
でも Over the rainbow と悲愴のあれはいいっすね。すごく好きでした。
全体的に総括すればすごく良い作品でした。
ただ、最後だけ少し残念っちゃ残念でした。だからといってどんなしめが正解なのかは正直自分の中でも見つかってないです。でも十分見る価値のある作品だと思います。

投稿 : 2020/06/14
閲覧 : 314
サンキュー:

10

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自分の責任で、自分の考えた言葉で

視聴前 主題歌は乃木坂さん!?

視聴後 作画すごかったな

この話はある少女が卵に口封じされた話
ジャンルは学園・ラブコメ・劇
超平和バスターズの二作目ということで1作目であれですからきっとすごいことになる、と思っていたら映画でした。まぁ映画でもいっかと見る前に思っていたのですが...映画でもじゃなくてこれは映画でしか味わえないものがあると思います。岡田磨里さんといえば学生恋愛のイメージがかなり強いですが今作品もそうですね。そしてやはり葛藤が素晴らしい。
主人公は女の子なのですが、その主人公が勝手に生み出した玉子が作品の中で、主人公の中でどのような役目を担うのか。そしてたどり着いた答えに玉子はいるのか。
内容です。序盤の導入からファンタジーなのかファンタジーじゃないのかがでてきます。中盤の盛り上がりから序盤の予想とは異なる展開にいき、終盤では感動シーンを添えた気持ちの良いラストでした。中盤の勢いを押し殺さずそのままの勢いで感動シーンにもっていき、鎮火させてからラストシーンの二言は身に染みるものがあります。この作品はテレビアニメには向いていないと思います。下手に延長してしまえばわけの分からない話が追加されてしまう可能性がありますが、今作品は鮮やかかつ繊細な物語です。必要最低限の要素だからこそ美しいのです。しかもテレビアニメのように途中で切るという選択肢はよほどのことがない限りありません。正直終盤の展開を知らなければそこら辺のラブコメと大差変わりなく切る人が多かったかもしれません。そういう面でも映画で良かったと思いました。
{netabare}坂上拓実くんの評価は分かれるとおもいます。個人的には別に嫌いではない、だが好きでもないかなという感じですが、ほかのレビューをみると「思わせぶりクズ」という意見を目にしました。まぁおかげで成瀬ちゃんがフラれちゃったので成瀬ちゃん推しならそういう意見もあるでしょう。私も成瀬ちゃんがこの作品の中で一番すきですが、私は負けヒロインが好きなのでなんならフッてくれた坂上くんに関してはちょっとだけ感謝しています。話を戻しますが、坂上君は元カノに未練たらたらでしたが過去のことだったので仕方なく現実を見た結果、その未練を現実に反映してしまっただけなんでしょう。要は周りを巻き込んだ自分の葛藤です。迷惑ですねw元カノはその点過去を踏まえた上で現実をみていますがやはりこちらも未練たらたらの模様。君たちは早くき合え!て多分この後にしてますよね。まぁいいや。
坂上くんの葛藤に振り回された成瀬ちゃんはさらに葛藤します。自分のせいで相手が傷つくことを恐れていたように見えましたが実際はそれによって自分の存在価値を否定されることを恐れていたのです。さらにはそれを玉子のせいにし責任逃れついでに自制御不能の言い訳にしたわけです。そこで坂上君がくるわけです。成瀬ちゃんは自分の得体のしれない人物が得体の知らない感情を持ってきたことに激しく葛藤します。そして自分の感情は相手を傷つけることだと知ります。なので逃げました。舞台からも坂上君からも。しかし坂上君が「教えて欲しい」とか言っちゃったせいで玉子がわれます。得体のしれない感情をぶちまけます。自分の責任で、自分の考えた言葉で。
この下りものすごく好きです。成瀬ちゃんの人間臭さがいいですよねぇw{/netabare}

監督はもちろん長井龍雪監督。
脚本は岡田磨里さん。
キャラデザは田中将賀さん。
劇伴はミトさん。物語シリーズの音楽を数多く携わっているそうです
制作はA-1Picturesさん。安心安全ですね

作画は素晴らししく鮮やかかつ繊細な作品の特色が上手くあらわされていましたし、キャラデザは好みです。さすが超平和バスターズさん
主題歌はあの秋元康さん作詞、THE SIGNALIGHTSさん作編曲、乃木坂46さん歌唱の「今、話たい誰かがいる」この曲割とすきなんですよ
声優さんは良かったです。特に内山昂輝さん。いや私がファンってだけかもしれませんが良かったなぁ

総合評価 見るべき作品

投稿 : 2020/03/06
閲覧 : 494
サンキュー:

29

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

尺が足りない

とらドラにはどれだけ泣かされたか。
岡田麿里さん脚本ということでハンカチ持って視聴。
でもね、岡田さんのペースで感情の移り変わりを表現するには映画では尺が足りないみたい。
少ない言葉で心の琴線に触れると言うよりは、これでもかと言葉を投げかけることで涙が溢れてきてしまうのが特徴のシナリオはやっぱり2クールでみたいかな。
何度も何度も泣きそうにはなりました。しかし、今までのようにびーびー泣けませんでした。
エンディングはなんのギャグなの?本当にこういう作品を侮辱するような曲は勘弁して欲しい。

投稿 : 2020/02/25
閲覧 : 285

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的には良かった

賛否両論がある作品みたいだが、個人的には感動した。アニメだけど、現実の人間の心理を描いているところが良かった。

投稿 : 2020/02/08
閲覧 : 150

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

これはどう考えても予告編で損をしていると思う。地雷臭を感じながらも見てみたが、どうしてどうして登場人物(大人の目線で)に共感してしまい最後まで胸が痛かった・・・ただ、万人に受ける作品ではないので評価は分かれるのではないかと。自分にとってはあの花なんか目じゃないくらいよかった。

投稿 : 2020/01/01
閲覧 : 226
サンキュー:

2

やまびこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

作画よし。音楽よし。声優よし。青春よし!

まず画がきれい。
「とらドラ!」や「この花」でも思ったが、キャラの動きがすごく繊細で見ていて楽しくなる。風景描写もグッとくる。

次に音楽がよい。
往年のスタンダードナンバーに加えて、劇伴がクラムボンのミトさんなので聞き心地が柔らかくふっと肩の力が抜けるようなものがあったり、反対にどきっとさせられるような軽やかな曲があったりと。

さらに声優がよい。
水瀬いのり、細谷佳正、雨宮天など個人的に好きな声の人たちばかり。
坊主頭の役の細谷さんはなんか新鮮だったけどww

最後に、恋愛成就ゴールではないラストに思わず「青春だなー」とつぶやいてしまったぐらい、まっすぐな映画でした。

投稿 : 2019/12/17
閲覧 : 208
サンキュー:

8

ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心に響く爽やかな青春ストーリー

あらすじはあにこれを参照ください。
放映時期:2015年9月~

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇物語
幼少時代とあるきっかけから喋るのを封印した女の子
高校生に成長した”成瀬 順”がこの呪いと向き合い成長していく青春物語

”第19回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・審査委員会推薦作品”


〇作画
A-1 Pictures
アニメ作品”あの花”のスタッフが再集結して制作しています。
( ”あの花”と同じく秩父市が舞台です。 )


〇キャラ〇声優
成瀬 順・・・・水瀬いのり
坂上 拓実・・・内山昂輝
仁藤 菜月・・・雨宮天
田崎 大樹・・・細谷佳正

以上”地域ふれあい交流会実行委員”を中心にした物語ですが

城嶋 一基・・・藤原啓治
成瀬 泉・・・・吉田羊
三嶋 樹・・・・村田太志
江田 明日香・・石上静香 など

主人公たちを取り巻く彼らもみんな生き生きしていて魅力的でした♪○o。.


〇音楽
乃木坂46が歌う”今、話したい誰かがいる”

他にもクラスの出し物がミュージカルなので
”Over The Rainbow”などが流れていたのが印象的。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
最初 喋るのを封印した高校生の成長物語って聞いていたので
内容とか難しいのかなって勝手に想像していたら

クラスの出し物を真剣に打ちこんでいく内にクラスがまとまっていく
そんな”青春あるある”がたくさん詰まった作品! 
これ嬉しい誤算でした♪○o。.

やっぱり青春作品とA-1 Pictures(あの花スタッフ)
最強ですよね 感動しました。


登場する卵の妖精 
卵って〇〇の卵とか言葉ありますよね

その殻を破ると目の前に一面広がる新たな世界があります
心の殻も同じような気がします

ただ順の殻はとてつもない硬さで一人では割れません{netabare}
だから周りに協力してもらい手伝ってもらい
少しずつ割れていく過程が青春していて観ていて思わずきゅんとなります♪
{/netabare}
幼少期って何か親が全てって感じありませんか?

今現在の主人公”成瀬 順”は高校生
昔よりも世界も広がってその分世間を知って”親が全てからの卒業”の時
{netabare}
彼女を見守る同級生や先生それに大人たちも
実は心に弱さを抱えていたりします
そんな彼女たちも共に成長していく姿は心が温まりました○o。.
{/netabare}
心に響く爽やかな青春ストーリー 119分があっという間に過ぎました♪
彼女たちの心の叫び ぜひ見届けてください!!

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇最後に
時々出る”順”の表も裏もない等身大の言葉の数々に
胸が痛くなったり 熱くなったりしました ほんとにすごい魔法ですよね♪

たくさん勇気をもらったから 明日もがんばれます!○o。.

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。
 

投稿 : 2019/11/15
閲覧 : 279
サンキュー:

36

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ファンタジーを絡めた青春群像

秩父の風景と生活感は良いですね。

序盤前半は良い感じに引き込まれました。

中盤以降


私にはご都合主義がちょっと鼻に付きました。

そして終盤
そのままの流れでサクッと終了


うーん、ファンタジー要素も青春群像も少し物足りない感じでしょうか。

あと一部背景は写真加工?

描いたものだとするとかなり素晴らしいです。

写真加工なら論外

投稿 : 2019/10/17
閲覧 : 334
サンキュー:

13

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あの花の監督の名作

あの花の監督の第2作目の映画
背景描写がめちゃめちゃいいですね!
あと、表情の絵の書き方とかすんばらしいなっておもった!
主人公の順ちゃんの演技力っていうか声優さん??すごいなあって思った。
調べてみたら水瀬いのりちゃんだった!
いのりんさすがすぎるなあ。。

過去のトラウマがあって喋れなくなっちゃった女の子の物語で
ミュージカルをすることによって
伝えたいことを気持ちに伝えていって
少しずつ克服していくっていう物語
ミュージカルは成功するのかな??
って話なんですけど
喋れないなりに頑張って伝えようとするシーンとか
歌にのせて喋るシーンや無理をして喋ろうとするシーンってすごい難しいところだけどすごい演技力なんですよね。。

もう1人の主人公?の坂上くんも
いいキャラしてるなあって思ったよね!

あの花と似てるなあっておもったところは
恋愛×ファンタジー×切なさ
ってところかな
すごく泣けるんだけど切なさもあるって言うところとか。
あの花よりも現実味はあるし、現実にどれもいそうなキャラクターだよね!

エンディングは乃木坂なんだ!悪い曲じゃなかったなー!!

投稿 : 2019/10/17
閲覧 : 208
ネタバレ

けいP さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

場面緘黙症

素晴らしい青春映画でしたね。

あの花より現実的な話でこっちの方が個人的には好きだな。

最近ネットで
「場面緘黙症」という症状が
ある事を知ったのだが
順ちゃんはこの病気だったんじゃないか?
https://youtu.be/tPRdMJfhWyA
{netabare} まあ順ちゃんは親とも喋れなかったのだが {/netabare}
でも僕が小学校の時も一人いたなあ
全然しゃべんなかった女の子

投稿 : 2019/10/10
閲覧 : 438
サンキュー:

21

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

沸点は人によって違う

起承転結のはっきりした物語です。超平和バスターズの「あのはな」と同様,お涙ちょうだい物語なのですが,ストーリーの流れや落ちがはっきりしていて見やすいアニメ映画です。

主人公の「順」が,しゃべれないのは,現実なら放ってはおけないレベルなので,医療機関やカウンセラーへかかるレベルだと思います。

専門的に言うと「神経症」とか「心身症」といいますが,物質によって沸点が違うように,同じことを体験しても「しゃべれなく」なる人もいれば,そうでない人もいます。

「潤」は,そのあたりがナイーブなんだけれど,芯が強い分余計に自縛していったと思います。

それを,ミュージカルと文化交流会実行委員やクラスのみんなで,癒してほどいていくというのは,並大抵のことではないと思いました。(話の筋は見始めれば大体わかります。)


紆余曲折を経て,自分の「歌の力」で「玉子の呪い」を解こうとする「順」には拍手を送りたいと思います。

投稿 : 2019/10/09
閲覧 : 231
サンキュー:

11

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

さよなら、玉子の妖精と私の王子さま

そんなつもりじゃ無かった。何気無い一言が、時に相手に苦しみや悲しみを与え
てしまう。誰しも身に覚えのある後悔の言葉。

自身のお喋りで大切な家族を壊してしまった。そう自ら生み出した玉子の妖精に
よって、それ以降口を閉ざしてしまった少女の欠落と回復を描く物語。


それにしても――――――――――――――――――――――――――――――

夢見がちな幼い少女に親の不倫現場を目撃させるなんて、あまりに残酷で閉口し
てしまう。肯定する訳ではありませんが、そもそも子供が通えてしまう近い場所
での浮気なんて軽率過ぎます。しかも父親の最後のあんな捨て台詞。設定とは言
え、酷さを通り越してもう笑うしかない。

大体、順はまだ子供だというのに。

母親に至っては、娘の置かれた状況にきちんと向き合ってさえいれば解決してい
たかも知れない出来事。とにかく自分のことしか頭に描けない、この両親の稚拙
で責任を他人に転嫁しようとする思考自体が、順にとっての不幸そのものです。


今作品の見せ場―――――――――――――――――――――――――――――

この作品で描く感情や言葉の欠落。恋愛感情などが乏しい三人とは違って、唯一
言葉のみを失った順は、当然感受性豊かに描かれています。最大の見せ場である
ミュージカルの主役に最も適した存在として。そして逆境を跳ね返し立ち上がろ
うとするヒロインへ抱く感情が、この演劇をより感動的なものに見せています。

〈劇中の楽曲〉
・「スワニー」ジョージ・ガーシュウィン(オープニング)
・「ダローガイ・ドリーンナィユ」ボリス・フォミーン(相沢の”ボン”)
・「アラベスク」 ヨハン・ブルグミュラー(順の母を引き留めるシーン)
◎「Greensleeves」イングランド民謡(成瀬順の独唱曲。作詞=岡田麿里)
・「Around the World」 ヴィクター・ヤング(拓実と仁藤の二人舞台)
・「悲愴」 ベートーヴェン(エンディング、全員の合唱)
・「Over the Rainbow」 ハロルド・アーレン(悲愴とのマッシュアップ)

娘の気持ちにやっと気付き流す母の涙。独唱を終え友たちへ流す順の涙。そして
舞台裏で彼女を称える学友たちとの初めての会話。今作品で最も印象に残る大切
に思いたい心温まるシーンでした。


そして恋愛―――――――――――――――――――――――――――――――

田崎の驚きの告白。順の初恋が失恋に終わってしまったことは遣り切れない思い
です。ですが、純粋な彼女にとっては、真っ直ぐで根は優しい田崎の方がずっと
お似合いかも知れませんね。今はそんな気がします。形はどうあれ、彼女に希望
を残して終わりを迎えたことはちょっと救いです。


最後に―――――――――――――――――――――――――――――――――

全く隙の無いキャスティングと圧巻の演技力。そして「Greensleeves」。娼婦へ
の実らぬ恋を謳うこの美しくも難題な曲を、学生らしく見事歌いあげた水瀬さん
の歌唱力には感銘を受けました。結構大変だったと思いますよ、この曲。

自分にとっては「あの花」と比較して優劣を付けると言うよりは、またひとつ新
たな良い出会いがあった。そんな思いが強く残った作品です。

投稿 : 2019/09/18
閲覧 : 245
ネタバレ

こたろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素敵です!

主人公サラッとピアノを弾きこなすのはズルい!カッコよすぎです!
あれで気取らず優しいとか誰だって惚れてまうやろー!!!


個人的に水瀬いのりさんの演じたキャラの中でこの作品が一番好きですね!

投稿 : 2019/09/07
閲覧 : 270
サンキュー:

18

やまじい。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

泣きます!

あの花のスタッフが制作ということで観に行きました。

内容も良かったしキャラ1人1人が魅力的でした!
口は災いの元ですが、それ以上に誰かに話すことでその人を喜ばせたり幸せにさせることができるんだなーって再確認できた気がします。

あの花同様秩父の魅力が惜しみなく出てたのでまた聖地巡りにも行ってきます( ^^)ノ

追記
・ここさけ劇場版にエキストラ(ギタリスト)として出演しました笑
・空青楽しみ!

投稿 : 2019/08/22
閲覧 : 224
サンキュー:

10

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日本人の得意なジャンル

言葉は人を活かし、時には死に至らしめる

本作は、言葉によってトラウマを持ってしまった女の子と、周囲の子たちの話しです。
他の方々のレビューでも良く見かけるように、私もあの花より本作の方が好みです。
約2時間の尺にキッチリ収まってる感が有り、アニメ映画の中でもかなりの良作だと思います。
にしてもなんだかんだで登場人物は皆んな良い子です。 個人的意見として水瀬いのりさんですが、やはり彼女はヒロインを演じる器なのでしょうね。

投稿 : 2019/08/14
閲覧 : 221

りんご さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

細かい設定を気にしないなら

2017.5
青春の本音ぶつけて成長する系のアニメ。
声が出なくなってしまった女の子の、まわりのクラスメイトたちがめちゃめちゃいい子。高校生男子ならではの気遣いや成長は、もう少し実際は不器用なんじゃないかな?と思うところもあり。
『聲の形』に雰囲気似ているかな。好きな人は多分これもハマると思います。

投稿 : 2019/07/14
閲覧 : 170
サンキュー:

7

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

順の気持ち

城を見に行った少女に何の責任がある。

「もう喋らないで」と言った母親と、責任を娘に擦り付けた父親の最後の言葉。
それ以降、口を閉ざし友人もいない少女に優しく接し理解を深める主人公。

交流会の為とはいえ、異性にそこまでされて恋心が芽生えないはずが無く、彼女の気持ちを考えればとても可哀そうで切ない気持ちになります。

最終的にミュージカルを演じることが出来たことで母親に気持ちが伝わり、拓実と葉月が再び結ばれ、ラストに順は田崎君から告白を受けますが、彼女はそれを納得していたのでしょうか?

僕的には少し複雑な終わり方です。

投稿 : 2019/06/30
閲覧 : 192
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

言葉をめぐって

言葉は、人を傷つける凶器である。
同時に、人に励ましを与え、癒し、救う力をもっている。
全く相反する二つの面を、言葉は併せ持つ。
これは端的な事実である。

それぞれの背負った過去に呪縛され、
立ち止まり、先に進めなくなった四人の若者がいる。
彼らが、言葉の力によって停滞を打ち破り、
新しい世界への一歩を踏み出していく。

そう、何よりもこの作品は、言葉の諸相をめぐる物語である。

{netabare}
まず、田崎の言葉。
おのれの真情をストレートに吐露する、行動としての言葉。

彼は、これまで気づかずにいた自らの非をすべて認め、謝罪する。
そして、この潔い覚悟によって、最初に壁を突破できた。
注意してみると、彼のこの直情こそが、
その後の物語の展開を牽引する、発条になっていることに気づかされる。
彼の真率さに周囲が徐々に動かされ、
停滞を破る方向への、模索が始まっていくのだ。

だが、その最初のきっかけになったものが、
ファミレスで田崎をかばった順の一言だったことを考えると、
物語の発端は実はそこにあったといえるわけで、
ラストの告白も決して唐突なものではなく、むしろ自然な帰結である。


順が自ら封印したのは、「表現」としての言葉だ。

心と言葉との関係は、内にある見えないもの、
心と呼ばれるものを外化する作用である。つまり、表現だ。

順と拓実、この二人が完全に相似だといってよいのはこの点で、
拓実にとってそれはピアノだったわけだが、順と同様に、
両親の離婚の原因がそこにあるという、自責の念に駆られて遠ざかり、
同時に、自分の本当の気持ちを表出することも避けるようになった。

だから、降ってわいたようなミュージカルの企画が、
二人を、封印された「表現」の可能性へ連れ戻すことになったとき、
彼らの心に、少しずつ変化が生じていったのだ。
さらに順の場合、拓実に対して抱いた恋情が、変化を一気に加速させる。
なぜなら、恋愛というものが、本質において表現的な行為だからだ。
ミュージカルも恋愛も、順には同じ一つの、
ずっと待ち望んでいた、心の解放の舞台だったのだ。


その成就を目前にして順は、突然、可能性のすべてを奪われることになる。

彼女を最終的に救うのは、拓実が投げかけた、
「お前のおかげで俺は気づくことができた・・」という言葉、
つまり、自分を肯定してくれる言葉だった。

他者による、肯定の言葉。
ありふれてはいるが、おそらくこれが、最も強い。

ファミレスで、田崎に向かって投げつけられた「消えろ」という言葉に、
順が我を忘れるほどの激しい拒否反応を示したのは、
自分が日ごろ母親から、外に出るな、みっともない、といった、
存在そのものを否定する言葉を浴びせかけられていたからだろう。

誰かによって、自分の存在が肯定されること。
あるいは、承認されるということ。
等しく人は、これを願っている。

さらに、拓実の言葉が順の心に届いたのはおそらく、
彼女の中で、他者への共感が失われていなかったためだろう。
彼女を縛る恐怖は、言葉によって他者を傷つけることへの恐れであって、
自分が他者によって傷つけられることへの恐れではなかったこと、
このことは重要である。

順が閉じこもった殻は、外界への敵意や断絶を含まない、
幻想への逃避だった。優しい殻なのだ。
本当の殻は、他者を完全に排除するものであるはずだ。
だから、他者を通じて自己の肯定に至ったとき、
比較的容易に、世界とのつながりを回復することができたのだ。

もちろん、安直すぎる結末だと、批判する向きもあるだろう。
だが、順がまだ高校生であることと、
もともとそう深刻な事態ではなかった点を考えれば、
これは相応に現実的な解決だったと言えるのではないか。
{/netabare}


レビューでは賞賛が大多数のようだが、
シナリオやキャラクターに対する、批判的な意見も当然ある。
それらも煎じ詰めれば、結局は好みの問題に過ぎない。
そう割り切って言えるのは、
劇映画としてのこの作品の完成度が、すべてを補って余りあるからだ。

感動を求めて観に来る人を裏切らない、安心の品質。
これは、安心して物語に入り込んでいかれる、
いわば現実再現性の高さに裏付けられていてこそのものだろう。
奥行きを重視した構図や、緻密なカット割りの効果で、
物語の人物が行動する空間と時間、つまりは場面の空気に、
われわれは自然に溶け込んでいかれるのだ。
まさに計算されつくした、職人技だと言ってよい。

充実した、ここちよい安定感と、ラストの約束された高揚感。
こうした贅沢を味わえるだけでも、繰り返し観る価値のある作品だと思う。

投稿 : 2019/06/12
閲覧 : 176

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

特に良かったのはミュージカル場面

トラウマや心に傷を持っている男女四人をメインにした青春群像。

自分をクラスの男子に当てはまるなら小太り眼鏡の相沢だなぁ〜( ̄▽ ̄;)

特に良かったのはミュージカル場面。
メインヒロインを花道から登場させるって、ミュージカルをちゃんと知ってる人でないと、こういう演出はできないのだ。
ウンウン(^^)
使用した楽曲も好きな曲ばかりでツボです。

マイナスは坂上拓実の登場シーン。
イヤホンしてチャリに乗るのはダメです!!
それはやってはいけないことだ!!!

投稿 : 2019/05/10
閲覧 : 224
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心で思うことを声に!

【視聴きっかけ】
たぐえんにお勧めされてから見たのもありますが、
実は前々から気になっていました。

今回は、GWの最後ということで視聴してみようと思いました

【良い点】
メッセージ性が高いことが大きいですよね
私も本当は言いたいけど、言えない部分というのがあります。
それは本音を口に出すこと!ということですよね

本音が言えるそれは素晴らしいことだと思っております。
そういう人がいるだけで私も元気になれるというか
勇気づけられるんですよね

この作品では人間関係のギスギス感と人が言葉を話すことで
教えられる青春ストーリーが素晴らしいです。

元々私は人間関係のギスギス感は大好きなストーリーなのですが、
何というのでしょうかね?『響け!ユーフォニアム』とかでも同じです。

リアルに再現をしているからこそ人間という本性をついた物語が
私は結構見たくなるものです。

それはある意味【私は青春に恋をしている】といっても過言ではない
そう、今回のミュージカルでもみんなと同じ反応をしていると思う

どうせ、地域でしかやらないなら簡単なもので良い!
そんなのやっても結局は知らない人の方が多い!
絶対に思ってしまう部分です。

しかし、一人でも本気で挑戦したいと思う人がいるなら
確かに私も勇気づけられるんですよね

この人が本気ならやってもいいかなあみたいな感じでw
そんなことをこの作品から思いました。


P.S
視聴後直ぐに書いたので少し雑ですが、
なんとなく書けたのでこれでいいかな?w

投稿 : 2019/05/06
閲覧 : 280
サンキュー:

22

ネタバレ

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

高品質な名作。ただ微妙な心のズレも…。

さすがの劇場版クオリティ、作画、演出、音楽、全てにおいてクオリティが高く申し分ない名作です。
ただ、品質的には90点台を付けても良さそうなのに、80点台と評価したのは心からハマりきれなかった部分があったからかも。

それは作者との多少の感性のズレなのかもしれません。
一から十まで心が重なるわけでもないのは仕方がないことですね。

まあ単純に、男性視聴者としては拓実に共感してストーリーを追い、成瀬順をヒロインだと思って可愛いと思って見ていたのに、拓実が選んだのが菜月であったことに違和感を覚えただけかもしれない。
物語として必要だったのはわかるけど、イマイチ納得できないんですよね。
だって順の方が可愛いし…。

あれ、今までも「このヒロイン選ぶの?」と違和感を覚えると評価を下げていたっけな? そもそもヒロインが最初から決まっている場合を除くと、複数ヒロインから誰かをしっかり選んだ話自体が少ないか。

音楽については良かったのですが、既存曲かぁ…とも。
いや高校生の創作と考えれば非常に自然です。そんなピアノをやっているからという理由で簡単に作曲できる高校生がぞろぞろ居るわけがない。
しかしオリジナルの名曲をつけてくれたほうが魅力的だったろうな、とも。

とまあ、不満ゼロとはいきませんが感動的な良い作品であったのは間違いないです。

投稿 : 2019/05/01
閲覧 : 266
サンキュー:

10

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

この時代……私はまさに“言葉狩り”の時代であったと思います。
黙々と大罪を重ねる巨悪より、うっかり口を滑らせた小者が袋叩きに遭う。
やがて皆ホンネを自分の殻の中に押し殺すようになり、
それらはドロドロのスクランブルエッグとなって蓄積。
一部が陰口となり、或いは電脳世界に漏出し、
煮えたぎったそれらがリアルでぶちまけられているのが、
今日の状況かと思われます。


これらは世界や国家レベルだけでなく、
青春を生きる少年少女の日常レベルでも同様。

{netabare}山の“お城”から出て来た父の不倫現場を目撃した少女が、
母に自慢話をして地雷を踏み、家庭崩壊。
“玉子の妖精”に口をチャックされ、お喋りすると腹痛に襲われる“呪い”をかけられ、
以後、灰色の青春を送る……。{/netabare}
と言うファンタジー色も交えた主人公設定は、いささか極端とも取れますが、
私は事実より舌禍が責められ、誰も何も言えなくなる、象徴的な構図に感じました。

少女が殻を破ろうとする中で、本音を押し隠して来た周囲も変わっていく。
「地域ふれあい交流会」と言う催しはやや変化球でしたが、
描かれた青春物語は直球だと感じました。

言いたくても言えないことは、まずは音楽やミュージカルで……。
との演出も、時代の流れを示唆しているように感じました。
レビュータイトルで拝借した某ヒット曲のサビを口ずさみつつ、
やたら歌い踊ったエンタメ現象の一因を垣間見た気分になりました。

結果、相変わらず粘性の高い岡田麿里氏の脚本で、
ぶちまけられた少年少女たちの本音は時に痛切で、
見方によっては、生卵を投げつける抗議活動の如き醜悪さも感じるかもしれません。
ですが、私はむしろスペインのトマト祭りみたいに弾けていて壮観だと感じました。
まことに、いい黄味でした。


勢いに乗じて?私もさらに余計な黄味を一つぶちまけてみたいと思いますw

よく、この手の青春物の評価で、リアルを感じたとの賞賛に対して、
クラスにこんな美男美女がおるわけないやろwと野暮なツッコミを入れる。
と言う流れがあります。

確かに芸能人級のイケメン、美人は中々いないのかもしれませんが、
こうした押し問答を眺めていると私はつい、
すなわち、青春時代、同級生に魅力を感じなかったと言うことなのでしょうが、
学生時代、ちゃんと周りを見ていたの?
とツッコミ返したくなりますw

本作にて、催し物を通じて、互いにクラスメイトの思わぬ特技、魅力を再発見して、
活力が蘇っていくという展開を観ていて、
そんな私の黄味もドロドロとスクランブルエッグに調理されてしまいました。
どーも、失礼いたしました~m(_ _ )m


……それにしても、{netabare}お城みたいなラブホテル♪と言う導入には笑ってしまいましたw
私の近所にも“白亜城”なる“レジャーホテル”があって、
それを思い出してツボにはまってしまいましたw
流石に、立地は本作みたいに山の頂上ではなく、街中なので、
そこまで上から目線ではありませんが。
白亜の城では、夜な夜などんな失楽園が繰り広げられていることやら……。
うん。私も呪われたくはないので、あそこには近寄らないようにしようw{/netabare}

投稿 : 2019/04/30
閲覧 : 692
サンキュー:

41

ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もうちょっと緩やかが良かった

主人公の『成瀬 順』は、幼少期のトラウマ的な事から、声を出す事が出来なくなる。
そして高校生になり『地域ふれあい交流会』なるものの実行委員に教師から指名される。
実行委員は他に、『坂上拓実』『仁藤菜月』『田崎大樹』がいて、計4名。
この4名の内、成瀬は喋れないし、大樹は野球部で元エースだったが肘を痛め腐っている状態。
実行委員すらまとまらないまま物語が進みます。

以下、内容と感想。
{netabare}
成瀬順は、子供の頃、お城+王子様というものに憧れており、城の形をしたラブホによく足を運んでいたが、たまたま中から出て来た車の運転手が自分の父親であり、助手席には見知らぬ女が。
その事を母親に話した結果離婚。
順は何も知らず、父親がなぜ去ってしまうのか聞くと、父親はお前がおしゃべりだからだと子供のせいにする。
そして幻覚か何か分からない、玉子が出てきて順にしゃべれない呪いを掛ける。
しゃべると腹痛を起こす。

そんな彼女だが、実行委員になってからは、かなり積極的に取り組み、歌いながらならしゃべれるという事に気付く。
その結果、ミュージカルをやろうという事になるが、大樹が反対をする。
その後は大樹が順に当たったり、大樹と坂上が衝突したりもするが、大樹は自分が悪かったと反省し、クラスのみんなや野球部のメンバーにも頭を下げ実行委員として活動する。

ミュージカル本番前になり、坂上は順の事は好きでも何でもないと、同じ実行委員の菜月に伝えるも、近くに順がおり、ショックを受ける(順は坂上の事が好きだった)。
そして本番前に姿を消し当日になっても現れず、坂上が探しに行く事になる。
坂上は心当たりがあり、ラブホで彼女を発見。
そのまま説得し、彼女は学校へと戻りミュージカルに参加。
そして、玉子の呪いなんて無かった事に気付き、普通にしゃべれるようになるという話。

一見「ああ良かったねー」っていう話に思えるこの作品ですが、3つ程どうしても解せないところがありました。

1つ目はやっぱり、長い間しゃべっていない人が、いきなり歌も上手く歌えて、日本語も喋り方も流暢。
普通、ずっとしゃべってなかったら、言葉が詰まったり、大きな声も出しにくいと思うんですよ。

2つ目は、大樹の心変わり。あれだけ周りに迷惑を掛け自分勝手にやっておいて、人から少し注意受けたぐらいで180度性格が変わったかのように、周りに頭を下げたりという変わり身の早さ。
しかも高校生という事を考えると、これもかなり不自然な変わり身なので、その心境に至るまでの経緯が無さすぎて違和感バリバリ。

3つ目は、順が自分の恋が実らなかったからと潰れたラブホに逃げ込んだところ。
いくら潰れたとは言え、簡単にその建物に入れた事や、抵抗なく入れた事、そしてまるで過去に入った事があるのでは無いかと思うぐらい、部屋に入っていたところ。
誰でも簡単に入れるなら、子供達の秘密基地になっているか、不良のたまり場になっていそう。
{/netabare}

全体的には、まとまった作品ですが、不満点が3か所程あり、納得しきれなかった部分が多いです。
物語の作りよりも、違和感と不自然さが勝ってしまいました。
尺の問題だったのかな?

投稿 : 2019/03/30
閲覧 : 244
サンキュー:

22

ネタバレ

まめもやし♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

言葉って

人を傷つける。
でも時には人を救う事もできる。

1人の女の子が抱えた闇を周りの仲間達との交流を通して払拭するお話。
ミュージカルという題材を通じて、順だけじゃなく最初はバラバラだった仲間達が団結して取り組む様子、その中で個人が抱えた悩みや葛藤に対してどう向き合うのか、といったストーリーが上手く描かれていてとても見応えがありました。
いのりん、うっちーなどの声優陣の演技もこの作品を引き立てていたと思います。あの花のような号泣するような感動ではなく見終わったあとに晴れやかな気分になる、そんな作品だと思います。

投稿 : 2019/03/25
閲覧 : 205
サンキュー:

7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

言葉で人を傷つけてしまった少女は、二度とお喋りができないように言葉を封印されてしまいました。

ずっと視聴しようと思っていたけれど、後回しになっていた作品の一つでした。
公開が2015年の9月なので、もう3年半も経っていたんですね…

当時話題性の豊富な作品だったと記憶しています。
そりゃ、「あの花」のメインスタッフである「超平和バスターズ」が再結成して作られた作品…
そして物語の舞台は「あの花」と同じ秩父なんですから…

秩父は私が足を運んだ数少ない聖地のひとつですが、駅を降りた案内所には「あの花」と共に「ここさけ」の情報も満載でした。
今考えると、どうせ秩父に行くなら「ここさけ」を視聴してからの方が良かったのかも^^;

そういえば、私はスマホに「舞台めぐり」というアプリを入れているのですが、このアプリが何とも秀逸…
聖地に近づくと、その場所がどの作品のどの場面かを教えてくれる上、登録された作品のキャラがカメラ上に現れて、一緒に写真を撮ることができるんです。
しかも、聖地にチェックインした数が記憶されて達成率まで表示されるのですから…
因みに、私の「あの花」聖地巡礼は26/31ヶ所で達成率が83%と極めて中途半端な結果でした^^;
でも「ここさけ」然り、近所には「ヤマノススメ」の聖地もあるので、機会があったらもちろん100%を目指しますけれど…
ここまででアプリの説明に一番文字数を使ってしまいましたが、私は決してこのアプリの回し者ではありませんので!

レビューが思い切り脱線してしまいました…^^;

この物語の主人公は、みのりん演じる成瀬順…
幼い頃の順は、とてもお喋りと夢見がちな性格の持ち主でした。
もしかすると女の子なら誰もが一度は通る道なのかもしれません。

年端のいかない子供はとても純粋で見たモノを見たまんまに話します。
それは幼い頃の順も同じ…
ですが、ある日ふと目にした出来事を口にしたのをキッカケに両親が仲違いが始まり、結果的に両親の離婚にまで発展してしまったのでした。

父親から「お前のせいだ」と言われ、落ち込んでいた順の前に現れたのが玉子の妖精…
妖精は彼女に降りかかった厄災の原因である「お喋り」を「封印」してしまったのです。
時は経ち、言葉を無くした少女は高校2年生となり…彼女の物語が動いていきます。

劇場版で尺が限られているので、物語の展開は序盤からトップスピード…
順は喋ることができませんが、頭は中はいつもフルスピードで回っています。
だから感じるのはもどかしさ…
喋るという手段を失うだけで、こんなにも意思の疎通が図れなくなるなんて…

そんな中で順は一歩前に踏み出しました。
勿論、困難だらけで一人じゃ絶対にできませんでした。
順の一生懸命に周りが反応し、彼女の理解者が少しずつ増えていったから…

物語は「地域ふれあい交流会」に向け着々と進んでいきます。
順のクラスは全員でミュージカルを演じることになりました。
こういうイベントはクラス一丸となって…というのは理想ですが、これを達成するのは至難の業だと思います。
やっぱり面倒くさいですし、自分の時間が削られるのを快く思わない人だっていますから…
でも順のクラスは「順風満帆」という言葉がピタリと当てはまるほど順調だったんです。

だから全てが順調過ぎたのが原因だったのかもしれません。
紆余曲折が見当たらなかった…だからこその脆さが露呈することになるんです。
その原因は、10人中9人は理性で抑えられる出来事なんだと思います。
ですが、全員ができる訳じゃ無い…その残されたたった一人になることだって十分に有り得るんです。

言葉は時に暴力に成り得る…
だからといって伝えるのを怖がっていては、いつか絶対後悔する…
自分自身に正直であるために…そして将来の自分に禍根を残さないために…
紡がれなければいけない言葉があるんだと思います。

些細な出来事をきかっけに変化を受け入れる少年少女たちの物語…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

上映時間119分の大作でした。
アニメーション制作は「A-1 Pictures」
いのりんを始め、内山さん、天ちゃんに細谷さんと声優陣もバッチリでした。
もっと早くに視聴すべき作品…でしたね^^;

投稿 : 2019/03/17
閲覧 : 660
サンキュー:

32

ネタバレ

キロノ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ショックで失う言葉の末路

・序盤、ジブリを思い出させるような展開で進んでいく。
・友情、恋、青春な感じがした。
・言葉をキーワードにしているため、他の作品と類似している内容があり、展開が読めてしまう。
・脚本は悪くはないが、淡々としており、期待していた泣けるシーンも無かった。

投稿 : 2019/02/06
閲覧 : 267
サンキュー:

3

スロトム さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かなり人を選ぶ難しい作品

・まず初めに
「あの花」と同じチームが作った作品ですが、感動モノとして期待すると肩透かしを食らう恐れがあります。

評価ポイントは
・とても丁寧に描かれた群像劇
脚本の岡田さんは思春期の心情描写を得意とする方で、リアリティのある生々しいシナリオが本作の特徴です。
中高生にありがちな悩みを描き、それを各々がどう解決していくか……終盤まで目が離せない、惹き込まれる魅力に溢れています!!
・水瀬いのりさんの演技
今作では主演を務めた水瀬いのりさん。
前述した通り、作品内の主要キャラは全員悩みを抱いてますが主人公が断トツで面倒くさいです(笑
過去のトラウマが原因で言葉が話せなくなった女の子、そんな彼女がどう過去と向き合い成長するのか……その過程を水瀬さんが上手く表現してくれました。
因みに、この映画がきっかけで水瀬さんは新人女優賞を獲得しました。おめでとうございます!

減点ポイントは
・終盤の展開が賛否分かれる
これに関してはネタバレになるので詳しく書けませんが、本作の評価が分かれる最大の要因となっております。

あの花と同様の青春群像劇ですが、あの花とはかなり差別化されておりそれぞれ違った魅力が楽しめます。まずはあの花から観るのがオススメかも?

投稿 : 2019/01/19
閲覧 : 268
サンキュー:

7

たいち さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

まぁまぁ

内容はあんま覚えていませんがまぁまぁだったのだけは覚えています

投稿 : 2019/01/10
閲覧 : 244
サンキュー:

3

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

思春期のメロディ

 「ここさけ」はミュージカルを味わう映画だと思う。僕はこのアニメのミュージカルの場面を見るたびに泣いてしまう。

* * * * * *

 主人公の成瀬順はうまく喋ることができないボブカットの女の子である。順は小学生のとき父親の浮気現場を偶然目撃し、図らずもそれを母親に告げてしまった結果、成瀬家は崩壊して離婚することになる。この時のショックで以降順は言葉を口にすると腹痛に襲われることになる。順がおしゃべりを封印してしまう流れは玉子の妖精に呪いをかけられれしまうという奇妙なアニメーションで表現される。

 もちろんこれは順の妄想に過ぎない。順が頭の中で作り上げた玉子の妖精のおとぎ話は高校生になっても信じ続けるにはいささか幼稚な妄想である一方で、その空想は両親の離婚やひとりぼっちの孤独といった辛い現実から卵の殻のように成瀬の心を守ってくれていたものでもある。

 しかしもう一人の主人公、坂上拓海と出会い彼に心を惹かれていき、彼女の心は変わり始める。自意識の殻に閉じこもっていた状態から外の世界に向かう気持ちが芽生えるのである。この心理的ベクトルの変化とそれに伴う葛藤が本作の主題となる。

 ミュージカル制作にあたって、温厚な性格で自分に優しく接してくれる坂上に順は妄想を膨らませ、乙女チックな王子様像を作り上げる。けれども生身の男である坂上は、当然のことながら順の頭の中で思い描く幻想の王子様とは様々なズレがある。なかでも決定的に異なるのは彼が恋愛対象として見ているのは自分ではなく元カノの仁藤だということが、残酷で切ない。

 因縁の場所であるラブホテルの跡地で、坂上に促される形で自身が抱え込んだ違和や恋心を彼に言葉で思い切りぶつける。この後坂上の口から自分が好きなのは仁藤だと言うことを告白されて順の恋は終わるのだが、ラブホテルの廃墟というシチュエーションが否応なく観る者に破瓜を連想させ、たとえ男であっても生々しい痛みを想像せずにはいられない。この場面は単なる失恋にとどまらず、彼女が現実を受けれる時であり、「卵の殻」が割れる瞬間であり、子供の純粋さの喪失であり、少女が女になるための通過儀礼を表現するものでもあり、ひどく心に残る。

* * * * * *

 その後順は学校に戻り舞台に立ち、心のままに歌い上げる。揚羽高校のイベント「地域ふれあい交流会」で上映されるミュージカルで使用される劇中曲、「心が叫びだす」はベートーベンの「悲愴」とディズニーの「Over The Rainbow」、2つの名曲のマッシュアップ(2つ以上の曲を重ね合わせる音楽手法)になっている。この組み合わせの発案はクラムボンのミトさんで、ご本人も発見したときは興奮気味だったそうだが、確かに2つのメロディは絶妙なマッチングを見せる。

 メロディに乗せて、様々な相反する思いが交錯する。悲愴はそのタイトルから想起される通り悲しみやネガティブな感情を、Over The Rainbowには前向きな感情を。2つの楽曲は順の心に寄り添うように奏でられる。

外の世界への恐怖と憧れ。

今の自分でいいやと思う気持ちと、変わりたいと思う気持ち。

理想の王子様像を守りたいという気持ちと、生身の男の子を受け入れたいという気持ち。

父親がいたあの頃に戻りたいという気持ちと、今の母親との関係を修復したいという気持ち。

 考えてみればこのメロディは子供と大人の狭間で揺れ動く、思春期そのものといえる。思春期とは相克の繰り返しであり、様々な矛盾する気持ちが混じり合い複雑なグラデーションを成している。記憶の引き出しを開ければ、そんなグチャグチャな状態は誰しも心当たりがあるのではないかと思う。懐かしい痛みを味わえる名シーンである。
 
* * * * * *

 ミュージカルを無事終えた後、野球部の元エース田崎が順に告白するという意表を突く展開で締めくくられる。やや唐突な印象があるこのラストはあまり評判がよろしくない。僕もかつては否定的で、母親との関係の修復を描くべきではないかと考えていた。しかし本作の脚本を務めた岡田磨里の自伝『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』を読んだ後、少し違う感想を持っている。

 この映画で最後に見せたかったものは自分の殻を破り外の世界に飛び出した成瀬順に対する「新しい世界からの祝福」だと思われる。田崎はスポーツマンで男くささや荒っぽさ、義理堅さのあるキャラだ。坂上とはかなり性格が違う。順にとってみれば、かつて夢想していた王子様像とはまるで重ならない彼と付き合うなんて事は想像力の及びもつかない事態である。だからこそ現実は面白いし、勇気を出して外の世界に出る意味があるのだと。
 
 自伝書を読むと、秩父を抜け出した後、ゲーム専門学校で今の旦那さんと出会い、自分と外の世界を繋いでくれたこへの感謝の気持ちがこの結末を作らせたのではないかと想像してしまう。だとすれば、もうこのアニメに対して批判する要素はない。

 実際のところ、反対の色の絵の具を混ぜ合わせると汚い色になるように、思春期の心の内は決して綺麗なものではないように思う。それをここまで美しく見せられるアニメーション表現の素晴らしさを称えたい。

投稿 : 2018/11/25
閲覧 : 408
サンキュー:

45

葵ジュニRSS さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

始まりと終わりよければすべてよし

【良い点】
パパがお城から出てきたという冒頭のつかみが最高
声を出せないけど必死にがんばるヒロインがかわいい
水瀬いのりの声がとてもハマっている
オーバーザレインボーと悲愴が妙にマッチングしていて鳥肌

【悪い点】
ヒロインの行動がここにきてこれかよとちょっとモヤモヤする
中盤でもう少し惹きつける要素が弱くて少しダレる

【総合評価】
ラブホの城の出だしのつかみはすばらしい。
水瀬いのりの声がマッチしてるヒロインはかわいくて応援したくなるんだけど、ちょいちょいモヤっとする。特に終盤でくるのはちょっと引いだけど、その分最後のマッチングした2曲の部分がすばらしくて救われた感じ。

投稿 : 2018/11/18
閲覧 : 308
サンキュー:

7

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心が叫びたがってるんだ。のストーリー・あらすじ

監督 長井龍雪
脚本 岡田麿里
キャラクターデザイン 田中将賀
制作 A-1 Pictures
青春群像劇 第2弾 劇場版完全新作オリジナルアニメーション 

幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。
そして突然現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。それ以来トラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまった。高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わない、やる気のない少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼らもそれぞれ心に傷を持っていた。(アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2015年9月19日
制作会社
A-1 Pictures
主題歌
≪主題歌≫乃木坂46『今、話したい誰かがいる』

声優・キャラクター

水瀬いのり、内山昂輝、雨宮天、細谷佳正、藤原啓治、吉田羊

スタッフ

原作:超平和バスターズ、 監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀、音楽:ミト(クラムボン)、演出:吉岡忍、美術監督:中村隆、プロップデザイン:岡真里子、色彩設計:中島和子、撮影・CG監督:森山博幸、編集:西山茂、音響監督:明田川仁、企画・プロデュース:清水博之/岩田幹宏、プロデューサー:斎藤俊輔、アニメーションプロデューサー:賀部匠美、製作代表:夏目公一朗/植田益朗/清水賢治/中村理一郎/久保雅一/落越友則/坂本健

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