当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「百日紅 Miss HOKUSAI(アニメ映画)」

総合得点
64.2
感想・評価
68
棚に入れた
274
ランキング
3936
★★★★☆ 3.8 (68)
物語
3.8
作画
4.2
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

百日紅 Miss HOKUSAIの感想・評価はどうでしたか?

アニメ散策 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

佳作

物語は女性絵師の日常の生活に非日常の怪異要素を加えたものです。自然の美しさや生き物の息づかいが感じられる描写が良いです。江戸の街並みや庶民の暮らしを観るのも楽しい。一人の女性の一生、人生の喜怒哀楽が描かれています。良い作品だと思いますが、怪異要素は不要だと思いました。

投稿 : 2024/11/04
閲覧 : 18
サンキュー:

0

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

小味の効いた一品

小味の効いた一品。明確な起承転結も、クライマックスもないけどれど、しみじみとした味わいがある。キャラデザ、色彩、美術、キャラクター全てが派手なさも、気取りもないが、温かさと愛情が感じられるのが実に良い。お江戸版日常系作品といっても過言はないだろう。


最後に一人の死が描かれるが、それもサラリと静かに描かれている。しかし、大仰なポーズはなくてもその死を自分なりに受け入れる主人公の姿は見事。それにしても、江戸の話しを見ていると、稚児さんや男娼の文化についてちゃんと描かれている本でも、物語でも見てみたい。

投稿 : 2024/02/26
閲覧 : 391
サンキュー:

13

かりんとう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

声優が芸能人だけど…

北斎の娘、お栄が主人公の物語です。

まず声優の話ですが、お栄や北斎など芸能人が演じています。
普段アニメ映画などは芸能人を使ってほしくないって思うのですが、今回は別。

非常に上手く、聞いて違和感がなかったです。
お栄は女優の杏さん、北斎は松重豊さんで二人共素晴らしい演技でした。
前々から"声"に特徴がある方々だと自分的に思っていたので、納得しました。



映画は1話完結もので5~6話くらい短い話が始まりは終わりの繰り返しって感じです。
しかも以外と妖怪や幽霊の類いの話が多く感じました。ちなみに自分は最初の龍の話が好きでした。

作画は Production I.G。
もちろん素晴らしい作画で、ストーリーよりもそっちで見いってしまいました(笑)
ずっと見たかった井上俊之さんの作画パートが見れて最高でした…!!(子供二人が雪で遊ぶシーンあたり)

マイナスに思った点は、音楽です。
状況的に悲しいシーンにも関わらずロックな音楽が流れたりするので違和感を感じます。

投稿 : 2023/04/05
閲覧 : 248
サンキュー:

2

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

凛とした江戸の女性 葛飾北斎の娘のお話

~あらすじ~
時代は江戸、有名な浮世絵師・葛飾北斎の娘お栄を中心とした江戸の日常で起こる妖怪騒動や、家族愛、そして主人公お栄の絵師としての成長と女心などが描かれています。

主人公のお栄は、凛とした美しさと絵師としての実力を持ち、男性にも物怖じしないかっこよさがありました。盲目の妹へ対する優しさは愛があり、人情味溢れる人物でした。

作画が美しく、音楽も迫力があるので、長い時間飽きずに見続けれました。
声優は、杏さん、松重豊さん、濱田岳さんなどの俳優さんが演じていますが、みな上手でストレスなく見れました。濱田さんは特に上手かったです。

百日紅の花言葉は「雄弁」「愛嬌」「あなたを信じる」。

絵は雄弁に人の心を表すという事をこの作品では、伝えていたと思います。ラストの絵を見てタイトル回収が出来ました。上手く綺麗にまとめられた作品と思いました。見やすかったです。

投稿 : 2021/09/15
閲覧 : 222
サンキュー:

2

シワーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメで江戸を堪能

北斎と、その娘でやはり絵描きの「おえい」、そしておえいの目の見えない妹、その他の取り巻きの話。すこしファンタジー要素もあります。

口の動きと声が合致していなくて、ちょっと違和感を感じるところが特に前半にありました。一番の不満点は音楽で、この時代、物語、作画にそぐわない感じがしました。

作画は綺麗で、各キャラも造形が描き分けられています。遊郭や花魁の描写は良かった。その点だけでも見る価値があると思いました。

投稿 : 2019/03/10
閲覧 : 349
サンキュー:

0

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメで表現する意味があるかは甚だ疑問ですが。

原恵一監督のアニメの題材はアニメーションで表現する意味があるのかどうかは正直わかりませんが、アニメーションのクオリティは非常に高い良作だと思います。

絵コンテのレベルが高いのでしょう。レイアウトがしっかりしていて昨今のアニメの基板を作っているのはこういった作り込みによるものなので、高い評価を受けるのも頷けます。あとは、結構アダルトな内容なので、そこを挑戦しているという意味でも特異かも。

投稿 : 2019/01/27
閲覧 : 435
サンキュー:

8

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

つまらなくはないんだけど、イマイチ作品の意図がつかめん・・・

約90分の映画。北斎の娘お栄を主人公にした作品。


主人公お栄は父北斎の手伝いをしたり、妹で目が見えないお猶の世話をしたりしていた、そして居候の善次郎や善次郎が連れてきた歌川国直、お栄が惚れている初五郎と関わって時を過ごしていく(?)物語。


北斎やお栄の生活、江戸時代における絵師の流行りものなど忠実(?)に描いている、ただ所々に怪奇談のようなファンタジー要素を含んでいるので全てが忠実というわけでもないのかな?
作中、言葉使いや物の名前など時代に合わせて会話しているのでその辺の知識が無いとわかりづらいかも。個人的に時代劇ものは好きで実写ドラマ含め、ある程度玄人だと思っていたけど、それでもわからない言葉があった。

一応お猶の死をオチに終わっているが、この作品は何をしたいのかよくわからん、一貫として同じ話が続いているわけでもない、だからと言ってすべての話が分裂しているわけでもない、時間の流れは順当だから見にくいわけではないが、イマイチ何を目的にしているのかわからない、日常を描くのならお猶の話はいらないだろうし、お栄の葛藤を描くには脇話が多い、一体何を意図して作られたのか?


声はほとんど俳優女優、まあこういう作品だと有名人使わないと客入らないからしょうがないよね。

投稿 : 2018/09/28
閲覧 : 323
サンキュー:

3

lalalacola さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

リズムのいい物語

リズムといってもテンポやら音楽という意味ではなく、
このアニメの雰囲気の事です。
独特な落ち着いた、
浮世絵師にちょうどいいリズムなのでわないでしょうか?

投稿 : 2017/04/09
閲覧 : 234
サンキュー:

1

DEIMOS さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

随所に見所のある作画アニメ。

感動請負人・原恵一の作品と聞いて、海外の映画館で見た。しかし、これまでの作品にあったような骨太なストーリーはなく、短編集を繋ぎ合わせたような構成。原作ものだからこうなってしまったのだろう。

むしろ、見所は、制作会社がプロダクションIGになったことによる作画アニメ化。
板津匡覧氏作監、井上俊之氏フル稼働の他、見所としては、松本憲雄氏による北斎画、佐藤雅弘氏による最後のダッシュ背景動画つき。中でも、お栄のダッシュは、原恵一だなぁ、、、とニヤニヤできるシーン。

このように、随所の作画を楽しむと大変楽しいアニメである。

投稿 : 2017/01/06
閲覧 : 275
サンキュー:

2

るーち さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高。

表現の仕方、絵、モーション、何もかもが体に染み込んで脳裏に焼きつくような印象を受けました。
好き嫌いは分かれるかもしれないけど、私はとても好きな作品でした。

投稿 : 2016/07/21
閲覧 : 254
サンキュー:

1

ネタバレ

ちゃおりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

作画の美しさが原因で涙が出たのは「言の葉の庭」以来です。

投稿 : 2016/06/15
閲覧 : 212
サンキュー:

1

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

【死んだら地獄へ行くよ】江戸の四季、江戸の風俗、江戸の恋、江戸に生きる女を描く傑作【半鐘の音が聞こえると、じっとしていられねぇのさ】

『クレヨンしんちゃん』や『河童のクゥ』でお馴染みの日本を代表する名監督、原恵一の最新作
アニメーションとしては『カラフル』以来5年ぶり
間に挟んだ実写映画『はじまりのみち』からは3年ぶりのご帰還
1年前には『ARISE』にいた筈のProductionI.Gに太いパイプを持つアニメタがこっちにいたりで、原監督には初めての現場なのに色々凄いことになってます


原作は監督自身がファンだと公言している若くしてこの世を去った漫画家、杉浦日向子の代表作
江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の三女で葛飾応為こと“お栄”を主人公に彼女の視点から江戸の情緒や北斎を取り巻く人々を描いた時代劇です


主要キャストは本職の声優ではなく、これまた杉浦作品のファンであると言う杏がお栄を演じます
北斎(本名、鉄蔵)には何の因果か杏の父親役を度々演じる松重豊
北斎の弟子の一人で北斎やお栄と同居する若者、善次郎には原監督作品のファンだと言う浜田岳


これら俳優陣の演技は声優初挑戦ながらとても素晴らしく、特に杏はこの『百日紅』という作品をよく知っているだけあって気合の入れ方が凄かったようで、アフレコに着物で来たとか


また、アニヲタ的には矢島晶子と藤原啓二がカメオ出演しているのも面白かったのでぜひ探してみてほしいです


元々いくつかの短編を集めたものとして描かれている原作なので、この映画でも小さなエピソードの連続と共に移り変わっていく江戸の四季や登場人物の心情変化を描写しています
ココが今までの原監督作品と違うところなんです!


北斎とお栄の浮世絵師という仕事は現代で言うところのノンジャンルのイラストレーターに相当するもので様々な依頼に合わせて有象無象、虚実混濁、抽象、風景、人物問わず絵にしていきます


龍の水墨画、妖怪絵巻、地獄絵図、仏画・・・
それらに合わせて描かれる江戸の風景が大変美しい
時代考証に裏打ちされた両国橋や吉原の丁寧な描写は外国人に「これが江戸時代です!」と言い張れる完成度
さらにところところで画面レイアウトが【そのまんま北斎の代表作と同じ】になっているという遊びをそれとなく入れてくるのはニクイ


細かいエピソード毎の区切りが小気味良いテンポとなって原監督特有の「さぁ、泣いてください!」という湿っぽい雰囲気やあざとさを感じさせず、杉浦作品のドライな世界観と調和して高次元でバランスしていると感じました


そしてお栄が最も得意としていた春画(エロ絵)
北斎や江戸の浮世絵師を語る上では欠かせない春画、ですが年頃の娘であるはずのお栄(劇中では23歳)がなぜエロ絵を描き続けたのか
生涯未婚だったという彼女の青春に何があったのかを合わせて描く恋模様エピソードも見逃せない


そして物語全体の軸となるのがお栄の妹、そして北斎が無意識に避けてしまっている四女、お猶とのエピソード
じつはこのエピソード、原作の単行本ではクライマックスなんですが文庫版だと後日談が付け加えられてしまっています
これを原監督は蛇足と考えたのか、あえてこのお猶ちゃんを最後に持ってくることで原監督には十八番の“涙で〆括る”という体裁を取っていて、まあそう来るだろうとは薄々わかっちゃいましたがこれがまた自然な仕上がりですっかり乗せられました
いや、率直に素晴らしかったです


エンドロールには生前の杉浦が好んで聞いていたという椎名林檎が歌う主題歌
ただでさえ男尊女卑の時代を生きたであろうお栄という逞しく地に足着いた女性の姿を通して、作品全体に仄かに漂う女性応援歌の香りがこの曲で裏付けられます


江戸文化の丁寧な描写という面で観ても世界に発信するに相応しい一作でありつつ、流石に吉原とか遊郭が出てくるので小さいお子様連れ向けとまでは言わないが老若男女楽しめるエンターティメントに仕上がっている思います
文字通り傑作ですよ、これは








お猶ちゃんマジ天使、な

投稿 : 2016/06/12
閲覧 : 747
サンキュー:

24

ちょっとななめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日常の面白さ

特に盛り上がりもないけれど、日常にある様々な出来事が描かれている。
ちょいちょい不思議な事や不幸な事が起こるけれど、それでも確実に時間が流れている様が、江戸時代という背景とマッチして非常に趣がある。
好きです。

投稿 : 2016/03/10
閲覧 : 226
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

突出しているところはないが

葛飾北斎の娘が主人公の本作
江戸に生きる絵描きの日常を面白おかしく描いています。


日常物なので話の中での終着点のようなものはありませんが成長しようと行動する主人公の姿であったり家族のことを考える様で合ったり恋に興味を持つような様であったりと見どころはあります。

作画は十分に綺麗と言えますが最近のアニメは割と作画に力を入れている物が多いのでこれが抜きんでているということはないです。

江戸と言う時代に合うBGMも流れますがロックな音楽もなかなか取り入れているのでそのあたりはちょっと変わってて良かったと思います。

主人公の声は杏さんが担当されているみたいですが違和感なく良かったし他のキャラクターも特に気になる点はなかったですね。


全体的に突出しているところはないですがまとまりの良さがあったと思います。後半少しダレてくるかな~というところで終わりを迎えるので調度よいくらいの長さだと思いました。

投稿 : 2016/02/20
閲覧 : 216
ネタバレ

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

これといったところがない

物語の序盤はとても面白そうで
名作の予感がしたのだけれど、
中盤~後半にかけては、ありきたりというか
面白さがこれといって感じられなかった。残念。

声を担当しているのは、杏さんと、松重豊さん。
この二人は本当、親子の役が多いですね。
ドラマでも、まさかのアニメでも。
でもやっぱり、杏さんは、杏さんなのです。
声から顔が想像できてしまうのは、やっぱり
ダメだと思うのです。
この人がこの声やってたの!?意外!
ぐらいの、感動がないとなあ。

作画は綺麗でした。そりゃ映画ですし。

残念ながら、期待しすぎてしまったようです。

投稿 : 2016/01/18
閲覧 : 231
サンキュー:

2

リリック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なかなかの仕上がり!

この作品は、特別面白かったという訳ではありませんでしたが、
よく言うと、平均点以上はどのカテゴリーもとっている。
悪く言うとずば抜けてよかったポイントがない映画という印象でした。

特に歴史に興味がない【葛飾北斎に興味がない】私でも最後まで飽きずに観る事が出来たので、アニメというもの事態が好きな人であれば、間違いなく楽しめる作品だと思います!

投稿 : 2016/01/13
閲覧 : 236
サンキュー:

4

ネタバレ

CountZero さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

江戸っ娘のロックな生き様にドキドキ

というか、全編を彩るべらんめえ節が素敵でした。
世の中に関西弁は溢れていますが、江戸弁を聞けるのは落語や時代劇くらい?なのでその独特の表現やニュアンス、アクセントがとても心地よかったです(笑)

北斎といえば日本画で知らない人はいない超有名人ですが、その娘や弟子については全く知りませんでした。
もちろんフィクションな部分もたくさんあると思いますが、江戸時代に活躍した画家の日常が躍動感と情感豊かに描かれていたので、とても観ていて飽きないエンタメ作品になっていました。
そして、何と言っても北斎ではなく娘のお栄に焦点を当てているところが、すごく良かったです。
彼女が本当にロックでカッコいいのです(笑)
優しく気丈でありながら、繊細な感性を持つ女性は今も昔も魅力的ですよね。
題材として正しい選択だったと思います。
物語も人間ドラマに昔話的なフィクションが、少し怪談的スリラーの要素をちりばめて進んでいくので、私は適度な緊張感を感じてよかったです。

登場人物のバランスのとれた描き方と、感情の動きを丁寧に表現しているその手腕にも好感が持てましたが、作画のレベルもハンパありません!
素晴らしい出来でした。
人の日常の自然な動きやくるくると変わってゆく顔の表情を、きちんと省くことなく描きながら、現実と空想の場面の描き方も違和感なく繋がっている演出に本当に舌を巻きました。
随所にアニメーターの技術と意地とプライドを見ることができます。
圧巻は、後半で描かれた{netabare}お栄ちゃんの爆走シーン。他にも結構手書きで細かく書き込まれていたシーンがあったと思うので、あれも手書きですよね?本当にすごいです。ソウルイーターのOPを思い出しました(笑){/netabare}。
ところどころに実際の浮世絵の構図がはめ込まれているのは、遊び心を感じました。
作画は間違いなく一見の価値があります。

もう一つ、忘れてはならないのが音楽です。
BGMはかなりロック色が強いです。
江戸時代のお話なのに(笑)
でも違和感はありません。
お栄ちゃんの生き方がロックなので、むしろエレキギターの歪んだ音やストリングスの音が感情をしっかり表していました。
そしてEDに椎名林檎です。
私は元々大好きなのでそれだけでも評価は上がりますが、ロックなお栄という女性のイメージに林檎嬢はぴったりでした。

ということで、劇場公開を見逃しつつ視聴できる機会を楽しみにしていた私としては、期待通り今年のアニメ映画の中でもなかなかのお気に入りになりました。
年末年始のお休みに見るのはいかがでしょう。
クールジャパンを感じることができる良作です。
おすすめです。

投稿 : 2015/12/06
閲覧 : 317
サンキュー:

18

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

芸術作品

原作未読。映画館で視聴。

この作品は彼女達の生き様を示したいくつかのエピソードを連ねて纏めた物語となっていた。
雰囲気はサブカルとしてのアニメというよりも、伝記的な芸術という表現という感じ。北斎は誰でも名前くらい聞いたところがあるだろうが、娘がどんな人間なのかは知る人も少ないだろう。
ところどころで現れる有名な北斎の絵と、ただの伝記にはさせないファンタジーらしさがスパイスとなって物語をかざっている。
淡白だけれど、見応えのある映画になっていると思った。

病人を遠ざける北斎と、悩みどころの多いお栄と、目は見えないけれどいろんな事を悟っているおたるのやり取りが、人として重なる部分も多くて、突き刺さる部分も多かった。

声優は有名人を多用していたけれど、お栄を除けばとても自然な演技だった。
お栄役の杏さんは抑揚はついた喋り方ではあったが、役になりきるという点でもう一歩かなと思った。まあ、生い立ちをみればこれ以上の適役はいないと思う。

絵については、
制作がプロダクションIGということでどれだけ派手な動きが見られるのだろう!と期待していたのだが、北斎の絵を利用した絵は印象的であるが、ほぼ特別な動きはなくて少しだけ残念だった。
おそらく、日常の動きの再現度は高いのだろう。自然すぎて気付かないということはよくある。

【10/2の番宣を観て補足】
終盤のお栄が走るシーンは背動だそう。
あの物量と滑らかさは当然CGだと思ってたら、まさか、だった。
また、おたると男の子が雪で遊ぶシーンについても、粉雪を手描きで一粒づつ描いているそう。現状のアニメなら、CGで粉を出していることだろう。
やろうと言った原監督と雪のシーンを担当した井上俊之さんの力量は、完全に常軌を逸していると思った(褒め言葉)

劇中歌はロックできめて、かっこいい雰囲気を醸し出している。
主題歌は好き好みの問題だと思うが、個人的には微妙だった。まあ椎名林檎が好きならば良いのではないか

ところで、私にはこの物語に対する疑問が二つばかりある。
{netabare}一つは、おたるが逝ってしまったあと、北斎の作業場に吹いた突風に対して北斎が「一人でこれたじゃねえか」と行った理由。
お栄とのやり取りはまるで北斎がおたるを腫れもののように扱っている様に見えたのに、その言葉で北斎の人柄が分からなくなってしまった。本当はおたるを気にかけていたとでもいうのだろうか。

二つ目は、物語の最後に時が経って東京になったというくだり。日本の歴史を知らない外国人に対する説明だとしても、あまりに唐突で「え、だから何?」と思わずにはいられなかった。
{/netabare}
最後の最後で躓いてしまったが、全体的にみれば満足な内容だった。
一部エロいシーンがあるので小学生以下にはおすすめしないが、絵に少しだけ興味がある人、もしくは本数を見てきたアニメファンにはおすすめできる一本であった。

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 598
サンキュー:

7

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

さすが原監督。格の違う演出でござんした。

とにかくここがこうであそこがああだったのですんげえよかった。

としか書けないでござんす。
ナニ書いてもネタばれになるでござんすよ。

骨太でロックな物語を見たって感じっす。
自分を律したい大人の人に是非見ていただきたい。

投稿 : 2015/05/18
閲覧 : 459
サンキュー:

7

M.M.M さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/04/18
閲覧 : 29

ホースケ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/04/11
閲覧 : 32

しらす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/09
閲覧 : 30

3mei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/02/26
閲覧 : 47

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/12/21
閲覧 : 41

サイコベア さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/06
閲覧 : 70

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/03/23
閲覧 : 30

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/01/21
閲覧 : 45

pop22 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/06/04
閲覧 : 81

ひみこ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/04/11
閲覧 : 80

藤乃 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/01/01
閲覧 : 84
次の30件を表示

百日紅 Miss HOKUSAIのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
百日紅 Miss HOKUSAIのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

百日紅 Miss HOKUSAIのストーリー・あらすじ

舞台は江戸時代――。庶民が好んだ、江戸の風俗を描く〝浮世絵"。それを世に放つ江戸の浮世絵師として生涯、浮世絵を描き続け一世を風靡し、3万点を超える作品を発表し、今もなお世界中を魅了し続けている葛飾北斎と、その制作の裏側で北斎を支え続け、自身も浮世絵師として後に北斎名義で大量の作品群を残したと言われている娘、お栄(のちの葛飾応為)を通して絵を描く人間たち、江戸に生きる町人たちとの交流を描いた原作を原恵一監督が大娯楽群像劇として描き出します。遥か200年の時を越え江戸と東京が、今、ひとすじにつながる、全世界待望の大娯楽長編アニメーション大作です。(アニメ映画『百日紅 Miss HOKUSAI』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2015年5月2日
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
www.production-ig.co.jp/works/sarusuberi

声優・キャラクター

杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、美保純、清水詩音、筒井道隆、麻生久美子、立川談春、入野自由、矢島晶子、藤原啓治

スタッフ

原作:杉浦日向子
監督:原恵一

このアニメの類似作品

この頃(2015年5月2日)の他の作品

ページの先頭へ