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「バケモノの子(アニメ映画)」

総合得点
70.3
感想・評価
639
棚に入れた
4223
ランキング
1599
★★★★☆ 3.8 (639)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.8

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バケモノの子の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ogmXw23123 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

細田守の願望

熊徹は決断力の神になろうとしていた宗師の座を奪って、九太を見守り続けるための神になった。一言で言えば、細田守の父親としての願望だろう。

細田作品は相変わらず作画が背景に馴染まない。ストーリーもベタ。日テレは細田守を第二の宮崎駿にしようとしているが、ファミリー層に有名なだけで、宮崎駿には遠く及ばない。

投稿 : 2016/01/11
閲覧 : 211
サンキュー:

0

やまじい。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普通におもしろい

映画館で観ましたが普通に面白かったです。
絵がきれいでそこそこ迫力・臨場感ありました。
細田監督の映画は誰も傷つかないハッピーエンドな映画なので子供にも見せたいですね。

投稿 : 2015/12/08
閲覧 : 202
サンキュー:

1

ネタバレ

フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

終わって胸熱くなる

試写会を観てきました。

テーマは親と子と成長といったところでしょうか。
「おおかみこどもの雨と雪」の時は、いい歳して泣きましたが、今回は骨太のテーマがある娯楽系作品でした。

2時間弱の作品で、残り15分くらいの時には尺が収まるのかと思いましたが、上手い具合に話が集束し、話の中のいくつかの言葉を思い出すと胸を熱くなります。

私は独身のアラフォーなおっさんなので、親や子の視点からは遠くなっていますが、それでもいくつか心に残る言葉がありました。

是非とも、劇場まで足を運んで楽しまれる事をオススメします。

投稿 : 2015/11/23
閲覧 : 370
サンキュー:

5

ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

内容盛り沢山、主題歌ミスチル、豪華俳優わんさかな作品なんですが…

 自分には合いませんでした。盛り上がれそうで盛り上がれない…終始そういった印象。
 細田作品大好きなので期待し過ぎていたのかもしれません…

 以下、夏になったら必ずサマウォで悶絶し自滅する細田中毒者の感想です
 ネタバレあり
{netabare}
物語:普段の細田作品より多くの要素を詰め込んでいるからか、どれも今一つ心に響かない自分がいました…
 なんというか、伝えたいことがはっきりしない映画だったように感じました。
 序盤は結構好みだったんですが、終盤は置いてきぼり食らいました。宮野キャラは日本語を師匠から教わったのでしょうか?
 てか鯨になる攻撃?で急に弱体化したように感じられ釈然としませんでした。恋愛要素も中途半端に感じて、イマイチ萌えぬ…

声優:うまい俳優さんも多かったんです、大泉さんとか特に…
 でも青年期主人公やヒロインの演技が終始気になっちゃいました。
 アニメを多く観て無ければ気にならないのかもしれません…。

キャラ:主人公のデザインがかなり好みでしたし、師匠やその仲間たち、みんな良いキャラしてたと思います。
 ただ、相手の弟子2人(宮野と勝平)は良い声優使ってるのに、面白くないキャラだと思いました。ヒロインもあまり…

作画:流石です。戦闘シーンも動きますし、文句なしの出来

音楽:正直残念でした。過去三作品とも本当にその作品に合った曲だったので、エンドロール中もグッときたのですが、今回は全くピンときませんでした。ミスチルみたいな実力派を使ったのにもったいないと思う一方、この映画の伝えたいメッセージがはっきりしないと自分には感じられたので、どんな曲でも自分には響かなかったのかもしれません。
{/netabare}
てな感じで、個人的に評価は低くなりましたが、見どころは沢山あった映画だとは思いました!
細田さんへの愛が強すぎた故の低評価と言えるかもしれません。

投稿 : 2015/11/08
閲覧 : 272
サンキュー:

8

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

細田監督が作ったんだからそらおもしろいにきまってるんですけども…

それはそうなのかなあと思うところがやっぱりあるんですなぁ。

いや、どおゆうとこらへんがといえばやっぱりクマテツ氏とキュウタくんとの関係がですよ。

いろいろあってクマテツ氏とキュウタくんはホントの父子同様、とゆうかそれ以上の実に熟成した関係に到達するんだけれど、そうなった時にキュウタくんのためにオヤジさんの行動としてああゆうことになるだろうかなと。

熟成した関係とゆうのはオヤジからみれば子供を一人前、要するに大人として同じ立ち位置にいるとゆうことを認める、、さらにいえば自分を超えてさらなる高みへと昇華してゆくのだぞとゆうことを口には出さずに背中で語る的な関係がオヤジと息子の成熟した関係だとボクは思うわけです。

ガキがちっちゃいころはそうじゃないよ。
親が面倒見なきゃ死んでしまうものさ。

だけど、息子がいっちょまえになったのなら、とゆーかなったことを認めるのならああゆう生きざまはボクならしないかなと。

まあ概念的なことをいえばそうなんですけども、映画のストーリーの流れとしては、ああゆうふうにならないと面白くないですわな。

ああゆうふうになって役所さんのあっついい芝居がさく裂して、これからってゆう若い人たちの心に響き渡ったのならそっちの方がいいですもんさ。


なのでこのハナシの落とし所を細田監督がそおゆうふうにしたのには現在の社会背景を鑑みた場合、そうするのが自然とゆうか、せざるを得ないとゆう考えに至ったからではないかと勝手に思っています。


いくつになっても実家住まいで家に銭も入れんと親に食わしてもらってる子供。
いくつになっても子離れできない親。
ガッコでケガしたっていって目の色変えてガッコに乗りこんで行ったり、子供が困ってんだから今すぐ金がいるんだよって詐欺にひっかかるとか。

いままでの親子関係ではちょっと考えられなかったような状況が珍しくなくなりつつある昨今で、男は黙ってサッポロビール!でもなかろうと。

おとうさんはいつまでもお前の心の中で応援してるぜ。と。
ほて息子は息子でおうみとけよ。と。

こうゆうねっとりした親子関係が2015年なんではないかと。
そう考えると納得できるとかできないとかは別にしてこのハナシの落とし所としてはアリのような気もしますな。

ま、ほんとのところは細田さんに聞かなわかりませんけど、この映画自体はサイコウにおもしろかったんでこんなハナシはどうでもええちゃあどうでもええすな。

                      おわり。

投稿 : 2015/10/21
閲覧 : 233
サンキュー:

2

ぽよよん(^^) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

真の親子愛とは

映画館に観にいきました。
本当子供っぽい熊徹だけど、血縁ではないのに真っ正面からぶつかっていく姿がカッコよよかったと思うし、最後のシーンは感動しました。
ヒロインは正直居なくて良いかもと思いましたw

投稿 : 2015/09/28
閲覧 : 217
サンキュー:

2

ネタバレ

川瀬 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

いい意味で期待を裏切られた

宣伝のcmを見たとき、
あまり面白そうに思えず、ヒロインにも魅力を感じなかったのですが
実際に見に行ってみるとかなり面白かったです。

もう一度見たいと思える作品です。

ただ、
{netabare}
白鯨といい、後半はクジラが主張されすぎていて
違和感が否めませんでした。
{/netabare}

投稿 : 2015/09/27
閲覧 : 252
サンキュー:

1

やんやんやん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なじみやすいストーリー展開.

かなりわかりやすく物語が進行していきます

子供と安心して一緒に見ることのできる作品です.

個人的にはもうひとクセあってもよかったかなとも思います.

伏線などわかりやすく置いてあるので,それに従ってみていけば,すんなりとエンドロールまでたどり着くような感じ.

声優さんがキャラクターの役柄ととてもあっていて,キャスティングがかなり良かったです!

投稿 : 2015/09/11
閲覧 : 338
サンキュー:

1

さしは さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

シリーズ最高

超大好きな細田作品シリーズの最新作をこの間見てきました。
すっごい泣けて良かった。
ときかけに勝るとも劣らない作品でした。
君となら強くなれる。
これは、僕が見習うべき言葉です

投稿 : 2015/09/03
閲覧 : 265
サンキュー:

1

-?- さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

王道冒険系 見る人によって残るものが違う良作

スタジオ地図作品
細田守監督による長編アニメ映画
(時をかける少女の監督です)


物語:バケモノの熊徹と人間の九太による親子の物語(メインがね)

声優:役者さんを入れるのは自分は納得であるが人によっては受け付けないだろう
(リアリティーある人物象なので役者を使うのはありかと私は思うのですが)

キャラ:メイン二人の成長が見えるのはいいと思った

作画:安定のスタジオ地図クオリティー、3DCGのところスゴイ


今までの作品と比べて客層が広いというのが正直な感想です
(時をかけるが若者向け、サマーがアクション好き・子供向け、おおかみが大人向け、今回は子供向けかつ青年向けかつ大人も見れる感じです)
率直に見ればいろんな世代に受け入れれられる作品だとも思いましたが
説明不足なところがあります
(最後のほうが特に)
辛口的なこといってますがかなり難しいことやったなと思いました
(無難にまとめたといったところ)
少年期のところでは子供が楽しめるようになっていて
青年から大人になるまでのところは大人が楽しめるドラマがあり
なおかつメイン二人のキャラが違和感なく成長している姿を描いて
さらに最後まとめる←ここがちょっと足りなかったと私は思っている
正直すごいと思います
(考えすぎかな?w)
どうしても作品を作るうえで"層"とういものがあります
(子供向け、青年向け、大人向けなどのこと)
層を広げて上手く程よい具合にしあげるのは難しいのです
それをやってのけてるます
(偏らないように作るのは下手をすると作品が駄目になってしまうので本当に難しいのです・・・)
今までのスタジオ地図作品が好きな人からしたらちょっと納得いかない人がいるのもわかりますが私個人としてはかなりお勧めです


冒険物、アクション、ドラマ、まとめて見たい人にお勧めです

投稿 : 2015/09/02
閲覧 : 314
サンキュー:

5

ネタバレ

latte さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

独りじゃない

母さんが死んで、お父さんは帰ってこなくて、一人ぼっちになった蓮。
行く当てもなく、うずくまっていたところに「一緒に来るか」と声をかけたのはバケモノのくまてつだった。

新しい名前をもらい、強くなるためにくまてつの背中を見て育っていきますが、その過程が本当にかわいらしい。子供を育てるのは親だけど、親を親として育てていくのは子供だなと感じさせるお話です。
大きくなって知ることに興味を持ったり、ほかの人と比べて劣等感を感じたり・・・いろんな要素が混じってました。誰が見ても、どこかしら共感できるところがあると思います。

後半の戦闘シーンはクジラの映像がほんときれいすぎて大好きです。

最終的にはいい感じにまとまってめでたしめでたしって感じなのかな?ちょこっと物足りなさの残る最後ですが、こういうのもいいかなって思います。

投稿 : 2015/09/01
閲覧 : 368
サンキュー:

3

dZBUo53577 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

^^

^^

投稿 : 2015/08/31
閲覧 : 406
サンキュー:

0

ネタバレ

zu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バケモノと言うよりは「鳥獣戯画」かなw

作品紹介(あらすじ)

人間界[渋谷]とバケモノ界[渋天街]。
交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。
その偶然の出会いが、想像を超えた冒険のはじまりだった―(公式サイトより)

気になっていた作品だったので、公開前に2回の先行視聴の観てレビューを書いてくれた、offingbookさんとおみやさんのレビューを読んで、これは観ておかないと思い仕事が早めに終ったので、TOHOシネマズのレイトショーで観てきましたが、平日のこの時間でも、観客が40人くらいは居たのにはちょっと驚きました!


「サマーウォーズ」、「おおかみこどもの雨と雪」に続く細田守監督による長編オリジナル作品だったので、キャラデザ的には、あ~細田守監督らしい、愛着の持てる作画で、「タイトル」に使ったように「バケモノ=動物がモチーフ」なのでバケモノと言うよりも、(恐ろしいとか怖い感じが無い)妖怪に近いと感じました!

それと、人間界の舞台が渋谷周辺になってるんですが、背景の再現率が物凄く丁寧に書かれていたのには凄いなぁw

特に九太(きゅうた)/蓮(れん)と熊徹(くまてつ)が、初めて出会った線路下の地下道などは、あっ!そのままじゃんって感じだったなぁw

駅前のスクランブル交差点、道玄坂、センター街などにあるお店の店名がそのまま書かれてたりしてww

物語の内容的にも、「サマーウォーズ」「おおかみこども」で描かれていた「人と家族の絆、自分と周りの人達との繋つながり」と「人は誰でも心の中に闇を抱えていて、その闇とどうやって折り合いをつけているのか」がテーマになっていたのではないのかと…

話の展開も、所々に伏線がありますが、付喪神とか猪王山「いおうぜんの長男の一郎彦(いちろうひこ」とかもわかりやすく回収されているので、たのしむことが出きるとおもいますよ!(ただ、こうなるのかな?は予想出来てしまうのが、ちょっと残念)

あと、物語のはじめの方から、出てきていた「チコ」九太(蓮)と渋谷の路地裏で出会った毛玉の不思議な生物。

楓と同様、「九太」心の支えになってたけど、九太(蓮)が悩み、立ち止まった時には、お母さんの姿で、助言をしていたので、個人的には、お母さんの生まれ変わりだったのかな!

ただ、声の出演で、熊徹(くまてつ)役所広司さん、ヒロインの楓(かえで) 広瀬すずさん、百秋坊(ひゃくしゅうぼう)リリー・フランキーさん、宗師(そうし)津川雅彦さんは良かったのですが、主人公の九太(きゅうた)/蓮(れん)(青年期)の染谷将太さんが今ひとつ合ってなかったと言うか、舌足らずな感じのセリフに違和感があったなぁ!

壊れた時の一郎彦(いちろうひこの青年期)宮野真守さんは、やっぱり、上手いよなぁw 美味しいところを持っていった感じww

全体的には、音響、BGM、主題歌、背景描写がとても良く、楽しめた作品でした(^^♪



余談ですw

開演前の予告で「心が叫びたがってるんだ」予告を「あの花」のメンマにさせるのは、反則だ~ww

あんな予告を見せられたら、気になって仕方がないじゃん( ;・∀・)
公開が始まったら、観に行くしかないよなぁ゚・*:.。. .。.:*・( ´∀`)

投稿 : 2015/08/30
閲覧 : 429
サンキュー:

46

ネタバレ

フローズン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

前作のおおかみこどもが大好きだっただけに、今作はガッカリでした

・劇場でみてきました

・結論から言うと正直ガッカリでした。面白くありませんでした。
・この話は小説2冊分、アニメでいうと最低でも2クール24話分で展開するべきといえるくらい大ボリュームです。あまりにもやりたいことが多すぎて2時間に収まりきらないと感じました。無理やり収めているので、あらゆる必要だと思う場面が省略されていて全てがどっちらけでした。
・小説の失敗した映画化によくある「これって原作知らないとついていけないんじゃないの」という感情がこの映画を見ていても感じました。しかしこれはこの作品自体がオリジナルなんですよね。だったら少年期と青年期で2部作に分けるくらいしないと、成り立たないと感じました。


・気になった点、不満な点を大量につらつらと書いたんですが、個人的に辛くなってきたのでアップせずに消しました。
不満な点をまとめて一言でいってしまうと「九太(蓮)は最初から最後までバケモノだと思います。」(カエデもバケモノです)

・好きなシーンは熊徹VS猪王山のバトルシーンです。単純にかっこよかったです

・作画は最高峰でした。

・声優陣は下手な人はいなかったと思います。
・少年の声として宮崎あおいは合っていませんでした。少女にしか見えなかった。キャラに合ってはないですがへたではない。キャスティングミスだと思う。
・大泉洋とリリーフランキーが別段合っているし上手くてよかった
・広瀬すずは、アニメ吹き替えとしては合ってなかったです。しかし、叫ぶシーンなんか、実写だとしたらいい演技してるんだろうなあと思いました。


・前作のおおかみこどもが大好きだっただけに、今作はガッカリでした。

投稿 : 2015/08/28
閲覧 : 326
サンキュー:

10

ネタバレ

のっぺい さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

一言では語りつくせない面白さ

今回、初投稿です。
映画館に行ってみてきたのですが、一言では片づけられない面白さでした。
具体的な良い点としてわかりやすいものとしては
1.声が絵とあまり分離していない
2.本ストーリーに前作の良い要素が取り込まれている
という点です。

1については私が気になっていた点で、比較的声と絵が分離してる感がなく、物語に入り込みやすいと感じました。

2については
時をかける少女:青春時代、青春年代における成長
サマーウォーズ:強敵との闘い
おおかみこどもの雨と雪:獣、幼児時代からの成長、教育

とりあえずこのくらいの要素が入っており、さらに化け物と人間をテーマとしてうまく話がまとめられていて作品が回を追うごとに良いものになっていると感じました。

最後に、今から見る人に言いたいのは「何も考えずに見てもストーリーが面白く、考えてみてもいろいろなものが感じられ、考えすぎても損はない」ということです。だから何回見ても面白い作品になってるんではないかとおもうので、是非とも見てほしい作品です。

投稿 : 2015/08/25
閲覧 : 176
サンキュー:

0

rzv500 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見てきました~~

お客さんの入りも上々な感じでした。前作が母子なら、今回は父子って単純な///と思いながらも中々楽しめました。細かい事を気にせずに見れる感じです。最近のジブO作品よりは良いかと・・・(笑)

投稿 : 2015/08/25
閲覧 : 261
サンキュー:

0

TK48 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもしろい!

ギャグもあって楽しかった。あと最後感動した!

投稿 : 2015/08/24
閲覧 : 224
サンキュー:

1

おみや さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

親離れと子離れの違い。

予定よりだいぶ遅くなってしまいましたが、劇場へ
行ってきました。

父親は離婚により身近には居ず、母親と過ごしていた9歳の蓮
(れん、主人公。バケモノの国では九太と名づけられます)

突然の交通事故により母を失い、すさんでいたところを
バケモノの熊徹と出会ったことで2人の生活が大きく変わって
行きます。

強くなりたい九太は熊徹の弟子となって一緒に生活を共にし
日々鍛錬に励む訳ですが、この熊徹は強い事以外いい加減なもん
ですから2人の毎日はケンカの毎日でもあります。
そんな日々が流れ九太は17歳を迎えますが、人間界である少女と
出会ったり、実の父親と再会したりとあって、生活に変化が起こ
ってきます。(自由に2つの世界を行き来している設定です)

だんだん自我に目覚めていく九太。そして宗師(バケモノ界の
No.1みたいなもの。)を決めるためライバルの猪王山との
決闘を迎える熊徹。

どんな結末が待っている?

と、まあこんな感じです。



感想
とにかく作画が神がかってました。本当に細かいところまで
一切手抜きなし!どんだけ時間かけたんだよ、、って驚きです。

音楽もとても各場面に合った楽曲で、これサントラ買いもありかな
と思えるだけの名曲ぞろいでした。

ストーリーですが、タイトル通りですね。2人が出会ったことで
お互いの毎日が輝いてました。でもいくら人間とバケモノとはいえ
実質的には親子同然の日々を過ごしていた訳ですから、子供は
だんだん自我に目覚め、自分の生き方を模索するようになります。
九太のそんな感情の表現はとても良かったと思います。
でも、それはつまり親離れを意味することでもあるんですね。

かたや熊徹は適当に生きていたのが、九太の存在のおかげで
どんどん成長していくんです。大人になってこんな成長をする
チャンスってほとんどないと思います。
(ある程度の生活が出来ていればまあいいかという大人って
大半じゃないかな?もちろん私も含めて)

そんな充実していた生活なのに九太はどんどん成長して、
自分から遠くなっていくのを感じた時、どう思うでしょう?

そう、子離れって、親離れ以上に大変なんですよね。
私的にはこれが1番感じたことです。

色々考える事のある作品ですが、娯楽性も高く幅広い層の方が
楽しめるようになってます。(場内、結構小学生が多かった)
劇場に足を運ぶだけの価値があったと思いますよ!











おまけ
開始5分後になって受付へ
座席の空きを見せてもらうと、おっ!最後部右側ほぼ空いてるじゃん。
ということで1番右の席を購入。近くに人いないし、、これなら泣ける!

はい、ティッシュのお世話になりました。w それも4~5回
最初は序盤の熊徹と猪王山のケンカ?のとき。
まわりがみんな猪王山の応援していて、熊徹が半分ボコられていたとき。
九太の放った一言(なにやってんだよ!みたいなセリフ。)

やっぱ、泣ける作品を我慢せずに思うがままというのはいいもんです。w

投稿 : 2015/08/23
閲覧 : 333
サンキュー:

26

0517 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

友人らに急に誘われあまり興味がなかったのに鑑賞。
でもでもすっごくよかった!
細田監督の作品の中で2番目に好き。
声優さんをエンドロールではじめて知って少し驚いた。
一番驚いたのは映画を見に来ている男だけのグループの多さ。笑

投稿 : 2015/08/23
閲覧 : 289
サンキュー:

0

naoi-riki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

細田監督作品 人とバケモノを超えた愛の物語

時をかける少女、サマーウォーズなどを手掛ける細田監督の作品
サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪、に通じる家族愛をテーマにした作品

物語と作画はこれまでの細田監督作品同様のレベル
これまでのアニメと比べるとテーマが非常に直球勝負なところ
こうなるんだろうなぁ~…やっぱり、っていう流れです
だからこそ、いろんな人が楽しめる作品なんでしょうね

細田監督作品としては声優さんが良かった
開始2秒の大泉さんに大爆笑(笑)
そのほかの登場人物、みな良いキャラ立てしておりました

前半は主人公の九太と熊徹との出会い、そして成長を描いた内容
後半は成長した九太が人間世界に自立していく葛藤を描いた内容
特に後半の流れは分かる通り熊徹との感動的なシーンがたんまり
劇場内でもすすり泣く音がちらほら
そんな私も(笑)

爽快でかつ、感動的な物語で大人から子供まで是非見てほしい一作

投稿 : 2015/08/16
閲覧 : 236
サンキュー:

0

mhr5212 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最後が。。。

映画観てきました!

まず感想は声優がすばらしい。特に宮崎あおいは素晴らしかった。

きゅうたがしゃべっていても宮崎あおいの姿が見えた!(宮崎あおいが演技しているかのよう)

物語も面白かったです。

ただ個人的には最後が好きではないです。

物語の流れとしてはあの形がよかったのだけれどもっと違った終わり方もあったのでは?と思ってしまう。

はっきり言ってしまえば泣きに持っていくかハッピーエンドに持っていくか極端にふってよかったと思う

見る人によってはどちらにでも取れる中途半端な感じがしました

投稿 : 2015/08/16
閲覧 : 256
サンキュー:

0

ネタバレ

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ぼくはケモノもオッサンもすきなので熊鉄のこと可愛いとおもいました(まる)

月曜メンズデーの夜に行きましたが客の少なさにビビりました。
3週連続細田作品地上波放送で、宣伝にも力入ってるのに……。
先が不安になりましたが、平日の夜だし、単に山形がアニメ過疎地ということ、なんですかね。

ケモナー細田の真骨頂!!
バケモノの造形が可愛らしく、現代的です。
どっちかというと人間に近い。もののけ姫のそれとは大違いです。
まさしくケモナーが好む、ケモナーのための映画といっていいでしょう。

本作を見て一番に感じることは、広い意味で男の子が好きそうな映画だな、ということ。
(話と関係ないのですが、「おとこのこ」を変換したら普通に「男の娘」というワードが真っ先に出てきたw 打ったの初めてなのに。なんという時代……)

主人公の男の子が、熊鉄というバケモノに出会うところからはじまり、ともに成長していくお話で、子供の目線、子を育てる男親の目線、どちらからも楽しめるんじゃないかと思います。
今までの細田作品では珍しいくらい激しいアクションシーンが多いのもポイントです。
個人的には、どっちの目線にも共感できたなと思います。
熊鉄の乱暴でぶっきらぼうな接し方が、自分の父親と似ているせいかもしれません。
だんだん、顔まで父親に似て見えるもんだから不思議。バケモノにもかかわらず、です。
でも、それくらいリアリティのあるキャラクターだったと思います。
熊鉄を演じた役所公司さんの演技が素晴らしかった、というのも大きいですね。
違和感なさ過ぎてエンドロールまで気が付きませんでした。
「ああ、俺の父親もこんな感じだったよな……」なんて、少し懐かし気持ちに。

先週「おおかみこども」が放送していましたが、それと比較するのも面白いですね。
熊鉄と花のキャラクター性の違いは、父親と母親の子どもへの接し方のスタンスの違い、とも言えそうです。
本作パンフレットの細田監督インタビューでは、
「最近、うちに男の子が生まれまして。父親として何ができるかなって、考えたんです。」
と、綴られており、作品には男親としての理想がやはり込められているんだな、と感じました。
確かに、父親だったら男の子が生まれたら、一緒に体を鍛えたり男としての強さを教えてあげたいって気持ちになるかもw

前作に比べると、キャラクターのセリフでメッセージ性となる部分をはっきり伝えるから分かりやすい。
その分かりやすさに徹しているぶん、想像の余地が少なく、物足りなさを若干感じるところが欠点。
なので、ふわふわした映画の余韻を好む人には不満があるかもしれません。説明不足の部分もあります。
が、それでも完成度は高く、この作品の評価はほぼ好みの問題になるんじゃないかと感じています。
お涙頂戴なくカラッとしていて、後味爽やかで笑いがある作品は個人的には大好きです。

見ているだけで高揚感を得られる、しっかりと作られた王道ファンタジー映画は本当に久しぶりです。
宮崎駿が引退したらしたで次世代の監督が良い作品を作ってくれる……。素晴らしいですね。
会社は違えどバトンは受け渡されていくものなのかな、と感慨深くさえあります。
この幸福な循環がずっと続くといいですね。


P.S. バケモノの子展行きたいです。一郎彦の帽子欲しいです(大人サイズ)。2015/7/17

【追記】
{netabare}
ひとつ気になったのは、ケモノらしさについてです。
作中、「ニオイ」に触れられませんでした。ケモノ臭いだとか、人間臭いだとか。バケモノとは言っても、獣人なんできっとケモノ臭がすると思うんです。

バケモノの子を見て後、もののけ姫が無性に見たくなって見てみると、その部分において明らかに違います。
バケモノの子に出てくるケモノたちは臭いも無ければ、見た目以外ほとんど人間と違いが無い。
文明も発達しており、異国風と思わせといて玉かけご飯を普通に食うくらい、生活にも違いが無い。
もしかしたら、生活型が日本人と同じで無臭になってしまった・・・という裏設定が(!)
なんて妄想したりw
熊とか、体臭すごいですし、ニオイの演出も加わるとより面白くなってたんじゃないかと感じました。
九太が人間界に戻ったときに、九太に染みついたケモノ臭さに楓が鼻をつまむシーンとか見たかったんですけどね(笑)
でもニオイに突っ込むと、一郎彦の正体がすぐばれてしまい話がややこしくなるから、なんて事情が見え隠れするのであえて入れなかったのかなー、なんて勘ぐったりしてw

仮に、ニオイがあったら熊鉄のオヤジらしさに、より一層リアルさがあったのかもしれない。
一方で、ニオイなど生臭い要素をなくしたことが、マスコット的な愛らしいオヤジキャラの演出に一役買っているんだろうなとも思うので、結局この作品には「無臭」のバケモノが正解だったんでしょうね。
熊鉄のことを「可愛い」と感じる背景に、実はニオイも深く関係してるんじゃないかと、一人納得しましたw
{/netabare}

投稿 : 2015/08/10
閲覧 : 507
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9

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【喰うだろ!普通に!見てろぉ!】家族を描き続けた細田守だからこそ描ける固定観念に囚われない新しい家族像【九太で結構だ】

3年に一度のお楽しみ、細田守映画の季節がやってきましたね!
今作では孤独な少年が、渋谷の裏返しのような異世界でバケモノに育てられて心身共に成長していく人間ドラマがメインです
同時にこれまでの細田守作品以上にアクションシークエンスも大きな見どころになってます


『サマーウォーズ』では一癖も二癖もある大家族の絆を描いた
『おおかみこども』では母子家庭、それも狼の子という複雑な家庭環境の中で逞しく生きていく親子の姿を描いた
これまで様々なアプローチで【家族】を描いてきた細田守監督
だからこそ、今作ではベタな家族像に囚われない、現代的で新しい家族像を提示してきました


バケモノに育てられていく少年、通称“九太”と彼を育ててゆく暴れ者のバケモノ“熊徹”
この二人、最初は親子でなくあくまで【師弟関係】を結ぶのです
しかし子供は愚か弟子の一人も持ったことの無い熊徹は直ぐに嫌気がさしてマトモに九太と向き合おうとはしない
この辺りは世の父親共通の苦悩というか、父親の偉大さや尊厳を維持することの難しさを上手く表現しています


父の背中を見て子は育つとはよく言ったもので、必死に熊徹を真似ようとする九太に熊徹自身もだんだん真似されることに喜びを感じるようになる
やがて様々な旅路や修行を経て九太も少しずつその才能を開花させていき、九太から熊徹が学び取ると言った面も増えていく
一方向で無く、互いに高めあっていく存在になった二人は一口には親子とも師弟とも呼べない対等な立場になっていった
『おおかみこども』で雨が独り立ちしていったように、子の成長とはそーゆーものなのかもしれませんね


最初は師弟だった二人が、一緒に過ごしていくうちにやがて【かけがえの無い存在】となっていきます
それはもう【家族】と呼べる関係
さらに九太と熊徹を温かく見守ってきた他のバケモノ達もまた、九太や熊徹に大切な助言をしてくれる師匠であり、彼らもまた家族と同等と呼べるのでは


成長した九太は人間の世界とバケモノの世界を往復し、勉強に興味を示し始めるのですが、彼に勉強を教えてくれるガールフレンドの“楓”もまた、九太にとっては勉強の師匠
そう、今作が訴えんとしているのは血の繋がり=家族なのではなく、人生の全てにおいて師匠がいて、師匠=親であり、師弟関係=家族なのだということなのではないでしょうか
これは『サマーウォーズ』で陣内家と直接関係の無い健二や佐久間が家族同然に受け入れられたように、です


また、『おおかみこども』では少し流し気味に描写されていた、雨が先生に付いて独立していく部分をじっくり描いているとも取れますね
イイハナシだ(T_T)
なにより評価したいのは『おおかみこども』はとても小さい子に観せられる内容じゃありませんでしたが(難しい、暗い、ベットシーンあり、暗転の多用など演出が退屈)、今作は程よくコミカルなシークエンスや派手なアクションもあって老若男女の垣根無く楽しめる冒険活劇に仕上がっている点ですね
王道少年漫画を読み終えたような清々しさを感じますb


内容だけでなく、アクションが多いということで作画も凄い
これまでの細田守作品ではスケジュール的に一同に会せなかったアニメタが集結し、監督自身が一番驚くくらい豪華な布陣が実現しています

サマーウォーズ以来かな?
横に長いレイアウトの中で左右端に置いたキャラを平行にパンしていく演出が久々に観れたのも面白かったし、日陰に座ったキャラの向こうに青空と入道雲の背景が夏を感じさせる気持ち良いカットも復活


それにメインキャストののほどはプロ声優ではなく、今をときめく若手俳優を中心にキャスティングされているのですが、これがもう何の文句も付け様が無く素晴らしいの一言
宮崎あおい、染谷将太、役所広司、広瀬すず、大泉洋、リリー・フランキー
特に染谷将太はホント素晴らしかったです
もうそのまま声優になって欲しいぐらい
それと奇しくも『おおかみこども』で雪を演じていた黒木華と大野百花が再び起用されているのも個人的には嬉しい


とにかく家族みんなで観てほしい一本なので子供さんと、親御さんと、大切な人と、一緒になって楽しんでほしいエンターティメントです


ところで細田守作品って必ずというほどお役所が絡んできますねw
なんか恨みでもあるんでしょうか(= ̄ ρ ̄=)

投稿 : 2015/08/09
閲覧 : 572
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27

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

父と息子両方の成長とバトルシーンが見所。「聖戦士ダンバイン」ファンの視点でレビュー

細田守監督による長編オリジナル作品第4弾。
前作『おおかみこどもの雨と雪』の母娘に対し、今作は父と息子の絆と成長を描きつつ、バトルやアクション要素も見所です。

今やポスト宮崎駿と言えそうな程、面白いアニメ映画です。
子供が観ても楽しく、かつ大人が観ても感動するに十分です。
※私は富野由悠季監督の「聖戦士ダンバイン」ファンなので、本作も一部その視点でレビューしてます。

{netabare}『物語』
かなり重いリアル人間界の家出少年から、不思議な異世界での奇妙な師弟関係に移行、子である九太だけでなく、親役の熊鉄も二人で成長していく…。
今作のテーマは親子の中でも「父と息子」
で、どちらも問題児で、これじゃあまともな親子関係はムリだろ…
と思いきや!
互いに本音でぶつかり合う過程で、お互いに影響し学び合い、父も息子も共に変わっていく。
いいですねぇ!こういう親子関係って。
親だから、師匠だから、息子より絶対的にエラくないといけないワケじゃないですね。
今時絶えて久しい、本音でケンカし合う関係。憧れます。
熊徹の友人三人が非常に良い人たちで、彼らの助けも非常に良かった。

ギャグのセンスも良く、特に前半はクスクスと笑えるシーン満載なのも魅力。
劇場で(子供の間で)クスクス笑いが起きていました。

熊鉄と九太の目的は「熊鉄は修行して強くなって、次期長老になる」
なので、まるでドラゴンボールの修行編みたいな修行パートが、少年漫画的なベタな燃えがあって(男子視聴者には)ワクワクする。
九太のセンスと学習能力が凄い。
グングン強くなる九太見てるだけでも、燃えてくる。
熊鉄のライバル猪王山(いおうぜん)と熊鉄の殴り合いも、迫力満点!
…本作はメインテーマは「父と子の絆」でしょうけれど、見所はもう一つ
「バトルが熱い」ですね。
無論、バトルの修行パートが即ち親子の絆と成長にも自然と通じてますし。

意外に楽しく過ぎていくバケモノの街での日々。立派に成長した九太。
ところが!
後半、まさかの人間界への帰還イベントが!
普通、帰還しちゃったらもう二度と戻れない。いきなり寂しい!?
…と思いきや。
普通に行き来できるんかい!www
いや、てっきり、もう二度と帰れないと思ったのでw

ここから、まさかの人間界適応編がスタート。
意外な展開です。
ヒロインの女子高生・楓ちゃんに勉強や人間界の常識を学びつつ…僅かにラブコメの波動が?
にしても、九太の適応力が凄いな…。
熊鉄と暮らした日々の修行が、戦闘力だけでなく、人間力も鍛えられてたんでしょうな。

※場違いな感想かもですが。
人間界→異世界→中盤に突如人間界に帰還→再び異世界→人間界にも戦火拡大
という展開で「聖戦士ダンバイン」を想起しました。
奇しくも、聖戦士ダンバインも地上界(人間界)でのハイライトとなるイベントは「親子の邂逅」でした。
ダンバインの親子関係は非常にザンネンな結末、主人公ショウは自分が帰るべき場所は異世界バイストン・ウェルだと涙ながらに再び異世界に旅立つ…。
(富野監督作品の親はロクな奴いない…)
…対してバケモノの子でも、実の父との邂逅イベントあり。
ダメな親子関係の見本市な富野監督作品と、理想の親子像目指す細田監督作品、場違いかもだけど、比べてみると面白いかも。
こちらの親父さんは人格者で父親としては合格点に思えるのですが…
熊鉄の欠点だらけながら魅力的な親父像を見せられると…普通の父親は見劣りしてしまいますね。
いや、客観的に見ると実の父の方が立派な人なのは明らかなんですが、それでも熊鉄の魅力が捨て難い!
そんな風に思えてしまうのが、本作の魅力だと思ったです。

バケモノ界で熊鉄に鍛えられ、人間界では楓ちゃんに学び、実の父との関係に惑いつつも、更に強く成長していく九太。
終盤に向けて、「人間が宿す闇」を暴走させてしまった少年と、ド派手な異能バトルに!
おおお!こいつはド派手!まさかのバトルアニメ!
素直に燃えてしまいました♪

一見すると人格者な父と優等生な息子組の方が理想の親子だったのに?
一見するとダメ親父と問題児組の方が、強くしなやかに成長できたのは何故だろう?
ここら辺が本作の一番のテーマだったように思えました。
前半のケンカし合いながらの修行シーンに、全て凝縮されていますね。

父・熊鉄の覚悟と息子への真実の愛は、思わずジーンとこみ上げてくるモノがありました。
父と子は対等の存在にして、いつまでも見守っている。
多くは語らずとも、この映画全編を通して、細田監督のメッセージはしっかりと伝わりました。

ラストの落としどころも理想的。
何気に人間界と異世界を楓ちゃんもちゃっかり行き来出来てるのも、私的に好感持てる一幕でした。
異世界モノの理想形だと思うのです。
「DOG DAYS」みたいに、世界の壁に拘らない世界観や雰囲気が好き。
異世界と人間界の区別なんてない。どっちの世界でも、基礎が出来ていれば、立派に生きていけるよ!

総じて
父親と息子が共に生き、対等に成長する過程で、理想の親子像をしっかりと見せてくれた力作でした。
バトルが少年漫画めいた熱さあるのも、男の子(元含む)向けのエンタメとして楽しい♪
「聖戦士ダンバイン」ファンの視点で見ると、異世界モノとしての切り口の巧さにも惹かれました。
欠点らしい欠点としては、「渋天街」が異世界としては前例多くて新鮮さに欠ける、くらいかな?
個人的には、そこも殆ど気にならないです。


『作画』
ドロくさいバトルシーンが迫力満点!
殴り合い良いですねー♪
後半の異能バトルのCGも素晴らしかった。

『声優』
熊鉄の役所広司さんが素晴らしかったです。本職では無いのですが、熊鉄の良さも悪さも含め素晴らしいはまり役でした。
本作の魅力はかなりの部分、役所広司さんの好演が大きい。

九太は、宮崎あおいさんが素晴らしい。今や細田作品御用達ですね。
染谷将太さんは…まぁまぁ。
楓の広瀬すずさんも、作風に合っているジュブナイルな雰囲気で良かったのでは。
全般的に本職少ないですが、演技面では軒並み優れていました。

『音楽』
主題歌「Starting Over」がしっかりと余韻を残してくれる。申し分なし。
BGMも良かったです。

『キャラ』
本作は九太と並んで熊鉄も主人公でした。
ダメ大人も、息子に学んで成長していける。
最後に息子をいつまでも見守るまでに成長、素晴らしい父親です。
三人組もダメ親父の熊鉄を補い、彼ら全員が良き親でした。

九太は成長力とセンスが抜群でした。
やはり自らの意志で学ぶ心あってこそ、良き父と師に恵まれたのを活かして自ら勝ち取った。
青年になると、イケメンだなぁw

楓ちゃんはジュブナイル作品の清純ヒロインとして可愛い。
こういう作品のヒロインは、こういう子が良いんです!

優等生親子は…
ダメ親子組の成長のアンチテーゼな役回りに。
優秀なだけじゃダメなんですねぇ。
でも彼らもこれから成長していける希望があるのが良いですね。
あと弟君が可愛い♪{/netabare}

投稿 : 2015/08/08
閲覧 : 401
サンキュー:

32

ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【ネタバレ無し】熊徹と共に吠えろ!!

2015年7月より劇場公開
本編119分


【前置き】

細田守監督の長編映画第4弾。
(ONE PIECEの映画を除くと。)
「時をかける少女」の頃は、原作を上手くアレンジし名作に仕上げた監督の手腕が高く評価されておりましたが、「サマーウォーズ」以降、その評判は一般層をも巻き込むカタチで大きくなり、今やポスト宮崎駿とすら呼ばれるまでとなり、その観客動員数も他のオリジナルアニメとは一線を画すレベルとなりました。
それに従い、批評する側の目線も高くなったり、偏った意見も多くなっていった印象を受けました。

私的には、監督の作品はどれも大好きです。
大手を振って褒められるかどうかはともかくとして。
なので、評判が上がるのは勿論嬉しいのですが、批評の中には闇雲な感情論による悪態でなくしっかり的を得ている意見も多くあり、色んな意見から新たな視点を得る機会に恵まれたことに楽しさも覚えました。


前置きが長くなりましたが、そんな監督の第4作目。
普段はあまり映画館へは足を運ばないのですが、知名度の高い細田監督の作品だけは評判が出尽くす前に見ておきたいと思い、前作品らと同様に出向いて来ました。



【あらすじ】

人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街(じゅうてんがい)」という、通常交わることのない二つの世界。
ある日、とある事情から渋谷で途方にくれていた少年「蓮(れん)」は、渋天街の熊のような風貌のバケモノ「熊徹(くまてつ)」と出会います。

蓮は、熊徹から強くなるため弟子になるよう説得され、渋天街で「九太(きゅうた)」という名を貰い、日々修行に明け暮れるのでした。

8年後、成長した九太は偶然渋谷へ戻ってしまうのですが、そこで高校生の「楓(かえで)」から新しい世界や価値観を吸収することで、自身の生きるべき世界を模索するようになります。

そんな中、両世界を巻き込む事件が起こるのです…………。



【(劇場公開中なのでネタバレ無しで)語ってみる】

監督の他作品と比べて、本作はどこが優れていたか。
それは、この少年漫画的なシナリオからくる『熱さ』にあると、私は思いました。
サマーウォーズでもあった、「キングカズマVS人工知能ラブマシーン」の徒手空拳の格闘シーンが好きな人なら、本作でもまず燃えられるでしょう。
徒手空拳の格闘技だけでなく、本作はバケモノ達(と言っても怪獣ではなく熊男や猪男のような人型)による格闘技で、非常に力任せであり泥臭いところもあるのですが、迫力は満点でした。
作画は前作同様、映画であることを差し引いてもしっかり描ききれており、そこから上記のような魅せるシーンの更なる力の入れようは視聴者を大いに湧かせてくれます。
約2時間とアニメ映画としては少々長い部類ですが、私は一度も退屈させられるようなことはありませんでした。


ただ、映画のテーマとしては少々監督の引き出しが少ないと感じてしまったのも正直な話。
本作は、異種間を含めた「親子の絆」を描いた作品。
それこそ、前作「おおかみこどもの雨と雪」でもそうでしたし、広く家族と捉えれば「サマーウォーズ」でもそうでした。
細かく分ければ「おおかみこども」は完全に親の視点である為、本作とはまた少しテイストも対象となる年齢層も違うのですが、端から見れば一緒である時点で、多くの視聴者に既視感を与えてしまう点は残念です。
加えて、「熊男」「狼男」というのもまた、ニアミスしてると言わざるをえません。
舞台設定こそ監督の作品の中では新しい「渋天街」も、それこそ他作品で言えば見慣れた世界観であり、新鮮味には欠けてしまいましたね。


キャラクターに関しても、主人公の「九太」は、幼少時代は横着な熊徹のもとで子供なりに必死に学ぼうとする(加えてコミカルな)様に心打たれ愛着を持てたのですが、8年後のスマートになった青年「九太」は少々魅力に欠けました。
なんと言うか、見た目も含めて格好良過ぎたんですよね。
これは、前作でも主演声優を務めた「宮崎あおいさん(幼少期の九太)」と「染谷将太さん(青年期の九太)」とのキャリアの差も大きかったのかもしれませんが。
彼の見せ場のシーンも、そこに至るまでの過程や肝心の敵が少々腑に落ちなくて、首を傾げながらということもありましたしね。

何より、九太の師匠である『熊徹』が非常にキャラ立ちしている為、主人公の九太の活躍が、どうしても霞んでしまうんですよね。
私的には、青年九太が頑張るどのシーンよりも、熊徹が無骨に挑みかかる格闘シーンのほうに目を奪われてしまいました。

まず「役所広司さん」の演技が抜群に良いんです。
声をヘンに作っているわけではなく、でも役所広司さんの地声とも少し違う、まさに「熊徹」というキャラクターを自身で作り上げて演じ切った感じでした。
横柄で、人の話を聞かず、短気で、ぶっきらぼう。
そして、たった一人で自身を鍛え抜いて、自分の力で強くなった…、…強くなってしまった熊徹。
そんな男が、世界の違う人間の子供に目をかけ、なんだかんだで必死に育て上げていく様。
泣くには至りませんでしたが、やっぱり心に訴えるものがありましたよ。

この作品の評価は、この熊徹が好きになれるかどうかが大きな分かれ目となると思いますね。
私は、こういう男臭くて人情的なヤツ大好きなんです。
弟子になりたいかと言われれば、それはまた別の話なんですけどね……(笑)

勿論、魅力的なバケモノは熊徹だけでありません。
やはり見た目もインパクトのあるバケモノ達が中心となるのですが、中でもその熊徹の元で九太に目をかける豚顔の僧侶『百秋坊(ひゃくしゅうぼう)』は魅力的でした。
度々の彼の諭しがあってこそ、九太も…そして熊徹も、道を違えず成長出来たんでしょうね。
視聴後に声優さんが「リリー・フランキーさん」だと知りましたが、とても落ち着いて演じられていて、あの声だからこそここまで好感を持てるキャラになったんだと感じました。


主題歌であるMr.Childrenの『Starting Over』も非常に作品に合っている名曲でした。
いつぞや、ONE PIECEの主題歌を担当された時の曲は個人的に好きではなかったのですが、今回は自分にとっても大当たりでした。
このレビューも、この曲を何度もリピートしながら作りました。
聴くと自然と作品の良いシーンがフラッシュバックする、そんな1曲でしたね。



【総評】

映画館で見る価値があったかと言われれば、私的には十分ありました。
ただ、やはり初見且つ映画館というインパクトも含めて、評価が上乗せされた感はあるので、そういう意味では少し抑え気味な評価となるかもしれません。
まだ前評判の無かった「サマーウォーズ」を公開初日に映画館で見た時のインパクトと比べると、視聴後のテンションはかなり違いましたし。

ですが、やはりシナリオからも分かる通り王道ながらしっかり見せ場のある熱い作品なので、ファミリー層を中心にまた興行収入としては成功の作品となるでしょう。
勿論、変に偏り過ぎでなければ大人も十分楽しめる内容ですので。
私は同じ作品を映画館で二度見ることはまずないので、また足を運ぶことはないでしょうけど、早くBlu-rayでもう一度見直したいです。


ただ、やはり次回作以降の引き出しには不安を感じさせるものであったことは確かです。
アニオタ界隈では「ショタ好き」「ケモナー」等の名誉?なレッテルを貼られている細田監督。
そこが真実かどうかはさておき…この監督は、しっかりと面白いところが分かっていて且つ視聴者の目線にも立てる、そして「ショタ」等の偏った需要を上手く一般層向けに紛れさせ商業作品へと仕上げるセンスを持つ、数少ない実力のある監督だと私は思っています。

と言うわけで、次回作は
『ブッキラボウな男+そんな彼を慕うロリ少女』
という私の大好きな設定を是非、一般層にも受けるような作品へと昇華させ仕上げていただきたい。

……最後の一文は忘れて下さい。

読んでいただきありがとうございました。

◆一番好きなキャラクター◆
『熊徹(くまてつ)』声 - 役所広司さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『チコ』声 - 諸星すみれさん



以下、声優を務めた「広瀬すずさん」について。
(低俗な文章を含みますので、〆ます。)
{netabare}
本作のヒロイン「楓」を務めたのは、女子高校生ながら話題の女優『広瀬すずさん』。

とある番組での、悪質に切り取られたかのような彼女の言動が世間の反感を買い、謝罪騒ぎにまで発展したのをご存じの方もいるでしょう。

そう言えば以前にも彼女は、「明星一平ちゃん夜店の焼きそば」のCMで、一部言動が誤解を招くとして差し替えとなる騒ぎも起こりましたね。
これも謝罪騒動同様、私的には少々解せなかったんですよね。

全く………、


『ぶっちゅ~~~~~~~~~~、全部出たと?』


という言動の、一体どこに誤解を招く要素があったと言うのでしょうか。

しっかり口をすぼめ(ソースを)絞り出す様の、一体どこに何の誤解が生じていたのでしょうか。

広瀬すずさんには、これからも逆境に負けず作中の「楓」と同様に、自身の信ずる道を邁進していって欲しいものです。




………………………………ふぅ。

シュッシュ、フキフキ
{/netabare}

投稿 : 2015/08/07
閲覧 : 478
サンキュー:

27

ネタバレ

チョロ松 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

少年の1人立ち

まずは声優についてですが、
こちらは普通の声優ではなく所謂タレントで
主要キャラクターを纏めてますが、
声優経験のある人を使っていましたが、
その中で声優経験の無い広瀬すずがヒロインを
やってまして、やはり経験不足なのが否めない感じはありましたが、
他についてはしっかりとキャラに合ってました。

ストーリーとしましては、
蓮が熊鉄と出会って成長していきますが、
その中でヒロインの楓と出会って更に成長していく話です。

序盤は笑えるシーンもありますが、
最後の熊鉄の男気には泣けました。
見ていくうちに蓮の成長が楽しみになってきて、
ラストの後も蓮の成長と楓との恋路を見守って行きたいと思いました。

投稿 : 2015/08/03
閲覧 : 258
サンキュー:

0

ネタバレ

かかのん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一般ユーザーが見るには及第点のアニメ映画ですw

100点評価で総合的に見て80点!見た人の満足度は高い作品だと思います。

80点とは書きましたが、この調子で細田監督がアニメを作り続けるのであれば細田アニメが「飽きられる転機」となる作品なりそうな気がするターニングポイント的作品かと思う問題作です。

冒頭思ったのは「10分程3DCG偏重でアニメートが少ない!」この見せ方は私の様に”絵が描けないけどアニメが作りたい人”が作る最近の作り方で、以前に京アニのユーフォニアムの感想でも書きましたが「シドニアの騎士的アプローチ」であって凄腕アニメーターの設計する作品としては魅力がありません…

異世界への導入として使う「マジックワード」(ワード言うが物で構いません)のちみっこい白いモフモフが、何か小さい事件、イベントを起こすのかと思ったら、何も起こさない…

その後ものび~るアクション カワ(・∀・)イイ!!
食べるシーン カワ(・∀・)イイ!! とかグッズ狙いの癒やし
アイコンキャラとしての演技はするものの、他には何もしない

キュウタが危機の時に、敵にちゅどーんとぶつかって、殴られて瀕死!とかパターンシーンも無し!(^ー^: 

「典型パタンなどするものか!」という監督の男気は買うんですが、だったらもっと徹底的に意味のない可愛いシーン入れましょうよおお~w

なので異世界に入る導入シーンが弱いのです。

くま鉄も何もする訳でなし!キュウタが異世界に入る意志が警察(敵)に追われて逃げて迷い込むという(これも王道のパタンですけどw)自分の意志が少ない変形の巻き込まれパタンなんですね。

ならば異世界に入ってから事件をおこして”モフモフん”と”くま鉄”との交流から始めるべきか?それか渋谷で徘徊してる時に黒いココロの空洞を使うか?

ネタバレになるので自覚させたくないから使わなかったんでしょうが「お話のリード」や「兆し」としては幾らでも暗喩としても描写できからなんとでもなるんですが。

後はグダーグダーとくま鉄との生活が始まる訳ですが、ここの一連のシーンで思ったのは「劇場アニメの世界設定や背景として全然美味しくない!」ということです!

カットは少なかったんですが3dアニメの「楽園追放」の方が面白そうな世界観に見えたのは良くない!ジブリアニメと比べてのシーンにリッチ感に格段の差があって残念でした。7

全体的に抑えた配色のせいでもあるし監督の設計意図もあるんでなんとも言えませんけど、せっかく世界を創ってるんだからなにか勿体無いよう…

で!現代の渋谷に行くと、実は驚きました!ここでキュウタのチャレンジの旅は終わるんだ!と!もっと異世界での楽しい旅を観たかったなあ~とマジで思いました。

だって現代シーンでヒロインとのラブラブと、薄っぺらい親子の葛藤をみせられても…知り合いに離婚家族で壮絶な人生送ってるの現実に見てて(^ー^:

それとキュウタが冒頭に何日間、渋谷で放浪してたのか不明…

重箱の隅を 突く様で嫌ですが、渋谷の飾り付け(これも弱い)で七夕なの?とか想像できるんだから、自販機の暗がりに隠れるんじゃなくて!

路地裏に隠れて街頭の時計で現時間と日付を見せてから疲弊した表情みせて「あっ!家出して二日目なんだ!」と分からせる方がスマートで良いと思ったり思わなかったり。

それと彼女との「アカイイトの下り」と「ココロの剣」の…ううううう…弱いいいいい

せっかく刀をご法度にしてるんだから、何故ご法度にしたのか?途中、キュウタが安易に刀を抜いてくま鉄に散々殴られるとか?そのくま鉄の後悔に糸(血に染まった糸車とか?そいうの)が絡んでるとか?あれば感動したのにいいいいい!

兎に角!最近の作品に多いのが、イベントを無闇に入れすぎ!無駄なシーンと描写が多くて、引き算でモノを創っていない事が多い気がします。

その割に繰り返しシーンが弱いし、伏線も多く入れすぎで、その伏線の消費に追われるのが散見されます。実写ですが同時に見た「進撃の巨人」だと鷲?鷹?鳥のシーンの挿入とか?

この「アカイイト」と「ココロの剣」だけで十分二時間引っ張れるんですが、それが不安でいろんな物入れすぎだと思いました!キュウタとの対比キャラもイマイチ弱いし…

クライマックスの渋谷のシーン、せっかくのメルヴィルもエイハブ船長の復讐もクジラも弱かったなあ…クジラってビジュアル優先でみな採用するけど余り意味がないの作品が多すぎる気が…

ラストシーンのクジラを見てて「捕鯨反対!食べるなんて野蛮人!そんな日本人の街破壊!」という意識高い系文化人のココロの闇をソコハカトナク感じました。(^ー^:ジョーダンですよ

それと「バケモノの子」はセリフ1/3に減らしてもアニメートで見せれたろうにと言うのもありますねえ…他のトコロの突っ込みで書き忘れてましたが。

で!ここまで書いておいて何故80点なのか!

キャラ、3D、アニメ、見せ方、広報、音楽、声優、に売れ線トレンドを最大限に投入して採用して満足感が非常に高い商品になっているからです!このやり方を私は否定しません!逆にどちらかというと肯定側ですね。

バケモノの子からキャラデザを貞本義行氏と決別したのも、今後の細野監督作品を見る上で非常に重要な作品ですね!

ならもっとキャラデザ変えればいいのに…(^ー^:

ああ最後まで愚痴にww

投稿 : 2015/08/02
閲覧 : 327
サンキュー:

4

ネタバレ

遥なる蒼 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

細田守 フリー4作目

観終わって最初に感じたのは、爽快感でした!

細田守作品はどの作品も爽快感があるのですが、バケモノの子は過去3作品の良い部分を上手く盛り込んでいるのが伝わってきました。
それだけでなく、今回はバケモノという独特の世界観をとてもコミカルに表現していて、すぐに引き込まれました。

また驚いたのが、声優さんの演技力の高さです。もちろん本業の方もいるのですが、メインキャストに俳優・女優を起用することが細田守作品では定番となっています。皆さん声優を本業にしているのではないかと思うぐらい、キャラクターにマッチしていましたが、特に私は、主人公の幼少期を演じた宮崎あおいさんが印象的でした。彼女は『おおかみこどもの雨と雪』で花役を演じており、その時も上手いと思ってましたが、今回も見事に演じていました。

最後に、個人的に細田守作品は定期的に観たいと思うものばかりなのですが、この作品は青春・感動の他にも、どこかワクワクする感じがして2時間で終えるにはもったいないし、何度も繰り返して観たいと思いました。

渋天街行ってみたいなぁ

投稿 : 2015/07/29
閲覧 : 464
サンキュー:

1

kira1231 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

毎度ながら

細田守の作品には、いつもなにか必ず心に響く言葉を見つけることができます。

今回は、バケモノという非日常から主人公が何を学んで、どういう成長を遂げたのかに重点を置いてみるととてもこころに響くものがあると思います。

自分にかかわった良いこと、悪いことがどんな意味をあたえてくれているのか考えさせられました。

とても面白かったです!

投稿 : 2015/07/28
閲覧 : 255
サンキュー:

1

sobako777 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

気になる欠点をしのぐ、じんわりとした感動

文部省推薦かってほどのあまりにも直球過ぎるメッセージや王道の倫理的価値観にはやや気後れする。プラス、タイミング的に首を傾げたくなる'間を持たせすぎたシーン'もある。そして、メジャー俳優らの声が最初はすんなり入ってこなく決して効果的なキャスティングとは思えなかったりもした。...細かいことを言い出せば、色々と不満はあるのだ。だけど、わざわざ映画館まで見に行っても、ディズニー映画よろしく3Dじゃなくても、ああ見てよかったと思わせるパワーがやはり細田守作品にはあって、本作もしかり、おとなでも思わず泣けてしまう。何なんだこりれは!まあ、たまには心洗えと言うことか!?

投稿 : 2015/07/27
閲覧 : 399
サンキュー:

1

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バケモノの子のストーリー・あらすじ

原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。
(アニメ映画『バケモノの子』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2015年7月11日
主題歌
≪主題歌≫Mr.Children『Starting Over』

声優・キャラクター

役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋

スタッフ

原作:細田守、 監督:細田守、脚本:細田守、作画監督:山下高明/西田達三、美術監督:大森崇/高松洋平/西川洋一、音楽:高木正勝、製作:中山良夫/齋藤佑佳/井上伸一郎/市川南/柏木登/中村理一郎/藪下維也/熊谷宜和、ゼネラル・プロデューサー:奥田誠治、エグゼクティブプロデューサー:門屋大輔/高橋望、プロデューサー:齋藤優一郎/伊藤卓哉/千葉淳/川村元気、ラインプロデューサー:和気澄賢、アソシエイトプロデューサー:佐藤譲/伊藤整/鈴木智子、色彩設計:三笠修、CGディレクター:堀部亮、美術設定:上條安里、衣装:伊賀大介、編集:西山茂、録音:小原吉男、音響効果:赤澤勇二、音楽プロデューサー:北原京子、キャスティングディレクター:増田悟司

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