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「バケモノの子(アニメ映画)」

総合得点
70.3
感想・評価
639
棚に入れた
4223
ランキング
1598
★★★★☆ 3.8 (639)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.8

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バケモノの子の感想・評価はどうでしたか?

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

胸ん中の剣が重要なんだよ!

細田守監督作品。細田守監督のオリジナル作品としては3作目ですね。

『おおかみこどもの雨と雪』から細田守が原作・脚本も担当しているためか、それから知る範囲で『未来のミライ』までは、氏の性癖爆発な作品が続きます。
ケモナー三部作と呼んでも過言ではなく、ケモショタ、オスケモ好きな諸氏にはたまらない、ある意味、人気脚本家の地位を不動のものにしたと思っています。
そんな趣味をあっぴろげにしながらも、ニッチな界隈ではなく一般的に認知されているのがすごい。
一方で、海外のあれな方々には本作も人気らしく、"分かる人にはわかる"の代表作と言える一作です。
そんな作品に何も知らず声優で出演している、一般芸能人の方々が不憫な気がしないでもないですね。

舞台は渋谷、両親が離婚し、その後、母が他界、父は葬儀の場にも現れず、親戚に引き取られようとしている少年・蓮が主人公です。
彼は自分勝手な親戚たちに嫌気が差して逃げ出し、夜の渋谷の街をさまよい歩いていたところ、バケモノの一人・熊徹と出会います。
その後、秘密の通路を通ってバケモノの国「渋天街」に迷い込んだ蓮は、熊徹の弟子となり九太という名前を与えられ、共に生活を始める、という展開です。

バケモノの長老である「宗師」は引退を考えており、その後継者選びが行われている真っ只中となります。
後継者の候補は2人おり、熊徹はそのうちの一人なのですが、粗暴で手前勝手な熊徹に期待をする声は少ないです。
熊徹は名前の通り、熊のような風体をしていて、体格の良い"おやじ"風のバケモノ、一方の九太は、生意気で文句が多く、この二人は常にぶつかっています。
そんな二人がいがみ合いながらも、お互いを認め合って共に成長する姿が描かれているのが、見どころのひとつなのかなと思います。

基本的に良かったのですが、中盤より九太と同年代の人間の少女・楓が登場、九太と絡み始めます。
九太が人間世界をする媒介となっているのはわかるのですが、それ以外は見せ場がないです。
それどころか、ラスボス戦にもしゃしゃり出て蓮の足手まといになり、敵に対して唐突な自分語りをして挑発するという煽りスキルMAXぷりを発揮します。
「あなたの気持ちはわかる!私だってこんなことがあって~」と、誰も聞いてもいないのに語りだすその空気読めなさは、元・某掲示板の管理人もびっくりです。

あと、相変わらず声優が残念ですね。
特に、幼少期の九太は宮崎あおいのかわいらしい声なのですが、成長したとたんに声がきっったなくなります。
隠しもしない芸能界ゴリ押しが行われており、これなら成長後も宮崎あおいにしたら良かったんじゃないかと思いました。
細田守氏的には、あんなにかわいいショタが、アニメなのに時の流れが残酷ムーブかますの、どう感じたのかが知りたいです。

宗師の跡取りを決めるため、ガチムチのケモノがぶつかり合うシーンは、そういう趣味でなくてもかなりぐっと来ました。
クマ親父がショタとぶつかりながら成長する様も美しく感じましたが、九太が成長して以降、楓が登場してからは一気に残念になった気がします。
ぶっちゃけたところ猪王山の弟子の美形と友情の育み合いをしたらいいのにと思ったのは私だけではないのではと思ったり。

投稿 : 2024/09/22
閲覧 : 22
サンキュー:

1

きゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

満足

好きな作品!おもしろい!
俳優さんが声優やるのも良い(上手い人に限る)

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 42
サンキュー:

0

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

少年漫画のよう

いよいよ細田守の性癖が剥き出しとなった今作。
物語としては王道少年漫画のようで、何だかんだで楽しめた。
どちらかというと男向けかも。

投稿 : 2023/01/16
閲覧 : 173
サンキュー:

0

takato さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

とって付けた

 大好きな細田監督が、こんな駄作を作るなんて…。一言で表すなら「とって付けた」という言葉は、本作の為にある!と言わざるをえない。


 師弟関係、ヒロイン、ライバル、全てが薄すぎる。せめてヒロインとライバルを一人のキャラにして、もう一人の主人公くらい重点をおいてくれたら終盤もうちょっと盛り上がったような。


 細田さんの意思なのか、周囲の意向なのか知らないが、みんなが喜ぶ冒険活劇みたいな作風は合わないんじゃなかろうか?。王道に一味変わった風味を添える演出の冴えが見事な人だったのに…。

投稿 : 2022/12/09
閲覧 : 481
サンキュー:

14

ネタバレ

祇園 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

半端ものの俺に出来る、たった一つのことなんだよ!

投稿 : 2021/10/17
閲覧 : 171
サンキュー:

0

たつや さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

うーん…まあ、面白いけども…

面白いけど思ってたよりは面白くなかったというのが正直な感想。というのも話がいろいろありすぎて、何をメインに語りたかったのか分からない。人間とバケモノの話なのか、九太とお父さんの復縁の話なのか、九太と楓との恋物語なのか、大学云々の話をしたかったのかなど。よくある詰め込みすぎて失敗仕掛けてるパターン。とはいえ人間(九太)とバケモノ(熊徹)が互いに成長しあっていくシーンやバトルのシーンは普通にかっこよかったし、ラストも熊徹が剣となって九太と一心同体になるシーンは良かった。熊徹の親として顔が印象に残った。以上。

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 213
サンキュー:

3

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人間不信になりそう。

二回目視聴

前回は要素を詰め込み過ぎて何だこれ感が強かったのですが、
今回はもう少し冷静に見れたのかなと思います。
なんというかキャラの圧が凄い。
煩いし、ずけずけ距離縮めてくるし、お節介すぎるし、特殊な人ばかりで全く異次元の物語のようでした。
良いところもありましたが、流れで気に入らなかったところからあげていくと、
・ご飯を粗末に扱う描写が良くなかった
・声優の演技が気になって物語に集中し辛かった
・マウントの取り合いというか、自己愛が強すぎる人間像が不気味だった
・オチの付け方がやっぱり唐突で気になった

一方で良いところは
・異世界に迷い込むシーンが好き(ナージャファンとしてはここが盛り上がりのピーク)
・所々現れるやばい日常芝居に驚く(フェンスゆするシーンとか)
なんか他にもあったはずだけど、思い出せるのはここまでだなあ。

とりあえず冒険活劇なのか赤ペン先生なのかははっきりさせて欲しい感はある。
細田感強いのが逆に辛い。
いや、辛い。

投稿 : 2021/08/21
閲覧 : 316
サンキュー:

10

チィ千 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

細田アニメの集大成

良い点
・人間界と獣人界を行き来していくハイファンタジー兼なろう系っぽい世界観が面白い
・個性あふれるケモナーキャラがいい味を出している
・武術的アクション要素がある内容なので目が離せない。最終決戦もまあ面白いです。
悪い点
・序盤は主人公が反抗期。黙れやうるせえや56すぞとか喧嘩口調なので、人によっては開始三分で好き嫌いが別れそう。ここで主人公を受け入れられないなら見るのはやめた方がいいです。多少丸くはなるんですけどね。
・主人公がこういう性格なので、序盤はケモナーたちから忌み嫌われる。
・所々某千となんちゃらをリスペクトしたようなやりとりがあったりする。
・細田アニメとしては珍しく暴力シーンが少しある。
・色々と突っ込みどころが多く若干テンポが悪く感じる。とくに中盤から登場する楓というヒロインは主人公のメンタルケアをしてくれる反面。ラスボスとの戦闘に割り込んできたり離れようとしなかったりと、お荷物扱いされるので見方によっては賛否両論。

投稿 : 2021/08/18
閲覧 : 175
サンキュー:

0

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白いですが、焦点ぼやけすぎです。代理店の匂いがします。

 結構面白いです。でも、テーマを詰め込み過ぎでしょう。親子問題に焦点をあてるなら、絞るべきでした。

 あの尊大な子供についてだけでも、嫉妬の問題、人間だったということ、人間のダークサイド、親の態度と子の育ち方、などそれだけで盛沢山でした。
 恋愛とイジメ。コミュニティによる子育てという視点もありました。フワフワしたやつも母なんだと思います。これ、要りましたか?
 詰め込み過ぎて、それぞれがテンプレ化してしまっています。そのせいで感動もが薄く、考察すべき主張が浅くなっている気がしました。この映画は90分で作ってテーマを絞れば良かったのにと思います。

 メインストーリーの熊徹との話はなかなか良かったので、そこは素直に感動できました。両者の成長が感じられました。ただ、家出というか現世に戻ったところからこの焦点がぼやけてしまいます。ここは実際の父親と熊徹との比較が深掘りされるべき場面で、恋愛は必要なかったと思います。広告代理店の匂いがしてしまいます。

 演出があまり良くなかった印象です。
 あのフワフワのお化けが出てきたとき、お前も一人か?でエサを与える。エッシャー(←間違いデ・キリコというかビューティフルドリーマー)のような影の演出など陳腐すぎて冒頭から大丈夫か?という感じでした。クジラの影のところ。人の心理なら下を見た後、すぐ上を見上げるのでは?そもそも全体的にワンカット、ワンエピソードが長いので冗長でした。

 エピソードも多すぎです。旅のパート。中島敦の名人伝的な面白さを狙ったんでしょう。クジラとの闘い。派手な画が欲しかったんでしょう。クジラが登場する狙いが明確でないので、主人公と彼女の間でクジラは何を象徴するかなど描き切れていません。

 広告代理店やTV局に迎合してしまったんでしょうか。女性キャラ出すために90分の企画に恋愛いれて丁度120分という感じがしてなりません。
 それともサマーウォーズから脱却できていないのでしょうか。どうも作家性も感じないし、テーマも家族とか親子とか分かりやすいものを選んだような気がします。最後も熊徹がああなることの意味がイマイチ感じられません。
 アニメ職人としてそこそこ面白くてそこそこ売れるアニメを作りました、という印象です。

投稿 : 2021/08/04
閲覧 : 201
サンキュー:

3

ネタバレ

ソース さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:----

嫌いではない

前半の師弟関係めちゃくちゃ好きでした。けど後半の展開が急で少しう〜ん...🤔って感じですね。
まぁあまり評判は良くなかったので期待値を下げてみたからかもしれませんが、全然満足できました。

投稿 : 2021/08/04
閲覧 : 164
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あまり評判は良くないらしいが

俺はこの作品かなりすきでしたよ!!
あの子供の成長物語をみて
だれしも最初はよわくても
根性や努力をすればつよくなることもあるんだな
っていうのとあのバケモノの
すごく不器用で頑固なんだけれども
弟子に対する愛情がすごくあって
ひきこまれました
最後はよくわからなかったのだけど、俺が頭悪いからなのかな…

投稿 : 2021/07/29
閲覧 : 141

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バケモノのAV

評判がすごく悪くて敬遠してましたが、悪くないどころか、面白かったです。
渋天街だけの前半から、澁谷と行ったり来たりするようになって急に情報量が増えて怒濤の展開でした。

評判の悪いところは、だいたいは
「キャスティング」 と 「唐突な展開・説明不足」
の2点に集約されているかと思いますので、それらについて考察します。

【キャスティング】
もう、ホントにクソでした。擁護できません。
演技が棒という以前に滑舌が悪くて何言ってるのかよく分からなかったです。
実写なら滑舌が悪くても口の動きを見て脳内で補完していることを改めて認識しました。
アニメで違和感なくセリフが言える本職の声優さんって、滑舌がめっちゃ良いんですね。


【唐突・説明不足】
・ 九太がいきなり図書館で勉強に目覚める
・ 一朗彦がいきなり闇落ちする
などの展開が急に出てくるので、批判されているようです。
しかし、たかが2時間の映画なのでこんなものじゃないですかね?
最近のアニメ・漫画の傾向である、伏線を全部回収してきっちり説明をつけるというのに慣れていると本作は説明不足と感じますが、映画や短編小説って本来自分で行間を補完するものだと思います。

少し話がずれて自分の経験談ですが、
最近の大学生には、テストに対して「こんなことは習っていない」とクレームをつける人がいます。
しかし、本来大学の講義は講師が自分の研究など好きなことをしゃべって、学生はその情報から膨らませて自分で調べたりするものです。大学生はもう大人になっているのに、中高の詰め込み教育の延長線上にあると思っている人が、クレームをつけてくる訳です。
故立花隆氏の著作に「最近は東大生ですら、講義の意味が分からないと教授に文句を言うようになった。大学の講義なんて通常意味が分からんもので、それに必死に食らいつくべきだ。」と嘆く記述がありました。

何も大学に限らずアニメでも、エヴァンゲリオンはTVシリーズの時は全くもって説明不足で物語が破綻してましたが、みんなむしろありがたがってブヒブヒ言いながら必死に考察していた訳です。これはあの頃のオタクがマゾ気質で真性の変態さんだからという訳ではありません。

てことで、
本作は確かに説明不足で唐突な展開が多いですが、そこは自分で
「九太は漢字が全然読めなくてエロビデオ借りようにも内容が分からず、趣味と違うのを借りてしまって全く抜けなかったんだろうな・・・」
とか、
「一朗彦は父親の猪王山がタンスの裏に隠していたエロビデオをこっそり見たんだけど、ぶっちゃけイノシシの交尾見てるようなもので全く抜けなかったんだろうな・・・」
とか補完していけば良いのです。



え? 補完の方向性が違う?

投稿 : 2021/07/26
閲覧 : 264
サンキュー:

16

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2021.7.26

2021.7.26

投稿 : 2021/07/26
閲覧 : 153
サンキュー:

0

ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

「あんた教えるのが本当下手だな、駿師匠」

最初、細田監督は複雑な家庭環境で育ったんだな大変だなと思っていたけど、怒ってばかりで何も教えてくれない、天才すぎて教えるのが下手、{netabare}名前は伏せますがアニメーションの巨匠で、いつも若い女性をヒロインにしている人がいます。率直に言うと、彼は男としての自分に自信がないからそうしているのだと思う。彼の若い女性崇拝はイラつくし、関わりたくない{/netabare}、などなどの劇中のせりふからははーんと分かった。

獣人界はジブリの森で、熊鉄は宮崎駿、九太/蓮は細田監督なんだ。
宮野守演じる一郎彦は駿の下でストレスを貯めていた他のジブリアニメーターや自分と似たようなジブリ関連の次世代のアニメ監督家、さしずめ庵野監督や米林監督の比喩だろうか

序盤で熊鉄に見初められ、やがて熊鉄の背を追いかける九太、修行を始めてから九太は熊鉄にもっと分かりやすく教えてくれよ!とか他と比べてだらしない等めちゃくちゃに罵倒する。これも愛です。会ってすぐ食事しようとして玉子かけご飯をぐぁつぐぁつ食べたり、口の中から沢山飛ばす汚いシーンがあるが、今気づいたけどたぶんこれも師匠の演出方法への表裏一体のリスペクトであり、同時に意趣返しなのだろう。そしてやがて熊鉄のステップを学んだ九太は師匠、俺をみろ、俺から学べと叫ぶ。これはもうまんまなんだろうね。

だとしたら熊鉄が最後人の姿を捨てて物を言わぬ神刀になり、蓮の胸の中に封じられるのは監督の監督に対する究極の愛/憎なのかもしれない。


作風はかなり尖っている。途中日本の戻ってからどういう風に着陸するのか悪い意味ではらはらしたけどある程度予測範囲内に着陸してくれた。しかしこんなに現実と異世界を自由に行き来する作品を見るのは久しぶり。劇場版ドラえもんみたい。でも自由に2世界を渡り歩き、えーでちゃんと知り合ったりする割に逆に後半以降は勉強してる事が多く世界が狭く感じてしまった。ただ最後にでてくる炎の剣が映画冒頭をシーン回収しているのは気持ち良かった。


演出・編集・背景は素晴らしいがキャラデザや表情付けはかなり癖がある。獣人界の描写よりも渋谷~新宿や地下鉄内の描写の方が印象に残ったかな。よくもまああんなに多くの人数を描いたものだ。そしてクジラ。日本のサブカル界では空飛ぶクジラがキーファクターだったりラスボスや中ボスな事を時折みるけど、大元のネタはなんだろうな。無人の渋谷の道路をクジラの影が徘徊するイメージは鮮烈だ。またCGと手描きを組み合わせた複雑なカメラワークのシーンは本当に素晴らしい。いくつかどうやってこれ作っているんだ?って気になるシーンがあった。


というわけで後半は別の作品みたいな感じもするけど結局なんだかんだで楽しめた。以後細田監督はジブリの森に戻る事はなかったと言う。
 
 
初見2021/7

P.S
関係無いけど、CMで塾のゼット会クロスワードが龍とそばかすの娘のタイアップCMをやっていたけど、クロスワードは新海作品専属かと思ったら、両方ありなんだね。まあそりゃそうか.......。

投稿 : 2021/07/25
閲覧 : 179
サンキュー:

2

ネタバレ

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

バケモノの子

2021.7.22 視聴完了。

意外と面白かったです。
安易なストーリーではあるのですが
上手くまとまっていたと思います。

ただ主人公が勉強にめざめる所は気持ちがよくわからなかった。
九歳でバケモノ界に行き本来の教育を
受けていないのに、いきなり図書館で読めない本を
読もうとするでしょうか?

投稿 : 2021/07/22
閲覧 : 205
サンキュー:

11

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

西遊記を下敷きにした異世界ものの成長譚

テレビ放映では間に合わず、dアニで視聴。

エンディングのクレジットで参考文献にメルヴィルの「白鯨」とともに、中島敦氏の「悟浄出世」という短編小説が挙げられていました。私も持っている「山月記・李陵」に収録されているらしいです。また探して読んでみたいですが、見たところはっきりと「西遊記」が下敷きになっている異世界ものです。それプラス「封神演義」でしょうか。熊徹と敵対する「ようぜん」というキャラの名前は「封神演義」に出てくる仙人の名前です。熊徹の仲間の豚と猿のキャラは、「西遊記」っぽいです。彼らを指導しているウサギの仙人も、「封神演義」に出てくる元始天尊っぽいですから。従って見たところ、クレジットにはまったく出てこないですが、中国資本の後押しで作られた作品ではないかと思います。異世界の風俗や設定が、あまりにも中国ぽいからです。おそらく向こうの子供たちにも見せるために作られていると思われます。そのためか、日本国内では、この作品はあまり宣伝されていなかったように思います。少なくとも今年夏の「竜とそばかすの姫」ほどの宣伝活動は行われていなかったと思います。2015年ですから、もうだいぶ昔になりますが、確かそうだったと思います。

しかしそうは言っても話としては、主人公のドロップアウトした少年のきちんとした成長譚になっていたと思います。ラストまで複雑なストーリーをよくまとめられていたと思います。そのあたり、さすが細田監督作品だと思いました。派手な作画技術はないですが、地に足のついた作品作りをしていると思います。ホームドラマとして、よく考えられていたと思います。エフェクトなども目立たないところにCGがうまく使われていたと思います。ラストの鯨はうまく演出されていたと思いました。また熊徹のキャラクターが、ひと昔前のアニメっぽく、また父子ものでしたから、お父さんたちの中には懐かしく感じた人もいたのではないかと思います。全体として、ニートになってしまった子供の内面の話のようにも見える作品で、今の社会問題にも通じているものだと感じました。蓮のように強く生きれない子供にも、見たあとで何かが残ればいいなと見ていて思いました。

投稿 : 2021/07/19
閲覧 : 180
サンキュー:

6

ヒロト さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

師匠と弟子の成長物語

結構胸に響く名言とか多かったのではないだろうか。置かれた立場はそれぞれ違えども1人では生きていけなんだなあって実感した。
序盤、蓮が渋天街に迷い込んだとき、千と千尋の神隠しに酷似してるシーンがあったような気がする。

投稿 : 2021/07/09
閲覧 : 162
サンキュー:

0

pop22 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ガチンコ成長もの

最後の天翔龍閃は良かった。

投稿 : 2021/06/06
閲覧 : 183
サンキュー:

0

ひげクリボー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

これだから素人俳優起用は……

細谷作品の中でも長い時間をかけて気合の入った制作をしたようです。それだけに…それだけに演者の重要性を再認識した作品でした。
ただ染谷さんは言われるほど悪くないのかなと思いました。九太の成長後の第一声がちゃんと青年らしさを出していましたからね。クライマックスになるにつれうーん…とはなりましたけど

投稿 : 2021/03/28
閲覧 : 179
サンキュー:

0

o-sanヌ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:----

普通に

声優さんはやはり”プロ”をお使いになった方が良かったのではないかと…
もちろん皆様お上手なのですが、どうしても物語に集中できずに気持ちを一瞬持っていかれます
しかし全ては「興行」なので仕方ありませんね
面白かったです

投稿 : 2021/02/27
閲覧 : 138
サンキュー:

0

バカンス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人間をとおして分かるバケモノの魅力

バケモノと人間の違いが上手に表現されていたところが凄かったです。人間からしたらバケモノは恐ろしい生物だという認識があるけれど、実は人間も恐ろしい生き物であることが分かり、衝撃を受けました。
また、クマテツがとてもかっこ良かったです。彼の、主人公に思いやるシーンが印象的でした。
ただ、何人か声優に違和感を感じました。もっと上手な人をキャスティングしてほしかったです。

投稿 : 2021/01/07
閲覧 : 125
サンキュー:

0

ネタバレ

Fanatic さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

前半の盛り上がりが、鑑後の満足感に繋がらず

監督・脚本は細田守さん。「時かけ」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」に続く、同氏の第四作です。キャラデザ・作画監督も、ずっと細田監督とタッグを組んできた山下高明さんが担当。

CVは、相変わらず本職声優をほとんど起用せず、タレントや俳優を多く起用。
ただ、熊徹役の役所広司さんを始め、多々良役の大泉洋さん、百秋坊役のリリー・フランキーさん、宗師役の津川雅彦さんなど、脇を固める……とくに、おじさま方には好演が多かったです。

一方、主人公の蓮を演じたお二人は、どちらもいまいちだったかなぁ……。
幼少期を演じた宮崎あおいさんは、演技はともかく、声が可愛すぎ。
いくら変声期前の男児役とは言え、あれでは普通に女の子です。
最初のうちはずっと、実は女の子だった的な設定なのかと疑って観ていました。

青年期を演じた染谷将太さんは、根本的に発声が微妙。
声がこもっていて聞き取り辛かったですし、幼少期の宮崎あおいさんとあまりにもギャップがありすぎたのも違和感の原因に。

楓役の広瀬すずさんも、どうも合ってなかったです。
本作が声優デビュー作となるようですが、その後の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」や「ルパン三世3D」などで演じられたメインヒロインを見ても、演技、上達してます?
なぜこの方をわざわざ起用するのか、理由が分かりません(〃_ _)

次に、本編について。
視聴前は、方々からネガティブな評価を聞くことが多くて、ハードルもかなり下がっていました。
そのせいか、前半は「あれ?意外と面白い?」という感じ。

作画も非常に綺麗で、特に渋谷の街のリアルな描写はお見事。
バケモノの世界・渋天街も、少し「千と千尋の神隠し」を思い出させるような東洋風の雰囲気が素敵でした。
そこに偶然迷い込んだ蓮が、熊徹と出会い、修行して強くなっていく過程は、昔のカンフー映画のようなノリで懐かしくも楽しかったです。

蓮だけじゃなく、蓮と修行することで、熊徹の方もまた成長していきます。
反発しながらも絆を深めていく二人の姿からは、単なる師弟関係というよりも、親子関係に近い空気を感じることができました。

ここまでは良かった!

{netabare}ところが、青年期に入って蓮が現実世界の渋谷と行き来できるようになると、いきなり知識欲が芽生えたり、大学に行きたいと言い出したり、実の父親と再会して一緒に暮らそうとしてみたり……。
蓮の心境の変化の理由付けも曖昧でしたが、物語の構成としても、前半の熊徹と過ごした渋天街パートが生かされておらず、テーマが散らかってしまった印象。

熊徹と暮らし始めたのも、他に選択肢がなかった蓮少年にとってはいわば成り行きで、生きるために強くなりたい、というエゴが発端だったと思います。
そこから深まっていった熊徹との絆を、普通にそのまま生かすようなシナリオにすればよかったと思うのですが、いつの間にか、闇に囚われた一郎彦との対決という超展開に発展していて、正直頭がついていきませんでした。

ぽっと出のヒロインの楓も、いったい何がしたかったのか。
もっと以前から蓮との絡みがあったのならともかく、後半になって急に出てきて大学受験を進めたりして、物語を脱線させただけだった印象。

あと、よく分からなかったのがチコ。
途中、女の子?の姿になってましたよね?
なんだか意味ありげなキャラだったわりには何も回収されずに終わっちゃいましたし、あれは一体何だったんだろう?{/netabare}

観終ってみて、この何も残らなかった感じは何だろう?と思い返してみると、やはり、いろいろ詰め込みすぎてテーマがぼやけてしまっていたのが要因だったのかな、と思いました。

大きく分けると、前半の熊徹との日々を描いた渋天街パートと、青年期以降の、人間社会に適応していこうとする現実パートの、二部構成のようなプロット。
この配分が均等すぎて、どちらの印象も弱めてしまっていたのかなぁ……。

恐らく「新冒険活劇」というキャッチに相応しい、ダイナミックな展開を試みて作られたプロットなのではないでしょうか。
一つ一つのパートはそれなりに観応えがあったので視聴中は楽しめましたが、鑑後の満足感には繋がっていなかった気がします。

投稿 : 2020/11/22
閲覧 : 217
サンキュー:

5

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

知らないこともっとたくさん知りたくない?

途中までは、「今度の細田守はちょっと一味違うか?」とも思えた点も部分的には
あったのですが・・・・・・・・・

映像は相変わらず高クオリティでしたね。例えば熊哲と猪王山の対決シーンは前者の
筋肉が膨れ上がる様とか普通に躍動感バネェで、まるでフィルム(自分が見たのは
他の多くの方同様某地上波放送時ででしたが)の中の彼らがホントに生きていたかの
様だったし、後述する一郎彦の終盤の暴走劇の際も、あの抑えられない憎悪の測り
しれない大きさを象徴していた様(?)だったクジラの不気味だけでなく、神秘さも
いくらか感じられたかのような独特のタッチもまさに「自分だけの武器」だったかもです。

また声優陣も、最近もジョジョの重ちー等が印象深い山口勝平氏等ちゃんとプロの人も
起用されていましたが、染谷将太氏も、役所広司氏も、広瀬すず氏もそういうプロの人
じゃないにしては頑張られていたレベルでした。しかし・・・・・・・・・・・・・

どうも描き切れていなかった肝心な点も目立ちました。楓が図書館で注意した
ごじゃっぺな連中に仕返しされかけたのを九太(蓮)が助けた際、姉ちゃん達が
兄ちゃん達が案の定彼にぶちのめされたのを見てすぐ逃げたのも、「お前らの友情って
そんな程度のものなんだな。」と冷ややかな笑いが浮かびましたが、彼女はまだ、
人間界では長い空白があった九太の道標みたいになっていて、ここらはそれなりでした。

途中で九太が親父と喧嘩したのも、前者がどうも短絡的だった様なで、まさに
「親の心子知らず」だったのでしょうが・・・・・・・途中までは「良い」寄りの
「普通」かなあでしたが、後半自分にとっての評価を大きく下げてしまったのは一郎彦の暴走です。

声優の宮野真守氏もどうも滑舌が良くなくて、「もっと頑張って!!あなたならもっと
出来る!!」でしたが・・・・・・勿論九太同様自分が人間だった事への葛藤も
描かれてはいて、バケモノの世界だろうが、人間の世界だろうが離婚または親の多忙等家庭環境故に
親子のすれ違いが起きてしまった悲哀も同じだとか言いたかったのでしょうが、
独り善がりに嫉妬していた九太を罵倒・暴行し、熊哲にも危害を食らわして挙句の果てに
人間界でも半ば好き勝手に暴走と、幼少時の九太の失踪共々「何故彼はそこまでしなければ
いけなかったほど追い詰められていたのか?」等の説得付けが甚だ不十分で、全く悪い意味で唐突にも感じられました。

彼との「宿命の戦い」は、実父以上に喧嘩しながらも、肉親以上の「絆」はあった事も
示されてはいて、上から目線な言い方なのは自覚した上で言いますが、結局こいつは
自分がこの世界(バケモノ)で最も不幸なんだと勝手に思い込んで、そういう不幸も自分の
都合の良い様に免罪符にしていた、甘ったれたガキがそのまま図体だけでかくなった
様な奴だったじゃないか。この程度の手合いがラスボスだったなんて普通にショボい
でしょでしたが。最後は彼も九太と同様に育ての親(猪王山)から実の肉親以上の
愛情を受けていたんだよとも示されていて、また手首に巻いていた赤い紐を見て何か
思う所もあった様ですが、そういう愛情も受けて、心を入れ替えて成長・改心した姿や
九太との和解とかも良く描いてほしかったです。

細田氏のクリエイターとしての努力を否定するわけではなく、長々と述べたけど、
要するに結局今回も他の作品同様、他の大きな肝心な点が抜けていて、見かけほど
人間ドラマとして訴えかけられたものが無かったです。細田氏はまた、確かに宮崎駿氏
以上のアニメーターになれる潜在能力もないわけではないとも思うのですが、勿体ない。
良い点もあるけど、悪い点がそれらをも台無しにしてしまったダメパターンにはまって
しまっていました。

投稿 : 2020/07/14
閲覧 : 222
サンキュー:

2

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ぼやけているアニメ。

【概要】

アニメーション制作:スタジオ地図
2015年7月11日に公開された劇場版作品。
監督は、細田守。

【あらすじ】

両親が離婚して、母親とふたりで暮らしていた9歳の少年、蓮(れん)は、
交通事故で母親を亡くし、自分を迎えに来てくれない父親、
そして養子として引き取るというものの、跡取りがどうのこうのと利己的で、
言葉の端々に情の薄さを感じる親類に嫌気が差して家を飛び出してしまう。
夜の渋谷をうろついていた蓮は、路地裏で全身毛むくじゃらの大男たちと遭遇して一悶着。
熊のようで人間ではない大男の姿に蓮(れん)は、『バケモノ』と呟いてしまった。

彼らが去っていったあと、夢なのか?と疑いながらスクランブル交差点をふらつく蓮。
蓮は補導の警察官に捕まりそうになり、逃げているうちに不思議な場所に迷い込む。

そこはバケモノの世界「渋天街」。
来た道が塞がっていて帰れなくなった蓮は、
バケモノの世界をうろついていると、百秋坊に助けられ、
百秋坊の友人である熊のようなバケモノ「熊徹」と再会する。

バケモノ界の長老である「宗師」から弟子をとることを命じられていた、
長老の後継者候補の一人である熊徹は、蓮を引き取り「九太」と名付けて弟子にした。

粗暴なバケモノの師匠と行き場がない人間の子供。
いがみ合う2人であったが、徐々に関係が変わっていくのだった。

【感想】

このアニメは、アングルを変えながら膨大なモブのひとりひとりが動きまくる作画。
本当にお金がかかっていて技術と手間暇は凄いのですが、作画を通して何を表現したいの?
と思うと絵に魅力が感じられず、喜怒哀楽の表情などの作画芝居を見ても感情に作用しない、
アニメのキャラを魅力づけるものは言葉の巧拙よりも、
作画表現と声優の声の表現に価値を置く自分としては惹かれるものが薄いアニメーションでした。

お話としては、子供を持つようになった細田守監督に思うことがあるのか、
近年は子育てアニメばっかりになってる気がしますね。

子を育てる経験を通して、親もまた子供から教えられて成長をする。
子は親の庇護を受けて成長するが、自分で考えて自分の道を歩き始めるようになる。

作品を通して伝えたいメッセージらしきものはあるかと思います。

カンフー映画をモチーフにした、蓮(九太)と熊徹の義理の親子にも似た師弟関係とか見るに、
絵柄とか好きじゃないのですが、ショタアニメとして子供の成長を見守る擬似親子物語として、
否定的意見ほど悪い作品じゃなかったのでは?とは思っては見たものの、
蓮(九太)が9歳から17歳になって声優が染谷将太に変わってから、あれ?て感じが。

大きくなった蓮(九太)が妖怪の世界と人間社会を行き来出来るようになって急に本を読み始めたり、
社会復帰に興味を持ち始めたりするのですが、妖怪世界では武術一辺倒だった蓮(九太)が、
文字に触れて人間社会を学ぼうと思うに達するまでの伏線や、きっかけ作りの描写が存在しない。
何故こうなった?という蓮(九太)の心情の流れが丁寧に表現されていないと思います。

蓮(九太)の父親が唐突に出てきたものの、
父親が妻の親族によって妻子と引き離されたという原作にある説明が全く無いのと、
その父親が善良な人間であるというだけの薄くて事務的な扱いで、
キャラ的に掘り下げられていないために、実の親子関係の描写が実にあっさり。
妖怪世界にいて8年間人間世界では失踪状態だった蓮(九太)の人間世界での居場所づくりという、
役割キャラでしか父親がなっていない。

また、ヒロインの女子高生・楓が登場するのですが彼女に対しては批判的な意見が多いですね。
これもまた蓮(九太)に高卒認定&大学進学を進研ゼミの勧誘漫画の如くに勧めてくる、
蓮(九太)の物語のためのメンター(助言者)の域から出ていなく、
彼女の過去を語ってみても、話の内容が薄っぺらすぎて共感性に訴えかけてこない。

全体的に、ひとりひとりが感情をもった人間がぶつかり合っているというより、
ストーリーの都合で役割を演じているだけという作為の積み重ねが、
この作品の本質に見えてしまいますね。

あれもやろうこれもやろうと後半にいろいろ詰め込みすぎたために、
「九太」と「熊徹」のふたりの物語としては薄くなり、
更には「蓮」と「父親」の親子の話が適当になってしまったこと。

極めつけは「九太」と物語のラスボスになる「一郎彦」の精神的な対比が話の軸になるはずが、
「一郎彦」の描写が圧倒的に薄くて足りないこと。「一郎彦」を重要キャラにするのであれば、
幼少期から「九太」と積極的に絡ませて「一郎彦」の心が壊れていく伏線を張って、
丹念に描くべきではなかったのか?

説明台詞だらけの脚本なのに、物語にゴテゴテといろいろ引っ付けてしまった挙げ句に、
話の軸になるはずの部分が人間としての描写が不足しているうえに配分がよろしくない。
個人的には見せるべきであった部分が圧倒的に足りてないうえに、
しまいには少年誌的&中二病的な展開にして、
ありきたりな台詞を吐かせて決着でドラマとして足りていない。
だから、台詞や展開に胸が熱くなることもない。
身も蓋もない言い方をすれば展開が雑に見えてしまいます。

人と人の物語というよりも作者である監督の言わせたいことを登場人物に言わせてる感じが強くて、
脚本の重要性を改めて感じさせる作品でした。細田守監督は今作品から自分で脚本を書いていますが、
プロットだけ作ってプロの脚本家に任せて、あとは演出に専念したほうが良いのでは?
というのが正直なところですね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2020/04/15
閲覧 : 337
サンキュー:

37

aikawa さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ストーリーが

全く面白くないですが質は非常に高い作品だと思います。

投稿 : 2020/01/09
閲覧 : 230
サンキュー:

2

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

何も考えなくてもきちんと楽しめる作品。ストーリーを素直に追いかけられるし、ダレた部分もなかった。前作同様、ファンタジーなのに、リアルな生活を入れてしまう部分を自分はちょっと冷めた目で見てしまいました。無理やりリアルを入れすぎると苦しくない?

投稿 : 2020/01/02
閲覧 : 190
サンキュー:

1

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

バケモノは人間の方かな?

哲学・宗教っぽいお説教で

「心の鬼」

の存在を知っている人ほど,自覚のある
生き方ができると教わったことがあります。

「バケモノの子」でいうと人間の持つ
心(胸)の中の闇というやつでしょう。

幼少期から,一度もいたずらや悪さをしないで
育った人がいるなら,それは異常です。

人は,時には他人にも言えず,悩みや嫉み
憎しみや,悲しみを胸の内に秘めるものです。

「バケモノの子」では,化け物の方が
「心性が高く,人間性の方が低く」描かれますが
それは本当のことかもしれません。

最後に渋谷周辺で現れた化けクジラが
その例といっても過言でないでしょう。

九太はそれを,自分の心の闇に葬り去ろうとします。

ところで,主人公の両親がいなくなるという前提で始まる
アニメって多いですね。
成長ものなら仕方がありませんが…

それって何とかならないものなんでしょうか❔

あとヒロインの影が薄かったのは心残りでした。

Mr.Children『Starting Over』(トイズファクトリー)
はよかったです。

投稿 : 2019/10/23
閲覧 : 246
サンキュー:

5

ひな花凛 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

「へえ…そっかぁ…」

公開当時劇場に行ったが何が何だか分からないまま終わり最高にモヤモヤした。
成長した主人公が人間界に行く下りの必要性が不明だしぽっと出のヒロイン(笑)の存在意義も全くもって不明。
何なんですかね。何がしたかったんでしょう。
今後見返したりすることは一切ないだろう、そういう作品。

投稿 : 2019/09/27
閲覧 : 222
サンキュー:

3

ネタバレ

ShouyouACL さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

The film is exceptional, keeping all the staff of ookami kodomo and toki wo kakeru shoujo the film has a very good direction with great scenes.


The story of the movie has a small problem that could have gotten bigger, but it could contain itself, I will comment on at the end of this issue.

The characters are great, I want to focus on Kyuta, his master and his master's colleagues. They steal the scene, the rest of the characters are good, but not as good as the protagonists. If we parallel characters in other legal films, such as those mentioned in the introduction, the secondary characters in this movie become bad.

The story can be divided into 5 segments, introduction, development and relationship between the protagonists, back to the human world or arc of discovery, competition arc or hook to the end and finally the final arc that would be the outcome.

The first three bows are very well written, nothing to complain about, but from the fourth the anime gets a little confusing, and this is due to the excessive events that occur very quickly, this creates a discomfort that takes time to get used to. The final bow is reasonable, completes everything left to close, but could have been better.

The romance of the anime is presented from the beginning of the third arc, it is gradual and for many scenes forgotten, perhaps it was better not to have.



The animation of the movie is perfect. After what has been seen in the previous films of this director and his studio, better and better movies are expected, and this one does not disappoint.

All the scenes are beautiful, very well directed and with great sequel plans. This anime does what I miss in today's anime, which is a fight with a static or almost static scene. This kind of static direction best shows the movements and choreography of the fights.

Special effects are mostly used from the third bow, this bow calls for more extravagant scenes due to the direction the story has taken. Taking a CGI here and there the movie has a perfect animation.


The design is very beautiful. In both the monster world and the human world, both are beautiful. The monster world has a lot of scenery variation due to the fact that the development arc (2) is set in it. The character design is the same as Ookami kodomo, ie beautiful. Costumes, swords, nights, days, everything is well done. The leap in quality that the director made following the separation of Madhouse and the creation of his own studio (Chizu) is visible.


Music has its moments to shine, and when it is used, it does so with mastery. If it is compared to another director's film, the music does not have much impact, because the films have totally different themes, although they are relatively similar. The music in the movies is well placed and has good songs.

Sound mixing is easy to evaluate because anime has so many struggles. Well done and well placed, scenes with bad mixing are nonexistent.


The voice acting of the film is exceptional. The protagonist has an amazing voice actor, and this fits all the protagonists. Even the secondary characters are well interpreted.

Drama scenes are sad, the laughter is captivating, especially the screams, the screams are hilarious.

Great movie.



Bakemono in Ko


History- 8.5

Animation- 10

Design- 10

Music- 9

Dubbing- 10


Final grade 9.5

投稿 : 2019/08/27
閲覧 : 212
サンキュー:

0

コラッタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

細田守節!!

以前の作品もすべて観ております。
子供向けのようで、かなりテーマは深い気がしました。
映像の綺麗さは本当に素晴らしいです・・・
ただ少し、急展開なところが一瞬!?と思いました汗
あまり深く考えないで観たほうがいいのかもしれません。
そして、日本のアニメーションやっぱすげえって改めて思いました。

投稿 : 2019/08/04
閲覧 : 228
サンキュー:

2

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バケモノの子のストーリー・あらすじ

原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。
(アニメ映画『バケモノの子』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2015年7月11日
主題歌
≪主題歌≫Mr.Children『Starting Over』

声優・キャラクター

役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋

スタッフ

原作:細田守、 監督:細田守、脚本:細田守、作画監督:山下高明/西田達三、美術監督:大森崇/高松洋平/西川洋一、音楽:高木正勝、製作:中山良夫/齋藤佑佳/井上伸一郎/市川南/柏木登/中村理一郎/藪下維也/熊谷宜和、ゼネラル・プロデューサー:奥田誠治、エグゼクティブプロデューサー:門屋大輔/高橋望、プロデューサー:齋藤優一郎/伊藤卓哉/千葉淳/川村元気、ラインプロデューサー:和気澄賢、アソシエイトプロデューサー:佐藤譲/伊藤整/鈴木智子、色彩設計:三笠修、CGディレクター:堀部亮、美術設定:上條安里、衣装:伊賀大介、編集:西山茂、録音:小原吉男、音響効果:赤澤勇二、音楽プロデューサー:北原京子、キャスティングディレクター:増田悟司

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