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「ひぐらしのなく頃に(TVアニメ動画)」

総合得点
88.3
感想・評価
4998
棚に入れた
22092
ランキング
119
★★★★☆ 3.9 (4998)
物語
4.2
作画
3.5
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ひぐらしのなく頃にの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

背筋が凍るのですよ〜

旧ではひぐらしの世界がまさに身近で行われている演出がとても不気味でした。今も誰かが後ろから見ているのではないか」という怖さがあり、視聴者自身が疑心暗鬼に陥ってしまいます。

投稿 : 2024/08/17
閲覧 : 439
サンキュー:

4

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

戸惑いつつも引き込まれる作品。

もう20年くらい前の作品なので作画は良いとは言えませんが、とても引き込まれる内容でした。と言うか不気味過ぎて怖いっす。正直意味もよく分かりませんw怖いもの見たさってヤツで観続けてしまうって感じですかねw
田舎が舞台っていうのもあるけど、ロリ系のキャラデザでロリ声、それでこの内容っていうのが不気味な雰囲気をさらに際立たせていますね。
構成が特殊です。時系列がどうこうではなく「if・パラレルワールド」って感じなんだろうか?説明がと〜っても難しいので、「ひぐらし 観る順番」で検索して確認してみて下さい。
「無印」「解」「礼」「煌」「業」「卒」とシリーズ展開されていて、どうやら全て観た方が良いらしい。
「無印」と「解」、「業」と「卒」はセットみたいです。
つまりこの「無印」を理解するには「解」も観ましょうって事ですかね〜。

※「業」と「卒」まで観ました。
この2つはリメイクではありません。作画は良くなってます。
過去に描かれなかった裏の部分も描かれてます。それにしても「if・パラレルワールド」という訳ではなかったというか・・・。
「卒」まで観ると全てが繋がります。
無印の段階では意味不明だったのもスッキリ出来ました!

投稿 : 2024/06/10
閲覧 : 67
サンキュー:

1

たこす さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今だに人気の理由

ネット環境が整っていない中、なぜこのアニメが爆発的ヒットをしたのか。
キャラクターは当時かわいいと思うがオタクでもしり込みするノリの気持ち悪さがあり受け付けない方が多いだろう。

それは独特の物語の作りにある。ホラー、ミステリーというとグロテスクだったり、驚かせたりといった怖がらせ方が一般的だと思うが敵が何なのか分からない未知に対する恐怖心を仰ぎ、ミステリーでありながら推理等している暇がない怖さがある。

誰が見方で誰が敵なのか、まったくわからない上意味不明な物語構成。
なのに次の話を見ようとする手が止まらない。

近いものでいうと新世界よりが近いだろう。

もし見るのであれば徹夜は覚悟した方が良い。

投稿 : 2024/01/25
閲覧 : 193
サンキュー:

2

まこと さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

解とセットで見て!非アニオタでも最後まで見て良かったと思えるアニメ

本作(以下、「無印」という)は出題編で、別途「ひぐらしのなく頃に解」(以下、「解」という)という解答編が用意されている。

「無印」は、全体的にシリアス&サスペンス系で仲間が次々殺されるという救いようのない描写が続くが、「解」は、仲間と一緒にこの惨劇の運命から抜け出そうとする某少年漫画のような、勇気・友情・勝利の要素がある。プラス心理戦。

私自身、疑心暗鬼にとらわれた時のこのアニメを見て、すごく勇気づけられた、大好きなアニメ作品になった。 登場人物たちのキャラも癖があり、魅力を感じた。

【きっかけ】 きっかけは、友達から勧められたことだった。 正直サムネからの印象で、JCや幼女キャラがいる典型的なオタク向けアニメに抵抗感があり、あまりアニメを見ない私は視聴し始めるのに時間がかかった。

【「無印」を視聴】 ゲームや原作を知らず、事前知識なしで「無印」を見始めたが、救いようのないB級映画のような展開が続き、よく分からず離脱してしまった。 「無印」では、ある仲間の一人が疑心暗鬼に取り憑かれて、仲間たちを残虐非道に殺害→自分も自害し、エンド。 そして、何事もなかったようにまた新しい話が始まり、今度は違う仲間の一人が狂人になるというこの繰り返し。

【「解」を視聴】 「無印」を離脱した後、「解」を見始めたら、結構スッキリした。 「解」では、以下の「無印」で起こった今までの惨劇の原因や真相が明らかになっている。
・バットエンドが繰り返される理由
・毎回ひとりが狂ってしまうという理由
・狂人になってしまうのは実は、村特有の病気で、それを利用しようとする黒幕が存在すること。

この解の話を知って、ひぐらしが面白いアニメだと分かった。

投稿 : 2023/09/13
閲覧 : 178
サンキュー:

3

神靈眞柱 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

富竹ジロウ

富竹さん好きでした。

投稿 : 2023/08/09
閲覧 : 163
サンキュー:

2

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

グロ苦手さんと集合体恐怖症さんにはオススメできないかな、かな。

"可愛い子たちが出る何かちょっと怖いの"
という認識だけで観始めました。

タイトルにも書きましたが、
血や体を傷つける系のグロがダメな人と
ウニョウニョする集合体がダメな人には厳しい作品。

今こうして書いてるだけで思い出してしまうので
集合体恐怖症の私は鳥肌ボーボーでレビューしてます。
{netabare}ウジ虫だけは勘弁してくれぇぇぇええええ!{/netabare}

この作品は何かな、
まどマギみたいに可愛いとシリアスのギャップを
楽しめばよかったのでしょうか?
{netabare}違う世界線をいくつか描いているのか、
同じ世界線でタイムトラベルが繰り返されてるのか、{/netabare}
最初は本当に意味が分からないこと以外分かりません。

観続けるためにも一旦、
{netabare}死に戻りする作品なのかもと割り切って進めると
死に戻りというより誰かが死んでも生きても
同じ時間軸、そう、ひぐらしのなく季節の中に
閉じ込められていてリセットされる感じに見えました。

しかし終盤の方で梨花ちゃんが圭一君に
思い出したんだねと言っていたので、
リセットはされるけど無かったことになる訳ではなく
記憶が消えるだけで事象は実際にあったということ。

それを思い出せた圭一君は特別なのかな、かな。
{/netabare}

おそらくこの話、
最終話の感じからして解決していない様子ですね。
この次にひぐらしのなく頃に〚解〛があるので
そこで謎が解けるのかもしれないですし、
その先もまだまだシリーズ続いてるから
完全には解けない気もしますね。

、、でもこの気持ち悪さが同じペースとレベルで
続くなら私はちょっと観られません。
気になる気持ちが{netabare}ウジ虫{/netabare}に
勝てませんでしたごめんなさいwww

投稿 : 2023/03/08
閲覧 : 502
サンキュー:

8

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

鬱アニメ代表

このアニメは
アニメに本格的にハマる前から見てた作品だけど
原作は日常パートも半分くらいあってマイルドになってるけどこっちはほとんど怖い場面のが多くてひたすらうつになる展開が多かったかなあ
特にやばいのは目明し編の爪を剥ぐシーンとその後の詩音の行動がぶっとびすぎてて怖かったですね、、、

そしてこのアニメの最終話時点ではまだグッドエンドになってないからそこも鬱ですね
ホラー作品でありながらキャラクターが萌え萌えで可愛いのも特徴がある作品でした

投稿 : 2023/02/16
閲覧 : 236
サンキュー:

6

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

どうにも入り込みにくい作品だった

この作品に付いてはグロシーンが苦手なのも有るけど
それ以上に話の構成が分かり難くて個人的には入り込みにくい作品で途中で断念しました。
ただ声優陣に関しては個人的に好きな人が揃ってたんですけど

【評価】

50点・1B級

投稿 : 2023/01/30
閲覧 : 141
サンキュー:

2

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あなたは、信じられますか?

 僕がアニメをたくさん見るようになったきっかけを作った非常に思い入れのある作品です。

 かつてこのアニメにめちゃくちゃハマってネットで考察調べまくったり、漫画買って何度も読んだりして、とにかくドはまりしました。これから色んなアニメを見ようと、確実にトップ10に入るであろうくらい好きです。

 この作品がとても賛否両論のあることはわかっています。実際ネットにあがっている感想みてみたら、意外と反対意見多かったんですよね。それでちょっと自分のひぐらし好きの感性が揺らいだりしたこともありました。実際僕も最近見直してみると、「ん?」ってなるところあります。細かいところを見ると、ちょっと変なところがあるのも事実です。

 しかし最近また漫画を読み直して「やっぱりひぐらしは面白い!感動する!」と感じました。この作品を通して、友情、愛、信頼の大切さを学びましたし、それと人の意見に惑わされすぎることなく自分の感じたことを大切にすることを学んだと思います。

 さて、自分語りはここまでにして、それぞれの章(鬼隠し~罪滅し)の感想を書きますか。

以下、感想↓(かなりネタバレなので、未見の人は開かない方が良いです)

「鬼隠し編」「罪滅し編」
{netabare}初見はとにかく怖かったです、、、圭一が過去のことをレナや魅音に事件のことを聞いても「知らない」と一蹴されるわ、おはぎに針が入ってるわ、行動を監視されているわ、最後のシーンで注射を刺されそうになるわ、自ら首を引っ搔いて死ぬわで、{/netabare}視聴後、頭の中「?????」だったし、ホントに怖かったです(;´Д`)まじで夜眠れなかった、、、しかしこれで終わりじゃあなかったんです!!!

 「鬼隠し編」の解答に当たる「罪滅し編」で惨劇の正体が分かります。
{netabare}惨劇の正体は圭一の不信・疑いだったんですね、、、もちろんレナたちのやりすぎもありますが、全ては仲間として圭一を元気づけてあげたいという本当の愛なんですよねぇ、、、第6章にしてようやく圭一は気づきます。後悔してもあの世界線のレナ・魅音にはもう謝れない、、、{/netabare}このシーンは泣きましたわぁ(ノД`)・゜・。

 そしてさらに{netabare}レナを必ず救おうとする圭一。レナはどんどん不信感に囚われていってしまいます、、、圭一たちはなんとか機転を利かせてうまくレナを出し抜き爆弾を解除し、最後、圭一とレナは屋上で戦います。戦いの結果、レナは元の心を取り戻し、仲直りします。{/netabare}

 この罪滅し編、ホントに泣けました、、、、、全8章ある中でも一番好きな話のうちの一つです(もう一つは皆殺し編)。しかし、この時点ではまだすべての謎は解けていません。惨劇に打ち勝つ戦いはまだまだ続きます、、、

「綿流し編」「目明し編」
{netabare}「鬼隠し編」が終わった次の話です。皆生きてて最初は「え?どゆこと?」でした。この話のカギは「園崎姉妹」です。二人とも見た目と声が全く一緒で、終わった後はどっちが魅音なのか詩音なのかが全く分かりません。ここはめちゃくちゃ混乱しますよぉ、、、{/netabare}しかし、ちゃぁんと答えは用意してあります。それが「目明し編」です!

 目明し編では、{netabare}この話の犯人が「魅音」ではなく「詩音」であることが明かされます(しかも複雑なことに、魅音と詩音は昔入れ替わっていた、という事実も明らかになるという、、、){/netabare}

 原因は{netabare}北条悟史への恋心から始まりました。そこから、北条家への不遇な扱い、北条沙都子が叔母に虐待されて、それに耐えられなくなった悟史が叔母を殺害しそのまま行方不明に、、、そこに詩音は、雛見沢村が悟史を殺した、と思い込んで村の重要人物への復讐を企みます。{/netabare}この目明し編、初見はめちゃめちゃ怖かったです(((゚Д゚)))
詩音がどんどん闇に囚われてしまう、また復讐としての殺害方法も、思わず目を背けてしまうほどの惨たらしく、残虐なものでした。それほどまでに詩音は憎しみに囚われていたんでしょうね。今は何とか読み返せていますが、、、

 ただ、目明し編でもまだ物語の謎は明かされません、、、さて、次行きましょう。

「祟殺し編」
{netabare}今回のキーマンは北条沙都子。この話、とにかく悲しい:;(∩´﹏`∩);:圭一も良かれと思って、沙都子のために人殺しをした、しかしそれでも沙都子は幸せにはならず、むしろ全員が不幸になってしまった、、、{/netabare}

 この話もまたバッドエンドに終わってしまいました。じゃあどうすればハッピーエンドにできたんだろう?その答えは2期の「皆殺し編」に続きます。

「暇潰し編」
 この話は他の話に比べて地味です。でも、重要なヒントが隠されています。例えば、{netabare}赤坂の登場、梨花の未来予知、ダム建設反対運動の様子などが描かれています。{/netabare}ここで出題編の締めくくりになります。

 結構書いてて疲れたので、この辺にしときますか。まだ書き足すかもしれません。

 ここから2期へと続きます。「皆殺し編」と「祭囃し編」です。ここにこの世界の答えが詰まっています。

 ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/07/16
閲覧 : 1048
サンキュー:

33

camuson さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

印象度:92

各編ごとに話が分断されているのですが、
日本的土着系どろどろホラーテイストが
うまく配置されていることもあり、
飽きることなく続きが見たくなります。

キャラクターを必要以上にリアル化していないのが功を奏していて、
無駄なく、アニメ的な表現の幅が広がっています。
一方、オープニング、エンディング等、繰り返し見るパートについては
かなり丁寧に作り込まれています。
全体として手間と効果のメリハリが、うまくかみ合っていて、
見ていて心地よく感じられます。

声優の配役もうまくいってるように思います。
人物のキャラが固定化していないので、声優も演じ甲斐がありそうです。
大石の声は、はまっていると思いますし、梨花のすごみも良く出ています。
でも鷹野さんの声が一番好きです。


原作の方も、鬼隠し編の途中までやってみてはいるのですが、
話が中々前に進まないので、ちょっと、だれてきますね。

紙媒体にしてくれれば、よっぽど楽に読み進められるだろうにと
思ってしまいますが、
同人作品の配布方法としては、これが正解なのでしょうね。

とりあえず、第2期「解」に進む前に、
一通り原作をやってみようと思っています。
1年以上かかるでしょうか?

投稿 : 2022/06/09
閲覧 : 237
サンキュー:

6

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

たどり着くのは、始まりの終わり

アニメ初心者の私でもタイトルぐらいは昔から知っていたのがこの作品です。
非常に有名な作品なので私もいつかは観たいと思っていました。

そして、ついに視聴しました。
と、言いつつ、実は、観終わるまでに足掛け半年はかかってしまいました。
理由は、「○○編」を1つ観終わるたびにぐったりしちゃって・・・。
精神的にすごく疲れてしまうので、しばらく間をあけて、また続きを観始める。
そんな感じでした。

この作品は、少し変わった構成です。
それは、同じ設定(背景)、同じ人物、同じ時系列でありながら、
まったくストーリーの異なる複数のエピソードで構成されているからです。
でも、実は、そう認識すること自体がミスリードだったというのが面白いところです。


■鬼隠し編(全4話)
{netabare}
「竜宮レナ」がメインのエピソードです。

非常にショックを受けたエピソードです。
そして、精神的にものすごく疲れたエピソードでもあります。
そのため、観終わるとしばらく続きを観られませんでした。
バイオレンスホラーに免疫を持っていないとこの手の作品は、非常に辛いですね。
と、言いつつ最終話を観るころには、すっかり慣れてしまった自分に気づきます。
そんな自分が怖い・・・。

ところで、第1話で主人公の「前原圭一」が象徴的なことをモノローグで語っています。

「あの時うるさいぐらいに鳴いていたひぐらしは、
 今にして思えば、これからはじまるすべてのことを
 俺に教えようとしていたのかもしれない。
 これから起こるすべてのことを。」

「ひぐらしのなく頃に」と言うタイトルの所以が語られた大切なエピソードでした。
{/netabare}


■綿流し編(全4話)
{netabare}
「園崎魅音」、「園崎詩音」の双子の姉妹がメインのエピソードです。

前編「鬼隠し編」に続けて観ると、まず、迷子になります。
同じ設定、同じ登場人物でまったく別の話?って感じで頭にハテナがいっぱいです。
つまり、この作品の観方が分からなくなってしまうのです。

そのうち、これはゲームが原作だからと無理やり理解しようとします。
つまり、前回はバッドエンドで、今回はまた別のルートのエピソードなんだと。
しかし、実は、このルートと言う考え自体、後に間違っていることが分かります。

このエピソードの真相は、後の「目明し編」で明かされます。
しかし、それは、あくまでもこのエピソードの解答にすぎません。
この「ひぐらし」と言う物語全体の本当の真相は、実は、別のところにあるのです。
それが分かるのは、最終回まで待たなければなりません。
{/netabare}


■祟殺し編(全5話)
{netabare}
「北条沙都子」がメインのエピソードです。

このエピソードは、直接的には、沙都子とその叔父に関することです。
しかし、実際は、裏には何か大きな謎があることを視聴者に悟らせるのが目的です。
それを前原圭一の目線を通じて語ってきます。

その1つが、圭一の記憶の錯綜です。
このエピソードでは、圭一は、確かに沙都子の叔父を殺しています。
しかし、圭一のまわりの状況証拠を集めてもそんな事実は何1つ無いのです。
圭一は、自分が殺したのかどうか、記憶に自信が持てなくなります。
それはいったい何が原因だったのでしょうか?

そして、もう1つが、沙都子の兄の失踪、梨花の謎の死、雛見沢大規模災害です。
なにやらこの3つは、繋がっているようなのです。
これらには一体どんな関係があるのでしょうか?
それを匂わせてこのエピソードは終了します。

裏に大きな秘密があることが分かると、物語ってがぜん面白くなってきますね。
このエピソードを境にいろいろな予想が頭を駆け巡り話に引き込まれていきます。
{/netabare}


■暇潰し編(全2話)
{netabare}
「古手梨花」がメインのエピソードです。

前編「祟殺し編」の続編となり、その過去と未来を描きます。

「祟殺し編」で、梨花は、謎の死を遂げました。
そのことを梨花自身が5年も前に予言していたと言うのです。
ここで、梨花が他の登場人物とは違う存在だと言うことが分かってくるのです。

ここまでくると、もう先が気になって仕方ありません。
{/netabare}


■目明し編(全6話)
{netabare}
「綿流し編」の解答です。

双子が出てくる推理ものは、意外と分かりやすいトリックが多いです。
つまり、双子の入れ替わりです。
このエピソードも例にもれず、そんな王道の展開でした。
本来、妹が持っているはずのある道具を姉が持っていたことで気づくトリックです。

しかし、このエピソードの主旨はそこではありません。

雛見沢御三家の1つ園崎家をメインに据えることにより語れるものがあるのです。
それは、この一連の惨劇は、村ぐるみで何か隠しているのではないかと言うことです。
そして、黒幕には、御三家、特に園崎家が関わっているのではないかと言うことです。

しかし、これこそがミスリードなのでした。
このエピソードは、「綿流し編」の真相を明かします。
しかし、その裏にある大きな真実からは、視聴者を遠ざける役目をしていたのです。
つまり、大きな嘘をつくために小さな真実を積み上げたのです。
{/netabare}


■罪滅し編(全5話)
{netabare}
「鬼隠し編」の解答です。

このエピソードも前編「目明し編」と同様、真実から遠ざけるためにあります。

「鷹野三四」からあるスクラップ帳を受け取ったレナが真実に近づこうとしています。
その真実とは、土着伝染病と「おやしろ様」信仰の関係です。

しかし、これもまたミスリードなのでした。
前回は、村ぐるみで何か秘密を隠しているのではないかと思わされました。
そして、今回は、それが「おやしろ様」信仰の復活を目論む陰謀論だと言うのです。
これらにより、視聴者は、この物語の真実から大きく遠ざけられることになるのです。
{/netabare}


■第25話(「罪滅し編」の4話目)
{netabare}
ここから急にいろいろな事が分かり始めます。
正直、「すごいな!」と思ってしまいます。

特にすごいなと思ったのは、圭一の記憶の錯綜の真相が分かることです。
先のエピソードでは、圭一の沙都子の叔父殺しが無かったことになっていました。
でも、圭一は、その記憶を持っていました。
それだけはありません。
圭一は、レナと魅音を殺した記憶も持っていました。
今、目の前には、生きている魅音がいるのにも関わらずです。
そして、その二人を殺した記憶とは、最初の「綿流し編」のことだったのです。

つまり、今までは、別ルートとして独立していたと思われていた各エピソード。
実は、それらには、記憶を通じて何らかのつながりがあることが示されたのです。
今まで自分が積み上げてきた認識が間違っていたと音を立てて崩れていくのです。
そして、ある予感が頭をよぎり、ぞっとしてきます。

さらに追い打ちをかけるように次回予告で梨花が言います。

「たどり着くのは、始まりの終わり」

「始まりの終わり」とは、物語が完結しているようで、
その後に新たな展開があることが予想できるようなものを評する表現だそうです。
これにより、ますます、自分の予感が正しいと思えてきて、ぞっとしてくるのです。
{/netabare}


■第26話最終回(「罪滅し編」の5話目)
{netabare}
そして、いよいよ迎えた最終回。

梨花は最後につぶやきます。

「そう、そういうこと。
 いいわ、遊んであげる。
 永遠に終わらないこの6月を好きなだけね。」

前の第25話で薄々感じたことを決定づけるのです。
つまり、この世界は、パラレルではなく、ループなんだと言うことをです。

そして、ここで、この物語は、一旦、幕を閉じます。

あの手この手で視聴者を真実から遠ざけておいて、最後にドカンときて終わりました。
ズルいですよね・・・。
{/netabare}


■まとめ

特に最初の2つのエピソードでは、その強烈な内容に衝撃を受けました。
しかし、なんでこれが名作なの?って、思ったのも事実です。
言葉は悪いのですが、正直、クソアニメとさえ思いました。
しかし、その後、これらのエピソードの解答が示されたあたりから考えが変わります。
エピソードの真相以上に裏に大きな謎があることが分かってくるからです。

そして、クライマックスが近づいた第25話からが非常に面白いのです。
最初、各エピソードは、同じ設定、同じ人物を使った別の話だと思っていました。
つまり、ストーリー分岐型ゲームによくある別ルートで完全に独立していると・・・。

しかし、それこそが、大きなミスリードでした。
つまり、すべてのエピソードは実は1本の線で繋がっていたのです。
そうなると、1つ1つのエピソードの解答(真相)なんて大した話ではありません。
それは、その裏にある大きな謎のごく一部の出来事でしかなかったからです。

最初は、サブキャラだと思っていた古手梨花。
それなのに、なぜ次回予告ですべてを見透かしたようなコメントをしていたのか?
そして、なぜ未来を予知できたのか?
この謎と最終回で示された事実は、「解」でその真相が明かされることになります。

そして、その「解」まで観ると、これは名作だと言われる理由に納得するのです。

投稿 : 2022/05/15
閲覧 : 433
サンキュー:

26

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

続きが気になる超人気作品!(園崎詩音は一生のトラウマ)

原作ゲーム未プレイ。

~あらすじ~
舞台は都会から遠く離れた山奥にある村、"雛見沢"。
主人公は最近都会からこの村へ引っ越してきた"前原圭一"。学校でもすぐに周りのクラスメイトとも仲良くなり、楽しく学校生活を送る一方、雛見沢にまつわる"不可解で恐ろしい謎"を知ることとなる。

アニメ界、ネット界ではかなり有名な今作品、ついにちゃんと見終わりました。怖かったー!
昔に見た記憶の中でも、おはぎ、ナタ、オヤシロ様、神社、園崎詩音、と所々のトラウマを植え付けられていましたが、改めて見てグロさと怖さを再確認しました。

物語として各編事に少しずつ出てくるキャラクター、起こる事件が変わり、何が真実か分からず謎が多いけど、不快さはなく、先が気になる構成でとても引き込まれながら視聴しました。
後半になると、段々と種明かしされ初めるのがまた面白かった。

緩急の差が非常に良く、日常のふざけあう学校生活を送ってたかと思うと、いつのまにかホラーな展開に進むのが見事でした。
各声優さん皆、表と裏の演技がとても上手く、この作品の怖さを更に高めていました。私のトラウマ、園崎詩音を演じる雪野五月さんの演技恐ろしかった。お見事でした。

音楽と映像も、田舎独特の雰囲気が出ていて世界観空気感に引き込まれました。

人間の疑心暗鬼になり狂っていく様が描かれ、グロテスク表現が多いので、恐怖値は高く、ホラーやグロが苦手な人にはかなりキツいと思いますが、引き込まれる作品でした。
作品としてとても面白く、先が気になるストーリーなのでこのまま『ひぐらしのなく頃に 解』も見ようと思います。

投稿 : 2022/04/26
閲覧 : 283
サンキュー:

13

とおる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

内容知ってても数年に一度見たくなるやつ。
声優ってほんと凄いなあって思う作品の一つでもあります。

投稿 : 2022/04/08
閲覧 : 429
サンキュー:

3

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2回目2022.2.27

2回目2022.2.27

投稿 : 2022/02/27
閲覧 : 196
サンキュー:

0

ネタバレ

まさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

オヤシロ様

聞いてはいたけど怖すぎて5.6話見てリタイアしてたけど5年くらい経って再び見ることに…
けどまじで慣れないわ
まぁ何とか頑張って解に突入
解もこんな感じかと思ったけど解って言うだけあって怖いところはあったけど絡まった紐が一気に解けていく感じがたまらなくて一気見してしまった…
多分あの時はLv5発症してたんだな…

投稿 : 2022/02/13
閲覧 : 597
サンキュー:

4

のぞみ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

余裕ができたらもう一度観たい

内容はとてもおもしろいと思う。
多少時間を置いてまた続きを見ようと思う。

投稿 : 2022/01/07
閲覧 : 295
サンキュー:

2

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

単なるホラーではない

評価が高く、おすすめする所がチラホラとあったので視聴。
私は超常現象とかいうオチには非常に冷めてしまうため(やっぱり一番の恐怖は人間の手によるものと思っている)、基本ホラー作品が嫌いなのだが、この作品は単なるホラーではありませんでした。

シナリオの展開も目をみはるものがあり、おもしろかったです。

投稿 : 2021/10/25
閲覧 : 1128
サンキュー:

6

リタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

トラウマと感動

レビュー漏れしていたので卒鑑賞後のこの機会に。

ひぐらしは原作のゲームで堪能したけど、先ずは得体の知れない恐怖から入り、可愛いキャラに不似合いなグロさも豊富で、更に苛立ちや歯がゆさも体験してラストには感動するといった、面白さもストレスもてんこ盛りな素晴らしい作品になっていた。

アニメもゲームの世界観を壊す事なく、テーマソングも素晴らしく、通しで数度見るくらい長編でも気にならない面白さがあった。

狭い土地での短い期間のお話なのに、何度見ても飽きないしどのキャラも嫌いになったり好きにやったり、本当に色んな面が楽しめる良作。
また少し期間を空けて必ず見たくなる。

投稿 : 2021/10/16
閲覧 : 324
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3

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

マジ痛いからや・め・て

全編視聴済み。原作ゲーム未プレイ。
私が今までで一番神経が痺れる感覚を味わった作品です。OPからこいつはやばそうだと構えてはいたものの…やーーーめーーーてーーーーそれだけはやーーめーーてーー、やめてあげてーーーと心の中で叫び続ける日々でした。とにかく1期はおそるおそる観てましたね。
予備知識ない方が私のようにドキドキソワソワできて楽しい?ですよ。徐々に謎が解けていく時の光と解放感は本当に深い穴から這い出た気分です。

私のツボ:そのスカートはどうなん?


ひぐらしのなく頃に 業 視聴済(2021.7)
おやっ?リメイク?と最初は思ったのですが・・・。
キャラデなんかは変わってますが声優さんは引き続き同じだと思います。
グロ的なものも個人的には1作目と比べるとマイルドなのかな(まぁ、当時は耐性がなかっただけかも知れませんがね、{netabare}拷問場面がないだけでも違うかな{/netabare})。
正直、仮にリメイクで2クールはちょっと完走厳しいかとも思ったのですがキャラ達が相変わらずいい個性を持っており、15年前の作品の続きとは思えなかったです。服装も以前は何となく違和感があったのですが今回はなかったですね。
で、続きがあるのですね・・・やられました。

私のツボ:声優さん、当時のままの声で・・・流石です。

ひぐらしのなく頃に 卒 視聴済(2021.10)
業の回答編+結末という感じでしょうか。最後は何を見せられているんだ?的な感じになりますが、まぁ良かったねという事でしょうか。自分は最終話のED {netabare}「you」は別ver.{/netabare}好きなのでちょっと嬉しかったです。しかし、1期のOPのあの何とも言えぬ雰囲気を超える曲は今期もありませんでした。

投稿 : 2021/10/10
閲覧 : 680
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12

アニマル さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

初見だとどう観ればいいのかわかりづらい

タイトル通りです。他のアニメと違って特殊な構成になっています。

数話で物語が完結したかと思えば、次から物語が初めからになります。
なので、「あれ?観る話に間違えたかな?かな?」となります。
続編の解を見ると、その物語構成含め謎のまま終わってしまった物語の真実を知る事が出来ます。

無印単体では謎が多過ぎて良し悪しをつけづらいですね。

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 485
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3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全く中垂れせずに50話一気に見切ってしまえる稀有の面白作!

新作が放送中なので旧作の方を久々に見直したんだけど、これが見だしたら止まらない面白さ!
まあ作画が酷い時が結構多いので、そこまで極端に点数を高くつけられないんだけどね!

でも、前後編で50話以上あるのに、ここまで中垂れしなくて最後までワクワクゾクゾク感が持続する作品って貴重!!!!!

なんてったって、全編見終えて、結局一番感情移入しちゃったキャラが{netabare}三四ちゃん{/netabare}!!!!その次が{netabare}ニパちゃま{/netabare}だった!という・・・視聴開始時は全く予想外のオドロキ!!!!

勢い余って、いろいろあるOVAも再視聴し始めている。
新編は完結したらまた一気見しよう!!!!

投稿 : 2021/08/28
閲覧 : 374

佐藤拓海 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

は?なにこれ→え?どうやって終わるの?!

設定。
都会から雛三沢という田舎に引っ越した圭一。
仲良く学校生活を送っていたのに………  

物語。
もともとゲームだったので選択肢が沢山あります。
つまりアニメではその選択肢を潰すように進んで行きます。途中でグロいと思う描写もあるかもしれません。
しかし、見るたびに惹かれるシーンが多いです。

作画。
良くないです。しかし鬼隠し編(最)を見終わった後にはあまり気にならなくなります。それより話が夢中になります。でも、また気になったのは最終話です。

音楽。
OP、EDと誰かの気持ちを歌っていると思われる歌などもあり、ひぐらしのなく頃にという作品の不気味さが良く出ています。好きな曲が多いです。また、サントラもなかなかいいです。

キャラ。
これはアニメをみないとわからないかな。かな?
是非見て欲しいです。



最後に。
ひぐらしのなく頃にシリーズは多くのエピソードがあります。また、始まりのこのシリーズは作画が良くないです。なので内容でみてもらいたいです。最近では業と
卒も作られてやっぱり長いです。
しかし、ここまで評価される理由もシリーズを見ればわかるはずです。また、解の作画が大好きです。
作画、こんなに変わるか?ってぐらい変わるので解まで
て欲しいです。


個人的に見て欲しい順番です。

ひぐらしのなく頃に→ひぐらしのなく頃に解→ひぐらしのなく頃に業→ひぐらしのなく頃に卒です。

アニメ編には礼。煌もありますが、番外編です。
また、礼には梨花が沙都子にあれをやるシーンがあるので面白いです

投稿 : 2021/08/14
閲覧 : 467
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4

ネタバレ

かがみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「世界をやり直す」という欲望

本作の原作となるゲームはかなり特異なスタイルを取っている。本作の原作ゲームは見かけは典型的な「美少女ゲーム」のインターフェイスを踏襲している。美少女ゲームの歴史は1980年代に遡るが、いわゆる「葉鍵」以後の美少女ゲームはもっぱらシナリオ分岐型の恋愛ADVが主流となる。そこでプレイヤーは「トゥルーエンド」を目指し、何度も同じ時間を繰り返す事になる。

この点、本作では典型的な「美少女ゲーム」における選択肢によるシナリオ分岐が発生しない代わり、昭和58年6月の雛見沢村という同一の場所と時間を舞台に異なる物語が何度も反復され、そのほとんどの結末が惨劇で終わる。

これは典型的な美少女ゲームにおける数々のバッドエンドに相当する。すなわち本作は形式的には美少女ゲームではないが、その物語の中に美少女ゲームの構造を内在させているのである。

これは東浩紀氏が「ゲーム的リアリズム」と呼ぶ制作手法である。「ゲーム的リアリズム」とは、あるキャラクターから複数の物語が分岐する可能性を読み取る想像力をいう。こうした想像力はゲームやインターネットといった「コミュニケーション志向メディア」が産み出すメタ物語が小説や映画などの「コンテンツ志向メディア」を侵食する境界線上で発生する。 

そして、このような作品が読まれる「環境」を現実と作品の間に挟み込む読解技法として、東氏は「環境分析的読解」を提唱した。従来の素朴な「自然主義的読解」は作品に内在する「物語的主題」を読み解いていく。これに対して「環境分析的読解」は物語的主題を超えたメタ物語的な「構造的主題」を読み解いていくのである。 

この点、美少女ゲームとはゲームを通じプレイヤーが擬似的に「父になる」という欲望を叶えるメディアである。こうした美少女ゲームにおける欲望をより純化したものが、ゲーム的リアリズムを駆動させる「世界をやり直す」という欲望である。

そして、本作はこの「世界をやり直す」という欲望を真正面から無邪気なまでに肯定する。これが本作における構造的主題である。

こうした想像力を現実逃避の夢想として片付けることは容易いだろう。けれども一見して荒唐無稽な奇跡への祈りがむしろこの現実を生きていくための処方箋として機能することもまた確かである。

たとえば認知行動療法には「シナリオ法」という技法がある。これは認知の歪み(自動思考)を適正化する為の技法の一つで、全てが破滅に向かっていくというシナリオと奇跡が起きて全てが好転するというシナリオを考える。

シナリオ法とはこうした極端なシナリオの両方を考えてみることで、その中間にある現実的なシナリオが見えてくるというものである。こうして認知の歪みを適正化していくのである。

こうした意味で奇跡への祈りは決して無駄ではない。たとえこの世界が救いなき世界であったとしても、次の世界はきっと素晴らしい世界なのかもしれない。そして、この世界で積み重ねた努力は、きっと次の世界につなぐ事ができるかもしれない。人は時としてこうした御伽噺に救われるのである。

投稿 : 2021/07/19
閲覧 : 349
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3

ネタバレ

うるふぱんだ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

7話まで見た

投稿 : 2021/07/18
閲覧 : 285
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0

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

爪…これテレビで流したんですよね?馬鹿なんですか?

 卒を見る準備として再視聴。以前見たつもりだったんですけど、しっかり見てなかったみたいです。解、業そしてOVAと長い道のりです。もちろん、面白いです。一切中だるみがなくて、見ていると疲れるくらいです。

 最終話で終わらない6月と言ってます。リカ=長門のエンドレスエイト、ということですよね。ですが、エンドレスエイトと違って、毎回結末が違います。
 あまりやらないのですが、これマルチエンディングのゲームですよね。しかもバッドエンドしかありません、みたいな。エピソードを何度も繰り返して、謎が解かれて行く感じです。謎を解こうという気にならなくても、自然に誘導してくれますので、何とかなります。何とかなるといっても理解が追い付くという意味でなく、もう自然に受け入れるしかない、という状態になります。
 強いてあげれば、 {netabare} 魅音と詩音の入れ替わりの部分が理解できることと、 {/netabare}サトシというキャラクターにあまり振り回されないほうがいいでしょう。

 出来の悪い萌えキャラみたいなキャラデザですが、このくらいのテイストじゃないととてもじゃないですが視聴できません。いや、むしろ、この絵柄だから恐怖演出の効果が出ているともいえます。

 血なまぐさいというのもありますが、突然人格が変わったみたいな表情の変化にゾクリときます。瞳の形と光に注目です。声優さんの演技もいいですね。
 また、場面の作り方というか、恐怖の盛り上げ方の演出がいいです。絵が単純なだけに、逆に注目すべきところにしっかり誘導されてしまう感じです。

 で、言いたいのは、爪ですよ。爪。馬鹿じゃないですか。これテレビで流したんですよね?狂ってます。なぜ、絵であれを見せた?切ったり、刺したりもすごいですが、比較になりません。衝撃でした。

 本作では、注射の中身とかガスとか、サトシは結局どうなったの?の解答が分からないのと、救済としてリカはハッピーエンドを迎えられるのかという部分はこれからなんでしょうね。
 卒まで含めて、結局全何話になるんでしょうか。ものすごいストーリーを作ったものです。

投稿 : 2021/07/18
閲覧 : 553
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8

ネタバレ

ftdCU91959 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ほのぼの系かと思いきやグロい

名前は知っていました。ですがどういったジャンルのアニメかはよく分かっていませんでした。

冒頭、女の子たちと主人公らしき人が会話。あぁ、これは日常系のアニメか。そう思いましたが、
すぐにそれは覆されました。同じ期間を繰り返し、最後は人が死んでいく。しかも残酷に…
あと、急に女の子たちの声が変わるのは怖かったです。


内容についてはあまりよく分からなかったが、今後明かされていくのだろうと思う。将来的に起きることを話していた古手梨花が鍵を握るのは間違いないと思います。

2期も楽しみです。

投稿 : 2021/07/14
閲覧 : 379
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7

メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 1.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

すいません、無理です。

1期?は面白く観ることができたんです。
で、時を経て再び蘇った本作。

とりあえず、視聴しました。
・・・・・。
頑張って3話ぐらいまで観たのですが、すいません。無理です。
キャラデザ然り、今の世の中に1期のノリの寒いやり取り然り、微妙に掠めるロリ描写。
全て無理です。
キモは物語とトリックですから、そこを見ないと面白さはわからない!ってのは重々承知しています。

・・・・・ですが・・・・無理です。

投稿 : 2021/06/26
閲覧 : 381
サンキュー:

4

よれん。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

たまらん。だが二度と見ない。

グロ耐性が皆無ながらに頑張って見ました。キツイ所はエグかったです。正直一期だけだとよく分からないことだらけですが、これを記憶しておいてください。後半にこれが効いてきて最後まで見て考察を見て大感動って感じです。かなり全話見るのはキツいですが、それを差し置いてでも十分に見る価値はあります。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 381
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4

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にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

みんなレヴューでグロいとかって書いてたから今まで見なかったけど。。

ほんとにひどいおはなしだった。。

はじめは4話くらいずつお話しがかわるって知らなくて
見ててなんだかよく分からなかった。。

気もちがわるくなるようなところがいっぱいあったし
人が死んだりとか血が出たりとかもいっぱいあって
あんまり見たくなかったけど

とつぜんヘンになっちゃって急にわらいだしたりとか
急におこりだしたりしたほうがにゃんはこわかった。。
(顔も声もかわったり。。)

いい人みたいって思ってた人とか
ふつうの女の子とかが
急に人殺しにかわったりするから

あと
別のおはなしになったら
また性格がかわったりってして

人の気もちとか思いとかって
つたわってこなかったから見てられたかな。。
({netabare}でもしおんちゃんがみんなを殺してくおはなし
さとしくんへの思いがずっとかわらなくって
にゃんは泣いちゃったけど。。{/netabare})

おはなしはフシギな感じで
たたりとかほんとにありそうだったり
でも
だれかが事件をおこしたりしてるのかなって思ったり

4話くらいでべつのおはなしにかわるから
にゃんは
なんだかだんだん分からなくなってきちゃった

でも
よく分からないから次が気になってさいごまで見ちゃって
それでさいごはもうこんなひどいおはなしは終わり。。って
思えてよかったと思う

このあと「解」とかってあるみたいだけど
今までのおはなしで
分からなかったところが分かったりするのかな?

気がおかしくなったり
うらおもてがある人ばっかりで
人の気もちとか思いとか考えて見てたら
気もちわるくて見たくなくなっちゃうけど
(にゃんはフツウ見はじめたらさいごまで見ちゃうけど
このおはなしは何度もとちゅうでやめたくなっちゃった)

ミステリーとかホラーが好きで見るんだったら
いいおはなしなんだと思う。。
にゃんみたいな人はたぶん少ないと思うから
ためしに見てみたらいいかも^^

投稿 : 2021/06/17
閲覧 : 1936
サンキュー:

254

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ひぐらしのなく頃にのストーリー・あらすじ

舞台は、鹿骨(ししぼね)市にある雛見沢村と呼ばれる、人口2,000人に満たない寂れた村である。過去に、この村はダム建設による村の水没を、村民の団結した行動で阻止しており、村の連帯感は今も強固である。
ダム建設計画の無期限凍結から5年後の昭和58年、前原圭一はこの村に引っ越してくる。彼は、持ち前の性格と明るさで、新たな学校や友人に打ち解けていく。
しかし、そのまま楽しく平和に過ぎていくと思われた日常は、綿流しという祭りの日から、様相を変えていくことになる。
過去4年連続で、綿流しの日に起きたという怪死事件。そもそも、雛見沢村にはどんな秘密があるのか…。(TVアニメ動画『ひぐらしのなく頃に』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2006年春アニメ
制作会社
スタジオディーン
公式サイト
www.oyashirosama.com/web/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%90%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%AA%...
主題歌
≪OP≫島みやえい子『ひぐらしのなく頃に』≪ED≫大嶋啓之 feat.片霧烈火『why,or why not』

声優・キャラクター

保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、折笠富美子、小林ゆう、関俊彦、かわむら拓央、鶴岡聡、松元惠、瀧本富士子、尾小平志津香、井上喜久子、廣田行生、こぶしのぶゆき、立木文彦、塚田正昭、樫井笙人、小野大輔、水野理紗、金田アキ、宝亀克寿、くじら、渡辺美佐、松本保典、松井菜桜子、中野元、須加みき

スタッフ

原作:竜騎士07/07th Expansion『ひぐらしのなく頃に』『ひぐらしのなく頃に解』、 監督:今千秋、シリーズ構成:川瀬敏文、キャラクターデザイン・総作画監督:坂井久太、美術監督:柴田千佳子、色彩設計:松本真司、撮影監督:伏見真一、編集:松村正宏、音楽:川井憲次、音楽制作:フロンティアワークス、音楽プロデューサー:吉川明、プロデューサー:野村美加/大森啓幸/日向泰隆、アニメーションプロデューサー:浦崎宣光

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