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「インサイド・ヘッド(アニメ映画)」

総合得点
66.2
感想・評価
62
棚に入れた
330
ランキング
2980
★★★★☆ 3.9 (62)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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インサイド・ヘッドの感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

子供時代の終わり、そして悲しみの意味

ピクサーの歴史に新たな傑作がまた1ページ…。

色とりどりのキャラクター、楽しい世界観、アクション、サスペンス、ユーモア、感動、まさにエンターテイメント作品に必要な要素を完璧な程に揃えている。


 それだけでも凄いのに、ちゃんと深いメッセージまであるのだから真の傑作たるゆえんである。


幼年喜の象徴の消失を経ての成長、悲しみもまた共感や愛情には欠かせないのだ!。


 ただ、カナシミが魅力的過ぎて他の感情たちが少し弱くなってしまったかも。ラストにみんなの感情がそれぞれの役目をはたして大団円だったら、生涯ベスト級だったのだが。

投稿 : 2024/11/08
閲覧 : 420
サンキュー:

10

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

トイストーリーの後継作

正当な『トイ・ストーリー』の後継作品だと思いました。物語の大きな核は二つあります。つまり"どうやって親として子に接するか"という子育ての話と、"職場の仲間とどうやって仕事をしていくか"という話です。『トイ・ストーリー』もウッディがアンディの保護者として見守っていくという話と、バズという自分より性能の高いおもちゃに嫉妬しながらも職場仲間として理解し合っていくという話でした。
本作もそれと非常に構成が良く似ている。カナシミは職場で要らんことばかりするちょっと扱いづらい同僚。それをヨロコビは最初非難する。カナシミには彼女なりの仕事があるのだということが分からずに、ライリーが喜びを沢山感じるのが何よりも良いことなんだとカナシミに押し付ける。「とりあえずマニュアルでも読んでてよ」という適当な指示方法は駄目な管理職の典型的な姿でしょう。但し、カナシミと旅を続けていく中でカナシミにも彼女なりの重要な仕事があることに気づいていく。それは共感したりとか、つらいときにつらいと正直に言う大切な感情です。そしてそれは自分のヨロコビと表裏一体("Inside Out")なんだと気付かせてくれるラストシーンの素晴らしさ。楽しい思い出は悲しい思い出と本質は同じなのですね。美しいメインテーマも相まって思わずホロリと来てしまいました。
ヨロコビは仕事仲間としてキチンとカナシミの存在意義を見出して、職場の一員として互いに認め合う。ライリーが生まれた時からライリーの保護者として彼女を守り続けていた感情たちは、何も喜びの感情だけを子どもに与えておけば子どもが幸せではないことを知る。全ての感情が子を豊かに成長させるのですから。こうやって感想を書くと、やっぱり非常に大人向けな作風であったと言えますね。
それから、心の中という極めて抽象的な舞台の構築、途中で3Dアニメからキュビスムになったり二次元までキャラクターが分解されてしまったりの画的な面白さ、ライリーの両親の感情たちの様子など、冒険心を忘れないピクサーだからこそ作り得た作品だったと思います。個人的にはピクサーの全作品の中でもトップクラスに面白い作品でした。

投稿 : 2024/07/19
閲覧 : 39
サンキュー:

5

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人の頭の中をたくみに表現

自分もパッカーんとなった過去があるので
大丈夫大丈夫
と思ってても感情は制御できなくなる
自分一人で制御できない何ものかを必死に食い止め崩壊するより
感情ひとつひとつにも生命があり出てきにくいなぁ、頑張ってるなぁと認識してあげる
そんな表現はうまいと思いました。

それ系のメンタル本や、禅の本でも似たような話はあったりしますね。

ちょっと主人公のヨロコビが、元気の押し売りの方のようで最初うざめなのと
歯を食いしばって、がんばって。。だとヨロコビではなくポジティブだよなぁ、マエムキというキャラも入れてタッグにしたら。。ってまぁごちゃごちゃしすぎるか

ヨロコビもそうだけどキーになってるのはビンボンな気がする
リアルや現実の情報ばかりではなく
空想することも大事だなぁと改めて感じました

遠い銀河系の果てやファンタジーの中でなくても
小さな女の子の数週間の頭の中だけでも大冒険がある
という発想は面白かったです。

キャラは怒りがやっぱすきかな😆

投稿 : 2022/03/26
閲覧 : 171
サンキュー:

4

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

頭の中には、あなたの幸せを願う5つの感情が住んでいる――。

2015年公開の
ピクサー長編アニメ15作品目。

人の頭の中を舞台とした物語。

ファンタジーだけど、あってもおかしくなさそう!な
夢ある設定がおもしろかったです♪

90分ほどの作品です。


● ストーリー
ミネスタ州で生まれたライリーという名の少女。

彼女の頭の中で最初に生まれたのは、ヨロコビ。
次に生まれたのは、カナシミ。

そしてイカリ、ムカムカ、ビビリが生まれた。

ライリーの作る思い出の中でも、
特別な思い出は、彼女の性格を作る特別なもの。

しかし、サンフランシスコに引っ越したことをきっかけに
ライリーも不安定になる。

そして“特別な思い出”とヨロコビ、カナシミが
記憶保管庫に吸い込まれてしまった。

司令部へ帰るためにヨロコビとカナシミは、
迷路のような長期記憶保管庫を歩く。


頭の中にいる5つの感情が行動をつかさどり、
特別な思い出が宿主の性格を作る。

日々の思い出はガラス玉のような形をしていて、
どんどん保管されていく。

頭の中には他にも様々な働きをする場所があって…。

ありえないファンタジーだけど、
でもそうだったら楽しいな♪と思えるような、夢ある設定♪

頭の中のいろいろな場所を冒険していくのは、
わくわくしました^^


≪ ヨロコビだけじゃ生きられない ≫

ヨロコビはチームの中心であり、
ムードメーカーでもある。

だけど、ヨロコビだけあれば人生が幸せなのかといえば、
そうではないことに、ヨロコビ自身が気づく。

そこにこの作品のメッセージが込められているのだと思いました。

大人からしてみれば、まあそうだよなと思える話ですが、
子どもが見ると、新たな人生観につながりそうですね。

大人が見ても子どもが見ても楽しめる。
さすがピクサー♪


● 音楽
【 主題歌「愛しのライリー」/ DREAMS COME TRUE 】

この作品のために書き下ろされた曲。

主人公のライリーの名前も入ってる!

両親が語りかけるような、
優しい歌詞がすてきですね^^


● まとめ
頭の中のいろいろな場所を冒険する、というのは
夢があっておもしろかったです♪

私達の頭の中にも5人の司令塔がいたら楽しいのにな^^笑

あり得ない話だけど、
そうだったら夢があっておもしろい。

そんな気分にさせてくれるのは、さすがです♪

投稿 : 2019/05/05
閲覧 : 441
サンキュー:

16

ネタバレ

ふじき さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

悲しみのいる理由

数年前にDVDが出たくらいの頃に観ました。
とたも良かったです。

主人公(?)の女の子、ライリーの頭の中の「感情」5人が主人公です。「喜び」さんと「悲しみ」さん、「ビビリ」さんと「イライラ」さんと「怒り」さん。
なんで悲しみがいるの?必要なくない?という「喜び」。
みんなも、悲しみの存在意義をうまく説明できません。そもそも、「自分の存在意義を疑問に思う」なんて芸当は悲しみにしかできないんだけども、悲しみは喜びみたいに自分をポジティブに肯定できないから、そのことも自覚できない。

悲しみがあるから喜びがある。というメッセージのものかな?と思って観ていましたが、それ以上でした。
大人になって、自分と家族以外のコミュニティに入らざるを得なくなれば、必ず傷付くこと(喜び以外の感情を知ること)が増えます。そんな時、自分に沸き起こる感情を自分で認めてあげなければ、自分が崩壊してしまう、というとても明確なメッセージを感じました。ピクサーって、アメリカって、すごいなぁと。こんなにも繊細なことを、こんな力強く伝えてくれる。本当に、多様で多面的です。

ライリーの想像上の友達、ビンボンという愛すべき生き物が出てきます。ライリーから忘れられ、消えかかりながらも、命がけで悲しみたちを助けます。
なぜなら、悲しみも喜びも、全てライリーにとって必要なものだから。
私の中にもビンボンいたのかもしれませんが、もう私は覚えてないです。
とても面白く、よく練られた作品ですが、同時にとても優しく、様々な年代の心に寄り添ってくれます。私は、少しほろ苦い気持ちになりました。

投稿 : 2019/01/30
閲覧 : 324
サンキュー:

5

前田定満 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

発想が素晴らしい!

この映画の凄さは発想ではないでしょうか。
人間の感情をキャラクター化させて、
頭の中を描くというのは新しいなと思いました。
いろいろ感情同士はぶつかりますが、
結局どの感情も否定せず、
前にレビューを書いた方と被りますが、
どの感情も必要だと僕も感じました。

自分が好きなシーンは最後のシーンで
いろいろの人の頭の中を見る所があります。
人によって怒りが元気な人や悲しみが強い人など
みんな違っていて面白いです。
犬の頭の中と猫の頭の中を描いたシーンは爆笑しました。

投稿 : 2018/06/10
閲覧 : 337
サンキュー:

5

ゆい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

無駄な感情はない

結構おもしろかった。
無駄ないらない感情なんてないんだな、悲しみも怒りも大事なんだ。ってことが当たり前だけど分かった!
楽しいだけじゃだめなんだなー。
悲しみキャラが若干うざかった(笑)

投稿 : 2018/04/02
閲覧 : 328
サンキュー:

1

fu+i さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

よくできてる

不覚にもボロ泣きしてしまった

投稿 : 2017/08/05
閲覧 : 358
サンキュー:

5

ネタバレ

ホットケーキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感情の真実

ヨロコビの背景にはカナシミがある。ヨロコビとカナシミがいない時の感情の部分が共感できた!5つの感情の役割と重要性が伝わった!

投稿 : 2017/05/11
閲覧 : 238
サンキュー:

3

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヨロコビもカナシミもすべて抱えて私たちは成長していく

3回は泣けた。

こういった発達の過程を描いたり、心理学的な要素が取り入れられた作品は単純に好みなので、個人的には大いに楽しめた。
{netabare}
感情の擬人化を図り、一人の女の子ライリーの脳内で何が起こっているのかを分かりやすく、そして感動的に描いている。本作はそのアイデアがとにかく素晴らしかった。
現実で起こっていることと言えばライリーが引っ越しに不満を持って転校先でなじめず、イライラして家出未遂をするという何の変哲もない話なのだが、その一連の行動について脳内でのやりとりを描くことで夢のある作品が生まれている。

本筋はヨロコビとカナシミが本来居るべき所から遠くへ行ってしまって、元の場所に戻るというストーリー。
冒険要素もあるので子どもが見ても楽しいし、親世代が見ても子どもの発達や心の働きについて勉強にもなる、幅広い世代にヒットしやすい素晴らしい作品。

当初はヨロコビはカナシミを排除してライリーを守ろうとするけれど、あるときカナシミも大切な感情や記憶で、ヨロコビと共にいつも隣にあったことに気付いたシーンは感動した。

あとは何と言ってもビンボン!
ライリーが子どもの頃に作り出した空想のキャラクターであるのだが、後半に身を挺してヨロコビの帰還を助けるとこが泣けた。
あの瞬間にライリーは一段回大人になったのかもしれない。

エンドロールも楽しい。
普段から良作揃いのピクサー作品の中でも特に良い作品だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 356
サンキュー:

4

ネタバレ

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

はじめての感覚

頭の脳にいる感情を擬人化したお話。
一つ一つが丁寧に書き込まれていて
自分がその世界の一人になったような気持ちになれる。
最後は泣いてしまった…。
非常に良いお話だった。
自分が親になったら子供とみたい。
そんな素敵なお話。

投稿 : 2016/09/16
閲覧 : 219
サンキュー:

2

ネタバレ

ぱ(・ω・)こ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ピクサーの勝ちー!

ディズニーピクサー作品。

劇場公開中には見れず、DVDでやっと見れました。
人の頭の中の感情たちのお話ということで、興味びんびん期待たっぷりで鑑賞。
でも題材がまぁよくあるっちゃあるし、どんなやろかねぇ、、(・ω・)
が!もーさすがですピクサー。


頭の中の世界とは、
11歳の少女ライリーの頭の中にいる感情、
ヨロコビ(黄)・イカリ(赤)・ムカムカ(緑)・ビビリ(紫)・カナシミ(青)
がメインキャラ。

この世界では感情たちは司令部という塔にいて、司令塔を軸に囲むように
ライリーの性格を形成している、家族・友情・おふざけ・正直などの「島」がある。
更にその島の向こうには、思い出の保管場所や夢の製作スタジオ、イマジネーションランド(想像力の遊園地みたいなの)、考えの電車の駅などが広がっている。

ストーリーは、
ある日ライリーは両親と3人、元住んでいた田舎町から都会へ引っ越しをする。
期待とは裏腹に、新居はボロ屋、大好きな父は仕事が多忙で、複雑な心境な中。
そんな中頭の中では騒動勃発。ヨロコビ・カナシミが司令塔の外、思い出の保管場所に飛ばされてしまう。
ライリーの軸の感情ヨロコビと、もうひとつの強烈な感情カナシミがいなくなった司令部は大混乱。
もちろんその感情はライリーに直結し、現実世界に影響を及ぼします。

頭の中の人たちの願いは一つ。ライリーを幸せにすること。
その為にムダな感情はない。一刻も早く司令部に戻らなくてはいけない。


一応こっから先は書かないどきます。まぁ多分想像通りです(・ω・)ノ
トイストーリーとかもそうだけど、ピクサーってストーリー性は正直ないんですよね。
それでもこれだけ評価を得てるのは、表現力の高さや創造性の豊かさだと思います。

ストーリーだけを読むと、ちょっとややこしそうなイメージを持つかもしれないんですが、カラフルでポップなイメージの世界感や分かり易い創造世界などのおかげでそんなイメージは一切ない。
本当にすごいなぁーと感心してしまう。

感情キャラ達にたまにイラつくのも、性格設定に忠実にセリフや思考選びをしてるからですよね。
イラついちゃったらピクサーの勝ち。マケタ-

テンポのいい進め方や、脇役たちにクスッとくる小ワザを掴ませるのもピクサーならでは。やっぱそこはアメリカのなせる業ですね!

私のお気に入りは、
なぜかたまに頭に浮かぶCMの記憶の件りと、夢製作スタジオの「まるで本当みたいフィルター」www
こうゆう発想すきだわーww
詳細は観てのお楽しみで!

ビンボンのうるっとシーンも、程よく短くちょっとしたスパイスになっててとてもよかった。ビンボンであった意味も含めて。


吹替え版の声は、
ヨロコビ→竹内結子、カナシミ→大竹しのぶ
ビンボン→佐藤二朗イイ味だしてました!

ピクサー作品1つは見たことあると思いますので、嫌いじゃなければ絶対楽しめる作品です。
何も考えず見れる暖かくてちょっと切なくて、でも最後はちゃんと救ってくれるエンターテイメントアニメですので是非(・ω・)ノ□ドゾ-

投稿 : 2016/05/29
閲覧 : 280
サンキュー:

15

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

【解剖学と心理学に裏打ちされた圧倒的説得力と自然な感動】これはあなたの物語【ピクサー最高傑作の謳い文句に偽り無し!】

ホントはもっと早く書いてあげたかったんですが完璧過ぎてなんの文句も無かったのでむしろ書き辛かったですw


公開前から「トイストーリー3を超える最高傑作」だとか「ドリカムが日本版主題歌を担当」などの煽りがウザくてあんま期待してなかったというのが本音
まず本当にピクサー映画史上最高傑作なことはオイラが胸を張って保証します(お
それに例の日本版主題歌は本編前にPVのように掛かる仕組みなので、本編とは一切無関係、どうしても駄目って人は寝てていいです(お


物語はライリーという少女が生まれた日から始まる
全ての人(ゆくゆくは全ての生き物)の頭の中には5つの感情を擬人化したキャラクターがいて、我々が取る言動のひとつひとつは全て彼らが指示を出して行っているものとされている
ヨロコビ(JOY)
イカリ(ANGER)
ムカムカ(DISGUST)
ビビリ(FEAR)
そしてカナシミ(SADNESS)


5つの感情たちに共通していることはライリーを心から愛しており、常にライリーのためを想っているということ
時にそれらは悪態や憤怒や涙というカタチで出てしまうものの、ライリーは優しい両親や友人や生まれ育ったミネソタの自然のおかげもあって真っ直ぐで、明るくて、ユーモアのある女の子に育った
特にヨロコビはライリーにいつも笑っていて欲しい、という想いが人しきり強く感情たちのリーダーシップを取る
しかし11歳のある日、ライリーの一家はミネソタからサンフランシスコへの引越しを余儀なくされ、全ての歯車はそこからズレ始める・・・


まず断っておきたいのが凄く悲惨な話や深刻な話ではないということです
引越しを機にアンラッキーなことが続いてしまい、それが頭の中でポジティブなヨロコビとネガティブなカナシミの対立を生んでしまう
誰の身にも起こりうる、端から見れば全然大それたエピソードではないのです
が、“実は頭の中では壮大なスペクタクルが繰り広げられていた”というのが素晴らしい


ヨロコビとしてはライリーにいつもハッピーでいて欲しいのに、それをカナシミが邪魔してしまう
なぜカナシミが必要なのか?
ここが映画ではキーポイントになるんですが、セリフで説明するのではなく表情と仕草と音楽だけでクライマックスに持っていく様は説教臭くなく、自然な感動を誘います
オイラなんかビンボンのくだり以降ずっと泣きっぱなし(T_T)


それに解剖学と心理学に基づいた“頭の中の世界”の描き方が丁寧で物語の説得力を倍増させています


冷たいものを頬張ると頭が痛くなるアレはなにか
記憶はドコにしまわれていてどうやって取り出しているのか
アイデアはどこからやってくるのか
サブリミナルはなぜ起こるのか
忘れるとはなにか
空想のキャラクターは頭の中で何をしているのか
アートはどうやって生まれるのか
夢はどこで作られているのか
そして、性格は誰が作ったものなのか


頭の中ってホントにこーなってんだ、って思わせてくれる納得のいく完成度
上手いですね


記憶が陳列されている棚が大脳皮質のシワの形をしていたり、感情たちがいる司令塔と呼ばれる建物がシナプスの形をしていたりと、モチーフがハッキリとしていて世界観の描写だけ観ていても凄くwktk出来る


爆笑してしまったのは物語の悪循環が始まる引越し先が“サンフランシスコ”だってことすかねw
だって半年前に『ベイマックス』がサンフランシスコは良い街だってあんなに推してたのに今作は「ミネソタの方が良かった・・・」とサンフランシスコをこれでもか!ってぐらい徹底的にディスりまくってるw


ああ、オイラは年間の映画のランキング表を作ってるんですが、、、心の何処かで一番は「日本のアニメであって欲しい・・・」などと甘いことを考えてました;
いい映画でした‐‐b

投稿 : 2015/09/03
閲覧 : 1015
サンキュー:

22

ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは誰かの物語じゃなく自分の物語

今年これをずっと楽しみにしてた。
やっぱり思い浮かべていた以上に良い作品でした!

【一言紹介】
頭の中の感情達が小さな出来事で動き回る、笑いあり、涙ありのお話。

【見る時について】
私は劇場で見ることをオススメします。家族や子どもに囲まれて見ることにより、大人も子どもも同じとこで笑っていて、面白いとこはみんな一緒なんだなと、感じ。すごくいい環境で見れます。

【PVについて】
本編とは関係がないけれど
私は涙↓

【PVを勝手に解釈、ゅずワールド】
{netabare}
ねぇ、思い出して。
君にも小さな頃があったこと
笑ったり、泣いたり、怒り、怖がったり、怪しんだり、
いろんなことがあって大きくなったよね。たくさんの人の喜び、悲しみ、見てきたよね。

お母さん、お父さんはきっと子ども達の成長を思い出すよね。
立って歩いた時、初めて言葉を喋った時、トイレもご飯も一人じゃ何もできなかったのに気付かないうちに大きくなって、手を離れて。

人の感情は他の動物と違って表情に出る。それは人だけが持ってる素晴らしい宝物だと思う。だから私は子どもの笑顔や成長が大好きで、涙する。

このPVを見て、父母が泣いてるところを初めて子どもが見る。子どもはなんで泣いてるの?きっと大きくなったらわかるよ。

そうゆうやりとりが劇場内であると思ったら更に感極まってしまいました。
{/netabare}
解釈の仕方でPV一つ見方が変わると思います。。自分は二周見たのですが二周目は視点を変えていましたので涙はしなかったです。

【本編について】

ヨロコビがライリーのメインの感情なのでヨロコビ目線でストーリーを進んで行くのが良。

二周目はカナシミ目線で。

【オススメ着目点】
・イカリが所々、新聞を読んでるところがあってライリーになにが起きてるのか一言一面を飾っていて。ちょっとした工夫を感じます。

【キャラクターについて】

頭の中のどのキャラクターもライリーのことを考えていて、キャラ同士のやりとりもちゃんと意味があるものに思えてくる。
【ネタバレあり】
{netabare}
・記憶の整理をする2人
ライリーに必要な記憶を整理。記憶の中で好きなもの=ライリーの好きなもの=キャラクター達が好きなもの。

・電車のレールが切れてヨロコビ、カナシミ、ビンボンが谷に落ちそうな時、咄嗟に周りにいたキャラクター達が一斉に助けに行く。
↑ライリーにとって大事な感情達だから助けた。

・苦手なものをしまっておく扉の前にいた2人
の会話『これは俺の帽子って書いてあるから俺の』のやりとり。
↑全部ライリーの感情から出来てるので似たようなキャラもいる。この場合(怖い、恐ろしい)とでも例えておこう。

・理想のボーイフレンド
ライリーのためなら死ねる!
まさにライリーのために彼は大活躍してくれましたね!最初はただのモブキャラというかギャグ要因だったのに、言葉通りの活躍、素晴らしかったw

・ビンボン
私はビンボンについては子ども時代の夢、空想ってことだと思ってます。歳をとっていくと叶うこと、叶わないことがわかっていきます。そうゆうのがビンボンだったと思ってます。今回はそうゆう大事な気持ちをなくしてライリーは成長したとも捉えれるわけです
{/netabare}
【面白さについて】
【ネタバレあり】
{netabare}
・次元について
キャラクターの形の変化、子どもにはどうゆうことなのか理解は出来ないけど色や形で判別できる。ヨロコビが持っていた袋もちゃんと変化していたし、単純な形だけになるのは『いないいないばぁ』でもよく使われていて子ども達が楽しめる。
もちろん大人は次元っていうものを頭で理解してるのでそれを映像で見れるのも改めて確認。面白いと思う。

・繰り返しの効果
これは子ども達が大好きです。単純なことだけど繰り返しすることでその時の楽しさを思い出し更に楽しむことができる。飽きるまでくどいぐらい同じことで楽しみます。
{/netabare}

【自分にとって特別な思い出】
{netabare}
・子どもの頃から学生時代にかけて友達とうまく関われなかったこと、年下の子とは仲良くできていたこと。
・家族には自分のことちゃんと話ができてない自分。
・過去に大事件をおこしたこと。

君といて心が動いたこと、綺麗に離れようとしたこと。そう簡単なものじゃなかったこと。
すごく特別な思い。
{/netabare}

【頭の中】
誰もが一度は経験する、自分の心の中の葛藤
変化。自分も大きく変わったことがあった。

子どもから見ても、大人になっても、親になっても
、孫ができても、一人の時間が多くなっても
このアニメはそれぞれの視点から楽しめると思う。

【最後にこの作品を通して】
自分は子どもとこの作品を一緒に見たいなと思いました。

自分が好きなアニメは『子どもが見ても笑ったり、感動したり、一緒に見たいと思える作品』ってとこが重要点でそうゆうアニメは他のアニメと比べて、特別な思いが強くなってしまう。

結局保育士を辞めても、自分の心の中にはいつも『子どもが好き島』がプカプカ浮いてるようです。

なので近々、保育士復帰しようかと思ってるこの頃です♪( ´▽`)

投稿 : 2015/08/04
閲覧 : 386
サンキュー:

23

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

感情たちが主人公

カールじいさんやモンスターズインクの監督がおくる、感情をテーマにした新作のようです。

予告で紹介されるのは5色のキャラクター。これまでのピクサーの作品から感情豊かなシーンが切り取られ、重ねて アンガー(怒り)、ディスガスト(嫌悪)、ジョイ(喜び) 、フィアー(恐れ)、サッドネス(悲しみ)の5人が紹介されます。

主人公らしき女の子の両親と食事をしている姿が映りますが、どこが心もとなくボンヤリしています。
そしてポツンと強調される、「サッドネス」の子。こちらにもの言いたげに目線をむけてモジモジして…?
気になる〜!

彼女に何が起こったか。
こどもの中の、感情の成長の話かな?
よく、心の中の天使と悪魔がポワンと出てきて主導権をめぐってケンカする描写ってあるけど、ああいうのかな?(ここのサムネも、操作盤の前にいますね)

物や行為や動物ではなく、感情や心理を題材にするというのはなかなかにソフトな目線で、でも直接で、面白そうです。

7月公開。

投稿 : 2015/02/07
閲覧 : 500

いぬわん! さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/10/30
閲覧 : 1

ソース さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

投稿 : 2024/08/19
閲覧 : 2

P@$$εЯ-β¥Δ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/20
閲覧 : 23

れい78 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/11/03
閲覧 : 49

しらす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/05/30
閲覧 : 36

こんちきち さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/26
閲覧 : 39

じぇ~むず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/06/13
閲覧 : 39

カメ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/02/28
閲覧 : 28

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/08/13
閲覧 : 27

RIKU** さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/07/26
閲覧 : 69

LRpqy65931 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/07/13
閲覧 : 91

まかろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/04/19
閲覧 : 73

ホームズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/08/21
閲覧 : 89

anikorepon さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/05/31
閲覧 : 91

暴走インコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2018/03/20
閲覧 : 84
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インサイド・ヘッドのストーリー・あらすじ

『トイ・ストーリー』ではおもちゃの世界、『モンスターズ・インク』ではモンスターの世界、『ファインディング・ニモ』では海の中の世界と、ユニークな世界感を表現してきたディズニー/ピクサーが、最新作で描くのは"人間の頭の中"の世界。主人公は、11歳の少女ライリーではなく、彼女の頭の中にある"5つの感情"、ジョイ(喜び)、アンガー(怒り)、ディスガスト(嫌悪)、フィアー(恐れ)、サッド(悲しみ)となっている。

本作の"世界"となる、とても明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で、今まで育った田舎から、都会のサンフランシスコに引っ越すことになる。ライリーが新しい生活に慣れようとする中、"感情=キャラクター"たちは、それぞれ彼女の幸せを守ろうとぶつかり合う。そして、彼らの行動はライリー自身の感情となり、大事件を巻き起こすことになる。(アニメ映画『インサイド・ヘッド』のwikipedia・公式サイト等参照)

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放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2015年7月18日
制作会社
ピクサー・アニメーション・スタジオ

スタッフ

監督:ピート・ドクター、共同監督:ロニー・デル・カルメン、製作:ジョナス・リヴェラ

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