tinzei さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
勝手な推測だけど、企画段階のプロットは別物だったんじゃない?
原作は漫画だけど、特撮関係の人が作った作品だから、デザインもストーリーも特撮っぽいのが多い。
武装魔のデザインを観てると昔見た『鴉 KARAS』って作品を思い出したけど、全く関係なかった。
アニメオリジナルの展開だけど駆け足で進む上に、出てくる単語(武器の名前)も史実と結びつかないオリジナルのものばかりだから、短期間で観ないと置いていかれる。そういう意味ではネトフリでやったのは正解なんだろうけど、正直わざわざネトフリでやるほど原作に人気があったのか疑問。
ネトフリだから、背景以外の作画に手抜きはみられないけど、血はドバドバ出るくせに、死体をしっかり映さないことが多い。例外として9話の脳みそ飛び出しはあったけど、それ以外は傷口を鮮明に描かずに、地上波みたいに黒く塗りつぶされることもあった。
最後の敵になる慎もオリジナルらしいから、物語の大部分がアニオリっぽいけど、最後に関しては無理やり終わらした感が拭えない。
まだ武装魔側のボスのグリムスとアロニスは生きてるし、慎を倒しただけで、シリュウとの因縁に決着がついたわけでもないのに、最後さやかと幸せに暮らしてますって言われても納得いかない。
それにアロニスに関しては、凱と全く接点がなかったし、アロニスに対抗する一世と泰子も結局凱たちと関わらず終わったのも意味が分からない。だったら最初からアロニスたちの話を省いて、慎や別の武装魔orクリサリスに割いた方がよっぽどマシだった。
それと数馬がシリュウを託した研ぎ師、あんな重要キャラっぽい見た目しといて、シリュウ鍛える場面しか出てこなかったってどういうこと?あえて視聴者の目を欺いて1話で殺されるとか、別作品のキャラとかなら分かるけど、ただただ登場しないキャラにこのビジュアルはいらない。
全体ストーリーは悪くないけど、オチとキャラについてはツッコミどころ満載だった。
これは予想だけど企画段階でのプロットは実は別物だったんじゃない?上で挙げた登場に問題があったキャラの内、唯一の原作キャラであるアロニスを出したいがために一世と泰子を出して、研ぎ師にしても、実はもっと重要な役目があったんじゃないかな?
どちらにせよ比較的当たりの多いネトフリオリジナルの中では、まあまあの失敗作だった。
【各話あらすじ】
1→処史代が魔剣ゾルトゲインを回収するが、回収した三浦がゾルトゲインに取り込まれ剣を持って逃げ出す。とある神社でシリュウという剣を宥める儀式の途中、一人の男が剣に憑りつかれ血を求めて暴れまわる。途中出産を控えた夫婦に会い夫を殺すが妻に殺され剣も妻に憑りつく。妻は血を求める気持ちを抑え山中で子供を産み自殺する。
2→山中で生まれた子供は成長し凱と名付けられ、刀匠緒方亜門のもとで修行していた。だがある日、凱が持っていたシリュウを宥める儀式で、娘のさやかが取りつかれ凱の腕を切ってしまう。刀匠は凱がシリュウを気に入ってると思い、シリュウで義手を作る。一方パラケルススの剣を求めて三木とマーカスが競りをして三木が勝つ。三木は剣を処史代に持って帰ろうとするがマーカスの邪魔が入る。三木は簡単に退けるが、ゾルトゲインになった三浦が現れる。
3→三木は逃げるが競り落としたアゾット剣はマーカスが盗んでいた。マーカスはアゾットに飲み込まれ、元恋人で親友と結婚したエリカを殺しそうになるが三木が駆けつけマーカスを止め、処史代へ勧誘する。一方さやかに想いを寄せ凱を妬む兄弟子が蜻蛉切に飲み込まれ、凱を襲う。
4→凱は武装魔になった兄弟子を刺すが処史代の邪魔が入り逃げる。マーカスは処史代で自分たちがクリサリスと呼ばれてることを知り三木と一緒に冷凍睡眠する。帰ってきた凱だったが幼児退行を引き起こす。処史代は凱に対して一条を送り出す。
5→亜門は知り合いの飢月にシリュウがもう一本ある可能性について話す。謎の金持ちが研ぎ師の清美にシリュウに似た剣の研磨を頼み、清美は血を与えながら完遂させる。さやかが幼児退行した凱を連れ出してお祭りに行くがその途中、蜻蛉切に飲み込まれた兄弟子が襲う。凱は何も出来ずさやかが殺されそうになるが一条が現れ兄弟子を殺す。帰ろうとした一条だったが、凱の腕に気付いてしまう。
6→凱を襲おうとした一条だったが、飢月の乱入で事なきを得る。その後一条たちが話してるとこに、生身で武装魔を倒そうとする我眉衆の男が現れ、一条に戦いを挑むが、その男の影に隠れていた武装魔が現れ男を殺し凱を襲う。凱は幼児退行が治り、武装魔を殺し、一条から逃げる。一条は飢月に案内で亜門に会い、シリュウの逸話を聞く。一条は帰ってきた凱を処史代に誘い、凱も彩香の反対を押しのけそれを受ける。
7→一条と凱は途中恋人のケイのもとに行く。ケイはコールドスリープを繰り返す一条と違い老いてしまい、頭も耄碌してしまっていた。一条に追い出された凱はゲームの大会でゲーマーアイドル緑子を見掛ける。緑子に邪険に扱われたファンが暴行を加えていると、ゾルトゲインにやられ肉体を欲していたフランベルジュに乗り移られ暴れまわる。凱はシリュウでフランベルジュと戦うが苦戦する。その後ケイを看取った一条が現れ加勢するが逃げられてしまう。
8→金持ちの中年女性泰子は使用人や雇ったトレジャーハンターたちとガロンハンマーというお宝を探す。しかし見つかった金貨に狂った使用人たちが殺し合い泰子も海に沈められるが、ガロンハンマーと出会い裏切者たちを殺す。一方カリスマ美容師の一世は妹を殺した髪のキレイな女を探していた。ある日その女と出会うが、その女は武装魔で、一世の体にネーベスティグマという剣を入れる。その後泰子と一世が出会う。
9→マーカスと三木がハルベルトを入手するため、ハルベルトを買った社長の会社に潜入する。三木の恋人で先に潜入していた美奈と合流するが、既に社長は武装魔となっており、三木とマーカスは戦う。社長を倒すことには成功するが、ハルベルトが三木の中に入ってしまい武装魔になる手前まで来てしまう。一条と凱の援護で何とか助かった三木だったが、処置不可と判断され、休眠に見せかけて美奈に処分される。
10→一条は凱に自分が処史代に入ったきっかけと守る者を作れと説く。飢月のもとを我眉衆の一雲が訪れ、凱の存在を知る。的場グループの御曹司で、もう一つのシリュウを持つ慎は心優しい少年で、人々の役に立とうとしていた。そんな時、偶然不良に絡まれたさやかと知り合う。さやかと一緒にいると緑子が現れ、二人を襲う。そこにたまたま買い物に来ていた凱が現れ追い払う。その後、慎はさやかの学校に転入してくる。
11→慎は凱のことが気になりさやかと接触を図る。三木の恋人だった美奈は整形して、高木亜矢と名乗り今度はマーカスの担当となる。マーカスはそれが美奈だと気付かず仲良くなる。一条と凱はやっと処史代本部に帰る。一条は現管理官の京香がゾルトゲインに憑りつかれた三浦の娘だと分かる。一条はゾルトゲイン討伐を頼むが限界が近いのを理由に断られる。しかし新兵器が通じず、父の姿を見てられない京香は独断で一条に頼み、一条は凱を連れてゾルトゲインに対峙する。
12→慎はさやかのことが気になり始めアプローチを掛ける。最初、一条は一人でゾルトゲインと戦うが、最後は凱と共闘する。だがゾルトゲインに止めを刺す瞬間、始まりの武装魔と呼ばれるグリムスが現れゾルトゲインを助ける。一条は逃げようとするが、凱が自我を無くして、グリムスと戦う。武装魔になりそうになった凱だったが、一条がその身を犠牲にして凱を正常に戻す。しかし一条も限界を迎え武装魔になってしまう。
13(2期1話)→武装魔になった一条はどこかへ消えてしまう。処史代に助けられた凱は一条を殺しに行こうとするが武装魔になる寸前のため京香に止められる。しかし処史代のトップ3人が凱を出し、一条と戦わせようとする。凱は再び鎧をまとって一条と戦い殺す。凱はその足で亜門とさやかのもとに戻る。喜ぶさやかだったが、凱はさやかのために刀を打った後、シリュウを無理やり引き剥がし飛び降り自殺をする。
14(2期2話)→とある病院で子供たちが治療を受けていたが、子供たちはそれを嫌がる。マーカスは亜矢と幸せな日々を送り、任務にも励んでいた。しかしある時、亜矢の言葉から三木と美奈の関係を思い出し、疑い始める。一方凱の自殺を見てしまったさやかは失語症になり、慎や女友達がそれを支えていた。マーカスは亜矢の正体が美奈と気付き武装魔になってしまい、処史代の中で暴れる。
15(2期3話)→マーカス討伐のために3人のクリサリスを目覚めさせるが一人は一世だった。一世はその後泰子に追い回され、処史代に逃げ込んでいた。三人は反応を追って行くがそこにいたのは泰子だった。しかし直後マーカスも現れ、泰子を見て逃げ出した一世以外はやられる。病院で治療を受けていた理恵たちは脱走を決意するが、医師に捕まり記憶操作を受ける。慎はさやかにかつて武装魔に襲われた時の話をするが、怯える慎が凱と重なったさやかは声を取り戻し二人はキスをする。その後慎は入院している妹の理恵に会いに行く。
16(2期4話)→マーカスは外に出て暴れまわるが、処史代の上層部からは静観しろと命令を受ける。理恵は医師と外出するが、途中で逃げ出し、マーカスと遭遇してしまう。マーカスはおかしくなており、理恵に求婚し理恵も遊びと思い引き受けるがマーカスは武装魔に変身する。だがそこにさやかとデートをしていた慎が現れ、理恵を助けようとする。当然生身では歯が立たないが、そこにシリュウの片割れを持った男が現れ、慎はシリュウを使いマーカスを倒す。一方、我眉衆の火美此は、武装魔を討伐し帰ってきていたが、そこには凱がいた。
17(2期5話)→凱は火美此に我眉衆のことや、心を無心にすることで多くの剣を収めてきた火美此のことも聞く。凱もそれを会得しとうと修行を始めようとするが、殺意が深すぎて失敗する。しかし火美此はそんな凱のことが気になり始めてしまう。一方、いじめられていた黒丸はアイアンメイデンのような武器に魅入られ武装魔となる。しかし直後、グリムスに洗脳された緑子の襲撃を受ける。しかし戦いだけを求めるエレゲショスという武装魔の乱入で、黒丸は逃げ、火美此が自分のもとまで案内する。一方一雲は凱の存在を危険と判断し、一対一で殺そうとするが、黒丸が割って入る。
18(2期6話)→黒丸は火美此によって保護され、凱に懐いていた。クリサリスになった慎は処史代に保護される。実は慎の父親数馬は処史代に出資していた。慎はクリサリスを治す新薬を打たれ無事回復するが、処史代にあったもう一つのシリュウ(凱の義手)に引き付けられ、義手を持ち去り凱のもとに来てしまう。凱はシリュウとの縁を切るため義手を捨てる。しかし我眉衆にエレゲショスが攻め入り皆が苦戦すると、シリュウを呼び寄せ武装魔となり戦ってしまう。その後、一雲たちを退けた凱はどこかへと去る。
19(2期7話)→凱は完全にシリュウに取り込まれ、黒丸を置いてどこかへ行ってしまう。慎はさやかに凱が生きてることを教えるが、さやかの反応が気に入らない慎は少しおかしくなる。一方処史代は現れたゾルトゲインを倒すためクリサリスを派遣するがそこには一世もいた。司令官の京香は父を新薬で治すため上層部の命令を無視してゾルトゲインに新薬を打つ。ゾルトゲインから解放された三浦は娘との再会を喜ぶ。しかしすぐに処史代が来て、裏切った三浦と京香を殺そうとする。京香は仕方なく処史代を殺し、父と逃げようとするが、ゾルトゲインが復活し京香は殺される。街に降りた凱ことシリュウは街の人々を操りお互いを殺させる。
20(2期8話)→理恵たちは相変わらず実験を受けていたが、それは武装魔に対抗するための兵器を作り出すための人体実験だった。するとそこに緑子が現れ、理恵を攫う。一方黒丸が慎とさやかのもとに現れ凱を救ってくれと頼む。慎は妹が攫われたと連絡を受け凱に助けてもらおうと、黒丸に案内させる。凱に会い、喜ぶさやかだったが、どこか違和感を感じる。理恵に付けられたGPSを頼りに倉庫に行くが、そこでは緑子とバケモノに変身した理恵が戦っていた。慎はそれが理恵とは気付かず逃がしてしまう。凱は変身し緑子と戦おうとするがさやかが止めに入る。すると凱(シリュウ)はさやかを刺し、緑子と戦闘を始める。さやかが刺されたことに怒った慎は緑子を後ろから刺し、武装魔になる兆しを見せる。凱はそれを見てほくそ笑み去っていく。
21(2期9話)→さやかは慎の輸血で一命を取りとめる。亜門は凱がやったと聞き、凱にシリュウを与えたことを後悔する。一方理恵は何事もなく施設に帰ってきていたが、施設内でバケモノに変身してしまい他二人と研究者を殺す。一世は未だに泰子に追いかけ回されていた。そんな時、一世は仇であるアロニスに再び出会うがその髪に惹かれてしまい殺せないばかりか一夜を共にしてしまう。だが挑発された一世は武装魔になりかけるが泰子のおかげで助かり、一世は泰子のことを観直す。施設の惨状を見た慎は理恵を探すが、途中凱に会う。凱に剣を向けるが、その場から逃げた理恵の方を追う。
22(2期10話)→目を覚ましたさやかは亜門の話を聞いてしまい、自分が凱の腕を切り落としたことを知る。自分のせいと責めるさやかだったが、凱ばかり気にするさやかに慎は憤りを覚える。慎は数馬に頼み再びクリサリスとして行動し、凱を探す黒丸を唆し一緒に凱を探す。一方数馬は新薬のデータ改竄がばれ本性を現し、武装魔のために行動すると宣言、他の上層部二人を殺す。凱にエレゲショスが接触し戦闘になるが、火美此が現れエレゲショスを倒す。しかし直後、慎が現れ凱に攻撃する。しかしさやかも現れ凱を庇ったことで慎は怒りに震える。すると慎が理恵を攫ったと思っていたバケモノが現れ、凱を攻撃する。慎はここぞとばかりにバケモノを殺すがそれは理恵だった。慎は我を失い武装魔になってしまう。
23(2期11話)→シリュウに飲み込まれた慎は同じシリュウである凱を襲う、しかしさやかが凱が打ってくれた小刀で凱を刺すと凱はどこかへ行ってしまう。黒丸はまだ息のあった理恵を連れて逃げ、さやかは火美此が助ける。一方ゾルトゲインが亜門のもとを訪れるが、亜門はシリュウと凱を切り離すために作った三日月という刀でゾルトゲインを刺す。するとゾルトゲインに三日月は吸い取られ、ゾルトゲインは悪の心を失う。慎は処史代を襲い、父を殺すが、父は武装魔になった息子を誇らしく思う。火美此はさやかと仲良くなるが、さやかの凱への想いに複雑な気持ちになる。するとそこに凱が現れる。一方ゾルトゲインはグリムスと対峙するが、腑抜けになったと感じたグリムスはゾルトゲインを殺し、吸収する。
24(2期12話)→凱は火美此に殺してくれと頼むが、火美此は拒否、さらにさやかが現れ、凱を説得する。しかしそこに処史代を潰した慎が現れさやかを攫って行く。シリュウの中にはまだ微かに慎が残っており、その感情からサヤカを攫って行った。目覚めた凱は火美此の制止を振り切って慎のもとへ向かう。その時、火美此は凱への想いを明確に感じてしまい、封印していた武器たちが火美此の体を刺す。一雲は火美此への想いから一緒に武器に刺される。慎と凱は対峙するが、さやかが止めに入る。するとグリムスが現れ、武装神誕生のため、さやかを殺そうとする。憤った二人に襲われるが、それこそグリムスの目的だった。しかし生きていた理恵と黒丸が現れたことで、シリュウ同士の戦いに戻る。慎はさやかには凱が必要と感じ、凱に自らを殺させる。凱はさやかと共に、山へ帰り、黒丸と理恵は友達になる。
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