最初、オリジナルのロボットアニメと言うことのでものすごく期待してました。一期はそれなりに楽しめました。一期のラスト(ほぼギアスみたいなラストでしたけど)を見ると二期が気になって仕方がありません。なので、二期も楽しめるだろうと思っていたのですが、面白くなかったです。まあ、最初に良い点を言いたいと思います。
良い点
1,安定の作画
作画は凄いというわけでもありませんが、とても安定していました。ロボット等はフルCGだったのですが、凄く良かったです。なんというか、今まで見てきたロボットのCGは凝った感じのない殺風景な表現だったのですが、アルドノアゼロのCGの表現は時代の一歩先を行っていたと思います。
2,澤野さん音楽
このアニメの盛り上げの重要な役割を果たしていたと言える、澤野さんのBGM。二期がボチボチの評価で終われたのは、彼の音楽のお陰といっても過言ではないくらいです。僕は、一期の時点でアルドノアゼロのサウンドトラックを借りて、今もよく聴いてます。
悪い点
1,キャラクターの魅力のなさ
正直、僕はそこまでキャラクターに個性を求める人ではないのですが、この作品においては別です。各キャラクターたちに全く感情移入が出来ませんでした。主人公なんて、ロボットかよって言いたくなるくらい無愛想というかなんと言うか・・・。もう少し、人間らしさを出してもよかったんじゃないかなって思いました。何より、第二の主人公と言っていいくらい立ち位置にいたスレインなんかはもっと酷かったですけどね。気持ちは分からないでもありませんが、彼の行動源となっていたのが、主人公イナホに対する愛する姫様を盗られたと言う嫉妬だけでしたからね(笑)。
2,設定を活かしきれていない
設定の活かしきれて無さは、異常です。そもそも、敵が火星人である意味があまり無いんですよ。火星でのことが全く描かれなかった。主人公たちは、一度も火星に行くことはありませんしたし、火星がどうなっているのかも全然わかりませんでした。さらに、もう一つタイトルにもある「アルドノア」ですが、そもそも「アルドノア」は火星で見つけた革新的で強力な無限のエネルギーのことです(たしか)。主人公たちは、そのアルドノアを使ったアルドノアドライブを持つ火星のスーパーロボットと戦うわけですが、まあこれは良いと思います。どんなスーパーロボットでも、倒せる方法はあるっていうのが面白かった本作。このアルドノアを使うには、火星の王族からキスしてもらうなり、なんなりしてもらうことでアルドノアの力を使う使用権を得るわけですが、一期でイナホが倒れてしまい、それを助けようとした火星の姫様がイナホに人工呼吸した際に、知らず知らずのうちに主人公にもアルドノアの使用権を獲得していたということがあったんですね。そのお陰で、地球人唯一のアルドノアドライブを使用する飛行戦艦デューカリオンの再起動に成功したのですが、主人公のアルドノアの力は自分が自ら操縦するロボットには使用せず、母艦であるデューカリオンにしか使わなかった。それが、ロボットアニメ的に何かなって言う感じなんです。イナホくんには、アルドノアドライブを使った武器とかを使って戦ってほしかった。
最後に、エンディングもイマイチでしたね。今までの事がなんだったのかって言いたくなるものでした。アルドノアゼロはロボットアニメファンからすると微妙極まりない作品でした。一期は見る価値ありますが、一期を見たら二期も見たくなってしまうと思います。なので、あまりお勧めしません。長文すみません。