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「映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ(アニメ映画)」

総合得点
68.2
感想・評価
21
棚に入れた
117
ランキング
2204
★★★★★ 4.1 (21)
物語
4.0
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.2
キャラ
4.0

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映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナの感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

現実の苦痛から目をそらさず、それでも前に進み続ける人たちにハピネスを!。

テレビのほうは見てないが、気になってたので視聴。スマプリ劇場版には劣るが、またまた傑作としか言いようがない作品。


基本的にはスマプリとゲストと悪役の構図は近いですが、スマプリが「すみっこぐらし」に近いなら本作はグ○ッドマンに近いです。そんで悪役はボ○ドルド、もとい森川さん。


冒頭からこの作品はノリが良い。いきなりツカミの戦闘シーンで、ミラクルライトの説明も同時にやりつつ、ふなっしー(今や懐かしい)も出ます。何いってんの?な感じですが、普通にふなっしーがいます(ツカミだけなら良かったんだが…)。


そして本作は作画が本当に良い!。ドラマパートはひめちゃんこと、ヒメルダの百面相がキュアマリンぽくて素晴らしい!。最初は彼女を見てるだけでおもろい。さらに、戦闘シーンは進めば進むほどにパワーアップし、クライマックスはもう…。キャラデザがシンプルだからこそアニメーターさんは動かしやすかったかな?。ストーリーやキャラが魅力だから戦闘シーンは燃えまくり。


ストーリーは、かなりグ○ッドマンです。オタクなら他人事じゃないテーマなのが良し!。即ち、ロマン主義から続く、辛すぎる現実と素晴らしい空想の世界の相克である。


みんなを幸せに、とか言うけど、幸せになれるのは最初からある程度持ってる人だけで、あたしには無理なんだよ!と悲痛な叫びをあげる、ほっちゃんことツムギちゃんの台詞が胸にくる。取り返しのつかない現実の痛みという物はたしかにある。それを安易に無いことになんてできない。それでも人は生きなければならない。


現実の痛みをプリキュアが無くすことはできなくても寄り添うことはできる。彼女たちは空想の存在でも、彼女たちが心に与えてくれる物は空想なんかじゃない!。


空想に逃避し続けてることはできないが、空想の力を借りることはできる。このことこそある意味、本作だけでなくプリキュアシリーズ全体にかかる言葉ともいえるだろう。それでも進むキュアラブリーの姿にこそ本当の強さと優しさがある。


数少ない勿体無いポイントは、森川さんがシンプルな悪にしすぎちゃった点と、ミラクルライトの使用が少し平凡でふなっしーがここでも出るのはねぇ…。


最後に余計な話ですが、最近プリキュア誉めまくってるが、なんでも良いわけじゃないです。一番好きなプリキュアのキラプリの劇場版はどうしてこうなった…な感じでしたし。

投稿 : 2024/01/05
閲覧 : 368
サンキュー:

9

ネタバレ

TDD さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

TVシリーズなんか無かった

ハピチャは本編がアレだったので最近まで映画を観てなかったんですが、めちゃ良かったです。

めぐみのプリキュアという「ヒーロー」としての葛藤的な事を吐露するシーンとか熱いぜ!!

戦闘作画も良く、挿入歌「勇気が生まれる場所」はプリキュアシリーズの中でも屈指の名曲だし、それが流れるシーンもまた熱い!!!

投稿 : 2020/04/05
閲覧 : 299
サンキュー:

1

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全てはふなっしー&つむぎ(サラ子)のために!! 人間一人が-なのかも自分で決めろ

劇場いけなかったけどふなっしー&つむぎ目当てでいつか見ると思います
とうとう堀江さんもゲストではあるが出演できたな

全ては幼稚園の人形劇から始まった
よしゃ王国に行くか
遊んでいたのもつかの間、まーたサイアークか「仕方ないか~」
なあプリンセスさん、グミ弾撃つんじゃねえ
だがこのサイアークは訳が違う

だって幻影’sが創った世界なんだから...
何もできないくせに助けることができるか?自分の力量を測れるか?

やっぱ最後のトドメは
「お前が死ねえええ!!」が聞こえそうだったwww

そしてふなっしー
アンタは茶番で現れるwwwwww

投稿 : 2015/05/22
閲覧 : 505
サンキュー:

3

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【おまえ自身の手でこの国を守るんだ】これは幸せを勝ち取る映画です。一人じゃない、それこそが幸せへの鍵。【何も出来ない癖に簡単に助けるなんて言わないで!】

バレリーナ人形のつむぎに誘われて、人形の国『ドール王国』にやってきたハピネスチャージプリキュア達
しかしドール王国にも幻影帝国のサイアークが現れ、プリキュア達は戦闘を余儀なくされる
いつものコンビネーションでサイアークを追い詰めるが浄化寸前のところでサイアークが消滅
ただ事ならぬ事態に疑問を抱くも暫しドール王国の歓迎ムードに浸る一行
しかしドール王国の歓迎はプリキュアを倒すための罠であり、つむぎの正体は足が不自由になり二度とバレエを踊れない体になってしまった人間の少女だった
そしてつむぎの裏切りと彼女の身に起こった悲しみを知り困惑するキュアラブリー
さらにドール王国の影にはつむぎの悲しみを利用して幻影帝国の転覆と地球の支配を同時に企む、ブラックファングが暗躍していたのだった・・・


これまで『プリキュア』の映画と言えばシリーズ古参のベテラン監督か有望な新人演出家の登竜門として基本的にメインスタッフは東映アニメーション社内で構成されているのがお約束でした


ですが今回初めて『ひぐらしのなく頃に』シリーズや『ゴールデンタイム』の監督して著名な今千秋を起用
さらにキャラクターデザイン&作画監督には『ぱにぽにだっしゅ!』や『夏のあらし』のキャラデザ、またテレビシリーズでは“キュアハニーの変身バンク”を担当したことでプリキュアとも縁の深い大田和寛が担当
つまり東映のお家芸であったはずのプリキュアの映画において、メインスタッフが外部から雇われたフリーランスで構成されるという初の挑戦がなされているんです
こういった試みは近年ディズニーも取り入れています


外部スタッフとは言えど映画とテレビシリーズでキャラクターの性格が違う・・・などと言う所謂“足並みの不一致”は一切ありませんのでご安心を


ただし大田さんの作画をよく観てきた方なら判る通り、大田さんの作風の個性である“極太のアウトライン”“キラキラした瞳”“立体的な髪の毛”“長いまつ毛”が多用されるかなり個性的、そしてケレン味の強い作画なっております
(キュアフォーチュンもイケメンに?w)
ハッキリ言ってテレビシリーズとは全然違う、似ても似つかない作画なんですがここはオイラとしては【絶賛】せざるを得ない(笑)
実際に芝居、アクション、エフェクト、表情とまあどれを取ってもハイクオリティ



キャスティングにはほっちゃん、小野D、帝王森川さんがゲストに登場
つむぎちゃんのキャスティングはほっちゃんであることが前提としてあったらしく、それに合わせて可愛くキャラデザされたらしいっす


肝心のお話は『スマプリ 絵本の国』を観た方ならアレに近いものを感じるかもしれません


ただスマプリが笑顔をテーマにしていたのに対し、今作は【幸せ】をテーマにしてます
みんなを幸せにする、というハピプリの謳い文句へ
「プリキュアはみんなを幸せにするんでしよ?だったら私の足を直して!」
と、見事論破してくる辺りは心がえぐられる様な想いになりますね
こればかりはプリキュアにどうすることも出来ない、それを突き付けられるキュアラブリー


それに今作の黒幕であるブラックファングが力押し一手の幻影帝国の幹部とは思えんほどの策略家、精神攻撃の使い手、最強のマッチポンプ野郎、近年稀に見る大悪党として描かれておりプリキュア達をかつて無いほどに追い詰めます
(流石は元ゴーヤーン様やw)


さらにいたいけな少女、つむぎちゃんの悲痛な心の叫びに耐え切れずオイラはずっと号泣;;
つむぎちゃんの【不幸】があまりにも具体的なので正直中盤は悲惨過ぎる
悲しげな劇伴とか挿入歌のタイミングもすげぇ
あまりに暗い内容なので(毎年のことですが)劇場の子供の半分くらいが泣き出す
そしてけみかけも男泣きの大人泣きですよ


そして【不幸】しか見えなかったつむぎちゃんに対し、キュアラブリーが出す【幸せを見つける為の鍵】の答え
注目していただきたいですねb


ふなっしーも流石本人役としての出演だけあっていい仕事するし、それに良く動く(笑)
『絵本の国』から4作連続で素晴らしい映画が続いたので、流石にもう力尽きる頃かと思っていたのが正直なところでしたが、どうやら取り越し苦労だったようです
普段プリキュアとか観ない人も是非に!
そのために揃えたスタッフとキャストだと思います

投稿 : 2015/01/14
閲覧 : 900
サンキュー:

11

ネタバレ

レトルトテイまー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

この映画に接近を試みる際に焦点となるのはただ一点。愛乃めぐみさんは何故たった一度ダンスを踊っただけの、仮初めの友達を演じ自分と仲間たちを騙して窮地に陥れたつむぎさんをあそこまで懸命に助けようとしたのか。

それは端的に言って、 愛乃めぐみさんが強く、優しく、そして何よりも「たった一度の楽しい」を大事にして、それを伝えられる人だからです。

愛乃めぐみさんがつむぎさんと踊ったのは一度しかありません。しかし愛乃めぐみさんはその瞬間を楽しいと感じた。そして友達になりたいと心から思った。その想いを伝えようと試みた。そして彼女は人のことを思いやれる子だからつむぎが本心から自分たちを騙したわけではないと理解できた。この無鉄砲なまでに想いを伝えようとする純粋さと、他者の想いを汲み取ろうとする思いやりが愛乃めぐみさんの何よりの美点でありましょう。他者を思いやる心とは即ち愛です。しかし愛は時折無力になります。今作の映画は愛が行き詰まって無力になってしまった時、人は何をすることが出来るのか、というテーマだと考えます。


彼女は守りたかったのだ。自分の世界を。愛おしい日々を。それが既に失われてしまったものだったとしてもまだ幼い少女が懸命に愛した日々を切り捨てることなど出来るはずがないだろうが。

俺は憤怒した。運命とは幸せな日々をひたむきに歩むつむぎさんのような美しい人にこうも残酷な現実を突きつけるものなのかと。

俺は許すことが出来なかった。彼女からバレエを奪った運命を、彼女に対して何もしてやれない己の無力さを。

踊りを失った彼女は決壊を起こしたダムのような脆い存在だった。彼女の中から大切な物がこぼれて流れていってしまう。友も、家族の愛も、そして己の希望すらも全て失ってしまったのだ。

そうして全てを失ったつむぎは自らの殻に篭ってしまう。即ち人形の国、ドール王国だ。

彼女はその国の中でなら幸せでいられる。彼女は仮初めとはいえ、一度はなくした幸福な日々を取り戻すことが出来たのだ。

無論虚構はただの虚構。夢はあくまで夢であり、それは現実ではない。しかし、しかしだ。一度は全てを失った彼女が夢の国の中だけとはいえ、再び笑顔を取り戻すことが出来た。俺にはこの事実を否定することなど出来ない。つむぎの笑顔を否定することなどできるはずがない。絶望の淵に追い込まれ、全てを失ったつむぎがようやく手に入れた幸せな場所なのだ。

だからこそ俺はドール王国を保とうとするつむぎの姿勢を強く支持した。つむぎの笑顔を守るためならどんなことでもすると誓ったのだ。そう、上映中俺はドール王国の人形たちと志を共にしていた。なんと俺はドール王国の住人だったのだ。

しかしプリキュアたち、 愛乃めぐみさんはつむぎの気持ちなんてお構いなしにつむぎを救済に導こうとする。違う、違うのだ。聞いてくれキュアラブリー、つむぎはこの世界から出てしまえば、踊れないつむぎになってしまうんだ。現実を直視させられてしまう。そんなのはナシだ。もうつむぎはイヤというほど現実に苦しめられたのだ。もういいじゃないか、許してやってくれ、開放してやってくれ。キュアラブリーに語りかける俺の声が届くことはなかった。それはそうだ、俺は映画館の席で苦渋の声を呻き立てているだけだったのだから。

俺はドール王国の人形でもつむぎさんの友達でも、プリキュアの協力者でもあの世界の人間でもなかったのだ。俺は、プリキュアの映画を見にきただけのキモオタで、プリキュアに、つむぎに何かしてやれることなどありはしなかった。ただ彼女の笑顔を願うことしか出来ない無力さを呪うしか出来なかったのだ。

愛乃めぐみさんは懸命に説得を続ける。ああ、キュアラブリー、そうか、あなたが代わりに代弁してくれるというのか。あなたはいつだってその持ち前の勇敢さと、賞賛されるべき無謀さで、人の、自分ですら気付かない感情の極地を覗き知らせてくれる。

しかし無力なのだキュアラブリーよ。この世界を出たところでつぐみの足が治る術はない。人間は手の届かぬ事にはひたすら無力である他ないのだ。

ああ、愛乃めぐみさんも同じだ。愛の戦士プリキュアといえど、不可能なことは不可能なのだ。あなたも俺と同じ壁に遮られてしまった。俺は落胆を覚える。彼女を救うことは誰にもできない。だったら彼女はずっとこの夢の国に居続けて、バレエを舞う。それしかないじゃないか。それが一番幸せな選択じゃないのか。

しかしキュアラブリーは諦めてはくれなかった。ああ、気付かされてしまった。違う、愛乃めぐみさんは俺とは違う。俺のような臆病者とは根本的に違うのだと。愛乃めぐみさんは真剣につむぎのことを想っていて、その思考の末にたとえつむぎが傷つくことになったとしてもつむぎがこの仮初めの世界の繭を破って現実に踏み出し、本当の世界で心から笑い合える日々が訪れるを望んでいるんだ。そして何よりも俺のようなキモオタと違う点、それはプリキュアであるとか、住んでいる次元が違うとか、そんな些細な違いではない。愛乃めぐみさんはつむぎと友達になりたいと願って、そのとおりに行動した。彼女は勇者だったのだ。

俺は涙した、俺はつむぎのことなんて何も考えられちゃいなかった。俺はただ、つむぎの傷つく顔が見たくなかったから、幸せでいて欲しかったからつむぎが夢の世界に居るのが最善だと考えた。しかし、それは翻せばあまりにも自己中心的な願いだったと気付かされた。

悪の怪人が現れる。もはやコイツの名前など覚えていない。つむぎの足を動けなくし、つむぎから踊りを奪ったのは全てコイツの差金だった。コイツを倒せば全てが解決するのだと。

当然俺は怒りに燃えた、こんな奴のせいでつむぎは苦しみ、絶望に飲み込まれ、夢の世界にすがるしか生きる術がなくなった。許せるはずがない。

しかし俺は無力だった。俺はプリキュアの仲間でも、人形の国の王子でもなく、単に映画館の席に座るオタクだったからだ。悪の怪人は強かった。人形の国の王子も愛の戦士プリキュアも倒されてしまう。クソッタレめ、こんな結末を黙って見過ごせるか。俺はプリキュアが大好きなんだ。プリキュアたちが紡ぐ物語はこんなしみったれた絶望の色ではなく、未来への眩しい希望が溢れる愛の色だったはずだ。何かに俺に出来ることはないのか。俺が己の無力さに苛まれ頭を抱える中、首にぶら下げたミラクルドレスライトが真白く光り始めた。俺の右手がスイッチを押していたのだ。

映画館で配布されるミラクルドレスライトにはヒモがないらしいが、物販でミラクルドレスライトを購入すると(税込み650円)通常のミラクルドレスライトとは違い首にぶら下げるためのヒモと愛の宝石を模したストーンが取り付けられているのだ。そうだ、俺は上映が始まる前にネックレス代わりにミラクルドレスライトを装備したのだった。

ミラクルドレスライトはヒモにストーンが取り付けられているため振りまわすのには適していなかったが、そんなことは知ったことではなかった。こんな俺でもプリキュアの為に何かをすることが出来る、応援の光を届けることが出来る。そう知った時に高まりの鼓動を抑えられるほど俺は感情を捨ててはいない。気付けば腕全体を使ってミラクルドレスライトの光を振り回していた。これは俺の祈りであった。映画館に同席した他の人間はミラクルドレスライトを買い損ねたらしくライト持っていなかったから、その人たちの分の想いも伝わるように懸命に振った。振り回すたびにヒモに吊り下がったストーンが顔にベシベシ当たったが、そんな痛みはプリキュアを応援することができる喜びに比べれば些事でしかない。

そんな俺たちの想いが届いたのかプリキュアは覚醒を果たしスーパーハピネスラブリーが生まれた。プリキュアはその力で悪の怪人を討ち果たした。当然だ、大切な人を想う愛の力が身勝手な悪の感情に敵うはずなどありはしないのだ。つむぎの足は無事に治った。ようやく希望溢れる未来に羽ばたくための翼を取り戻せたのだ。

つむぎはリハビリを経たのち、愛乃めぐみさん達の前でバレエを披露する。この瞬間、つむぎさんと愛乃めぐみさんは本当の意味で、幸せに笑い合える友達になれたのだ……。これ以上はないハッピーエンドだ。与えられたものじゃない、彼女たちが自ら望み、勝ち取った幸せなのだ。みんなが笑い合っている、大きな愛が生まれている。彼女たちがこれから過ごす希望で満ちている未来は、今よりもっと大きな愛で世界が満たされていることだろう。俺は満足して映画館を出た。ありがとう、ハピネスチャージプリキュア。そうひとりごちり琵琶湖を眺めながら帰り涙を流したオタクの心には紛れも無い愛が宿っていた。ハピネスチャージされたのだ。



愛は美しい感情でありますが、時折無力になります。そんなとき人は何をすることが出来るのか。

愛乃めぐみさんは言いました。「つむぎちゃんの笑顔を取り戻してみせる。だって、友達だから」

おそらくあの段階ではつむぎは愛乃めぐみさんのことを友達だとすら認識していなかったでしょう。倒すべき敵、自分の世界を壊しにくる悪だと考えていたはずです。それでも、たとえ裏切られたとしても愛乃めぐみさんはつむぎに想いを伝えます「友達だから助ける。友達になりたい」と。

映画ハピネスチャージプリキュアは想いを人に伝えることの大切さを示す、愛に溢れた作品でした。

投稿 : 2014/11/26
閲覧 : 388
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ハピネスパワーで救ってみせる

プリキュアは初期から(ふたりはプリキュアから)みているのと、
人形が大好きなので、この映画はとても期待して観に行きました。
おもしろかったです。

今回のプリキュアは、キャラデザ評価が低いようですが私はすきです。
特にこの映画では、少女らしいおちゃめな表情がとてもかわゆいです。
真剣な本気モードの表情も、とても良かったです。


人形をモチーフにしているので、感情移入しやすいです。
女の子なら、幼い頃に大好きなお人形さんがいたのではないかな?^^
表情は変わらないのに、自分が操ることで笑顔にみえたり、悲しくみえたり。
そんな人形をモチーフしたこの作品、とても深いものに仕上がっていました。

ヒロインつむぎちゃん
彼女の悲しい真実。
{netabare}
この世界でなら踊り続けることができる
誰も壊さないで 
誰にも 壊させない


この深い悲しみ。同時に助けて!とも聞こえました。
プリキュアがどうやって救うのだろうかと、ハラハラみていましたが
直球でしたね。{/netabare}

つむぎちゃん、人形たち、プリキュアたち
みんな真っ直ぐでピュアなんです。

心のド真ん中に直球でバンバン投げ込まれ
やさぐれまくっていた心が解けて、まっさらにされました。
そんな私の心に、登場人物たちの純粋な想いが入ってきて
感動してしまい涙しました。


女の子の「可愛い♪」と乙女心がたっぷり詰まった宝石箱みたいな映像たち。
繰り出される映像に、うわぁぁってなりました。

人形たちが動いておしゃべりしたり、
白馬の王子様と、かわいいフワフワドレス着てお姫様みたいにお城で踊ったり。

かなり夢見がちだけど、どんな女の子でも一度は「そんな風になりたいなぁ」
と思ったことがあるはず。
変身シーンもとてもかわいらしくて。お化粧するんです。


ひとりで行ったので、観にいくのに少しだけ勇気が入りました 笑
観に来ていた幼い女の子たちも
みんなプリキュアと同じくらいかわいらしくって、キラキラでした☆


ドレスライトをもって(映画館でもらえるのです)
みんなで光を灯してくれ {netabare}なっしー!w{/netabare}
言われたので {netabare}(まさかの場面でふなっしー登場){/netabare}
がんばれ、プリキュアー!って
一緒にピンクのライトを振ってしまうほど、物語に入り込んでしまいました。

こういう作品好きです。
心にどんどん入ってきて、知らないうちに感動してるっていう。
是非みなさんも観てほしいな。

投稿 : 2014/10/27
閲覧 : 642
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

愛の恵みで幸せ紡ぐ

プリキュアの映画、はじめて観ました。面白かったです。
                                                                 おわり



・・・位で終わらせようかと思っていたのですがとんでもない!!
とっても面白かったです。ということでなが~く書きます(笑)


今回の映画は「人形」の持つポジティブなイメージとネガティブなイメージ両方が明示されていて、さながらトイストーリーのようにも感じられました。

人形は長年愛を注ぐことで命が宿る、なんて言われる通り持ち主の愛情の深さを表すと思います。

また逆に人形は無機質な印象、無気力な印象も与えます。操り人形なんかはこちらのイメージが強いように思います。

考えようによっては「人間的」にも「無機的」にも捉えられる人形。
分かりやすいようで、深いです。

人形を題材にしたのは上手いと思いました。話の構成を基盤としてしっかり支えていて、安定感がありました。



しかし!それだけじゃなくて、プリキュアとして、ハピネスチャージプリキュアとしてのテーマも追求されているのが素晴らしい。

『プリキュアは本当に誰にでも笑顔を取り戻す事ができるのか』

見ていくと、ハピネスチャージプリキュアはアンパンマンに近い存在なのではないかと思いましたね。


今回ヒロインのつむぎちゃん。

お姫様のような出で立ちでてっきりひめ(キュアプリンセス)と対になる存在かと思えば、めぐみ(キュアラブリー)との関係の方が深いです。

つむぎちゃんが現れたことで、めぐみは心を揺さぶられます。
{netabare}
幸不幸、そしてプリキュアにできることできないこと・・・。
{/netabare}

初めて出会う存在にめぐみはどうするのか?

・・・と、若干百合百合っぽく表現してますが、本編の描写から察するとこれは最早友情を超えたものであると確信してます(笑)

(ネタバレ注意)
{netabare}
めぐみ達が幼稚園で行っている人形劇。
めぐみは不器用なため王子様とお姫様の大事なキスシーンで糸を絡ませてしまう。
そこで強引に糸を断ち切ってご満悦のめぐみ。キスシーンが台無し!と怒るひめ。

これがそのままその後の関係に直結してます。

それは、ひめがジークとキスをしようとしたらサイアークに邪魔されたシーン?そうではありません。
お姫様=ひめ 王子様=ジークというのは見せ掛け。

実際は終盤、不幸の糸に絡め取られて身動きの取れないつむぎを、ラブリーが糸を断ち切り救出するシーン!
お姫様=つむぎ 王子様=めぐみなのですよ。

そして最後の抱擁がキスの代わり、というかもうキスと変わらないですよね!

これは・・・ラブリーな二人のパワーを感じますわ!!
{/netabare}


話を戻して、本編での彼女について。

つむぎちゃんの踊りは、その発する言葉と流れる音楽と相まって壮観でした。
作画的に踊りが凄いとかそんなことはないのですが、それでも目が離せない。
つむぎちゃん絡みのBGMは本当に秀逸です。

台詞ひとつ取ってもすごく感情が込められてるんです。
声優が堀江由衣さんだということ、中盤でやっと分かりました。いつもの演技のつもりで聴いていたら気付かなかったです。

特にこの台詞、聴いた瞬間鳥肌が・・・・。
{netabare}
「みんな幸せハピネスにするんでしょ?だったら私の人形になって。」

幸福な相手を貶めようとする冷たさと、救いを求める悲痛さが籠った名台詞。
{/netabare}

つむぎちゃんの心の叫びが痛いくらいに響いてきて、堀江さんいやほっちゃんすげえなあと改めて思いました。
プリキュアを務める若手勢に貫録を見せるような迫力でした。


ただ一つ、本来のターゲット層である子供にああいう苦悩や痛みが理解できるのか、とは思いました。

なんとなくプリキュアと妖怪ウォッチ好きは同じくらいの年齢層に思えるのですが、中学生くらいが見た方が共感できるような気がするのです。

となると、話を理解してもらうより絵で魅せる方が賢明です。

子供の頃見たアニメは内容自体は忘れてしまっても、印象的なシーンはいつまでも覚えているものだと思います。

おそらくこの辺りは印象的だったと思います。
{netabare}
・誠司、リボンとぐらさんが人形にされてしまう。ブルーもその後人形の姿で登場する。

・つむぎがめぐみを、ジークがひめを裏切り攻撃してくる。

・自信を喪失したラブリーをプリンセスが激励する。「私の知ってるラブリーはそんなじゃない!」

・糸に呑み込まれ身動きの取れなくなるつむぎ。

・ブラックファングに単身立ち向かうジーク。あえなくやられ、消滅する。

・サイアーク、ブラックファングに特攻し消滅していく人形たち。

・つむぎの増幅させた不幸を源に世界中に不幸を拡散させるブラックファング。

・巨大化するブラックファング、それに立ち向かうラブリー達。

・圧倒的な力で敵を消滅させるラブリー。

・人形の国が消滅する直前に、ラブリーを抱きしめて感謝するつむぎ。
{/netabare}

眺めているだけでも凄いと思える絵ばかりでした。特に後半は見所だらけ。
おそらくそれが作り手の狙いなのでしょうね。



見終わった後でごちゃごちゃしてしまったのでまた書き直そうかと思います。
いや、とにかく良い映画でした。恥ずかしさを忍んで観に行った甲斐ありました。こういうアニメに弱い!
そういえば、子供より大人が泣いている姿がチラホラ見られました。それがとても脳裏に焼き付いてます。


蛇足
{netabare}
ふなっしーが人形じゃなくて着ぐるみで本当に良かったです。
人形の国にまで来られたらムードぶち壊しですから(笑)
でも好きですふなっしー。不思議と嫌いになれません。
{/netabare}

投稿 : 2014/10/18
閲覧 : 486

CnAcF50951 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/14
閲覧 : 11

70366 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/07/27
閲覧 : 27

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/05/10
閲覧 : 83

オムライスの旗 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2016/07/26
閲覧 : 84

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/04/21
閲覧 : 86

くぅてょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/01/16
閲覧 : 90

戦ようへい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/12/07
閲覧 : 90

tomagt さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2015/11/08
閲覧 : 88

rfuka さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2015/09/26
閲覧 : 78

口内エンジン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2015/07/26
閲覧 : 94

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2014/10/14
閲覧 : 122

popos さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2014/09/22
閲覧 : 110

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映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナのストーリー・あらすじ

めぐみたちが保育園で人形劇を披露していたときのこと。突然その中にあったバレリーナの人形がしゃべりだし、「王国を救ってほしい」と告げる。つむぎというその人形の少女に連れられて、めぐみたちは人形たちが住むドール王国へと向かい、そこにいた王子のジークに招待され、城での舞踏会を楽しむことになる。そうしたなか、めぐみはつむぎの様子がおかしいことに気づき、何があったのか聞こうとする。一方ジークに一目惚れしたひめは、ジークとの恋の予感を感じていたのだが、その最中にサイアークが襲撃、謎の男・ブラックファングによってつむぎは囚われの身となってしまう。そして王国に隠された悲しい秘密を知っためぐみたちプリキュアはつむぎを、王国を救うためブラックファングに立ち向かう。(アニメ映画『映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2014年10月11日

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