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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(アニメ映画)」

総合得点
84.2
感想・評価
442
棚に入れた
2038
ランキング
297
★★★★★ 4.2 (442)
物語
4.0
作画
4.4
声優
4.3
音楽
4.2
キャラ
4.1

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

bABBW06636 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ついに完結

長きにわたるエヴァの物語もついに完結。
さすがのクオリティ。

庵野監督の魂がこめられているような、そんな作品に。

最近の作品にはあまり見られなくなった「謎」の要素。
監督の世界観。
ちょっとうまく言葉にできないが…

「現実に帰れ」って言ってた庵野が、
「イマジナリーではなく、すでにリアリティで立ち直っていたんだね」
だからエヴァがない世界でももう大丈夫、
になったんだなと。

観た数だけ楽しみが産まれる、そんな作品。

投稿 : 2021/05/30
閲覧 : 177
サンキュー:

3

またまた さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

円環

だれかの幸せを願って行動する。
それが出来る人の肩を押してあげる。
その連鎖の話。

投稿 : 2021/05/24
閲覧 : 162
サンキュー:

3

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

よくわかんねっす

劇場版は全部見ているのだが、それでもよくわからなかった。

難解な用語が多いのは前からだと思うが、それがさらに輪をかけて増えた。

{netabare}使途との戦いは減り、ヴンダーによる戦闘が増えたことも、仕方ないのかもしれないが不満だった。

音楽はあまり良くなかった。そのシーンに合っていないとかいう問題ではなく、そもそも曲が良くないと思うことが多かった。

それと、とにかく長かった。序盤の村の描写はなくても良かったのではなかろうか。

これまでのエヴァシリーズではあまり描かれてこなかったゲンドウの心の内が多少詳しく描かれていたのはよかったかな、くらい。{/netabare}

投稿 : 2021/05/18
閲覧 : 223
サンキュー:

3

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

優秀の美を飾った

Qより先に書いてしまいます。Qはまた後でゆっくり感想を書きます。今回も一度で全部言い切れるか自信ない・・・。それぐらい情報量の多い映画でした。映画館に行ったのは超久しぶりで、二年ぶりぐらいだったかなあ、近くの複合館でしたけど、鑑賞券のもぎりが全部券売機になっていて時間がたったのを感じました。そんな中で今回のエヴァを見て、時がたったのをしみじみと感じました。

冒頭が戦前の工業都市みたいだったのは、ジブリの鈴木Pさんたちのアイデアかなと思いました。もちろん庵野監督の嗜好もあったと思いましたが、そのあたりとの兼ね合いがあった感じがしました。しかし、日本SF界っぽくてよかったですよ。老人の方にも受け居られらたのではないでしょうか。

農業に従事するレイはかわいくて、Qではレイが後方にまわっていたので、レイがたくさん見られてうれしかったです。それがあんな風に死んで?しまうのは、本当につらかったです。しかし落ち込んでいたシンジがレイの死を見て、またヴィレに戻ろうとするというのは、話の心理として自然だったのでうまくつないでいると思いました。カヲルの死で落ち込んでいたのをレイも死んだことによって、浮上するという感じですね。

しかしトウジたちが生きていた事もうれしかったし、トウジたちがシンジたちと違って年を取っているのも、私たちファンの年齢を重ねた立場みたいだったので、このパートはタイムリープものみたいで面白かったです。しかしアスカは相変わらずでしたね。このくだりは、私もよく覚えていないのですが、書店にあった「エヴァンゲリオン・アナザーストーリー」という小説の単行本みたいな本で、旧劇の後日談として似た話があったように思いました。書店で売っている謎の同人誌と思って、当時誰が書いたかわからないと思ったものですが、ひょっとしてスタッフに近しい人たちが書いていたのかもしれません。

その後の戦闘場面の展開はCGを駆使したものすごい作画で、ストーリー的にもおかしな部分はまったくなくて、とても面白かったです。元ネタがわかる感じなのもよかったと思います。イデオン、さらば宇宙戦艦ヤマトなどへのオマージュがあったと思います。イデオンというのはカララを狙ってロッタが撃つ場面ですし、ヤマトというのはミサトが最後に戦艦で特攻をひとりで掛ける場面ですよね。私はさらばは見たことがないのですが、話として知っているので、見ていてあああれだなと思いました。そういう作品への愛が詰まって出していると思いました。アスカが死んでしまう場面も、何か元ネタがあるのではと思いました。しかしアスカの眼帯がああなるとは思ってもみなかったです。

その後ゲンドウとの対決場面になるわけですが、このあたりのメタフィクション感は、古い作品ですが「怪盗オヨヨ」の最終回を思い出しました。70年代のはじめ頃にあったドラマで、他にもこのような楽屋裏を映すものが当時何個があったように記憶しています。それももともとは海外の映画に影響されてかもしれません。しかしそのあたりのドラマへの偏愛があるのだなあと思いました。TV版の最終回もそのようなところを狙っていたのだと思いますが、今回はうまく演出されていたので、非常に面白かったです。ウルトラマンで茶ぶ台をはさんで怪獣と対話する回とか、あったという話を思い出しました。

そしてだんだん物語が、内部世界の話に移行していって、死んだはずのキャラが出て来たりするわけですが、そのあたり自然につながっていて、見ていておかしい感じが少なかったのでよかったです。シナリオがうまいと思いました。アスカがケンスケに慰められる場面では、思わずうるうるしましたね。またゲンドウのモノローグ場面は、言わずもがなと思う人もいるでしょうが、私としては過去の話をゲンドウ自身が語っていることで、非常にすっきりしました。今までほとんど黙っていましたからね。ほんと今回は、これまで片手落ちだと思っていたことが整理されていて、見ていてよかったなあと思いました。

そしてあのラストになるわけですが、私としてはレイともアスカとも一緒でなくて、マリだというところが、いかにも現実世界にあるような話でよかったのではないかと思いました。それまでのカップル論争に終止符を打つ形になったのはいいと思いました。現実にも中学の時好きだった子が隣にお嫁さんとしていることは少ないわけです。あるんだそういう事と思って、終わったのでよかったです。

しかしあの巨大レイの描写は夢に出てきそうで怖かったですよ。しかしああいうのがないとエヴァじゃないという感じもして、今回も期待にたがわず「気持ち悪い」描写があったのはよかったと思いました。このあたり、昔の実写映画・・・・・「カリガリ博士」などの作品へのオマージュがあるのでしょうね。今後もこういうのは続けてください。

投稿 : 2021/05/11
閲覧 : 313
サンキュー:

9

ネタバレ

kazz さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ありがとう、すべてのエヴァンゲリオン。さようなら。

IMAXにて鑑賞。
新劇場版シリーズは序から全て劇場にて鑑賞済み。
かつて考察厨だったエヴァおじさんの感想です。

序で丁寧なリメイクをし、破で雲行きが怪しくなり、Qでぐちゃぐちゃになったシリーズの集大成。

Qはカヲルくんを(相対的に)引き立たせるための作品だと割り切っていたので、どう回収するのかヤキモキしていたのですが、見事に回収し切ったのでは無いかと思います。「まだ終わらないんじゃね?」と不安な方は安心して劇場に行ってください。

監督はエヴァンゲリオンを終わらせてくれました。

2021/05/10追記

せっかくネタバレ会にお誘いいただいたのにズボラで見逃していました。すみません。。。
というわけで、以下ネタバレです。


エヴァおじさんとは言いつつも、脱ニートな私は今年就職したばかり。
そのせいか14年後の大人シンジ君がマリの手を取り「行こう!」と言ったときには劇場で涙が出そうになりました。
旧劇場版で庵野氏が「気持ち悪い」と吐き捨てた我ら考察厨はそのままQにおいてエヴァの呪縛で大人になれないチルドレンにたとえられ、シンエヴァで彼らはその呪縛から解き放たれる。
ここまで明確なメッセージを受けてなお、アレコレ引用元の聖書やら記号辞典やらを持ち出して語るのはもはや退行になるのではないかとすら思わされました。(ただ、超楽しいからいずれはしちゃうんでしょうけど。。。)

最後に個人的に一番アツかったのは、冒頭10数分のパリ奪還後、JA-02と書かれた格納庫から回収したパーツが弐号機と合体してニコイチになったところ。
楽しみ過ぎて特報はおろかフィギュア界隈から流れ込む情報も遮断していたため、劇場で観ながら気付いて勝手に興奮してました。
以上のことから、楽しみにしている作品の情報はなるべく事前には仕入れない、を心掛ければ劇場の鑑賞満足度は上がるという経験則を得ました。

閃光のハサウェイ冒頭15分は意地でも観ません。
逆シャアは一応観なおします。

投稿 : 2021/05/10
閲覧 : 255
サンキュー:

7

ネタバレ

hana さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

正直エヴァにはそこまで思い入れはなかった

しかし、あまりに付き合いが長すぎた。
アニメ放送時は観ていなかったが、アニメにハマってから視聴。
それでも、もう15年以上経つ。
私ですらこんなになのだ、放送時から観ていた人の心情は想像もつかない。
新しい劇場版放映時には、朧げな記憶を呼び起こせずに、再度視聴。
そんなこんなを繰り返し、さて、何回観たことやら。
アニメ版は、視聴者置いてけぼりの最後にあまりハマらず。
アスカかわいいなーくらい。
旧劇場版で結構評価が上がり。
そんな感情も忘れたころに、新劇場版。
新劇場版ですら最初の公開から15年かよ!

それが終わったのだ。
しかも、綺麗な形で。
それだけで、心の底から湧き上がる感情を抑えきれず。
正直長かった。
人生で一番付き合いの長い作品かもしれない。
それが終わった。
そう、終わったのだ。
この喪失感はなんだろうか。

エヴァのない日常にどこか空虚を感じて生きていく。

投稿 : 2021/05/04
閲覧 : 172
サンキュー:

6

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

オモイ、ムカウ、オモイ。

本作への関心は、過去作品への諸処の思索や無数の推考などとも絡みあって、さまざまな期待と、いよいよ見納めという複雑な心情の相まったものでした。

今は、少し、さみしいかな。





お話しとしては、奇を衒わぬオーソドックスな終劇にまとめていただけてあったかなと、心なしか安堵の気持ちになっています。

演出と作画といえば、それはもう庵野節が十二分に表現されていました。
技術的な手法はともかく、その意図するところは考察の域であれこれ楽しめると思います。

そんな諸事万感なわけですので、これからご覧になられる方も、その思いを存分にぶつけていただけることだろうと思います。





さて、一見すると「人類補完計画」とは何ぞや?という疑問が残ります。

見終わって間もない私ですので、後世の私自身のためにいくつかのヒントを残しておきたいと思います。


テーマは "愛と自決権との統合" としました。

キーワードは "社会的包摂=インクルージョンの捉え方" としました。

ガイドラインは "忍耐と寛容" あたりでいいかなと考えています。





半ば狂気がかった「人類補完計画」などという大それた立案名。

使徒の襲来という"有事" は、人類史にとっては"世界大戦" を彷彿とさせます。

ならば、活劇も史実も、だれのための自己実現だったのか。

だれに捧げようとした人類浄化だったのか。



終劇の余韻に包容された空気感のなかに、あらためて "?" を置き土産に残した "シン・エヴァンゲリオン" からの微かなメッセージ。

私は、どんなふうに受け止めていくだろうか。

日本は、どんなふうに受け止めていくんだろうか。

そう感じています。





どんなに苦い過去であっても逃げださず、それぞれの今を精一杯に生き抜こうと悩みぬき、{netabare}ついに手を取り合って未来に駆け出していく{/netabare}シンジの姿。

本作に通底する彼の生き方は、これからの私たちに許されてあってもいいのだろうと、私は信じてみたい。


「愛と自決権との統合」、「社会的包摂」、「忍耐と寛容」。

これが私なりの "エヴァンゲリオン・アフター" の今のとっかかり。


そんな想いの向かい方を楽しみとして、今ひとたび過ごしていきたいと思います。





追補です。

(長文・散文ですので、たたんでおきます。)

{netabare}

私、何度も "使徒" に出くわしています。

一番最初の(最も古い記憶の)使徒は「オカタヅケシナサイッ!!」でした。

2番目の使徒は「サッサトタベナサイ!オクレチャウデショ!」

3番目は、「オマエノカーチャン、○○ソ!!」
4番目は、「セ~ンセ~ニイッテヤロ~♪」

5番目、「アンタノアダナ、××ニキメタカラ!」
6番目、「シチノダン、マダオボエラレナイノ?」
7番目、「△△クンガスキ?アリエナイワヨ!」

8番、「□□コートーガッコー、サクラチル。」
9番、「コノバイトセイ、ツカエネーナー!」
10番、「メンセツナイテイ、イマダニゼロ。」

11、「ゴメン、キミトハ、ツキアエナイ。」
12、「キュウリョウゼンゼンアガラナイ。」
13、「ジシン、カミナリ、カジ、ツナミ。」
(ツナミは文脈上の比喩表現です。気を悪くされましたらごめんなさい。)


日常を揺るがす有機物。
存在を危うくさせる無機質。
人災・天災をおりまぜた「災禍厄難」。

それが私の感じる "使徒" なんです。
今では「あれはぜんぶ(エヴァ的には)"使徒" だったんだ。異相世界のモンスターたちだったんだ。」と受け止めています。





エヴァをシリーズとして俯瞰するときの私の視点は、上記のような「拗(こじ)れ」の上に立って見ています。
そこで、庵野さんにとってのエヴァはどうだったかと、同じ視点で洞察してみることにしました。

庵野さんの生地は宇部市です。まずはその郷土史に触れてみます。
宇部市と言えば、宇部興産、ではなくて "宇部炭田" です。

江戸時代からの地場産業で1960年の閉山まで300余年にわたり、宇部の街をこさえ、成長を支え、空気を汚し、しかし清浄な地に生まれ変わることで消えていきました。

その炭田。宇部市にはいまも象徴的な遺構が残っています。
宇部海岸の東部、"床波海岸" の沖あいに、「ピーヤ遺構」を見ることができます。

かつての海底炭田の「水非常」の史跡なのですが、未だに事故の犠牲となられた183柱のご遺体は遺されたまま、魂は鎮魂を見ぬままです。

もしも宇部市を聖地と巡るのでしたら、ぜひ夕刻時に、足を運んでいただければと思います。

なぜなら、海上に突き出たピーヤ遺構は、○○インパクトを想起させるに十分な "名と実" を感じさせますし、海面下の昏くて長い坑道は、地下要塞ジオフロントを彷彿とさせる "雛型" としてしみじみ実感できるからです。

海底炭田開発にともなう宇部市の発展と "かつて美しかっただろう床波海岸" との相関性は、地下に構築されたネルフ本部や、風光明媚な芦ノ湖北岸に構築されたビル群にも、モチーフとしての相似性が見つけられます。

おそらくは、綾波、式波の "ネーミング" もこの地名から取られたものでしょう。

綾波は、満ち潮。
式波は、引き汐。

ふと、そんなイメージが頭に思い浮かんできます。





エヴァシリーズの "使徒" は、異形異質な造形で表現されていますが、それらは庵野さんが、幼少期~少年期に感じられた "心象的なイメージを具現化したもの" だろうと感じています。

インスピレーションの元になっているのは、宇部市史の逸話、ご家庭・地域・世相の様子、学校などの対人関係性などから得られたものでしょう。

具体的には、その場その時の心に引っかかってしまう違和感や、言葉にしにくい矛盾。声を大にして叫びたい不条理などです。

それらが複雑に絡まり合って、庵野さんに「拗れ」を生み出し、作品に「拗らせ」を描かせたのではないかと推察しています。

「拗れ」をひと言で言い表すと、社会の有りようとご自身の立ち位置との居心地の悪さから発せられる「得も言われぬ怒りの心情(=碇の言動)」。

"序" 、 "破" 、"Q" で、碇ゲンドウとシンジの拗れまくったシーンが執拗に描かれたのも、もしかしたら、お父さまにまつわる「何か」が雛形になっているのかもしれません。

あるいはまた、お父さまの背中越しに見えていた世間や社会の「何か」に向けられているのかもしれません。

そうした「拗れ」は、庵野さんに内実する本質的なもので、無限に生産される膨大なエネルギーが、エヴァ表現の原資になっているように思います。

ひとつの例を出すなら、先のNHKの番組で、お父さまのことを語られた庵野さんですが、当時の障がい者の福祉制度は今ほどのものではなかったのは自明です。

その頃の法律によれば「措置」という行政機関の運用でしたが、その決定に従うほかにすべのなかった時代です。

ゆえに、福祉の支援を受けようとすれば、自己選択も自己決定もできないまま、「お上の世話になる」という主客の転倒に直面し、主体性が削り取られてしまいそうに感じられるのも十分に理解できるところです。

それは、あたかも、碇ゲンドウの命令(客体)によって、シンジが苦しんだ姿(主体)に重なります。

もしもそのような視点やファクターがエヴァシリーズの世界観に転写されているとしたら、"使徒" とは、庵野さんの心と精神を圧迫し続けた世相そのもの・社会そのものだといえそうです。





次に、ヱヴァンゲリヲン(エヴァンゲリオン)とはいったい何を雛形にしたのだろうか考えました。

私は、 "使徒" は郷土史の事象とか、ご自身の生活史の心象とかを表象しているものに感じるのですが、同時に、どこか「逆説的な意味」を感じています。

本来ならば、"使徒" とは神の使い。
「正統性」のイメージやニュアンスを含んでいるものです。

だとすれば、当時の世間一般の常識とか、社会通念上の多数意見とかが「当然のこと」であるべきです。

ところが、「逆説的なこと」となれば、"使徒" は「それらの常識や通念を "正の概念" としては受け止められなかった」という捉え方になります。

NHKの番組では「その原点にいつも何かが欠けていた」パートで、お父さまが不慮の事故で足を失ったエピソードが紹介されています。

庵野家の内実を窺い知ることはできませんが、一般家庭において、親の労働者性がスポイルされていたのなら、子どものセカイにとっても重大ごと。

「欠けていたもの」に対する庵野さんの思いは、「家を守らなければならない」というものと「どう守ればよいのか分からない」というものの二律背反する心情だったでしょう。

であれば、庵野さんが構想として、ネルフが守る日本、碇ゲンドウが守る妻、エヴァをしてパイロットを守り抜かせようとする意図に、宇部市史、家族史を込めていたとしても十分に理解できようものです。

例えば、ネルフは、海底炭田の煤煙に苦しめられる市民の暮らしを、とことん守ろうと努力された方々の意志から想起されているように感じます。

また、碇ゲンドウは、庵野さんが「守りたい」とする感情をガチガチに固め込んだキャラクターのようにみえます。

なれば、エヴァを生み出したものは何か。
二つほど、考えてみました。





一つ目は、大日如来にそば仕えする "四天王" 、あるいは薬師如来を護る "十二神将" にヒントを得ているのではないかと思います。

大日如来は天照大御神の本地仏。
薬師如来は衆生の病苦を治す法薬を与える医薬の仏です。

四天王も十二神将も、如来の化身。
その仏性に触れるなら、母の優しさとともに厳しさも感じて、どこか懐かしい安寧が得られそうです。

ですが、一転して、わが子を守る "鬼子母神" の逸話にも、源流がたどれるとの思いも持っています。


そもそも子どもにとっては、神も鬼も異界の住人です。畏敬の気持ちとは裏腹に、忌避する思いも抱きあわされている "負の存在" です。

でも、大人にとっては、コミュニティーに結束と安寧をもたらし、あるいは規律と調和を整える "正の存在" です。

鬼に賦与されているのは、地域的な逸話はいろいろですが、共通する特異性は、こうした二律背反する二重構造性です。

ふだんは結界の中に鎮まっていますが、ひとたび人に懸かると、いかようにも自在性を発揮して、福与善導の先陣を切ります。

大人の鬼舞い・神舞いは、子どもに世間のしきたりを体感させ、子どもは、伝承を感じ取り、ゆるやかに大人性を形成していきます。

やがて "ハレ" の日を迎えると、鬼神はついに "少年性" を焼き切り、社会的包摂という新たな "神話" の1ページを開かせるのです。

庵野さんが創り出した鬼神たち(=シン・エヴァ)は、現代的にリビルドされた "シン・お伽話" とは言えないでしょうか。

その "神力" は、モニターの内側にも外側にも、アンコントラーブルなまでの超絶さであまねく発揮されるのです。


アスカがエヴァに噛み砕かれるシーンなどは、本当に鬼子母神の独りよがりする所業そのままです。

それは、大人性を獲得し始めたアスカと、大人性を獲得し切れていない碇ゲンドウの "アイデンティティーの激突" でもあったのです。

ですが、もう一方では、シンジが自分自身の大人性に気づいたり、碇ゲンドウが愛の初発に立ち戻る姿もありました。

また、そんな2人を慈しむレイとユイだったり、2人に代わってシンジを愛おしむマリの態度だったりも、きちんと描かれていたことを忘れてはいけないでしょう。


もしも、鬼を善神と見立てれば、エヴァにも「守護・救済」のお作法を具現化する有意性があらたかに顕現してきます。
つまり、穢れを祓い清めるという神力を宿らせることが十分可能になるのです。

その神力を碇ゲンドウに付与するならば、ネルフもゼーレも、彼自身を「守護し救済する」ための "ひとり舞台" 。

自作自演に酔いしれる "パントマイム" です。

それは、幼少期の庵野さんが希求していた無限円環たる思いでもあると思います。

また、シンジにその神力を授ければ、綾波レイにこそ "かけがえのないもう一人の自分" だとして「守護し救済する」ための "エヴァへの搭乗" 。

自他肯定を育成する "マザーズラブ" です。

それもまた、庵野さんに潜んでいる未分化なままの自我、一体混在化している精神性への叱咤だと感じます。


こうした入り組んだ二重構造性は、鬼のごとくに造形されたエヴァと、繊細に過ぎるパイロットの心が、シンクロするさまに見て取れます。

例えば、ヤシマ作戦での零号機・初号機とで連携して戦うシーンは、"使徒" という穢れを祓い清める二人舞いする姿に見えます。

そこには、友情以上の気遣い、恋情以上の寄り添いが感じられます。





二つ目は、エヴァの名称には、唯一無二にして初発でもある "母性愛" をニュアンスとして感じ取れることです。

その名は、シンジとレイを愛おしく体内に抱きとめる "慈愛と恩寵" です。
その身は、子どもに仇なす悪を排除せんとする "憤怒・怒髪" の権化です。

と同時に、その咆哮は、ジェンダーとセクシャリティーを二重に希求した碇ゲンドウの "父性愛" の妄執を叫ばせています。

もしかしたら庵野さんは、エヴァンゲリオンを "わが子" と見立てて、"母性" と "父性" を共々に焼きつけようと試みたのかもしれません。





エヴァは、すべての "使徒" を退けることで庵野さんに内包されていた「拗れ」を消化し、全ての使命を果たしたことでそれらを昇華させたようにも捉えられます。

また、父と子とで、同じエヴァを戦わせたことは、両者の "葛藤する質量" が拮抗に達していく姿のようです。

ながくシンジに強く圧しつけていたゲンドウの "低い自己効力感" は、ついに大人へと脱皮していくシンジの "高い自己効力感" に、とって代わられたのです。


碇ゲンドウの魂は、その手応えからシンジの語り口に妻の魂の在り処を感じ取り、妄執する生ではなく穏やかな死を受け入れました。

それは、碇ゲンドウにしてみると、"夫婦だけの愛" から "父母としての愛" への立場性への全移行であり、子どもの主体性を大人として尊び、その社会性を後押しするという意識改革の証だったのでしょう。


もしかしたら、こうしたプロセスが、碇ゲンドウがぶち上げていた「人類補完計画」の "内実" であり、"完遂" だったのではないだろうか?

あるいは、ゲンドウの少年性が "神話" として捉えていた生と死への向かい方を、大人性として習得、獲得する「お作法」だったとは言えまいか?

そんな自問を重ねつつ、本作を受け止めたいと思っています。





「さよなら、エヴァンゲリオン」。

すべての物語世界は、庵野さん自身の手によって、彼と彼のファンの "少年性" を完全に切り離しました。

この四半世紀を思い返せば、シンジが、庵野さんの "眞志" として変容し、ついに "真路" へと転意していくことが、長きに渡る "マラソン神事" だったのかもしれません。

終劇の行方は、エヴァ構想の初発でもある宇部市に回帰し、あの "けり" の付け方も、庵野さんにしてみれば、そこ以外に選択肢はあり得なかったのでしょう。

庵野さんのアングルが宇部市を高く俯瞰したことで、ご自身の幼年期・少年期の心象風景が、令和の写実のそれとしてフレームの枠に "きれいに" 収まった・・・。

そう言ってもいいのかもしれません。


ただ、印象としては「リビルドされたお伽噺」。
味わいとしては、ほんのちょっぴり薄味でした。





ところで、早くも、次回作が発表されています。

庵野さんは還暦を迎えられ、脂がのりきっているみたいです。

より大きな愛と、自らのアイデンティティーを定立させるステージにお立ちになられたのでしょう。

スタッフの皆さまも、険路激流を乗り越えて素晴らしい作品へと仕上げてくださいました。

だからだから、この先も、増しまし×2の物語となる「シン・○○」が、益々×2のアングルで見られることが楽しみでなりません。





ここまで長々とおつきあいくださいまして、本当にありがとうございました。

心からの感謝を申し上げます。


桜が、青い空に、柔らかく舞っています。
{/netabare}

投稿 : 2021/04/23
閲覧 : 362
サンキュー:

21

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ボイジャーが刺さった~~

ツレに半ば無理やりでついていきました。2時間半の上映時間でしたが、退屈することなく観れました。てか、面白かったです。画面、カット割りがとても心地よく、見応えがありました。かえって戦闘シーンが退屈に感じました。
実にエヴァらしいエヴァとでもいいましょうか、演出のお化けと言いましょうか、設定がどうなってるとか何やっているのかよく分かんなくても楽しめちゃうところがあります。そう、理解することを放棄しても構わない力強さとでもいいましょうか。
もう人類補完計画とか、常人の感覚では理解できないことなのは間違いなさそうですから、頑張って理解しようとも思いません。エヴァはそれでいいのでしょう。
劇中、ボイジャー[日付の無い墓標]という曲が流れました。これは80年代前半に公開された小松左京原作のSF映画「さよならジュピター」の主題歌で、松任谷由実が歌っていました。この映画、ハリウッドにも負けない特撮、当時最新技術だったCGでクライマックスの木星の爆発を表現するなど、特撮好きにはものすごく期待された映画でした。しかし、その出来栄えは子供心にもチャチく感じてしまい、がっかりさせられたことを覚えています。主題歌はよいが、映画はカスというのが仲間内の評価でした。きっと庵野監督もそう感じただろうし、「自分ならもっとできる!」と確信めいたものも持っていたと思います。で、本作のこの曲のシンクロ度は、この映画のために作られたんじゃないかと思うくらいに抜群で、実に感動的でした。30年越しにこの曲が報われた気がして、私のノスタルジーも補完されたと、感慨深いものがありました。

投稿 : 2021/04/21
閲覧 : 209
サンキュー:

10

ネタバレ

元アニメーターのオジ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず「終わって良かったね?」

まず最初に断っておかなければならないのは「自分はTVシリーズに関わっていた人間なので、一般的なファンとは評価軸のあり方自体が異なるかも知れない」という点である。
なので、あまり参考にはならない可能性がある事を申し上げておく。

25年をかけた最後のエヴァを観て最初に思った事。
それは「ようやく終わったか」だった。
同時に頭に浮かんだ言葉は「25年かけてこれか?」だ。
正直なところ、「期待以上」でも「期待以下」でも無かった。
確かに絵は綺麗だった。戦闘シーンも良く動いていた。
しかし、それらは「エヴァなら」「庵野氏なら」「カラー作品なら」出来て当然、やって当たり前と言われても仕方ない「最低限の仕事」だ。
しかし、そこからのプラスαがなんとも薄っぺらで、エヴァが最後を迎えたという感慨はあっても、これといった感動が無かったのだ。
どのシーンも「いつかどこかで観た事のある風景」で、まるであちこちの作品から印象深いシーンを借り受けて観客の目をそちらに引き付け、その隙に今まで広げに広げた大風呂敷を畳む事に窮々としている様に見受けられてしまった。

だから「TVシリーズに携わった元アニメーター」として、エヴァの完結を生きている内に目にする事が出来た部分に関しては期待以上と言えるし、大風呂敷を広げた割には予想の範囲内を超える要素が無かった部分に関しては期待以下でしか無かったのだ。

観終わって1日たった今、貞本版エヴァを「エヴァンゲリオンOrigin」としてアニメ化したら一番スッキリしっくりするんじゃないかと思う自分がいる。
同様に考える人は案外多いのではなかろうか?

投稿 : 2021/04/20
閲覧 : 198
サンキュー:

8

ルー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは庵野が始めた物語だろ

庵野は責務を果たし、エヴァに終止符を打つことができた

お疲れ様です

仮面ライダーにウルトラマンと大変でしょうが、これからも応援してます

投稿 : 2021/04/10
閲覧 : 224
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

平成の怪物の最後

日本アニメに最も影響を与えた作品は何か?機動戦士ガンダム?涼宮ハルヒの憂鬱?ターニングポイントは何度かあった事は間違いない。

だが、現在の深夜アニメの発展に最も貢献した作品は間違いなく「新世紀エヴァンゲリオン」だろう。夕方に放送されていた本作だが、再放送された事で知名度は一気に上がったと聴く。私の産まれる前の作品なので、当時の事は詳しくないが、エヴァンゲリオン以降深夜アニメは増えた。

だが、エヴァンゲリオンという作品は人気と同時に万人受けする作品では決してなかった。旧劇と呼ばれる「TVアニメ版」・「Air/まごころを君に」は見ている物を置いてけぼりにする演出がラストの方に多くあり、これがハマらない人もいればこれが好きという人もいる。9年前になるが、新劇と呼ばれる序・破・Qの中で、3作目にあたるQでエヴァンゲリオンは再び我々を置いてけぼりにしていった。

あれから9年エヴァンゲリオンが本当に終わるのか?何が起こるのか?ファンは長い時を考察などしながら、その時を待っていた。私はエヴァンゲリオンを見たのは1年前なので、エヴァ世代の方に比べると思い入れは欠けるかもしれない。それでも、エヴァンゲリオンをTV版からQまで1度見たならば「置いてけぼりになりながらも最後まで見たくなる感覚」というものが注入されるのだ。私も心待ちにしていた。

映画の延期・新型コロナウィルスの影響でQから9年という月日が経った3月8日。エヴァンゲリオンは本当に完結した。これほどのコンテンツが完結するという歴史的瞬間に立ち会えた事がまず嬉しかったし、悲しかった。

一言で言えば「最高だった」

やはりエヴァンゲリオンの最後はまた置いてけぼりにするのだとばかり思っていた。だが、終わって見れば意外にも「シン・エヴァンゲリオン」は大団円と言っても過言ではない終劇を迎えた。

シリーズを一通り見たものならば、グッとくる演出がいくつもあった。だが、私が1番嬉しかったのは登場キャラクター全てに活躍の場があった事だ。特に碇ゲンドウの深掘りは想像以上に行われている。活躍の大きさに差はあるかもしれないが、出ているキャラクター全員が印象に残るというのはやはり嬉しい。

その中でもやはり主要キャラクターの活躍は、今までのエヴァンゲリオンの中でも1番素晴らしいものだった。碇シンジはちゃんと主人公だった。綾波は人間の感情や知識に触れ、人間らしさがより際立った。アスカも孤独では無くなったのだろう。明確な事は分からないが、恐らくはそういう事だという気持ちにはなれた。

そんな中でも、個人的に印象に残るキャラクターは葛城ミサトと碇ゲンドウなどの大人たちだ。

葛城ミサトはTV版から、人間のダメな所と共感できる所が混じり合う人間だった。新劇の破のシンジへのセリフはは鮮明に脳に刻まれている。だが、結果的にミサトはシンジに背負わせてしまった。そんなミサトが個人的には1番好きなキャラクターなだけに、シン・エヴァンゲリオンのミサトの活躍は色んな事を考えてしまうものだ。

先程も言ったが今作の終盤の主役といっても過言ではないキャラクターは碇ゲンドウだった。何故ゲンドウは人類補完計画を遂行しようとしたのか?という事が描かれた。ただ、これは旧劇で分かっていたことではある。それとは別にゲンドウとシンジの対話が終盤の見所だったが、これはとても面白かった。A.Tフィールドのない世界を目指していたゲンドウ。そんなゲンドウが拒否した存在が息子のシンジだった。ゲンドウについて多く知れて、共感できる所もあった。流石にスケールが大きすぎるとは思うが…それは今に始まったことでは無い。

シン・エヴァンゲリオンはシンジ・ミサト・ゲンドウの成長・大人としてのケジメといった物を見れたのが何よりも嬉しかった。ハッピーエンドなのか?は人それぞれだと思うが、私はスッキリ出来た。

他にもアクションや演出面でのエンターテインメント性の高さや、シリーズファンへの最後の贈り物とも言えるシーンがいくつもあった。もっと言えば庵野監督ファン・古のオタクへの贈り物まであった。

上映時間は2時間50分だった。流石に長いと思わなかったというのは嘘だが、思っているよりは体感時間は短い。2時間ぐらいだと思っていただけに、のめり込んで見てたのだと改めて思うところだ。

色々ダラダラ言葉を連ねできたが、シン・エヴァンゲリオンを見て良かった事は

「エヴァンゲリオンからスッキリ卒業出来た」

という事だ。

平成のアニメ史上最も影響を与えたであろうエヴァンゲリオンは終劇をしたが、我々はエヴァンゲリオンを忘れる事は無い。間違いなくエヴァンゲリオン史上最高の作品であり、アニメ界やエンタメ界にその名を刻んだ作品として「シン・エヴァンゲリオン」は後世まで語られるだろう。

投稿 : 2021/04/09
閲覧 : 165
ネタバレ

一般ピーポー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

こんな映画見なければ良かった

見た当初はそれぞれの結末があり、さよなら全てのエヴァンゲリオンと感じると同時に虚無感が凄くかったのを覚えています。
こんなに心を揺さぶられる映画があるのかと思いました。

何回か見るとその正体が見えてきました。
この作品は補完ではなく。
正に自分にとっては決別です。
{netabare}最後の方で
アスカに告白し一方的な別れ。言われた側がどう受け取るか、
どう今後を過ごすのか、そんな思いやりは微塵も無く進んでいきます。
カオルは諭されシャッターを閉められます。
心のシャッターと言う言葉にある様に拒絶に近い表現です

レイはコミュニケーションも不十分に別れます。

さらにラストの描写でマリと二人が
エヴァの世界と決別し現実世界に戻って行きます。

最後の方は、落とし前をつけたい。自分の望みを叶えたいと言う望みを他者を顧みず、自己実現を行った以外に説明が付きません。その描写に気持ち悪さを覚えます。告白のシーンは正にその象徴に見えます。

この作品に過去のテーマの一つでもあった相互理解と言うものは存在しません。
他人の思いや好意、感情を思いやれないままに終わってしまいます。

この作品に望んでいたのはEOE、アニメで他人との関わりを望み、また会いたいと願っただシンジが、その成長の中で見つけた答え、たどり着いた幸せが見たかったんだと思います。

この映画の結論に、他人を受け入れ、みんなとまた会いたいと願った旧作のラストは完全に否定されてしまいます。

最後にシンジが現実に戻りますが
声優交代しています。
25年間シンジを演じてきた声優さんの事を考えると
あまりに酷いラストでした

{/netabare}

自分が誰かと一緒にいたい。誰かを助けたいと思うように。
相手も貴方を助けたい、一緒にいたいと言う可能性を受け入れたのが旧作です。
否定したのがシン、エヴァンゲリオンです。

作画やカットも昨今のテレビアニメの方がよっぽど心動かされました。鬼滅の刃のヒノカミ神楽はじめ、この作品より優れた作画や表現をするアニメは沢山あります。これだけの期間をかけてこの程度だったかと言うのが正直な感想です。

映像も、綺麗でした。さよならエヴァンゲリオンもわかりやすかった。
ただ何より最悪でした。
今では見たことを後悔もしています。見なければ思い出の中で終われた作品です。
主張と自己表現の中にスクリーンの向こうにいる観客を見ていない映画だと感じました。
付き合っている彼女からなんの脈絡もなく突然一方的に別れを告げられる。そんな感覚です。
決別 これが自分にとってのシンエヴァから感じたさよなら全てのエヴァンゲリオンです。

長年楽しんだ旧作品の否定。これがもやもやの正体だったと思います。昔好きだったエヴァンゲリオンと言う作品の中にあったキャラクター、世界観、テーマ、そんな思い出が崩れ去ってしまいました。

旧作品からのファンは気をつけた方が良いと思います。
メンタルをやられて体調を崩す可能性があります。

投稿 : 2021/04/06
閲覧 : 217
サンキュー:

8

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人生

視聴前 答えが出るのか

視聴後 おぉ...

いわずもがな最終章。
公開前の段階から色々考察が出てますが、一切見ずに本作を視聴。

バケモンみたいな内容です。ええ。
本作の特徴としては「物語としての内容がある」「作品自体に意味がある」
ではまず物語としての内容について。

まぁ完結はしたのではないのでしょうか。
ちゃんとご丁寧に今までの流れ的なものも用意してくれたので、ある程度の流れを思い出せました。

作品自体の意味としても本作は優秀であると言えます。
{netabare}個人的には「人生」がテーマだと思っています。私が前から結構言っていた「子供の成長」はあながち間違ってなかったのですかね。
とりあえず本作を見終わったときには「おうおう…相当盛大なものにしたな」という印象が大きかったです。
中盤まではころころとテーマがかわったかのように思いました。「生きる意味」だの「生の実感」だの「愛」だの「家族」だの「別れ」だの「気持ち」だの。
「詰め込みすぎて迷走したか」と思っていましたが、終盤で一気に流れが変わりました。で終盤のアスカへの告白で確信しました。「これ人生描いたやつだ」碇シンジという男を人の生に当てはめ、心情の変化を誇張しまくった感じですよね。なんというか…すごいですよね。「子供の成長」とか「愛の形」とかそういうレベルじゃなくて「大人になるまでの人生」を描いているんですよ?しかも規模が宇宙レベル。壮大過ぎる。純粋に圧倒されました。

もちろん人生を描いただけの話でも非常に魅力的ですが、物語としての内容としてもきちんと成立している点がすごいと思います

以下細かい考察

エヴァについて
{netabare}結局のところ、エヴァってなんなのでしょう。13号機まであったわけです。で散々呪縛だの兵器だの言っていたわけですが、じゃあ結局なんなんだよって話です。
個人的には「童心」だと思っています。正確に言うなら「子供を子供足らしめている感情や感覚」「自分は大人とは違うものであるという自覚」
ゲンドウはシンジくんに向かってエヴァに乗ってほしかったのは「子供のまま親に従順であってほしかった」の現れじゃないでしょうか。エヴァに乗り続けるとは「童心を持ち続ける」ということですし。実際は「大人になりたくない」「大人に認められたい」「大人に命令されることで自分を保ちたい」など自分の意思が存在します。
エヴァのいない世界というのは「子供の心を持たない世界」というより「子供と大人の境界がない世界」のほうでしょう。おそらくこれで登場人物は全員救われます。

ゲンドウとシンジくんとの戦いは「過去での戦い」というよりも「過去との戦い」「過去を踏まえた上での父との戦い」でしょう。スタジオになっていたのも「過去は過去で合ってそれを思い描いたり後悔してもそれはもう完成していて別空間に存在してる」ということを表現したかったのかな。
{/netabare}
マリについて
{netabare}マリってだれやねん。いやゲンドウやユイの同僚的なのはわかってます。がなんでマリがシンジくんを助ける役割なのか。
マリとは「理解者」だと思ってます。マリは実年齢としてはゲンドウと同じにも関わらずエヴァに乗って結局シンジくんを助けたわけです。
子供に対する理解者であろうとするために「エヴァ」に乗ったわけです。アスカが他とやっていけてるのはマリのおかげですし。
エヴァを大量に取り込んだのは「ウルトラマンネタ」と言われていますが実年齢がはなられているからこそ寄り添えるように「エヴァ」を取り込んだのかなって思います。その後シンジくんは「エヴァ」から降りるわけですからマリが「エヴァ」に乗る理由はなくなります。一応筋は通ってるかな。
{/netabare}
カオルくんについて
{netabare}
色々難しいことはわかりません。というかカオルくんが一番自信ないです
傍観者だの円環だの当事者に引きずり下ろされただの詳しくは他のところを見てください。
カオルくんは「友人」くらいに考えています。最初はどうあれ13号機に乗る前ではシンジくんとは立派なお友達。しかし13号機の中で喧嘩。冷静になったカオルくんはシンジくんのためにもエヴァから離れます。(あそこで死ぬのはわかりません。あの死が本当に意味わからないんですよね。訳はわかるのですが。)
{/netabare}
アスカについて
{netabare}ほとんど作中で言ってます。
アスカちゃんも一人の子供でしたからね。ちゃんとシンジくんのためだけにいるわけではないということも忘れてはいけません。
アスカちゃんは子供の頃から大人に期待をされ続けました。それに応えようと努力して努力して努力して。結果的にみんな戦果だけを評価しました。「アスカ」ではなく「アスカの戦果」を褒めていたわけですね。だからもっと努力をして。
だから努力もせずに逃げようとするシンジくんが気に食わない一方で自分と同じような状況だから助けたくなったのでしょう。ありがちな学生時代の恋愛ですね。

また、シンジくんにとっての「憧れ」正確には「子供のときの一時的な好意」でもあったといえます。
自分に無いものを持っていて、自分にできないことをやってのける。憧れる気持ちもわかります。「エヴァ」から離れた事により今までの気持ちが恋愛ではないとわかり、区切りをきちんとつけることができたのでしょう。
{/netabare}
レイちゃんについて
{netabare}
個体が違ったりするのでだいぶやりづらいですが一応
レイちゃんに共通するのは「無知」
レイちゃんは知らなすぎました。自分の存在意義は大人に頼られたときのみ、自分の意思は重要でない、生命は秩序のためならかんたんに死ねる。少ない情報だけがレイちゃんの中にしかなく、それがすべてだと思い込んだことによるレイちゃんの行動ですね。

そんなレイちゃんのことを気にかけたシンジくん。一時的にしろ好意はあったとおもいます。まぁアスカちゃんの逆ですね。
シンジくんにとっての「守りたい存在」ではあったかもしれません。二股とか言ってるのではないです。ただアスカちゃんにもレイちゃんにも好意はあった。という話です
{/netabare}

長ったらしくなりましたが、エヴァンゲリオンは人生を描いたものだという意見でした
{/netabare}

企画・原作・脚本・総監督は庵野秀明さん。
監督は鶴巻和哉さんと中山勝一さんと前田真宏さん。
キャラデザは錦織敦史さんとコヤマシゲトさんと井関修一さんと安野モヨコさんと松原秀典さん。
劇伴は鷺巣詩郎さん。
アニメ制作はスタジオカラーさん。

作画はものすごく良かったです。細かい動きや風景までが凝っていてとても良い作品でした
主題歌は宇多田ヒカルさんの「One Last Kiss」好き
声優さんは超がつくほどの豪華っぷり。劇場版初登場キャラに関しては冗談抜きで全員大物声優です。違和感も何もありません。ただ旧作からの引き継ぎだとイマイチなキャラもいるのですが、まぁ仕方ないかなって。

総合評価 ぜひとも見て感じ取ってほしい

投稿 : 2021/04/05
閲覧 : 287
サンキュー:

9

ネタバレ

アスク さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エヴァンゲリオン。完結

点数は無限大にしたいんですが使用上無理で残念です
シン・エヴァンゲリオン、本当に終わったんだなと感じがする神作でした。
農業編などかなりエヴァってことを忘れるようなものもあり、シリーズの中でも異形なものだったと思います。(エヴァって普通のアニメでは異形なものが普通になってるから農業編なんで驚くよね)
では神作ガタリズしていきます。これは感想じゃなくて独り言ですので、文脈文法は乱雑で適当ですw
ストーリー☆5.0
2時間40分近い上映時間。それはアニメ映画ではかなり長い部類でもちろん、エヴァシリーズでも最長の映画でした。そこにすごい不安を感じていたのは”謎の解決”や”展開”に重きを置いて、なにが起きてるのか全部視聴者を置いてきぼりにしてしまうぐらいのカチカチな密度になってしまう(わからない!って人もいるかも知れないけど、Qやおめでとうとは違う)って思っていたのですが、実際見てみると密度はそこまで高くないんですよね。あくまで”シンジが立ち直る””レイが村の人と仲良くなる””ゲンドウが本当の思いを伝える”みたいに、人の心の変化を丁寧に描いてそこに時間をかけてるんですよね。カヲル君の正体はこうこうこーいうものでねみたいなことはあえてそこまで触れずに農業編などでたっぷり心情の変化を描いてくれたので大満足です。
ここから強ネタバレあり
僕がよかったセリフを3つ紹介しようと思います。1つ目はアスカ「なんで怒ってるかわかる?」シンジ「生かすか殺すか、その判断の責任を取りたくなくて戦いを放棄したから」何がいいってシンジくんがここまで自分と向き合ってかつ具体的に自分の生き方に答えを出したシーンは新世紀含めてこれが初めてなんですよね。(おめでとうは例外)そういった意味でこのシーンはすごく良かったです。逃げることがいいことなのか悪いことなのかっていう話は前提になくて、逃げないことが正しいこと!っていうのをきっちり決めているのでぶれない!そんな中で出された結論ってのはファンとしても感慨が深いものがありましたね。2つ目はミサトさんの「シンジくんが戦わなければ第10の使徒に全員殺されていた」もうこれ言って欲しかったんだよ!!ランキングNo1なセリフですね。破で話題になった「誰かの為じゃなく!あなた自身の願いのために!」ってセリフとQの行動は矛盾してるんじゃないかっていうのが結構ネタにされますがそういったことにも決着をつけてくれました。庵野監督のインタビューでエヴァに出てくるワードってのは自分の中で全部どういう仕組みなのかってことが自然に理解出来てて完璧に自分の中に世界観ができているというまさにエヴァンゲリオンは庵野監督の投影であることを言っているようなことがあるんですがこのミサトさんのセリフでしっかり視聴者目線でも物語ってのが見れててかゆいとこをしっかりかいてくれるなぁって思いました。
そして3つ目ゲンドウの「ユイ!そこにいたのか!」って気づくセリフもう感動ものでしたね。主題歌one last kissでも「私だけのモナリザ もうとっくに出会ってたから」ってセリフがありましたがそれがまさかシンジだったとは。Airまごころを君にのラストシーンでも「シンジのちかくにいると俺は傷つけてしまうだけだ」と言ったセリフもあったようにゲンドウにとってただ1つユイに残されたものであってどうコミュニケーションを取ればいいのかわからず自分に対する"罰"と感じていた。そんなシンジと精神世界での対話を通じて、最初っからユイはそばにいたんだと気づく。それは長い長いゲンドウの計画の終わりであって、最後に13号機が初号機と心中するときのお父さんが本当に望んでいたことをシンジが気づくとこもふくめて本当に互いがわかり会えた感じがしてとても素晴らしかったです。
総評 泣ける、笑える、ほっこりする、可愛い、熱いもう全てがそなわった最後にふさわしいエヴァンゲリオンだったと思います。さようなら すべてのエヴァンゲリオン

作画☆5.0 まぁいうまでもなく、規模がビッグすぎました。船vs船という、本来だったら筐体がでかいので動きのトロさで地味になりそうだなぁとか思っちゃうと思うんですが、いうなれば数の暴力でそんなの全部吹き飛ばしてくれました。マイナス宇宙で量子テレポートしたり本当ドラゴンボールの世界でした。一体マグマに入るためにくっそダサいふくを着てた時代や空中から落下する使徒を地上で受け止めてた時代は何処へwまぁそんな感じで戦闘シーンのCG作画はすべて最高級でした。ここでいろいろわかってなかったことが判明するってことは庵野監督が新世紀エヴァンゲリオンをやってたときにはどこまで想定してたのかわかりませんが、こんなやばいことになるなんて誰も想像できなかったでしょう。もうアニメの域を超えて本当に大変なことになってました。パンフレットではイメージボードが一番時間かかったと書いてたので、1、2年でこんな映像書いたのかぁって思って本当にたくさんの人に愛されているからこそエンドロールにもありましたがいろんな制作会社や人が協力して、お金が集まってこんな素晴らしいものができたんだなぁと思いました。

キャラ☆5.0 トウジくんやケンスケの「元気のないときは放っておく、時間の流れに任せる、シンジを信じる」とかそういう関わりすぎないっていう点でも感心しましたし、農業のときにはシンジくんの「なんでみんなこんなに優しいんだよ!」っていう嘆きとかも人間の心理の変化とかそれぞれの考え方ってのが段階的に描かれていて、素敵だと思いました。シンジくんの声優の緒方恵美が度々、インタビューなどでも言ったらっしゃいましたが、シンジくんならどうする?と監督自らがキャラを演じてる声優さんに聞いて、丁寧にキャラ作りをしていったんですよね。長いシリーズ作品だからこそのこういう試みってのは良かった。

アフレコ☆5.0 相変わらずアフレコは素晴らしくてエヴァ恒例の叫び声とかメンヘラな人たちの葛藤とかすごい良かったですよ。なかでも、ゲンドウの「ユイ!ユイ!」ってセリフは何回も取り直したらしくてゲンドウの様々な思いが乗っていてとても素晴らしかったと思います。神木隆之介さんもまぁ意図はよくわからないし、芸能人を声優にする、ましてや主人公にするとかちょっとあれですが別に下手ではなかったのでいいと思います。一応君の名はとかやってますからね

音楽☆5.0  エンドロールでは宇多田ヒカルさんの「one last kiss」そしてサプライズの「beautiful world」の2曲が流れましたが、もう半端なかったw「もしも願い一つだけ叶うなら 君のそばで眠らせてどんな場所でもいいよ」などの歌詞が終わって余韻でポカーンってしてるのにさらに追い打ちをかけてゲンドウゥゥゥ!ってさせてくるからもうやばかったです。あと別にエヴァの曲じゃ全然無いんですが、ここまでのエヴァで序破Qの回想が上映前にバット流れますがそこに使われていたオーケストラがエヴァにマッチしすぎてやばかったですね。

さようならすべてのエヴァンゲリオン ってことで良すぎたので明日また見に行こうと思います〜、またあったなすべてのエヴァンゲリオン

投稿 : 2021/04/02
閲覧 : 242
サンキュー:

9

ネタバレ

esso-neo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

予想は裏切られた

かつてはあの旧劇場版として終わったエヴァがこうして新劇場版となって帰ってきた。10年以上も前のことだな。あのとき驚いて今はなき横浜109で見たのはいい思い出だ。
ただ思っていたのは、あれが庵野監督自身をありありと写していたのなら新劇場版は皆がいずれ忘れるエンターテイメントとしてその結末を飾れば良いだろうと思っていた。
 破でシンジは見せなかった顔を見せて、Qで色々と不満を感じつつもラストシーンでこれは大丈夫だと確信していた。
 そしてシンで結末を見てみれば、それは大丈夫以上の結果となっていたのだ。
 驚いた。好き放題をされながら、見ていて満足が得られる。この作品だけでなく、NHKのプロフェッショナルでさえ楽しませてくれる。綾波はSFにおいてのアンドロイド枠に収まって、シンジの背中を押したり、旧劇場版で停滞していたものがさらに前進して新しい答えを生み出した。エヴァが新しいとはたいして思ってない。しかしアニメーションワンダーとライムスター宇多丸が言っていたモノから真逆の、それこそマイナス宇宙から引っこ抜いてきたようなもので前向きな気分を引き起こされる。狙ってた新しさってそれか?
 行こうって言われて行きたくなるようになればそれはいい作品でいい芸術で良いエンタメだ。
 不満点は、もっとマリの自慢してもいいなとも思うが、計3作の登場でパワフルに駆けつけて、奥さんは楽しげに漫画描いてツイッターに上げてるし森見登美彦も「成就した恋ほど退屈な話はない」とも言ってるから、まぁこのぐらいでもいいのかな。
 あーよかった。この世には何か得体の知れない救いみたいなものが、ちゃんと転がってるかもしれない。

投稿 : 2021/04/02
閲覧 : 197
サンキュー:

4

ネタバレ

りは さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

先ほど観てきました

新劇場版 序 破 Q
を視聴してから本作品に望みました。

続きが劇場で観れる喜びは
ひとしおです。

そして終劇しました。

好きなラストでした。

2時間半くらいの長い上映でしたので、
いま頭がぼーっとしています。

エンドロールで沢山の
アニメ制作会社が出てきます。

沢山のアニメ業界の方に支えられ
最高の技術によって実現された
ヱヴァ愛あふれる作品でした。

この作品に出会えて幸せです。
ありがとうございました。

投稿 : 2021/04/01
閲覧 : 245
サンキュー:

12

ネタバレ

ostrich さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ありがとう。すべてのエヴァンゲリオン。

テレビシリーズを東京の6畳一間のアパートでVHSのビデオテープに全話録画していたのが、もう4半世紀前のことらしい。
当時は本当に熱心なファンで、それゆえに旧劇のあとは、そのメッセージ(「アニメなど見るな。現実に帰れ」)をバカ正直に受け止め、アニメ自体を観なくなったのが20年近く昔の話。
新劇の話を聞いて「見るなといってたくせに、また作るんかい!」とツッコミをいれつつ、ロードショー終了間際のレイトショーでひとり「序」を観たのが15年前とかになる。
以来、とりあえず、新劇も全作劇場で観た。アニメを見る機会は加速度的になくなっていったが、数少ない例外となった。

この25年の間、個人的にいろいろあった。
いろんな人と出会って別れた。仕事もいくつか変わった。
疎遠になった人もいれば、いまだに付き合いのある人もいる。
意外な人と付き合いが深くなったりもした。
そして、またアニメを観るようになった。

その間、庵野監督はずっとエヴァを作っていた。
正確に言えば、別の作品も作っていたが、それすら、(結果的に、かもしれないが)エヴァに帰結するためだったといえる。

そんなことを、本作の上映前、劇場の椅子に座って、ぼんやり考えてたら、こうして劇場で完結編が観られることそのものを幸福に感じていた。
たぶん、こんな気持ちで映画の上映を待つことは、この先、二度とないだろう。

そういう作品なので、星はオール5以外ありえない。
本作を評価することは、庵野監督と私がこの25年間、どうあれ生きてきたことを評価するのと同義だ。そりゃ、どうあれ全肯定するしかない。

だから、出来についてあれこれ言う気もなければ、25年前、睡眠時間を削りに削ってしていた考察をする気もない。
ただ、もう、おめでとうで、ありがとうで、さようなら。

いや、訂正。言葉の順番を訂正。
最後はやっぱり、ありがとうにしたい。

ありがとう。すべてのエヴァンゲリオン。

--------------------
以下はネタバレありの超蛇足。

私にとってのエヴァンゲリオンはよい意味で完全に終わったので、書く意味があるのかと少し迷ったけれど、まだ、エヴァンゲリオンを必要とする人、何度も観なきゃいけない人、観たことがない人──つまり、かつての私──に向けて、書きたくなったので書いてみる。

・本作鑑賞の準備
もちろん、テレビ版、旧劇、新劇をすべて観てから臨まないと話は全く追えない。
(ただ、映像は圧倒的なので、得体のしれないインパクトは受けると思う。本当にまったくの丸腰で観る人はほとんどいないと思うが、そういう人がいるなら感想を聞いてみたい気はする)

加えて、お勧めしたいのが、ニコニコチャンネル「山田玲司のヤングサンデー」のエヴァ解説だ。
少なくとも新劇の過去3作の解説は聞いておいて損はない。
ていうか、聞いているのといないのとでは作品の評価が180度変わる可能性すらある。

現時点で、本作の解説はアップされていないが、個人的にはもう聞くまでもない。
逆に、私は本作を観たことで、「山田玲司のエヴァ解説」こそ、私がこの25年の間に見聞きした解説・考察の中で最も正しく、最もエモかったことを確信した。

※有料チャンネルだが、解説の前半部分は無料で視聴できる。

・ジブリとの関係

{netabare}農村シーンが出てくるのはとても意外だったが、ある種のジブリオマージュのようにも思えた。
庵野監督はもともと、農村を描くようなアニメーターではないのだけど、同時に宮崎駿の弟子筋でもある。こうなると、いよいよ、ナウシカ2があるかもしれないなどと思ってしまった。監督自身のことを散々描いた作品を撮り終えた後に、巨大な父の遺産を継承する、そんなストーリーがあってもいい。

※追記
鑑賞から数日が経過して、ジブリオマージュは違う気がしてきた。ナディアの「島編」かもしれない。{/netabare}

・ラストシーンについて

{netabare}最後の舞台となる実写シーンは庵野監督の出身地の現在だ。
この人は本当に昔から何一つ変わらない。作品と作者の距離がほとんどない。
主人公が歩いた道は庵野監督が歩いた道なのだ。{/netabare}

・マリについて

{netabare}驚くべきことに「山田玲司のエヴァ解説」ではマリ=安野モヨコ(漫画家、庵野監督の妻、本作のスタッフ)という指摘がなされている。
※本編上映以前に指摘している!

なぜ、シンジの最終的なパートナーがマリなのか、という疑問を持つ人は多いと思うが、これはもう、そういうことだろう。
エヴァンゲリオンの女性キャラクターは、庵野監督が付き合ってきた女性がひな型になっているのは有名な話だが、母(レイ)にも、クラスメイト(アスカ)にも別れを告げて、全くの他人だった女性が伴侶となるのは、アニメの世界では違和感があるかもしれないが、現実ではいたって普通のことだ。
翻って、ラストシーンは、長い時間をかけてできるだけ遠ざかろうとしていた故郷に妻を伴い里帰りするシーンでもあるわけだ。私には大きな仕事をやり遂げた、かつての少年が描く、万感の思いを込めたフィナーレに見えた。{/netabare}

・「好き」「かわいい」問題

{netabare}上記に書いた内容からだいたい察していただけるかもしれないが、本作はなんだかんだで王道の成長物語に着地した。シリーズを通じて3回もラストを描いて、ようやく成長物語になったのだから、庵野監督という人はなんと成長が遅く、なんと正直な人なんだろう、と思う。そんな人が成長物語を描いているのだから、これはもう、庵野監督ご本人が完全に成熟した大人になったということだ。

そこで掲題の問題に立ち返ってみる。

本作はこれまで掲題のような言葉をはっきり言えないキャラクターが主人公であり、ヒロインだった。だから、彼らがそれらの言葉を口にすることに違和感を抱く向きもあるかもしれない。

これは私自身の経験からも言えるのだが、「好き」とか「かわいい」といった言葉を口にできるのは、成長の証だ。
モジモジ、ウジウジしてる間に時間は過ぎていく。思いも消えていく。何なら明日死んでしまうかもしれない。それを理解したからこそ、そのときの思いを伝えようとするのだ。

そういえば、マリ=安野モヨコ説が正しいとするならば、日本中、いや世界中が観て、出来はどうあれ後世に語り継がれるであろう作品で堂々と妻に対して「かわいい」と言っていることになる。かつての庵野監督なら絶対にやらなかった。でも、とても素敵だ。{/netabare}

※2021/3/8鑑賞、同日中に初稿UP

投稿 : 2021/03/31
閲覧 : 485
サンキュー:

20

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

いいとも悪いとも言えない

僕個人の主観としてストーリーはヱヴァンゲリヲンの終わりとして文句ないです。
ですがヱヴァンゲリヲンがあまりに大きなプロジェクトすぎて、もう面白いか面白くないのかわからなくなりましたアハハハ、、、。
まあ考察するのには面白いかもしれません。
でもおすすめもしません。
面白いと思うか面白くないと思うかは本当に人それぞれだと思います。
自己責任でみましょう。(無責任でスイマセン)

投稿 : 2021/03/31
閲覧 : 162

カムリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ありがとうエヴァンゲリオン

まさか本当に終わるとは思っていなかった。

投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 202
サンキュー:

7

ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

20数年のけじめとして - 父と息子、”喪失と獲得”の物語 -

想えば、エヴァとの出会いは、まだ、20世紀だった頃、会社の後輩(同類系)が、「〇〇さん、多分、これ好みです、見てください」と、VTシリーズのビデオをわざわざ私の机に持ってきたことに始まる。結構、社会人になって激務であったため、名前は知っていたけど、見たことは無かった。そこからの付き合い。ええ、彼の言った通り、好みでした。最終話のまとめ方は、「時間切れ?」と思ったりしましたが。

それから20数年。旧劇場版、そして、この新劇場版と、庵野さんのぶっとんだ設定とほとんど説明しないストーリーテリングに呆れつつ、ほぼ?人生の半分を付き合ってきた。実は、自腹を切って劇場に足を運んだことはなく、映画もTV視聴、最後くらいは、庵野さんにお金を支払うのが「けじめ」かなと思い、映画館で鑑賞しました。

結論を言えば、プロット回収はさておき、すっきりしました。見る世代によっては、納得いかない人も多いそうですが。

シンジ君が、どんな決着をつけるのか?庵野さん自身がどんな決着をつけるのか、興味がありました。突拍子もないことを言いますが、直近「オレガイル」が完結したからなのか、”比企谷八幡=碇ゲンドウ”と言う感想を持ってしまいました。比企谷君は、「本物が欲しい」のですが、これは言い換えると、「他人の心を全て知りたい、知らないことは酷く怖いことだから」です。孤独の裏返しとしての渇望であり願いです。ゲンドウも同じです。八幡は、雪乃を得ることで、満たされます(雪乃も満たされるのですが)。さてゲンドウは、ある意味で、「やっと獲得した雪乃を失った比企谷八幡」と言えます。一度満たされたが故に、辛さは100倍です。シンジは、失う前のゲンドウです。まだ、そこまで追い詰められていなかった。この物語は、ラストでやっと、父親と息子に連なる「喪失と獲得」の物語であったことが表面に出てきます。庵野さん自身も、恐らく同様に「喪失と獲得」を経てきたのでしょう。
{netabare}
父ゲンドウは、喪失から救ってくれた碇ユイを失って、この「”再”喪失と”再”獲得」の物語を始めますが、息子シンジは、マリ(イスカリオテのマリア)を得て、「喪失していたものを獲得します」。父の不幸を繰り返さないように、全てのエヴァを封印して。

マリ=マリア、彼女は、名前の通り、シンジを救うために出てきたキャラクターだったんですね。こうしてみると、庵野さんの奥さんの安野モヨコさんに対比できるかもしれません。
{/netabare}
でもまあ、八幡君も面倒ですが、ゲンドウ君もシンジ君も面倒です。この物語がオレガイルと決定的に違うのは、ヒロインも面倒ではなく、アスカもマリも、ミサトも、全部の女性キャラはみんな、強く、優しいです。庵野さんは、多分、奥さんにぞっこんなんでしょうね。見ている我々は、女性キャラに救いと願いを託してしまいます。庵野さんは、宮崎駿の女性キャラ達が現実離れしていると嫌っていたと思います。2002年に奥さんと出会い、結婚します。もしかしたら、新劇場版は、それがきっかけで、もう一度、今度は異なる「獲得=エンディング」を描きたくなったのかもしれません。

物語として、エンタテイメントとして、秀逸なのか?と言う問いは、人生の半分を付き合ってきた自分としては、野暮な質問に思えてきました。

{netabare}
シンジ君のハッピーエンドで良かったです。これで一つ、心の引っかかりが、取れました。
{/netabare}

投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 223
サンキュー:

7

shitasama さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

好みが別れるだろうな~

Qの終わり方がああだったので楽しみにしていました(笑)
結果からいえば私的には綺麗な終わらせ方したな~とは思いました
ちょっとあれ?っと思うところは有りましたが…
ネタバレは好きではないので具体的なことは書きませんが、見て損は無いかな?と思います
でも見る時はちゃんと順番に見ないと訳分からなくなるので御注意を!

投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 181
サンキュー:

4

ニワカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

解釈を楽しんでいる人が多いけど

 やっぱり難しいというのが正直な印象。いきなり知らない単語がたくさん出てくるしストーリーに追いついていけない。コアなファンは楽しめるけどって感じだった。

 自分は碇シンジ目線でこの物語を見ている。なのでシンジ君が何が起こっているかわからないという反応であれば見てる自分もわからなくても安心できる。しかし途中から急に悟ったように行動されてもこちらからしたら気持ちを理解することができない。碇ゲンドウの電車のシーンももっと物語を積み上げないといきなり差し込まれたみたいで感情移入できない。

 なんていうのか、この物語から何かを感じて解釈する作品というよりは、解釈できてから何かを感じるという作品なのであまり優しくない映画だと思った。

投稿 : 2021/03/29
閲覧 : 126
サンキュー:

3

ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

今までのエヴァまとめレビュー

【このレビューについて】
✳︎注意✳︎
エヴァの繋がりを
まとめたレビューであり、
シンエヴァ自体の話ではなく
見る前に把握しておきたい

私の考察、考え
による個人的な情報です。

このレビューを読んだことで、
ネタバレや
見方、考え方が変わったり
頭を使い、頭が痛くなったり
する方もいると思いますので

そのことを十分、承知の上
読んで下さい。

あと5000文字超えたので
長文注意!

【自分が見るエヴァの世界】
{netabare}
すべてのエヴァ作品が繋がっていて
終わりと始まりを繰り返す
ノアの箱舟の繰り返し。

何度も繰り返し、
少しずつ変わっていくことで
ミニュマルミュージックのような
ものが出来上がっていく。

そんな生きた音楽を
楽譜に起こすようなアニメ。
{/netabare}


【エヴァの楽譜を作ってみた】
{netabare}

アニメ:ヴィーデ?: 序:1.0/I破:2.0/Q:3.0/シン3.0+1.0¬
アニメ:I日劇場版: 序:1.0/I破:2.0/Q:3.0/シンエヴァ:II

【解き方】

:はリピート
0はインパクト(旧劇場版のようにみんな生命のスープになってやり直し)
/はインパクト阻止(0のスラッシュを分解した)

ちなみに旧劇場版とは
Air/まごころをきみに のこと。

【わかりやすく順番】
アニメ シンジくんが自分の居場所を見つける

アニメ→旧劇場版 ヒトはヒトの形として再生する
↓↑

①(序)君は一人だ

②(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができない

③(序)君は一人じゃない(棺桶からカヲル君登場)→(破)君は進むことができる→(Q)君はやり直すことができない

④(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができる(カヲル君はじめましてお父さん)(Q)君はやり直すことができる(カヲル君と出会うがカヲル君がシトに接触することによってインパクト)

⑤(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができる(カヲル君がガフの扉からでてくるがインパクトは阻止できず)→(Q)君はやり直すことができる→(碇指令に仕組まれたことだと気付く)→(シン)3.0(現実に戻れない)→Q

⑥(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができる(やっと君に会えたね)→(Q)君はやり直すことができる(カヲル君、おかえり)→(シン)1.0(初めからやり直すことができない)→Q

⑦(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができる(カヲル君、今度こそ君だけは幸せにして見せるよ)→(Q)君はやり直すことができる→(シン)3.0(現実に戻り)+1.0(初めからやり直す)ことができる→

【↑に関わるキーワード】
画像で見ると殴り書きだから
音楽記号と
特に似てるような気がする

evangelion エヴァンゲリオン
||:vexasions:|| ヴェクサシオン きっちり840回だけ繰り返して(それ以上でもそれ以下でもない)

ってこともあるのかも。。


ヴィーデとは
旧を分解して→I日
日++したらヴィーデ。

元々旧劇場版なんて後から呼ばれるようになったけど
私が監督だったら↑の音楽記号の意味にさせてしまう
と思う。

アニメにも全部:の記号ついているのは気になる。


そして旧劇場版のサブタイトルは
ONE MORE FINAL
もう一度終わる。

旧劇場版はレビューで書きましたが
終わりの物語であり。
始まりの物語である。
インパクトによって
人類の始まりがおき
人類の終わりがおきる。
生命の誕生物語。


あとあと序の1.0.I は
何故Iがついてるのか…謎
Qの0のスラッシュだけ突き抜けてるのはここで大きく変わるってことだと思うけど。ロンギヌスの槍みたいだね。

Air/まごころを、君に
スラッシュが入ってるのにも何かありそう。
{/netabare}

【何故、新劇場版じゃなく、シン劇場版なのか】
{netabare}
新劇場版は三部作って
監督が言ってましたよね?
つまり三部作とは
新劇場版の序破Qのことである。

ということはシン劇場版は
三部作とはまた別の作品という
考え。
もちろん話は繋がってますけどね。

あと
これ私も良くやる方法があって

カタカナにすることで
意味を付けずに
いろんな漢字(意味)を
当てはめれるようにしたんだと
思います。


私は「真」を1番に思いつきました
真心を君へ と真実 という意味

そして「神」
シンジくんが
「神」になる。
エヴァといえば
繰り返す物語ですしね。
{/netabare}


【Qってなんで英語になったか】
{netabare}

序破急 って言葉があって
急がQになりました。
Oの中でずっとループして
、で外に出られる。
ってのが自分はシックリきてます。

ショパンの曲で序破急幻っていうのがあるみたいです。
ショパンは好きそうですよね。

昔、パチンコ台の説明書で
エヴァの序破急◻︎と四つ目の文字を見た覚えがあるのですが
その時はこんなにエヴァのワールドに入っていなかったので
もう覚えていないです。
答えを見たのに、思い出せない。悔しさ。

{/netabare}

【Qから急に宇宙にいるけどなにが起きたか】
{netabare}
インパクトが起きて、シンジ君がエヴァに取り込まれたまま宇宙に飛びます。(旧劇場版みたいな感じ)、だけど技術的に簡単にそのシンジ君が取り込まれたエヴァを回収できません。
更にインパクトを起こしたモノなので
念入りに
棺桶のようなモノにもいれられ
そんなこんながあって
長い月日が経ちました。

それがQの次回予告にまとめてあります。
予告ではなく、空白を埋めるために作られし予告。
またそこの部分は必要以上にやらなくても
いいのでやらなかった。

または
この予告すらもっと先の予告で
シンエヴァンゲリオン:急
とかってのも悪くないですね。
{/netabare}

【Qの槍のとこの急展開説明】
{netabare}
願いを叶えるためにはカシウスの槍とロンギヌスの槍両方がないと成立しない。

カシウスの槍だと思い込んでいたのはロンギヌスの槍で
全てはゲンドウの仕組んだ罠であり。それに気付かずカヲル君ははめられたってことです。

そしてロンギヌスを抜いたことによって仮死してたシトがエヴァを飲み込もうとします。
カヲル君がシトなのでシト同士の接触でインパクト起こりそうになります。カヲル君、食い止めようと自ら死にます。光となって飛んで行きます。

マリちゃんが強制で
シンジ君のプラグ排出。
ニアインパクトで済みました。
{/netabare}

【Qの周りのヒトからシンジ君への態度について】
{netabare}
ミサトさんは
あなたは何もしないで。
やトウジの妹の言葉。
アスカのイライラしてるような
態度。

なぜこんなにみんな冷たい視線なのか?シンジ君だけ何も教えてもらえずなのか?


時間が経っていて、シンジ君には理解できないだろうから、少しずつ教えていこうとしてた。といえば
辻褄が合う。

世界をめちゃくちゃにした

だけどそれだけじゃ、あんなに別人のようにはならない。

そこでリピート説(繰り返しのパラレルワールドの説)
とシンジ君の願い説(新劇場版の序、破はそもそもシンジ君が理想とする妄想の世界)を使います

それは
新劇場版軸(序、破)のシンジ君の願いから(登場人物は全てシンジ君の願いで作られた人格。)
そこから目覚め。アニメ軸(旧劇場版のエヴァに羽映えたとこ)のシンジ君が現実に戻ってきたとしよう。

そうしたらミサトさんの気持ち、アスカの気持ちが見えてくる。

{/netabare}



【カヲル君について】
{netabare}
カヲル君が出てくるシーンは
他のキャラクターや場面とは違い
ワンシーンずつ
前後と話が噛み合ってない。

「今度こそは君だけを幸せにして見せるよ」「おかえり」
など
なのでそこで:リピートしているんではないか?
っていうのが

カヲル君が世界を変える説

渚カヲル君は
シ者オワリ ってのは
知ってる人は知ってると思いますが

オワリってことは
ハジマリでもあるので

彼がQで言ってた「1番の僕が…」ってことは
過去のカヲル君は最後のシシャだけど一番目に産まれてたこと
になります。

彼は使途なので
シンジくんや他のヒトとは別で
自分の意思でシンジを救おうと
変わっていっているのではないか?

というのが私の考えです。
だからシンエヴァでも
カヲル君がまた出てくる可能性も
まだある。
{/netabare}
【アスカについて】
{netabare}
自分はアスカを
序破が式波
Qが蒼龍

全く別の個体のヒトだと
考えています。

↓の三点で繋がります。

・序破のアスカは
ヴァルディエルに乗って精神汚染されていて凍結しました。
それなのにQで戦えるのか?
と考えると無理がある。

・シンジに対して序破にて
アスカは決して攻撃的とは
言えないような感じで
なんだかんだシンジを認めてた
母や梶さんには依存していなかった。なのでこのアスカはシンジくんの願いのアスカだと思う。

・Qのアスカのプラグスーツの腕や足のツギハギみたいなのや眼帯

旧劇場版で量産型にやられた傷と全部一致する


そういえば
バルディエルって
破でアスカを汚染しましたね。
初号機に
噛み砕かれましたが
生存ありで身体は不明

手でぐちゃーとするより大破では?
手から口に変わったのは
シンジくんがアスカのこと
食べたかったのかなぁ…

大破で生存アリになってるので
式波もクローンっての可能性が…。。

クローンってことは
式波って名乗るぐらいだから
綾波の半分だとして
あと半分は蒼龍アスカかな。
そして魂もまたバルディエルの件で別の可能性。

まぁそもそも女性の原点はアヤナミレイ(リリス)なんですけどね。
{/netabare}
【ついでに綾波について】
{netabare}
綾波については
旧劇場版だったかどこかで
リリスの魂を持った
ユイベースの体クローン
魂さえあれば
取り替えることのできるシトでした

今回の綾波も同じで
体はクローンで間違いないでしょう。魂もシトでいいと思います。


アスカの説と一緒で
序破の綾波は
お味噌をあったかいと飲んだり
碇くんのために!と行動する場面が
多かったですね。
だけどやっぱりこれもシンジくんの願う、綾波の姿だと思います。

Qの綾波はプラグスーツが変わりましたね。白が黒になりました、番号も変わりました。

序破までは0で白→リリスのイメージでしょうか。。

Qでは9で黒→新劇場版だとヴァルディエルですね。。

だから黒プラグスーツの綾波は
バルディエルの魂の可能性?

アニメ版の三人目の綾波とも
言われてますが
誰に対しても全く興味がないので
その線は薄いですね
{/netabare}
【シンジくんも確認】
{netabare}
序破のアスカ、綾波と同じく
アニメ版よりも、エヴァに乗る戸惑いや、ミサトさんやアスカへの関わりに積極的。

これもシンジが願う、シンジくんってことなら納得できますね。
トウジはエヴァ乗らないし。殴らないし。

ついでに周りのミサトさんやリツコさんが地下の巨人のことや、セカンドインパクトの話をするのも
シンジくんの記憶と願いなのかも。

使途はシンジくんにとって別の生き物であり、カヲル君と一緒で別の行動をとれるため
形や大きさ、強さはシンジ自身じゃいじれないってことで。
{/netabare}



【エヴァの呪縛】
{netabare}
旧劇場版で
シンジくんとアスカだけになって
オリジナルの
シンジくん、蒼龍アスカは
ヒトとは違う存在になっている

つまり
エヴァの呪縛
ってのとか
Qの最後に言ってた
リリンが迎えにこれるところまで
だったけ?

その言葉は(使途の汚染かなにかに対抗できる身体をもったモノにしか入れない場所にいる)
つまりリリン(ヒト)とは違う
ってことだと思います
{/netabare}

【地下の巨人について】
{netabare}
アニメ版では
地下の巨人はリリスであり
綾波の実の体で
機密でありました。

ミサトさんも知らなかったし
ネルフのリツコさんでさえ
リリスのことを
アダムと
偽の情報で伝えられてました。
敵を騙すなら味方からでしょうか?



新劇場版では
あっさりとシンジくんに
ミサトさんが
巨人を見せます。
リリスって言ってましたね。

だけどアニメ版仮面が違いますね。
これアダムじゃないの?
と自分は思いましたね

ついでに破の途中で
月にアニメ版のリリスっぽいのが
鍼付けされてて、エヴァンゲリオン(カヲル君が乗るマーク6)のベースにしようとしてる画像が流れてますね。
{/netabare}

【インパクトがあった傷跡】
{netabare}
新劇場版で月に赤い色の線がついている→これは旧劇場版のアヤナミが血を吹いた?時にできたあと。と言われてる。

Qでアヤナミの顔っぽいのがある→Q以前の過去、ネルフの上でインパクトがあった。
その描写は描かれていないがQのシンジくんを取り囲む人たちの話を聞いてると
シンジくんがなにかやらかしたらしい


ヒトが生まれ変わる物語だからこそ、
私は繋がってる話だと思ってます
{/netabare}

【シトの液状化について】
{netabare}
新劇場版ではシトが倒された時、
赤い液体(生命のスープなのかな?)になります。
アニメ版では自爆でもしない限り個体が残っていました。
ラミエルとか穴が空いたまま町に落ちてましたね。

形が残らないのはなんでだろうと
ふと思い、

これはシンジ君の願いの中だから
個体として残らない。
という考えになりました。
{/netabare}

【初号機について】
{netabare}
初号機だけ
すごく特別扱いされてる印象がありますよね。
それは中にユイさんの魂が入っていること
ではなく

アダムから作られしエヴァだから
だと考えてます

他のエヴァはアダムではなくリリスや別のシトから
作られた。
シト達はアダムを目指してやってきます。
そのくらいアダムの存在は秘めた力を持っているでしょうね。
{/netabare}

投稿 : 2021/03/28
閲覧 : 896
サンキュー:

25

ソース さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

終劇。見届けられて感謝。

Qの段階で「?」と感じていた人にとにかく見てほしい。想像以上に綺麗に風呂敷を畳んでいる。Qの補完をしてくれている。演出、作画の点でももちろん不満点なし。何よりこの作品の終わりを見届けることが出来たことに感謝。一生忘れることはないでしょう。

まぁ庵野監督自身の「はやくエヴァから解放されたいんだ!」という意思がプンプンする映画でもありましたがねw
シン・ウルトラマンも楽しみだゾ

投稿 : 2021/03/27
閲覧 : 274
サンキュー:

15

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

スゲー良かった

碇シンジが虚構の世界から現実の世界へ帰還したので、エヴァンゲリオンという演劇には無事に幕が下りた。終盤では虚実が入り混じるメイキング風の演出が組み込まれ、セットを破壊し、舞台装置は撤収され、綺麗に片付けが完了した。舞台から下りた主役は、少年あるいは未成年者であり続ける義務から解放され、一人の青年あるいは成人として実社会での生活を送り始めた。映像がアニメーションから実写へ切り替わることで、どんなアホでも理解できるように作品が締めくくられていたのが印象深い。というのはメタな視点の話であって、本作の物語に含まれる事象はどれをとっても感慨深いものだった。シンプルに言い表すなら、ギッシリ詰まってたな~と。たわいのない感想なら延々と書けてしまうのでここらでやめておく。とにかく良い映画だった。

投稿 : 2021/03/26
閲覧 : 108

にゃんじゃこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ファンがエヴァの呪縛からとかれた

庵野監督や視聴者もエヴァの呪縛からちゃんと説かるような終わり方をしてくれた。
観た後は「この終わり方で続編が出たら嬉しいけど怒っちゃうぞッ!」と、思ってしまうほどきれいな終わり方だった。
ありがとう。さよならすべてのエヴァンゲリオン。

投稿 : 2021/03/25
閲覧 : 106
サンキュー:

6

かとー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

よく持ち直した!映画館へGO!

序、破で上げといて、Qでぐちゃぐちゃにして、8年近く空いて、ずっと映画館で見てましたが、映画館で見るのをどうするか悩んでました。

しかし、最後まで付き合うつもりで、本日映画館に行きました。

本当よく持ち直した。最後もあれで良し。
長年楽しめました。本当にありがとうございました。

皆様、映画館に行きましょう。

投稿 : 2021/03/24
閲覧 : 212
サンキュー:

6

ペガサス さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一つの時代の終わり。

前作から9年、その記憶も遠く時の彼方に去ったころに公開。
観始めたら前作の内容を思い出した。

完成度の高い作品になっている。
アニメの語源はラテン語のAnimaであり霊魂というような意味がある。
アニメーション制作とはキャラクターに魂を吹き込み命を与えるような作業なのだろう。
そうして生まれて一人歩きを始めたキャラクターと決別するための儀式のようであった。
その完璧な構築力は美しくも厳かなバロック建築を観ているようである。

多くのエピゴーネンを輩出させ時代を押し進めたアニメの終わりだけあって感慨深いものがある。

投稿 : 2021/03/24
閲覧 : 140
サンキュー:

8

かかのん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

うーん…

結局TVや旧劇の延長線のまんまで今の監督の回答をみせられた感じです。

作品の質と中身は圧巻!

ただ序破でみた続きのエンタメアニメが見たかったなあ~

今更監督の今の語りをアニメで見せられても…
ちゃんと終わったので良かったです。

個人的にはAirで終わってても全然問題無かったなというのが本音かも?

投稿 : 2021/03/24
閲覧 : 189
サンキュー:

6

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

庵野さんお疲れ様

説明ないとなんもわからんやんけー
Qは遊びじゃなかったのね
また、首無しマネキンのとこやらかしてるー
と色々ありましたが
結構色んなとこで泣いたかな
テレビシリーズ
真面目に庵野さんが最終回やってたらこんなことにはならなかったかも
私は楽しかったです

Qでも、思ったけど、映像の見本市みたいなところもあるかも
アニメはここまでできるんだという
実験とエログロナンセンスは寺山修司さんとある意味似てるのかしら

あと特撮好きな庵野さんらしかったり

26年越しの完結お疲れ様でした

クラシカルな演奏も入ってるので挟間美帆さんやクリヤマコトさんがクレジットに入ってたのにもにやり

投稿 : 2021/03/23
閲覧 : 241
サンキュー:

5

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のストーリー・あらすじ

 エヴァがついに完結する。2007年から『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再起動し、『:序』『:破』『:Q』の3作を公開してきた。その最新作、第4部『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の劇場公開が決定。人の本質とは何か? 人は何のために生きるのか? エヴァのテーマは、いつの時代にも通じる普遍的な核を持っている。
 シンジ、レイ、アスカ、マリ、個性にあふれたキャラクターたちが、人造人間エヴァンゲリオンに搭乗し、それぞれの生き方を模索する。人と世界の再生を視野に入れた壮大な世界観と細部まで作り込まれた緻密な設定、デジタル技術を駆使した最新映像が次々と登場し、美しいデザインと色彩、情感あふれる表現が心に刺さる。
スピーディーで濃密、一度観たら病みつきになるその語り口は、興行収入80億円超えの大作『シン・ゴジラ』も記憶に新しい庵野秀明総監督による独特の境地。その庵野総監督がアニメーションのフィールドで創作の原点に立ち返り、新たな構想と心境によって2012年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』以後、封印されてきた物語の続きを語る。
 1995年にTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』でアニメファンのみならず、アーティストや学者までを巻き込んで社会現象を起こした初出から、実に25年――その間、常にエポックメイキングであり続けたエヴァの、新たな姿を見届けよう。(アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2021年3月8日
制作会社
スタジオカラー
公式サイト
www.evangelion.co.jp/
主題歌
宇多田ヒカル『One Last Kiss』

声優・キャラクター

緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、立木文彦、清川元夢

スタッフ

原作:庵野秀明
総監督:庵野秀明、監督:鶴巻和哉/中山勝一、副監督:谷田部透湖/小松田大全、企画・脚本:庵野秀明、総作画監督:錦織敦史、作画監督:井関修一/金世俊/浅野直之/田中将賀/新井浩一、デザインワークス:山下いくと/渭原敏明/コヤマシゲト/安野モヨコ/高倉武史/渡部隆、CGIアートディレクター:小林浩康、CGI監督:鬼塚大輔、3Dアニメーションディレクター:松井祐亮、3Dモデリングディレクター:小林学、3Dテクニカルディレクター:鈴木貴志、3Dルックデヴディレクター:岩里昌則、2DCGディレクター:座間香代子、動画検査:村田康人、色彩設計:菊地和子、美術監督:串田達也、撮影監督:福士享、特技監督:山田豊徳、編集:辻田恵美、音楽:鷺巣詩郎、音響効果:野口透、録音:住谷真、台詞演出:山田陽、総監督助手:轟木一騎、制作統括プロデューサー:岡島隆敏、アニメーションプロデューサー:杉谷勇樹、設定制作:田中隼人、プリヴィズ統括制作:川島正規、エグゼクティブ・プロデューサー:緒方智幸、コンセプトアートディレクター:前田真宏

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