いさ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
当サイトはアリフィエイト広告を利用しています
ガンダム Gのレコンギスタの感想・評価はどうでしたか?
いさ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アヤ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
たまき さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
やん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ウィラード さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
於IlyicとVan さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:今観てる
要は、感受性の問題。
たとえば、Gのデザインひとつ取っても、
色使いからして、先進的にポップで、中間色を鮮やかに描き出してる。
めざといカッコよさよりも、
新しい味や愛着が徐々ににじんでくるような方向性を優先したのだな、と。
こういうのは、柔軟な人や、むしろ小学生あたりなら、
感じ取れる良さはある。
まぁ作劇としても、分かる人には分かる、っていうほどのものでもないはずだけど、
少なくとも、この世界観を受け取れる人の手元に届けば、ある程度は成功だし、
だからこそ、そのために、そういう余裕のある家庭に過不足なく届くように、
親は、子供の成長段階によって、この録画を、いっしょに見て、あれこれ考えたり話したりして、
あるいは子供は自分でも分かるまで繰り返し鑑賞するようになる、という成り行きがむしろ良い。
独特のセリフ回しは、過去にアニメの客層を押し広げた方法論を、
2010年代なりに実験的に掘り下げて、客をふるいにかけてる可能性も、ひとつ、アリだと思う。
ところで、8話で、なるほどと思ったのは、
「仮面」という小道具の扱い方が、
テンプレを逆手に取って、珍しい展開を成していること。
『 分かりやすいほどに恋人と互いに分かりながら、
現場の最前線で、他人行儀の立ち振る舞いを固持せざるを得ない 』
と言うような、複重構造の劇づくりが、横並びのアニメではあまり見れない薫陶を持ってる。
つまるところ、アハ体験というか、「気付き」を積極的に汲み取っていかないと、誰にとっても将来的に損失だということ。
脱ゆとりのためにも。
ずんびー さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 1.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
今はどこの配信サイトでも一話全部無料で観られるのでみた雑感を
気になったのはチアガールが出てきてからの一連のシーン
教官に追い払われて逃げていくチアガールを数人の男たちが追っていく
そのとき主人公グループは座ったままだったが
次のシーンではなぜか追いかけている
前後がつながってないので違和感がきつい
そのときの会話で生徒が
彼女たちはただの応援でという台詞に
教官はガールフレンドがいない連中のことも考えてやれ
という微妙にかみ合っていない返し
多分こういうのが延々と続くんだろうなと感じたので視聴終了
悪い手本としての価値はあると思います
ブリキ男 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ガンダムシリーズの生みの親、富野由悠季監督の最新作に当たるアニメ。発表は2014年。全26話
秘匿された宇宙の一点から供給されるエネルギー源フォトンバッテリーを受領、管理、統括する「キャピタル・テリトリィ(国名)」、そこに属する自衛組織「キャピタルガード」、同組織の候補生ベルリ・ゼナムは、なし崩し的に、策謀、野望の渦巻く戦禍の中に身を投じていきます。
宇宙(そら)から堕ちてきた少女とメカ、軌道エレベーター「キャピタル・タワー」で発生した宇宙海賊襲撃事件を皮切りに物語は動き出す!
脚本・監督を務められた富野監督は、本作を※1ロードピクチャー(ムービー)に位置づけており、小学校高学年~中学生を被視聴対象として期待していたとの事。それ以上の年齢の人が観ても「役には立たない」そーです^^; 因みにわたしは放送当時とっくに成人していましたが、これまでに丸々2周しています。「※2見なければ何もわからない!」ので、見るっ!(笑)
ガンダム作品と言えば、宇宙コロニー、月、地球と、転々と舞台を変えながら進行する物語構成や、戦争、擬似家族ドラマ、少年の成長などをミックスしたSFロボットアニメというイメージが一般的かと思われますが、既に完成されてしまったスタイルと言うべきなのでしょうか、本作Gのレコンギスタ(以下Gレコ)もその基本的な構造に違いはありません。
戦争色や戦闘描写の殺伐さが影を潜めている点や、※3中休み的な笑いの要素が増量されている点については、富野監督自身が「第二のデビュー作」と公言している「ブレンパワード」、続く「∀ガンダム」、「OVERMANキングゲイナー」の一連の流れの延長上に本作が位置している印象を強くしていますが、関連して、初期のガンダム作品ではお約束だった、生の感情や主張を吐き出し合う会話のドッジボール的な場面等も控え目に、敵味方、仲間同士の軋轢もかなり薄口になっています。富野節は健在ですが、内容は心をえぐるストレートな表現からユーモアたっぷりの搦め手にシフトしている様に見受けられました。これは上で触れた「第二のデビュー」からの自然な流れでもあるんですが、古くは「無敵鋼人ダイターン3」「戦闘メカザブングル」「重戦機エルガイム」なんかでも多用された演出だったのではないでしょーか。
※1~3
{netabare}
※1:例によって家(宇宙船)ごと移動する旅なのでロードムービー感は希薄。どちらかと言うとグランドホテル方式に近いと思います。保護者がいて、衣食住の心配がなくて、文明に囲まれて、社会との繋がりが強固なら、あくまでも個人的な意見ですが、それは旅ではないと思ってます。わたしなんかよりもっと説得力のある旅の定義に触れたい方はアーシュラ・K. ル=グウィン女史の「夜の言葉―ファンタジー・SF論」を読むべし。読書案内としても非常に読み応えのある書です。
※2:次回予告のナレーションから。「見たくなくても見る!」とか「スリリング過ぎるから見なくていい」とか半自虐的な台詞も^^;後半のやっつけ感ありありのナレーションを除いて総じて面白い!
※3:主要キャラが元気に踊るアイキャッチもひじょーに見応えがあります。マスク大尉と天才クリムのダンスは特に(笑)振り付け担当は富野監督の実娘、富野幸緒さん!
{/netabare}
善玉悪玉の対立構造も、選民思想や過激思想にどっぷり浸かった独裁者(あくまでも親玉が)と、それに抵抗する人々というステロタイプの図式から離れ、悪玉は野心や理想に捉われた、やや間抜けなキャラとして、善玉は飄々としていながら根は純朴、いい意味でのドライさを漂わせるキャラとして描かれており、後者については何となく現代で言うところのさとり世代の若者達を彷彿とさせました。戦争物の側面もある作品なので当然死者は出てしまうのですが、大義名分や憎悪の応酬で戦うわけでは無いので緊迫感や悲壮感をあまり感じさせません。
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でピークを迎えた、互いの正義をぶつけ合う二元論的な闘争のお話は、多様性と単一性の対立に置き換えられ、また大人対子供の図式も、従来の上下の関係から離れ、異なる相を見せる様になりました。
初期ガンダム作品における大人の立ち位置は、子供に社会の厳しさを諭す教育者や、乗り越えるべき壁といったものでしたが、本作における彼等の立ち位置は、良くて子供の庇護者、悪ければ単なる敵として、いずれも滅び行く者達の象徴的存在として描かれている面が強烈だった様に思います。{netabare}物語後半の、4陣営の長の立場にある人物達が残らず死亡という形で退場する展開は、さすがに恣意的で、やや自虐的なブラックジョークの様にも見えてしまいましたが(迷台詞の宝庫!グシオン総監お気に入りだったのに…残念--;){/netabare}富野監督の若者世代への期待と、大人世代へのそこはかとない諦念が垣間見える様でもありました(汗
この舞台では大人への依存から離れ、生き方の指針を自ら決めて行動する若者達が主役です。現代における大人と子供の関係を映した鏡、※4レコンキスタによって滅ぼされない※5多神教の世界を描いたお話ともとれる本作の構造、雰囲気は、過去のアニメ制作現場における自身の采配を"独裁的"と振り返る富野監督が、第二のデビュー以後、へり下って若者の目線に寄り添う姿勢を取る様になったという心境の変化とも重なります。
※4~5
{netabare}
※4:本作のタイトルを敢えてレコン"ギ"スタとしたのは富野監督のジンクスによる判断だそーです^^イコールにしてしまうとイメージが固定されてしまうので、それを回避するのにも役立っている気がします。アメリアとかミック・ジャックとかもそうですね。
※5:これについて富野監督は明らかに意識されている様で、MSの名にジャイオーン(アイオーン)ヘカテー、カーリー、ダハック(ザッハーク)、ルシファーなどが見られる。いずれも一神教の視点からは悪魔と見なされるものたち。主人公機のGセルフも作中で悪魔呼ばわりされているシーンがある。神話由来の名称には他にユグドラシルなんかも。トリニティ(三位一体の某神サマ)も一応参戦してる。天使の名を冠するガンダムが多数登場する前シリーズOOとは大違い。鉄血でまた悪魔だらけになります(笑)
{/netabare}
科学信仰への警告もGレコの大きなテーマと言えそうです。作中で言及される「ヘルメスの薔薇の設計図」。そこから生み出されたGセルフという神にも悪魔にもなれる力。その力を最後まで持て余してしまうベルリの姿は、MS(メカ)の性能を限界まで引き出して戦った科学信仰の代弁者たる過去のガンダム作品(第二のデビュー以前)で活躍した英雄達(いわゆるニュータイプ)の姿とは大きく異なります。
MSという巨大な力の使い道を理解しつつ自在に操る事が可能な"ニュータイプ"はガンダム作品における進化した未来の人類の位置付けですが、本作の主人公ベルリとその好敵手に当たるマスクは、あくまでも凡人としてその力に振り回され続けるのです。
Gセルフ(MS)と並んで、力を象徴するガジェットとして印象的なものに、マスクの装着する※6ゴーグルも挙げられます。富野監督のネット嫌いはけっこー有名ですが、ひょっとするとこのゴーグルは、丸まんまネット端末の暗喩なのではないでしょうか。装着すると攻撃的かつハイテンションになり、外すと憑き物が取れた様にニッコリ爽やかになる。クルマ運転する人にもいますよね、そういう人たまに(汗)
J・R・R・トールキン先生の著した「指輪物語」に登場する「一つの指輪」あるいは覗き見石の「パランティア」に相当する、所持者を堕落へと誘う力の象徴、今の世で言えば軍事兵器やネット端末、自動車、オカネ、その他諸々…。付き詰めると、もっとちっぽけな力もこれに当てはまり、ヒトが同族や他の動物を殺める為にこしらえた原始の武器も、大人が子供に対して振るう圧倒的な腕力も、古来から人を増長させる力の一部だったと言えるのではないでしょうか。
{netabare}
恋してる先輩の(劣等感を解消する)為に「死んで!」と、わりと仲の良かった(フリをしてただけなのかも知れない)男の子に言ってのけてしまう、本作に登場するヒロインの1人マニィの怪物加減も、力(Gラッハ)を手に入れたゆえの暴走なのかも知れません。リアルでこんな子いたらホラーですけどね(汗
{/netabare}
ベルリは力を制御出来ずに罪を負い、マスクは憎しみを力に乗せて(※7立てよクンタラよ!と)突き進む。戦場では全力を尽くしても手心を加えても、等しく(あるいは手加減した時の方が)人が死んでいく。力が大き過ぎるから。まるで力そのものに悪意が宿っているかのように。
ベルリとマスクは力の制御に失敗し、第3の男クリム・ニックだけがこれに成功していた様に見えたのは、科学信仰の一縷の希望と言えるかも知れません。力の運用はやや利己的ながら、信念に基づき、憎しみや後悔に後ろ髪引かれる事もなく、技術(MS)の操縦は計算づくで、冷静かつ巧み。PCユーザーに例えると※8ハッカーに相当するクリムは、テクノロジーとの円満な関係を築くことの出来た新人類(ニュータイプ)にやや近い存在と言えそうです。尊大で能天気(笑)、時に純粋と言える程に残忍な判断を下すクリムですが、根は優しく人に寛大。迷いの無い彼の戦い振りからは、ある種の清々しささえ感じられます。正に※9鋼の心で風のように行く男。ブリキ男のGレコお気に入りキャラの1人です。
※6~9
{netabare}
※6:設定上は眼球運動をモビルスーツの操縦に反映するなどしてパイロットを補助する、ヘッドマウントディスプレイ内蔵の多機能ゴーグルとのこと。
※7:「機動戦士ガンダム」の登場人物ギレン・ザビの演説のもじり。オリジナルは「悲しみを怒りに変えて、立てよ!国民よ!」
※8:PCを使ってワルサするクラッカーではなく本来の意味の。
※9:長谷川裕一先生の漫画作品「機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の七人」から抜粋。
{/netabare}
力の運用と言えば、最終話の1カット{netabare}「あの大きい軍艦の正体がわかりました!あの軍艦に乗ってる大人って、大きなおもちゃをもらってはしゃいでるんです!」{/netabare}もなかなか衝撃的でした。年若い女の子2人が利権と覇権を求めて病まない大人達を断罪するシーン。
古今東西の戦争なるものを俯瞰して見ると、その根源が、全ての生物に根ざす原始的な生存本能とマッチョ文化に根ざしている事は疑いの余地もありませんが、Gレコの世界では女性の威力と発言力が男性と均衡しているどころか、時として勝っている印象さえ受けます。
戦争という危険な文化を発展させ続けて来た"男"を戒める役割に"女"が据えられたのは、よくよく考えてみれば至極自然な成り行きで、見方によっては、この役回りは神の代行とも取れます。大人の男にとっての神、彼等を一喝する存在は、つまるところ女の子だったわけです(笑){netabare}かつて神に次ぐ地位に座していたとされ、イヴを誘惑した(G)ルシファーがそれを成した光景は暗喩的表現だったのかも知れません。{/netabare}
初見の感想としては、非連続的でややエキセントリックな言動の目立つキャラ達の心の動きに付いていけず、振り回されてばかりで、また各陣営の目的も抽象的な言葉で語られるシーンが多く不明瞭に見えてしまい、物語の全貌を把握する事ができなかったという感じでしたが、2周目にして、何ゆえGレコには物語としての文法的な欠陥が目立つのか、またカオスなキャラ造形が目立つのか、やっとこさ理解出来た様な気がした次第(笑)
戦場以外の接点がほぼ無い、主人公ベルリとその最大の敵役となるマスク(名前です笑)の奇妙なライバル関係にも、それがよく現れている様に、Gレコのテーマはディスコミュニケーションを下敷きにした人間ドラマ、それ自体を描く事にあったのではないかと思われます。
元々実写ドラマ(映画)監督志望だった富野監督が、若かりし日に吸収したであろう50~60年代のヌーヴェルヴァーグ風の詩的(投げっ放しとも言う笑)な台詞回しは、リピートする度に異なる色彩を拾える生の人間の声に限り無く近いもので、間違えたり、勘違いしたり、上手い嘘が入ったり、結局のところ意味が分からなかったり^^;聞き手の耳にすっと入り、文字と意味の量が一対になる折り目正しい表現とは一線を画します。
最終話のマスクの口から放たれる台詞 {netabare}「将来独裁者になるような血筋の者はこの世を去れ!」{/netabare}は、それを体現した究極の形であった様に思われます。この台詞はあまりにも唐突で、あまりにも激しい。相手の正体すら認識していないベルリと、ベルリに対して一方的な怨念を募らせるマスクの間に異常な温度差があるのです。だからこそリアル。
キャラ同士の誤解無き会話の成立が前提として据えられた物語は、富野監督の言うところの理想の人類=ニュータイプのみが登場する物語であり、表現を変えれば、相互理解を完結した上で衝突する家族同然(以上)の人間関係だけが存在する非現実的な世界であると言えます。
一人の綴り手が設計した、ヒトを理想化したキャラ達を、その綴り手の分身や兄弟姉妹と見立てると、彼等の作る会話劇は自問自答と何ら大差の無いものとなり、行き着く先は閉じた世界の一人芝居、色彩に乏しい味気のないドラマになってしまいます。
編集された世界は理路整然としていて安心感がありますし、整備されたキャラ造形は美しくて魅惑的ですが、わたし達アニメファンの目は、ややもするとその快適な世界に矯正されがちです。
そこが遥か彼方のユートピアなのか、はたまた近くのディストピアなのか? わたしは多分後者だと思いますが、富野監督が危険視する"子供騙し"―取捨選択が禁止され、焦点が固定された甘い夢―にはドラッギーな魅力がある事も確かです。他の動物達と同様に、ヒトもまた、生物学的に見ても基本的にはジャンキーですから(笑)。でもそれで錯覚もしやすい。
例えば※10鳥類は、カルシウムが欠乏している場合、白くて硬く粉々になったものなら化学成分に関係なく何でも、視覚と触角を頼りに見境なく食べてしまうという、進化の過程で身に付けた、本来ならば生存という目的にとってプラスとなる性質を持ちますが、この性質は同時に、有毒な炭化物を誤って摂取してしまうという、命取りの危険も孕んでいます。
同じ様に、やれカッコイイ、やれかわいい、綺麗だの、泣けるだの、ヒトが快楽や安心を感じる表面的な要素は、本質を見誤る最大の障害ともなりえます。「かわいいは正義!」なんて言葉はその最たるものですね(汗)浸り続けると本質の認識との間にズレが生じ、更にはそのズレを不快なもの、醜いものと判断してしまう程に強力。快楽に追従した思考回路をやみくもに肯定し続ければ、先に挙げた鳥の例の様に、時には中毒死を引き起こしてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
SFから始まりファンタジーを経て、またSFへと還る。富野監督の第三のデビュー1号作品に位置付けられるTV版Gレコの唯一無二な点は、同監督の打算知らずの姿勢がなければ到底実現しえなかった、解釈を規定せず説明もしないアートとしての魅力、そこに尽きると思います。それは妥協しか存在しない世界の提示。
今にして思えば、本作の第3話予告で高らかと謳われる「見たくなくても、見る!」は自虐ではなく、「現実を直視しなさいよ!」と同義であったと腑に落ちます。
目で確かめるこの世界は混沌を好み、醜くて丸い。整然とした四角い秩序の対極にあるもの。だからこそ望み、つかみ取る喜びがある。
そこでは動体視力と愚者の探究心が最強の矛となり、理解出来ない事を理解するための妥協と許しが無敵の盾となるのです(笑)
※10:近代における動物行動学の草分け的存在コンラート・ローレンツ先生の著書「行動は進化するか」から。同書では動物全般(特にヒトが)が好んで摂取する糖や油によって起こる弊害についても語られている。
BLEU62 さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
作画が良くて、女子キャラもかわいいのに残念。
みちぼん さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
まあなんつうか。才能の枯渇というか。時代遅れつうか。
鉄血のオルフェンズの方が3倍早いし楽しい。
富野作品だからってだけでどんなクソでも称賛する輩用ですね。
中学生以上が観ても意味ないとか言ってましたが深夜枠でしかも何の説明も解釈もなく富野語を並べ立てるだけの作品をみる14歳がいるのか疑問ですよ。
シャアが言ってましたよね。新しい時代を作るのは老人ではない。まさにブーメランしょ。そろそろ引きなさいよ。70超えのじじいの自慰を見せられるこっちの身にもなれよ。
そして女出し過ぎなんよ。いらないんだよね正直。ガンダムでヒューマンドラマやら恋愛ドラマがみたい訳じゃないんすよ。
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ガンダムの産みの親である富野由悠季が15年振りに手掛けたTV版ガンダム作品。
放送当時は物凄く期待しいた。
映像、音楽は既に素晴らしかったし最近のメカ重視のガンダム作品にはない斬新なデザインのMSが好印象、そして何よりあの富野由悠季監督作品だったからだ。
しかし、中盤から話が悪い意味で分かりにくくなってしまい残念な作品になってしまった。
作画、音楽、声優など表面上は良好なのだが肝心の中身がお座なり。
ではレビューに移る。
この作品のテーマは冒険、環境問題、経済である。
冒険と環境問題は富野由悠季監督作品には何度か取り入れられているテーマだ。
しかし、経済は初めてである。(富野由悠季監督自身も最近のインタビューでロボットアニメでテーマが経済という作品はは初めてだと思うと言っている。)
ただ、話と舞台設定が分かりにく過ぎて環境問題と経済のテーマが薄く感じてしまい結局のところ冒険しているだけなアニメになってしまっているように見えた。
では、何故ここまで話が分かりにくいのか?
大きな理由としてはキャラクターが頻繁に組織間を行き交うからだ。
しかも陰謀とか心理描写などの組織間を行き交う動機が不透明で視聴者には全く分からない。
前の回では行動を共にしていた仲間が次の回では敵になっているという展開なんてザラ。
これによりシナリオ、キャラは正直破綻していると言っても良いだろう。
だが、別に観ていて苦痛になる訳ではない。
まずこの作品、映像作品として物凄く面白い。
キャラクターの細かい動きや仕草が丁寧に描かれている。
しかもこれの良い所がキャラクターをアップに映しているカットでなく全体を映している場面でこういったシーンが散見出来るのだ。
これにより最近のアニメにありがちなわざとらしい演出になっていない。
メカアクションは作画自体のクオリティーは勿論、それに演出が素晴らしく目が離せない。
ビームや発光しているシーンなどの色遣いも綺麗でカッコ良さよりも美しさを感じる。
音楽も全体的に素晴らしい。
BGMの使い方も上手いし曲単体のクオリティーも素晴らしい。
数年前のガンダム作品だが今でもサントラにはお世話になっている。
声優の芝居も良好である。
主人公ベルリの石井マークは賛否両論あるようだが。
現に最初の方からかなり声変わってるし。
マクロスFのランカみたいに歌唱力と共に成長していくキャラなら違和感ないが普通のアニメ作品だと正直違和感がある。
ただ、自分の言う良好な声優の芝居というのはこの作品の女性キャラ(メインキャラほぼ全員)のことだ。
本当に声が自然なのだ。
富野監督は以前から演技するなと言っているがこの作品の女性キャラ(メインキャラほぼ全員)はこの指導の完成形であると感じている。
男性キャラも良好だと思うが女性キャラの方で自分は圧倒されてしまった。
またマイナスな点戻るがガンダム作品として納得いかないのはこの作品が∀の後であるというところだ。
テーマを伝えるには確かに∀の後という方が伝え易いかもしれない。
しかし、この作品にはクンタラという食糧難時代に食用とされていた人類の子孫がキャラクターとして登場しその差別が作中の世界にも根付いている。
宇宙世紀0223年が舞台のG-SAVIOURという作品では食糧難によって戦争が起こる。
そのため∀の後まで差別があるのは違和感があるし何より∀ではクンタラという専門用語が出てこない。
それと最後に補足するが先にシナリオとキャラが破綻していると言ったがシナリオはテーマは良いしキャラ自体は好感が持てる。
富野由悠季監督が脚本も担当しているため癖のある台詞回しによるキャラの会話は面白い。
それに吉田健一さんのキャラデザでビジュアル面は良いし、個性付け自体は出来ていたと思う。
まとめると傑作になれるポテンシャルはある作品だったが描写不足だらけで凡作以下になってしまった勿体ない作品である。
そのため、劇場5部作には期待している。
reath さんの感想・評価
3.1
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
響-n4 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
二足歩行したくない さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
富野の御大が満を持して、∀ガンダムから15年ぶりに制作に携わった作品。
前作のガンダムAgeの商業的失敗を見かねたのかはわかりませんが、ガンダム作品にしてはわかりやすすぎるストーリー展開をしていたAgeとは対象的に非常に複雑な内容となっています。
物語スタート時点でアメリアとゴンドワンという2つの対立した国家があり、そことは別に軌道エレベーターを保守しているキャピタル・テリトリィという地域がある。
アメリアは軌道エレベーターを独占しているキャピタルに対し異議を唱えていて、主人公の「ベルリ・ゼナム」はキャピタルの自衛組織であるキャピタル・ガードの候補生、もうひとりの主人公である「アイーダ・スルガン」はアメリアの海賊舞台に所属する少女の物語となっています。
キャピタルにはキャピタル・ガードとは別に武闘派のキャピタル・ガードという部隊が存在し、また、物語が進むごとに思惑と立場をもった色々な人々が登場し、最終的には混戦状態となります。
"どこ"と"どこ"が"何のため"に戦争しているという説明が簡潔にできない内容になっていて、大変複雑でわかりにくい作品になっています。
評価が非常に難しい作品です。
前述の通り、思想を持った複数の組織、人々がそれぞれの理由で戦っていて、さっきまで手を繋いでいた人が次の瞬間にはモビルスーツで殺し合っており、今がどういったシーンなのかがとてもわかりにくいです。
会話では専門用語が飛び交っていて、今追っている物語の裏で別のストーリーが並行して動いていており、DVDで一気に見ているはずなのに話に全く追いつけませんでした。
ストーリーについては解説しているサイトが多数あるので、視聴時にはそれを読んで理解しながら見ましたが、もはやアニメを見ずにウェブの情報だけ読んだ方が良いんじゃないかというくらいアニメでの内容が頭に残らなかったです。
ただ、理解すればよく練られた面白い作品で、場面転換が怒涛のように行われるため、理解が追いつけば1話1話が大変短く感じると思います。
また、富野由紀夫らしい作品で、作品の雰囲気やいわゆる富野節と呼ばれる独特な掛け合い、台詞回し、そしてセル画のようなビジュアルが大変懐かしく感じられ、内容が分かる分からないはともかく、最後まで楽しむことができました。
ただ、そうは言っても、やっぱりストーリーが頭に入らなかったです。
Ζガンダムもそこそこ複雑でしたが、本作はその比じゃありません。
そもそも主人公の主観はどこにあるのか、なぜモビルスーツに乗って誰と戦っているのか、あらすじを読み返したのですがやはりよくわからなかったです。
悪い作品ではないのですが、本作は富野由紀夫なガンダムを待ち望んでいた人向けの作品で、一般的には楽しめない作品と思いました。
2クール作品。
内容的にもう1クール伸ばせそうなのですが、この密度の高さも富野テイストな気がするので、長さについてはいいかと思います。
それと、本編は視聴をおすすめできないですが、エンディングテーマがとても楽しくて、そこだけは毎話飛ばさずに楽しみにしていました。
エンディングテーマおすすめです。オープニングはほとんど本編映像の使いまわしで残念。
剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
[文量→特盛り・内容→考察系]
【総括】
私は高評価なんですが、この作品、ひじょーーに評価が難しい作品ですね(汗) それはとにかく、「分かりにくい」という一点に集約されると思います。
なんてったって、序盤からワケノワカラン専門用語&富野節の連打。行動原理のワカラン主人公&登場人物達。誰がどの勢力に属し、どの勢力が誰となぜ争っているかも分からない状態で新たな勢力がどんどん登場してくるカオス……。
置いてけぼりにされ、途中離脱者多発も頷けます。
でも、だからこそ、自称ガンオタとしてはじっくり付き合いたくなる作品でした。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(特盛りレビュー)】
{netabare}
私が1~3話を観た感想は、「あ~、これは私達(ガンダムファン)に向けて作ってないな」ということだ。
そもそも、「ガンダム」と他のアニメは背負っているものが違う。既に数多の作品が発表され、巨大な市場を形成しているガンダムにとって、その市場を維持、発展させていくことが命題となっている。その為に重要なのは、私達(ファーストから好きな)古参ファンではなく、10年後以降に主な消費層となる、現在の小中学生。だって、うちら古参ファンなんて、なんだかんだ新作に文句言いながらも、多分死ぬまでガンダムファンやめられないしね(苦笑)
私はガンダムシリーズ(漫画、ゲーム等を除く)を、(勝手に)4つの区分に分けている。※( )は未視聴。抜けがあったらすみません。
groupA 宇宙世紀モノ (と、その延長線上)
ファースト・Z・ZZ・逆シャア・08小隊・0080・0083・(UC)・F91・V・IGLOO・ターンA
groupB 新世代モノ (イケメン多数&複数ガンダム)
W・X・SEED系・OO系
groupC イロモノ外伝系 (ガンダムはあくまで素材)
G・ビルド
groupD 新規開拓系 (ガンダムファン以外が狙い)
AGE・(鉄血系)・Gレコ
2000年代以降、groupBの作品群が発表され、一定の商業的な成功を納めた。また、これまでガンダムに興味をもっていなかった層から、新たなファンを獲得した。ところが、サンライズなど制作陣は重大なことを見落としていたのだと思う。それはgroupBをきっかけにガンダムファンになった層は、groupAのファンにはなりにくいということ。下手すれば、groupAのアンチにすらなりかねない(だって、逆に私達ファースト好きの中にはSEEDや00を批判する人多いでしょ?)。groupBにとってのガンダムとは、SEEDでありOOの「格好良いガンダム」であり、ファーストなどは「古くさくて格好悪くて分かりにくいアニメ」にしか過ぎない(極論ですが)。ですから、groupBのファンは、「そのガンダム」のファンにはなるものの、そこから「ガンダムシリーズのファン」になる確率は低く、これでは過去のコンテンツを有効活用できないので、商業的には非効率的だった(ちなみに私はわりと、新世代のガンダムに寛容です)。
この「Gのレコンギスタ」を観た時、「あ~、これは今の小中学生をファースト等に引きずり込もうとした作品だな」と思った。
「Gレコ」の「昔風の作画」「難解な富野語録」「萌えないキャラ」を楽しめた(あるいは耐えた、経験した)小中学生ならば、ファーストをはじめとした、groupAに対するアレルギーは少なく、また、groupBも別物の作品として楽しめるだろう。そういう長期的な野心を感じる意欲作として、私はレコンギスタを評価している。
実際、富野さんも「本作は新しい世代(今の小中学生に)見てもらいたい作品であって、それ以上の年齢の人が観ても役に立たない」「でも、僕は単に噛み砕いた分かりやすい作品が子供向けだとは思わない。疑問を感じる機構を数多く配置し、成長の中でそれぞれの答えを出してほしいという、老人から孫への願いを込めている」「所詮ロボットものだからと諦めてしまえば良かったんだけど、色々詰め込み過ぎてしまった。僕の悪い癖が出た。こんなに見ずらいアニメを作ってしまい、申し訳ないと思う。(⬅これは多分、制作元への謝罪であり、視聴者への謝罪ではないだろう)」「でも、種は蒔いたぞという自負心はあります。個人的にはかなり好きな作品。若い視聴者が20年後に思い出してくれれば良い。」「ヒット作ではありませんが、今の時代に作っておいて良かったと、自画自賛している。」という趣旨の発言をしている。この富野さんの言葉が、一番のレビューではないだろうか?
なぜ今作で、15年ぶりに「富野監督」が実現できたかというと、そういう制作側の商業的狙い(長期的プラン)と、富野さんの「ターンAはこれまでのガンダムの総括であって、その次の「脱ガンダム」を見せるものではなかった。だが、今回のレコンギスタで脱ガンダムが出来た。脱ガンダムという挑戦が出来るのは、世界で僕(富野)しかいない。」というガンダム生みの親としての矜持が合致した結果だろう。
だから、うちら古参のガンダムファン+groupBスタートの新世代ファン=つまり全てのガンダム好き が楽しめなくてもそれはしゃーないって(笑) この作品に正しいレビューが書けるのは、「Gレコが、ガンダムデビューっす」という若人だけっすよ(笑)
……さて、前置き(驚愕!!)はこのくらいにして、アニメそのものの感想を(笑)
このレコンギスタを、見て思ったのは、敵も味方も皆が「稚拙」であるということだ。戦略的にも、モビルスーツの操縦(バトル)的にも「?」と思う場面が多い。また、主人公のベルリを始め、登場人物の多くに、戦争をやっているという悲壮感や危機感、責任感がない。なんかみんな能天気でチグハグ。なのに物語だけはサクサクと進んでいく。この辺が、レコンギスタが駄作と言われる所以だろう。
しかし、レコンギスタを考える上で大切なのが、ガンダム史上の、①宇宙世紀開始→少なくとも200年以上が経過→②宇宙世紀終了(この時点で文明の多くが破壊、人類が滅亡しかける)→1000年以上が経過(この間、②の反省を踏まえ、人類は科学技術の発展を自ら制限)→③大陸間戦争勃発(軍備の様子から、恐らく第一次世界大戦レベルかそれ以下)→④ミノフスキー粒子を使い始め、モビルスーツの運用が始まる→⑤レコンギスタ開始 という、歴史の流れを踏まえることだ。
レコンギスタのおもしろいところは、庶民の生活と軍事技術において、科学技術のレベルが乖離しているところ。庶民の生活的には、おそらく西暦19~20世紀のレベルだが、軍事においては、一年戦争時より遥かに高い技術がある。これは、「ヘルメスの薔薇」と呼ばれる宇宙世紀のデータベースを流用しているからで、いわゆるオーバーテクノロジーを使っているから。(しかも、戦場にモビルスーツが配置されたのも、おそらくレコンギスタ開始のほんの少し前から)。
つまり、「今まで自動車や飛行機も満足に操縦したことのない生活をしてきた人々が、いきなりモビルスーツで戦争している」のだ。作中でも、(10年前に現人類史上初の大陸間戦争があったばかりで)大抵の兵士が初陣で、軍のエース(マスク大尉)までもが「宇宙戦闘は初めて」とか言うし、サラマンドラ(軍の最重要作戦を任された艦隊の旗艦)の艦長が、戦闘中に航海日誌を書くというお気楽さ。もう、ブライト艦長にでも殴ってもらいたいw
つまり、敵も味方も、皆が戦争素人達なのだ。
宇宙世紀は戦争の時代で、その中で様々な戦術が生み出され、パイロット達も切磋琢磨し、組織も育ってきた。そんな時代に生きた英傑たちと、昨日今日戦争を始めた素人達を比べ、「なってない」と言ったって、そりゃあ無理ですよ。まあ、「戦国大名達にイージス艦やステルス戦闘機を与えた」ようなもんだと思って下さい。折角のステルス戦闘機なのに、「やあやあ我こそは!」とか、やりそうじゃない?w
特に、トワサンガ到着後はヒドイ。「好きな人が姉だと分かり、八つ当たりで勝手に出撃する主人公」「自分のオトコがピンチだから発砲する頭の沸いた女達」「負けたことが悔しいだけで暴走するプロ軍人」……彼らがやっているのは、もはや戦争でなく、ただの小競り合い。ホント登場人物、バカばっかり。
でも、彼らに崇高な使命感や、高度な政治判断を期待しないで下さい。そう、彼らは皆が素人なのだから(笑)
また、本作の特徴として、「新兵器、新MSの登場頻度が異常に多い」というものがある。多分、シリーズ屈指。富野さんはインタビューの中で、「レコンギスタのテーマのひとつに、技術屋の都合だけで進化した技術の危うさがある」と述べている。この作品を見ていて感じたのは、「新兵器を、まるで新しいオモチャのように喜び、気軽に戦争に使っている」という違和感(実際、稼働実験すらまともにしていないのに、実戦投入するなんてざらにある)。数年前にアメリカで、幼い子供が本物の銃で遊んでいて、弟を撃ち殺してしまったという悲しい事件があった。それと同じような精神性(問題提起)を、レコンギスタのキャラ達には感じた。
富野さんは基本的に、「肯定による否定」を行う人です。つまりはツンデレw ガンダムも、「戦争を描くことで反戦を訴えた」かったわけですから。
おそらく、レコンギスタで訴えたいのは、「歴史は繰り返す」「例えそれが人類の手に余るものであっても、戦争に利用してしまう」という、人類普遍の愚かさではないだろうか。
この作品は、アムロやシャア、もっと言えば、ランバラルやノリスなど、(能力的にも思想的にも)真の軍人をイメージして観るから、ストレスがたまるアニメになるのだ。
レコンギスタの「人類」は基本、皆、戦争素人なんだから、(良くても)バーニィやクリス、カツやファ、ハサウェイやアイナ、後衛陣も、ベルトーチカやニナ、最強クラスでも、ガロードやシロー達だけで戦争してると考えたらどうだろうか?
私はそう考えて視聴したら、「ある意味、今までのガンダムで一番のリアル(素人による戦争の現実)を描いているかもしれない」と、思えた。そこが、高評価の理由だ。こんな「駄作」で過去のガンダムを「否定」(脱ガンダムが)できるのは、世界で唯一、富野さんにだけ許されたことかもしれない。
あっ、でも、単純に面白くないってのには、全面的に賛成ですが(笑)
長文失礼しましたm(__)m
{/netabare}
【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
ガンダムは既に巨大なコンテンツを形成しており、それを維持、発展させるには、10、20年後の消費層になる、今の子供達を既存(ファーストなど)のコンテンツにハマらせる必要がある。そのために、富野節全開の「古くてクセが強い」ガンダムを見せておくことに価値はある。
アニメ的には、とにかく支離滅裂な展開と、ツッコミ処満載のバカキャラが出まくるが、忘れてはいけないのは、この世界の住人が「戦争素人」であるという、(ガンダムの)歴史的視点。ある意味、これまでで一番リアルなガンダムだった。
アニメとして、シンプルにツマラナイことは否定しない。しかし、こんな「駄作」で過去のガンダムを「否定」できるのは、世界で唯一、富野さんにだけ許されたことかもしれない。
{/netabare}
まあ君 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
スパロボ参戦ということで、ギリギリですが見終わりました。
残念ながら失敗作であることは否定しません。
原因は明らかで、敵対勢力数が多過ぎで、それぞれが何をしたい集団なのかもよくわからない状態のまま、後半さらに数が増えていく、しかも26話の中で無理やり展開させているので、キャラクタにも全然深みがなく、背負っているものが感じられない・・・まあ、面白いわけがないですね。
個人的に画は結構気に入ってます。
それから、冨野監督のテイストみたいなものはかなり色濃く感じることができると思います。それを久しぶりに味わえたからこそ、なんか「惜しい」と思いました。もう少しやりようがあったのではないか。
ただ一方で今回はっきりわかったのは、私の中の「ガンダム」はやはり冨野監督作品だということ。SEEDやOOはエンタテイメントとして非常によくできていて面白いとは思いますが、「あの感じ」を出せる人は、やはりこの人以外いないということです。
なので、自信を持って、もう一度挑戦して欲しいと思いました。
勢力図を単純化して、50話でじっくりと。。。
ピピン林檎 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
こちらも『キルラキル』と同じく、結構前に完走して今後の再視聴予定はない作品、ということでレビューを上げておきます。
80-90年代みたいな強力なメディアの後押しが効かなくなり、一般視聴者の率直な感想・批判に晒されるようになったガンダムシリーズ&富野由悠季氏の実力はこんなもの、という個人的な感想を強く持ってしまった作品でした。
◆制作情報
{netabare}
原作 矢立肇、富野由悠季
総監督・脚本 富野由悠季
キャラクターデザイン 吉田健一
メカニックデザイン 安田朗、形部一平、山根公利
音楽 菅野祐悟
アニメーション制作 サンライズ{/netabare}
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
========== ガンダム Gのレコンギスタ (2014年10月-2015年3月) ========
- - - - - - - OP「BLAZING」、ED「Gの閃光」 - - - - - - -
{netabare}
第1話 謎のモビルスーツ ★ ※掴みはまずまずだが・・・
第2話 G-セルフ起動! ★ カーヒル大佐KIA(Killed in action、戦死)
第3話 モンテーロの圧力 ★
第4話 カットシー乱舞 ★
第5話 敵はキャピタル・アーミィ ★
第6話 強敵、デレンセン! ★ デレンセン教官KIA
第7話 マスク部隊の強襲 ☆ ※マンネリな出撃・戦闘回が続いてそろそろ飽きてくる
第8話 父と母とマスクと ★
第9話 メガファウナ南へ ★ ※多数の戦死者が出てるのに敵・味方の区別が適当過ぎる点は×
第10話 テリトリィ脱出 ★
第11話 突入!宇宙戦争 ☆
第12話 キャピタル・タワー占拠 ★ ラストでドレッド艦隊襲来
第13話 月から来た者 ★ 物語の転換点(月と地球の関係が明かされる){/netabare}
- - - - - - OP「ふたりのまほう」、ED「Gの閃光」 - - - - - -
{netabare}
第14話 宇宙、モビルスーツ戦 ☆ ラライアが何故か急に正常に戻ってる点などが×
第15話 飛べ!トワサンガへ × 何の伏線もなくいきなり「姫様、王子様」は酷い
第16話 ベルリの戦争 ☆
第17話 アイーダの決断 ☆
第18話 三日月に乗れ ☆
第19話 ビーナス・グロゥブの一団 ☆ ジッド団来襲回だが、最早どうでもよい話になっている
第20話 フレームのある宇宙 ☆ ジッド団の目的は「レコンギスタ」
第21話 海の重さ ☆ キア・ムベッキ(ジット団リーダー)殉職
第22話 地球圏再会 ☆ ラ・グー(ビーナス・グロゥブ総裁)の秘密
第23話 ニュータイプの音 ★ ロックパイ戦死 ※人の死を描くことで感動させられうと思うな
第24話 宇宙のカレイドスコープ ★
第25話 死線を越えて ★
第26話 大地に立つ ☆ 戦闘シーンは凄いけど、全体シナリオはゴミ{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)14、☆(並回)11、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.7
まにょ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
あまりないのですが、、、
良いなと思うところより、ちょっとなぁと思うところが多かった
わりと毎週見ていたのですが、
それは、いつか、ラストの方は、面白くなるはずっと思っていたからなのだが
正直に、しんどかったです
総じて、絵とか音楽とか悪くなかったかもしれないけど評価低め、、、
ヒタギ さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:途中で断念した
エウリカテイストのキャラデは好きな方だけど
話が進んでも次に何が起きるんだという気持ちにならなかった。
段々視聴が苦痛になり途中でとうとうギブアップ。
御大本当好きだったんだけど自分の中ではリーンの翼で終わっています。
正体不明の敵、キャラクターの不確かな行動原理でも
エヴァのように少ない語彙の中で想像力を搔き立たるような
演出を見せないと流れの早い今の時代のアニメは厳しいです。
maou さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
アベベ晴明 さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
富野の描いたガンダムから、さらに千年後はどうなったのかを富野が描いたというか、ホンネはそれさえ描ければあとはどーでもいいんだね、という。
そーゆー物語になってない「未来の高速道路」とか「未来の海中都市」とか「未来の宇宙旅行」とかいうアレっすよ。小松崎氏に比べてエログロだけどね。
ヨシケンがキャラ描いてなかったら、それこそこんなもんじゃない惨事となっていた事と思われ・・・
まあ、どんな日本刀の名工だって老境に差し掛かれば目はおぼつかず腕の筋は痩せ耳は遠がちになりそんななか出来上がった一振りを以って「我中曽根虎徹の境地に至れり」などと今までの経験談みたいなものを秘伝として書き終えるや笑顔で事切れ、後の世でその「名刀」を鑑定すると名刀どころか並品にも及ばぬ失敗作だったなんてオチもありますから。
腐敗したって1億のワインは一億のワインだよ。
コルク抜くまではね。
ただし、そんな腐ったワインを物笑いの種にできるのも、
ガンダムという曲がりなりにもアニメ史にしっかり根を張った一大コンテンツの発端がこの御大だからだ。
そこが同じ駄作でもつい先日完結したアレとの決定的な違いであり、もしこれからも富野ガンダムが作られ続けるなら、笑いながら見ていこうとする動機でもある。
しばわ さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
本作は老害の極みというと歴代のガンダムヲタに怒られるかな
7話までみていて、いま実際に前線で活躍しているガンダム世代の
クリエーターに製作させていたら、全く別物になったんだろうなと思うほど
作品全体に漂うかび臭いしょぼさがとても残念な作品。
富野氏の功績には敬意を払うが、すでに御年73では現在のアニメーション
技術やトレンドについていけないのかな、そろそろ表舞台を退場されても
よろしいのでは?
放映前にwebニュースで本作は「若い世代に向けた作品」とかジブリを意識
してなのか声優に「アニメの演技をするな」と怒鳴りつけたとかインタビュー
でドヤ顔コメントしていたが
若い世代ってのはまぁ10代のことかな、なのになぜ深夜枠で放送なのか本気で
そう思ってコメントしたのかはなはだ疑いたくなる
まして地上波で全国ネットではないのはご愛嬌か
声優の演技にも変な演技指導をつけてるせいか全体的にぎこちない演技なのは
否めないし、普通の声が良いなら話題性もかねて全メインキャストを
ジャニタレやAKBあたり起用すればよろしいんじゃないでしょうか
私は見たくありませんが(笑)
設定も宇宙世紀以外のガンダムシリーズの設定にも引きずられていて
継ぎ接ぎの様相をていしているうえシナリオはまるでファーストやΖの
アムロやカミュのようなとてもかび臭い台詞回しが続くので食傷気味です。
作画もまるでセルアニメのような動きと構図で、今時のロボットアニメの
戦闘シーンではありえない動き方をするのでとても違和感がある
これは予算的な問題なのかな
結論、ガンヲタのメイン層が中高年になってきている現状で若いファンの
獲得は必要なれど、御年73の富野氏の作品では高齢化したガンヲタがありがた
るだけでローティーンのファンは獲得できないのではないかな、同時に放送さ
れているBFTの方がよほど若い人向けだと思うが
正直、7話以降を視聴するかはシナリオ的のも絵的にもがなり微妙だ
おすぎまん さんの感想・評価
2.7
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:途中で断念した
宇宙世紀ものは好きですし、一応公式ページを見るとその系譜に当たるみたいなので観始めました。
始まりはそれまでの宇宙世紀シリーズと似たような感じで巻き込まれ型でガンダムに乗ることにはなるのですが、その前に既に戦闘に出ようとしていて、それが何のためなのか、一体何の組織に属しているのかもよくわからず・・・
一応、ファーストでは自分が住んでいるコロニーが戦いに巻き込まれたので、そこから脱出するとか、Zでは何かティターンズにイヤな思いをさせられたからとか何となく(カミーユの最初の動機はいかがなものかと思うけどw)理由はあるけど、この作品はその肝心なところがわからず、いきなり出鼻をくじかれた感じです。
数話は観たものの、ヒロインもよくわからない、クセのある台詞回しが気になる等、ストーリーの軸が不明な分、余計なところが余計に気になって更に集中できず、どんどん訳がわからないという悪循環に陥ってしまいました。
あと、キャラデザはエウレカの人でしたが、これは富野節とは明らかに相性悪いと思います。
ちょっとポップすぎる。
公式の富野のコメントでノーマルスーツでトイレ行くとき困るじゃんってことで、股間辺りにジッパーつけたみたいなのがあって「今更どーでもいいわ!!」と突っ込みたくなった辺りからイヤな予感もしなくはなかったのですがねw
もっと観ればストーリーもわかるかもしれないので、辛抱強い人は頑張ってください
うにゃ@ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
富野色の強いガンダム。ガンダムというよりキングゲイナーやザブングルにノリが近い作品。展開もノリも富野富野している。
ただ設定が特に国家・宗教・組織等勢力が沢山あって、それも富野富野なんだが把握するのは大変なんじゃないかと…
昔はエルガイムやダンバイン等三つ巴ぐらいで抑えてたのが年齢層や年数や制限が取っ払われて複雑になった感じ。
最後に向けてもメガ・ファウナはどういった勢力なのか?アメリアは?キャピタルアーミーは?トワサンガは?ビーナス・グロゥブは?ってなる所をどうみてるかとか。
情報を2クールに詰め込み過ぎは否めないが面白い技術とか戦闘とか技術提供等の流れとかガンダムだなぁっていう所は多々ある。
ガンダムが好きな人というより富野が好きな人にオススメの作品。
100点厨82点
XnX さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
初代を始めとした宇宙世紀系ガンダムが好きな僕ですが、正直厳しかった。
信者補正がなければ途中で見るのをやめていたかもしれない。
ダレイオス さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
蟹チャーハン さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
<富野氏からの映画化の話題でファン騒然? 新規カット追加にシナリオも改編? 三部作の予定で、一作目のヒット具合でどうなるか?! うわーですねw>
オルフェンズがおもしろかったので続けて視聴してみました。
予備知識はゼロ。評判がいまひとつなのは知っていたくらいか。
ストーリーがわかりにくい、難解だとよく聞きますが、
自分が見ていた範囲ではそこまでとは思わなかったかな。
ただ、最初に地球圏での勢力分布くらい教えてくれてもいいんじゃないかと思います。
いつもみたいに背景説明のナレーションがないのでわかりにくく、
一話から戦闘している相手が誰なのかも海賊といわれてもピンとこない。
結局、最後まで付き合うことになる相手なのだし、このガンダム物語の土台になる
ところだと思いますしね。
端的にいえば、富野節ともいえる兵士たちが交わす短いセリフがじゃんじゃん飛び出し
懐かしい反面、いつもの兵士たちの間に漂う重苦しい戦争してる感であるとか、
悲壮感がゼロで緊張感もなく、なぜ彼らはこんなに浮き足立って、突発的な戦いに巻き込まれて
戦っているのだろうか、という違和感をおぼえたまま見終えたことか。
以下ネタバレで~
{netabare}
常に小出しの戦闘。
モビルスーツが3機とかで敵陣強襲してどれだけ成果をあげられるのか。
少しやりあって損傷を負うと撤収。新型モビルスーツが手に入るとのこのこ出かけての繰り返し。
最後まで大掛かりな○○作戦といったみどころがなく終わってしまいました。
戦う理由もよくわからない。
地球はアメリカとヨーロッパの二大勢力に支配され、全体に影響を与える存在として
キリスト教のバチカンみたいな宗教団体が存在しています。その宗教団体が月の勢力から
フォトンバッテリーという電気とか石油のような動力源を独占的に購入分配しています。
地球の二大勢力はそれに不満があるようで、海賊だのなんだの名前を伏せた形で強奪をはかってきます。
冒頭、アイーダはそれは公平ではないというけれど、そもそもが資源戦争やって地球を荒廃させた
人類が知恵を絞った結果なのだろうし、実際にそれで困っている人たちがいるわけでもなく、
平和にやってきたように見えるので、結局は大国の利権絡みでしかないのかなという印象でした。
これで戦争になるから納得しろってのはちょっとおかしいですね。
経済戦争ならわかるんですが武力行使にまでなりますかね?
妄想の域で…無理があるかなと。
迷走し続ける主人公
他人の言葉の受け売りなアイーダもですし、それは身勝手な行動が目立つ主人公にもいえます。
もともとは宗教団体所属の学校の学生のはずが、アメリカ国家の別働隊に拉致されたのをきっかけに、
気がつくと最後までそっちで戦闘に参加していました。
しかも学友や恩師に対しても攻撃してるし(教師は抹殺)意味がわからない。
それでも自分はスパイしてるのであって、所属は元の宗教団体のままだと言ってたけど、
これって普通に裏切り者なんじゃないの? と思えて仕方ありません。
制作側の都合としては、日本の自衛官が米軍で働いてるくらいの感覚なのだろうけど、
これがえらく伝わりにくい設定だなと。
で、なぜ彼はああまでして、アメリカ勢力のもとでパイロットして戦争に参加していたのか
かなり悩んだりもしたんですが、本編終盤近くでのセリフを聞いてわかりました。
『実のところ彼は、ただ戦闘がしたかっただけなんだ』です。
たしかに以前の身分ではモビルスーツに乗る機会は少なかっただろうし、
戦闘に参加するチャンスすらなかったかもしれない。
人を殺したくない気持ちは本当でも、破壊衝動はあったということか。
アムロにカミーユ、歴代ガンダムパイロットはわがままが定番ですが、どこかのタイミングで、
ガンダムのパイロット失格の烙印を押され、懲罰房入りしたりすることがありましたけど、
このレコンキスタではそれがないんですよね。
成長をうながす大事なシーンだと思うんですが…。
キャラ的に今回の主人公は、Zのカミーユに近いイメージかもしれませんが、躾もされず
わがまま放題で手に負えない感じです。
無茶のある月の勢力参戦のシナリオ
とりま、地球でのいざこざが月の勢力にも影響し、宇宙全体のパワーバランスを変える
ような一大戦争に発展するというシナリオについて、これも無理があったかな。
ちょっと思考が単純すぎたかもしれない。
地球勢力による内ゲバにも似た月の周辺での度重なる戦闘から、半ば無理矢理にでも
巻き込まれた風な話しになっていました。
あれでは月の勢力が被害者です。
そもそも月の第三勢力の方が開発力が勝っているのだし(ガンダムも月が開発したのだし)
根っこの部分で地球民を信頼せず快く思っていなかったとしても、それだけで即開戦となるのは変です。
とま、どーしてこうなった? 誰がはじめた? 誰が悪い??
この感想しかわかないんです。
そんな感じで、地球にいてもぐだぐだ、宇宙に飛び出してもっとぐだぐだ。
結末までの盛り上げ方もいまひとつなら締め方も不自然で、理由なく戦い繰り広げて、
最後は仲良しこよしなシーン見せられて、なんとなくギルティクラウンを思い出しました。
見終えてから他の方のレビューも拝見して、富野監督があまり口を出さなかったとの記述を読み、
あああ、これは富野監督大好きな若いスタッフが中心になってつくったんだなと納得しました。
みんなが期待したのは富野監督のガンダムのはずなんだけど、これでよかったんですかね?
富野ガンダムって、戦争という化け物を一兵士の視点から捉えた作品だと思っています。
状況も戦局もよくわからず、いつ終わるともしれない戦争という名の殺し合いにどっぷりはまって抜けられず、
何人もの大切な人たちを失い、心が疲弊して麻痺して、最後には壊れてしまう感覚がたまらないんです。
だからキャラが会話らしい会話をしない。ぶっきらぼうだしほぼ独り言レベルのセリフだし、
それか怒鳴ってるかのどちらか。それだけみんな戦争に疲れてるし気もたっている。
かなりリアルな描写に近いんだろうけど、いまのアニメって丁寧すぎるくらい、
いかにも説明のための会話をしますからね。
そういう意味では、台詞回しや表面的なところは富野イズムみたいなものを感じるのだけど、
命の重さを感じられない雰囲気で台無しでした。
なんせバトルになると大喜びで、すごく生き生きとするキャラばかりでしたから。
まぁ、プラモデル売るならそちらの方が都合いいんでしょう。
カッコよいパイロットでないと、売れるものも売れないでしょうから(笑)
追記
Zを見てからだいぶたって、はじめて小津の映画をみたときに、
富野監督のガンダムとセリフまわしが似ているなと思いました。
女優さんが口にする定番のセリフで、怒ったときにいう「ぶつよ!」な一言とか。
他をあまりしらないんで、ご存知の方がいたら教えてほしいです。
{/netabare}
ガンダム Gのレコンギスタのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
ガンダム Gのレコンギスタのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
宇宙移民と宇宙戦争の歴史となった宇宙世紀が終焉後、しばらくの刻が流れた。
新たな時代、リギルド・センチュリー(R.C.)を迎えた人類の営みと繁栄は、平和と共にこのまま続いて行くものだと思われていた。
R.C.1014年。
地上からそびえ立つ地球と宇宙を繋ぐ軌道エレベータ、キャピタル・タワー。
地球上のエネルギー源であるフォトン・バッテリーを宇宙よりもたらすが故に神聖視された場所である。
そのキャピタル・タワーを守護すべく組織されたキャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムは、初めての実習の最中、いずれの国の技術でもない高性能モビルスーツ、G-セルフの襲撃を受ける。
作業用モビルスーツのレクテンで交戦したベルリはG-セルフの捕獲に成功する。
しかし、G-セルフを操縦していたアイーダ・レイハントンを名乗る宇宙海賊の少女に何かを感じるベルリ。
それは見たこともないはずのG-セルフに対しても同じだった。
そして、特定条件を満たさなければ動かないはずのG-セルフをベルリは何故か起動させてしまう。
キャピタル・タワーを襲撃する宇宙海賊とアイーダの目的、G-セルフに選ばれたベルリが辿る運命、その果てに待ち受けるリギルド・センチュリー全体を揺るがす真相。
全てはレコンギスタの始まりに過ぎなかったのだ。(TVアニメ動画『ガンダム Gのレコンギスタ』のwikipedia・公式サイト等参照)
石井マーク、嶋村侑、寿美菜子、逢坂良太、佐藤拓也、高垣彩陽、福井裕佳梨、井荻翼
総監督:富野由悠季、キャラクターデザイン:吉田健一、メカデザイン:安田朗/形部一平/山根公利、デザインワークス:コヤマジゲト/西村キヌ/剛田チーズ/内田パプロ/沙倉拓実/倉島亜由美、色彩設計:水田信子、美術:岡田有章、音楽:菅野祐悟、音響監督:木村絵理子
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1999年春アニメ
正暦2343年、月の民(ムーンレィス)の少年 ロラン・セアックは、「地球帰還作戦」の潜入調査員として北アメリア大陸に降下した。旅の途中、川で溺れているところをキエルとソシエのハイム姉妹に助けられた。鉱山を経営するハイム家は新興富裕階級に属し、当主の長女キエルはロランが憧れる月の女王...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:1991年3月16日
宇宙世紀0123年、シャアの反乱から約30年が経った時代。大きな戦乱も無く平和な世界の中、人類はその大半が地球から月までの軌道に設置されたスペースコロニーに移住し、地球連邦政府という国家の枠組みを超えた全地球規模の組織に統治されていた。しかし、地球連邦政府の疲弊・腐敗から、秘密裏に...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1993年春アニメ
宇宙世紀0153年、地球圏を統治している地球連邦政府は形骸化し、宇宙に存在する各サイドは連邦政府の統制を離れた独自の道を歩み始め、各地で紛争が勃発する「宇宙戦国時代」に突入していた。 そのなかでもサイド2に存在するザンスカール帝国はギロチンによる恐怖政治と、救済と慰謝を基調とするマ...
ジャンル:OVA
放送時期:2010年3月12日
第二次ネオ・ジオン抗争、別名「シャアの反乱」の終結によって地球圏には束の間の平穏が訪れた。 それから3年後、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。政財界に絶大な影響力を持ち、地球連邦政府を影から操る ビスト財団が、「袖付き...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2002年夏アニメ
時代は地球環境が悪化した未来。 かつて人間が暮らしていた豊かな土地は食用地として保全され、 人々は凍えるツンドラ地帯や灼熱の砂漠地帯のドームポリスに押し込められ、中央政府や食料を運んで来る鉄道公社には逆らえなかった。 そんな生活が何代も続いたとある時代に、ふと疑問を抱く人々が現...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2021年6月11日
第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。U.C.0105——。地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府組織「マフティー」...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1979年春アニメ
スペースコロニーへの宇宙移民開始を紀元とした未来世界、宇宙世紀0079年が舞台。人類は増え続ける人口のため、半数が月軌道周辺にあるラグランジュ点に浮かぶスペースコロニー群(サイドと呼ばれる)に居住していた。その中で地球に最も遠いコロニー群サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦からの...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1994年春アニメ
これまでの「機動戦士」シリーズにおける宇宙世紀とは異なる世界を舞台に、これまで築き上げてきたリアルロボット路線ではなく、ロボットアニメの原点回帰ともいうべきスーパーロボット路線を打ち出した作品。未来世紀(FutureCentury, F.C.)60年、地球の覇権をかけてガンダムファイト第13回大会が...
ジャンル:OVA
放送時期:2014年5月17日
地球連邦政府転覆の可能性を秘めた『ラプラスの箱』の在処が遂に明かされた。 その場所は、事件の始まりの地、〈インダストリアル7〉の〈メガラニカ〉であった。ビスト財団当主代行のマーサ・ビスト・カーバインは、 財団権益を保持すべく、地球連邦政府中枢を担う移民問題評議会議長ローナン・...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2007年秋アニメ
西暦2307年。世界はアメリカを中心とした「ユニオン」。ロシア、中国、インドの3つの国家を中心とした「人類革新連盟」。ヨーロッパ諸国を中心とした「AEU」の三大超大国に別れていた。枯渇してしまった化石燃料の代わりに、3基の軌道エレベーターと太陽光発電システムを巡り、各超大国群は己の威信...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。モノクロームだった彼の日常は、一人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める。 傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり。少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める。
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
水島努とP.A.WORKSによる新作オリジナルTVアニメ。 5人の夢を追う女の子を中心に白箱(関係者に配られる完成したアニメ作品が収録されたVHSやDVD)の完成を目指し奮闘するアニメ業界の物語になる。
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
主人公・可児江西也は、転校してきた謎の美少女・千斗いすずから、いきなりマスケット銃を突きつけられ、デートの誘いを承諾させられた。いすずに連れられやってきた場所、そこはダメ遊園地として悪名高い甘城ブリリアントパーク(甘ブリ)だった。
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
日本のとある地方都市「冬木市」に数十年に一度現れるとされる、持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」。7人の魔術師(マスター)は7騎の使い魔(サーヴァント)と契約し、聖杯を巡る戦争に臨む。聖杯を手にできるのはただ一組、ゆえに彼らは最後の一組となるまで互いに殺し合う。魔術を習うもその...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
システムが正義を下し、銃が人を裁く近未来。 銃の射手として犯罪者を追う刑事たち。 システムを逸脱する犯罪に直面したとき、果たして── 人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるようになった近未来。人々はこの測定値を「PSYCHO-PASS (サイコパス)」の俗称で呼び、その数値...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
──その学園は、少女達の果樹園だった。 外敵から隔離された学園にやってきたのは、生きる目的をなくした一人の少年。 守るべき物を見失い、後悔と贖罪のみに費やされる人生の中で、 その少年に残されたのは首に繋がれた太い鎖と、野良犬にも劣る安い命。 そして少年は、その学園で少女達と出会...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
ある日、空から多数の正体不明の生物が飛来してきた。その生物は鼻腔や耳介から人間の頭に侵入し、脳に寄生して全身を支配し、他の人間を捕食するという性質を持っていた。寄生後も見た目は人間そっくりに擬態する、彼ら「パラサイト」は、高い学習能力から急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。絶大なる魔力を有し、人々から敬われ、時に恐れられる存在<聖騎士>に守られた『リオネス王国』。王国の王女エリザベスは、たった一人国を離れ、 ある者たちを探す旅に出ていた。それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
神世紀300年─── 始まる”勇者部”活動!? 結城友奈は中学2年生。毎日学校へと通い、たくさんの友達に囲まれながら授業を受けたり、部活動をしたり、遊んだりと、平穏に過ごしている。その生活スケジュールは、どこにでもいるごくふつうの女の子。 だがたった1つ、他の子たちとは決定的に違う部分...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2014年11月15日
われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか――。 地球はナノハザードにより廃墟と化した。 その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。 電脳世界に住む捜査官アンジェラは、 闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上...