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「寄生獣 セイの格率(TVアニメ動画)」

総合得点
79.8
感想・評価
1614
棚に入れた
7769
ランキング
488
★★★★☆ 3.8 (1614)
物語
4.1
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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☆の総合評価
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寄生獣 セイの格率の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

まっしろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

価値観

一.【物語】この作品は、人類に対してとても強いメッセージを与えてくれたと思う。その中でも「人間の価値観で動物の価値観を図ってはいけない」という言葉に感動した。人の価値観だけで物事を判断すると他の生き物が損をしていることに気がついて欲しいということに感動できた。
二.【作画】特にこれといった崩壊もなく、安定していたと思う。
三.【声優】花澤さんや沢城さんなど、有名な方々を起用していたので良かった。
四.【音楽】インパクトのある楽曲が欲しかった。
五.【キャラ】ミギーと新一の友情が次第に深まっているところに感動した。

投稿 : 2017/03/16
閲覧 : 246
サンキュー:

1

赤緑 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

[寸評] 原作読者としておおむね満足

原作ファンにつき、点数甘め。

漫画原作。映像化の権利の関係で、原作完結から20年以上経ってアニメ化された作品。
そのため、内容の一部を現代に合わせるという改変が入っている。

多くの改変により最初は心配していたが、思ったよりも原作に忠実だった。
ミギーも最初は違和感バリバリだったけど、好演だったと思う。


本作を気に入ったなら、原作を読んでみてほしい。
ちょっと古すぎるし、グロイし、とっつきにくい絵だけど、名作。
文庫化やリニューアルもしているので入手しやすい。

投稿 : 2017/02/08
閲覧 : 189
サンキュー:

4

ネタバレ

まゆぽよ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

当初の不安は払拭された

ミギーの声が平野綾と聞いて、当初は不安に思いましたが、実際見てみると非常にマッチしていることに驚きました。寄生獣特有の冷徹さ、ミギーの可愛らしさが存分に出ていました。
原作は名作でありながらやや古めであるためか、キャラクターデザインはかなり変わっていました。シンイチ眼鏡!?え!?って思いましたが、シナリオの途中で覚醒してくれて安心しましたし、本当にかっこいい演出だと思いました。

投稿 : 2017/01/11
閲覧 : 185
サンキュー:

1

ネタバレ

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ただの感想

傑作。

寄生獣の漫画読んでからもう10年以上経ってるけど今でも思い出に残る名シーンが頭をよぎる。好きな作品。

原作漫画のアニメ化は、原作に忠実に表現するか、原作からある程度発展させて新しいものとして再出発するかの大きく2パターンだと思っている。
そして、
そのどちらも原作が秀作であればあるほど古参ファンを納得させることは不可能だと思っている。っていうか例がないんじゃないだろうか。

この作品のテーマは生物の在り方への問題提起を扱っていて、なんのために生まれたのかとかそういう話に向かっていくわけだけど、個人的にこの作品の一番好きなところはそこじゃない。
俺が好きなのは美しい完結。
テーマが深い場合にありがちな、ゴタクをグダグダならべて散々まわりくどい問答を経た末に結局結論はシンプルっていうパターンだったとは思う。確かにそうなんだけど、友情と愛の双方向からの劇的なハッピーエンドを意外な伏線を使って一挙に絡ませることで、これ以上ないなと思うレベルの完結を見せた。
円盤売れたら続きやりまっせみたいなラノベアニメ見るのとは異質というか、次元が違う。楽しみ方が違う。

これだけ気持ち悪そうなタイトルでこれだけ綺麗な完結を誰が予想できたもんかね。

ミギーの魅力については盛大に書き残しておこうか思ったけどやめ。
ああ、ひとつ。平野さんは微妙だった。
ミギーの人間への理解やシンイチへの理解を深めていく中で微妙に変わっていくセリフの節々に、もうちょっと変化らしいものを出して欲しかった。少しずつセリフに表情をつけてやってほしかった。
じゃなきゃ最後の感動も微妙になる。

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 282
サンキュー:

12

さすらい庵 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アンチが多い作品は良くも悪くも話題作

原作が名作なだけにアンチも多かった作品。
グロ規制にもめげずに制作会社は頑張ったと思いますよ!
実はミギーの演技が1番良かったりします(笑)
私は原作ファンですが、アニメも自信を持ってお薦めできますよ!

投稿 : 2016/12/27
閲覧 : 288
サンキュー:

2

tataleo さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

さりげない社会風刺コメントがよい

「亜人」的なものが観たいと調べたら、この作品が紹介されていたという理由で観始めました。毎回ドキドキ、早く次の回を観ないと!と観始めたら止められず、でした。
結構ゲラゲラ笑える会話があるかと思えば、人間への風刺が散りばめられていて、いちいち寄生生物の発言が最もなことばかりな点もよかったです。本当はみんな自分達の中にいろんな寄生生物を宿していて、無意識に寄生生物に影響されて動いているのかもしれないですね。ミギーみたいな相棒ならいいなあ。

投稿 : 2016/11/03
閲覧 : 224
サンキュー:

4

waku さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

シンイチ…『悪魔』というのを本で調べたが…一番それに近い生物は、やはり人間だと思うぞ。

すばらしくいいアニメでした!

ミギーみたいな右手がほしくなった

田村玲子っていう寄生生物がすんごくよかった

田村玲子「寄生生物と人間は一つの家族だ。
我々は人間の子供なのだ。
だが・・・我々はか弱い
それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。
だからあまりいじめるな」

田村玲子「ずっと考えていた・・・
私は何のためにこの世に生まれてきたのか
一つの疑問が解けるとまた次の・・・疑問がわいてくる・・・
始まりを求め、終わりを求め
考えながら ただ ずっと 歩いていた
何処まで行っても同じかもしれないし
歩くのを辞めてみるならそれもいい
全ての終わりが告げられても・・・「ああ そうか」と思うだけだ
・・この前人間のまねをして・・・鏡の前で大声で笑ってみた・・・
なかなか気分が良かったぞ・・・」

もう出る言葉がいちいちかっこいい
このアニメ何気に名言多い気がしますこのレビューのタイトルもそのうちの一つですね

満点じゃないのは個人的にヒロインがちょっと・・・情緒不安定すぎたかな
まぁたまにしか出てこないからいいんですけどね

シンイチ(主人公)が序盤につらい思いをしていろいろあって性格がちょっと変わるんですけどそれに対して

村野(ヒロイン)「君本当にシンイチ君?」「すみません、人違いでした」
ってとこ主人公が可哀そうすぎる。そこからヒロインが大嫌いになって最後まで治らなかったわ

それでも高評価だから相当自分でもこのアニメ気に入ってると思います!
是非みてください絵が・・・とか自分も最初思ってましたが見てればむしろその絵がいいってなりますので

投稿 : 2016/10/30
閲覧 : 262
サンキュー:

2

ネタバレ

taro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

田村 玲子

18話で 田村 玲子が、散り際に言い放った言葉が今だに忘れられない・・・引用 「ずーっとかんがえていた。私は、何のために、この世に生まれてきたのかと・・始まりを求め終わりを求め 考えながら ただずっと歩いていた。何処まで行っても同じかもしれない・・歩くのを止めてみるならそれでイイ 全ての終わりが告げられても?アアそうか?と思うだけだ」 彼女が、セイの散り際に残した言葉が、今もぼくの心から離れない・・・

投稿 : 2016/10/29
閲覧 : 256
サンキュー:

1

ネタバレ

ずんたろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

Tシャツの意味

本編に関してはスッキリ終わったなと。
最近のラノベアニメ的なお、終わり?的なこともなく

で、余談。
一見するとダサTを常用する新一くんですが
これその都度の感情や思考を現してるんじゃあないかと。
道路標識Tも分かれ道や一時停止。
22話からは顕著でphilosopfia(知を愛する)
最終話はapolia(一つの問いに対する答えとして相反する二つの見解が等しく成立する場合をさす)

うん。こんな見方もいいんじゃないかなぁと
まぁ内容より小ネタに集中しちゃうのもどうかと思うけれど(*‘∀‘)

投稿 : 2016/10/11
閲覧 : 304
サンキュー:

3

(C)Unko さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 2.5 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

株式会社蛇氏東塔事務所所属のUnkoが評価しました

[未購入]音楽はOP以外が好きだった。サントラまでとても良かったと思う。ストーリーは原作をなぞっていてそれもまた好感を持てた。
ただ女キャラが原作よりも悪い意味で前に立っていたりアニオリの一部も納得がいかない点もあった。
また、これは個人的な感想ですがミギーの声優に納得がいかなかった。しかし納得はしていないが認めざるを得ない程の演技で個人的嫌悪を除けば楽しく観れる作品になっていたと思う

(C)2016 Unko All rights reserved.

投稿 : 2016/09/12
閲覧 : 212
サンキュー:

1

Duby さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大好き。

コミックで読んで大好きな作品。
アニメもコミックと変わらず面白かった。

投稿 : 2016/08/27
閲覧 : 259
サンキュー:

1

RRRRR さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもしろい

おもしろい

投稿 : 2016/06/26
閲覧 : 191
サンキュー:

0

麦茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

評価と一言コメント

[ 熱中度:A ] [ 好み:B+ ] [ 楽しさ:A ] [ 面白さ:A ]
[ 作画:B+ ] [ 演出・絵コンテ:A ] [ キャラ:A ] [ 音楽:B+ ]

<< 総合評価:A >>

平野綾さんのミギーは見始めた当初こそ不安でしたが、さすがの演技で魅せつけてくれました。
今ではもうこの声じゃないと満足できないと思います。(2015.4/5)

投稿 : 2016/06/18
閲覧 : 279
サンキュー:

5

asmanlo さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

よく出来ている

原作の大ファンだけど良くできてると思う。
作画批判してる人いるけど原作通りの古臭い絵より全然マシ。
海外の方が評価高いけど海外の人の方がよっぽどフラットに評価できてると思う。日本の評価は声優が平野綾だから叩く人とか多すぎ。
あえて難点言うなら村野里美がビッチっぽくてイライラしたところかな。
オリジナルのアレンジはほぼ無かったけどそんなのいらないかな。

投稿 : 2016/06/16
閲覧 : 175
サンキュー:

1

ブロッコリー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作を知らないで観たら 衝撃作だった

これはとてつもない インパクトのある作品ですね しかもストーリーがめちゃくちゃ濃いです 人と生物の共存、生きる尊さ、家族、恋人、友人 この全部がどれだけ 大切かを実感させてくれる その中でも 18話の話は アニメの表現力の限界を越えたきました 映像みて感情があまりにも昂ぶって涙がとまりませんでした

投稿 : 2016/05/17
閲覧 : 224
サンキュー:

6

∮アジェル∮ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

考え方ひとつで違った作風を感じられる一品です

原作から少し背景や時代性がいじられている部分はあるのですが、キャラ設定や物語の展開としては忠実に描かれていて、その世界観と感情的な部分の濃い所が生きた作品です。
当時、映画版(実写)とアニメとほぼ同時期に出たため、なかなか印象深い作品でした。人間的発想からいけば「バケモノ」と思えるそれらとの戦いや日々の出来事なのですが、作中にも出てくる「一つの生物」として考えると、確かに何かを淘汰しようとしているのか、地球の環境の為というのか・・・。なかなか考えさせられる面も含む作品になってます。

2クールというスパンで、大きく削り取られることなく、原作通りしっかりと楽しみたい部分が残されている中で、注目点の一つであるバトルシーンが思ったほど「エグい」という印象はなく、それよりも寄生獣とのコミュニケーションをとりながらの思考バトルがうまく動画として成立できていて、楽しめる要素の一つかと思います。

また、これだけサクサクと人々が死んでいくような「エグい」イメージの強い作品なだけあって、ドラマティックなシーンや、ヒロインと過ごすシーンなど、バトルを中心とした作風の中で邪魔することなく、全体的な流れとしてイイ感じになっているのではないかと思います。

終盤には、どんどん思想や激しい展開へと進んでいくのですが、ラストでは原作を読んでいる時よりもアニメ版を観ているほうが、感動というか感じるモノが多かった気がします。中盤から終盤にかけて一気に展開が進んでいくあたり、じっくり続けて観てしまいたくなる感覚は物語の設定の良さが光る作品です。

投稿 : 2016/05/11
閲覧 : 193
サンキュー:

4

K.S さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とても面白かったです。

コミック→アニメで見ました。
神OPですな。

投稿 : 2016/05/06
閲覧 : 244
サンキュー:

2

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメとしては平凡な印象だが。。。

 原作は既読だが、古い作品ゆえにいい具合に細かい部分を忘れており、それなりに新鮮な
気分で楽しめた。

 まずは大幅なキャラデザインの改変に驚いた。
 この辺はネットでの感想を読むと賛否両論あったようだが、個人的には元々絵より
ストーリーに惹かれていた作品だったために、それほど気にならなかった。
 むしろ時代設定を現代に置き換えたため、スケ番然としていた加奈などは原作通りだと逆に
違和感が生じそう。この加奈関連では原作が携帯・スマフォのない時代のものだけに、
ストーリー展開などはうまいこと改変しているなという印象。
 メインヒロインである村野 里美は主人公の泉 新一の母に似せたデザインに改変したように
思えたが、作品全体において母性というファクターが大きい印象があり、泉 新一にとって
亡くなった母に代わる母性を象徴する存在としての役割を村野の与えたかったのかなと。

 人間に擬態した危険生物の恐怖という点ではジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体
X」あたりの影響があるのかなと思った。同じカーペンターの「ゼイリブ」の影響もあるかも。
 ただ、本作は単なるSFアクションに終わらず、テーマ性、ストーリー展開も更に推し進めた
印象で、まずこの状況に対峙する新一の右手がパラサイトになってしまうという着想自体が凄く
面白い。
 この新一とパラサイトであるミギーとの奇妙な同居生活は、次第に相棒感が出てくるバディ
ものとしての面白さがあり、逆に互いの対話を通しての人間と寄生生物の思考の違いが人間と
いうものを浮き彫りにしていく面白さがある。
 そして、次第に変わっていく新一とミギーだが、特にミギーの細胞と融合した新一に関しては
自己が変化していく恐怖を通して、自分とは?といった自己認識の問題、人間らしさとは?と
いった人間性の問題などを色々と考えさせてくれる。
 あと単純にバトルものとしても、新一とミギーのコンビネーションを活かした戦い方と、
様々なタイプのパラサイトとの組み合わせは、バラエティに富んだ面白みがあった。

 一方のパラサイト側だが、こちらも単なる人間を捕食するクリーチャー的存在で終わらず、
その寄生環境によって変化する存在であるところが興味深い。
 その象徴的存在なのが田宮 良子で、単に人間に関心を持っていた彼女が最終的には母性愛が
生じたようだが、ここでは新一と母との関係性も絡めて、母性に代表される愛情というものを
考えさせられる。
 単なる人間対パラサイトという作品ではないという点では、地球環境のためにパラサイトの
存在は必要と考える広川 剛志や、パラサイト以上に怪物的な浦上という人間側のキャラも興味
深い。
 このパラサイトという存在を通して環境問題にも踏み込んでいるが、「人間が環境破壊者」と
いった単純なものではなく、色々と考えさせてくれる。

 キャストに関してはミギー役の平野 綾氏が印象的で、当初は女性声優ということで驚きが
あったが、パラサイト特有の無機質感、そして次第に変化が生じることにより感情が生まれてくる
過程が見事であった。
 グロいシーンも多いが、いたずらに規制することなく、できるだけ見せるものは見せて、それ
以上のものは演出でうまいことさばいている。規制ばかりで何やってんだか、よく判らなくなる
よりはこちらの方がいい。
 正直なところ、作画や演出などはアニメとしては平凡な印象だったが、原作の完成度が高い
ために、ストーリー展開やキャラクター性などで楽しめた。

投稿 : 2016/05/05
閲覧 : 227
サンキュー:

6

ネタバレ

もじゃくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

シンプルで面白い

単純で面白いからすぐ観終わった。食物連鎖のような、捕食者と餌の関係というか、そういう残酷さみたいな生物の本来のシンプルな所が伝わって良かったと思う。

投稿 : 2016/04/14
閲覧 : 221
サンキュー:

1

botch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

原作がとても好き

アニメ化の際、原作と違いを出すとどうしても違和感が出る。
それを受け入れられる場合とそうでない場合があるが、後者だった。

声も納得できなかったし、絵のタッチもポップになりすぎてる気がしたし、私の感性とは合わなかった。また、主人公のビジュアルやスマホに変えたことで、細部で受ける印象が変わった。

それらによって、この原作の持つ哲学性(←これこそ寄生獣が名作たる所以だと思うんですが。。)は減少し、“右手がモンスター”アニメになっている気がして途中で断念。
ただ、同時期公開の実写映画版よりは数十倍マシ。

投稿 : 2016/04/05
閲覧 : 186
サンキュー:

2

ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新一の右腕に寄生したミギー これは 人とパラサイトの物語です

あらすじはあにこれを参照ください  放映時期:2014年10月~2015年3月

最初に感じた事 
寄生獣ってなんだろう・・・
セイの格率って何?
この作品を観るきっかけになったのは そんな好奇心からでした

タイトルとあらすじを読んで 
単純に人間VS○○物かなっと想像して観始めたのですが・・違いました 

”社会とは 人間とは 家族とは 共存とは ”
その他にも難しいテーマが 入っていて とっても考えさせられる内容!
それらが ファンタジーホラーの作風と混ざり合い
とても バランス良い作品となっています。

主人公は 
右腕を謎の生物に寄生された高校生の少年 新一 

彼が 青春時代の多感な時期に
色々な出会いをし 時に敵と戦い 重いテーマにぶつかりながら
全編通じて 成長していく内容です。

作中 寄生生物の食事シーン とてもショッキングでした
戦闘シーンも少し グロイので 子供向きではありません
 
語の展開は わりとサクサク進みます 
テーマが重くなる中盤 このテンポは観ていて良かった!
途中でダレてしまうこともありませんでした
{netabare}
この作品を観ていて 胸に響いた場面は 

我々はなぜ生まれてきた?その問いに 
自分なりの結論を出した時の 田村玲子

”寄生獣”そのタイトルの本当の意味を話す 広川 

上記の場面は 観ていて考えさせられました

他には 
ミギーの寄生で徐々に感情を無くしていく新一 
逆に ミギーは新一の影響を受け 人間の感情を持っていく・・・・
そんなお互いに影響を受け合っている 新一とミギー 
こちらは全編通じて 深まっていく関係が良かったです。

痴話げんかをするシーンは笑えますし 後藤との戦闘シーンは泣けました
だから その後の展開には違う涙がでました!

観終わって
重いテーマは 考えさせられました
作中 答えが出て来ますが 答えは一つじゃない気がします
そんな重いテーマを中和する 新一とミギーの凸凹コンビ最高です

特にミギーのしぐさは 観ていてとても可愛かったです
パソコンで検索して調べ物をしているところなど 
人間の 実生活に溶け込みすぎていて笑えます。

あと 忘れてならないのが 女性陣!  
新一の母 信子は新一の変化に気づき問い詰めます
里美は新一の変化にすぐに気づき”新一君だよね?”
田村玲子も田宮良子時代に 実の母に即正体を見破られる
男性諸君 嘘はばれますよ♪ すぐにピンときます!
{/netabare}
原作は未読ですが とても面白かったです

もしパラサイトがやってきたらという”IF物語”ですが
話の展開が凄く この桃どうなるの?と終始ドキドキが止まりませんでした

□*■*□*■*□*■*□*■*□*■*□*■*□*■*□*■*□□*■*□*■*□*■*

ちなみにサブタイトルの”セイの格率”の意味
作品のプロデューサー 中谷敏夫さんいわく

セイには「生」「性」「正」など
原作にちりばめられている様々なメッセージ

格率は哲学者カントの言葉の訳語
なんとなく当たり前のように守っている概念みたいな意味合いです
生態系の頂点だった人間がそうではなくなり
殺す側の論理と殺される側の論理が交錯する… だそうです。

寄生獣は作中に意味が明らかになるのでここでは割愛します。

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。 






   
 

投稿 : 2016/04/03
閲覧 : 308
サンキュー:

34

revlis さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ミギー

当時、原作を読んでいたのでアニメは観るつもりがなかったのですが、懐かしさもあり視聴してみました。

内容もうろ覚えだったので楽しく観れました。

平野綾さん、なかなか良かったです。

投稿 : 2016/03/12
閲覧 : 203
サンキュー:

3

ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全24話使い、丁寧に主人公の苦悩が描かれているのが素晴らしい

昨年、やたらとCMで見て作品のことは知っていたんですが、
ああもしつこく見ろ見ろ言われると逆に見たくなくなる天邪鬼で、
ようやく初視聴となりました。

原作のコミックは1988年なんですね。
掲載誌が大人のマンガのイメージで存在すら知りませんでしたが、
当時でこのアイデアってかなりスゴイ気がします。

ある夜、空から寄生虫の種子が降ってきて、人体に宿して
エイリアン化してしまう事案が多数発生。
人類を捕食する存在として幅を利かせ始める…。

主人公も危うく乗っ取られるところだったけれど、
寄生虫の侵入を腕までにとどめて自我を保つこと(人間らしさ)
を失わずに済んだと。

以下ネタバレ含むです
{netabare}
物語の当初の寄生獣は連帯の意識もなくバラバラに行動して、
時に潰しあっていたんですが、それが自然と徒党をくんだり、
無闇に人を襲わなくなったり、それぞれ自分が存在する理由を
考え始めたりするのがポイントでしたね。

いまの作品だとグールやアルペジオにもつながるテーマで、
それを25年近く前にやっていたのがすごい。

主人公は高校生で、できるだけ傍観者でいたいと思っていたけど、
身内や学校も荒らされてついに立ち上がる決意をするわけですが、
それでも決意がゆらぐときがあるわけです。

それは自分が人類の外敵とみられないかとか、
寄生獣と共存する道はないのかとか。

誰に事実を話してよいかとか、人類に勝機が見えてくると
一方的に殺戮しているのはどちらなのかとか。

この心のブレを全24話使って丁寧に描いているからか、
見ている側もしっかり考えることができるのがすばらしい。

なにかひとつの出来事で主人公の性格が豹変しちゃうような
作品が増えて来てる中、こーいうオーソドックスなつくりは
安心して見ていられました。

それは寄生獣側にもいえて、人間の子を宿して母となる田宮が
メインになる18話は涙すら流しましたから(笑)

しかもしっかりラストで驚かせてくれます。
それもかなりゲスな方法で!

話しを知らずに見ていたからか、もしもあのシーンがあのままで
終わっていたら、星1つにしてやるところでした!!
あははは

ちなみに、まるっと人間なんだけど殺人大好きなサイコパス役
の声をグリムガルのランタの人が担当していてタイムリーでした。
声だけ聞いていると、まるで気のおかしくなったランタそのもので、
暗黒騎士でしたっけ?らしさが伝わってきました。

それと主人公にとりつく寄生獣の声を平野綾さんがやっている
のも意外でした。見終えてからwikiで知って驚き~。
あそこまでらしさを消すっていうのも大変だったでしょうね。
{/netabare}

投稿 : 2016/03/10
閲覧 : 245
サンキュー:

8

ネタバレ

あんちょび さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

考えさせられる作品でした!

・・・‥‥…………………………………‥‥………………………………………………………‥‥・・・

   地球上の誰かがふと思った
  『人類の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか……』

   地球上の誰かがふと思った
  『人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるだろうか……』

   誰かが ふと思った
  『生物の未来を守らねば……………』

・・・‥‥…………………………………‥‥………………………………………………………‥‥・・・


あらすじ"φ(・ェ・o)
 {netabare}突如飛来した寄生生物たち。
 彼らは人間の身体に侵入し脳を乗っ取り他の人間を食い殺し始める。
 高校生・泉新一の身体にも寄生生物が侵入するが脳の乗っ取りに失敗し彼の右手に宿ってしまう。
 自ら「ミギー」と名乗った寄生生物は新一と奇妙な共存関係になる。
 そんなイレギュラーな存在となった新一とミギーは寄生生物たちとの壮絶な戦いに身を投じる!{/netabare}


アニメ化に実写映画化までされた有名作品。
きっと原作愛読者の方も多いであろう中のアニメ化。
それ故ハードルも高くなってしまいがちですが
個人としてはアニメもアニメで良かったと思いました。
普通に面白かったです。

シリアスでメッセージ性の強い作品ですが面白いシーンもそれなりにあって。
2話のミギーが寄生してきたばかりの頃、新一が排泄行為の間で見せるミギーの無神経っぷり
あれにはとても笑いました(笑)
あとミギーの台詞「冷たい、シンイチ」って言うのが可愛くて♪
平野綾さん、放送前は色々と騒がれていたようですが大抜擢でしたね!


お母さんが寄生されてからのシーンはもう心が痛みました

「君…泉新一くんだよね?」
この里美の台詞も話が進むごとに重くのしかかってきて…

あと良かったシーンと言えばやはり田村玲子の場面でしょうか
ここは原作でも感動した覚えがあります。

それと忘れられない名シーン"後藤との戦闘場面"
ミギーのあの台詞。あれは反則です(´;ω;`)



この作品を通して様々な事を考えさせられました。
頭が弱く上手く述べられませんが…(●óωò)↷↷

ただ、
"どこか頭では分かっていたこと…"
それを突きつけてきた作品だと思いました。

原作、アニメ共々素晴らしかったです。



【考えさせられる名言】
 印象強かったものを取り上げてみました(●´ω`●)ゞ
{netabare}
*広川市長
 「環境保護も動物愛護もすべては人間を目安とした歪な物ばかりだ。
  なぜそれを認めようとせん!
  人間一種の反映よりも生物全体を考える!!
  そうしてこそ万物の霊長だ!!
  正義のためとほざく人間(きさまら)!!
  これ以上の正義が何処にあるか!!

  人間に規制し生物全体のバランスを保つ役割を担う我々から比べれば
  人間どもこそ地球をむしばむ寄生虫!!
  いや…寄生獣か…」


*泉新一
 「違う生き物同士時に利用し合い時に殺し合う。
  でもわかり合うことは無理だ…
  イヤ相手を自分という種の物差しで把握した気になっちゃダメなんだ。
  他の生き物の気持ちを解った気になるのは人間のうぬぼれだと思う。
  他の生き物は誰一人人間の友達じゃないのかもしれない。
  でも…たとえ得体は知れなくとも尊敬すべき同居人には違いない。

  他の生き物を守るのは人間自身が寂しいからだ
  環境を守るのは人間自身が滅びたくないから。
  人間の心には人間個人の満足があるだけなんだ。
  でもそれでいいし それが全てだと思う。
  人間の物差しを使って人間自身をさげすんでみたって意味がない
  人間自身を愛さずに地球を愛するなんて結局矛盾してるんだよ。」


*ミギー
 「おまえに生きる権利があるというなら寄生生物(われわれ)にもその権利がある
  もっとも「権利」なんていう発想自体 人間特有のものだろうがね」


*泉新一
 「殺したくない…正直言って…
  必死に生き抜こうとしている生き物を殺したくはない…
  そうだ…殺したくないんだよ!
  殺したくないって思う心が人間に残された最後の宝じゃないのか」


*美津代
 「たとえ見ず知らずの相手でも1度かかわりをもっちまえばほうってはおけない…
  それが人間てもんなんだ」{/netabare}


メモ"φ(・ェ・o)
{netabare}
【主な登場人物:CV】

《泉家》
*泉 新一 :島﨑信長
*ミギー  :平野綾
*泉 一之 :相沢まさき
*泉 信子 :笹井千恵子

《学校の人物・学生》
*村野 里美:花澤香菜
*君嶋 加奈:沢城みゆき
*光夫   :KENN
*立川 裕子:安野希世乃
*鈴木 アキホ:前田玲奈
*長井 和輝:浜添伸也
*真樹子  :芹澤優

《パラサイト》
*田宮 良子:田中敦子
*宇田 守 :鈴木琢磨
*ジョー  :村瀬歩
*島田 秀雄:石田彰
*後藤   :井上和彦

《その他関係者》
*倉森 志郎:二又一成
*広川 剛志:水島裕
*美津代  :藤生聖子



【主題歌】

 オープニングテーマ
  「Let Me Hear」- Fear, and Loathing in Las Vegas

 エンディングテーマ
  「IT'S THE RIGHT TIME」- 三浦大知{/netabare}

投稿 : 2016/03/06
閲覧 : 285
サンキュー:

18

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作読んだ?

 全24話。マンガ原作。原作既読。

 この作品に限った話ではありませんが、私はもともとアニメ派ではなくて、マンガ派です。マンガ版寄生獣にももちろん注目していました。マンガ版寄生獣は、連載物の宿命か右往左往してしまったところはあるんですが、それでもマンガとしての完成度は極めて高いです。構成力は素晴らしく、無駄なコマもありません。歴史に残る一作と言っても決して過言ではないと思います。

 アニメを見るようになって痛感するのは、やはりマンガとアニメはメディアとして違うということ。マンガとしての面白さが、アニメとしての面白さにリンクしないところがある。その点では、私は必ずしも寄生獣のアニメ化を期待していたわけではありません。実写映画化もしかりです。
 ただ、映像化権が米国にあり、どんなキワモノが出てくるのか分からなかった期間を考えると…。時を経て日本に権利が戻り、実写映画化され、メディアミックスとしてアニメ化されたこの現状の方が良いのかもしれないな、なんてことも思いますけどね。

 以下、長文になってしまったので、お暇なときにどうぞ。


環境問題?:{netabare}
 寄生獣が環境問題への警鐘からスタートした話であることは間違いありません。そして、「人間と自然」という対比を用意し、自然側に寄生生物を置いていたことにも異論はないでしょう。ですが、最後までこの主題が継続されていたという指摘には強い疑念があります。

 マンガ版寄生獣の最終巻、作者のあとがきでこのような指摘がされています。後藤の最期についてです。
 作者は、後藤を「『美しき野生』『偉大なる大自然』の代表選手」とした上で、当初後藤は「死ぬ予定ではなかった」と述べています。後藤の敗北後、「新一はあのままスタスタ帰ってしまう」のだそうです。
 また、その後の後藤についての当初案も書かれています。「完全復活したものの、汚染された日本を嫌い、(中略)美しい自然をめざし飛び去ってゆく」という案。そして、「完全に復活できず、人間に無害の別の生き物として山の中でひっそり生き続ける」という案です。
 両案のいずれにも共通するのは、「偉大なる大自然」が存在し続けているということです。これなら「人間と自然」の対比は生きていますし、「自然が人間から乖離してしまう」第一案も「自然が人間のせいで変容してしまう」第二案も、環境問題への警鐘に対する答えとしての合理性は担保されます。

 ですが、作者は最終的に、新一の手によって後藤が殺されるという結末を選択しました。果たして、これが環境問題への警鐘として成立していると言えるのでしょうか?
{/netabare}

人間とは似て非なるもの:{netabare}
 寄生獣における「人間と寄生生物」の関係で、「人間と自然」の対比以外にもう一つ重要なことがあります。それは、寄生生物が「人間とは似て非なるもの」として存在しており、「人間と人間とは似て非なるもの」という対比がなされているということです。

 このような対比をさせる作品は数多くあります。対比先は、アンドロイドや宇宙人など様々です。これらの作品は、「人間とは似て非なるもの」を観察することで物語が進みますが、これらを明らかにすることを着地点としていることは、まずありません。そのほとんどは、「人間」との同異点を探ることで「人間」を明らかにすることを目指しています。

 寄生獣も最終的にはこちらの話にスライドしました。
 「人間と寄生生物」の対比が「人間と自然」であったのなら、自然の代表である後藤を殺すことは出来ません。それは対比の否定につながり、論理破綻を来すからです。作者が用意していた当初案のような結論にならざるを得ません。
 ですが、「人間と寄生生物」の対比が「人間と人間とは似て非なるもの」であったのなら、それは可能になります。観察さえ終了してしまえば、「人間」を明らかにするのに、「人間とは似て非なるもの」の存否が影響しないからです。

 この結末変更について作者は、このように述べています。
 寄生獣の開始時は「『愚かな人間どもよ』という人間が滅多やたらにはいなかった」が、「世の大多数の人が同じようなことを言い始めてくると」「作品内で復唱するのが何やら気恥ずかしいのだ」。「ともかく次には『愚かな人間どもよ』と人間が言うなよ、と言いたくなってくる」。
 つまり、寄生獣という作品は、環境問題への警鐘としてスタートしたものの、ここへの安易な着地を嫌い、「人間が言うなよ」との主張に変化したのです。その結果が、「人間」を語る作品へのシフトとして現れました。

 このシフトは、二つの示唆をもたらします。
 一つ目は、「人間と自然」の対比が終わることで、「自然」としての寄生生物の正体については、追及されなくなるということです。事実、寄生生物の卵やヘビのような幼生体などには、最後まで説明が加えられませんでした。「人間」を明らかにする作品においては、それが意味を持たないからです。
 二つ目は、「人間とは何か」を改めて語る必要が出てきたということです。

 この二つ目の論点を進めるために登場した人物がいます。彼が寄生獣という作品を締めくくりました。
 「人間」の浦上です。
{/netabare}

人間:{netabare}
 「人間」について考えるというのは、目指すべき人間像を探ることに同じです。「良い人間とは何か」「理想的な人間とは何か」などのようなものです。この説明の仕方に作者の特性が強く出ていました。
 原作者の岩明均(敬称略、以下同じ)は、対比を用意することで物語を説明していくタイプの作家です。このレビューもこれに準じて書いています。そして、岩明均は、対比の両側を説明しないという特性を持ちます。「裏側を書くから表側は考えてね」というスタンスです。

 「人間」について考えるとき、「良い人間と悪い人間」または「理想的な人間と現実的な人間」という対比が想定されますが、「良い人間」や「理想的な人間」を直接には描こうとしないのです。最後に描かれたのは、「悪い人間」と「現実的な人間」です。すなわち、「悪い人間がもたらす忍び寄る現実」、ここを浦上が担っていました。「人間」を明らかにする作品になったからこそ、その裏側にいる浦上が物語を締めくくることになったのです。
 そして、「良い人間」と「理想的な人間」への説明というのは、最終的には欠落されます。これが読者への問題提起として残るということです。

 なお、この作者の特性は、人物配置にも色濃く表れています。
 強い思想を打ち出した登場人物には、寄生生物としては田村や後藤、人間としては広川や浦上がいます。これらを対比先に置くことで、新一とミギーの立ち位置が定まっていました。
 ですが、どこを見ても表れない人物像があります。「共存を願う人間」です。主人公やヒロインですら共存への奔走を見せませんでした。この最後まで隠された部分、これが原作者の思いとしてあるのかもしれません。もちろん、単なる綺麗事嫌いの可能性もありますけどね。
{/netabare}

 ここまでが前提の話です。
 寄生獣では、対比のシフトが行われ、「人間」の話にスライドしました。そして、その過程において、「生物とは何か」にまで踏み込みが行われています。
 このシフトの起因と踏み込みの原因というのは、同じところに答えがあります。それが、第三部の主題となっていた「母子関係」です。


四部構成:{netabare}
 寄生獣の構成を検討してみると、四部構成であることが分かると思います。

 第一部は、マンガ版第3話/アニメ版第2話までに該当します。作者も「わずか三回にして終わるところが…」と述べていますから、とりあえずの結末を迎えていることが見て取れます。
 ここまでの話が骨子となり、ここを繰り返すことで後の物語が展開しているのも分かると思います。例えば、子ネコを助ける話は、子イヌを助ける話として再登場しています。バトルを通して新一とミギーが変化していくという定型が作られたのもここです。

 第二部は、母親の敵討ちである伊豆の一件が終わるまでです。マンガ版第16話/アニメ版第7話までです。この一件で、新一とミギーはその一部が融合することになりました。
 新一とミギーは、人間と寄生生物の間にいたわけですが、これ以前の話では「分離した状態」にありました。この伊豆の一件を経て、「融合した状態」で語り始めることになります。人間と寄生生物の境界があいまいになり、二人の思考が相手側に寄っていく決定打となりました。

 第三部は、田村との公園のシーンまでです。マンガ版第17話/アニメ版第8話からマンガ版第48話/アニメ版第18話途中までに該当します。マンガ版では第17話よりも第18話の方がより大きな意味を持ちます。

 第四部は、作品全体のエンディングです。浦上が登場し、後藤との決着がつき、「生物とは何か」が言及され、再度浦上登場することで幕が引かれました。

 以下では、第三部だけを見ていきます。
{/netabare}

第三部のオープニング:{netabare}
 第三部のスタート時、新一は大きな問題を抱えていました。それは、母親を亡くしているのに泣けないということ。
 胸に開いた穴を埋めるために新一とミギーは融合したわけですが、身体の穴が埋まる代償として、心の穴を抱えることになってしまったのです。この「心と身体」の対比に基づくのが、第三部の主題である「胸の穴」の問題です。ベンチマークには「涙」が採用されました。

 この第三部のスタート(マンガ版第18話)では、「胸の穴」に関する論理的な整理が行われています。第三部の問題提起であり、第三部のエンディングへのフラグ立てでもあります。これを確認してみます。

 マンガ版第18話は、新一が「涙」を流すところから始まります。泣けないと言う新一は、田村との公園での一件の前に、実は泣いているのです。もちろん「心の涙」ではありません。目にゴミが入ったから反射的に「涙」が出たという「身体の涙」です。つまり、泣けないことは身体の問題ではない、心の問題だ、という説明がされているのです。この描写に1ページ以上も割きました。通常では考えられないほどに強調されています。

 そして、心の問題と言えども心の全てに及ぶのではない、という説明が入ります。
 聴覚の鋭くなった新一が市井の音に耳を傾けるのですが、その過程で村野の心音を聞くことになります。3コマも使って村野の胸元を順にアップするという強調がなされ、その後に新一の照れる表情が1コマ入ります。
 つまり、新一が、少女の胸元に注目してしまう一般の男子高校性であることと、恋愛においては非情になっていないことが説明されているのです。変わらぬ心があることの説明です。

 最後に、変わってしまった心の説明がされています。ここで、第一部をリフレインする子イヌが登場します。子ネコを虐待から助けていた新一が、子イヌの死を「肉の塊」と表現しました。これにより、心の問題が「死」の一点に収束していくことになります。子イヌの話の重要性は言わずもがなでしょう。

 このような三段階の説明がなされたことで、新一の抱えていた問題が心の問題であり、その中でもとりわけ「死」への態度であることが明らかにされました。
{/netabare}

第三部のエンディング:{netabare}
 第三部のエンディングは、田村との公園のシーンです。新一が田村の「死」に触れることで、「心と身体」の問題が解決され、「涙」に至りました。ここで用いられたのが「母子関係」です。

 「母子関係」には、「田村→田村ベイビー」と「新一ママ→新一」の二つがあります。田村が新一ママの姿を取ることで、この二つの母子関係が混ざり合います。そして、「田村→新一」という疑似母子関係が成立しました。これによって、新一が体験した母子関係の喪失が疑似的ながらも回復し、新一の心の「胸の穴」が回復します。さらに、田村ベイビーの涙、すなわち、子供側の涙に触れることで、子供である新一もまた母親の死を許容し「涙」を流すことができました。
 これが第三部のエンディングの内容です。


 では、前述した「人間」を明らかにする作品へシフトした起因と「生物とは何か」にまで踏み込めた原因としての「母子関係」について話を進めていきます。

 この第三部で、「母子関係」が広がりを獲得しました。なぜなら、「田村→新一」という非血縁に基づく母子関係の成立を許容したからです。起因と原因になっていたのは、この「広がりを持った母子関係」のことです。

 「人間と寄生生物」における「人間と自然」の対比は、両者の対立構造です。田村はこの対立構造から離れ、寄生生物を弱者に置きました。人間と寄生生物の間に、庇護と被庇護の関係が生まれたのです。ここには「広がりを持った母子関係」が成立していますから、「人間と寄生生物」の関係は、対立構造から「母子関係」へと置き換わります。
 つまり、第三部で「母子関係」の成立を準備したからこそ、「人間と自然」の対比が持つ意味を減退させることができ、「人間」の話へとシフトさせることができたのです。

 ここで用いられた「強者であると認識していたものが弱者でもあった」という論理展開は、「人間」にも同様に機能します。例え「人間」が寄生生物の親であったとしても、また別のものの子である可能性があるのです。この論理展開は、他の生物にも同様に連鎖をしていき、すべての生物が親であり子である可能性を持つことになります。
 ここで、タイトル回収がされます。寄生獣とは、序盤では「寄生生物」のことです。中盤では「人間」のことです。最後には、寄生し寄生される「すべての生物」、親であり子である「すべての生物」、寄り添い合い生きる「すべての生物」、となりました。「生物とは何か」、それは「寄生獣」であるという結論です。
 「母子関係」なくして、「生物とは何か」にまで踏み込めなかったということです。
{/netabare}

おわりにかえて:{netabare}
 なぜ私が第三部のオープニングの話を詳しく書いたのかを、もう少しだけ説明させてください。

 おそらく、多くのアニメ版視聴者は、「母親が死んだ事実」と「涙が出ない事実」の間を「心の問題である」とごく自然に解釈したことと思います。ですが、それが主観に基づいていることを理解して欲しいのです。
 もし、「寄生生物は泣かない」のであり、「寄生生物と融合したから泣けない」のであれば、それは「身体の問題」になるはずなのです。作者はその可能性を理解していたからこそ、わざわざマンガ版第18話を用意して、「死に対する心の問題であること」を丁寧に説明してくれたのです。そしてこれが、「他の生物の死を悲しめるほどに、心に余裕がある生物」との人間賛美となり、「『愚かな人間どもよ』と人間が言うなよ」という主張につながるのです。

 ですが、アニメ版ではマンガ版第18話の再現を盛大にやらかしてしまいました。
 目にゴミが入り涙が出るシーンはカットされています。「心の問題なのかな」という新一の独白に頼っているだけです。客観的な説明なくして、なぜ身体の問題であることを否定できるのか、はなはだ疑問が残ります。
 胸元に照れる新一の表情もカットされてしまいました。トラック音に驚いた後の照れる表情だけがあります。これでは胸元に注目していたことへの照れ隠しではなくて、トラック音に驚いたことへの照れ隠しになってしまいます。それが、一体どれほど重要なのでしょうか?

 作品内での客観的な説明がなければ、視聴者は主観的な判断をするしかありません。それは当然のことですから、私には視聴者を責める気など微塵もありません。責めるべきは、作品への理解が乏しかった監督に他なりません。

 マンガ版第18話のサブタイトルは「人間」です。「寄生獣」という作品において、なぜここが「人間」というサブタイトルを冠しているのか、そこにある原作者の意図を汲むべきだったと思います。理解が及ばなかったのなら、忠実な再現を目指すべきでした。アニメ版寄生獣は、表面上は上手くなぞりましたが、作品全体への理解に懸念を感じてしまいます。少なくとも、原作マンガをきちんと読めているとは思えませんでした。
 私が第三部のエンディングとして整理している田村との公園でのシーンについて、Aパートで終わらせているアニメ版は構成としておかしい、と指摘している方がいらっしゃいます。そのような指摘も極めて妥当なものだと思います。

 もちろんこれらの論理性の欠如だけをもって、アニメ版が駄作であるなどというつもりはありません。良いところももちろんありました。特に、細かな象徴物はかなり機能しています。携帯電話とか髪の毛とか洋服などのデザイン文字とかですね。それぞれに意味を持った良改変だったと思います。

 ただ、アニメ版を視聴した際に、少し残念に思ったのは確かです。マンガ版はおそらく歴史的な一作としての地位を獲得しているものと思います。環境問題への警鐘としてではなく、マンガとしての質の高さゆえです。ですが、それほどの価値をアニメ版からは感じることができませんでした。メディアとしての違いなのか、論理性の欠如のためなのかは別論に譲りますが、マンガ版の良さを再認する結果となってしまったと感じています。
{/netabare}

投稿 : 2016/02/06
閲覧 : 727
サンキュー:

14

SuFDN10231 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

アクションとサスペンスの完全な素晴らしいショー。私はそれをお勧めします

投稿 : 2016/02/02
閲覧 : 231
サンキュー:

1

ぷぷぷりん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いい締めだった

原作既読だから次どうなるのかっていうわくわくが少ないのはしょうがない
だいぶ変わってたけど案外よかった
加奈のケータイなくても見つけてやるっていう演出はうまくケータイ処理したなと思った
結局セイの格率ってなんなんかねー

投稿 : 2015/12/28
閲覧 : 242
サンキュー:

5

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ミギー

寄Say獣 Sayの格率


セイとは21話からのサブタイにもある通り色んな意味を持ち、格率とはカントの哲学用語で自分を律することができる道徳的な規範とかそんなような意味ですよね。
セイの格率って何だよって散々思ってましたが、まぁそんなことはどうでもよかったかなって。
同じ時期に放送してた「テラフォ」に比べると規制は緩くグロ描写満載でしたよね。
洋画っぽいパニックホラーの割に、登場人物が確たる信念を持ってて教訓めいた話が多かった印象も受けます。

アニメはなんだかんだ言われてますけどしっかり作ってあった気がしますよ。
原作をさらっとお浚い出来ていいんじゃないですかぁ?原作は結構長くて重いですからね。
何しろ有名な作品でファンも多いですから、教養ってわけではないですが、こういうの見て知っとくのも良いと思いますよ。

泉新一を演じるのは島﨑信長さん、ミギーは少し話題になりましたよね、平野綾さんです。
日テレアニメという事で中谷敏夫Pが入ってるんですが、どっかのアニメ雑誌で平野さんをミギー役に決めたことについて"まぁ、見ててくださいよ"なんて自信たっぷりに言ってましたねぇ。
見てみたら案外ハマリ役で安心しましたが。

主張の激しすぎるBGM。
「NEXT TO YOU」の他個性的なBGMが特徴でもあってBGM芸は本物です、笑っちゃいますよー。
OPはFear, and Loathing in Las Vegasが歌ってますね、最近よくアニメとタイアップしてますよね。
ベガスって実はよく知らないんですけど、やっぱり楽器壊す系バンドなんです?(偏見

キャラデザが発表されたときは大荒れでしたよね、ただやっぱり慣れてしまえばどうってことはありません。
加奈とか普通に可愛かったですよね、村野は・・・ちょっと微妙でしたが・・・


後藤と戦うとことか結構見ててハラハラしました。
原作ありきともとれるんですが、原作至上主義の方々からしたら結局どうだったのだろう。

投稿 : 2015/12/09
閲覧 : 278
サンキュー:

2

pin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちょっとくどいのは時代錯誤のせい?

社会テーマ色が強く、くどさのある作品ではあったがアクションものとしてまあまあ楽しめた。
とくにジャックバウアー編がお気に入り。

話の内容としては、
展開のスピードが早く、目まぐるしくシーンが変わっていったので飽きはしなかったが、

ああいう結末にするなら、
TVシリーズでぐだぐだやるより映画のような尺でスパッとやったほうが瞬間的インパクトと爽快感が得られ、また評価が変わっていたかもしれないね。

投稿 : 2015/12/04
閲覧 : 244
サンキュー:

2

ネタバレ

K さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

泣きました…

漫画を読んでからアニメを見たくなって一気に見てしまいました。
漫画とアニメではキャラクターの雰囲気がだいぶ違ったり、ストーリーの進み方もちょっと違ったりする部分がありましたが、それはそれでよかったと思います。冴えなくて弱かった新一がどんどん変わっていく様子が少し描ききれていなかったかな?と思いましたが漫画が素晴らしすぎるのだと思います。
アニメの方はアニメの方で漫画では表現することができないBGMなど、とてもよかったです。とくにシリアスなシーンで流れるNext to youというサントラはとても心に響きました。最後のミギーと新一がさよならするシーンやミギーの語りのシーンなど、とても切なくて泣いてしまうほどでした。
opも勢いがあってかっこよく、毎回見るのが楽しみでした。
漫画も素晴らしかったですが、アニメもとても素晴らしく何度でも見たい作品だと思います。何より命について考えさせられる作品でした。

投稿 : 2015/11/29
閲覧 : 261
サンキュー:

1

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寄生獣 セイの格率のストーリー・あらすじ

ある日、空から多数の正体不明の生物が飛来してきた。その生物は鼻腔や耳介から人間の頭に侵入し、脳に寄生して全身を支配し、他の人間を捕食するという性質を持っていた。寄生後も見た目は人間そっくりに擬態する、彼ら「パラサイト」は、高い学習能力から急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛れ込んでいった。
平凡な高校生である泉新一は、一匹のパラサイトの襲撃を受ける。間一髪で脳の乗っ取りは免れたものの、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活の幕開けである。(TVアニメ動画『寄生獣 セイの格率』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2014年秋アニメ
制作会社
マッドハウス
主題歌
≪OP≫Fear, and Loathing in Las Vegas『Let Me Hear』≪ED≫三浦大知『IT'S THE RIGHT TIME』

声優・キャラクター

平野綾、島﨑信長、花澤香菜、沢城みゆき、安野希世乃、前田玲奈、田中敦子、吉野裕行、KENN、芹澤優、鈴木琢磨、村瀬歩、石田彰、水島裕、二又一成、井上和彦、青柳尊哉、浪川大輔

スタッフ

原作:岩明均(講談社『アフタヌーン』)、 監督:清水健一、シリーズ構成:米村正二、キャラクターデザイン:平松禎史、総作画監督:小丸敏之、美術監督:赤井文尚、色彩設計:橋本賢、撮影監督:伏原あかね、CG監督:福士直也、編集:木村佳史子、音楽:Ken Arai、音響監督:山田知明

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