あいすまん.第一形態 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
きみ・・・泉新一くんだよね・・・?
この寄生獣の連載開始は1990年となかなか古く、
なぜ今更アニメ化なんだと思った人は多いんじゃなかろうか。
もし自分が作中のパラサイトだとすれば、
24時間営業のコンビニは乱立したし、街中の監視カメラの数も急激に増えた。
さらに少しでもヘマをすれば、
たちまち動画投稿サイトのお世話になってしまうし、食人し難くて心休まる暇が無い。
作中に多く登場する不良やヤンキ-なんて、今やギャグ漫画かチャンピオンにしかいないわけで、
ハナっから原作通りのアニメ化なんて無理って事だろう。
その中でも放送前から話題になっていたのが、主人公:泉新一のデザインとパラサイト:ミギーの声優で、
これがどう転ぶものかといざ見てみると、自分には案外違和感の無い良いコンビのように思えた。
全く別物として見ればかなりアリだ。しっくり来た。
原作のイメージではミギーは渋いオッサンの声だったけど、
それではあの新:泉新一くんの相方としてはマッチしないだろうと思うし、
そして原作のままの泉新一では今の時代にマッチしない様に思う。
いっそ主人公達の名前だけでも、丸々変えてしまえばどうだったろうか?
泉新一とミギーではない、別の誰かとミギーの物語という建前があれば、
メガネをかけた泉新一くんも、にゃんにゃんでデコビッチなミギーも許容できる人が増えたのではないか。
いっそ寄生先も右手ではなく左手にして、名前もヒダリーとかにすれば良かったんじゃないか。
いやそれは無いな (海外版だとミギーの名前はレフティーだったりする)
登場人物は現代風に、見栄えしやすいようバトルに力を入れたりと、
良い言い方をするなら「芋臭くなくなった」描き方なので初見でもかなりとっつきやすいと思う。
基本的に作中の改変には寛容な立場だが、この作品の大きな見所のひとつである
寄生生物との出会いや死闘を通じた、新一やミギーの「生物としての倫理」の変化。
そこだけは軽んじる事の無いようにと期待しています。