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「残響のテロル(TVアニメ動画)」

総合得点
82.2
感想・評価
2161
棚に入れた
11410
ランキング
371
★★★★☆ 3.7 (2161)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.6

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残響のテロルの感想・評価はどうでしたか?

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

昭和から平成の風景

この作品も少し前にあった社会事件が背景に描かれた作品だと思います。話としては現代が舞台ですが、昭和や平成の時代にあった大きな社会問題や事件が設定でたくさん出てきます。何よりも主人公二人が爆破犯人という設定が、私の若い頃の過激派の組織犯罪のような設定で、今の時代には少なくなった事柄でした。それなので、若い世代にはアピールは難しかったのではないかと思いました。またあらすじも最後まで見て腑には落ちましたが、話としてどうなのかと思う展開で、彼らの幸せを願う気持ちはあるものの、社会的道義としてはどうなのかと思い、小骨が刺さったような気分にさせられました。しかしストーリー的には波乱万丈の展開で、最後まで飽きさせることはなかったのは見事でした。この監督のあとの作品の「キャロルアンドチューズデイ」よりも、本作の方がシナリオの完成度は高いと思います。そのチャレンジ精神は評価できると思います。

作画は非常に細密に描かれていて、この作画監督の方のひとつの到達点のように見受けました。ほとんど乱れることのなかったのもすごかったと思います。3D処理もあると思いますが、ほぼ手書きだったと思うので、工芸品を見ているみたいでした。表情のつけ方などもよかったと思います。私も本作は、昭和の時代の三菱重工爆破事件の恐怖などを知っているので、ものすごく大好きな作品ではないのですが、作画があまりにキレイなのでムック本を所有しています。また主題歌が暗めの曲ですが、OPEDとも本作にぴったりの曲だったと思います。本作はいろいろな意味で超問題作でしたが、決して忘れることのできない作品だと思います。

投稿 : 2020/10/04
閲覧 : 239
サンキュー:

7

ネタバレ

gkm さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

もう少し脚本が良ければ良作になれたかもしれない

調べてみると監督と原案が同じ人だった。だから、誰も作品について意見できなかったのかなぁ。なんか監督の1人歩きが目に浮かぶのは気のせいだろうか。

「俺は北欧神話についてこれだけ知ってるんだぜ」とか「俺はアメリカ嫌いなんだ!」とかと監督の声が聞こえる演出はどうなんだ。匂わせるぐらいの演出にできなかったのか。

また、キャラクターの行動の意味がいまいち伝わってこない。リサの成長は最後まで見えないのに12が好意を持つ理由がわからない。教養があるという演出が乏しいため、柴崎はただの北欧神話ウィキペディアだ。高校生ぐらいの女の子である5のいいなりのFBIは日本で無茶苦茶しすぎだし、5、おまえは最終的に9とキスがしたかっただけなのか?FBIが12を殺しておいて9を殺さない意味もわからない。FBIが柴崎を殺せない理由はなんだ?

最後に明かされた犯行動機も自分たちが生きていたことを覚えていてほしいってことらしいが、あれだけのことをやっておいてあの世界の人々は納得してしまうのか?闇に葬られていた人間の存在が分かってよかったってなるのだろうか。

というか、あの二人はハッキングが得意なんだから、もう少し別のやり方があったんじゃないか?柴崎があの施設にたどり着けるぐらいには証拠はあったんだろ?それを暴くだけでよかったのでは?文書がなくても老い先短くなったからとベラベラ喋るご老人がいるぐらいだから、そいつら脅すなりなんなりすればよかったのに。

結局自己顕示欲を拗らせた主人公たちが短命を理由に身勝手に周りに迷惑をかける物語としかみることができない。

と文句ばっかりだが、作画とOPがいいことを書いておこうと思う。ノイタミナは曲がほんといいよなぁ。曲だけでアニメの興味を惹きつけてくるのは流石。作画もとてもよかった。それだけにきちんとしたキャラクター設定や動機、推理パートの部分をきちんとして欲しかったと、そうすればもっとわくわくするような作品に仕上がっていたのではないかとイライラせずにはいられない。

投稿 : 2020/10/02
閲覧 : 255
サンキュー:

8

08261216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文句なしに

文句なしにいい作品を見ました。

ちょい内容が難しいので、一気見がお勧めです。
私はdアニメで一気に見ました。
時間忘れますね。

オリジナルアニメーションなのに、破たんのないストーリー。
伏線の張り方、回収が自然の流れで溶け込んでいる。
柴崎刑事・・・渋い。カッコイイ。
ヒロイン・・・ちょいウザい(-0.5)。でもストーリー上必要。

どちらかというと、大人向けのアニメですね。

見終わった後、少し切ないです。(いい意味で)

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 384
サンキュー:

8

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

雰囲気は、、いい!!

まず音がいい!絵も綺麗だしトータル雰囲気もいい!
神話のなぞなぞに釣られてそのまま一気見しました

話の内容や細かいことを現実的に考えさせようとしてるのにそこを気にしてしまったらクッソ冷めるという矛盾をかかえたアニメ。
隙やらご都合やら脇甘いなー感は否めない

なのでこのアニメを楽しむには

ただ感じるんだ!!!

そーすればトータルなぜか良かったなーとなれました。笑

脚本に大人のガチ感は感じなかったなー
以上のことから感情移入は出来なかったのでいつもなら号泣シーンも泣けなかったっす。


でも見てみてみても面白いかも、よ?

投稿 : 2020/09/11
閲覧 : 232
サンキュー:

2

ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

無能ヒロイン日本代表

雰囲気・作画クオリティは最高レベル。
物語としてはありがちですが、自分の好みに合っている方でした。
しかし、全体の美麗ながらも陰鬱な雰囲気からして、{netabare}二人のやりたいことは意外としょーもなくて、最後に打たれて二人とも死ぬんだろうな、{/netabare}と思っていたらほぼその通りになってしまいました。
11話もかけてほとんどの人の予想通りのオチというのがイマイチですね。
例えば、攻殻機動隊SACにあっても違和感のない話だと思いますが、SACなら1-2話の短編になって、それなりに面白かったんじゃないかと思います。

主人公二人と刑事達は良かったのですが、それ以外のキャラが蛇足でした。

●ハイヴ
最後が{netabare}あっさりし過ぎて、出オチ感が半端ない。{/netabare}

●FBI
無能のひとこと。{netabare}若造でしかも捜査は素人であるハイヴの無能采配に従って日本でやらかしまくり、洒落にならないレベルで日本との政治的軋轢を生み出しています。さすがのトランプ大統領でもキレるレベル。{/netabare}

●捜査官クラレンス
終盤の{netabare}カーチェイス後にハイヴと対峙するシーン。ハイヴが銃持ってること位把握しとこうよ。もしこのシーンがアメリカの映画館で上映されてたら、観客から「おーい、下、下から狙われてるぞ!」ってみんな大合唱になったことでしょう。{/netabare}

●ヒロインのリサ
ダメヒロイン選手権があれば表彰台は確実じゃないかと思うほどに無能。
ただし造形だけは超絶可愛いです。萌え系の絵じゃないのに可愛いく見せる技術が半端なくて、活躍しないヒロインなのに無駄な労力です。まさに無意味。

ということで、専門家の意見では、来年(2021年)に延期された東京ダメヒロインオリンピックでは無能・無駄・無意味と金メダル3つは確実と言われています。

投稿 : 2020/09/07
閲覧 : 357
サンキュー:

19

kapita さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

話数が少なめなので一気にみれました

序盤はどうかなと思いましたが、後半にいくにつれて面白くなりました
一気にみるのがお勧めです
ヒロインがここまでいらないと感じたアニメは初めてでした
主人公二人の最後が悲しかったですが、目的を達成できたのと理解してくれた大人がいたのは救いかなと感じました

投稿 : 2020/09/04
閲覧 : 325
サンキュー:

12

フロー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

SAN値が、、、

ヒロインはウジウジ
相棒は性能が良くても中身がアレ
トコトン俺をイラつかせた作品

これ以上書く事見つかりません

投稿 : 2020/08/29
閲覧 : 463
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

フツーにおもしろい

フツーにおもしろかったです。他のコメントとか見るとあんまり評価が良くないので驚いています。キャラの行動が意味わからんとか、

投稿 : 2020/08/25
閲覧 : 167

みぎむけみぎ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

出会えてよかった衝撃的な名作

PVの時点で名作の予感はしてたが、いやはや実際に見てみたら想像以上の名作でした。1話目を見たら完全に世界に引き込まれる。
当時は内容が内容だけに批判的な意見もあったようですが、そういった声によくぞ負けることなく放送してくれたと今更になって感謝です。
ネタばれになるのであまり多くは語りませんが、感動するとか悲しいとか面白いとか、そういった一つの言葉では言い表せない何とも言い難い感情が沸き上がってきました。名作アニメは数多くあれど、ストーリーでここまで心を動かしてくれる作品は数少ないのではないでしょうか。是非夏が終わる前に見てほしい作品です。

投稿 : 2020/08/25
閲覧 : 243
サンキュー:

4

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アニメに道徳を求めるか否か。リアリティを求めるか否か。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
主人公がテロリスト、しかもスタイリッシュな少年であるという、かなり変わった設定のアニメ。

アニメに対して、道徳やリアリティを求める方にはあまり合わないかもしれませんが、エンタメと割りきれる方には、結構楽しめると思います。

作画は、当時としては最高レベルに良かったと思います。ノイタミナ~って感じのアニメ。クオリティは色々高い。

賛否両論が(エログロとかじゃないのに)これほどまでに極端に出るアニメも珍しい? と思います。私は、☆4(面白い)寄りの3(普通)かな。

レビューではそんな微妙な評価になった理由を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私が本作の評価を微妙にしたのは、本作の立ち位置が微妙だからです。

やっていることは、大別するとダークヒーロー。つまり、本物の悪を倒すために、自らも悪をなすということ。

こういう主題をもった場合は、「ルパン」のように完全にエンタメに振りきるか、「デビルマン」のように完全にシリアスに振り切るかすれば良いんですが、本作はいかにも中途半端。

本作はテロを推奨するアニメではないのだろうけど、やっぱりテロを美化していると言われてもしょうがない内容なわけで。アニメに道徳的なことを求める層からは大反発必至でしょう。また、政治的、思想的なことも結構ディープな部分にスポットを当てている。めちゃくちゃ議論をよんで、鬼たたかれる可能性もある。

そこを飲み込んで、「創作物だ」と胸を張って表現できれば、好き嫌いは別としても、「すげぇな」と思えた。例えば、テロで人も死に、本望を果たした後に自分も死んでいくみたいな(まあ、そういう展開なら、私は途中で切るんですけど)。

でも、本作は基本的にノリが軽い。

まず、東京都庁爆発なんてやらかしたのに、死者0て、んなバカな。色々理由や根拠をつけても、あの時点で「シリアス」の芽は消える。

じゃあ「エンタメ」かと問われれば、次第に明かされる主人公達の人生や敵のやっていることが、結構重い内容なので、気軽に笑うのも憚られる。

なんだかな~、本作の主人公の位置は、ちょっと「一方通行」っぽいんだよな。悪いことしてるしてる言うわりに、人格的にめっちゃいい人っていう(苦笑)

本作ならば、個人的にはエンタメに振り切った方が良かったと思う。ルパンみたいな感じで、スタイリッシュに、洒落をきかせて。

と、酷評ばかりしているが、☆4に近い評価にしているのは、アニメーションとしては良くできていると思うし、ひとつひとつに印象が残るシーンが多くて、何年も前に観たアニメなのに、かなり記憶に残っているから。あんまりそういうアニメもないんで、心に残る一作にはなってると思う。
{/netabare}

投稿 : 2020/08/21
閲覧 : 219
サンキュー:

20

ネタバレ

ささはら さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

理由のあるテロリストのおはなし

普通におもしろかったです。11話なので、スピーディーに話がすすみ、飽きずに最後まで見れました。
事件の内容や、伏線をしっかり覚えてないと、置いてかれそうになります笑 そこは少し難しかったかも!
最後は切なすぎて(泣)
目的は達成したからハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかどちらともいえない感じでしたが、
ふたりには幸せになって欲しかったです。

ハイヴが敵キャラになってましたが、敵である理由がよくわからないままでした。
実はハイヴも告発するのが目的だけど、命が長くないのをわかってたからナインに託したかったのか?
それにしては爆弾しかけたり、リサを人質にしたり、
よくわかりませんでした…
勝ちたかった、とは?

まあスピンクスのふたりも、ほかに方法あったのではと思うけど、
親に捨てられたこと、実験に使われたことなど世間への恨み?もあったのかなあと思いました。

投稿 : 2020/08/21
閲覧 : 206
サンキュー:

3

ネタバレ

ごるぶろ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

正直うーん

評価が高かったので視聴したけど、うーんって感じでした。雰囲気で見てられるけど、キャラの行動が意味不明。感情移入できない。

投稿 : 2020/08/19
閲覧 : 159
サンキュー:

3

Pocali さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ED「誰か、海を」が素晴らしすぎる

めちゃくちゃ期待をして観ただけに、期待外れという感想に陥ってしまって、ちょっと残念過ぎてここのレビューを書くのを躊躇ってました。
内容はとても面白いと思ったのですが、ハイヴの容姿だけ唯一非現実的な感じなのに、思ったよりも強くなかったり。
柴崎も思ったよりも活躍しなかったし。
主要キャラ3人のことも、気持ちがいまいちわからなくて感情移入できなかったり。
ある意味あっという間に12話終わってしまって、ちょっと寂しくなってしまいました。
そう、この虚しさは私の期待のし過ぎが原因。

しかし、菅野よう子さん作曲のエンディングテーマが素晴らし過ぎました。しかもなんと大好きな青葉市子さんの作詞、なんですかこの最強タッグは。
Aimerさんが力んで歌い上げる感じが苦手ですが、この曲に関してはめちゃくちゃ合ってると思います。
そこは毎回鳥肌立ちました。
Production I.GのOP・EDのクオリティーはいつも素晴らしい…!

残響のテロルのファンから、B: The Beginingを観た時に内容が被って楽しめない…という感想をよく耳にします。「残響のテロルの方が面白いよ!」とも言われました。
しかし、私の場合は逆です。
B: The Beginingの方がキャラクターに対してしっかり感情移入ができるくらい作り込んであるし、理解するヒントがたくさん盛り込んである!
B:の方がずっとずっと面白いです!!!!!
これは、観る順序は関係なかったように思います。
キャラが被るのは、否めません…
残響のテロルの柴崎 ⇄ B:のキース とかね。

投稿 : 2020/08/17
閲覧 : 247
サンキュー:

5

Abfall さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヒロイン邪魔だった

とにかくヒロインが邪魔だったけど物語的にはとても面白かった

投稿 : 2020/06/04
閲覧 : 269
サンキュー:

4

必死の羊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

雰囲気がいい

綺麗な夏の風景と仄暗い過去…雰囲気は最高でした。ただ、目的がふんわりしすぎて、見終わった後もストーリーがなかなか頭に入りませんでした。自分にとっては、もう少し尺があった方が感動できたかも。
ただ、少しマイナーな作品を探してるならこの作品をおすすめできると思います。

投稿 : 2020/05/20
閲覧 : 260
サンキュー:

3

ネタバレ

RUSHIKA꙳★* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

高校生テロリストが国内外を巻き込んでいくアニメ☆壮大だぜ!

ある夏の日─

突然、東京を襲った大規模な爆弾テロ。平穏なこの国を眠りから覚ました事件の犯人は、たったふたりの少年だった。。彼らには、暗い過去があって、、
そんな彼らは三島リサという女の子に犯行現場を見られてしまい……
「共犯者になるか…死を選べ」(かっけえええ!)

〝スピンクス〟と名乗る犯人たちの、日本中、そして国外をも巻き込んでいく壮大なゲーム。
少年テロリスト達の目的は……?


ってな感じ。


“ノイタミナ”

☆登場人物☆
ナイン ( 九重新 ) : 石川界人
ツエルブ ( 久見冬二 ) : 斉藤壮馬
三島リサ : 種﨑敦美
柴崎 : 咲野俊介
ハイヴ : 潘めぐみ

☆ストーリー☆
現実的な世界観でファンタジー要素はない。
東京が舞台の中心で刑事やテロ、犯罪など現実世界そのもの。
比較的見やすい。テンポよく進んでいくので、
1話見終えたら次も見ようって気になる。
ノイタミナオリジナルアニメで、原作はなし。


序盤、これは面白いかもと期待させるけども、
見終えると意外と呆気なく感じる。
学校に通ってる設定必要かな……?
ファイブの目的を知ったあとでも行動理由は
色々と謎だなぁ……
とか色々疑問点は挙げられる。
見ないと損とは言えないかな…。
ギリシャ神話とか原子力とか
作中でわかりやすく説明してくれてるけど
難しいと思う人もいそう。
でも、ギリシャ神話を使った謎かけとかは
物語に深みを出していて面白かった。
あと、何となく予想はしていたけど
感動ものでもあると思う。

☆音楽☆
OP、ED共に、青春的な感じで、
聞きやすく、馴染みやすい。
どちらもどことなく悲しみのようなものが漂っているように感じた。

刺さる人には刺さるアニメだと思う。

投稿 : 2020/05/13
閲覧 : 279
サンキュー:

3

ネタバレ

ywr さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハイブ

ハイブがナインに執着するのは,彼女が施設内でのナインとの勝負(?)に一度も勝てなかったからだというが,その施設内でのハイブとナインの関わりが全くと言っていいほど描写されなかったことで,ハイブが病的なまでにナインに執着することに納得できず,最初から最後まで,主人公に粘着して邪魔をするキモい女にしか見えなかった。物語の設定とハイブを除くメインキャラクターは魅力的だった。

投稿 : 2020/05/11
閲覧 : 225
サンキュー:

2

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:----

残酷で悲しい物語

世の中に公に出来ない闇を白日の元に晒すためにテロリストになった2人の少年の物語です。
作品全体には楽しい雰囲気や明るい描写はかなり少なかったです。
そう言うアニメではないので見る人を選ぶ作品だと思います。

その闇と言うのは主人公の2人の過去に関わる事なのです。
自分達が此処にいて、ここで沢山の同胞を失って、実験されて…暗くも辛い過去、それを知ってほしいから立ち上がり、テロリストとして世を引っ掻きます。

しかし、彼等はただのテロリストではありません。
人を殺そうとは思っていないのです。
自分達の爆弾を利用して爆破させようと計画する者も現れます。
彼女も彼らの過去に関わる人物ですが、その時も彼らは人々を守ろうと奮闘します。

テロをして引っ掻き回した先に彼らの目的があるのです。

最終回に彼らが楽しく遊ぶシーンがあります。
それはテロを終えた後日の話しです。
最初で、楽しさや明るさが少ないと明記しましたが、そこは凄く楽しそうに見えました。
彼らは許してはいけない闇を晒す為にテロリストになる道を選びました。

それでも、そのシーンを見た時に私が思ったのは、あんな過去が無ければ2人はきっと、こんな風に普通の日常が待っていたはずなのに…友達と遊んで、恋をして、そんなありふれた楽しみがあったんだろうなぁ〜と感じました。

そして、彼らの目的…それは…逮捕される事。
注目を浴びる彼らが逮捕されると世界は彼らに注目し彼らに耳を傾ける。
でも、それを許さない人がいる!
闇を暴こうとする人が居るなら闇で飲み込もうとする人もいるのだから!

逮捕されて、法の場で闇を暴き、罪を償う、その後はきっと。最終回の遊ぶ場面の様な楽しい世界が待っていたのかもしれない……でも!
でも!彼等に待っていた運命は死

そうはさせないと言う者に殺されてしまいます。
確かに彼らのした事は許されない事だと思います…それでも関係ない人を極力巻き込まず…闇を暴こうとして彼らには彼らの信念を持って頑張って居たのにこのラストは辛すぎました。

ですが、彼らの意思を継ぐ刑事さんが居ます。
彼は、ナインとトゥエルプ彼らテロリストを追っていた刑事さんで切れ者で彼らの過去も調べて暴いた刑事さん、きっと法廷で味方になってくれた人。
その人のおかげで結果的に彼らの目的は達成させて実質的に勝利です……ですが…

その勝利にはあまりに犠牲が大き過ぎる…
彼らは結果的に勝利したけど…それは望んだ形ではなく…残酷な勝利

この作品を見て思った事は…

どんな闇も必ずいつかは暴かれるたとえ隠しても隠そうととするとそれだけ闇は大きくなるなら暴かれるリスクは跳ね上がる

どんなに闇を暴こうと正しいと思った正義を振りかざしても人に迷惑ん掛けるとろくな結末にはならない

何故らなら、残響は音が鳴り終わっても響きつづけるのだから…

こんなメッセージ性があるような気もしますが、どうでしょうか?

投稿 : 2020/05/10
閲覧 : 388
サンキュー:

15

NECRO さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

切ない!

気になっていた作品でようやく見終わりました。
キャラの行動にもう少し確固とした動機があると良かったかなと思いました。
個人的には楽しく見れました!

投稿 : 2020/04/05
閲覧 : 219
サンキュー:

3

ネタバレ

プラント浜口 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かったが、イマイチ。。。

テンポよく進むし、事件の手口や暗号もうまく仕込まれてるし、それを追う刑事もキャラが立ってる。
にも関わらず、正直イマイチだった。
恐らく理由は、犯行動機がありふれたSFだったからだろう。
何となく既視感のある残念なアニメだった。
一見の価値はあると思う

投稿 : 2020/04/03
閲覧 : 236
サンキュー:

2

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

フィクションだけど、ローファンタジーとして観ないとちょっときついかも。
全12話でまとまりは良いんだけど、話の盛り上がりがちょっと物足りないかも。

投稿 : 2020/03/03
閲覧 : 296
サンキュー:

4

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ゲームと聞けば楽しそうですが……

【ストーリー・キャラ】

色々な理由あって暴れる主人公たち。テロリストとして国(警察)をかき乱します。
その理由は回想を通じて徐々に語られます。なかなか冷酷、そして淋しい話ではありますね。

オリジナルアニメ、全11話。複雑な展開ではなく、短くあっさりまとまってたと思います。
世界観を把握、キャラたちの背景を把握、そしてラストにかけて、大きく盛り上がる!
というよりは、少し淋しいままでテンポ良く完走されたという感じでした。

“あっさり”と書きましたが、回想はあっても少ないボリュームで、中身は深くありません。
これに関してはキャラもストーリーもそうですが、各陣営の動きを傍観してるって感じです。
主人公サイドと警察サイドというのがメインですが、他にもいたりいなかったり、、のような。

警察サイドとは言っても、柴崎さん目線での流れもあり、わりと主人公的ポジションです。
この柴崎さんがなかなか良いキャラしていると思います。キレ者キャラで、見ていて気持ちが良い。

また、“主人公サイド”と書いたのも、本作は9(ナイン)と12(ツエルブ)のダブル主人公です。
9に関してはクールでカッコイイ系のキャラです。12以外には本性見せないような感じだったり、
視聴者目線は徐々にそういう事情も明かされていくのも面白く、魅力のある主人公だったと思います。

12に関しては初見ではサイコっぽいのか?と少し期待したのですが、なかなか微妙な印象。
ちょっと可哀想だったり、悪いやつでは無いのですが、9や視聴者目線で少しパッとしなかった。

その他のキャラも個人的にはあんまパッとしなかった。過去に色々あったんやなー
という描写はあれど、警察サイドのキャラたちの方が魅力はあったのかなと思います。
ヒロインもまあうん。もうちょいまともに活躍したら好きになれた気がします。


【作画・声優】

絵は綺麗です。別にそんなに戦うわけでもありませんが、爆発とかあったりもして
なかなか絵が動くし、キャラの表情も結構動く。滑らかでとても良かったと思います。
背景とかにも結構こだわり感じましたね。キャラデザもちょっと独特ですけど、
みんな雰囲気違う作りで良かったです。


声優さん、話数のボリュームのわりにはキャラ数そこそこいたんじゃないかと思いますが、
終盤になるにつれて石川界人が熱くなってくる感じ。各々キャラもアツくなってくるしね。
しんみりした演技もあったりで良かったです。


【他】

結局ラストがどうなるかってのがなかなか読みづらい作品で、一気に見たのであっという間に完走しました。
なかなか惹き込まれて面白かった作品です。ラストも個人的には好きです。

まあ完結ですが、ダークサイドっぽいアニメにも色々あって面白いですよね。

投稿 : 2020/02/12
閲覧 : 306
サンキュー:

17

511 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

面白かったけれども...

核爆弾が盗まれたって設定は面白かったけど盗んだ理由も爆破テロの理由もしょーもなさすぎて残念。どうせなら日本を全部ぶっ壊して一から作り直してやるみたいな原子共産主義的なアニメにしてほしかった。
あとリサとかいう女が邪魔すぎた。

投稿 : 2020/02/12
閲覧 : 447
サンキュー:

5

ネタバレ

kute さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

タイトルなし

小説を読んだ後のようにしみじみ浸れる作品でした。
不思議な雰囲気を纏う青年2人が一見愉快犯のようでありながら鮮やかに東京都庁を爆破してみせるというショッキングな事件から物語は動いていきますが、その爆破テロでは死人は出ておらず、また、青年たちは1人の少女を助けました。
彼らはどこの誰でなぜ爆破テロを行うのか
なぜ少女を助けてしまったのか
サスペンス的な面白さとは別に彼ら自身にも着目して見てもらいたいです。

{netabare}
「これまでもこれからも与えられなかった」天才たちが望んだものとは

ネタバレになりそうなので外しましたが本タイトルはこっちでした。
幼い頃から実験台として扱われ、存在を消され、寿命を奪われ、天才として作られながら何も為すこともなく消えていく運命の2人。
そんな2人が才能を惜しみなく注いでテロを起こしてまでして最後に望んだ事は自分たちを知ってもらう事だった。

テロとか政治問題に目が行きがちですが個人的には余命幾ばくもない天才たちの最後の花火的なドラマとして楽しめました。
最近は何かと疎まれがちな承認欲求ですが、それでも人はそれに幸福を感じ、本来なら自然と親や友人から与えられるものです。それをこれまでもこれからも与えられなかった主人公の2人にとって、自分が誰であるか知ってもらうということは常人には理解できなくてもとてもかけがえの無い事だったのだと思います。
だから例え偶然で足手まといでも最後にリサという似た境遇の子と友達になれたのは2人にとって救いになったんじゃないかな。

ハイヴも狂人のように振る舞ってますが施設生活が一番長ったわけで本当にナインしかない、死ぬ前に一目ナインに会いたかっただけなのかも……って考えんてしまうとまたこうじーんと来るものが……

ともあれとても良い作品でした。
{/netabare}

投稿 : 2020/02/07
閲覧 : 153
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

追う者と追われる者

リアリティのあるテロを題材にした事が特徴的。観客席から傍観する感じで、落ち着いた雰囲気の中、粛々と物語が進むイメージでした。
序盤は、スピンクスの目的は何?という謎と警視庁の柴崎との駆け引きで興味がわき、引き込まれました。
途中の米国が絡む当りからは、ハイブとの対決が主になりましたが、この対決自体は あまり興味を惹きつけなかったです。面白さは 政治の闇の部分にメスを入れる事に移行しました。
戦後から続く現体制について 真の自主独立をしてるのかという問題提示や、国民や諸外国に対し秘密裏に製造された試作原子爆弾、あるいは政治家主導で薬品による官民一体の人体実験など、実際にあるかもしれないと思わせる設定がたまらなく良かったです。
二人が何故 テロ行為を行おうとしたのか、理由は意図的に伏せてあるのか不明ですが、是非を問われたら、テロによる破壊活動は、たとえ被害者がいなかったとしても 非です。色々な分野に精通している二人ならば、違う形で行うべきだったと思います。でも作品にはなりませんね。
キャラデザインは好みのタイプ、リサについては付録という印象でした。映像も綺麗でビジュアル的にも良作でした。

投稿 : 2020/01/31
閲覧 : 162
ネタバレ

あや さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最後…

途中まですごく面白かった。
だけど、最後の最後…。
何だかな~という感想。

そこまで頭いいなら、爆弾じゃなくてもいいじゃんって思う。

台風等で停電になったら大パニックになる昨今、
あの結末では、金融、食料、流通、医療等々、、、各方面が大打撃を受け、直接的に死人がでなくても間接的に絶対に誰かは死ぬ。

アニメだからそこを無視するとしても、
主要キャラ2人の最後があれですか!?
個人的にナインは死んで欲しくなかった…。
まぁ死なないと事態の収集がつかないのかな…。

投稿 : 2020/01/05
閲覧 : 309
サンキュー:

3

ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

テロより恐ろしいもの

【総合評価:☆☆☆☆☆】
 「核テロ」というきわめて難しい題材に果敢に挑戦した、野心的な作品である。
 日本アニメには、テロリストに焦点を当てた傑作が多い。テレビアニメに限っても、本作をはじめ、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』『GUNSLINGER GIRL』『RIDEBACK』『FLAG』『BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail』『輪るピングドラム』『PSYCHO-PASSサイコパス』などがある。特徴的なのは、どの作品もテロリストを悪人として断罪するのではなく、「彼らはなぜテロに訴えるのか」「無差別テロを防ぐためなら何をやっても許されるのか」といった重い問いを投げかける点である。
 これは、かなり奇妙な現象と言える。『ダイ・ハード』シリーズに代表されるように、ハリウッド映画では、無差別テロリストはナチスと並ぶ絶対悪として容赦なく処断され、彼らを殺害する者が英雄視されることが多い(もちろん、そうでない作品もある)。日本でも、実写映画やテレビドラマならば、「テロリスト=悪」という図式の下に制作されるのが一般的である。ところが、アニメになると、なぜかテロリストに対する見方が一変する。
 その理由を解明するのは容易ではないが、一つの推測を述べるならば、90年代後半、テレビアニメが急激な変貌を遂げる時期に制作を任されたのが、子供の頃に学園紛争の終焉を目にした60年代生まれの世代だったからではないかと思われる。核テロがどのように表現されたかを中心に、この推測を跡づけてみよう。
 核兵器を利用して政府を脅迫し、いざとなればその使用をも辞さないという核テロが作品のテーマとして日本で本格的に取り上げられた最初の例は、長谷川和彦監督の実写映画『太陽を盗んだ男』(1979)だろう。1946年生まれの長谷川は、東大在学中に政治に関心のないノンポリ学生として学園紛争(1960~70年代半ば)を間近で体験した全共闘世代である。おそらく、多大な犠牲を伴った紛争が結局は何も生み出さなかったという暗澹たる思いがベースにあるのだろう、『太陽を盗んだ男』は、原爆の製造に成功し政府を脅迫できる立場にありながら、実のある要求を思いつかない中学教師の空虚さを描き出す。
(以下、OVA『機動警察パトレイバー』、劇場版『機動警察パトレイバー 2 the Movie』のネタバレがあります)
{netabare} 全共闘世代後期になると、武力闘争のむなしさがより強烈に意識される。押井守(1951年生まれ)が監督したOVA『機動警察パトレイバー』第5~6話「二課の一番長い日(前後編)」(1989)では、核兵器を入手した組織がいかにクーデターを実行に移したかがリアルに描かれながら、クーデターが成功した暁に何をしたいのかという将来のビジョンは語られない。こうしたビジョンの欠如は、劇場版第2作『機動警察パトレイバー 2 the Movie』(1993)で、「クーデターを偽装したテロ」という象徴的なテーマとして改めて強調される。{/netabare}
 長谷川や押井ら全共闘世代が提示した「目的の曖昧なテロ」という問題は、90年代後半から00年代にかけてテレビアニメの革新を主導した60年代生まれのアニメーターに多大な影響を与えたと考えられる。
(以下、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』『GUNSLINGER GIRL』『BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail』『輪るピングドラム』のネタバレがあります)
{netabare} 神山健治(1966年生まれ)が監督・シリーズ構成を務めた『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』(2004)では、「難民が核テロを画策している」というフェイクニュースを流すことにより、強権的な立場を確保しようとする政権中枢の動きが取り上げられる。状況を演出するゴーダは、元官僚らしい緻密さで計画を立案しており、ニュースのリアリティを増すためには、核兵器の使用をもためらわない。
 この作品に代表されるように、00年代以降のテロリストアニメでは、テロ行為の持つ社会的機能に目が向けられ、社会がテロと対峙するあり方が考察される。
 浅香守生(1967年生まれ)が監督した『GUNSLINGER GIRL』(2003)は、テロリストを抹殺するために身寄りのない少女を殺人サイボーグに改造する寓話的ストーリーを通じて、テロ対策の許容限界を問題とした。反米的活動家を暗殺する任務を帯びた米軍秘密部隊を、恩人を殺された凄腕の元テロリストが血祭りに上げる『BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail』(2010)で、片渕須直(1960年生まれ)は「人殺しが許されるような正義はあるのか」と問いただす。オウム事件をベースにした『輪るピングドラム』(2011)で幾原邦彦(1964年生まれ )が取り上げたのは、無差別テロに対する憎悪が憎しみの連鎖を生み出し、新たなテロを引き起こす過程である。{/netabare}
 『残響のテロル』(2014)の原案・監督を担当した渡辺信一郎(1965年生まれ)は、これらの先行作品を参照しながら、核テロが社会に与える影響を改めて熟考したと思われる。目的の曖昧さに目を向けた長谷川・押井の作品に対する返答として、彼は、ほぼ同期の神山と同じく、テロへの恐怖が持つ影響力に目を向け、国家権力との関係性を物語の軸に据える。「テロこそが社会にとって最大の脅威であり、核物質はテロリストの手に渡らないように特定の国家が厳重に管理すべきだ」という国際的な常識にあえて異を唱え、「この世にはテロよりもずっと恐ろしいものがある」と訴える。

【物語の構図】
 『残響のテロル』は、テロリスト-市民-国家権力という3項対立の物語として、図式的に読み解くことができる。
(以下、本作のネタバレがあります)
{netabare} それぞれの対立項は、性格の異なる二人の人物によって代表される。ネットで予告しては爆弾テロを繰り返す二人組のテロリスト・スピンクスの正体は、怜悧なナインと子供っぽさの残るツエルブ。彼らを追跡するのが刑事の柴崎で、警視庁という国家組織に所属しながら、人々を守ることに徹する市民側の存在。逆に守られる立場の市民として登場するのが、学校にも家庭にも居場所のない女子高生のリサ。権力側には、NSAもかくやという監視網を駆使してナインとツエルブを追い詰めるエージェント・ハイブがいる。もう一人、国家権力の黒幕として間宮なる人物も登場するが、私が思うに、実は彼は手駒となる小者に過ぎず、真の黒幕は、それ自体が人格的存在となった国家理性ではないだろうか。{/netabare}
 ストーリーの前半は、テロリストと警察の頭脳合戦として娯楽色豊かに展開されるが、ハイブが強引な動きを見せる第7話辺りから、深刻な社会派ドラマの様相を呈する。人によっては、痛快さが失われるため後半はつまらないと感じるかもしれない。しかし、渡辺が最も言いたいことは、後半に集約されているので、この部分をしっかりと見つめてほしい。
 注目すべきは、柴崎とハイブの差違である。どちらもテロリストを捕まえる立場にありながら、柴崎の言動が常に豊かな人間性に溢れているのに対して、ハイブは、高い知性を持ちながら、いかにも酷薄で感情を見せない。市民と国家どちらの側にいるかが、象徴的に示される。
 ちなみに、柴崎が最も人間的な姿を見せるのは、大学で応用物理学を勉強中の娘に、一般人にプルトニウム原爆が作れるかと訊ねに行く第8話Aパートのシーンである。{netabare}体のラインがあらわな薄着姿の娘(一番上のボタンを留めていない)を前に、ずっと目を背けたまま会話し、後で奥さんに「子供ってのは、いつのまにか大人になるもんだな」としみじみ述懐する。お父さん、カワイイ!{/netabare}
 最初に視聴したときには、警察を手玉にとるナインとツエルブに惹かれたものの、二人の心情が充分に表出されておらず、やや物足りなさを感じた。しかし、二度三度と繰り返し見るうちに、二人の外面ばかりが描かれるのは、その行動を柴崎とリサに見せるために設定されたキャラだからだとわかってきた。ナインとツエルブ(あるいは、ハイブを加えた三人)は、対立的な構図を客観視させるための要員であり、それ故に内面が理解しがたい天才として描かれる。その一方で、柴崎とリサという感情移入しやすい普通人を、天才たちの行動を見る立場に配置することにより、事件の全体像が浮かび上がるようにしたのである。そう考えると、柴崎とリサこそ真の主人公であり、この二人の立場に身を置くことが、作品を深く理解する鍵だと言えよう。

【音楽について】
 『残響のテロル』の音楽は、これまで、『マクロスプラス』『カウボーイビバップ』『坂道のアポロン』などで渡辺監督と組み、優れた作品を生み出してきた菅野よう子が担当した。特にEDの「誰か、海を。」は、聞くたびに胸が締め付けられる名曲である。
 作中で重要な役割を果たすアイスランド音楽は、渡辺監督の方から事前に菅野に聴かせたものらしい(TVアニメ『残響のテロル』公式サイト「INTERVIEW 04:菅野よう子」より)。北の音楽を聴いて育ったことを手がかりに、主人公たちの「体感温度を表す音」として、「緊張感があり、研がれていて、冷たい響き」をイメージしたという。

投稿 : 2020/01/03
閲覧 : 506
サンキュー:

7

70366 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

リサちゃん超一流の足手まとい。
天才的と言ってもいいレベル。

投稿 : 2020/01/02
閲覧 : 243
サンキュー:

6

Shorty さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

Amazing

This anime has a really intriguing story line and really makes you understand the characters.
If you like intelligent anime I would highly recommend this.

投稿 : 2019/10/12
閲覧 : 139
サンキュー:

4

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残響のテロルのストーリー・あらすじ

ある夏の日──突然、東京を襲った大規模な爆弾テロ。平穏なこの国を眠りから覚ました事件の犯人は、たったふたりの少年だった──。〝スピンクス〟と名乗る犯人たちの、日本中を巻き込んだ壮大なゲームがいま、始まる。 (TVアニメ動画『残響のテロル』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2014年夏アニメ
制作会社
MAPPA
主題歌
≪OP≫Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)『Trigger』≪ED≫Aimer 『誰か、海を。』

声優・キャラクター

石川界人、斉藤壮馬、種﨑敦美、咲野俊介、潘めぐみ

スタッフ

原案:渡辺信一郎、 監督:渡辺信一郎、助監督:立川譲、キャラクターデザイン:中澤一登、色彩設計:辻田邦夫、美術監督:金子英俊、CG監督:越田祐史、撮影監督:田村仁、編集:廣瀬清志、音楽:菅野よう子

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