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「残響のテロル(TVアニメ動画)」

総合得点
82.2
感想・評価
2161
棚に入れた
11410
ランキング
371
★★★★☆ 3.7 (2161)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.6

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残響のテロルの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

TOFUrabbit さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もっと評価されていい

夏、冷房をガンガンにつけて、一歩も外になんか出ずに、ガーッと見る大人向けアニメ

9.11を連想させる都庁爆破での幕開け
テロを起こす主人公たちは、東京の空に原爆を飛ばす、それを「希望」と呼ぶ
そして米軍に撃たれて死ぬ

だいぶ前に見たからこんな感じで大雑把にしか覚えていないけど、心に残るアニメだった

なにより、この政治的に幾重にも屈折したストーリーを持つアニメを、NHKが放送したという事実自体が酷い喜劇だと思う。ガキには分からんくていい

洋楽好きならちょっとおって思うシーンがある
そして、やっぱSigur Rosなのね、と思ったところで挿入される最終回のED曲がSigur Rosもろパクリの菅野洋子ですっ転ぶ

NHKが出せる最大級のスベリギャグってこれなんだなとおもた

投稿 : 2017/07/14
閲覧 : 251
サンキュー:

2

ネタバレ

ゆかたん半島 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

楽しかった。

一話で既に謎めいてる少年達。
面白いし、その裏の顔も気になるし、なんでそんな事をし続けるのかとゆう終盤から明らかになってくる感じがいいです。最初からふざけてない感じが好きで一話で、ぐっと掴まれました。
一気に全話見させて頂きました。

投稿 : 2017/05/24
閲覧 : 261
サンキュー:

3

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

叫びは残響となり得たか

オリジナル作品で全体的に社会派色が強い。テロや原子爆弾など現在社会に関連した問題を孕んだ、かなり突っ込んだ内容の作品。メインの2人が爆発テロ(特に最終話の原子爆弾の爆破など)や、物語で明かされる政府が行った許されない計画の実情など、かなり大きな規模で物語は進んでいく。

そうした突っ込んだ内容に目がいきがちだが、この作品の最も訴えたい部分はメインの2人の、人間としての孤独や叫びであったと思う。
それはとても小さな単位の問題でもある一方で、同時に社会全体を震撼させるほどの大きなエネルギーにもなり得る。それがテロリズムの本質の一側面ではないかとも感じるが、だからといって彼らの行為が許されるものでもないのだろう。ただ今の時代の中で生きる、人間の悲しみや苦しみ、存在の証明という根源的で切実な叫びが、「残響のテロル」というタイトルやテーマに込められている気がしてならない。

キャラクター描写は全体的にあまり掘り下げられることはなかったが、特にメイン2人が深い悲しみと孤独を抱えている様子は十分に見て取れた。ヒロインの女性に関しては、彼女の存在意味がなかなか汲み取れなかった。今の時代を生きる一人の女の子でもあり、メインの2人にとっての人とのつながりの象徴、過去の記憶を思い出させる装置的役割。あるいはナインたちが生きたことの、語り部的な立ち位置も担っていたのではないか。いずれにしても声優さんの声のお芝居は素晴らしかった。

物語のカギを握るスピンクスの由来や、それにまつわるクイズの流れは正直あまり楽しめなかった。題材に少々上滑り感があり、爆発やハッキングを二人でこなすというのもさすがに非現実的。またそれに対する警察の対応も基本的に柴咲一人で解決という流れはやや単調だったか。そのようなご都合主義が許される土台が、十分に完成されていなかった。

そして衝撃の最終話。まさか原子爆弾が本当に爆発する展開になるとは思っていなかった。が、上空での爆発に不謹慎かもしれないがある種の美しさを感じてしまった。本当にこの企画で放送出来たなと純粋に驚いた。原子爆弾が爆発した後の、青空の下で楽し気に遊ぶ3人の演出は非常に印象的だった。

社会派としてオリジナリティーや突っ込み具合というピースは揃っていた挑戦作。ただストーリー設定がどこか上滑りをしていて、うまく作品に入り込めなかった惜しい印象の作品。個人的には同系統の作品でノイタミナなら「東のエデン」のほうが好みかな。

投稿 : 2017/03/23
閲覧 : 215
サンキュー:

11

ネタバレ

天水晶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

残響のテロルはサヨク臭い

主人公は爆弾テロを起こしても人が死なないように計算しつくしているテロ犯という設定がまずおかしい。
最初の都庁ビルの爆破でも、直前に非常ベルが鳴るようにしたから問題ないとか、それで作中で一人も死者が出ないのはご都合主義すぎる。
日本が政府ぐるみで子どもたちに人体実験をしていたり、日本が秘密裏に原爆を製造していたという設定も、アメリカ政府が悪という設定も陳腐すぎる。
最後に主人公が高高度で原爆を爆発させるテロでは、日本中の全ての電子機器が破壊されるとしているのに、その結果に対する惨状にはほとんど触れず、警察側の事前予想として、飛行中の航空機が墜落する程度の被害予想しか発言していないのは想像力が貧弱すぎる。
信号が急に停止することによる交通事故や、入院患者の生命維持装置、原発の冷却装置が停止するかもしれないくらいは触れてほしかった。
つまるところ主人公は無差別大量殺人犯でしかないのに、その描写もなく、事件後のおおよその死傷者数には触れないまま。
エンディングでは、作中の新聞各社の見出しが、薬害エイズ訴訟の結果厚生省と日本政府が叩かれたときと同じような構図で、主人公がアメリカ軍に殺されるのを含め、最後まで可哀想なテロリスト、彼らは日本政府による犠牲者だったみたいな終わり方は、目的のためなら手段は選ばなくてもいいというテロ賛美にしか見えない。
日本政府とアメリカ政府を邪悪な存在として描き、テロリストを美化し賛美する内容は、学生運動が盛んだった頃のサヨクのプロパガンダかと思えるほど。

事実作中(8話)でも、原爆被爆二世の刑事が若い刑事との会話で、もしテロ犯のスピンクス(主人公達)が、自衛隊に石を投げる学生運動が盛んだった頃の日本に生きていたら、テロ犯ではなく別の名前で呼ばれていたかもしれないと、変な同情のしかたをしていた。

「やつらをヒーロー扱いする若い連中もいるみたいですよ。ただの犯罪者なのに。」
「昔、俺が若い頃は、十代のやつらが機動隊に石投げて国と戦ってた。今じゃテロリストと呼ばれるスピンクスも、時代が違えば別の名前で呼ばれていたかもしれん。」

残響のテロルという作品は、作者の懐古的な、当時の反体制サヨク学生運動の賛美を自己満足的に行ったものだと感じた。

あと、子どもたちの人体実験計画の名称は、ギリシア繋がりで考えればアテネ計画よりも、国家政策として遺伝的に優れた子ども以外は殺していた古代スパルタ国家にちなんでスパルタ計画とした方が相応しかったのにと個人的に思う。

投稿 : 2017/02/28
閲覧 : 235
サンキュー:

6

ネタバレ

ぽちきんぐ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ドラマや映画を見ている感覚

前半は刑事ドラマのような展開で多少冗長な部分もあるが、
後半は映画のような規模で怒涛な展開で見入ってしまう。

物語の構成としてはよくできているが、
主人公たちの犯行動機や犯した内容による被害者や損害などがぼやかしすぎて
テロ賛歌を見ている感覚になってしまう。
(だからラストに主人公たちが死ぬのだろうが…)

ヒロインの「成長」や「事件見届ける役」としては弱くて魅力がない。
実写化して2時間ドラマで見てみたい。

投稿 : 2017/02/23
閲覧 : 225
サンキュー:

6

ネタバレ

となぷ~ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

爆弾テロ少年犯罪者と警察のお話

全12話。

特殊な生い立ちの二人の少年が、爆弾テロという行為をもって
日本政府の裏の顔を公表しようとするお話。

1クールでしたが、ストーリーがしっかりしており楽しく観させて
もらいました。切ない最期でした。

投稿 : 2017/01/18
閲覧 : 276
サンキュー:

5

ネタバレ

zu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

VON=希望

1話から最終話まで充実した内容でした。

作画・音楽・声優さんが全てストーリーとマッチしていてとても統一感があり、現実に起こったら大問題になる難しい題材を組み込みながら、それを非常にうまく扱ったいい作品になっていると思います。

オリジナル作品ということで次の展開が読めないので、いつも次に何が起きるのかとわくわくさせられる構成でした。

ストーリー的には、序盤の東京都庁の突然の爆破テロで、事件前に予告を匂わす動画が投稿されていて、数年前に関わった政府要人の事件から閑職に追いやられていた刑事柴崎は、事件に興味を持ち始め、次第に核心へと迫っていくことになる。

テロを起こしたのはスピンクスと名乗る少年2人で、ただの少年とは思えない巧妙な手口で、警察を翻弄していく。

爆破テロという甚大な被害が出かねない事件だが、毎回必ず死亡者は無く、怪我人も最小限に抑えられるよう緻密に計算されていたのだった。

スピンクスと柴崎の頭脳戦に普通の女子高生リサやスピンクスの2人であるナイン、ツエルブと呼ばれる少年たちの過去を絡めながら物語は思わぬ方向へ動いていくという展開でした。

爆破テロを題材にして、アニメとしてよく企画が通ったなぁ!と驚きを隠せない作品でした。

それだけリアルにテロ行為や現実世界を取り入れた形になっていて、ナイン・ツエルブ・ハイヴに深く関係している極秘事項の「アテネ計画」と呼ばれる謎も下敷きになっていましたが、実際にそんな極秘事項が存在していたら恐ろしい事ですよね!!

それだけデリケートで難しい題材を取り扱いながら、菅野よう子さんの素晴らしい音楽と、リアルで美しい映像が相乗効果を生み、非常に面白く飽きさせない「作品」として物語を締めくくれているのは非常に素晴らしなぁと思いました。

ナイン、ツエルブ、そしてハイヴの背負ってきた運命は非常に辛く悲しいものだと思うし、残り少ない人生だと知りながらも彼らは自分の想いを遂げる為に一直線に生きてきたのだなぁと思うと、人として強いよなぁと感じましたね。

また、作品の清涼剤であり重要な役割を担っていたリサと柴崎は、最後までブレのないキャラで、好感が持てたな。

最終話のナインが柴崎に最後に「俺たちを、覚えていてくれ、俺たちが生きていた事を」一言が、この物語の全てじゃなかったのかなぁ!

それと現実にあったら困るけど、高高度核爆発により発生するオーロラは見てみたいなぁと…(・・;)

あと、米軍の介入はちょっとやり過ぎだよなぁ!!

物語の表面だけを見ていると物騒なアニメだと思いますが、回が進むごとに明らかになっていく謎や人間関係が非常に魅力的だったし、タイトルの「残響のテロル」も物語を深くよく表していると思いました。

少し重めで面白いとか楽しいという作品では無いと思いますが、全体的には素晴らしいアニメなので、シリアスな展開が好きな方には、良いのではないのかと(^^♪

投稿 : 2017/01/18
閲覧 : 300
サンキュー:

39

ネタバレ

soldierK さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

リアルな感じ

音楽がかなり効果的ですが、それを抜いても面白い作品だと思います。
自分の周りでは小説好きの人に異様な人気がありました。
{netabare}
個人的には、役立たずや、何がしたいのか分からないと言われているリサや5も、それを認めた上で作品に必要だと感じました。
特にリサはリアルな人間みたいで、9と12と一緒にいるべき、いいヒロインだと思いました。
5も、9や12との対比や2人の可能性としてやはり重要なキャラだと思います。
{/netabare}
オリジナルでこれだけ引き込まれるのは単純にすごいと思いました。

投稿 : 2016/12/21
閲覧 : 179
サンキュー:

2

ネタバレ

ゆうか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白いが、イマイチ

残響のテロルは、1話だけ面白いと言われていますが一理あります。

後半も面白くないという訳ではないんですが、三島リサがでてきてからイライラしっぱなしでした。

また、Fiveも何がしたかったのかよくわからないし、脚本がイマイチだなぁ。。という感じですね。

まあ、全体通して面白かったとは思いますが、私は泣けませんでした。

投稿 : 2016/09/06
閲覧 : 334
サンキュー:

3

ネタバレ

にとこれ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

結局何がしたかったのか分からない

ノイタミナという事もあって、設定が面白く、
前半は楽しめた。
しかし、後半Fiveが結局何がしたかったのか分からなかったり、NineとTwelveが停電させてどうしたかったのかが理解できず物足りなかった。
あと現実的な問題だけど、NineとTwelveは、人殺しはしたくなかったはずなのに、停電させてしまったら病院とかに影響が出て結局人殺しになると思う。
あとラスト、Twelveを射殺した意味がわからないし
Nine死ぬタイミングがよすぎるから、
二人とも逮捕で終わりでよかったと思う。
結局この作品で良かったのは、作画ぐらいだった。

投稿 : 2016/08/30
閲覧 : 213
サンキュー:

1

ネタバレ

フラフラのカタカナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ハイヴが分からない

警察との頭脳戦が展開される前半はかなり良い出来です。
犯罪予告の動画投稿っていうのも何か茶目っ気があって好きです。
先に言うとエンディングも素晴らしいと思います。

ただハイヴはキャラの性格としては良いんですけど、向かわせる方向性を間違えてますよね。
ハイヴの行動で中盤からはめちゃくちゃです。
殺したいのか、生きて欲しいのか良く分かりませんし。
本当に理解出来ないのが最後にツエルブだけを打つアメリカ軍ヘリ。入れる意味ありますか?
アテネ計画という話しの中核も上手く纏まっているのに勿体無い。
酷い言い方ですが、ハイヴとアメリカ軍の描写を無しにしても十分に思えます。

少し超展開になってもナインvsハイヴ個人の頭脳戦が見たかったな。

投稿 : 2016/08/10
閲覧 : 238
サンキュー:

1

ネタバレ

まああ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもしろい

なかなか。

投稿 : 2016/08/06
閲覧 : 230
サンキュー:

0

ネタバレ

kaeru006 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

勉強になるw

途中でやめてたから1から見直した。

ノイタミナだから面白いものではあったけれどそんなに期待できるアニメではないのかなーとは思った。
けれど、全体を通して駆け足気味な部分は仕方ないがまとまっていると思う。

感想など・・・

化学が好きな人からすると興味深い言葉が多く出てきて楽しいく勉強にもなると思います。
物語は人体実験されてた子供が逃げ出して復讐?をするというありきたりなものではある気がする。前半は勢いがあっていいと思う。しかし後半はペースダウンして飽きてしまうかもしれないのは残念におもいます。

今回は短くつたないですが読んでくださいありがとうございます。
またどこかでお会いできることを楽しみにしています。

投稿 : 2016/08/05
閲覧 : 246
サンキュー:

3

ネタバレ

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

雲が残る青空の時に、見ると一層引き込まれる

ここまで夏が似合うアニメを見たのは細田(守)作品以来。TV放送もリアルタイムで全話欠かさず鑑賞したし、Blu-rayも揃えたいほど異様な魅力を秘めてるね(今1巻見終えたばかり)。後半部分の展開やハイヴで賛否両論と聞くけど、昨今の”安全なアニメ”よりかはありがたい野心作だし、何よりすっごくリスキーすぎる題を選ぶ勇気が凄い。テロが中心のアニメなんて、普通避けるし不謹慎(PTAとかそっちあたりが一番過剰反応しそう)。
でもさ勇気は凄いし何より、そこまで話悪くないでしょ?空港内の大立ち回り、『ダイ・ハード2』並みド派手さあるし、こういう社会派エンタメアニメ、なかなか早々見ることできない。
早いもので2周年だし、久しぶりに本編見てレビューも書こうかなと思います。うまく書ければいいなほんとに…。

#1 「FALLING」
単純な面白いって言葉で括れぬ1話だった。東京都庁の爆破シーンもリサが弁当をトイレに捨てる、序盤のプルトニウム強奪…どこを見てもリアリスティク。
アイスランドに関連するキーワードも仕込んでるし、”ノイタミナ作品”だからか完成度がほんとに高い。
リサがほんとに「視聴者側」。放送当時は”リサいらない”とかチラチラ小耳に挟んだけど、最終回まで見た人はそんな意見浮かばないはず。久しぶりに拝見すると新発見があって楽しい。

#2 「CALL & RESPONSE」
丁寧だし1話の”続き”を尊重した作りが良い。爆破テロのベールを(一枚)はがして流れやパターンを提示するし、引きも次が見たくなる仕掛け効いてて夢中だった。”不殺のテロ”で大分意見がこっから割れた話を聞くけど、そもそも犯人少年だし、テロは”メッセージ”であり”パン屑”。そこに誰が気付くのかが一連のテロの目的だから、そこに夢中になれるかどうかがやっぱり評価の分かれ目なのかな?個人的には気に入ってるけど…。

投稿 : 2016/07/03
閲覧 : 243
サンキュー:

4

ネタバレ

れのん。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

命を燃焼し尽くして成し遂げる告発

 2014年7月~9月(ノイタミナ枠)
 原案・監督 渡辺信一郎 キャラクターデザイン 中澤一登
 音楽 菅野よう子
 制作 MAPPA オリジナル作品。

・フランス Japan Expoにて、ダルマドール・アニメ(金のダルマ賞アニメ部門)受賞


 レビュアーさんに勧められてみはじめた。シリアスなクライム・サスペンス・アニメである。
 自分は苦手なジャンルかなと思っていたが、観はじめると一話目から強烈に引き込まれ、一気みしてしまった。なかなかすごいアニメだと思いながらみていた。
 音楽と映像の一種の明るさや、主人公の一人ツエルブの異様な性格の明るさも、作品世界の暴力性や暗さを中和しており、自分でも、抵抗なくむしろ爽快な感じで観ることができた。物語の展開するスピードが速く、後半、ハイブ(cv 潘めぐみさん)のキャラと彼女がかかわる物語に違和感を強く感じたが、最終話、自分は感動していた。

 碧い空、夏の日の輝き、ビルなどなどの映像美と菅野よう子さんの秀逸な音楽が、不思議な雰囲気をかもし出していた。とにかくテンポはよすぎるほどいい。
 全11話の尺の中にあれだけ詰め込んでいながら、よく頑張っていると思った。さすがに気になる設定上の無理がいくつかめだったけれど、自分をひきつけたのは、作品の映像美や音楽(やはり管野さんはすごい!)、優れた演出による人間のドラマ、心理描写だった。
 作品の世界観に荒唐無稽と言える部分はあるが、現実の世界の中でも、この作品で扱われているテーマ -命をかけて巨悪を告発すること- を、数多く人類は経験してきたのではないだろうか。

 主人公達はあれだけの犯罪をーー{netabare}たとえ設定上は人を殺さなかったことになっていたとしても ーー 犯したのだから、最終話の結末は避けられないものだっただろう。
 自分が、本作の「命を燃焼し尽くして成し遂げる巨悪の告発」というテーマについて、現実の歴史の中で連想したのは、例えば、アトミックソルジャーである(告発されるべき巨大な何かがあって、死んでいった者たちの命の意味が問われる、と言う意味において)。

 (参考)アトミック・ソルジャーは、 {netabare} 原爆開発及び実戦配備のために各国で行われた大規模人体実験のことであり、フィクションではなく、現代史上の事実である。1945年~1960年代にかけて核実験演習に参加し、キノコ雲への突撃行為等によって放射線に被爆した兵士たちの数は全米で25万人あるいは30万人という莫大な数に上っており、参加した兵士たちは事前に、放射線の影響は取るに足らないものであると学習させられていた。
 かかわった国は、アメリカ合衆国のみならず、イギリス、旧ソビエト連邦、中華人民共和国唐の当時の核保有国である。彼ら は約20年後の1970年代後半になって、次々と癌や白血病となって亡くな った。これは次々と内部告発で明るみに出る2007年3月まで約30年間隠蔽されていた。{/netabare}

 巨悪の告発が実現するとき、死に行く命は、俺たちの犠牲は、少なくとも完全に無駄ではなかったのだ、ということができ、そこに希望が、かすかであるかもしれないが、あるのだと思う。
 本作の主人公ナインとツエルブは、たんに復讐しようとしたのとは、ちょっと違う。復讐だけなら、そこには希望はない。絶望から来る復讐なら、テロの実行時に、死者が出ないように配慮したという設定、空港でのアメリカ情報機関による爆破による大量殺人を命がけで止めようとしたこと、これらは説明できない。
 彼らが短い命を燃焼し尽くして成し遂げようとしたのは、真実の告発であった。相手が巨大すぎるので、普通のやり方ならもみ消されて消されて終わってしまう。{/netabare}

◎リサについて …… ヒロインらしからぬヒロイン
 本作では、柴崎(cv 咲野俊介さん)とリサ(cv 種﨑敦美さん)が、大切な位置にたっている。{netabare}「俺たちを、覚えていてくれ、俺たちが生きていた事を」 ナインが最後に残したこの言葉の受け手は、柴崎であった。
 主人公の二人、ナイン(cv 石川界人さん)とツエルブ(cv 斉藤壮馬さん)が死んだあと、その墓に花を手向けるのはこの二人である。すなわち、主人公二人が生きてきた意味、苦しんだ意味、そして死んでいった意味を受けとめているのがこの二人である。

 物語構成が、充分にキャラたちに感情移入できるものであるかというと、やや不足するところはある。それでも、最終話、リサと二人が、サッカーボールのリフティングで遊んでいるのどかなシーンは印象的だ ーー 二人が殺される&死んでいく直前のシーンなのであるが。
 リサはここで言われていた通り2人を偲ぶ役だった。惜しまれるのは、日常に戻った後、リサの少し人間として成長した描写があればなあ、と思ったことだ。 しかし、これも尺不足だっただろう。

 リサは、物語のヒロインとしては、視聴者に好感をもたれにくいかもしれない。しかし、この物語には必要不可欠な存在だった。
 彼女の体験していた過酷ないじめ、家庭環境のむごさから、彼女には居場所がなかったのである。疎外感、という点で、強者であるナイン&ツエルブも、リサも、共通している。いやそれのみが共通しており、後は似ても似つかない。
 リサ「わたしあのとき、この世界の外のどこかに連れて行ってくれるんじゃないかと期待したの。ばかみたい。そんなわけないよね。」(4話)
 バイクでツエルブが、彼女を後ろに乗せて疾走するシーンは美しい。

 リサは、普通の意味で、二人の役に立とうとする。すさまじい料理をつくってしまったり、ポッキー入り?のカレーを作ったり、ソーメンをつくろうとしたり、、、彼女はあまりにも無力なので、願いに反して、こっけいなほどまったく二人の役に立たない。しかし、作品としては、彼女はそう描かれるべきだったのでそう描かれたのである。
 リサは、ナインやツエルブと生きてきた世界もなにもかも違うのである。


 最終話の、高高度核爆発の映像は美しかった。{/netabare}

投稿 : 2016/07/02
閲覧 : 272
サンキュー:

26

ネタバレ

まっしゅるーむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まとまりがいい

すっきり完結したと思う。
隙がなくて妄想が入る余地なし←

途中で鬱に入りそうな感じで
ヒロインいる意味ないかも…とか思ってたけど
最後にはこれでよかったと思えるヒロインの立ち位置だった。
意味がないからこその立ち位置
これからも明かされることのない過去を唯一1人知る刑事と
一番近くで傍観していた唯一の女の子
これぞおいしい立ち位置!

OPもよかったし。
文句なしの良作アニメ!

投稿 : 2016/05/11
閲覧 : 271
サンキュー:

11

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最後まで目的が不明瞭

ふざけた動画で犯行告知をし、爆弾を爆発させるテロリストが主人公。

その二人に巻き込まれるかたちで女の子が一人加わり共犯となる。

その彼らを追う左遷されている有能な刑事。

要素は面白いが主人公二人の目的と覚悟が最後まで不明瞭に感じた。

投稿 : 2016/05/06
閲覧 : 180
ネタバレ

JOYJS46951 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

放送当時観ていて、久しぶりにもう一度見直してみました。
気になっている方は見ることをお勧めします。評価がどうであれ私はこの作品が好きです。
最終回を放送当時観終わった後は、只々スピンクスの二人が死んでしまったことが悲しかっただけで このアニメが伝えたかったことをイマイチ掴むことが出来ませんでした。しかし今になって観てみると 彼らの本当の目的とは。 "VON"とはなんだったのか。そういうものが分かった気がします。
誰からも必要とされてこなかった彼達。そんな自分達を必要としてくれたリサはツエルブにとっての生きる意味でした。
そして ナインに勝つという理由を作りだしたことで生きる意味を見出したハイヴ。
アテネ計画で犠牲となった子ども達を含め、自分たちが生きてきたことは無為なことじゃなかったと証明したい。自分達が"生きていた"証を残したかった。これがナインの生きる意味です。
共通していることは「生きる意味」という、この物語の隠れたメッセージなんだと思います。これを彼達は"VON"(希望)という言葉にして残したかったんじゃないかと思います。

投稿 : 2016/05/04
閲覧 : 145
サンキュー:

3

ネタバレ

コロコロすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なんというか…

なんというか、素敵なお話だった。心残りは、りさ は1年後どのように生きているのか。
V. O. N. (*^^*)
観終わった後もふと見たくなる作品です

投稿 : 2016/05/03
閲覧 : 281
サンキュー:

2

ネタバレ

DxVNz94635 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

離陸には成功するも…

3話目まで順調だったが徐々に高度を失い最後は失速。燃料切れで胴体着陸に失敗して乗客の半数が犠牲になった飛行機事故みたいな感じの作品。

重要な役回りのはずなのに効果的に使われなかったリサとハイブを最初から出さないければ、もっと話が上手く回せたのでは?

投稿 : 2016/04/02
閲覧 : 240
サンキュー:

4

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

微妙

自分なりの解釈ですが、人情の恐ろしさを描きたかった作品ではないかと思いました。

12は優しさからりさをかくまうわけですが、そのせいで厄介な事態になり、結局秘密兵器の原子爆弾のありかを言ってしまうに至るわけです。12はりさを助けたことを後悔しながらも、自分たちを必要としてくれてありがとうなど言うのですが、客観的に見てとんでもないことじゃないですか。
12はエゴでりさを助けました。それも9の反対を押し切って。理由はかわいそうだから。9からすればたまったもんじゃないでしょう。大いなる復讐、何年もの歳月が経ってからのです。どれほどの怨念が宿っていたかは想像に難くありません。成功させなければ、ならないのです。なのに、12はかわいそうだからとこの期に及んで助けたわけです。足手まといになると承知しながらも。アホでしょ。コナンの犯人レベルですよ。

しかし、そのアホさこそ描きたかった部分じゃないかと考えるわけです。
情けは人の為ならずという諺があります。
「情けは人の為だけではなく、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、誰にでも親切にせよ」という意味らしいです。
これは嘘だとこの作品が証明してくれます。いくら自分が相手に親切をしたって、相手がとびきりの無能であれば、恩恵が帰ってくるわけがありません。12はりさに感謝をしていましたが、そもそも彼の目的は「アテネ計画」を世に知らしめることで、その目的を遂行するために邪魔でしかなかったりさに感謝するのはどこかおかしいわけです。ただ、それらを踏まえてもなお、理性では割り切れない人間の感情的な部分を描きたかったのではないかと思うのです。

多分考えすぎです。
実際は、囚われヒロインを助けに行くというお決まりのシーンを見せたかっただけです。ヒロインを助けたのも、色気の一つもないと画面が灰色になってしまうからという最低限の配慮です。

ここまで来て全否定かよって話ですが、見方によってはそういう風にも見られるということで、下手な考察を一つ提示したかったので、一応書いて見ました。


補足で、項目ごとの点数について

物語

雑というのが総評。序盤は謎解き要素や警察との対決があって、デスノートっぽくて楽しめたが、中盤から5とかいう全能キャラの登場で、一気に冷めてしまった。職権乱用にも限度があるぞと言ってやりたいところです。あと、主人公たちの犯行も雑です。これ無理だろと思われるのもいとも簡単にやってしまいます。ご都合と捉えるか、仕方がないと捉えるかでこの作品を楽しめるかが変わってきそうです。もう一つ気になったのが、主人公たちの資金源です。自分お記憶では一度も明言されてなかったはずなのですが、一体どこからのお金だったのでしょう。これもご都合と流してしまえばそれまでですが。


作画

良好。さすがです。


声優

こちらも素晴らしかった。特に、ヒロインの中の人。慌てたしゃべ方がうまい。無能っぽさの出し方もうまかった。あと5の中の人の英語うまかった気がします。素人目線ですけどね。


音楽

攻殻機動隊で有名な菅野よう子さんということで、順当な仕上がりでした。ただ、OP、EDともに暗く、盛り上がりどころがなく、ちょい残念でした。作品にはぴったりだと思いますので、これは自分の落ち度です。


キャラ

掘り下げが微妙すぎる。全員うわべだけをなぞらえた感じ。特に5。ぽっと出てぽっと死んでいったくらいの印象しか抱けなかった。一瞬の輝きもなかった。ただユベルのようなヤンデレ女としか思えなかった。実際、それであってそうなのは悲しいところです。とにかく、全体的に魅力が感じられなかったのが残念。
キャラよりストーリーを見せたかったということであれば、うわべだけなぞらえたのはよかったのかもしれないですが、そこは自分は全然わからないので、保留します。


総じて言えば、細かいところは気にしない、ゆってぃ的な人であれば楽しめる作品だと思います。もちろんゆってぃじゃなくても楽しめますがね。

投稿 : 2016/03/27
閲覧 : 204
ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

作画は素晴らしかったのですが。

アニメーション制作:MAPPA
2014年7月 - 2014年9月に放映されたTVアニメ。

テロリズム(英: terrorism)
不穏で陰惨な響きがする言葉。
今の日本ではISIL(自称・イスラム国)やらアルカイダが有名ですね。

昨年11月のパリ同時多発テロ事件では130人が死亡したことは記憶に新しく、
過去にあった実際の列車爆弾テロ事件では200人が死亡したなどの報道がなされており、
決して良いイメージは、ありません。

この作品の主人公は17歳の男子高校生コンビ。職業はテロリスト?
スピンクスと名乗る彼らは、都内に爆弾を仕掛けてネット動画で犯行予告を出しています。
彼らの目的は?動機は?遊び感覚でやってるように見えるんだけど、ふざけてるの?

一話目で予告のままに都庁が爆破されて崩壊するというショッキングな映像。
テロという言葉の過激さとの相乗効果でインパクトは抜群だったでしょう。

主人公は知能犯 vs ライバルは切れ者刑事 という構図が見えて、
この作品の目玉は、緊張感あふれる頭脳戦?トリックと推理?
もし、そのとおりならどんなに良かったことでしょうか?

実際に柴崎刑事がライバルとして機能してる間は見応えを感じられたのですが、
白髪の態度のでかい小娘がアメリカ政府から派遣されて、柴崎刑事は脱落。
舐めた口だらけだわ、アメリカの国家権力をバックに日本で好き放題するわ。
なんとも魅力が皆無な小娘です。

顛末は略すとして、物語は単なる愛憎劇みたくなって残念でした。

さて、ここからが本筋です。

「テ口ルは王道として大ヒットしていいアニメ、
 これが売れないんだったら、俺たちじゃなくて世の中が間違っている」

監督さんの御言葉です。

実際に、このアニメへの反響は小さかったようです。
何故、残響のテロルはアニメファンにウケなかったのか?
当時49歳の渡辺信一郎監督と、アニメ購買層の20代30代の意識の差だと思われます。

第8話にて学生運動をヒーローとして肯定するかのような台詞がありまして、それで腑に落ちました。

過去の日本、20世紀には反権力がカッコいいとされてきた時代が確かに存在してたのでしょう。
全共闘世代ていうのかな? 角材やゲバ棒や火炎瓶で機動隊相手に戦った人達?

若さに任せて信念のままに戦った青春の証?
国家権力に逆らったことは武勇伝?

お祭り気分で一時の狂騒に乗って暴れただけの末端。
幹部にいたってはテロリスト指定を受けたり、
仲間同士で集団リンチ殺人事件を起こしたりでガチの犯罪者集団。

実際には、きれいなものではなかったことが今の時代には全部バレてるんですよね。
これも情報過多の時代の恩恵なのでしょう。

残響のテロルでは主人公たちは一人も殺さないきれいなイケメンテロリスト。
実在のテロリストとは違いすぎてて無理がある設定ですが、
主人公たちは破壊活動で建造物に大被害を出しまくっていることには変わりなく、
その破壊活動を正当化するために、テロの目的として裁かれるべき巨悪が存在していて、
このアニメでは日本政府が悪。ついでにアメリカも人命無視で横暴の限りを尽くす悪。

主人公たちのテロ活動の動機として、
日本は戦争が出来る国に向かって暴走をしている!
政府は5歳以下の子供を集めて人体実験をして沢山死んだ。
僕らは仲間たちの無念を晴らすために、それを白日のもとに晒す!ストップ日本。

21世紀の日本を舞台でやるには無理がありすぎる設定ですね。

この物語はフィクションですと一応注意書きをしているものの、

現実の東京を模した細かい背景描写。
現実の日本を当てこすって歪曲と受け取られかねない物語。

リアルとファンタジーの融合の結果、
政治的啓蒙のムードが作品から漂いすぎてて、
監督の情熱とは裏腹に、そこが忌避された原因ではないかと?

人体実験そのものはフィクションの世界では全く珍しくありません(よくソビエトが悪役でそれをやらされていました)が、
実在のモデルが有る政府与党に21世紀の日本という設定でそれを態々やらせることに作為がありまくりですね。

やっぱり、渡辺監督とアニメファンの間に今作品では温度差が存在してたのではないでしょうか?
誰の主張が正しいかはさておいて、結局は人間とは自分の信じたいものしか信じない。
それは理屈ではなく、曲げたり翻すのは容易ではないのです。

何より今の時代は、日本を悪役に見立てた反権力ヒーローが受け入れられる土壌が失われつつある。
監督の見立て違いが原因であり、残響のテロルという作品は生まれてくる時代を間違えた。
20世紀に発表された作品なら受け入れられていたかもしれないと思いました。


これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2016/03/23
閲覧 : 455
サンキュー:

59

ネタバレ

らいらく さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

凡才に天才は描けない

天才的?な少年二人によるテロ活動のお話ですね。
彼らをはじめとして、作り手が終始話の主導権を握らせたい人がそれを実現できるように都合よく展開します。

謎の組織によるナンバリングされた子供による反乱。という今や苦笑いしか出ないような設定ですがそれはまだいいと思うんです。そこから紡がれるお話が魅力的なものであれば、ね。

物語冒頭、ヒロインがテロリストと行動を共にする経緯から御都合主義のオンパレードです。
これこれこうだから、こうなった。という最低限のエクスキューズすら作り手には伝える意思がありません。作品の雰囲気として敢えてそうしたというのであれば、「はぁ…だから白けた話なんですね」としか言いようがありません。
設定だけ考えて視聴者に丸投げしちゃえ!って実は考えるのやめたでしょ?と邪推せずにはいれません

最低限、実社会のリアリティというものが担保されてれば彼らの存在が唯一のファンタジーとしてもう少し楽しむこともできたんでしょうが、物語中盤から全能?のライバルキャラが登場してしまい、頭脳戦にもなってないバトル?展開で呆れるやら白けるやらでもはや物語の主軸がどこにあるのかさえ完全にわからなくなります。
なんらかの主義主張ってものはやっぱり必要ですよ
首都上空で原爆を炸裂させるんですから、一説ぶつぐらいやらせてあげないとポカーンですって

ヒロインの存在価値のなさ、どう考えてもこいつ邪魔だろ感は満点でしたね
そういう意味では、少々の生活の変化程度では成長も反省もしない、無気力に意思薄弱で他力本願な10代女子だけはうまく描けてたのかもしれませんね

とあるシーンでメインどころの刑事が同僚を連れて話の根幹に関わる昔話を聞きに行く場面があります。
そこで話半ばにも関わらず同僚が「もうたくさんだ!!」とテーブルを叩きます。
このシーンでこのアニメ見る気が99%失せてしまいました。
とても大切な真相に迫るべき聴取が取れており、彼がヘソを曲げてもうお前らには教えない。となると損しかないこの場面。目の前の人物もとても真摯的に応じてくれているこのシーンで熱血中学生かよと目を疑うこのセリフとこの演出。有象無象の刑事ドラマで熱血若手デカが口にしそうなセリフ。あーなんにも考えてないんだな。と。作り手が。こんなこと言うよね多分。程度。
彼はこの数分前にこの話を聞いてしまうと身の安全を脅かされるかもしれないよという話に、構わないと決断し、ボイスレコーダーまでセットして覚悟して話を聞き始めた人物です。もうめちゃくちゃだと思うんです。
キャラクターの深みを描いてないのではなく、考えてないんだ。描けないんだ。と。
雰囲気だけで押し通す作品なんだな、と。

テロリストが提示するナゾナゾも伏線たり得ないんならそんな演出いらないでしょ。と。
都合良く。というのは当たり前なんです。都合良く話を進めるんです。でも表面上そのお話の中でキャラクターがその選択をする、その選択をできる妥当性を描かなければいけない。どんなに荒唐無稽であっても。これが書き手の最低限のルールじゃないかと思うんです。

各種爆発物の入手法や製造法にしてもそう。どんな理屈があるんでしょ?
テロリズムというちょっとセンセーショナルな題材を使って表層だけ舐めまわしてる不真面目さを感じた作品でした

音楽は素晴らしいなと思ったら菅野よう子さんでした。ナットク

投稿 : 2016/03/21
閲覧 : 260
サンキュー:

8

ネタバレ

まなったん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

悲しい

今までにないアニメだと思います。
他の人は淡々としてるとか感想があったけど個人的にはなかなかはらはらドキドキなとこあって良かったと思います!
ただヒロインが足手まといかなw

あともう少し施設に入ってた時の辛い思い出のシーンがあれば最終回は泣けてたと思う!
悲惨さをもっとだしてほしかった!

投稿 : 2016/03/03
閲覧 : 199
サンキュー:

3

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

不謹慎ですが面白い作品です

テロに対する正義ではなくテロリストをする男の子たちの話です。

ブラッディマンデイの様な若干犯罪行為を正義の為にするのではなく完全な犯罪行為を自分たちの目的のためにやっていく話です。

主人公たち二人と警察側はとても良いキャラですが女性陣がちょっと・・・

内容は1クールで綺麗に収まっており話の流れもスムーズで十分楽しめます


あとはここから蛇足です

ギリシャ神話のスピンクスとオイディプスの設定は最後まで生かされます

実際オイディプスに謎解きを答えられた時にスピンクスも死ぬのでオイディプス=柴崎が解決し終えてたどり着いたらふたりとも結果的に死にました

あとその謎解きはギリシャ神話にまつわる謎を出し一般人は解けませんので考えるだけ無駄です

原爆・爆弾云々も一般人にはわからないものですので「へー」という感じです

あとは題名の「テロル」はドイツ語でTerror 意味は恐怖・テロ

題名はドイツ語、内容に出てくる謎はギリシャ神話、主人公が好きな歌「von」はアイスランド語で「希望」

深読みしすぎてしまう私としては「von」は「希望」だけではなくドイツ語での前置詞?とか他に意味が・・・とか考えてしまいます

恐らくですがこちらに深い意味は無いでしょう

最後のエンドロールに流れている曲が「bless」アイスランド語で「さようなら」

音楽に合わせてアニメ内に出てきたのかと

私のように深く考えずにボケーっと見るほうが楽しめると思います

あとは「BLOOD-C」「残響のテロル」「学園黙示録」の三作品が暴力賛美作品であると中国に批判されたようです。

残響のテロルは原爆がまずかったようですが個人的には世界唯一の原爆投下国の自虐ネタとも取れる作品だと思いました

投稿 : 2016/02/28
閲覧 : 228
サンキュー:

7

ネタバレ

lulonin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

テロとか嫌なイメージだけど、とても悲しい物語でした

最近魔法とかSFとか見てるので、これくらいなら実際にあるかもと思ってしまう。
見てとても面白かった。でも悲しい物語。

投稿 : 2016/02/12
閲覧 : 211
サンキュー:

2

ネタバレ

ミホ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かった。でも、完璧には及ばない。

面白かったです。

いつも次の回を楽しみにさせてくれるような展開がよかったです。

タイトルの通り、とても面白いアニメでした。しかし、あー、ここ、もっとこうして欲しかった!勿体無い!というところが多々ありました。ワンクールで無理やり詰め込んだ感が少しありましたね。


不満点を書きます。

①柴崎刑事が答えまでたどり着いてくれましたけど、どうして今回のテロ事件を起こしたのか、ナインの口からその内容を聞きたかったことだけが心残りです。もっと施設でいかに苦しかったか、今までの人生、どれだけ苦労したか、とか、そこをもっと見たかった。

②ヒロインのリサは嫌いです。
彼女の存在は足を引っ張るだけですしね。
彼女はいなくても良かったんじゃないかな。

③あと、ファイブ。ファイブのナインに対しての執着心が描かれていましたが、そこ、もう少し掘り下げて欲しかったと思いました。

不満点ばかり書くと、そこが目立っちゃうけど、80パーセントぐらいは不満なしで面白かったです!

投稿 : 2016/02/08
閲覧 : 274
サンキュー:

15

ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

扱っている内容が内容だけに不満点がはどうしても出るよね。

原子力の廃棄物の処理施設が謎の集団に襲われたり
都庁が爆破されたり、物騒な出だしですね。
そして、送電線がクレーンで切断されたりで停電したり
都庁が爆破されるシーンて、アレですよね。
アメリカ同時多発テロや2006年の東京大停電を思い出されるので
現実とリンクするので生々しいし
これらは現実に起こったことなので、送電線一本切れただけで
大停電にはならないよとか思わずにすみ
嘘っぽくはないんですよね。
妙なリアルさを感じるのは良かったです。
しかも、それがテロリストの主人公側が行った大罪なので
これから、どんな物語になるのかと期待と不安に襲われる出だしかな

ストーリーは主人公がテロリストの物語で
序盤から謎だらけかな、これ程の大規模なテロ行為なのに
テロの実行犯を現場で勧誘したり、謎ぽい所は気になるので
続きが気になる展開はいいのだけど
現場で勧誘した女の子を実家に帰すなど
無茶苦茶な所は無理があるかな
通報されたら、どうするつもりだったんだろうと無理やりすぎるね。
脅されているだけだから普通なら通報される。
と駄目なアニメにありがちな無茶苦茶な所も同居していますね。

警察の捜査は伏線をばら撒きながら進むので
色んなことを予想をしながらみれるので序盤の作りとしては
面白い流れにはなってますね。
テロリストの二人組は謎だらけで次々と出される犯行予告文も謎なので
謎が謎を呼び、それが上手く面白さにはつながっていました。
さらに警察の捜査も段階を踏んで丁寧に進むので
謎を1つ1つ解決している感じも良くて段々真相に近づいてくる作りなのもいいね。
刑事の柴崎もテロリスト側を追い詰める役としては
かなりキャラが立っていて、テロリスト側と戦う正義側としては
十分な役回りをしていたと思います。

序盤は警察側は感情移入しやすいけど、テロリスト側(主人公側)は
感情移入はほぼ不可能ですね。行動原理はまったく不明なので
理解に苦しむケースは多いかな
テロリスト側の印象は悪いまま進むので面白いと思いつつも
不満点がありますね。

さらに中盤アメリカが介入してからは、さらによくわからなくなりますね。
アメリカは何がしたいのかはサッパリかな
アメリカの女性捜査官の行動原理はテロリストを捕まえる側には
相応しくない、ものばかりなので明らかに警察側の内部にも
敵キャラを置いときたいんだろうけど
テロリスト側もよくわからないのに、警察側もよくわからなくなり
テロリスト側VS警察側の構図が崩れるので
序盤にあった単純な面白さがなくなるのはキツイね。

なんで中盤以は面白くはなかったかな
終盤、伏線が回収され謎が明らかになってから、ようやく全容が明らかになり
そういうことだったのかと初めて理解出来る内容でした。
理由付けとしては悪くはありませんが
テロリスト側の行動を視聴者的に理解が出来るタイミングとしては遅いので
テロリスト側の行動が理解出来たら全てが終わっていた状態なので
見ている段階では理解しかねるアニメでした。
要するに終わってみたら意外に良かったのパターンですね。
でも良かったとは思います。
刑事の柴崎は最初から最後までキャラは立っていたし
テロリスト側を序盤追い詰める役でテロリスト側を一番理解出来るキャラになり
終盤それが生かされる展開があるので
テロリスト側だけなく警察側も立たせる構図はアニメとしてみれば
面白さにはつながっていました。

気になる所は扱っている内容が内容だけにチョットでも変な所があれば
ストーリーが崩壊しかねない内容なんだけど
やっぱりアニメを作る上ではそうせざるえないこともあり
このアニメもそういったシーンが多数あるので
それが気に入らない人には向かないでしょうね。
反社会的な内容、理不尽な大人の所業、テロリストである主人公達に
都合のいい展開の数々は(1話のあの展開で第三者から見て人を殺すつもりは
なかったとか思われる展開はありえない。客観的に考えて無理がある。)
アニメだから許されるものだと思います。
それを受け入れることが出来ないと苦しい内容でした。

キャラについては刑事の柴崎以外はあまりにも理解に苦しむケースが多くて
全体的にはあまり良くなかったかな、どうも雰囲気アニメな所があるので

作画については、実写ぽいトレース気味なのは気になったけど
実写映画ぽい作風には合っているので、相性は良かった。
キャラデザインも実写風に合っているので
作風にあった作画、キャラデザインなのは良かったですね。

声優さんについては実写系の作風なので派手さはないけど
演技自体は安定はしていました。
警察側の刑事の渋さの演技、地味ながらも
しっかりとした演技だったので、いい雰囲気が出ていました。

主人公がテロリストで大罪を犯すのでその前程を飲めない人には無理ですが
序盤のテロリスト側と警察側の攻防は素直に面白かった。
アメリカが介入してからは単純な面白さがなくなるので
そのあたりは残念でした。
でも後半は伏線が回収されて綺麗に終わり全容が判明するので
終わってみれば良かったと思える内容でした。
でも終わってみて初めて思えることなので
見ている段階だと理解はしかねるかな
そのあたりもあるので、内容的には高評価はしずらいですね。

投稿 : 2016/01/21
閲覧 : 263
サンキュー:

12

ネタバレ

PかっこA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

概ね評価平均通りだと思います。

面白いと思った点
①キャラデザインの良さ
②1クールである事
③時事ネタを扱おうと言う勇気

足りないと思う点
①インパクトのある曲
②リアリズム
③キャラの性格のバリエーション


時事ネタを扱いながらも、明らかに一種の陰謀論から影響を受けていて、プロットに物足りなさを感じました。「秘密保護法」、「原爆」、「在日米軍」等々を扱うのならば、もっと二元論から抜け出して欲しかったです。
同じノイタミナ枠でも「東のエデン」なんかは、主人公の青年らしい純真さが世の中の不正をブッ飛ばそうとする(が玉砕w)、という気持ちよさがありました。
でもこの作品では、復讐を行動原理とする主人公や、振り回されるばかりのヒロインがその役目を放棄しているので、私としてはモヤモヤがくすぶり続けて終わりました。

投稿 : 2016/01/14
閲覧 : 179
サンキュー:

3

ネタバレ

ササシン† さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

頭脳派アニメ

天才爆弾犯と後手後手の警察の話。

投稿 : 2015/12/21
閲覧 : 204
サンキュー:

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残響のテロルのストーリー・あらすじ

ある夏の日──突然、東京を襲った大規模な爆弾テロ。平穏なこの国を眠りから覚ました事件の犯人は、たったふたりの少年だった──。〝スピンクス〟と名乗る犯人たちの、日本中を巻き込んだ壮大なゲームがいま、始まる。 (TVアニメ動画『残響のテロル』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2014年夏アニメ
制作会社
MAPPA
主題歌
≪OP≫Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)『Trigger』≪ED≫Aimer 『誰か、海を。』

声優・キャラクター

石川界人、斉藤壮馬、種﨑敦美、咲野俊介、潘めぐみ

スタッフ

原案:渡辺信一郎、 監督:渡辺信一郎、助監督:立川譲、キャラクターデザイン:中澤一登、色彩設計:辻田邦夫、美術監督:金子英俊、CG監督:越田祐史、撮影監督:田村仁、編集:廣瀬清志、音楽:菅野よう子

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