セシウス さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
本職が見たら怒りそう
特殊な生い立ちをしている少年2人組が日本政府を相手にテロ行為を繰り返していく姿を描いたサスペンスアクションですね。警察との頭脳戦をしながら2人の背景・目的を少しずつ明かしていく前半と、相手が米国政府になって戦いがエスカレートしていく後半に分かれます。各キャラクターの行動に良くも悪くも一貫性があるのでストレスなく最後まで見ることができました。設定はつっこみどころが多いですが、あまり荒唐無稽な雰囲気にせずある程度のリアリティを保ちながら1クールですっきりと纏めたストーリーだったと思います。
キャラクターは主人公2人組の内面があまり描写されず印象が薄いです。またヒロインもとても存在感が希薄でいてもいなくても変わらないキャラになってしまっていました。捜査側の警察官が一番しっかり描写されていて、見てる人は大抵この敵キャラに感情移入してしまうと思います。声優さんたちは皆キャラに合っていて良かったと思います。
作画は良かったです。主に都会を描いた背景、メカもアクションもレベルが高いと思いました。菅野よう子がてがけた音楽も作品のテーマに合っていて良かったと思います。
テロを行う側も介入してくる米国側もその動機があまり共感できるものではないので、あまり感動はできませんでした。雰囲気を楽しむ作品って感じでしょうか。まあテロの話なので若い人が共感してしまう作りにするのもどうかとは思いますが。