誰か さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
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四月は君の嘘の感想・評価はどうでしたか?
誰か さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
とまと子 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最初は「色」に惹かれて見はじめました。
虹のように、柔らかくて、輝いてて
シャボン玉の中から世界を見ているような鮮やかな色。
わたしの中学生時代なんて全然こんなのじゃなかったし、だからお話しのリアリティなんてどうでもよくて、夢の世界に遊ぶみたいに、寝転んで漫画を読むみたいに、見てました。
でも、公生がかをりにステージに引っぱり上げられて演奏を重ねた時・・・そして演奏者同士だけが共有できる世界にふたりだけで入り込んで・・・
― ふたりそれぞれの、ふたりだけが気づくような一瞬だけの微笑み
― そして遠くから見ているだけでそれに気づいた 椿の表情の変化・・・
そのほんの数秒の画面だけで、寝転んでなんて見ていられなくなりました。
虹色の世界の向こう側からグイって手を伸ばされて、わたしがこのアニメに掴まえられた瞬間でした。
この「四月は君の嘘」という物語は、キラキラした青春や、可哀想なヒロインを描いた物語ではありません。
少なくともわたしにとっては、あの瞬間からまったく違う意味を持つ、忘れられない物語になりました。
わたしの世界は虹色なんてしていません。
きらきら光りをふりまきながら天真爛漫に遊んだりできないし、自由に振るまっているだけで誰かから見初められたりしません。
だから、かをりに惹かれていく公生くんの気持ちがとてもよくわかります。
だってあんなに輝いて走っているんだもの。
そしてそれを見てどうしようもなくなってしまう椿の気持ちも、本当によくわかります。
わたしにはなんにもないんだもの。
かをりはどうして輝いているんだろう?
天才だから?美少女だから?
きっと違います。
いつも精一杯だから。
怖がらないから。
この世界のどの一瞬も逃さないで生きているから。
それはかをりが自分の時間があとわずかしかないと知ったからです。
今が、特別な、特別な瞬間だということを知ったからです。
でも、そんなのわたしだって同じです
わたしが生きているリアルの今この瞬間だって、もう二度と手に入らない特別な瞬間なのは変わりはないです。
わたしの世界が虹色をしていないのは
きらきら輝いていないのは
その特別さも、大切さも、わたしが忘れて暮らしているからです。
公生が、かをり自身が、
自分自身の心に、自分自身の生命に
「今を生きなさい」
と言われ続け、追いかけられ
みっともなくあがいて、あがいて、生きている姿が描かれています。
「生きていていいんだよ」って言ってくれる優しい物語はたくさんあります。
そういう物語も、わたしにとってはとても大切な物語です。
でも、「生きなさい」って言ってくれる物語は、わたしにとってはこのアニメが初めてでした。
「君は残酷だね」 かをりが公生に言います。
この物語は残酷です。
今この瞬間を命がけて生きなさい、と言ってきます。
「ありがとう」 公生がかをりに言います。
この物語はとても優しい。
みっともなくてもいいから生きなさいと言ってくれます。
わたしは椿みたいにあきらめられないで生きています。
かをりのように生きることに憧れ続けながら生きています。
大切なことを忘れてるなって思ったらその時は
わたしはこの「四月は君の嘘」を見ようと思います。
きっと公生がかをりを思い出す時みたいに。
あいむあとみっく さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
Jeany さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ぬぬ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
好きなアニメは?と聞かれたら、四月は君の嘘って即答するくらい大好きです!
トラウマで苦悩する主人公の少年が、いい友達と大好きな音楽をとおして成長していくストーリーです。毎週感動してました。
これを観ないと絶対損しますよ。オススメです。
そして観る時はハンカチを忘れずに。
shitasama さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
覆面反対 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
チャリア さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
薄雪草 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
おおかみ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
りょん さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ガムンダ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
中学生ピアノスポ根+青春+恋愛+成長もの そして…。
てんこ盛り欲張りセットものです。
主人公コウセイくんは母親のスパルタ教育を受けた天才ピアノ少年でしたが、母親との死別と挫折を経験してコンクールでピアノを弾けない状態になっていました。
そんな時にこれまた天才バイオリン少女カオリと出会い、またコンクールを目指すお話です。
幼馴染との友情、恋愛、ライバルとの熱い戦いが描かれていく濃いめの全22話です。
そして最後まで観ると…
良作です。
女子小学生向けみたいな演出で序盤ちょっと身構えますが、22話も結構アッと言う間に完走できます。
音楽モノに間違いなし。
ただ惜しい!惜しいのだ。
明らかに盛り過ぎなのだ。
そして細部の作り込みをもうちょっと…
実在のピアニスト、デイビッド・ヘルフゴットの壮絶な半生を描いた「シャイン」と言う映画があります。
コウセイと同様に父親に厳しくしごかれた主人公は精神の均衡を崩していきます。
が、ここに大きな違いがあります。
本作開始時点のコウセイ君は、ピアノが弾けないだけで、それ以外の事は普通にできるんです。
「シャイン」ほか、同種の物語は、これしかできない⇒だからこれをやるしかない。 と言うプロットが成立する訳です。
言ってしまえばコウセイ君が幸せになるには、ピアノをやめれば良いだけなんですね。
つまり、この物語をリアルにするには、コウセイくんの精神の均衡をもっと崩す必要があったと思います。
まぁ最後まで観れば {netabare} コウセイに感化された周囲の人間がコウセイを復帰の道に引きずり込んだ {/netabare}事の説明はありますし、
そもそも{netabare}カオリ視点の物語 {/netabare}である事もわかります。
ここでもう一つ、
{netabare}カオリの病名くらいちゃんと設定しましょうよ。 {/netabare}
そういう所大事。リアルは細部に宿る。
あと、{netabare}最後に手紙で独白形式ですが、ここはもっと中盤からカオリ目線で盛り上げても良かったかな。と個人の好みとしては思います。そもそも「嘘」をこしらえるカオリの機微も {/netabare}説明不足でしょう。
幼馴染の恋愛模様も、並のアニメならメインディッシュになる所、他が濃すぎてそれどころじゃありません。
思い切ってその要素要らなくない?
シンプルにストレートにコウセイとカオリ、2人の思いのやり取りで良かったんでは?
ま、私がこういう細かいツッコミ入れるのは作品を楽しんだ証拠ですので(笑)
しかしこう、全編キラキラ仕立てで心の綺麗な人向けですね。
私みたいなおっさんは「のだめカンタービレ」みたいにリアルな薄汚い連中がキラっと光る瞬間にキュンと来るんですわ。
ま、これはコレで良いかな。最後まで観たら納得。
これを薄汚くしたら更に情報量が増え過ぎちゃいますし。
だいいち薄汚い中学生の物語なんて嫌でしょ(笑)。
うんコレはコレで良い。良作でした。
お勧め~
alphonse さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
初見では主人公視点で駄作だと思っていましたが、
再度視聴する機会があり評価が一変しました。
かをり視点で、結末を知っていて見るとセリフのひとつひとつが
意味あるものになり心の葛藤が良く理解できました。
初見では意味不明だった、出会ったときに泣いた理由。
「くじけそうになる私を支えて下さい」というセリフの意味。
その他、かをり視点で見るといい作品ですね。
U-yan さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
泣けるアニメとして評価も高く有名な作品ですね。原作未読派の私ですが以前実写版(すずちゃんの映画)を観ちゃってます。でも泣けます。というか、涙腺バカなんで結末を知っているからこそ序盤から泣けますw
正直内容知ってたから観るつもりなかったんですよね~。ただ、ちらっと詳細見て気付きました。22話あるじゃん!って事は実写版でカットされた所あんじゃん!だから観ましたw
観たらびっくり!種田さん、佐倉さん、早見さんじゃありませんか!
そして花江さん、逢坂さん、梶さんじゃありませんか!!さらに水瀬さん、茅野さん、石上さんまで出てるとは・・・。
天真爛漫系メインヒロインが種田さんっていうのはホントうれしいわ~。
あとは思ったよりもコメディタッチがあって観やすかったかな。
作画はとても良いし、音楽アニメだけあって音楽も最高ですね!
各キャラの感情がホントによく伝わってくるアニメだと思います。
実写版を観てなかったらな~。もっと最高だっただろうな~。
このアニメを機に実写版を観た作品等も観てみようかと思いました。
そう思うくらい良かったです!
赤羽カルマ最強 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:----
ストーリー 19点 主人公の成長がきちんと描かれており、音楽を通して青春と別れが描かれているのが印象的でジーンとくる。
作画 20点 作画はトップクラス、演出も綺麗
声優 20点 みんな合ってる
設定 20点 公生やかをりだけじゃなく、公生のライバル達や親友キャラも魅力がある。
音楽 20点 美しいクラシック音楽に惹かれる
総得点 99点
暗殺教室の次に好きなアニメで今でもこの作品のファン。言葉に表しきれないほど完璧な仕上がりになっている。
nyaro さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
正直言って大嫌いな話なのに、なぜか全巻単行本を持ってたりアニメも時々見返したりしてます。
作品の評価って難しいな、と思うのがこの作品で、結論から逆算したようなストーリ-で感動ポルノじゃんと言う気持ちもあります。それに結論も展開も納得いきません。
ただ、一方で作品の結末や展開が気に入らないからと言って、低く評価すべきかどうか、が悩みます。
評価も2.9にしてますけど、感情で言えばこれでも高いくらいだとか思ってます。
一方で、評価基準を再視聴した回数とか、再び見たくなるかどうかを、私は評価のポイントにしています。とすると、数度再視聴しているし、コミックスも読んでるんですよね。そうなると私の過去の他の作品で考えると4.2~4.5くらいになると思います。
ただ、読み返すたびに、なんでかをりに嘘をつかせた、とそこが本当に頭に来ます。
以下、文句です。今更ネタバレでもないでしょうが、念のため閉じておきます。
{netabare} 14歳の子供たちを描くのに、なぜこんな不自然な設定、不自然な行動、不自然な恋愛をさせなければならないか。死を自覚した少女が気持ちを偽って恋愛ごっこをする必要があったか。死ぬつもりは無かったということならそもそも嘘なんてつく必要もないし。
演奏に惚れて、ずっとその人を想い続けていたからいつか恋心…というのはストーリーとしてはいいでしょう。でも、近づくための嘘があまりにも不自然です。「一緒に演奏してください」じゃだめなの?恋愛絡めないならそのほうがいいじゃない。渡が好きって嘘つく必要は全くありません。まあ、それだと近づけなかったかもという理屈はつけてますけどね。
しかし、かをりはたった14年?の人生の最後でもっとも悲しい嘘をつかされました。それは「4月は君の嘘」というタイトルに踊らされた、ということでもあります。
そのせいでしょうか。公生はさらりと椿とくっついて、かをりを偲んでお終いです。かをりの最後の数ヶ月になんか納得いかないんですよね。{/netabare}
これはもうちょっと客観的な感想ですが、凪を登場させる必要も感じませんし、毒親問題の解決とかをりの問題の両方があるので、話がうるさくなってしまっています。
それと公生はもっと早く気が付けよ、と。あの図書館から勝手に持って来た…という部分『いちご同盟』を公生が読んでいるって布石だと思うんですけど、だったらここでかをりのことを悟ったと思いますが、恋心も悟るべきでした。
全体として、キャラ達は、嫌いじゃないです。かをりも椿もキャラとしては非常にいいと思いますし、公生を初め男性キャラたちも悪くないと思います。ただ、やっぱり本作は嫌いです。
ということで、評価は迷いますが、この作品の評価は高いので一人くらい低くてもいいでしょう。とにかくかをりの扱いは本当に頭に来ます。
22年3月に書いたレビューが感情的過ぎたので23年7月に書き換えます。それと最近「君は放課後のインソムニア」を見てやっぱりムカついたのと、なぜか最近、盲目のピアニスト辻井伸行さんについてのストーリーがユーチューブのお勧めに多数上がってくるので、本作の事を思いだしました。
白毛和牛 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
メチャクチャ感動するかと言われるとそこまでは思わないけど、
でも、かをりの真意が明かされたラストの手紙のシーンは素直に良いと思えたし
この作品はヒロインのかをりのキャラクターが非常に魅力的で、
それとストーリーの方もきっちり完結した所も作品として纏まりが良かったです。
【評価】
70点・3B級
フリ-クス さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
名作、と一般的に呼ばれてはいるものの、僕的に
『いやいや、そんな言うほどいいもんじゃないでしょ』
というアニメが、いくつか存在いたしております。
本作『四月は君の嘘』はその代表格というか、
ぶっちぎりの一位作品でありまして、
見返すたびにアラが見つかってココロがささくれ立つ一本です。
もちろん、同作に熱狂的なファンが多いことは存じ上げておりますし、
その方々の思いを否定するつもりは毛頭ありません。
僕が言うのは「こういう角度からだとこう見える」という話に過ぎず、
どんな角度から見るかなんて、100%、個人の自由です。
そこに正誤だの良し悪しだのは存在しない、と僕は考えております。
ただ、自分が好きなものを悪く書かれて気分がいい人なんてイナイ、
というのも真なり、です。
同作に関わる美しい感動・印象を断じて犯されたくない、
そういう思いがある方は、
この先を読まれないことを強くおすすめいたします。
根拠もなくイチャモンを並べ立てる、みたいなことはしていませんが、
かなり『辛辣な表現』になっておりますし、
そのことで誰かの心を傷つけるのは、僕の本意ではありません。
ほんと、あくまでも「僕の角度からだとこう見える」という話でして、
ムリして読む必要なんてありませんから、
不快な思いをしたくない方は、どうぞお引き返しくださいませ。
警告は致しました。では、遠慮なく……
身体障害者や余命宣告を受けた方々を安易に扱い、
感動コンテンツとして消費している作品を、
巷では『感動ポルノ(Inspiration porn)』と呼んだりします。
もちろん、そういう方々と真摯に向き合い、
目を逸らしたくなるような現実を繊細に描いていくことによって、
芸術と呼べる域まで達した作品はたくさんあります。
そうした作品と『感動ポルノ』の分水嶺は、
作品を通じて伝えたいこと、訴えたいことの有無や深さ
だというふうに、僕は考えています。
残念ながら本作は後者の方かと。
作品として『伝えたいこと』なんてリッパなものはありません。
(少なくとも僕には伝わってきません)
きれいで頑張ってる少女が死んじゃったら『かわいそう』なのはあたりまえ。
プロフェッショナルのモノづくりとか物語づくりというのは、
その『かわいそう』という共通認識をフックとして、
なにを描き、なにを伝えようとするか、
それらを通じて『なんのためにその作品を創るのか』を突きつめていく、
そんなところがキモであると僕は愚考するわけです。
ところが本作は、その『かわいそうさ』をアピールしているだけ。
それっぽく聞こえるだけの言葉を並べ立て、
人のカタチまでも不自然に歪め、
ほらほら、こんな頑張ってるのにかわいそうでしょ、泣けるでしょ、
そんなふうに物語を飾り立てているだけなんです。
そこには何のメッセージもありません。
作画がかなりイイので誤魔化されがちですが、
そこに気がついちゃうと、少なくとも僕はダメです、ダメでした。
作家の「カンド-作品として他人から評価されたい」という、
『エゴ』や『自己実現欲求』ばかりが鼻について、
とても泣く気にはなれません。
で、総論的に『ダメだダメだ』と言われても、
とてもじゃないけどナットクできる話ではないと思いますので、
ここからは総論や抽象論ではなく具体的に、
どこがどう、なぜダメなのか
というポイントを列挙してまいりたいと思います。
【1.オマージュにおいて、引用元への理解・リスペクトがナイ】
リアルタイムで本作がはじまったとき、
僕はほんとうに、めちゃくちゃ気に入ってたんです。
友人にも「今期No.1はダントツでこれじゃね?」とか言ってましたしね。
作画はきれいだし、音楽も楽しいし、人物造形もしっかりしている。
ときおり「はあ?」とは思わされるものの、
そんなものを吹っ飛ばすぐらい、作品に『いきおい』がありました。
その評価にはっきりと『?』がついたのが、
第八話、井川絵見が演奏する『木枯らし』でのモノローグです。
{netabare}
ここで絵美は心の中で『響け』と三回連続で唱えます。
これはもちろん『君に届け』のオマージュですね。
黒沼爽子が風早くんに思いを伝えるべく、
心の中で『届け』と唱えながら駆けていくシーン。
オリジナルの方は、能登麻美子さんによる歴史的名演です。
ひとつめの『届け』は、まだ『願望』に近いもの。
ふたつめの『届け』で、それがはっきりとした『意志』に変わり、
みっつめの『届け』では、さらに熱い『情熱』へと昇華します。
わずか17秒、たった九文字しかないこの台詞に、
爽子という『人間』の軌跡と成長、魅力が全て込められています。
本作での『響け』は、その劣化版。
絵見は最初から自分の感情全開で演奏をしていますから、
言葉の意味も重さも変わりようがありません。
ただ『君に届け』レベルの脚本は年に数本あるかないかですし、
うわっつらを真似ただけになるのは、
まあギリギリ、理解できないこともありません。
問題はそこではなく、
能登さんに基礎声質が似ている早見沙織さんに、
当のご本人、能登さんの面前でこのセリフを言わせたこと。
ギャグとしての扱いやバラエティ企画ならまだわかりますが、
ガチな物語・お芝居の一環としてこの演出というのは、
『下品を』通り越して『下劣』の一言。
もちろん『結果として、悪気なくこうなった』可能性もあるわけですが、
僕が製作なら、制作の現場に任せず、
事前にお二人の元に出向いて説明とお詫びをします。しなきゃいけません。
もちろん、早見さんは何も悪くありませんし、
業界内で人格者と尊敬される能登さんがキレることも考えられません。
おふたりとも「そんなそんな」と笑ってくれることでしょう。
ただまあ、やっぱりカチンときたんでしょうね、特に能登さん。
この後につづく早希(公生の母)のお芝居において、
早見さんがかすんじゃうほど、
鬼気迫る、あるいは慈愛に満ちた素晴らしい演技を披露してくれました。
役者の意地、ここにありです。
で、この一点をもって浮かんできた疑念、つまり
この作品、オマージュでオリジナルへのリスペクト足りないんじゃね?
というのは、このあとからも出るわ出るわ状態です。
いやなんかもう、
オリジナルをほとんど理解せずに引用したのかな、みたいな感じです。
まず、本作そのものがオマージュじゃないかと言われている、
三田誠広さんの『いちご同盟』からの引用ですが、
少なくとも僕には、何らのリスペクトも感じられません。
単に音楽とビョ-キつながりということで、
カッコよくて意味深なシ-ンを無理やり引っ張ってきただけに思えます。
そもそも、入院中の女の子に『いちご同盟』を持ってく段階で減点100。
そして同作は『生と死』に向き合う少年少女の、
定まらず翻弄される未成熟な心を、精緻な技巧で描いた名作です。
面白半分に場面や台詞を切り取っていいような、
作家のエゴや売れ線狙いで書かれた作品じゃないんです。
(同作では、直美はこの段階ですでに片足を切断していますしね)
なぜ『面白半分』という強いコトバを使うのかは後述しますが、
役作りのため同作を読んでいたであろう種田さん(宮園かをり役)、
すごく演りにくかったことと思います。
あと、後半にやたら出てくる『繋がっている』という言葉は、
村上春樹さんの『ダンス・ダンス・ダンス』のパクリ、
あ、いえ、オマージュですね。
ただ、本作での用いられ方というのは、
ライトな読者やエセハルキストが都合よく解釈して流行らせたもので、
大元の用いられ方ではありません。
そもそも春樹さんは、
『人と人との情緒的なつながり』みたくありふれたものを、
わざわざ『ツナガッテイル』とカナに直して意味深っぽく強調するような
安い作家さんじゃないんです。
ラノベならいざ知らず、純文なめんじゃね~ぞおい。
あと、武士の妹ナギが公生にレッスンうける前と、連弾後のセリフ、
「われはファントム、オペラ座に潜む怪人。」
「私はクリスティーナ、オペラ座の舞台に憧れる女の子。」
というのは、もちろんミュージカル『オペラ座の怪人』のパクリ、
あ、いえ、オマージュですね。
これはもう、大本とは遠く離れた、質の低い言葉遊びに過ぎません。
最初っから姿をみせてちょこんと座ってるファントムなんかいません。
クリスティーナがドキドキしながらレッスンを受けていたのも、
ファントム(エリック)の正体を知る前のことですしね。
原作でのクリスティーナは
「正体を知る前→憧れ・師事/知った後→嫌悪・同情」であり、
かたや本作のナギは
「正体を知る前→嫌悪/知った後→憧れ・師事」ですから、
まったくベクトルが逆。かすりもしていません。
ですから、オマージュではなく『比喩表現』としても失格点。
ただ単に『音楽繋がり・かっこいいから』という理由で、
原作もろくに知らずひっぱってきただけのことではあるまいかと。
あと『ピーナッツ』からもあっちこっち引っ張ってきてますが、
これは、原作をよくしらない(英語版で何冊か読んだだけ)ので、
コメントのしようがありません。
いずれにしてもオマージュというのは、単なる『引用』ではありません。
その原作品への強いリスペクトがあることが大前提ですし、
その言葉や表現を使って、なにを伝えるか
その言葉・表現の上に、自分としてなにを載せるか
というのが大切、というか本質的なところであります。
少なくとも僕の耳には、
本作にそういうものの存在がまるっきり感じられません。
平たく言うと、本作で使われている全ての引用は、
原典へのリスペクトも感じられなければ、
必然性もなく、
その引用を通じて伝えたいこともない、
ぶっちゃけ『カッコイイから借りているだけ』にしか聞こえないんです。
こういうのは『オマージュ』とは呼べず、
単なる『借りパク』なんじゃないかと愚考するところであります。
{/netabare}
【2.音楽の扱いがザツ・オンガク論がいいかげん】
これも回が進むにつれて印象が変わっていったポイントであります。
視聴開始当初、僕は本作のことを
『ちゃんとオンガクと向き合った、ホネのあるアニメ』
だと思っていたのです。
ほんとそう思っていたのですが、回が進むにつれ、
その扱いがザツなところとか、
言ってることがいいかげんなところとか、
そういうのが鼻について、作品自体を楽しめなくなっていきました。
{netabare}
まず、とにもかくにも『演奏中の無駄なモノローグ』が多いんです。
マンガなら『音』がないから言葉で補うのは必然なんですが、
アニメでそれをする必然性はありません。
先に例示した絵美の『木枯らし(9話)』なんか、
曲の尺が4分あって、
モノローグが被さらないのはアタマの27秒とラスト15秒のみ。
全体の80%以上は『曲がきちんと聴けない』んです。
19話、武士の弾いた『革命のエチュード』なんか、
3分40秒の尺で、モノローグがないのはアタマの7秒のみ。
わざわざ子供時代の回想まで引っ張ってきて、演奏をツブしています。
さらに呆れるのは10話で、
前回(9話)で演奏が『完全に』終わっている『木枯らし』を、
もう一回、ほとんどフル尺でやっているんです。
さすがに同じ音源を二回使うのは良心が痛んだのか、
わざわざ生バンドつけたアレンジ音源をつくってゴマかしてますが、
そこには何のメッセージも必然性もありません。
『熱い、情熱的な演奏』ということを表現したいのなら
もとの音源で充分できています。
『クラシックはもっと自由なもの』ということを表現したいのなら
それを『ピアノのコンクール』の音源でやるのはおカド違い。
そんなことをするぐらいなら、
演奏中のモノローグをぜんぶ演奏前の会話劇にして9話の尺を埋め、
演奏シーンを10話一本にまとめればよかったんです。
同じような意味のないアレンジは、
13話のラフマニノフでもやってましたが、ほんと意味がありません。
つまるところ『コトバで語ること』と『オンガクで語ること』が、
ごちゃごちゃになっているんですよね。
というか『オンガクで語りたいこと』があるのかどうかも眉唾です。
キャラに「音楽は言葉を超える」なんて聞いたふうなセリフ言わせながら、
その音楽にばんばんセリフかぶせて、
言ってることとやってることが違うじゃんか、というハナシです。
ちなみに『響け! ユ-フォニアム』みたいに、
ちゃんとオンガクと向き合っている作品は、
演奏中に必要のないモノローグをいれることは、ほぼありません。
モノローグが比較的多い『のだめ』だって、
その音楽を理解・楽しむための補助的なものがほとんどです。
萌え系の『ぼざろ』や『けいおん!』だって同じこと。
イミのない言葉をできるだけ排除して、
聴かせるべきところをきっちり聴かせることに心を砕いています。
音楽で語るべきことは、音楽で語る。
そんなアタリマエができてないのは本作だけなんじゃないかしら。
演奏者に『届け、届け』なんて言わせながら、
その音楽を『きちんと視聴者の耳に届けるつもり』がないという、
国会のダブスタ発言みたいな演出になっちゃっています。
なお、幼き日の公生が楽譜に忠実に弾くことで優勝することを、
他の子どもたちが『ヒューマンメトロノーム』『譜面のしもべ』と揶揄してる、
なんてくだりもありましたが、これはもう『ふざけんなよ』です。
音楽のコンクールは、ほとんど年代別に分かれるんですが、
公生が出ていたのはおそらく小学生高学年の部。
この年代に『楽譜を自分なりに解釈』なんてスキルは求められていません。
そもそも『譜面どおり弾く』というコトバの用い方・重みが違うんです。
国立音大だってソルフェージュの授業があるんですよ?
楽譜を読み解くというのは、その曲の本質に迫っていくことなんです。
ロックバントがスコアをちょいちょいと見て、
じゃあ後はフィ-リングで、
なんていうのとは、そもそも楽譜が占めるポジションが違うんです。
コンクールって、大会によってレベル差があるんですが、
トップレベルのコンクールに出場する子どもたちやその指導者たちは、
その重みをイヤというほど理解しています。
わずか数曲を、毎日数時間、
何か月もかけて『楽譜どおり』弾けるよう仕上げていくんです。
もちろん、一曲の完成に固執することによって『独創性』や、
さまざまな曲を自分なりに楽しむ心が失われることを危惧する方もいます。
ソルフェージュ能力の発達に支障がでるとの声もあります。
ピアノ教師によっては、
子どものうちはコンクールに出すべきじゃない、という方もいるほどです。
そして、公生が出場するのはトップレベルのコンクール。
そういう場所で有馬公生というのは、
出場している方々が目指すところの『完成形』なんですね。
それを「楽譜どおりでつまんね~」とか言うのは、
ろくに楽譜も読めない、なんちゃってピアニストぐらいのものなんです。
ちなみに、本作のなかでは公生の演奏を、
「デジタル時計のようにコンマ一の誤差もなく、余韻もない」と評していますが、
そもそも、そんなものは『楽譜どおり弾いた』演奏ではありません。
それが正解なら、演奏家なんていりませんしね。打ち込みで充分です。
作品内で絵美に「つまんね~演奏」とも言わせてましたが、
それはつまり、ショパンだのモーツァルトだのは、
『指示どおり弾いたらつまんね~演奏にしかならない楽譜』
ばっか残していると言ってるのと同じです。
これはもう、わかってるわかってない以前のハナシではあるまいかと。
原作者の新川直司さんは、クラシックの経験はまるっきりなく、
高校時代はヘヴィメタばっか聞いていたんだそうです。
だからこそ、こういうめちゃくちゃなお話を書けるんだろうな、と。
このヒトって『さよなら私のクラマー』でも、
まるっきりサッカーというスポーツを理解していない、
素人のたわごとレベルの話を書いていましたよね。
知らないなら、調べろよ。
調べもしないで、
わかったふうなこと書くなよ。
本気でそれに打ち込んでいる人たちに失礼きわまりないだろうが。
{/netabare}
【3.病気と真剣に向き合っていない、デッチあげている】
宮園かをりの病気はいったいなんだったんだ、
なんていう議論じみたものがネット上に出回っています。
・白血病
・脳腫瘍
・パーキンソン病
・ALS
・SCD(脊髄小脳変性症)
・筋ジストロフィー
なんていろいろと候補が上がっていますが、
どれも「この症状はあてはまるけど、この症状や治療はあてはまらない」
ということで、結論は『わかんない』になっています。
{netabare}
そりゃあそうだろうな、と僕は思います。だって、
何かの病気を想定し、取材に基いて書いたものじゃない
というのがまるわかりなんですもの。
そういうのは、業界ではよくあるハナシなんです。
有名どころはやっぱり庵野秀明監督の『エヴァンゲリオン』ですね。
こんなアニメ、どうせ誰も真剣に見ねえや
いうことで、なんも考えず『伏線っぽいイミシンな』ものをまき散らし、
なにも回収せず(できるわけもなく)話を畳んじゃいました。
で、後から人気に火がつき、謎本まで出版される大騒ぎに。
あちこちから『謎の真相』を聞かれるんだけど、
庵野さん、ほんとに、まったく、これっぽっちも、考えてなかったんです。
「アンノのやつ、マジで頭抱えててさ。ま、自業自得だけど」
というのは、庵野さんのご友人である某漫画家さんから直接聞いた話。
まあ、結果がアレなので、禍転じてほにゃららら、なんですが。
そこから業界が得た教訓というのも、
『これからは設定をちゃんとしよう』というリッパなものではなく、
ぶっちゃけた話をすると
イザとなったら気合と口先でなんとかなるんだなあ、
みたいなアレであり、似たようなものがいまでも量産されております。
宮園かをりの病気もその一つ、ですね。
早い話「徐々に身体が弱って死に至る、手術困難な病気」であれば、
なんだってよかったんです。
だから、それっぽい症状なり病気を『デッチあげた』。
ネット上では病名を公開しないことを
『同じ病気を持つ人の希望を奪ってしまわないように』
なんて好意的に解釈してる方が多いですが、そんなわけあるかい。
かりに具体的な病名のウラ設定があったにしても、
原作者にしてみれば、
かをりが『きれいに死んでくれれば』それでよかったわけで、
正確な医学的考証なんか、ハナからやってません。
ですから、もしも具体的な病名をあげてしまえば、
「こんな症状が出る(出ない)のはおかしい」
「こういう治療をしないのはおかしい」
「このタイミングでこんな手術なんかできっこない」
などと、
同じ病気に苦しむ方々からクレームの嵐になるのが目に見えてます。
ですから、病名なんか公開できるわけがありません。
ごまかしごまかしでつなぐ以外に手はなく、
そんなわけで『誰が見ても病名が特定できない映像』になっているわけです。
ふたつ前の章の話に戻りますが、
僕が『いちご同盟』の引用を『面白半分』と称したのは
こういう理由です。
三田誠広さんがあの作品を書きあげるために、
どれほどの取材をし、
どれほどの見たくないものと向き合い、
自我の根底を揺さぶられるような思いをしたことか。
そういう取材・努力・考証を一切せず、
とりあえずきれいに死んでくれればいいやあ、でヒロインを殺すマンガ家に、
あの作品を寸借する資格なんてない、と僕は思うのですが。
{/netabare}
【4.言語表現がチンプ、言ってることが支離滅裂】
これは原作者さんのクセだと思うんですが、
ものごとを『詩人』っぽく表現しようとして、
言葉選びでコケてるところがけっこう多いんですよね。
{netabare}
「そのホイッスルは澄み切った空に乱反射した」
「壊れたシ-ソ-みたいにぎっこんばったん心臓が波打ってる」
なんて、意味わかんないですしね。
前者は『乱反射』というコトバの明らかな誤用。
比喩表現だとしても、情景がまるっきりイメ-ジできません。
後者は、ふつうに不整脈。医者行けよ医者。
{/netabare}
まあ、そういうのはただ『こっぱずかしい』だけなんですが、
それだけじゃなく、
根っこの部分で『?』となる表現も散見されます。
{netabare}
作品全体を通じて、しょっちゅうつまづいちゃうのは、
『ジブンたちは演奏家(音楽家/ピアニスト)なんだ』
という系統の表現ですね。
イシキタカイ系はけっこうなんですが、
実態は、まだ『先生について演奏を習っている』中学生です。
演奏家を名乗るにはほど遠く、
それを目指してがんばっている若者、という位置づけかと。
先のない宮園かをりが『生き急ぐ』のは仕方ないにしても、
一円も稼いだことがないスネかじり、
いくつかのコンクールで賞を取っただけの『生徒さん』が、
職業的演奏家の『生き方』を語っちゃうってどうなんでしょうか。
さらに、その前提となる演奏家論として、宮園かをりに五話で、
楽譜を投げ捨てた演奏家なんていっぱいいるよ。
それでも、また拾い上げて楽譜にむかう。
そうやって、最も美しい『嘘』が生まれる。
なんて、とんでもないセリフを言わせちゃっていますしね。
これ、言葉としてはウツクシイけれど、内容的には大問題です。
だって、その前後の公生とのやりとりも加味すると、
演奏家は、ほんとうは楽譜通りになんか演奏したくない。
だけど聴衆の喝采がきもちいいからやめられない。
で、しぶしぶやって素晴らしい演奏(美しいウソ)が生まれる。
ということを言っちゃってるわけですから。
そういう、箸にも棒にもかからない職業観をベースに、
音楽家(演奏家)とはなんぞや、ということをイシキ高く語られても、
え……まあ……そうですね、としか言いようがありません。
で、物語が進むにつれて、支離滅裂な言い草が増えてきます。
あまりにも多すぎて全部紹介できないのですが、
代表的なところを挙げるとですね、
13話 紘子(公生母の友人、ピアノニスト、公生の現先生)のセリフ
「最愛の母の死が彼に何かをもたらしたのだとしたら、
それは鬼のとおる道だ」
21話 かをりの病状にショックをうける公生のモノローグ
「音楽は、大切な人を連れ去っていく……」
まず紘子さんのセリフですが、言ってる意味がわかりません。
愛する人の死を乗り越えて開花した音楽家なんて、なんぼでもいます。
音楽的な精進のために、自らの手でその人を殺したのなら、
『鬼のとおる道』と表現してもいいでしょうが、
公生はふつうに母親の病死をのりこえてるだけ。鬼、関係ありません。
次に挙げた公生のモノローグは、もう完全に『いいがかり』です。
かをりが病気になったのって、音楽、なんにも関係ありません。
なんの脈絡もなく、
こういう理解の仕方をさせたら音楽家としてのピンチ感が増す、
そんな理由で言わせているだけのことではあるまいかと。
母親と好きな女の子がどちらも病死するって、もちろん可哀そうなことです。
だけど、その『可哀そうさ』をアピールするため、
関係ないコトバや解釈をこじつけてドラマ感をあおろうっていうのは、
僕には『とても醜いこと』に感じられます。
ヒトの『死』というのは、
そういうヨコシマな言葉で飾り立てていいものじゃない、と思うんですよね。
{/netabare}
【5.人のカタチがご都合主義で崩壊していく】
ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが、
それでも『人のカタチがちゃんとした、ドラマとして成立している』作品なら、
僕は物語の評価に『2』なんてつけません。
ですが、その『人のカタチ』が、回を追ってぐちゃぐちゃになっていくんですよね。
これは言いたいことが山ほどあるんですが、
長くなるので(ここまででも充分長いですし)
物語の最終盤、21話と22話にしぼって言及させていただきます。
{netabare}
おさらいしておきますと、この終盤の前フリとして、
前話で宮園かをりの発作を目撃し、公生、いじけてふぬける。
→手紙をうけとり、カヌレもってお見舞いへ。
→かをりからコンクールと同じ日に手術を受けることを知らされる。
「君のせい、ぜんぶ君のせい」と指さして言われ、
わたしたちは命がけであがく演奏家じゃない、と励まされる。
→それでも「もう一週間もピアノさわってない」とダダをこねる公生。
→かをり、必死にたちあがり「奇跡なんてすぐ起こっちゃう」とさらに励ます。
→そのまま倒れ「わたしを一人にしないで」と公生の腕の中で泣くかをり。
→「僕はバカだ」と、ある程度ナットクする公生。
(「雪の中の君はウツクシイ」とか、意味ないこと考えてますが)
と、まずまずきれいなやりとりがあったわけです。
ところが、コンクール当日、
公生って、ひざを抱えて引きこもっちゃってるんですよね。
ウツクシイやりとりも、かをりの懸命な励ましも、すべて台無し、ゴミ箱へポイ。
しかも、なんでそうなったのか、一切の描写がありません。
で、コンクールの描写に移るわけですが……
→絵美や武士に気遣われても、ほぼ無反応の公生。
→舞台に上がっても、顔を覆ってうずくまる。
→椿のくしゃみを契機に、なぜか、いきなり覚醒する公生。
→ぐちゃぐちゃといろんなこと考えながら演奏開始。
→かをりのタマシイ登場。手術失敗を確信。
→最後の共演(超ウルトラス-パ-過剰演出)を経て、演奏終了。
→雪の中、お墓の前でかをりの両親から手紙をわたされる。
(火葬後、ソッコ-納骨? 四十九日までは家に置いてあげなさいよ)
→なぜか、桜が咲くまでボッケにいれたまま手紙を放置。
→ぶらぶら歩きながら読んで、びっくり。で、ふわっとした大団円。
これはもう、ツッコミどころ満載。てか、筋の通ってるところがありません。
つまるところ、演奏前に公生が引きこもっていたのって、
この『覚醒』をカンド-的に見せるためであって、
おハナシの前後のつながりも人のカタチもまるで関係ないんですよね。
しかも、その公生の覚醒・フッカツっていうのは、
みんなが支えてくれたからいまのジブンがあるんだ
という『魔法少女アニメのど定番』みたいな気づきでしかないわけです。
その気づきも、それまで親身に心配してくれた紘子さんや、
舞台袖で気遣ってくれていた絵美、武士をガン無視しておいて、
ピアノ弾いてたらなんか急にヒラメキました、
やっぱピアニストってすごいっスね。
という、ご都合主義を通り越した、シュールな展開によるものなわけでして。
桜が咲くまで手紙を放置プレイするのも意味不明。
ふつうは『すぐに読む』か『哀しくて読めず封印する』の二択ですよね。
これ、物語のはじめと終わりを四月でキレイにまとめたかった、
という作者のご都合に合わせている以外、理由がまるで考えられません。
かをりをソッコ-納骨したのも、そのカンケイかと。
二月十八日(手術日)を命日とすると、
四月八日の四十九日法要時に納骨するのが一般的。
ふつう、親族以外は法事に出ないから、公生の墓参りはその後になります。
そうなると、中学は卒業するし、ヘタすると桜、散っちゃいますし。
(ラストシーン、中学の制服のままです)
だったらお通夜の席で手紙渡しなさいよ、というハナシなんですが、
そこは絵的な原作者のこだわりがあったと思われ。
(あるいは納骨をいつやるのか知らず、調べもしなかった、とかね)
おかげでかをりのお骨は、
生まれ育った愛着ある実家に、まったく置いてもらえませんでした。
(僕的には、手紙なんかよりそっちの方が可哀そうです)
で、その『かをりの手紙』なんですが、こちらもモンダイだらけです。
まず、かをりは『君のせい』で手術を受ける気になった、
ということを、公生にはっきりと言っちゃっているわけです。
で、その手術が失敗して死んじゃった、と。
これ、あなたが公生だったら、セキニン感じませんか?
どうせ助からない病気であったとしても、
手術をしなければ、一分でも一秒でも長くご両親と一緒にいられたわけです。
そんなもん知るかい、なんてフツ-は思わないですよね。
ところが、手紙にはその件に関するフォロー、なんにもなし。
公生くんも、責任感じてたり自分責めてたりするフシ、なんにもなし。
それって人としてどうなのよ、と思うのは拙だけなんでしょうか。
で、この手紙が公生に最後に会った直後に書かれたものであること、
雪の屋上で公生を励ましつつ「一人にしないで」と泣いた、
感動シーンに続けて書かれたものであることが、さらに問題を深くしています。
もう助かりません、あなたもうすぐ死にます、
医者にそう言われて書くのなら、
こういう『雲の上から』みたいな文面になっちゃうのはわかります。
でも、かをりは『生きるために』手術を受けたんですよ?
あがくと決めた、少ない可能性に賭けて手術を決めた。
でも失敗するかも知れない、こわくてたまらない、でも、生きたい。
生きてもう一度、公生と共演したい。奇跡を起こしたい。だけどやっぱりこわい。
そういう思いがぐちゃぐちゃになって泣いたんです。
そんな気持ちのときに、こんな雲の上からみたいな手紙、書けると思いますか?
君がこの手紙を読んでるということは、手術は失敗しちゃったんだね。
残念。でも、後悔は一つもありません。
私は、最後まであきらめず頑張った私をほめてあげたいと思います。
そういう書き出しで、自分を鼓舞しながら、
万が一ダメだったときのために、
そうなったら伝えられなくなる想いを書き記すのが自然じゃないのかな、と。
ところが、かをりの手紙はぜんぜん違います。
これじゃまるで、余命宣告を受けた人の『遺書』そのまんま、
すでに天に召された気になっている、生きボトケのお手紙じゃないですか。
実は最初、種田さん(かをり役)がこの文面を語る芝居を聴いたとき、
ものすごい違和感があったんです。
彼女ほど実力のある方が、なんでこんなに中途半端なお芝居するんだろうって。
だけど、よくよく考えてみるとナットク。
手紙を書いている時の心情をトレースしたら、とても演れません。
そこにフォーカスすればするほど、
綴られたコトバと感情が乖離していってしまうんです。
ですから、いつ、どんな思いで書かれた手紙であるかはガン無視して、
(ほんとはそれが一番ダイジなんですが)
とにかくけなげに、おナミダ頂戴で演るしかなかったんだな、と。
でまあ、凛として演るのもしおしお演るのも違うと思い、
とりあえず無理やり気持ちを作って、
キャラを意識してちょい明るめに、だけど生命感を漂わせないよう、淡々と演った。
ところが、巷ではこれが『名演』っぽく語られ、
イベントで同じところ再朗読させられたりするハメに。
ほんと、役者さんって大変だなあと思います。
{/netabare}
というわけで、僕的なおすすめ度はCランクです。
映像がかなりきれいなので総合満足度が3.4になっておりますが、
心証的には2点台がいいところの作品かな、と。
内容的には、ど直球の感動ポルノ。
病気にも、
音楽にも、
人の死にもカタチにも、
ろくに向き合わず売れ線だけを追求した会心の一本です。
おそらくは、原作の抱えた問題をそのままアニメに完コピ(原作未読)。
監督のイシグロキョウヘイさんは、
内容のなさを映像でカバ-しようとしすぎかと。
これが初監督作品でいろいろ気を使ったのはわかりますが、
原作者の新川直司さんだって、
初のアニメ化作品だったわけですしね。
講談社の版権担当は最初とっつきにくいけど、
強気にいったらけっこう話聞いて親身になってくれるし、
(昔は、ですね。いまもそうなのかな?)
ちょっとこれおかしいんじゃね、と感じるところは
もっとゴリゴリいくべきだったと思います。後の祭りですが。
ただまあ、板もマンガもけっこう売れたようで、
ビジネス的には成功作品です。
カネ目当てで作った感動ポルノでお金がたくさん入ってきたんだから、
そこは「よくできました」と誉めてあげるところかと。
流れで『いちご同盟』がそこそこ売れたのも、よき。
現実論として、こういう作品の需要があることは誰にも否定できません。
ぶっちゃけたハナシ『いちご同盟』みたいな
悲しい・可哀そうという表層を超えて突きつけられるなにか
が含まれているコムズカシイ作品よりも、
うんうん、好きな人が死んじゃったらつらいよねえ。
うんうん、支えてくれる友だちや仲間はダイジだよねえ。
うんうん、打ち込めるものがあるっていいよねえ。
みたくアタリマエのことを目先を変えた言葉で語った作品の方が、
市場に受け入れられやすいのは『事実』です。
マ-ケットにおいて『感動』は『消費するモノ』なんです。
消費財としての『感動ポルノ』のどこがワルいんだ、と問われれば、
実際のところ、どっこも悪くなんかありません。
それは『良し悪し』の話ではなく『好き嫌い』の話でしかないんですよね。
僕は、あくまでも個人的にですが、
アニメが『消費財』ではなく『文化』であることを願っています。
ですから、音楽や人の生死にかかわる作品は、
きちんとそれらに向き合い、
物語に芯なり骨格をちゃんと通して届けて欲しいと思うんです。
ただ、そういうのは現場を離れたから言えることであり、
それができるんならトックにやってんだよ、
というのは、現場を預かる方の多くが声を大にして言いたいセリフだろうなと。
そんなもんは、チンプな理想論に過ぎね~よ。
こっちゃビジネス、食い扶持かせぎでやってんだよ。
みんなが「いい」と言ってるのに、なにカッコつけてんだテメエ。
というのは、ある意味『正論』なんです。
……いや、そうじゃないな、自分を正統化したがっちゃってるな。
そういうのは、ほんとうに、イタいほどの『正論』なんです。
つまるところ、世間一般からしたら『たかがアニメ』なんですよね。
ですから、僕が言っていることは、
しょうもない一個人の、しょうもない感傷論みたいなものに過ぎません。
でも……ですね、
その『たかがアニメ』に全てを賭けている人たち、
命を削るようにしてモノづくりに打ち込んでいる人たちがいることを、
ほんの少しでも考えていただけたら、
そんなふうに考えてアニメを見る方が一人でも増えたら、
僕としては、とても、とても幸せだなあと思います。
あと さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ピアノをやめた天才少年のもとに現れた底抜けに明るくバイオリンを弾く少女に出会い、音楽を通して自分の色を見つける話。
いやー、あまりにも切なくて儚くて強烈で思い出に残るアニメでした。このアニメで出てくる音楽がまずこのキャラクターたちの心情描写を丁寧に力強く表しているのがいいし、何かにかける人々がぶつかって衝突して悩みながらも壁を乗り越えていきその先の景色を追い続ける、その中で人は失うこともあり、なくしたものもありながら変わっていき自分の色を見つける話でした。
とにかく青春アニメとして素晴らしい出来で、このアニメの儚さと明るさ、見ていてとっても楽しくて輝いていました。この物語上での幼馴染・椿と突然現れて強烈に思いを残していくバイオリン奏者のかをりとの対比などもよくできていて、青春の一瞬のきらめきと心の揺れる恋愛模様や感情の揺れ動き、そしてキャラクターたちの想いなどが見ていてとても切なくなり苦しめられる、それでいて楽しいという青春アニメの心地良い感じが出ていてました。また、中学生という、今生きているこの世界が一番大事な彼らにとってこの世界を生き抜くこの一瞬を生きるという輝きも感じました。
アニメとしては作画やキャラクターデザインや世界観に引き込まれるような作画、演出で演奏シーンなども音楽が美しく綺麗で儚く輝いていて絶妙でした。物語の展開が春から夏、秋から冬、そして出会いの季節へと移り変わっていき、その中でキャラクターたちが互いに考えながら状況も変わり色々なことを思い合っていくこの空気感が最高にたまらなかったです。
そして種田梨沙さんの儚くて強烈な明るさを持った切ない声の演技。非常に感動しました。とても面白い作品で、この22話を見て青春アニメの良さを感じてほしいアニメでした。
ぽにぃ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
放送当時に見ていたのですが今回見直した&記録に残していなかったので起こします。
【総評】
三田誠広の小説 いちご同盟をオマージュした漫画原作のアニメ作品。
主人公で天才ピアニストの公生がヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、ピアニストとして再生し成長していく姿を描く。
演者の演技、演出、音楽、作画、特に水彩画調の美術の扱いと、
どこを取ってもレベルが高く、ジャパニメーションの一つの到達点だと思う。
※微ネタバレ
{netabare}タイトルの「四月は君の噓」の「四月」はシェイクスピアの「O, how this spring of love resembleth. The uncertain glory of an April day!(恋の始まりは晴れたり曇ったりの四月のようだ)」から取っていると考察している。四月(=恋の始まり)は君(=かをり)の嘘 となっていい感じ。{/netabare}
以下、各評価基準ごとの詳細
◎物語の評価◎
良い。
オマージュ元の作品の性質上、好みは分かれるかもしれないが
構成も非常にうまく、伏線の張り方が素晴らしい。
◎作画の評価◎
非常に良い。
全体を通して良いが、随所で見られる漫画的表現と水彩画調の淡い色遣いが特に素晴らしい。
演奏シーンにロトスコープ技法を用いていないというのも驚きポイント
◎声優の評価◎
良い。
全体的に素晴らしいが、特に種田梨沙さんの演技は圧巻。
◎音楽の評価◎
良い。
OPやED、劇中で演奏されるショパンやラヴェルはもちろん、劇中のBGMも素晴らしい。
◎キャラの評価◎
良い。
こういう振り回してくれる系のヒロイン、絶対オタクは好き。
各星の数は3つを基準に下記で採点。
★☆☆☆☆:好ましくない
★★☆☆☆:やや好ましくない
★★★☆☆:可もなく不可もなく
★★★★☆:良い
★★★★★:群を抜いて良い
shino さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
A-1 Pictures制作。
青春を謳歌する中学生の悲喜交々、
真摯に「生」と向き合い、
過去を乗り越えようとする少年と、
聖女のように「献身」に身を捧げた少女の、
これは美しくも儚い物語なのです。
母親から勝つためだけの演奏を叩き込まれ、
ヒューマンメトロノームと揶揄される少年。
母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなる。
やがて1人の少女との出逢いがあり、
モノクロームな日常が、カラフルに色づき始める。
{netabare}死を悟った時、残りの人生をどう生きるのか、
この物語が問いかけるものはそういうものだ。
少女は幼かった自分に大切なものをくれた、
大好きな少年に、最後の生を捧げたのだ。{/netabare}
音楽は本来、楽しいものである。
五線譜の檻に閉じ込められた少年への、
少女からの大切で温かいメッセージです。
最も胸を打つ最高のシーンがあります。
{netabare}延命手術を決意した彼女へ贈るショパンのバラード。
その最後の演奏中に少年は、
舞台に現れた彼女を見て顔をゆがめる。
驚きではなく、安らぎでもなく…、
この世にもう彼女はいないと知ったのです。{/netabare}
色彩が命を吹き込み、音楽は魔法になる。
{netabare}春の訪れとともに、彼女の生を想う、
美しく咲き誇った彼女をまた好きになる。
彼女のついた微笑ましい嘘に涙を堪える。
これからもきっと。{/netabare}
素晴らしい作品に感謝したいです。
イムラ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
中学三年生の、
過去のトラウマによりピアノが弾けなくなった天才ピアニストの少年と、自由奔放な演奏で聴衆を魅了する天真爛漫なヴァイオリニストの少女。
二人が四月に出逢うところから物語は始まります。
本放送時、1話目観て「やたらキラッキラッしてるなぁ・・・パスかな?」と録りだめだけして、放置。
翌正月に暇でまとめ見してはまりました。
それから、最終回まで毎週が待ち遠しく。
テレビ番組でこんな気持ちになったのはいつ以来でしょうか。
自分の中ではBest of Bestの作品です。
以下、評価、感想です。
物語は勿論のこと、映像、音楽、演出、声優さんの演技全てが素晴らしい。
絵柄は背景含め丁寧できれいでカラフル。
目のチカチカするようなものではなく、優しくそれでいて鮮やかな色彩。
背景は一つ一つ切り出しても十分美麗なのですが、さらに登場人物のその時々の気持ちを真摯に映し出しています。
キャラクターの表情もワンシーン毎に丁寧に描かれており、声優さんの演技も相まって、1つ1つの動作や台詞が生き生きと伝わってきます。
原作漫画の構成・演出がもともと秀逸なところに、アニメでは漫画にはない「色」や「音」「精細な背景」を乗せ、さらに細かい工夫を重ねた演出で作品の魅力を最大限にまで引き上げている印象。
声優さんの演技では主人公「公生」とヒロイン「かをり」役の花江夏樹さんと種田梨沙さんが特に好きでした。
花江さんは公生のデリケートに揺れ動く心情をごく自然に表現されてます。
モノローグが多くそれがポエムっぽいので最初は面食らいましたが、花江さんの演技ですぐに馴染んでしまいました。
かをりは明るく天真爛漫ながら実は心のうちに葛藤を抱えているという複雑なキャラクター。
(最終話まで観てから二周目観るととそのことがよくわかります)
種田さんはその複雑な役回りを本当に上手く演じてらしたと思います。
音楽は演奏シーンの音と描写、ともに凄かったですね。
私は素人なのですが、音楽やってる人からの評判も素晴らしく高いようです。
重要な演奏シーンではとてつもない手間をかけてるそうで。
作画は単なるCGだけではなく、モデルアーティストの演奏を10台くらいのカメラで囲んで撮影した画像を見てアニメーターが手で起こしたのだそう。
特にヴァイオリンの演奏シーンは本当に圧倒されてしまいます。
ストーリーはジャンル分けするなら「音楽もの」「ボーイミーツガール」「恋愛」「少年の成長」といったところでしょうが、個人的にはそうした範疇には収めたくないなぁとか思ったり。
ストーリー展開が読めてしまい萎えた、という声もちらほらあるようですが、わかっていても釘付けになってしまうような迫力と物語としての完成度の高さがあります。
二つのプロット
{netabare} 「挫折した天才が、ヒロインに励まされ鼓舞されながら周囲との関係性に気がつき、自分の演奏を取り戻し、さらには成長していく」{/netabare}
{netabare} 「自分の死期を悟ったヒロインが残された時間を精一杯生きる」{/netabare}
が九十九折のように絡み合いながら展開されていきます。
特に後者は最終回まで隠されているので、二周目はヒロインの気持ちが手に取るようにわかり、感動がいや増していきます。
この作品を{netabare} 死んで{/netabare} お涙頂戴というのが見当違いだということは、二回観た人ならわかるはず。
一番好きな作品なので熱く語ってしまいましたが、この作品のファンの方ならたくさん書いてしまう気持ちも共感いただけるかと 笑。
とりあえずチャンスがあれば人におすすめしている作品です。
<追記①>
「君」という言葉について
公生とかをりは互いを「君」と呼びあっています。
もはや君嘘を象徴するワード。
でも互いに互いを「君」と呼ぶとか変ですよね。
そもそも「君」とか現実ではあまり使わないし。
普通に考えると君嘘の公生、かをりは、{netabare} 互いを少し距離を置いた{/netabare} 存在としようとしていた。
でもただそれだけなら苗字で呼べばいい。
やはり「君」と呼びかけるのはなんらか特別な気持ちがあるのだと思います。
他の人には「君」と呼びかけたりしてないわけですし。
公生のモノローグ{netabare} 「近づきたいけど近づけない」。{/netabare}
結局これなんじゃないかな。
これはかをりも同じだったんでしょう。
だから「君」と呼ぶ。
渡と椿にはそんな二人はやはり特別な関係に見えたでしょうね。
だから渡も察するし、椿もヤキモチを焼くんだろうな。
とか思いました。
<追記②>
君嘘を観た感想は人さまざま。
放映直後はネットでいろんな声が飛び交っていたのを覚えています。
号泣して虚脱感に苛まされたという人もいれば、ストーリーが読めてつまらなかったという人も、その中間な人も。
感動したという人も、どこの部分に感動したというのは人により異なるようです。
※以下は重度のネタバレです。
{netabare}
私の場合は、最終回の手紙のとある一文でした。
ここまでの話で、
かをりが公生と出会う前から公生の演奏に惹かれていたであろうこと、
嘘は「渡くんのことが好き」であるだろうこと、
くらいは想像してました(まぁ普通見当つきますよね)。
気になっていたのは
「公生に近づくためになぜそんな無茶な嘘をついたんだろう」
手紙の前段では子供の頃からの公生への憧れが綴られていました。
だから公生に近づきたい気持ちは納得。
でもですよ。
普通、嘘ついて他人をダシにして好きな人に近づくとかはとんでもない行為。
それだけで相当な無茶。
さらには公生を力ずくで舞台に引きずり上げるとか相当無理無茶してます。
「なぜそんな無茶を?」
手紙にはこうあります。
---------
ある夜、病院の待合室で、お父さんとお母さんが泣いてるのを見て
『私は長くないのだ』と知りました
その時です
わたしは・・・走り出したのです。
後悔を天国に持ち込まないため、好き勝手やったりしました」
---------
私はこの
「わたしは・・・走り出したのです。」
にやられてしまいました。
自分の死を悟った14歳のヒロインが残された時間を精一杯生きようと心に決めた瞬間。
ああ、そうか
だから勇気を出してそんなギリギリの無茶をしたのか
「聖の青春」(大崎善生 著)というノンフィクション小説を読んだ時と同じような感動と衝撃でした。
しかし、 かをりのついた嘘は悲しい嘘でもありました。
四月の出会いの後、かをりの中には、公生に対して音楽家としての憧れだけではなく、一人の異性としての好意が芽生えていきます。
しかし、いくら感情が膨らんできても誰にも漏らせません。
知られてしまったら椿にも渡にも酷いことをしたことになる。
何より「私は通り過ぎて居なくなる人間」
もし仮に付き合うようなことにでもなったら公生にも酷い悲しみを与えてしまう。
公生とはあくまで音楽家としての関わりであると一線を引き、真の想いはどんなに勘ぐられても自分の中にしまっておくしかないものでした。
それでもかをりは公生への高まる想いを抑えきれず葛藤していきます。
「自分のことを忘れてほしくない」
「自分の本当の想いを知ってほしい」
そんな「音楽以外でも結びついていたい」という気持ち。
いろんな気持ちがないまぜになり、その帰結があの最期の「手紙」なんでしょう。
もちろん公生の成長やかをりへの想い、青春といった要素もひっくるめて私はこの作品が大好きなのですが、この作品が自分の中で特別になった一番のポイントはこうしたところです。
死んだから悲しい、という話ではない。
死ぬまでのたった1年足らずの短い時間を、周りには隠しながらも、葛藤しながらも、足掻いて足掻いて必死に走り抜けた女の子の話。{/netabare}
アニメでこうした感動が味わえるとは思いませんでした。
<2019/2/1 追記③>
第2話の最後の方。
帰り道、かをりが渡を待つ振りをして公生を待ち伏せしてるシーン。
このやり取り好きなんですよ。
かをりを傷つけまいと、ガールフレンドと帰る約束をしてる渡のことを悟られないように「渡はまだ部活」と嘘をつく公生。
そんな嘘に気がつきながらも「じゃあ渡くんを探しに行こっかなー」と意地悪な素振りをする、かをり。
それを慌てふためいて止めようとする公生
たぶん、この時、かをりは公生が{netabare} "思ってた通り、優しい人"{/netabare} なのだと実感したのかなぁ、と。
<追記④>
この作品の特徴に
「大切な言葉を繰り返す」
というところがあります。
同じ意味で
違う意味で
同じ人が
違う人が
それも結構な話数を飛び越えて。
さらに、時には反対の言葉を持ってきて対の関係にする。
これらがこの作品の魅力を引き立てています。
まるで作品そのものが「詩」のよう。
何度か観た人はそうした、紡がれる言葉を探してみるのも良いかもしれません。
<更新履歴>
2017/9上旬 初投稿
2017/9/19 追記①
2017/10/15追記①修正
2018/9/21 本文を大幅に加筆修正し、追記②を追加
2019/2/1 追記③
2019/11/07 追記④
2023/4/23 一部削除
マニャン さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
太郎 さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
作画の良さはもちろん、とにかく演出が素晴らしい。モノローグを多用した脚本ですが説明的にならず、効果的に演出できているところが特に効果的。ピアノはやらないのでわかりませんが、演奏シーンは圧巻で引き込まれるものがありました。
ストーリーは割と王道で、わかりやすい伏線もあり展開が読めるところが多い印象。でもとにかく見せ方がうまいので飽きません。
最終的には主人公と同じ気持ちになれたので、共感性は高いと思います。泣きどころが多いですが、感動よりも悲しさや辛さで泣かせる部分が多い作品です。
レビューの点数には入れてませんが、キャラが中学生にはとても見えないんですよね。特に女子の見た目は身長高くてスタイル良すぎで最低でも高校生、話してる内容や考え方は大学生顔負け。まぁ最近のアニメじゃ珍しくもないですが。
koucha さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:----
このアニメはすべてのクオリティーが素晴らしい。
心情を表す背景、光の差し込みや色使いも凄く惹きこまれる。
音楽もピアノのアニメだけあって凄い。ピアノ素人の自分でも、感情の違いによる微妙な音の違いまでわかる。
まさかアニメの中の演奏を聴いてあんなに泣いてしまうとわ・・。
そして一番惹きこまれたのはキャラクター達のセリフです。臭いセリフも多々ありますが感情をリアルに表現してて、胸打たれる言葉がたくさん出てきます。
とにかくご視聴あれ!
クマ吉 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
マーティ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ASKA さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
原作は漫画で、原作は未読。
一言で素晴らしいです。
青春、音楽、恋愛などの要素のあるアニメで、
主人公の有馬公正君は中2のピアニストですが、2年くらいブランクがあり、そんな時バイオリニストの女の子で同じ中2の宮園かをりと出会うことでまたピアノを弾くようになっていくという感じです。
音楽アニメで重要な演奏シーンもとても作画が熱が入っており、見応えあります。
最後はとても感動できました。
ネットなどで名前が挙がるのも納得です。
個人的にですが、名作だと思います。
所謂泣ける作品です。
くまごろう さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
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母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。モノクロームだった彼の日常は、一人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める。
傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり。少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める。(TVアニメ動画『四月は君の嘘』のwikipedia・公式サイト等参照)
花江夏樹、種田梨沙、佐倉綾音、逢坂良太、早見沙織、梶裕貴
原作:新川直司(講談社『月刊少年マガジン』連載)、 監督:イシグロキョウヘイ、シリーズ構成・脚本:吉岡たかを、キャラクターデザイン・総作画監督:愛敬由紀子、プロップデザイン:髙田晃、 美術設定:塩澤良憲、美術監督:薄井久代、色彩設計:中島和子、 3Dディレクター:小野竜太、撮影:関谷能弘、編集:三嶋章紀、音響監督:明田川仁、音楽:横山克
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2018年春アニメ
森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った主人公の一ノ瀬海が かつて天才ピアニストと呼ばれた阿宇野壮介や 偉大なピアニストを父に持つ雨宮修平などとの出会いの中でピアノの才能を開花させていき やがてショパン・コンクールに挑戦するまでを描く、感動のストーリー。
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2019年冬アニメ
森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った主人公の一ノ瀬海(カイ)が、かつて天才ピアニストと呼ばれた阿字野壮介や、偉大なピアニストの父を持つ雨宮修平などとの出会いの中でピアノの才能を開花させていき、やがてショパン・コンクールで世界に挑む。 2018年春の第1シリーズに続く分割...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2007年7月21日
町外れの「ピアノの森」で育った少年カイの物語。はじめは楽譜すら読めないカイが周囲を取り巻く人々によりピアニストとしての才能を開花させていく過程を描いている。 主な登場人物 [編集]
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2019年秋アニメ
廃部寸前の時瀬高校箏曲部。一人になってしまった部長のもとを訪れたのは不良少年とその友達、そして箏の天才少女だった。それぞれの箏の音が紡ぐ青春学園物語―
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年春アニメ
原作:コーエーテクモゲームス「金色のコルダ3」、キャラクター原案:呉由姫「月刊LaLa」(白泉社刊)、総監督:於地紘仁、監督:名取孝浩、監修:ルビーパーティー、シリーズ構成:大知慶一郎、キャラクターデザイン:藤岡真紀、音響監督:菊田浩巳、、高木礼子、福山潤、小西克幸、内田夕夜、水橋か...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2007年冬アニメ
天才と称される音大生・千秋真一は、世界的な指揮者を目指すも様々な壁にぶつかり将来を思い悩む日々が続く。 すっかり自暴自棄になっていたある日、千秋は一風変わったピアノソナタを耳にしながら目を覚ます。 そこで千秋が目にした光景は、ゴミだらけの部屋でピアノを弾く野田恵(通称:のだめ...
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放送時期:2021年春アニメ
「俺の、音――」伝説的な腕を持つ、津軽三味線の奏者・澤村松吾郎。彼を祖父に持つ少年・澤村 雪は、祖父の死をきっかけに、三味線を弾けなくなった……。"好きな音"を失い、アテもなく上京する雪。キャバクラで働く女性「立樹ユナ」に助けられた雪は、ライブの前座として津軽三味線の演奏を披露するこ...
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放送時期:2019年春アニメ
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放送時期:2012年春アニメ
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放送時期:2014年秋アニメ
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いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。絶大なる魔力を有し、人々から敬われ、時に恐れられる存在<聖騎士>に守られた『リオネス王国』。王国の王女エリザベスは、たった一人国を離れ、 ある者たちを探す旅に出ていた。それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切...
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神世紀300年─── 始まる”勇者部”活動!? 結城友奈は中学2年生。毎日学校へと通い、たくさんの友達に囲まれながら授業を受けたり、部活動をしたり、遊んだりと、平穏に過ごしている。その生活スケジュールは、どこにでもいるごくふつうの女の子。 だがたった1つ、他の子たちとは決定的に違う部分...
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放送時期:2014年11月15日
われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか――。 地球はナノハザードにより廃墟と化した。 その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。 電脳世界に住む捜査官アンジェラは、 闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上...