当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「ピンポン(TVアニメ動画)」

総合得点
83.7
感想・評価
1634
棚に入れた
6634
ランキング
315
★★★★★ 4.1 (1634)
物語
4.3
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.2

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

ピンポンの感想・評価はどうでしたか?

金細工師 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人生で最高のアニメ

ヒーロー復活への道のりを描いたアニメで、後半は神回しかなかった

原作通りの作画というのがとても良い

キャラにも魅力があり、特にチャイナはアニメで更に人気が上がったと思う

最終回まで熱い展開ばかりで、最高だった

投稿 : 2014/09/01
閲覧 : 210
サンキュー:

5

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

『勝者の苦悩』と『敗者の栄光』を知る作品☆

■評価
テーマ性  :★★★★☆ 4.5
エンタメ度 :★★★☆  3.8
スポコン度 :★★★★  4.0
感動度   :★★★★  4.0
おススメ度 :★★★★☆ 4.1

■ストーリー
卓球を通して描かれる天才ペコと笑わない幼馴染スマイルの
酸っぱくも熱き人生の成長物語。

■感想
本作は『勝者の苦悩と敗者の栄光』『才能と凡庸』『努力と怠慢』と
複数の深いテーマが凝縮された作品であり、そのテーマにあわせて
肉付けされた各キャラクターの個性とストーリーの良さが光る作品です。
なによりもこのテーマ性を生かしたストーリーが自分の人生に
置き換えられるので、すごく面白いですし元気をもらえます。

特に『勝者の苦悩、敗者の栄光』というテーマは骨の髄まで痺れました。
何事にも勝者は羨ましいと感じる事が多いのだけど、頂点にたつ事で
自分の願いを叶えたり、名誉や金銭面で豊かになりと、凡人には見えない
高みの光景を目にする事ができる。しかし勝者は賞賛を送ってくれる人や
応援してくれる人、そして執念を燃やし努力してきた自分自身を裏切る事
など何よりできない。だからいつも自分が負ける事を絶対許さないし、
人並み以上に努力し続けなくてはならない。このプレッシャーで逃げ道を
塞がれ、一つの閉塞した世界に縛り付けられていく勝者の苦悩。
この精神を磨耗する様な勝者の苦悩を描いたドラゴンのくだりは、
勝つことの意味と苦味を噛み締めずにはいられないです。

そして残念な事に敗者となったら、屈辱を胸に今いる勝負の土俵に
しがみつくか、諦めて土俵からおりなくては生きていけない厳しい勝負の
世界。しかし『負けたから全てが終わりではない事』をこの作品は教えてく
れる。それが『別の勝負の土俵がある事は敗者にしか見えない』という事。
これこそが敗者の栄光だと考えてます。私の人生もいつも負けてばかり・・・。
仕事ではライバル会社に裏かかれて負ける。腕相撲大会でOL女子に秒殺で
負ける。応援したサッカー日本代表は負ける。髭を剃ればお肌が
カミソリ負けする・・・等々。これがここ2~3ヶ月における私のリアルな
人生敗戦遍歴となる。洒落にならない渋みのある人生。
だからこそ敗者の栄光というものを教えてくれたアクマ、チャイナの
くだりは作中で一番感動できますし、心の滋養強壮にはもってこいの
素晴らしいストーリーと感じます。

人の社会は勝負であふれている。思いつく限りだけど、仕事、ライバル、
遊び、時間、お金、年齢、自分・・・競争相手が抽象的か具体的な存在か
の違いで、これらすべてが勝ち負けの構図で成り立っていると思う。
これらの勝負を本作で描かれている全てのテーマと結びつけて視聴できれば
感動も倍増するし、勝ち負けが金銭面や名誉の歴然とした差は生むけれど、
人間性の優劣や人生の勝ち負けを決める様なものではない事を
感じさせてくれる本作のメッセージは本当に素晴らしいです。
そうはいっても敗者になれば悔しいし、勝利の美酒は絶対味わいたいですけどね!!

また個人的に本作で頂けなかった点を正直に書くと、素直にペコや
スマイルの才能に嫉妬を覚える事や、どうもスマイルとペコの関係の深さ
が凡庸の私にはよく理解できなかったため、ヒーロー見参!!というくだりの
感動だけが絶頂に至らなかったです。おそらく原作読んでいる方や洞察力の
優れた方にはビビビッとくるものがあると思います。
(後日もう一度視聴して再度理解を深め様と考えています)

では最後に、以前仕事で勝負に負けて挫折した私に先輩が言ってくれた
言葉が本作のテーマに合う気がするので、その言葉を一人ごちてレビュー
を終わりにします。
『勝ったぁ?負けたぁ?誰が駄目?誰がすごいぃぃ?』
『そんな事どーでもっ!!えぇぇぇねん!!』
『自分がナンバーワンかは自分が決める事』
『自分がオンリーワンかは他人が決める事』
『こうでなきゃ生きててカッコ悪くてしゃーないやろっ!!』
『お前の悩みカッコわるぅ!!しょーーもなっ!!』

この言葉を胸に日々泣き笑いしながら何とか生きております。
でゎでゎ~ご拝読有り難うございました。

投稿 : 2014/08/31
閲覧 : 729
サンキュー:

30

ホロムギ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ストーリーは秀逸!

実写映画を視聴済みでアニメを見ました。

基本的に内容は同じ。
絵が古臭い感じで嫌な人もいるかもしれませんね。
リアルというか何というか。(絵は詳しくないです)
絵柄など、アニメ!という雰囲気が強いので、一緒に手に汗握ったり、キャラに共感したりは難しいです。
音楽もキャラも飄々としています。
葛藤や試練などキャラが抱えていることもありますが、視聴者にとっては別の世界のお話。という感じでしょうか。

キャラについて否定しているように見えますが、これこそが魅力です。キャラがたっており嫌いにはなれない人ばかりです。

毎回見終わった後は面白かった!と思えます。
それはストーリーに無駄がないからなのかもしれません。
展開が早く、シリアスな場面でも明るい。爽快感があります!

いけー!と応援したくなるような元気が出るアニメです!

投稿 : 2014/08/30
閲覧 : 209
サンキュー:

4

最古ガンダム さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素晴らしいアニメ化

原作・映画化されたようだが、アニメ化で個性的で、とても印象深い作品へと昇華した。キャスト、opやedも素晴らしい。

もともと内容が面白いうえに、作画も個性的で大好きな作品となった。

投稿 : 2014/08/30
閲覧 : 174
サンキュー:

4

獅苑 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 4.0 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

絵がちょっと・・・

最初絵がムリだと思ったが、内容はなんかよかった。
なんとなくしかいいようがない気がする。

投稿 : 2014/08/29
閲覧 : 168
サンキュー:

2

心身良好 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ピン!と跳ねた球をポン!と返す!

平均満足度星3つにしたのはあえてそうしました。
じゃぁ普通程度のおもしろさなの?と尋ねられますとそんな事はありません(笑)
か・な・り おもしろいです。
この作品には個性を大事にしたいという熱いメッセージがあるように思えました。それすなわち点数で表せないなと思ったのです。
ある意味登場人物が全員青臭いです(笑)。だがそれがいい!!
シンプルながらかなり強烈なセンスを感じたオススメ作品です!

投稿 : 2014/08/29
閲覧 : 155
サンキュー:

4

タナボソ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

明日28日にニコ生で一挙上映があるのでとりあえずタイムシフト予約を…(本文なし…再編集で書くはず…)

正直、ニコ生向けじゃない気もするけどw
映画館で観たピンポンはサイコーでした。特にOP。
来年、またアニメスタイルのオールナイトイベントで上映したいって言ってたけど…。

作品の好き度:6/7(14/08/27初up)

投稿 : 2014/08/27
閲覧 : 210
サンキュー:

3

スマートなトーマス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

後半が熱い

いやー後半が熱い。最初の方はよく話が分からなかった。
この作品は画がちょっと独特だから人を選ぶかも。

投稿 : 2014/08/27
閲覧 : 138
サンキュー:

1

まるはげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

シンメンが本気だした(笑)

崩した作画を動かすアニメ力、っパネェ!

投稿 : 2014/08/23
閲覧 : 233
サンキュー:

0

ネタバレ

あのみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 1.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

映画のイメージしかなかったけど

やっぱ面白い

・作画は綺麗ではないが低いレベルで安定している?表現が独特すぎるので嫌いな人は嫌いかも
・中国語シーンでの字幕は見てて疲れる もうちょっとなんとかならなかったものか
・嫌なキャラだと思ってた人らほぼ全員熱い奴とかいう展開 すき
・師弟関係*2が激アツ
・ぺことすまいるの信頼関係も激アツ
・くっさいけど熱いまーくん
・つまり大体熱い
・締め方も綺麗で個人的には一番好きなパターンだった

投稿 : 2014/08/21
閲覧 : 219
サンキュー:

3

ねじまき さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

やばい、泣きそう

原作、大好きなのですが、素晴らしい再現度です
愛すべきキャラクターの胸に迫るセリフをマンガで読んだ脳内イメージにとても近いまま映像化されてます
こんなに原作からスッと入れたアニメは稀有でした

投稿 : 2014/08/19
閲覧 : 226
サンキュー:

4

アニメンダァ10 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なつかしいぃぃぃ

個人的評価 ; 82点

いやぁ、懐かしい、なつかしいぃぃぃぃぃ

この時期に、『ピンポン』アニメ化された時には

正直、「え・・・!?」って思いましたよーーー

まぁ、ストーリー等は、うろ覚え程度に覚えていました。。。

ただ、しょっぱなから、

またもや、「え・・・!?」ってなりましたが、、、

同時期の「シドニアの騎士」に似た表現になりますが・・・

キャラデザというか、作画が、なんか・・・違う・・・

と、思っていたんですが

回を重ねるごとに、イイんですよ。

て、最終的には「ピンポン」を表現するには、
これじゃなきゃダメだぁぁぁってくらいに
マッチしてくるんです!!!

まぁ、個人的には、懐かしさがあったからこそ
楽しめたのですが・・・

10代に受け入れられるかは、疑問な作品です・・・

投稿 : 2014/08/18
閲覧 : 183
サンキュー:

2

じか さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

絶対見ろ

 絶対見ろ。間違いなく面白い。
 絵柄が受け付けないとかのたまう奴はアニメに求めるものが違うのでそういう人はホントに見なくていいと思うけど、マジでそういう理由だけで見ないという選択支を取るのはもったいない。
 もう一度いっとくけど見といた方がいいよ。

投稿 : 2014/08/18
閲覧 : 177
サンキュー:

3

ネタバレ

鈴野 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

愛してるぜ

こんなタイプのアニメを見たのは久しぶりです。

とにかくどのキャラクターもかっこよくて痺れました。
才能について考えさせられるものがあり、登場人物にも共感が持てました。
こんなに深いアニメは今後もそんなにでてこないと思います。

原作の漫画は未読なので、全巻購入する予定です。
映画も評判がいいようなので機会があれば見たいです。

投稿 : 2014/08/12
閲覧 : 179
サンキュー:

1

ネタバレ

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

卓球部だったけど、、、真面目にやらなかったな~(遠い目)

ピンポンがスピリッツに連載されていた当時、
私はスピリッツを毎週買って読んでいた。
だが、ピンポンは読まなかった。
絵があまり好きではなかったから。
当時の私に言ってやりたい!
・・・グッジョブ!!と。
おかげでまっさらな気持ちでこの作品と向き合うことができた。
このような僥倖を感謝しよう、なにかに。

極上のエンターテイメントである。
あらゆるものが詰まっている。
才能、努力、勝負、絶望、後悔、歓喜、未来、過去、愛、そして友情。
優れたエンターテイメント作品の例にもれず、
そこから得られる感動は一義的なものではない。
観る側の年代、立場、階層、経験などによって、
作品のどの部分に共感、共鳴、納得、反発するかによって、
多義的な感動を得ることが可能である。

ペコ、スマイル、アクマ、ドラゴン、チャイナ達とも、
バタフライジョー、オババ達とも世代を異にする私にとっては、
彼らのちょうど中間の世代に属する私にとっては、
むしろそれが故に、
双方の立場で共感することができた。
遠い記憶の中に眠る若かりし頃のがむしゃらな情熱、
冷めきってはいないその熱が微かに呼び起される感覚。
まだ先の未来ではあるが確実に忍び寄る死の影、
もはや未来よりも過去に重きを置く年代に近づきつつある現実、
だからこそ、
未来ある者に託したくなる想い。。。。。

作品中のクライマックスは、
{netabare}ペコ VS ドラゴン である。
異論もあろう。
しかし、ペコがヒーローへと回帰し再生されていく過程とドラゴンがプレイする喜びと再会し生きはじめる過程とが同時に進行するこのゲームこそがクライマックスであると言いたい。
二人はこのゲームで己が何者であるかを知ることができたのである。 {/netabare}

この作品の美点はいろいろあると思うが、
私が考える最大の美点は、
押しつけがましくないところである。
愛も友情も根性もたっぷり詰まっているのだが、
そういうニオイが漂ってこない。
あんな暑苦しい絵なのに爽やかなのである。
うん。原作買おう!

原作一気読み!
以下、原作との比較を含むネタバレレビュー
{netabare} 原作においてもクライマックスはやはり
 ペコ VS ドラゴン
である。
これは、もしかすると松本大洋自身にも予期できなかったことかもしれない。
もちろん、この作品は、スマイルとペコの物語である。
しかし、スマイル VS ペコ は
試合としても、物語の締めてしても、予定調和である。
自分自身がヒーローとなることを望まず、
ひたすらヒーローに救済されることを願い続けたスマイル。
スマイルにとってのヒーローとは終始ペコである。
否、スマイルにとってペコはヒーローであらねばならなかった。
その願い、というより、強要に最高の形で応えるペコ。
決勝戦でスマイルの前に現れたのは、完全無敵のヒーローであった。
ドラゴンとの神々しい戦いを経て、
伝説のドラゴンを退治したことによって、
完成されたヒーローへと成長したペコであった。
ヒーローの再臨を祝う儀式として、
スマイル VS ペコ
は存在している。
この試合は、もはや、二人による祝祭である。

ペコ VS ドラゴン のクライマックス感については、
アニメ版に軍配を挙げたい。
やはり、ドラゴンの人間離れしたストイックな生き方、苦悩、孤独を丁寧に描いてきたアニメ版の方がドラゴンの救済に共感しやすい。
また、空飛ぶヒーローのイメージを散りばめたアニメ版の表現もこの戦いの特別な空気を描くうえで正解だったと思う。

アニメと原作に本質的な差異はない。
敢えて言及するのであれば、
原作は、完全にペコとスマイルの物語と言える。
アニメは、ドラゴンとチャイナのキャラクターを掘り下げいる分、群像劇的な趣がある。
といったところであろうか。 {/netabare}

投稿 : 2014/08/10
閲覧 : 497
サンキュー:

64

ネタバレ

まいけるけるまい さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

作画は癖があったけど物語は最高!

投稿 : 2014/08/09
閲覧 : 147
サンキュー:

0

ネタバレ

オタッキーz さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

投稿 : 2014/08/08
閲覧 : 228
サンキュー:

0

ネタバレ

kasukgj19 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ピンポン

第一印象はあまり好ましくありませんでした。

なんだか絵が適当だし、
自分は卓球自体にあまり興味がなかったので、
断念しようかと思いました。

ですが、
主人公や周りのキャラから、
卓球に対する熱い気持ちが伝わってきて、
いつの間にかはまっちゃってましたw

原作が漫画で、
以前に映画化されてたことは知ってましたが、
こんなにも面白い作品だとは思ってもみませんでした。

時代的には古いかもしれませんが、
あんまり気になりませんでした。

それに、
OPが凄いテンション上がるので、
一度聞いてみて欲しいです。

以上から、
卓球に興味のない人でも、
作画が気に入らない人でも、
だんだん慣れてきてこれはこれで『良い』と感じるようになるので、
是非一度みて欲しいです。

投稿 : 2014/08/07
閲覧 : 172
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素敵すぎる

ノイタミナのアニメってやっぱり変わってるとことが多いのかな?と思ったけども絵の独特さが個性的で素敵!こういうアニメもあっていいと思う。

投稿 : 2014/08/06
閲覧 : 155

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヒーロー見参!ヒーロー見参!ヒーロー見参!

片瀬高校卓球部に所属している幼馴染のペコとスマイル。
ペコとスマイルを中心とした青春物語。

まず、ハードルになるのが、人物・風景を含めた作画。
最近の萌え作品に慣れている人にとっては受け入れがたいかもしれません。
独特のタッチの画なので、ハッキリと好き嫌いが分かれそうです。
ただし、卓球をしている人物の動きは綺麗に表現されています。

才能だけで努力を怠ったペコ。
諦めの早いスマイル。
それぞれターニングポイントがあります。
人が変わったように練習をするようになったスマイルと卓球に対する姿勢が変わったペコの成長物語でもあります。

おそらく、ペコとスマイルには卓球の才能があったのでしょう。
ただ、その才能を埋もれさせるような努力の無さが問題だったのだと思います。
確かに生まれ持った才能は変えられません。
しかし、ダイヤの原石も磨かなければ光り輝かないのと同じで、努力をしない天才には結果が伴わないのは当たり前です。

一度しかない青春時代。
何事にも一生懸命する姿勢が大事なのでしょう。
卓球に青春を捧げたペコとスマイルは各々を理解してくれるいい恩師に会えました。
恩師に出会えるかどうかの運も実力のうちなんでしょうね。

画だけで判断する事なかれ。
自分にも青春時代があった事を思い出させてくれるような作品でした。

投稿 : 2014/08/01
閲覧 : 272
サンキュー:

37

pin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

絵は汚い、だけどこれは芸術作品

動きの躍動感がハンパないね。

卓球は動きの激しいスポーツだから、かえって真っ直ぐではないゆらゆらした絵の線が動きの残像をうまく表現できていた。
これは演出勝ちだね。

ストーリーについても、所々端折られている部分はあるが、
無難にまとまっており、1本の映画を観ている感覚だった。

3話以降のオープニング、かっこいいね。

投稿 : 2014/08/01
閲覧 : 225
サンキュー:

5

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なんじゃこりゃ

なんじゃこりゃ 作画が・・・・
ただ 内容は 面白い 結構 はまった・・

投稿 : 2014/07/30
閲覧 : 229
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろい。

ピンポンとしかいいようがない(ΦωΦ)
観ればわかると思います。

投稿 : 2014/07/28
閲覧 : 219

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いい作品は色あせない

原作未読。映画未鑑賞。
所謂インフレスポ根作品ではなく思春期の複雑な内面を卓球を通じて個性的な3人の少年を中心に描いた作品。
作画も原作の味を生かした非常に味わいあるものになっています。
中高生が見ても社会で揉まれてる大人が見てもそれぞれ受ける印象は様々なんじゃないですかね。
夢を追いかけ続ける人、現実を生きる人、現実を突きつけられる人…でもね、若い頃はやりたい事にぶつかって一杯失敗したり後悔したりすればいいですよ!それが若さの特権!いい歳になったら現実がそこに待ったなしであるんだから…。

私のツボ:風の音が邪魔だな…

投稿 : 2014/07/27
閲覧 : 189
サンキュー:

8

ちょっきん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

(*・ω・)ノ*・ω・)ノ*・ω・)ノ 面白いね!!!

全11話

どちらかと言えば、大人向け???

卓球したくなりました。

絵の感じは、慣れます。

良かったですよ★

私は好きです(о´∀`о)

投稿 : 2014/07/27
閲覧 : 271
サンキュー:

5

おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作の魅力を大きく広げた名作

4年ぶりのノイタミナ×湯浅作品は、前作「四畳半神話大系」同様の傑作だった。
癖のある原作の絵をそのまま動かしてみせ、原作の魅力を存分に描き、また大胆に織り込んだオリジナル要素が原作の世界を大きく広げた。

投稿 : 2014/07/26
閲覧 : 213
サンキュー:

9

don さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

消化不良じゃね?

なんか点数ついちゃったけどそこまでじゃぁない感じ。
ペコの名言飛ばし過ぎでしょ。
スマイルの心情の変化もっと前に出てたよね原作では。
あと先輩、もうちょっといい扱いしてあげてよね。結構キーマンなんだから。
良かったのはチャイナ位じゃね?

投稿 : 2014/07/25
閲覧 : 201
サンキュー:

3

ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ここまで映像化にめぐまれた漫画を知らない

原作はサブカル漫画の王者として名高い松本大洋氏の漫画です。
サブカルってなにさ?って話になると定義が曖昧なので、読んでもよく分からないのになぜかファンがいるとか、普通の漫画は読み飽きた人が好きとか、美大生が食いつくとかそんな感じで。

その良く意味がわからない松本漫画のなかで一番按配がいいといわれていたのがこの『ピンポン』です。
一説では『もっと普通の漫画を描いてください』と編集に頼まれた、描かされたとも言われています。
そんな噂がでてくるくらいですから、原作は『卓球は別に好きじゃない』というオーラがビンビンです。たぶんどうでもいいんです。

内容も『スポ根モノ』なんですが極限まで贅肉を落としてある作品だなと。落としすぎちゃって人によって受け取り方が代わる、深読みが出来る要素がたくさんあります。
スポ根に対するアンチテーゼにも見えるし、いつもの青春ってなんだったんだ的な作品にもみえる。少年漫画でもBLでもない謎のアツい友情も健在。
名前が実はキャラクターのもつ才能の暗示、暗喩になっているなんて話もありました。

でアニメ版は尺の関係もあるでしょうが、この落とした贅肉をいかに盛り付けるか、もっと分かり易くするために監督がどういう風に原作を解釈したのかと、そこが見所だと思います。
オリジナル演出であれ?と思わされましたが10話11話で全てがカッチリとハマり鳥肌が立ちます。
原作の代名詞とも言える台詞『ヒーロー見参』『血って鉄の味がするんだぜ』の扱い方にシビれました。
演出、作画、製作陣の原作に対する『愛してるぜ』感がとにかくすごいです。

おもしろかったら原作もぜひ読んでみてください、はもちろんですが、原作を読んだ人の大半が納得するデキばえなんじゃないでしょうか。
もっと言うとファン代表で湯浅監督達が映像にしてみました的な稀有な雰囲気が・・。

ただキャラクターに関しては実写映画版のほうが上だと思いましたw
窪塚ペコもそうですが、中村獅童のドラゴンが大好きです。
『 飛ぶんだろうが!』がかっちょいい。

それはまぁおいといてもこの『ピンポン』ほど原作ファンがなっとくできるクオリティで映画もアニメも仕上がっためぐまれた作品はなかなかないと思います。









視聴前
やっときました。いまさらアニメ化。
花男とともに読み易いwと人気のあるピンポンです。
むかしむかしのヴィレヴァンに必ず平で置いてあった松本作品の一つです。

いままでの作風とちがって不良くさくなかったりするためか、時代的にも舞台的にもスラムダンクのパクりじゃねえかって人もいますけんど、ずっと江ノ島を舞台にしてきた作者だし、卓球を愛してもいないだろうし、読んで入部したいとはたぶん思わないから。あんな制汗スプレー臭いさわやかな漫画じゃないから。
まぁ流れには乗ったとおもいますw

実写はクドカン作品でなかなか。アイキャンフライ!
原作とちょっとテーマがちがうというか絞ったのかな。
傑作だとおもいますあれ。
アニメは果たして・・・。50~60話くらいだったともうんですが、どうやってまとめるのか、あの独特の文字はどうするのか・・。
中二臭い台詞の数々は?
当時衝撃的だったドラゴンの動き。。それらをいかに表現するのか、たのしみです。


覚書4話まで原作のネタバレあり
{netabare}
原作読者にだれが人気あるかってチャイナとアクマだと思うんです。
アクマは特に感情移入しやすいし。
で、今回の改変です。
ラケットについては先のルンバの描写で現代に舞台が変わっていることが示唆してあったので原作に対してのメタになってるんだと思います。
ペコVSアクマは時間、予算を浮かすためでしょうが・・。
速攻を要求してきたペコに対しアクマのあのナメプ。
チャイナと同じくボールが天に昇るのは終盤のドラゴン戦への伏線?

さて、残念なのが『負けない唯一の方法は・・勝つことだよ!』という名言が変えられてしまいました。
スマイルの『へたくそ』の台詞に呼応する形でアクマもペコに挑発をかけるんですが響きがなんかなぁと。パンチがない。
4話で半分近く消化しているのでアニメならではの何かを描きたいのだと思いますが。消化不良です。。
ペコの才能に気づいているのが視聴者は除いてオババ、スマイルの二人、ここにアクマが入るのか、この時点でアクマもペコの復活を願う一人なのか解釈がわかれるかもしれません、ここらへんをはっきりとこれから描こうということなのでしょうか。もしかしてあとから言い直してくれるとか?

{/netabare}

投稿 : 2014/07/24
閲覧 : 636
サンキュー:

29

ネタバレ

bana-g※更新減 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

魅せ方次第でいくらでも面白くなる。アニメの可能性を再認識させる作品。

◆キャラ(デザ)・演技◆

・第一印象で「汚い」と思われても仕方ない。しかし、作画の巧拙を個人の好みと丸っきり混同して、
単に万人受けしなさそうな作画を十把一絡げに低評価して見限るのは勿体無いと思う。味のある絵。


・中国語の台詞回しが迫力あった。言葉は理解できなくても気迫や皮肉の雰囲気は伝わるものだね。声優の中国人さんが上手いのかも。




◆ストーリー(整合性・傾向・好みの度合...etc)◆

・シンプルだが雑じゃない物語の運び。試合中の駆け引きは言わずもがな、
各々が勝利に賭ける情熱の裏側、つまり負けられない理由を完結かつ的確なヒューマンショートドラマでまとめてあって、
どの選手も心情的に応援したくて仕方なくなる。使い捨てのキャラクターがいないね。



・上記は主にライバルサイドの傾向。主人公サイドは、また別のテーマでの上手くまとまっていた。
欠落している熱意を取り戻すまでの過程、見事にプライドを打ち砕かれ這いつくばった状態から立ち上がるまでの過程。
友情をベースにこちらも別の良さがあった。




◆音楽◆


・確かめてないけどサンボマスター?まぁ疾走感出しときゃ青春っぽく響くしええんでない。





◆演出・特徴◆

・物語序盤はあくまでボーイ・ミーツ・ボーイ(笑)の段階であって、闘いに際しての因縁も熱意もそこまで
高くない。よって勝負に賭ける熱意の少なさは試合のスピード感、迫力へと反映されるのだが、
マンガのコマ割りのように独特のカット表現を多用することで序盤の勢い不足を補っているような印象を受けた。



・後半は感情・熱意の爆発をそのまま体現するかのようにリアリティを度外視したインパクト重視の演出が見事にハマって視聴者の興奮を絶妙に掻き立てていたと思う。
{netabare}才能の伴わない努力に価値など無いと言わんばかりの現実主義者ドラゴン(風間)が、ペコとの試合で感化され考えを改めるシーンが、翼のメタファーだけで視覚的に直感的に表された {/netabare}演出などは好例だろう。







◆◆総評◆◆


~へのアンチテーゼだと言わんばかりに「ありきたり」を積極的に外そうと試行錯誤する傾向にあるのが近年のノイタミナ枠かもしれない。
奇をてらってみるのもまぁ良い事だろう。今回は目新しさが上手くハマり奏功したと思う。

挑戦的な作画だった本作の成功は、アニメが作画のみで評価を決されるのではなく、魅せ方次第でいくらでも面白くなりうると再確認させてくれた。そういう意味では観てみて正解だったと断言できる。


BDの売り上げが伴うかは置いといて、作品の完成度は非常に高いので、シナリオ重視の方にはオススメしたい。

投稿 : 2014/07/22
閲覧 : 269
サンキュー:

11

ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この作品を手がけてくれた全ての人へ『愛してるぜ!』

2014年4月放送。
ノイタミナ枠、全11話。


【前置き】

『心のなかで、3回唱えろ!!

 ヒーロー見参! ヒーロー見参! ヒーロー見参!

 そうすりゃオイラがやってくる! ピンポン星からやってくる!』


こんな明朗闊達な台詞が清々しい本作は、卓球を軸にした人間ドラマを描いた快作です。

原作は、こちらもアニメ映画化された「鉄コン筋クリート」でも有名な「松本大洋さん」で、1996~7年に連載。全5巻。
でもやっぱり、松本大洋さんの代表作といえば、本作『ピンポン』だと個人的に思います。

連載から4年後には窪塚洋介さん主演で実写映画化もされ、当時かなりの話題作となりました。
(実際にメチャ面白かったです、クドカン&窪塚さんだし。ブクロサイコー!)

私はこの実写映画から入り、後に原作も読みこの独特の松本大洋ワールドにのめり込んでいった人間です。
一時の感情に過ぎることなく、今も心に残り続ける程に…。


さて本作は、更にそれから10年余り経ってからのアニメ化。
しかも、予てより松本さんと交流が深い「湯浅政明さん」が監督に就任。
前情報としては、もう「これでどこから文句が出ようか!」と思うレベルでしたね。
発表時の私は、発狂にも似た歓喜の声を上げたものです。

あの独特の絵柄をクールアニメとしてどう描くのかという不安も勿論ありましたけど、何よりシナリオが1クールで描きやすい量なので、原作通り描けばそれだけで十分に面白くなるという確信もあったのです。

……ただ、そのシナリオが新たな味付けで更に魅力を増すとは…、これは嬉しい誤算でした。


では、勢い余って原作や実写映画まで再視聴しちゃったので、それを踏まえて「ピンポン」という作品と、アニメ版の良さを存分に語りたいと思います。



【あらすじ】

片瀬高校1年で、幼少期から一緒に卓球をしていたペコとスマイルが主人公。

卓球は強いがその才能に自惚れていたペコと、ずっとそのペコの後ろにいた内気なスマイル。
ただ、その卓球の才能は静かに、スマイルにも微笑みかけていたのです。

コーチとの試合からインハーハイ予選、これまで試合に消極的だったスマイルが、その才能の片鱗を見せます。
しかしペコは自身の実力を過信し続け、圧倒的に実力差が合った筈の旧友にも敗北をきすのでした。

コーチから見初められ、メキメキと頭角を現すスマイル。

自暴自棄になったペコは再び、スマイルのヒーローとして彼の元へ返り咲けるのか……。



【論じてみる】
{netabare}
さて、本作で徹底されているのは、『才能があるか否か』だと私は思います。
才能がない者は、どれだけ努力して足掻こうが、その才能という壁に阻まれて超えられない。

「友情、努力、勝利」という謳い文句が少年ジャンプではよくありますが、本作においては全く違います。
必要なのは、才能と、それを育む環境。
まさに、「才能、環境、勝利」という感じですね。

実際、本作は高校卓球を舞台にしていることからも、王道的展開では部員同士の助け合いやチームプレーも主軸となると思うのですが、作中ではそういう描写は全くと言って良い程ありません。
孤高の実力を持つ人間を、周囲は最終的には受け入れて、賞賛するしか無いのです。

この徹底したリアリズムが、この卓球という極限の反射神経が求められる世界では、非常に説得力がありました。


ただ、才能を持った人物だけでなく、その才能を得られなかった者達の、歯痒くもその力に渇望し藻掻く様…。
そしてそれでも、自身の才能の限界を感じ納得せざるを得ない様…。
本作『ピンポン』は、そういう描写を生々しく描いていて、ここが非常に胸を揺さぶられます。

勿論それは、才能に恵まれた勝者側の「孤独と苦痛」も、しっかり描かれています。
この生々しさこそ、私が本作を大好きになった要因でした。



作画は、かなり独特な松本大洋さんの原作漫画を、忠実に再現したと言って良いかと思います。
ちなみに絵コンテは、全て湯浅監督自ら手がけたようですね。

同じ原作者の映画「鉄コン筋クリート」も良かったですが、「ピンポン」は更に漫画のコマ割り的に画面を割って見せる演出もされていて、まるで動く漫画を見ているようで、とても見栄えがありました。
パッと見だけで雰囲気が他の作品と違うというのは、やはり大きな強みですね。
まぁ…、大きな賭けでもあると思いますが。

総じて、一枚重視よりも枚数重視の作画のように感じましたね。
スポーツアニメでは、その方が断然合っている気がします。
最終戦の、キャラだけでなく画面全体がグイグイと動くラリーなんて、もぅ最高でした。

ただ、背景ですら基本的に物差しを一切使わない描き方なので、子綺麗なデザインを好む方には向かないかと思います。

加えて(WUGの時もそうでしたが)、タツノコプロ制作の作画が、所々不安定な回があり、シナリオやゲーム展開に100%集中出来なかったことは、大きなマイナスでした。
原作は、パッと見ではヨレヨレに見えても芯の通ったリアリティ重視の作画であったのですが、アニメでは本気で顔や動きがヨレヨレになっているように感じたシーンが幾つかあり、そこは残念に思えました。

オープニング曲の映像が当初は本編映像の使い回しだった点から見ても、スケジュールが十分でなかったのかもしれませんね。



音楽的な面で言うと、オープニングもエンディングも作風を活かしたテイストで好きなのですけど…。
比べるのも少し如何なものかとも思うのですが私は、劇中のサウンドはSUPERCARが担当した実写映画の方が、頭二つ抜けて好きでしたね。

中でも、頂点であるドラゴンとの対決で流れる「Free Your Soul」という曲は、劇中最高の盛り上がりを見せる曲で、実写映画はこの曲だからこそ鳥肌が立つ程の最高のシーンになったと個人的には思った程です。
この試合のシーンにある

「俺の名前はっ!! 星野!! 裕だ~!! そこんとこヨロシク!!!」

の部分も、映画のほうが音楽的にも演出的にも非常に格好良かったです。
SUPERCARは、アニメでも「交響詩篇エウレカセブン」で劇中音楽を担当されていますので、本作もまたSUPERCARだったら…と、どうしても比べて考えてしまいました。



……と、所々惜しい面もあるのですが。
それを補って余りある、原作から非常に上手く味付けをされたシナリオ構成は、本作最大の魅力でした。

味付けされたのは主にサブキャラクターのバックストーリーですが、これは松本大洋さん監修の上で新たに描かれたもので、原作ファンの方も違和感無く受け入れやすい…と言うよりかなり好印象だったのではないでしょうか。
(ドラゴンの彼女や彼の生い立ち、チャイナの母親も登場するクリスマス回、スマイルに跳ばされて海外に翔ぶ江上ww、などがアニメオリジナルです。)

映画版では110分程度でまとめなければいけない故に切り捨てられた部分も非常に多かったのですが、本作では多くのキャラクターが原作以上に描かれており、

「ピンポンを深く知るには、原作だけでなくアニメ版も絶対に欠かせない!!」

と思わせてくれ、総じて作品の満足度を飛躍的に上げてくれました。
{/netabare}


では、ここからはキャラクターについて、好きなシーンを交えて語りたいと思います。
(※全部読むと長くなるので、視聴した方が好きなキャラのトコだけでも見て下されば嬉しいですwww)

【ペコとスマイル】
{netabare}
「ボク…先に行くよ、ペコ。」

これは第2話の終わり、コーチとの試合の後にスマイルがペコに行った台詞でしたが、この台詞は、ただ「先に帰るよ」とは、少し違う気がしますね。
ここからインターハイ以降、プレイスタイルが大きく変化していったスマイルを振り返ってみても、これは、

「先に高みへ登って、ヒーローを待っているよ。」

と言う意味合いだったと解釈出来るかもしれません。

そして、当のペコもこのスマイルの本心を、実は見抜いていた事が後に語られます。


『アイツが笑わんくなったんは、オイラの卓球がしょっぱくなってたから…。

 気が付いてたけど知らん振りしてた、ビビって必至に耳塞いでたさ……!』


「格好悪いペコを見るのは嫌いだ。」「再びヒーローとして自分の前に現れてほしい。」と願うスマイルの願望に、ペコは応えられる自信が無かった。
才能に自惚れていた点も勿論あるのかもしれませんが、そういう要因からもペコは練習をサボりがちだったのかもしれませんね。


そう考えると最終話の、2人の試合直前にスマイルがペコに言った

「遅いよ、ペコ。」

と言うのも、ただ「試合会場に来るのが遅いよ。」とは、違う意味合いに聞こえますね。
それは、ペコの

「そう言ってくれるな、これでもすっ飛ばして来たんよ。」

にも、通じます。
直接言葉にしなくても本心が通じ合う、この2人だからこそ出来た見えない信号を出しあうような会話でしたね。

そんな2人の最終戦。
再びヒーローに出会えたスマイルの、本気で戦った試合で見せた最高の【笑顔(スマイル)】は、本作を最後まで追って良かったと思わせるには十分なシーンでした。
{/netabare}



【佐久間 学(さくま まなぶ)/アクマ】
{netabare}
個人的に作中、一番印象強く心に残った大好きなキャラクターです。

王者海王に属するペコの旧友で、彼もまた…昔ペコに憧れた人間の一人でしたね。
まぁ…そんな素振り、基本的に彼は微塵も見せませんけど。

ただ彼は、才能が大きくものを言う卓球において、高みを目指す資格すら与えられませんでした。
それでも、コーチ曰く

「不器用さを絵に書きゃ、即コンクールで入選するってタイプの男だ。」

「10やれと言えば、100でも1000でも続けるような男だった…。」

と称される男で、コーチに心情的に「好き」とも言わせた、(見た目とは裏腹に)実直なヤツなのでした。
作中で彼は王者の先鋒を任される実力を身につけるワケですが、それは彼の凄まじいまでの努力がさせた結果だったのでしょう。


そんな彼が卓球から足を洗うきっかけとなったスマイルとの試合と後の傷害事件は、見ていて胸が張り裂けるような内容でした。
最後にスマイルが言い放った

「それは、アクマに卓球の才能が無いからだよ。

 単純にそれだけのことだよ、大声で騒ぐほどのことじゃない。」

長い目から見ると、アクマにとっては【現実を見る良い機会】だった。
こうまとめてしまうのは簡単で、正論だとも思います…。
それでも、言葉にするのは胸が苦しくなるものですね…、大好きなキャラクターだけに。


彼の良いところは、ここからただ自暴自棄にならず、卓球を避けていたペコに本音を吐露してエールを送ってくれるところでした。


「俺はオマエの才能が欲しかった!!

 戦型もラケットも…、フォームも全部オマエを真似たっ!!!

 でも、オマエにはなれなかったよっ!!!!

 クラスの皆々…、オマエに憧れてた……、俺らにとってオマエは…

 オマエ誰より卓球好きじゃんよっ!!!」


「続けろ卓球。

 血反吐吐くまで走りこめ、血便出るまで素振りしろ。

 ちったぁ今よかラクになんぜ、ヒーローさんよ。」


これは、アクマが自分を「凡人」だと認めたからこそ、ストレートに言えた台詞でしたね。


最後のインターハイでは、アホっぽい彼女ムー子を連れて観戦者として登場していましたが、エピローグでは3人目の子供が産まれると聞き、彼は彼なりの卓球とは違う新たな幸せな人生を送れたことに、嬉しさ…と言うより救われたような気がしました。
不器用だけど、アクマはとても良いお父さんな気がします。



そういえば、副部長の真田がアクマのことをこう言う台詞がありましたね。

「アレは、盲腸腫らしてんラケット振る男たい。

 奴が部屋に貼っとぅポスターば、ワシは笑えん。」

作中で語られることはありませんでしたが、このアクマの部屋のポスターとは、1960年代に活躍した「円谷幸吉さん」と言う長距離ランナーのことです。
(原作では、「円谷幸吉のポスター」とフルネームで真田が言っています。)

幾度の逆境にも負けずオーバーワークを重ね…、悲痛な最後を遂げた選手なのですが、アクマがこの選手の志を常に胸に刻み努力を続けていたことを考えると、より一層アクマというキャラクターに深みが出ます。
ただ…真田の言う通り、彼の姿勢を見ると全く笑えませんけどね。
{/netabare}



【孔 文革(コン・ウェンガ)/チャイナ】
{netabare}
アニメのオリジナルストーリーのおかげで一番人間味が増したのが、このチャイナな気がしますね。
(チャンピオンの重圧を背に戦うドラゴンのオリジナル展開も良いのですが、個人的にはチャイナ推しです。)

彼は、現卓球王国である中国のエリートから漏れ日本で再起を狙う選手である為、そもそも日本でプレーしていることに大きな不満を抱えており、日本人を見て

「お遊戯みてぇな卓球やりやがって、こんなヤツらと打つとはな。」

と小馬鹿にしていました。

ただ、スマイルとの戦いやドラゴンとの敗北の後、彼は自分を見限り心機一転し、異国の部員とも卓球を通じて絆を深めていくのです。
そのきっかけとなったのは、試合後のこのコーチの言葉でした。


『ウェンガ…、君の人生は始まったばかりだ。今スタートラインに着いたところだよ。

 卓球じゃないよ、人生の話をしてる。

 そしてこれはコーチとしての言葉ではない。

 君をよく知る友人としての意見さ。』


笑って「救われるよ…。」と言ったチャイナ。
実はこの2人が、とても深い信頼関係の上で成り立っているのが見えた名シーンでした。


ここから良い意味で、性格が丸くなったチャイナ。
アニメオリジナル要素でもあるクリスマス回で、チャイナの母親が日本に来たエピソードは、彼の人物像がより掘り下げられ好感が持てる作りになっていたように思えます。

母親の手料理(チャイナの好物のワンタン)を、部員皆で手伝うシーンは微笑ましかったですね。
おまけに部員達にカラオケで浜田省吾まで披露して…、良い声出すなぁ…。


2回目のインターハイ。
彼はコーチに、こう言っていました。

「信じられないかもしれないけど、ウチもけっこう強いチームになってきたんだ。

 それこそ、一から赤子に読み書き教えるみてぇにしてよ。」

去年のインターハイの時の台詞からは、とても考えられない台詞ですね。
卓球から少し足を遠ざけて初めて見えてきた、心から信頼出来るコーチと、いつも自分のことを考えてくれる母親の存在が、彼をこうも変えたのでした。


このチャイナの中国語にしても、アニメだからという手抜き感が全く無くしっかりと中国人を起用して好演をされており、総じて彼の描写に関してはアニメでは大満足の出来でした。


ちなみにエピローグでは、日本に帰化し母国の中国を倒したと報じられているチャイナですが、これはアニメオリジナル要素です。

彼がどういった経緯で日本に帰化して、卓球を続けたのか……。
それは、彼の帰化した名前に入れられた【辻堂】(←高校の名前)を見ると、少し見えてくる気がしますね。
{/netabare}



【オババとバタフライジョー】
{netabare}
さて…選手だけでなく、ペコのコーチを務めた「タムラのオババ」と、スマイルのコーチである「小泉 丈(こいずみ じょう)/バタフライジョー」にも、少しスポットを当てましょう。

バタフライジョーに関しては、高校の指導者としては失格極まりない依怙贔屓を見せていますが、その熱意が向けられたスマイルに対しては好転したように思いますね。
キャラ立ちとしても、あの英語教師ならではのルー大柴ばりの英単語を織り交ぜた会話や、スマイルに対しての危険なまでのラブコールは、個人的に大好きでした。
端から見ると、ホントただの危ないジジィですけどね。

ただ、72歳という高齢でありながらその実力は本物で、第2話でのスマイルとの試合でもペコが

「こりゃ、棺桶に片足突っ込んだジイさんのプレイでねぇぞ。」

と言わせるぐらいの卓球を見せてくれるので、これが中々馬鹿に出来ないジジィなんですよね。


「頂上に立たねば、見えない風景がある。」

そう言える程の、かつてのトッププレイヤーの指導は、とても贅沢なんでしょうね。
環境だけで言えば、王者海王の設備とは比べ物にならないですが、スマイルがそれでも海王の誘いを断り片瀬高校に残った理由の一つには、このバタフライジョーの指導に対しての答を示したような気がしました。

「私の知る限り、君は最高のプレイヤーだよ、Mr.月本。」

こう言えるようになるまで、スマイルを指導出来たこのジイさんは、良い余生を過ごせたことでしょうね。
愛情表現とは言えデートにまで誘い出す辺りを見ると、そろそろ頭のネジがオカシイ頃合いだったのでしょうし。



でも指導者としては、ペコを見つめ続けたオババの方が何枚も上手に見えますね。
環境の面からも、途中からは大学のコーチをしている息子にペコを預けはしましたが、卓球場を開いていたその見る目はジジイ以上。
言葉の節々で挟まれるオババの『愛してるぜ!』も、ペコへの深い愛を感じましたしね。

ドラゴンとの一戦では、ペコが防戦の時は「そうじゃねぇだろ。」と、攻めてからは「そうだ!」「そう!」と、熱い視線を送りながらの応援で、本当にプレイヤー思いの良いオババでした。


声を担当されたのは、超大御所である野沢雅子さん。
悟空のような活発な男キャラを演じることが多い方ですが、渋いバァサンを演じられても、これまた非常に声に厚みがあって格好良いのです。

ペコの足腰を鍛え直す石段の指導の時でも

「うっせぇ、黙れ、喋るな、従え、殴るぞ!!」

「アタシをオマエのハニーだと思って、登ってギュッと抱きしめてくれ!!!」

などは、台詞の良さも勿論ですが、声の力でより痛快に聞こえた気がします。
まぁ、言われた当のペコは吐いてましたけど。
(登るがしんどくて……のハズ。)

総じて、野沢雅子さんだからこそ原作以上に印象値の強いキャラクターになったのではないか…と、個人的に思いました。
{/netabare}



【総評】

原作にも実写映画にも無い、新たな「ピンポン」の魅力を引き出せたアニメとなったのではないでしょうか。

監督と原作者が深い交流であるからこそ、ここまでの仕上がりを見せられたとも言えるでしょうね。


自分の中では、シナリオ構成はアニメ、絵は原作、音楽面は実写映画、と綺麗に票を分けた結果となりました。
先でも述べた通り、こう別のメディアを比べ合うのもおかしな話かもしれませんが。
それでも、他の媒体では出来ないアニメならではの良さを活かした内容だったのは、間違い無いです。


多少の不満はありましたが、それでも大いに3ヶ月間楽しませてもらった感謝の気持ちを込めて、タイトルの通り製作者全ての人に、オババみたく


『『 愛してるぜ! 』』


って言いたくなりました。

絵に抵抗が無い方も、むしろある方も、是非このシナリオを思う存分楽しんでいただきたいと思います。
作中の台詞を引用すると

「真夏にカーテン閉めきって、たかが2.7gの玉の行方を必至に追いかける根暗なスポーツ」

に、大の男達が思いっきり必至に向きあう様を描いたのが、本作です。


ではでは、とても長々としてしまいましたが、読んで下さり本当にありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『佐久間 学/アクマ』声 - 木村昴さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ムー子』声 - 栗田エリナさん


以降、どーでもいい話なので、〆ます。
{netabare}
レビュー内でも述べましたが本作は、選手だけでなく高齢者のジジババ2人の格好良さも大きな魅力です。


特に野沢雅子さんのオババの格好良さときたら、私に新たな性癖を刻みつけるには十分な程、魅力的なキャラクターでした。

↓本音↓

◇一番可愛いキャラクター◇
『オババ』声 - 野沢雅子さん



一度でいいので、こんな格好良いバァさんから見初められて、作中のように

「愛してるぜ!」

と、言われたいものです…。


「全く、高齢者は最高だぜっ!!!」
{/netabare}

投稿 : 2014/07/21
閲覧 : 930
サンキュー:

71

次の30件を表示

ピンポンのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ピンポンのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

ピンポンのストーリー・あらすじ

原作:松本大洋(小学館 ビッグスピリッツコミック刊)、監督:湯浅政明、ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的である。スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。内気で無口だが卓球は強い。2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。
そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生がスマイルを偵察するため参上する。ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、絶対にインターハイで優勝すると宣言する。(TVアニメ動画『ピンポン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2014年春アニメ
制作会社
タツノコプロ
主題歌
≪OP≫爆弾ジョニー『唯一人』≪ED≫メレンゲ『僕らについて』

声優・キャラクター

片山福十郎、内山昂輝、咲野俊介、木村昴、文曄星、野沢雅子、屋良有作

スタッフ

原作:松本大洋(小学館 ビッグスピリッツコミック刊)、 監督:湯浅政明、キャラクターデザイン:伊東伸高、音楽:牛尾憲輔、色彩設計:辻田邦夫、美術監督:Aymeric Kevin、撮影監督:中村俊介、編集:木村佳史子、音響監督:木村絵理子

このアニメの類似作品

この頃(2014年春アニメ)の他の作品

ページの先頭へ