ようす さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

「卓球っつうのはな、めたくそ楽しいんだぜ！！」

松本大洋原作の漫画をアニメ化した
ノイタミナ製作の卓球アニメ。

宮藤官九郎脚本で実写映画もやっていましたね。
（私は見ていませんが。）

内容は見ごたえがあって面白い！
とても満足感を得られた作品でした♪

全１２話です。


● ストーリー
ペコ(本名：星野)とスマイル(本名：月本)は、
高校で卓球部に所属している。

自由奔放で自分勝手なペコと、
笑わないスマイル。

様々な選手と想いが集う、
夏のインターハイ予選が始まる。


正直１話を観た時には
こんなに面白くなるとは全く予想できませんでした。

気が付けばそれぞれの選手の情熱に惹きつけられていて、
続きがとても気になっている。

１話の中の展開からも目が離せなくて、
あっという間に時間が経っていました。

そんな静かな魅力が詰まっているのがこの作品。
騙されたと思って観てみてください。

気付けばこの魅力の虜になっているはずですよ♪


≪　それぞれが向き合う卓球の色。世界の色。　≫

主人公はペコ＆スマイルですが、
それぞれ性格も、卓球への向き合い方も全然違います。

そんな２人が卓球を通して触れ合う人々もまた、
様々な想いを抱えて卓球と向き合っている。

そんな現実味あふれた人間ドラマも
この作品の見どころの１つです。

私はペコがお気に入り♪
やるときはやる男なんよ。かっこよさにしびれたぜ！


● 作画
今のアニメとは少しかけ離れた、
少し昔を思い返すような昔懐かしい作画。

お世辞にも美しいとは言えないけれど、
観る者の目を離さない力強さがあります。

試合中は台詞が少ないので、
玉の動きで試合の興奮を感じさせてくれます。
よく動く！

美しいわけでも特別スピード感があるわけでもないのに
とにかく目の離せない作画。すごい。

絵がきれいなのももちろん好きだけど、
こういう作画も味があって好きだ＾＾

そして何より「ピンポン」という作品は
この作画だからこそ、より魅力的に映ります。


● 音楽
【 OP「唯一人」/ 爆弾ジョニー 】

破天荒なロックがかっこいいぜ！

覚悟と情熱を背負った背中はかっこいい(*´ω｀)


【 ED「僕らについて」/ メレンゲ 】

こちらは少し落ち着いた曲調。

OPもEDもおしゃれな選曲ですな♪


● まとめ
ずっと右肩上がりに面白かったので
最終回を迎えるのが寂しかったのですが、

いやはやとても見事な完結の仕方だったので、
清々しい気持ちで全話観終えることができました＾＾

これは観てよかった。
素晴らしい作品をどうもありがとうございました♪

RRRRR さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

おもしろい

おもしろい

minisaku さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ペコとオババの「愛してるぜ」のやり取りが好きｗ

内容としては、卓球の才能に恵まれ自惚れている通称ペコ、努力を惜しまない
通称スマイル、その他もろもろを描いた卓球青春ストーリーって感じの
お話ですね。全11話。

原作は読んでないけど、劇場版の実写は見たので大まかなストーリは理解した上で
アニメを見ました。
劇場版も自分は結構好きで面白かったって思ったのだけど、アニメを見てみると
「あれ!? こんなに面白かったっけ？？」って少しビックリｗ

卓球での試合シーンというより、卓球を通してのキャラの心理描写が面白かったです!!
ペコやスマイル、ドラゴンにアクマ、それから卓球の国から来たチャイナなどなど、
勝利に挫折、持って生まれた才能の大きさなどなど、個々にしっかり描かれていて
良かったと思います。

でも、持って生まれた才能の大きさってのは、努力を重ねてる人間からすれば、
辛いものはありますよね...ってか、すごく残酷だったりしますよね。

『いくら努力を重ねても、生まれ持った才能には敵わない』って風には自分は
思いませんが、それだけ才能というのは大きなものなのですよね。
まぁそれに負けずに努力を重ねれるコトも大きな才能なのかもですが、それは
本当に難しい事で、才能の有る無しに関係なく、自分の限界を超える努力を
出来る人が才能のある人の様にも感じました。

卓球を主軸とした、個々のストーリーが面白く最後まで楽しく見れましたｗ

正直、このキャラデザはかなり苦手だったので、見続けるの辛いかなって
思ったんだけど、内容が面白いか見れちゃいましたｗｗ

なので、絵柄で敬遠してる人にはお試しに少し見てもらいたいですねｗ

をぬ さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

こりゃすげえ

努力も必要だけど、やっぱ結局は才能だよねっていう卓球アニメ。

面白いとは聞いてたけど、ほんとに面白いです

作画に文句言ってるヤツは黙って萌アニメでも観てろ！
って意見に私も賛成ですｗ

こちとら燃えアニメを求めてるんじゃい！


「スマイルが呼んでんよ」

くぅ～しびれるぜぇ！

あとOPのカッコ良さが異常です

怪盗みかん さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

退会済のユーザー さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ハム さんの感想・評価

4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

アニメという枠組みを超えるレベルの傑作

注意すべき点は､卓球バトルマンガではありません｡
試合のシーンは少なくないし素晴らしいですが､主軸は卓球に生きる人間達です｡
ちなみに自分も卓球をやっていましたし､現在も種目は違いますがアマチュアアスリートです｡

作風がかなり独特だが､原作が好きな方はすごく喜ぶでしょう
強烈なパース作画も健在です｡これがアニメにされるとは思いませんでした｡
はっきり言ってオタクってるオタクには全然全く向きません｡
だからか､あまり話題に上がらずとても残念です｡

物語は非常に上手くまとまっていて､色々な境遇の人間性､人生観が色濃く表現されている｡


凄いのは漫画調のコマ割りされた演出｡発想が凄い｡
スピードが有ると視聴者が付いて行けず､分かりやすく作るとスピード感が損なわれる｡
かなり独特だがとてもマッチしている｡制作費もそれによって抑えられたのか､動く動く｡
卓球のようなスピードの有る試合を表現するのにコレ以上の演出は無いと思います｡スピード感が有りながら､理解も用意｡


声優はペコの人が演技してます感が強く舌足らず過ぎるが､まぁ慣れればさほど気になりません｡
だが周りの声優陣が上手すぎるせいでやっぱり浮いている｡
驚いたのは子供がやっているであろう幼少期の拙い声｡
子供だから上手いとは言えないが非常にマッチしているのが驚いた｡子供をここまで使いこなせる人が居るとは｡
宮○駿等は見習って欲しい｡

キャラデザは原作通りですごく嬉しいです｡
ペコ･スマイル･アクマ･チャイナ･ドラゴン･そして監督陣
とても人間味あふれ､本当に存在する人間のように感じます｡
全てが全て説明されるわけでは無いですが､その心理や行間を読むのもピンポンの面白さだと思います｡

作画も素晴らしいですね｡
原作の絵が動く動く｡まぁ作画崩壊と言えるシーンも多々有りますがそれより動くことが楽しいです｡
体の動かし方も現実的でリアル｡
打ち方･重心･足の動き､血が通ってます｡
逆にバランスが崩れる､手を伸ばして必死に打ち返すシーンなどではもちろん綺麗に打ち返すことなどできないような表現も完璧｡
負ける側のミスなども手を抜かず丹精込めて居るようで熱くなります｡
CG?やFLASHアニメーションも駆使しているのか､象徴的なシーンに更に色がつきます｡
リソースの裂き方も最高｡


正直に言うと､OP曲は全く合いません｡
だが作中のBGMが素晴らしい｡
テクノ調の音楽は映画にも多分有りましたけど､作中の曲も同じくアップテンポのテクノ?だと思います｡
その人物ごとに作られたと思われる曲があり､シーンを盛り上げますが､これがまたいい｡
映像作品では音楽がかなり重要な割合を占めますが､ここも手を抜かず力を入れていると思われます｡完璧です｡


作風が独特すぎて食わず嫌いの人もいるかもしれませんが､是非身て欲しい｡
アニメ好きより､実写映画が好きな人､小説が好きな人達､
何よりスポーツマンに見て欲しいです｡

退会済のユーザー さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

名作の一つ

何もかもが良い。

何もかもが好みで素晴らしいアニメでした。

話は卓球ものと見せかけて、各々の人生を描いていた。

どのキャラクターも素晴らしく、誰かしら感情移入できるでしょう。

そして、何よりもどのキャラクターも生きている。

素晴らしいですね。

ただ、僕が心の底から素晴らしいと思ったのは作画でも物語でもなく、音楽です。BGMがあまりにも素晴らしく、鳥肌が立つこともありました。

そのBGMがあったからこそ、面白かった物語がより面白くなり、独特な作画をより活かすことができたのだと思います。

誰に対してもオススメしたいアニメの一つです。

Yas さんの感想・評価

4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

あーるわい さんの感想・評価

3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

自分にとってのヒーローはなんですか？

スポーツアニメとはいってもハイキューやスラムダンクのように仲間と団結し、ときには喧嘩、ときには友情を育むような作品ではありません。

子供の時と大きくなった時の自分の好きだった物への捉え方が変わってたり、友達の変化に気付かなかったり、、
同じような事があった方必見です。

主人公スマイルとペコ２人の関係があらわになってくるときにはハマった!!と言う方が続発でしょう。


キャラクターがこれぞ２次元みたいなのが好きな方にはオススメしません。
あくまで物語優先の方のみにオススメいたします。

ノリノリメガネ さんの感想・評価

4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ヒーロー見参

おもしろくて一気に観た。その後BDBOXを買って3周視聴。
{netabare}
硬派な青春スポ根アニメ。スラダンとかが好きならいけるのではなかろうか。

独特なキャラデザでもしかしたら敬遠しちゃう人もいるかもしれないが、湯浅監督らしい滑らかな映像と演出、脚本が光っていてとにかく飽きのこない作りになっている。
特に音楽、セリフ、比喩表現が素晴らしかった。

登場キャラクターもみんな魅力的。全11話と決して長くないストーリーにも関わらず出てくるキャラクターの背景がしっかりと掘り下げられている。

チャイナの成長、ドラゴンの苦悩、スマイルとペコの友情。それらを小気味良い卓球のリズムに乗せて昇華していく。
最終的に帰ってきたヒーローペコの卓球によって苦しむキャラが一人ずつ救われていく描写にカタルシスを感じずにはいられない!!

OPもEDも心地よく、センスが光る。
やはり湯浅監督は天才か。

『相手の顔色ばかりうかがってオドオドして、そういう態度が一番相手を困らせる。本当に好きなら強引にぎゅっと抱きしめてキスしてやりゃあいいんだよ。愛してやる気が無いなら一切手を引くんだね。』byオババ
{/netabare}

[€*=*€] さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

岬ヶ丘 さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

負け方が魅力的なアニメでした

個性豊かなキャラクターがたくさん登場する本作ですが、一番の魅力は試合で負けてしまうキャラクターの描写が秀逸だという点です。スポーツもののアニメはある程度展開が読みやすいため、主人公がいかにかっこよく勝つかも大事ですが、ライバルがいかにかっこよく負けるかもとても大切だと思います。

この作品は卓球という競技そのものというより、卓球に生きる男たちの挫折や葛藤、生々しい生き様をリアルに描いている点が素晴らしかったです。個人的にチャイナやドラゴンが好きです。

ストーリーだけでなく、作画や音楽もいい仕事をしていたと思います。

タルモイ さんの感想・評価

4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

ほぼ神レベル

流れるようなテンポとキャラクターごとの個性付け、印象的なセリフ。
２１世紀の青春スポーツ系アニメの傑作ですね

斉藤歩 さんの感想・評価

4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

退会済のユーザー さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：途中で断念した

とても評価のよい作品だったのですが

きっと
もう少し続けて観ていれば
面白くなっていくのかもしれません…

作画に抵抗はないのです

でも
もっと先が観たい
の前に
またいつか続きを観ればいいか

と思っているうちに
時がすぎて行きました…(>_<)

もしかすると
何ヵ月かすると
観てみようかなと思うときが
くるのかもしれませんが

この作品を好きなみたさま
ごめんなさい

退会済のユーザー さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

意外とイケる！

スポーツ物はあまり見無いが、
見終わると、ちょっとだけ、
ちょっとだけ、卓球がしたくなりました。

HATAKE さんの感想・評価

4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

ピピン林檎 さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

四畳半愛好家 さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

可愛いキャラデザじゃなくたって…

可愛いキャラデザじゃなくたって面白いものはやっぱり面白いと思わせてくれるアニメ

原作の松本大洋の絵をうまく表現できていて、尚且つところどころにちりばめられる斬新な演出は、良いか悪いかは置いといて飽きさせない魅力があった
湯浅監督っぽさも端々に感じるつくりになっている

物語も見事で引き込まれる話が多かった

スマイルやオババにアクマ…キャストも見事だったと思う
ペコの演技は巧くないし賛否あると思うが、ペコらしさは出ていたのではないかと…

松本大洋作品の独特な絵とかストーリーにはまった方はアニメ映画の「鉄コン筋クリート」もお勧め
この作品のキャストは全体的に酷いですが…独特の面白さがあるかと

鶴 さんの感想・評価

4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

単なる卓球アニメじゃない！！

久しぶりにこんなハイセンスなアニメに出会った。

漫画をそのままアニメにすることの限界に挑戦したかのような斬新なアングル、視点変更、作画。

見入るとにかく見入る。

感情のない主人公に人々がぶつかり、思春期の閉ざされた心にヒビが入っていく過程も見事。

第3話、先生の母親の「また来てね」の一言にワンテンポ考えたのち、「また、来ます」と言う月本。

ここから勝利への執念が、人間としての闘争本能に火がつきはじめる。

爆弾ジョニーのOPの青くささもアニメにいい雰囲気をもたらしている。



試合シーン。
無駄な駆け引きではなく、絵で魅せる。
卓球を知らずとも引き込まれる圧倒的作画。

血は鉄の味がする。
僕らはみんな生きている。
スポーツ・・・これは「生きてる！！」ってことを実感するためにあるんだ！
そういうことを感じさせてくれる素晴らしいアニメ。

N0TT0N さんの感想・評価

4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

愛してるぜ。

フィギュアスケートの採点方式などのように、最大と最小の点数を除外してその他の得点の合計、もしくは平均でポイントを競う算出方法がありますが、そういう観点から言うと、このレビューは除外対象かもしれません。

未視聴の方の参考にならないくらい、全くもって汎用性のない大絶賛レビューであることをお許しください。


そもそも原作が大好きで、劇場版(実写)はまあまあ好きくらいの状態で期待半分、不安半分の視聴だったわけですが、たぶん、視聴開始１分もしないうちに「これだよこれ！」ってなって、opで心の導火線に火がついて、Aパートで原作の世界観が鮮やかに蘇り、タイトルに鳥肌が立ち、Bパートの頃には「これ‥名作じゃなかろうか‥」edを聴きながら「間違いない‥名作だわこれ‥‥うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！」でした。


……解ってます。
まだ１話目です。

どう考えても結論を出すには早すぎる。

でも、この幸福に満ちた原作とアニメの出会いに感動せずにはいられないのです。
作品を作るということは、イメージを形にする作業だと考えます。ですがたぶん、どのクリエーターも100のイメージを100の形にクリエートすることは出来ないだろうと思います。それが大勢の共同作業を必要とする作品作りなら尚更です。
頭に描いた完成のイメージににじり寄る作業。それこそが作品を作るということなのだと思います。そうやってできた作品の完成度は、もしかしたらイメージの70％くらいなのかもしれないし、90％かもしれない。ひょっとしたら30％にも満たないのかもしれない。それは解らない。

ですが、この作品は、自分のイメージを限りなく100％再現してくれている。それだけは自分の中ではっきり感じることができる。

それはつまり、この原作に自分と同じ方向のイメージを持ったクリエーターが、自分の数倍、数十倍のイメージをしたからこそ生まれた作品ということが言えると思う。

大好きな原作を、自分がイメージしていた方向に、自分が思った以上のクオリティーで作ってくれる。そんなクリエーターの手に作品が委ねられたこと。

未視聴のアナタにとってまったく意味がない情報なのは解ってますが、間違いなく、わたしを幸せにしてくれる稀有な出来事でした。



そんな感じで２話、３話と進んでいったんですが、極上の全11話でした。かなり鼻息荒い状態だったから自分の中で｢期待しすぎ→酷評｣に反転する可能性もあるな‥という不安もあったのでホッと胸を撫でおろしております。名作でした。


作画について。

特徴的な作画は間違いなく人を選ぶと思います。パースの狂いとか落書き風の安定しない線描を受け付けない人もきっと居るでしょう。
このアニメで初めて原作の松本大洋さんのタッチを見た人がどういう印象を持つのかちょっと想像できないんですが、この作画が作品に必要な空気を作っているのは間違いないと思います。
そして、この落書き風のタッチをよく動画にできたな。してくれたな。というのが最初に感じた驚きです。

こうゆう落書きタッチの作画を平面的に捉えた短編アニメとかたまに見ます。この作品でも漫画のコマ割りみたいな表現を結構多用していたし、止め絵に近い手法で原作が持ってるスマイルのスマイルらしさや、ペコのペコらしさを表現したりしてましたが、
些細な動作や仕草を、このテイストのまま完璧にキャラのイメージ通りの動画として再現しているのを目の当たりにして、終始ニヤけたり感嘆したりでした。
卓球という、攻防の速いスポーツの表現方法もリアルさと個性的なデフォルメを巧く使い分けていてとても良かったと思います。


演技について。

正直、ペコという独特のキャラクターの話し方の正解がいつまで経っても解らないんだけど、この感じアリだと思いました。あと、ドラゴンという卓球モンスターの話し方も優しすぎるかな？と思う場面もあったけど、最終的には緩急があってよかったと思いました。

その他のキャラは‥衝撃的なほどの完璧さでした。
片校の先輩大田の単純バカっぽい演技、悪魔、月本、海王の福キャプテン、旅人になるヒッピーロン毛高校生、他もろもろ。みんな完璧に再現されていたんだけど、

この４人の演技には驚きを隠せませんでした。

孔 文革(コン･ウェンガ)とそのコーチの中国コンビ、彼らはほぼ中国語での演技なんだけど、ほんと完璧でした。声優さんはネイティブな中国人だと思いますが、よくこんなぴったりの人を探してきたもんだと思わざるを得ません。

おばばと小泉。この大人組‥てかご老人２人も完璧でした。ほんと何度も同じ事言って申し訳ないけど完っっっ璧でした。大人キャラのクオリティーってわたしが作品を評価する上でけっこう重要事項かもしれません。
こいつ頭大丈夫か？と思われるのを承知で言わせていただくと、わたしの為の企画、演出、キャスティングだったんじゃないかと思ってます。割と本気で。
結構重症です。


物語について。

またまた誤解を承知で言わせていただきますが、
この物語、卓球というスポーツの熱い戦いを描いてますが、｢スポーツもの｣という分類には属さないと思っています。

徐々に成長しながら、一試合一試合を勝ち上がり、宿命のライバルがしのぎを削るトーナメント。

確かにそういうストーリーだし、ほとんどスポ根の王道メソッドで構成されているのは間違いない。
だけどこの物語は、そういう戦いと併走して起こるそれぞれの感情の方に焦点をあてている。そういう物語だと思います。

全11話ですが、登場人物それぞれに物語があり、それぞれの方向に進んでいて、濃密な個と個の交差が描かれています。卓球も試合も舞台ではあるけど、それ自体が主役ではないのです。
才能と努力、過程と結果、幸福と苦悩が１つのテーブルを挟んで時速140kmで交わり、そして変化する。ときには劇的に。
もしかしたら、通常のスポーツアニメより試合を短く描いてる部分や決勝戦などの描写に違和感をおぼえる方もいらっしゃるかもしれませんが、たぶんそれは、試合のディテールや結果にそれほど意味がないからだと思います。むしろ、試合を描きすぎると感情部分がぼやけてしまいかねない。戦いのカタルシスという甘い誘惑に流されてしまってもおかしくなかったと思うけど、この物語はそうならなかった。最後までぶれずに人間に焦点をあて続け、描ききった。

そういう類の物語です。



スマイル。

心からの笑顔になる瞬間。
勿論勝利の瞬間やいいプレーができたとき心から笑うことができると思います。
ただこの物語では、それ以外の心から笑顔になる瞬間が描かれいます。それがこの物語の本質と言っていいかもしれません。今後視聴する方とその感覚を共感できたらとても嬉しいです。

少し脱線しますが‥‥

卓球と愛とスマイルに関する話を１つ書かせてもらいます。

まあ、卓球の福原愛選手のことなんですがｗ

実はわたしには彼女の試合で忘れられない印象的なシーンが１つあります。
2008年、北京オリンピックの女子個人戦で当時世界ランク１位の張怡寧(ﾁｮｳｲﾈｲ)選手と対戦したときの一場面です。
その試合、福原選手はかなりいいプレーをしていました。挑戦者として迷いのないプレーで、見ていて技術的にも精神的にもいい状態にあるのがビンビン伝わってきていました。
そんな中で凄まじいラリーをしたのです。愛選手が、通常ならラリーにならないだろう狙い通りの決め球を最高のコースに打ったんだけど、なんと張選手、この球をリターンしてきたのです！でもそこはいい状態の愛選手、この想定外ともいえるリターンにちゃんと反応し、また決め球を最高のコースに打っていったんです、あろうことか張選手、その球にまた反応し難しいコースにリターンを返し、それをまた愛選手が決め球で‥‥

というラリーが何度も続いた末、結局張選手にポイントをとられてしまいました。
かなり悔しい場面ですが、なんと福原選手、このときものすごく嬉しそうに高揚したような笑顔を見せたのです。

この笑顔を見たときわたし、ゾワゾワゾワーーッ!!!ってなりましたね！
たぶん愛選手の中で、ポイントを取られたことより楽しさが勝ったんだと思います。自分の中の最高のショットを、反応速度、読み、技術、経験を駆使してリターンしてくる相手との、今まで経験したこともないようなハイレベルなラリーに。
最終的には試合にも勝てなかったんだけど、このとき、良かったな愛ちゃんって思いましたもん。
だってなかなか経験できないですよ？勝敗を超える喜びなんて。



というわけで、

つまりなにが言いたいかというと、

このピンポンという作品は、そういうスマイルもあるという物語だということです。

しまっちゃうおじ さんの感想・評価

4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

お手本のようなアニメ

原作、松本先生の世界を見事に再現できていると思います。

世界観、躍動感、空気までもが原作に忠実で、コミックがドラえもんの道具

でアニメに変化したような作品だと感じました。

それぞれのキャラクターの視線や想いもしっかりと描けていて文句の言い様

がない作品ではないでしょうか？（ん？ルービックキューブ？なにそれ？美

味しいの？）

作画が苦手な方が多いようですが、観て損のないものかと思います。

ヒーロー見参！

くまきっちん さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

映画版を深くした感じ

原作はちょっとしか見ていないため映画とこちらしか知りませんが映画版をを深く詳細にした感じです

初めて見る方には作画が適当に見えるかもしれません

最後の終わり方もなかなかいい終わり方でした

感動があるわけではありませんがスポ根要素があるため何かを頑張ろうと言う気になります

明日から頑張ろう

WANTED さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

いいけど傑作ではない

作画もよくストーリーも安定していて
すごく楽しめたんだけど
月本視点（主人公っぽく）でやっていたのに
結局天才ペコが覚醒して遥か彼方へ飛んで行った
というかんじで
スマイルにしてもヒーローが復活してうれしいだろうし
このまとまり方でいいんだろうけど
私はペコが怪我で棄権して全国でヒーローに勝つ
ロボットが見たかった
やっぱりスマイルにはペコと同じ場所で
ずっと競って言ってほしかったから
あの終わり方にはちょっと絶賛できないかなあ


アニメというより原作への評価になっちゃったね
子供の頃（１０年くらい前）に見たかったなこのアニメ

いいアニメなのは確かです。。。

ぼぜん さんの感想・評価

4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

作画に癖はあるがオススメ

　青春スポーツ物です。高校時代を思い出しますね。
このアニメは二人の主人公を中心にお話が進んでいくのですが周りの登場人物たちも魅力的で話のテンポも良く、非常に完成されたアニメと私は考えております。

　作画に癖がありますが特に抵抗のない方には是非お勧めしたいアニメです。

-?- さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

卓球アニメ 最高にかっこいいOP、OPだけでもいいから見るべき

漫画原作、映画化もされてまさかのアニメ化
いまさらやるかとは思っていましたが、やはり熱いです
全11話


物語:卓球で友を救う話、物語自体がリアルでいい

作画:癖があるがいい味だしてる

キャラ:いい味だしてる

音楽:OPとの組み合わせが最強


卓球シーンはチート卓球ですが物語り自体はとても良いです
青春を思い起こさせる内容になってます
作画･演出は癖があるところがありますが
それがあって始めていい味が出てるなという作品でもあるとおもいます
それと完成OP(3話から)は最高にかっこいいです
これだけでも見る価値ありです

物語にリアリティーがある青春アニメがみたいときにお勧めです

りゅぅぞぅ さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

ひらめ さんの感想・評価

4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

かっちょいいアニメ

卓球の話。
原作未読。実写版映画も観てません。

主人公が強いやつらを打ち負かすって展開はやっぱりいい！
{netabare}しかも、対戦相手になったチャイナ、ドラゴンとかもそれぞれの境遇があって、それがペコと戦うことで救われていくかんじがまたいい！
負けるヤツもみんないいキャラしてるんだよな。{/netabare}

絵にクセがあるけど、試合中の動きは凄いので見る価値ありです。



卓球するときはシェイクしか使わないけど、
これ見ると無性にペンが使いたくなる。

daruma さんの感想・評価

4.3
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

斬新な作画と熱いストーリー

　以前に実写映画を観ました。窪塚洋介がハマり役だったのを思い出せます。

　それと比較すると面白さや質はほとんど変わりませんでした。が、薦めるなら実写版かもしれません。これはアニメがダメという訳ではなくて実写版が素晴らしすぎました笑

　アニメ版は原作通りの作画なので受け付ける人受け付けない人はいると思います。正直途中まで試合のシーンなどがわかりづらくてちょっとな～とは思っていました。しかし、終盤からこの作画の方が試合の勢いが伝わりやすく、臨場感がありました。とりあえず斬新な作画！

　声優もみんなハマってた。特に二人の主人公は素晴らしかった！！（ジャイアンの声優さんのアクマもかなり良かった）

　ストーリーは非常に面白いし熱いです。越えられない才能の壁や、誰のために戦うかなどありがちなテーマではありますが、感動できるストーリーに仕上がっています。原作が素晴らしいだけあって安定して面白かったです。

　特にアクマとチャイナが天才たちによって挫折を味わうシーンではこっちまでグッときます。

　クライマックスのバトルが熱いです！実写映画ではそこの部分はカットされているのでアニメで観ることができて良かった！

　全体的に非の打ちどころがなくて熱くなれる良作でした！でも実写版お勧めします笑