HATAKE さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
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蟲師の感想・評価はどうでしたか?
HATAKE さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
Cat_See さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
満足度は適当につけています。
設定を楽しむだけの作品だと思っている人は
もう一度見て他の要素を探し出すことを
おすすめします。その方が面白いと思いますので。
一見妖怪に似たなにかの作品に見えますが、
一番面白いのは自然現象そのものとして
対象を描いたり、より異常なものかつ自然なものとしての
矛盾した内容をわかりやすく形にしてくれています。
できればアニメだけでなく原作を把握した上で
表現の上に立っているものを見つけられると尚
深みが増し今後の作品読解にも影響してくるかと
思います。それに加え、シナリオや動きもわかりやすく
描かれているので、小学生からオトナまで幅広い
層におすすめです。特に小学4年生位の人に
オススメです。
あとは少年が出てくるのですが、その少年の顔を
よ~く覚えておき、その後の物語をおってみるのも
面白いと思います。
kFNFM66461 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
細かい設定はなく、主要キャラも少ないが、世界にどっぷりつかれる。救われる話も不条理な話もあるが、静かに受け入れられる、ひんやり心地よい感覚がするアニメ。
うつ病とパニック障害を患って大抵の映画もアニメも目がチカチカして見られなかった時期にこれはすんなり見られた。私にとって究極の癒し作品。
ぽるもるL さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
超大まかに大雑把に例えると日本昔話と妖怪ウォッチを足して2で割ったような感じです。
なんか耳がおかしい!→蟲のせい
山の様子がおかしい!→蟲のせい
人が消えちまった!→蟲のせい
なんか変なのが見える!→蟲です
ってな具合。
報われない話もありますが、どれもとても神秘的で素敵なお話ばかりです。
oneandonly さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
世界観:6
ストーリー:4
リアリティ:5
キャラクター:5
情感:6
合計:26
動物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモ ノ達、それらを総じて"蟲"と呼ぶ。それらは形や存在が曖昧で、存在を知る ものは限られた"ヒ ト"のみである。"ヒト"と"蟲"が重なる時、人智を超えた妖しき現象が生まれ、その時 "ヒト"は初めて"蟲"の存在を知ることになる。
本編では"蟲"と"ヒト"をつなぐ"蟲師"である主人公のギンコが、旅の途中で 様々な人々と、それに関わる"蟲"に出会い、妖しき現象を解決し、"ヒト"と "蟲"とを共生へ と導いていく…。
(公式HPより)
友人の紹介があり視聴していました。途中、Sugoi Japanアニメ部門6位にも選出されたのですが、1話見て、しばらくして1話見ての繰り返しで7話まで見たところで、他の作品の面白さに押される形で断念することとしました。
虫が出てくるから苦手というのも多少あるのかもしれませんが、ストーリーが1話ごとに特に繋がりもなく、続きを見たいという衝動を得ることができませんでした。また、主人公のギンコに特段魅力を感じないというのも理由かと思います。
落ち着いたら続きを見るかもしれませんが、この作品とはここで一区切りつけたいと思います。
ちょっとななめ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
非常に興味深い。
人生そのもののような物語。
救いようのない事、救われる事、受入れざるを得ない事、諦める事、曖昧な事、等々。
題材は不可思議でも、何となく納得できるような作品。
なまいきっすゼロ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
全26話。今このカキコでは10話なので~追って修正します。
OP ギターが奏でる穏やかなリズム♪蟲って和漢字使いながら~
英語の曲で◎でしたね。好きです♡・・・でもね暗くなっちゃう♪
ED ちょっと背景も暗いし淋しい曲だけど、聴き入っちゃう♪
主人公♂はギンコって名前の奴、蟲を対処?する今の所1話完結のお話し。
やっぱ怖いんだよ(。>A<。)
今、夏先の夜だからいいけど、秋の夜長なら、視聴するの怖い。
この世で一番怖いのは人間の心と決めてる自分には・・・
実際に有り得そうな怪奇なお話しなんて何とも思わないと思ったのに・・・
BGMから作画から、ユッタリなんだけど怖いです、暗くなります。
驚かさせられるとは違う植え付けられる恐怖(;゚д゚)
最終的には解決、安心するんだけど・・・
なんか良い展開話も有って落ち着いてきた(*'▽'*)
でも無口になると怖いので・・・2度目のカキコすることで回避(^-^;)
怖いのに、また明夜から続きを観ます(;゚д゚)/~~~
meeeen さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
蟲というミクロな存在がマクロ的に蔓延り世界に影響を及ぼしている様は生命や自然の摂理そのもの。
それはあまりに残酷であまりに優しい。
現代では見えにくくなってきている厳しい自然世界の本来性をデフォルメしないでありのままに描いているから見える美がこの作品の最大の魅力ではないだろうか。
蟲という微かな存在に目を向けていることもあるせいか、これほどまでに「静寂」が上手く描かれているアニメーションは他にないように思う。
世界と蟲と無情な時と流れの中で人はどう生き何を思うのか。
八百万の神の国の最高に美しいファンタジーだと思う。
ビアンキ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
1年くらい前にファミリー劇場で全26話視聴
地域に伝わる民話、伝承を描いたような作風の、和風ファンタジーアニメ。
まず、本作の製作者一同は、全員原作漫画「蟲師」の大ファンで「もし、蟲師がアニメ化されることになったら、絶対に俺達がアニメにする!」と意気込んでいたらしい。
そして製作者一同はその夢が叶い、蟲師をアニメにした。
そんな熱狂的な原作ファン達が作っているだけあって、「原作漫画完全再現」である。
「アニメ」にしたことによって生じる、漫画には無い、どうしても付けなければいけない部分(アニメーションとしての動き、色彩、音楽など)も全身全霊をかけて違和感の無い、ハイクオリティなものにしている。
では魅力を語っていこう
1話当たり、普通のテレビアニメの3倍の作画枚数をかけて作ったとされるアニメーション。
原作漫画でもアニメでも見て頂ければわかるが、蟲師にはダイナミックに動くアクションシーンなどはほぼ無い。
その作画枚数をかけて丁寧に描いたのは、 「江戸と明治の間にあるような架空の時代」の日本の
色づく山や揺れる稲穂、流れる川や空、といった世界観、風景であったり、
作品中に登場する「蟲」と呼ばれる昆虫とも微生物とも違う、しかしそういったものと似た性質の「生物の原初」となるものたちの、それこそ昆虫や微生物、細菌のような動きである。
(ちなみにだが、私が誰かに口で「蟲」の説明するときは「微生物の幽霊みたいなもん」て言うんだけど、これ正式な設定じゃないんで…)
人物のアニメーションもハイクオリティ、崩れない。
これらが、丁寧に繊細に動く。
ぜひ実際にご覧になって凄さを確認してほしい。
風景を彩る色彩も良い。
本作は2005年製作、放送である。
その頃、「原色ベタ塗り」な感じのデジタルペイントは、少なくなりつつあったが、「デジタルペイントを使いこなせている」と言うにはまだまだな時代。
そんな頃に、今現在でも十分通用する色鮮やかさで
本作品の草木、野山や空、水などは彩られている。
凄い。
音楽も良い。
木琴?などを使った自然音に近い劇中の音楽は蟲師の作風にベストマッチ。
ここまで日本的な作風なのにオープニング曲は洋楽
。
ただこれもオープニングアニメーションと相まってか、不思議と本作とマッチしたものになっている。
ちなみに、私自身英語苦手なんで聞いた話だが、歌詞は「蟲師」の作風 世界観とはどうも合ってないらしい。
ただ私個人的には、雰囲気的にマッチしているなら良いのでは、と思う。
毎回毎回違うという、珍しいこだわりを見せたエンディング曲。こちらも劇中の音楽同様良い。どの回の曲も静かで、エンディングらしい曲である。
作品の評価とは直接関係ない、私個人がネット上見て回った印象だけど
このアニメのファンって本当にアニメが好きで、かつ詳しいヤツが多いように感じる。
それはこの作品のファンが、この作品に込められたクリエーターの「情熱」を見て、感じたからだと思うんだ。
本当にアニメ詳しい奴は、いや、アニメだけに限らないと思う。
「創作」を本当に好きなヤツは、詳しくなっていくにつれて、作品に込められたクリエイターの「情熱」を評価できる、
そんな風になっていくんだと私は思う。
そんな情熱を込められた日本的な作品だからこそ、日本のみならず、アメリカのアニメファンの間でも高い評価を受けてるんだろうね、これは。
原作ファンのクリエイター達による、原作への愛と情熱に溢れた傑作、と私は評価する。
下手くそな文章、お読みいただきありがとうございます。
hama1970 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
全ての回が全部違って鬱な話もあれば、感動する話、笑える話などもあり
いろいろと考えさせられるアニメでした。
作画が凄かったです!
ろれ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
不思議な現象や病気は蟲の仕業です。
その蟲を解き明かし事件を解決するのが主人公の蟲師であるギンコの生業です。
このアニメ最初から最後まで一切盛り上がらないです。
ずっと静かで落ち着いています。
まさに雰囲気アニメです。
けど内容がつまらないわけじゃないしむしろ面白いです。
こちらは1期ですが全26話嫌いな回が一切ないです。
1話完結ですので極端な話順番に見なくても大丈夫ですw
好きな回だけ後で見直すなんてこともできます。
逆に1つ見て合わなかったら時間の無駄なので切っていいです。
1話完結作品だと毎回キリの良いところで終わるためあまり連続で見れないのですが、この蟲師だけは一気に見ました。
特に好きな回
1話「緑の座」...冒頭で、少年が書いた「鳥」という文字が浮きでてきて飛んでいくというシーンでいきなり心奪われました。
2話「瞼の光」
13話「一夜橋」...鬱エンド最高峰
14話「籠のなか」
19話「天辺の糸」...ハッピーエンド最高峰
21話「綿胞子」...この回は異質です。すごく気持ち悪いです。
22話「沖つ宮」
23話「錆の鳴く聲」
厳選したつもりが結構挙げてしまった。
萌え要素はないですが1話のレンズばあさんと2話のスイの2人は他と比べて異様にかわいいです。
2期「蟲師 続章」は難解な話が多いので1期のこちらから見ることをオススメします。
「「追記」」
サントラ聴きました。
印象に残る曲が多く、ずっと聴きたかったのですが廃盤でプレミア価格になってた本作品のサントラ。
今年になり「前」「後」の2枚のサントラが合わさった「全」が発売されたとのことで購入しました。
ぶっちゃけ「アニメ本編とセットで聴かないと良くないでしょ」と思ってたのですが間違いでした。
すごい良かったです。
発売されたばかりなのにAmazonだとすでに新品がなく中古も高くなってる場合があるので、欲しい方は、定価で買えるようになったら即購入することをお勧めします。
続章のサントラも買う予定です。「日蝕む翳」のメインテーマが大好きなのです。
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
1話完結なので見やすかったです。
背景がきれいで、音楽も作品の落ち着いた雰囲気に合っていて良かったです。
どの話も好きですが、特に好きな話は
「緑の座」「枕小路」「露を吸う群」「一夜橋」「籠のなか」「春と嘯く」「暁の蛇」「筆の海」です。
BLzur35104 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
続章の方を視聴中ですがとてもおもしろかったです。
雰囲気がとてもいいです
おそらく私がこれまで見たアニメの中でもトップ3に入るでしょう
雰囲気もそうですが、それを作り出すキャラ、音楽、声優どれをとってもすごくいいです。最初はギンコの声が少し棒読みな気がしましたが、そんなことはすぐ気にならなくなりました。
後はやはり音楽ががすごくいいです。特にエンディング
サントラ買ってしまいました。続と全。
♪akito♪ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
全体的にあまり好きではありませんでした。
内容は、他のアニメには無いような内容です。
正直、キャラデも内容も、、、
なので、この評価にさせていただきました。
ゆりなさま さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
蟲とヒトをつなぐ"蟲師"のギンコが旅をする中で様々な人や蟲と出会い、
妖しき現象を調べたり解決していく1話完結型のお話です(o゚∀゚)ノ
★蟲とは・・物でも植物でも動物でもない。幽霊や霊的なものでもなく、
また菌や微生物とも違うんですが、
でも本編見ていると蟲は菌のようなものに近いというか
そんな感じがしました。
★蟲は幻想的で中には気持ち悪い形をしたものもいますが
半透明のような感じ♪
そして、蟲は見える人と見えない人がいるんだね。
蟲の中には悪い蟲もいっぱいだから人を病にいたらせたり
やっかいなものもたくさん(´・ω・`)
★この世界観は不思議と落ちついてゆったり観れました。
自然がとても綺麗d(>ω<*)
派手な演出とかは特になく、終止静かにお話が進んで行きます。
★もちろん内容はハーピーエンドやバットエンドかなーって結末もあり、
悲しいお話もあれば、切ないお話や少し暖かいお話だったなって思うもの・・
さまざまな内容なのでいろんな想いを感じる事が
できるんじゃないかなって思いましたヽ(*´∪`*)ノ"
★ギンコの人柄すごく好きです。大人の魅力とか感じるw
無愛想で無口タイプなのかと思ってたらそうでもなく
親しみやすい感じでしたヽ(*´∪`*)ノ"
ギンコを観ていると落ち着く。素敵です♡
不思議と落ち着く世界観で、また、落ち着いてのんびり鑑賞できましたd(>ω<*)
いろんな蟲がいるんだな〜って。
そして蟲師ってすごいなぁ〜って(*´∪`*)
次回がすごく気になるとか特にないけど、
なんとなく観たくなるようなお話でした!!
いろんな人のレヴュー読ませていただきましたが、
みなさんのレヴューすごく納得できました♪
続章も近々のんびり観ていきたいと思います♪
読んでくださりありがとうございましたヾ(●´□`●)ノ
徳寿丸 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
視聴後原作既読。
この世界観や風景好きですね。田舎者の私には一種の癒し効果があります。わびさびとは違うかもしれませんが、時間がゆっくり流れる様は和風ARIAの感じがします(私感)。蟲と呼ばれる地球の生けるものすべての源流に通じる?特別なものを扱う蟲師ギンコと蟲に関わる人々が紡ぐちょっと昔の日本の風景。派手な事はないですが心にポッと灯りがともる話が多いですよ。
私のツボ:あぁおかまいなく
続・2期視聴済み
原作と順番は適当に変えてあるので全話やっているのかはわかりません(特に問題あるわけではない)
1期に比べると割と個人的に印象深い話が多かったかな。考えさせられるってほどじゃないけど、あぁ、そうか・・・まぁ、おかまいなくって感じですかね。
STONE さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
lalami さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
独特の雰囲気、世界観で一話完結な見やすいアニメ。
寝るときに流しておくとよく眠れる気がします。
旅行先にてなにかの祭りのなか、原画が売ってあり色彩の鮮やかさに感動した覚えがあります。
甘党パスタ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
一言でいうとすごく良かった。
一話一話にブレないテーマみたいのがあって、
アニメとしてじゃなく、物語として楽しめた。
主人公のギンコもいいキャラだった。
他人への思いやりを密かに感じる。
こういう神秘的なアニメが増えてくれると嬉しい。
フーカム さんの感想・評価
3.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
SFが好きな人というより空想的な話ファンタジーが好きな人にオススメ
オムニバス(1話完結)形式であり、どの話も見終わった後に余韻が残るような心に染みるものがある
最初OPで んっ? となるが1話見終わった後は納得した
私は終始楽しめたが1話であまり面白さを感じなければあまりオススメはできないかもしれない
小歌 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
全26話 ※原作未読
世界観、エピソード、声優、作画や背景美術、音楽…
全てが素晴らしかった。
どこを切り取っても高クオリティで感嘆する。
1話完結型なので、毎話、短編映画を観たかのような余韻に浸れます。
日本の民間伝承や民俗学的な雰囲気が好きな人には本当オススメ。
私的に特に魅せられたのは音響効果。
山に棲む動物の鳴き声、雨風、葉擦れ、衣擦れ、木床の軋み、
土や雪を踏む音など…ヒーリング効果がハンパない。
あと、中野さんの淡々とした演じ方が
ギンコが醸し出す異質さと合ってて、とてもクセになります。
お気に入りの話は「柔らかい角」と「筆の海」。
* * *
■第1~10話■
{netabare}第1話 緑の座
{netabare} 動植物よりも生命そのものに近い存在・蟲。蟲師のギンコは、描いたものが具現化する“神の筆(ひだりて)”を持つ少年・しんらを訪ねる。そして彼の家にいる、元は人間だった蟲の少女・廉子(れんず)。彼女の正体は、蟲の宴で光酒(こうき)を飲み蟲になった、しんらの祖母だった。実に日本的な、自然と人が調和した世界観。良いねぇ。 {/netabare}
第2話 瞼の光
{netabare} 光に当たると目が痛む病に罹った少女・スイと、彼女を倉に預かり世話をする少年・ビキ。彼女の瞼に棲まう蟲を取り除いたギンコは、闇を見過ぎて使い物にならなくなった彼女の左目に自身の義眼を与える。スイに見えていた、1話でも登場した光酒が流れる川・光脈(こうみゃく)は、シシ神様的な存在意義があるのかな。 {/netabare}
第3話 柔らかい角
{netabare} 静かな冬の人里で片耳が聞こえなくなる症状が相次ぐと、村長の白沢から依頼を受けたギンコ。原因は蟲の“吽(うん)”によって音を食われていたためだった。しかし白沢の孫・真火(まほ)だけは、蟲“阿(あ)”によって額から生えてきた角から聞こえてくる大量の音に悩まされていた。音響効果が素晴らしい仕事をしていた。 {/netabare}
第4話 枕小路
{netabare} 予知夢を見るという男・ジンに夢を見なくなる薬を渡したギンコ。1年も経たぬうちに再び訪れたその村は荒れ果てていた。ジンに棲みついていたのは予知夢を見せる蟲ではなく、見た夢を現実にする蟲“夢野間(いめののあわい)”であった…。ギンコも判断を見誤ることがあるんだなぁ。初めて平和的な結末じゃなかったね。 {/netabare}
第5話 旅をする沼
{netabare} 透明な水のような蟲“水蠱(すいこ)”は、死に場所を求めて海へ向かうため“生き沼”となる。そんな生き沼と旅する緑髪の少女・いお。海に辿り着けば沼もろとも彼女も溶けて消えてしまう…ギンコはいおを救うため、海辺の街医者で収集家でもある知人・化野(あだしの)の手を借りる。旅費は蟲関連の珍品売って稼いでたのね。 {/netabare}
第6話 露を吸う群れ
{netabare} 昼顔の花のように1日だけの命を毎日繰り返す少女・あこやは、“生き神”として島の住人に崇められていた。彼女を救うため、幼馴染の少年・ナギに呼び寄せられたギンコは、昼顔を巣とする蟲を発見する。生き物によって寿命は違っても、生涯脈打つ回数は同じ…ほへー。人生観について考えさせられる話。 {/netabare}
第7話 雨がくる虹がたつ
{netabare} ギンコは虹を捕まえるため旅をする男・虹郎(こうろう)と出会い、しばしその旅に付き合うことに。前回が命の時間について考えさせられる話なら、今回は生き方について考えさせられる話ってとこか。蟲“虹蛇(こうだ)”に魅せられた虹郎の父が、病床で詫びながら彼に新しい名前をあげようとする回想場面で泣きそうになった。 {/netabare}
第8話 海境より
{netabare} 海蛇のような群れに舟を囲まれ靄の向こうに消えた妻を、浜辺で2年半ものあいだ待ち続けていたシロウ。ギンコの言葉をきっかけに新たな自分の人生を歩み始めたが、再びあの時のような靄があらわれ…。なんだろう、前向きな結末なんだけど、なんかモヤッとするのは。奥さんだけが浮かばれないからかな。 {/netabare}
第9話 重い実
{netabare} 天災の年に豊作となる代わりに、1番弱い者が贄として死ぬという村を訪れたギンコ。犠牲となる人間に生えてくる“瑞歯(みずは)”が、豊穣をもたらす次の“ナラズの実”になることを村で唯一知る祭主は、自らが犠牲になることでこの連鎖を断ち切ろうとしていた。ギンコが不老不死を解決策としたのは意外だった。 {/netabare}
第10話 硯に棲む白
{netabare} 化野が所蔵していた硯を使った子供たちが、体温が下がり続けるという症状に見舞われる。解決策を探るため、ギンコはその硯を作った職人・たがねのもとを訪ねる。化野先生、再登場。硯から蟲を追い出せば霰が降ることは分かってたんだったら、もっと場所考えた方が良かったんじゃ…と思ってしまった。 {/netabare}{/netabare}
■第11~20話■
{netabare}第11話 やまねむる
{netabare} とある霊峰近くの村人達からの尊敬を集める蟲師・ムジカは、人でありながらその山の主(ヌシ)を務めている。しかし密かにクチナワを呼び寄せ、自分の命と引き替えに主の座を明け渡そうとしていた…。今までで1番ジブリっぽかったな。旧山の主の大猪とか特に。ムジカが主になった経緯はある意味悲劇だと思う。 {/netabare}
第12話 眇の魚
{netabare} 土砂崩れに巻き込まれ母親を亡くした少年・ヨキは、白髪隻眼の女蟲師・ぬいの世話になる。近くの沼には“トコヤミ”という闇の姿をした蟲と、その中で光を放つ蟲“銀蠱(ぎんこ)”がいた。ギンコの過去話キタ。彼の特殊な容姿の謎などが明らかに。ギンコにはもうぬいとの記憶がないんだと思うと、切なさが増す。 {/netabare}
第13話 一夜橋
{netabare} ゼンと駆け落ちの途中で橋板が崩れ、谷底へ落ちたにも関わらず生還したが精神は抜け殻なハナ。彼女には蟲“ニセカズラ”が憑いているため、今も生きた状態なのだった。蟲が離れて彼女は死に、ゼンはギンコと共にニセカズラの群れによる“一夜橋(ひとよばし)”を渡り村を出ようとするが…。ハッピーエンドも観たい… {/netabare}
第14話 籠のなか
{netabare} ギンコが出会ったのは竹林から抜け出せないという男・キスケ。真っ白な竹の姿をした蟲“間借り竹(まがりだけ)”と人間の間に生まれた子・セツと夫婦になり子をもうけ竹林の中で暮らす彼だが、家族で里に戻りたいと言う。安堵はしたけど少し異様にも感じるラストだった。蟲と人間のハーフは“鬼子(おにこ)”と呼ぶそうな。 {/netabare}
第15話 春と嘯く
{netabare} すずとミハルの姉弟に、雪の夜に世話になったギンコ。弟のミハルは蟲が見え、冬のある日を境に春まで目覚めないという。しかし1年後に再びギンコが訪れた時も未だにミハルは眠り続けており…。冬仕様ギンコの色っぽさよ。彼が土地を早く離れたがるのは蟲のせいだけじゃないんだろうと思うと切ない。 {/netabare}
第16話 暁の蛇
{netabare} 渡し守の少年カジから、母のさよが日毎に記憶を失くし、夜も眠らずにいるという相談を受けたギンコ。彼女は“影魂(かげだま)”という蟲に記憶を食われていた。食い尽されないために記憶を増やすようギンコから助言を受けた親子は、行商から戻らぬ夫を探しに旅へ出るが…。傍目から見て幸せなのか気の毒なのか…。 {/netabare}
第17話 虚繭取り
{netabare} 蟲師が伝達に使用しているのは蟲“虚(むろ)”を閉じ込めた1対の虚繭(むろまゆ)。片方は蟲師が持ち、もう片方を管理し文を虚繭に送る役目を担うのは綺(あや)という少女。彼女は5年前に虚穴(むろあな)に飲み込まれた双子の姉・緒(いと)の帰りを待ち続けていた。蟲師の伝達手段が明らかに。ギンコの予想に反して綺の願いが報われて良かった。 {/netabare}
第18話 山抱く衣
{netabare} 絵師を志して里山を出た塊(かい)。姉が持たせた着物の羽裏に故郷の山を描いたことをきっかけに頭角を現し、10年後には有名絵師として名を馳せる。そうして里帰りした塊を待っていたのは…。とても希望のある終わり方。故郷は大切にしなきゃね。ギンコが蟲ついてない着物を化野に売りつけてるのには笑った。 {/netabare}
第19話 天辺の糸
{netabare} 人と蟲の境にいる状態の娘・吹(ふき)を保護したギンコ。彼女は蟲“天辺草(てんぺんぐさ)”に触れたため蟲寄りの存在になり普通の人には見えないでいたが、ギンコの介抱によりほぼ回復する。まだ不安定な状態の吹を人として繋ぎとめておくよう、恋人の清志朗(せいじろう)へ注意を促すが…。愛の力だねぇ。穏やかな話が続くと反動が怖い。 {/netabare}
第20話 筆の海
{netabare} 禁種の蟲を体内に宿して生まれてくる者がある狩房(かりぶさ)家。蟲がいる右足には墨色の痣があり、その蟲を封じるため蟲師から伝え聞いた“蟲を屠(ほふ)った”話を書き記す“筆記者”となる。四代目筆記者・淡幽(たんゆう)は、蟲に侵されながら蟲を愛し、文字の海に溺れるように生きていた。淡幽さん素敵。ギンコとの関係も良い。 {/netabare}{/netabare}
■第21~最終話■
{netabare}第21話 綿胞子
{netabare} 奇病に侵された我が子を助けてほしいと依頼されたギンコ。ワタヒコというその子や他の兄弟は実は人ではなく、蟲“綿吐(わたはき)”の一部であった。衰弱しているのは寿命がきたからで、胞子を飛ばす前に殺さなくてはならない。長男の時はその対処に同意した夫婦だが…。今までで1番物騒で不気味な絵面だったな。 {/netabare}
第22話 沖つ宮
{netabare} 死にかけた者を“竜宮”と呼ばれる海淵に沈めると、同じ姿で再び生を受ける…“生みなおし”という現象が起こる島を訪ねたギンコ。そこで世話になった澪という女性も自身の母を生みなおし、娘として育てていた。死生観を問われる内容。でも「露を吸う群れ」ほどの暗欝さはなく、前向きな感じで良いね。 {/netabare}
第23話 錆の鳴く聲
{netabare} 住民を含めあらゆるモノが赤い錆に覆われた村。この症状の原因は、しげという少女が発する声に含まれる特殊な層の音に魅かれて来た蟲“野錆(やさび)”であった。周囲から病の元と敬遠され、声を出さぬよう暮らすしげに、ギンコは解決策があると告げ…。真面目なシーンで男女の機微に茶々入れるギンコに笑った。 {/netabare}
第24話 篝野行
{netabare} 蟲師・野萩(やはぎ)が暮らす里の付近で、謎の草が大量に生えてくる。作物に影響が出るのを恐れた野萩たち住民は草を根絶するため、ギンコの制止に構わず山を焼く。しかしその焼け跡から蟲“ヒダネ”が陰火(かげび)となって放出され、却って住民たちは危険に晒されることに…。自業自得というか、ビターな展開だった。 {/netabare}
第25話 眼福眼禍
{netabare} 蟲を弾き語る琵琶師・周(あまね)。生まれつき盲目だった彼女は、蟲師の父が持ち帰った蟲“眼福(がんぷく)”を目に宿したことで視力を得た。しかし次第に見えないはずのものまで見える千里眼となったその両目を、周は葬ろうと決めていた。目玉が抜け落ちるシーンは4話を思い起こさせる。真綾さんの語りは耳心地が良いね。 {/netabare}
第26話(最終話) 草を踏む音
{netabare} 沢(たく)の家は光脈筋にある山一帯を代々守ってきた。その山に梅雨の時期だけ滞在する不思議な一団“ワタリ”は、光脈筋を辿って移動し、蟲の情報を蟲師に売るのを生業としていた。その中で年頃の近い少年イサザと、沢は交流を持つようになる。ちびギンコ再登場。淡々としつつ穏やかで良い終わり方だと思う。 {/netabare}{/netabare}
シェリー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
陰から生まれ、陰と陽を行き来するもの、蟲。
話すことも思考することもない、彼らと人との関わりを描いた作品。
場所はおそらく日本で、時代はけっこうむかしのこと。
まだ人々の生活が農業を主体とした、ほとんどその日暮らしのような生活をし、藁葺の家に貧しく住んでいた頃だ。
周りで聞いたことも見たこともない奇妙で奇怪なことが起こるところに不思議と彼はやってくる。
やや長めの真っ白な髪に細身で長身。大きな木箱を猫背に背負い、煙草を飲みながら歩き回る。
片目はその白髪に隠れて、もう片方の目は緑色ににぶく光る。見るからに怪しい男。
口を開くと意外にも話のできる者だった。
だが、一度気になることに食いつくとその口調は幾分鋭くなり、物事のまたは人のこころの核心を軽々と突く。
そいつの名はギンコといった。忘れもしないさ。生業は、そう、蟲師だ。
独自の世界観を持つ本作。それは日本的で、というよりむしろ日本人でないとなかなか理解できないよう内容が多い。
物語は1話完結で淡々と進んでいく。話の雰囲気は基本落ち着いている。登場人物たちの動きや話す言葉はとてもゆっくりで、バックにかかる音楽もその静寂とした空気を包みこむ。よく聴いていると、彼らの動きと話す言葉のテンポは一定に保たれており、水平的リズムが重んじられていることに気がつく。間であり、空白である部分は―それは絵においても―作品の細部でありながら、根幹にもなっている。それらが幾重にも重なり、一本の大樹となるのように細部が集まることで1話が成っている。
話の構成はほとんど変わらない。脚本家によって多少の差異はあってもこの作品の構造上、あまり変えようがないのでプロットもほぼ似たようなものである。
この作品が、「唯一無二の独特な雰囲気を持った、人を惹き込む高度な仕掛けのされた作品」なのか、「内容とテーマに即して無駄を一切省いたことで表すことができた、侘・寂に自然と惹かれる作品」なのか。それとも「無駄とできるだけのことを削ぎ落として作られただけの作品」か。僕にはその判断はできない。しかし音楽や絵、それらを上手く回した演出の良いもの、数ある話数の中でもとりわけ出来の良い話では、内容と完全に同化するところまでいっているので流石である。となると、その面白さは内容に左右されるのかもしれない。そうなるともう好みの問題だから他人の立ち入るところではない。これは示唆だ。
全体がテンポの良い進行ではあるが、それぞれの話は違う。蟲の影響を受けた人々をギンコが助けていくという単純な話に落ち着かないのが本作の醍醐味である。話の終わりはハッピーエンドもあれば、手の施しようがなくやるせないままに終わることも少なくない。それぞれの、いわば短編の中で感じられることは実にさまざまであり、どこの誰の行動、言葉に感動するのかも人それぞれだ。また、ひとつの話の解釈も人それぞれなのかもしれない。なぜならば、1話1話から受け取ることのできるものは、そこに表面化していること以上にあるからだ。筆者は話の「答え」を書いていない。ただ、小説を書くように仮説を積み上げて終わっている。正義を語るものがいる訳でもなければ、きちんとした「正しさ」もない。そこでは登場人物たちの様々なエゴや、モラル、価値観などが、ほとんど手放しの状態である。共同体はあっても体制のない割と自由な環境であるために彼らの採る決断の幅は広い。だからこそ、この「哀しみを含んだショートショート」は自由な解釈ができ、僕らはそこに人の持つ本来の温かさと、ある瞬間に人が向けるものすごく冷たい残酷さを感じることができる。そして、必ずそこには哀しみが死霊のように付きまとう。
『蟲師』が描こうとしたものが一体何であったのか。さっきも言ったように受け取り方は人それぞれなので、その一例として聞いてほしい。
改めて言うとこの話は、ある昔の、おそらく日本という時間も場所も不特定なかたちで描かれ、蟲という異形なモノを登場させて語られている。話の主人公はギンコというこれまた異形な男である。彼の異形性はおそらく、人と蟲の中間的存在であることのメタファーであると僕は思う。そしてそれが示すもの、または彼の役割というのは、「なにも憎まない」「すべてはあるがままに」である。人も蟲もただ生きているだけであって、何か影響を及ぼしてしまったとしてもそこに意志がなければ悪意もない。ベトナム戦争や地下鉄サリン事件のような、見るに絶えない人の醜さ、悪、悲しみはそこにはない。互いはそこに存在しているだけであるということをギンコは主張し、彼もまたそれを受け入れている。それはニュートラルな彼が言うからこそ、説得力が増す大事なことである。「なにも憎まない」「すべてはあるがままに」
ちなみに、ここだけでなくそれぞれの話に色んなメタファーを見ることもできるかもしれないが、僕はそんなに深く潜る必要もないのではないかと思う。話の事実だけでも僕らにとって、それらは新しい感触のものであり、教訓や誰かに深く共感し感じ取れるものがたくさんあるからである。僕はそれだけでお腹いっぱいです。だからメタファーの話はこれでおしまい。
本題は蟲のこと。蟲というもの登場させて何をしたか。
ひとつには、謎です。ミステリー。話の中になんだかよくわからないものを登場させることで観る人の気を引きます。それが非現実的で神秘的なものほど興味を注がれることで、探究心に近いものが生まれます。視聴者が、その存在との距離をもっと近づけるべくそれについて自然と考えるようになれば、作品としては喜ばれることであり、人気の証であり、世界観の創造に成功したことになります。実際に惹かれますよね、蟲って。
そして、蟲を話の中に登場させることにより、作者が最も描きたかったものは何か。それは「人が生きること」。
この作品を観て、単なる蟲の話ではないことが多くの人にも伝わったように、蟲の奇怪さ、不思議さを描く一方で、それぞれの話に出てくる様々なものの考え方を持った人達がいて、異なった環境に住む人々が主人公となる。主題はこちらにある。彼らは1人として同じ人ではいない。だから身の回りで起こった理解できない不思議なことの原因が蟲だと知らされてからの反応もさまざまである。受け入れる人、拒む人、喜ぶ人、嘆く人、利用する人、求める人。ただでさえ生きるのに必死な時代であって僕らの生活から比べれば、もし何かが起きて、”どうにかできること”というのはまったく少ないはず。そこにさえ蟲の影響が地の底から手を伸ばしてくる。理不尽な運命が日常を暴力的に奪っていく。まるで天災か何かのように。まさにそのとき、世界の縁に立たされた自分はどうすればいいのだろうと考える。本作の言いたいことというのはここにあると僕は思う。外から防ぎようのない力が自分または愛するものにその矛先を向けたとき、たくさんのことを考える。それは実際的なことであり、形而上の愛や倫理についてである。そして決断し、行動に移る。このプロセスで思い悩む人間の姿こそが、この作品の表現として秀でているところであり、「蟲」を通すことでよりドラマチックに、また悲劇的に描かれるのである。
とても好きな作品です。
まだ見たことない人であれば、どこでもいいので試しに1話観てみれば好き嫌いが分かると思います。
もし気に入ったのであれば、ぜひ心ゆくまでお楽しみあれ。
dhalpha さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
最高でした
ただただそれだけです、
この作品を見れた事に感謝ですね
EMINA90 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
へっぽこーじ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
世界観がすげー好き
作画はそのへんのアニメとは一線を画す
pin さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
どのエピソードから視聴しても支障がないオムニバス形式の作品。
今までこういう類いの作品は、物語の盛り上がりに欠けるため途中で飽きたり、視聴の箸が進まなくなるのだが、この作品にいたってはまったくそういうことがなかった。
ひとつひとつのエピソードに外れはなく、全てにおいてクオリティが高い。
そして何より、
まったくブレの無い世界観。
何事も為せば成るとは限らない現実社会の厳しさを
不条理な蟲たちが揶揄しているかのようだった。
ちなみに、
ベストオブエピソードは、「山抱く衣」です。
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人間が蟲という命の原初にあたる存在との関わりを通して起こる様々な人間模様を描く物語。
舞台は江戸時代かもしくは鎖国されたまま時代の流れた日本という架空の設定だそうです。
一話完結物で、各話とも綿密にストーリーが練りこまれています。
ただ淡々として深遠な時の流れが、豊かな映像表現もって描き出されていく、そこには感情の煽りや、無粋な語りかけはありません。
キャラクターの表情や所作、風景まで全てを繊細に描写、ミニマルで観る側の思考を邪魔させないBGM。
自然、動物、そして蟲との係わり合いの中で人として生きる事の性を見事に浮き彫りしていく。
観終わった後、しばらく『アニメ蟲師』という蟲が心の奥に住み着いて離れませんでした。
生きて行くうえでの優先順位を真剣に考える、きっかけを与えてくれる素晴らしい作品です。
現在の萌え、少女趣味的な稚拙で閉鎖的マインドに浸かりきったアニメが多い中、この『蟲師』は大人の鑑賞に堪え得る、日本アニメ史上に於いても類稀なる作品で在る事は間違いないと思います。
ただ、人によってはこの淡々とした流れに耐えられず、退屈と感じてしまうかもしれませんので、腰を据えて観る余裕のある人に特におすすめです。
koaki さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
視えようと見えまいと、それはそこにあるもの
ただそこにあるものもあれば、害をなすものもある
害を受けた者に薬を与え、または経験と古くからの知識で
弊害を取り除き、癒す。
排除するのではなく、寄り添い誘導する。
なんて静かで奇妙で素晴らしい世界観。
特別編も続章も同じように淡々と物語が進行します。
癒されます。
映画が楽しみです。
ホ口 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
これは実写もやっているし最近も続編がアニメで終了したばかりなので知ってる方のが多いですね
とりあえず個人的に全ての話しが平均的にずっと楽しんで見終える事ができた
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ゆったりとしたいい雰囲気でした。
しかし、盛り上がりに欠けるので一気に見るのは少し辛い。一話完結なので、一日一話で見ていくといい感じで見れると思います。
設定が「化物語」に似ている気がします。
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「蟲」(むし)は作者の創作であり、我々が一般的に知っている「虫」いわゆる「昆虫」ではない。「蟲」とは、我々の世界でいえば幽霊や妖怪のような存在がそれにあたり、霊能力者を「蟲師」(むしし)という「蟲」専門の医者、かつ研究者、退治者としている。
時代設定については「鎖国を続けた日本」、もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」といった所との事。ゆえに作中においては、登場人物は主人公を除いて全員和装をしており、登場する風景も日本の原風景を思い起こさせるようなノスタルジックなものとなっている。
本作は、「蟲師」である主人公ギンコが「蟲」により引き起こされる様々な謎を解き明かしていく物語であり、基本的に一話完結で物語が構成されている。(TVアニメ動画『蟲師』のwikipedia・公式サイト等参照)
中野裕斗、うえだゆうじ、土井美加
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