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「映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん(アニメ映画)」

総合得点
68.5
感想・評価
180
棚に入れた
932
ランキング
2098
★★★★☆ 4.0 (180)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.7
キャラ
4.1

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映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃんの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

お話は良かっただけにラスボスが残念

腰痛を治すために怪しげな病院(?)に行ったら、とーちゃんがロボになってしまいてんやわんや。喜ぶしんのすけと、受け入れられないみさえ。こちらは笑いながらもこれって笑い事ですむのか?どうなっちゃの?と、心配しながら見つめることになる。社会生活もバリバリとこなし、徐々に馴染んでいくロボとーちゃん。難病のようにもう治らなくてもいっか! と割り切って付き合っていくべきなのだろうか。ここまでが前半の流れで、非常に丁寧に物語が進んでいく。
そして、後半になるとSF的にはよくあるかもしれないが、まさかこのクレヨンしんちゃんの流れでそれをやるか!という展開になる。ロボとーちゃんが必死に戦った後、みさえが夫として迎え入れるのは当然、生身のとーちゃんであるという哀しさ!!
ロボとーちゃん本人としんのすけにとっては「本物」であるロボとーちゃんは、社会(みさえ)的には「偽物」になってしまう。ここが物語のラストシーンで描かれ、本当にグっとくるのである。
と、大筋の物語はクレヨンしんちゃん映画でもブッチギリの良さである。
それなのにラスボスが「五木ひろしの物まねをするコロッケロボ」って、誰が喜ぶの?うだつのあがらない父親達への問題提起からでてきたボスキャラなのに、五木ひろしと何の関係があるの? 亭主関白の象徴ってこと?それ、絶対子供わからないよね。それゆえラストバトルが寒々しすぎて辛かった。
野原家とロボとーちゃんをこれだけ丁寧に描いているのに、なんでこうなっちゃったんだろう。ラストバトルが、凄くどうでもいいモノにしか見えなくなった。
願わくばラスボスだけ差し替えたバージョンが見たい。

投稿 : 2024/06/16
閲覧 : 46
サンキュー:

7

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2021.9.1

2021.9.1

投稿 : 2021/09/01
閲覧 : 175
サンキュー:

0

ネタバレ

天地人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

序SFスーパー英雄(?)列伝90

今日のニュースで、野原ひろしやHUNTER×HUNTERのレオリオを演じた藤原啓治さんが12日に亡くなっていた事を知りました。
2016年に野原ひろし役を病気療養で降板したものの、また元気になるもののと思ってただけにショックでした。
カッコいい役からさえない親父役まで幅広い役をこなす人で、野原ひろしというなさけないどこにでも居るような親であり、いざという時には頼りになる役をこなすにはうってつけの人でした。
藤原啓治さんのご冥福を心からお祈りいたします。

そんな野原ひろしがメインの映画が
「 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん」
です。
腰を痛めたひろしが突然現れた美女に連れられ、マッサージも兼ねてエステの「無料体験」を受けたところ、気がついたらロボットになるという展開。
まあ、ひろしらしいといえばそうなんですが(笑)
敵意むき出しのみさえに対し、単純にロボになって喜ぶしんちゃんというのも、何か納得でしたね。
記憶はひろしなのにひろしじゃないロボとうちゃん。
後半はジーンとさせられました。

ただ、五木ロボ・・・微妙でした(苦笑)

ちなみに
ひろし、父、ロボで何を連想しますか?
えっ、自分ですか。
もちろん、鋼鉄ジー(ぎゃ~っ)

ひろしです、ひろしです、ひろしです・・・

投稿 : 2020/04/16
閲覧 : 322
サンキュー:

9

ネタバレ

友利奈緒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ひろしです

やっぱりそうなるよなあ。
ロボとーちゃんと野原ひろしはどっちもしんのすけの父ちゃんだったんだ。体は違っても、心は一緒なのだから。

ロボとーちゃんはしんのすけたちのことを思ってとーちゃんであることをあきらめたのだろう。その覚悟を決めたロボとーちゃんの切なさには、涙が出た。それだけに大きい男だったのだ。野原ひろしは。
最高にかっこよかった。

投稿 : 2020/04/11
閲覧 : 290
サンキュー:

1

ネタバレ

はまち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

クレしん映画唯一のバッドエンド。悲しすぎる。

自分はひろしだと思っていたが本当はひろしではない
それは自分の心の中にあった楽しいこと、つらいこと、色んなことの記憶は全部偽物で

何よりも、大好きなしんのすけとひまわりは自分の子供ではない。

心ではそれを分かっているけれど、、、でも認めたくないから「自分が本物だ」と言い続ける。

ラストでボロボロになったとき、ロボひろしはひろしに言いました。
「自分はやっぱり本当のひろしでは無い」
「家族のことを頼む」

本当は自分が偽物だと認めたくなんかなかったと思います。
大好きな家族とこれからも一緒にいたかったと思います。

けれど自分の命はもうわずかであることをなんとなく悟ってしまったから、もうどうしようもないところまで来てしまったから。仕方なしに決意したのだと。

そして彼は永遠の眠りにつきました。




ロボひろしが可哀そすぎて、つらいです。
でも、こんなにつらいのはひろしが家族をとても愛しているからこそなんですよね。そんなひろしのキャラクター性を上手く使ったという部分についてはとても評価できる映画だと思います。
しかし感動シーンに力を入れすぎたせいか、最後の巨大ロボ戦の戦闘シーンは単純に巨大ロボだしただけで盛り上がりには欠けたかなと思います。
ゲストキャラは良かったです。ロボひろしはゲストでは無い気がしますがw
段々腹さんもクレしん独特の可愛らしさを持った良ヒロインでしたね。
彼女はテレビ本編への出演を希望します。

最後にこの映画で大好きなところも紹介します。
それはロボひろしがカスカベ防衛隊と遊んでるシーン。
このシーンではひろしの面倒見の良さとロボひろしとしてのカッコよさが出ているし、防衛隊の皆も心から楽しそうで見ていてほんわかする、ここがとても大好きです。

投稿 : 2019/08/02
閲覧 : 1158
サンキュー:

1

ネタバレ

まる@がんばらない さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

残酷

まず前提として僕はこのシナリオ、結構好きです。



好きですが、とても残酷だと思いました。
具体的には「ロボとーちゃんの記憶自体は間違いなく野原ひろしが生きてきた記憶そのものである」という点です。



こんなの、ロボとーちゃんの気持ちになると胸が引き裂かれる思いです。だって、その気持ちや思い出は全部本物の野原ひろしそのものなんですから。

今まで当たり前に「家族」として生きてきたのに、突然に家族が家族で無くなり、自分だけが妻や子供と離れてしまう。そして、もうひとりの「自分」が妻と子供と生きていくのを見届ける事すらも出来ず一人孤独に消え去るしかない…。


しかし、一度は見るべき作品だと思います。
名作ですが、くどいようですがやはり残酷な作品です。

投稿 : 2019/04/17
閲覧 : 367
サンキュー:

1

ネタバレ

ただのアニメ好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

家族って素晴らしい。

あらすじ...
{netabare}ギックリ腰で腰を痛めたひろしは突如現れた謎の美女に連れられ、マッサージも兼ねてエステの「無料体験」を受けることに。

エステを終えて家に着いたひろしだったが、そこで自分の体がロボットになっていることに気づき驚く。ロボットになった自分を前に警戒心むき出しのみさえに対し大喜びのしんのすけ。

そんな中ひろしは、自分の体がロボットになった原因があのエステサロンであったことに気づく。それは、邪険に扱われる日本の弱い父親達の復権を企てる『父ゆれ同盟』の恐るべき陰謀だった。

「家族は、オレが守る!!」

崩壊寸前のカスカベを前にロボットになったひろし=ロボとーちゃんが、しんのすけと共に立ち上がる。{/netabare}

感想
{netabare}まあ、いつも、思っていたのですが、最近のクレヨンしんちゃんの映画、なんか、クオリティー高くないですか?
なんか、いつも、見た後に、感動して、今回に関しては、本当に泣いたんですもんw。
という、茶番っぽいのは、置いておいて...
まず、ストーリーの感想ですが、良いと思います。
ちょっと、子どもっぽところとか、めっちゃ若干、下ネタは、ありますが、そんなに、多くないので。(気分を害される方は、居ないと思いますが...)

多分、皆さん、クレヨンしんちゃん知ってる人なら、なおさらなのですが、幼稚と思われる方が、多いと思います。
僕も、幼いころに「観よう」と母に言ったら、「しょうもないから、止めとき!」と言われましたが、この映画は、子どもから、お年寄りまで、楽しめ、そして、感動できる作品だと思います。

あえて、幼稚な所を言うと、最後のバトルですかね。
僕は、ロボットバトル苦手な人なので、微妙でした。
だけど、そこで見るのを止めてはダメですよ。
その後が、一番感動するところなので。{/netabare}

投稿 : 2018/12/08
閲覧 : 373
サンキュー:

10

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

クレしん映画で一番好きな映画。

あらすじ
しんのすけと合体ごっこしてたらギックリ腰になってしまったひろし。ギックリ腰で腰を痛めたひろしは突如現れた謎の美女に連れられ、マッサージも兼ねてえすての「無料体験」を受けることに。エステが終わって自宅に戻ると野原一家はひろしの姿を見て驚いた。不思議に思ったひろしは鏡を見るとなんと自分の姿がロボットになっていた。
このアニメの面白い所
1.クレしんらしい笑えるギャグ
2.見応えあるアクションシーン
3.衝撃の展開
4.いろんな人の気持ちに共感できる
5.ボロ泣きしてしまうほど泣けるラスト
感想(ネタバレ注意)
クレしん3大神映画の一つと言われてる本作。主題歌はきゃりーぱみゅぱみゅが歌う「ファミリーパーティー」、この曲はきゃりーぱみゅぱみゅらしい明るくて楽しい神曲だがこの映画の内容は鬱になって泣ける内容である。実際この映画を見て自分は鬱になってボロ泣きしてしまった。あのラストはもう泣かずにはいられない。
ちなみにこの映画の脚本家はグレンラガンやキルラキルで有名の中島かずきである
ここからネタバレ注意


本作の黒幕である黒岩はかわいそうに思ってしまった。彼は自分の妻や娘ために必死で働いているのに妻や娘のひどい扱いうけていたから悪役である黒岩がかわいそうに思えた。


この映画は日本全国のお父さんややお父さんにひどい扱いをするお母さんや子供には絶対見てほしい。
それ以外の人にも絶対見てほしい
またクレしんにあまり詳しくない人も見てほしい。
この映画を見て鬱になってボロ泣きしましょう。
クレしん3大神映画の一つといってもおかしくないくらい面白い映画です。

投稿 : 2018/02/19
閲覧 : 444
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いや、マジ泣いたヨ!

最終的にロボとーちゃんが壊れてしまうのですが、そのシーンはとても悲しくて、思わず泣いてしまいました。

投稿 : 2017/10/31
閲覧 : 294
ネタバレ

因果 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

クレしん映画として敷衍された「哲学」映画

クレしん映画は大抵面白い。

というのも、クレヨンしんちゃんという素材がめちゃんこフレキシブルだからである。家族愛、友情、ファンタジー、冒険活劇、果てはサイエンスフィクションまで…どうにでも調理できるから毎年クオリティを落とさずに劇場版を作り続けられる。

そして今作では見事に「哲学」をやってのけてしまったのだ。しかも家族愛とナンセンスギャグのおまけ付きである。

怪しいサロンに入ってしまい、身体を改造され、卓越した身体的アビリティを得た代償としてロボットになってしまった野原ひろし。しんのすけは「ロボとーちゃんかっこいい!」と大興奮するも、他の野原家メンバーはいきなりロボットになったひろしに戸惑いを隠せない。

それでも、ロボひろしの懸命な努力で何とか疑念も解け、元通りの野原一家の日常が戻ってきた。

が、しかし!

{netabare}(詳しいことは省くが)物語中盤でロボひろしとは別に、オリジナルのひろしがまだ生きていたことが判明してしまった。つまり、ロボひろしは単に「野原ひろし」としての記憶を埋め込まれたクローンに過ぎなかったのだ。

哲学とかに興味がある方なら、ここで思考実験の「スワンプマン」を思い出す方もいるだろう。

(※スワンプマン:思考実験のひとつ。ある男が雷に撃たれて死ぬ。しかし近くの沼にも同時刻に雷が落ち、雷と汚泥との化学反応によって、偶然にも死んだ男と同じ形質、記憶を持つ「何か」が生まれてしまった。そいつは立ち上がると自分の家に帰り、またいつものように生活を続ける…。果たしてこの「何か」は、雷に撃たれて死んだ「ある男」とイコールであると言えるのか?というもの。)

ロボひろしもオリジナルひろしも、同じ記憶を持っているという点ではスワンプマンと同じである。しかし唯一違うとすれば、それは「形質が違う」ということである。ロボひろしは体が鉄で、オリジナルひろしは体が人間であるのだ。

さぁ困った。ひろしが2人存在している。

ここで、みさえが出した答えは「ロボひろしの拒絶」だった。中身が同じなら見た目で判別しようと考えたのだ。だから見た目が人間であるオリジナルひろしを選び、見た目がロボであるロボひろしを「ひろしではないモノ」として処理しようとした。

しかししんのすけは違った。しんのすけはどちらの存在も「ひろし」として尊重した。しんのすけは見た目がどうあれ、結局は"それ"を定義するのは中身であると判断したのだ(もっとも、しんのすけがそこまで深く考えてたわけではないと思うが)。

なるほど、確かに、「同じ人物が同じ空間に複数人いるのはおかしい」というパラダイムから脱却し、これからは仲良くみんなで暮らすというのもいい。それも一つの答えじゃないか。

でもそうはいかないんだなぁこれが…。

身も蓋もない言い方だが、メタ的視点から言えば、この映画はあくまで"普段のクレヨンしんちゃん"から少しだけ非日常に肉薄しただけの"同じ作品"であるので、どんなに話の風呂敷を広げたとしても、最後には日常へと、つまり"普段のクレヨンしんちゃん"へと収斂させなければいけないのだ。

だからひろしが2人存在することを認める結末にはどうしたってできない。うーん切ない。

しかしそういう事情を映画内でモロに挟むのはまことに興醒めで品がない。

"1本の映画としての論理性を保ちつつも、日常へと収斂させられる展開"にするには「ロボひろしが消える」しかなかったのだ。

冷たい言い方をするが、私も視聴中は、確かにこのままロボひろしだけが上手くフェードアウトしてくれさえすれば話も上手くまとまってくれるだろうと思った。仕方ない、仕方ないけれども…。

だが、本作はその「フェードアウトのさせ方」があと腐れなく秀逸であり、やはりここが一番の見所であった。

ロボひろしは、はじめこそ自分がクローンであることを頑なに否定していたが、みさえの反応や、自分の身体が普通ではないことなどから、だんだんと自己の存在に疑念を抱くようになる。

(ひろしのことばかりで言い忘れていたが、ちょうどこの辺で、ロボひろしを造って悪さをしようとしていた悪の組織との戦いが始まる。)

疑念を抱きながらもオリジナルひろしと協力し、自分の身を投げ打ってでも、家族を守ろうと奮闘するロボひろし。激闘の末になんとか組織のボスを倒す。

ロボひろしの身体はボロボロに壊れ、もはや手遅れの状態であった。あぁ、このまま、ロボひろしはただのイミテーションとして消えていくのか…そんな残酷な切なさに涙が溢れる。

しかし、やはりしんのすけだけは最後までロボひろしの存在を否定しようとしなかった。

きっとしんのすけも、自分たちが二者択一を迫られていたことは理解していただろう。だけども、そうだけれども、どちらかを父親と見做し、どちらかを偽物と決めつけることは決してしなかった。

なぜか?

それは、しんのすけにとってはどちらも「父親」だからである。

だからこそ、どちらかに優劣をつけることを放棄し、ひろし同士でカタをつけさせる(つまり「腕相撲させる」ことによって決着をつけさせる)という道を選択したのだ。

そうしてギャグとしか思えないけれど、2人のひろしにとったら一生で一番の大決戦である、父親の座をかけた地球一熱い腕相撲が始まった。

結果は敢えて言わないが、回路が途切れ、やがて意識を失っていくロボひろしの目には、それでも決して後悔や怨嗟などは感じなかった。

ロボひろしは言う。自分は偽物だから消える。これからは本物のとーちゃんをよろしくな、と。しかし、それでも最後まで、しんのすけはロボひろしを「父親」だと言い切った。そうして、ロボひろしは笑みを湛えると、やがてそのまま静止した。

ほんの少しではあったが、確かに「父親」であった男の最期に相応しい、言うことなしのラストシーンであった。

こうして物語としてのカタをつけつつも、作品の中で絶えず問われ続けていた「存在は何によって定義されるか?」という無機質な問いに、親子愛という揺るぎない関係で完璧に答えた(というか問いそのもののナンセンスさをぶち壊した)のだ。

まさに稀代の名作。昨今のクレしん映画の中では群を抜いて心に残った。

話の内容ばかりに触れてしまったが、パロディネタはもちろん、作画面もやはり優れており、今作でも湯浅政明が暴れ狂っているので、終盤のロボット操縦シーンあたりはコマ送りで見るべし!見るべし!{/netabare}

ダラダラ長く語ってしまったが、とりあえず、クレしん映画そのものに拒絶反応を示してしまう人以外には何としても見て欲しい傑作である。物語の根底に流れるのは堅苦しいテーマではあるが、そうは言ってもクレしんなので見やすいので是非一度見て欲しい。

投稿 : 2017/08/22
閲覧 : 437
サンキュー:

3

ネタバレ

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なかなか面白かったが、期待しすぎた

 本作から数えて前作と前々作、B級グルメと宇宙のプリンセスが凡作だったこともあったが、それを差し引いてもなかなかに面白かった。ただ、今作は泣けるかもしれないと期待していた分、泣けなかったのが残念。
 とはいえ、全体的な構成や物語の展開などはほとんど文句がない。社会見学でのロボとーちゃんのヒーローっぷり、中盤のロボットvsロボットのアクションは、ロボットというギミックを活かして(たとえば、上半身が1回転など)個性的で面白かったし、女性専用車両やレディースデーなど、女性を優遇している現代社会を風刺するようなシーンがあるのも、個人的には良かった(もちろん、今作中にあるような極端な男尊女卑社会も駄目だが)。
 後半のトンデモギャグアクションもいかにもクレしんらしい。野原ひろしとは何を持って野原ひろしなのか、考えさせられるシーンもある。
 ラストの腕相撲には多少感動したが、惜しい出来だった。あくまで一個人の意見だが、人格がある者同士の入れ替わりならともかく、今回のようにコピーして増えただけで、代わりに誰かの人格が消えるなどしてないならば、それは「もう一人のその人」と言っても間違いではないと思う。だから、ロボとーちゃんにももっと熱くなってほしかった。そんでせっかくのロボットなんだから、負ける時は肘から千切れるとか、普通の人間では基本的にまずあり得ない、絵的にも堪えられない描写をしたら、本物とーちゃんとロボとーちゃん双方の必死さがより際立って良かった(中盤のロボットアクションはその辺を活かしている)。ただまあ、ロボとーちゃんを退場させる事=擬似的な野原ひろしの退場ともいえるので、感動的演出をする手法としては上手かったかもしれない。
 一つだけ気になったのが、みさえがロボひろしを、社会見学時にしんのすけを助けるまで受け入れられなかった事。一般的な常識人なら、ロボットになった夫を受け入れられないのは至極まっとうなのだが、野原家の絆やこれまでの潜り抜けてきた修羅場を考えると、ロボひろしくらいは受け入れるほうが自然だと感じる。少なくとも、元々ロボットが好きとはいえ、しんのすけはあっさり受け入れていた。みさえが薄情に見えてしまったのは自分だけだろうか。もっとも、だからこそ社会見学後でみさえがロボひろしを受け入れるシーンが際立ったり、中盤で結局みさえは生身のひろしに駆け寄り、その時のロボひろしの寂しさも際立つのだが。。
 ゲスト声優はややヘタではあったが、まだ若手の女優だしまあこんなもんだろうという程度。敵キャラも個性的。段々原照代ちゃんもアホ可愛くて良かった。
 総評として、悪く言えば詰め込み過ぎだが、良く言えばバラエティーに富んでいてエンターテイメント性が高い名作。みさえの対応をもう少しみさえっぽくして、ここぞというシーンでもっと力を入れて泣けるほど感動できていればさらに良かった。

 どうでもいいと言えばどうでもいいのだが、「父」よ、「ゆ」うきをもって、たちあが「れ」、略して「父ゆれ」同盟は無理矢理すぎると感じた。もっとも、この手の無理矢理なノリは今作に限った話ではないが。

投稿 : 2017/08/10
閲覧 : 485
サンキュー:

6

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ファミリーパーティー

第22作目!!

なんか評判がよかったような気がしたので、見ました。

設定の勝利ってやつだと思うのですが、その対象をしんちゃん本人ではなく
ひろしにできることがクレヨンしんちゃんの強みだと思います。

主人公の父親がロボットになって物語になる作品がどれだけあるかねってことで。やっぱすごいよなぁ!

序盤はやっぱりものすごく気になるし、わくわくするので話に入り込むのですが、終盤は予想がつくというかしんちゃん映画だな~という感じでした。まあ、名シーンでした。

はじめてみたクレヨンしんちゃんの映画がオトナ帝国の逆襲だったため、感動路線は自分のなかでかなりハードルが高くなってしまったことが残念ですが、それを抜けばとても良い映画だと思いました。

投稿 : 2017/02/25
閲覧 : 295
ネタバレ

りゅぅぞぅ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ちちゆれ(父よ、勇気で立ち上がれ)

 ストーリー

ぎっくり腰で腰を痛めたひろしは謎の美女に連れられて

無料のマッサージとエステを受けることに(*´ω`)

 目が覚めたら ロボットになっていたw

問題はあのマッサージ店と店に戻るが すでに店はなかった

ロボットとしてやっていくことにしたひろしは

みさえには警戒されるが、しんのすけ大はしゃぎ

実際のところロボットになって、仕事ははかどり

上司に評価され、女性にはモテルなどのこともあって ひろしにやり

だが、家では犬みたいな扱いw

 ロボットにされたのは意味があって

現代社会 父親の扱いがひどすぎる・・・

そんな世の中を変えるためにタイトル通り 父よ勇気で立ち上がれ

略して チチユレ 父ゆれ同盟が結ばれる

 父ゆれ革命をぜひとも視聴ください

私個人の意見としては別に泣けません(´Д`)

感動したという意見もありますが、別にそこまでも・・・w

ただ、チチユレのポージングは面白かったと思っています♪

投稿 : 2015/12/02
閲覧 : 577
サンキュー:

3

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

久々の感動作

・監督:高橋渉
・サブキャラ:ロボとーちゃん、段々腹照代
・敵:黒岩仁太郎、鉄拳寺堂勝、頑馬博士、小女鹿蘭々

22作目。エステに行ったらロボットになって帰ってきたとーちゃん。序盤はその現実に戸惑うみさえが印象的。

風間君が耳を初めて防御したのには驚き。社会見学中の転落事故からしんのすけ達をロボとーちゃんが助けた事からみさえにも受け入れられ、社会復帰もして普通の生活をこなしていく。

しかし、敵から与えられたひげを装備したことでロボとーちゃんが変貌→ちちゆれ(ちちよ、ゆうきで、たちあがれ)同盟を結成し、それが周囲の父親たちにまで広がり社会問題に(大日本しつけ直し計画)。

中盤で本物のひろしを救出したことで、ひろしVSロボとーちゃんの構図となる。
ロボとーちゃんの活躍で一旦は鉄拳寺を退けるも、みさえがひろしの元へ駆け寄っていくのがなんとも切ない。

後半、ピーマン拷問を克服してロボとーちゃんを呼び戻すとこは熱い。
終盤は五木ひろしロボVSおなじみ巨大ロボ戦。

ラストの腕相撲がかなり泣ける。途中何度か腕相撲をするシーンがこのラスとに繋がっていたとは、完全にやられた。
そしてあの夕陽をバックにしたラストカットがとても美しい。このラストカットのための映画と言っても過言ではないと思った。

いつものおちゃらけた作風でなく、全体的に少しものものしい雰囲気が漂う、父子の死別や父の尊厳、夫婦愛をテーマにした異色作であり、なおかつ名作でもある。

投稿 : 2015/08/20
閲覧 : 463
サンキュー:

2

ネタバレ

ひらめ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

笑いあり、感動あり、

 テーマは現代の父親。昔と違って威厳のなくなった父親を扱った映画でした。こんなテーマを扱ってくるのもクレしんの面白いところです。
 この映画を見て思ったのは、やっぱり野原ひろしはカッコイイってことですね!こども思いで、家族思い。そんでもってちょっとコミカル。あこがれます。
{netabare}
 ロボひろし。ロボットにひろしの心が入ってもいい父親は健在でしたね。こどもとよく遊んだり、家族に手料理をふるまってみたり。自分がニセモノだと分かっても、最期には本物のひろしにエールを送る。カッコいいです。
ロボvs本物の腕相撲には感動しました!
{/netabare}

次観る機会があったら、いつもとちょっと違ったみさえに注目したいところ。

投稿 : 2015/04/14
閲覧 : 282
サンキュー:

0

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

親父の生き様 それは極道に劣らず

ロボとなったひろし
親父としての生き様をどう移すか
オトナ帝國を越えられるか?互角となるか?

ゲームは買わん、簡単すぎるから

ちちゆれ同盟(父よ、勇気(ゆうき)で立ち上がれ)
それが全ての始まりだ。親父だろう権力を振りかざしたい
かかあ天下なぞまっぴらだ
それが嘗ての日ノ本にあった

機械のひろし
人間のひろし
どっちを選ぶ?

時折おっさんホイホイのネタに注意
{netabare}特に終盤のリアルファイト必至のキン肉マン マッスルタッグマッチのゲームがwwwww
こんなん子供じゃ分かんねーよ
でもシマはバンナムなのを忘れるな

ゲストは何で五木ひろしwwwwww{/netabare}

投稿 : 2015/04/13
閲覧 : 624
サンキュー:

3

ネタバレ

SwsFc80957 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人生が変わった、素晴らしい映画

素晴らしいの一言。
本当に泣けるし、本当に笑える。
しかしそれだけでなく、今の時代を生きる父親像を描いて、なんか
とてつもないリアリティを感じてしまった。
自分も思春期であるがゆえに父親を邪険に扱うことがあったので
改めたいと思いました。ラストシーンでの父と子のやり取りに
とても感動させられました。BGMがやばかった。

投稿 : 2015/04/12
閲覧 : 417
サンキュー:

1

ネタバレ

drts さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

久しぶりにクレヨンしんちゃんで感動した

クレヨンしんちゃんの劇場版作品は昔のものはよく見ていたのですが、最近の作品は個人的にあまり面白くなく、その内飽きてしまい見ていませんでした。

しかし、この逆襲のロボとーちゃんは評判が良く映画館では見れなかったのですが先日やっと見ることが出来、その出来の良さは期待を裏切ることはありませんでした。

ストーリー構成はわかりやすく出来ており、子どもでも理解できるシンプルなものとなっていると思います。声優や作画、キャラの評価は言わずもがでいつも通りのクレヨンしんちゃんで安定しています。ただ、スポットはあくまでもひろしに当てられているので、脇役というか敵役のキャラがあまり立っていない印象を持ちました。

ラストの腕相撲のシーンでは少し涙を流してしまいました。クレヨンしんちゃんの映画で泣いたのは戦国以来だったので、そこでいい作品だなーと染み染み感じた次第です。(私的にクレヨンしんちゃんの映画は笑って泣けるところがいいと感じている部分もあるので)

しいて不満点があるとすれば、もう少しロボとーちゃんの立場を悪くできれば、それでも家族のために戦うというスタンスが見れて、より感動出来たかもしれません。しかし、それは逆に話しが重くなりすぎるかもしれないので難しいかもしれませんが。それと、小学生などの小さい子どもにはわかりづらいかなというネタが多いかなとも思いました。それが低評価に繋がるわけではないですが、少し気になったので意見として挙げておきます。

クレヨンしんちゃんの劇場版で特に評価されているオトナ帝国と戦国大合戦に並ぶ作品と仰られる方もいますが、私的にはそこまでではないかなという気がします。この2作品に比べると何か余韻のようなものが少なく、あっさり感じてしまったことと、オトナ帝国ではケンとチャコ、戦国大合戦では又兵衛と廉姫という良い意味で強烈な印象が残る脇役がいたのですが、それが今作では感じられなかったことが理由です。それでもいい作品だなとは思いますが。

何にせよクレヨンしんちゃんの映画で久しぶりにほろりとさせられる映画で、子どものみならず、大人も楽しめる作品がまた帰ってきたなという感想です。

投稿 : 2015/02/11
閲覧 : 398
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3

ネタバレ

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

野原ひろしがかつてないほど稚拙な人物に見えるラスト

うーん。もうちょっと考えて作ってくれてもよかったんじゃないかという気がします。

目に付いたポイントを挙げだしたらキリがないけど、特に気になったのはロボひろしと生ひろしとのパーソナリティの齟齬。これは、かなり致命的ではなかったかなと。

ロボひろしは人格のコピーで誕生しているわけです。つまり、ロボひろしと生ひろしは、同程度の心、考え方、配慮を持っているはず。そして、両者はお互いが同じ人格を持っていることを認識していました。

でもって終盤、ロボひろしが披露した配慮は破格でした。生ひろしと対峙し、しんのすけの父の座を賭けた勝負に敗れたものの、潔く身を引き、父親・家長の座を譲っています。実質、家族のために、自決の道、家族との別れを選んだとも取れる姿勢を見事に実演してみせたわけです。

しかし生ひろしの見せる態度は極めて単純。本物の野原ひろしはオレだ、しんのすけの父親はオレだ、オマエは偽者だあっちいけ、の一点張り。ロボひろしを負かすことはひとりの人間の居場所を奪うことと同義だと少し想像力を働かせれば分かるはずなのに、ロボひろしは排他すべき存在で、自分こそしんのすけの父親にふさわしい存在であるという態度をカタクナに貫いています。

人格のコピーで誕生したロボひろしがあのような心遣いを発揮できていたのに、なぜオリジナルであるひろしがロボひろしと同等か匹敵の繊細さを発揮できないのか。

もし、体験した時間のわずかな違いによってロボひろしと生ひろしとの人格に差異が生まれた、ということであれば、整合性だけは取り繕えると思いますが、それはそれで、ひろしのもともとの人格が、ひとりの人間の居場所を奪うことに何のためらいもやり切れぬ思いもなく対峙できるほど稚拙であったことの証明になってしまいます。

野原ひろしがかつてないほど稚拙な人物に見えてしまったラストになって、あぁ、この作品は「野原ひろしがロボになる」という話題性だけで集客を見込んだ作品だったのだな、と。もうちょっとがんばってシナリオを練り上げてくれても、よかったんじゃないの、という気持ちになってしまいました。

作品トータル的にも、近年の劇場版クレしん作品らしいイマイチ爽快感に欠ける印象。「ラストは感動へもっていきたい」という意欲はぼんやり伝わってくるのですが、そこへたどり着くまでのコンテクストに芯が通っておらず、カタルシスを感じるには至れません。保護者狙い撃ちのギャグもところどころ上滑り。

総じて製作側の技術と意欲が不足した凡作、というのがわたくしの評価です。すいません。

しかし、父親でない私がこの作品をとがめる権利は希薄なのだろうし、「なんのこれしきパンはピロシキ」で笑ってしまった私に、本作の笑いに文句をつける資格はないのでしょう。

投稿 : 2014/12/21
閲覧 : 447
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4

ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「日本の父たちよ今こそ立ち上がるのだ!」大日本帝国に亭主関白を取り戻す起爆剤として野原ひろしが利用されてしまう悲しい物語。

グレンラガンやキルラキルの中島かずき氏が脚本を担当した劇場版第22作品目。
内容はエステから帰ってきたひろしがロボットになっていて「なんじゃこりゃ!?」的なシンプルなものですが
物語的には綺麗にまとまっていて最近のクレしん映画では秀作なほうだと思います。

いきなりロボットとして帰ってきた野原ひろしに対してテンションの上がるしんのすけと
野原ひろしだということが信じられないみさえ…
序盤はロボットになってしまったことで妻からの信頼を失ってしまったロボとーちゃんが
ロボとしての性能を活用し家事に日曜大工に子供たちを守ったり遊んだりしながら
家族の絆を取り戻していく様子が描写されています。
この描写は後半になると活きてくるようになっており後々の展開を考えると切ないですね。
話的にはどこかで見たような話なんだけど
野原ひろしにそういう設定を用いたというのがこの作品のポイントですかね。
普通の家庭で普通の家族と普通の父親として生活していた野原ひろしから「普通」が奪われてしまったのです。

敵の目的は日本の父親たちに威厳を取り戻させるというクレヨンしんちゃんらしいお馬鹿な目的でしたが
日本の親父たちで構成された「父よ、勇気(ゆうき)で立ち上がれ」
略して「ちちゆれ同盟」などいい意味で下らなかったです(笑)
野原ひろしをガンコロボとーちゃんとして覚醒させ「ちちゆれ同盟」を発足させる。
大日本帝国に再び亭主関白を!男尊女卑を!妻は夫を敬い子は父を尊敬しろ!
ひろし「ちちゆれ!ちちゆれ!」
一同「ちちゆれ!ちちゆれ!」

とても下らない目的のために行動してた敵さんだったけど今回彼らがやったことは
ある意味いままでのシリーズで一番酷いことかもしれません。
段々原さんが最後黒幕にあなたの一番の罪は人の心を弄んだことと指摘しますがまさにその通りなんですよね。

野原ひろしとロボとーちゃん、二人の父親の登場。
子供は正直です、父親が二人になっても特に気にした様子はありません。
しかし二人にとっては違います、家族を愛してるからこそ絶対に父親という立場を譲るわけにはいかないのです。
子供から父親として認められる話は結構ありますが父親から父親と認められる話は珍しいと思います。
認める側からしたら絶対に認めたくない相手だろうし認められた側からしても
別にお前なんかに認められたくねえよ!というのが一般的感情のはず。
敵の浅はかな目的のために翻弄された家族の物語といったところか。

個人的にこの設定ならもっと面白くなったと思うのでそこは少し惜しかったかな。
でもこれ以上煮詰めると重たくなりすぎちゃうかもしれないし塩梅が難しいところですね。
最近のシリーズの中では見応えある作品でした。

【B+78点】

投稿 : 2014/12/12
閲覧 : 840
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4

ネタバレ

くろた さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

超超超超超超よかった

泣けると評判だと聞いて期待して映画館にいきました。序盤で「あれ?これ泣けなさそうだな…やっぱり期待しすぎたか……」と思ってたら後半から泣いてしまいましたね。
ロボットの戦闘シーンや途中のファミコンゲームみたいになる演出もすごくワクワクしました。五木ひろしのくだりも面白かった!
完全父親向け作品。子供からの評価はわからないけどポカンとする映画だったと思います。

しんのすけがピーマンを無理矢理食べさせられるシーン、ひろしの「しつけは押し付けるものじゃない!自分からやらなきゃ意味がないんだ!」という台詞にかなりじーんと来ました。さすがひろし!

最初からロボひろしの目線で書かれていて、最初は警戒されてた悲しみと徐々に家族や社会に受け入れられていく嬉しさ、いつしかロボひろしに感情移入してたのか「お前は俺の記憶をコピーしただけのロボットだ!」と本物ひろしに言われたとき寂しくなりました。
みさえがロボひろしではなく本物に抱きつきにいくシーンで寂しさ悲しさ切なさを感じました。
そこから徐々に「偽物は自分だ」と気づきはじめていくロボひろしがすごく切なかったです。

ひろしとの腕相撲、中盤では容赦なく勝ちに行き「俺の方が強い!俺がひろしだ」と言っていました。
でもラストの腕相撲を挑み負けたところでボロ泣き。わざと負けたのか負傷したせいで負けると分かっていて挑んだのかは分かりませんがそのあとしんのすけに「どうだ、お前のとーちゃんすげえだろ」と完全に自分は偽物だと認めて言ったところでさらに涙しました。

ただ、途中の合体シーンはよくわからないまま終わっちゃてたから残念だったかな笑

とにかく、わたしの中ではクレしんの映画のなかで五本指には絶対に入る良作でした。
悩んでるひとは絶対に行くべき!行って後悔はないと思います。
私ももう一回見に行きたいですね!

投稿 : 2014/05/01
閲覧 : 270
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2

ネタバレ

もけけけけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

感動する。でもいつも通りを期待すると・・

◾︎良かった点
・これぞクレヨンしんちゃん映画!家族愛物が見られた!
・どちらのとーちゃんもカッコ良かった!
・ロボアニメ好きには唸るシーンがあった!
・実験室の人工羊水に裸の美少女ではなく、裸のおっさん(野原ひろし)が入ったアニメが見られた!

◾︎惜しかった点
・芸能人色が濃過ぎた
・「ここいらないな」というシーンが長かった
・敵の陰謀を企てた経緯(トラウマ)が弱かった
・敵キャラが全体的にキャラ栄えしていなかった
・クレヨンしんちゃん映画の醍醐味の走り芸が無かった
・オカマがちょい役でしか出てこなかった
・ロボとーちゃんとの別れのシーンをもっと強烈にして欲しかった


前回作はカスカベ防衛隊がメインの友情物だったので、クレヨンしんちゃんの家族物が好きな自分には今回の映画は期待大でした。
その期待通り、笑いあり、感動ありの家族物で、泣けるところも多々ありました。

特にとーちゃんが子供たちを助けるシーンは、涙物でした。自分のとーちゃんがスーパーヒーローで、命を助けてくれるだなんて、誰が惚れずにいられるでしょう。

しかし今回の映画、いつもは色濃い「敵」キャラ周辺の内容が薄いです。その薄さが期待外れでした。

まず、芸能人にキャラを任せ過ぎている点。ここが一番頂けませんでした。頑固親父と五木ひろし、全く関係ないし、頑固親父を目的としていた敵の攻撃を受けて「とろけちゃう〜」って要素逆転していないでしょうか。ここは芸能人色を出さずに、頑固親父を推奨していたのですから、超合金巨大頑固親父ロボットとかで戦って欲しかった所です。正直、五木ひろしからの戦いは見ていて苦痛でした。

次に敵が攻めてくる動機が薄い。敵は嫁や娘に虐げられていた事を苦にし、ロボットを使い、世の父親を頑固親父にしたてあげようとしていました。
前回作(バカうまっ!B級グルメサバイバル!!)での敵は、子供の頃の両親のしつけという「自分の力の到底及ばないところ」で人格の形成をされたせいでB級グルメを忌み嫌っていたという深い闇を感じる事が出来たのですが、今回の敵は正直「結婚する嫁さんを選び間違えた」だけなのでは?と思ってしまいました。その自分の判断ミスの憂さ晴らしに市民巻き添えにする警察・・と思ってしまいました。敵に同情するは、難しい内容でした。

その他の敵の部下も、クレヨンしんちゃんの敵キャラの割りにはキャラクター映えしてませんでした。特に女のキャラクターは、クレヨンしんちゃんだからと安易におっぱいの大きい綺麗なお姉さんを出しただけかな?と思えました。またクレヨンしんちゃんの映画の部下キャラは、敵総裁キャラに敬意を表し傾倒しているパターンが多いのですが、今回のキャラは二人とも総裁キャラに「付き合ってやってる」感が出ていたのも気になりました。

あとは息も出来なくなるくらいに笑える、一家全員で走りに走りまくる「走り芸」もなければ、敵味方関係なくよく出てくる「キャラ濃すぎるオカマ」がいなかった事が残念でした。

また折角とーちゃんが二人いて、一人は別れなくちゃいけないという事が見え透いていたのですから、もっと強烈な別れのシーンが欲しかったです。命を助けてくれたロボとーちゃんが、ロボの宿命として無残にも散って行く。そんな姿を見て、厳しさだけが父の威厳じゃないという締め括りが欲しかったなと思います。


・・と、色々書きましたが、子供向けアニメにこれだけ期待するのも酷なのかと書いていて思いました。しかし、クレヨンしんちゃんの映画は、いつもそれだけ期待して見てしまう自分がいます。またクレヨンしんちゃんの家族愛を見たいです。

投稿 : 2014/04/28
閲覧 : 246
サンキュー:

3

ネタバレ

SCOOOP!! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ラストがひどすぎる

ネタバレ含みますので閲覧の際はご注意下さい。
おおまかなストーリー

~序盤~
・家で扱いがひどく家にいづらく行き場を無くした父親たちが
 落ち込み、行く場所もなく公園でゆったり過ごす日々
 そこへ、子連れの母親たちが登場し「公園は子供たちの物、親父どもは出て行 け」と唯一の居場所さえも追い出される。

~中盤~
・遂に父親たちは怒り、暴動を起こして妻や子供をひれ伏せさせる。
 母子たちは完全に言いなりで、土下座する始末。

~終盤~
・どういうわけかいつの間にか父親奥様和解
 父親たちが公園に溜まることを許され、会釈で挨拶するのみ
(家にいづらいことに変わりない様子)
 テーマは父親なのに結局家にいて居心地が良いという描写はなく
 何も解決しておらず、は?ってなりました。
 描かれたのは野原家の家族愛のみで、父親としての威厳は帰ってこなかった
 始終ひろしが不憫で、父親も相変わらず公園に。
 黒幕も娘に毛嫌いされ、奥さんに相手にされない人物だったが
 そいつのこともそれ以降全く描かれず、全く解決していない。
 解決したのは「ひろしはしんのすけの父親」ということのみ。

 父親の威厳が帰ってくる描画が入るのが理想だっただけにとても残念だった
 

投稿 : 2014/04/22
閲覧 : 354
サンキュー:

3

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/12/05
閲覧 : 0

ゆにこん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/09
閲覧 : 4

サテン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/18
閲覧 : 4

あいびす さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/11
閲覧 : 6

☆ぐるてぃ★ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/30
閲覧 : 12

湖o さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/09
閲覧 : 19

ハルノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/08/21
閲覧 : 24
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映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃんのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃんのストーリー・あらすじ

原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載、監督:髙橋渉、脚本:中島かずき、矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、、、(アニメ映画『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2014年4月19日
制作会社
シンエイ動画

声優・キャラクター

矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ

スタッフ

原作:臼井儀人(らくだ社)/『月刊まんがタウン』(双葉社)連載、 監督:髙橋渉、脚本:中島かずき

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