当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「アナと雪の女王(アニメ映画)」

総合得点
66.8
感想・評価
400
棚に入れた
2277
ランキング
2719
★★★★☆ 3.9 (400)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.8
音楽
4.3
キャラ
3.6

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

アナと雪の女王の感想・評価はどうでしたか?

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ディズニー作品の中でも名作。劇中歌も良い。

世界中で有名なアナと雪の女王ですね。
もはやアニメファンでなくとも観たことある人多いのではないでしょうか。
ミュージカル映画としても良くできていました。
Let it GOは「レリゴー」として有名ですし、色々な音楽番組でも良く歌われていました。
続編となる2も今後見てみようかと思いました。
なによりCGで描かれる背景や登場人物が細かく描かれているのにびっくりしました。

投稿 : 2022/02/05
閲覧 : 210
サンキュー:

12

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

面白くないし、テーマ性も見いだせませんでした。

 面白くはないです。ストーリーは、因果関係も内面描写も不自然ではっきり子供向けです。

 アニメについては、キャラデザが目が大きすぎて好みにあいません。作画は言うまでもなく超一流です。
 一応アニメならではの演出があってアニメの意味がなくはないですが、ただ、トナカイや雪だるまは単なるマスコット以上のものでもないし、ハリウッドのCGが使えるなら実写で良くね?という気もします。

 テーマ性が見出せませんでした。少なくとも女性の自立ではないですね。ありのままに、で有名になりましたね。ですが、エルサは亡国の女王であり、ミダス王です。ありのままであってはいけないですし、実際、ひらきなおって孤独に生きようという決心でした。もちろん、これを是として魔女になるなら意味もあるでしょうが。

 ここに何かを見出そうとしましたが、無理っぽいですね。エルサの能力でできたのは氷の城と氷の番人つまり誰も幸せにしない拒絶の城です。そして結局この状態は否定されますし。

 で、エルサの拒絶に対してアナがどうしてゆくかです。ただ、アナの行動のきっかけって「国を何とかしなきゃ」ですよね。エルサを救わなきゃ、でしたっけ?

 と考えると、姉妹の愛っていつ生まれたんでしたっけ?ずっと2人は顔を合わせず生きてきたのに。アナにとっては子供のころは仲が良くて楽しい思い出しかないですが、長い間の拒絶された姉に対し愛情は持ち続けられるでしょうか。以前は仲が良かった記憶があれば、突然の拒絶は虐待ですし、なおさらひどい感情を持つと思うのですが。
{netabare}  そして、アナの愛情は孤独を埋めるための代償でしかない気がします。だから13王子に簡単に篭絡されてしまいます。 {/netabare}

 エルサの側からはアナに対する心情やジレンマがどこかで表現されていたでしょうか。強いて上げれば婚約を説明した場面ですが…どちらかといえば女王あるいは姉の立場からの発言に見えました。

 アナの道徳観、価値観、行動が極めて現代アメリカ的でしたので、アナ側の奔放なスタイルに何かメッセージがあるかもしれません。結局{netabare}第13王子に騙されていたわけですし…{/netabare}安易な恋愛への警鐘?
 でも、すぐ他の男に乗り換えますし…。

 ストーリーがとっちらかっていて、かつテーマ、メッセージ性もあまり感じません。なぜ、本作があんなに話題になったのか、結構本気で不思議です。

投稿 : 2021/11/09
閲覧 : 264
サンキュー:

4

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:----

一度は潰れかけたディズニー

今から10年前にディズニーランドで働いていたことがあるのだが、その時聞いた話で面白い話がある。

ディズニーは1970年代に一度経営危機になって潰れかけたことがあるらしい。アニメ興行の不審。ディズニーランドの多額の負債。ウォルト・ディズニー本人の経営者の死。

特にアニメ部門は当時アメリカンニューシネマの時代であり、暴力とセックスとドラッグとベトナム戦争の時代だったので子供向けのディズニーアニメは当たり前だが人が入らなかった。

復活したのはなんと1989年のリトルマーメイドであり、当時のバブル経済のトレンディな恋愛ドラマやMTVがアメリカでも流行っていた(日本でも同じように流行っていた)ので、子供向けから「大人の女性が男を連れてデートで見る映画」として売り出したら大ヒットして、いわゆる「プリンセスもの」を確立させて現在に至るのである。

さて、「アナと雪の女王」はとりわけ日本でも大ヒットしたことで知られているが、こういった法則に則った正当なディズニーアニメであり、しかもクリスマス映画であり。。。アメリカのそこらじゅうでパロディにされている主題歌「Let it go」も含めて実に宣伝と戦略が行き届いたCGアニメである。

来年は2をやるらしく、そんなに早く作っていいのかと思うのだが、「メリーポピンズの続編」「ダンボ」「アラジン」「ライオンキング」「トイストーリー4」、MARVELスーパーヒーロー映画等、2019年もディズニーによって世界的なエンタメ業界は支配されている。それは「シュガーラッシュオンライン」を見てもわかるように、フェイスブックやツイッター、アマゾンなどの巨大通信インフラと提携しているあたりを見るに、世界が何によって支配されているのかがわかる縮図になっている。

投稿 : 2021/05/05
閲覧 : 499
サンキュー:

17

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

数年振りに会った妹とケンカして家出した件

今更(笑)

原題"Frozen"は直訳だと"凍った"(笑)

原語だと極寒(の国)と凍った(心)のダブルミーニングがナイスでクールなネーミングセンスなのだが、日本語だと"凍った"。これは売れない(笑)。邦題付けた人は良く頑張った。
 
個人的に1番酷いと思う洋画の原題はハムナプトラの"The Mummy"。ミイラ。ザ・ミイラ。売る気あんのかあいつら。

史上最大の広告爆撃で嫌程聞いた"Let It Go"に嫌悪感さえ抱いた方も多いと思われる。劇中歌がイディナ・メンゼルで主題歌はデミ・ロバートなのが不思議だった。分ける必要ないじゃん?って思ってた。そうではなかった。2人の"Let It Go"は似ていても全くの別物だった。

洋画は基本字幕。松たか子や神田沙也加の歌も演技も素晴らしいが、ディズニーは世界でもトップクラスの配役。相手が悪すぎる。吹き替えだと意味やニュアンスが変わって違和感を感じる事も。

"Let It Go"も日本語だと意味が全然違うと話題だった。でもデミ・ロバートの方は「ありのままの〜」に近い。こちらは完全に希望の歌として解釈出来る。でもエルサの劇中歌は悲しいまでの魂の叫びだった。

自己の境遇を呪いながら何年も感情を抑え孤独に過ごしてきたエルサ。戴冠式で久方の再会を迎えるがアナの未熟さと衝突した事で公衆の面前で不意に魔法が暴発してしまう。

女王の異常さが露見した瞬間、人々は言う。

「Monster!」

妹だけでなく自国民からも拒絶されたエルサは
女王であることを捨てノースマウンテンへと避難。

途方に暮れたエルサはつぶやく。
やがて叫びへと変貌するそれは、
悲鳴にも似た爆ぜた渇望である。

以下超意訳
__________________

完全な白銀世界の夜の山
ひとりぼっちの王国かよ
なんともシケた女王だな

私の激情の様な風が唸る
失敗した、隠せなかった
必死でやってきたのにな

誰も近づけてしまわぬよう
誰にもバレてしまわぬよう
どんな時も良い子でいよう
見て見ぬフリを決め込んで
何にも感じないようにして
うまく隠してきたんだけど
でもダメだバレてしまった

もういい、これで良かった
これ以上耐えられなかった
わかったよ、やってやるよ
もうみんなとはオサラバだ

何と言われようが知ったことか
嵐よ、せいぜい荒れ狂えばいい
私は寒さなんかに負けた事など
一度たりともありはしないんだ
 
離れてみれば、なんとも不思議
何もかもどうでもいい事だった
いったい何を怖がってたんだか
でも今はもう、何の心配も無い

今こそ考える時が来た
自分のカラを破るため
私に何が出来るのかを
正解、間違い、ルール
そんなの一切関係ない

私はもう、自由なのだから!
___________

泣いた。超泣いた。
魔法で橋を掛けつつ空を見上げ叫ぶエルサ。
その表情は満面の笑みで希望に満ち溢れているのに
こんなに悲しい「I'm free!」は聞いた事が無い。
違う、違うよ。間違ってる。
でも仕方ない。わかる、わかるよ。
こうするしかなかった。
こうするしかなかったんだよね。

氷の床を力強く踏み込んで叫ぶ。
「Here I stand!」
私の居場所はここだ

しがらみとの訣別を宣言。ここ凄くいい。
「I'm never going back,the past is in the past!」
もう2度と戻る気なんて無い
過去なんて知るもんか
そんなもの過ぎ去った事でしかない
この今の私には何の価値もありはしないんだ


10数年の鬱憤を晴らすヤケクソ感と解き放たれた自由に打ち震える開放感、万能感が炸裂するキレキレの超絶歌唱。震えますね。ゾクゾクします。


ディズニー系はわりと迫害される主人公多いです。居場所は勝ち取るモノというアメリカらしい価値観。日本だと余程の事が無ければ何も考えなくていいですからね。

追い詰まってトンズラこいた経験者の私にはブッ刺さる作品。物語ってのはやっぱり自分の鏡なんですよね。コレを中身が無いと言える人が羨ましいです。いや、そうでもないか。無駄な経験など無いのだから。

歌詞訳すのって楽しいけど難しい。
文字数にこだわって余計に大変(笑)
意訳だから信じないでくださいね。

投稿 : 2020/07/13
閲覧 : 409

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ふつーの映画

なんの変哲もない姉妹愛の物語
なのになせこんなにも持て囃される
確かにラブロマンス大好きなディズニーとしては
変わってるとは思うが、ここわアニメ大国日本だぜ
アニメ:ディズニーなアメリカと同じ反応してどーするよ
出来にしても低学年向け映画
途中から[姫さん食事てどーすんの?氷の兵士に略奪させるとか]
などと?が飛び交ってました
ズートピアよりはましたがラプンツェルには劣るって感じ
たぶん回りがいーいーいってるんで自分も言わなきゃ乗り遅れちゃう的な
群衆心理の賜物と思われ

投稿 : 2020/05/06
閲覧 : 192
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ミュージカル♬

この映画の公開当時、TVCMとかで見てはいましたが
まさかこんな大ヒット映画になるとは思っていなくて
たまたま あにこれで絶賛されているレビューを読んで
「あ、これは観たいかも!」と思って劇場に行きました

ディズニーなんてピクサー以外はほとんど観てなくて
実は苦手な方だったんですが、そのレビュアーさんが
「素晴らしいミュージカル!」みたいに書かれていて
私のミュージカル愛に火が点けられたのかも知れません

”あらすじ”で説明されてしまえる「ストーリー」は
セリフや行動で進行した方がテンポ良く進むけれど
ヒトの”心の動き”がどう流れるのかという「物語」は
むしろ音楽という表現の方がよりリアルに伝えられる…

というのがミュージカル好きである私の意見なので
私の「良いミュージカル」とは「歌が良い」というより
その歌の場面で「ドラマが起こる」映画なのです

その意味でこの映画は実に完璧なミュージカルでした

 {netabare} 両親の悲劇・周囲の状況の変化 という時間の経過と
独りぼっち・姉への変わらぬ思慕というアナの心情
そしてその影のように示されるエルザの孤独と罪悪感
すべてを一曲の間に表現する「雪だるま作ろう」

その城の中でのふたりのひとりぼっちの世界が開かれ
ここから起きる変化への期待に爆発するアナのときめきと
あえて重責を背負い踏み出そうとするエルザの不安とを
二重唱で歌い物語の展開を呼び込む「生まれてはじめて」

期待された役割を捨て、孤独の中で生きる決心をして
進みたい方向に道がなくても、安住できる家がなくても
禁じられた力を使ってでも自ら創り出して進もうとする
「レット・イット・ゴー 〜ありのままで〜」{/netabare}

この映画ではそれが歌われることで「物語」が起きる歌が
登場人物の気持ちや進む方向を強く強く伝えてきます

大ヒットには理由があって
それは3DCGのクォリティや派手な演出…とかではなく
「気持ちを伝える」という物語や音楽・映画の本来の力が
とても強かったからだと思うんですよね。


実は今日「アナ雪2」を劇場に見に行ったんですが
「あぁ、やっぱりアナ雪1はすごい映画だったんだな」
と改めて感じてこっちのレビューを書きました (^_^;)

観るだけの立場での勝手な思いですが
パート2は派手にするより じっくり深堀して欲しいな (*^^*)

投稿 : 2019/12/04
閲覧 : 165
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

やっぱり好きではあるのです〈追記あり〉

【2019年11月時点での感想】
改めて考えてみるとやっぱり結構好き。

それにハンス王子に関しては「アナと鏡写しのキャラクター」という意見をあにこれで見かけて腑に落ちたこともあり、それほど気にならなくなっています。
{netabare}
寂しさから恋に恋するように惹かれたハンスとアナに真実の愛があるとは言えないし、しかもアナは自分が助かりたい一心でハンスに縋り裏切られる。
命の危機に陥ったその時、二人のエゴが表に出たということなのでしょうね。
{/netabare}
歌に関してはやっぱり印象はあまり変わらないのですけれども。
(2019.11.26)


【2015年8月時点の感想】
{netabare}
今更ですが簡単にレビューを。

上映時に劇場で一度見て、最近もう一度見直してみました。
長所と短所がはっきりした作品だと思います。

良い所としては、まず映像が凝っていて綺麗だったこと。
氷の演出やキャラクターの表情に凝っていてとても良かったです。
映像そのものだけでなく構図やコンテにもこだわっていて、迫力を出したいシーンではカメラをよく動かしますが、それ以外はカメラが固定されて見やすく、ストーリーに合わせたメリハリがきいていて良かったです。アクションは劇場で見たとき本当に迫力があり、そういう所は本当によく考えて作られていると思います。

キャラクターも魅力的でした。
エルサとアナはダブルヒロインとして個性付けやデザインなど良くできていたと思いますし、所作や演技も素敵でした。
オラフやスヴェン、トロールたちなど人間以外のキャラクターにも強い個性があり、動きにもそれぞれの個性が出ていて良かったです。

それから、歌が素晴らしかったです。
曲数自体は多くないですが良いものが揃っていました。特に「生まれてはじめて」「とびら開けて」など、キャラクターの掛け合いが続く歌は楽しく、心理もよく表現されていて好きです。
配役もミュージカルや舞台経験者を起用していたのが良かったのではないでしょうか。
松たか子さんは特にナチュラルな声と演技がエルサのイメージに良く合っていて好きです。アナの神田沙也加さんも可愛らしさや気の強さが声にしっかり出ていて良い演技でした。


ストーリーで良かった点をいくつか。

オラフは本当に可愛らしく、良い役回りでした。オラフのコミカルさや健気さがストーリーに気持ちの良いメリハリを加えていたと思います。

それからアナを救った真実の愛が姉妹の愛であったこと。
もちろんクリストフのアナに対する気持ちや献身は本物ですが、出会って日が浅い男性との恋よりも、すれ違いながらもお互いを気にかけ続けてきた姉妹の愛情のほうが説得力があります。
アナがエルサへの愛で自身の氷を溶かし、そのことでエルサが自分の国や国民への愛情に気が付く流れが好きです。この時やっと、エルサは自分を素直に受け入れられたのではないかと思います。


次に良くなかった点。

まず、本作は子ども向け(ファミリー向け)でありミュージカルアニメであると思って私は見に行きました。(そうじゃないと言われてしまうと困るのですが;)
そのどちらとしても欠点があったと思います。

まずストーリーで良くなかった点なんですが。
多くのレビューで指摘されている通り、ハンスの裏切りはちょっといただけないなあ…と。
ストーリー的にも納得いきませんが、もしもハンスを好きになってたお子さんがいたら、その子は気持ちのやり場に困ると思うんだけど…;最初からわかるように伏線を張っておくなりすべきだと思います。どんでん返しは視聴者を納得させられなくちゃただの超展開ですよ!;
しかもそのせいでウェーゼルトン公爵の悪役としての立場も自然とあいまいになってしまって、個人的にはどういう役回りだったのかわからず。コミカルさも残酷さも持つ魅力的なキャラクターだったので勿体無いです。

そしてミュージカルとしては、終盤の一番盛り上がるところで歌が一曲も無いというのはちょっと…。
ラスト付近に歌が無いのなら、せめてEDは登場人物の歌う歌とアニメーション映像でしめて欲しかったです(MayJバージョンが良い悪いってことじゃないです)。

作中の「レット・イット・ゴー」も、声量のかなり必要な難しい曲で、松さんの声が演奏に負けていると感じる部分がありました。好きなのですがそれは残念です。
翻訳された日本語の歌詞も正直良くなかったと思います。エルサが自暴自棄になり責任を全て投げ出して氷の城に引きこもるという流れに合わず、歌としては素晴らしくても、ミュージカルとしては良いとは言えないと思います。ある程度は口パクが合わないのは仕方ないと思うのは素人考えなのかなあ;

総括としては、好きなところや良かったところは沢山ありますが大きな粗がいくつかあり、名作とは言えないかな、と思います。
でもハンス以外のキャラクターの心理変化などは、限られた尺の中で納得行く描き方がされていましたし、無理矢理感は多少ありましたがこのハッピーエンドは好きです。
いろいろ勿体無かったです;{/netabare}
(2015.8.12)

投稿 : 2019/11/27
閲覧 : 431
サンキュー:

21

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

雪の女王のほうが、いいのかしら

 ミュージカル最高、なんでタイトルがアナとエルサじゃないのかしら?。
これはアナとエルサなの。姉妹の真実の愛最高。
 イケメンに警戒しなきゃダメ見たい。

 魔法魔法、エルサ歌って素晴らしいわ。歌がいいの。ディズニー最高傑作に違いないわ。

 

投稿 : 2019/11/18
閲覧 : 138
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

真っ直ぐだから良かった

しばらく歌が頭から離れなかったです。
ミュージカル風アニメです。映像は最高級に秀逸でCGも違和感を感じませんでした。
雪の描写も綺麗で、特にお城が作られるシーンは目を見張るほどの美しさでした!

雪国の世界であった事も作風とマッチしてると思います。
物語を通して言いたい事は姉妹愛とlet it goの歌詞そのままでしょう。

{netabare} 前半はアナの自由奔放な性格から人の言うことに聞く耳を持たない事に少しモヤッっとするの事もありました。
逆にその代わりエルサの性格や悲しみが際立ったと思えるので、表現としてアナはあの性格でもよかったのかな。
次第にアナの自由すぎると思える行動も後半には見返りを求めない真っ直ぐな姿に映り(移り)、エルサに愛を向けていた事でアナの見方も変わり良かったと思いました。
そしてアナのおかげでエルサも救われ、雪の女王となる時は孤独ではなくありのままの自分への全身での解放として表現してたのでそれもよかったと思います。
ありのままでい続けたアナ。ありのままになれたエルサ。{/netabare}

わかりやすい内容ですが、変にわかりにくくするより真っ直ぐに描く事で大きく成功した作品だったと思います。
ミュージカルアニメとして最高峰だと思います!

投稿 : 2019/08/31
閲覧 : 192

双真 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

★★★★☆☆

おもしろかった!

投稿 : 2019/08/05
閲覧 : 203
サンキュー:

0

じん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

多少共感出来なくても歌劇作品として見れば最高傑作

この作品は世界的にヒットを果たした作品である。まあ、売上だとか興行的な実績だとかは結果的なものであるとはいえ気になったので視聴することに。

ストーリー。うーん。主観的な妹の描写がなされている最中、私は大部分に共感できなかった。やっぱりアナはまだ子供だということか。私自身歳が歳なもんだから突然の恋!みたいなのは苦手ですらある。姉の方が全体を通じて言い分に説得力がある。しかし中盤まではそんな姉も現実逃避に走ったりと散々やらかしていた...
ストーリーは単純なまま収束。もちろん矛盾もなく綺麗な完結だったと思う。要旨はお互いのよりよい理解のための接触が望まれるということか。ここら辺の解釈は皆さんご自由に。

作画、もはや大きく世界を引き離している。特に氷の質感、雪における点と集合の描かれ方には力を入れているなと感じた。主観客観を分けて描かれる視点、勢いのあるギャグシーン、これらを牽引している技術がこのスタジオの特徴である優れたコンテである。アナの恋に落ちる時のミュージカルシーン、エルサの雪山でのソロシーンは最高の舞台芸術力を見せつけていた。脱帽してしまうほど上手い。
キャラクターデザインが誰にも見やすいというのも特徴である。高画質化したCGは表情のシワ作りに貢献するが最低限の質感で不気味さに配慮している。

音楽もミュージカルのように頻繁に挿入している。それだけにテンポも良いし登場人物の感受性を視聴者に知らしめている。ミュージカルの真髄を見事に体現した素晴らしいステージが作画とともにあった。

声優の演技については、必要を満たすものであったと思う。私自身、日本版よりも進めるのが北米版だ。歌唱と演技がとんでもなく上手い。先にこっちを見てしまったため日本版には少しだけ物足りなさを感じた。

全体を通じて、このアニメにはミュージカルの技術と女性にとっての若々しい視点がつぎ込まれている。多少共感に欠けるシーンがあってもテンポが良く次々にシーンが繋がるため視聴も苦にならない。一見の価値はあると思うのでぜひ視聴して欲しい。

投稿 : 2019/03/18
閲覧 : 323
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

家族の「喪失」と「再生」

地上波での再鑑賞。家族の「喪失」と「再生」のお話。改めて観ると、May J.のエンディング「Let It Go」、しっくりきました。

投稿 : 2019/01/10
閲覧 : 226
ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

5年の時を経て

年明けに特番として放送していたので初視聴。

キャラは表情がよく変化するだけでなく、手や体全体も含めてよく動く。そして、その動きを彩るように音楽や歌で溢れていて、アニメを見て・感じて楽しめるようにしようというこだわりのようなものが随所に感じられる。だから、単純に絵を見ていて楽しいと思える。

ただ、ストーリー的にはどうだろう?と感じる点もある。

{netabare}ハンス王子が本当の目的を語りだしたところでは、急に安っぽい悪役になって、前半のアナとのミュージカルシーンの感動を返せという気持ちになった。ハンス王子の裏切りは、子供(女の子)が見たら、けっこうショックなのではなかろうか。それとも、子供たちに人生の厳しさを教えたいというディズニーの配慮か。

あと、エルザが最後は触れたものを凍らせずにすむようになっていたのも理由がちょっとわからない。{/netabare}

とはいえ、音楽と絵がよいので、エンターテイメント作品としては良作だったと思う。

投稿 : 2019/01/07
閲覧 : 289
サンキュー:

0

nNZTt68696 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

オススメしない

内容が薄い

投稿 : 2018/02/05
閲覧 : 324
サンキュー:

2

ネタバレ

maitake さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ありのままではない

音楽は好き。でも、お話もアナもエルザもオラフも好きになれなかった。唯一、クリストフは悪くない。でも影の存在。姉妹愛を描いているから、恋愛には重きを置いてなかったんでしょうね。
そこは問題ではなくて、ストーリーがありのままの、ではなかった。ぼくは感動できなかった。
想像していたストーリーではなくて悪い方の印象を受けてしまいました。
孤独な女王がありのままの姿で乗り越えて、愛する人を助けるかなんかだとおもっていたんですが、実際そうなんですが、なんか違った。
でも曲は好きです。

投稿 : 2017/11/11
閲覧 : 218
サンキュー:

1

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

私が期待していたのは王道です…

物語
アナはエルサに対して冷たい姉という印象を持ち合わせていたはずです。その後誤解は解け、関係を取り戻した二人ですが、能力を隠し、ほとんど部屋に引きこもっていた姉に対してそれほどの信頼がすぐに構築されるでしょうか。
苦難を共に乗り越えたクリストフの方が真実の愛にふさわしいのでは?

このことでずっともやもやしていました。

実際に、制作側はクリストフが真実の愛の相手であるように物語を展開させていましたし、違うと知れた直後こそ、素直にやられた!そっちだったか!と感服させられました。
でも、なんでクリストフではいけなかったの?とやはり、王道への期待を裏切られたことが尾を引いて残っています。


アニメーション
ディズニーならもうちょっと凄いのが出来るんじゃない?と変な期待を抱いているせいで、今回はそうでも無かったなと思いました。
氷のお城を建てるシーンはすごかったので、今回はそこに精力を注いだのかもしれないですね。
実際、このシーンが一番印象に残っているので、制作者の目論見は成功したのかな。


キャラクターデザイン
よく言えば、リアリティがあるのかもしれませんが、あまり好きではありませんでした。
エルサは悪い魔女みたいなメイクだし、アナは町娘みたいであまりプリンセス感がありません。王子も顎が長くてイマイチです。雪の精は怖さに欠けたのも残念でした。


音楽
神田沙也加さんは本当に歌唱力が高いですよねえ…リズムの取りにくい曲でも安定感のある歌声で聞きほれてしまいます。


総評
流石、話題に上るだけのディズニークオリティでしたが、個人的には気に入らない部分がややあり。
テレビ局のゴリ押しで疲れていたのかもしれません。
何も情報のない段階で観ていたら、異なった見方が出来たのかな、、、と思いました。

投稿 : 2017/09/02
閲覧 : 315
サンキュー:

1

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 1.5 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

触れたものを凍らせたり、雪や氷を作る魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女・エルサは、8歳のときのある夜、誤って妹のアナに魔法を当てて意識不明の状態にさせてしまう。2人の両親である王と妃がトロールたちに救いを乞い、アナは一命を取り留めたが、代わりにエルサの魔法のことや事故のことは忘れてしまう。
日増しに魔法の力が強くなっていくエルサは、力を世に知られぬよう城中の窓や門を閉めて部屋に閉じこもり、誰とも触れ合わず自分を抑えて生きるようになる。一方アナは、仲良しだったはずの姉が突然自分を避けるようになったわけもわからぬまま、閉ざされた城の中で寂しく成長する。そして10年後、2人は両親を海難事故で亡くし、お互いだけが唯一の肉親となってしまう。
さらに3年後、成人したエルサは女王として即位することになり、閉ざされた門を開いて戴冠式が行われる。アナは13年ぶりに外界と接触できる特別な1日に新たな出会いを夢見ていたところを、招待客のうちの一人である隣国の王子ハンスと出会って恋に落ち、その日のうちに結婚の約束までしてしまう。そのことを知ったエルサはあまりにも早すぎる展開に2人の結婚に反対し、頭を冷やすようアナを説得しようとするが、アナはこれまでの閉塞的な13年間の生活に嫌気がさしており「こんな生活はもう耐えられない」と聞く耳を持たない。姉妹は口論になり、エルサは思わず人々の前で魔法を暴発させてしまう。自分の力を知られ、怪物呼ばわりされたエルサは王国から逃げ出す。ノースマウンテンにたどり着いたエルサはそこに魔法で氷の城を建て、自分を抑えつけるのをやめて独りで生きていく決意をする。
一方、夏だった王国は、エルサが暴走させてしまった魔法により永遠の冬に閉ざされてしまっていた。アナはハンスに国を任せ、エルサを連れ戻すため1人で旅に出る。道中で出会った山男のクリストフ、彼の相棒でトナカイのスヴェン、そして魔法の雪だるまオラフとともにノースマウンテンへ向かい、氷の城でエルサを見つける。エルサは再び自分の魔力がアナを傷つけることを恐れて彼女を拒絶するが、自分の魔法が国中を凍らせたことを告げられ愕然とし、悲しみから魔法を暴走させアナの胸に当ててしまう。なおも食い下がるアナであったが、エルサが生み出した雪男・マシュマロウによってクリストフ、オラフと共に城から追い払われてしまう。
クリストフはアナの異変(髪の毛が白くなっていること)に気付き、家族同然の仲間であるトロールたちのもとへ向かう。トロールの長老・パビーは「このままではアナの身体が凍りつき死んでしまう」と告げるが、前回とは違って魔法が胸(心)に当たっているためトロールの力ではどうにもならず、「真実の愛」の力が必要だと言う。クリストフはアナを救うためには婚約者であるハンスのキスが必要だと判断し、衰弱していく彼女を抱えてスヴェンを走らせ、城へと急ぐ。
一方ハンスは、アナを乗せていた馬だけが王国に戻ったことで異変を感じ、城の兵士たちを連れて氷の城に出向く。そこでウェーゼルトン公爵からひそかにエルサ暗殺を命じられていたボディーガードたちがエルサに容赦なく攻撃を仕掛け、エルサは気絶し城に連れ戻される。ハンスはエルサを牢屋に閉じ込め冬を終わらせるよう説得するが、魔法を解く方法はエルサ自身にもわからなかった。やがてエルサは王国を魔法の危険に晒すことを恐れて牢から逃げ出す。
クリストフによって城に届けられたアナは、ハンスに事情を話し彼のキスを求めるが、途端にハンスの態度は豹変する。実はハンスはアナを愛してはおらず、立場の低い13人兄弟の末っ子から王に成り上がるためにアナに近づいただけだった。ハンスは瀕死のアナを冷たい部屋に閉じ込めて放置し、城の側近たちにはアナが死んだと告げ、エルサを反逆罪で処刑すると宣告する。一方、アナを城に届け帰路についていたクリストフだが、スヴェンに叱咤されてアナへの愛を自覚すると共に王国の異変に気付き、再度城へ向かう。一足先にアナの元に着いたオラフは、アナに「愛とは自分のことよりも相手のことを考えることだ」と教え、クリストフがアナを愛していることを伝えて、彼に会いに行かせようとする。
城を抜け出したアナは戻って来たクリストフの姿を見つけるが、同時に、ハンスがエルサに剣を振り下ろそうとしているところを発見し、自分が助かるチャンスを捨ててエルサのもとへ走る。エルサを庇った瞬間、アナの身体は完全に凍りつき、ハンスの剣を砕いて彼を跳ね飛ばした。エルサは氷の彫像と化したアナを抱きしめて慟哭する。すると凍りついたアナの身体が元に戻り、彼女は息を吹き返した。魔法の力をコントロールする術が、相手を心から思いやる「真実の愛」だと知ったエルサは、王国を覆っていた雪と氷を空へと昇華させる。かくてアレンデール王国は夏を取り戻した。
ハンスはアナに怒りの制裁を受けたあげく拘束され、ウェーゼルトン公爵もまたアレンデールとの貿易を打ち切られ、両者ともそれぞれの本国に強制送還される。クリストフは王室専属の氷配達人に、そしてアナの恋人になった。エルサは二度と城の門を閉ざさないと約束し、凍らせた城の広場の地面でアナや国民たちとともに真夏のスケートを楽しんだ。

投稿 : 2017/07/24
閲覧 : 238
サンキュー:

1

ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジョン・ラセター(ピクサー&ディズニー)と宮崎駿(スタジオジブリ) -後編-

2013年公開(日本での公開は2014年3月)。
監督はクリス・バック氏、ジェニファー・リー氏
製作総指揮はもちろんジョン・ラセター氏。

今更な説明は必要ない大ヒット作ですね。レリゴーレリゴー♪
さて、本作の評判をチラチラと覗いていくと、
ハンスの豹変ぶりに違和感をという方が結構いるみたいですね。
最近のディズニー映画は実は黒幕は・・・というサプライズを意識しているのでしょうかね。
でも伏線はいっぱいありましたよw
ハンスは王子といえでも13兄弟の末っ子で誰からも相手にされず孤独を抱えている。
ウェーゼルトン公爵の
「城が開かれたことによって悪巧みしている輩がたくさん訪れるだろう」的な台詞。
クリストフの「出会ってすぐに結婚?頭おかしいんじゃないの?」的な台詞。

あと、凍りついたアナを溶かすのは
クリストフのキスじゃなかったのが拍子抜けだったという意見もチラホラと。
あれは、アナが自分の命をも顧みずエルサを救おうとした真実の愛が氷を溶かしたのです。
劇中でも自分よりも相手を優先するのが愛云々みたいな台詞がありましたよね。

歌はよかったけどストーリーが・・・という意見も分からなくはないですけど、
ジョン・ラセター氏をはじめとする制作陣はその辺のこともよく理解していると思いますし、
最低限の伏線(情報)は提示しているんじゃないですかね。
検証した訳じゃないですけどw
それだけジョン・ラセター体制のディズニー映画は、
きっちりかっちり作り込んでいると思っているのでw 贔屓目かもしれませんけどw

でもさ、別にそんな伏線云々抜きにしても単純におもしろくね?
私にとってなんとかの賞を受賞したとか記録的な大ヒットで興行収入がこれだけあったとか
そんなのはどーでもよくて単純におもしろかったかどうか、それがすべてです。
で、私は本作はおもしろかったと思いますよ。

本作のアトラクションパート(映像的快楽)は、
もちろんエルサがノースマウンテンで氷の城を建てるシーンですね。
生まれて初めてありのままの自分を晒せるという解放感と同時に、
自分の殻に閉じこもってしまうという悲劇的なシーンでもある訳ですが、
「レット・イット・ゴー」が流れてあまりの幻想的な光景にただただ目を奪われました。
「これがディズニーのイルミネーションマジックだ!!」と言われているみたいでしたw

やはり、本作もクオリティが極めて高いと思います。
エンターテインメントとしての安定性が抜群です。

私は前回のレビューで後期宮崎駿ジブリ作品は
この安定性が些か欠いているのではないかと指摘しました。
では、子供から大人まで誰もが楽しめる安定性こそが至高なのかといえばそうではなく、
往年の宮崎駿ジブリ作品はそこに留まりません。
本作が素晴らしい作品なのは間違いないですし、
視聴後の満足感も充分に得られたのですが、往年の宮崎駿ジブリ作品と比べると
足りないものがあります。
それは何なのかというと、名作を、さらに超えた名作が持ち合わせているもの、
すなわち、裏テーマの設定です。

ここからは「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」のネタバレも含みます。
ご注意下さい。


{netabare}「魔女の宅急便」で何故最後黒猫ジジはニャーと鳴いたのか?(しゃべれなくなったのか)

映画評論家の町山智浩氏によれば、これはキキがトンボに恋をすることによって
少女から女に成長した為、女になったキキはもはや魔法を使うことができない、
つまり、ジジとしゃべることはもうできないということです。
ユーミンの「やさしさに包まれたら」の歌詞で
「小さい頃は神様がいて 不思議な夢をかなえてくれた」とありますが、
小さい頃「は」魔法が使えるということですね。
トンボを救いたい一心で箒で飛ぶことはできたが、あれは一時的なもの。
「やさしさに包まれたら」の歌詞だと
「おとなになっても 奇蹟はおこるよ」という箇所に該当するわけです。
ちなみにキキが熱でうなされるのは初潮のメタファーだそうです。

一方で、宮崎駿監督が言うには、
「ジジの声は元々キキ自身の声で、キキが成長したためジジの声が必要なくなった」ということです。
お人形さん遊びのような一人遊びだっということですね。

表面上はキキが見知らぬ街で様々な人に出会い、
様々な経験をして成長していく物語なのですが、
そこにはもっと生々しい少女の成長の要素が存在するというのが、
「魔女の宅急便」の裏テーマということですね。


「となりのトトロの都市伝説」

これはとても有名な都市伝説だと思います。
後半のサツキとメイの影がなく、すでにこの二人はこの世にいないのではないか?
だとすると、トトロは死神?
また、サツキとメイというのは、共に5月を表す名前であり、
実際に5月に起こったある事件との関連性があるのでは?
このような流言飛語が飛び交ったわけですが、
このことについては、ジブリの公式コメントでしっかりと否定しています。
とはいえ、元来林や森といった自然が備えている不気味さやおどろおどろしさというのは、
意識して描かれていたようですし、トトロがその象徴であるというのは、
コメントや書籍で明言されているようです。

しかし、結局のところ、
「この作品の裏テーマはこれだ!」なんて言っても、
宮崎駿監督はおそらくそれを否定するでしょうし、
そんなものは視聴者が勝手に想像しているに過ぎません。
それでも、「実はこれは何かのメタファーなのではないか?」
「実はこの描写にはこんな意味があるのではないか?」と
考えずにはいられない作りになっているのです。
ただ単に話が良く出来ているに留まらない、もう一歩先・・・
ここに宮崎駿監督の作家性が確かに存在するのだと思います。
まさに、エンターテインメントとしての安定性と
狂気を孕んだ宮崎駿監督の作家性とのバランスが絶妙なんですね。 
ディズニー作品は確かに素晴らしいですが、往年の宮崎駿ジブリ作品には
やはり及ばない・・・と話を結びたいところなんですけど、
この話、ここで終わりませんw

まだ未視聴なのですが、このレビューで書いてきた
「裏テーマの設定」すら取り込んだディズニー作品があるそうです。
それは、2016年公開の「ズートピア」です。
私の推測が正しければ、この作品は恐ろしい作品になっていると思います。
つまり、本作「アナと雪の女王」に何が足りないのかということを充分に理解した上で、
100年に1人の天才、宮崎駿監督の作家性を徹底的に分析し、
宮崎駿監督にしかできないような話作りの手法をも取り込んでいる可能性があるということです。
もし、そんなことが可能ならば、もう邦画は太刀打ちできないでしょうね。
近いうちに必ず視聴したいと思います。{/netabare}

投稿 : 2017/04/25
閲覧 : 386
サンキュー:

26

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

フローズン 72点

映画館で観てこそかも。

作画は綺麗、音楽も何曲かは耳に残るとそれなりには楽しめました。
ミュージカル系は好みで無い曲の時が苦痛な時間になるので、部分的に好きな部分と飛ばしたいと思う部分が入り混じるので、途中意識が旅立つことはありましたが、一応は最後迄は視聴してきました。

ディズニーはストーリーよりも、映像美を楽しむと決めているので、その展では満足な作品です。

投稿 : 2017/03/21
閲覧 : 280
サンキュー:

3

赤緑 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

[寸評] 音楽が素晴らしいミュージカルアニメ ※字幕版での評価

ディズニー映画はあまり見てないんだが、話題になってたこともあって公開ギリギリになってから映画館で3D版観賞。

音楽が素晴らしい。有名なレリゴーは、英語版の方が好き。
アナ役の声優さんがとても良かった。日本人以外の声優さんで萌えを感じたのは初めてかもしれない。
For the First Time in Forever、最高。

ストーリーは、ちっちゃい子にも分かるようにしているはずなので、それなり。
絵は、人物が(私の知っているディズニーから見て)比較的、日本人受けしそうな感じに見えた。
3Dは、それなりに。

トナカイのスヴェンが可愛い。

吹き替え版も悪くなさそうなんだけど、いまBD持ってるのに見られないので未評価。

投稿 : 2017/02/09
閲覧 : 222
サンキュー:

2

ネタバレ

NANA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人気が出たから好きなわけではないです。低評価の人にありがちな誤解。

2016.12.23加筆

好き嫌いは人それぞれなので個人の評価をどうこう言うつもりはないですが、アナ雪は単純なストーリーなのに意外と理解されていないと思うことがあります。
批評するなら最低限以下のことは理解しておいて欲しいです。(伝わらないから駄目と言うのも評価のうちですが)

1.姉妹愛の物語
2.主人公はアナ
3.エルサの魔法を解いたのもアナ

{netabare}レリゴーがヒットし過ぎたせいか、そこに社会的な意義を見出そうとする人が多く、女性の自立だとか、マイノリティーからの脱却とかさらにはレズビアンまでorz。考察するのは自由ですが、間違った視点に拘っていると、メインのテーマが見えなくなってしまいます。この映画は最初から最後まで『姉妹愛』がテーマです。男女の恋愛でもなく姉妹愛。単純なテーマのようで、とても深い話だと思います。ディズニーで『真実の愛』とか言っちゃうと「王子様からのキスね!」と安易に考えてしまいがちですが、この作品は既成観念を覆しました。それは姉妹だからということではなくて、愛は求めるものではなく与えるものであるというメッセージを物語中に込めたのてす。
物語の前半では、愛情に飢えたアナがそれを求め、でも大好きな姉には受け入れて貰えず(舞踏会のシーン)、代わりに会ったばかりのハンスに愛情を求めます。自分が幸せになりたかったから。(自己愛)でも、終盤のエルサが殺されそうになるシーンでは、自らの命を投げ打って彼女を助けます。(無償の愛)例え姉が自分を見てくれなくても、自分の命や幸せよりも姉を守りたかった。見返りを求めず、エルサを守ったその姿こそ真実の愛でした。魔法を解いたのは、エルサではなくアナ自身です。
あえて男女の恋愛を選ばなかったのは、普遍的なものとして愛を描くためだと思います。(恋愛と愛は似ているようで大きく異なるので、男女だとこの違いが見えにくい気はします。)
{/netabare}

4.ハンスは心を映す鏡(説)
5.オラフは姉妹の幼い頃の思い出

{netabare}アナ雪はスタッフが皆でアイデアを出し合って、そこから不要なものを削ぎ落とし出来上がった作品だそうです。物語に深みがない?私は細部までよく練られた作品だと思っています。
意味のない描写がほとんどないのです。大半の描写は姉妹の関係に繋がります。

ハンスとの恋愛も姉妹の関係に繋がる話です。アナはエルサと仲良くしたいのにそれが叶わず愛情に飢えていた。エルサの代わりに自分を愛してくれる存在を求めたのです。だからハンスとは最初から本当の愛ではなかった。
ハンスとのやり取りは一見ただのラブコメに見えますが、ハンスが鏡の役割だと考えると、アナの孤独や積年の思いが見えてきます。

オラフは姉妹の幼い頃の思い出です。そして、それを作ったエルサの思いがオラフに宿っていると考えると、オラフがアナを大好きなのも、夏に憧れているのも納得がいきます。
オラフは言います。「愛とは自分より相手のためを思うこと。」その台詞はまさにこの物語のテーマであり、彼がただの愛玩キャラクターでないことが分かります。

トロールの歌も、一見アナとクリストフの歌に見えますが、実際はアナとエルサの関係を示唆する歌になっています。(アナの表情を見ていると、トロールの言葉に真剣に聞き入っているのが分かります)

ラブコメがないわけではないですが、メインテーマではないので。ラブコメを期待していた層(若年層が多い?)は姉妹愛の結末にガッカリしたようです。
一応ラストはディズニーらしいラブコメハッピーエンドでしたが、アナ自身はまだ恋愛のことよく分かっていなさそうです。クリストフのことは好きだと思いますが、これからかな。まあ、彼が誠実な人なので、アナを大事にしてくれるでしょう。

男キャラが活躍してないと不満に思う人もいるようです。
キスしてお姫様を助けた方が格好良かったでしょうか?見せ場がないからつまらない?

でも、アナのために吹雪の中駆け付けたクリストフは勇敢だったし、抱き合う姉妹をそっと見守り心から喜んでいた姿はとても誠実に見えました。
{/netabare}



以下は2016.06.19のレビュー内容

アナ雪は人気が出過ぎた反動か、過度に拒絶反応を示す人も多く、従来のディズニーアニメではありえないほど叩かれていたと思います。
否定派の人は、歌が良いだけでストーリーがスカスカだとか、ブームに乗せられてるだけだとか、言いたい放題で自分の考えが全てみたいな論調ですが、それこそブームに踊らされてニュートラルな見方が出来なくなっているのではないでしょうか?

好みは人それぞれなので、この作品が肌に合わないと言うなら納得しますが、こんなに持ち上げられているのはおかしい、○○の方が面白いのに!という論点でのレビューは意味がないと思います。

私は、アナ雪はブームになる前にCMでエルサが歌うシーンを見て、このシーンが観たい!という思いで劇場に足を運びました。実際、そのシーンだけでも観に行く価値はあると思っています。なので、歌が大きな魅力であることは否定しませんが、それだけではありません。ストーリー含めて予想以上に良かったので、生まれて初めてリピートしてしまいました。近くの劇場で3D上映がなかったことだけが悔やまれます。

というわけで、今更のアナ雪レビューです。
書きたいことが沢山ありすぎて、上手くまとめられそうにないので箇条書きで。
尚、今更ネタバレ気にすることもない気がしますが、長いので所々ネタバレタグを付けました。



1.主人公はアナかエルサか?

レリゴーのイメージが強いのと、序盤は自分の力に苦悩するエルサに共感しやすいので勘違いされがちですが、『アナと雪の女王』なんですよね。主人公はアナの方です。

{netabare}エルサだけに感情移入してアナを見ると、何も知らないくせに!と腹が立つでしょうし、ただの自分本位な尻軽女にしか見えないかもしれません。
主人公はこうあるべき!みたいな理想が強い人ほどアナというキャラクターを受け付けないのかもしれませんが、アナの心情を理解しないと物語の真意は汲み取れないと思います。

私はわりと駄目な子の行動を追うのが好きなのですが、何故彼女が間違ってしまったのか?を考えながら物語を眺めると色々なことが見えてきたりします。すごくリアルなんですよね。(ファンタジーなのにリアルはおかしいと言われるかもしれませんが)心の動きにリアリティを感じました。もちろん、私自身同じ経験をしたわけではないので、実際にそうなのかはわかりません。でも、十二分に心に響くものがありました。

アナ雪はアナに共感出来るかどうかで評価が変わってくると思います。ストーリー自体は単純な作りなので(むしろいらないものを省けるだけ省いて重要な要素だけ残した)、入り組んだ難解なストーリーを好む人には物足りないかもしれません。
あと、歌もストーリーの一部であり、キャラクターの心情や物語の真意が隠されていたりするので、そこを見逃してしまうと肝心なものが見えなくなってしまうと思います。(日本語訳は若干誤解されやすい表現になっています)
この作品はキャラクターの心情の掘り下げと演出が素晴らしいので、物語の表面だけでなくキャラクターの心情をしっかり追って見て欲しいと思います。
{/netabare}


2.『ありのままで』の意味するところ

日本語版の歌詞がポジティブで希望に満ちたイメージを持っているせいか、マイノリティの自立とか抑圧からの解放みたいなニュアンスで解釈する人が多い気がします。確かに、あの時のエルサにはそういう思いもあると思うので決して間違いではないでしょうし、私自身もエルサの悲しみ苦しみには共感しました。
でも、

{netabare}原語の方はもっと投げ遣りな歌詞で、最後の扉の演出が示唆するように、引き篭もってしまっただけなんですよね。エルサ自身はありのままに生きる!と思っていても、結局は現実(社会)から逃げているだけ。(あくまでも物語の意図として)本当の幸せはそこにはない。エルサ自身が乗り越えていかなければならない壁なんです。
{/netabare}


3.何故アナは間違ってしまったのか

アナはディズニー主人公らしく明るく元気な性格なので、心に抱える闇の部分が分かりにくいかもしれません。

{netabare}仲の良かった姉に突然避けられ、閉ざされた城の中で13年間。両親は姉に掛かりっきりだったでしょうし、話し相手もいなかったように思います。リアルに考えたら、もっと暗く歪んだ性格になってもおかしくありません。流石にそこまで鬱々した物語にはしませんでしたが。
アナはエルサが何故自分を避けているかも知らないんです。でも、幼い頃優しかった姉のことをずっと思っていました。(この心の闇は相当深いはずです。)

そんなある日両親が不慮の事故で亡くなり(この辺はかなり端折られています)、姉と二人きり。でも、相変わらず姉は引き篭もっていて…

戴冠式の日、久しぶりに城の門が開き、アナは希望に胸を躍らせます。恋に恋する乙女にも見えますし、エルサの苦悩を知らない能天気な妹に見えるかもしれません。
この映画では所々で扉の演出が効果的に使われています。エルサが心を閉ざす演出だったり、鬱屈した日々の終わりを告げる演出だったり。そこにも注目して欲しいところ。

この時は、アナは一人ぼっちの日々が終わると信じていたんですよね。また姉と一緒に暮らせると。でも、久しぶりに姉と交わした会話で彼女の期待は打ち砕かれました。(ここも日本語訳は若干伝わりにくいです)
エルサはアナの結婚を反対しました。当然です。でも、アナから見れば、姉には避けられるし結婚には反対される、自分が孤独から抜け出す道も閉ざされてしまう。挙句の果てに出て行けと言われる。アナにはエルサが自分を拒絶する本当の理由も分かりません。アナは姉に受け入れて貰えない悲しみと失意のまま広間を飛び出します。本当は姉と一緒にいたいだけなのに。

そこに現れたのがハンスです。ハンスとのデュエットシーンや後の台詞でも分かりますが、アナは愛情に飢えていました。姉と仲良くしたいのに受け入れてもらえない。そして、戴冠式が終わればまた一人ぼっちになってしまう。そんなのは嫌だと。だからハンスに愛情を求めたのだと思います。ハンスもアナと似たような境遇の持ち主でした。互いに傷を舐め合う相手として意気投合したのだと思います。(実際はこの時点でハンスには腹積りがあったようです)

アナの選択は浅はかですが、彼女の心情を思うと同情せずにはいられません。ハンスとの結婚については作中でも散々否定的に描かれていました。(それでも期待していた人は多いようですが)
{/netabare}


4.ハンスの役割と心変わり

以前どこかのサイトで、ハンスは心を映し出す鏡としての役割があるという考察を読みました。

{netabare}デュエットシーンはまさにそれですよね。姉と仲良くしたいのに自分を見てくれない。誰かに愛されたい。寂しい二つの心は瓜二つ。ハンスの存在はアナの寂しい心そのものを映し出していました。

一方では一人のキャラクターとしてのハンスの心情が分かり辛かったというのはあります。本人の台詞から察すると、最初から王位に就きたくてアナに近付いたようです。具体策はないものの、いつかエルサから王位継承権を奪おうと機を伺うつもりだったのだと思います。
エルサが城を出た後、アナの代わりに城を守っていました。この時の彼はアナの伴侶として国を守るつもりでいたと思います。(彼にとっても利害一致しているので)人々を守ろうとする彼の姿は誠実で、家臣達も信頼のおける人物だと思ったことでしょう。
でも、エルサを確保し、凍り付きかけたアナが戻って来た時に転機が訪れました。家臣に「もしもアナ王女に何かあったらあなただけが頼りだ」と言われ、ハンスの心に悪魔が宿ります。
ハンスが王位を得るためにアナはそこまで邪魔ではなかったと思いますが、エルサがいる限りハンスの思惑通りに事を進めるのは難しそうです。エルサを殺すにしても、アナにその事実を知られるわけにはいきません。姉妹のどちらか一人を殺すよりも、二人とも死んでもらう方が確実ですし、アナが死に掛けているこの機を逃すまいと思ったのでしょう。
{/netabare}


5.オラフは良キャラか?

否定派の中でもオラフだけは良キャラだと言う人がいます。マスコット的な場を和ますためのキャラと言うこと?でも、私はもっと重要な意味を持つキャラクターだと思っています。

{netabare}オラフは幼い頃の仲良し姉妹の象徴であり、エルサの心そのものだと思います。「ぎゅっと抱き締めて!」と言ったのも、夏に憧れているのも、アナが大好きなのも、エルサ自身が作ったものだからと思うと見方が変わってきませんか?
{/netabare}


6.愛か恋か

以前、別件で考察したことがあるのですが、恋愛は自己愛に近いものだと思います。相手への欲求(相手から愛されたい)を満たすことが最大の目的になっている。それに対して、愛は与えるもの。(無償の愛)

{netabare}オラフが言うように、「愛とは自分より相手のためを思うこと。」簡単なようでいて難しいことです。
恋愛も美しいのですが、より尊いのが愛だと思っています。そして、愛というのは性別や年齢関係なく誰にでも向けられるものです。

物語の前半アナはずっと姉の愛情が欲しくて、でもそれが叶わず寂しさを埋めるためにハンスに愛情を求めます。(自己愛)でも、やっぱり城を飛び出した姉が放っておけなくて追い掛けます。山を登りながら、「言ってくれれば良かったのに。本当嫌になっちゃう。」と苦笑いします。愚痴のような台詞ですが、自分の行為が姉を追い詰めてしまったこと、そして一人でずっと苦しんでいた姉の辛さを知り、もっと早く教えてくれれば一緒に問題を解決出来たかもしれないのにという後悔の念を感じました。
人々はエルサの力を怖れますが、アナだけは違いました。怖れるものは何もない。だって姉なのだから。エルサの力になりたい、また一緒に仲良く暮らしたいという思いに突き動かされて彼女の後を追います。
でも、アナが思っていた以上に事態は深刻で、エルサの力を止めることは出来ませんでした。

傷付き城に戻ったアナはハンスにまで裏切られ、自分の考えが甘かったことを思い知らされます。彼の愛は真実の愛などではなかった。
「愛が何なのかもわからないのに。」とつぶやくアナにオラフが言います。「愛とは自分より相手のためを思うこと。」それは溶けても良いからアナのそばにいたいと言うオラフの行動であり、アナの望みを優先してハンスのところに行かせたクリストフの選択でした。
仮に、ハンスとキスしたとしてもアナは助からなかったでしょう。アナ自身の中にハンスへの愛がないのだから。

アナは死の瀬戸際で姉の危機を知り、自分の命と姉を天秤にかけます。それまで自己愛でしかなかったアナがエルサのために自分の身を捧げた、その行為こそが真実の愛であり、自らを救う結果となりました。(勘違いしている人もいるようですが、エルサの魔法を解いたのはアナ自身の行動です。)
たとえエルサが振り向いてくれなくても彼女を守りたい。エルサのことが大好きだから。その思いはとても尊く見えました。
{/netabare}


7.王子役不在

ここまでの考察で分かると思いますが、この作品は姉妹愛がテーマになっています。男女の恋愛ではありません。(ましてや同性愛とか論外)

{netabare}一応恋の話もありますが、ハンスとの恋は姉への欲求が歪んだものでした。
この作品ではアナが従来の王子のような役回りをしています。白馬に跨りエルサのところに向かうアナはまるで王子のように勇敢でした。
{/netabare}


8.クリストフは損な役回りなのか

{netabare}終盤の城のシーン、クリストフはアナのために危険を顧みず駆け付けたのに、美味しい場面は姉妹に持っていかれてしまいました。従来のディズニーアニメならここは二人のキスでハッピーエンドの場面かもしれません。でも、この物語はそれでは駄目なのでしょう。アナ自身の愛の変化(自己愛→無償の愛)がキーになっていますから。

クリストフは抱き合う姉妹を見て一瞬困ったように笑みを向けます。でも、アナのことを思うからこそ心から喜んでいたと思います。美味しいところで活躍出来なくても、彼の誠実さはしっかり描かれていますし、キャラクターの格好良さは華々しいシーンがあったかどうかだけで決まるものではないと思います。クリストフはとても勇敢で格好良かったと思います。

ラストのキスは彼にとってはご褒美でしょうか。いつものディズニーっぽさの演出(大団円)だと思います。
でも、アナはまだ恋愛についてはよく分かっていないんじゃないかと思ったりもします。好意は持っていると思いますが。ても、クリストフが誠実な人なので上手くリードしてくれることでしょう。
{/netabare}


9.トロールの歌

トロールの歌もクリストフとアナではなくて、物語的にはアナとエルサに掛かっていました。

{netabare}孤独に暮らしているのは愛されたいから、とか、怯えていると道見失う、でも愛さえあれば最高の道選べる。誰もが完璧じゃない。それを補うために必要なのが真実の愛だと。アナの表情をよく見ていると、この歌の持つ意味が分かります。
{/netabare}


10.余談

一時期のテレビでの持ち上げっぷりには流石に私もうんざりしていました。それこそ人気作に便乗して視聴率を取りたいだけ。面白くもない芸人のネタもうんざり。作品に対するリスペクトなんて一切感じられませんでした。

それはともかく、アナ雪は良くも悪くも色々な方面に影響を与えました。アニメにもアナ雪の影響は波及しています。実は私の一押しアニメの『レディジュエルペット』がアナ雪精神を踏襲しています。演出も似た部分があり(おそらく意図的)、私自身最初は嫌悪感を抱いたのですが、いつの間にかのめり込んでいました。アナ雪の愛の考え方を踏まえつつその遥か先へ行ってしまった印象です。アナ雪ではあまり描かれなかった男女の愛はもちろん、様々な形の愛がこれでもかと描かれていたので、アナ雪絶賛する自分がはまるのは当然の結果かも。是非こちらも観て欲しいです。(ステマ失礼しました)

投稿 : 2016/12/23
閲覧 : 520
サンキュー:

17

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

凍えそうな季節に君は愛をどーこー云うの?

おっと失礼w歌を間違えましたw

ここは雪だるまを作りましょう♪
{netabare} にんじん{/netabare}も忘れずにねw

戯言はさておきw
一言で言うと本作は偏屈なこだわりを溶かしてくれるディズニーアニメ。
私も本作で色んな物を溶かされました。

実は本作を観たのはつい最近。
本当は公開前に映画館でPV観た時から気になっていたのですが、
その時、こだわってしまったのは日本の公開時期への疑問。

欧米ではクリスマス、ホリデーシーズンに向けて11月公開だったのに、
日本では劇中歌他、大人でも鑑賞できる日本語ミュージカル実現のための
翻訳へのこだわりもあってか、翌年3月へ公開ずれ込み。

どーせなら、トナカイや雪だるまが元気な寒い時期に氷の城を楽しみたい。
などと、あれこれ理由を付けて鑑賞見送り。

そうこうしているうちに映画は空前の大ヒット。
すると今度はみんなが騒いでいるうちは観たくないという天邪鬼が発動w

そんな天邪鬼にもブームは波及する物で、
主題歌、挿入歌は未見の私でも覚えてしまうくらい巷でヘビーローテーションw
ネタばらしな歌の記憶が鮮明なうちは鑑賞は止めておこうと、
一冬、二冬と鑑賞のタイミングを逃して行きましたw

で、ようやく私の鑑賞の気運が高まったのは今年になってから。
ディズニーアニメ映画『ズートピア』を劇場鑑賞後、
ふと、ありのままの『アナ雪』からありのままじゃいられない『ズートピア』へ……。
という主旨のニュース記事を目にして、自分も比較してウンチクを垂れたくなったからw

まったくもって不純な鑑賞動機w
で、この冬、実際に本作を観てみたら、
そんな比較もほぼ的外れだと気が付きましたw

むしろ{netabare} 『アナ雪』で自分を決めつけ、殻に閉じこもる心を溶かして、
『ズートピア』で解き放つ。同じベクトルの発展系といった感じ。
例えば本作の雪だるまみたいに身体溶解も恐れず、
真夏のバカンスに憧れるような無茶な奴が
多数棲息しているのが『ズートピア』なのだと思います。{/netabare}

その記事を書いた人は恐らく両作のPVしか観ていない。
もしくは主題歌しか聴いてなかったものと思われますw
まぁ……そんな記事にまんまと釣られる私も私ですがw

もっと言えば、本作は別に冬に特化したお話でもありませんでした。
本作は{netabare}来ているはず夏を取り戻すための物語でもあります。{/netabare}

冬が終わり、夏が近付いて来る時期、
例えば春から初夏にかけて観るのも一興だと思われます。

……何だ、結局、素直に日本公開時期に劇場鑑賞すれば良かったんじゃないかw

本作は高所から孤独に思索に耽るタイプの作品ではないと思います。
扉を開いて広場に集まって、みんなで歌って踊って、ノッてしまう。
楽しさの共有も含めて満喫する娯楽作品なのだと思います。

ブームには取りあえず乗っておくべきだ。
寒気が厳しさを増す冬の一時……、
リズムよく躍動する本作のキャラクターたちを眺めながら、
自室で一人、後悔と反省の中、物思いに耽る尊氏なのでしたw

投稿 : 2016/12/22
閲覧 : 346
サンキュー:

23

スカルダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

異色のディズニープリンセス

さて、本日3本目のディズニー映画w

大ヒットから数年。今回2度目の視聴。いつもの通り英語・字幕無しなので、日本語版・字幕版とは違う感想かも知れない。

ディズニー・プリンセスと言えばプリンスが必須だと思うのですが、今回のプリンスは悪役。恋愛対象は一般人。しかも主人公はプリンセスのエルサ(最初の設定は悪役)ではなく、第二王女のアナ。取り合わせがなんとも異色で、今までのディズニーの常識を大きくぶち破った作品だと思う。時代の変化ですかね?

フル3DCG作品ですが、時代と共にこの分野は進化してますね。
肌のプニプニ感と、布の質感、服や髪についた雪の表現がたまらなく好き。

好きな曲が多すぎるので簡単にw
Frozen Heart
 これからライオン・キング始まるんだっけ?と思わせてしまう最初の曲。
 水と氷の描写がヤバい。
Do You Want to Build a Snowman?
 子供の英語の喋り方って凄く好き。
 足でチクタクがたまらん。かなり悲しい曲。
For The First Time In Forever
 開放的で一番好きな曲。F+rとV+rの連続が歌ってて気持ちいい。
 生まれて〜はじめ〜て〜って上手く歌詞乗せたな〜と思ったり。
 アナのスカートの揺れ方が超好き。
 アナは一見人当たりが良さそうですが、ハンスとの出会いで、"awkward(ぎこちない、気まずい)"という表現を使ってるけど、エルサの前でも"awkward"なんだよね。
Love Is an Open Door
 ねぇ?変なこと言ってもいいかな?で始まるバカップル曲。
 YouTubeで検索すると幸せになれる。Good Looking Parentsシリーズが好きすぎる。
Let It Go
 和訳と原曲で意味がだいぶ違うので議論になった曲。
 意訳と直訳で意味を比べるのも面白いと思う。

やっぱりディズニーと言えば音楽ですね。
ディズニーにはミュージカル映画をどんどん作って欲しいと思う。

投稿 : 2016/11/30
閲覧 : 265
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

英題 Frozen 83点

83点。
あの有名な歌が作中で流れます。

歌、いいですよね。
ストーリーもいいのですが、ディズニー物の中でもミュージカル色が強いのではないでしょうか。
CGが綺麗。
3Dで見ると、雪が飛び出てくるような感覚。
映像美は、CGを使うとやはり綺麗です。
「ながら見」にも向いています。

初めて見たときは、「百合物??」と思ってしまった。
姉妹愛が強いように感じました。汗。


プリンセス物だと、ラプンツェルの方が好き。
ストーリーだと、ベイマックスの方が好き。
世界観だと、ズートピアの方が好き。

話題作ということで、絶対に見るべしです。

投稿 : 2016/10/18
閲覧 : 209
ネタバレ

うち. さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

雪を溶かすのは真実の愛

 超絶大ヒットしたディズニーアニメ映画。
 男女の愛ではなく姉妹愛を描いた作品で雪の表現や質感は必見、圧巻でした。

 物語は雪の魔法が使えるエルサ(雪の女王)がアナに魔法を当ててしまったことをきっかけに国王夫婦がなんとかしたのですが、その十数年後の戴冠式でエルサがアナの突然の結婚報告で感情が高ぶり、王国に永遠の冬をもたらしてしまいました。

 アナの結婚相手の王子がこれまたディズニー特有の悪い男で自己中なキャラなのですが、顔が綺麗なので初めはヴィランではないと思いきや「兄が12人居るから王国を継ぐのは無理だから君の王国を支配するよ☆」と爽やかにゲスい王子でした。
 ディズニーの悪役らしからぬイケメンであんまり魅力的ではないかも、個人的にジャファー(アラジン)が好きなのが影響しているかも。

 アナ:主人公でヒロイン。姉と家庭内別居していた、戴冠式で久々と言っていたのでエルサに会ったのも数年ぶり。王子と良い感じになるが肝心の王子がアレだった。
 引きこもり生活が長かった割には運動も出来るしコミュニケーションも出来る。

 エルサ:タイトルにある雪の女王。雪を操る能力があり、今作の元凶でありヒロイン。
 姉キャラであるが気弱なところがあり、精神が不安定になると周囲を凍らせる。とにかく凍らせる。
 レット・イット・ゴーは代表曲であり、当時何度も聞いた人も多いはず。

 ハンス王子:序盤でアナと良い感じになる。善人のように見えるが実はヴィラン。

 クリストフ:アナと最終的にはくっつく。

◯まとめ
 ぜひともBD(雪の表現とか特に)で観てほしい作品です、音楽面も本当に高品質なのでヘッドフォンとか付けて観た方が断然お勧めです。

 

投稿 : 2016/08/12
閲覧 : 237
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

お姫様の自立

※多少の偏見があることをお許しください。

アナ雪ヒットしましたねー。やたら流行りすぎて手をつけるのが遅れてしまいましたが、本作の全体的な感想として今までのディズニーと違ったな、というのが感想であります。まあそれはヒットしたわけですので、それなりに個人個人の違ったながあるわけですが、私個人としては、二人のヒロインが誕生したことと、ヒロイン像の脱却という意味で違ったな、であります。

元来ディズニーはお姫様が鉄板でありました。シンデレラから始まり、女性の夢物語りでした。女性らしさとはなんぞや?モテない女性はようするに母になれないことが女性らしくない?負け?というような観念が現代でもあるような気がします。当然男もそうですが・・・Facebookなんかでうpされものは、自分の友人は恋人とか子供とか、異性が含まれる内容でなければいけないみたいな、暗黙の空気が存在していて正直そのような異性リア充エピがない人はあまり活動していないように感じます。

シンデレラコンプレックスとは、男性に高い理想を追い求め続ける、女性の潜在意識にある「依存的願望」を指摘したシンドロームの名称。童話『シンデレラ』のように、女は今日もなお、外からくる何かが自分の人生を変えてくれるのを待ち続けている、としてこう名付けられた。wiki参照

シンデレラは不遇ではありましたが、何か努力をしたのか?と聞かれるとはてなであります。あの境遇から脱出すべく何か行動したわけでもありませんし、王子様に認められるために美しくなったわけでもありません。ただ、不遇というフェイクによって、努力を感じドラマになっているような気がしまする。

女尊男比とかいう言葉を多く耳にする社会にあって、本作の在り方は、そのシンデレラのようでもなく、自立した女性像を描いたものになっております。氷の女王エルザやアナは自分の在り方を自分で気づく内容になっていたりします。また男性の方も、理想の王子様像に少なからず刷り込み的な影響を受けていると思える。そんな意味では今回の王子は○○だったり、恋に落ちる男の方は○○であったりと、既成概念を踏襲した目線もあるような気がしまする。

投稿 : 2016/03/22
閲覧 : 257
ネタバレ

セリきち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大概妹のせい

かなり世間様で騒ぎになっていたので、斜に構えて観てしまったせいもあるだろうけど…一言で言うとタイトル通りでおさまっちゃう感じ。
エルサが不自由を強いられる原因も妹のアナが発端だし
他国の王子に騙されて王国が乗っ取られそうになるのもアナが…。
一応解決への手助けにもなるが、恋人が出来てなぜか一番ハッピーになるのもアナ^^;
一番有名なシーンはエルサが氷の魔法を使って自由になった喜びを歌い表すところだけれど、
話的にはアナが主人公っぽくて混乱したかなぁ…結局どっちが主人公なのだろうと未だに思う^^;

一応主要登場人物がハッピーに終わるんだからめでたしめでたしでいいんだろうけど
ブームになるほどの映画だったかなぁって思ったのは自分が歳をとったからなのかなぁ…と、変な所で考えさせられた映画でした^^;

投稿 : 2016/02/01
閲覧 : 203
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

日本のアニメとは違う視点で観ています

ブームから時は経ち いまさらですが・・・

ディズニー映画は
ミュージカルのような挿入歌を楽しむために
観ています

以前 洋画などは
原作を大事にするために「吹き替えではなく」
という考えがありましたが

ディズニー映画に関しては
日本の色に染まって魅力的になる
と思っておりますので
毎回吹き替えにて視聴させていただいてます


  アナと雪の女王

ストーリは数回視聴させていただきました
歌は それ以上に繰り返し繰り返し聞いては
ジーンとしておりました
いまも流れています (*^_^*) ♪♪

挿入歌・・・

ふたりのソロ曲 素敵です
エルサのソロからアナがからんでいく部分が
なにより好きです
(勉強不足で題名などはわからなくてごめんなさい)
   戴冠式の前 と 
   アナのお城に迎えに行った場面

後半に 歌う場面が少なくなってしまったことが残念です


ストーリー・・・ 

ひねりはないかもしれません
ですが私は
あたたかいだけのストーリーで大満足です
悪役が出てこなくても(少々悪い役の人はおりますが)
それがディズニーのよいところ
と思っておりますので

大好きな作品です

投稿 : 2016/01/17
閲覧 : 265

ダビデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

誰もが知ってるディズニーのアニメ映画

歌は口ずさんじゃいますね。
ディズニーっぽい、ストーリーで、子どもと観るには良いでしょうね。
ただ、深さがないというか、なんていうか、自分が求めているモノに馴染まないんでしょうね。

投稿 : 2015/10/19
閲覧 : 288
サンキュー:

5

ネタバレ

UsaMin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

音楽がよい

物語はそれほどおおきなひねりはありませんが、
今までのディズニーアニメから考えると新しい幸せの形が提示されています。

その影響でか、白雪姫のように最終目標でなくなった王子様の唐突な変わり様はちょっとついていけませんでしたが。
ディズニーの文脈で動物と友達になれない人は~というような分析をどこかで見ましたが、そんなの普通にこの作品見ていてもわからないし。

皆さん書いていますがこの映画が大きく他を引き離しているのはやはり歌の力でしょうね。
Let It Go の盛り上がり方は美しい映像も相まってすごいものがあります。

ただ、自分の見た吹き替え版だと歌詞全体で受ける印象と、その後の展開がちょっとずれていて「あれっ?」とおもってしまいました。
不思議に思い後でYouTubeに公開されている歌など色々見てみたら、どうやら日本語の歌詞が英語の歌詞と多少意味が違っているのが原因のようです。

日本語の歌詞だと、「今のままの私で自由に生きていこう」という完全な自己肯定で、ある意味能天気な内容ですが、英語だと、「色々辛いこともあるけど気にせず生きていこう」と、外からの圧力とそれに対する反抗心を歌っているようです。
またちょっとヤケになってるとも取れる内容になっており、その後の現実との戦いという展開ときれいにつながります。

口パク(リップシンク)に合わせて言葉を選びながら歌詞の内容を綴っていった訳詞の方はすごいと思いますが、ちょっとそこは残念な気がします。

投稿 : 2015/10/17
閲覧 : 243
サンキュー:

4

次の30件を表示

アナと雪の女王のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
アナと雪の女王のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

アナと雪の女王のストーリー・あらすじ

運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹、エルサとアナ──触れるものを凍らせる“秘密の力"を持つ姉エルサはその力を制御できず、真夏の王国を凍てつく冬の世界に変えてしまう。妹のアナは、逃亡した姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま"のオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出る。アナの思いは凍った世界を溶かすことができるのか? すべての鍵を握るのは、“真実の愛"…。(アニメ映画『アナと雪の女王』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2014年3月14日
制作会社
ウォルト・ディズニー

声優・キャラクター

イディナ・メンゼル、クリステン・ベル、ジョシュ・ギャッド、サンティノ・フォンタナ、ジョナサン・グロフ

このアニメの類似作品

この頃(2014年3月14日)の他の作品

ページの先頭へ