当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「たまこラブストーリー(アニメ映画)」

総合得点
83.0
感想・評価
1246
棚に入れた
6617
ランキング
342
★★★★★ 4.1 (1246)
物語
4.1
作画
4.3
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

たまこラブストーリーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

続私的アニメ感想簿54

実は前回、天地人としてこのアニメの感想を書く前に、マジンガーZの感想を書いてたんですけど、もう少しで書き終わるという時に、間違えて完全に消してしまい茫然自失状態に(涙)
そんな敗戦間際の天地人の脳裏にあの声が・・・
安西先生
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」
天地人
「安西先生(涙声で)・・・たまこラブストーリーの感想が書きたいんです(号泣)。」
ああっ、なんて元気が出る言葉なんだ(おいっ)という事で、たまこラブストーリーについて書いた思い出が(何もかもみな懐かしい by沖田)

TVアニメ「たまこまーけっと」の後日談というか、たまことぼたもち蔵(こらこら)の恋の決着を描いてます。
まあ、ベタで先が見える話なんですけど、なんか観ていて楽しくなる内容でした。
あと、隠れた主役というか、これは常盤みどりの物語でもありましたね。
密かに想っていたもち蔵と、一番の親友であるたまこの、お互いの気持ちを知り、あえて最後の後押しをするまでの心の動き(言葉ではなく、映像での表現)が本当に良かったです。
いや~っ、親友っていいですね、たまこを送り出した後に、教室でひとりポツンとしていたみどりにかんなが
「ちょっといい顔してますよ」
と言い、それに対して返事をする時の、泣きたい気持ちのこもった
「さんきゅ、かんな」
のちょっと涙声が、ああ青春なんだなと思ってしまいました。

ラストはその後を見たいような、これで終わりでいいような、なんかほのぼのした気持ちで観終わる事が出来ました。

ところで、何故マジンガーZの代わりにたまこラブストーリーの感想を書きたくなったのかって、そんな事俺が知るかっ(by ストロンガー)

投稿 : 2023/02/04
閲覧 : 143
サンキュー:

7

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

後悔の苦さは、何かをした証

 全83分。

 うん・・・最高。リズと青い鳥、聲の形と見てきたけどやっぱり山田尚子×吉田玲子の監督脚本、僕はスゴイ好きですね。またこのタッグの映画が見てみたい。。。

 今までと違うことに踏み出すことは勇気がいるし戸惑う。もち蔵の勇気を出した告白に戸惑うたまこ。その後言葉がおかしくなったり、走りながら見える景色がガラッと変わる演出がすばらしい。ただ少しづつ心が追いつき、もち蔵の気持ちにこたえようとする心境の変化をバトンを受け取る様子で表されていて、そしてクライマックスに糸電話をキャッチできた、というところが良かったですね。

 で、この二人を影で支えていたみどりちゃんも印象的。

 「めっ・・・・・ちゃ見てるね!たまこのこと!でも、、見てるだけだね。」

 もち蔵とたまこ、二人の背中を押していたのが良い。

 ・・・なんか語彙力が不足していますが、僕の中では最高に面白かったし大事な映画であることは間違いないのです!単なる日常系であったTV版の延長だけではなく、ここまで軸のあるストーリーにしたのは流石としか言いようがないです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/10/13
閲覧 : 269
サンキュー:

28

ネタバレ

taka_2 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

泣けた・・・

たまこともち蔵の幼なじみの片想いが両想いになったかも知れないという話。続きが今のところないのが残念すぎる。続編作ってくれー!
もち蔵よくやった!恋愛に対する感度が低すぎるたまこでも、さすがに直接言われれば分かるかー、でも受け止めきれずにしばらく距離を置いてからのじわじわ近づく感じが良かった。
テレビシリーズではほとんど(全く?)描かれなかった、たまこの母が出てきたのも良かったですね。母を亡くすという体験がとんでもなくショックなものだとは思うんですが、そこから日常を取り戻すのにも、もち蔵が一役買っていたんですね。

どうでもいいけど、なんで餅屋が向かい同士にあるの?どっちが先にあったの??謎。

投稿 : 2022/08/11
閲覧 : 157
サンキュー:

3

ネタバレ

りは さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『たまこまーけっと』とセットで一双

『たまこまーけっと』に対して
お互いに高め合う作品です。

ループが解けて
急に宇宙に放り出されたような
たまこの動揺が伝わります。

アフターストーリーが
気になります。

投稿 : 2021/10/17
閲覧 : 231
サンキュー:

12

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

キャッチするのがにがてな女の子のラブストーリー♡

80分くらいの映画だよ

おはなしは

幼なじみで家も真向かい
お家のお仕事もおもちやさんの2人
(たまこともち蔵)のラブストーリーで

もち蔵がたまこにコクって
たまこが{netabare}へんじ{/netabare}する。。って
それだけのおはなしだったけど
とってもよかったよ♪

たまこまーけっとのときは
おしゃべりするフシギな鳥さんとか出てて
どんなおはなしか分かりにくかったけど
きっと
このおはなしが見せたかったのかも☆

お友だちもあんまり変わってなくって
かんなはかんな
みどりはみどりだったね
(しおりもちゃんといるよ^^)


絵も京都アニメーションだから
とってもきれいだったなぁ☆


*:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚・*:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚゚

{netabare}
おんなじ京アニのアニメで
「Free! Eternal Summer」でも
そんなおはなしあったけど
にゃんは
進路って考えるとこわいから
あんまり考えないようにしてる。。

でも
3年になっちゃうともうすぐなんだよね。。
ちょっと
そうゆうおはなしもあって
また思い出しちゃった。。

でも
そうゆうおはなしはちょっとだけで
今まで自分の気もちとかあんまり考えてこなかった
たまこのラブストーリーだったよね

飛び石の上でコクられて
おかしくなって
時代劇みたく変なしゃべり方になっちゃったけど
おじいちゃんがいたから
いっしょに時代劇とかみてたのかな?
にゃんのおじいちゃんも
時代劇とかよく見てた^^

かたじけないって
ありがとう。。のことかな?
そのあとも
もち蔵に会うたびにヘンになってたけど

きっと
自分がたまこだって思ったら
恥ずかしくってしょうがなくなっちゃうから
なんとなく
たまこの心の中のもう1人のたまこに
代わってもらっちゃったのかなぁ。。って

でも
それってやっぱり自分のことごまかしてるのかなぁ?
だからずっとそのあと
バトンもうまくキャッチできなかったよね

自分の気もちごまかして
みどりちゃんにも
「何にもなかった」って言ってごまかしてたけど
みんなにうちあけてから
かわったみたい。。

みんなの応援。。
とくにみどりちゃんって今までもち蔵のこと
あんまりよく思ってなかったみたいだったけど
やっぱりほんとの友だちだったんだ☆。。って

あと
カセットの中のお父さんの歌。。
お母さんの返事。。
まわりの大人の人たちのこと見たりして

みんなもいろいろあったんだなぁって^^
自分だけ迷ってるんじゃないって分かって
ちょっと安心したかも

あと
はじめのほうでたまこが
「どうもキャッチはにがてなんだよね。。」って言って
それでみどりちゃんが
「必死につかみに行けば取れるよ」。。って

それって
もち蔵の気もちのこともあったんだなぁって思った☆

終わりの方の駅で
たまこが糸電話を投げるんじゃなくって渡して
いつもみたく
もち蔵がたまこに投げたとき

今まで10回に1回くらいしか取れないって
言ってたのにちゃんとキャッチできて

それって
もち蔵の思いもいっしょにキャッチしたんだよね♡
ちゃんとへんじができてよかった☆

「もち蔵大好き!」のあとどうなったのかな?
とっても気になるけど
すごい気持ちがこもってたし
それで終わってよかったみたい。。
{/netabare}

投稿 : 2021/06/29
閲覧 : 1120
サンキュー:

170

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

京都御当地もので懐かしい

テレビシリーズは見ていないのですが、アマプラにあって短かったので今回視聴しました。

京都の北白川商店街がモデルだと思います。当時通っていた大学が近くにあり、下宿生の人たちがよく利用していた場所だと思います。私は数回ぐらいしか通ったことはありませんが、そのあたりの雰囲気がよく出ていました。もちろんアーケードはそんなに長くないので、いろいろな商店街のイメージが重なって描かれていると思います。

お話としては、他愛ないと言ったら語弊がありますが、高校卒業の頃、進路がどうなるかとか、つきあっていたクラスメイトとの恋愛はと言った、ごく普遍的な話です。そういった青春につきものの悩みなのですが、作画が京都アニーションのふんわりとした絵柄で、シナリオもどぎついものでなくて、ちょうどひと昔前の「肝っ玉母さん」みたいな感じのホームドラマを見ているみたいでした。そのあたりの懐かしさを目指した作品ではないかと思います。尺も一時間あまりでちょっと息抜きに見るのに最適でした。ラストもたまこが想いを告白できて、ほっとできた感じでしたね。ジモティならではの鴨川や京都駅のロケーションが出て来て、まさに京アニ作品だなと思いました。

末筆になりましたが、京アニ事件で報道されたスタッフの方たちがスタッフロールに出ていて、見ていてちょっと複雑でした。被害に逢われた方のご冥福を、心よりお祈り申しあげます。

投稿 : 2021/06/29
閲覧 : 216
サンキュー:

7

ネタバレ

十文字 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ラスト良かった

正直言って、展開がどうなるとか、ラストがどうなるとかは予想できたが、予想できたとしても、ラストはすごく良い所に話が落ち着き、うまくまとまったと思う。主人公の可愛さが出ていた。

投稿 : 2021/05/22
閲覧 : 216
サンキュー:

4

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なんて爽やかな物語!

ようやく見ましたよ。京都アニメーションの珠玉の恋愛アニメ。
たまこまーけっとは見たことないんですが、評判の劇場版を見ました。

いいですねえ。青春ですねえ。高校生男女の爽やかな恋愛物語でした。
以上!

いや、内容を語っても、とても標準的でありきたりの感想しか出てこないと思うんですよ。たまこの仕草が可愛いとか、共感できるとか。
細かい仕草が素晴らしいとか。
ちょっとばかしテクニカルな感想書きますね。

{netabare}
この映画のストーリー、縦軸を担っているのはみどりです。みどりの行動によって物語が進むんですね。
もち蔵の告白のきっかけもみどり。
たまこの告白のきっかけもみどりです。
そしてストーリーの横軸はかんなです。ことあるごとに伏線めいたエピソードや行動を起こして、物語に厚みを持たせています。
最後に史織。たまこに対して、暗に目指す方向を指し示してあげています。
主人公コンビのもち蔵、たまこは、これらの軸に、それこそたまこの投げるバトンのごとく、ふらふら振り回されながら、ストーリーを進まされていきます。
登場人物の役割がしっかりハマっていて、素晴らしいです。

この映画、みどりとかんなが好きという感想が多いのも、彼女たちがストーリーを動かす役を担っているからなんですね。振り回される主人公コンビはなんとも頼りなく映ってしまいます。
恋愛成就のお膳立てを行い、ついでにかんなの高所恐怖症の克服にも協力したみどり、いい人すぎんか。
わたしもみどりが好き!彼女の将来に幸あれ!

もう一つついでに。ラストの糸電話での告白シーンですが、糸電話は糸をピンと張らないと音が聞こえないですよね。ラストシーン、どう見ても糸が張ってないので、おそらくあの距離だから糸を通さず直接聞こえたんだろうなあと。それでも糸電話を使っているたまこの可愛さが際立つシーンだったと思います。
{/netabare}

投稿 : 2021/04/30
閲覧 : 236
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

近くて遠い、ふたりの恋

たまこ、むけました。
おもち、やけました。
大人になる、ということ。


【観了】

2014/05/11(日)
舞台挨拶観覧@京成ローザ:ゆとくくん
(控えめに言って最高だった)
洲崎綾、田丸篤志、金子有希、長妻樹里、山田尚子監督、山崎たくみ

2014/10/10(金)
DVD購入


【歌】

主題歌「プリンシプル」洲崎綾
OP「KOI NO UTA」北白川豆大(藤原啓治)
ED「こいのうた」北白川たまこ(洲崎綾)
劇中曲
「恋の歌」ダイナマイトビーンズ
「豆大さんへ」ひなこ(日笠陽子)


【ポイント】

・むり、かわいい、ほんとにかわいい
・プリンシプルはもちろん、こいのうた最高すぎ
・もちぞ~イケメンかよ(ヘタレ卒業おめ)
・{netabare} 百合もすきだからみどりGJなんだよなあ {/netabare}
・かんな「{netabare} 誰が誰を好きになってもイイんだよ {/netabare}」
     この言葉がみどりをささえたんだよなあ。
・みどりの{netabare}嘘{/netabare}は、本当に切なくて泣けた

いちばん大切な人の一番になれなくても、
その人の幸せを願えることって本当に素敵。
(そんな大きな心もちあわせてない)(もちだけに)

たまこまーけっとがおわった時、
片想いの切なさに対して残るモヤモヤが
自分の中で処理できなくて
本当にこの続編をみれたのは嬉しかった。
{netabare} もち蔵が結局東京に行ったのか、残ったのかは
もうどうでもよくなるくらい(よくない)
結ばれたっていう結論をだしてくれてアリガトウ!!!
って感じだった。 {/netabare}


そして最後に、
・{netabare} もち蔵だいすき、どうぞ! {/netabare}


リピするたびに感想が増えていきます(笑)

投稿 : 2021/04/22
閲覧 : 335
ネタバレ

たにぐー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これが噂の青春、超微炭酸系ってやつか!

たまこまーけっとは、個人的に思い入れの強い作品だったので、新作はラブストーリーとのことで期待を胸に、観に行って参りました!

見終わって、これが最近はやりの青春、超微炭酸系ってやつですか!はやってるかは知りませんが。
とにかく、甘くて胸がキュッとなる、そんな青春ラブストーリーでございました。
ほんと何度もドキドキさせられましたね。
でも、たまこまーけっとの雰囲気はそのままだったので、妙に安心できる感じがぽかぽかってなって、二倍心が暖かくなりました。

かんなちゃんがみどりに言った「いい表情していた」ってのはみんなにも言えることじゃないのかな。もちろんかんなちゃんも。
みんな高校三年生になって、進路や将来のこと、それに恋愛や今まであった日常が変わっていくことへの不安でそれぞれが悩みながらも答えをみつけていく。
そして、みつかったとき、何かを決心した彼女たちともち蔵の表情は一瞬だけどとても大人びていて、その一瞬で、女の子は女性に、男の子は男性に変わっていく瞬間でもあったのかなって思いました。

いやー、でもほんとみんな変わりましたねー。
とくにあんこちゃん。もう小学6年生なんですね。
来年は中学生ってことで、たまこのお古の制服をあんこちゃんが着たシーン。
もちろん可愛かったのですが、なんか少し寂しくなりました。
成長してくれるのは嬉しいことこの上ないです!けど、ランドセルを背負ったあのあんこちゃんにはもう会えないと思うと、、、orz
あんこちゃんが小学生のまま物語が終わったことが救いでした。
そしたら僕の中では永遠に小学生のままだしねぐへへ。

挿入歌もOPもEDもどれも作品にぴったしだって思います!
同時上映の南の島のやつもわたわたするチョイちゃんがほほえまでした!
あと、なんとかもち蔵って連呼するたまこちゃんに思わずツボに入りそうになって危なかったです!

ベタな展開だけどそれがいい!そんな作品でした!

投稿 : 2021/03/16
閲覧 : 503
サンキュー:

46

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

たまこまーけっと完結編

たまこまーけっとの続きのお話。
あの鳥は故郷に帰ってしまって、冒頭と途中にちょっとだけ登場。
ちょっとうるさいかなーと思ってたので、これぐらいがちょうどいいかも。

映像の勉強がしたくて、東京の学校に行きたいと思うもち蔵。

そして勇気を出してたまこに東京に行くことと自分の気持ちを告白するもち蔵。
ちゃんと相手に自分の気持ちを伝えられるもち蔵かっこいいよ。。

動揺して逃げてしまうたまこ。というか動揺しすぎ(・_・;)
もち蔵かわいそう。
あの告白はなかったことにしてともち蔵に言われて初めて自分の気持ちに気づいてまた動揺するたまこ。

そんな時、偶然テープに録音されていたお母さんの歌を聴いて勇気をもらい、糸電話でもち蔵に自分の気持ちを伝えようと決心して。
そんな時、みどりのやさしい嘘で、もち蔵が東京に行くと思い込み、糸電話を持ったまま追いかけるたまこ。そして・・

糸電話で話すって距離感がいいな。。
面と向かって告白するのは近すぎて恥ずかしいけど、SNSで話すよりも相手を感じることができる絶妙な距離感がいい。

たまこももち蔵も初々しくて良かったです。
たまこまーけっと完結編といっても良い終わり方だと思いました。

投稿 : 2020/12/12
閲覧 : 293
サンキュー:

30

ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本編を超えてくる

いやぁー、おもしろかった!キャラの表情、仕草のひとつひとつがほんとにかわいいですね。本作は本編のたまこと商店街のみんなとの日常を描いた「たまこまーけっと」とは打って変わってたまこともち蔵とのラブコメが話の主軸になっています。ちなみに本編を見ていなくてもほぼほぼ100%楽しめる内容だと思います。個人的には本編より本作の方が好きでしたね。最初デラちゃんと王子、チョイちゃんのミニアニメから始まって、「あぁ、たまこまーけっとってこんなんだったな」とこのアニメの見方(?)を思い出させてくれるような導入から始まります。好きだったポイントはやはりもち蔵の告白シーンとラストでしょうか。なんかもう、めっっちゃいいですね!キュンキュンするしたまこ可愛いしもち蔵かっこいいし。また、たまこラブストーリーはちょっとした伏線も素晴らしいと思いました。しおりがかんなをスルーしたことがちょろっと活きてきたり、たまこのお母さんの葬式でたまこを元気づけてあげたのが実はもち蔵だったりetc...
とにかくキャラのかわいさだけでも感じとっていただけたらすごくいい作品だと思います。これは何度も見返すことになりそうだ。

87/100点

投稿 : 2020/11/15
閲覧 : 267
サンキュー:

7

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

変わらないと思える日常にも、いつか変化が訪れる。

TV版見終わってから速攻で見ました。
元々こっち見るのが目的ですしね。

TV版が日常の風景を淡々と描き、何気ない日常の尊さを伝えたのに対し、こちらでは変わりゆく日常と気持ちの変化について描かれていました。まさに対照的ですね。
10代の学生時代とは目まぐるしく環境が変わる世界です。しかし当の本人たちはそれを自覚しておらず、いつまでも同じ時間が続くと思っていたりするものです。だからいざ選択をしなければならない立場に置かれたとき、迷い、苦しみ、時には大事なものを見過ごしてしまいます。
「変わる」という事実を受け止められるか、この作品はそういうことを伝えたかったんじゃないでしょうか。

たまこにとってうさぎ山商店街での日常はいつも変わらない風景でしたし、それが今後もずっと続いていくと漠然と考えていました。
しかし今回多くの変化が彼女の周りを飛び交います。友人たちの進路、祖父との死別の危機、そして幼馴染からの告白。
様々な変化の訪れ、さらには幼馴染からの告白による自分の気持ちの変化、これを受け止め切れずたまこは一時精神的に不安定になってしまいます。
しかし少しづつ変わっていく周囲の変化について彼女なりに考えるにつれて、徐々に彼女も自分の気持ちを受け止められるようになっていきます。
何よりたまこは母との死別という大きな変化を一度乗り越えています。
そしてそのきっかけとなったのが、他でもない彼であることを思い出します。
だから彼女は最後に受け止めました。彼の気持ちを、そして自分の気持ちを。


らしくない真面目な感想書いとりますが、正直大好きですこの作品。
思春期の男女の感情の機微を描いた作品はやっぱりいいですね。
素晴らしい映画でした!京アニありがとう!!

投稿 : 2020/08/14
閲覧 : 278
サンキュー:

24

ネタバレ

R さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

眩しいほどの輝かしさ。

胸が締め付けられるような輝かしさ、青春。
日常の中にある非日常。
私が特に好きなのは、最後に流れる「こいのうた」。
あのイントロの疾走感が、青春の変化の速さ・2人のこれからの始まりを感じる。
あー、素晴らしい。
有難う京都アニメーション。

投稿 : 2020/08/05
閲覧 : 254
サンキュー:

8

ネタバレ

KomcHi さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

たまこ、覚醒の時来たれり!

見終えました。

たまこマーケットの続編です。
高校3年生の春、たまこは進路を餅屋としていましたが、
漠然とした不安を感じていました。
一方のモチゾウは
映画を学ぶために東京の大学に行くことを決意。
そのモチゾウは
たまこに大学の件と自分のたまこへの想いを告白します。
さぁたまことモチゾウの恋の行方は?…という物語です。


甘酸っぱいですね~!
天真爛漫で恋に鈍いたまこが、
告白されてあんなにトキメク顔を見せるとは!
恋が芽生えた瞬間にキュンとしました。
告白後の「すまねぇなっ、カタジケネェ、カタジケネェ」
って片言でパニックになっているたまこには、
そんな時代劇みたいな言葉でてくるか?
って笑ってしまいました!笑


たまことモチゾウの恋模様はもちろんの事、
たまこのお父さんとお母さんの過去のストーリーも
織り交ぜながら進んでいきます。
自分のお父さんやお母さんも同じように
告白など色んな恋の経験を経てるんだ…
って気づいた時のたまこの決心した表情も良かったですね。
たまこも今その時だよ!頑張れって応援しちゃいます。


京都駅の新幹線ホームでの告白シーンもGoodです。
糸電話という赤い糸を通して想いを伝えたように
連想させてロマンチックだなと感じました。
大団円で良かった良かった!


↓↓ 以下修正 2020.05.05 ↓↓

私はみどりが好きなのですが、
恋が実らず切なかったです~。
たまこがモチゾウから告白された事を
仲良し3人に伝えたシーンでは、
みどりはうつむき辛そうな表情でした。

みどりが報われるストーリーがあっても良い!

モチゾウが大学進学のため上京している間、
寂しそうにしているたまこにみどりが寄り添う。
そのうち自分の想いが抑えきれなくなったみどりは、
たまこを押し倒しキスをする。
そしてみどりは素敵な一夜を過ごすのでした。

劇場版 みどりラブストーリー (百合)
~たまこと交わる色欲の夜に。~

R-15ぐらいでしょうか…。
私は観ていたいです~(>ω<)♪ 笑

投稿 : 2020/05/05
閲覧 : 381
サンキュー:

29

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

眩しすぎる恋物語。

いずれ書き直すレビューですが、
先んじて言いたいことがあります。

この作品を観て解る通り、
思春期の女性の繊細な部分を表情や動きで表現することの一点では、
京都アニメーションは日本一、いや?世界一でしょう。

もち蔵への恋心を自覚した、たまこの一挙手一投足。
本当に可愛くてたまらない。

その表現は、数多くの女性スタッフが京アニの主力として活躍していることで、
山田尚子監督が主導で女性の感性が作品作りに反映されているということ。

それは、けいおん!が女性ファンからの共感を得てきた理由と概ね同じであり、
例え最高の技術を持っているスタジオジブリであっても、宮崎駿監督の目指す方向性との違いで表現出来ない部分。
つまりはジブリが持っていない京アニ独自の持ち味であるということです。

得意とする表現分野で京都アニメーションが持っている繊細で緻密なコダワリは唯一無二の存在でありましょう。
それは、京アニが長い期間かけて木上益治さんらが育て上げた人材が一丸となって作り上げたもの。
所属しているスタッフのひとりひとりが高い意識・向上心・技術力を備えたプロフェッショナルであり、
彼ら彼女らが今まで作ってきた作品の多くがファンからも見てもかけがけのない大切な宝物であること。
疑う余地が無く、高い敬意を払わずにはありません。
(過去作には好みでないものが幾らか存在していたにせよです!)

作画以外にも演出や脚本へのこだわりが高く、
たまこの精神構造の掘り下げ、変化することを恐れたたまこの戸惑いと成長が非常に丁寧。
大好きな母の死にずっと囚われ続けていた、たまこの心の変化。そのきっかけを与えたもち蔵。
TVシリーズ中から大好きな親友への愛情が強すぎた、みどりの心の整理と成長の物語。
たんなるふたりの恋物語でもなく、人の心が描かれた邦画として、
その緻密さは、もっと評価されていい完成度が高いアニメ映画だと思いました。

この作品の特徴として凝った言い回しは無く、とにかくシンプル。
何でも台詞で伝える直接的な表現を避けて、気持ちを目と表情で伝える。

伝わる思いと伝わらない思い。

せいいっぱいの勇気を振り絞って漸く『好きだ!』と相手に伝える。
敢えて拙い言い回しにしていることで、いっぱいいっぱいの気持ちが受け手に伝わってくる。
恋愛を扱ったジャンルとしては最高の作品候補であると言っていいでしょうね。
(個人的には観た範囲では一番好きな作品です。)

===================

ずっとずっと一緒だった、たまこともち蔵
いつまでも変わらないと思っていた
幼馴染の二人の関係に新たな季節が訪れます。

恥ずかしくなるぐらい初々しい純愛物語。
観ていてこっちまで顔が熱くなってしまいました。

あれだけ天然で朴念仁だった、たまこちゃんが
恋心を自覚しての反応が従来よりもずっとずっと可愛かったです。
今まで不遇だったもち蔵くんもついにやったね!男だねえ…。

人には人それぞれの想いがあって皆、繋がって生きている。

ちっちゃかったあんこちゃんも、お姉ちゃんと呼ばれる年頃になっていく
豆大さんと吾平さん、いつも喧嘩ばかりしてるけどあれで本当は仲いいんだね
おじいちゃん、いつもたまこたちのことを優しく見守ってくれていたね
道子おばさんがいてくれて、たまこは随分精神的に助かったと思います
みどりちゃん、心に余裕ができて良い意味で変わったね
かんなちゃん、相変わらず愉快だね
史織ちゃん、たまこの友達でいてくれてありがとう
ひなこお母さんの想いは家族の中でいつまでも生き続けているんだね

言いたいことはいっぱいあるけれど、
ここでどれだけ説明するよりも、
とにかく一度観てください!ハッピーな気持ちになれます。
そうとしか言いようのない物語でした。

二人だけでなく、この世界に住まう全ての人たちがいつまでも幸せでありますように!

投稿 : 2020/04/08
閲覧 : 1340
サンキュー:

144

ネタバレ

USB_DAC さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

By always thinking unto them. そして恋の目覚め

物語:
第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞作品です。
とってもストレートな傑作恋愛物語だと思います。たまこまーけっと
の続編として作られていて、"映画単体でも楽しめる作品を念頭に"と
言う通り、本編を見ていなくても充分楽しめる内容。とにかく細かい
秀逸な描写につい唸ってしまう作品です。

作画:
人物の作画は言わずもがなの最高のクオリティ。高3生にしては幼過
ぎる乙女たちはちょっとこの先心配になるものの、女性らしい動作や
鈍さ(失礼!)、絶妙な表情、感情の揺らぎを大切にした描写は見事
としか言いようがありません。

声優:
今作品の公開当時は26歳半ばの洲崎綾さんと田丸篤志さん。10歳
差を感じさせない高校生らしい演技は本当にすごいなと思いました。

音楽:
たまこの母ひなこさんが作中歌う「豆大さんへ」。この曲が一番印象
に残っています。洲崎綾さんの「プリンシプル」も爽やかでGood。

キャラ:
視聴理由は何と言っても苦手なデラの登場が少ないこと。出来れば冒
頭の登場も削って欲しかったくらいです。と言いつつチョイに2度も
引っ叩かれるシーンには大爆笑。別に山崎たくみ氏が嫌いな訳じゃな
いんですよ。ただ単にキャラが苦手なだけ。w

基本的にキャラはみんな良いけど、特にと言うなら僕はみどりとかん
なの二人。失恋を周囲に感じさせない様、懸命に気を張るみどりが何
ともいじらしい。そして上手くバトンをキャッチ出来ないたまこを見
て「強力磁石入りグローブを・・・S極とN極が・・」なんて話し出す
かんな。本当いい味出してます、この二人。

それにしても京アニが描く男性キャラは女性目線でやっぱ爽やかだな
あ、オヤジも若者も。そんな印象が強いです。



[感想]

By always thinking unto them. by Isaac Newton.
”年がら年中、そのことばかりを考えていた”

なかなか伝えられない「たまこ」への気持ち。

地球を回る月や機関車のOゲージ。レコード喫茶のアナログディスク。
そしてクルクル回りながらやがて手元に落ちるバトンもそんなもち蔵
の気持ちを表している様な気がします。

ずっと回り続ける彼の気持ちを、たまこがしっかりと掴み取るまでの
物語。キャッチコピーの通り、「近くて遠い、ふたりの恋」が「たま
こ、むけました。」によって実り「大人になる、ということ」。

次々と進路を決めていく周囲とは別に、亡き母への思慕の裏返しと使
命感を背負って必死に家業を手伝い、いずれはそれを継いで行く彼女。
大人へと変わりゆく彼に次第に距離を感じて戸惑う。そして跳ね毛も
気にせず恋に無頓着だった彼女が、友の助力でようやくその一歩を踏
み出す。そんなたまこ達の揺らぐ気持ちが何だかとても胸を刺します。

そしてラストのちょっと反則気味な「もち蔵、大好き。Over.」。

めでたしめでたし。きっと大丈夫、これからも。w



以上、拙い感想でした。


2019.11.10  一部修正

投稿 : 2019/11/11
閲覧 : 377
サンキュー:

26

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

たまこまーけっと完結編

たまこまーけっとの続きのお話。
あの鳥は故郷に帰ってしまって、冒頭と途中にちょっとだけ登場。
うん。これぐらいがちょうどいい。

映像の勉強がしたくて、東京の学校に行きたいと思うもち蔵。

そして勇気を出してたまこに東京に行くことと自分の気持ちを告白するもち蔵。
ちゃんと相手に自分の気持ちを伝えられるもち蔵かっこいいよ。。

動揺して逃げてしまうたまこ。というか動揺しすぎ(・_・;)
もち蔵かわいそう。
あの告白はなかったことにしてともち蔵に言われて初めて自分の気持ちに気づいてまた動揺するたまこ。

そんな時、偶然テープに録音されていたお母さんの歌を聴いて勇気をもらい、糸電話でもち蔵に自分の気持ちを伝えようとするたまこ。
みどりのやさしい嘘で、もち蔵が東京に行くと思い込み、糸電話を持ったまま追いかけるたまこ。そして・・

糸電話で話すって距離感がいいな。。
面と向かって告白するのは近すぎて恥ずかしいけど、SNSやメールで話すよりも相手を感じることができる距離感がいい。

たまこももち蔵も初々しくて良かったです。
たまこまーけっと完結編といっても良い終わり方だと思いました。

投稿 : 2019/09/27
閲覧 : 283
ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なんでも もち蔵

京アニの惨事に対して深く哀悼の念とけがをされた方への回復をお祈り申し上げます。

たまこマーケットも,もちろん秀作なのですが,もち蔵が,序盤からたまこに告白することで,たまこがとても動揺してしまうというラブストーリー。

たまこマーケットよりも「ラブ」コメ感が強く,たまこの複雑な心情がよくわかります。

ラストの新幹線ホームでの糸電話のやり取りがとても印象的です。

投稿 : 2019/09/11
閲覧 : 284
サンキュー:

6

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心情描写巧みな完結編

たまこマーケットからの一気見です。
ただ、この手の10台の純愛ラブストーリーを視聴するのに抵抗はありました。
もはやおっさんの私がこの手の作品をみてどういう風に感じるのか、
感動できないほど枯れてしまってたらどうしようみたいな不安がありました。
(同様の理由で「君の名は」を避けてます)


【作品概要】
 たまこまーけっとが2年生の頃の話でしたが、
 これは3年生になっての話。

 卒業、そしてそれからを考える時期にあたって、
 少し物語が動き始めます。

【作品に対する感想】
 12話かけてまったく物語が進展しなかった「マーケット」と対照的に
 ちゃんと話が進みます。

 ずっと変わらない「いつも」を望むたまこにとって
 みんながそれぞれの道を選んで歩き出すことが
 おいてけぼり食らったような寂しさや焦りにつながります。

 セリフ回しが印象的です。
 同じことをみんなで話しているのに、事情を知ってる人と
 そうでない人で違う意味になっていたり。

 また、キャラの表情の描写が秀逸です。

 視聴する前は無感動だったらどうしようかと心配してましたが、
 十分甘酸っぱい思いにさせてもらいました。

 たまこマーケットに不足していたものが全部詰まってる完結編。
 マーケットを視聴したらラブストーリーまで見ることをお勧めします。
 

 

1)物語
 モチマッヅィとの妃騒動の話がここで効いてきます。
 たまこはモチマッヅィの時は即答で「何かの間違い」って
 断りましたが、今回は答えを出せずにもやもやしています。
 
 この時点で対照的なんですよ。
 たまこの中のもやもやは「受け入れるかどうか」の迷いではなく、
 もち蔵への気持ちが何なのかが解らないもやもや。

 もやもやそわそわ、視聴者はたっぷり焦らされますが、それもまた
 この作品の空気であり、距離感であり、リアリティだと思います。

 
5)キャラ
 ①常盤みどり
  損な役回りになってしまいましたが、この子がいなかったら
  この物語は完結しませんでした。
  かんなに「いい表情してた」って言われてたときにほんの少し
  泣きそうになりながら話してたのが印象的。
  

 ②北白川たまこ
  変化を嫌うタイプですが、一歩を踏み出せました。
  かなり周りを巻き込んでしまいましたが、頑張りました。
  「上手に受け止められなくて」のセリフが印象的。

 ②大路もち蔵
  この子も煽られた揚句にようやく行動に移せたのですが、
  まあ、頑張ったかな。言われてるほどへたれではないように
  思えます。
  

6)もし続編があるなら 妄想劇(2019.8.5追記)
 嫁に「続きが見たい」と言われたので、ちょっと妄想してみました。
 ①東京で映像の勉強をしている大学時代のもち蔵をたまこがたずねる
  激動の世界に必死に食らいつくもち蔵と、いつものたまこ。
  当然状況の違いから、価値観・スピード感に隔たりが生じ、
  もち蔵ブチ切れ、たまこ置いてけぼりで危機が。
  たまこそれらを受け入れ、成長。
  もち蔵、原点回帰しつつも成長。
  たまこ、もち蔵ForeverLove。

 ②大路吾平(65)危篤。もち蔵(40)実家に帰り家業を継ぐ決意。
  すでに嫁となったたまこと、子供たち(高校生くらい)との
  ヒューマンドラマ。餅屋を知らない子供たちとの悪戦苦闘。
  「なんで餅屋なんだよ!?」
  たまこが子供のころに言い放った一言が自分に突き刺さる。
  もち蔵、たまこは子供たちに道を示すことができるのか?  

 以上、RFCありきたり妄想劇場でした。
 

投稿 : 2019/08/10
閲覧 : 320
サンキュー:

28

ネタバレ

HIRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

京アニ 負けるな!!!

監督は山田 尚子さん、脚本は:吉田玲子さんによる劇場版アニメ
たまこまーけっとの続編的感じでたまこともち蔵の二人の関係にスポットを当てたストーリーです。

キャラクターデザインは京アニさんらしくとても魅力的でした。特に横顔デザインは良くできていて他のアニメだと横顔になると口と鼻の線の位置関係がおかしかたりとかあるんですが、京アニさんでは横顔でもたまこともち蔵の魅力を十分に出していたと思います。

ストーリーはちょっと物足りなかた感あります。
常盤みどりがもち蔵がたまこに告白した事実を知った時の彼女の心理描写はもう少し掘り下げてもよかったかな?なんて・・・・

アニメーション製作:京都アニメーション
配給:松竹

CV(敬称略)
北白川たまこ:洲崎 綾
大路もち蔵:田丸篤志
常盤みどり:金子有希
牧野かんな:長妻樹里
朝霧史織:山下百合恵
北白川あんこ:日高里菜

投稿 : 2019/07/18
閲覧 : 453
サンキュー:

42

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お互いのことが好きすぎて

もち蔵もたまこも、お互いのことが好きすぎて
距離が離れたり、縮んだり…………

もち蔵は、小さい頃からたまこをずっと見てきて
ずーーーーーと一途。いずれは、自分のタイミングで告白
をしようと思っていたが
たまこの女友達の揺さぶりに負けて、帰り道2人でいるときに
告白をしなきゃ!という焦りと、その時のムードで告白!
対してたまこは、もち蔵のことを恋愛対象として見ていなかった。
それなのに告白をされたものだから
急に意識して、逃げてしまう

返事は保留になってしまったかと思えば
気持ちの行き違いと勘違いで
もち蔵が遠くに行ってしまう!と聞いたたまこは
もち蔵に会いに行き自分も告白

電車の音と告白
見つめ合う2人
付き合うのか?と期待するなか
そこでエンディングなう

実にけしからん!
続きはないのか!
交際し始めた2人がみたいぞ!

投稿 : 2019/02/05
閲覧 : 280
サンキュー:

4

ネタバレ

takeboo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

純粋な物語

テレビアニメの本編は日常モノということで未視聴。
恋愛モノが好きな私はこの映画だけを見てみた。
純粋なラブストーリーではあるが少し物足りなさを感じた。
両思いになってからのその後をもっと描いてほしいかな。
68点。

投稿 : 2018/06/08
閲覧 : 314
サンキュー:

4

ネタバレ

おんみょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

中途半端

本編よりは楽しめたと思う。まあ本編あっての展開だけども。

もち蔵に告白されてからのたまこの世界がガラリと変わった演出は良かった。今まで恋愛とは無縁だと思ってきたたまこにとって、どれだけ衝撃的な事だったんだろうっていうのが濃く伝わってきた。

キーアイテムだった糸電話をラストのあんな雑な使い方になるとは思わなかった。最後まで開かれることのなかった2人の窓。あそこで糸電話するシーンをもう一度見たかった。

ラストの告白で終了にはエエエエって言ってしまった。これで終わりかよっていう物足りなさを感じた。

だが二人の初々しい雰囲気はさすがの京アニだと思った。
京アニは三角関係を描くような物語というよりは、2人の純愛を追及するような展開が多いと感じた。というかそういう元ネタが多いだけなのだが。
それもあってかこのたまこラブストーリーでも純愛的演出が目立っていてたまこの作風によくマッチングしていた。
ただ中途半端。たまこが母の歌声を聞いて決心がついたのもイマイチ。死んだ母なだけにあって強い思い入れがあったにしても、母と娘の関係が薄く描かれてあるだけに見てる側としては感情移入しづらい点でもあった。もち蔵が東京にいくことを決意したのも本編に伏線はなく映画で唐突に始まっている。まーけっとの続編ならば2つの関連性をもう少し目立たせてほしいと思った。京アニなだけにこれだけの作品で終わってしまったことは惜しい気もする。これでは中二病の下位互換じゃないか!

追記 
☆を調整
たまこの素直な心情は見ものだが、それ以外はあまり・・・
ぬるいストーリー展開に飽きてしまった。でも、作画の雰囲気はとても好き。

投稿 : 2018/03/26
閲覧 : 335
サンキュー:

12

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

変わらない日常から、変わっていく日常へ

 テレビシリーズが終わり、デラたちが南国に帰った後の物語。高校3年生になったたまこともち蔵のピュアで透明感溢れるラブストーリー。将来のことを考えなければならない時期になったたまこの頭の中はいつもおもちのことばかり。一方もち蔵は東京の大学への進学と同時に。たまこにかねてからの想いを伝えようとしているのだった・・・。
 テレビシリーズでは「変わらない日常」をテーマに商店街や学校でのたまこたちの毎日を描いていた印象だが、劇場版では打って変わって「変わっていく日常」をテーマに扱っている。冒頭ではデラたちの短編集が描かれており、実質本編とは直接的な関連がないつくりになっている。
 
 二人の初心でピュアな恋愛模様をときにアニメらしいデフォルメされた演出で、ときに写実的でリアル感を感じさせる演出で魅力的に描いている。テレビシリーズに比べるともち蔵が急にたくましくなりすぎている気はしたが、鴨川での彼の勇気を出した告白シーンには好感をもった。またもち蔵に告白されてからのたまこが激しく動揺して商店街を駆け巡るシーンは、彼女の純粋で初心な性格をこの作品らしく描いている。これまであまり触れてこなかったたまこの内面、特に亡くなったたまこの母の記憶を掘り下げており、彼女の人間的な葛藤がテレビシリーズよりも深く描かれている。またバトン・糸電話を効果的に用いて、二人の関係性や気持ちの距離を表現している。
 またみどりの存在は本作の中で非常に大きく、金子さんのお芝居も相まって魅力的なキャラクターになっていると思う。その他のキャラクターもそれぞれが自分自身と向き合ったり、将来に向けて一歩踏み込んだり成長した姿が感じられる。さりげなくもち蔵のお母さんのフォローもナイスだった。

 一点気になった点はエンディングの楽曲。主題歌の「プリンシプル」が素晴らしかったので、その1曲だけでまとめてもよかったかなとは思う。

 全体を通してテレビシリーズを見ていない人、アニメに初めて触れる人にもおすすめできる良質の作品。アニメ「たまこまーけっと」の集大成にふさわしい良作だと思う。

視聴日 18/2/13

投稿 : 2018/02/15
閲覧 : 275
サンキュー:

14

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

評価よりおもしろい

これといって、何の変哲もないラブストーリー。まだ、よそではやってなかったと思われる、ほとんど純情、純愛ものですかね。
アニメ映画恋愛者の隙間を埋めてくれた。と、僕は思っています。

投稿 : 2017/11/23
閲覧 : 338
サンキュー:

6

ネタバレ

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルに恥じない、直球ラブストーリー

 ラブストーリーと直球タイトルを銘打つだけあって、恋愛面はそれなりに描かれていたと思う。たまこも結構可愛かった。
 そもそも幼馴染カップリングが一番大好きで、昨今の幼馴染かませの風潮が嫌いな自分にとっては、もう幼馴染カップリングが成就しただけでもそれなりに嬉しい。しおりも的確なアドバイスをしていたのが良かった。かんなの不思議ちゃんっぷりも和む。
 ただ、もち蔵とたまこはせっかく幼馴染の設定なのだから、もう少し掘り下げがあっても良かった。いじらしいたまこもそれはそれで可愛かったが、そこに時間を割きすぎていた印象。代わりにもうちょっと掘り下げとか違うところをやってほしかった。
 それと、批判点がいくつか。みどりの餅をつまらせるという冗談。おじいちゃんがもちをのどに詰まらせ救急搬送までされたシーンの後で、あの冗談はシャレになってない。
 また、休校中なのに学校に入れるものだろうか。連絡網さえ回さなければもち蔵が教室まで来ると思っていたたまこの浅慮も気になった。普通に考えれば、よしんば休校を知らずに学校に行ったとしても、誰もいない静かすぎる学校に違和感を抱き、友人などに確認→休校発覚などは十分あり得る。実際、もち蔵は大学見学に行こうとしていた。描写から考えれば、犬山から知らされたのだろう。
 そもそも私情で連絡網を回さないという行為自体、どうかと思う。
 また、休校を利用して大学見学に行こうとするもち蔵もおかしい。何のための休校なのかまるで分ってない。駅で返事の展開を重視するあまり細かいところの配慮がなされていなかった印象。
 とはいえ、やりたい展開のために細かいところは気にせず勢いで駆け抜ける、というのは結構好きだし、たまこの天然っぷりを考えれば連絡網云々は仕方ないと言えば仕方ないし、学校も案外入れるのかもしれない。
 しかしながら、みどりの冗談ともち蔵の大学見学はやはりいただけない。みどりの冗談は別に必要なシーンではなかったし、駅で返事展開をやりたいのなら、3年の終わりまで引っ張って、本当に岐路の状態で返事するのもアリだったはず。

 デラちゃんとかいらんかったんやと思ってしまう。

投稿 : 2017/05/24
閲覧 : 354
サンキュー:

17

ネタバレ

カンタダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

たまこの幼馴染でしかない

たまこまーけっとではまるで歯牙にもかけてもらえなかった、男主人公であるもち蔵の面目躍如だろう。が、正直この男はたまこにはお勧めできない。TV版ではまったくたまこの眼中になかったのも、もち蔵が男性としての魅力に大きな欠陥があるからだから仕方がない。

しかしこちらではそんなダメ男なもち蔵がようやくたまこに振り向いてもらえる。なぜか?失いたくない幼馴染だからという、なんとも消極的理由からだ。これだけで恋愛に無関心だったたまこのハートを射止めるには、動機が弱すぎはしないか。

既に触れたが、TV版のもち蔵はたまこが好きなだけの女々しい男だったが、映画でもやはりそれを引き継ぎ、告白を撤回するという禁じ手を使うほどのダメ男だった。これでどうやって女性を落とせるのか、作品最大の謎である。普通なら相手を怒らせ離れさせていくところだ。

もち蔵を観ていて不愉快な気分にさせられるのは、これだけではない。たまこの返事を受けたところでも泣き出す女々しさ。本当に情けない。泣きたいほど嬉しい時に素直に泣いていいのは女の特権だ。男が真似をしてはいけない。

そもそもたまこを思うのであれば、東京へ行く事を決めた際にたまこを諦めるべきだろう。遠い土地へ行く者が想い人を故郷に残して、自分を待たせておくとでもいうのか。

たまこは土地から離れないのはわかっているのだから、逢うことが困難になる。その間たまこの他のもっとマシな男性との出逢いの機会を奪うことになる。優しい男のすることではない。

幼馴染という点でしかなんの魅力も持たないもち蔵とたまこの恋愛話は少々無理があったのではないか。どうもたまこがもち蔵に対して恋愛感情を抱くだけの動機が見当たらないのだ。腑に落ちない作品だった。

女性監督と女性脚本家というあたりに、男主人公の魅力の無さの原因があるのだろう。女性作家の男性の人物造形にお座なりなところがままある。本作はその典型だろう。

投稿 : 2017/04/27
閲覧 : 286
サンキュー:

10

ネタバレ

マカロン師匠 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

幼馴染っていいですね

この映画は、たまこマーケットの続編なので、見る前にたまこマーケットを見ることをお勧めします
たまこマーケットはギャクアニメでしたが、今回は少しシリアスな恋愛ものだと思いました。オススメポイントは、最後の所です。edも凝っているので、最後まで見ていただきたいです

投稿 : 2017/04/27
閲覧 : 210
サンキュー:

8

ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いなくなってわかる、非現実的な鳥・デラの重大すぎる役割

※こちらのコメントを読む前に、「たまこまーけっと」について私が書いたコメントを読んで頂けると非常にありがたいです。よろしくお願いいたします。

「たまこラブストーリー」です。「たまこまーけっと」の続編であり、完結編です。でも「続・たまこまーけっと」でも「たまこまーけっと完結編」でも「劇場版たまこまーけっと」でも、ましてや「新編たまこまーけっと・もち蔵の逆襲」(<なんだそりゃ?)でもありません。「たまこラブストーリー」という、別のタイトルを持った作品です。

もちろん登場人物はほとんど変わりません。「まーけっと」で多くの人の・・・、いや、厳密にはわからないから、少なくとも私の心を確実にわしづかみにしていったたまこも、相変わらず明るく朗らかで、けなげで、そしてやはりちょっと抜けています。でも、この「ラブストーリー」と「まーけっと」は、同じようでいて、実は非常に対照的な性質を持った作品なんだろうと思うに至りました。いわば、「まーけっと」が「静」で「ラブストーリー」が「動」、「まーけっと」が「陰」なら「ラブストーリー」は「陽」です。

「ラブストーリー」を語る前に、「まーけっと」のコメントで敢えて書かなかったことをこちらで書きたいと思います。「まーけっと」は、たまこが高校1年生の終わりから2年生の正月明けまでの話です。季節は冬→春→夏→秋→冬と巡ります。たまこも実際に進級します。でも、季節は変わっていくのに時間が流れている感があまりありません。例えばこれを順不同にして、「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」のようにスポンサーの都合で打ち切りにならない限りは永遠の刻を刻み続けるような作品にすることもできたはずです。でも、京アニはそれをしなかった。おそらくは意図的に。そう、この「ラブストーリー」を名作として残すために。そしてそれは、ある意味「まーけっと」を捨て石、踏み台にする行為でもあったかとも思うのですが。

おそらく「まーけっと」で時の流れを意識させなかったのは、「ラブストーリー」で否が応でも時の流れを、そして、たまこをはじめとする登場人物達の成長を描きたかったからじゃないかと推察しております。さらには「ラブストーリー」でたまこを応援させるために、「まーけっと」ではたまこをひたすら愛されるキャラにしておきたかった。永遠にうさぎ山商店街をスキップしながら闊歩する愛される人物として視聴者に「勘違い」をさせておきたかった。・・・のではないでしょうか?

「ラブストーリー」が始まるとすぐに、たまこの友人達が将来の夢を語り始めます。たまこはそれがわからない、というか、少なくとも実感が湧かない。自分はずっとうさぎ山商店街にいて、早朝おもちを握ってから学校に行って、授業を受けてバトン部で友人との交流を楽しんで、そして商店街で買い物をしながら帰ってきて、夕食を作って父親、祖父、妹と夕食を食べて、もち蔵と他愛のない話を糸電話でして、そして寝るという生活をずっと送るものだと思っている。高校の卒業すらもさほど意識していない。でも否応なく時は流れていくし、しかもみどりにけしかけられてもち蔵は告白してくる。自分はなにも変わらない、むしろ変わりたくないと思っていても、周囲は十分に変わっていく。だから自分も変わる必要があるのに、ちょっと抜けているたまこにはそれがなかなか理解できない。本当なら視聴者はそこでたまこのことを「じれったい」とか、「もしかすると真性のアホの子なんじゃないか?」と思っても不思議はないのだけど、でもたまこが愛らしいのでそこまで批判する気にならず、むしろそれを受け入れられずドジを繰り返すたまこに同情すらしてしまう。物語後半になって、またもやみどりにけしかけられて、たまこはやっと自分の気持ちに気がつく。ずっと向かいに住んでいて、そしてこの先もずっと向かいに住んでいると思っていたもち蔵がどんなに大事か、そして失うとどんなに悲しいかを。やっと自分の気持ちに気づいたたまこは駅に走る。もち蔵に気持ちを伝えるために・・・。その時、やはり視聴者はたまこを応援してしまう。彼女の恋の成就を心から願ってしまう。

興味深いのは、「まーけっと」には出ていて「ラブストーリー」には出ていないデラの役割。「まーけっと」において事件を起こすのはたいていデラ。ところが「ラブストーリー」にはデラはいない。そのデラの替わりを「ラブストーリー」において担うのはみどり。でも、明らかにデラとみどりの作用の仕方は違う。デラはたまこの家の居候、みどりは友人。この立ち位置の違いが物語に対して異なる作用をもたらす。同居しているデラは「まーけっと」においてストーリーをかき回す。ただそれはかき回すだけであって、ストーリーを推進させはしない。なぜなら、自分が居心地がよければそれでいいのだから。いわば、洗濯機がどんなに回っても、洗濯が仕上がったときに同じ場所に置いてあるようなもの。ところが友人であるみどりは違う。デラとは違った視点でたまこを愛している。だから目先の近視眼的な幸福感にとらわれないで、むしろ長期的な視野でたまこのことを心配し、そして実際に行動することでストーリーを動かしている。しかも、元には戻れない場所へと転がしにかかる。

私が敢えて「まーけっと」のコメントの中でデラについてほとんど触れなかったのは、このことを書きたかったから。デラというこの一連の物語において明らかに異質な存在は、たまことその周囲の人たちにとって、大きな引き留め役であったのだろうと思う。ストーリーを敢えて動かさないことで、たまこというキャラクターをじっくりと味合わせてその魅力を引き出させ、そして視聴者に愛されるようにするという、重大な役割を持った装置であったのだろう。でもそれは「まーけっと」だけを観ていたのではわからない。「まーけっと」のコメントの中でよく「あんな非現実的な鳥、いらねえよ」「デラがいなければもう少し名作に近づいたのに」という意見をみる。たしかに「まーけっと」においてはその通りだと思うし、私もやはり実際にそう思った。でも「ラブストーリー」を観て始めてその存在理由、さらにはその大きさに気がつく。なんだ、この周到さ?「ラブストーリー」の映画公開前提で、テレビシリーズの「まーけっと」を作ったのか?京アニ、本当におそるべし。

他の要素にも触れておきましょう。作画は、相変わらず「さすが京アニ」としか言いようがない。特に、「響け!ユーフォニアム」でも遺憾なく発揮された水の描写は見事。現実より美しい。「けいおん!」「四畳半神話大系」にも出てきた鴨川デルタがここでも出て来てちょっとニヤリ。
音楽、主題歌は「プリンシプル」。「まーけっと」での「ドラマチックマーケットライド」があまりに印象的だったのでそれに比べるとちょっと弱いかな?悪い曲ではないけれど、12回に渡って脳内に勝手に入り込み、脳細胞を駆け巡った「ドラマチックマーケットライド」と比べるのはちょっと気の毒、かも?

つらつらと書いてきましたが、やはり傑作ですね。ただそれは「たまこまーけっと」というテレビシリーズを見た上、というのが前提になります。もちろんテレビシリーズを見なくても楽しめるでしょうし、実際京アニも「映画単体でも楽しめる作品」として作ったようですが、是非テレビシリーズを観てから楽しんで頂きたいものです。

投稿 : 2017/04/01
閲覧 : 282
サンキュー:

30

次の30件を表示

たまこラブストーリーのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
たまこラブストーリーのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

たまこラブストーリーのストーリー・あらすじ

少女は、知らなかった。

将来、当たり前のように家業をついて、ずっとこの場所で
このままでいられるんじゃないかって、無意識のうちに感じていた。
そうであればいいと、願っていた。

けれど、幼なじみも友達も、少しずつ変わって行く。
少しずつ大人になっていく。
家族がいて、商店街の人たちがいて、変わらないものと変わっていくもの。

高校3年生の春。
そんなことを思い始めた少女は恋をする。

北白川たまこは、知らなかった。
それは、「宇宙の入り口」に立ったような感覚。

そして少女は、一歩を踏み出す。

たまこ、むけました。(アニメ映画『たまこラブストーリー』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2014年4月26日
制作会社
京都アニメーション
主題歌
≪OP≫北白川豆大『KOI NO UTA』≪ED≫洲崎綾『プリンシプル』

声優・キャラクター

洲崎綾、田丸篤志、金子有希、長妻樹里、山下百合恵、日高里菜、藤原啓治、日笠陽子、西村知道、立木文彦、ゆきのさつき、小野大輔、辻谷耕史、津久井教生、岩男潤子、渡辺久美子、家中宏、成田剣、川原慶久、山下大輝、野坂尚也

スタッフ

監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:堀口悠紀子、美術監督:田峰育子、色彩設計:竹田明代、撮影監督:山本倫、設定:秋竹斉一、音響監督:鶴岡陽太、音楽:片岡知子、編集:重村建吾

このアニメの類似作品

この頃(2014年4月26日)の他の作品

ページの先頭へ