ファースト、Z,ZZ,そして逆襲のシャアで宇宙世紀シリーズが完結したと思っていたが、最後の最後にものすごいのが来た。
そんな印象だった。
作画と音楽はエピソード1に書いた通り物凄かったが、最終作はさらにパワーアップしていた。メカも凄まじい。目玉が飛び出そうなくらいビックリするMSがバンバン出てくる。
戦闘シーンは凄まじいの一言で、このレベルのCGはちょっと最近見た記憶がない。そのくらい物凄かった。
{netabare}そしてミネバ様のご活躍も物凄かった。亡き父上に負けず劣らずでしたなぁ。{/netabare}
音楽も、長年続くガンダムシリーズだからできるような技が最後の最後に仕掛けてくる。これは鳥肌もので、一気に吸い寄せられた。
当然、U,C,最大の謎{netabare}「ラプラスの箱の正体」{/netabare}も明かされるが、腐りきった連邦政府が必死に隠そうとするにふさわしいものだった。
エピソード2~6では途中地球に降下するが、逆シャア後、一体地球はどうなったのか、ダイナーのおっちゃんがよく語ってくれる。ジオンの残党一人一人の絶叫が物語っている。そして、地球連邦政府の清々しいくらいのカスっぷりも実によくわかった。逆シャア後の地球はその後どうなったのか、何か変わったのか、答えが描いてあった。
宇宙世紀の最新作は、原作が好評だったせいか、内容も映像も恐るべきクオリティで仕上がっていた。これ以上を望むのは、ちょっと贅沢すぎる。そんな気もした。逆に、これ以降の宇宙世紀はもう作れる余裕はほとんど無くなってしまっただろう。1年戦争中の1エピソードではなく、新しい時代で話を作るには、もう隙間がない。あとは最後の最後、「閃光のハサウェイ」が残っているが、これを映像化する勇気がある人が居るとは俺には思えない。
と、思っていたらTHE・ORIGINアニメ化でシャア誕生の物語をやるとか。
興味深いが、流石にU,C,以上にはなりえないだろう。そのくらい凄まじかった。
実質宇宙世紀最後の作品になりそうだが、大いに満足させてもらった。
自分がファーストを見てから10年以上。集大成に相応しかった。