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「楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)」

総合得点
76.4
感想・評価
890
棚に入れた
4662
ランキング
717
★★★★☆ 4.0 (890)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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楽園追放 -Expelled from Paradise-の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

erimingo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

日本の目指す、セルルック3DCGアニメ...の技術...?

楽園追放
シンプルなSFストーリー、人間の仁義と尊厳を描く?...
もう少し、人間の尊厳って深いものなんじゃないかと
かませ犬のようなモブと敵ロボパイロットと大仏デデ〜ンはやだよぉ(懇願)

金髪ロリ巨乳ハイレグツンデレ(cv.くぎゅうううううう)
アーハン(あは〜ん)、ロボ
のこらぼれーしょん

後半の怒濤の戦闘シーンで出てきた支援システム的な装備は良いなあと思いました。あれファンネルとかドラグーンかと思ったら、中から武装パック出てきてかっこよかたよ

3DCGもいけるじゃんってのをやりたかったそうなので、たしかに違和感もなく、2Dっぽく見えるキャラ達で良い出来映え。ただ、これだけじゃゲームのムービーを延々とやってるだけなんじゃ...。CGを使った表現でセルアニメにはない快楽みたいなのが出せる演出ってどんなのなんだろう。
最近だとアルペジオ、シドニアなんかもフルCGでやってましたが、それらも絵的にはまあまあのクオリティでストーリーもそこそこ面白かったです。楽園追放ってこれらとどのへんが違うの的な感想を持ちました。まあこっちのほうが表情は多少柔軟かな。
ただ、それよりも今やってる山賊の娘ローニャのほうが遥かに表情も豊かで動きも柔軟だよなって思ってて、どこらへんが新しいんだろう的な感想はあります。
企画提出から5年かかったから、そんなに新しさがなくなっちゃったのかな?

今まで2Dでやってきた萌えやロボットの戦闘シーンやミサイルの描写が、CGでもこれくらいやれるんだってことを確認するようなアニメ。
で、商業として成立させるために仁義っぽいものをくっつけ。
世界観の設定はかなり壮大だと思うのでもっと登場人物を増やして掘り下げていけば面白くなりそうな作品だと感じました。もったいない。

なんというか、これじゃ人間の尊厳は語れないよねっていうストーリーだと思ったのですが、インタビュー見てみると「みんなもうちょっと寛容になったほうがいいよね」程度だったので、これなら心から納得だと思いました。
願わくば、楽園で精神世界に籠もるロリ巨乳美少女が好きな方も、地上で干涸びながら生きるカウボーイのおっさんが好きな方も、フロンティアを開拓しにいく得体の知れない無鉄砲が好きな方も、それぞれがお互いに寛容であってほしいというメッセージということで。

あと、"楽園"が作品内でも重要な要素として描かれていますが、もう少し骨太で壮大で地に足の付いた"楽園"、その結末について見たいという方には"フラクタル"をオススメします。フラクタルEPISODE11「楽園」
楽園とはなんぞや。そこに浸かっててほんとにいいんか?楽園なんかほんとにあるんか
フラクタルが伝えた祈りが楽園追放へ
WUGが伝えた努力がSHIROBAKOへ
アニメは少しづつ変わっています。

まさにフロンティアを開拓しようとしているこのアニメにも、寛容に...なろう...と。
くぎゅううううううううう!!!!!
くぎゅにツンデレロリは鉄板ですが、それならなぜ胸もまな板にしなかったのか(小声
今後の日本のCGアニメに、期待します。

投稿 : 2014/12/03
閲覧 : 220
サンキュー:

2

任意ラヂヲ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

期待をしないで見たことを後悔

フル3Dの作品で、なんだかいやらしいコスチュームなヒロインがいるけど見た人の評判がいいし見てみようかと劇場で視聴。期待をしなかったことを後悔しました。期待を裏切るのではなくうわまっていく作画、伏線回収、パトレイバーの地上降下を見たときのようなワクワクで非常に楽しめる作品でした。ストーリーは見た目に反して(?)SFもの、カウボーイビバップにちかいです。シンプルなストーリーで爽快感がありますね。色々考察がいるような映画ではなくまっさらな状態で楽しめる作品です。
フル3Dアニメにおける最先端技術の結晶という感じで、キャラの表情や動作に違和感がないのが驚きです。背景と人物の間がすんなり馴染んでいるんですね。作画オタ的な高評価ポイントは、ミサイルカーニバル、市街地戦闘、3Dなのに表情変化の豊かさなどなど枚挙にいとまがありません。見終わった後で何か懐かしさを覚えているのは、構成がどこか80-90年代の熱血ロボアニメを現代風にお色直ししたように感じられたからでしょうか。トップを狙いたくなります。
アルペジオや009、アルドノアといった3D作品に並ぶ、もしくは頭一つ抜き出た技術の結晶です。ヒロインの衣装がきついなどと言わずに是非見に行ってみてください。アニメを愛する全ての人に見てもらいたいです。

アニメを見て、久しぶりにゾクゾクしました。

投稿 : 2014/12/01
閲覧 : 306
サンキュー:

10

ネタバレ

杞冬@あずさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人間であろうとした3人の"人"の物語

脚本虚淵玄、監督水島精二がおくるSFフルCGアニメ。
アニメを見ている人なら名前を聞いたことがあるだろう、
二人によるSFアニメーション。
虚淵さんが脚本だったので見に行きましたが、
期待通りの出来で満足。
この二人だから見に行っておこうで見に行くでも全然大丈夫。

久しぶりに直球の王道SFといったところ。
虚淵さんならでは変化球ではなく無難にまとめました。
でも人とは何なのか、生きるとは何なのかというテーマをぶつけてきます。
操作された人生を楽園と呼べるのか。
全てを出世の為にはたらなければならないそれを自由と呼べるのか。
アンジェラとディンゴ二人の価値観の違い。
アンジェラは価値観の全く違うディンゴと出会い何を思うのか。

この物語はあくまでもアンジェラ、ディンゴあと一人は見た人ならわかると思いますが、この三人の物語です。
他はほんとチョイ役。
言ってしまえばモブに何で有名な人を使ったんでしょう。
その分インパクトはありましたがww
あの人はガルガンティアのチェインバーを彷彿させました。
いい奴でかっこいい、共通点が多かったです。
アンジェラが言った{netabare}「あなたなら、本当の人類の友達になれたはず」と言ったとところが好きです。
アンジェラ自身も自分よりも人間らしいフロンティアセッターを見て変わっていったんでしょうね。{/netabare}

作画は初めて3DCGの映画を見ましたがほんとすごいです。
バトルシーンはぬるぬると動きますし、
見応えのあるバトルでした。
アルペジオとか見たことある人は難なく見れると思います。
こんだけすごいのを見るとアルペジオの方にも期待せずにはいられないなぁ。

最初は大人verのアンジェラが登場したものですからあれと思いましたが、
ちゃんと幼く理由がありましたねw
大人verとあんまりあれのサイズが変わってないと言うのはおかしいと思います!!!ww
久しぶりの釘宮さんのメインキャラでシンプルに可愛いキャラだと思います。
まぁめちゃくちゃ狙っているキャラですけどwww
でもやっぱり大人verのが好きです!!

王道SFとして普通に良作です。
見に言って損はない出来だと思います。
血の描写もないのでそういう苦手な人でも大丈夫ですね。
久しぶりに王道SFを見たいと思う人にお勧めです。

投稿 : 2014/11/30
閲覧 : 297
サンキュー:

15

K.Takamasa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

感想「楽園追放」

フル3DCGと聞いて「信長協奏曲」のようなチープな画を想像していたのですが
全くそんな事はありませんでした。むしろ感動。
少し動きには独特の違和感を覚えましたが、気になる程でもありません。

アンジェラは最初出来る女でお高くとまっている様な描き方をしていて
後に段々と粗が見えてくる。その過程も面白く、可愛いと感じた。
フロンティアセッター絡みの行動にも人間味を感じられ、
親近感を持って見ることができた。
ただ、あまりにも露出が多すぎひんか?
なに街普通に歩けてんの?とは思いました。

ディンゴのキャラ、劇中紹介では
素行が悪いとか言われていますし、
アンジェラにも同じようなことを言われていますが
それを感じる要素が少なかったように思えます。

バトルシーンは本当に興奮して、とにかくスクリーンに魅入っていました。
これが3D作品ならと考えないこともないですね。
ロボットバトルはあまり好きな方ではないのですがこれは別ですね。
是非劇場で観られることをお勧めします。
あと、声優陣もかなり豪華ですね。
脇役で出すか!?とちょっと驚きました。

投稿 : 2014/11/30
閲覧 : 234
サンキュー:

6

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

3DCGの進化と可能性・・・でも結局はアンジェラタンの尻!

2014年11月公開のアニメ映画。
監督は水島精二氏、脚本は虚淵玄氏、
劇場用フル3DCGアニメーション。

もし、あなたがアニメ評論家ならば
本作は絶対に視聴しなければならない作品でしょうw
というのも「3DCGの進化と可能性」というのは
現在必ずと言ってもいい程アニメ評論の俎上に乗せられるホットトピックだからです。
従って3DCGアニメーションの「蒼き鋼のアルペジオ」や「シドニアの騎士」の
視聴もマストですw いや、アニメ評論家ならではですけどねw

2014年現在今まさにアニメ業界は大きな変革期を迎えており、
私たち視聴者はその渦中を目の当たりにしている最中なのかもしれません。
それだけ3DCGの進化は著しいということなのでしょう。

もし本作のあるべきレビューなるものが存在するならば、
本作に照らし合わせて3DCGの技術論を語っていくというものなのでしょうが、
無論私にそのような知識はございませんw
なので、ここでは水島精二監督の言葉を引用したいと思います。

「いままでの現場だと、リスク回避のため2Dのアニメーターが
レイアウトとラフモーションを作り、
それを元に3DCGアニメーターが作業をするという手法を取っていた。
しかし、それだと3DCGアニメーターの実力も分からないので、2Dアニメーターを介さず、
直接3DCGアニメーターに画づくりをしてもらうことを提案した」

また、水島精二監督は本作の制作を通して確かな手応えを感じたのか
このような言葉も残しています。

「キャラクターの表情や表現も向上していて、
 今回の制作を通じて、3DCGで萌えアニメが作れる確信を得た」

新時代の到来を期待せずにはいられないお言葉です。

これは3DCGが2Dを駆逐するということではなく、
水島精二監督も相補的な関係を望まれているようです。
両者が相互に刺激を与え合うことによって、
作業の効率化、優秀な人材の確保、
そしてより質の高い作品の提供という循環が理想的なのでしょうね。

さて、このような予備知識を得てしまうと視聴前のハードルというのは
かなり高めに設定されてしまいますが、製作陣もそれは望む所なのかもしれません。

というわけで簡単なあらすじを(知っている方は飛ばしてください)。

西暦2400年、地上は荒廃化している中、
人類の98%は肉体を捨て自らをデータ化し、
電脳世界「ディーヴァ」で豊かな生活を謳歌していた。
ある時「ディーヴァ」へ地上からハッキングを受けるという事件が起こり、
ディーヴァ捜査官アンジェラ(CV:釘宮理恵)は
生身の体(マテリアルボディ)を纏い地上へと降り立つ。
地上調査員ディンゴ(CV:三木眞一郎)と共に地上のどこかに身を潜めている
ハッカー「フロンティア・セッター」を追っていくという話です。

で、感想なんですけど、あらすじを読んでもらえば分かるように
どこかで聞いたことがあるような話ですし、
最後まで観ても特段語るようなことはございませんw 
飽きずに最後まで楽しめましたけど「まぁおもしろかったです」で感想は終了ですw

ストーリー自体は凡庸かもしれませんけど見所は結構あります。

ディンゴ役の三木眞一郎さんは物語シリーズで貝木泥舟役を演じておられますが、
非常に人間味溢れるところなんかは貝木泥舟に通じるものがありますw
そんなディンゴとアンジェラ(くぎゅうううううう)のやり取りなんて
ニヤニヤしながら観てましたw
「か、勘違いしないでよね。別にあんたのことを認めた訳じゃないんだからね!(赤面)」
こんな台詞は多分なかったような気がしますが、まぁくぎゅってましたねw

人間味溢れると言えば自我を持った人口知能(CV:神谷浩史)なんてのも居て、
この辺りは「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせます。
テーマも似通ったところがありますね。

利便性を享受するも実質的には電脳世界の運営に支配されながら生きていくのと
不便性を伴いながらも自らの生き方を自分で決めることができる地上での生活とでは
どちらが真に豊かなのか?
あるいは合理性、効率性のみを追求する人間と
遊びの心を持ち合わせている人口知能とではどちらが人らしいのか?
とかそんなテーマを投げかけてはきますが、
私感としてはあくまでエンタメの範囲内です。
特に哲学的な重厚な作品という印象は受けませんでした。
製作陣もライトなSFということは意識されていたようですけど、
その通りの作りになっていると思います。気軽に観れると思いますよ。

そしてやはり本作の注目ポイントはセルルックのフル3DCGアニメーション映画ということで、
キャラの表情などがどれだけ自然な出来なのかということになりますが、
これはかなり高いレベルで仕上がっていると思います。
前知識なしで視聴すればもしかしたら3DCGということに気付かないレベル
・・・というのは流石に言い過ぎかもですが、私がブヒるには十分でしたw
それでも気になる箇所というのは存在しましたし、
激情だったり鬼気迫る表情ということで言えば線がちょっと軽いですね。
「キルラキル」なんかは情念のこもったGペンタッチの線で迫力満点だったのですが、
まぁそれは極端な例とはいえ、あっさりし過ぎて迫力不足な点は否めませんでした。

戦闘シーンも爆発だったり構図やアングルはさすがに3DCGという出来なのですが、
建物が若干ジオラマっぽいなとか細かい所を観ていけば
まだまだ課題は残っているのかもしれませんね。

しかし、一番の見所はアンジェラタンの揺れる乳に、尻!尻!尻!尻!(尻の4カード)ですw
真面目なテーマを扱っているだけにこういう露骨なサービスカットが
必要なのかどうかは疑問符がつくところなんですが、
これも技術の進化を示す為には必要なことなのかもしれませんw

長々とした文章になってしまいましたが、
私が本作で最も印象に残っているのは結局「アンジェラタンの尻」ですw

とはいえ、「3DCGの進化と可能性」という観点で言えば
後々まで語られるであろうエポックメーキングな作品ということになるでしょう。
もしかしたら本作を劇場で観たという歴史の証人になれるチャンスかもしれませんよw

投稿 : 2014/11/29
閲覧 : 1002
サンキュー:

64

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『敵は海賊』『00』『ガルガンティア』を経て描かれる精二&虚渕SFの集大成!2年待ちわびた日々の想いを全力で返そう、これがオイラの「(´▽`)ノ仁義(´▽`)シ」ってヤツですよ

事の始まりは2012年3月の東京国際アニメフェアでの第一報
東映アニメーションとニトロプラスがコラボして完全オリジナル劇場用アニメーションを制作するとのことで、監督は水島精二、脚本は虚渕玄、タイトルは『楽園追放』という情報だけが開示されました
それから実に2年間、少しずつ情報は解禁されたものの通常なら大規模な予告編や広告を打ったり、最近のアニメ業界の傾向を倣うならスピンオフ漫画を始めるとかメディアミックス展開を考えるとこ
ところがこの作品、2年の歳月の間に等身大フィギュアを発注したり、バルーンアートやペーパークラフトで劇中ロボットを作ったり、Live2Dで遊んだりとなんかよくわからんコラボの類でお茶を濁し続けるという態度を取りました
2013年9月に公開された公式PV第1弾も通信ノイズに乱れる音声と一瞬だけ映し出されるキャラクターという至極意味不明なものでした
そういった内容を秘密裏にするプロモーションのおかげでオイラの中では期待のハードルだけが日毎に競り上がっていき、他の人にとっては違うかもしれませんがオイラにとっては「2年待ちわびた作品」なのです


脚本の虚渕玄に声が掛かったのは2009年秋頃
東映で虚渕と聞くと『仮面ライダー鎧武』を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、『鎧武』は『まどマギ』のヒットを受けて虚渕に声をかけたのに対し、今作はそのずっと前、虚渕が書いた神林長平のスピンオフが今作のプロデューサーの目に止まり起用という経緯だそうです


キャラクターデザイン、劇中ロボットデザインの斎藤将嗣はpixivで活動していた一介のアマチュアイラストレーターでしたがプロデューサーの目に止まり起用、というまさかのシンデレラストーリーを描いた新進気鋭の存在


キャスト陣には釘宮理恵、三木慎一郎、神谷浩史、林原めぐみ、高山みなみ、三石琴乃、古谷徹といったこれまでの水島精二監督作で活躍してきた名優が一同に会する豪華な顔ぶれに
(っていうーか『00』と『シャーマンキング』ですよね、これはw)
過去作を観ても、キャスティングには挑戦的な態度の精二監督ですが今作は円滑に仕事を進められるよう完全に好みで選択したそうな
まず釘宮、三木の二人だけが決定し、この二人だけで仮アテを行い、そこからさらに再キャスティング、本アフレコという劇場用作品ならではの時間の使い方をしてます
登場人物が少ない分、粒の揃った役者達の仕事ぶりが光ります
特に肉体と精神の年齢が相反しているアンジェラ役の釘宮の大人びた演技は必聴です


東映としては『パンダの大冒険』以来、実に40年ぶりの完全オリジナル劇場用作品ですが、実制作を担当したのは“グラフィニカ"という会社
そう、元『ブラスレイター』のスタッフで設立され、最近では『ガルパン』のCGでもお馴染みの“あの”グラフィニカ
今作は各所で「2Dアニメみたいな3DCG」が話題となっていますが日進月歩のCGの世界、しかも毎月のように2Dアニメに追い付け追い越せと躍起になって最新作が飛び出す中で今作はそんなに凄いのか?と疑問の方も多いはず
正直、今作のCGは各所で誤解されている点が2つあります


まず1つ目なんですが、今作は絵コンテが終わった段階で以降の作業の全てをフルデジタルで行っています
つまり紙と鉛筆で手描き、ってことは全くやってません
『ベルセルク』なんかがやってた2Dと3Dのハイブリットアニメーションではないってことです


次に2つ目ですが、この作品ではモーションキャプチャーを使ってません
これがグラフィニカが実制作に選ばれた理由らしいのですが、アクターの身体にセンサーを付けて大まかな動きを読み取る所謂モーションキャプチャーを用いず、アニメーターが手作業でキャラクターを動かす“手付け”という手法を用いています
これが2Dアニメっぽく観える秘訣らしいです
ちなみにモーションキャプチャーは『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』とかで使われてますので興味ある方はチェックしてみて下さい


制作に時間を掛ける一方でサンジゲンから『蒼き鋼のアルペジオ』、ディズニーから『紙ひこうき』が公開されるなど、他社のCGアニメの後塵を拝すこととなった今作
後発であるが故のプレッシャーは相当なものだったでしょう
某『SHIROBAKO』で「CGは手描きに追い付けるのか?」「手描きは無くなってCGが全盛の時代が来るのか?」といった問い掛けがなされてましたが、最新の答えが今作だと思いますね
「彼らは絵は描けなくてもアニメ対する情熱は同じ」とはCGアニメーターを指した言葉
今作を観てあなたが感じ取ったこと、、、【それが日本のアニメ業界の未来】なんですよ


さて、肝心な内容なのですが・・・
【ぶっちゃけ感情に訴えかけるような作品ではありません】
監督やプロデューサーの要望で最初から暗い話にはするつもりは無かったよう
また、かなり濃ゅいハードSFであることが大前提なのですが「人の死なない、明るく前向きなSF」を目指したとのこと
『00』や『ガルガンティア』を経ている精二監督と虚渕にとっては集大成的な意味合いがありながらも、【SFに全く興味の無い人や真新しいものを求めている人は観なくてもいい】と思いますね、オイラは
(っていうか『トランセンデンス』と『インターステラー』も若干被ってるという偶然w)


お話はナノハザードという厄災によって荒廃の一手を辿るばかりの400年後の未来の地球
人類の98%はスペースコロニー“ディーヴァ”で電脳化されることによって幸福な生活を送っていた
しかし文明も廃れたはずの地球から、ディーヴァに向けて“フロンティアセッター”を名乗るクラッカーが現れ、その正体を追うディーヴァ保安局三等捜査官の“アンジェラ・バルザック”は調査の為に地球への降下を命じられる
電脳世界から初めて地上に降り立つアンジェラ、電脳化せず地上に残った数少ない人間にしてアンジェラに協力するエージェントのディンゴ、そしてフロンティアセッターの正体とは・・・?


人類への警鐘を鳴らそうとか、そーゆー説教くさい話ではありません
全編に渡ってアクションが続き、104分が至極短く感じる飽きが来ない作品になっていますが人がバカスカ死ぬという戦争映画でもありません
これはあくまでエンタメです
観どころはやはり、板野一郎直伝のサーカスですかねb
っていうかサーカスだらけw


しかしQBといいストライカー01といい、虚渕の書く敵対関係ってのどうしてこうも頭が堅いっていうか・・・w
まあ保安局の方々はメモリを得過ぎたせいで思考が飛躍してしまっており、そう言う意味では“人間”ではなくなっているのかもしれませんね
まあこの映画にも“悪”は存在しないんですが、それは観ていただければわかるはずですb


ああ、それとw
コックピットに地図貼り付けるのはめっさ“バイクあるある”ですよねwこれ

投稿 : 2014/11/27
閲覧 : 651
サンキュー:

36

ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

別次元のヴェーダみたい

  最近、アニメ映画をよく見る。

 このアニメの中心は、アンジェラとディンゴ。そこにフロンティアセッターが入る展開。

 主人公のアンジェラは、{netabare}ガンダムOOに例えると、ヴェーダにリンクしたティエリア・アーデに近い存在かなぁ。肉体は、ただの器でしかないっていう{/netabare}みたいな。

 アンジェラの電脳世界って、楽園と思われてるようなんだけど、人間の感覚がないというのか?人間自体が、不便な存在だと認識しているような価値観が違う世界ですかねぇ?
 アンジェラやその世界の人が考える、これが幸せなのか究極の進化というのは自分には、実際に考えると解りにくかった。ん~・・・?不幸にも見えなくもないし・・・。うまく言えない。

{netabare} アンジェラの世界を地球からハッキングしたフロンティアセッターを地球に降りて、探し出し倒す使命を帯びるんですよね。地球での仕事の相棒としてディンゴと組むことになるんだけど。

 フロンティアセッターを突き止めた。でも、フロンティアセッターの正体を知ったアンジェラ達との間で友情が芽生えるのかぁ。

 フロンティアセッターって、このアニメに出てくるアンジェラとディンゴを除いた人間?より、人間らしさを感じた。{/netabare}

 先に進むにつれて、このアニメのタイトルである「楽園追放」の意味が、誰にでもわかるんじゃないかなと思った。

 それは、身近で働いて社会生活を送る自分達にも当てはまるようなことを連想させる展開ではと思う。
 簡単な言葉でたとえると、ドラマとか実際にあるのではという、気に入らなければその人を遠ざける、排除するといったような事とか。

 最後の方で、{netabare}ディンゴがギター片手に歌うのは、{/netabare}良かったかなぁ。終わりもある意味で、全て良しだったんじゃないだろうか。

 

投稿 : 2014/11/26
閲覧 : 273
サンキュー:

15

understand さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

楽園追放

虚淵作品の割にはあっさりしていて
ちょっと拍子抜けな感じもした。

ストーリー的にはダークな感じはなく結構わかりやすかったが
それでも色々考えさせられるシーンが多く面白かった。

映像もすごくてキャラもヒロインがとても可愛くて良かった。

声優陣も豪華で釘宮さんはもちろん三木さんや神谷さんも
素晴らしかった。

投稿 : 2014/11/26
閲覧 : 256
サンキュー:

7

ネタバレ

Acacia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

映像美

日本のCGアニメもここまで来たか…といった印象が第一です。
自分もCGの無機質さ、手描きキャラクターを見た後の質感の違和感、
硬さ等々、CG苦手な人間なんですが、フルCGの映像でここまで
自然に、ほんの僅かに硬さはあるもののキャラクターや
メカが動いているアニメ映像は国内産では初めて見ます。

ほぼ主役二人しか人物が出てこない。話の展開が王道過ぎて
かなり読めてしまった等、物足りない部分も少しありますが

CGアニメの映像の進化を体感したい方にはお勧めです。

投稿 : 2014/11/25
閲覧 : 303
サンキュー:

15

Britannia さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

豪華声優陣に虚淵玄脚本って事で視聴

正直がっかり
自分の重きはシナリオなので
フルCGの映像やロボットバトルなど、どーでも良い

純粋に虚淵さんに期待していたのだが最近の関わってる仕事、面白くない
エロゲーの頃の鬼才プリは何処にいったんだよ
商売重視になったせいか
PHANTOMを超える作品はもう作れなそうだ。

投稿 : 2014/11/24
閲覧 : 328
サンキュー:

4

ネタバレ

kochiro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

勘違いしないで。べ、べつにあんたのためじゃないから!

まんべんなく平均点を越えている作品でした。

{netabare}仁義{/netabare}という言葉は昭和の時代ならアニメで使われても的外れで何の評価も受けなかっただろうテーマが、時を経て最新CGアニメ技術を駆使しつつわかりやすく表現するだけで軽く楽しめる作品になってしまっているのが不思議でした。もう昭和が江戸時代くらい遠い昔のことのように感じられました。

連休最終日にちょっと観るには最適な作品だと思います。それくらいの軽さが心地よいです。昭和世代の私としては{netabare}仁義{/netabare}ってそんなものだったっけ。と思ってしまいましたが、観終わって「楽しかった」と思い、なぜかタイトルのようにツンデレのテンプレが浮かんできて独りで納得してしまいました。

さてと明日からはまた仕事仕事と。

投稿 : 2014/11/24
閲覧 : 243
サンキュー:

4

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

仁義あるSF

西暦2400年、人類は荒廃した地球を離れ、宇宙空間にある
電脳世界ディーヴァで電脳化されて暮らすようになっていた。
そのディーヴァが地上世界のフロンティアセッターと名乗る
者から、謎のハッキングを受ける。

捜査官アンジェラは、生身の身体になって荒廃した地球に下り、
地上調査員ディンゴと共に、フロンティアセッターの捜査を
始める。

水島精二監督、虚淵玄脚本による初オリジナル劇場作品と
言う事らしいです。

絵はフル3Dで、人物はちょっと硬い感じは残るけど動きは
スピーディーで迫力がありました。

ただ設定や内容については、あまり目新しい感じは無く、
どことなく懐かしいといった雰囲気です。

せっかくオリジナルなのに、ちょっと残念。

こういう懐かしい、どこか仁義のあるSFが好きな人は、
フル3Dのスピーディーで迫力のある画面で結構楽しめるかも。

投稿 : 2014/11/23
閲覧 : 307
サンキュー:

15

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

存在証明

水島精二監督、虚淵玄脚本のフルCG、3Dアニメ。
どうやら実験的作品のようですが、実験作品の良さを痛感します。



あらすじは、人類の殆どが電脳世界「ディーヴァ」で暮らしている世界。
フロンティアセッターと名乗る者がディーヴァにハッキングを仕掛けて来る。
捜査官と現地捜査官で、ハッキングをしている者の
正体を突き止める為に捜査をはじめる事になるけれど…


時間は104分のアニメ映画なのですが、よくまとまっている良作かと。
ゼーガペインが好きだった人なら好みじゃないかな?


テーマは仁義と存在証明。
三つの世界観や視点が楽しめる上に、演出、脚本、BGMなど
どれをとっても文句なし。
ただ、最後の歌がちょっと…もにょるくらいかな…?
声優陣は豪華だし、尻フェチには是非見て頂きたいかも。


戦闘、アクションなども中々の迫力で
かなり良い出来です。
最初はつまらないと思うかもしれませんが、見始めると
この世界観にグイグイ引き込まれて行きます。


この作品を見ていると、人間の定義とはなんぞ?と疑問を抱きました。
伏線も回収されており、良く出来ている作品だなと感心せざるをえませんでした。

精神と肉体と自我を持つ機械の視点は中々興味深いもので。
自由とは何か
存在とはなにか
人間とはなにか
自我とはなにか
明確な答えはないのかもしれないけれど
考える事が出来るというのは素晴らしい事なのだろうと。

感じる事の素晴らしさについて
睡眠の大事さについて
思うところありました。


企画書提出から完成まで5年かかった作品だそうです。

投稿 : 2014/11/23
閲覧 : 430
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54

スマートなトーマス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

SFものですね。王道って感じです。流れはいいと思います。とにかく後半の作画は圧巻です。でもやはり普通に歩くとか自然な動きは少しぎこちなかったです。自然にって難しいんですね。

投稿 : 2014/11/22
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1

ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

私なりの仁義を示そう(85点)

劇場アニメオリジナル作品。
103分

個人的満足点:85点
アニメ系統:SF

私の場合、虚淵さんというだけで興味が沸くのではありますが
それに加えて手書き作画一切無しのフルCGという
とんでもないことに挑戦しているアニメ映画。

観ないわけにはいかないとさっそく観たわけですが、
作画のクオリティはすごいのひと言。
これが全部CGというのはちょっと驚きです。
(いずれはこんな日がくるとは思っていましたが)

また、主演3人の演技が素晴らしい。
キャラの魅力を最大限に引き出していたのではないでしょうか。

肝心のお話の方は序盤ちょっと専門用語が多く世界観をつかむのに苦労します。
しかしながら、状況が把握できてくる中盤以降はなかなかのもの。
特に終盤の3人?の関係性が非常に面白いです。
{netabare}
「普通の人間」の主張
「電脳化した人間」の主張
そして、「AIロボット」の主張にそれぞれ味があります。
さらにはそんな3人?の友情とも取れる仁義がすばらしい。
個人的にはドツボです。
{/netabare}

見所は色々ありますがSF好きならオススメできるかと思います。

と、まあさくっと書いてみたのだけれども
つまり何が言いたいかというと

私はBDを購入することで仁義を示そうではないかw

投稿 : 2014/11/22
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14

ネタバレ

MameJ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

皮肉にも。。。

知性をデータ化したことで無限の可能性を得たと誇る人類。
住人は何不自由なく暮らせる仮想世界を「楽園」だと信じて疑わない。
そんな楽園に宇宙探査へと誘う怪メッセージが。。。
事件の解明のため、地上へと降り立つ主人公は、独特の個性を持つ
地上の協力者と共に真相に迫る。
そこには、自我を獲得した人工知性が。。。
(人工知性について触れたかっただけなので粗筋はここまでです。)

<エンドロールの中間と最後>
楽園を管理している賢者的な存在が管理の強化を測るのに対し、
鼻歌混じりで外宇宙を航行する人工知性。
皮肉にも。。。人間味があるのは人工知性の方みたい。

投稿 : 2014/11/22
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2

ネタバレ

かかのん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

綺麗な作品w

中身は古いSF小説に良くあるテーマなんですよね
AIと人間とNext Generationって…

純粋な演出としては良かったです!ただもうちょっと監督さんは映画的で丁寧な仕上がりの演出をした方がいいと思いました。

街の設計はいいのに荒廃した地上の文化的なちょっとした表現が全然足りてなくて勿体無い。もっと他の映画とか演劇とか、南米とかアフリカとか東南アジアを参考にしたら良かったかなあ~

ただ、その表現に監督自身興味が無ければ仕方ないんですがw

出来のいい「3DCGアニメ」にはなっていますが、「良い出来の映画」には足りてないですね~勿体無い。無くなったばかりですが網走番外地とか健さんの任侠映画をもっとパクったほうがいいかもしれませんw

一部ネットでレイアウトが酷いと書かれていますが、アクションとバトル時の背景の作り込みが実は足りてなくて、レイアウトに制限が掛かっているからだと推察されます。

まあココは予算とスケジュール勝負なので余り言っても仕方ないですが。

AIのキャラクター性とか良かったんですが、最後の帽子の意味性とか?もっと丁寧に載せれてれば一枚向けた作品になったと思います。

今上映してるインターステラとか見ると、あちらはベタな「愛」なんですが、こっちは主役三人が持つ別々の「仁義」をもうちょっと丁寧に描きこんでベタな展開して欲しかったかも?

投稿 : 2014/11/22
閲覧 : 245
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3

杉本バルキリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高の一本!

水島精二監督と人気脚本家である虚淵玄さんがタッグを組んだ初の劇場オリジナル作品という事で、とても楽しみにしていました!!

予備知識なしで拝見させていただきましたが、結論から申しますと……

期待を裏切らない最高の一本でした!

まだ観ていないという方もいると思いますので内容について触れる事は避けたいと思いますが、とにかく練り込まれた設定に魅力的なキャラクター達、「そう来たか!」と思わせるような予想外のストーリー展開…。

そして何よりも、フル3DCGによる圧巻の戦闘シーンは一見の価値アリ!!
是非劇場でご覧になってはどうでしょうか^o^

アンジェラのお尻もイイ感じでしたwww

投稿 : 2014/11/22
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1

泣きボクロ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

期待を裏切らないSF大作でした!

設定はある程度知ってましたが、予備知識ゼロでも楽しめるエンターテイメント作品だと思います。

まず、映像が凄い!製作期間5年かけただけあって、劇場映画ならではのダイナミックさがあります。アーハンでのバトルシーンがかっこいい!映画館で観ないともったいないレベルです。

ストーリーも難しい設定なのに良く作り込まれていて見応えのある内容でした。脚本が虚渕さんなので、ブラックな面を期待してしまうと裏切られるので注意が必要です。ですが、「まどか」以前に書かれたという脚本はキレキレでいて良くまとまっているという印象です。

そして、アンジェラ バルザック可愛い!さすがの釘宮さん、「勘違いしないでよね」は破壊力ありすぎ(笑)。メインキャストの三木さんと神谷さん3人の安定感は抜群でした。それぞれ違う楽園への価値観をもったお芝居が沁みます。

投稿 : 2014/11/21
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10

ネタバレ

くかす さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感想

地球の文明の崩壊の原因となる
ナノハザードにより人類の98%が肉体を捨てデータとなり
電脳世界であるディーヴァに暮らすようになっていた
そこにフロンティアセッターと名乗る謎のものに
地球からハッキングされていた
それを捜査するために捜査官であるアンジェラが
現地の案内役の捜査官のディンゴとともに
地球に行きフロンティアセッターを探す話

ラストのアーハンを使ったアクションシーンが
迫力がありかっこよかったです

セリフのセンスがよくかっこいいです

声優は釘宮理恵さん、三木眞一郎さん、神谷浩史さんがメインで
ちょい役に林原めぐみさん、三石琴乃さん、高山みなみさん
古谷徹さんとかなり豪華です

内容は王道で設定が面白いと思いました

投稿 : 2014/11/20
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8

esm24722 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

くぎゅーメッチャ可愛いぃぃ。だがしかしごのごにょ・・・・・・

主役キャラクターの可愛さだけでも観に行く価値はあります。
BUT私の目に留まったのはそれだけ。本格派と名の付くのはセルルックで
可愛さを表現できただけでしょうか。まあ凄く大きな進歩ですが。

アクション?うーん。009recyborgのアクションが凄まじかったのでそれには
劣るけどまあ頑張ってますね。うーーん、でもこの部分で他の3D会社との差別化は難しい。

物語?ちょっと優しめのガルガンみたいな(笑)。でもガルガンの方が面白いかな。映像が序盤以降スカスカで中だるみします。説明台詞が多すぎるんですよ。SFですけど、使い古され過ぎて詳しくなくてもアニメ良く観る人ならあーみたいになりますね。

尺?長い。説明長い。映画ならもっと映像で見せて欲しい。中盤結構ぐだる。

結論:これは「3Dアニメ映画の本格派、SFの王道すげーーー」ではなく、あくま   でセルルックをアニメの代替として使用して深夜放送の萌えアニメで使え   るかのテストケース、実験的作品です。玄人さんは過度な期待は禁物です   のでご注意を!!

追記:なんか最近虚淵さんの参加する作品が微妙な気が・・・。

投稿 : 2014/11/20
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3

ネタバレ

とうや007 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

あれ思い出したわ・・・ストーリーの骨格は似てね?

{netabare}
メガゾーン23 Part1&2
ヒーロー・ヒロイン・AIの立ち位置やらは違うけど・・・

まぁ、恋愛要素はない分あっさりしてるし、30年前の作品だから絵は比べられんけど、物語的にはメガゾーン23のが面白いな・・・観たことない人はどうぞ・・・

{netabare}
メガゾーン23 Part3 は蛇足なのでみなくていいかな。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2014/11/19
閲覧 : 291
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2

ネタバレ

chariot さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

104分の劇場用CGアニメ。

電脳世界ディーヴァにて人類の大半が暮らしている世界。
大半の人は肉体を持たず、「個体情報」となり管理されている。
地上世界には荒廃した世界で肉体を持って暮らす人類も存在する。

ディーヴァが「フロンティアセッター」なる者からハッキングを受け、ディーヴァからの任務でその調査に向かうアンジェラは地上世界での協力者ディンゴと共にフロンティアセッターの正体に迫る・・・SF物。


シナリオとしては予想外な事も起こらず観やすい部類に入ると思います。
ただ、劇場作品の尺もあり、基本は筋を追うだけで終わってしまっている印象。
アンジェラ、ディンゴ、フロンティアセッターと三者三様の立ち位置があり、その中で現状と理想を天秤にかけ、進む道を選んで行く・・・という面白い状況が生かし切れていないような・・・・・


後半のCGによるバトルは圧巻の出来。
アーハンと呼ばれる搭乗型ロボは見た目はなんとも言い難いフォルムではありますが、それだけに普通の人型とは違った動きが面白い。
しかしライド型(バイクに乗る感じ)の操縦席は効率いいのかな?
女性キャラがライド型に乗るとどうしてもエロ方面に向きがちな気がして・・・
(※当作品はその方向には行きません)
とりあえずバトルシーンはCGの醍醐味とも言えるぐらい良く動き、見所のひとつとして挙げられます。


声優さんはアンジェラに釘宮理恵さん、ディンゴに三木眞一郎さん、フロンティアセッターに神谷浩史さん。
ベテランさんばかりで安定の演技。
しかし何故だろう・・・神谷さんが機械っぽく話すとダスウサ(@うーさー)に聞こえてしまう・・・(笑)


登場人物も少なめで小難しさもなく良くまとまっている印象ですが、2部作ぐらいにしてもう少しキャラの心情の変化なんかを見せられたら良かったかなと思います。
評価的には可もなく不可もなく、そこそこ満足な位置でしたが観ている間の時間はとても早く感じられたので多分面白かったのだと思います。
また何度か観直してみようと思います。

投稿 : 2014/11/19
閲覧 : 235
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10

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アンジェラたんはあはあ

虚淵玄、水島精二をはじめとする、アニメ業界の今をときめく人たちによって生み出された劇場版長編オリジナルアニメーション!ネットでは軒並み高評価!!

ということで、居ても立ってもいられず車で片道小一時間、仙台まで見に行ってきましたー^^;
何やってんだろうな、とか思いつつもワクワクが止まらなかったおお。目指すはあさっての方向だ!

~あらすじ~

舞台は、超絶未来の管理社会。
その昔、人類は地上を離れ、宇宙空間に『電脳世界ディーヴァ』を創造し、肉体を捨てた。
それから人々の暮らしは、ディーヴァに管理された完全無欠の仮想空間に居を移すこととなる。
人々は肉体の不安と苦痛から解放され、永遠の楽園がそこで約束されたはずだったが・・・。
突如、ディーヴァのシステムが何者かにハッキングされるという事件が起き、その真相を突き止めるべく保安官の一人である主人公・アンジェラが捜査に乗り出す。手掛かりをつかみ、荒れ果てた地表へ降りた彼女だったが、そこで衝撃の事実を目撃する。



【感想】

まあ普通な感じ。なんかすいませんね、レビュー書いといてw
あまのじゃくでもなく、別に酷評してやろうなんて気はさらさらないのですが^^;
面白いけど、めっちゃ面白いかと思うとそうでもないかなー?って感じ。
全然参考になりませんかwww
管理社会SFなんてのもサイコパス絶賛放送中で飽食気味なんて人もいるかと思うので、物語的に新鮮さはあまりないかも。


「楽園追放」というタイトルに、暗めでエロチックな世界観、劣情溢れた淫美な物語を想像していたので拍子抜け感があったのかも。なんかの映画と勘違いしていますねw
虚淵脚本ということでガルガンティアを想像していただけると良いかもしれないです。明るい世界観で、キャラの可愛さが微笑ましい王道SFって感じです。

媚びた感じのお色気シーンも満載w
なんたってアンジェラが釘宮さんですからね・・・。もう全開でくぎゅってますwww
脳みそとろけそうになって自我が崩壊しそうなのを、歯を食いしばりながら必死になって堪えていました。心の中ではニヤニヤしながら鬼の形相で画面と睨みっこ状態。でも、ハアハアしといて何なんですが、アンジェラはもう少し凛々しい声が合っていたような気がするというか、くぎゅ様のお声では少しおカワユイ気がしてなりませんでした・・・。

ほんとアンジェラの表情がめっちゃ可愛いんですよ!これが本作一番の見どころ(笑)
個人的に、はしごを登る俯瞰からのアンジェラたんが一押しでふふぅ~。
これはセルルックCGとやらの恩恵によるもの。自然で柔らかいキャラの表情を実現できています。
フル3DCGアニメというと「死んだ魚のような目」のキャラが出てくる印象なのですが、本作ではそれがほとんど気にならないレベル。男キャラどもに若干の違和感があったものの、アンジェラの表情はとことん拘ってますw やっぱりヒロインですからねー、重要ですねー。重要ですよー。

そしてやっぱりロボットアクションはとても良かった!いろんなのがグリグリ動く迫力の戦闘シーンは3DCGアニメの醍醐味!このシーンばかりは映画館で見た方が断然楽しめるかと思います。でも最近のSFX映画なんかで派手な戦闘見なれてる人からすればあまり新鮮さは感じないかもしれませんね。




まあ、そんなこんなで一応楽しめたのですが、尺の関係上か、登場人物に関する掘り下げはあまりなく、広大な世界観は設定としてあるものの、ごく一部の舞台でしか物語が展開されないのでカタルシスなるものを感じにくかった、というのはあります。

前向きに言うならば「もっと見たい世界だった」って感じでしょうか。続編のありそうな終わり方だったので、ぜひともパワーアップした続きを期待したいものです。

投稿 : 2014/11/18
閲覧 : 354
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11

矢木に電流走る さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

男の子の好きなモノを詰め込んだ作品

フルCGのアニメですが、表情表現の豊かさや書き込みの精密さによって作画の様な出来です。
キャラが金髪ツインテロリ巨乳のくぎゅうという最近では逆に珍しいぐらいの狙った属性。
モーションアドバイザーとして板野一郎氏が参加している、板野サーカスな戦闘シーンの見応え


一方、ストーリーは虚淵氏が脚本ということですが、今回は白い虚淵さんなので安心して観られます。バランスが良く綺麗に作られていて取っ付き易く設定考察もプラネテスなどの小倉信也氏で軌道上の表現やロボット・ロケットの挙動は丁寧に作られていますが、SF好きからすれば少々陳腐で粗い印象を受けるかもしれません。

従来のアニメを全編3Dで再現したような作品で、映像が派手で楽しい。
特にロボット・女の子が好きな人には是非観て欲しい作品です。

投稿 : 2014/11/18
閲覧 : 160
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4

タナボソ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ロボット、ミサイル、尻その他諸々の浪漫と仁義がてんこ盛り! SHIROBAKO好きも必見

宇宙空間に存在する人類安住の地・電脳世界ディーバが
謎の存在フロンティアセッターからハッキングを受けた。
事件究明のため捜査官アンジェラはナノハザードにより荒廃した地上へ向かう。

ってな感じのSF的ストーリーなんですが、そんなの関係ないんですよ。いや関係ないことないけどw

全編フル3DCGによるド迫力の戦闘は圧倒的で、観てた私、頭がパーって感じにw
ミサイルなどマテリアル自体の動きもさることながら、
スピーディーさも伴った縦横無尽のカメラワークも併せもっていて、
2Dでの実現はきっと不可能であろう、3DCGならではの映像かと。

とにかく圧巻の映像と音響。
映画館での鑑賞を強くオススメします。
まずは観てくれ!凄いから。そう思います。

封切り初日に深夜2時過ぎの回に鑑賞しまして、けっこう客が入っていたのに驚きました。
それでも時間が過ぎるほど上映終了の憂き目に遭ったり
小さいスクリーンに回されたりしますので、お早めに。


で、文章でこの作品の魅力を伝えきるのは難しいと思います。
制作スタッフさん達へのインタビューがWEB上に大量にありますので、
その作り込みの裏付けとなる詳細はそちらをご覧ください。

↓関連記事も併せて大量
http://gigazine.net/news/20141115-graphinica-interview/
http://gigazine.net/news/20140322-expelled-from-paradise/

↓水島精二監督と脚本虚淵玄さんへのインタビュー
http://animeanime.jp/article/2014/11/11/20814.html

↓若干ネタバレに感じたけど虚淵さんへのインタビュー。短いですがテーマに触れた内容
http://eiga.com/news/20141114/19/
未来の描写がいま、ここ現状のメタファーになっていて、正しくSF。

↓初日舞台挨拶。メインキャストは監督の指名による釘宮理恵さん、三木眞一郎さん、神谷浩史さん。
http://animeanime.jp/article/2014/11/15/20866.html
他にクレジットされてる方も林原めぐみさん、高山みなみさん、三石琴乃さんに
友情出演の古谷徹さん等々ベテラン、中堅ばかり。
ここまで若い声優さんを起用しないのはレアな気が。

[参考]
釘宮理恵…とらドラのヒロイン大河、鋼の錬金術師アル、selectorのウリス浦添伊緒奈などなど
     ニコ生で声を当てるキャラが出ると「くぎゅうううう」弾幕で画面が真っ白に

三木眞一郎…物語シリーズ貝木、キルラキル美木杉愛九郎、ぎんぎつね銀太郎、
      はじめの一歩沢村(サイコー!)、などなど
      カーマニアだったり作画ヲタだったりして私的にキルラのラジオ楽しかった

神谷浩史…物語シリーズ主人公阿良々木暦など新房昭之監督作品多数、進撃の巨人リヴァイ兵長、
     スペースダンディのジョニーなどなど。
     個人的にニコ生出演やラジオを耳にしたことが無くあまり存じ上げなかったのですが、
     Wikiを見ると驚異の太字率で「そういやあのキャラも神谷さんだった」的感想


あとはニコ生で放送されたCG WORLDの番組で、
セルルックに見せるための工夫やこだわり、表情の付け方などのお話しを
スタッフさんがされていたのが興味深かったのですが、今は見られない模様。
そのうち見られるようになるといいなあ。円盤の特典にして欲しかった。



それと音楽に関してはメインが特撮、COALTAR OF THE DEEPERSのNARASAKIさん。
アニメではSadesper Record名義のワタモテの音楽や鬼灯の冷徹EDパララックス・ビュー作編曲演奏、
ガンダムビルドファイターズの悠木碧さんのキャラソン作曲、
モーレツ宇宙海賊ED、LOST CHILD作編曲などなど、かなり幅広い音楽性の楽曲を手がけていて、
本作の音楽にも反映されています。個人的にはもっと流行りの最近っぽい
ビートでかつ非EDMなテクノとか聞きたかったですが、十分に機能しているかと。

電気グルーヴのサポートやagraph牛尾憲輔さんも1曲提供。
ピンポンの音楽や、クラムボン、ミトさんとの2manyDJsならぬ2 ANIMEny DJsなど。
https://twitter.com/agraph/status/533243861259141120

数曲提供とのコジマミノリさんは存じ上げませんでしたm(_ _)m
https://twitter.com/kojimino/status/533260051624906752



でSHIROBAKO。
まず水島精二監督はSHIROBAKO木下監督の見た目のモデル。
ご本人もお気に入りの模様。
https://twitter.com/oichanmusi/status/532927598368534528

モーションアドザイザーとしてクレジットされている板野一郎さんは
板野サーカスなる言葉で語られるほどのアニメーターさんですが、
SHIROBAKO作画かCGかで揉める5話の北野三郎で、劇中触れていたCG作品がまさしくこの楽園追放
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20141115
↑凄く解りやすく書かれていたので法華狼さんの個人ブログを勝手に貼らせていただきましたm(_ _)m



ED曲の好き度:3/5(EONIAN -イオニアン- / ELISA)
個人的にあまりぐっとこなくて、これが個人的ツボな曲だったらなおさら感動できたのにと思ったり

作品の好き度:6/7(2014/11/17初up)

投稿 : 2014/11/17
閲覧 : 292
サンキュー:

7

ネタバレ

カントムハイヴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

痛快SF任侠西部劇

《ストーリー》
ナノハザードにより廃墟と化した地球。
人類の多くは地上を捨て、データとなって電脳世界ディーバで
暮らすようになっていた。
西暦2400年、そのディーバが異変に晒されていた。
地上世界からの謎のハッキング。
ハッキングの主は、フロンティアセッターと名乗った。
ハッキングの狙いは何か。ディーバの捜査官アンジェラは、
生身の体・マテリアルボディに身をまとい、地上世界へと降り立つ。
地上を跋扈するモンスター・サンドワームの群れ。
アンジェラはそれを迎え撃つため起動外骨格スーツ・アーハンを起動する。
荒廃した地上のどこかに、フロンティアセッターが潜んでいるはず。
アンジェラとディンゴの、世界の謎に迫る旅が今、始まった。


《キャラクター》

アンジェラ・バルザック
CV:釘宮理恵
電脳正解ディーバのシステム保安を担当する三等官。
捜査官としてフロンティアセッターを探すため地上に降下する。
サイバースペースでの調査や起動外骨格スーツ・アーハンを
使った先頭には卓越した能力を持つ。

ディンゴ(ザリク・カジワラ)
CV:三木眞一郎
アンジェラのサポートのため徴用された
地上のエージェント。
効率一辺倒のディーバの流儀には人間味を感じておらず、
飄々とした態度でアンジェラに地上の流儀を教える。
地球の古い音楽を愛している。

フロンティアセッター
CV:神谷浩史
電脳世界ディーバにハッキングを仕掛ける謎の存在。
地上からハッキングだと知ったアンジェラや
ディーバの保安官から追われる。


以上ホームページより抜粋


《感想》

当初は大衆向けではない重苦しい内容かなと思い、
ある程度覚悟して臨みましたが、
物語は変に捻った展開はなく、
分かりやすい起承転結で綺麗に纏まったものになっています。

確かにヒロインの肌の露出具合は大衆向けではありませんけどね...
{netabare}
一瞬ポンチョを羽織りますが、腰の辺りまでなのでたいへんよろしい。
バストの揺れもかなりのものでしたが、
私はヒップにばかり目がいってしまいました。と懺悔します。
{/netabare}
もちろん脚本虚淵玄特有の
作り込まれた設定と幸福論とを織り交ぜた物語は顕在で見応え十分です。

主に哲学的思考法を用いた世界観の説明を
映画の尺に合わせて要所要所に堅実に配置させ、
徐々に物語に入り込んでいくよう誘導します。

加えて場面転換時には、
派手なアクションや胸を熱くさせる話を絶妙な感覚でテンポ良く展開させ、
より強く物語に惹きつけられ、全く飽きさせません。

あっというまに時間が過ぎていった印象を受けました。
巧みに視聴者感情を操る物語に感服せざるをえません。


映像はフルCGアニメーション作品ということで、
2Dとは一味違った登場人物の表情や動きにも注目です。

特にバトルアクションは音響との相乗効果もあり、
身が竦んでしまうようなド迫力のものとなっています。

これは映画館でしか味わうことが出来ない臨場感ですね。
是非劇場での観賞をお勧めします。


楽園とは
何をもって定義するのか。あるいは、
何によって定義されるのか。そして、
何にとっての楽園なのか。

遣り様によっては、
どんなドギツイ展開にも成り得る極めて秀逸な素材なので、
否が応でも続編を期待してしまいます。

投稿 : 2014/11/16
閲覧 : 289
サンキュー:

21

三崎鳴 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新本格SF

『機動戦士ガンダムOO』『夏色キセキ』などの水島精二監督,『魔法少女まどか☆マギカ』『PHYCHO-PASS』などの虚淵玄脚本で手掛けるオリジナルアニメーション映画作品。フルCGアニメーションであり、そして水島精二監督にとっても虚淵玄脚本にとっても初のオリジナル劇場アニメ作品ということもあり、かなりの注目を集めた一作。監督自身「自らの代表作となる」「自分の今までの作品の中でもベスト」と力強く語っただけあって、作品の作りこみは半端じゃない。自分はCGよりも作画の方がアニメーションとして由緒正しき方式であり、味が出ると提唱している派閥の人間だが、本作においては技術の高さに舌を巻くほかなかった。やはり劇場クオリティということで時間と労力のつぎ込みようが違うのだろう、CGの進化の到達点を垣間見たような気がする。次いでストーリーについて触れておく。『まどマギ』『ガルガンティア』『PSYCHO-PASS』『アルドノア・ゼロ』とノベルゲーム業界よりアニメ業界に身を転じてから、質の高いSF作品を次々と送り込んでいる気鋭の作家,虚淵玄と言えばダークな作風が一つの特徴として知られていることだろう。しかし本作は変わった趣向を凝らさずに王道を突っ走った作品であり、彼の作風が苦手という人でも一見の価値があると言える。かねてより洋画や古典SFをリスペクトし、オマージュした作品が多く見受けられるゆえ、本作もこれといって目新しい要素があるわけではない。ただし、古きよきSF作品の興奮を思い出させてくれること請け合いである。ミステリー小説業界では綾辻行人(アニメファンにとっては『Another』の原作者として名が通っていることだろう)が、昔の本格ミステリの作風をリスペクトして現代風に再興した「新本格ミステリ」の開拓者として名を馳せている。それならば虚淵玄はアニメーションという、現代に即した媒体を利用してSFを描く「新本格SF」作家とでも称すべきではないか。
ちなみに自分が劇場に足を運んだ、公開から二日目、第1回~第3回分の放映まで満席となっていた。商業的に成功となるか。

投稿 : 2014/11/16
閲覧 : 269
サンキュー:

9

ネタバレ

wiUeI30630 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

脚本と演出がとても残念

板野氏監修のCGアクションは頑張っていたと思いますが、
映画としては残念と言わざるを得ない出来でした、
まず各キャラクターの作り込みが薄すぎる。特に動機が描かれないままカッコ付けただけの台詞が連発され、いつのまにか友情が芽生え、派手な戦闘が展開されるため、
全く伝わってくるものがありませんでした。

主人公のアンジェラも、仮にプロ意識の高い潜入調査員だという設定なら、リアルワールドでずっとあの服装はあり得ないでしょう。設定と台詞を積み上げただけで、細部に説得力がないため、とんでもなく薄っぺらなキャラクタが飛び回るだけの物語になってしまっています。

オーバーアクションな演技も見続けるのが辛かった。
モーションキャプチャで演技しようとするとどうしてもああなってしまうのかな...。
同じCGアニメでも蒼き鋼のアルペジオは結構上手くできていたけれど。

また、劇伴に全くセンスが感じられず映像に合っていないのも残念な点。
EDの歌を絡めた演出も曲が良くない為非常にダサく感じました。

CGで派手なアクションをやってくれれば何でもいい、という人以外にはお薦めできない作品です。

投稿 : 2014/11/15
閲覧 : 232
サンキュー:

1

うっすぅぅい奴 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最先端の3DCG映画

3DCGもここまで来ると侮れないようになったのを痛感しました
未来のアニメの道筋を示してくれた貴重な映画ですね。

ストーリーも自分好みの作品に仕上がっており楽しめました
ただ、ちょっとだけ難を言えば黒背景の時はちょっと見ずらかったな。映画ですからしょうがないんですけどね

EDが凄いお気に入りです
良かったら皆さんも視聴してみてはいかがでしょうか

投稿 : 2014/11/15
閲覧 : 202
サンキュー:

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楽園追放 -Expelled from Paradise-のストーリー・あらすじ

われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。(アニメ映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2014年11月15日

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