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「かぐや姫の物語(アニメ映画)」

総合得点
64.9
感想・評価
291
棚に入れた
1195
ランキング
3594
★★★★☆ 3.8 (291)
物語
3.6
作画
4.2
声優
3.6
音楽
3.8
キャラ
3.5

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かぐや姫の物語の感想・評価はどうでしたか?

くまくまちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

素晴らしい作品なのに、不倫賛美しているみたいで残念です。

屏風から飛び出したかのようなアニメーションが素敵です。
前半は、かぐや姫も生き生きとしていて地球に生きる喜びが伝わってきます。後半は京文化をニヒルに描いているようにも思えますが、親が思い描く子供の幸せと、子供が感じる価値観の違いについても考えさせられました。
ただ残念なのは最近流行りの不倫参賀のような空飛ぶシーンが私的には受け付けられませんでした。

投稿 : 2015/02/14
閲覧 : 336
サンキュー:

11

sobako777 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なるほど! と、何かと納得の作品だった

繊細過ぎるほどに繊細なタッチ、だけどキュンとするほど時に愛らしく、それが「和」のテイスト満点のかぐや姫物語を描き出しているのだからこりゃ、なるほどアカデミー賞候補となるのもうなずける。そして、なるほど、こんな物語だったのかと、誰もが知っている単純で人間臭いストーリーを、昔話としての教訓もちゃんと入れ込んだ解釈で、飽きないエンターテイメントとして見せてくれてるし、なるほど、これが宮崎駿を見いだした大御所の底力かと、心底、納得した。何かと、なるほどの多い作品だった。

投稿 : 2015/02/01
閲覧 : 252
サンキュー:

2

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

姫の犯した罪と罰

ラフ画や絵コンテ風のタッチに
淡い水彩で色付けされた画風だけれど
これ、大変だろうな。
お金相当かかってるってのがまず第一印象。

かぐや姫・竹取物語が絵巻物になったのを
動画にした感じ。
花や山や着物にいたるまで
色使いが美しい。

高畑勲監督って確か78歳くらい?
挑戦的というかチャレンジャーというか。
この画風だと若者受けはしないだろうが
この魅力がわかるものにとってはたまらない映像だと思う。
音楽は久石譲さんでこれがまた良い。
日本の文化や美しさを再認識出来るような仕上がりになっております。

ジブリについてはディズニー同様
あまり書く気はないのだけれど
画風やストーリーで叩かれるのは余りにも惜しい作品ではなかろうか。
昨日は海外の姫をみたので、今日は日本の姫をと思い視聴したのですが。

姫の犯した罪と罰

これってなんだろなって考えると
罪は殿方を虜にしてしまう程の美貌だったり
罰については
姫は犯した罪を償うために地上に降ろされたといわれています。

「虫や鳥や動物たちのように生きること」に憧れたせいらしく
これは生命の営みそのもののことであり、
現代の感覚では罪に問われるようなことではありません。
ふさわしい言葉を探すなら、それは「原罪」

これが罰らしいです。

窮屈だったり息苦しさだったり
大事にする大切にするの解釈が違っていたり
成長の早さと比べ心の成長は子供のままなのではなかろうかなど
考え始めると色々キリがなさそうですが

耐えられなくなって姫が走り出すシーンは
この画風のおかげでとても迫力があるものに仕上がっています。
純粋さ、無垢さ、聡い姫であったが故の哀しみ

情緒や風情も感じられ
この感覚で見れたのは日本人で良かったなと心から思いました。
台詞ではなく繊細な表情や仕草で読み取る事も求められる為
苦手な人は面白くない、つまらないと判断するかもしれません。

こんな多彩な表現方法を見れるのは日本だけかもしれません。
そう思うと、しみじみ草や虫や花さえも
愛おしいと思うのです。

投稿 : 2015/01/04
閲覧 : 534
サンキュー:

44

ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

美しい

最近見たアニメの中で
実写のように映像がきれいなものがあった

それはそれで素晴らしいが


この話は独特な描き方なのだけど、
映像がとにかく「美しい」のである。
「きれい」ではなく「美しい」

この微妙な違いは
おそらく実際に見てみないとわからないと思う。
(とにかく見てくれ!!)



なんといえばいいのかわからないが、
昔の絵巻物を映像として見た感じなのだ。


着物の色合いもとてもきれいだし、
何より独特な線が
日本最古の物語をよく表現している



初めのナレーションは
中学の時に暗唱させられた時のことを
思い出した。


そうそう、こんな出だしだったよ。



かぐや姫の物語を
アレンジして、
とても、とても美しい映像になった。


とにかくこんなかぐや姫は見たことがなかった。


「ま~われま~われ」
の曲はこの物語をよく表していた。
この物語に常に付きまとい
そして物語の核となる曲である。


この曲、この映像を見て、
この国はとても美しい国なのだと思った。


かぐや姫が自然や生き物を愛しているのを
体全体でくるくると回りながら表現している姿は、
本当に美しかった。

投稿 : 2014/12/27
閲覧 : 283
サンキュー:

23

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

すごい、かぐや姫でした

昔々のことじゃった。
竹細工を仕事にしている、お爺さんが竹を取っていると
一本の光り輝く竹を見つけたのじゃった。
お爺さんが近寄ってみると、何と中から小さな女の子が
出てきましたとさ...

という、ほんとに誰もが知っているかぐや姫ですw

けど、これをジブリが構想に8年、制作費50億円もかけて創ったら
こんなすごいかぐや姫が出来ちゃったw

原作の竹取物語は、平安時代には既にあったみたいだけど
あらためて観ると、月に人がいるとか何かSFっぽい?

まあ何で今さらジブリで、かぐや姫?というのが一般的な
反応だったみたいで、あまり話題にならなかったようですが
やっぱりすごい作品でした。

ジブリファンで無くても、普通に楽しめる作品と思いました。

投稿 : 2014/12/21
閲覧 : 265
サンキュー:

18

ネタバレ

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

とりあえず、アゴが気になる。

ジブリなので、期待してみたのですが意味がよくわかりませんでした。
「姫が犯した罪と罰」ということで、何を犯したのか?重大なことを!?
なんて妄想を膨らませておりましたが、え?そんなことで?という
小さなことでガッカリしました。
私達にしてみたらそんなことかもしれませんが、かぐや姫、月の人から
してみたら重大なことだったのかも。でも私、地球人なのでよくわかりません。

アニメや、映画ドラマ、小説とかは、感情移入できないとつまらないと
感じてしまう人間なので、この主人公と、あと酷い周りの登場人物には
非常にがっかりしました。唯一、ほっとするのはおばあちゃんだったかな。
結婚することが幸せになるってことじゃあないんだよ、おじいちゃん。

ん~、ここの所ジブリにはガッカリさせられっぱなしでしたが、
これはポニョと同じぐらいガッカリしたかもしれません。

ただ、作画がとても美しく、日本の四季という美を感じられて
そこだけは非常に心うたれました。音楽も美しく、声優さんも
お上手な人ばかりでした。(声優さんというか俳優さん女優さんというか・・・)

ジブリは子供の頃から観ているので、やはりこれぐらい面白くなきゃとか
こういう展開じゃなきゃいけない!というのが身にしみてしまっている
ようで、これがジブリでなければ面白いと感じていたかもしれません。
でも、それだけのブランド力がある会社なので仕方ないのかな。

ジブリファンなら是非観て頂きたい所です。
アゴにご注目下さい。

投稿 : 2014/12/20
閲覧 : 282
サンキュー:

3

くし さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

哀愁のあるロマンス

素晴しいですねー、この作品。物語は言わずと知れた竹取物語、そう「かぐや姫」です。

まず驚くのは描写方法だ。タッチは水彩画そのもので、背景は勿論、キャラクターも線はまるで絵コンテそのままを思わせるような筆や鉛筆で描いたように再現されてあり、これが軽快に動くのだ。柔らかいタッチに日本画的でありながら、話の山場やスピード溢れる場面では力強いダイナミックであり過激な筆使いで表現され、これは・・・す、すごいね、と思わず感激してしまう事もしばしば。
どの場面でもそれは一枚一枚が芸術的絵画の様であり、この作品がただのアニメの領域を遥かに凌駕する描写に感動を通り越して日本の誇りでもあり喜びを感じた。作品への執念が芸術に昇華され本当に素晴しいの一言だ。

物語も元のストーリーは知っていても、かぐや姫の見え隠れする思いに私の心の深層を掻き立てられ話を忘れて見入ってしまう。
子どもの頃に聞いた話なのに、
「何、この哀愁が漂う切ない物語は…、決して子どもを癒す話だけではないでしょ」
かぐや姫のピュアな人間性に似合わない都の生活。表面では幸福に見える生活の裏にある不幸。
宝物のようにあがめられるのでなく、普通の一人の女としての欲求と夢、かぐや姫の悲痛な叫びが、私の心を振るわせ胸が熱い。
短い人生に儚くも愛に拘りを見せるかぐや姫の心情、そして否応無しに突きつけられる別れ。
千年以上も前の物語なのに、人としての生き方を告げている様な奥深さ、そして封建的背景にある一人の女としての哀愁が現代まで物語として伝承したきた由縁だと深く感じた。
この作品は子どもでなく大人に観て欲しい感情を揺さぶる真に深い作品でした。

最後にこの作品には「姫の犯した罪と罰」というキャッチフレーズがあったが、私はそう思わない。この一文はこの作品には似合わないと思うのだが、私にとってこの作品の持ち味は「哀愁のあるロマンス」で、余韻の残る素晴しい作品でした。

投稿 : 2014/12/19
閲覧 : 716
サンキュー:

47

ネタバレ

sinsin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

恐ろしく凄まじい作品

私はこの作品かぐや姫の物語に出会って確かに言い知れぬ思いと、心を縛り付けられてる様な圧迫感のようなものを感じてしまった。
そして、再構築されたかぐや姫を今観返して見るとオリジナルのかぐや姫の強烈なメッセージ性を考えさせられ驚愕し恐怖感まで感じてしまった。
もうこれほどの作品に対して言葉がどれほどの意味を成すのかもわからないが考えて見たいと思う。

{netabare}端的にいってしまえばこの作品のメッセージ性のようなものはこんなものだと思える。「幸せは承認欲求、上位欲求では得られない」と、いうことだろうと。
後半の方にある台詞で私は捨丸と一緒になれたら幸せになれたのに見たいな台詞があったと思うのだが{/netabare}これと公達とかぐや姫の関係である。
多くを語ることなかれ、詳しくは見てほしいのだがいや、誰でも知っている事であろうが。公達は上位欲求、承認欲求の象徴であろう。
ここで私がこのかぐや姫が恐ろしいと思えるのは、かぐや姫事態農民の子供として育てられた経緯があり、かぐや姫事態も上位欲求、承認欲求の雛形であるという事だ。このことはこの作品が何らかの意図によって創られた高度な戒めである可能性が高いと思える。このかぐや姫と言う話はかぐや姫を追って観ていっても承認欲求、上位欲求では幸せは得られず、公達を追っていって観ても承認欲求、上位欲求では成功は得られないと言った具合である。
このことは、昔から言い伝えられてきた物語が強烈なメッセージ性を持ち、なおかつ優れた創作劇としての魅力をもちいているところが凄まじい。そして恐ろしい。
オリジナルには出てこない捨丸は承認欲求、上位欲求を持たない人間の象徴であろう。そのことでよりかぐや姫の世界が浮き彫りになっていると思えてくる。
そうすると高畑監督はよくやったと思える。

作画にも触れておきたいのだがこれに関してはホントに語るのは無粋だと思える。とにかく観てほしい。
ほぼ全て、タップ割りを使わずに全原画みたいにアニメーションを創り上げた労力、感性は凄まじい。もうこれほどのアニメは今後出てこないであろう。全てのシーンでここまで強烈に心に訴えかけてくるような絵画的手法は後にも先にもこの作品だけであろうと思える。
とにかくこの作品は私に言い知れぬ感情と思いを思い起こさせ、それが私の心を打ち振るわせるのだ。それがこの至高のアニメーションだと考えさせられた。

投稿 : 2014/12/07
閲覧 : 226
サンキュー:

3

ネタバレ

りっか(●^o^●) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

(*^_^*)

すごくはくりょくがありました
最後はとても、涙がですほど悲しかったです((+_+))

投稿 : 2014/06/08
閲覧 : 218
サンキュー:

1

ネタバレ

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

☆5じゃたりない作画

見てください…この神作画。
ウン十年アニメオタクやってて、生まれて初めて見ました、こんなアニメ。
僕なんぞーが言葉にできるレベルではないッス…スゲー、としか。

CMなどクリップで使われてる「走っていくシーン」。
あのシーンも凄いのですが…ですが、あれ序盤ですからねw
「あれ」を超えるシーンがバンバン出てきて鳥肌でっぱなし。

アニメってスゲー。
子供の様にそう思って帰ってきました。

ホントにホントに言葉にならないです。
とにかく見てくださいぃ!

アニメ好きなら絶対わかるはずぅ!!!!

投稿 : 2014/05/25
閲覧 : 309
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

絵本の世界

かぐや姫がとてもいきいきと描かれている.自然のなかで駆けて笑ってと天真爛漫なところが良い.古典からは想像できない人間味というか物語としての深みがある.

本当に自分がしたいこと欲しいことに気づくという場面がある.なんのために天界から地球にきたのかと気づくところが一番印象に残った.一番したいことを我慢して二番目,三番目にしたいことを周りに流されてしているというのは現実世界でもよくあることだ.それにたいする後悔の描写に心打たれた.

都でちやほやされるよりも野山を駆け巡っていたかった.大好きなお兄ちゃんといたかった.自分が欲しいものは自分で決めて決断しなければならなかった.

映像としては絵本の世界である.輪郭が明確でない絵はとてもやわらかい印象を与える.日本的な表現方法だと感じた.意図的に周りがぼやっとしている.そこが面白い.物語が動いているところは見えるけど,それ以外のところはよく見えないというところが新鮮である.

投稿 : 2014/03/11
閲覧 : 195
ネタバレ

syouwanoko さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 5.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

酷評しかも長文につき、閲覧注意

わたくし、ホルス以来の高畑ファンでした。しかしこれを見たら、ファンが過去形になっちゃった。
超辛口レビュー、行くよッ!

★物語★ 宣伝文句は「姫の犯した罪と罰」

なのに姫の犯した罪ってたいしたコトないじゃん。どっかの知らない {netabare}天界のオバサンが地球を恋しがって歌ってたの{/netabare}を見たっつ~~。しかもそのショットが映るの、一秒以下だよ? しかもその{netabare} オバサン、仏像 {/netabare}に似てるんだよ? 

せめて {netabare} 姫の母親が地球好きで処刑された{/netabare}とかさあ、もうちょっと説得力のある犯罪にしてよ。たかがこれっぽちの軽犯罪で137分も引っ張んないでよ。延々突き合わせといて、オチがこれですか、はぁあ~~さいでっか。あきれた。脚本の練りがぜんぜん足りない。思いつきをそのまま映画にしてはいけません。

★夢オチ連発★
ストーリーの大きな展開部分で、まさかの夢オチ。一度だけでも許しがたいのに、二回も夢オチ。しかも一回めはトレイラーにも使われた印象的なカット。それが夢オチ。っざけんなッ! 「じつは夢でした」で済むんなら、どんなに派手でどんなに興味をひくどんなに荒唐無稽なトレイラーでもオールおkだッ!っつ~~のッ! 

★作画★ アニメーター総員で必死に守った(と思われる統一品質の)キャラデザ。目や口のパーツ、しわの芝居がとてもリアル。なのに五頭身。すっごくチグハグで奇妙な印象。とって付けたような顔で違和感いっぱい。泣いた赤ん坊の顔なんか、タマミちゃんより怖かった。

★作画★ そして奔放すぎる髪の毛。リアル目指すならさあ、日本人の髪って、黒くておとなしいでしょう?なのに全員が中間色の髪色で、天然パーマみたいにもっさりしてる。それが24時間帯電してるかのように、常にバリバリとうごめいている。髪の端が墨絵のような処理をしているので、薄毛に見える。掛け軸のお岩幽霊が振り乱すハゲ髪みたい。この処理に何億円もかけちゃったの? とんでもない手間暇かけてお岩さん。トホホ……

★声優★ 全員上手い。文句なし。地井武男さんに合掌。

★音楽★ 可もなく不可もなく。ただ、歌手がなあ。日本音階で作られた民謡チックな曲を西洋音階で正確に歌われたもんで、びみょ~~にピッチが気持ち悪い。劇中、いきなり歌いだすのも不自然。ミュージカルだったのか、これは?

★キャラ★ オリキャラの男、まったくイミフ。なにしに出てきた? で、なにしに再登場? で、で、ラストの言動はいったいなに?  {netabare} 妻子 {/netabare}が居るのにフライミー・ツー・ザ・ムーン。あほか。ここだけ昭和の昼メロ。ひょっとしてお涙ちょうだいシーンだったのかな? ジブリ名物の飛翔シーンをやってくれるけど、これまたとって付けたような大飛翔。名物だからとりあえずやっとけ!みたいな。わさびが名物だからアイスクリームにも入れてみました!みたいな。しかも夢オチだし。

★キャラ★ 肝心の姫、なに考えてんだかサッパリ判んねえ。「都はイヤ! 山に帰ろう! ……やっぱ都に戻ろう」これをご丁寧に三回も繰り返す。三度もだよッ? 進歩も反省も無い女。アルプスの幼女はいっぺんで悟ったのに、この姫、あたま悪すぎ。しかも他人の生き死にまで振り回しておいて、三回も。

★ラストシーン★ なんで月からの使者が {netabare} ブッダ {/netabare}なの? あ、ここは爆笑ちょうだいシーンだったのかな? そうか~~確かに乾いた笑いが出ちゃった(๑≧౪≦)てへぺろ 月面はすでに {netabare} ブッダ {/netabare}の支配下にあったのか!

★総括★
すっごくヒマでかぐや姫のストーリーを知らなくて知りたくて、しかも無料なら、見ても良いんじゃない?
たしかに手間暇はすっごく掛かってる、それは認める。

投稿 : 2014/02/23
閲覧 : 511
サンキュー:

11

シェリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

かの有名な『竹取物語』のお話。
僕はこの作品に関して特別詳しいというわけではないので、本作にどんな意図があって作ったのかは分かりません。
しかし、客観的に見て、また個人的にも、内容はどこにでもあるような大衆映画だと思いました。
画にオリジナリティがあり、それが昔のお話に合うことで目を引く部分はありましたが、
他に特筆するようなことはありませんでした。
わざわざ『竹取物語』を引っぱり出してきてまでしたかったことがよくわかりませんでした。

投稿 : 2014/01/24
閲覧 : 357
サンキュー:

9

ネタバレ

リアっぴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

春夏秋冬 連れて来い♪

タイトルは作中に何度も出てくる
多分テーマ曲だと思われる歌の一部です。


ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが
この高畑監督もこの作品で最後だとか、鈴木さんがおっしゃられてましたけど
宮崎監督と高畑監督の最後の作品には共通点があるように
思えました。

それは、今に始まったことじゃないのかもしれませんが
「風立ちぬ」も「かぐや姫の物語」も
{netabare}淡く切ない、恋物語{/netabare}なような気がします。
かつての作品にもあったことなのかもしれませんが、最後の作品だ、ということもあり2つの作品に変な共通点があるような気が私にはしました。


作画の印象はパッと見 線が動いて分かりにくいようにも
思えましたが、逆にそれが本当に生きているようにも見えて
少しの表情や感情が分かりやすく描かれていて、見ながら
「いいなぁー。」なんて思っていました。

大体作品を見てると、最初の方で、{netabare}(結果はなんにせよ)この人とくっつきそうだなぁ{/netabare}とか思ったりしていましたが、当たっていました(笑) 顔とかの描かれ方で分かってしまったりするものですね。


中学生、かな? の時に覚えた(ような)
竹取物語の始まり方で、多分日本人にしか分からないであろう懐かしさを感じました。(自慢とかそういうんじゃなくって^^;)日本人じゃなくても、中学生の時に竹取物語を勉強した人とか!


いろんな細かいことを並べてもっとちゃんとした感想書くべきなのかもしれませんが

とりあえず!

今回のかぐや姫の物語は、前回に見た風立ちぬより泣きました、感動しました。
エンドロールで流れる歌を聴き余計に涙が出て、終わるまでに泣き止むことが大変だったくらい。
ただえさえ、年を重ねるにつれ金曜ロードショーのジブリ作品を見て涙もろくなるぐらいなので(笑) 年寄かっ、って自分でもツッコみたくなりますww


もう一度見て、同じような感動が味わえるかどうか分かりませんが、また見てみたいなぁ と思います。

投稿 : 2013/12/28
閲覧 : 269
サンキュー:

8

ネタバレ

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

年末にいい映画をありがとう

今年一番の{netabare}泣いた{/netabare}映画でした。

{netabare}泣ける映画と思っていなかったので、
意表を付かれた・・・と言うところですが、
ストーリー的には、意表を付かれている訳が無いんです。

だって『かぐや姫』のお話知ってるもん。

でも、絵本や昔話の『かぐや姫』で
泣いた記憶なんて無いです。

まさに、知っていて、予想が付いても泣けたのが
この『かぐや姫の物語』でした。

私にとってはこの泣けるというのを思ってもなくて
泣く気で観てる訳では無かったのが
むちゃくちゃ泣けた要因の一つでもあるので
この部分はストーリーに触れていませんが
ネタバレとしておきます{/netabare}


そうか、このボリュームでやったら、
かぐや姫はこうなるのか・・・と感心しました。

作画について賛否両論ありますが、
個人的には、あの絵で良かったと思います。

あの絵でリアリティを感じました。
予想してなかったことです。

あの絵だからこそ、
音や動きが凄く際立って、
自分で知らず知らずの内に
よりリアルに
脳内変換してるのかもしれません。

そして、翁役の今は亡き、故地井武男さんの
名演技に脱帽です。
別にお亡くなりになっているから
いい風に言ってる訳ではありません。

本当に翁の演技には心打たれました。
感情がグッと入ってきました。


地井さん、ありがとうございます。

投稿 : 2013/12/11
閲覧 : 454
サンキュー:

12

ネタバレ

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

かぐや姫の物語に想いを寄せた一人の翁

学校で習ったことはありますが、大昔のことなのでぼんやり。
大方のあらすじを覚えてる程度、詳しくは把握してません。
まぁ、でも大丈夫な作りになっているでしょー。一応、ジブリだしw
てな感じで見に行きました。

けど、十分楽しめました。それで良かったということなのかな?

冒頭、竹取物語お馴染みのフレーズから始まるのが、とても懐かしい気持ちにさせてくれます。
全体的に忠実に再現されていて、見ていく内に原作の内容が頭の中に蘇っていきました。

原作をベースにした刺激的なアレンジなどを期待するような内容ではありませんでしたが、かぐや姫やその周囲の人々の心情を細やかに描くという+αの要素は加わっています。
人々の交流の温かみを、幻想的に心豊かに表現するのが高畑作品の魅力だと思います。
心を解きほぐすかのような墨画テイストの柔らかい絵はそんな雰囲気を出すのにピッタリでした。
でも、斬新さを求めると拍子抜けだし、退屈な部分も多いので万人受けとは言えない気がします。


いきなりですが、高畑勲という人物像に思いを馳せたことはありますか?
高畑作品って苦手な人も多そうなので、どこに魅力を感じているのか自分なりに紹介したいと思います。


割とストレートなメッセージ性を込めて作品を作ってきた人。
という、イメージでしょうか。

説明的な表現が作中に多くあり、宮崎駿作品と比べるとそれが露骨に伝わってくる。
自然を、家族を、心のゆとりを慈しみなさい。そんな言葉が。どの作品にも共通して。
別に意識して尖った見方をしなくても、向こうが意識させてくる。
それを言いたいがためだけに題材選んでるでしょ!そーでしょ!w なんて、言いたくなるような。
言ってることが間違ってるわけじゃないけれど…上澄みだけで底の泥には触れてないような。
少し一方通行な胡散臭さが拭いきれないもんだから、余計鼻についてしまう。
一生懸命そんな考えを振り払おうとするのですがw

けれど、そんな不満を抱えつつも、結局いつも見てしまう。
それはやっぱり映像面・演出面で、良いものを見せられたとき「面白いっ!」
って感じる気持ちの方が強いからなんだろうなぁ、と思う。
もちろん説明的で退屈な部分や、掘り下げたりない部分、ツッコミどころも多い。
でも、ここが見せ場だ!ってなるときの極上の映像にはそんな不満が些細なことのように思えてしまう。
頭の中でごちゃごちゃ考えていたことがすべて吹き飛んで、物語に一気に引き込んでくれる!
それが高畑作品を見る上で快感でもあります。キターッ!ってなるわけですw
(こういうことを書くと、通ぶったヤローだと思われてしまい抵抗があるのですが・・・
気持ちに嘘は付けないから仕方がない!w)


でも、これまでの作品からすると今作の表現は相当控えめだったように感じます。
悪くはなかったはずですが、印象的なシーンが見当たらない。
「うわぁ、すごい良いなぁ」が、けっこう連発するはずなんですが・・・。
もっと挑戦的なものを期待していた分、正直、ちょっとがっかりしました。
高畑監督の年齢を考慮するとだいぶ挑戦的ではあるんですがw

そんな期待はずれな映像に・・・
この作品を、どんな意図があってこのタイミングで映像化したのか?
なんて、心の片隅あった想いが案の定、暴れだしてしまいましたw

「この人がこんな忠実にかぐや姫を映像化するわけないっ!」
「マジかよー、これなら観るの映画館じゃなくても良かったかな?」
「評判良かったから友達も誘ったのに・・・。寝てないかなー?」
「50億もどんな使い方したんだろう・・・。言い訳くせぇ墨画だなぁ」
「これなら…パフィーも出るゾ!ひまわりのかぐや姫だぞ。の方が面白いわっ」
「原作としっかり見比べてみようかなぁー」
・・・
なんて心の声が次第に増えてきて、集中が続かなくなっていくのが分かりました。
高畑作品にこんな感想を抱いてしまったことに自分で驚いてしまいました。

いや、多分いつものことだったんです。
この作品も例外ではありませんでした。

ラスト20分あたりからでしょうか。

{netabare}かぐや姫が、幼い頃に育った故郷を訪ね、そこで捨丸と再会する。
このとき、彼女の思いがグッと溢れ、彼を抱きしめるわけです。
そしてそのまま、二人は宙へと舞い上がり、つかの間の愛を確かめ合う。

この幻想的な映像に、あっという間に引き込まれてしまったのです。
その瞬間・・・
「あ、そうか。これはやっぱり彼女の物語なんだな」
って思わず、ハッとなった。

彼らが宙へと舞い上がったのは、かぐや姫の持つ不思議な力のおかげなんかじゃ決してない。
あれは彼女の強い想いが生んだ幻想だったのだ。
(だから、厳密に言うと捨丸は浮気していないハズw)
実は何度か、そういったシーンが見られる。
彼女が「かぐや姫」という名前を頂いた際に催された宴の席。
そこでも彼女は、現状に不満を募らせ、古里に向かって屋敷を飛び出す。
凄まじい形相で無我夢中に走る彼女。
けれど、馴染みの仲間たちの姿はなく・・・。
「また春が来るよ」その言葉が彼女を安心させた。
目が覚めると、結局屋敷の中。

そう、彼女は決して自分勝手に屋敷を飛び出したりはしていなかった。
今まで、ただの一度も。

特別な力など、本当はなにも持っていなかったのだ。

父の言うことをよく聞く、母の言うことをよく聞く、器量の良い、とても良い子。
当時の時代背景もあって、自分の想いを押し殺して生きていた。
そうすればそうするほど自由を願う想いが強くなっていった。
けれど、想うだけで結局何も叶わなかったのだ。

月よりの使者が自分を迎えに来てくれて、きっと自由にしてくれる。
ついにはそう考え、助けを求めるようになった。この世は罰なんだと。
冥土の闇に輝く月が、限りなく眩しく見えたに違いない。
そして身を絶ってしまった。

最後のシーンで、使者が菩薩の姿をしていたのは、そういうことなんだと思う。
悲しい別れにも関わらず、使者たちはそれを気にかける様子もなく楽しげに音楽を鳴り響かせる。
それは、決して待ってはくれないあの世への旅立ちを無情に鳴り響かせているようにも見えた。
かぐや姫の両親が眠りから覚め起き上がり、宙に浮きあがってまで彼女を追いかける姿。
未練を断ち切れずにこの世を去ってしまった彼女の、最期に見た幻想だったのかと思うと悲しすぎて泣けてくる。

つまり、最初から最後まで彼女の精神世界を描いた。「かぐや姫の物語」だったのだ。

しなやかな竹から生まれ、山や野を愛し、身分にとらわれず、一人の男性を想い続けた。
そんな女性像に憧れを抱き、月に想いを寄せた、か弱き少女の描いた儚く悲しい物語。{/netabare}

・・・原作者が不明なのをいい事に色々と想像しまくりなのですがw
大昔に、その想いをこのような美しい作品に仕上げた人がいたのかと思うと感慨深い。
そういった意味で、今作によってこの物語への理解をより一層深められた気がする。

これを映像として完成させた高畑勲はやっぱりすごいなぁーとしみじみとていたら、抱えていた不満もいつの間にか綺麗サッパリなくなっているのでした。
これだよ、これ!なんてw

そんなわけで今回の作品も期待に十分応えてくれているので、
この監督の作品が好きな方にはオススメできるんじゃないかと。
退屈な部分もありましたが、無駄なシーンは無かったように思います。
基本的に、映画館に行くと「時間とお金を無駄にしたくない!」などの思いから、
映画を最大限楽しもうと努力するので、良く見すぎていて客観的じゃない部分もあると思います。
なので、この文章が参考になっている自信はかけらもありませんw

別に上から物言ってるわけではないけれど、高畑作品ってそんなもんだよなぁー、という
心構え?みたいなものを持っておくと怪我せずに済むような気もします。
どっか抜けていて、手放しで絶賛できるようなものではないけれど、魅せるときは魅せる!
そんな振り幅がクセになってしまっているのかもしれません。
ホントは全シーンにわたって、そうあって欲しいのですがw

ただひとつ・・・
{netabare} 「姫の犯した罪と罰」というキャッチコピーには疑問を感じますね。

劇中そこまでそれについて掘り下げられなかったし、強調されていません。
視聴後にこのキャッチコピーを目にしたので、違和感しか感じませんでした。
周囲の情報にとらわれるよりも、素直に受けとって見れた方がより集中できて良いかもしれません。
現に、一緒に見に行った友達は、高畑勲はおろか原作に関しても全然知りませんでした。
けど、期待していたよりも良かった。感動して泣いたと言っていました。

あー、だったら我慢せず自分も泣いときゃ良かったなぁ・・・。チクショウ!w{/netabare}

ここまでお付き合い頂き本当にありがとうございました!

投稿 : 2013/12/11
閲覧 : 526
サンキュー:

17

roro-k さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

137分+予告が10分でスた

宮崎駿さんか高畑勲さんかどちらの作品をみたい? といわれれば後者を選んでしまうワタシでス。 だって宮崎さんの作品ってだいたい完成予想図が描けるような気がしますし。イイ意味で“安全牌”だと思うのですよネ。宮崎駿監督作品はギリギリ誰でも観れるクオリティーを保てるような安心感があるというか。

だからなのですヨ。ワタシが「風立ちぬ」ではなくコチラを選んでしまったのは。
高畑勲さんはたしかに優秀な映像作家だとはおもうのだけれど“ハズレ”を創るリスクも確かに存在しているワケでして(嗚呼、だれかに「そんなことはナイ!」と全力で否定してほしい)、ワタシにとってはそのヒヤヒヤ感こそが御褒美です(アホを拗らしてまス)。 スミマセン、メンドクサイ前置きはこのくらいにして とっととシネマコンプレックスへ向かいまス。

確かに映像がスゴイ、しかし15分くらいで慣れちゃいます。視覚的効果というのはそういうものです。映画というのはテーマパークのアトラクションではありません。結局はストーリー展開で見せていくものです。で、肝心のその部分なのですが...、「イラナイと思われるストーリーがあります」「イラナイと思われるキャラ設定があります」部分的ですけどネ。具体的には挙げません、ご覧になればたぶんわワカリマス、解られるとおもいます..。原作には無いオリジナル展開の部分です とだけ言っておきまス。
それ以外は ほぼ完璧な仕上がりだったかとオモワレマス。 

じつはワタシが驚かされたのはこの作品の“音創り”でありました。
久石 譲さん? それほど宮崎作品の楽曲のイメージと違っていました。 それはもちろん高畑監督との細密な話し合いのすえに辿りついた“オト”なのだろうけれどこういう楽曲をつくれる久石さんのキャパシティーがハンパない。 コレほとんど交響詩じゃあないですかー、スゲー!

プレスコ(音声先録り)の役者さんのお芝居がスバラシイ(故池井武男さん 宮本信子さんをはじめ皆さん)、存在感のあるお芝居ってイイですネ~。

効果音がハンパねエ。
個人的に板張りの廊下や床を裸足で歩く、走る 「ドンドンドン」という音がツボでした。
でも コレ、映画館の音響システムだからつたわるのかナー?

総評
女童(めのわらわ)がカワイイ。 じゃなくて、
この作品なら お金払ってでも観る価値はある。と、ワタシはオモイマス。

あ、この作品のキャッチコピーはほとんどこの作品の内容を反映したものではアリマセン。この一文を考えたコピーライターには過去の偉人のアリガタイお言葉を差し上げましょう。                 「不慣れな奴ほど奇を衒う」 折木○太郎。

投稿 : 2013/12/06
閲覧 : 417
サンキュー:

13

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「みんな不幸になった、私の所為で。偽者の私の所為で」

製作費がいくらだとか
古典の中に現代の女性像を見るだとか
そんな安いキャッチコピーに騙されてはいけません


かつて東映動画が『白蛇伝』を映画化した様に、高畑監督自信がこの作品で目指してるのは恐らく“原点回帰”
どうも55年ほど前に、東映でもいわゆる「漫画映画」として竹取物語の映画化が企画されていたらしいです
当時の高畑のボツ案を復活、引き継いだのが今作
だから鈴木さんにとっては構想8年だけど、高畑にとっては構想55年
そこから田辺修の参加と第7スタジオ設立
久石譲との初タッグ
78歳にして挑戦的過ぎるこの姿勢
宮さんも引退だとか言ってるけど、高畑に至ってはむしろ本当にこれが『退職金代わり』になったはず
この瞬間に立ち会えた奇蹟(今生きてこの映画を生で観れること)にただ感謝m(__)m


プレスコによる伸び伸びとした演技
朝倉あきの芯のある強い声
声優初挑戦にして遺作となったちいさんの熱演
強烈過ぎる田畑智子の女童、中村七之助の御門のキャラクター


背景と融合を果たす為に用いられたラフなアウトライン
言うまでも無く丁寧な芝居作画
画面の中に見る、忘れられてた日本の自然と原風景


高畑演出といえば静かな会話の中にさっと入ってくる音楽
今作でも特にキーポイントとなる『わらべ唄』と“琴の音色”が印象的です
日テレとかではやたら主題歌を推しているようですが、ちゃんと劇中歌にも注目してほしいものです


竹から生まれて、竹の子のように急成長し、その美しさから何人もの男を狂わせ、次々と振ったあげく、時の帝までも手玉に取ったかと思いきや、誰のものにもならぬまま「月へと帰る」と言い出すわがまま姫のお話


日本最古の、そして日本人なら誰もが知るこのお話の、唯一にして最大の謎である「私は罪を犯してこの地へ下ろされたのです」
この一言に隠された真実を突き詰めていくのが今作です


結局のところ、誰でも知ってるお話なので【特にサプライズとかスペクタクルとかありません】
そういった意味で“老若男女誰でも観れる”はずの映画なのに、姫の犯した罪なるものの秘密だけで137分も時間を引っ張ったのはちょっと長過ぎ
プロットは最高、だけどこれだけ長いと小さい子には見せられないです
そこだけが唯一残念ですかね;


皆が姫の幸せを願うばかり、どんどん不幸になっていく姫、そして狂いだす人々
【こんなに悲しいプリンセスストーリーが、日本には昔からあったんですね】

投稿 : 2013/12/01
閲覧 : 757
サンキュー:

33

ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

美しすぎます!

これは作画☆10つけたいレベルです。
今まで観てきたアニメとは映像としての魅力が違いました。

どんなに可愛い美少女が出てくるアニメでも、エロで釣るアニメでも、作画すげえ!と言われてるアニメでも
ここまで最初から最後まで1秒も目を離せず、画面に惹きこまれた作品はなかったです。一場面一場面が本当に美しくて。
「ここだけループで何度も観たい!」と思ったシーンや、思わず鳥肌が立ってしまったシーンが何度あったか…

まるで浮世絵や水墨画がアニメーションになったかのような絵のタッチと色彩。和風アニメを好む人、というか日本絵画を綺麗だと思える人ならまず間違いなく気に入ると思います。
そういう人でなくとも、鑑賞したら
「日本に生まれてよかった」と思い、日本人として自国の文化を誇りに感じるようになるのではないでしょうか。
それほどの衝撃を受けると思います!私は上映後しばらく席から立てませんでした。

ジブリといっても、ラピュタやトトロみたいな絵じゃないしなー
とか思って敬遠してる方!もしいたら非常にもったいないですよ。

*ストーリー
日本の国語教育を受けてきた方には、もはやネタバレもなにもないでしょう。かの有名な一説
「昔、竹取の翁といふものありけり。〜」のナレーションから物語は始まり、かぐや姫が月に帰り物語は終わります。

姫の犯した罪と罰
{netabare} ~ かぐや姫は月の宮のある人を見て禁断の地(地球)に憧れを抱いた。
これがかぐや姫の罪。
それに対して与えられた罰はその禁断の地である地球に落とされること。罪が許されたのは、彼女が月に帰りたいと真に願ったから。
つまり、かぐや姫が憧れていた地球での生活に失望し、自分から月に帰りたいと助けを請わせる。そうして、地球に対する憧れ・未練が無くなった状態になってから、地球で暮らした記憶を忘れさせて改めて月の住人として迎え入れるというのが月の人の狙い=罪の償いだったのか?と感じた。

また、かぐや姫の美しさ自体も罪だと思う。
幾多の男を虜にして狂わせてしまった。高貴な身分の人々が揃いも揃ってただのエロ親父みたいになってしまっていたし。もともと本質が愚かだったのかもしれないが。
10年ぶりに再会した幼馴染の男(妻子あり)ですら一瞬で虜にしてしまった。
男がしょうもないのも確かだが、筆舌に尽くし難い美しさのかぐや姫に「あなたと一緒になっていたら、今ごろ私は幸せに暮らせていたかもしれない」
なんて切なげに言われたら、そりゃもうね。全て投げ出す覚悟をしてもしょうがないよ、誰でもそうするだろうさ。
そうだよ!男はバカだからな。ってことは、かぐや姫が美しいことは罪じゃないですね、かぐや姫は何も悪くない!!(という感じで男を虜にします){/netabare}

投稿 : 2013/11/27
閲覧 : 366
サンキュー:

20

いかろーす さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

予習は完璧

まどマギの為に劇場へかなり足を運んだので予告を10数回観る羽目になりました。行きつけの劇場の特典フィルムが尽きたらかぐや姫も観ようと思います(笑)。

投稿 : 2013/11/27
閲覧 : 317
サンキュー:

15

ネタバレ

タナボソ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

見方間違ったかな…

とりあえず2ch見にいったら賛なレス目立つのが少し驚きでした。

新しい解釈に期待したせいなのか、
「姫の犯した罪と罰」なるコピーに煽られて真に受けすぎたせいなのか。
正直、肩透かしを食った感じ。

まんま『竹取物語』だし、罪と罰に関しては
{netabare}かぐや姫が地上で生活したいと願ったことが罪で、罰として地球に降ろされた、{/netabare}って別になあ…。

{netabare}かぐや姫にとっては罪で罰にあたるにも関わらず、求めてやまない、
喜怒哀楽に身を焦がして、愛別離苦の情に振り回され、生老病死に苦しめられながらも、
この世界で生きることは尊いのだと言いたいらしいのだけど…。
いや、そりゃ無味乾燥な月世界で生きたいなんて思わないよ。でも…

この世は生きるに値する、ってテーマがどうも。
そのテーマけっこう見る気がするし、うーん…。
そもそも、みんなそんなに生きる価値ないと思ってんの?
或いは作り手は生きる価値ないと感じてる人が多いと思ってるんだろうか?
ピンと来ないおれがズレてるだけなんだろうか。

この手の話に触れるにつけ、もし自分がお話作る立場だったら、
生きる価値云々てより、お前ら夢ばっか見て高望みしすぎじゃね?、
今の現状をありのまま受け入れて楽しみを見出だせよ、
もし気に食わないんだったら努力せいよ、って話にするなあといつも思うんですよね。
とりあえずぼくアニメ観るの楽しいですぅ(゜▽゜)叛逆の物語観に行くの毎回楽しいですぅ{/netabare}


登場人物は生き生きと描かれてたと思います。
すごく良く動いてたし、翁も媼も楽しそうに見えました。
子供がいる方なら楽しく見られるのかもです。
子供を得ることによる喜びの部分で共感できそう。


しかし私的にあまり好ましく映らなかったキャラがいたのもまた事実で。
かぐや姫、ただのわがまま娘じゃないですかね。

予告編に着物脱ぎ捨てながら猛疾走する場面ありましたが、
そんな理由で鬼の形相でダッシュしたんかとツッコミ不可避ですわw

それ以上にアカンと思ったのが捨丸。
{netabare}劇中2回盗みを働くわけですが、肯定的とも取られかねない描写、どうなの。
露見して捕まってもボコボコに殴られただけ。
時代背景、状況がまるで違うことを百も承知で書きますが、
人のモノ奪ったり傷つけたりして、損害を負わせる行為を
自慢する輩が現れて問題になる現状的に、いかがなものかと。

で、突然再開した幼なじみのタケノコ=かぐや姫と愛の逃避行。
妻子をほったらかしにして、ですよ?
いない設定にすれば全く問題ないのに。
空を一緒に飛び回っていったいナニをしてるんですかねえ。{/netabare}


もし竹取物語知らない人なら楽しめる可能性は高まるだろうし、
竹取物語の映像としては決定版と言って良さそうな気がしました。
画は凄いですよね。演技も良いと思いました。
故ちいさんも熱演。「ひーめ、おーいで!」「ひめー!!!」
て実際見たら微笑ましいと同時にうざいだろうけどw
電車で孫と一緒になってアイス持ってはしゃぐ爺さんのエピソードがある町田康の小説思い出した。


映画館で鑑賞して良かったと思えたか:3/5
設定・世界観の好悪:2/5
OP曲の好悪:2/5
ED曲の好悪:2/5(二階堂和美 / いのちの記憶)
(2013/11/25初up)



直接の関係はないのでタグ使って『夢と狂気の王国』の感想
{netabare}
ジブリを題材にした実写ドキュメンタリー映画。
『風立ちぬ』のネタバレがある、と言うか鑑賞してないと
いまいち解らないのはまず注意。


期待値めっちゃ低かったんですが、意外や楽しめました。
だって最速上映イベ行ったら宮崎駿のそっくりさん芸人いるんですよ。色物だったのかよと。
そのイベのチケット取れたのも、自分が開催に気づいた時点で
チケット発売日から丸二日経ってたけど普通に席空いてたからだし。
ニコ生でも配信されたトークセッションでは即完売ムード醸してたけど、半ば嘘ですw

で、その意外や楽しめた本編、
まず、時折差し込まれる風景など映像が綺麗だし、音楽(高木正勝!)が良い。
ドキュメンタリー作品全般あまり観たことないんですが、
表層部分だけでこんなに楽しめるとは、ドキュメントなんて退屈だろ的先入観を壊してくれました。

猫の牛子がドアの向こうで半身を見せて覗き込んでいるように見せる描写を
挟み込むユーモア、ほっこり感も良くて、いや、実際この猫、人の話聞いてるらしいのですけど。
押しつけがましさがあまり無くて、スタジオジブリの空気感を捉えることに
注力してるのも好印象でした。

スタジオジブリってヘンみたいです。
一見普通のおじさんおばさんなスタッフが沢山出てくるけど、少なくとも精神年齢はみな年齢不詳。
パンフ掲載の高木正勝によれば学校、ってことになるけど、
それだけじゃなくて。
例えこの映画の中だけの作りごとだとしても、すげえなと思いました。


文字通りジブリの夢と狂気を描いているわけですが、狂気成分は少なめ。
例えば宮崎吾朗のシ-ンが狂気だったらしいけど、取って付けた感ありありだし。
前触れもなく唐突に出てきてプロデューサーにキレて狂気でござい、ってそれはうーん。
詳細解らなくてもどんな話してるかはまあ判るけども別になくていいような。
もっと金の話すればよかったのに。鈴木Pが暗躍するドロドロのマネートーク。
宮崎駿が語るところの創る自由には金が必要なんだし。

しかし同時に金の話はこの映画には必要ないとも思うんですよね。
上映前、鈴木Pが0時予定時刻を押してまで語るところに、
この映画に真実はない、とのことだけど、まあキレイゴトが多すぎではありながら、
それで良いと思えてしまいました。
少なくとも宮崎駿が自分のために映画を作ってるのではない、人のために作っているのだ
と信じていることには真実味を感じました。

興味深いネタも色々ありました。
↓『夢と狂気の王国』以外に『風立ちぬ』のネタバレもありm(_ _)m
{netabare}
『風立ちぬ』は宮崎駿自身の自叙伝でもあった、とこの映画では描いてる。
「生きて」は反戦派でありながら兵器を愛してやまず、
呪われた仕事とした映画作りに従事するなど様々な矛盾を抱えながら
「生きねば」で、鑑賞会で自身観て泣くのかとも思うわけですがw

一方、鈴木Pと庵野秀明との車中での会話では、
庵野自身にとってもっと生きて、もっと良い作品を作らなければ、
とのエールとして受け取ったと思しきやりとりもありました。

最初思いついたラストと真逆のラストにしたってエピソードには驚き。
当初は菜穂子にこちらに来て、と言われて天国に導かれる結末だったらしい。


高畑勲は謎。
私が知らないだけとは言え宮崎駿が良くも悪くもよく話題にする。
もの凄く影響を与えた人物として語られる割に
結局、本人登場は実際の唐突な出現時を捉えたシーンのみって言う。

あと駿、身内映像ぽい中宴会かなんかで浪々と歌い上げてたけど、
やっぱサービス精神あるんだなあとか。

つうか、引退会見の直前、ホテルの窓から外を眺めて、
建物の屋上を渡ってあるく空想から作品創りに繋がるような話をするとか
ホント引退する気あるんか?って感じ。
{/netabare}

映画館で鑑賞して良かったと思えたか:3/5
設定・世界観の好悪:3/5
OP・ED曲の好悪:記憶に薄く判断出来ず
{/netabare}

投稿 : 2013/11/25
閲覧 : 346
サンキュー:

5

Rion. さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

恐れ多いのでジブリにポイントはつけません

良くも悪くも原作どおり?
竹取物語です.

メッセージや創作がどのあたりにあるのかは
正確には分かりかねますが
純粋に竹取物語をアニメで見れるというだけで
いいのではないでしょうか?

何も考えずに見ても十分に楽しめます

投稿 : 2013/11/25
閲覧 : 244
サンキュー:

0

チャリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/21
閲覧 : 11

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/29
閲覧 : 5

アニメガタリ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 1.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/28
閲覧 : 4

nana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/29
閲覧 : 6

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/26
閲覧 : 33

Kapuuchino さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/03/12
閲覧 : 10

藤真 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2023/02/03
閲覧 : 8

Mio さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 11
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かぐや姫の物語のストーリー・あらすじ

原作:「竹取物語」、原案:高畑勲 監督:高畑勲 製作:氏家齊一郎、脚本:高畑勲/坂口理子、音楽:池辺晋一郎(アニメ映画『かぐや姫の物語』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2013年10月1日
制作会社
スタジオジブリ
主題歌
≪ED≫二階堂和美『いのちの記憶』

声優・キャラクター

朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、田畑智子、立川志の輔、上川隆也、伊集院光、宇崎竜童、中村七之助、橋爪功、朝丘雪路、仲代達矢、三宅裕司

スタッフ

原作:『竹取物語』、原案:高畑勲、 監督:高畑勲、製作:氏家齊一郎、脚本:高畑勲/坂口理子、音楽:久石譲

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