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「PSYCHO-PASS サイコパス2(TVアニメ動画)」

総合得点
84.8
感想・評価
2439
棚に入れた
13716
ランキング
273
★★★★☆ 3.8 (2439)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.7

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PSYCHO-PASS サイコパス2の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

それなりではあるが蛇足気味に感じた残念続編、描きたいテーマは伝わるが1期でやったよね?おすすめ度★★★☆☆

先輩…あなたは間違っています

SFディストピアドラマの続編ということで制作された本作。シビュラシステムによる管理社会の是非を問うという内容は1期から引き続き変わらぬ話の軸ではあるが…1期の延長線上の問題でしか話が続いていない。鹿矛囲は槙島と違ってただの愉快犯な小物のクズだし、対立構図やテーマ性といった意味では槙島にはるかに及ばないダメキャラ。

シビュラシステムの脆弱性を描きたいのは分かるがその描き方がいい加減なのはどうする。1期で描いたテーマの劣化版焼き直しみたいな展開が多く興ざめする内容だった。

一方で物語の内容や大筋、東金の狂った悪党ぶりはそれなりに良かったし、霜月監視官も最初は未熟さが目立ってイライラしたがあれはあれでシビュラへの盲信の危険性を描くためには必要なヘイトタンカーではあった。

本当は駄作評価でいいんだがやりたいことは分かるのでギリ佳作評価。3期はそこそこマシになってる分やっぱり2期で無理に1期の延長線を引いたのがまずったよなぁって。

投稿 : 2024/10/22
閲覧 : 21
サンキュー:

0

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

裁かれるべきは人かシステムか。

人気作品の2期シリーズ。

今作で違和感を感じた点が1つ。
「1期の最終回が2期の1話であってますか?」
違うなら恥ずかしいので、この私の違和感は飛ばしてください。

私の感じた違和感

今回の主人公は「常守朱」と新キャラの管理官「霜月美佳」です。
霜月美佳って1期のラストに新人執行官として緊張しながら常守朱に説明を受ける真面目な後輩って感じがしたのですが、2期1話は偉そうwww
後、めちゃくちゃ生意気www
1話ラストからの続きなら違和感ww



さて、霜月美佳の話しからしますかね。
この人、私はあんまり好きになれないかも?
なんかね……この人は刑事さん向いてないのかな?って思いました。

責任を恐れて何も出来ないんですよね。
常に、責任を負いたくないから指示待ちだったり、常守朱の指示で雛河翔が動こうとして「勝手な事をしないで!何かあったら私のせいになるじゃない」と動きを止めたり、雛河翔がした霜月美佳への連絡を確認してなくて、一方的に雛河が悪いと言い張ったり、宜野座が忠告したら「執行官の話しなんて聞きません」とか無茶苦茶人を見下したり、責任を擦り付けたり、常守朱を敵視してか常守朱の行動を上に悪いように報告したりとか、結構最低なイメージがあるんですよね。

誰だって責任を負いたくないし、私だって嫌だよ?
けどさ、現場でも責任を負いたくないからって理由で何もしなかったり、目の前で事件が起きているのに待機しかしてなくて、現場出来る事を探そうともしなければ、出来ることをしようとした雛河を止めたりとか、ただの捜査妨害の野次馬しかしてない感じがしました。

連絡事項も常に確認するのは当然じゃない?
送信ミスとかならともかく、自分が確認してなくて「貴方が悪い」はない……「貴女の方が悪い」と思いました。
で、東金朔夜に罠に嵌められドミネーターの真実を見せられて「シビラシステム素晴らしい」と拍手し続けるとかシビラの力に恐れて服従する辺りも本当に、この子って自分が可愛いんだなぁ〜としか感じませんでしたねww

そりゃ、責任取るのも、権力に消される恐怖も嫌だよ?
嫌だし気持ちは解らなくはないけど、感情移入は出来ないかな?って思いましたね。
2期ではあまりいいイメージないかな?
多分、もぅ1人の主人公の常守朱の逆の主人公にしたかったのかな?



今回は常守朱が急成長してましたね。
霜月の嫌味も華麗に受け流し、事件にも真剣に向き合い力強く1期ではオドオドしていた気はしますが今では頼もしくなりましたね。
かっこいい女性って感じがしました。
厳しくなっているイメージもありましたが内心は何も変わらず、優しさや思いやりを持っているなぁーと感じました。

そして、前作の狡噛慎也は常守朱の刑事としての心として出てきます。
この辺りの設定は狡噛慎也の使い方をしっかり考えられており狡噛ファンには嬉しい演出ですね。
この場に、狡噛が入れば、どう動いたのだろうか?と考えさせられたシーンでもありました。


今回な色相判定されない死体を繋ぎ合わせた身体を持つ鹿矛囲桐斗が敵として現れます。
キリトって聞くと「死んでもいいゲームなんてヌルゲーだぜ」のキリト君を思い出すww

鹿矛囲のシビラを裁くって言うのは気持ちが少し解るんですよね。
難しい話は置いておいて、シビラシステムってムカつくんですよね。
多分、サイコパスを見てる人の殆どがシビラシステムが嫌いだと思う。
私も1期でも2期でも見ていたらシビラシステムの言葉って自分勝手な感じがして、「シビラの思想」をただ果たしたいだけじゃない?ってのも感じていて、常守朱もシビラを嫌って居ますが私も嫌いですね。

そう考えると、シビラに取り込まれない、常守朱って凄いよね。
シビラに取り込まれた、霜月美佳にも見習って貰いたいけど、実際問題、常守朱の様に強く生きれる人って少ないかもしれませんね。
シビラは怖くはありますしw

だからこそ、やり方は間違えた鹿矛囲桐斗ですが、やり方を間違えなければ……出会い方が違えば常守朱の味方になれた人だったんじゃないかな?とも思いました。
最後も常守を守る形になった気もするし何だか恨めない犯人にも見えました。

さて、1期でメインキャラが3人も殉職したから2期は大丈夫?と思いましたが2期も普通に楽しめますね。
相変わらずグロさはありますがやっぱり面白いです。

投稿 : 2024/05/15
閲覧 : 225
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12

ネタバレ

rokirokino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

1期よりは敵役を大物として描けてるが、着地点に疑問符

槙島は小物だと思ったがカムイの正体や目的は面白く、
壮大な敵として描けていると感じた。
そこは1期よりも良かった。
主人公が1期から有能で正しくて応援できるのは評価点。

だが問題は着地点。
急に出てきた「集団的サイコパス」という言葉。
定義も意味不明だし、今までそんなの問題にも挙がったことないし、
仮にその「個々はクリアでも集団をサイコパスとして認める」というのが可能だとして、それがカムイに当てはまるのか?
免罪体質を集めているシビュラになぜそれが当てはまるという前提なのか?
免罪体質を集めているのだから集合しても免罪体質なのでは?
全て机上の空論なのでは?
というような疑問が次々と湧いてくる。
そもそも犯罪係数の測定のロジックが全くのブラックボックスである以上、
「なぜ集団的サイコパスを認めるとカムイを裁けるのか」
「なぜ集団的サイコパスにシビュラが当てはまるという前提なのか」が理解できるわけがないよね。
だからカムイの対策が「集団的サイコパスとして認める」と言われても
「おぉー!」とはならないし全く気持ちよくない。
カムイを裁くためにはシビュラも裁きの対象としなければ公平性を保てない、カムイを裁くための新しいロジックを適用するとシビュラにもそれが適用され、黒幕がやられる。その流れ自体は良かったと思うが、
集団的サイコパス云々ってのが微妙。
そもそも社会にとって個人はクリアだが集団はサイコパスっていう状況はいつ?そんな状況あるの?
その判定に社会的意義があるの?というのもわからない。

それにカムイが人をクリアにできる理由は
「そういう薬を作れるぐらい凄いから」ってさ、ガバガバすぎない?
そんなん万能すぎるしロジックがなさすぎるでしょ。
誰がそれで納得できる?
カムイにできてなぜ他の人はそこに到達するレベルの人間がいなかったの?
そこもご都合感が凄い。
カムイが人をクリアにできる理由こそ謎として提示されてたのに
そういう薬作れますは解決策として褒められるものではないよね。
そもそも薬で犯罪係数を変えてクリアにできる時点でもうシビュラシステムの破綻だよ。ただシビュラシステムがショボいって結論にしかならない。
集団的サイコパスを認めたところでそんな薬でどうにかなっちゃうようなシステムは万能じゃないよね。根本的にそこが問題でしょ。

相変わらずキャラの掘り下げが全くなく感情移入できる人物がほぼいない。
ギノザもほぼ活躍無し。もうちょっとうまくやってほしい。

投稿 : 2024/04/09
閲覧 : 49
サンキュー:

1

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちょっと怖い未来の治安と警察物語!

ちょっと怖い未来の治安と警察物語!

投稿 : 2023/08/22
閲覧 : 122
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0

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

重厚なディストピア作品のテーマをアニメとしてエンタメに落とし切ったシリーズの第二期

一期は自分の中でかなり影響を受けており、現在この類の世界観を持つ作品群にハマるキッカケとなった作品で、それこそこのジャンルの草創期の作品の圧倒的な完成度や凄さに圧倒されながらも、未だこの作品の持つ要素には惹かれており、ただのディストピア作品としてではなく、もちろんそのようなテーマも持ちながらの投げかけや逆説的に見せる事での恐怖は、ディストピア作品としての見せ方でちゃんと成っているが、ドミネーターや刑事らの捜査を追っていくハードボイルドなストーリー展開と、魅力的なキャラが合わさったエンタメ要素もちゃんと入った、アニメ作品としてもちゃんと面白いシリーズであると思っている

そんな感じで一期を受けての二期
1期の続きとしてこのシビュラというシステムに対して1期を踏まえて常森が行動する訳でも無かった、ただの設定とキャラを引き継いでまた新しい一連の事件を描くだけにしたのは何でなんだろう
カムイという新しい「シビュラへの攻撃者」の起こす事件によって明るみになるシビュラというシステムの弱点。それを迫っていく中で明かしていくその全容と真の目的。そしてそれを明るみにされたシビュラはどう動くかというのが大体の2期の概要で、詰まる所新しくシビュラシステムの問題を提示したかったというのが2期の目的だろうが、ハッキリ言ってそのテーマを描くまでの事件は全く面白く無いし、敵キャラカムイも全く魅力が無い

まず色々分かりやすくするために、自分のシビュラシステムに対するスタンスを明かした方が良さそう
簡単に言えば欠陥システム。でもこういうジャンルの権力側「ビッグブラザー」や「ブレードランナー」ってこういう理想や目的を持った上で独裁や支配をしている。そしてそれに従う民衆 アンドロイドという構図の元、現代に生きる我々の世界や政治体制と違いながらそれでもその体制側の主張が正しいと思ってしまう部分もあるという矛盾。その恐怖を描いたというのがそもそものディストピア作品群であり、その体制に反抗していく主人公というのが描かれる主たる要素である
かくいう「シビュラシステム」も、一見実現された安全な世界。しかしその裏で人はただ管理されて示されたモノだけを選んでいくだけへと成ってしまう。そんな世界で示される人間らしさとは。反抗するに至っても目指すべきは復古なのか。そこで揺れ動きながら何もできないという圧倒的な権力に立ち向かうという主人公、その窮屈さを見せながら起きてくる事件と進んでいくストーリー。それが全て「シビュラシステム」というモノへの問いかけとして使われており、剥がされたベールの上で「シビュラシステム」はどう動くのかという動きがかなり恣意的で利己的な要素を持ち過ぎているのは同意で、剥がされていく中で「シビュラ」が取っていく行動が社会の為というよりは「システム」の自己保全の為に動いているように見せてしまっているのは、かなり体制側の見せ方としては甘い。特にカガリはただ始末した。でも槙島を始末する為に常森を利用し始めたのはかなり個人の恣意的な要素が含まれていて浅く見える
つまりは、こういう作品の体制側である「シビュラ」の穴が描かれるのは普通であると思うが、その穴がバレた後の行動は甘いと思っているという事

では本編2期の感想へと移っていくと、簡単に黒幕である敵キャラが面白くない作りをしており面白くない見せ方をしたストーリーと言ったが、何がつまらないか
一期との違いを比べながら見ていくのが良さそう。まず槙島とカムイという二人、究極事件捜査って後手からのスタートで視点は何かが起こった後あるいはその時中に対処 捜査が描かれていく。どちらも一人の人間の起こした大きな一つの事件 計画を追っていくものではあるが、その過程でどれだけそれに追いつけているか、一期はいくつかの援助を受けた犯罪者が起こしていく事件の黒幕に槙島という人間はいた。なので、一つ一つの事件は解決していき、その果てに潜む影を暴く中で槙島を見せていた。そうして語られる真の犯人という構成は、少しづつ解決して迫る達成感を所々に入れて物語に起伏をもたらしている。対して二期は1クールなのもあるが、一人の人間が直接起こす事件に迫り、その犯人こそ黒幕であるため、ラストに一気に解決するまで起伏はなくただ追い詰められてやられていく一方であった
そこがまず面白くない。そしてその面白くない展開をさらに面白くなくする見せ方をしていたのも最悪である
カムイキリトという中々な名前からも表されているように、全編がカムイの手中で動かされ、事件は全て計画通り、それに為す術無くやられていく公安という構図で進んでいき、何か壮大な伏線やそれに至るまでの経緯が見せられていれば良かったかもしれないが、過程や準備を見せずに唐突に現れ好き勝手やっていくのを見ていて何が面白いのか。槙島はある一人の起こす事件を援助し、それを行なっていく過程を見ていた。その行動こそ監視社会における自身の示す本当の価値であるという理念の元で起こしていく事件の数々に魅入られて2期を見ている私たちが、こんなただ俺ツエーな敵で満足すると本気で思って作ってるのかな。この最悪な見せ方をしているのが2期の最大の問題点
で、それを追っていく過程もラストに唐突に神視点が降りて来たのかの如く全てを理解する常森。確かに要素はあったけれど、それを検証する時間もなくかなり唐突にそして確信めいた結論を出すにはあまりに早計ではないかと思った
そして明かされたカムイの目的。事故の治療で継ぎ接ぎされた結果認識できなくなり、個人を裁量するシビュラの弱点に気づくということは中々ぶっ飛んだ結論ではあるけれど、それを自らの命を天秤にかけてシビュラの判断を裁くというのは面白く、ある意味自らの犠牲にするという義民の尤もらしい描き方だと思った

売れたから作る事になったであろう2期。そもそも一期の時でどう片付けるのか不明なまま中ボスを倒したぐらいで終わった結末。如何せん、この中ボスの出来が良すぎてこれとは違う部分をどうコレと同等に見せるかを苦心した事でしょう。で、テーマはとても良いとは思うが、それに至るまでが本当につまらないのが本当に残念といった勿体無い、このシリーズを迷走させ、どう理解すればいいのか分かりにくくなった中々なシリーズの一作といったところか

投稿 : 2023/07/30
閲覧 : 144
サンキュー:

7

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

2期は明らかにキャラの魅力不足、、特にこのストレッサーな後輩はなんじゃい!

原作未読。2度目の鑑賞。1期鑑賞済。
(これより下は1期のネタバレを含む可能性があります)

2度目と言っても8年程ぶりなので色々と忘れていて、
開始早々から2期の新キャラは全員初めまして状態w

それはいいのですが、
レビュータイトルに書いた通りキャラに関しては
最後の最後までパンチの弱いキャラばかりでした。


{netabare}1期では敵味方関係なく一人一人に焦点を当て
全体的にキャラを丁寧に扱っていた印象だったため、
各キャラが亡くなっていく度に苦しくなりました。

が、2期でも複数の死亡者が出たものの
キャラに寄り添えるストーリーがなかったため
こちらは誰一人として関心を持てませんでした。

むしろ2期から登場したキャラに限っては、
言葉を選ばず言わせてもらえば
「消えてほしい」と思うキャラばかりでした。

1期が全22話あるのに対し
2期はその半分の全11話しかないと考えたら
仕方のないことかもしれませんが、、

それにしても常守朱の後輩にあたる霜月ミカが酷いw
ひたすら偉そうな態度で
常守朱や執行官達に当たりが強すぎる、、

いっその事みんなにそうならまだ良かった。
六合塚弥生にだけ素直になる様子がありましたが
百合要素を取り入れたかったのか何なのか
意味がわからないままで終始ストレッサーでした。
(百合要素を否定してる訳ではない)

東金朔夜の犯罪に加担してる部分に関しても、
何のお咎めもなかったのが更に嫌いになる要因に。

今のとこ私の中での霜月ミカは
"シビュラシステムに取りつかれた正義感強すぎ女子"

この子3期でも出てくるんですかね、、{/netabare}

おそらく私が2期で止まって
3期以降を観てなかった理由はこれだと思うw

また敵キャラに関しても
{netabare}なんだかペラペラしてましたね。

サイコパスの雰囲気を壊さないように
大した事ない敵をそれっぽい動機で暴れさせてた感じ。

同じにして反対の位置関係にある
鹿矛囲桐斗(カムイ キリト)と東金朔夜(トウガネ サクヤ)
というところまでは面白かったんですけどね。

その理由や終わり方があっけなくて
最終話ED流れ出した時は(・△・)ポカーンでしたw



常守朱の部屋の中に「WC?」と書かれていた時や、

カウンセラーの人が常守朱のタバコを指摘したのは
体に臭いが染み付いていて気づいたのではなく
常守朱の部屋に「WC?」と書きに侵入したのが
カウンセラー(ホロ=鹿矛囲桐)本人でタバコを見たからか
という事に繋がった瞬間とか、

ドローン暴走事件で唐之杜志恩(カラノモリ シオン)と一緒に
雛河翔(ヒナカワ ショウ)が困難なホログラム解除をした時は、

サイコパスの世界観あってワクワクしました。

そのあと雛河翔にこういう事ができるのは
過去に身を守る為のどうの〜ってチラッと言われてて
この子すごい子なのかなと気になり出したけど
そこからすっかり放置されたままになったのは残念。{/netabare}

ところどころ興味が湧くとこまではいくけど
最終的にあっさりしていたり放置されたままになったり
惜しい部分の多い2期となったイメージです。

悪くはないけど世界観が保たれているだけで
高評価するほどの内容ではないかなと。

もうシビュラシステム廃止しちゃえ!
と言いたくなるお話でしたw


惜しい部分やキャラの薄さが挽回される事を願って!
今回は2期で止まらず3期も観ていこうと思います‪(*ˊᵕˋ* )

投稿 : 2023/07/18
閲覧 : 140
サンキュー:

16

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

常守と霜月と鹿矛囲がこれを駄目にしてるんじゃない?

シビュラ絡みでギャーギャー騒いでただけで、霜月が本当に不快。鹿矛囲は槙島から独自の矜恃を無くしただけの小物(東金もただあたおかなだけだし)、常守は成長させすぎてて相対的に周りを無能化させてる。

1期から劣化した所が多いし、しかも話のダメな所は常守一強環境、ヒステリックな霜月、小物な鹿矛囲&東金が全部背負ってるという…

シンプルに話作りが下手くそだなぁ…という感じがした。何があったんだ?1期2期の間で。

投稿 : 2023/07/14
閲覧 : 139
サンキュー:

2

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

テーマ的不満はありますが、1期より圧倒的に面白いです。

 私は1期については、シビュラシステムの正体と犯罪係数の意味に納得感がなかったので、テーマ性およびSF設定としての深さに関してはあまり評価していません。

 本作については、1期で感じた設定の違和感を保留して、そういう世界観だという前提でみると、かなり話としては作り込まれている優れたストーリーになっていると思います。

 ストーリーはいくつかのラインがあります。カムイがやっていることで、犯罪係数とドミネーターについてです。犯罪係数が下がると言う事実。監視官の誘拐があって、目玉の手術で監視官の身分を乗っ取る。ドミネーターで監視官が殺せるかを実験。ドミネーターを複数奪う。

 次にカムイの正体で、シビュラシステムに認識できない人間の作り方。事故とホロ、医療機関へのもぐりこませ方。そして人体部品の調達方法。シビュラへの復讐のためにステップを踏んでいきます。

 シビュラ以前のパノプティコンという設定は上手く考えました。システムに復讐したい実行部隊の描き方に役立ちました。

 常森に対して、シビュラシステムと最新の医療を代表する東金母子がどうやって話に絡んでくるのか。
 おそらくシビュラシステムが免罪体質で構成されているという部分をクローズアップしすぎると話が成立しなくなるので、常森を黒くできるのか?東金VSシビュラの攻防にいつの間にか置き換えれれてます。


 こういった、それぞれの流れ・エピソードが絡み合い、11話の間まったくダレずに話が展開します。
 近未来のサイバーSF警察もののエンタメとして、ストーリー自体は出色の出来でしょう。正直1期よりも話の出来は圧倒的に面白いです。出てくる会話やセリフにほとんど無駄がありません。
 


 ただ、不満な点です。

 常森とは何か?がやはり描けていません。つまり、犯罪係数の意味が描けていないということです。祖母が殺されても曇らない常森のマインドの正体です。常森の遵法精神の根拠もわかりません。

 数値、情報によるAI監視社会のような、サイバー的な恐ろしさは十分描けていますが、常森の色相がなぜクリアなのか?健全な精神とは?つまり、シビュラシステム・犯罪係数の逆説です。ここが描けていないので、テーマ性が浅くなっています。
 タバコを吸うという設定…実際は吸わずに「焚く」…つまり狡噛への依存なんでしょうけど、彼女の色相がクリアという設定と矛盾がある気もします。まあ、頼れるものは素直に頼るという意味ではいいんでしょうか。なお、常森のシャワーシーンは萌えます。
 

 カムイと東金という対照的な存在を配置することで、あるいは雑賀まで含めて、犯罪係数と常森のアウトラインを見せようとしています。陰謀としては面白いし霜月の滑稽さが際立ちましたが、テーマ的に深みが出たかです。

 後はカムイの存在が、アイデンティティとはなにかとか、医療と人間のような何かを描けているか?です。下手をすれば「スタンドアローンコンプレックス」の「笑い男」そのままです。
 その他「悪魔の証明」「全能者のパラドクス」などの問いを仕掛けてきますが、あまり効果的にテーマ性を産みだせていません。つまり、こういった問いはギミックどまりの気がします。

 身体のパーツの集合体という視点の持ち方は面白いですが、なんとなく設定倒れの気がします。脳みそ…あるいはゴースト問題です。集合的サイコパスとカムイは全く異質なものの気がします。

 この作品でいうところの集合の問題ってどうなんでしょうね?犯罪って集合体の道徳観・価値観そのものだと思いますが、その集合体が犯罪を犯す?うーん。シビュラの否定につながっているようないないような。シビュラ自身が集合体じゃないの?と。本来ならシビュラ側が到達する発想の気がします。
 常森の遵法意識に絡んできますが、今のところ言葉遊びで終わっている気がします。いろいろ参照しながらちょっと考えますが…
 テーマ的にはアシモフの「ロボットと帝国」でダニールオリバーとジスカルドのロボット三原則に関する議論で、第零法則という人間の上に人類という定義を置いた話のスケールを小さくした感じでしょうか。

 パノプティコンという交通システムへの復讐をシビュラにすることで果たせるか?という部分はあります。政府・役人に対する復讐ならわかりますが。交通システムを話に巻き込むことで都市の脆さを描きましたけど…これはドローンの部分もそうですね。

 それと全編を通じて東金=シビュラだったのは、設定として正しかったでしょうか?ときどき入れ替わるんじゃなかったでしたっけ?もちろん、2期だけの話を優先したのでしょう。

 霜月が反発するのはいいのですが、もっと冷静で頭がよく描けなかったかなあと思います。一般的な市民の代表として配置されているんでしょうけど、監視官に付ける時点で不思議です。そして霜月の犯罪係数が健全なのが不思議です。


 とまあ、いろいろ不満点はあります。1期の免罪体質とシビュラシステムの関係がシリーズ全体を歪めている気がします。
 が、本作は本当に設定・伏線が絡みあい、キャラが良く動いていました。エンタメとしては最高の出来でしょう。ただ、やっぱりテーマ的な深さが物足りないです。

 それと思っているより、作画良くないです。

 エンタメとして評価は高くつけます。ただ、テーマ的な部分では不満が残るシリーズだなあと思います。

投稿 : 2023/06/23
閲覧 : 168
サンキュー:

11

あと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

常守朱という強い女性のためのエピソード。

シビュラシステムによって管理社会になった世界で動く人間模様を描いたダークサスペンスアニメの第二期。
アニメの感想としては、一期のストーリーや展開、世界観が良かった分、それがスケールダウンしたような感じで、カムイという敵や新しく出てくるキャラの構造、行動心理などがあまりに物語の目的に対して造形されたキャラクター過ぎて感情移入できないし、何より個性が薄かった…。あと一期に比べて人間としての面白みにかけた感じ。ただ、一期が比較的面白かった上で、二期は脚本はそこまで良くはなかったですが一本のアニメとして見るとそれなりには見れるアニメでした。ただ、あまりに物語の盛り上がりに欠けますし、本質がないエピソードで、テーマとしてはこの物語を構成する舞台装置であるシビュラシステムとの戦いですが、ちょっと良くはなかったですね。サイコパス一期で起こったシビュラシステムは完全なのか?という問いには一つの疑問を提示はしているのですがそんなこと一期でわかりきったことなのでチープに感じました。
こんなところでしょうか。とにかく、サイコパス一期みたいなアニメが見たい人には全くおすすめできないです。キャラと世界観が地続きなだけでテーマも全く違う作品なので。ただ、やっぱりダークサスペンスとしての緊張感など良さはありました。

投稿 : 2023/06/05
閲覧 : 87
サンキュー:

2

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもしろかった

1期の方が面白かったけど!
岡田敏夫にドミネーターを向けたら破裂しそうだと思った。

投稿 : 2023/05/20
閲覧 : 92
サンキュー:

3

ネタバレ

太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サイコパスの「続編」と同時に「スピンオフ」

個人的には、あれだけの人気作品の2期というのはかなりハードル高いですが、だいぶ頑張ってる方だとは思ってます。

1期を見たのが前提で作られた2期って、基本的に1期を面白いと感じた人が期待して見る続編なので、どうしても1期との比較は避けられない部分があると思ってます。自分は。

そういう意味で、サイコパス2は1の「続編」であり「スピンオフ」だと思います。世界観も登場人物も1と同じ。でも1期とはアプローチを変えてきたので、1期のファンとしては違和感がある。その違和感は、変えないほうがいい部分を変えてしまうとより強くなるので、この作品は残念ながらそういう感じだと思います。

サイコパスは、犯罪係数に従って潜在犯を裁く公安と、そのシステムで裁けない特殊な潜在犯との戦いや、執行官たちの刑事としての矜持が見どころですが、実際はその背景にある「人間の心理や性格が数値化され、為せる者が為すべきを為す社会は本当に望ましいのかという問い」と、「システムが完全な社会を作るのではなく、システムを完全なものとするために社会が存在するという矛盾」がテーマの作品で、そこが面白いんだと思うんですよね。少なくとも1は。

で、サイコパス2はどうかというと、{netabare}そのあたりの根幹のテーマがだいぶ薄まって、ウケの良かった「公安VS特殊な潜在犯」の構図と、バトルやサスペンスといったエンタメ要素を前面に押し出した作品になってる感じがします。それが間違ってるかどうかで言うと、商業的にはある意味正しい判断だと思います。テーマが変わったという言い方もできると思います。

この辺の事情としては、1の真の主役と言える狡噛慎也の退場で作品のテーマを代弁する象徴がいなくなったこと、そしてシビュラの正体を知った常守朱が物語の中心になったことで、物語の構図が「管理社会の矛盾という見えざる敵と1係の戦い」から「シビュラという存在が確認された必要悪と常守朱の戦い」にスケールダウンしたことも一因だと思います。もっと言うと、ストーリーそのものは「いかにして常守朱の色相を濁らせるかの話」でしかないので、やっぱり弱いんですよね。{/netabare}

これを劣化と捉えるか作風の変化と捉えるかは人それぞれですが、製作陣がオリジナルのテーマやメッセージを十分理解してない・あるいは変えたと感じるので、批判されても仕方ないですね。

仮に1期と比較しないで単体で評価した場合、そこそこ出来のいいアニメという感じだと思います。やっぱり1期のクオリティには及ばないけど、決して悪くもない。脚本も作画もキャラもいいんです。でも世界観が投げかけるテーマにストーリーが追いついてない感じというか、世界観の設定はめちゃくちゃいいのにそのポテンシャルを生かせてないとは思います。

あとはやっぱり霜月美佳の存在がジョーカー過ぎた。{netabare}2期は常守朱という存在の特異性と公安内部の歯車が噛み合ってない部分が結構描かれてるので、その公安における普通の人(良くも悪くも真面目で職務に忠実、シビュラに選ばれたことへのプライドが高くキャリア志向が強い、一方で保身的で長いものに巻かれる部分もある、ある意味でシビュラにとって最も都合のいい人材)、つまり常守朱の真逆の存在として登板したんだと思いますが、どんどんシビュラの闇に呑まれていって、典型的な三下に成り下がってしまった。特に最後の胸糞展開は気をてらい過ぎてしまった感はありますが、本当に彼女が悪いのか?彼女のような存在を求め、生み出したのはこの社会の方ではないのか?というのは、サイコパス1から引き継いだ数少ない共通テーマだと思います。ちなみに私も霜月美佳は大っ嫌いです。{/netabare}

だいぶ長くなりましたが、好き嫌い・1期と比べてどうか、だけで評価するのはなかなか難しい作品だと思ってます。1期より小さくまとまっちゃった感はあるので、そこがスピンオフっぽく感じる部分ではあります。

投稿 : 2023/04/14
閲覧 : 155
サンキュー:

5

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

皆ハードル上げ過ぎでは?

周りの評判や評価が低かった為に今まで怖くて観ることできなかった……
何故なら一期が個人的に最高のENDだった為

が……
――いざ蓋を開けてみれば言うほど酷くない
個人的な及第点は普通に超えて、楽しめるレベルであった

目的や動機がしっかりとしていて、鹿矛囲桐斗のあり方も違和感もなかった
恐らく一期の槙島聖護を引き合いに出し皆ハードルを上げ過ぎているだけだと思う
確かに彼程のカリスマ性はない
まあ比べる方がどうかと思うが……


今回は免罪体質ではなく、集合意識という新たな抜け道――〝問題点〟――が発覚し
最終的には集合意識をシビュラシステムが認識することにして
より難しくも真のあり方を模索することで幕を閉じた

一期を壁として観るのではなく、一期があるからこそ生じる物語として正しく認識し
観ることをオススメする
私もこれから続編を楽しんで観ていこうと思う

投稿 : 2022/06/04
閲覧 : 321
サンキュー:

9

hidehide さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

歳を重ねた今

当時も若くはなかったのだが…

今、この歳になり、再視聴し、
実に腑に落ちない言葉、言い回しが多いのだな、と思って
見終わりました。

とは言うものの、それは主に常守に対して、であり、
将来的に、未来的には、
システムに裁かれるという点は、
ある意味、『平等』なのではないでしょうかね。

現代日本。
犯罪を追求する検察官と、それを擁護する弁護士が、
同一の国家試験を受け、合格という結果の後、
それらどちらかを選択し、その先へ『就職』する。
更には、
先日まで検察官だった者が、後に弁護士へと『転職』し
『ヤメ検』等と呼ばれ、『先生』と呼ばれる…
そのどこに、正義があるのでしょうか。
倫理感は?と、問いたくなる。
加え、昨今では、裁判員制度なるモノで、
ごく数名にその正否を左右する決断を委ね…と…
そんな曖昧な倫理感を有する合格者と、
一部の一般人という『ランダム』に悪も正義も委ねるのなら、
『個』として一律化されたシステムに、
均等に裁かれた方がまだ納得できてしまう…と思うのは
私だけでしょうか。
※ 並列化された『脳』にというのも違うのだが…


世界が人を『つくる』のではない
人が世界を『つくる』のだ。
この『つくる』に様々な意味や適合する漢字があるとは
思うのですが。

この様な言い回しを多様する常守。

一番、納得できなかったのは、

法が人を『まもる』のではない。
人が法を『まもる』のだ。

これは、間違いではないのか、と。
このシーンに向かうまでのストーリーと、
そこでの、この場面でのこの言葉に
とても違和感を覚えました。
何より、
法が人を『まもる』は擁護の意味で『護る』であり、
人が法を『まもる』は法として厳守しなければならない
という定めの元での約束的意味で『守る』であるかと。
そもそも、
これを同一の意味合いで使うのも違うのですが、
常守は、使用した上に
『物理的 護衛的』意味合いで使用していたかと思います。

『明けない夜はない』バリに格好いい感じでの発言でしたが
そもそもが違う!と思ってしまいました。

ま、常守云々ではなく、
この『キャラ』を『そう』設定している人が、
『それ』に酔っている感じですね。
さも難しい言い回しや、それっぽい言葉を多様している様に
見せてはいるけれど、実は案外、ペラいな、と。
そりゃ、そうですよね。
設定の上では、常守は才女でエリート、
アニメ作成の側は、別に東大を主席で、という訳では
ない訳ですから…

そう見せない、感じないのは、
CV 花澤さんの上手さ、でしょうね。
何を喋っても、それらしく聞こえましたから。

何にせよ、年寄りになってからは、
観る作品を選ばないと…と思いました(笑)
当時は、普通に楽しめましたし、
ドミネーター、欲しい…とか思ってましたから。
歳を重ねると、
グチやツッコミが多くなってしまいましたから…

暫くは、日常系作品で、カウンセリングしたいと思います。

投稿 : 2022/05/29
閲覧 : 318
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

1期と比べると全体的に評価は下がる

物語の評価は、ストーリーに進展がないから、2期の必要性を感じなかった。そして、シビュラシステムは欠陥品じゃねーかと改めて思った...。

作画、声優は、こだわりがあるわけじゃないので、満点です。

音楽の評価は、悪くないけど、1期の方が良かった。

キャラの評価は、霜月に魅力がないを通り越して不快なキャラだった。

投稿 : 2022/05/09
閲覧 : 257

ファルコーニ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

少し設定に甘さはあるが・・・

小さくなった名探偵を除けば、近年はサスペンス系の作品は減少傾向にある。未来型サスペンスアニメとして、シーズン1と合わせて見応えのある作品ではある。

ただ、2期の方がぶっ飛び設定は多かったように思う。近未来の世界観にしてあるのはいいが、ホログラムとかさすがに「何でもアリだな」と思える部分もある。
それによって少し分かりにくいところは出てくるものの、全体的に雰囲気を含めて良く出来た作品。

投稿 : 2022/03/02
閲覧 : 249
サンキュー:

3

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

つづきだから1期を先に見てね☆(新編集版でもいいかも)

1期よりアカネの顔が細くなったみたい
みんなの顔もちょっとちがうかな。。

1期は後輩のアカネが宜野座監視官のやってることちがうって思ってたけど
こんどは後輩の霜月監視官がアカネのやってることちがうって思う
そんなおはなしと

事件がおきて1期みたく真犯人がいる。。
みたいなおはなしになるのかも?
(まだ分からないケド)


1話目
{netabare}
アカネかっこよかったぁ♪

犯人のおかしなところから
別の目的があるって見抜いて
みんなを止めるとか。。
にゃんもあんなに頭がよかったら☆ってw

クールに見えたけど
執行官も執行対象者のことも
ちゃんと1人の人間って思って
どうやったら助けてあげられる?とか考えてる
あったかい人

爆弾犯人だったけど
殺さないでつかまえられてよかった☆

それで終わりかなって思ってたから
さいごの方はびっくりしちゃった!
まだ
大事なところがのこってたんだ。。

あれって
ドミネーターには映らない
(シビラシステムには見えない)
人がいるってゆうこと?なのかな?
{/netabare}

2話目
{netabare}
ドミネーターに映らない透明人間のおはなしかな?

誰かがいるけど映らないだけ。。
でも
みんなシビラのことぜったいだって思ってるから
分からないみたい。。
アカネは分かってるはずだよね?

WC?ってWhat Color?のことかな?
爆弾犯人が
オレは今 何色なんだ?って言ってたから。。

これから
カムイの正体が分かってくるのかな?
どうやって透明になれるの?とかも
でも
それって1期とおんなじみたいかも?
{/netabare}

3話目
{netabare}
前の事件(1期)で
シビラは自分たちも間違えるって分かってるはずなのに
透明人間なんかいないって言っちゃうの?
シビラって
頭がよかった人がたくさんいるはずなのに
どうして?ってにゃんは思うけど。。

カムイ・キリトが出てきた。。
人の犯罪係数を下げれるみたい
目的は?WCって?
どうしてアカネに目をつけたの?
それがナゾみたい。。

トウガネさんはこれから何かあるのかな?
犯罪係数上がりすぎて
アカネが撃たないといけなくなっちゃうとか?
それで
カムイに助けられるとか?

代議士の人がつかまった。。
犯罪係数が下がってるままで
人に暴力ふるってる人がいる。。
何がおきてるの?

さいごに
女の人をなぐるところがあったけど
イヤだった。。
ほんとに見せなくってもいいのに☆
{/netabare}

4話目
{netabare}
今週はすごいおはなしだった。。
暴力ばっかりだったみたい

とちゅうで何回も目をつぶっちゃった><
ドミネーターで見たら
にゃんの犯罪係数もリーサルで
執行対象になっちゃうかも。。

シビラシステムってほんとにおかしいのに
それが分かる人って
みんな執行対象になっちゃうから
いつまでたっても変わらないのかなぁ。。

カムイは
それを何とかしたいって思ってるのかな?
でも
そのためにふつうの人たちを何人も殺してる。。
シビラもヘンだけどカムイもおかしいよね

おはなしは1期と似てるかも。。
この世界って変われるのかな?
{/netabare}

5話目
{netabare}
今週はよく分らなかった。。

局長は何をしようってしてるのかな?
「この件に関しての担当者はわたしってゆうこと?。。」
「彼女がアレにどんな影響を受けるのか?」
彼女ってアカネのことでいいのかな?
アレってカムイのこと?

霜月監視官はアカネよりも局長よりも
自分が正しいって思ってるみたいだし。。
東金さんも何がしたいのかよく分らないし

代議士の人はニセモノ?

にゃんはおばかだから
何だか分らないことばっかりで
ついてくのがムズカシイかも。。

あと
さいごにまた
たくさんの人が殺されてたけど
わざとたくさん血をみせすぎみたい。。

こんなにグロくしなくっても
おはなしは分るのに。。

さいごに
霜月監視官が
東金さんの部屋でアカネの写真たくさん見つけたこと
目と口に赤丸つけたりして。。
東金さんってアカネのストーカーなのかな?

それで
にゃんが今日分ったのは
カムイがシビラを裁こうって
公安と対決しようとしてる。。ことくらいかな?
{/netabare}

6話目
{netabare}
カムイは
シスイ監視官の目をとって
自分の目にしたの?
それでドミネーターを使って
執行官を殺してく

ドミネーターは監視官を撃てない
でも
ドローンは攻撃してくるよね
フツウの人たちが
ゲームだと思ってドローンを使ってるから

霜月監視官も
アカネの色相「にごっちゃえばいいのに」って
カムイも「にごらせたい」って。。

こんどのおはなしって
何がおきても変わらないアカネの色相を
にごらせたいの?
What Color?ってアカネに聞いてるみたい

さいご
カムイがドミネーターにうつらないって
アカネにも分かったけど
これってどうにかならないの?
{/netabare}

7話目
{netabare}
だんだんむずかしくなってきて
にゃんはよく分らないからゴメンナサイ。。


カムイって
15年前の飛行機事故の生き残りで

そのとき死んだ
同級生の復元ホロを使って
代議士のニセモノみたく
あちこちに
子どもたちが大人になったニセモノを
働かせてるのかなぁ。。?

15年前に何があったのかな?
{/netabare}

8話目
{netabare}
ムズカシイって思ってたら
今回はタネ明かしの回だったみたい☆
サスペンスでドキドキしながら見てた。。

代議士とかのニセモノの正体は
密入国した人で

カムイの正体は
15年前の事故で死んだ子供たちを
バラバラにしてつなぎ合わせられた子どもで
それをやった東金財団に復しゅうしようって。。

ミカ(霜月監視官)は
それを発見して局長に報告して
アカネに勝った気でいたみたいだったけど
ラスボスが
局長だったって気がつかなかった><

にゃんは
脳をつなぎ合わせるのって
シビラみたい?って思ったから
とちゅうで
もしかして?って気がついたけど
東金美沙子ってやっぱり局長だった☆

ラスボスの正体って
味方のえらい人とか多いよね^^
ミカも
ラノベとかアニメとか見てたら気がついたかもw

1期でアオイは
{netabare}自分が死んでもいいからって
コウガミさんを助けるために
マキシマのこと欲しいシビラと取り引き{/netabare}したけど
やっぱりジャマって思われてたんだ。。

こんどはどうなるのかな?
{/netabare}

9話目
{netabare}
シビラは全能じゃないって分ってるから
パラドックスとか関係ないって思うけど。。

でも
にゃんっておばかだから
ムズカシイおはなしは考えても
ぜんぜん分らなくって。。ごめんなさい

ミカはアカネのこといろいろ言ってたけど
シビラがすばらしいとかって言い出して

アカネのライバルみたく
なるのかなって思ってたから
がっかりしちゃった。。

気もちわるいシーンとか多かった
人が殺されるところは
とちゅうから動物が映ってたから
ちょっと考えてるのかなぁ。。
でも
あんまり。。だけど

アカネのおばあちゃんかわいそう。。
でも
アカネの色相は
きっと変わらないって思うけど

さいご
おばあちゃんに
ドミネーター向けてたみたいだったけど
耳を切られたとき
犯罪係数が上がったのかな?
{/netabare}

10話目
{netabare}
カムイたちが
列車ごと人質をとって地下鉄に立てこもったの
狙いはシビラの場所を知るため?

アカネは事件からはずされたけど
それでも
カムイと連絡して何かしようってしてる。。

にゃんは
この辺のおはなしよく分からなかったケド
アカネはシビラに
「完全なシビラでいるために
カムイに裁かれてカムイを裁かれないといけない」
みたいなこと言ってたって思う

アカネはカムイを
シビラに会わせようってしてるのかなぁ。。
それで
どうしたらカムイがシビラを進化させられるの?
おはなしがむずかしいから
間違ってたらごめんなさい。。

カムイが東金執行官を
ドミネーターで撃とうってしてたみたいだけど
最終回はどうなるのかな?
{/netabare}

11話目
{netabare}
むずかしかったけど
たぶんにゃんは何となく分ったみたいw

終わりのほうで
東金美沙子が執行されたのって
きっと
そのときはシビラがもう変わったあとだったから
でいいのかな?たぶん。。

それで
シビラは集団的サイコパスをみとめて
ほんとは自分たちも裁かれるはずだったけど

東金美沙子みたいな
犯罪係数が高い脳を消して生きのこった。。
そんな感じカナ?
{/netabare}


見終わって


おはなしはまあまあよかったかな。。
でも
1期より
人の気もちが伝わってこなかったみたい。。

アカネは気もちが強くなって
頭もいいから前よりずっとかっこよかったね☆

{netabare}霜月監視官は
はじめは頭がよくって強い人で
アカネのライバルになる人なのかなぁって
思ってたのに
ただのフツウな人だったし

カムイも
たくさんの人が集まってできてたからなのかなぁ
あんまり目立たなかったみたい。。{/netabare}


あと
たくさんの人が殺されたりするシーンが
多すぎたみたい><

そうゆうのあんまり見せなくっても
いいおはなしにできたって思う☆

投稿 : 2022/02/28
閲覧 : 1251
サンキュー:

151

ちあき さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

色々、色とりどり

人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるようになった世界。あらゆる心理傾向が全て記録・管理される中、個人の魂の判定基準となったこの計測値を人々は、「サイコパス(PHYCHO-PASS)」の俗称で呼び習わした。

これが第一期から続く「病んでるな、この世界」と私が思った本作の設定。この世界観の基、物語がどのような結末に向かうのか、第一期からずっと期待しながら観ていました……が、第二期の結末は消化不良。どうしてこういう世界になってしまったか、その過程も本作では示したかったのかなと思います。ということで、本作の結末は、結局劇場版を意識してか、肝心の所は次回持ち越しといった感じですかね。

劇場版次第で評価が変わると思います。劇場版に期待……。


【本作を観て感じた事】
まず感じたのが「完全完璧に囚われている。それがおそらく病気なのだ」ということです。
本作において、人間の心を計測する上で、それを示すバロメーターとして色相があります。人の心の在り方が色によって視覚化されているわけです。そして澄んでいれば健全、濁っていれば不健全といった具合です。
話は少し変わりますが、「色」自体も面白くて、理論上、光の三原色だと混ぜ合わせると白、色の三原色だと混ぜ合わせると黒になります。自然界の色を全て混ぜると無彩色(白と黒との混合で得られる色=白と黒を含む色)となるらしいです。これは明度の変化のみで白~灰色~黒に見えるようです。
ちなみに私達が赤やピンクといったように名前を付けている「色」も、実際には赤とピンクの間にも数限りない色があります。人によって、同じ色をピンクといい、また別の人は赤ということもある。
捉えどころのない「心」というものを表現するのに、このように「色」を使っているのは、なかなか面白い比喩だと思います。
こういう色自体の知識を基に、本作の設定で使っている心の色(色相)を当てはめて考えてみると、本作への見方もより一層面白くなるのではないかと思います。
純白に澄んでいく事、どす黒く濁っていく事、白も黒もどちらも根本的には同じようなものなのかもしれません。だとしたら完璧な色っていうのはそもそも何色なんでしょうかね……。




※追記(第二期、劇場版を観終わって)
第一期~劇場版まで観て物語全体を考えると、私は一応終わりを迎えたのかなと思います。まだまだ続きを制作できるような終わり方なので、「完結!」とは言えません。つまるところ第一期と同じような終わり方です。ただ、そこからの選択は私達視聴者が考えてもいいのかなとも受け取れました。つまり、肝心な所は結局「私達の意志次第」ということですかね。理由は劇場版のレビューをご覧いただければと思います。

投稿 : 2021/10/26
閲覧 : 435
サンキュー:

14

ネタバレ

種馬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

良作。一期と比べれば相対的佳作。

一期と変わらず、作画も音楽も良い。
ただシナリオ、キャラデザに関しては劣る。
特に魅力的なキャラの多い今作だっただけに2期から登場のキャラの微妙感はどうしても拭えない。

一期が良過ぎた結果、駄作に映るのも仕方ないのかもしれない。

{netabare}

黒幕?の笑い男風(攻殻)な男は見掛け倒しの期待外れ。

※霜月が嫌いor無能のように否定的な意見が散見されるが、それは意図的な立ち位置で、役どころとして必要である理解は出来るので自分は気にはならないのだが、、、
一期の学園の事件時に垣間見た学生の頃の感性の鋭さやスペシャリティからニューヒロインを期待してたのは事実。
そんな感じは見る影もなくなりただの小市民、一般優等生で、こんなかませ犬ピエロみたいな扱いに成り下がってしまったのは正直残念ではあった。
{/netabare}

投稿 : 2021/09/30
閲覧 : 254
サンキュー:

2

ネタバレ

ヒース さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

PSYCHO-PASSを気取った別の作品

PSYCHO-PASSシリーズは1作目から現状最後の劇場版FIRST INSPECTORまで全て目を通しています。
1作目テレビシリーズは敵も味方も確固たる信念があり出てくる主要な登場人物は皆がクレバーで見ているものを魅了します。
事件や謎もしっかりとした裏付けや視聴者を納得させる内容となっていました。
2作目以降の劇場版も中々に見応えがあります。
3作目テレビシリーズは1作目に比べればもの足りませんが2作目に比べればまだましといった作品であり最後の劇場版もまた然りです。
そしてこの2作目テレビシリーズであるPSYCHO-PASS 2。
ここまで1作目との落差があるのは珍しいと思うほどの駄作です。
まず、1作目と比べて爽快感が全く無い。
フラストレーションがおおいに溜まる内容です。
キャラクターはあえてそういう設定なのでしょうが、常守の同僚である霜月が無能of無能。
この無能さを見抜けなかったシビュラの力量を疑う程です。
敵キャラは前作の槙島のカリスマ性が高すぎたため比べるのが酷というものですが、カムイの動機が突き詰めれば只の復讐であり只のテロリズム。
なんとも薄っぺらく感じてしまいます。
PSYCHO-PASS 2は脚本が1作目と違い虚淵玄さんではない事を皆さん取り上げますが、この駄作感はまさにそこに原因があるのではないかと私も思います。
しいてあげれば音楽はいいです。
OPもEDも音楽だけは爽快感とかっこよさがあります。
1作目の続きとしてこれから2作目をご覧になる方がもしもいる場合は全く別の作品を見るんだという思いで視聴してほしいと思います。
でないとあなたのPSYCHO-PASS濁っちゃいますよ。

投稿 : 2021/04/18
閲覧 : 259
サンキュー:

5

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2回目2021.4.11

2回目2021.4.11

投稿 : 2021/04/11
閲覧 : 274
サンキュー:

0

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

透明人間の色は何色?

序盤 ああ

中盤 おぅ

終盤 わお


新キャラは
重要新キャラクターは3人
霜月監視官・東金執行官・雛河執行官
全体的な印象としては一期よりという感覚があります

内容として同じというか、構成が同じという感じ。序盤に少しとっちめて、中盤から本題という構成でしたが、内容は全く(といって良いものなのか微妙ですが)違います。扱っているテーマの時点で違うのでそりゃそうなのですが、やはり構成が一緒だと比較もしてしまいます。
個人的には一期のテーマのほうがすきですが、個人差があると思います。一期の「正義」か本作の「贖罪」かで選ぶ方が大多数だと思うので、食わず嫌いではなく、しっかりと咀嚼してから批判することをおすすめします。

一期よりはと言いましたが、面白いことには変わりありません。構成が同じとはいえ良くできたものであり、楽しめます。キャラ説明もしっかりとされていましたし、序盤の導入や本題に対する導入も自然的なものでした。
キャラたちの意見もしっかりと論理的なだったり、ちゃんと共感できる感情論だったり、とキャラに対する印象も良いものです。まぁ一期で慣れたというのもありますが。

過激なシーンがあるとはいえ、微グロが苦手な方でも一安心♪いうて人が調理されるだけですよ。
料理好きにも見れますねこれ。








グロ無理な人はぜっっっっっったい見ないでください。本気でトラウマになります。


監督は塩谷直義さん。
シリーズ構成は冲方丁さん。ファフナーのシリーズ構成をされたこともあるらしいですね
キャラデザは浅野恭司さん。
劇伴は菅野祐悟さん。
制作会社はタツノコプロさん。確かに線が勢いアルように見えました。

作画は良かったです。戦闘シーンも丁寧に描かれていましたし。
opは凛として時雨さんの「Enigmatic Feeling」
edはRyoさん作詞作編曲、EGOISTさん歌唱の「Fallen」
声優さんは良かったです

総合評価 見ても良いと思う

投稿 : 2021/02/01
閲覧 : 489
サンキュー:

19

ネタバレ

よ! さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

英雄が去った後の物語は核心へ

前作のカリスマ的犯罪者に対抗する英雄的捜査官という構図はほぼなくなってます。無くなったというかトーンダウン。
カムイ対公安という構図ですが、マキシマVSコウガミのような胸熱さは無いです。
代わりにキモさアップ。
人は自分が理解出来ないもの、自分には理解し難いもの、受け入れたくないものに触れた時、キモいと言う。
今作は人の倫理感に訴えかける部分がパワーアップしてます。キモいです。
人は、精神状態によっては、大多数の人間は犯罪者となり得る。まあ受け入れたくないですが、実際に作中のような状況に陥ればそんなもんでしょう。
そして人は自覚が無ければ、人を殺していても平常でいられる。
認知的不協和全開ですね。ですがその人々の立ち位置に立ち、真剣に想像すればこんなもんでしょう。
やっていることはゲームですから。
作中で、このPSYCHO-PASSという物語の真相がまた一つ解明されます。
前作より人の触れられたくない部分にグイグイ来ます。
キモいですね。
そこが面白い。
個人的には前作よりキャラクターの個性はかなりダウンしたが、ストーリーはパワーアップした、という感想。

投稿 : 2021/01/24
閲覧 : 266
サンキュー:

4

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

悪趣味なエンタメ作品

だいぶ前作以上に胸糞の悪いアニメだった。所謂色相というやつが濁っているときに見るアニメじゃない。

1期との大きな違いは悪役や味方に魅力を持たせるつもりがあるかどうかであると思う。
前作では公安の人間も主義の違いはあれおおむね優秀で知的な好人物に描かれ、犯罪者やシヴィラ側についても多くの人間はミステリアスさやカリスマ性、美学のようなものを持った人間として描かれていた。サイガやコウガミ、マキシマを中心として出てくる人物の多くはある種フィクションらしい天才だ。

それに比べて本作はそういうつもりが全くない。露悪的で、むしろ人間の愚かしさをあげつらうかのようだ。首謀者のカムイはかろうじて一応カリスマとして描くつもりがあったようだが他の新キャラクターは全員グロテスクな道化か人形である。
その道化のひとつの例が霜月美佳である。(そういえばWikiを見て知ったのだがこの人1期の王陵編で出ていた子と同一人物らしい。本編を見ていて全く気づかなかった。)本作での彼女は明らかにチームを乱し足を引っ張る愚かな悪党として描かれている。最初は定番の未熟で愚かな新米が事件の過程で成長していくというストーリーだと思ったのだが最後まで清々しいほどの子物で、不思議なことに周囲はツネモリ、クニヅカ含め全く彼女の奇行に怒りも諭しもせず頓着しないのだ。本当の透明人間は彼女なのではなかろうか?無能な狂人として誰にも相手にされない彼女は本当に不憫である。

いずれにせよ露悪的な登場人物の配し方は明らかに意図的なものだ。グロテスクな趣味は別にキャラクタ設定にとどまらない。例えばもっとも胸糞悪いシーンは薬局襲撃のシーンだ。

その方向性の良し悪しはどうとも言えないがとりあえず食事中に見るのはおすすめしない。この世にシヴィラの統治が本当にあるのならこういう作品は色相を汚すから真っ先に規制対象だろうが幸運なことにそうはなっていない。



-------
追記
これだけ書くとけちょんけちょんに貶しているみたいだが別に気色悪いのは方向性の問題で別にそれ自体悪いことではない。評価としては前作の続きの話、以上でも以下でもなく順当に減衰してる感じ。

投稿 : 2020/11/28
閲覧 : 339
サンキュー:

3

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

WC?はトイレどこ?って思っちゃった

1期に続けての視聴です。
11話なのであっという間に観終わっちゃいました。

後輩監視官の霜月美佳を迎え入れての新たな刑事課一係。

霜月は若くて優秀な監視官として採用されたプライドもあるのか
先輩監視官の常守朱の捜査の手法や執行官との接し方に不満をもってます。
シビュラシステムの指示どおりの行動をとらない朱に納得できません。

でもシビュラシステムの言うなりで行動するのなら、監視官の
ポストって色相さえ濁らなければ誰であっても良いじゃんってことに
ならないのかな~? なんて思いつつ観てました。
(まあ今の時代の物差しで観てるからそう思うのであって、この時代
 であれば、朱の行動のほうがおかしいっていうことなんだろうけど)

まあ現実でも何でも自分が知ってることが正しいって思い込んでて
柔軟性のない生意気な新人が入ってきて、周りの意見に耳を貸さない
なんてことは、よくある話なんでしょうけどね。

メンタルケア施設で全く行動出来ない霜月の姿を観てて
まあそうなるよなって。
物事に対して常に自分で考えて、判断して成功したり
失敗などの経験を重ねてくってのがないとやっぱりダメだよねって。

自分の考えが正しいと思ってる後輩を納得させて成長させる
って大変だな~なんて思ったりもしました。

この後輩の霜月の行動にイライラしちゃうのって自分はダメな上司
なのかもでね~(笑)。

二係、三係がほとんど成果をだせないなか
自分なりの考察力や判断で真相に近づいていく朱の姿に
1期から観てて凄い成長してカッコ良くなったなもんだ~って
ちょっと勝手に親目線に。(とっつぁんも喜んでるよ)

狡噛が頼りにしていてちょくちょく意見を聞いていた
雑賀譲二(いい味出してるのはやっぱり旧世代の考え方のおやじなんですね)と朱の掛け合いは面白かったです。


ストーリ―ですけど
イケメン優男風の鹿矛囲桐斗(かむいきりと)。
システムに認識されないのが、過去の飛行機事故で
死んだ同級生の体を結集して作られた体がその理由ってことは
理解できたのだけど、そもそもそうまでして蘇生した
カムイをなぜ、研究対象として隔離してなかったのかが良くわからなかったです。

鹿矛囲については非情な殺人を簡単に起こすかと思えば、そこまで
悪人に感じないところもあったり良くわからないキャラだったです。
(寄せ集めの脳で多重人格って設定になるのかな?)

1期以上にシビュラシステムが思った以上に状況をまとめられない
というか詰めが甘い(ちょっとショボい感じ)気がしました。
まあそこに敵を含めて付け込みどころがあるんでしょうけど。

東金親子については両方とも利己的すぎて敵としてはあまり
魅力を感じませんでした。
息子の東金朔夜については
前半は1期みたいに判断力のある良い刑事って設定なのかなって思ってたけど、後半はマザコンのただの狂気の人間でしたね。
朱のおばあちゃんを殺しちゃったし。

あれだけの事実を前にしても犯罪係数の上がらない朱って凄いです。
(槙島、鹿矛囲よりもある意味イレギュラーな人なのかも)

そして今作はキャラの魅力は朱ちゃん一人で背負ってた感あります。
(宜野座や六合塚の活躍がもっと観たかったかも)

次作では狡噛や
とっつぁんのような魅力的な執行官が現れるのを期待したいですね。

あと音楽は相変わらずOP、EDともカッコ良かったな。
特にEDの「Fallen」EGOISTはお気に入りだったのに
気を抜くとNetflixは飛ばそうとしてくる(笑)ので、
注意しつつちゃんと観てました。

順番を調べるとこの後、劇場版あるみたいなので追いかけたいです。

投稿 : 2020/11/07
閲覧 : 344
サンキュー:

25

ネタバレ

フィコンパ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

前回より薄味ですね。
やっぱり狡噛慎也が妄想でしか出なかった事や、犯罪者にカリスマ性を感じない気がする。
そしてまさかの展開が無い。


そして個人的問題。続きも他作でも色々観たいけどU-NEXTかぁ~
お金と相談するか。

投稿 : 2020/10/18
閲覧 : 258
サンキュー:

7

ネタバレ

お粥 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一期よりダークで容赦なかった。

見返してしまう面白さです。理解し兼ねる難しいところもあったので、何回も繰り返し観ましたが、設定に凝りまくってて本当に面白かったです。朱ちゃんが凛々しく、花澤さんのイケメン?ボイスに惚れました。
執行官たちキャラもそれぞれ活躍していて、東金さん以外は頑張ってましたね!
よく11話に纏められたなと感動する情報量 の多さでした!他の作品とは一味違う、素晴らしいできです。
どんなに大切な人を奪われても、自分を見失ってはいけないということを分かっている、そんな力のある心の強い常守監視官は私の理想です。かむいくんも顔がかわいくて、でも性格は病みまくってて大好きでした!
何度か見て思ったのが、宜野座さんがいがいと出番が少なかったなーと思ってしまいました(笑)

投稿 : 2020/09/14
閲覧 : 207
サンキュー:

4

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

残滓

サイコパスがいない。
思想も信念もない。

1期では二人の監視官がいた。
未経験による無知の未熟さと経験による否定の未熟さ。
執行官は強力な個性と価値観を有していた。

2期である今回は、
固執による未熟さと、
嫌悪を集めるだけの未熟さ。

執行官は個性を失わされ道具となる。

犯罪者、裁きの対象はコンプレックスの塊。

演出は残虐性の大盤振る舞い。


あまりにも魅力がない。

サイコパス1期はいかれたシステム、
登場人物の個性と能力で磨かれた魅力でできていたのに。

投稿 : 2020/08/30
閲覧 : 243
サンキュー:

6

chage さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白い、が…

話自体は面白い。
一期よりもシビュラに踏み込んだ内容となっていると思う。
ただ見ているなかで好きなキャラと嫌いなキャラがはっきり分かれると思う。キャラデザとかは凄く良いのにもうちょっと上手く活躍させられなかったのか、と…。あの人とかあの人とか…。
ただ一期に比べた常守の成長が良くわかる。めっちゃすき。

投稿 : 2020/08/26
閲覧 : 220
サンキュー:

3

Rodion さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ノベライズでやったなら面白かったかも、、

本作はサイコパスの二作目で前回の続きとなる作品なのだが、、
正直言って前作と比べるのが申し訳ないほど出来が微妙。
メインのシビュラシステムを裁くというコンセプト自体はいいのだが
他が褒めようのないほど悪い。
特にわかりやすいのは話数の使い方で正直6話ぐらいでいいストーリーのため
中だるみする。
このメインのストーリー上しょうがないのはわかるのだが
事件個々に何かテーマがあるわけではないのでただの
サスペンスドラマになってしまい前作を見ていると肩透かしをくらう。
それ以外のも新人が無能すぎる(この点は最終回であえてやっているのがわかるのでいいのだが、それにしても11話も無能ムーブするのはいかがなものなのだろうか、、他の部署にしてくれたらまだよかったかもしれないが終始出てくるので流石に辛かった)点やシビュラシステムが実質一人の人格のみで動いていること(正直これが本作で一番の問題なのかもしれない)などとにかく見ているのが馬鹿らしくなる要素が多々ある。
メインのテーマはサイコパスの続編としては文句ないだけに残念でならない。
枠の制約がアニメよりも少ないノベライズなら面白かったかもしれないので大変残念でならない。

投稿 : 2020/08/15
閲覧 : 214
サンキュー:

2

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

薄味になった群像劇の輝き

オリジナルアニメ第2期


2期のレビュータイトル候補は3つありました。

①{netabare}『ヤケ野原ひろしの憂鬱』
 出典:だって藤原さん出てるし{/netabare}

②{netabare}『てめえらの血は何色だーっ!』
 出典:イケメン義の星の水鳥拳{/netabare}

③{netabare}『Ms.霜月のMARIONETTE日記』
 出典:伝説バンドのラストアルバム収録曲 {netabare}※アルバムタイトルは『PSYCHOPATH』{/netabare}{/netabare}

諸般の事情で泣く泣くボツですが、おおかたこれで説明がつきそう。



さて、相も変わらず名前が読みづらいです。 …いやそんなことはないか。1期よりはマイルドかも。

【2期メインを張ってく人たち】
霜月美佳(しもつき みか):CV佐倉綾音
東金朔夜(とうがね さくや):CV藤原啓治
雛河翔(ひなかわ しょう):CV櫻井孝宏
雑賀譲二(さいが じょうじ):CV山路和弘
鹿矛囲桐斗(かむい きりと):CV木村良平
青柳璃彩(あおやなぎ りさ):CV浅野真澄
酒々井水絵(しすい みずえ):CV井上麻里奈

作品取り巻く環境チラ見しました。1期が凄い話題になって2期はパワーダウンとの評価。
翻って自分はどうかというとそれほど落差を感じず完走です。続き(3期)があることを知ってますし、リアタイのように“満を持して”の期待値高止まりということがなかったからかもしれません。
シビュラシステムの存在意義(レゾンデートル)にどう落とし前をつけるか?の決着がつくまで“途中の物語”という扱いで良い気がしております。とりあえずこの2期は変化の幅が大きかったですね。
さはさりながら、、、


 作品『PSYCHO-PASS』
     II
 シビュラへの受容と否認のジレンマ


私が視点を置いてる作品の屋台骨は上記でありこの部分は揺らぎなし。あとは“ついていけるか?”もしくは“ついてく気あるか?”

ダメならダメで無理に体を合わせていく必要はないでしょう。

足りないと感じる部分は全11話×30分ものとしては大健闘。オチをつけてることも好感です。
尺不足!?でキャラ掘り下げ浅めを理由にカタルシスが感じられなかったり、シナリオ説明不足に見えたもののおおむね満足しました。引き続き良作です。



※以下良かったところと悪かったところ


ぱっと見の違いは明白

・2クール→1クールに
・制作会社変更
・製作陣もけっこう入れ替え


次に物語の中身の変化が以下、


■ネガティブ編(主要キャラの変更)

これにより公安局刑事課一係メンバーの群像劇的色合いが薄まりました。『躍る○捜査線』感の喪失といえましょう。

{netabare}主要メンバーを一覧化するとわかりやすいです。

※キャラの濃さ ◎→○→△→無印(空気)
1期
監視官:○宜野座、◎常守
執行官:◎狡噛、○征陸、△縢、△六合塚、佐々山
裏方:○唐之杜

2期
監視官:◎常守、△霜月
執行官:△宜野座、△六合塚、○東金、雛河
裏方:○唐之杜、○雑賀
隣の課:△青柳、○酒々井、須郷


狡噛⇔常守バディっぽい強い結びつきがあって、宜野座と征陸が上下なのか左右なのかはたまた裏表から支える相関図。これが2期だと常守の一本足打法に。

1期は縢と六合塚を掘り下げた上で見せ場を作ってました。2期で彼らに該当するポジにいるのが東金と雛河です。その東金と雛河に群像劇視点で与えられたのは見せ場のみ。シナリオ進行上、東金を掘り下げなければならなかったのはあくまで結果の産物です。これは1クールを言い訳にしてもよいでしょう。

2期の宜野座は征陸のとっつあんポジですね。完全に空気にならなかったのは1期の貯金です。丸くなってキャラのアクが抜けちゃいました。新人霜月に強烈に作用する存在であればよかったのですが。。。
その霜月はストーリー進行の上では合格点、群像劇観点だと赤点通り越してマイナスです。作風がシリアスだからこそチームの結束が試され各々持ち味を発揮して職務を全うする。

敢えて群像劇に背を向けるキャラ相関だったことが終盤のカタルシスを薄める結果となり、1期を経て想定される期待ポイントからずれることにも繋がりました。

見てみると、一係だけでは弱いので公安局内にそこそこキャラを配置し、雑賀教授も内部に取り込んでまで厚みを持たせたはずなのに却って注意が分散しそうになってました。{/netabare}


キャラとキャラ相関は大事ですね。物語の面白みが左右されます。私は群像劇の色合いの濃い1期のほうが好みでした。

その他1期比較での話数の短縮(全11話)もハンデでしょう。ただし1クールものとみればオチつけてまとめてきましたし、“結論おあずけ”は続編のあることを知っている後発視聴組にとってはそれほど問題ないかと思います。
制作会社やスタッフ陣の変更はこれはもう好き好きということで。繰り返しになりますが屋台骨に揺らぎなしと判断してます。

しかしながら、1期より難解な気がしており、やや矛盾をはらんだストーリーだったことは残念でした。
{netabare}朱より酒々井の権限剥奪のほうが先だろうよ!とかいろいろ思うところはありますわ。{/netabare}



■ポジティブ編

1.破錠の萌芽

これ1期のネタバレ隠しときます。

{netabare}スーパーコンピューターではなく免罪体質者200人以上の脳をユニット化したのがシビュラの正体でした。気持ち悪いっすね。でもよく考えられてます。

・(従前)シンプルな演算装置だと命令以外はこなせない。
・(現在)ビッグデータで状況予測の精度向上を図ってる。

これが『PSYCHO-PASS』の社会のように人の生死含めた人生までグリップするためには無謬性が前提となります。無理だけど。
演算では限界のある“あいまい”処理の誤差を埋めるべく、同じくあいまいな人間の脳を利用することで埋めていったわけです。たぶん。

とは言っても所詮人間の脳。無謬性なぞ土台から無理な話を「無理な話じゃない?」と訝しがる常守朱の物語がシリーズの肝部分なんだと思ってます。
並行して、無理な話であることを自覚しているシビュラがなんとか無謬性を獲得するためのカウンターの物語も横で走っているのだとも思います。

2期は“元は人間の脳”であるシビュラのえらく人間くさい部分が出てました。シビュラ総体と東金美沙子とでズレがあることなど破錠の兆しが見えてきたのも物語が進んでいる証左と言えるでしょう。
酒々井のドミネーター実行権限の取り消しが行われなかったことは、そこに人間くさいイレギュラーの判断が入れば運用に恣意性が増すためNGという判断です。でもそれは間違いです。{/netabare}

シビュラの矛盾なりが色濃く出ていたといったところでしょうか。いわば、

 “論の組み立てに誤りはないが正しいことではない”

正しいことではないと判断しているのは視聴者(人間)。
統治機構としてのシビュラシステムの崩壊を応援してやまない私であります。

{netabare}統治機構は特に無謬性への疑義がないと途端に胡散臭くなりますので、続編でもこのへんえぐってほしいですね。

無謬性を前提とした社会実験が現実にもありました。“五か年計画で生産量○○トン”と決めたら気象条件・労働生産性・疫病の発生いかなる理由があろうとも○○トンは正なのです。
しかし現実では違う結果が生じる。過ちを認めることは失脚に繋がりますから糊塗するために独裁傾向が強まっていく。20世紀に失敗した社会主義という壮大な実験をより高度にして実現したのが本作の世界観なのかもしれませんね。私の感じる気持ち悪さの正体はこんなところにあるやもです。

ついでにそういう集団の中にいると素直に「ごめんなさい」できないみたいです。某新聞だって謝った途端に離れていく購読者しか残ってないでしょうから少しだけ同情しますね(棒)。{/netabare}



2.抗う人と従う人

・鹿矛囲

{netabare}白状すると“集団的サイコパス”をきちんと咀嚼できておりません。

“犯罪係数”が出ない悪役ポジで填島と鹿矛囲との対比にて、填島の“免罪体質”はなるほどと思います。
鹿矛囲は複数人のパーツの組み合わせで一個体としてシビュラが認識できないという理解でよろしい?
鹿矛囲信者は個人用に調合された薬の虜でその薬は犯罪係数を抑制する作用があったという理解です。


一個体として認識できない一個人に対して集団総体としての色相を測定できるようにアップデートする決断をシビュラがした結末でした。
鹿矛囲のような継ぎ接ぎ人間というレアケース。広げても多重人格者みたいな範囲に収まりそうなのですが、シビュラは東金母、そして免罪体質取っ払って犯罪係数高そうな脳を自浄化してしまいましたけど、ここが繋がりません。

 “個人としてはセーフだが集団だとアウト”

集団的サイコパスについては1期ドローン工場のいじめっ子社員たちには適応されると期待。この社会の異常さを視聴者に知らしめたあの回の連中が執行対象となることは改善と言えそうです。
だがしかし、イメージはカルトの信者みたいにクリアそうな色相を持ってる個人でも集団だとやらかしちゃうみたいなのも範囲に収めちゃったわけです。こうなると際限なさそうですし、実際運用を本格化していけば最終話のニュー局長が言ってるように大量虐殺一直線まったなしです。つまり無理筋。

腑に落ちないところ多々ではありますが、シビュラの無謬性を強化しているように見えて破綻のトリガーを常守朱(と鹿矛囲桐斗)がひいたというふうに解釈した方が綺麗だし物語的にも拡がりがでますね。そう納得させることにします。{/netabare}


{netabare}1期槙島も2期鹿矛囲も個人的理由を発端として、シビュラへの信頼を失墜させることがひとまずのゴールでした。
手段はだいぶ違うけど目指すところは彼らと常守朱(と狡噛も)一緒なのでしょう。そうすれば1期の狡噛と填島は似たもの同士という伏線が後々絡み合ってきそうです。{/netabare}



・THE大衆な霜月

{netabare}色相濁って執行対象となる日を我々が待ちわびるためだけに存在するキャラ。
と見えて、シビュラの番人としてラスボス化しても面白いので評価は保留です。

人間側でぜひ朱の足を引っ張ってもらいたい。
ただし、朱のばーちゃんもだし、同級生(幼馴染?)見殺しにしてた件には落とし前つけてほしいです。泣いて弥生に慰められてた1期での心根がなんかしらのかたちでストーリーに絡んでくると面白そうです。{/netabare}




※最後に余談

■-s付けといたほうが・・・

なんとなくですけどね。
{netabare}“What color?”複数形でも良かったのでは?と。
“Colors”だと国旗、紋章、制服、軍隊それに(有色)人種などのことを意味します。転じて、その人を識別する“個性”“内面”をこの単語からイメージできるのです。
『色相』ですからそのまま色彩の意味でもOKです。もう一声で、人が備えているその人なりの「Colors=個性」の意味合いを強く出してみても良かったなぁ、と思った次第。{/netabare}



視聴時期:2019年10月  

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2019.10.31 初稿
2020.02.14 タイトル修正
2020.07.03 修正

投稿 : 2020/07/31
閲覧 : 998
サンキュー:

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PSYCHO-PASS サイコパス2のストーリー・あらすじ

システムが正義を下し、銃が人を裁く近未来。
銃の射手として犯罪者を追う刑事たち。
システムを逸脱する犯罪に直面したとき、果たして──

人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるようになった近未来。人々はこの測定値を「PSYCHO-PASS (サイコパス)」の俗称で呼び、その数値を指標として「良き人生」をおくろうと躍起になっていた。

犯罪も数値によって対処される。厚生省公安局の刑事たちは、高い犯罪係数を持ち犯罪者の心理に迫る猟犬「執行官」と冷静な判断力で執行官を指揮するエリート「監視官」がチームを組み、包括的生涯福祉支援システム「シビュラシステム」によって解析された犯罪に関する数値「犯罪係数」をもとに、都市の治安を守る。彼らは、数値が規定値を超えた罪を犯す危険性のある犯罪者「潜在犯」を追い、「犯罪係数」を瞬時に測定し断罪する銃「ドミネーター」で執行するのである。

「犯罪係数」が正確に解析できない「免罪体質者」槙島聖護の事件を経て、刑事として成長し、シビュラシステムの真実を知るに至った監視官の常守朱は、人間性と法秩序を信じながらもシステムに従い、新たな刑事課一係を率いて日々犯罪に立ち向かっていた。

システムを揺るがす怪物が、すぐ目の前まで忍び寄っていることを知らずに──(TVアニメ動画『PSYCHO-PASS サイコパス2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2014年秋アニメ
制作会社
タツノコプロ
主題歌
≪OP≫凛として時雨『Enigmatic Feeling』≪ED≫EGOIST『Fallen』

声優・キャラクター

花澤香菜、野島健児、佐倉綾音、藤原啓治、櫻井孝宏、伊藤静、沢城みゆき、浅野真澄、井上麻里奈、木村良平

スタッフ

キャラクター原案:天野明、 監督:塩谷直義、シリーズ構成:冲方丁、企画監修:本広克行/虚淵玄、脚本:熊谷純、キャラクターデザイン:浅野恭司、シリーズディレクター:鈴木清崇、総作画監督:浅野恭司/髙田晃、色彩設計:永井留美子、美術監督:松浦隆弘、3D監督:笠永祥文、撮影監督:中村俊介、編集:村上義典、音楽:菅野祐悟、音響監督:岩浪美和

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