稲葉姫子 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:----
照樹務(宮崎駿)の2作品について
死の翼アルバトロス
さらば愛しきルパンよ
の2作品についての感想です。BDで視聴しました。
まず、もう40年も前の作品ですが、素晴らしい画質です。最近のアニメに比べ大きく劣ることはありません。音質(5.1ch)も同様に素晴らしいです。サラウンドの出来もなかなかで、YAMAHA RX-A2070でよく聞くと細かい音まで綺麗に分離して聞こえます。
さて問題の最終話(さらば愛しきルパンよ)です。
皆さんがすでに書かれているでしょうが、カリオストロの城とラピュタが混ぜ合わさったような話です。カリオストロの城とラピュタの知識のある(ファンである)人間が評価するのと、知識のない人間の評価では、大きく異なるでしょう。ルパンのシリーズの話としては、ストーリー展開に無理があるのです。
この最終話で宮崎駿さんは、テレビシリーズ(PART2)の他のルパン達は偽物である、否定したかったということを言いたいがために、この最終話を作ったと言われています。それは事実でしょう。でも、それはテレビシリーズのスタッフ達に対して随分失礼ではないでしょうか。
もう一つの話、死の翼アルバトロスはルパンシリーズとして、問題なく溶け込んでいます。私はこちらの方を高く評価します。