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「風立ちぬ(アニメ映画)」

総合得点
71.8
感想・評価
815
棚に入れた
4289
ランキング
1270
★★★★☆ 3.8 (815)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.3
音楽
4.0
キャラ
3.7

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風立ちぬの感想・評価はどうでしたか?

ブラックテクノロジー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

宮崎駿最後の長編作品

監督自身が「創造的才能は10年で枯渇する」と言っているように正直宮崎駿にかつての才能やカリスマ性はもう無いと思う

最後の最後で描きたいことやりたいことを我が儘に詰め込んだ作品だと感じた

描きたいものを描くという表現者の原点のような作品の気がして私は好きだ

投稿 : 2017/03/22
閲覧 : 236
サンキュー:

3

ネタバレ

花丸 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

嫌い

主人公が嫌いすぎてただただ不快だった。
病気の嫁の前でタバコを吸い、見舞いにもいかず。嫁にかける言葉といえば容姿が綺麗なところのみすきだと残酷なことばかりぬかす。ほんと嫁がただただ哀れな女って感じで見てられない。しかも世の中のことには無関心で殺戮兵器を作っていることに罪悪感の一ミリも示さない人間味のないサイコパス野郎。この作品で宮崎駿は何を伝えたかったのか?自分も仕事に夢中で家族を顧みなかったりでもしたの?それで許してほしかったりした??よくわかんないけど主人公がとにかく女一人も大事にでにない鬼畜な馬鹿野郎で嫌いなのでこの作品も嫌いです。

投稿 : 2016/09/06
閲覧 : 250
サンキュー:

0

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

本当に引退するつもりで作ったのだろう

最初に宮崎駿監督に対する立場を表明しておきます。

嫌いです。
というより怖いです。絶対関わりたくない人です。
共感しえない天才だからです。
天才の中でもギトギトカオスタイプの天才です。

宮崎作品を何個か棚に入れてますが殆ど感想を書いてません。
この人の作品には書けないのです。


「ナウシカ」「ラピュタ」は観ました。他いくつか観ました。
「ポニョ」などは観てません。たぶん私なんぞに観てもらいたいとも思ってないでしょうから。
私は「紅の豚」が一番好きですが監督はマジに「下らんものを作ってしまった」と後悔したようです(笑)
下らないほど好きです。
「もののけ姫」なんか観たあとは「うるせーヨ」としか言えませんでした。

さて、「風立ちぬ」をどう評するか。
もうどうにもできません。
ひとつ言えるのは「ああ本当に辞めるつもりなんだ」って感じたことです。
ついにやっちまったという作品です。

趣味に走った「紅の豚」を下らないというならこれこそ下らないでしょう。
独り言もいい所ですよ…

二郎さんは真っ直ぐな人。駿さんはギトギトです。
その違いを本人が一番わかってるんでしょうね。
だから二郎さんを選んだんだと思います。

建築家や機械屋、漫画家やデザイナーなどなどクリエイティブな仕事をしている人は覚悟して視聴してください。
芸のためなら女房も泣かす。
(ゼロ戦=作品の)死屍累々たる荒野を歩く二郎さん・・・

創造的寿命は10年。
自らの10年以外は寿命が尽きていたと言うのか(だとしたらどの10年?)
「お前らの10年は何をしてきたんだ?何をするんだ?」という若干の軽蔑を含んだ後輩への激励。
たぶん両方の意味がギトギトに混ざっているんだと思います。


本当に引退するつもりだったんでしょうが、本当に引退するんでしょうか?

投稿 : 2016/08/08
閲覧 : 333
サンキュー:

11

ネタバレ

ムッツリーニ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

男女の矜持を簡潔に描いた苦い名作

宮﨑駿氏最後の長編作品となるであろう本作。
弟子である庵野秀明氏が主人公の声優を担当するということで、すでに嫌な予感しかせずに視聴を放棄していましたが、よくわからない気まぐれを起こして視聴しました。
さて、その感想はというと…うん、やっぱりダメでしたね。
話自体は凄く面白いし感動もしたのですが、物語としてどうというよりは、やってはいけないことをやってしまったのにそれを誰も指摘できない点がダメ。

物語は第2次世界大戦の直前。ゼロ戦の開発者である堀越二郎の半生を描いた物…………ですが、実在の堀越二郎の人生とは全く違います。
{netabare}Wikipediaで調べればすぐ解ることですが、妻である佐々木須磨子(そもそも名前が違う)とは見合い結婚でしたし、その後6人の子宝にも恵まれたそうで、物語の中にあるような、ヒロインである里見菜穂子との闘病生活なんて事実もありませんし、偶然の出会いからの恋愛結婚ですらありません。
遺族の了解は取ってるし、フィクションなんだから良いじゃないかって?
実在の人物をモデルにしておきながらフィクションとか片腹痛いわ。
ではこの設定はどこからでてきたのか。
一つは宮崎氏の父が主人公の下地にあるそうですが、それなら親父の話をしろよと。歴史上の偉人の人物像に混ぜ込むなよと。天下の宮崎監督ともなれば身内話で一本の映画を作ったって許されるでしょうに。受けるかどうかはともかく。
そして二つには原作である堀辰雄氏の同名小説ですね。
この小説は作者自身の経験を元に、サナトリウムで闘病生活を送る婚約者と「私」の姿を描いた恋愛小説で、こちらの主人公は別に飛行機の設計士というわけではありません。ヒロインの節子の趣味が絵という点は同じですが。{/netabare}
まぁ結局、この作品で宮崎監督が何をしたのかというと、「偉人と名作をかけあわせた挙句、それを自分の父親の人生と重ねている」という事なんですかね。
宮崎監督の父上がどれだけ偉大だったのかなんて勿論私は知るべくもありませんし、この作品を作ろうと決めた監督の心情も推し量れるものではありませんが、一つだけ言えるのは、人の人生に他人の人生や物語を毛皮のように被せるなんて行いは絶対にしてはいけないだろと言う事。
傑作「もののけ姫」でイノシシの皮を被った地走りの行いを卑劣で残酷な事として描いていたのに、描いた監督本人が同じことをしているのは………
最後のエンドクレジットで「堀越二郎氏と堀辰雄氏に敬意を込めて」と表されますが、こんな物で敬意を払われても、怒るとはいかないまでも困ってしまうんじゃないでしょうか。

さて、それでは肝心の本編はどうだったかというと…………うん、文句なく面白いです。
{netabare}関東大震災から第2次世界大戦という激動の時代に生きながら、早く美しい飛行機を作りたいという夢を追いかける主人公と、結核という病と闘いながらも愛する人のそばにいたいと願うヒロイン。職人の矜持と女の矜持がせめぎ合って絡み合い、しかしそこには確かな絆と真摯な愛があった。
ラストにヒロインが主人公の元から姿を消すシーンは思わず涙が出そうになりましたし、主人公が夢の中で「一機も帰ってきませんでしたが」とぼやくシーンは胸が苦しくなりました。
特に、病床に伏せるヒロインと隣で仕事を続ける主人公が手を繋ぐシーンは、二人の絆と人生と夢を象徴している名場面だと思います。{/netabare}

ただ、ジブリ自体の作風の変化とでもいうのか、「崖の上のポニョ」の時からどうも作画表現が絵本的というか。
特に関東大震災で地面が波打つシーンは流石に過剰表現過ぎて笑ってしまいました。(本来は緊迫したシーンですが)
事実よりも心情を優先した表現なのは解りますが、さすがにギャグにしか見えませんでしたね。
あと、水上機が離陸する際の水飛沫も明らかにポニョの時の作画を引っ張ってしまっていて、夢の中での出来事とは言えさすがに絵本的に過ぎるというか。

あと、観客を散々不安にさせていた庵野秀明氏の声ですが、まぁ当然のようにダメでしたね。悪い意味で素人感が出まくりで、全く合っていません。逆に上手かったら上手かったで「化け物かよ」という話になりますけど。
監督の声優嫌いはもはや常識というレベルで有名ですし………まぁそこはもう今更ということで。

投稿 : 2016/06/13
閲覧 : 245
サンキュー:

2

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

アニメである必要性がない

アニメなのにドキュメンタリーチックな映画。
{netabare}
宮崎作品なのにファンタジー要素をこれでもかと排除している。カプローニとの出会いもあるが…。

正直子どもは退屈すると思う。
逆に大人の愛が描かれてはいるが、やはりラブストーリーと言うよりもドキュメンタリー。ラブストーリーとしてみれば中盤の飛行機工場のくだりは退屈だし。ここまで写実的に描くのならアニメでなく、実写で良かったのでは、と。

宮崎さんももうおじいちゃんだから子ども心とかわかんないのかもしれないね。懐古主義もほどほどに。

アニメって原則子どものためのものでなければならないと思う。それを大人が観て楽しめたり童心に帰れたり出来るのがアニメの良さだと思うし、トトロなんかはそういった意味ではとんでもなく素晴らしい作品だと思うんだけど、今作では決定的にその視点が欠けている気がする。
{/netabare}

投稿 : 2016/05/14
閲覧 : 289
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

商売よりも作りたい作品<修>

えー風立ちぬやっと観終わりました。
なんとも色々な人の意見や、単純に視聴を終えたとき、何が言いたいの?という疑問が生まれましたが、そもそもこの何が言いたいの?って考えてしまう癖は、宮崎作品群におけるテーマ性の慣習化がこのような思考をもたらし、それなりの観た甲斐でしょうか?スペクタクルなものを期待してしまうのは当然であると感じます。その上で、宮崎監督の最後の作品というものを加味して鑑みると、観る側は相当の期待をしてしもうものですね。

本作は元々の原作があったり、主人公もヒロインもモデルがいたりして、3つのフィクションと、1つのノンフィクションの物語が組み合わさり、宮崎駿ならではの価値観やインスピレーションが込められ、そして完全なフィクションとして描いた作品らしい。


誠に強引な感想かもしれませんが、やりたいことをやった、そんな気がしてならないのでありまする。戦争や飛行機などのメッセージ性を含ませたような、設定であるのですが、原作とアニメは違ったものになっております。物語としての方向性は一緒なんでしょうが・・・原作(漫画)は直木賞、アニメは芥川賞のような感を抱きました。

戦争や飛行機やもろもろのメッセージ風な要素は、恋の為のメタファーだと思いました。だから多分「美しい恋にするために」というメッセージを、オブラートに包んだらこうなったんですかね。美しいと言っても実際内容は残酷ではありますが、残酷だからこそ美しいもの。gdgdと語られる描写を無駄ととるか、マニア必見ととるかとか、残酷な物語であるものを○ととるか、×ととるか、なんてゆーのは、ありますが原作とアニメで全く同じ描写なのが唯一、彼女が帽子を飛ばすシーンがあるのですが、そこは見所だと感じました。

いずれにしても、風やひこうき雲から儚い恋物語の深み増量としてメカ要素があったようでもありますし、メカの為の美しいメカ映画であったようにも思いまする。観る人色々、人生色々ですかしかしw

投稿 : 2016/05/03
閲覧 : 280
ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

その深遠さたるや・・・

個人的には宮崎駿監督の映画では「ラピュタ」と肩を並べるくらいに好きな作品です。最初に観たときには涙がこぼれたなぁ。ああ、不器用なオトコの純愛なんだなぁ、切ないなぁ、ピュアだなぁ・・・と。

ところがですよ!この映画についての岡田斗司夫の評をyoutubeで聞いてビックリ!純愛だのピュアだのというのは本当に表層的な感想であって、その裏にはいろんなドロドロが潜んでいるというではありませんか!岡田氏曰く、「人でなしの恋」・・・。

そこでもう1回観直すと、ん~、確かになぁ・・・。「人でなしの恋」、なるほど、わかります。もしそうだとすれば、これを意図して制作していた、さらにはミスリードを招くように制作していたのだとすれば、本当に宮崎駿氏おそるべし、です。見方を変えればいろんな発見する点があるんだろうなぁと、この映画の深遠さに恐れおののく次第であります。

岡田氏の風立ちぬ評についてはyoutubeに未だにアップされているようですので、興味のある方はそちらをご覧ください。単なる「夢を追い求めた男の純愛映画」と思っていた方、ビックリすると思いますよ。

ああ、もう一度観直したくなったなぁ。また何か発見があるかもしれない。うずうず(^^)。

なお岡田氏については、とあるスキャンダルの発覚により氏の人格がかなり疑われておりますし、そのことについて私も弁護する気はありません。ただ、彼が言っていることと人格や所行については切り離すべきと考えており、岡田氏の「風立ちぬ」評は、未だに的を射たものであると思っております。

投稿 : 2016/05/02
閲覧 : 260
サンキュー:

8

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ファンの方に怒られるのを承知で。。

宮崎監督の引退作品。名作だとは思いませんが、
最後に自分が好きなことをして勇退された姿に感服しました。

宮崎監督を語る上で欠かせないキーワードは少女+メカの組み合わせだと
思うのです。未来少年コナンの時点で、この構図は確率されていました。
その後もこのモチーフで作られた作品は名作揃いであると思います。

監督が一般化させたメカ+少女は後の様々なアニメで継承されました。
最後の作品で一番すきな題材のアニメを製作できたことに、
ご本人も満足されていると思います。
しかし、じぶんはアニメとして名作とは思いません。
理由として前半、後半の物語のつなぎにチグハグさを感じるからです。

そう感じる理由とは何でしょうか?
風立ちぬは前半がメカに大きく偏り、後半が少女に偏るという
ストーリーであるからです。

実在したお2人を風立ちぬでは1人の主人公として登場させます。
それぞれ物語りの前半主人公のモデル、後半主人公のモデルです
実在したお2人のエピソードを1人の物語としたとき、
ストーリーを繋げることは難しくない。
しかし、メカと少女を切り離してしまったことは悪手でしょう。。


さいごに
飛行機製作に心血注ぎ込む主人公の姿は、アニメーターとしての
監督自身が描かれているのだと思います。
堀越次郎にご自身を重ねていらしたとしたら、ロマンスを描くのは
照れくさい気持ちだったでしょうね。。

好きなことをして最後をむかえるという形も、有終の美と
いえるのではないでしょうか?

さいごまでご覧いただきありがとうございました。

投稿 : 2016/04/23
閲覧 : 191
ネタバレ

Enchante さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

堀辰雄の世界観と堀越二郎の世界観の融合に失敗している

堀辰雄の同名小説『風立ちぬ』は既読でしたが、宮崎駿監督は『未来少年コナン』のように原作を換骨奪胎してオリジナルの世界観を呈示するのが持ち味なので、なるべく先入観を持たないで鑑賞につとめました。

時代は関東大震災の時が始まりなので、大正12年から昭和初期頃という設定。主人公の寡黙な性格もあってか、あまり臨場感がなく、時代の空気が伝わりません。そんなものは伝わらなくても面白ければ問題ありませんが、最後まで世界観が茫洋然としたままで、モヤモヤ感が残ってしまいました。

ヒロインの里見菜穂子とは、震災の際に列車で合言葉のように二郎の”Le vent se lève”(風立ちぬ)に呼応して”il faut tenter de vivre.”(いざ生きねやも)と答える何とも上流階級よろしい出会いから始まります。

この演出に、私の周囲は不満を漏らしていたか、まるで意味不明と答えるか、で芳しくありませんでしたが、当時は洒落た挨拶だったとして受け止められる数少ない好きなシーンです(個人的にこの程度のフランス語なら分かるからかも知れないが)。ただ、子どもの視点からすればちんぷんかんぷんでしょう。

その後は淡々と二郎の物語が続きますが気になる点がありました。宮崎アニメの魅力の一つとして美味しそうな料理がありますが、サバの味噌煮がちっとも食欲をそそりません。サバの小骨を見せる演出は構いませんが、そもそも美味しくなさそうだから、かえって「何だかなあ?」と首を傾げてしまいました。。
(堀越二郎のように頭が良い人は、そういう不思議な振る舞いをすることが多いのかもしれませんけど。)

{netabare}その後、避暑地で菜穂子と再会を果たしますが、彼女は当時不治の病とされる結核に冒されていました。それでもなぜか緊迫感がありません。菜穂子が吐血してから切迫感が多少あるものの、結婚に至るまでの息づかいに焦りの色が感じられません。とにかく、二郎さん、落ち着きすぎなのです。

ここで堪らず堀辰雄の『風立ちぬ』と比較してしまいました。初めての二人だけの食事は、もっと侘しく病室だったのではなかったか? 本作はあまりに抑揚がなさすぎて「いざ生きねやも(さあ、生きていこう!)」が虚しく響きわたる様子もありません。

ある日、病状が悪化した菜穂子が出奔してしまいますが、もうこの頃はこちらのテンションが下がりすぎて、ポカンと観ているだけでした。

夢に出てくるカプローニ博士との会話は小気味良さが感じられましたが、二郎の作った飛行機=零戦の運命など、大人の自分ならどうなるか分かりきっていたため、何とも思いませんでした。こう感じるほど、もう、こちらの心が情けないほど、やさぐれていました。{/netabare}

物語とは別の意味で、最後は澄んだ青空が虚ろに感じて、荒井由実の名曲『ひこうき雲』が漂ってフィナーレでした。おそらく、こちらの心の体調が悪かったのかなあ?と思います。

結果的に今までにない宮崎駿ワールドでしたが、本来の良さがなくなっていました。一言で言えば、文学者・堀辰雄の世界観と零戦技師・堀越二郎の世界観の融合に見事なまでに失敗しています。

これが引退作品になるのを思うと残念ではあるけれど、とうに往年の力は失せていたし、仕方がないことかも知れません。

投稿 : 2016/03/02
閲覧 : 249
サンキュー:

3

ネタバレ

ちょろり さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 1.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

よく分からない・・・

当時、映画館で見てて思ったことは

ストーリーの起伏が少なく、凄く眠かったことだった。

また、内容も何が伝えたくいのか分かりにくく

読み取れるもんなら読み取りなさい

って印象を受けた。

唯一の救いは、松任谷由実の音楽が良かった点だった。

ついでだが、小説の堀辰雄の「風立ちぬ」を読んだが、

完全に別作品だと思った方が良い。

投稿 : 2016/02/22
閲覧 : 323
サンキュー:

1

kFNFM66461 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

救いがない

作画は素晴らしいクオリティで物語にもブレはなく、高評価なのは理解できる。でも、時代背景が太平洋戦争だから仕方がないが、暗い・重い・救いがない物語だった。私はアニメには非日常非現実を求めているので、こういう作品はキツイ。単なる好き嫌い・合う合わないの問題だが、徹底的に嫌いで合わなかった。

投稿 : 2016/02/14
閲覧 : 301
サンキュー:

2

みかんとラッパ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

日本の旧き良き時代

宮崎駿監督の想いが詰まった最高傑作だと思いました。

人によって評価が真っ二つに分かれているようですが、

個人的に、この作品を見て何も感じるところがないのは

戦後、現代の営みに目を奪われ、
戦前の日本に目を向けたことがないからだと思います。

植民地支配の当たり前だった時代、
とにかく生き残っていくために列強の仲間入りを願った日本。

欧州ドイツを代表する先進国との差に打ちひしがれ、
関東大震災、点々と変わる首相、汚職事件に暗殺

まさに激動の時代ともいえるその時を
「いい時代だなぁ」と
戦後世代である私が感じるのはなぜでしょうか。

戦後、敗戦国として復興する際と比べると
これほど「自由に」「しがらみもなく」
頑張れた時は戦前を除いて日本には無いかもしれません。

戦後、客観的にみて
あれが間違いだったのか
と振り返ると、

時代を生きてきた人たちにとっては
精一杯当たり前のことをしただけであって
(当然、犯罪行為や不法行為は除く)

同じことをアメリカなんかは
いまだに続けている。

後世から「罪」だと言われていることが
現在、進行している場合、
普遍的に罪に問われるものを除いて

その真偽はわからないのです。

日本が軍国主義に向かっていった時代、
結果として最悪の事態を招いたのは事実であり、
末代までその原因分析にあたることは必至であるが

そのプロセスすべてが間違っていたかというと
決してそうではない。

そこには
純粋に飛行機を飛ばしたかった
少年がいただけかもしれない。

家族を想い
愛する人を想い
国を想い、

必死に努力した人がいただけかもしれない。

そうした姿をも
「罪」として忘れ去るのではなく
私たちの心にとどめておかねばならないのではなかろうか。

投稿 : 2016/02/01
閲覧 : 288
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この虚しいような何とも言えない終わり方に人生を感じた

タイトルから自分、悟ってるけど、本当にタイトル通りの感想を抱いたのですよ。

あることに夢中になって取り組んで、その時にはそれが精一杯で、1番正しい道を歩いてるんだって思い込んでて・・・
後を振り返って見てはじめて、自分の人生こういう生き方もあったかもしれないと思うのが、人が生きるって事なんかなぁってつくづく感じた。
何か尻切れトンボのような終わり方で、もう少しどうにかなったんじゃないのかとも思ったんだけど、現実世界でも、そういう風に人の一生って幕を閉じるんだって考えれば納得。

戦争という激動の時代であるからこそ、盲目で、一瞬の間の命が輝いて見えるのかもしれない。

投稿 : 2015/11/22
閲覧 : 256

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映画館で観ました

前情報や前評判が色々ありましたが,これは,これで面白く観ました。
映像は良いですよね。
ただ,庵野さんは声優としてではなく,アニメーターとして参加した作品を観てみたいと,ナウシカを思い出して感じてしまいました。

投稿 : 2015/10/19
閲覧 : 289
サンキュー:

3

ネタバレ

マルオウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

まぁまぁ

庵野が主人公はキツいかな。

ストーリー自体は詰め込みすぎて
内容が薄いと思いました。

飛行機メイン、もしくは恋愛メインの
どちらかにすれば
評価が上がったような気がします。

ジブリ好きなら
観るのも有りかと思います。

投稿 : 2015/10/12
閲覧 : 234
サンキュー:

2

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的には好きな作品です

宮﨑駿監督作品としてリアルのようでリアルじゃないこういった作品は好きです

夢を追ういつまでも少年のような主人公

そして最愛の妻

感動ありのいい作品です

精一杯頑張ること、夢を追いかけることの大切さなどたくさん考えさせられます

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 292
サンキュー:

1

ネタバレ

たいれん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

難しいが深い

物語の舞台は第二次世界大戦の前後。

テーマは「大人の恋」

主人公の次郎が航空機、飛行機を作ること
を夢に見る少年時代からさかのぼります。
それから学校、仕事、その後の生活、
次郎の生きる道が描かれています。

何というか、面白いとか面白くないとか
そういう一言では済ませられなかった。

見ていて、これは宮崎駿監督さんの趣味なんだなぁとか
感じることが多々ありました。
主にタバコのシーンとか。

次郎が仕事を始める間際ぐらいに次郎と菜穂子は出会います。
仕事場へ向かう途中の電車の中にいる時に地震が起こります。
地震により菜穂子と一緒にいた母は怪我をしてしまい、
そこを偶然次郎が見かけて、助けることがきっかけです。
最初のこのシーンから後半の物語へ繋がるとは少し予想外でした。
何年後か草原で二人は再開を果たすのですが、そこのところでは何となく察していました。
次郎と菜穂子の関係の表現の仕方は
人によってロマンスなのかもしれないし、薄いわからないと感じる人が出てくると思います。
菜穂子は彼女の母同様結核に追われる身に後からなってしまいます。
(彼女の母は結核で亡くなられます)
自分の安否より次郎と菜穂子は二人の一つ一つの時間を大切にしていこうと、二人の時間を送ります。
でもそれは時間の問題で、長々とは行かず・・・
一つ一つ丁寧に描かれていないので、個人の想像力や見解を伴います。
僕個人としては二人の心情は伝わってきました。
後半が特に。
最後の夢で彼女に会うシーンであなたは生きなさいというシーンは本当に切なくなりました。
まあそういうことです・・・
二人で寝ながら寄り添う所やキスシーンは非常に魅力的でした。
人を心の底から好きになったことはないですが、
生きていく上でその様な眼差しで人を愛したいと
強く思いました。

作画は今までと変わらず、僕の大好きなジブリクオリティでした。
世界観に飲み込まれました。

音楽も非常に良かったです。
荒井由実さんの「ひこうき雲」並びに劇中に流れるBGM
濃っていますねー

問題点は主人公の声優です。
ヱヴァンゲリオンで有名なアニメ監督の庵野秀明氏らしいです。
肝心なところの棒発言などから
とても良い所なのに
僕の涙腺は衰えてしまいました。
良い話で泣きたかったところなんですが、ちょっと無理でした・・・
これは声優を気にしてしまう僕の悪い先入観だったのでしょうか。
この主人公だから敢えて棒にしたっていうのはあるんでしょうが、
目と声が合っていないし、浮いています。
とにかく不自然でした。

一番好きなキャラは
名前は覚えていないですが、主人公がホテルで仲良くなる
日本語がカタコトで面白いドイツ人の人です。
口調、面白そうな所が好きです。


余韻や跡が心に残りました。
文章にするのは難関な作品で
全然言いたいことが伝えれなかったと思います。

想像力を伴う大人の作品です。
全ジブリ作品を観た訳ではありませんが、
僕が観て来たジブリ作品で今までに無いストーリーでした。
感じることは人それぞれですが、
今の若い世代の人々には理解することが難解な作品です。
僕同様自分なりにでも整理することが良いでしょう。

宮崎駿監督の終止符が打たれましたが、
これで良かったと思います。
今は美術館展に向けて、仕事をしているそうですが、
これからも応援しています。

機会があれば、声優を気にかけずにもう一度みたいです。

投稿 : 2015/09/27
閲覧 : 317
サンキュー:

6

pin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

期待するということは、なんて罪なんだ。

賛否両論の主人公(二郎)の声については、良くも悪くも気にならなかった。
宮崎監督が言うプロ声優の媚びる演技ではなく、自然な感じで良かったと思う・・が、逆に自然すぎて演技が無く、それに加えあまり喜怒哀楽を表現するキャラでないため、二郎の心情が読み取りにくく、それが作品にも影響し、ただ淡々と物語が進んだなぁという印象だった。

久々に宮崎作品を観てハッと思ったことがあった。
絵をしっかり描かない点、それが良かった。

昨今のアニメは、よりリアリティを追及することで高作画だと評価されてるみたいだけど、
はっきりいって、アニメを現実に近づけてどうするんだ?って言いたい。
そんなにリアルが好きなら実写で撮ればいい。

人それぞれ多種多様のイマジネーションを掻き立てて楽しむのがアニメである。
宮崎作品はそれに独自のアニメーション演出を加えることで、記憶に残る作品を残し続けてきた。
ぜひもう一本観たい。原点の宮崎駿を。

投稿 : 2015/08/22
閲覧 : 263
サンキュー:

2

Cat_See さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

物語ってなんですか?

満足度は適当につけています。

ジブリの作品、というよりは
1つの作品として見ないと、
自分は後悔していたかもしれないというほどの
影響力がある作品でした。

アニメ映像作品でもあり、映画でもあり、奇譚でも
ありますが、ただ1つの作品として楽しめるものでした。

投稿 : 2015/07/15
閲覧 : 237
サンキュー:

9

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2013年9月、宮崎は本作を最後に長編アニメ製作からの引退を発表した

『風立ちぬ』(かぜたちぬ)は、宮崎駿の漫画『風立ちぬ』を原作とした長編アニメーション映画である。

実在の人物である堀越二郎をモデルに、その半生を描いた作品であるが、堀辰雄の小説『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれている。そのため映画のポスターには両名の名を挙げており、2012年に公表された版では「堀越二郎と堀辰雄に敬意を表して」、翌年公表された版では「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と記されている。

漫画からのビジュアル面での大きな変更点としては、登場人物の多くが擬人化された動物の姿で描かれていたのを、全てリアルな人間の姿で描かれている点が挙げられる。

投稿 : 2015/05/09
閲覧 : 272
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9

ネタバレ

くかす さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感想

空に憧れて飛行機を作る男の恋愛話

人によって感想がかなり違うと言われますが
実際にそうだと思います

この話は空に憧れている二郎が飛行機を作る話と
血核である菜穂子との恋愛の話を混ぜた感じの話です

声優は相変わらずのジブリで作画はさすがのジブリです

個人的ですが二郎は異常だと思いました
震災で奈緒子とお絹を助けて計算尺を返しにきたときに
お絹を連想してますが二郎は数年後成長した菜穂子に恋をします
そして結婚をするんですがそれでも二郎は仕事を優先します
「一日一日を大事に生きてる」などと言ってますが
菜穂子といる時間はかなり少ないですし
病気にも関わらず菜穂子の近くでタバコを吸っています
そしてそれだけかけた飛行機も戦争に使われ
一機も戻ってこず日本は戦争に負けたとなっています
最後に二郎は菜穂子に「生きて」と言われます
これに二郎は「ありがとう」と言います

ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかも
人によって違うと思いますが
どうしても自分にはこれはバッドエンドに思えます

好き嫌いはともかく面白い作品には違いないと
思ったのでとりあえず見て欲しい作品です

投稿 : 2015/03/16
閲覧 : 191
サンキュー:

5

ネタバレ

leojojo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

天才の恐ろしさ

確かに涙が出そうなほど感動したシーンもあった。そして、宮﨑駿の得意な、空飛ぶモノたちには心が踊った {netabare}(特にカプローニさんの飛行機達にはポニョのカンブリア紀の生物たちや、ラピュタで見た飛行船と同じような面白い格好良さがあった) {/netabare}。だが正直、ゾッとしたシーンの方が印象に残っている。

飛行機が壊れたシーンが幾つかあるが、その時の堀越の表情が興味深いので、注意して見て欲しい。{netabare}彼は「美しくない」飛行機には何の興味も抱かないのだ。スポットライトに照らされる、回収された七試艦上戦闘機を一瞥し、くるっと立ち去るあのシーンには背筋が凍った。設計に対する情熱とあまりに対照的だ。物語の最後の「飛行機の墓場」も仮にも戦争についての映画としておかしい。なんとこの物語、一回もも「人間が死ぬ場面」がないのだ。彼は美しい飛行機が破壊に使われ、そして壊れていくのが悲しかったのだ。天才故の考え方ではないだろうか。{/netabare}彼を愛し支えた女性が、そんな堀越の性格をよく理解していることが、物語の後半で分かる。それは、あまりにも悲劇的なのだ。{netabare}「美しいところだけを好きな人に見てもらったのね」というのは、即ち綺麗だから本当に心の底から愛されていることを悟った美穂子は、愛されたまま死を迎えようとしたのだ。{/netabare}色々な意味で、美しい映画だ。

投稿 : 2015/03/14
閲覧 : 219
サンキュー:

4

ネタバレ

youkey0627 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメというよりは、映画として良かった作品。

宮崎監督、ケジメの作品ですね。

これまでのどの作品とも違い娯楽的要素はほぼ無く、映画人としての自分を表現する為だけに作った作品のように思います。

これまで「カリオストロ」から長年「宮崎作品」を愛してきた僕ですが、最後にしてとうとう劇場では観る事はなく、ようやくTV放送で観ました。
・・・つまり全く期待はしていなかったと言う事です。

ですが、図らずも軽く泣いてしまいました。
良い作品だった。

開始から全体の2/3は正直言って退屈でした。
相変わらず作画も演出もとても丁寧で綺麗ですし、所々に史実に沿った緊張感もあって、決してつまらないというわけではないのですが、過去の宮崎作品に慣れている身として何も起こらなさ過ぎです。
娯楽作品ではないので仕方はないのですが、ここまでゆっくりと描かれるとさすがにね。。
ですが{netabare}「菜穂子」が倒れた辺りから{/netabare}グッと引き込まれ、余韻を残されたまま終わってしまいました。

今回は過去の作品と違い期待していなかったので、逆にほぼ事前情報無しで観たのですが、基本的にこれはノンフィクションだと思っていました。
ですので「二郎と菜穂子」が哀しくて、本当の二人はどうだったのだろうと思い、鑑賞後に調べてみました。

{netabare}「実話」ではないのですね (^^;>

実在の「堀越二郎」を描いてはいますが、ストーリー自体は「風立ちぬ」という小説をモチーフにしていて、「菜穂子」は実在せず、本当の堀越二郎さんも円満な結婚生活を送って、6人ものお子さんをもうけたそうです。
しかも試写会にはそのお子さんも来られていたそうで。

ただ僕としてはこの事実を知っての感想は、「なんだ作り事かぁ」ではなく「事実じゃなくて良かった」です。
それだけ映画の登場人物としての「二郎と菜穂子」は良かったし、逆に事実なら「本当に二人が可哀想で仕方ない」と思いながら観ていましたから。{/netabare}

もしこの作品が宮崎監督作でなければ、きっと観る事はなかった(知名度ももっと低かったでしょうし)と思います。
と言うのも、僕は基本的にアニメにはエンターテインメントを求めるので、感動や興奮がないと楽しめないからです。
(アニコレで評価が高い作品でも、エンターテインメント性の低い作品はまず観ていません。)
なのでこの作品はどちらかというと、僕が‘映画ファン’としてお勧めしたい作品と言えると思います。

投稿 : 2015/03/13
閲覧 : 237
サンキュー:

7

ネタバレ

アニオタ熊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今更見たが

改めて、宮崎さんが引退してしまったのは悲しい。
久石譲との共演が二度と見れなのもさらに悲しい。

 すさまじく精緻な世界観と、物語を貫く観客への問いかけ、ストーリーに完璧に寄り添うようにして展開していくBGM、そして何よりも美しすぎる作画。
 全てが余りにも愛おしく、観終わった後はしばらくその想像上でありながら現実を凌駕するほどにリアルな世界に自分はどうあがいてもたどり着けないことにたまらなく胸を痛めていた。

 しかし、{netabare}あの世界はただ美しいだけの世界ではない。
そこでも人は殺し合い、醜く争い、世界を食いつぶそうとし始めている。
 主人公は飛行機とは美しい夢だと言う。だが、同時に自らの加担する技術の進歩が悲しみや憎しみを生み出すことも理解しているように思える。
 それでもなお夢を追いかける主人公に、あくなき欲望を満たそうとし続ける人類を重ね、人類に絶望しようとするも、主人公の優しさやその妻菜穂子との間の深い愛情が丁寧に描かれることで人類の人間的側面も意識させられ、そんな簡単な結論は許されず、苦悩し続けるしか道はないのだと諭される。
 同時に、カプローニ伯爵の「創造的人生は10年」という言葉からは、人には時間が有限にしかなく、故に精一杯悩み、自分のなすべき目標を定め、それに向かっていくしかないのだというメッセージが読み取れるよう思う。{/netabare}

 私がこの作品を観て、私なりに受け取ったメッセージはつまり、人は考え続けるべきだということ。

 過ちを繰り返し、そのたびに学ばず、再び次の過ちへと向かい続けるも、それでも足掻き続ければ、いつか人は過たぬ道へとたどり着くことができるかもしれない。この作品からはそんな希望とも絶望ともつかない啓示のようなものを受け取ったように思う。

投稿 : 2015/03/06
閲覧 : 208
サンキュー:

4

漫画好きの天才 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

切ない

結構内容的に難しいと思います。
僕が感じたことは、報われないなぁ、ということです。夢を追い続けた男の哀れな末路といいますか。ハッピーエンドが好きな人におすすめできないですね笑。

僕はまだ子供ですからか、宮崎駿監督が最後に何を伝えたかったか、あまりわかりません。でも主人公の人生も存外悪いものでもなかったと思えます。

最後に、主人公は夢に生きて多くのものを失いました、しかしその夢をかなえる道の途中、主人公の人生で最も大切なものに出会いました。僕にそんな時が来るかわかりませんが、その大切なものを見落とさないように、生きていきたいと思います。

生きねば!!

投稿 : 2015/03/04
閲覧 : 267
サンキュー:

1

かみさん3号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

愛情物語

飛行機への愛と、妻への愛に生きた男の物語。
色々と批判する人も多かったようですが、私は普通に面白かったです。
話題になった庵野さんの声も最初は酷いなあ、と思いましたが観てるうちに慣れて、これはこれで有りだなあと思ってしまいました。ラストでの演技は中々良かったと思います。

作画と音楽はジブリ作品らしいレベルの高さでした。

80点。

投稿 : 2015/03/03
閲覧 : 260
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夢の果て

ストーリー説明や考察はしていません。
私がこの映画を観て感じたことを書きます。

男の人というのは、胸に確かに夢があって、それは絶えず燃え続けそして追い続ける。
幼い頃から持ち続けた夢、大人になって現実のものにするために手を伸ばす。
そのひとりの男の人生に愛する人が現れた、二郎という男の生き様、そんな物語でした。

夢、それは最初憧れだった、しかし夢は叶えるもの。
そのために二郎は何度だってひこう機を作るのです。
それこそ何度も何度も後ろを見ることもせずに、ただ突き進む。
美しいひこう機を求め、想いを馳せ
懸命に、空だけを見上げて。

菜穂子さんは二郎の、
自信に満ちた表情、前だけ見つめる瞳、背中、そんなものを眺めるだけしかできないです。
しかしそんな姿をみて、待とうと思える。
菜穂子さんは、そんな人に出会うのですね。
二郎が夢を追う姿を見て、心動かされた菜穂子さん。
だからこそ、夢を応援して待ちたいと願った。
けれど傍にいたい、少しでも近くにいたい。

印象的なシーン{netabare}
病に倒れた菜穂子さんのところへ急いでかけつけようとする二郎。
それでも、行きの電車で夢を書き続ける、
夢への思いも掴んだまま、菜穂子さんのことを想い、涙がポタポタとたれる姿は哀しい姿でした。

「遅れてごめんね。」
そう言って抱きしめてキスをします。
君のことを愛おしい、愛しているという表情。

あの顔の表現、本当に凄いと思いました。
よく見ているんだなぁ。


ふたりは愛し合っていました。
愛しているよ とは言わないです。
けれど、表情、話し方、全身で表現していました。
深く深く繋がっていると感じました。
{/netabare}


菜穂子さんにとって愛することとは
二郎の人生劇場の舞台の袖にいること、共に歩もうとすることなんだと思いました。
夢を追う姿を1番近くで見ていたかったのかな。

二郎の志、芯が通っていて決して揺るがないもの。
揺るがない、というか二郎があえて揺るがないようにしていたのだと思います。
迷ってはいけません。
自分の傍に来てくれた菜穂子さんのためにも。


私が感じたことは、
我がままを言って困らせてはいけない。邪魔をしてはいけない、、
そうじゃない。したくないんだ。
男の人の懸命さ、困らせたくない邪魔したくない。

菜穂子さんの最後の言葉{netabare}
「あなた生きて」{/netabare}
これは私もそう言うと思いました。

この作品、観た方がどんな人生を歩いてきたかによって感じ方が違うと思います。
ガツンッと心にリアルに訴えかけてくるものがあります。

心の中に粉々の割れたガラスが詰まって、痛くて痛くて仕方ないそんな作品でした。

投稿 : 2015/02/26
閲覧 : 388
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

憧れて、駆けて、壊れて、飛び立とうか。

【一言紹介】
自分にとっては
これが本来の宮崎駿の作品
だと思いました

【自分が感じたこと】
{netabare}
今までの
全ての作品の好きなシーンを
リスペクトしてアレンジして
使ってたイメージ。
あと宮沢賢治の
イメージが浮かんだ。

音楽や涙、戸の開け方
歩き方、
今までのジブリを思い出した

炎はナウシカとラピュタ
庭や電柱や部屋はトトロ
飛行機が飛ぶシーンは
魔女の宅急便と紅の豚
獣はもののけ姫
町並みや人並み、踏み切り、煙は千と千尋
夢の世界や扉はハウル
水やヌルッとした動きはポニョ

病院の場面はアルプスのハイジすら思い浮かべた。

宮崎駿じゃないけど
一部はセロ弾きのゴーシュ、蛍の墓
路面電車や学校はコクリコ坂


言葉達、絵柄。
汽車のシーンの綺麗さは全部
宮沢賢治の銀河鉄道を
思い浮かべてしまった。


そして深い深い愛を感じました。
ヒロインの
女は綺麗なところだけ見られたい。
離れてる時には何か意味がある。

想ってるからこそ
こんなに近くて、
遠ざかってしまう

どうしようもなく、
一緒にいるだけで
安心できて
勇気がわく
そばにいたい。

そうゆう気持ちを我慢するのは
すごく辛い。だけど
そうするのは相手への思いやり
だとも思ったし。


今までのアニメを愛してる
宮崎駿さんの気持ちが
自分にはたくさん伝わってきた

{/netabare}

【ゅずわーるど】
{netabare}

空は広くて自由で無限だ
だけどもそこに辿り着くのは
とても難しくて遠い。

それでもあの空を目指して
何度も飛び
失敗した。

周りからOKを出されても
それは僕の求めたものとは
かけ離れたもので
僕の心の中では空中分解していた

何度も自分の作りたいものを
目指そうとした

その自分の作ったものを
追い求めることで
自由に飛び立とうとしていた
それには犠牲もあった
それでも君は笑ってくれた

そんな今までのこと
全てを抱えて
僕は飛びたかった。

それにはこれだけの
積み重なりがあって
ようやくその時が来たから

風当たりが強くったって
僕は飛び立った。


これからは
僕たちは飛び立つ飛行機を
見送る側にいようか

{/netabare}

【ヒトくくり】
{netabare}
たくさんの飛行機があって
それぞれ名称は違う。
色や大きさや重さだって変わる。

車だって、電車だって、人だって
同じくくりだけど
それぞれに違う名前がついている。
それは何故だと思う?

自分は
そのモノに込められた思いが
それぞれ違うからだと思うよ

何処に辿り着くかわからない
その飛行機の一つ一つを
色や形、音でそれぞれ認識し
それぞれを個体で呼んでいる
だから自分は飛行機を気持ち良く
見送ることができたと思う。

{/netabare}

【人生の恋愛観】

{netabare}
恋愛観にもそれぞれの考えがあるよね。
私の場合は相手によって
大きく変わる。

相手がいつでも構ってくれるような人なら遠慮なく、構ってもらうかも。

逆に相手が忙しいような人なら
自分のわがままを突き通すようなことは出来ない。

だからさ、たまにわがままを
言いたいだけ言える人を
羨ましくも妬ましくも思う。


でもね、今の私は
どんな悲しい結末でも
これ以上、追い駆けずに
この距離で
我慢して我慢して
待っていたいと思ってるよ。

そして君が気付かないように
風のように通りすがっていくよ。


君は
君を想ってくれた
風のような人に
ありがとうと
言ったのかな。。

{/netabare}

投稿 : 2015/02/25
閲覧 : 398
サンキュー:

31

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この映画には大正ロマンがある、昭和モダンがある、美しいメカがあって、薄幸の美少女がいて、正義と恋と挑戦と、挫折と人情と幸せに満ちている。そして宮さんは僕の期待を裏切らない

まずネタバレを気にしている方はこのレビューどころか【予告編を観てはいけない】
あれはほとんど全部を端的に晒してしまっていますからね(笑)










そもそもの出発点は宮さんが模型誌に連載させた【妄想爆発気味】の漫画
零戦の設計者として著名な天才設計士、堀越二郎を主人公のモデルとし
さらに薄幸の美少女との恋物語を描いた堀辰雄の同名小説に着想を得ている【完全なフィクション】


だから間違ってはいけないポイントなのがほとんどの部分が宮さんの妄想であり、そもそも里見菜穂子なるヒロインの存在やイタリアのカプローニが堀越二郎に影響を与えたというのも宮さんの壮大な妄想に過ぎません
だからプロジェクトXどころではなく、かわぐちかいじ辺りを読んでるつもりで心して掛からないとついつい「堀越二郎はこーゆー人なんや」と伝記や再現ドラマでも観ているかのような誤解に引き込まれてしまうわけっす
これには気をつけたい


それと具体的な恋愛描写や航空機技術を延々と語るシークエンスがあるため、子供やメカニックトークに全く興味のない人には【残念ながらオススメすることが出来ません】
予めご了承ください


物語は真面目で正義感が強い秀才として育った青年の堀越二郎が、夢の中で出会ったイタリアのカプローニと飛行機設計士になる夢を語らいながら上京、就職し
その後の様々な困難や挫折を経ても一切挫けず、ひた向きに夢へと前進していく半生を映し出します


大学在学中に関東大震災に見舞われ、偶然にも良家のお嬢様を助けたことが縁となってその後に再会した彼女と結ばれる
しかし彼女の体は結核に蝕まれており、周囲の反対を押しのけての婚約や激務に追われながらの新婚生活では宮さん作品らしからぬ濃厚なラブシーンが描かれます
【深窓の令嬢萌え】を描きたがる72歳、それが宮さん


舞台となる1920年代は震災、世界恐慌、貧困、そして戦争という現代の話題と重なる部分も多々見られながらも兎にも角にも生きるのに苦しい時代であると示唆
宮さんなりに「生きろ」や「生きねば」の問い掛けに答えを出しているのかと思いつつ
その一方で主人公の周辺人物達はその時代では一部の富裕層だけに許されていた贅沢を堪能しており、辛い時代とかキャッチコピーを打った割には矛盾している
しかしこの大正ロマンや昭和初期のレトロモダンといった当時で言うところの華やかなで優雅な暮らしが現代のオイラ達のノスタルジーと憧れを奮い起こします
この辺は時代背景こそ異なるものの『コクリコ坂から』の魅力にも通じるものがある


さらに堀越二郎を取り囲む人々の人情味あふれるキャラクター的魅力も忘れてはいけない
特に同期生(であるとされていますが実在人物は無関係)の本庄くんとのライバル関係とも取れる互いを切磋琢磨しあう近過ぎず遠過ぎない距離感の友情
この辺りはバディもの好きな、特にインテリ系男子に殺されがちな方にはヨダレものでしょう(いやw真面目にw)


そして何より堀越の才能をいち早く見抜き、あえて千尋の谷に落とすかのような難題を突き付けつつも、公私に跨って堀越をフォローし続けた堅物の上司、黒川
菜穂子の健気さに心打たれ、愛する二人の仲人となる役を買って出る黒川夫人
この二人を演じる西村雅彦と大竹しのぶの芝居はもはやアカデミー賞ものの味わい
ホントいい人、理想の上司と理想の妻の姿がここにあります


そして宮さんが渾身を込めて送り出す最終兵器【妹キャラ】、堀越加代
「にぃにぃさんはいつもこんなに遅いのですか?」
これはもうオイラの中で流行語大賞
よくやりましたわ、宮さん
そしてあ~、どっかで聞いた覚えのある声やと思い出せんかったがエンドロールで志田未来ちゃんだと気付くと全て納得であります
そぉよ皆々様方、「アリエッティですよ!」
ジブリ作品へのご帰還、オカエリナサイませですよ


メカヲタ、ミリヲタにとっては劇中でgdgdと語られる航空機技術は興奮モノ
たぶん普通の人にとっては今作の最もツマラン部分になることは必至です(笑)
興味深いのが劇中でも「創造的人生は10年」言われている通り、堀越が戦前に試作した七試艦上戦闘機
そしてインバーターガルウイングが美しい九試単座戦闘機のエピソードのみがピックアップされています
だから肝心要の『ゼロ』を初めとする戦中、戦後のエピソードは一切なし
兵器を描いても戦争は描かないってのは『紅の豚』と一緒で、ミリヲタの癖に戦争反対を訴えている宮さんらしいポインツ
実在の堀越氏が兵器としての飛行機に興味が無かったのかは定かでは無い


本来ならばけたたましい轟音を発する航空機エンジンの騒音も、例の人間が口から発する音だけで作ったという効果音のお蔭でだいぶデフォルメ(というかこの場合は美化)されているのもそんなところからなのか


ちなみに劇中に出て来る枕頭鋲(ちんとうびょう)ってのはリベットのこと
あとインバーターガルウイングは見た目がカッコイイからやるんでなくてプロペラを大きくしたり主脚を短くしたりする工夫です
実名企業の三菱が出ていることや当時の三菱のヘボいエンジンを辞めて中島製エンジンを使用するよう打診した実際の堀越氏のエピソードは語られないため、戦前の三菱の技術力(日本のものづくり力)を賛美するかのようなうさん臭いお話っぽくなってしまっていますが、何度も言うように【宮さんの妄想】なので気にしたら負け


しかしまあw結婚式のくだりの辺りからオイラはニヤニヤがまるでとまらんかったw
72歳の偏屈なおじいさんが作った映画の主演を、53歳のこれまた偏屈なおじさんがやって
その映画のラブシーンで2828してしまう26歳のオイラ
さぞ隣の席のお客に迷惑を掛けたことでしょうw
こりゃ「妻には見られたくない」とアンノが言うわけです
2013年夏、【一番萌えられる映画は間違いなくコレ】


個人的には今までのジブリの中で一番好きな作品になるやもしれません
レトロモダンハァハァ的にも、メカヲタ的観点からも
『コクリコ坂から』のレビューにも同じようなことを書いてしまった気がしますがw


唯一悲しい偶然かな、今年のアカデミー賞で短編アニメーション部門を受賞したジョン・カース監督のディズニー作品『紙ひこうき』(シュガーラッシュと併映)と今作の馴れ初めが“丸被り”しているのには笑いましたがねw
興味ある方はこっちも是非チェックしてもらいたい


最後になりましたが劇中に出てくる『シベリア』なる謎のお菓子は羊羹をカステラで挟んだものですね
(発祥、創作者、名称由来など全てが謎でそもそも洋菓子なのか和菓子なのかすら怪しい)
映画の人気で一時的に復刻したお店もいくつか出ましたが・・・日常的に食べたいのでもっと作ってくれ(笑)

投稿 : 2015/02/23
閲覧 : 1056
サンキュー:

40

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリが足りない

飛行機に並ならぬ思いを馳せ、日本に貢献した男性の話。
ひとつの作品としては素敵でした。

「ジブリ」であるという事を念頭置いて見ると
普通という評価になってしまいました。

オウム、カオナシ、湯婆婆、トトロ、ネコバス、コダマ
宮崎アニメのわけのわからない生き物達と
ファンタジーの世界に魅了された者にとっては
この作品で終わってしまうのかという寂しさを先に感じました。

物語に入り込んでいたところを声優さんの演技で何度かこちら側に
引き戻され、顔を背けたくなりました。ですがすぐにまた入り込んでしまう
いい作品でした。

投稿 : 2015/02/22
閲覧 : 294
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風立ちぬのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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風立ちぬのストーリー・あらすじ

かつて、日本で戦争があった。大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。そして、日本は戦争へ突入していった。当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生、薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く──。堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。生きねば。(アニメ映画『風立ちぬ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2013年7月20日
制作会社
スタジオジブリ
主題歌
≪ED≫荒井由実『ひこうき雲』

声優・キャラクター

庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫、竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎

スタッフ

原作:宮崎駿、 監督:宮崎駿、脚本:宮崎駿、音楽:久石譲

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