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「風立ちぬ(アニメ映画)」

総合得点
71.8
感想・評価
815
棚に入れた
4290
ランキング
1270
★★★★☆ 3.8 (815)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.3
音楽
4.0
キャラ
3.7

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風立ちぬの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「愛」よりも「大義」を選んだ男

罪深い話だと思う。

宮崎駿は身近にある「愛」よりも「大義」や「夢」を選んだ。

すごく正直な物語だと思うと同時に、余りにも身勝手な主人公堀越二郎に普通の人は感情移入しづらいだろう。

普通は「夢」よりも「恋人」や「家族」を守ろうとするからである。

しかし、 菜穂子は「そういう人」だからということで、死んでもなお堀越二郎を擁護する。

でももしかすると、 菜穂子にとって「夢」や「大義」を追いかける堀越二郎だからこそ愛せたのかもしれない。

それがないと堀越は逆に魅力がなくなってしまうのかも。。。

「愛」の形は人それぞれであり、これこそが究極の「愛」というものは存在しない。

他人や世間にどう言われようと、要は双方が満足していればそれで十分なのである。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 478
サンキュー:

18

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

男の美学や生き様の話なのでしょうね。

【概要】

アニメーション制作:スタジオジブリ
2013年7月20日に公開された126分間の劇場版アニメ。
原作は、『モデルグラフィックス』に連載されていた宮崎駿による漫画作品。

監督は、宮崎駿。

【あらすじ】

話は大正末期。主人公の堀越二郎の少年期から始まる。
二郎少年は夢の中で、大空をプロペラ機で飛んでいたが、
近眼のためにパイロットを諦めざるをえなかった。
それが、尊敬するイタリアの航空技師のカプローニ伯爵が夢に出てきて、
飛行機の素晴らしさについて滾滾と説かれたことで、
自分も飛行機の設計者を目指すことになる。

長じて、東京帝国大学で飛行機の設計のために工学を学んでいた二郎は、
1923年に汽車に乗車していたときに関東大震災が発生して、
のちの妻である里見菜穂子と女中の絹と出会い、彼女らを助ける。

大学を卒業して三菱内燃機製造に入社して念願の飛行機の設計技師となった二郎。
新人時代から優れていた二郎はドイツへの企業留学を経て、
入社5年で大日本帝国海軍の戦闘機開発の主任に抜擢される。
これは、後にゼロ戦を作った実在の人物をモチーフとした、昭和初期の物語である。

【感想】

引退商法が恒例となっている宮崎駿氏が今度こそ本気だ!と、
自分の作りたいように作った作品。後の2017年にまた新作アニメの制作を公表して、
「君たちはどう生きるか」の完成は2023年らしいですけどね。

要はあれです。彼自身が好きな堀辰雄氏の小説の「風立ちぬ」「菜穂子」を、
実在の堀越二郎のエピソードにくっつけて脚色したフィクション性の強い話。
二郎の史実での妻の堀越須磨子は、架空の妻の菜穂子と違って、
結核を患ってませんし、6人の子宝に恵まれています。

これは、宮﨑駿が堀越二郎の名前と経歴を拝借した、モノづくりには子供のように熱中して、
その他のことには疎くて、一見優しくて紳士的な物腰でありながら、
無自覚に約束を破ったり人の気持ちがわからなくて全く気が利かない創作上の主人公に、
生涯をアニメーターや演出家として仕事をしてきた昭和の男の自分の姿を重ねて作った作品。

『自分の作った映画で泣いたのは初めてです。』

と、ドキュメンタリー番組で宮崎駿監督本人が言ってるように、
自分が楽しむために作ったアニメであり、彼のアニメ人生の総決算的なモノ。

このアニメの堀越二郎は、
見た目は実在人物とは似てないジブリ顔の好青年でありますし、
菜穂子はクラリスとかハドソン夫人とかを作ってきた自身の理想の女性像。

主演に声優ど素人のアニメ演出家の庵野秀明氏を起用したのも、
庵野氏を自分と同類の人種だと思っているからこそ、自分の代理として二郎に適役との判断。
演技せずとも、自己投影の対象の二郎の内面を声と調子で再現できるはずだとの思い。

しかしながら、その庵野氏のボソボソした棒読み声が本業の役者たちの間で浮いてますし、
声優嫌い?からこんなことまでやっちゃうのは理解の外ですね。

関東大震災時の生き物のようにうねる地面とか絵巻物のように描かられた群衆の動き。
空を覆い尽くす黒煙とか、レイアウト職人としての宮崎駿監督とジブリのアニメーターの実力。
5年もかけて作った映像のクオリティは流石としか言いようがないですが、

このアニメを十全に楽しむのには、そっちじゃなくて宮崎駿監督の人生や価値観を理解して、
更には堀辰雄氏の小説を嗜んでおく必要があるかな。

いちいち監督に忖度して評価するのも自分としては好きでないので、
純粋に楽しめなかったですかね。

昭和初期の雰囲気を楽しむ文学的な空気は悪くなかったですが、
軍部をうるさく吠えるブルドッグみたいに描いていたりで、
戦後の史観が入っていたり、やっぱり昭和の古い価値観から抜け出すことは、
この人には不可能かなと。やはりこれよりかは「この世界の片隅に」のほうが、
ノンポリであるがゆえに素朴かつ戦争の怖さを思い知らされたりで、
時代を切り取った話としては優れていると思いました。

これは、個人の感性の違いでしょうけどね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/10/13
閲覧 : 622
サンキュー:

59

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

自伝ですよね

それが戦争で人を殺す武器であろうが関係なく、病気で美しくなくなった妻にも興味がなく、ただ自分の興味の求める、美しいものだけを追求するまさにひどい男の話だと思ったのですが、これは宮崎駿氏の自伝なのでは、と感じました。
ジブリ作品なのでもっとちゃんと細かく視聴すれば違う見方もできるかもしれません。
各方面から怒られないようにうまく宣伝活動した鈴木Pの意図ぼかしもあり、難解になっている部分もあると思います。

2022.9.1追記
堀辰雄には多分意味はありません。風立ちぬ、のワードと結核のエピソードを使いたかっただけでしょう。アンノモヨコが試写会で号泣したとのことで、見方としては間違ってなかったんだなと思いました。

投稿 : 2022/09/01
閲覧 : 280
サンキュー:

5

ネタバレ

たつや さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「飛行機は美しくも呪われた夢だ」

風立ちぬ
昔見た時は子供すぎて意味がよくわからなかったけど、今見返してみたら宮崎駿監督の伝えたかったことが、少し分かった気がする。暴走する祖国と歪んでゆく世界、理想と現実の間で苦悩するエンジニアの二郎、結核に侵されながらも、二郎のすぐそばで懸命に生きる菜穂子、他にも多様なキャラクター、場面があり面白かった。「美しいところだけ、好きな人に見てもらったのね」というかお母さんの言葉には、涙が出た。「飛行機は美しくも呪われた夢だ」と語るカプローニさん、「あなた、生きて」と言い、風に乗って美しく消える菜穂子、「ありがとう、本当にありがとう」と言う二郎、本当に感動のラストだった。

「戦争を糾弾するものではない。ゼロ戦の優秀さを表したいものでもない。本当は民間機を作りたかったと庇うわけでもない。」

「自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである」

宮崎駿監督作品の最も好きな作品の一つとなった。少し言いたいことがあるとすれば、声優が少し棒読みだったかな(特に二郎)。あと少し盛り上がりにかけてたかな。でも2時間見ごたえのある作品でした。音楽も最高でした。

投稿 : 2021/08/28
閲覧 : 346
サンキュー:

5

ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

宮崎駿の芸術

これはいつかもう一度見なければいけない、そう思わせるような作品でした。
今の私には二郎が良い人間に思えませんでした。最愛である奥さんをほっといて仕事に打ち込み、あろうことかこの男は結核の彼女の前でタバコを吸い始めます。でも、終わってみればいい作品だったと思うし、奥さんを愛していたんだなと思わされます。
多分この話を噛み砕くには私の経験値が足りないんだろうなと思いました。自分と重ね合わせる部分が非常に少なかったです。ただひとつ言えることは、間違いなく名作であるということです。
宮崎駿監督が今までのジブリの一種の様式美のようなものを捨て、全く新しい芸術作品に近いものを作ったなとかんじました。音の表現や風の表現、シーンの切り替わりなどは見ていて楽しかったですし、菜穂子さんの健気で一途な愛も見ていて心に刺さりました。
多分私はこの作品の全然深くまで見られてないんでしょうね。また10年後20年後に見たいと思わせるような作品でした。

89/100点

投稿 : 2021/08/21
閲覧 : 202
サンキュー:

4

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

眼鏡をかけている事の呪い

このジブリ映画は劇場まで見に行きました。かなり期待して行ったのです、宮崎監督の漫画本も当時購入していたと思います。しかし今はほとんど関連書籍は売り払いましたし、DVDも残していません。その理由はこの映画の不気味さにあります。

まず見ていて驚いたのは、本気でゼロ戦礼賛の映画をあの宮崎さんが作ったという事です。もちろん氏が航空機を熱愛している事は、「死の翼アルバトロス」の頃から熟知はしていました。その中で、国産の名機であるゼロ戦が大好きなのは、別に日本人の男性なら不思議なことではないのです。しかしそれまで氏が共産主義を理想としている話をさんざん聞かされていましたから、いまさら最後にゼロ戦映画なのかという思いがありました。言うまでもなく、右翼主義者の好きなもののひとつがゼロ戦だからです。要するに、宮崎監督もいわゆる中庸の人になったのかという気持ちで映画館には行きました。

それで映画冒頭に気になる箇所がありました。主人公の二郎は航空機が大好きで、パイロットになる事に憧れています。寝ていてそのような夢を見る描写があります。しかしその後、適正検査で近眼なので航空機兵の道からははねられてしまいます。妹に比べて目が悪いことを、残酷に描く描写があります。その後その話は忘れ去られ、二郎は勉学にまい進し、自分が操縦できなかったゼロ戦を設計する事になります。そのあたりは「プロジェクトX」ばりの展開で、その手のものが好きな人はうれしかっただろうと思います。しかしラスト部分で、二郎の設計したゼロ戦に乗って、たくさんの航空志願兵が戦死したという結論が出てくるのです。彼らはもちろん視力はよかったのです。つまり視力の悪い二郎が、視力のいいパイロットたちを死に追いやったと言う事実が、逆説的に描かれている、これはそういう映画なのでした。

もちろんそれは戦争があったからという理由でしょう。しかしそういう題材が見え隠れするものを、あえて映画にしたのです。不気味だと思いませんか、私はそう思いました。戦争がなければ堀越二郎はただの旅客機を設計し続けたと思われます。しかしそうではなくて、それだからこそ映画にした。違うと言う人もいるかもしれません。二郎はそんな事を考えていたのではないと。しかしそのあやういやじろべえのような正義の均衡が、この「風立ちぬ」という映画なのだと思います。二郎は自らの眼鏡をかけている劣等感を克服し、ゼロ戦を作り、結局死人の数を増やしてしまいました。反語的にこれは反右翼的作品だったのかもしれません。そしてそれを、ただの庶民の恋愛映画に見せかけて作ったのが、宮崎監督のやさしさなのかもしれません。

投稿 : 2021/07/08
閲覧 : 187
サンキュー:

5

ネタバレ

もぐもぐ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

駿かっけえ

人によってすごく評価が分かれる作品なのは間違いない。なので自分もすごく個人的な評価をしようと思う。
まずこの主人公の堀越という男をどう見るか?だけど、俺はかっこいいと思う。ただ観てるときはなんとも思わなかった。こいつ何考えてんのか全然分かんねえなとか、ああ俺も金がない時はシケモク吸ってたなとか、それくらい。
たしかに、全く家庭を顧みないうえ、奥さんのことはあまり大事にしてないように見えるかもしれない。でも彼が奥さんのことを大事に思っているのは確かだし、一家の大黒柱としての働きはきちんとしている。
俺の頑固親父と重なる部分がたくさんあって嫌いになれないキャラだった。
しかし俺ならどうしただろう?と思う。もし自分が戦時中の飛行機製作に従事していたならば、お国のためという大義名分のもと、嬉々として仕事をこなしていたのではないか。下衆な言い方になるが、自分が必要とされたいという社会的欲求を満たせるのはもちろん、なにより徴兵に行かなくて済むのはラッキーだ。だが堀越はそんなことを考えすらしていなかった。そこがかっこいいのだ。
何か一つのことをやり続ける。たとえそれが他の人にとってどんなにつまらなくて、どんなに下らないことだとしても。
『生きねば』というキャッチコピーだったが、『人間の生きる理由なんて、それくらいでいい』というのが自分の解釈。生に対して楽観的で前向きな眼差しを湛えている。良い映画だと思う。

投稿 : 2020/09/21
閲覧 : 209
サンキュー:

1

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

飛行機好きの,宮崎駿監督のこだわり

飛行機好きの宮崎駿監督のこだわり
が現れている作品だと思います。

当然,子ども向きではなく,大人が見る映画に仕上がってます。

「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」
というキャッチコピーでもわかるように,子どもに
知られている人物を取り上げてはいないということからも
伺えます。

映画を見ないで,主人公のモデルになった「堀越二郎」を
どんな人か知っていたら,相当の歴史(戦史)マニアか
飛行機マニアだと思います。

飛行機は私も好きです。特に太平洋戦争中の
戦闘機のプラモなどを,小さいころ作った世代です。

ガンプラではありません( ^ω^)・・・

飛行機の歴史なんて,たかだか110年ちょっとの乗り物です。

その発展のもとになったのは,ほとんどが戦争の道具として
だったことは残念ですが,堀越氏は,それに応えなければならない
立場だったのです。

映画では,ゼロ戦の開発までは描かれていません。そのもとになる
九試単座戦闘機まで,の開発で話は終わっています。

連れ合いと映画館へ足を運んだのですが「生きろ」という
メッセセージや,映画の流れが,男性向きで

女性の立場からすると,結核なのに半ば放っておかれる
ヒロインに同情できないということで
あまりいい映画には思えなかったといっていたことを
付け加えておきます。

投稿 : 2019/11/20
閲覧 : 371
サンキュー:

8

ネタバレ

jboy さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自分の人生に影響を与えられた映画

物語終盤の主人公がヒロインに感謝の意を述べるシーンで嗚咽を出して泣いてしまいました。私は作品で泣いてしまった時はなぜ泣いたか理由を考えるようにしていて、過去泣いた作品では全て理由を自分なりに見つけられたのですが、この作品は数年経ってもなぜ泣いたか理由が明確になっていません。

この作品はストーリーや世界観を意識的に追うような作品ではなく、自分の琴線に触れるシーンに無意識的に出会う作品だと思います。おそらく自分の感性に合わない人は「なにこれ?」というような感想を持つのではないでしょうか。

一般性は過去のジブリ作品に比べて低いと思いますが私にとっては今まで見た映画で一番の作品です。

投稿 : 2019/08/23
閲覧 : 271
サンキュー:

5

ネタバレ

ちゃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

劇場で一度、自宅で何度も。

これはいかん。
ものづくりをしている人間にとって、爆弾のような映画だと初めに見た時は感じた。
当時劇場で見た際は、ただただ涙が止まらなかった。隠すことすら出来なかった。
実際に、自分の作り出した物に依存する人々や、今現在アニメを作っている人たちに、宮崎駿監督はある程度、ないし、かなり頭を悩ませていたように思う。

自分の作り出したもので、誰かを幸せにしたいなんてことは本当に出来るのか。
むしろ、多くの人を不幸にしてしまう事の方が多いのではないか。
そもそもそんな事を考えるのは、偽善的で、ただのエゴなんじゃあないのか。

宮崎駿監督は、自然の素晴らしさを伝えたくてトトロを描いた。
だが、たくさんの子供がトトロにハマり、家で何度も繰り返し見ているという話を聞き、ひどく悲しんだことがあるという。

もうその時から、日本だけでなく世界の最前線で、ずっとずっと、苦しんできたのだろう。
これはものづくり…エンタメだけではなくすべてのものに通じる広い意味でのものづくりをする人たちへだけ向けた、非常にどストレートな作品だ。

インターネットが発達した今、いわゆる作り手というものはものすごい勢いで増えている。
全ての提供者にその意味を一度考えてほしい。
実際にそれを体現してきた宮崎駿監督だからこそ、このテーマが許されるのだろう。



ちなみに…当初最後は「生きて」というセリフではなかったという。
それでも、鈴木さんに言われ「生きて」というセリフを選んだ。
それはもう、とんでもないことだ。
当初の予定のセリフであれば、幾人かの作り手は、筆を折っていたかもしれない。
私はこのラストは、日本の映画史上屈指のものだと思う。
まさに、生きねば。





ただ、頭すっからかんにして見る娯楽映画としてはかなり失敗だと思います(◞‸◟;)

投稿 : 2019/04/26
閲覧 : 187
サンキュー:

4

ネタバレ

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

宮崎駿の趣味映画、押し付けがましいよね

予備知識なく金曜ロードSHOWでたまたま視聴…

見終わった最初の感想が
これ公開当時はお金払って映画館に足を運んだ人で
合わない人は怒りそうw


視聴注意の注意書き必要な映画
※「僕の趣味です、ファミリー向け違います」

零戦の設計に関わった堀越二郎の半生を描いた「零戦誕生日秘話」的なお話。

リアルとファンタジーが混在するし

結末もハッピーエンドかバッドエンドか受け取る人によって変わるし…

挿入歌は荒井由美時代の「ひこうき雲」だったり情緒的でアニメ全体のクオリティは高いけど主人公は棒読みで映画館だと寝る可能が高いw
(主人公、堀越二郎さんの声は庵野秀明氏)

メッセージもいくつかあって結局何が言いたいの?
になる
最後の堀越二郎が愛した人から告げられる「生きて」が「風に立ち向かって生きろ」がメッセージなんだろうけど。
宮崎駿さんの飛行機好きと反戦思想で分かりにくくしている。

合う人に高評価、世界観や主人公の棒読みが合わない人には低評価、許容出来る人には微妙な評価になりそう。

宮崎駿さん最後にワガママで人の評価気にしないで自分の好きな趣味映画作った感じ。


宮崎駿氏の生れた戦後まもない世代が垣間見れる
アメリカGHQ誘導でもたらされた反戦教育とアメリカに立ち向かった強い日本への憧れ
両立しないメッセージなので、結局何が言いたいか分かりにくくしてる。

この世代の人って強い日本への憧れから「零戦」「戦艦大和」好き何だよね。
それが「宇宙戦艦ヤマト」なり「風立ちぬ」産み出しただろうけど。

投稿 : 2019/04/13
閲覧 : 424
サンキュー:

23

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジブリキャラは幼少期擦込済みだから

どのシーンも二次元への愛が画面から溢れ出している。キャラを一目見るだけで、純粋でまっすぐなジブリ世界にとらわれてしまう。過去の作品も含めて自分の中によみがえるよう。

ただこの話、男も女もかつてこういう価値観で幸せに生きていたのかしら?ノスタルジー?放映時の数年前にはこういう生き様に感銘する男女がいたのか。いつの世も風にのって生きるのは難しいということかな。

投稿 : 2019/01/12
閲覧 : 293
サンキュー:

7

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

雑感。

ん~…残念ながら、僕には本作の面白さはさっぱり分からなかった。

本作を制作した時点で駿氏は引退するつもりだったことを考えれば、本作には現代の若者に対する駿氏なりのエールなりメッセージなりが込められている。
カプローニが二郎のことを日本の少年と呼ぶのは、二郎という存在が、一人のキャラクターではなく、二郎=視聴者だからだと思う。
二郎に自分を投影して、感情移入できるかどうか、それが本作を評価するうえで分かれ目になる。

僕にはそこまで本気で夢に、仕事に打ち込むだけの情熱は無い。
何事には一所懸命に打ち込めよ、というメッセージは分かるのだけど、それはそれとして、本作の物語自体にはこれといった面白みは感じられず、ただただ長かったという印象が拭えない…。途中からヒロインとのロマンスが前に出てきたのもなんだか中途半端でマイナス。

投稿 : 2017/10/10
閲覧 : 271
サンキュー:

6

ネタバレ

でんどうず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

宮崎アニメのレビューはおっさんは書かない予定だった。

初めに凄い長くなるうえ
宮崎アニメやこの作品が好きな方は、不快な表現が含まれると思いますので
見ないことをお勧めします。

宮崎アニメとワンピースと進撃の巨人とジャニーズの酷評は
信者からの攻撃が凄いので控えた方が良いと
じっちゃんが言ってたんで控えてたのですが
今のおっさん勢いだけは凄いので書いちゃいます。

アニメを殆ど見なかったおっさんも
宮崎アニメと名探偵コナンとクレヨンしんちゃんは偶に見てたんです。

この映画は映画館に見に行ったんですよ。
付き合いですが知人と3人で。

見終わった後に一緒に行った奴2人が意見食い違っていて
意見を求められたわけです。

その時のおっさんは疲れがたまっていてレム睡眠を堪能しつつ妖精さんに
視聴を任せていたので殆ど覚えていなかったのです。
おっさんの感想は後日と言う事で
レンタル開始日に借りたわけです。

まず、最初に言うと、おっさんは宮崎駿と言う人を
映画監督とか原作的なクリエイターと言う分野では全く評価していません。
ます、独自性が無い。
アニメ界のキャリア組なので殆ど苦労も無く来たせいか
自分の世界に引き込もうって言う意気込みがない。
動画作家としては凄いと思うのだけど。

さて・・・本題

この映画いわゆる小説の原作者と飛行機に夢をはせた実在の人物を混ぜ
(両方実在した人)半分架空人物のノンフィクション作品的な
位置付けになるのかな?
恐らく宮崎アニメ初チャレンジの
半実在の人物を描写する人物描写が問われる作品になると思うのだが。

肝心の主人公の声を別のアニメを作ってる監督がやっていて


どうしようもない



元々宮崎アニメって「声優使わないんだぜ」って点がある
おっさん元々そこが非常に気に食わない。

例えばリアルな世界で
あれ…今日あいつちょっと不機嫌?とか
特に怒ってない相手に「ねぇ怒ってるの?」って聞いて
「いや、怒ってないよ?」的なシチュエーション
遭遇したことないですか?

リアルな世界だと視点も自分の思うがままに変えられ
色々な情報が3次元で脳に入ってきます。
他に声色などが有ります。
人の動きや相手の瞳孔や声色等総合的に判断して
平坦な言葉のやり取りからでも
「あれ?怒ってるかも?」等の感情を受け取ります。

映画やアニメは2次元に置き換えられてしまいます。
視点は監督が指示するカメラワークになるので
観る側の意思とは無関係です。

実写ですらこのリアルな表現は難しいのです
なので実写の監督は人間を表現するときにカット割りに試行錯誤し
役者ですら足りない情報を演技(過剰)でカバーし
表現したい世界に引き込もうと必死なのです。

アニメの場合もっと情報が少なくなりますので
(リミテッドアニメならなおさら)
声優と言うのは非常に重要な要素であるにも拘らず。

重要な要素を殆ど捨てて
観る側の妄想力に委ねられてしまう。

そんなら初めから小説読むし‥‥

大人向け?と言うのを聞くが
子供向けにステレオタイプ的な正義に見えるように作ってるし
子供向けの表現や表現の無さが多々存在するし
大人向けの娯楽性はない。

かといって子供向け?
子供向けの娯楽性は無い。

ナウシカ、もののけ、ラピュタ、魔女etc
は、オマージュにせよインスパイアにせよ少なからず
宮崎アニメなりの娯楽性があった。

はたして、ブランドイメージ無しにこの作品を
映画と言うカテゴリーで真剣に評価して日本の代表作ですって
世界に送れるだろうか?
そんな受け手の匙加減本位な作品で良いの?

おっさん的に日本のアニメは世界に通用すると思っているし
日本の監督は世界に通用すると思っている。

少なくとも子供、大人向けの娯楽としてのアニメのクオリティーは
凄い高いと思っている。

でも、こんな作品が高評価になり得て
世界の宮崎なんてちやほやして日本の限界はこの辺り
みたいな感じで良いのかなぁ?

少なくともこの作品に何か秀でた価値が有るか?と問われると
おっさんには「ない」としか言えない。

投稿 : 2017/05/26
閲覧 : 249
サンキュー:

4

ネタバレ

花丸 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

嫌い

主人公が嫌いすぎてただただ不快だった。
病気の嫁の前でタバコを吸い、見舞いにもいかず。嫁にかける言葉といえば容姿が綺麗なところのみすきだと残酷なことばかりぬかす。ほんと嫁がただただ哀れな女って感じで見てられない。しかも世の中のことには無関心で殺戮兵器を作っていることに罪悪感の一ミリも示さない人間味のないサイコパス野郎。この作品で宮崎駿は何を伝えたかったのか?自分も仕事に夢中で家族を顧みなかったりでもしたの?それで許してほしかったりした??よくわかんないけど主人公がとにかく女一人も大事にでにない鬼畜な馬鹿野郎で嫌いなのでこの作品も嫌いです。

投稿 : 2016/09/06
閲覧 : 253
サンキュー:

0

ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

その深遠さたるや・・・

個人的には宮崎駿監督の映画では「ラピュタ」と肩を並べるくらいに好きな作品です。最初に観たときには涙がこぼれたなぁ。ああ、不器用なオトコの純愛なんだなぁ、切ないなぁ、ピュアだなぁ・・・と。

ところがですよ!この映画についての岡田斗司夫の評をyoutubeで聞いてビックリ!純愛だのピュアだのというのは本当に表層的な感想であって、その裏にはいろんなドロドロが潜んでいるというではありませんか!岡田氏曰く、「人でなしの恋」・・・。

そこでもう1回観直すと、ん~、確かになぁ・・・。「人でなしの恋」、なるほど、わかります。もしそうだとすれば、これを意図して制作していた、さらにはミスリードを招くように制作していたのだとすれば、本当に宮崎駿氏おそるべし、です。見方を変えればいろんな発見する点があるんだろうなぁと、この映画の深遠さに恐れおののく次第であります。

岡田氏の風立ちぬ評についてはyoutubeに未だにアップされているようですので、興味のある方はそちらをご覧ください。単なる「夢を追い求めた男の純愛映画」と思っていた方、ビックリすると思いますよ。

ああ、もう一度観直したくなったなぁ。また何か発見があるかもしれない。うずうず(^^)。

なお岡田氏については、とあるスキャンダルの発覚により氏の人格がかなり疑われておりますし、そのことについて私も弁護する気はありません。ただ、彼が言っていることと人格や所行については切り離すべきと考えており、岡田氏の「風立ちぬ」評は、未だに的を射たものであると思っております。

投稿 : 2016/05/02
閲覧 : 263
サンキュー:

8

ネタバレ

ちょろり さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 1.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

よく分からない・・・

当時、映画館で見てて思ったことは

ストーリーの起伏が少なく、凄く眠かったことだった。

また、内容も何が伝えたくいのか分かりにくく

読み取れるもんなら読み取りなさい

って印象を受けた。

唯一の救いは、松任谷由実の音楽が良かった点だった。

ついでだが、小説の堀辰雄の「風立ちぬ」を読んだが、

完全に別作品だと思った方が良い。

投稿 : 2016/02/22
閲覧 : 326
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この虚しいような何とも言えない終わり方に人生を感じた

タイトルから自分、悟ってるけど、本当にタイトル通りの感想を抱いたのですよ。

あることに夢中になって取り組んで、その時にはそれが精一杯で、1番正しい道を歩いてるんだって思い込んでて・・・
後を振り返って見てはじめて、自分の人生こういう生き方もあったかもしれないと思うのが、人が生きるって事なんかなぁってつくづく感じた。
何か尻切れトンボのような終わり方で、もう少しどうにかなったんじゃないのかとも思ったんだけど、現実世界でも、そういう風に人の一生って幕を閉じるんだって考えれば納得。

戦争という激動の時代であるからこそ、盲目で、一瞬の間の命が輝いて見えるのかもしれない。

投稿 : 2015/11/22
閲覧 : 259
ネタバレ

マルオウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

まぁまぁ

庵野が主人公はキツいかな。

ストーリー自体は詰め込みすぎて
内容が薄いと思いました。

飛行機メイン、もしくは恋愛メインの
どちらかにすれば
評価が上がったような気がします。

ジブリ好きなら
観るのも有りかと思います。

投稿 : 2015/10/12
閲覧 : 236
サンキュー:

2

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的には好きな作品です

宮﨑駿監督作品としてリアルのようでリアルじゃないこういった作品は好きです

夢を追ういつまでも少年のような主人公

そして最愛の妻

感動ありのいい作品です

精一杯頑張ること、夢を追いかけることの大切さなどたくさん考えさせられます

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 295
サンキュー:

1

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たいれん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

難しいが深い

物語の舞台は第二次世界大戦の前後。

テーマは「大人の恋」

主人公の次郎が航空機、飛行機を作ること
を夢に見る少年時代からさかのぼります。
それから学校、仕事、その後の生活、
次郎の生きる道が描かれています。

何というか、面白いとか面白くないとか
そういう一言では済ませられなかった。

見ていて、これは宮崎駿監督さんの趣味なんだなぁとか
感じることが多々ありました。
主にタバコのシーンとか。

次郎が仕事を始める間際ぐらいに次郎と菜穂子は出会います。
仕事場へ向かう途中の電車の中にいる時に地震が起こります。
地震により菜穂子と一緒にいた母は怪我をしてしまい、
そこを偶然次郎が見かけて、助けることがきっかけです。
最初のこのシーンから後半の物語へ繋がるとは少し予想外でした。
何年後か草原で二人は再開を果たすのですが、そこのところでは何となく察していました。
次郎と菜穂子の関係の表現の仕方は
人によってロマンスなのかもしれないし、薄いわからないと感じる人が出てくると思います。
菜穂子は彼女の母同様結核に追われる身に後からなってしまいます。
(彼女の母は結核で亡くなられます)
自分の安否より次郎と菜穂子は二人の一つ一つの時間を大切にしていこうと、二人の時間を送ります。
でもそれは時間の問題で、長々とは行かず・・・
一つ一つ丁寧に描かれていないので、個人の想像力や見解を伴います。
僕個人としては二人の心情は伝わってきました。
後半が特に。
最後の夢で彼女に会うシーンであなたは生きなさいというシーンは本当に切なくなりました。
まあそういうことです・・・
二人で寝ながら寄り添う所やキスシーンは非常に魅力的でした。
人を心の底から好きになったことはないですが、
生きていく上でその様な眼差しで人を愛したいと
強く思いました。

作画は今までと変わらず、僕の大好きなジブリクオリティでした。
世界観に飲み込まれました。

音楽も非常に良かったです。
荒井由実さんの「ひこうき雲」並びに劇中に流れるBGM
濃っていますねー

問題点は主人公の声優です。
ヱヴァンゲリオンで有名なアニメ監督の庵野秀明氏らしいです。
肝心なところの棒発言などから
とても良い所なのに
僕の涙腺は衰えてしまいました。
良い話で泣きたかったところなんですが、ちょっと無理でした・・・
これは声優を気にしてしまう僕の悪い先入観だったのでしょうか。
この主人公だから敢えて棒にしたっていうのはあるんでしょうが、
目と声が合っていないし、浮いています。
とにかく不自然でした。

一番好きなキャラは
名前は覚えていないですが、主人公がホテルで仲良くなる
日本語がカタコトで面白いドイツ人の人です。
口調、面白そうな所が好きです。


余韻や跡が心に残りました。
文章にするのは難関な作品で
全然言いたいことが伝えれなかったと思います。

想像力を伴う大人の作品です。
全ジブリ作品を観た訳ではありませんが、
僕が観て来たジブリ作品で今までに無いストーリーでした。
感じることは人それぞれですが、
今の若い世代の人々には理解することが難解な作品です。
僕同様自分なりにでも整理することが良いでしょう。

宮崎駿監督の終止符が打たれましたが、
これで良かったと思います。
今は美術館展に向けて、仕事をしているそうですが、
これからも応援しています。

機会があれば、声優を気にかけずにもう一度みたいです。

投稿 : 2015/09/27
閲覧 : 320
サンキュー:

6

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くかす さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感想

空に憧れて飛行機を作る男の恋愛話

人によって感想がかなり違うと言われますが
実際にそうだと思います

この話は空に憧れている二郎が飛行機を作る話と
血核である菜穂子との恋愛の話を混ぜた感じの話です

声優は相変わらずのジブリで作画はさすがのジブリです

個人的ですが二郎は異常だと思いました
震災で奈緒子とお絹を助けて計算尺を返しにきたときに
お絹を連想してますが二郎は数年後成長した菜穂子に恋をします
そして結婚をするんですがそれでも二郎は仕事を優先します
「一日一日を大事に生きてる」などと言ってますが
菜穂子といる時間はかなり少ないですし
病気にも関わらず菜穂子の近くでタバコを吸っています
そしてそれだけかけた飛行機も戦争に使われ
一機も戻ってこず日本は戦争に負けたとなっています
最後に二郎は菜穂子に「生きて」と言われます
これに二郎は「ありがとう」と言います

ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかも
人によって違うと思いますが
どうしても自分にはこれはバッドエンドに思えます

好き嫌いはともかく面白い作品には違いないと
思ったのでとりあえず見て欲しい作品です

投稿 : 2015/03/16
閲覧 : 193
サンキュー:

5

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アニオタ熊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今更見たが

改めて、宮崎さんが引退してしまったのは悲しい。
久石譲との共演が二度と見れなのもさらに悲しい。

 すさまじく精緻な世界観と、物語を貫く観客への問いかけ、ストーリーに完璧に寄り添うようにして展開していくBGM、そして何よりも美しすぎる作画。
 全てが余りにも愛おしく、観終わった後はしばらくその想像上でありながら現実を凌駕するほどにリアルな世界に自分はどうあがいてもたどり着けないことにたまらなく胸を痛めていた。

 しかし、{netabare}あの世界はただ美しいだけの世界ではない。
そこでも人は殺し合い、醜く争い、世界を食いつぶそうとし始めている。
 主人公は飛行機とは美しい夢だと言う。だが、同時に自らの加担する技術の進歩が悲しみや憎しみを生み出すことも理解しているように思える。
 それでもなお夢を追いかける主人公に、あくなき欲望を満たそうとし続ける人類を重ね、人類に絶望しようとするも、主人公の優しさやその妻菜穂子との間の深い愛情が丁寧に描かれることで人類の人間的側面も意識させられ、そんな簡単な結論は許されず、苦悩し続けるしか道はないのだと諭される。
 同時に、カプローニ伯爵の「創造的人生は10年」という言葉からは、人には時間が有限にしかなく、故に精一杯悩み、自分のなすべき目標を定め、それに向かっていくしかないのだというメッセージが読み取れるよう思う。{/netabare}

 私がこの作品を観て、私なりに受け取ったメッセージはつまり、人は考え続けるべきだということ。

 過ちを繰り返し、そのたびに学ばず、再び次の過ちへと向かい続けるも、それでも足掻き続ければ、いつか人は過たぬ道へとたどり着くことができるかもしれない。この作品からはそんな希望とも絶望ともつかない啓示のようなものを受け取ったように思う。

投稿 : 2015/03/06
閲覧 : 214
サンキュー:

4

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ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白いじゃあないですか!!

金曜ロードショーでやっていたので早速視聴。

映画館で見れなかったのが非常に悔しかったので
放送されると知ったときは飛び跳ねるくらい嬉しかったですね♪

あまりいい評判は聞かなかったので
どうなんだろう・・・と少し心配でした。

そんな心配をよそに始まったわけですが。

面白いじゃないですか!!
心配して損しましたよ!

確かにまあ、従来のジブリ作品と比べると
ファンタジーではないので、地味に見えなくもないですし
純粋な面白さは少ないとは思いますが・・・

でもそれを余りあるくらいの魅力を
この作品から感じましたね。

と、言ってもうまく説明はできないのですが・・・w


言えることといえば、やはり登場人物ですね。

二郎と菜穂子はどちらもカッコよくて魅力的でした。

「生きてる」
って感じがダイレクトに伝わってきて自然と見入ってしまいました

それに2人の関係は凄く大人で、凄く素敵なものでした。
2人が愛し合って
話したり、手を握ったり、抱き合ったり、キスをしたり・・・
ただそれだけなのに、見ていると自然と涙が溢れてきました。

最後まで精一杯生きた2人には力いっぱいの拍手を送りたいですね。


そしてEDのユーミンの「ひこうき雲」
流石としか言えないですね。
元々、いい曲だと思っていましたが
EDとして聞くとまた一段と素晴らしいですね。
いい映画の余韻に浸ることが出来ました。


ラピュタみたいな冒険物もいいけど
こういったジブリもいいですね。

投稿 : 2015/02/21
閲覧 : 454
サンキュー:

36

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

宮崎駿さん ラスト 夢と儚い恋を捧ぐ

これが宮崎さんのラスト
これ以降長男に受け継がれる

空を飛ぶことは昔において誰もが憧れる夢であり、ここは大正だ
空を飛んでると魔女の宅急便を思い出すな
そう簡単に流れ星が見られることはまずない

飛行機は戦争の道具でも商売道具でもない
夢だ
機関車で上京中、地震はおこった
関東大震災だ

そこで女性を助けた
これが運命の道を辿ることに

上京して荘に下宿して就職できたが、今度は不景気が襲う
牛が飛行機を発着場に送るのか、時間かかるわ~
夢を見てるとどうしても飛行機が無残に壊されていく
これが別な意味で夢なのだろうか?

彼女は汽車で帰った。せっかく結ばれたのに
でも病気を患っており、末期だった。だから彼女の分も生きねばならぬ
それが人間の定めだ

投稿 : 2015/02/20
閲覧 : 400
サンキュー:

5

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37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これが最後かと思うと残念

もっとスカッと何も考えずに楽しめるものを作ってほしかった。

社会に訴えかけるメッセージ的なものは不要。

後、声優はちゃんとプロを使ってくれ。


長い間お疲れ様でした。

投稿 : 2014/12/10
閲覧 : 272
サンキュー:

2

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見上げ続ける空、うつつと地続きの夢のあとさき

端々に不吉な予感が漂っているように見えてしまうのは、歴史の後先を知ってしまっているからなのか、音が効果的なのか?不吉さと浪漫とが混ざり合います。

技術の追求欲にとりつかれた者たちの、果敢で哀れで滑稽で純粋な生き様でした。力強くも儚く面白かったです。
昭和の暮らしぶりの描き込みも見応えありました。
様々なシーンが蘇ります。

上司の髪がわっさわっさ揺れながら飛び歩く姿もおかしかったです。


歴史を俯瞰的に見つめる視点は情景描写にも表れていて
関東大震災の起きる様が、ドン、と水面を叩いたあと円形に波打つように広がって、大地の上の家々も円形の波動を受けて大きく手前と奥と上下する描き方が、強力で斬新と思いました。




見返りを求めずやるべき事にたんたんと真っ直ぐ向かい、表情が読めない瓶底眼鏡の主人公。
しかし想い人の吐血の知らせに動揺しながら、向かう列車の隙間で身を屈めて仕事の書類に必死で書き込みながら、涙がボタボタと落ちる様は、言葉にならない哀れさが伝わりました。


この人は飛行機を作っているけれど、列車が似合いますね。
混み合った客車を避けて、接続部分近くに後ろ向きか横向きに腰を下ろして。行き先に向かって、止められない列車。

創造と破壊の荒風の中で作り続けられる、夢の飛行機。



東日本大震災で津波に工房をさらわれた木工作家の方の記事で、
瓦礫の中でぼうぜんと立ち尽くしていたら、ふと木製のおもちゃのクルマや人形を見つけた…
かつて、生まれた子供に遊んで欲しくて、喜んでくれるのが嬉しくて作った、素朴な形の物だけが、道標のように残されていた…
賞取りや作家の力量を現すために作ったものは全て流されていたのに。
これから作るべき物がそこに示されている気がした、という文章を読みました。

そんなふうに足元に小さな真理を求める人もいる。

宮崎監督にとっては、そういう原点的な素朴な作品は、「パンダコパンダ」でしょうか。



この主人公は足元は見ず、関東大震災にあっても「風が吹いている」と空を見上げ、舞い飛ぶ火の粉に飛行機を重ね、先に続く大きな仕事のことを夢見ていた。
幼い頃、夢の中の先達の語りかけに「ハイッ」と大きな寝言を言えた程の素直さそのままに、「美しい」夢だけを追い続けた。
この、繰り返される夢の地続きな示し方も、昔の邦画のようで心憎いですね。





庵野秀明の声。
wikiに監督による主人公の声のイメージは「滑舌良く早口で明朗」とありましたが、そのイメージは少年期のみでは…?
青年期担当の庵野声はモソモソとうわの空で腹に力入ってませんよ?でも、それがよくあっていたと思います。この主人公はうわの空がぴったりですよ。菜穂子さんを抱いていても、人体肋骨と鯖の骨のラインの違いと飛行性能を考えていたかもしれません。
そう納得するととても自虐的で、やはり大人向けで、うーん、面白いです。

投稿 : 2014/10/28
閲覧 : 425
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sanary さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

思ってた感じと違って

結構、嫌煙してた作品なんですが
見終わってみると見てよかったなぁと感じました

序盤あたりとかは、ボイパ・・・になじめなかったんですけど
あれは、あぁしないといけなかったんだろうか
個人的には、あれがなかったらもう少し違和感感じずにみれたと思ってしまう

エンジン音とかなんか恐いし
ホラー的恐怖をちょこちょこあたえられてるかんじでした。

投稿 : 2014/10/28
閲覧 : 233
サンキュー:

4

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ぽぽたん さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

残念だが観る価値無し

久々に酷い作品を観た。
低レベルな下品に近い声優。

物語に「軸」が無いので観ている者に不愉快を与える。

なんとか最後まで観れば、設計者をリスペクトする内容が!
はぁ!?
これは、何のアニメだ!

この低レベルアニメを世界に発信した感覚が理解できず。

投稿 : 2014/08/14
閲覧 : 320
サンキュー:

10

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DOLLmimoza さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

庵野さんが朗読なアニメ映画

世間での評判があまり良くなかったので、今作は劇場に見に行かなかった。
レンタルブルーレイでの視聴である。ジブリ映画は作画がとても丁寧だし
すごく評価できる。
…が、声優の選び方に異論が。俳優と本職の声優ではやはりどこか違うもの。
いつからかジブリ映画では俳優やタレントを多く起用することに路線が
変わっていっている。
これは賛否両論だと思うが、どうも視聴に耐えない俳優・タレントが
いるのは無視できない。下手なんだけどキャラに合っているとか、
作品感を壊していないのならともかく。絵と音楽ばかりにこだわって、
声の演技や、キャラに合っているか合っていないを根本的に度外視しては
いないか。見てるうちに慣れるからでいいものだろうか?
私は慣れなかった。
例:青年期の二郎役の庵野さん。演技ではなく朗読。
キャラの年齢に合っていない声質。少年期は別の声優さんだから
良かったのに。庵野さんは声優でも俳優でもタレントでもない、
声優に関してはズブの素人。(まあ一般人ではないが。
「劇場版エヴァンゲリオン」の監督である。宮崎監督推しのせいで
やりたくなかったであろう慣れない声優をやるハメになった
いわばかわいそうな立場だと取れる)

※「ハウルの動く城」のソフィー役の倍賞千恵子さんも若ソフィーが
違和感ありまくりだった。

物語は実在の人物の伝記のようだが、たぶん脚色していると思う。
その割にはアニメ映画としては退屈に感じた。
飛行機に対する情熱も感じられず、恋愛描写も何それ?的な感じ。
せっかくの感動させたいであろうシーンでも感情がこもっていない
声の演技では拍子抜け。感情移入できなかった。

山へ帰ると置き手紙して列車に乗っている菜穂子さん。
肺結核って昔は不治の病だったのか?
それにしても姿隠すって…ヾ(・ω・`

ゼロ戦からパイロットが降りてきて「素晴らしい飛行機でした」は
わかるけど、その後のゼロ戦の残骸たちは敗戦を意味していたのだろうか?
あと、カプローニと二郎の会話で「君を待っていた人がいる」
と、草原に菜穂子さんが現れる。風で傘が飛ばされ、やがて
消えてしまう。亡くなった描写?その割りにカプローニは悲しげではない。
なぜ見えてる?なんだあの描写?
二郎の声の演技もウルッともこない。
残念すぎる。

何しろ時代設定が古いし、同じ飛行機を扱った作品では「紅の豚」の
方がずっと面白かった。

あにこれβ以外のレビューを試しに読んでみたが、5つ星採点で
1つ星、もしくは5つ星の両極端がほとんどであった。
それほど意見が分かれる劇場アニメだ。
これは子供には退屈だろうし、大人が見ても半分は失望する。
ジブリは「千と千尋の神隠し」を頂点に以降パワーダウンしている
と思わずにいられない。宮崎駿監督はこの作品を最後に引退しているが、
スタジオジブリがどうなってゆくかは、誰にもわからない。
脚本と声にも力を入れたら生き残るかもしれないが。

投稿 : 2014/07/31
閲覧 : 310
サンキュー:

3

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風立ちぬのストーリー・あらすじ

かつて、日本で戦争があった。大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。そして、日本は戦争へ突入していった。当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生、薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く──。堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。生きねば。(アニメ映画『風立ちぬ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2013年7月20日
制作会社
スタジオジブリ
主題歌
≪ED≫荒井由実『ひこうき雲』

声優・キャラクター

庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫、竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎

スタッフ

原作:宮崎駿、 監督:宮崎駿、脚本:宮崎駿、音楽:久石譲

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